JP2003177078A - 分散測定方法 - Google Patents

分散測定方法

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JP2003177078A JP2002300304A JP2002300304A JP2003177078A JP 2003177078 A JP2003177078 A JP 2003177078A JP 2002300304 A JP2002300304 A JP 2002300304A JP 2002300304 A JP2002300304 A JP 2002300304A JP 2003177078 A JP2003177078 A JP 2003177078A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光送信器と光受信器間の伝送路の分散値を運
用中に測定する。 【解決手段】 波長変調器12は周期f1,波長変調量
Δλで波長変調を行い、その出力光は光変調器11にお
いて入力信号に応じたデータ変調を印加され、信号光と
して出力される。この信号光は光電変換部21において
電気信号に変換され、クロック抽出回路22により、ク
ロック信号と再生識別された出力信号に変換される。基
準タイミング信号生成回路23は、測定時間外ではクロ
ック信号に同期し測定時間では測定の直前の位相を保持
するような基準タイミング信号を生成する。位相検出器
24は測定時間外では常に一定の位相差を出力するが、
測定時間内には波長変調器12の変調に応じて変化する
位相差を出力する。位相検出器24の出力は分散検出器
25に入力され、位相検出器24における位相差の変化
量を用いて伝送路における分散値が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長分散の測定に
関し、特に、光ファイバ通信システムでデータ伝送を行
うのと同時に波長分散を測定するインサービス分散測定
に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ通信システムにおいては、伝
送路である光ファイバの波長分散(以下「分散」と記
す)によって生じる波形歪が伝送速度や距離を制限する
要因となる。従って、伝送路の分散を精度よく測定し、
分散を零とするように調整する技術が必要とされる。さ
らに、光ファイバ通信システムでは、伝送路の両端が遠
隔の場所にあるが、光ファイバの分散は温度や外圧に応
じて変化するため、分散の測定および調整は遠端にてシ
ステム運用中に行われる必要がある。
【0003】これらの要求を満たす従来の技術として、
遠端測定法の一つであるPM−AM変換法を用い、シス
テム運用中の分散検出のため、伝送信号の波長と異なる
波長のモニタ光を用いる方法が提案されている。ここで
は、桑原らの論文(「PM-AM変換効果を用いた分散変動
検出による適応分散等化方式の検討」、1998年電子情報
通信学会通信ソサイエティ大会、p.417)を用いて、こ
れらの技術を説明する。
【0004】図9に、この技術によるシステムの構成図
を示す。図9において、送信端では、高速データ信号を
印加した光送信器100からの信号光と、この信号光の
波長と異なる波長の光源である半導体レーザ101を正
弦波信号102で位相変調器103により位相変調した
モニタ光とを多重回路105により合波して送り出す。
伝送路104を伝搬した上述の2つの光は、受信端にお
いて信号光とモニタ光が分離回路である光カプラ112
により分波され、信号光は光受信器106に入射されデ
ータ信号が再生される。一方、モニタ光は、分散補償器
107を伝搬した後、フォトディテクタ108によって
自乗検波され、検出信号の平均レベルおよび正弦波信号
102の周波数成分の強度をそれぞれ求め、これら2つ
の値の比から分散を求める。
【0005】このシステムでは、運用前に信号光の波長
で分散が零となるよう調整が行われる。このとき、分散
の波長依存性によってモニタ光波長で分散が零ではない
ため、分散を零とするよう分散補償器107の補償量を
調節する。運用時に、伝送路104の分散が零からずれ
ると、モニタ信号の位相変調が分散によって強度変調に
変換されるため、受信端のフォトディテクタ108の自
乗検波出力に正弦波信号102の周波数成分が現れる。
分散ずれが検出されると、制御回線109を通して半導
体レーザ101に供給され、これによってモニタ光の波
長の制御を開始する。検出信号の中の正弦波信号周波数
成分が零となったところで伝送路分散が零となり、ここ
で波長制御を停止する。このときモニタ波長をずらした
量だけ信号光波長をずらすことで、この波長での分散を
零とする。このようにして、分散が零からずれたことを
検出する。
【0006】本件に最も関連のある刊行物は前述の「PM
-AM変換効果を用いた分散変動検出による適応分散等化
方式の検討」(1998年電子情報通信学会通信ソサイエテ
ィ大会、p.417)であるから、先行特許公報番号の記載
は省略する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では、以下に記載するような問題点がある。
まず、信号光波長とモニタ光波長が異なっているため、
分散の波長依存性が同じとみなせる比較的狭い波長範囲
にこれら2波を配置しなければならない。この結果、多
波長多重システムにおいては複数のモニタ波長が必要と
なり、伝送帯域の減少につながる。
【0008】また、モニタ光に印加する位相変調成分と
光ファイバの非線形性によって、信号光の波形が歪む可
能性がある。
【0009】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、信号光帯域
を圧迫することなく、システム運用中の遠端での波長分
散検出を簡易に行なうことができる分散測定装置および
分散測定方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の方法が適用され
る散測定装置は、光送信器と光受信器とから成り、伝送
路における波長分散を測定する分散測定装置であって、
前記光送信器は、前記伝送路の一端に接続され、入力信
号に応じて変調された信号光に対して所定の周期で波長
に変調を加える波長変調回路を有し、前記光受信器は、
前記伝送路の他端に接続され、受信する信号光を基にク
ロック信号を抽出するクロック抽出回路と、該クロック
信号から基準タイミング信号を生成する基準タイミング
信号発生回路と、前記クロック信号と該基準タイミング
信号との位相差を検出する位相検出器と、該位相検出器
の出力を基に前記伝送路の分散を検出する分散検出器と
を有し、さらに、前記基準タイミング信号発生回路は電
圧制御発振器と位相比較器と保持回路とを有し、該電圧
制御発振器の出力が2分岐され、その一方が前記位相比
較器の一方の入力に接続され、他方が前記基準タイミン
グ信号発生回路の出力となり、前記クロック抽出回路の
出力が前記位相比較器の他方の入力に接続され、該位相
比較器の出力が前記保持回路の入力に接続され、該保持
回路は測定時間外は前記位相比較器の出力を出し測定時
間中はある一定の値を出力することを特徴とする。
【0011】また本発明の方法が適用される分散測定装
置は、光送信器と光受信器とから成り、伝送路における
波長分散を測定する分散測定装置であって、前記光送信
器は、前記伝送路の一端に接続され、入力信号に応じて
変調された信号光に対して所定の周期で波長に変調を加
える波長変調回路を有し、また、前記受信器は、前記伝
送路の他端に接続され、受信する信号光を基にクロック
信号を抽出するクロック抽出回路と、該クロック信号か
ら基準タイミング信号を生成する基準タイミング信号発
生回路と、前記クロック信号と前記基準タイミング信号
との位相差を検出する位相検出器と、該位相検出器の出
力を基に前記伝送路の分散を検出する分散検出器とを有
し、さらに、前記基準タイミング信号発生回路は電圧制
御発振器と保持回路とを含み、該電圧制御発振器の出力
が2分岐され、その一方が前記位相検出器の一方の入力
に接続され、他方が前記基準タイミング信号発生回路の
出力となり、前記クロック抽出回路の出力が前記位相比
較器の他方の入力に接続され、該位相比較器の出力が前
記保持回路の入力に接続され、該保持回路は測定時間外
は該位相比較器の出力を出し測定時間中はある一定の値
を出力することを特徴とする。
【0012】また本発明の方法が適用される分散測定装
置は、光送信器と光受信器とから成り、伝送路における
分散を測定する分散測定装置であって、前記光送信器
は、前記伝送路の一端に接続され、第1の波長を入力信
号に応じて変調し信号光として出力する光変調回路と、
該光変調回路に接続され、該信号光に対して所定の周期
で波長に変調を加える波長変調回路と、該データのクロ
ック速度に対して整数倍あるいは整数分の1の周波数を
有する周期信号である基準タイミング信号を第2の波長
を用いて送出する基準タイミング信号送信回路とを有
し、また、前記光受信器は、前記伝送路の他端に接続さ
れ前記第1の波長を受信する光受信回路と、該クロック
信号を抽出するクロック抽出回路と、前記基準タイミン
グ信号を受信しその再生を行う基準タイミング信号再生
回路と、前記ロック信号と前記基準タイミング信号との
位相差を検出する位相検出器と、該位相検出器の出力を
基に前記伝送路の分散を検出する分散検出器とを有する
ことを特徴とする。
【0013】本発明の第1の分散測定方法は、光送信器
と光受信器との間に設置された伝送路における分散を測
定する分散測定方法であって、前記光送信器において入
力信号に応じて変調された信号光を送出する手順と、該
信号光に対して所定の周期で変調を加えることにより該
伝送路の分散で生じる遅延を該周期で変化させる手順
と、前記光受信器において該信号光に対するクロック信
号を抽出する手順と、該クロック信号に対してN倍ある
いはN分の1の周波数(Nは1以上の整数)を有する周
期信号である基準タイミング信号を生成する手順と、該
クロック信号のM倍あるいはM分の1の周波数(Mは1
以上の整数)の信号と前記基準タイミング信号との位相
差を検出する手順とを有し、前記伝送路における分散を
測定することを特徴とする。
【0014】本発明の第2の分散測定方法は、第1の分
散測定方法において、前記基準タイミング信号は前記ク
ロック信号を用いて生成され、測定時間以外において該
クロック信号と位相同期しており、測定中は測定開始直
前の位相を保持していることを特徴とする。
【0015】本発明の第3の分散測定方法は、第1の分
散測定方法において、前記基準タイミング信号は、前記
光送信器から該信号光とは異なる波長により前記光受信
器に伝送され、該基準タイミング信号は該光受信器にお
いて受信および再生されることを特徴とする。
【0016】本発明の第4の分散測定方法は、第1の分
散測定方法において、前記測定対象分散が光ファイバ伝
送路における波長分散であることを特徴とする。
【0017】本発明の作用を図面を参照して説明する。
図8は、本発明の分散測定方法が、伝送路の波長分散を
測定する場合に適用される例を説明するためのものであ
る。光送信器からの信号光の波長を図8(a)に示すよ
うに、波長変調量Δλ(nm)で周期的に変調する。こ
の信号光が波長分散D(psec/nm)を持った伝送
路中を伝送し光受信器において検出されるとすると、波
長振幅Δλにより伝送路において生じる遅延差X(ps
ec)は、X = D×Δλと表される。
【0018】よって、この信号光を受信し、それより抽
出されたクロック信号は図8(b)に示すように位相変
調され、この時の位相変調量φはクロック信号の周波数
をf0とすると、φ = X/(1/f0) = X×f0
= D×Δλ×f0となる。一方、光送信器における変
調によらず常に一定の位相である基準タイミング信号が
図8(c)のようであるとする。この例では基準タイミ
ング信号の周波数はクロック信号と同じf0と仮定す
る。この時、クロック信号と基準タイミング信号との位
相差は図8(d)のように周期的に位相振幅φで変化す
る。
【0019】よって、この位相差φを検出し、既知であ
る光送信器における波長変調量Δλと、クロック周波数
f0を用いることにより、D = φ/(Δλ×f0)と
して伝送路の分散値Dを求めることができる。
【0020】一方、伝送路の分散値Dが大きく、それに
よる遅延差Xが1/f0より大きいときには、クロック
信号の整数分の1の分周クロック信号と、基準タイミン
グ信号の整数分の1の分周基準タイミング信号との位相
差を検出することにより、上記と同様に伝送路の分散値
を求めることが可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0022】図1を参照して、本発明方法を適用してな
る第1の実施の形態を示す分散測定装置について説明す
る。光送信器1において、波長変調器12は周期f1お
よび波長変調量Δλで波長変調を行い、そこからの出力
光は光変調器11において入力信号に応じたデータ変調
を印可され、信号光として出力される。この信号光は伝
送路3を伝送した後、光受信器2により受信される。
【0023】光受信器2においては、信号光は光電変換
部21において電気信号に変換され、クロック抽出回路
22により、クロック信号と再生識別された出力信号に
変換される。クロック信号は基準タイミング信号生成回
路23と位相検出器24に入力される。この基準タイミ
ング信号生成回路23においては、測定時間外において
はクロック信号に同期し、測定時間においては測定の直
前の位相を保持するような基準タイミング信号を生成す
る。位相検出器24においては測定時間外では常に一定
の位相差を出力するが、測定時間内には波長変調器12
の変調に応じて変化する位相差を出力する。この位相検
出器24の出力は分散検出器25に入力され、分散検出
器25は、既知である波長変調量Δλとクロック信号の
周波数f0を元に、位相検出器24における位相差の変
化量を用いて伝送路における分散値を出力する。
【0024】図2は上記の分散測定装置内の基準タイミ
ング信号生成回路23の一実施例を示すものである。こ
こで、基準タイミング信号生成回路23の入力、すなわ
ちクロック信号は位相比較器31の一方の入力端子に入
力され、その出力は保持回路32に入力される。保持回
路32には制御信号が入力され、保持回路32の出力は
電圧制御発振器34に入力される。電圧制御発振器34
の出力は2分岐され、一方は基準タイミング信号として
出力され、他方は位相比較器31の他方の入力に接続さ
れる。
【0025】この分散測定装置の動作を図3を用いて詳
しく説明する。この例では上記の波長変調が常に行われ
ている場合について説明する。図3(a)に示すよう
に、信号光に対しては波長変調量Δλで波長変調が行わ
れており、これにより前述のように、伝送路中の波長分
散によりクロック信号には図3(b)に示すように位相
変調量φで位相変調が施される。このとき、図3(c)
に示すように、測定時間において保持回路32に制御信
号を加える。ここで、図3(d)に示すように、制御信
号がオフの場合は保持回路32は入力信号をそのまま出
すため、電圧制御発振器34はクロック信号に対して位
相同期するが、制御信号がオンの場合は保持回路32が
その直前の位相比較器31の出力を保持し、それにより
電圧制御発振器34の位相は一定となる。これにより、
前述の説明のように、測定時間においてクロック信号と
基準タイミング信号の位相差を検出することにより、伝
送路の分散値を測定することができる。
【0026】本実施例においては、信号光が伝達するデ
ータの伝送速度40Gb/s、伝送路として長さ400
kmの分散シフトファイバにおいて、波長変調量0.1
nm、その変調周期10kHz、測定時間1secに設
定することにより、伝送路の分散値として0から±25
0psec/nmを測定することが可能であった。
【0027】次に、図4を用いて本発明の方法を適用し
てなる第2の実施の形態について説明する。この分散測
定装置は、基準タイミング信号発生器23−1は電圧制
御発振器34と保持回路32から成る。光送信器1,伝
送路3,光受信器2−1内の光電変換部21およびクロ
ック抽出器22の構成は第1の実施の形態におけるもの
と同じである。クロック抽出回路22の出力は位相検出
器24の一方の入力端子に接続され、基準タイミング信
号発生器23−1内の電圧制御発振器34の出力は位相
検出器24の他方の入力端子に接続される。位相検出器
24の出力は2分岐され、一方は分散検出器25に、他
方は保持回路32に接続される。保持回路32の出力は
電圧制御発振器34の入力に接続される。分散検出器2
5からは検出された分散値が出力される。本実施の形態
は第1の実施の形態と同等の波長分散検出特性を有する
が、第1の実施の形態における位相比較器31が削除さ
れたため、より一層の装置の小型化が実現された。
【0028】次に、図5を用いて、本発明の方法を適用
してなる第3の実施の形態について説明する。本分散測
定装置は、光送信器1,伝送路3,光受信器2−2内の
光電変換部21およびクロック抽出器22の構成は第1
の実施の形態におけるものと同じである。一方、第1の
実施の形態とは異なり、クロック抽出回路22の出力
は、第1の分周回路41を介して位相検出器24の一方
の入力端子に接続され、基準タイミング信号生成回路2
3の出力は第2の分周回路42を介して位相検出器24
の他方の入力端子に接続される。この装置においては、
信号光が伝達するデータの伝送速度40Gb/s、伝送
路として長さ80kmの単一モードファイバにおいて、
波長変調量0.1nm、その変調周期10kHz、測定
時間1secに設定した。また、第1の分周回路41お
よび第2の分周回路42の分周比率を1/16に設定し
たところ、測定可能な分散範囲は第1の実施の形態にお
けるものの16倍に当る±4000pec/nmとなっ
た。
【0029】次に、図6を用いて、本発明の方法を適用
してなる第4の実施の形態について説明する。光送信器
1−1において、波長変調器12は第1の波長λ1に対
して周期f1、波長変調量Δλで波長変調を行い、そこ
からの出力光は光変調器11において入力信号に応じた
データ変調を印可され、信号光として出力される。ま
た、基準タイミング信号送信回路53においては、入力
信号のクロック周波数と等しい周波数を持ち入力信号に
対して位相同期された基準タイミング信号を生成し、波
長λ2を用いて基準タイミング信号光として出力する。
信号光およびは基準タイミング信号光は多重回路51に
より波長多重され、伝送路3を伝送する。
【0030】光受信器2−3においては、まず分離回路
52により波長分離され、信号光および基準タイミング
信号光に分けられる。信号光は光電変換部21において
電気信号に変換され、クロック抽出回路22により、ク
ロック信号と再生識別された出力信号に変換される。一
方、基準タイミング信号光は基準タイミング信号受信回
路54により光電変換され、基準タイミング信号として
再生される。クロック抽出回路22の出力と基準タイミ
ング信号受信回路54の出力は位相検出器24に入力さ
れる。この位相検出器24の出力は分散検出器25に入
力され、この分散検出器25は既知である波長振幅(λ
1−λ2)とクロック信号の周波数f0を基に、位相検
出器24における位相差の変化量を用いて伝送路におけ
る分散値を出力する。
【0031】この装置においては、第1から第3の実施
の形態と異なり、分散を測定する時間は有限ではなく常
に可能となる。また、光受信器2内に電圧制御発振器3
4を含む基準タイミング信号生成回路23が不要となる
ため、安定性がさらに改善された。この時、伝送速度4
0Gb/s、伝送路として長さ400kmの分散シフト
ファイバにおいて、波長変調量0.1nm、その変調周
期10kHzに設定することにより、伝送路の分散値と
して0から±250psec/nmを測定することが可
能であった。
【0032】次に、図7を用いて、本発明の方法を適用
してなる第5の実施の形態について説明する。この分散
測定装置における光送信器1−2は、第1の光変調器6
1と第1の波長変調器62から成り第1の入力信号から
第1の出力光を生成する第1のデータ変調部81と、そ
れと同様の構成をもつ第2から第Nまでのデータ変調部
82と、第4の実施の形態におけるのと同じ基準タイミ
ング信号送信回路53を含む。ここで、第1から第Nの
入力信号と基準タイミング信号は位相同期されている。
第1から第Nまでのデータ変調部および基準タイミング
信号送信回路53は、各々異なる波長を出力し、それら
は多重回路51により波長多重され送信される。
【0033】光受信器2−4においては、第1の光電変
換部71と第1のクロック抽出器72と第1の位相検出
回路73と第1の分散検出器74からなり第1の出力信
号と第1のクロック信号を出力する第1のデータ復調部
85と、それと同様の構成を持つ第2から第Nのデータ
復調部86と、第4の実施の形態におけるのと同じ基準
タイミング信号受信回路54を含む。基準タイミング信
号受信回路54の出力はN分岐され、それぞれ第1から
第Nの位相検出回路の一方の端子に入力される。
【0034】この装置においては、第4の実施の形態と
異なり、波長多重されたそれぞれの第1から第Nの信号
光のそれぞれの波長における分散値を第4の実施の形態
におけるのと同様の特性により検出可能であった。
【0035】以上、本発明の分散測定方法を適用してな
る装置の実施の形態に関して説明したが、本発明はその
他の様々な態様により実現可能である。
【0036】まず、本発明の分散測定方法は波長分散を
測定するものとして説明したが、これはそれ以外の様々
な分散、たとえば偏波分散、モード分散などに対しても
有効な方法である。
【0037】また、本発明の方法を適用してなる分散測
定装置において、クロック信号と基準タイミング信号が
同一の周波数の場合について説明したが、これはその関
係がその整数倍あるいは整数分の1である場合にも適用
可能である。
【0038】また、本発明中の様々な回路、部品に関し
てはその機能を満たすものであればどのような回路部品
を適用しても可能であることは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】本発明の第1の効果は、実際にデータが
伝送されている運用システムにおいて、伝送されるデー
タの品質を落とすことなく、その伝送される波長におけ
る分散値を測定することを可能とすることである。
【0040】また、第2の効果は、遠端にあるすなわち
光送信器と光受信器の間に長い伝送路がある様な伝送系
においても、伝送路の分散値を測定することが可能とす
ることである。
【0041】また、第3の効果は、分散測定装置が、汎
用の部品の組み合わせにより容易に実現可能であること
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す図
【図2】 本発明の第1の実施の形態における基準タイ
ミング信号生成回路の構成を示す図
【図3】 本発明における第1の実施の形態の動作を説
明する図
【図4】 本発明の第2の実施の形態を示す図
【図5】 本発明の第3の実施の形態を示す図
【図6】 本発明の第4の実施の形態を示す図
【図7】 本発明の第5の実施の形態を示す図
【図8】 本発明の作用を説明するための図
【図9】 従来の例を示す図
【符号の説明】
1 光送信器 1−1 光送信器 1−2 光送信器 2 光受信器 2−1 光受信器 2−2 光受信器 2−3 光受信器 2−4 光受信器 3 伝送路 11 光変調器 12 波長変調器 21 光電変換部 22 クロック抽出回路 23 基準タイミング信号生成回路 24 位相検出器 25 分散検出器 31 位相比較器 32 保持回路 34 電圧制御発振器 41 第1の分周回路 42 第2の分周回路 51 多重回路 52 分離回路 53 基準タイミング信号送信回路 54 基準タイミング信号受信回路 61 第1の光変調器 62 第1の波長変調器 63 第Nの光変調器 64 第Nの波長変調器 71 第1の光電変換部 72 第1のクロック抽出回路 73 第1の位相検出器 74 第1の分散検出器 75 第Nの光電変換部 76 第Nのクロック抽出回路 77 第Nの位相検出器 78 第Nの分散検出器 81 第1のデータ変調部 82 第Nのデータ変調部 85 第1のデータ復調部 86 第Nのデータ復調部 100 光送信器 101 半導体レーザ 102 正弦波信号 103 光位相変調器 104 伝送路 105 多重回路 106 光受信器 107 分散補償器 108 フォトディテクタ 109 制御回線 110 バンドパスフィルタ 111 平均値検出回路 112 光カプラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光送信器と光受信器との間に設置された
    伝送路における分散を測定する分散測定方法であって、
    前記光送信器において入力信号に応じて変調された信号
    光を送出する手順と、該信号光に対して所定の周期で変
    調を加えることにより該伝送路の分散で生じる遅延を該
    周期で変化させる手順と、前記光受信器において前記信
    号光に対するクロック信号を抽出する手順と、該クロッ
    ク信号に対してN倍あるいはN分の1の周波数(Nは1
    以上の整数)を有する周期信号である基準タイミング信
    号を生成する手順と、前記クロック信号のM倍あるいは
    M分の1の周波数(Mは1以上の整数)の信号と前記基
    準タイミング信号との位相差を検出する手順とを有し、
    前記伝送路における分散を測定することを特徴とする分
    散測定方法。
  2. 【請求項2】 前記基準タイミング信号は前記クロック
    信号を用いて生成され、測定時間以外において該クロッ
    ク信号と位相同期しており、測定中は測定開始直前の位
    相を保持していることを特徴とする請求項1記載の分散
    測定方法。
  3. 【請求項3】 前記基準タイミング信号は、前記光送信
    器から前記信号光とは異なる波長により前記光受信器に
    伝送され、前記基準タイミング信号は該光受信器におい
    て受信および再生されることを特徴とする請求項1また
    は2記載の分散測定方法。
  4. 【請求項4】 前記測定対象となる分散が光ファイバ伝
    送路における波長分散であることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の分散測定方法。
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