JP2003176868A - 自動変速装置 - Google Patents

自動変速装置

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JP2003176868A
JP2003176868A JP2001376951A JP2001376951A JP2003176868A JP 2003176868 A JP2003176868 A JP 2003176868A JP 2001376951 A JP2001376951 A JP 2001376951A JP 2001376951 A JP2001376951 A JP 2001376951A JP 2003176868 A JP2003176868 A JP 2003176868A
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clutch
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shaft
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JP2001376951A
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Naoyuki Ozaki
直幸 尾崎
Tetsuo Matsumura
哲生 松村
Kentaro Shishido
健太郎 宍戸
Kinya Fujimoto
欽也 藤本
Hiroshi Kuroiwa
弘 黒岩
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に、変速機制御装置が故障しても、最低限
の変速動作が可能な自動変速装置の提供。 【解決手段】 自動変速装置は、第一クラッチC1、変
速機2の入力軸S1、変速機出力軸SO、変速機カウン
タ軸SC、伝達用歯車対、変速用歯車対、変速クラッチ
機構、駆動源制御装置3、変速機制御装置4を有する。
変速機制御装置4以外の制御装置である駆動源制御装置
3に、変速機制御装置4の動作状態を判定する判定手段
を設ける。判定手段が変速機制御装置4の故障であると
判定した場合に、第一クラッチC1を駆動源制御装置3
により制御する。駆動源制御装置3による最低限の発
進,停止が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用の自動変
速装置に係り、特に、変速機制御装置が故障時でもクラ
ッチ操作が可能な自動変速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速装機においては、手動変速機を
自動化しただけの自動MT(自動化マニュアル・トラン
スミッション)方式や変速途中の出力軸トルクダウンを
避けるため、クラッチを複数用いて、主動力伝達経路と
は別にトルクを伝える副動力伝達経路を設ける方式等が
考案されている。
【0003】主動力伝達経路とは別に副動力伝達経路を
設ける方式としては、特開昭61−45163号公報に
開示されたものがある。この特開昭61−45163号
公報記載のものは、手動変速機の一番高速側のギアを油
圧クラッチを用いて締結・解放を行い、変速時にトルク
を伝達するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
変速機制御装置が故障時に、動力を車輪に伝達すること
が不可能となったり、あるいは、動力を車輪に伝達し続
けることによりエンストするという問題があった。
【0005】本発明の目的は、上述したような従来技術
における問題点を解消し、変速機制御装置が故障時で
も、最低限の発進,停止が可能な自動変速装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の自動変速装置
は、駆動源の出力軸に連結される第一クラッチと、前記
駆動源の出力軸に前記第一クラッチにより選択的に連結
される変速機の入力軸と、前記入力軸と直列に配置され
た変速機出力軸と、前記変速機出力軸と平行に配置され
た変速機カウンタ軸と、前記入力軸と前記変速機カウン
タ軸との間に配置された前記駆動源の動力を前記変速機
出力軸に伝達する伝達用歯車対と、前記変速機出力軸と
前記変速機カウンタ軸との間に配置された複数の変速段
にそれぞれ対応して互いに噛合する変速用歯車対と、選
択された変速段に対応した所定の変速用歯車対の空転歯
車と前記空転歯車の配置される前記変速機出力軸あるい
は前記変速機カウンタ軸とを結合し、前記変速機カウン
タ軸から前記変速機出力軸に選択的に動力伝達を可能と
する複数の変速クラッチ機構と、前記第一クラッチ及び
前記変速クラッチ機構を制御する変速機制御装置とを有
し、前記変速機制御装置以外の制御装置に、前記変速機
制御装置の動作状態を判定する判定手段を設け、前記判
定手段が前記変速機制御装置の故障であると判定した場
合に、前記第一クラッチを前記変速機制御装置以外の制
御装置により制御することを特徴とする構成を有するも
のである。
【0007】本発明の自動変速装置は、駆動源の出力軸
に連結される第一クラッチと、前記駆動源の出力軸に前
記第一クラッチにより選択的に連結される変速機の入力
軸と、前記入力軸と直列に配置された変速機出力軸と、
前記変速機出力軸と平行に配置された変速機カウンタ軸
と、前記入力軸と前記変速機カウンタ軸との間に配置さ
れた前記駆動源の動力を前記変速機出力軸に伝達する伝
達用歯車対と、前記変速機出力軸と前記変速機カウンタ
軸との間に配置された複数の変速段にそれぞれ対応して
互いに噛合する変速用歯車対と、選択された変速段に対
応した所定の変速用歯車対の空転歯車と前記空転歯車の
配置される前記変速機出力軸あるいは前記変速機カウン
タ軸とを結合し、前記変速機カウンタ軸から前記変速機
出力軸に選択的に動力伝達を可能とする複数の変速クラ
ッチ機構と、前記第一クラッチ及び前記変速クラッチ機
構を制御する変速機制御装置とを有し、前記変速機制御
装置以外の制御装置に、前記変速機制御装置の動作状態
を判定する判定手段を設け、前記判定手段が前記変速機
制御装置の故障であると判定した場合に、前記第一クラ
ッチ及び前記変速クラッチ機構を前記変速機制御装置以
外の制御装置により制御することを特徴とする構成を有
するものである。
【0008】本発明の自動変速装置は、駆動源の出力軸
に連結される第一クラッチと、前記駆動源の出力軸に前
記第一クラッチにより選択的に連結される変速機の入力
軸と、前記入力軸と直列に配置された変速機出力軸と、
前記変速機出力軸と平行に配置された変速機カウンタ軸
と、前記入力軸と前記変速機カウンタ軸との間に配置さ
れた前記駆動源の動力を前記変速機出力軸に伝達する伝
達用歯車対と、前記変速機出力軸と前記変速機カウンタ
軸との間に配置された複数の変速段にそれぞれ対応して
互いに噛合する変速用歯車対と、選択された変速段に対
応した所定の変速用歯車対の空転歯車と前記空転歯車の
配置される前記変速機出力軸あるいは前記変速機カウン
タ軸とを結合し、前記変速機カウンタ軸から前記変速機
出力軸に選択的に動力伝達を可能とする複数の変速クラ
ッチ機構と、前記第一クラッチ及び前記変速クラッチ機
構を制御する変速機制御装置と、前記第一クラッチ及び
前記変速クラッチ機構を駆動するための油圧源とを有
し、前記変速機制御装置以外の制御装置に、前記変速機
制御装置の動作状態を判定する判定手段を設け、前記判
定手段が前記変速機制御装置の故障であると判定した場
合に、前記油圧源を前記変速機制御装置以外の制御装置
により制御することを特徴とする構成を有するものであ
る。
【0009】本発明の自動変速装置は、駆動源の出力軸
に連結される第一クラッチと、前記駆動源の出力軸に前
記第一クラッチにより選択的に連結される変速機の入力
軸と、前記入力軸と直列に配置された変速機出力軸と、
前記変速機出力軸と平行に配置された変速機カウンタ軸
と、前記入力軸と前記変速機カウンタ軸との間に配置さ
れた前記駆動源の動力を前記変速機出力軸に伝達する伝
達用歯車対と、前記変速機出力軸と前記変速機カウンタ
軸との間に配置された複数の変速段にそれぞれ対応して
互いに噛合する変速用歯車対と、前記変速機カウンタ軸
に配置された前記変速機カウンタ軸から前記変速機出力
軸に選択的に動力伝達を可能とする第二クラッチと、選
択された変速段に対応した所定の変速用歯車対の空転歯
車と前記空転歯車の配置される前記変速機出力軸あるい
は前記変速機カウンタ軸とを結合し、前記変速機カウン
タ軸から前記変速機出力軸に選択的に動力伝達を可能と
する複数の変速クラッチ機構と、前記第一クラッチ,前
記第二クラッチ及び前記変速クラッチ機構を制御する変
速機制御装置とを有し、前記変速機制御装置以外の制御
装置に、前記変速機制御装置の動作状態を判定する判定
手段を設け、前記判定手段が前記変速機制御装置の故障
であると判定した場合に、前記第二クラッチを前記変速
機制御装置以外の制御装置により制御することを特徴と
する構成を有するものである。
【0010】本発明の自動変速装置は、駆動源の出力軸
に連結される第一クラッチと、前記駆動源の出力軸に前
記第一クラッチにより選択的に連結される変速機の入力
軸と、前記入力軸と直列に配置された変速機出力軸と、
前記変速機出力軸と平行に配置された変速機カウンタ軸
と、前記入力軸と前記変速機カウンタ軸との間に配置さ
れた前記駆動源の動力を前記変速機出力軸に伝達する伝
達用歯車対と、前記変速機出力軸と前記変速機カウンタ
軸との間に配置された複数の変速段にそれぞれ対応して
互いに噛合する変速用歯車対と、前記変速機カウンタ軸
に配置された前記変速機カウンタ軸から前記変速機出力
軸に選択的に動力伝達を可能とする第二クラッチと、選
択された変速段に対応した所定の変速用歯車対の空転歯
車と前記空転歯車の配置される前記変速機出力軸あるい
は前記変速機カウンタ軸とを結合し、前記変速機カウン
タ軸から前記変速機出力軸に選択的に動力伝達を可能と
する複数の変速クラッチ機構と、前記第一クラッチ,前
記第二クラッチ及び前記変速クラッチ機構を制御する変
速機制御装置と、前記第一クラッチ,前記第二クラッチ
及び前記変速クラッチ機構を駆動するための油圧源とを
有し、前記変速機制御装置以外の制御装置に、前記変速
機制御装置の動作状態を判定する判定手段を設け、前記
判定手段が前記変速機制御装置の故障であると判定した
場合に、前記油圧源を前記変速機制御装置以外の制御装
置により制御することを特徴とする構成を有するもので
ある。
【0011】本発明の自動変速装置は、上記変速機制御
装置以外の制御装置が、アクセルペダル踏み込み量に応
じた駆動源回転数目標値を算出し、その駆動源回転数目
標値に追従するように第一クラッチを制御するようにな
っている。
【0012】本発明の自動変速装置は、上記変速機制御
装置以外の制御装置が、アクセルペダル踏み込み量に応
じた駆動源回転数目標値を算出し、その駆動源回転数目
標値に追従するように第一クラッチを制御すると共に、
駆動源の回転数が規定時間,規定範囲に入らなければ、
第一クラッチを完全に締結し、その後に、駆動源の回転
数が前記駆動源回転数目標値に追従するように第二クラ
ッチを制御するようになっている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。以下、本発明の第1の実施
の形態を図1を用いて説明する。図1は本発明の第1の
実施の形態に係わる4段変速の自動変速装置を模式的に
示した構成図である。本発明の自動変速装置は、図1に
示すように、駆動源1と、変速機2と、駆動源1の出力
軸SEに連結される第一クラッチC1と、駆動源1の出
力軸SEに第一クラッチC1により選択的に連結される
変速機2の入力軸S1と、変速機2の入力軸S1と直列
に配置された変速機出力軸SOと、変速機出力軸SOと
平行に配置された変速機カウンタ軸SCと、変速機2の
入力軸S1と変速機カウンタ軸SCとの間に配置された
駆動源1の動力を変速機出力軸SOに伝達する伝達用歯
車対(変速機カウンタ軸駆動歯車DC,変速機カウンタ
軸従動歯車GC)と、変速機出力軸SOと変速機カウン
タ軸SCとの間に配置された複数の変速段(第1速〜第
3速)にそれぞれ対応して互いに噛合する変速用歯車対
(1速駆動歯車D1と1速従動歯車G1、2速駆動歯車
D2と2速従動歯車G2、3速駆動歯車D3と3速従動
歯車G3)と、選択された変速段に対応した所定の変速
用歯車対の空転歯車(1速従動歯車G1,2速従動歯車
G2,3速従動歯車G3)と空転歯車の配置される変速
機出力軸SOあるいは変速機カウンタ軸SCとを結合
し、変速機カウンタ軸SCから変速機出力軸SOに選択
的に動力伝達を可能とする複数の変速クラッチ機構であ
る第一変速クラッチSC1,第二変速クラッチSC2
と、駆動源1を制御する駆動源制御装置3と、第一クラ
ッチC1及び第一変速クラッチSC1,第二変速クラッ
チSC2を制御する変速機制御装置4と、第一クラッチ
C1を駆動する第一クラッチ駆動機構5と、第一変速ク
ラッチSC1及び第二変速クラッチSC2を駆動する変
速クラッチ駆動機構6と、第一クラッチC1及び第一変
速クラッチSC1,第二変速クラッチSC2を駆動する
ための油圧源となる油圧源用電動ポンプ7とを有してい
る。
【0014】変速機制御装置4以外の制御装置である駆
動源制御装置3には、変速機制御装置4の動作状態を判
定する判定手段(図示せず)が設けられ、判定手段が変
速機制御装置4の故障であると判定した場合に、第一ク
ラッチC1を駆動源制御装置3により制御するようにな
っている。
【0015】また、駆動源制御装置3に設けた判定手段
が変速機制御装置4の故障であると判定した場合に、第
一クラッチC1及び第一変速クラッチSC1,第二変速
クラッチSC2を駆動源制御装置3により制御するよう
になっている。
【0016】さらに、駆動源制御装置3に設けた判定手
段が変速機制御装置4の故障であると判定した場合に、
油圧源用電動ポンプ7を駆動源制御装置3により制御す
るようになっている。
【0017】変速機制御装置4以外の制御装置である駆
動源制御装置3は、アクセルペダル踏み込み量となるア
クセルペダル操作量に応じた駆動源回転数目標値を算出
し、その駆動源回転数目標値に追従するように第一クラ
ッチC1を制御するようになっている。
【0018】駆動源1にはエンジンが用いられている。
駆動源1の出力軸SEには、図1に示すように、第一ク
ラッチC1が接続されている。
【0019】ここで、第一クラッチC1は、第一クラッ
チ駆動機構5により、通常は、電気的な制御装置(例え
ば、マイコン)である変速機制御装置4からの操作指令
J4に基づいて締結・解放動作を行う。第一クラッチC
1を締結すれば、駆動源1の出力軸SEからのトルクは
第一クラッチC1を介して変速機2の入力軸S1に伝え
られる。
【0020】しかしながら、変速機制御装置4が故障時
は、第一クラッチC1が締結したままの状態となり、車
両停止時にエンストに至ったり、あるいは、第一クラッ
チC1が解放したままの状態となり、全く駆動源1の駆
動力を変速機2の入力軸S1に伝達できなくなってしま
う。
【0021】そこで、変速機制御装置4が正常に動作し
ているという動作情報J9をエンジンコントローラであ
る駆動源制御装置3に入力し、駆動源制御装置3では、
判定手段が変速機制御装置4からの動作情報J9によ
り、変速機制御装置4の動作が異常と判定された時に、
変速機制御装置4の代りに駆動源制御装置3が第一クラ
ッチ駆動機構5に締結・解放操作指令J3を出力し、第
一クラッチC1の締結・解放動作を行う。
【0022】変速機2は従来の手動変速用の変速機と同
様の同期噛み合い式変速機として構成される。図1は第
1速から第4速までの変速段で用いられる変速機構であ
る。変速機2は、図1に示すように、入力軸S1、変速
機カウンタ軸SC、変速機出力軸SO、入力軸S1に取
り付けられた変速機カウンタ軸駆動歯車DC、変速機カ
ウンタ軸SCに取り付けられた変速機カウンタ軸駆動歯
車DCと噛み合う変速機カウンタ軸従動歯車GC、変速
段を構成するために変速機カウンタ軸SC及び変速機出
力軸SOに取り付けられた複数個の歯車である1速駆動
歯車D1,2速駆動歯車D2,3速駆動歯車D3及び1
速従動歯車G1,2速従動歯車G2,3速従動歯車G
3、各変速段に応じてトルクの伝達経路を選択する第一
変速クラッチSC1,第二変速クラッチSC2より構成
される。
【0023】変速機カウンタ軸SCは入力軸S1から変
速機カウンタ軸駆動歯車DCと変速機カウンタ軸従動歯
車GCへ伝達されるトルクで回転される。また、各変速
段に対応する歯車は、図1に示すように、変速機カウン
タ軸SCと変速機出力軸SOとの間に、第1速用に1速
駆動歯車D1と1速従動歯車G1が設置され、第2速用
に2速駆動歯車D2と2速従動歯車G2が設置され、第
3速用に3速駆動歯車D3と3速従動歯車G3が設置さ
れる。
【0024】変速機2の入力軸S1には、図1に示すよ
うに、第4速用に変速機カウンタ軸駆動歯車DCが設置
される。
【0025】1速従動歯車G1,2速従動歯車G2及び
3速従動歯車G3は、図1に示すように、変速機出力軸
SO上で空転できる構造となっている。
【0026】第一変速クラッチSC1及び第二変速クラ
ッチSC2は、この空転状態にある1速従動歯車G1,
2速従動歯車G2及び3速従動歯車G3を変速機出力軸
SOに対して固定する機構である。
【0027】第一変速クラッチSC1及び第二変速クラ
ッチSC2内には、図1に示すように、変速機出力軸S
Oの軸方向に自由に移動できるスリーブ31及びスリー
ブ32が設けられ、スリーブ31及びスリーブ32には
スプライン(図示せず)が切られ、第一変速クラッチS
C1のスリーブ31のスプライン及び第二変速クラッチ
SC2のスリーブ32のスプラインが、変速機出力軸S
Oに固定されたハブ41及びハブ42と噛み合って、ト
ルクを変速機出力軸SOに伝達できるようになってい
る。
【0028】1速従動歯車G1,2速従動歯車G2,3
速従動歯車G3には、図1に示すように、スプラインH
1,スプラインH2,スプラインH3が切られており、
変速機カウンタ軸駆動歯車DCにはスプラインH4が切
られている。
【0029】第一変速クラッチSC1のスリーブ31及
び第二変速クラッチSC2のスリーブ32が図1に示す
中立位置にある場合には、第一変速クラッチSC1のス
リーブ31のスプラインは1速従動歯車G1のスプライ
ンH1及び2速従動歯車G2のスプラインH2と噛み合
い状態になく、第二変速クラッチSC2のスリーブ32
のスプラインは3速従動歯車G3のスプラインH3及び
変速機カウンタ軸駆動歯車DCのスプラインH4と噛み
合い状態になく、1速従動歯車G1,2速従動歯車G
2,3速従動歯車G3は変速機出力軸SOに対して空転
可能な状態となっている。
【0030】第一変速クラッチSC1のスリーブ31を
図1に示す中立位置から1速従動歯車G1に向って変速
機出力軸SOの軸方向に移動させると、第一変速クラッ
チSC1のスリーブ31のスプラインが1速従動歯車G
1のスプラインH1と噛み合い状態となり、1速従動歯
車G1は変速機出力軸SOに対して固定された状態とな
る。
【0031】第一変速クラッチSC1のスリーブ31を
図1に示す中立位置から2速従動歯車G2に向って変速
機出力軸SOの軸方向に移動させると、第一変速クラッ
チSC1のスリーブ31のスプラインが2速従動歯車G
2のスプラインH2と噛み合い状態となり、2速従動歯
車G2は変速機出力軸SOに対して固定された状態とな
る。
【0032】第二変速クラッチSC2のスリーブ32を
図1に示す中立位置から3速従動歯車G3に向って変速
機出力軸SOの軸方向に移動させると、第二変速クラッ
チSC2のスリーブ32のスプラインが3速従動歯車G
3のスプラインH3と噛み合い状態となり、3速従動歯
車G3は変速機出力軸SOに対して固定された状態とな
る。
【0033】第二変速クラッチSC2のスリーブ32を
図1に示す中立位置から変速機カウンタ軸駆動歯車DC
に向って変速機出力軸SOの軸方向に移動させると、第
二変速クラッチSC2のスリーブ32のスプラインが変
速機カウンタ軸駆動歯車DCのスプラインH4と噛み合
い状態となり、変速機2の入力軸S1のトルクを変速機
出力軸SOに伝達する第4速となる。
【0034】また、1速従動歯車G1,2速従動歯車G
2,3速従動歯車G3と第一変速クラッチSC1のスリ
ーブ31及び第二変速クラッチSC2のスリーブ32と
の回転数が異なる場合には、両者の回転数の同期操作を
行う同期機構が第一変速クラッチSC1及び第二変速ク
ラッチSC2には組み込まれている場合もある。
【0035】ここで、第一変速クラッチSC1及び第二
変速クラッチSC2は、変速クラッチ駆動機構6によ
り、変速機制御装置4からの操作指令J5あるいは駆動
源制御装置3からの締結・解放操作指令J6に基づいて
締結・解放動作ができるものである。
【0036】変速を行う場合は、第一変速クラッチSC
1のスリーブ31または第二変速クラッチSC2のスリ
ーブ32を操作して、第一変速クラッチSC1のスリー
ブ31のスプラインまたは第二変速クラッチSC2のス
リーブ32のスプラインを変速段に対応する1速従動歯
車G1のスプラインH1,2速従動歯車G2のスプライ
ンH2または3速従動歯車G3のスプラインH3,変速
機カウンタ軸駆動歯車DCのスプラインH4に噛み込ま
せて、選択された1速従動歯車G1,2速従動歯車G
2,3速従動歯車G3と変速機出力軸SOを固定して、
トルクの伝達経路を形成する。
【0037】ただし、ここでは、変速機出力軸SO上の
従動歯車側に第一変速クラッチSC1及び第二変速クラ
ッチSC2を装備したが、第一変速クラッチSC1及び
第二変速クラッチSC2は、一方もしくは両方が変速機
カウンタ軸SC上の駆動歯車側に配置される構成であっ
ても良いし、さらに多くの変速段数を装備するため、さ
らに多くの変速クラッチ及び変速段を構成するための歯
車を備えても良い。
【0038】変速機制御装置4が故障した時には、第一
変速クラッチSC1及び第二変速クラッチSC2が締結
したままの状態となり、車両停止時にエンストに至った
り、あるいは、第一変速クラッチSC1及び第二変速ク
ラッチSC2が解放したままの状態となり、全く駆動源
1の駆動力を変速機出力軸SOに伝達できなくなってし
まう。
【0039】そこで、駆動源制御装置3では、判定手段
が変速機制御装置4からの動作情報J9により、変速機
制御装置4の動作が異常と判定された時には、変速機制
御装置4の代りに駆動源制御装置3が変速クラッチ駆動
機構6に締結・解放操作指令J6を出力し、第一変速ク
ラッチSC1あるいは第二変速クラッチSC2の締結・
解放動作を行う。
【0040】また、上述した第一クラッチC1、第一変
速クラッチSC1、第二変速クラッチSC2の操作を油
圧源用電動ポンプ7が発生する油圧により行う場合は、
油圧源用電動ポンプ7の操作を変速機制御装置4が行
う。
【0041】変速機制御装置4が故障時は、油圧源用電
動ポンプ7を作動することができないため、第一クラッ
チC1,第一変速クラッチSC1及び第二変速クラッチ
SC2が締結したままの状態となり、車両停止時にエン
ストに至ったり、あるいは、第一クラッチC1,第一変
速クラッチSC1及び第二変速クラッチSC2が解放し
たままの状態となり、全く駆動源1の駆動力を変速機出
力軸SOに伝達できなくなってしまう。
【0042】そこで、駆動源制御装置3では、判定手段
が変速機制御装置4からの動作情報J9により、変速機
制御装置4の動作が異常と判定された時には、変速機制
御装置4の代りに駆動源制御装置3が油圧源用電動ポン
プ7に動作指令J7を出力し、油圧源用電動ポンプ7の
動作を行う。
【0043】図2は本発明の第1の実施の形態における
変速機制御装置あるいは駆動源制御装置のシフトアップ
変速時の動作を示すフローチャートである。変速が開始
されると、まず、駆動源1の出力を絞り、第一クラッチ
C1の解放を開始(ステップS101)し、第一クラッ
チC1を解放し、次いで、第一クラッチC1を解放した
かを判断(ステップS102)する。
【0044】第一クラッチC1を解放した後、即座に、
第一変速クラッチSC1のスリーブ31を変速前位置と
なる1速従動歯車G1のスプラインH1側から変速後位
置となる2速従動歯車G2のスプラインH2と噛み合う
方向に向って移動(ステップS103)させる。
【0045】次いで、第一変速クラッチSC1のスリー
ブ31の位置が変速後位置である2速従動歯車G2のス
プラインH2との噛み合い位置まで達しているか否かを
判断(ステップS104)する。
【0046】ステップ104において、第一変速クラッ
チSC1のスリーブ31の位置が2速従動歯車G2のス
プラインH2との噛み合い位置まで達している場合に
は、第一クラッチC1を締結(ステップS105)さ
せ、駆動源1の出力を戻して変速を終了する。
【0047】図3は本発明の第1の実施の形態における
シフトアップ変速時の変速機出力軸の出力軸トルクの変
化を示すトルク変動特性図である。変速中は、変速機出
力軸SOの出力軸トルクが0となる。
【0048】なお、本発明の第1の実施の形態において
は、装置の簡略のために、駆動源制御装置3では、少な
くとも第一クラッチC1が制御可能であれば良い。
【0049】また、その場合、駆動源制御装置3はアク
セルペダル操作量から駆動源回転数目標値を算出し、実
際の駆動源回転数が駆動源回転数目標値に追従するよう
に第一クラッチC1を制御すれば良い。ただし、変速ク
ラッチが結合状態にない場合は、発進動作はできない。
【0050】図8は本発明の第1の実施の形態における
第一クラッチの駆動源制御装置による制御を示す制御フ
ローチャートである。まず、ステップS301で駆動源
制御装置3の判定手段が変速機制御装置4の故障である
か否かを判定する。
【0051】ステップS301において、駆動源制御装
置3の判定手段が変速機制御装置4の故障であると判定
した場合には、ステップS302でアクセルペダル操作
量を入力し、次いで、ステップS303で駆動源制御装
置3がアクセルペダル操作量から駆動源回転数目標値を
算出し、次いで、ステップS304で実際の駆動源回転
数を入力し、次いで、ステップS305で実際の駆動源
回転数と駆動源回転数目標値との差が0以下であるか否
かを判定し、駆動源制御装置3は実際の駆動源回転数が
駆動源回転数目標値に追従するように第一クラッチC1
を制御する。
【0052】ステップS305において、実際の駆動源
回転数と駆動源回転数目標値との差が0以下であると判
定された場合には、ステップS306で駆動源制御装置
3が第一クラッチC1を解放側に制御する。
【0053】ステップS305において、実際の駆動源
回転数と駆動源回転数目標値との差が0以上であると判
定された場合には、ステップS307で駆動源制御装置
3が第一クラッチC1を締結側に制御する。
【0054】なお、本発明の第1の実施の形態では、駆
動源制御装置3に変速機制御装置4故障時の代替機能を
持たせる構成としたが、本発明は駆動源制御装置3に限
定されるものではなく、変速機制御装置4以外の制御装
置であればどの制御装置でも構わない。
【0055】以下、本発明の第2の実施の形態を図4を
用いて説明する。図4は本発明の第2の実施の形態に係
わる4段変速の自動変速装置を模式的に示した構成図で
ある。本発明の自動変速装置は、図4に示すように、駆
動源1と、変速機2と、駆動源1の出力軸SEに連結さ
れる第一クラッチC1と、駆動源1の出力軸SEに第一
クラッチC1により選択的に連結される変速機2の入力
軸S1と、変速機2の入力軸S1と直列に配置された変
速機出力軸SOと、変速機出力軸SOと平行に配置され
た変速機カウンタ軸SCと、変速機2の入力軸S1と変
速機カウンタ軸SCとの間に配置された駆動源1の動力
を変速機出力軸SOに伝達する伝達用歯車対(変速機カ
ウンタ軸駆動歯車DC,変速機カウンタ軸従動歯車G
C)と、変速機出力軸SOと変速機カウンタ軸SCとの
間に配置された複数の変速段(第1速〜第3速)にそれ
ぞれ対応して互いに噛合する変速用歯車対(1速駆動歯
車D1と1速従動歯車G1、2速駆動歯車D2と2速従
動歯車G2、3速駆動歯車D3と3速従動歯車G3)
と、変速機カウンタ軸SCに配置された変速機カウンタ
軸SCから変速機出力軸SOに選択的に動力伝達を可能
とする第二クラッチC2と、選択された変速段に対応し
た所定の変速用歯車対の空転歯車(1速従動歯車G1,
2速従動歯車G2,3速従動歯車G3)と空転歯車の配
置される変速機出力軸SOあるいは変速機カウンタ軸S
Cとを結合し、変速機カウンタ軸SCから変速機出力軸
SOに選択的に動力伝達を可能とする複数の変速クラッ
チ機構である第一変速クラッチSC1,第二変速クラッ
チSC2と、駆動源1を制御する駆動源制御装置3と、
第一クラッチC1,第二クラッチC2及び第一変速クラ
ッチSC1,第二変速クラッチSC2を制御する変速機
制御装置4と、第一クラッチC1を駆動する第一クラッ
チ駆動機構5と、第一変速クラッチSC1及び第二変速
クラッチSC2を駆動する変速クラッチ駆動機構6と、
第一クラッチC1,第二クラッチC2及び第一変速クラ
ッチSC1,第二変速クラッチSC2を駆動するための
油圧源となる油圧源用電動ポンプ7と、第二クラッチC
2を駆動する第二クラッチ駆動機構8とを有している。
【0056】変速機制御装置4以外の制御装置である駆
動源制御装置3には、変速機制御装置4の動作状態を判
定する判定手段(図示せず)が設けられ、判定手段が変
速機制御装置4の故障であると判定した場合に、第二ク
ラッチC2を駆動源制御装置3により制御するようにな
っている。
【0057】また、駆動源制御装置3に設けた判定手段
が変速機制御装置4の故障であると判定した場合に、油
圧源用電動ポンプ7を駆動源制御装置3により制御する
ようになっている。
【0058】変速機制御装置4以外の制御装置である駆
動源制御装置3は、アクセルペダル踏み込み量となるア
クセルペダル操作量に応じた駆動源回転数目標値を算出
し、その駆動源回転数目標値に追従するように第一クラ
ッチC1を制御すると共に、駆動源1の回転数が規定時
間,規定範囲に入らなければ、第一クラッチC1を完全
に締結し、その後に、駆動源1の回転数が駆動源回転数
目標値に追従するように第二クラッチC2を制御するよ
うになっている。
【0059】駆動源1にはエンジンが用いられている。
駆動源1の出力軸SEには、図4に示すように、第一ク
ラッチC1が接続されている。ここで、第一クラッチC
1は、第一クラッチ駆動機構5により、通常は、電気的
な制御装置(例えば、マイコン)である変速機制御装置
4からの操作指令J4に基づいて締結・解放動作を行
う。第一クラッチC1を締結すれば、駆動源1の出力軸
SEからのトルクは第一クラッチC1を介して変速機2
の入力軸S1に伝えられる。
【0060】しかしながら、変速機制御装置4が故障時
は、第一クラッチC1が締結したままの状態となり、車
両停止時にエンストに至ったり、あるいは、第一クラッ
チC1が解放したままの状態となり、全く駆動源1の駆
動力を変速機2の入力軸S1に伝達できなくなってしま
う。
【0061】そこで、変速機制御装置4が正常に動作し
ているという動作情報J9をエンジンコントローラであ
る駆動源制御装置3に入力し、駆動源制御装置3では、
判定手段が変速機制御装置4からの動作情報J9によ
り、変速機制御装置4の動作が異常と判定された時に、
変速機制御装置4の代りに駆動源制御装置3が第一クラ
ッチ駆動機構5に締結・解放操作指令J3を出力し、第
一クラッチC1の締結・解放動作を行う。
【0062】変速機2は従来の手動変速用の変速機と同
様の同期噛み合い式変速機として構成されるが、変速機
カウンタ軸SC上に第二クラッチC2が追加され、第二
クラッチC2と変速機出力軸SOが駆動歯車DAと従動
歯車GAによって噛み合い結合されている部分が図1の
第1の実施の形態とは異なる。
【0063】図4は第1速から第4速までの変速段で用
いられる変速機構である。変速機カウンタ軸SCは入力
軸S1から変速機カウンタ軸駆動歯車DCと変速機カウ
ンタ軸従動歯車GCへ伝達されるトルクで回転される。
また、各変速段に対応する歯車は、図4に示すように、
変速機カウンタ軸SCと変速機出力軸SOとの間に、第
1速用に1速駆動歯車D1と1速従動歯車G1が設置さ
れ、第2速用に2速駆動歯車D2と2速従動歯車G2が
設置され、第3速用に3速駆動歯車D3と3速従動歯車
G3が設置される。
【0064】変速機2の入力軸S1には、図4に示すよ
うに、第4速用に変速機カウンタ軸駆動歯車DCが設置
される。
【0065】1速従動歯車G1,2速従動歯車G2及び
3速従動歯車G3は、図4に示すように、変速機出力軸
SO上で空転できる構造となっている。
【0066】第一変速クラッチSC1及び第二変速クラ
ッチSC2は、この空転状態にある1速従動歯車G1,
2速従動歯車G2及び3速従動歯車G3を変速機出力軸
SOに対して固定する機構である。
【0067】第一変速クラッチSC1及び第二変速クラ
ッチSC2内には、図4に示すように、変速機出力軸S
Oの軸方向に自由に移動できるスリーブ31及びスリー
ブ32が設けられ、スリーブ31及びスリーブ32には
スプライン(図示せず)が切られ、第一変速クラッチS
C1のスリーブ31のスプライン及び第二変速クラッチ
SC2のスリーブ32のスプラインが、変速機出力軸S
Oに固定されたハブ41及びハブ42と噛み合って、ト
ルクを変速機出力軸SOに伝達できるようになってい
る。
【0068】1速従動歯車G1,2速従動歯車G2,3
速従動歯車G3には、図4に示すように、スプラインH
1,スプラインH2,スプラインH3が切られており、
変速機カウンタ軸駆動歯車DCにはスプラインH4が切
られている。
【0069】変速機カウンタ軸SCには、図4に示すよ
うに、第二クラッチC2と駆動歯車DAが配置され、駆
動歯車DAは変速機カウンタ軸SC上で空転できる構造
となっている。
【0070】変速機出力軸SOには、図4に示すよう
に、駆動歯車DAと常時噛み合う従動歯車GAが配置さ
れ、従動歯車GAは変速機出力軸SOに固定されてい
る。
【0071】第一変速クラッチSC1のスリーブ31及
び第二変速クラッチSC2のスリーブ32が図4に示す
中立位置にある場合には、第一変速クラッチSC1のス
リーブ31のスプラインは1速従動歯車G1のスプライ
ンH1及び2速従動歯車G2のスプラインH2と噛み合
い状態になく、第二変速クラッチSC2のスリーブ32
のスプラインは3速従動歯車G3のスプラインH3及び
変速機カウンタ軸駆動歯車DCのスプラインH4と噛み
合い状態になく、1速従動歯車G1,2速従動歯車G
2,3速従動歯車G3は変速機出力軸SOに対して空転
可能な状態となっている。
【0072】第一変速クラッチSC1のスリーブ31を
図4に示す中立位置から1速従動歯車G1に向って変速
機出力軸SOの軸方向に移動させると、第一変速クラッ
チSC1のスリーブ31のスプラインが1速従動歯車G
1のスプラインH1と噛み合い状態となり、1速従動歯
車G1は変速機出力軸SOに対して固定された状態とな
る。
【0073】第一変速クラッチSC1のスリーブ31を
図4に示す中立位置から2速従動歯車G2に向って変速
機出力軸SOの軸方向に移動させると、第一変速クラッ
チSC1のスリーブ31のスプラインが2速従動歯車G
2のスプラインH2と噛み合い状態となり、2速従動歯
車G2は変速機出力軸SOに対して固定された状態とな
る。
【0074】第二変速クラッチSC2のスリーブ32を
図4に示す中立位置から3速従動歯車G3に向って変速
機出力軸SOの軸方向に移動させると、第二変速クラッ
チSC2のスリーブ32のスプラインが3速従動歯車G
3のスプラインH3と噛み合い状態となり、3速従動歯
車G3は変速機出力軸SOに対して固定された状態とな
る。
【0075】第二変速クラッチSC2のスリーブ32を
図4に示す中立位置から変速機カウンタ軸駆動歯車DC
に向って変速機出力軸SOの軸方向に移動させると、第
二変速クラッチSC2のスリーブ32のスプラインが変
速機カウンタ軸駆動歯車DCのスプラインH4と噛み合
い状態となり、変速機2の入力軸S1のトルクを変速機
出力軸SOに伝達する第4速となる。
【0076】また、1速従動歯車G1,2速従動歯車G
2,3速従動歯車G3と第一変速クラッチSC1のスリ
ーブ31及び第二変速クラッチSC2のスリーブ32と
の回転数が異なる場合には、両者の回転数の同期操作を
行う同期機構が第一変速クラッチSC1及び第二変速ク
ラッチSC2には組み込まれている場合もある。
【0077】変速を行う場合は、第一変速クラッチSC
1のスリーブ31または第二変速クラッチSC2のスリ
ーブ32を操作して、第一変速クラッチSC1のスリー
ブ31のスプラインまたは第二変速クラッチSC2のス
リーブ32のスプラインを変速段に対応する1速従動歯
車G1のスプラインH1,2速従動歯車G2のスプライ
ンH2または3速従動歯車G3のスプラインH3,変速
機カウンタ軸駆動歯車DCのスプラインH4に噛み込ま
せて、選択された1速従動歯車G1,2速従動歯車G
2,3速従動歯車G3と変速機出力軸SOを固定して、
トルクの伝達経路を形成する。
【0078】ただし、ここでは、変速機出力軸SO上の
従動歯車側に第一変速クラッチSC1及び第二変速クラ
ッチSC2を装備したが、第一変速クラッチSC1及び
第二変速クラッチSC2は、一方もしくは両方が変速機
カウンタ軸SC上の駆動歯車側に配置される構成であっ
ても良いし、さらに多くの変速段数を装備するため、さ
らに多くの変速クラッチ及び変速段を構成するための歯
車を備えても良い。
【0079】第二クラッチC2を締結すれば、変速機カ
ウンタ軸SCからのトルクは第二クラッチC2,駆動歯
車DA及び従動歯車GAを介して変速機出力軸SOに伝
えられる。
【0080】図5は本発明の第2の実施の形態における
変速機制御装置あるいは駆動源制御装置のシフトアップ
変速時の動作を示すフローチャートである。変速が開始
されると、まず、第二クラッチC2を滑らせながらトル
クを伝達する半クラッチ状態とし、第二クラッチC2の
締結を開始(ステップS201)し、第二クラッチC2
の伝達トルクをある程度増加(ステップS202)させ
た後、第一変速クラッチSC1のスリーブ31または第
二変速クラッチSC2のスリーブ32を操作して、第一
変速クラッチSC1のスリーブ31または第二変速クラ
ッチSC2のスリーブ32が、変速前位置の変速段に対
応する従動歯車のスプライン(H1〜H4)に噛み込ん
だ状態から、どの従動歯車のスプライン(H1〜H4)
にも噛み込んでいない状態とし、第一変速クラッチSC
1及び第二変速クラッチSC2を解放(ステップS20
3)する。
【0081】その後、第二クラッチC2は伝達トルクを
更に増加(ステップS204)させ、駆動源1の出力軸
SEの回転数を下げつつ、第二クラッチC2の伝達トル
クが過度に大きくなり過ぎないように調整し、最終的に
は、駆動源1の出力軸SEの回転数VENGが、変速機
出力軸SOから計算される変速後の駆動源1の出力軸S
Eの目標回転数VENG_Rとなるように調整する。
【0082】また、走行状態より、駆動源1の出力軸S
Eの回転数VENGを計測し、変速機出力軸SOの回転
数VOUTを計測し、変速機出力軸SOの回転数VOU
Tより駆動源1の出力軸SEの目標回転数VENG_R
を算出し、回転数整合判断値VSYNCを設定(ステッ
プ205)する。
【0083】なお、この状態で、第二クラッチC2は依
然として半クラッチ状態である。
【0084】次いで、駆動源1の出力軸SEの回転数V
ENGと変速機出力軸SOから計算される変速後の駆動
源1の出力軸SEの目標回転数VENG_Rとの差が、
回転数整合判断値VSYNC以下であるか否かを判断
(ステップS206)する。
【0085】ステップS206において、駆動源1の出
力軸SEの回転数VENGと変速機出力軸SOから計算
される変速後の駆動源1の出力軸SEの目標回転数VE
NG_Rとの差が、回転数整合判断値VSYNC以下に
なったら、第一変速クラッチSC1のスリーブ31また
は第二変速クラッチSC2のスリーブ32を操作して、
第一変速クラッチSC1のスリーブ31または第二変速
クラッチSC2のスリーブ32が、どの従動歯車のスプ
ライン(H1〜H4)にも噛み込んでいない状態から、
第一変速クラッチSC1のスリーブ31または第二変速
クラッチSC2のスリーブ32を変速後位置の変速段に
対応する従動歯車のスプライン(H1〜H4)に噛み込
んだ状態とし、第一変速クラッチSC1または第二変速
クラッチSC2を締結し、第二クラッチC2を解放(ス
テップS207)させ、変速を終了する。
【0086】ステップS206において、駆動源1の出
力軸SEの回転数VENGと変速機出力軸SOから計算
される変速後の駆動源1の出力軸SEの目標回転数VE
NG_Rとの差が、回転数整合判断値VSYNC以上で
ある場合には、第二クラッチC2の伝達トルクを調整
(ステップS208)する。
【0087】変速機制御装置4が故障した時には、第一
変速クラッチSC1及び第二変速クラッチSC2が締結
したままの状態となり、車両停止時にエンストに至った
り、あるいは、第一変速クラッチSC1及び第二変速ク
ラッチSC2が解放したままの状態となり、全く駆動源
1の駆動力を変速機出力軸SOに伝達できなくなってし
まう。
【0088】そこで、駆動源制御装置3では、判定手段
が変速機制御装置4からの動作情報J9により、変速機
制御装置4の動作が異常と判定された時には、変速機制
御装置4の代りに駆動源制御装置3が変速クラッチ駆動
機構6に締結・解放操作指令J6を出力し、第一変速ク
ラッチSC1あるいは第二変速クラッチSC2の締結・
解放動作を行う。
【0089】また、変速機制御装置4が故障時は、第二
クラッチC2が締結したままの状態となり、エンストや
車輪ロックに至ったり、あるいは、第二クラッチC2が
解放したままの状態となり、変速が終了できなくなって
しまう。
【0090】そこで、駆動源制御装置3では、判定手段
が変速機制御装置4からの動作情報J9により、変速機
制御装置4の動作が異常と判定された時には、変速機制
御装置4の代りに駆動源制御装置3が第二クラッチ駆動
機構8に締結・解放操作指令J11を出力し、第二クラ
ッチC2の締結・解放動作を行う。
【0091】また、上述した第一クラッチC1、第二ク
ラッチC2、第一変速クラッチSC1、第二変速クラッ
チSC2の操作を油圧源用電動ポンプ7が発生する油圧
により行う場合は、油圧源用電動ポンプ7の操作を変速
機制御装置4が行う。
【0092】変速機制御装置4が故障時は、油圧源用電
動ポンプ7を作動することができないため、第一クラッ
チC1,第二クラッチC2,第一変速クラッチSC1及
び第二変速クラッチSC2が締結したままの状態とな
り、車両停止時にエンストに至ったり、あるいは、第一
クラッチC1,第二クラッチC2,第一変速クラッチS
C1及び第二変速クラッチSC2が解放したままの状態
となり、全く駆動源1の駆動力を変速機出力軸SOに伝
達できなくなってしまう。
【0093】そこで、駆動源制御装置3では、判定手段
が変速機制御装置4からの動作情報J9により、変速機
制御装置4の動作が異常と判定された時には、変速機制
御装置4の代りに駆動源制御装置3が油圧源用電動ポン
プ7に動作指令J7を出力し、油圧源用電動ポンプ7の
動作を行う。
【0094】図6は本発明の第2の実施の形態における
シフトアップ変速時の噛み合いクラッチによる伝達トル
ク及び第二クラッチによる伝達トルクの変化を示すトル
ク変動特性図である。変速中は、噛み合いクラッチによ
る伝達トルクを変速機出力軸SOの出力軸トルクに換算
した値が0となる。変速前及び変速後は、第二クラッチ
C2による伝達トルクを変速機出力軸SOの出力軸トル
クに換算した値が0となる。
【0095】図7は本発明の第2の実施の形態における
変速時の変速機出力軸の出力軸トルクの変化を示すトル
ク変動特性図である。
【0096】なお、本発明の第2の実施の形態において
も、装置の簡略のために、駆動源制御装置3では、少な
くとも第一クラッチC1が制御可能であれば良いが、変
速クラッチが結合状態にない場合は、第1の実施の形態
と同様で、発進動作はできない。
【0097】変速機制御装置4が故障時でも、確実に発
進を可能にするためには、本発明の第2の実施の形態で
は、駆動源制御装置3では、少なくとも第一クラッチC
1と第二クラッチC2が制御可能であれば良い。
【0098】また、その場合、駆動源制御装置3はアク
セルペダル操作量から駆動源回転数目標値を算出し、実
際の駆動源回転数が駆動源回転数目標値に追従するよう
に第一クラッチC1を制御すれば良い。
【0099】変速クラッチが結合状態にない場合は、実
際の駆動源回転数は駆動源回転数目標値に近づかないの
で、駆動源回転数が規定時間、駆動源回転数目標値に近
づかない場合は、第一クラッチC1を完全に締結させ、
駆動源回転数が駆動源回転数目標値に近づくように、第
二クラッチC2を制御すれば良い。
【0100】図9は本発明の第2の実施の形態における
第一クラッチと第二クラッチの駆動源制御装置による制
御を示す制御フローチャートである。まず、ステップS
401で駆動源制御装置3の判定手段が変速機制御装置
4の故障であるか否かを判定する。
【0101】ステップS401において、駆動源制御装
置3の判定手段が変速機制御装置4の故障であると判定
した場合には、ステップS402でアクセルペダル操作
量を入力し、次いで、ステップS403で駆動源制御装
置3がアクセルペダル操作量から駆動源回転数目標値を
算出し、次いで、ステップS404で実際の駆動源回転
数を入力し、次いで、ステップS405で実際の駆動源
回転数と駆動源回転数目標値との差が0以下であるか否
かを判定する。
【0102】ステップS405において、実際の駆動源
回転数と駆動源回転数目標値との差が0以下であると判
定された場合には、ステップS406で定数よりも大き
な実際の駆動源回転数と駆動源回転数目標値との差が一
定期間継続したか否かを判定する。
【0103】ステップS406において、定数よりも大
きな実際の駆動源回転数と駆動源回転数目標値との差が
一定期間継続したと判定された場合には、ステップS4
07で駆動源制御装置3が第一クラッチC1を締結側に
制御し、次いで、ステップS408で駆動源制御装置3
が第二クラッチC2を解放側に制御する。
【0104】ステップS406において、定数よりも大
きな実際の駆動源回転数と駆動源回転数目標値との差が
一定期間継続していないと判定された場合には、ステッ
プS409で駆動源制御装置3が第一クラッチC1を解
放側に制御する。
【0105】ステップS405において、実際の駆動源
回転数と駆動源回転数目標値との差が0以上であると判
定された場合には、ステップS410で定数よりも大き
な実際の駆動源回転数と駆動源回転数目標値との差が一
定期間継続したか否かを判定する。
【0106】ステップS410において、定数よりも大
きな実際の駆動源回転数と駆動源回転数目標値との差が
一定期間継続したと判定された場合には、ステップS4
11で駆動源制御装置3が第一クラッチC1を解放側に
制御し、次いで、ステップS412で駆動源制御装置3
が第二クラッチC2を締結側に制御する。
【0107】ステップS410において、定数よりも大
きな実際の駆動源回転数と駆動源回転数目標値との差が
一定期間継続していないと判定された場合には、ステッ
プS413で駆動源制御装置3が第一クラッチC1を締
結側に制御する。
【0108】なお、本発明の第2の実施の形態でも、駆
動源制御装置3に変速機制御装置4故障時の代替機能を
持たせる構成としたが、本発明は駆動源制御装置3に限
定されるものではなく、変速機制御装置4以外の制御装
置であればどの制御装置でも構わない。
【0109】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の自動変速
装置によれば、変速機制御装置以外の制御装置に設けた
判定手段が変速機制御装置の動作状態を判定するので、
判定手段が変速機制御装置の故障であると判定した場合
に、第一クラッチ,変速クラッチ機構,第二クラッチ,
油圧源のうちのいずれかを変速機制御装置以外の制御装
置により制御することができ、駆動源制御装置による最
低限の発進,停止が可能となり、変速機制御装置が故障
した場合でも、高速走行の維持,安全な停車,停車から
の再発進が可能となり、安全性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる4段変速の
自動変速装置を模式的に示した構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における変速機制御
装置あるいは駆動源制御装置のシフトアップ変速時の動
作を示すフローチャート図。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるシフトアッ
プ変速時の変速機出力軸の出力軸トルクの変化を示すト
ルク変動特性図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係わる4段変速の
自動変速装置を模式的に示した構成図。
【図5】本発明の第2の実施の形態における変速機制御
装置あるいは駆動源制御装置のシフトアップ変速時の動
作を示すフローチャート図。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるシフトアッ
プ変速時の噛み合いクラッチによる伝達トルク及び第二
クラッチによる伝達トルクの変化を示すトルク変動特性
図。
【図7】本発明の第2の実施の形態における変速時の変
速機出力軸の出力軸トルクの変化を示すトルク変動特性
図。
【図8】本発明の第1の実施の形態における第一クラッ
チの駆動源制御装置による制御を示す制御フローチャー
ト図。
【図9】本発明の第2の実施の形態における第一クラッ
チと第二クラッチの駆動源制御装置による制御を示す制
御フローチャート図。
【符号の説明】
1 駆動源 2 変速機 3 駆動源制御装置 4 変速機制御装置 5 第一クラッチ駆動機構 6 変速クラッチ駆動機構 7 油圧源用電動ポンプ 8 第二クラッチ駆動機構 31 スリーブ 32 スリーブ 41 ハブ 42 ハブ C1 第一クラッチ C2 第二クラッチ D1 1速駆動歯車 D2 2速駆動歯車 D3 3速駆動歯車 DA 駆動歯車 DC 変速機カウンタ軸駆動歯車 G1 1速従動歯車 G2 2速従動歯車 G3 3速従動歯車 GA 従動歯車 GC 変速機カウンタ軸従動歯車 H1 スプライン H2 スプライン H3 スプライン H4 4速用のスプライン S1 入力軸 SC 変速機カウンタ軸 SE 出力軸 SO 変速機出力軸 SC1 第一変速クラッチ SC2 第二変速クラッチ
フロントページの続き (72)発明者 宍戸 健太郎 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 藤本 欽也 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 黒岩 弘 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 Fターム(参考) 3D039 AA02 AA04 AB01 AC03 AC38 AC54 AC78 AD06 AD23 AD43 AD44 AD53 3J552 MA05 MA13 NA01 NB01 PB02 PB08 QA30C QB07 SA03 SA26 TA01 TB01 UA03 VA37Z VC01W VC03W VD02W

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源の出力軸に連結される第一クラッ
    チと、前記駆動源の出力軸に前記第一クラッチにより選
    択的に連結される変速機の入力軸と、前記入力軸と直列
    に配置された変速機出力軸と、前記変速機出力軸と平行
    に配置された変速機カウンタ軸と、前記入力軸と前記変
    速機カウンタ軸との間に配置された前記駆動源の動力を
    前記変速機出力軸に伝達する伝達用歯車対と、前記変速
    機出力軸と前記変速機カウンタ軸との間に配置された複
    数の変速段にそれぞれ対応して互いに噛合する変速用歯
    車対と、選択された変速段に対応した所定の変速用歯車
    対の空転歯車と前記空転歯車の配置される前記変速機出
    力軸あるいは前記変速機カウンタ軸とを結合し、前記変
    速機カウンタ軸から前記変速機出力軸に選択的に動力伝
    達を可能とする複数の変速クラッチ機構と、前記第一ク
    ラッチ及び前記変速クラッチ機構を制御する変速機制御
    装置とを有する自動変速装置であって、 前記変速機制御装置以外の制御装置に、前記変速機制御
    装置の動作状態を判定する判定手段を設け、前記判定手
    段が前記変速機制御装置の故障であると判定した場合
    に、前記第一クラッチを前記変速機制御装置以外の制御
    装置により制御することを特徴とする自動変速装置。
  2. 【請求項2】 駆動源の出力軸に連結される第一クラッ
    チと、前記駆動源の出力軸に前記第一クラッチにより選
    択的に連結される変速機の入力軸と、前記入力軸と直列
    に配置された変速機出力軸と、前記変速機出力軸と平行
    に配置された変速機カウンタ軸と、前記入力軸と前記変
    速機カウンタ軸との間に配置された前記駆動源の動力を
    前記変速機出力軸に伝達する伝達用歯車対と、前記変速
    機出力軸と前記変速機カウンタ軸との間に配置された複
    数の変速段にそれぞれ対応して互いに噛合する変速用歯
    車対と、選択された変速段に対応した所定の変速用歯車
    対の空転歯車と前記空転歯車の配置される前記変速機出
    力軸あるいは前記変速機カウンタ軸とを結合し、前記変
    速機カウンタ軸から前記変速機出力軸に選択的に動力伝
    達を可能とする複数の変速クラッチ機構と、前記第一ク
    ラッチ及び前記変速クラッチ機構を制御する変速機制御
    装置とを有する自動変速装置であって、 前記変速機制御装置以外の制御装置に、前記変速機制御
    装置の動作状態を判定する判定手段を設け、前記判定手
    段が前記変速機制御装置の故障であると判定した場合
    に、前記第一クラッチ及び前記変速クラッチ機構を前記
    変速機制御装置以外の制御装置により制御することを特
    徴とする自動変速装置。
  3. 【請求項3】 駆動源の出力軸に連結される第一クラッ
    チと、前記駆動源の出力軸に前記第一クラッチにより選
    択的に連結される変速機の入力軸と、前記入力軸と直列
    に配置された変速機出力軸と、前記変速機出力軸と平行
    に配置された変速機カウンタ軸と、前記入力軸と前記変
    速機カウンタ軸との間に配置された前記駆動源の動力を
    前記変速機出力軸に伝達する伝達用歯車対と、前記変速
    機出力軸と前記変速機カウンタ軸との間に配置された複
    数の変速段にそれぞれ対応して互いに噛合する変速用歯
    車対と、選択された変速段に対応した所定の変速用歯車
    対の空転歯車と前記空転歯車の配置される前記変速機出
    力軸あるいは前記変速機カウンタ軸とを結合し、前記変
    速機カウンタ軸から前記変速機出力軸に選択的に動力伝
    達を可能とする複数の変速クラッチ機構と、前記第一ク
    ラッチ及び前記変速クラッチ機構を制御する変速機制御
    装置と、前記第一クラッチ及び前記変速クラッチ機構を
    駆動するための油圧源とを有する自動変速装置であっ
    て、 前記変速機制御装置以外の制御装置に、前記変速機制御
    装置の動作状態を判定する判定手段を設け、前記判定手
    段が前記変速機制御装置の故障であると判定した場合
    に、前記油圧源を前記変速機制御装置以外の制御装置に
    より制御することを特徴とする自動変速装置。
  4. 【請求項4】 駆動源の出力軸に連結される第一クラッ
    チと、前記駆動源の出力軸に前記第一クラッチにより選
    択的に連結される変速機の入力軸と、前記入力軸と直列
    に配置された変速機出力軸と、前記変速機出力軸と平行
    に配置された変速機カウンタ軸と、前記入力軸と前記変
    速機カウンタ軸との間に配置された前記駆動源の動力を
    前記変速機出力軸に伝達する伝達用歯車対と、前記変速
    機出力軸と前記変速機カウンタ軸との間に配置された複
    数の変速段にそれぞれ対応して互いに噛合する変速用歯
    車対と、前記変速機カウンタ軸に配置された前記変速機
    カウンタ軸から前記変速機出力軸に選択的に動力伝達を
    可能とする第二クラッチと、選択された変速段に対応し
    た所定の変速用歯車対の空転歯車と前記空転歯車の配置
    される前記変速機出力軸あるいは前記変速機カウンタ軸
    とを結合し、前記変速機カウンタ軸から前記変速機出力
    軸に選択的に動力伝達を可能とする複数の変速クラッチ
    機構と、前記第一クラッチ,前記第二クラッチ及び前記
    変速クラッチ機構を制御する変速機制御装置とを有する
    自動変速装置であって、 前記変速機制御装置以外の制御装置に、前記変速機制御
    装置の動作状態を判定する判定手段を設け、前記判定手
    段が前記変速機制御装置の故障であると判定した場合
    に、前記第二クラッチを前記変速機制御装置以外の制御
    装置により制御することを特徴とする自動変速装置。
  5. 【請求項5】 駆動源の出力軸に連結される第一クラッ
    チと、前記駆動源の出力軸に前記第一クラッチにより選
    択的に連結される変速機の入力軸と、前記入力軸と直列
    に配置された変速機出力軸と、前記変速機出力軸と平行
    に配置された変速機カウンタ軸と、前記入力軸と前記変
    速機カウンタ軸との間に配置された前記駆動源の動力を
    前記変速機出力軸に伝達する伝達用歯車対と、前記変速
    機出力軸と前記変速機カウンタ軸との間に配置された複
    数の変速段にそれぞれ対応して互いに噛合する変速用歯
    車対と、前記変速機カウンタ軸に配置された前記変速機
    カウンタ軸から前記変速機出力軸に選択的に動力伝達を
    可能とする第二クラッチと、選択された変速段に対応し
    た所定の変速用歯車対の空転歯車と前記空転歯車の配置
    される前記変速機出力軸あるいは前記変速機カウンタ軸
    とを結合し、前記変速機カウンタ軸から前記変速機出力
    軸に選択的に動力伝達を可能とする複数の変速クラッチ
    機構と、前記第一クラッチ,前記第二クラッチ及び前記
    変速クラッチ機構を制御する変速機制御装置と、前記第
    一クラッチ,前記第二クラッチ及び前記変速クラッチ機
    構を駆動するための油圧源とを有する自動変速装置であ
    って、 前記変速機制御装置以外の制御装置に、前記変速機制御
    装置の動作状態を判定する判定手段を設け、前記判定手
    段が前記変速機制御装置の故障であると判定した場合
    に、前記油圧源を前記変速機制御装置以外の制御装置に
    より制御することを特徴とする自動変速装置。
  6. 【請求項6】 上記変速機制御装置以外の制御装置は、
    アクセルペダル踏み込み量に応じた駆動源回転数目標値
    を算出し、その駆動源回転数目標値に追従するように第
    一クラッチを制御することを特徴とする請求項1または
    2に記載の自動変速装置。
  7. 【請求項7】 上記変速機制御装置以外の制御装置は、
    アクセルペダル踏み込み量に応じた駆動源回転数目標値
    を算出し、その駆動源回転数目標値に追従するように第
    一クラッチを制御すると共に、駆動源の回転数が規定時
    間,規定範囲に入らなければ、第一クラッチを完全に締
    結し、その後に、駆動源の回転数が前記駆動源回転数目
    標値に追従するように第二クラッチを制御することを特
    徴とする請求項4に記載の自動変速装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008524518A (ja) * 2004-12-18 2008-07-10 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト トランスミッションオイルポンプを監視するための方法及びそれを動作させるための装置
KR20120105932A (ko) * 2011-03-17 2012-09-26 한국과학기술원 차량의 듀얼 클러치 변속제어방법

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JP2008524518A (ja) * 2004-12-18 2008-07-10 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト トランスミッションオイルポンプを監視するための方法及びそれを動作させるための装置
KR20120105932A (ko) * 2011-03-17 2012-09-26 한국과학기술원 차량의 듀얼 클러치 변속제어방법
KR101859431B1 (ko) 2011-03-17 2018-06-28 한국과학기술원 차량의 듀얼 클러치 변속제어방법

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