JP2003176509A - 防音壁取付け構造 - Google Patents
防音壁取付け構造Info
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Abstract
ワイヤロープの着脱を容易にし復旧作業を手早く低コス
トで行なう防音壁取付け構造を提供する。 【解決手段】 支柱に貫通させた落下防止用ワイヤロー
プを覆ったカバーの上に吸音板を載置した防音壁取付け
構造において、カバー10はワイヤロープ6を覆った上
に吸音板が配置される上面部10aとワイヤロープ6の
他側面側を覆う側面部10bとワイヤロープの一側面側
を開放する開口部10cから成り支柱側部材胴縁12に
固定された下段パネル10Aと下段パネルの開口部を開
閉自在に閉塞した目隠しパネル10Bとから成る構成と
し、開口部分は胴縁材を介して下段パネル上面端縁を固
定して支持されても良いし、少なくとも目隠しパネルは
支柱間隔の長さを有して支柱間毎で独立して分離可能に
形成されてもよい。
Description
に連設される防音壁の取付け構造に関し、特に追突事故
などによる支柱の落下防止を講じた防音壁の復旧作業を
手早く低コストで行なうことができる防音壁取付け構造
に関する。
に追突事故などによってなぎ倒された支柱が高架下に落
下して二重災害を発生させないように落下防止を講じた
ものがある。図4はこの落下防止を講じた従来の防音壁
取付け構造を示しており、図中1は高速道路の隔壁(高
欄)であり、Fが車道側(騒音発生側)、Bが反車道側
である。また、2a、2bは前記道路隔壁1に植設され
たアンカーボルト、3は前記アンカーボルト2a、2b
でベースプレート4を固定された支柱であって本体はH
形鋼で形成されており、このH形鋼のフランジ3a、3
aを車道側Fと反車道側Bに向けて立設されている。ま
た、5は前記支柱のウエブ3bの下端に開設された穴で
あり、例えば距離100mを1スパンとする範囲内にあ
る全支柱の穴5、5・・・・に一本のワイヤロープ6を
次々と差し通して両端部を固定することにより、車両の
追突事故により支柱3が道路隔壁1から倒されても、前
記ワイヤロープ6が支持することによって高架下に落下
するのを阻止し二次災害に発展するのを防止するように
なっている。
カバーであって下段パネルと称されている。この下段パ
ネル7は、図示の通り一枚の薄鋼板を使用し車道側側面
板7aと上面板7bと反車道側側面板7cから成り下面
を開口した断面矩形状となるように折り曲げ形成されて
おり、その長さは前記支柱間のワイヤロープ6を全長に
亙って内部に収納するように略支柱間隔の長さに設けら
れている。尚、8は下段パネル7の両端に配置された支
持部であり、ベースプレート4に接地してこの下段パネ
ル7を安定させるものである。9は吸音板であり、この
吸音板9は支柱3、3同士の上端から両支柱共フランジ
3a、3aで形成された溝の間に挿入し、その下面を前
記下段パネル7の上面板7bに載置することによって装
着状態としている。この吸音板9は丈が低いため例えば
3段とか4段に段積みすることによって良好な防音効果
を得るように成っている。
の支柱3やワイヤロープ6を交換しなければならなくな
った場合、先ず、墜落事故を阻止するために差し通して
いたワイヤロープ6を1スパン分の支柱の穴5、5、5
・・・から抜取り、壊れた支柱や吸音板、側壁などの取
り換えや補修を行なった後、新しいワイヤロープ6を再
び前記支柱の穴5に次々と挿入して行かなければならな
い。しかしながら、前記ワイヤロープ6を覆った従来の
下段パネル7は、前記のように一枚の薄鋼板を使用し断
面矩形状となるように一体に折り曲げ形成されたもので
外部から直接ワイヤロープ6を手にして作業することが
できないものとなっている。従って、この下段パネル7
を除去しなければならないが、更にその上部には吸音板
9が装着されているため、先ず、この吸音板9を抜取ら
なくてはならない。然る後、下段パネル7を取り外して
ワイヤロープ7を露出させることができるのであるが、
この下段パネル7は支柱間全てに設けられているもので
あるから、1スパン(例えば100m)分全て取り外す
大作業が必要となってしまい、このように事故後の復旧
作業には大変な人手と費用、時間が掛かるという問題が
あった。
めになされたものであり、その目的とするところは、高
速道路の防音壁への追突事故などにおいて支柱落下防止
のために施していたワイヤロープの着脱を容易にし復旧
作業を手早く低コストで行なうことができるようにした
防音壁取付け構造を提供することにある。
に、本発明請求項1記載の防音壁取付け構造では、所定
間隔で立設した支柱同士の間に吸音板を装着して設けた
防音壁であってその防音壁の予め定めた一定スパン毎に
そのスパン内配置の支柱の下部同士に支柱落下防止用ワ
イヤロープを貫通させて両端を固定し、かつ前記吸音板
は該ワイヤロープの上面および両側面を隠蔽するため配
置したカバーの上面に載置状態または近接配置して成る
防音壁取付け構造において、前記カバーは、前記ワイヤ
ロープに沿ってその上方を覆うと共に該覆った上に吸音
板が配置される上面部と同ワイヤロープの他側面側を覆
う側面部と同ワイヤロープの一側面側を開放する開口部
から成り支柱側部材に固定された下段パネルと、該下段
パネルの開口部を開閉自在に閉塞した目隠しパネルとか
ら成ることを特徴とする。
求項1に記載の防音壁取付け構造において、下段パネル
の開口部分は支柱間に横架した胴縁材を介して前記下段
パネル上面端縁を固定することにより支持されているこ
とを特徴とする。
求項1または請求項2に記載の防音壁取付け構造におい
て、カバーの少なくとも目隠しパネルは支柱間隔の長さ
を有して支柱間毎で独立して分離可能に形成されている
ことを特徴とする。
壁取付け構造では、高速道路などにおいて、例えば道路
隔壁上に吸音板を取付けていく支柱は、長距離の区間に
おいて例えば2m間隔で立設されており、落下防止を行
なう支柱をひとまとめにするための1スパンを100m
とすると、51本の支柱に一本のワイヤロープが挿通さ
れた状態となっている。また、前記ワイヤロープは支柱
間においては道路隔壁上に露出した状態となるから、こ
の100m全長をカバーにより隠蔽し、そのカバー上面
に吸音板を段積みすることにより、防音壁を形成してい
るのである。そして、前記カバーは下段パネルと目隠し
パネルにより構成されており、前記目隠しパネルを開け
ると開口部から下段パネル内部構造が判るようになり、
落下防止用のワイヤロープとこのワイヤロープが貫通し
ている支柱下部が露出した状態となる。そこで、事故後
の復旧作業では、先ず目隠しパネルをワイヤロープ全長
に亙って開け、この開口部を介して全ての支柱貫通部か
ら次々とワイヤロープを抜いて行く。このワイヤロープ
が無くなると、どの位置の支柱でも独立した状態となる
から、事故で破損した個所のみの撤去が可能となる。即
ち、先ず破損した吸音板を撤去してから破損した支柱を
撤去する。こうすることにより、隔壁上部は開放された
状態となるから、隔壁やアンカーボルト等支柱取付け部
分に破損個所があれば補修する。その後、撤去した部分
の支柱を取付け吸音板を装着し再度ワイヤロープを全支
柱に亙って貫通させ両端部を固定することにより、完全
な防音壁を再生させることができる。
に記載の防音壁取付け構造にあっては、落下防止用とし
て全ての支柱にワイヤロープを貫通させていても、従来
のように全ての吸音板、支柱、下段パネルを撤去しない
でも開口部を介してワイヤロープを除去できるので、復
旧作業を手早く低コストで行なうことができるという優
れた効果が得られる。
下段パネルの開口部を形成する上面端縁は支柱間に横架
した胴縁材を介して支持するから、支柱間全長に亙って
開口させても安定して上部の吸音板を支持することがで
きる。従って請求項2に記載の防音壁取付け構造にあっ
ては、復旧作業を効率的に行なう為に全長に亙って設け
た開口部は、上部に吸音板を段積みしていても十分な強
度で支持できるから、吸音板を段積み状態で目隠しパネ
ルを開けても安全作業を行なうことができるという効果
が得られる。
目隠しパネルは支柱間隔毎に分離可能であるから、長い
距離で設けられた防音壁のどこでも任意に開口できる
し、事故のあった個所から短い方のワイヤロープ固定側
へ開口させていくことにより、その方の固定を外し事故
のあった個所までのワイヤロープを引き抜き支柱の取り
換えなどを行なうことができる。従って請求項3に記載
の防音壁取付け構造にあっては、目隠しパネルを支柱間
隔毎い分離可能としたことから、復旧作業を更に効率的
に行なうことができるという効果が得られる。
の形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、図4を用
いて説明した従来例と同一構成部分は同一の符号を付し
て説明する。図1は本実施の形態の防音壁取付け構造を
示す説明図、図2は目隠しパネルを開けた状態を示す説
明図であり、まずその構成から説明する。図中1は高速
道路の縁に沿って設けられた隔壁であり、Fが車道側
(騒音発生側)、Bが反車道側である。また、2a、2
bは前記道路隔壁1に植設されたアンカーボルトであ
り、アンカーボルト2aは車道側、アンカーボルト2b
は反車道側に位置したものである。3は支柱であり、本
体はH形鋼で形成されており、このH形鋼のフランジ3
a、3aを車道側Fと反車道側Bに向け前記アンカーボ
ルト2a、2bでベースプレート4を固定することによ
り道路隔壁1上に立設されている。5は前記支柱(H形
鋼)のウエブ3bの下端とベースプレート4との間に開
設された穴であり、後述するワイヤロープ6の終端部
(アイ、シンブル、ワイヤクリップ等)を容易に挿通さ
せる大きさを有している。ワイヤロープ6は、数百m〜
数kmという防音壁長さに対し、例えば2m間隔で立設
された多数の支柱の内、何れの支柱をも落下させないよ
うにするが、全長を複数に分割し、例えば1スパンを1
00mとしてその分の支柱をひとまとめにして落下防止
を行なうもので100m+αの長さを有し、両端部は固
定金具取付け、またはアイ加工がなされている。
ープ6に沿ってその上方を覆うと共に該覆った上に吸音
板9が配置される上面部10aと同ワイヤロープ6の他
側面側(反車道側B)を覆う側面部10bと同ワイヤロ
ープ6の一側面側(車道側F)を開放する開口部10c
から成る略L字状の下段パネル10Aと、該下段パネル
10Aの開口部10cを開閉自在に閉塞した目隠しパネ
ル10Bとからなっている。この目隠しパネル10B
は、車道側アンカーボルト2aをも隠蔽する大きさで略
L字状に形成されている。
部を支柱側に固定する支柱側部材としての水平リブ、1
2は同下段パネル10Aの開口部10cの上縁10dを
全長に亙って支持する支柱側部材としての胴縁である。
この胴縁12はアングル材状に形成されて両端部をそれ
ぞれ隣接する支柱の車道側フランジ3a同士に固定され
ており、これにより垂直と成った辺12aに前記下段パ
ネル10Aの開口部上縁10dがボルト13で締め付け
固定されている。尚、18は下段パネル10Aの反車道
側下辺を固定するL形金具である。また、胴縁12の水
平と成った辺12bに前記目隠しパネル10Bの上辺1
0eがタッピンねじ14で開閉自在に締め付け固定され
ている。また、その下辺10fは車道側アンカーボルト
2aに固定したL字状の取付け金具15に同じくタッピ
ンねじ14で締め付け固定されている。
3、3同士の上端から両支柱共フランジ3a、3aで形
成された溝の間に挿入し、その下面を前記下段パネル7
の上面板7bに載置することによって装着状態としてい
る。この吸音板9は丈が低いため例えば4段に段積みし
て全高2mを確保し良好な防音効果を得るようになって
いる。尚、19はこの吸音板9の落下を防止するワイヤ
ロープであり、吸音板側面に固定したアイボルト等を挿
通させながら吸音板上端側に固定させている。
施の形態の防音壁取付け構造は図1のようになってお
り、例えば支柱間隔を2mとすることにより、1スパン
100mに対し支柱3が51本立設され、全支柱の穴
5、5・・・・に一本のワイヤロープ6を次々と差し通
して両端部を固定された構造となっている。そして、事
故が有ってスパン途中の支柱3が倒された場合、先ず、
そのスパン全長に亙って目隠しパネル10Bを開ける。
この目隠しパネル10Bはタッピンねじ14を取るだけ
で簡単に開けることができる。この状態で下段パネル1
0Aの開口部10cがスパン全長に亙って現れる。この
下段パネル10Aは、両端部を水平リブ11で支持する
と共に胴縁12が開口部の上縁10dを全長に亙って支
持するから吸音板9を撤去する必要はない。
10cから下段パネル内部構造が判るようになり、落下
防止用のワイヤロープ6とこのワイヤロープ6が貫通し
ている支柱下部が露出した状態となる。そこで、事故後
の復旧作業では、この開口部を介して全ての支柱貫通部
から次々とワイヤロープ6を抜いて行く。このワイヤロ
ープ6が無くなると、どの位置の支柱3でも独立した状
態となるから、事故で破損した個所のみの撤去が可能と
なる。即ち、先ず破損した吸音板9を撤去してから破損
した支柱3を撤去する。こうすることにより、道路隔壁
1の上部は全て開放された状態となるから、この道路隔
壁1やアンカーボルト2a、2b等支柱取付け部分に破
損個所があれば補修する。その後、撤去した部分の支柱
を取付け吸音板を装着し、再度ワイヤロープ6を開口部
10cを介して全支柱に亙って貫通させ両端部を固定す
ることにより、完全な防音壁を再生させることができ
る。
の道路の防音壁取付け構造では、落下防止用として全て
の支柱3、3・・・・にワイヤロープ6を貫通させてい
ても、従来のように全ての吸音板9、支柱3、下段パネ
ル10Aを撤去しないでも開口部10cを介してワイヤ
ロープ6を除去できるので、復旧作業を手早く低コスト
で行なうことができるという優れた効果が得られる。
明したが、具体的な構成は前記実施の形態に限定される
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更
などがあっても本発明に含まれる。例えば、下段パネル
10A、目隠しパネル10Bの形状、固定方法は任意に
設定することができる。
明図である。
説明図である。
す正面図である。
取付け) 15 L字状取付け金具(目隠しパネルの下辺取付け)
Claims (3)
- 【請求項1】 所定間隔で立設した支柱同士の間に吸音
板を装着して設けた防音壁であってその防音壁の予め定
めた一定スパン毎にそのスパン内配置の支柱の下部同士
に支柱落下防止用ワイヤロープを貫通させて両端を固定
し、かつ前記吸音板は該ワイヤロープの上面および両側
面を隠蔽するため配置したカバーの上面に載置状態また
は近接配置して成る防音壁取付け構造において、 前記カバーは、前記ワイヤロープに沿ってその上方を覆
うと共に該覆った上に吸音板が配置される上面部と同ワ
イヤロープの他側面側を覆う側面部と同ワイヤロープの
一側面側を開放する開口部から成り支柱側部材に固定さ
れた下段パネルと、該下段パネルの開口部を開閉自在に
閉塞した目隠しパネルとから成ることを特徴とする防音
壁取付け構造。 - 【請求項2】 下段パネルの開口部分は支柱間に横架し
た胴縁材を介して前記下段パネル上面端縁を固定するこ
とにより支持されていることを特徴とする請求項1に記
載の防音壁取付け構造。 - 【請求項3】 カバーの少なくとも目隠しパネルは支柱
間隔の長さを有して支柱間毎で独立して分離可能に形成
されていることを特徴とする請求項1または請求項2に
記載の防音壁取付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002063977A JP4005389B2 (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 防音壁取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003176509A true JP2003176509A (ja) | 2003-06-24 |
JP4005389B2 JP4005389B2 (ja) | 2007-11-07 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP4005389B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006177139A (ja) * | 2004-10-28 | 2006-07-06 | Hideo Koga | 遮音壁における支柱落下および回転防止構造 |
JP2012154163A (ja) * | 2011-01-07 | 2012-08-16 | Katsuhiko Takagi | 橋梁用防護柵支柱及び支柱 |
KR101309651B1 (ko) | 2012-04-12 | 2013-09-17 | 김원주 | 방음벽 앵커볼트의 차폐장치 |
RU185876U1 (ru) * | 2018-08-31 | 2018-12-21 | Общество с ограниченной ответственностью "ОЗМК" | Шумозащитный экран |
-
2002
- 2002-03-08 JP JP2002063977A patent/JP4005389B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2012154163A (ja) * | 2011-01-07 | 2012-08-16 | Katsuhiko Takagi | 橋梁用防護柵支柱及び支柱 |
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