JP2003175149A - スロットマシン - Google Patents

スロットマシン

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JP2003175149A
JP2003175149A JP2001375990A JP2001375990A JP2003175149A JP 2003175149 A JP2003175149 A JP 2003175149A JP 2001375990 A JP2001375990 A JP 2001375990A JP 2001375990 A JP2001375990 A JP 2001375990A JP 2003175149 A JP2003175149 A JP 2003175149A
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game
slot machine
medal
player
reel
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JP2001375990A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Uchigashima
敏博 内ヶ島
Takahiro Uchigashima
隆寛 内ヶ島
Shogo Tatsumi
正吾 巽
Yoshiomi Ibarada
悦臣 茨田
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Takao Co Ltd
Original Assignee
Takao Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数人で快適に遊技を楽しむことのできるス
ロットマシンを提案することである。 【解決手段】 筐体11の上端部を水平な平板状として
テーブル22となし、変動図柄を表示する表示部12
を、テーブル22上の中央部に配置するとともに、テー
ブル22を囲む複数の方向から上記図柄を視認可能に構
成し、遊技操作用の操作部として、複数組の操作部13
a,13bを、テーブル22上で表示部12を囲む位置
に、上記複数の方向に1対1に対応して配置する。これ
により、複数の遊技者が表示部12を正面にしてテーブ
ル22上の操作部13a,13bを操作することがで
き、遊技者同志が表示部12ごしに会話を楽しむことが
できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスロットマシンに関
する。
【0002】
【従来の技術】スロットマシンは、メダル等の遊技媒体
を対価として、複数の表示領域で図柄が変動する表示部
を有しており、所定の図柄の組み合わせ(以下、適宜、
役という)で停止すると入賞となる遊技機であり、遊技
者の操作で図柄の変動を開始せしめる始動スイッチや、
図柄の変動を停止せしめる停止スイッチ等で構成された
操作部が設けられている。入賞時には、役の種類に応じ
た数の遊技媒体の払い出しが遊技者に対してなされ、ま
た、図柄によっては、通常の遊技とは異なる、遊技者に
有利なボーナス遊技が与えられるようになっている。
【0003】スロットマシンの図柄の表示部には、一般
的には、複数のリールが回転軸方向を水平にとって水平
方向に並んだものが用いられており、表示領域としての
各リールの表面には多数の図柄が周方向に等間隔に形成
されている。このリール群は、スロットマシンの筐体内
に配設され、筐体の窓部を介して、各リールの縦方向に
並んだ複数の図柄が視認可能である。遊技者は、背後か
ら前面へと流れてくる図柄を見ながらリールの回転を停
止するタイミングを計り、入賞を目指す。
【0004】筐体の窓部から視認できる範囲のうち、ど
の位置の出目により入賞か否かを判定するかは、いくつ
か用意されており、各リールとも上下方向中央位置の出
目すなわち上下方向中央で水平なライン上の出目で判定
する基本的なものの他、例えば、賭ける遊技媒体の数に
応じて、別の水平なライン上の出目で判定するものや、
斜め方向のライン上の出目で判定するものが有効にな
り、遊技に一層の奥行きを与えている。この遊技媒体の
賭け数の指定は、上記始動レバー等とともに上記操作部
を構成するベットスイッチの操作状態や、与えられたボ
ーナス遊技の種類に応じてなされる。
【0005】また、操作部は、上記スイッチ類に付随し
て液晶表示器(LCD)や陰極管(CRT)等の画像表
示装置により、遊技の案内やエラーメッセージ等を表示
するようになっている。
【0006】スロットマシンの筐体内には、リールの駆
動装置、遊技媒体の払い出しを行う払出装置、ライト等
の各種の演出手段の駆動装置、制御装置等が格納されて
おり、制御装置では遊技媒体の投入の有無、上記始動レ
バー、停止スイッチおよびベットスイッチ等の状態信号
に基づいて遊技の帰趨を決定するとともに、他の各装置
を制御する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、遊技場で
は、スロットマシンの正面に遊技者が座る椅子が用意さ
れて、基本的に1人の遊技者が1台のスロットマシンを
占有することになるが、何人かで連れ立って、例えば2
人連れで来場し、並んでそれぞれの台と向かいあい、遊
技の手腕を競ったり、初心者が熟練者から手ほどきを受
けるということが日常的に見受けられる。このように連
れ立って訪れる遊技者は自己の遊技結果だけではなく同
伴者の遊技結果にも一喜一憂し、喜びや悔しさを分かち
合うことで同伴者との親密の度合いを増していく。スロ
ットマシンが遊技者間でコミュニケーション手段として
の役割を果たすことになる。
【0008】遊技者が連れ立って遊技場に訪れる場合、
時間帯等によっては遊技場内が大勢の遊技客で一杯で、
2人分の台を並びで確保することができないことがあ
る。そこで遊技場によっては、スロットマシン1台に対
して2人が座れる椅子を用意し、1台のスロットマシン
を2人の遊技者が交互に使えるようにしているところも
ある。
【0009】しかしながら、このやり方では、各遊技者
はやや斜め方向からスロットマシンの表示部や操作部に
対することになる。このため、図柄の視認性や停止スイ
ッチの操作性が低下し、リールが狙った位置に停止する
ように停止スイッチを操作するタイミングを計ること
が、必ずしも1人のときのようには行うことができな
い。
【0010】また、上記画像表示装置の画面も斜め方向
から見ることになるため、表示内容が見にくいという問
題がある。特にLCDは見る方向が正面から離れると大
きく視認性が減じられるため、快適に遊技を楽しむこと
ができず、興趣を損なう。
【0011】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
複数人で快適に遊技を楽しむことのできるスロットマシ
ンを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、筐体に、複数の表示領域で図柄が変動する表示部
と、投入口から投入された遊技媒体を対価として、上記
表示領域における図柄の変動の開始および停止の指示を
含む遊技操作用の操作部と、遊技操作の帰趨に応じて遊
技者に遊技媒体を払い出す払出装置とを設けたスロット
マシンにおいて、上記筐体の上端部を水平な平板状とし
てテーブルとなし、上記表示部を、上記テーブル上の中
央部に配置するとともに、テーブルを囲む複数の方向か
ら上記図柄が視認可能に構成し、上記複数の方向に1対
1に対応し、上記表示部を囲むように上記操作部を複数
設ける。
【0013】各台ごとに、複数の遊技者はそれぞれ、表
示部を正面にして操作部を操作することができる。
【0014】また、遊技者同志は表示部ごしに会話を交
わすこともでき、複数人で快適に遊技を楽しむことがで
きる。
【0015】請求項2記載の発明では、請求項1の発明
の構成において、上記表示部を、回転軸を水平方向にと
って回転軸方向に並んで配列されたリール群を具備する
構成とし、上記表示領域としての上記リールの表面に
は、周方向に複数の種類の図柄を形成し、上記リール群
を、上記複数の操作部のうち有効な操作部による遊技操
作で作動する共通のリール群として構成する。
【0016】操作部を前にしたそれぞれの遊技者は、複
数のリールからなるリール群のリールの表面のうち、リ
ールの頂面から手前側の円弧状部分を視認することがで
きる。すなわち、表示部を、2人の遊技者に共通とする
ことができる。しかも、基本構成が従来のスロットマシ
ンと同等である。したがって、2人用でもスロットマシ
ンをコンパクト化し、コストの低減を計ることができ
る。なお、リールに形成する図柄はリールの周方向に直
交する線に対して対称な図柄、若しくは点対称な図柄と
するのがよい。いずれの遊技者に対しても、図柄の見え
方が同じになるようにするためである。
【0017】また、表示部のリール群が単一であり、一
方の遊技者が遊技中は他方の遊技者は待機状態となる
が、その間、一方の遊技者による操作でリールが回転す
るから、目の前の表示領域で図柄が変動することにな
る。このときの図柄は、これから上記一方の遊技者がみ
ることになる図柄であるから、単なるデモンストレーシ
ョンよりも待機時間に退屈させない。
【0018】請求項3記載の発明では、請求項1の発明
の構成において、上記表示部を、回転軸を水平方向にと
って回転軸方向に並んで配列されたリール群を具備する
構成とし、上記表示領域としての上記リールの表面に
は、周方向に複数の種類の図柄を形成し、上記リール群
を、第1の操作部による遊技操作で作動する第1のリー
ル群を構成し、残りで、第2の操作部による遊技操作で
作動する第2のリール群を構成する。
【0019】操作部を前にしたそれぞれの遊技者は、そ
の操作部に対応する、複数のリールからなるリール群の
リールの表面のうち、リールの頂面から手前側の円弧状
部分を視認することができる。そして、遊技者は他方の
遊技者の遊技が終了するのを待つことなく、遊技を行う
ことができる。また、2人の遊技者が表示部を挟んで向
かい合って同時に遊技を行うことができるので、従来の
スロットマシンのように単に並んで遊技を行うよりも、
遊技を競い合う雰囲気が醸成される。
【0020】請求項4記載の発明では、請求項3の発明
の構成において、操作部における遊技の開始操作に応じ
て、遊技の帰趨を決定する乱数を発生する乱数発生手段
を、上記操作部に1対1に対応して具備せしめる。
【0021】各操作部ごとに独立に遊技の帰趨を決定す
ることができる。したがって、例えば、両遊技者が操作
部を同時操作して始動開始しても、同じ結果になること
が回避され、遊技者に違和感を感じさせない。
【0022】請求項5記載の発明では、請求項3または
4の発明の構成において、操作部における遊技の開始操
作に応じて、遊技の帰趨を決定する乱数を発生する乱数
発生手段を具備し、かつ、乱数発生手段で発生した乱数
と遊技の帰趨とを対応せしめる役判定テーブルを、上記
操作部に1対1に対応して具備せしめる。
【0023】各操作部ごとに独立に遊技の帰趨を決定す
ることができる。したがって、例えば、両遊技者が操作
部を同時操作して始動開始しても、同じ遊技結果になる
ことが回避され、遊技者に違和感を感じさせない。ま
た、請求項4の発明の構成を有する場合には、実質的に
独立した2台のスロットマシンと同等であり、乱数発生
手段および役判定テーブルの設定に応じて、2つの操作
部で相反する特性を有するスロットマシンを提供するこ
とができる。
【0024】請求項6記載の発明では、請求項1ないし
5の発明の構成において、上記筐体の側面に開口し遊技
者に払い出す遊技媒体の払出口を上記操作部に1対1に
対応して複数設け、上記払出装置には、払い出す遊技媒
体を複数の払出口のいずれかに振り分ける振り分け手段
を具備せしめる。
【0025】払出装置の主要部が、同じスロットマシン
で遊技中のすべての遊技者への払い出しに兼用であり、
構成を簡略化することができる。
【0026】請求項7記載の発明では、請求項1ないし
6の発明の構成において、上記投入口に投入された遊技
媒体を、払い出し用の遊技媒体を貯留する上記払出装置
の貯留部に誘導する誘導部を設ける。
【0027】投入口に投入された遊技媒体は貯留部に誘
導されて、遊技者への払い出し用の遊技媒体として用い
られるから、貯留部への遊技媒体の補給作業の負担が軽
減する。
【0028】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明の好適な
実施の形態を図面にしたがって説明する。図1に本発明
を適用したスロットマシンの外観を示し、図2に電気構
成を示す。スロットマシンの全体形状を規定する筐体1
1は、長方形で高さ50cm程度の低背の箱状体21の
上端に、箱状体21よりもやや大きめの平板状のテーブ
ル22が水平に載置されたものである。また、箱状体2
1から下方に脚部24が突出し、箱状体21が遊技場の
床面から浮くようになっている。後述するように、遊技
場ではテーブル22の長手方向にスロットマシンを挟ん
で、遊技者用の椅子を設置し、1台のスロットマシンを
挟んで2人の遊技者が相対することになるが、足元が楽
な構造となっている。
【0029】テーブル22上には中央部に矩形の開口部
が形成され、開口部は板付き蒲鉾状に膨出するカバー1
22により閉じられている。開口部からは3つのリール
311,312,313の略半部が突出している。この
3つのリール311〜313からなるリール群121
は、リール311〜313が回転軸をテーブル22の短
辺方向にとってこの方向に並んで配置され、回転軸はテ
ーブル22よりもやや下方に位置している。図3、図4
はリール群121の詳細を示すもので、リール群121
にはリール311〜313と、これを回転駆動するモー
タ33の保持板32とが上記回転軸方向に交互に配置さ
れている。モータ33および保持板32は各リール31
1〜313に1対1に対応して設けられている。
【0030】各リール311〜313は基本構造が同じ
もので、本体部301が両端開口の筒状体であり、その
内周面から等間隔で放射状に突出する4つのアーム部3
02を介して短寸の回転軸であるシャフト部303と同
軸に結合している。シャフト部303にはモータ33の
シャフト331が圧入されている。モータ33はリール
本体部301よりも小径のもので構成されており、略リ
ール本体部301の内側に位置するようになっている。
【0031】このリール群121は、カバー122等と
ともに、図柄変動を表示する表示部である表示ユニット
12を構成しており、表示領域である各リール311〜
313の表面3110,3120,3130には多数
(通常、21)の図柄が周方向に等間隔に形成されてい
る。図柄の内容は、数字やキャラクタ等で、これらの色
違い図柄も含み、種類が複数あり、通常のスロットマシ
ンと同様に、リール311〜313が静止したときの図
柄が所定の組み合わせの役図柄のときには、遊技者に遊
技媒体であるメダルの払い出しやボーナス遊技等の特典
が与えられる。また、図柄は、リール311〜313の
周方向に直交する線に対して対称な図柄、若しくは点対
称な図柄とする。
【0032】また、モータ保持板32には各リール31
1〜313の内周面と対向するようにライトホルダ34
が設けられ、これに図示しない、リール表面3110〜
3130の図柄に照明を与えるライトが保持されるよう
になっている。
【0033】後述する操作部13a,13bを前にした
それぞれの遊技者は、リール表面3110〜3130の
うち、リール311〜313の頂部から手前側の円弧状
部分を視認することができ、この部分が各遊技者にとっ
て実質的な表示領域となる。ここで、図柄を、上記のご
とく、リール311〜313の周方向に直交する線に対
して対称な図柄、若しくは点対称な図柄とすることで、
いずれの操作部13a,13b側に座った遊技者に対し
ても、同じ図柄となる。
【0034】また、カバー122には、遊技者にとって
実質的な表示領域となるリール311〜313の上記円
弧状部分と対向する範囲に、細線が、水平方向に3つと
たすきがけに斜めに2つ形成されており、確定図柄が入
賞役か否かを識別可能とする入賞ライン1231,12
32,1233,1234,1235としてある。この
入賞ライン1231〜1235は、カバー122の頂部
を挟んで2組形成され(図中、手前側のみ図示)、各遊
技者による目押しに便宜が図られる。
【0035】テーブル22の上にはまた、種々のスイッ
チ類41a,421a,422a,423a,431
a,432a,44a,41b,421b,422b,
423b,431b,432b,44b、メダル投入口
46a,46b、LCD等の画像表示装置47a,47
bが表示ユニット12を挟んでその長手方向の一端側と
他端側とに点対称に配置されており、上記一端側に第1
の操作部13a、上記他端側に第2の操作部13bが構
成される。また、箱状体21の上記一端側の側面および
上記他端側の側面からは、それぞれ、短辺方向に細長の
メダル受け皿23a,23bが突出し、メダル受け皿2
3a,23bのやや上方位置に開口するメダル払出口5
31aからのメダルが貯留するようになっている。この
ように、メダル受け皿23a,23bを各操作部13
a,13bに専用とすることで、2人の遊技者の獲得メ
ダルが混在せず、両者の獲得数が容易に比較できる。
【0036】操作部13a,13bにおけるスイッチ類
41a〜44bについて説明する。始動レバー41a,
41bは、テーブル22上に突出するシャフトの先端に
グリップ部が設けられたもので、これを傾斜せしめるこ
とですべてのリール311〜313の回転がスタートす
る。停止スイッチ421a,422a,423a,42
1b,422b,423bは押し釦式で、リール数に対
応して3つあり、リール311〜313の配置方向と同
じ方向に配置されている。操作部13aを前にした遊技
者側からみて、左側の第1の停止スイッチ421aが第
1のリール311に対応し、中央の第2の停止スイッチ
422aが第2のリール312に対応し、右側の第3の
停止スイッチ423aが第3のリール313に対応して
いる。一方、操作部13bを前にした遊技者側からみ
て、左側の第1の停止スイッチ421bが第3のリール
313に対応し、中央の第2の停止スイッチ422bが
第2のリール312に対応し、右側の第3の停止スイッ
チ423bが第1のリール311に対応している。停止
スイッチ421a〜423bを押下することで対応する
リール311〜313の回転が停止する。
【0037】ベットスイッチ431a,432a,43
1b,432bはメダルの賭け数を切り換えるときに押
下される押し釦で、例えば基本の1枚よりも多い2枚も
しくは3枚とすることができる。
【0038】精算スイッチ44a,44bは、既にメダ
ル投入口46a,46bから投入されて遊技未実行のメ
ダル数分のメダルの返却を請求するときに押下される押
し釦で、上記メダルがメダル払出口531aから返却さ
れる。
【0039】画像表示装置47a,47bは、LCD等
が用いられ、役に応じた配当等の種々の遊技の案内やエ
ラーメッセージを表示するようになっている。
【0040】遊技場ではテーブル22を挟んで第1の操
作部13a側と第2の操作部13b側とに椅子が設置さ
れる。椅子は遊技者が座ったときに、対応する操作部1
3a,13bのスイッチ類41a〜44bを自然に操作
することができ、かつ、上記入賞ライン1231〜12
35を中心とする範囲でリール表面3110〜3130
を視認可能な高さに設定される。
【0041】図5は筐体11内を示すもので、筐体11
内には、メダルの貯留や払い出しを実行する払出装置1
4a,14bや、スイッチ類41a〜44bの操作に応
じてスロットマシンの各部を制御する図示しない制御装
置が格納されている。払出装置14a,14bは第1、
第2の操作部13a,13bの直下位置に、操作部13
a,13bと1対1に対応して配置されている。
【0042】払出装置14a,14bを図6、図7に示
す。図は払出装置14aについてのみ示しているが、払
出装置14bについても同じ構造である。
【0043】払出装置14a,14bは、遊技者への払
い出し用のメダルを貯留する貯留部であるホッパー部5
1aおよびホッパー部51aからのメダルを払出口53
1aに順次送るメダル送出部52aからなる公知の構成
のものである。ホッパー部51aはその底面が後述する
メダル落下孔511a(図8参照)に向かって下向きに
傾斜し、貯留したメダルが徐々にメダル落下孔511a
へと案内されていくようになっている。
【0044】図8はメダル送出部52aを中心とする払
出装置14a,14bの内部構造を示すもので、メダル
送出部52aはメダル落下孔511aの直下流に、回転
するロータ71,72を備えた公知のものが用いられて
いる。ロータ71,72は、メダル落下孔511aの開
口径よりもやや小径のもので、円板状のメダル取り込み
ロータ71と、その裏面側に重ねて設けられたメダル保
持ロータ72とからなり、メダル落下孔511aを向い
てやや斜め上向きに配置される。両ロータ71,72は
モータを備えた駆動部73により一体的に回転駆動され
る。
【0045】駆動部73はメインプレート74により保
持されている。メインプレート74は、ロータ71,7
2よりも大径で、駆動部73から突出するモータシャフ
ト731が挿通する孔が形成された平板状部材で、メダ
ル保持ロータ72と対向して設けられる。メインプレー
ト74のメダル保持ロータ72との対向面には、モータ
シャフト731に同心に、ロータ71,72よりもやや
大径で両ロータ71,72が収容される円形の凹部74
1が形成されている。凹部741の外周に設けられた複
数の係合ピン75により、メインプレート74が、ホッ
パ部51aのメダル落下孔511aの外周をなすフラン
ジ部512aと締結される。
【0046】また、メインプレート74は凹部741の
外周の一部が切り欠かれており、切り欠き部で上記凹部
741が外部に開いている。この切り欠き部742によ
り、後述するように、メダル排出口521aが形成され
る。
【0047】メダル排出口521aは、上記切り欠き部
742に、固定ガイド部76と可動ガイド部77とが、
凹部741の周方向に所定の間隔をおいて配置されてい
る。固定ガイド部76により、凹部741の段側面と滑
らかに連なり外方に向かうガイド面が形成される。一
方、可動ガイド部77は、固定ガイド部76側にカウン
タローラ773が配置され、カウンタアーム772の先
端部に軸支されている。カウンタローラ773は、回転
軸をモータシャフト731と平行にとってあり、カウン
タローラ773の側面が上記固定ガイド部76の側面と
対向する。
【0048】カウンタアーム772はカウンタプレート
771により、カウンタローラ773を挟み固定ガイド
部76とは反対側で軸支され、カウンタローラ773の
回転軸に直交する面内で揺動自在である。カウンタプレ
ート771は図示しない取り付け部材を介してメインプ
レート74と一体化している。カウンタアーム772に
はスプリング774の弾発力が作用せしめてあり、カウ
ンタローラ773に、常時、ロータ71,72側に向か
う付勢力が作用するようになっている。また、カウンタ
プレート771には、カウンタローラ773と隣接し
て、カウンタローラ773と同方向に回転軸をとった補
助ローラ775,776が設けられている。
【0049】メダル取り込みロータ71は、メダルMよ
りもやや大径でメダル取り込みロータ71の板厚方向に
貫通する複数のメダル挿通孔711が、周方向に等間隔
に形成されており、ホッパ部51aからメダルMがメダ
ル挿通孔711へと取り込まれるようになっている。ま
た、相隣れるメダル挿通孔711の間で、メダル取り込
みロータ71のメダル落下孔511a側の面が凸レンズ
状に突出し、該突出部712により、ホッパ部51aか
らの多数のメダルMを攪拌し、メダルMがスムーズにメ
ダル挿通孔711へと取り込まれるようになっている。
【0050】一方、メダル保持ロータ72は、円板状の
本体部721の、メダル取り込みロータ71との対向面
に、相隣れるメダル挿通孔711で挟まれた、メダル挿
通孔711の非形成部との対向位置を放射状に伸びる段
部が形成されてメダルガイド部722としてある。メダ
ルガイド部722は高さがメダルMの厚さよりもやや大
きくとってあり、メダル挿通孔711からメダル取り込
みロータ71の裏面側へと取り込まれたメダルMが、メ
ダルガイド部722に保持された状態で、ロータ71,
72の回転方向に移動していくようになっている。
【0051】また、メダル保持ロータ本体部721に
は、同心に、環状のスリット部7211が形成されてお
り、一方、スリット部7211との対向位置でメインプ
レート74の凹部741の段底面には、スリット部72
11と略同形状の凸部743が形成してある。メダル保
持ロータ72は、スリット部7211の対向側面とメイ
ンプレート凸部743の側面とが摺接するように組付け
られ、凸部743の段上面がメダルガイド部722に保
持されたメダルMと対向するようになっている。
【0052】この凸部743の段上面には、メダル排出
口521aの近傍にメダルガイドピン78が突設されて
いる。メダルガイドピン78はロータ71,72の板厚
方向に変位自在であり、凸部743の段上面から進出し
た状態と退避した状態とをとることができる。また、メ
ダルガイドピン78には常時、進出方向に図示しないス
プリング力が作用している。
【0053】メダルガイドピン78は、メダル落下孔5
11a側からみて時計周りにロータ71,72が回転し
たとき、メダルガイド部722により案内されるメダル
Mの移動を規制するようになっている。このとき、移動
するメダルガイド部722の側面と、メダルガイドピン
78の側面とからメダルMが押圧力を受ける。この押圧
力が、外方すなわちメダル排出口521a側に向かう成
分を有するようにメダルガイドピン78の位置等を設定
すれば、メダルMは、メインプレート凹部741の段側
面から凹部741の外方に向かう固定ガイド部76の側
面に沿って、固定ガイド部76とカウンタロータ773
の側面との間を、スプリング774の弾発力に抗して、
メダル排出口521a側へと押し出されていく。固定ガ
イド部76とカウンタロータ773の側面との間隔がメ
ダルMの径を越えると今度は逆にに、スプリング774
の弾発力がメダル排出口521aへと押し出す方向に作
用する。このように、ロータ71,72の回転駆動によ
り、メダルMが1枚ずつ排出されていく。
【0054】メダル排出口521aは払出通路53a
(図6、図7)と連なっている。払出通路53aは傾斜
した通路であり、高所側でメダル排出口521aと連通
し、低所側でメダル払出口531aと連通している。
【0055】また、メダル投入口46a,46bの直下
でホッパ部51aの側面には、メダル投入口46a,4
6bに投入されたメダルが落下する選別部54aが設け
てあり、遊技場側の回収貯留部に通じている。遊技場側
では回収貯留部に回収されるメダルの数から台の稼働状
況を把握するとともに、当該メダルが洗浄等を施された
後、再び、払い出し用のメダル等として供される。選別
部54aは、その下端から下方に伸びる返却通路55a
を介してメダル払出通路53aにも通じており、例えば
硬貨のように、当該遊技場で使用されるメダルと大きさ
等が異なるものはメダル払出口531aへと返却され
る。
【0056】次にスロットマシンの電気構成について説
明する。スロットマシンの各部の制御系は、図2に示す
ようにマイクロコンピュータの一般的な構成を有し、C
PU611の他、クロック信号を発生するクロックパル
ス発生回路621および分周器622、RAM623、
ROM624が設けられている。CPU611は、上記
操作部13a,13bのスイッチ類41a〜44a,4
1b〜44bの状態信号等に基づいて各部に制御信号を
出力する。
【0057】上記ROM624にはCPU611で実行
される制御用のプログラムが格納され、そのデータには
役判定テーブル6241や停止制御テーブル6242が
含まれる。
【0058】位置検出回路641は表示ユニット12の
各リール311〜313の回転角度位置を検出する。位
置検出回路641の構成としては、モータ33にステッ
ピングモータを用いている場合には、その駆動パルスの
検出と、モータの基準回転位置の検出とを行うものが採
用し得る。勿論、リール311〜313と同軸にロータ
リエンコーダを設けて、その検出信号から回転角度位置
を検出するのもよい。
【0059】メダル検出器642a,642bはメダル
投入口46a,46bに1対1に対応して設けられ、メ
ダルが投入されたことを1枚ずつ検出する。
【0060】払出信号回路643は、払出装置14a,
14bから払い出されるメダルを1枚ずつ検出する。
【0061】また、停止信号回路644は、停止スイッ
チ421a〜423bの操作に応じて、停止スイッチ4
21a〜423bと1対1に対応した停止信号を出力す
る。
【0062】また、乱数発生器631はCPU611か
らの指示で乱数を発生するとともにこれをサンプリング
回路632で取り込み、乱数が所定の値か否かに基づい
てCPU611が入賞判定する。乱数発生器631で入
賞確率が規定されるが、入賞確率は後述するように遊技
場側の操作で複数段階に設定可能である。
【0063】駆動回路652a,652bは画像表示用
のマイクロコンピュータ等からなり、画像表示装置47
a,47bに1対1に対応して設けられて、対応する画
像表示装置47a,47bに画像信号を出力する。
【0064】効果音出力回路653a,653bは画像
表示装置47a,47bに1対1に対応して設けられ
て、対応するスピーカに音信号を出力する。該スピーカ
は、例えば筐体11内で短辺側の両側壁に近接して配置
される。該側壁が、スピーカと対向する位置でスリット
状もしくはグリル状に成形されるのは勿論である。
【0065】駆動回路654a,654bは払出装置1
4a,14bに1対1に対応して設けられて、払出装置
14a,14bの駆動部73のモータの駆動信号を出力
し、メダルの払い出しを実行する。
【0066】図9、図10、図11、図12、図13に
CPU611で実行される制御プログラムを示す。電源
投入時のルーチンを示す図9において、電源が投入され
たか否かを判断する(ステップS1010)。肯定判断
されると、全出力ポートを初期化し(ステップS102
0)、パワーダウンエラーでないことが確認されると
(ステップS1030)、CPU611を初期化する
(ステップS1040)。
【0067】次いで、RAMエラーか否かを判定し(ス
テップS1050)、否定判断されると、ステップS1
080に進む。ステップS1050で肯定判断されると
RAMエラーを表示をし(ステップS1060)、エラ
ーが解除された後(ステップS1070)、ステップS
1080に進む。
【0068】ステップS1080ではキースイッチがオ
ンされたか否かを判定する。否定判断されると、バック
アップが正常か否かを判定し(ステップS1090)、
肯定判断されると、バックアップのデータに基づいて出
力ポートおよび入力ポートを電源遮断時の状態とし(ス
テップS1100,S1110)、リターンに抜ける。
【0069】バックアップが正常か否かを判定する上記
ステップS1090が否定判断されると、遊技開始時の
初期化および全RAM領域の初期化を実行し(ステップ
S1120,S1130)、通信データの初期化を実行
し(ステップS1150)、リターンに抜ける。
【0070】キースイッチがオンか否かを判定する上記
ステップS1080が肯定判断されると、遊技における
入賞確率を設定し(ステップS1140)、通信データ
の初期化を実行し(ステップS1150)、リターンに
抜ける。
【0071】次に図10、図11の遊技処理について説
明する。遊技の終了に伴うRAMクリアを実行し(ステ
ップS2010)、切り換え処理を実行する(ステップ
S2020)。切り換え処理では図12に示すように先
ずボーナス遊技中か否かを判定する(ステップS301
0)。これは例えば遊技開始前においては否定判断さ
れ、ステップS3020に進む。
【0072】ステップS3020では第1の遊技者(1
P)が遊技中か否かを判定する。これは第1の遊技者
(1P)の遊技若しくは第2の遊技者(2P)の遊技の
いずれが有効か、すなわちいずれの操作部13a,13
bが有効か否かのフラグに基づいて行う。肯定判断され
ると、1Pの遊技回数を1インクリメントする(ステッ
プS3030)。次いで、1P遊技回数を予め設定した
所定回数に達したか否かを判定し(ステップS304
0)、肯定判断されると、第2の遊技者(2P)の遊技
を有効とするとともに第1の遊技者(1P)の遊技を無
効とする(ステップS3050)。これは、具体的には
第1の操作部13aの始動レバー41aの操作を無視し
無効とする。これにより、始動レバー41aによっては
リール311〜313は回転せず、実質的に第1の遊技
者(1P)の次回からの遊技が無効となる。次いで、1
P遊技回数をクリアし(ステップS3060)、リター
ンに抜ける。
【0073】第2の遊技者(2P)が遊技中であり、ス
テップS3020が否定判断されると、2Pの遊技回数
を1インクリメントする(ステップS3070)。次い
で、2P遊技回数を上記所定回数に達したか否かを判定
し(ステップS3080)、肯定判断されると、第1の
遊技者(1P)の遊技を有効とするとともに第2の遊技
者(2P)の遊技を無効とする(ステップS309
0)。これは、上記ステップS3050のごとく第2の
操作部13bの始動レバー41bの操作を無視し無効と
する。次いで、1P遊技回数をクリアし(ステップS3
100)、リターンに抜ける。
【0074】なお、ボーナス遊技が残っていれば(ステ
ップS3010)、ボーナス遊技終了までは遊技者が変
わらないので、リターンに抜ける。また、遊技者1人に
与えられた所定回数の遊技が終了しなければ(ステップ
S3040,S3080)、リターンに抜ける。
【0075】なお、図柄が確定しメダルの払い出し等が
実行された後、所定時間が経過しても次の遊技が開始さ
れない場合は、1P遊技回数、2P遊技回数をクリアす
る。所定回数の遊技が行われる前に遊技者が遊技を終
え、当該スロットマシンから離れている蓋然性が高いか
らである。勿論、遊技開始時に遊技者が所定のクリアス
イッチを操作するようにし、この操作に応じて1P遊技
回数、2P遊技回数がクリアされるようにしてもよい。
【0076】また、停止スイッチ421a〜423a,
421b〜423bについては、始動レバー41a,4
1bが操作された際に、操作された始動レバー41a,
41bに対応する停止スイッチ421a〜423a,4
21b〜423bを有効とするようにしてもよい。この
ようにすることで、例えば、1Pの所定回数目の遊技の
際に、第1の操作部13aの始動レバー41aが無効と
されても、今回の遊技は第1の操作部13aの停止スイ
ッチ421a〜423aが操作可能であり、次回の2P
の遊技において、初めて第2の操作部13bの停止スイ
ッチ421b〜423bが操作可能となる。
【0077】前掲図10、図11において、切り換え処
理(ステップS2020)に続くステップS2030で
は、有効とされた遊技者側の操作部13a,13bのメ
ダル投入口46a,46bからメダルが投入されている
か否かを判定する(ステップS2040)。これは、所
定のフラグに基づいて判定されるが、当該フラグは、実
際にメダル検出器642a,642bによりメダルの投
入が検出されたときや、プールされたクレジットを有す
る場合においてベットスイッチ431a〜432bが操
作されたときにセットされ、遊技が開始されるとリセッ
トされる。
【0078】次いで始動レバー41a,41bがオンし
たか否かを判定し(ステップS2040)、オンされる
と、抽選用乱数抽出処理を実行し(ステップS205
0)、後述する監視タイマによるカウント値が所定時間
に達していると(ステップS2060)、ステップS2
070に進む。上記監視タイマはこのステップS207
0においてセットされる。監視タイマは通常4秒強に設
定され、この設定時間を下回る間隔での遊技が禁止され
る。
【0079】次いで、各種の設定等の遊技状態監視処理
を実行し(ステップS2080)、遊技開始時の送信処
理を実行する(ステップS2090)。すなわち、駆動
回路651,652a,652b、効果音出力回路65
3a,653b等に、抽出された乱数等に応じた所定の
コマンドを送信する。これによりリール311〜313
の回転や演出用の音声出力が開始される。なお、リール
311〜313の回転は切り換え処理(ステップS20
20)の結果に基づいて、有効な操作部13a,13b
側から見て図柄が上から下に向かって流れるように回転
方向が設定される。
【0080】次いで、リール311〜313の回転の概
略停止態様を規定する初期設定テーブルおよび入賞ライ
ン1231〜1235を選択する(ステップS210
0)。入賞ライン1231〜1235はベットスイッチ
431a〜432bやボーナス遊技の種類等に応じて設
定される。
【0081】続くステップS2110,S2120はリ
ールを停止すべきか否かを判定する手順で、リール31
1〜313を停止すべきであればステップS2130以
降の手順が実行される。ステップS2110では、停止
スイッチ421a〜423bがオンされたか否かを判定
する。ここでの停止スイッチ421a〜423bは第1
の停止スイッチ421a,421bがオンしたときの
他、後述するように第2、第3の停止スイッチ422
a,422b,423a,423bがオンしたときにも
肯定判断されることになる。肯定判断されると、停止要
求をセットする(ステップS2130)。
【0082】上記ステップS2110が否定判断される
と、停止タイマが0か否かを判定する(ステップS21
20)。停止タイマは始動レバー41a,41bオンで
カウントされるもので、肯定判断されるとステップS2
130に進む。すなわち、停止タイマが0になった場合
は停止スイッチ421a〜423bが押下されたか否か
によらず、全リール311〜313が順次、停止するこ
とになる。
【0083】次いで、当選要求、図柄位置等から停止制
御テーブルを決定する(ステップS2140)。停止制
御テーブルはリール311〜313停止までのモータ3
3の回転を規定するテーブルであり、決定された停止制
御テーブルにしたがってリール311〜313を回転す
る(ステップS2150)。
【0084】次いで全リール311〜313が停止した
か否かを判定する(ステップS2160)。停止スイッ
チ421a〜423bによりリール311またはリール
313から順次停止する場合は、リール311〜313
のうち1つもしくは2つだけが停止した段階ではステッ
プS2160は否定判断され、ステップS2110に戻
る。
【0085】ここで、第1の操作部13aの操作で入賞
した場合には、第1の操作部13a側の椅子に座った遊
技者から視認できる入賞ライン1231〜1235位置
が入賞図柄となるようにリール311〜313が停止
し、第2の操作部13bの操作で入賞した場合には、第
2の操作部13b側の椅子に座った遊技者から視認でき
る入賞ライン位置が入賞図柄となるようにリール311
〜313が停止する。
【0086】そして、全リール311〜313が停止
し、ステップS2160が肯定判断されると、リール3
11〜313の停止位置に基づいて停止図柄を特定する
入賞検索を行い(ステップS2170)、ステップS2
180に進む。
【0087】ステップS2180では、抽出された乱数
に基づく入賞の判定と、上記入賞検索に基づく入賞の判
定とで不整合がないか否か、すなわち、入賞フラグが正
常か否かを判定する。肯定判断されるとステップS22
00に進む。否定判断されるとエラーの表示をして(ス
テップS2190)、ステップS2200に進む。
【0088】ステップS2200では入賞か否かを判定
する。肯定判断されると、払い出し処理を実行し(ステ
ップS2210)、ステップS2220に進む。否定判
断されると、ステップS2210をスキップし、払い出
し処理を実行することなくステップS2220に進む。
【0089】払い出し処理を示す図13において、先
ず、1Pか否かを判定する(ステップS4010)。肯
定判断されると、第1払出装置14aにより1Pに対し
て第1のメダル払出口531aからメダルを払い出し
(ステップS4020)、否定判断されると、第2払出
装置14bにより2Pに対して図示しない第2のメダル
払出口からメダルを払い出す(ステップS4030)。
【0090】メダル払出数は1枚払い出されるごとに順
次、インクリメントされ(ステップS4040)、所定
枚数に達すると(ステップS4050)、リターンに抜
ける。
【0091】図11においてステップS2210に続く
ステップS2220では、ボーナス遊技中か否かを判定
し、肯定判断されると、ボーナス遊技回数を確認する処
理を実行し(ステップS2230)、与えられた回数分
のボーナス遊技が終了か否かを判定する(ステップS2
240)。肯定判断されると、ボーナス遊技終了時のR
AMクリアを実行して通常遊技の状態に戻した(ステッ
プS2250)後、ステップS2270に進む。ボーナ
ス遊技が終了していなければ、ステップS2250をス
キップしてステップS2270に進む。
【0092】また、ボーナス遊技ではなくステップS2
220が否定判断されると、今回の遊技がボーナス入賞
か否かを確認する確認処理を実行し(ステップS226
0)、ステップS2270に進む。
【0093】ステップS2270では遊技中の側の画像
表示装置47a,47bに払出数やボーナス遊技の残り
回数の案内等の表示を実行し、リターンに抜ける。表示
内容は、入賞か外れかや入賞の種類等に応じた内容とな
る。遊技中ではない遊技者側の画像表示装置47a,4
7bにはデモ画面等が表示される。
【0094】このように、本実施形態では、各台ごと
に、複数の遊技者はそれぞれ、表示ユニット12を正面
にしてテーブル22上の操作部13a,13bを操作す
ることができる。これにより、リール311〜313の
回転により上から下へ流れていく図柄が良好に視認でき
る。しかも、画像表示装置47a,47bの画面を斜め
左右方向からみないので、画面が視認しやすい。また、
遊技者同志は表示ユニット12ごしに正面を向いたまま
会話を交わすこともできる。
【0095】したがって、2人で快適に遊技を楽しむこ
とができ、2人連れの遊技者にとって、喜びや悔しさを
共有し、親密の度合いを増すことのできる優れたスロッ
トマシンとなる。
【0096】また、表示ユニット12は、単一のリール
群構成でありながら、2人の遊技者に図柄を視認せしめ
ることができ、しかも、基本構成が従来のスロットマシ
ンと同等であるからコストの低減を図ることができる。
【0097】また、一方の遊技者が遊技中は他方の遊技
者は待機状態となるが、その間、一方の遊技者による操
作でリール311〜313が回転するから、目の前で図
柄が変動することになる。このときの図柄は、リール3
11〜313が90度程度回転した後、上記一方の遊技
者がみることになる図柄であることによって、他方の遊
技者は一方の遊技者がリール311〜313を停止させ
るタイミングを予測または判断することができるため、
単なるデモンストレーションよりも待機時間に遊技者を
退屈させない。
【0098】なお、本実施形態ではメダル投入口46
a,46bは表示ユニット12側に設けられている(図
1)が、メダル投入作業をさらに容易にすべくテーブル
22の辺縁部側の部分に設けてもよい。この場合、図1
4に示すように、払出装置14aAは、ホッパ部51a
の手前側に選別部54a、およびメダル払出口531a
に通じる返却通路55aを設けるのがよい。
【0099】また、本実施形態では、払出装置およびメ
ダル受け皿は各操作部に1対1に対応して設けられてい
るが、両操作部に共通としてもよい。この場合は、2人
して獲得メダル数を積み上げていき、遊技結果を共有す
ることになるから、さらに、喜びや悔しさを共有し、親
密の度合いを増すことのできる優れたスロットマシンと
なる。メダル受け皿の設置場所は、両遊技者からメダル
受け皿の中が見やすいように、筐体21の長辺側の側面
に設けるのがよい。
【0100】(第2実施形態)図15に本発明の第2実
施形態になるスロットマシンの要部である払出装置を示
す。他の部分については実質的に第1実施形態のものと
同じであるので、説明を適宜、省略し、図15を中心に
第1実施形態との相違点を中心に説明する。また、第1
の操作部13aの直下に位置する払出装置について説明
するが、第2の操作部13bに対応する払出装置につい
ても同様の構造である。
【0101】払出装置14aBのホッパ部51aBの側
壁は、選別部54aに隣接して膨出し、誘導部である膨
出部56aは選別部54a側に、選別部54aと連通し
メダルMが通過可能なスリット561aが形成されてい
る。スリット561aの下端に連なる膨出部56a側の
内壁面562aはスリット561a側ほど高い傾斜面と
なっており、メダル投入口46a(図1参照)から投入
されたメダルMがスリット561aを通ってホッパ部5
1aBに誘導されるようになっている。
【0102】これにより、遊技者によって投入されたメ
ダルMが入賞時の払い出し用のメダルとして活用される
ことになる。これにより、ホッパ部51aBに頻繁にメ
ダルを補充しなくとも、払い出し用のメダルが不足する
ことを回避することができる。
【0103】(第3実施形態)図16に本発明の第3実
施形態になるスロットマシンを示し、図17にその電気
構成を示す。第1実施形態との相違点を中心に説明す
る。
【0104】スロットマシンはテーブル22に、各操作
部13aC,13bCに1対1に対応して、操作部13
aC,13bCを有効とする押しボタン式の切り換えス
イッチ48a,48bが設けてあり、これを遊技者が押
下して自己の操作部13aC,13bCの実質的部分で
ある始動レバー41a,41bや停止スイッチ421a
〜423bを有効とするようになっている。
【0105】CPU611CではROM624Cに格納
された制御プログラムにしたがって基本的に第1実施形
態と同様の遊技ルーチン等を実行する。相違点は操作部
13aC,13bCの切り換え処理(図9のステップS
2020)で、図18にその手順を示す。
【0106】ボーナス遊技中でなければ(ステップS3
010)、切り換え操作があったか否かを判定し(ステ
ップS3011)、肯定判断されると、1P遊技中であ
れば2P遊技を有効に切り換え(ステップS305
0)、2P遊技中であれば1P遊技を有効に切り換える
(ステップS3090)。
【0107】図18の切り換え処理より知られるよう
に、切り換えスイッチは単一の構成でもよく、この場
合、切り換えスイッチは、テーブル22の長手方向の中
央で表示ユニット12の近傍に配置し、いずれの遊技者
からも容易に操作可能とするのがよい。
【0108】なお、切り換えスイッチ48a,48bが
切り換えられても所定回数の遊技が終了するまでは遊技
中の遊技者が継続して遊技を行い得るようにするのもよ
い。図19に操作部13aC,13bCの切り換え処理
の変形例を示す。
【0109】ボーナス遊技中か否かを判定するステップ
S3010が否定判断されると、切り換えが有効状態か
否かを判定する(ステップS3012)。有効状態は、
有効状態フラグにより判定される。有効状態フラグは、
現在、遊技中の操作部13aC,13bCから別の操作
部13aC,13bC側への切り換えがあると、セット
され、ステップS3030,S3070でカウントされ
る遊技回数が、継続して遊技を行い得る所定回数に達す
るまで保持される。
【0110】切り換えの有効状態を判定するステップS
3012が肯定判断されると、第1実施形態と同様にス
テップS3020〜S3100を実行しリターンに抜け
る。したがって、例えば、第1の操作部13aCにより
遊技が行われているときに、第2の操作部13bCの切
り換えスイッチ48bが押下されても、未だ第1の操作
部13aCによる遊技が可能であり、遊技は、切り換え
スイッチ48bの押下後に上記所定回数行われる。そし
て、その後、第2の操作部13bCでの遊技が可能とな
る(ステップS3050)。
【0111】なお、ステップS3012が否定判断され
ると、ステップS3020〜S3100をスキップしリ
ターンに抜ける。したがって、切り換えスイッチ48
a,48bの切り換え操作がなされないまま、所定回数
の遊技が行われると、有効状態フラグはリセットされ、
ステップS3020〜S3100が非実行となるので、
遊技回数の制約を受けることなく、いずれかの操作部1
3aC,13bCで継続して遊技が可能となる。そし
て、切り換えスイッチ48a,48bの切り換え操作が
なされれば、以後の遊技が所定回数行われた後、有効な
操作部13aC,13bCが切り換えられる。
【0112】また、本実施形態でも、図柄が確定しメダ
ルの払い出し等が実行された後、所定時間が経過しても
次の遊技が開始されない場合は、1P遊技回数、2P遊
技回数をクリアする。
【0113】(第4実施形態)図20に本発明の第4実
施形態になるスロットマシンの外観を示し、図21に電
気構成を示す。第1実施形態において、リール群の構成
を変えたもので、第1実施形態との相違点を中心に説明
する。
【0114】表示ユニット12Dのリールは、図22、
図23に示すように、6つの同軸に配置されたリール3
11a,313b,312a,312b,313a,3
11bからなる。各リール311a〜313bは筒状の
本体部304とシャフト部303とがアーム部305に
より同軸に一体化したもので、基本的に第1実施形態の
構成と同じである。一つおきに配置された3つのリール
311a,312a,313a、リール311b,31
2b,313bで構成される2つのリール群121a,
121bは、2つの操作部13a,13bと1対1に対
応して各遊技者に専用となる。
【0115】なお、操作部13aを前にした遊技者側か
らみて、左側の第1の停止スイッチ421aが第1のリ
ール311aに対応し、中央の第2の停止スイッチ42
2aが第2のリール312aに対応し、右側の第3の停
止スイッチ423aが第3のリール313aに対応して
いる。一方、操作部13bを前にした遊技者側からみ
て、左側の第1の停止スイッチ421bが第1のリール
311bに対応し、中央の第2の停止スイッチ422b
が第2のリール312bに対応し、右側の第3の停止ス
イッチ423bが第3のリール313bに対応してい
る。
【0116】本実施形態のスロットマシンの電気構成
は、駆動回路651Dが6つのモータ33の駆動系を備
えており、位置検出回路641Dはこれらモータ33の
回転角度位置を検出するようになっている。また、乱数
発生手段である乱数発生器631a,631bおよびサ
ンプリング回路632a,632bは2系統備えてお
り、CPU611Dにて、独立に抽出が可能である。C
PU611DではROM624Dに格納された制御プロ
グラムにしたがって基本的に第1実施形態と同様の遊技
ルーチン等を実行する。相違点は抽選用乱数抽出処理
(図10のステップS2050)で、図24にその手順
を示す。
【0117】本実施形態の抽出ルーチンでは、オンされ
た始動レバーが第1始動レバー41aか否かを判定し
(ステップS5010)、肯定判断されると、第1乱数
発生器631aより抽選用乱数を抽出し(ステップS5
020)、リターンに抜ける。否定判断されると、第2
乱数発生器631bより抽選用乱数を抽出し(ステップ
S5030)、リターンに抜ける。
【0118】リール群121a,121bが各遊技者に
専用であり、各遊技者は他方の遊技者の遊技の終了を待
つことなく遊技を行うことができる。したがって、2人
の遊技者が表示ユニット12Dを挟んで向かい合って同
時に遊技を行うことができるので、従来のスロットマシ
ンのように単に並んで遊技を行うよりも、遊技を競い合
う雰囲気が醸成される。
【0119】また、乱数発生器631a,631bを各
操作部13a,13bに専用とすることで、各操作部1
3a,13bごとに独立に遊技の帰趨を決定することが
できる。したがって、第1、第2の始動レバー41a,
41bが同時に操作されても、抽選用乱数として同じ値
が抽出されることが回避され、遊技者に違和感を感じさ
せることなく、独立した2台のスロットマシンと実質的
に同等に働く。
【0120】なお、本実施形態では2人の遊技者が同時
に遊技を行うことができるので、第1の遊技者の確定図
柄と第2の遊技者の確定図柄とが所定の組み合わせのと
きに、両遊技者に新たな特典を付与するのもよい。この
場合の特典は両遊技者が協力して勝ち取ったものであ
り、遊技者に連帯感が喚起されることになる。従来のス
ロットマシンにはない新たな興趣をもたらすことができ
る。
【0121】また、他方の遊技者側用のリール群121
a,121bの図柄が視認されないように、カバー12
2の対応する帯状部分に、装飾用の模様等を施すことに
より不透明とするのもよい。また、すりガラス状に半透
明として、他方の遊技者側用のリール群121a,12
1bが作動していることのみ知られるようにしてもよ
い。
【0122】(第5実施形態)図25に本発明の第5実
施形態になるスロットマシンの電気構成を示す。第4実
施形態との相違点を中心に説明する。
【0123】本実施形態のスロットマシンの電気構成は
基本的に第4実施形態のものと同じであるが、ROM6
24Eには、2組の役判定用テーブル6241a,62
41bが格納してあり、乱数発生器631は第1実施形
態のごとく単一である。役判定用テーブル6241aと
役判定用テーブル6241bとは、乱数値と役との対応
関係が異なっている。
【0124】CPU611EではROM624Eに格納
された制御プログラムにしたがって基本的に第4実施形
態と同様の遊技ルーチン等を実行する。図26、図27
にその手順を示す。相違点は抽選用乱数抽出処理(ステ
ップS2050)が第1実施形態と同様である点、およ
び判定用テーブル選択処理(ステップS2081)が遊
技状態監視処理(ステップS2080)に続いて実行さ
れる点である。判定用テーブル選択処理は、操作された
始動レバーが第1始動レバー41aか否かを判定し(ス
テップS6010)、肯定判断されると、上記2組の役
判定用テーブル6241a,6241bのうち、第1の
役判定用テーブル6241aに基づいて役の種類等を決
定し(ステップS6020)、否定判断されると、第2
の役判定用テーブル6241bに基づいて役の種類等を
決定する(ステップS6030)。
【0125】本実施形態では、抽選用乱数はいずれの操
作部13a,13bに対しても同じ乱数発生器631か
ら得られた乱数が用いられるが、役判定用テーブル62
41a,6241bが異なるから、第1、第2の始動レ
バー41a,41bが同時に操作されても、役判定用テ
ーブル6241a,6241bに基づく役判定が同じ結
果となることが回避され、独立した2台のスロットマシ
ンと実質的に同等に働く。乱数発生器およびサンプリン
グ回路が単一でよいので、ハード上の負担が小さい。
【0126】また、本実施形態を基本構成として、第4
実施形態のごとく乱数発生器とサンプリング回路とを2
系統設け、第1の操作部13aによる遊技では第1の乱
数発生器およびサンプリング回路により抽選用乱数抽出
処理を実行し、第2の操作部13bによる遊技では第2
の乱数発生器およびサンプリング回路により抽選用乱数
抽出処理を実行するようにしてもよい。スロットマシン
が完全に個別に設けられているのと実質的に同等であ
り、設定によっては、ボーナス発生の確率は高いがボー
ナス時の獲得メダル数が抑制された特性と、ボーナス発
生の確率は低いがボーナス時の獲得メダル数が多く見込
める特性との相反する特性を両方とも実現できるスロッ
トマシンを提供することができる。この場合、例えば遊
技者の技量の低位の者がボーナス発生の確率の高い方を
選択し、技量に差があってもそれなりに双方が遊技を楽
しむことができ、同等程度の技量であれば、ベットスイ
ッチの使い方を変える等、自己に割り当てられた特性の
有利な点や不利な点を考慮に入れて同伴者よりも多くの
獲得メダル数を目指す、通常とは異なる競い方ができ
る。これにより、遊技を一層、興趣豊かなものとするこ
とができる。
【0127】(第6実施形態)図28に本発明の第6実
施形態になるスロットマシンの外観を示し、図29に電
気構成を示す。図30、図31にスロットマシンの内部
を示す。第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0128】本実施形態は、表示ユニット12が、リー
ル311〜313の回転軸をテーブル22の長手方向に
とって配置され、第1、第2の操作部13aF,13b
Fは、スイッチ類等41a〜47bがそれぞれ表示ユニ
ット12の幅方向に2つに分散して配置されている。遊
技者は左手で、始動レバー41a,41bを操作し、右
手で停止スイッチ421a〜423a,421b〜42
3bを押下することになる。また、テーブル22の下方
にはメダル投入口46aの直下位置に、実質的に第1実
施形態と等価な選別部が設けられ、投入されたメダル等
を遊技場側の回収貯留部と、後述するメダル払出通路5
3aF,53bFのいずれかに振り分けるようになって
いる。
【0129】メダルを遊技者に払い出すための払出装置
14Fは単一の構成で両遊技者に共通である。図32、
図33に払出装置14Fの要部を示す。払出装置14F
のメダル送出部52Fから、筐体11Fの箱状体21の
長辺側の側壁のそれぞれに向かって払い出し通路53a
F,53bFが伸びている。払い出し通路53aF,5
3bFはそれぞれ、メダル送出部52F側が高い傾斜し
た通路であり、低所側では、払い出し通路53aF,5
3bFと1対1に対応して、背向する箱状体21の長辺
側の側面に開口するメダル払出口531a,531bと
連通している。
【0130】メダル送出部52Fの構造は、第1実施形
態のものと基本的には同じである。図34は、ホッパ部
51Fのメダル落下口側からメダル送出部52Fをみ
た、ロータを中心とする図である。第1実施形態の固定
ガイド部、可動ガイド部、メダルガイドピン、メダル排
出口をロータの回転軸を通る線に対して対称に2組配置
したものである。すなわち、2か所にメダル排出口52
1a,521bが設けられ、各メダル排出口521a,
521bの近傍には、それぞれ固定ガイド部76a,7
6b、可動ガイド部(カウンタロータ773a,773
bのみ図示)、メダルガイドピン78a,78bが設け
られている。
【0131】メダル取り込みロータ71Fは、メダル挿
通孔711およびメダル攪拌用突出部712の数が図例
のものでは6つ形成されている。また、メダル保持ロー
タ72Fは、メダルガイド部722Fの先端部が相隣れ
るメダル挿通孔711の間をメダル保持ロータ72Fの
径方向に真っ直ぐに伸びており、正回転時と逆回転時と
で、ロータ71F,72Fが鏡面対称に作動することに
なる。なお、以下の説明において、図34中、反時計方
向を正回転と、時計方向を逆回転という。
【0132】さて、駆動部73Fのモータの正回転時に
は、メダルは、メダルガイドピン78aに当接すると、
メダル保持ロータ72Fのメダルガイド部722Fによ
り押圧されて、固定ガイド部76aの側面に沿って案内
され、固定ガイド部76aと可動ガイド部のカウンタロ
ータ773aとの間をメダル排出口521aへと押し出
されていく。このとき、第2のメダル排出口521b側
では、メダルに対して固定ガイド部76bによる外方へ
の案内がないため、メダルは排出されない。そして、メ
ダルガイド部722Fからの押圧力の逃げ道がなく、メ
ダルガイドピン78bに対して大きな力が印加されるか
ら、メダルガイドピン78bは退避して、メダルは、メ
ダルガイド部722Fと同様に、第2のメダル排出口5
21bの前を通過する。
【0133】同様に、駆動部73Fのモータが逆回転す
ると、メダルは第2のメダル排出口521bへと排出さ
れ、第1のメダル排出口521aへの排出は禁止され
る。
【0134】このように、払出装置14Fは、駆動部7
3Fのモータの回転方向により、2つあるメダル払出口
531a,531bのうち、いずれかのみからメダルを
払い出すことができる。すなわち、本実施形態の2組の
固定ガイド部、可動ガイド部、メダルガイドピンおよび
メダル払出通路により、メダルを払い出すメダル払出口
531a,531bを選択してメダルを振り分ける振り
分け手段70を構成する。
【0135】メダル送出部52Fの駆動部73Fを駆動
する駆動回路654はCPU611Fからの制御信号で
駆動部73Fのモータを正逆回転自在に構成されてい
る。
【0136】CPU611FではROM624Fに格納
された制御プログラムにしたがって基本的に第1実施形
態と同様の遊技ルーチン等を実行する。相違点は払出処
理(図11のステップS2210参照)が異なる点であ
る。図35にその手順を示す。払出処理は、1P遊技中
であれば、駆動部73Fのモータの回転方向を正回転に
設定しロータ71F,72Fを回転駆動する(ステップ
S4021)。これにより、メダルが1P側のメダル払
出口531aから受け皿23aに払い出される。そし
て、メダルが所定枚数払い出されると、リターンに抜け
る。一方、2P遊技中であれば、駆動部73Fのモータ
の回転方向を逆回転に設定しロータ71F,72Fを回
転駆動する(ステップS4031)。これにより、メダ
ルが2P側のメダル払出口531bから受け皿23bに
払い出される。
【0137】これにより、払出装置の主要部であるメダ
ル送出部が2人の遊技者に兼用となり、メダル送出部の
ロータや駆動部等の実質的な構成は従来の構成のもの
(第1実施形態の払出装置参照)と基本的に変わらない
ので、コストの低減を計ることができる。
【0138】なお、メダルを2つのメダル払出口531
a,531bのいずれかに振り分ける手段は本実施形態
のものに限られるものではなく、第1実施形態の払出装
置のメダル送出部から排出されたメダルをメダル払出口
に送る払出通路を下流で二股に分かれる構成として、そ
の2つの下流端にメダル払出口を設け、二股に分かれる
分岐部で、いずれかの分岐通路を閉鎖する構成としても
よい。
【0139】また、本実施形態の払出装置は、6リール
式(第4実施形態)においても、同時入賞時には払い出
しタイミングが遅れることがあるが、適用することがで
きる。
【0140】また、図36に示すように、第2実施形態
(図15)の構成と同様に、ホッパ部51G内と選別部
54aとを連通し選別部54aからホッパ部51Gにメ
ダルを戻す膨出部56aを設けてもよい。これにより、
正規のメダルはホッパ部51Gに戻され、正規外のもの
は、メダル払出通路53aGに通じる返却通路55aG
を落下していく。
【0141】また、上記各実施形態では表示ユニットは
リールを使った回胴式のものを示したが、LCD等によ
り画面に変動図柄を表示をするようにしてもよい。
【0142】画像表示装置は各操作部に対応して別体で
あるが、両遊技者から視認可能な位置に1つだけ設け、
画面を分割して各分割領域に各遊技者に対応した画像を
表示するのもよい。また、効果音出力回路は、3リール
式で遊技者が交代で遊技を行う場合には、必ずしも別体
である必要はなく、単一の構成とすることもできる。ま
た、メダル投入口も共通とすることもできる。
【0143】また、操作部はスイッチ類をテーブル上に
設ける構成としているが、表示ユニットを前にした遊技
者が操作可能な位置であればよい。この場合、精算スイ
ッチや切り換えスイッチのように副次的なスイッチ類に
ついてだけ筐体の側面等に設けることもできる。
【0144】また、上記各実施形態は、遊技の対価とし
ての、また、所定の役に対する払い出し用としての遊技
媒体としてメダルを使う構成としているが、他の遊技媒
体、例えばパチンコ球を用いるスロットマシンにも適用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1のスロットマシンの斜視
図である。
【図2】上記スロットマシンの電気構成図である。
【図3】上記スロットマシンのリール群の斜視図であ
る。
【図4】上記リール群を構成するリールの分解斜視図で
ある。
【図5】上記スロットマシンのテーブルを外した状態の
斜視図である。
【図6】上記スロットマシンのメダル払出装置の斜視図
である。
【図7】図6におけるX1矢視になる上記メダル払出装
置の斜視図である。
【図8】上記メダル払出装置の分解斜視図である。
【図9】上記スロットマシンのCPUで実行される制御
プログラムの第1のフローチャートである。
【図10】上記スロットマシンのCPUで実行される制
御プログラムの第2のフローチャートである。
【図11】上記スロットマシンのCPUで実行される制
御プログラムの第3のフローチャートである。
【図12】上記スロットマシンのCPUで実行される制
御プログラムの第4のフローチャートである。
【図13】上記スロットマシンのCPUで実行される制
御プログラムの第5のフローチャートである。
【図14】上記スロットマシンの変形例のメダル払出装
置の斜視図である。
【図15】本発明を適用した第2のスロットマシンのメ
ダル払出装置の斜視図である。
【図16】本発明を適用した第3のスロットマシンの斜
視図である。
【図17】上記スロットマシンの電気構成図である。
【図18】上記スロットマシンのCPUで実行される制
御プログラムのフローチャートである。
【図19】上記スロットマシンの変形例のCPUで実行
される制御プログラムのフローチャートである。
【図20】本発明を適用した第4のスロットマシンの斜
視図である。
【図21】上記スロットマシンの電気構成図である。
【図22】上記スロットマシンのリール群の斜視図であ
る。
【図23】上記リール群を構成するリールの分解斜視図
である。
【図24】上記スロットマシンのCPUで実行される制
御プログラムのフローチャートである。
【図25】本発明を適用した第5のスロットマシンの電
気構成図である。
【図26】上記スロットマシンのCPUで実行される制
御プログラムの第1のフローチャートである。
【図27】上記スロットマシンのCPUで実行される制
御プログラムの第2のフローチャートである。
【図28】本発明を適用した第6のスロットマシンの斜
視図である。
【図29】上記スロットマシンの電気構成図である。
【図30】上記スロットマシンのテーブルを外した状態
の斜視図である。
【図31】図30におけるX2矢視になる上記スロット
マシンの斜視図である。
【図32】図30における上記メダル払出装置の拡大図
である。
【図33】図31における上記メダル払出装置の拡大図
である。
【図34】上記メダル払出装置の要部の図である。
【図35】上記スロットマシンのCPUで実行される制
御プログラムのフローチャートである。
【図36】上記スロットマシンの変形例のメダル払出装
置の斜視図である。
【符号の説明】
11,11F 筐体 21 箱状体 22 テーブル 12,12D 表示ユニット(表示部) 121,121a,121b リール群 301,304 本体部 302,305 アーム部 303 シャフト部(回転軸) 311,312,313,311a,312a,313
a,311b,312b,313b リール 3110,3120,3130,3110a,3120
a,3130a,3110b,3120b,3130b
表面(表示領域) 13a,13b,13aC,13bC,13aF,13
bF 操作部 41a,41b 始動レバー 421a,422a,423a,421b,422b,
423b 停止スイッチ 431a,432a,431b,432b ベットスイ
ッチ 44a,44b 精算スイッチ 46a,46b メダル投入口 47a,47b 画像表示装置 48a,48b 切り換えスイッチ 14a,14b,14aA,14aB,14F,14G
払出装置 51a,51b,51F,51G ホッパ部 52a,52b,52F メダル送出部 53a,53b,53aF,53bF,53aG メダ
ル払出通路 531a,531b メダル払出口(払出口) 56a,56b 膨出部(誘導部) 611,611C,611D,611E,611F C
PU 631a,631b 乱数発生器(乱数発生手段) 6241a,6241b 役判定テーブル 70 振り分け手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 巽 正吾 愛知県名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内 (72)発明者 茨田 悦臣 愛知県名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体に、複数の表示領域で図柄が変動す
    る表示部と、投入口から投入された遊技媒体を対価とし
    て、上記表示領域における図柄の変動の開始および停止
    の指示を含む遊技操作用の操作部と、遊技操作の帰趨に
    応じて遊技者に遊技媒体を払い出す払出装置とを設けた
    スロットマシンにおいて、 上記筐体の上端部を水平な平板状としてテーブルとな
    し、 上記表示部を、上記テーブル上の中央部に配置するとと
    もに、テーブルを囲む複数の方向から上記図柄が視認可
    能に構成し、 上記複数の方向に1対1に対応し、上記表示部を囲むよ
    うに上記操作部を複数設けたことを特徴とするスロット
    マシン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスロットマシンにおい
    て、上記表示部を、回転軸を水平方向にとって回転軸方
    向に並んで配列されたリール群を具備する構成とし、上
    記表示領域としての上記リールの表面には、周方向に複
    数の種類の図柄を形成し、 上記リール群を、上記複数の操作部のうち有効な操作部
    による遊技操作で作動する共通のリール群として構成し
    たスロットマシン。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスロットマシンにおい
    て、上記表示部を、回転軸を水平方向にとって回転軸方
    向に並んで配列されたリール群を具備する構成とし、上
    記表示領域としての上記リールの表面には、周方向に複
    数の種類の図柄を形成し、 上記リール群を、第1の操作部による遊技操作で作動す
    る第1のリール群を構成し、残りで、第2の操作部によ
    る遊技操作で作動する第2のリール群を構成したスロッ
    トマシン。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のスロットマシンにおい
    て、操作部における遊技の開始操作に応じて、遊技の帰
    趨を決定する乱数を発生する乱数発生手段を、上記操作
    部に1対1に対応して具備せしめたスロットマシン。
  5. 【請求項5】 請求項3または4いずれか記載のスロッ
    トマシンにおいて、操作部における遊技の開始操作に応
    じて、遊技の帰趨を決定する乱数を発生する乱数発生手
    段を具備し、 かつ、乱数発生手段で発生した乱数と遊技の帰趨とを対
    応せしめる役判定テーブルを、上記操作部に1対1に対
    応して具備せしめたスロットマシン。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5いずれか記載のスロッ
    トマシンにおいて、上記筐体の側面に開口し遊技者に払
    い出す遊技媒体の払出口を上記操作部に1対1に対応し
    て複数設け、 上記払出装置には、払い出す遊技媒体を複数の払出口の
    いずれかに振り分ける振り分け手段を具備せしめたスロ
    ットマシン。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6いずれか記載のスロッ
    トマシンにおいて、上記投入口に投入された遊技媒体
    を、払い出し用の遊技媒体を貯留する上記払出装置の貯
    留部に誘導する誘導部を設けたスロットマシン。
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