JP2003175109A - 照明装置、照明制御装置および照明制御方法 - Google Patents

照明装置、照明制御装置および照明制御方法

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JP2003175109A
JP2003175109A JP2002283655A JP2002283655A JP2003175109A JP 2003175109 A JP2003175109 A JP 2003175109A JP 2002283655 A JP2002283655 A JP 2002283655A JP 2002283655 A JP2002283655 A JP 2002283655A JP 2003175109 A JP2003175109 A JP 2003175109A
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克重 天野
Koki Noguchi
公喜 野口
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学 井上
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彌 岩井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 観測者が閉眼時に照明光の輝度の変化に合わ
せて呼吸のリズムを整えることおよびリラックスするこ
とを容易にする照明装置、照明制御装置および照明制御
方法を提供する。 【解決手段】 光源10の点灯期間を導入期間とリラッ
クス期間に分割し、制御部20は、導入期間において、
輝度変化の一周期における最小輝度LMIN1に対する
最大輝度LMAX1の輝度比C1(=LMAX1/L
MIN1)が10<C1≦100の範囲で実質的に一定
となるように光源10を制御し、その後のリラックス期
間において、輝度変化の一周期における最小輝度L
MIN2に対する最大輝度LMAX2の輝度比C2(=
MAX2/LMIN2)が6≦C2≦100の範囲で
実質的に一定となるように光源10を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明光の輝度を周
期的に変化させる照明装置、照明制御装置および照明制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】快適な照明環境の実現をめざして、本願
の発明者たちは、呼吸リズムに近い周波数で照明光の輝
度を変化させる照明装置および照明制御方法を研究して
きた。その研究の中で、照明光の輝度の一周期あたりの
変化量、すなわち一周期あたりの最小輝度に対する最大
輝度の比が異なると、人間が照明光の変化を直接観測し
たときに照明光から受ける印象が異なることを発見し
た。
【0003】そこで、人間の行為状況(例えば、呼吸の
リズムを整えることや観測者がリラックスすることな
ど)に応じて最適な照明光の変化を実現するために、人
間の行為状況に応じた照明光の輝度の変化の一周期あた
りの最小輝度に対する最大輝度の輝度比の変化のさせ方
を検討した。その結果、観測者が照明光を直接観測した
ときに、照明光の輝度の変化に合わせて観測者が呼吸の
リズムを整えるのを容易にするとともに、観測者がリラ
ックスすることを容易にする照明装置および照明制御方
法を開発した(特許文献1および特願2000-357591号参
照)。
【0004】
【特許文献1】特開平11−96809号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、人間がリラ
ックスしている状態では、眼を閉じていることが多い。
したがって、眼を閉じた状態で呼吸のリズムを整えた
り、眼を閉じた状態でリラックスしたいという要望が多
かった。
【0006】閉眼状態では、まぶたの存在により瞳に入
射する照明光の光量が、開眼状態での瞳に入射する照明
光の光量よりも少なくなる。人間のまぶたの光の透過率
は数%であるので、閉眼状態で瞳に入射する照明光の光
量は、開眼状態で瞳に入射する照明光の光量の数%にな
る。
【0007】したがって、開眼状態で直接照明光を観測
したときに、観測者が呼吸のリズムを合わせやすいよう
に輝度の変化が制御された照明光は、閉眼状態では輝度
の変化が観測できなかったり、あるいは輝度の変化が観
測できても、呼吸のリズムを調整できず、リラックスで
きない可能性がある。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、閉眼状態において、
観測者が照明光の輝度の変化に合わせて呼吸のリズムを
整えることができるとともに、リラックスすることを容
易にする照明装置、照明制御装置および照明制御方法を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による照明装置
は、光源と、前記光源の発光面の輝度が周期的に変化す
るように前記光源を制御する制御部とを備えた照明装置
であって、前記制御部は、第1の調光信号を生成する第
1の調光信号生成部と、前記第1の調光信号生成部から
出力される第1の調光信号に応じて前記光源を点灯させ
る調光点灯装置を備え、前記制御部は、前記光源の点灯
期間を順に少なくとも導入期間とリラックス期間に分割
し、前記第1の調光信号生成部は、前記導入期間では、
前記光源の発光面の輝度変化の1周期における最小輝度
MIN1に対する最大輝度LMA X1の輝度比C1
(=LMAX1/LMIN1)が、10<C1≦100
の範囲で実質的に一定となるように、前記第1の調光信
号を生成し、前記リラックス期間では、前記光源の発光
面の輝度変化の1周期における最小輝度LMIN2に対
する最大輝度LMAX2の輝度比C2(=LMAX2
MIN2)が、6<C2≦100の範囲で実質的に一
定となるように、前記第1の調光信号を生成する。
【0010】前記制御部は、前記光源の点灯期間を順に
少なくとも前記導入期間、遷移期間および前記リラック
ス期間に分割し、第1の調光信号生成部は、前記遷移期
間では、前記光源の発光面の輝度変化の1周期における
最小輝度LMIN3に対する最大輝度LMAX3の輝度
比C3(=LMAX3/LMIN3)が、前記輝度比C
1から前記輝度比C2へと徐々に小さくなるように、前
記第1の調光信号を生成することが好ましい。
【0011】前記第1の調光信号生成部は、前記導入期
間における前記最大輝度LMAX1が、前記リラックス
期間における前記最大輝度LMAX2よりも大きくなる
ように、前記第1の調光信号を生成することが好まし
い。
【0012】前記第1の調光信号生成部は、前記導入期
間における前記最小輝度LMIN1が、前記リラックス
期間における前記最小輝度LMIN2よりも大きくなる
ように、前記第1の調光信号を生成することが好まし
い。
【0013】前記制御部は、第2の調光信号を生成する
第2の調光信号発生部と、前記第1の調光信号発生部か
ら出力される前記第1の調光信号と前記第2の調光信号
発生部から出力される前記第2の調光信号とを切り換え
て前記調光点灯装置に出力する切り換え部をさらに備
え、ある時刻tにおいて、前記第1の調光信号発生部か
ら出力される前記第1の調光信号により制御された前記
光源の発光面の輝度変化の1周期における最小輝度L
MINT1に対する最大輝度LMAXT1の輝度比CT
1(=LMAXT1/LMINT1)と、前記第2の調
光信号発生部から出力される前記第2の調光信号により
制御された前記光源の発光面の輝度変化の1周期におけ
る最小輝度LMINT2に対する最大輝度LMAXT2
の輝度比CT2(=LMAXT2/LMINT2)と
が、CT1>CT2の関係を満たすことが好ましい。
【0014】前記輝度比CT1は前記輝度比CT2の
1.5倍以上であることが好ましい。
【0015】前記最大輝度LMAXT1は、前記最大輝
度LMAXT2と等しいかまたはそれよりも大きいこと
が好ましい。
【0016】前記最小輝度LMINT1は、前記最小輝
度LMINT2と等しいかまたはそれよりも小さいこと
が好ましい。
【0017】使用者の眼の開閉状態を感知し、感知した
眼の開閉状態に関する情報を前記切り換え部に送信する
センサをさらに備え、前記切り換え部は、前記センサか
らの情報に基づいて、前記調光点灯装置に出力する調光
信号として、前記第1の調光信号生成部から出力される
第1の調光信号と前記第2の調光信号生成部から出力さ
れる第2の調光信号のいずれかを選択することが好まし
い。
【0018】前記光源の発光面の輝度が前記第1の調光
信号および前記第2の調光信号のいずれか一方により制
御されているときに、前記光源の発光面の最小輝度に対
する最大輝度の輝度比を調節する輝度比調整部をさらに
備え、前記輝度比調整部は、輝度比が調整されたとき
に、輝度比が調整されたことを示す信号を、前記光源の
発光面の輝度の制御に使用されていない調光信号に対応
する前記第1の調光信号生成部または前記第2の調光信
号生成部に送信し、その他方により前記光源の発光面の
輝度が制御されるときに、前記光源の発光面の最小輝度
に対する最大輝度の輝度比を調節することが好ましい。
【0019】本発明の照明制御装置は、光源の発光面の
輝度が周期的に変化するように前記光源を制御する照明
制御装置であって、前記光源の点灯期間を順に少なくと
も導入期間とリラックス期間に分割し、前記導入期間で
は、前記光源の発光面の輝度変化の1周期における最小
輝度LMIN1に対する最大輝度LMAX1の輝度比C
1(=LMAX1/LMIN1)が、10<C1≦10
0の範囲で実質的に一定となるように前記光源を制御
し、前記リラックス期間では、前記光源の発光面の輝度
変化の1周期における最小輝度LMIN2に対する最大
輝度LMAX2の輝度比C2(=LMAX2/L
MIN2)が、6<C2≦100の範囲で実質的に一定
となるように前記光源を制御する。
【0020】本発明の照明制御方法は、光源の発光面の
輝度が周期的に変化するように前記光源を制御する照明
制御方法であって、前記光源の点灯期間を順に少なくと
も導入期間とリラックス期間に分割し、前記導入期間で
は、前記光源の発光面の輝度変化の1周期における最小
輝度LMIN1に対する最大輝度LMAX1の輝度比C
1(=LMAX1/LMIN1)が、10<C1≦10
0の範囲で実質的に一定となるように前記光源を制御
し、前記リラックス期間では、前記光源の発光面の輝度
変化の1周期における最小輝度LMIN2に対する最大
輝度LMAX2の輝度比C2(=LMAX2/L
MIN2)が、6<C2≦100の範囲で実質的に一定
となるように前記光源を制御する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について説明する。なお、各図面におい
て、説明の簡略化のため、実質的に同一の機能を有する
構成要素を同一の参照符号で示す。また、本発明は、以
下の実施に形態により限定的に解釈されるべきではな
い。
【0022】(第1の実施の形態)第1の実施の形態に
よる照明装置の構成について説明する。図1は、第1の
実施の形態による照明装置1の構成を示すブロック図で
ある。照明装置1は、光源10と、光源10の発光面の
輝度を周期的に変化させるように光源10を制御する制
御部20とを備えている。
【0023】制御部20は、(第1の)調光信号を生成
する第1の調光信号生成部22と、第1の調光信号発生
部22から送信された調光信号に応じて光源10の発光
面の輝度を制御する調光点灯装置24とを備えている。
第1の調光信号生成部22の調光信号発生・送信の機能
は、例えば、コンピュータ(CPU)によって実現され
る。第1の調光信号生成部22は、時間の経過につれて
変化する電圧信号(例えば、0〜5Vの電圧信号)を調光
信号として調光点灯装置24に出力する。調光点灯装置
24は、第1の調光信号生成部22から出力される電圧
信号の変化を抗原10に供給される電流値の変化に変換
し、その電流を光源10に供給する。光源10は、調光
点灯装置24から供給される電流の大きさに応じて発光
面の輝度を変化させる。換言すれば、光源10の発光面
の輝度は、第1の調光信号生成部22により生成される
調光信号の電圧の変化に対応して変化する。
【0024】光源10としては、調光が実現できればよ
く、任意のタイプの光源、例えば、白熱電球、蛍光灯、
電球形蛍光灯、高輝度放電灯、LED光源、有機EL光
源などを使用することができる。
【0025】図2は、観測者30が椅子40に座りなが
ら、照明装置1の光源10からの照明光20を観測して
いる様子を模式的に示している。照明装置1は、制御部
20を台座1a内に備え、制御部20には電源に接続す
るためのコンセント1bが備えられている。照明光50
の輝度は、光源10の発光面の輝度が周期的に変化する
ことに連動して、周期的に変化する。
【0026】なお、図2に示す例では、照明装置1はフ
ロアスタンドの形態であるが、照明装置1はこの形態に
限定されず、デスクスタンドのような柄の短いスタンド
であってもよいし、天井に取り付けるシーリングライト
やペンダント型の全般照明用の照明装置、天井に取り付
けるダウンライトのような部分照明用の照明装置等であ
ってもよい。さらに、照明装置1は、ヘッドマウントデ
ィスプレイ、眼鏡および眼帯のように観測者30の眼を
覆う形状を有し、観測者30の眼を照明するタイプの照
明装置であってもよいことはいうまでもない。また、制
御部20と光源10とは別々に構成されていてもよい。
制御部20と光源10とが別々に構成されている場合に
は、制御部20は、任意のタイプの光源10とともに用
いられ、光源10を制御する照明制御装置として機能し
得る。
【0027】ここで、観測者30は、照明光50の輝度
の変化に合わせて呼吸をするものとする。例えば、観測
者30は、照明光50が最も暗いときから最も明るくな
るまでの期間に息を吸い、照明光50が最も明るいとき
から最も暗くなるまでの期間に息を吐くものとする。ま
た、観測者30は、照明光50が最も暗いときから最も
明るくなるまでの期間に息を吐き、照明光50が最も明
るいときから最も暗くなるまでの期間に息を吸っても良
い。
【0028】このように、照明光50の輝度の変化に合
わせて呼吸をすることにより、観測者30は呼吸のリズ
ムを整えることができる。これにより、観測者30のリ
ラックス度が向上される。ここで、本明細書では、「リ
ラックス」とは、ストレス解消だけでなく、気持ちが良
くなって眠ってしまうことをも包含している。
【0029】なお、図2では、制御部20は、照明装置
1の台座1aの内部に収納されているが、照明装置1の
電源線1bの途中に設けられたケースなどの内部に収納
するようにしても良い。また、光源10が点灯回路を備
えた電球形蛍光灯の場合、その点灯回路部分に制御部2
0を備えても良い。
【0030】次に、第1の実施の形態による照明制御方
法の原理について説明する。図3は、第1の実施の形態
による照明制御方法の原理を模式的に示している。第1
の実施の形態による照明制御方法においては、光源10
の点灯期間を少なくとも「導入期間」と「リラックス期
間」との順に分割する。リラックス期間は、導入期間よ
り時間的に後の期間である。
【0031】観測者30は閉眼状態で照明光50を観測
する。導入期間においては、眼を閉じた観測者30が呼
吸を合わせやすくなるように、すなわち照明光50が
「眼を閉じた観測者が呼吸を合わせやすい照明光」とな
るように、光源10の発光面の輝度が制御される。ま
た、リラックス期間においては、眼を閉じた観測者30
がリラックスし焼く異様に、すなわち照明光50が「眼
を閉じた観測者がリラックスしやすい照明光」となるよ
うに、光源10の発光面の輝度が制御される。
【0032】なお、リラックス期間は導入期間に続く直
後の期間であってもよいが、導入期間とリラックス期間
との間に遷移期間が設けられていることが好ましい。こ
の遷移期間中に、観測者30に提示される照明光50が
「眼を閉じた観測者が呼吸を合わせやすい照明光」から
「眼を閉じた観測者がリラックスしやすい照明光」に徐
々に変化するように、光源10の発光面の輝度が制御さ
れる。
【0033】第1の実施の形態による照明制御方法によ
れば、眼を閉じた観測者30が、導入期間において照明
光50の輝度の変化に合わせて呼吸のリズムを整えた
後、リラックス期間においてリラックスすることが可能
になる。
【0034】「眼を閉じた観測者が呼吸を合わせやす
い」か否かは、観測者の心理的効果に基づくため、統計
的な手法(例えば、確率)によってしか表すことができな
い。ここでは、照明光の輝度を周期的に変化させる場合
において、複数の観測者のうち50%以上のものが”眼
を閉じた状態で呼吸が合わせやすい”と答える照明光を
「眼を閉じた観測者が呼吸を合わせやすい照明光」であ
ると定義するものとする。例えば、10名の観測者が眼
を閉じた状態で照明光を観測する場合には、5名以上の
観測者が”眼を閉じた状態で呼吸が合わせやすい”と答
えた照明光が「眼を閉じた観測者が呼吸を合わせやすい
照明光」であると定義される。
【0035】同様に、照明光の輝度を周期的に変化させ
る場合において、複数の観測者のうち50%以上のもの
が”眼を閉じた状態でリラックスしやすい”と答える照
明光を「眼を閉じた観測者がリラックスしやすい照明
光」であると定義するものとする。
【0036】次に、第1の実施の形態による照明制御方
法において、光源10の発光面の輝度の変化の1周期に
おける最小輝度LMINに対する最大輝度LMAXの輝
度比C(=LMAX/LMIN)の制御について説明す
る。
【0037】眼を閉じた観測者が照明光の輝度の変化を
知覚する場合(以降、閉眼状態という)、光源と瞳の間に
まぶたがあるために、観測者の瞳に到達する光の量は、
眼を開いた観測者が照明光の輝度の変化を直視して観測
する場合(以降、開眼状態という)に観測者の瞳に到達す
る光の量の数%に減少する。したがって、閉眼状態で
は、光の量、すなわち絶対的な明るさよりも、明るさの
変化の方が敏感に知覚できる。
【0038】この明るさの変化は、周期的に変化する照
明光が観測者30の眼に照射されたときに、観測者の眼
面の照度比に対応することがわかっている。眼面照度比
とは、周期的変化の一周期において、照明光が最も暗く
なったときの眼面照度(最小眼面照度)に対する照明光が
最も明るくなったときの眼面照度(最大眼面照度)の比
(すなわち、最大眼面照度/最小眼面照度)として定義さ
れる。なお、照明装置から一定の距離だけ離れた場所に
いる観測者30の眼面照度比は、照射している光源10
の発光面の輝度比Cに対応するため、以下の説明では、
光源10の発光面の輝度比C(=LMAX/LMIN
として説明していく。
【0039】ここで、最小輝度LMINが0の場合は、
輝度比Cの算出は不可能になる。また、最小輝度が0に
非常に近い場合は、照明光50を知覚できないので、ど
れだけ輝度比Cを上げても知覚閾以下になり、人間の知
覚特性に関する輝度比を論じる意味合いがなくなる。一
般的に、人間の知覚特性に関して、輝度値を下3桁目で
論じることはないので、最小輝度LMINが0.01以
下の場合でも、最小輝度LMIN≒0.01として、輝
度比Cを算出することにする。たとえば、最大輝度L
MAXが0.1で最小輝度LMINが0のときは最小輝
度LMINを0.01として計算するので、輝度比Cは
10となる。また、最大輝度LMAXが0.1で最小輝
度LMINが0.005のときは最小輝度LMIN
0.01として計算するので、輝度比Cは10となる。
【0040】眼を閉じた観測者が照明光の輝度の変化に
呼吸を合わせやすくするためには、輝度比Cを大きくす
ることが好ましい。一般に、輝度比Cが大きければ大き
いほど、観測者は照明光の変化に呼吸を合わせやすくな
る。しかしながら、輝度比Cが大きくなりすぎると、観
測者の眼に与える負荷が大きくなるため、観測者は不快
に感じるようになる。従って、輝度比Cは、観測者に不
快感を起こさせない程度に大きいことが好ましい。
【0041】眼を閉じた観測者のリラックス度を向上さ
せるためには、観測者の眼に与える負荷を低減する必要
がある。一般に、輝度比Cを小さくすればするほど、す
なわち照明光の輝度を一定に近づければ近づけるほど、
観測者の眼に与える負荷は小さくなる。しかしながら、
輝度比Cが小さくなりすぎると、眼を閉じた観測者は照
明光の輝度の変化を知覚できなくなる。閉眼状態では、
瞳に到着する光の量が眼面に到達した光の量の数%に減
少するため、一周期あたりの輝度比C、すなわち眼面照
度による「明るい」か「暗い」かという感覚が、照明光
の輝度の変化を知覚する唯一の手段となる。したがっ
て、この輝度比Cは、眼を閉じた観測者が照明光の輝度
の変化を知覚できる程度に確保されることが好ましい。
【0042】第1の実施の形態による照明制御方法にお
いては、導入期間では、光源10の発光面の周期的な変
化の一周期における最小輝度LMIN1に対する最大輝
度L MAX1の輝度比C1(=LMAX1
MIN1)が実質的に一定の値となるように、光源1
0の発光面の輝度が制御される。また、リラックス期間
では、光源10の発光面の周期的な変化の一周期におけ
る最小輝度LMIN2に対する最大輝度LMAX2の輝
度比C2(=LMAX2/LMIN2)が実質的に一定
の値となるように、光源10の発光面の輝度が制御され
る。なお、「実質的に一定の値」とは、「完全に一致す
る」場合に加えて、通常の設計によって生じ得る誤差の
分だけ「異なる」場合をも包含することを意味する。
【0043】図4は、第1の実施の形態による照明制御
方法に基づく、光源10の発光面の輝度の時間変化の一
例を示している。図4において、横軸は時間tを示し、
縦軸は光源10の発光面の輝度Lを示す。
【0044】図4に示す例では、導入期間では輝度比C
1(=LMAX1/LMIN1)は一定の値であり、リ
ラックス期間では輝度比C2(=LMAX2/L
MIN2)は一定の値であり、かつ、輝度比C1>C2
である。また、導入期間とリラックス期間との間の遷移
期間における輝度比C3(=LMAX3/LMIN3
は輝度比C1と同じ値から輝度比C2と同じ値へと徐々
に小さくなる。
【0045】次に、第1の実施の形態による照明制御方
法における最大輝度と最小輝度の制御について説明す
る。眼を閉じた観測者30の眼に与える負荷を低減する
ためには、光源10の発光面の輝度変化の一周期あたり
の輝度比Cを低下させることに加えて、あるいは、光源
10の発光面の輝度変化の一周期あたりの輝度比Cを低
下させることに代えて、光源10の発光面の輝度そのも
のを低下させることが好ましい。光源10の発光面の輝
度を低下させれば、観測者の眼に入る情報の量が低下す
る。
【0046】図5は、第1の実施の形態による照明制御
方法に基づく、光源10の発光面の最大輝度LMAX
時間変化の一例を示す。図5において、横軸は時間tを
示し、縦軸は光源10の発光面の最大輝度LMAXを示
す。図5に示す例では、光源10の発光面の最大輝度L
MAXは、時間tが経過するにつれて単調に減少する。
図5に示す以外に、光源10の発光面の最大輝度L
MAXを一定時間一定にした後、最大輝度LMAXを単
調に減少させるようにしても良い。すなわち、「単調に
減少する」とは、「一定」および「減少する」を含むこ
とを意味する。
【0047】なお、時間tが経過するにつれて最大輝度
MAXを単調に減少させることに加えて、あるいは、
時間tが経過するにつれて最大輝度LMAXを単調に減
少させることに代えて、時間tが経過するにつれて最小
輝度LMINを単調に減少させるようにしても良い。こ
のことによっても、観測者の眼に与える負荷を低減でき
る。
【0048】次に、第1の実施の形態による照明制御方
法による輝度比、最大輝度、最小輝度の好ましい制御例
を示す。図6は、第1の実施の形態による照明制御方法
に基づく、光源10の発光面の輝度の時間変化の一例を
示す。図6において、横軸は時間tを示し、縦軸は光源
10の発光面の輝度Lを示す。図6に示す例は、輝度比
C(=LMAX/LMIN)、最大輝度LMAXおよび
最小輝度LMINの好ましい制御例である。
【0049】ここで、LMAX1は導入期間における一
周期あたりの最大輝度を示し、L IN1は導入期間に
おける一周期あたりの最小輝度を示す。LMAX2はリ
ラックス期間における一周期あたりの最大輝度を示し、
MIN2はリラックス期間における一周期あたりの最
小輝度を示す。LMAX3は遷移期間における一周期あ
たりの最大輝度の推移を示し、LMIN3は遷移期間に
おける一周期あたりの最小輝度の推移を示している。
【0050】導入期間では輝度比C1(=LMAX1
MIN1)は一定の値であり、リラックス期間では輝
度比C2(=LMAX2/LMIN2)は一定の値であ
る。また、導入期間とリラックス期間との間の遷移期間
では、輝度比C3(=LMA X3/LMIN3)は輝度
比C1と同じ値から輝度比C2と同じ値へと徐々に小さ
くなる。また、図6に示す例では、C1>C2であり、
かつ、LMAX1>L MAX2およびLMIN1>L
MIN2である。
【0051】図3を参照して説明した「眼を閉じた観測
者が呼吸を合わせやすい照明光」および「眼を閉じた観
測者がリラックスしやすい照明光」を実現するために
は、図6に示される導入期間での輝度比C1およびリラ
ックス期間での輝度比C2を閉眼状態に対応して設計す
ることが重要である。
【0052】図7は、図6に示す輝度比C1および輝度
比C2の値を求めるために使用した実験環境の一例を示
す。制御部20は、光源10の発光面10bの輝度が周
期的に変化するように光源10の発光を制御する。実験
者60が制御部20に設定するパラメータの値を変化さ
せることにより、光源10の発光面10bの輝度を変化
の態様(パターン)を変化させることができる。観測者
30は、まぶたを閉じたまま光源10からの照明光50
を観測する。光源10と観測者30の間に遮光板10a
が設けられており、発光面10bから出射される照明光
50を除いて光源10から出射される光を遮蔽する。発
光面10bを十分に大きくし、閉眼状態で観測者30の
まぶた部分が発光面10bからの拡散光により均一に照
射されるようにした。
【0053】観測者30の眼面における最大用度と最小
照度の範囲をできるだけ広く(例えば数lxから数千l
x)するために、発光面10bと観測者30の距離を変
化させると共に光源10に供給する電力を変化させるこ
とに加え、光源10からの照明光50の光量を減少させ
るためにNDフィルタを併用した。特に、照明光の輝度
を低くすると、観測者が落ち着くことが明らかであるの
で、NDフィルタを使用することで、実用上最小限の眼
面照度である0.01lxまでが再現できるようにし
た。
【0054】リラックスすることを目的として、一般的
な照明装置を使用して得られる観測者30の眼面におけ
る全ての輝度変化が、この実験条件により再現すること
ができた。光源10以外の光源を排除し、観測者30の
周辺を暗黒とした。視覚および色覚が正常な7名の被験
者が実験に参加した。
【0055】以下、図6に示す導入期間での輝度比C1
およびリラックス期間での輝度比C2の値の設計方法に
ついて詳細に説明する。
【0056】第1の実施の形態による照明制御方法で
は、眼を閉じた観測者が照明光の輝度の変化に呼吸のリ
ズムを同調できることが最も重要である。呼吸のリズム
を同調させるためには、少なくとも照明光の輝度変化の
周期が閉眼状態のままで知覚できる必要がある。照明光
の輝度変化の周期を知覚するためには、照明光の最大輝
度と最小輝度を知覚できることが重要となる。つまり、
眼を閉じた観測者が照明光の最大輝度と最小輝度を知覚
することが可能な一周期あたりの最小輝度LMI に対
する最大輝度LMAXの輝度比Cの下限値を見出すこと
が重要である。
【0057】ところで、リラックス期間において、観測
者のリラックス度を向上させるためには、できる限り観
測者の眼に与える負荷を低減する必要がある。したがっ
て、リラックス期間における輝度比C2の下限値が、眼
を閉じた観測者が照明光の最大輝度と最小輝度を知覚す
ることが可能な一周期あたりの最小輝度LMINに対す
る最大輝度LMAXの輝度比Cの下限値になる。
【0058】図7に示す実験環境の下で、眼を閉じた観
測者30が照明光50の最大輝度L MAXと最小輝度L
MINを知覚できる輝度比C(=LMAX/LMIN
の下限値を求める実験を行った。なお、KMAXは光源
10の発光面10bにおける一周期あたりの最大輝度を
示し、LMINは光源10の発光面10bにおける一周
期あたりの最小輝度を示す。実験は、最小輝度LMIN
が4lx、2lx、1lxおよび0.5lxとなる4種
類の照明光50を用いた。
【0059】8名の観測者30のそれぞれに、眼を閉じ
た状態で照明光50を観測し、照明光50の輝度が最大
であると感じたときに応答するように依頼し、各観測者
30が応答した時間(時刻)TSと照明光50の輝度が
物理的に最大となる実際の時間(時刻)TLとの差ΔT
を計測した。次に、眼を閉じた状態で照明光50を観測
し、照明光50の輝度が最小であると感じたときに応答
するように依頼し、各観測者30が応答した時間(時
刻)TSと照明光50の輝度が物理的に最小となる実際
の時間(時刻)TLとの差ΔTを計測した。
【0060】1人の観測者に対して同じ実験を5回繰り
返した。観測者によっては、閉眼状態のため照明光の輝
度が最大になったか否か、または最小になったか否かを
判別することができない場合があった。そのため、観測
者によって応答される回数はまちまちであった。1人の
観測者による各応答に対して計測された時間差ΔTの平
均値を、その観測者についての計測結果とした。
【0061】実験者60は、光源10の発光面10bの
輝度変化の一周期における輝度比Cさまざまな値に設定
した。観測者30は、眼を閉じた状態で照明光50の輝
度が最大または最小であると感じた瞬間にスイッチのボ
タンを押し、その時の時間TSを記録した。また、照明
光50の実際の輝度変化が測定され、その測定された輝
度が最大または最小となる時間TLを記録した。そし
て、その差ΔT=|TS−TL|を計算した。
【0062】ここで、TSおよびΔTの意味について説
明する。観測者30は、眼を閉じた状態で照明光50の
輝度変化を観測し、その観測結果に従って呼吸のリズム
を調整する。従って、観測者30が照明光50の輝度が
最大であると感じた瞬間を示す時間TSは、観測者30
が息を吐き始める時間とほぼ同時であると考えられる。
それゆえ、時間TSと時間TLの差ΔTは、観測者が息
を吐き始める時間の照明光50の輝度が最大となる時間
に対する遅れと考えられる。従って、差ΔTが小さくな
ればなるほど、観測者30が息を吐き始める時間と照明
光50の輝度が最大となる時間との差が小さくなるた
め、照明光50の輝度変化と観測者30の呼吸のリズム
とが同調していると考えられる。
【0063】同様に、観測者30が照明光50の輝度が
最小であると感じた瞬間を示す時間TSは、観測者30
が息を吸い始める時間とほぼ同時であると考えられる。
それゆえ、時間TSと時間TLの差ΔTは、観測者30
が息を吸い始める時間の照明光50の輝度が最小となる
時間に対する遅れと考えられる。従って、差ΔTが小さ
くなればなるほど、観測者30が息を吸い始める時間と
照明光50の輝度が最大となる時間との差が小さくなる
ため、照明光50の輝度変化と観測者30の呼吸のリズ
ムとが同調していると考えられる。
【0064】上記の通り、観測者によっては、閉眼状態
のため照明光の輝度が最大になったのか否か、または最
小になったのか否かを判別することができない場合があ
った。したがって、応答された回数は、眼を閉じた観測
者が照明光の輝度の最大および最小を知覚できたことと
相関が高いと考えられる。そのため、観測者30に実施
した実験回数に対する応答回数に100を掛けた値を応
答率RSとして計算した。
【0065】図8から図10に上記実験の結果を示す。
最小輝度LMINが4lx、2lx、1lxおよび0.
5lxとなる4種類の照明光50について結果に差異は
なかったので、最小輝度LMINが4lxとなる照明光
50についての結果を図8の(a)、図9の(a)および
図10の(a)に示し、最小輝度LMINが0.5lxと
なる照明光50についての結果を図8の(b)、図9の
(b)および図10の(b)に示す。
【0066】図8は、時間の差ΔTと照明光50の輝度
比Cに関する実験結果を示す。図8の(a)および(b)
において、横軸は輝度比C2(=LMAX2/L
MIN2)を対数軸で示し、縦軸は差ΔT(秒)を示
す。四角印は照明光50の輝度が最大であると感じる場
合の実験結果であり、丸印は照明光50の輝度が最小で
あると感じる場合の実験結果である。
【0067】図8の(a)および(b)からわかるよう
に、輝度比Cの値が増加するにつれて、いずれの場合も
差ΔTは単調に減少する。照明光の輝度が最小であると
感じる場合では、輝度比C2の値が4以上になると、差
ΔTがほぼ一定になる。また、輝度が最大であると感じ
る場合では、輝度比C2の値が6以上になると、差ΔT
の変曲点が見られ、徐々に一定になる。したがって、輝
度比C2の値が6以上になると、観測者30が、眼を閉
じた状態で照明光50の輝度が最大であると感じる場合
と最小であると感じる場合の実際の時間との遅れ、すな
わち判別に要する時間は一定になる。
【0068】図9は、応答率RS(%)と照明光50の
輝度比Cに関する実験結果を示す。図9の(a)および
(b)において、横軸は輝度比C2(=LMAX2/L
MIN )を対数軸で示し、縦軸は応答率RS(%)を
示す。四角印は照明光50の輝度が最大であると感じる
場合の実験結果であり、丸印は照明光50の輝度が最小
であると感じる場合の実験結果である。図9の(a)およ
び(b)から、輝度比Cの値が4以上になると、いずれ
の場合も応答率RSが約90%でほぼ一定になることが
わかる。
【0069】図8および図9に示す結果から、輝度比C
2の値が6以上になると、観測者が眼を閉じている状態
においても、照明光50の輝度が最大となる時と最小と
なる時を判別することができ、かつ、応答率RSも90
%以上になるため、眼を閉じた観測者が照明光の輝度の
変化に呼吸のリズムを同調させることができることが明
らかになった。以上のことから、リラックス期間におい
て、照明光の輝度変化の一周期あたりの最小輝度L
MIN2に対する最大輝度LMAX2の輝度比C2(=
MAX2/LMIN2)は、6≦C2の条件を満たす
ことが必要である。
【0070】続いて、導入期間における輝度比C1の下
限値について検討した結果を示す。導入期間における輝
度比C1の設計において、眼を閉じた観測者が照明光の
輝度の変化に呼吸が合わせやすいことが重要である。8
名の観測者に、それぞれ眼を閉じた状態で光源10から
の照明光50観測してもらい、「眼を閉じた観測者が照
明光の輝度の変化が分りやすいか否か」の評価項目につ
いて主観評価をしてもらった。評価項目は、”よくわか
る”、”わかる”、”わかりにくい”、”わからない”
の4段階で評価するものとした。各評価に対して順に、
+3、+2、+1、0の点数を与え、各評価項目の点数
は8名の観測者が評価した点数の平均値とした。評価項
目の点数が2以上であることは、観測者が50%以上の
心理確率で”わかる”と評価したことと等価である。評
価項目の点数が2以上のときの照明条件を”閉眼状態で
照明光の輝度の変化がわかる照明条件”と定義する。
【0071】図10は、「眼を閉じた観測者が照明光の
輝度の変化が分りやすいか否か」に関する観測者の主観
評価の結果を示す。図10の(a)および(b)におい
て、横軸は輝度比C1の値を対数軸で示し、縦軸は主観
評価値を示す。図10の(a)および(b)から明らか
なように、輝度比C1の値が10よりも大きくなると主
観評価値が2以上になる。したがって、輝度比C1の値
が10よりも大きい時に、眼を閉じた観測者が照明光の
輝度の変化が分りやすいと評価することがわかった。以
上のことから、導入期間において、輝度変化の一周期あ
たりの最小輝度LMIN1に対する最大輝度LMAX1
の輝度比C1(=LMAX1/LMIN )は、10<
C1の条件を満たすことが必要である。
【0072】さらに、導入期間およびリラックス期間に
おいて観測者のリラックス度を向上させるためには、観
測者に与える不快感を排除する必要がある。
【0073】図7に示す実験環境の下で、観測者30が
眼を閉じた状態で照明光を観測しても、不快を感じさせ
ない輝度比C(=LMAX/LMIN)の上限値を求め
る実験を行った。8名の観測者に、輝度比Cを所定の範
囲で変化させた光源10からの照明光50を観測しても
らい、不快を感じない輝度比Cの上限値を回答してもら
った。
【0074】図11に実験結果を示す。図11におい
て、横軸は輝度比Cの値を対数軸で示し、縦軸は観測者
が”不快を感じない”確率(%)を示す。実験装置は図
7に示す実験装置を用いた。実験条件は同じで、高範囲
で眼面照度および眼面照度比を変化させた照明光につい
て観測した結果、“不快を感じない”または“不快を感
じる”の二者選択をしてもらった。観測者は、視覚およ
び色覚が正常な7名である。各条件に対して“不快を感
じない”と答えた人数の割合(%)を計算し、それを
“不快を感じない”心理確率(%)とした。たとえば、
4名が“不快を感じない”と答えた場合は、心理確率
は、4/7×100=57%となる。
【0075】図11からわかるように、輝度比Cの値が
増加してもその値が15までは、眼を閉じた観測者は”
不快を感じない”。いっぽう、輝度比Cの値が15を越
えると、眼を閉じた観測者が”不快を感じない”心理確
率が単調減少する。輝度比Cの値が30になると、眼を
閉じた観測者が”不快を感じない”心理確率は75%に
なる。この曲線を外挿すると、輝度比Cの値が50にな
ると、眼を閉じた観測者が”不快を感じない”心理確率
は60%未満になり、輝度比Cの値が100を超える
と、眼を閉じた観測者が”不快を感じない”心理確率は
50%未満になることが予想される。従って、導入期間
およびリラックス期間のいずれにおいても、輝度比Cの
値が100以下(C≦100)の場合には、眼を閉じた
観測者が”不快を感じない”心理確率が50%以上にな
ることがわかる。
【0076】以上のことから、導入期間における輝度比
C1およびリラックス期間における輝度比C2は、それ
ぞれ、C1≦100、C2≦100を満たすように設計
されることが必要である。したがって、導入期間におけ
る輝度比C1は、10<C1≦100の範囲で実質的に
一定となるように、かつ、リラックス期間における輝度
比C2は、6≦C2≦100の範囲で実質的に一定とな
るように設計されることが必要である。
【0077】輝度比Cの値が50のときに、眼を閉じた
観測者が”不快を感じない”心理確率は60%であるた
め、より多くのひとに不快感を生じさせないためには、
導入期間における輝度比C1およびリラックス期間にお
ける輝度比C2は、それぞれ、C1≦50、C2≦50
の条件を満たすように設計されることが好ましい。した
がって、導入期間における輝度比C1は、10<C1≦
50の範囲で実質的に一定となるように、かつ、リラッ
クス期間における輝度比C2は、6≦C2≦50の範囲
で実質的に一定となるように設計されることが好まし
い。
【0078】また、輝度比Cの値が30のときに、眼を
閉じた観測者が”不快を感じない”心理確率は75%で
あるため、さらに多くのひとに不快感を生じさせないた
めには、導入期間における輝度比C1およびリラックス
期間における輝度比C2は、それぞれ、C1≦30、C
2≦30の条件を満たすように設計されることが好まし
い。したがって、導入期間における輝度比C1は、10
<C1≦30の範囲で実質的に一定となるように、か
つ、リラックス期間における輝度比C2は、6≦C2≦
30の範囲で実質的に一定となるように設計されること
が好ましい。
【0079】また、輝度比Cの値が15のときに、眼を
閉じた観測者が”不快を感じない”心理確率は100%
であるため、ほとんど全てのひとに不快感を生じさせな
いためには、導入期間における輝度比C1およびリラッ
クス期間における輝度比C2は、それぞれ、C1≦1
5、C2≦15の条件を満たすように設計されることが
好ましい。したがって、導入期間における輝度比C1
は、10<C1≦15の範囲で実質的に一定となるよう
に、かつ、リラックス期間における輝度比C2は、6≦
C2≦15の範囲で実質的に一定となるように設計され
ることが好ましい。
【0080】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。一般的に、ユーザが本
発明の照明装置、照明制御装置または照明方法を使用し
てリラックスしようとする場合、眼を開けた状態で使用
するひともいれば、眼を閉じた状態で使用するひともい
る。また、同じユーザであっても、眼を開けた状態で使
用したいときもあれば、眼を閉じた状態で使用したいと
きもある。第2の実施の形態は、これらの要望を可能と
するものである。
【0081】図12は、第2の実施の形態による照明装
置2の構成を示すブロック図である。照明装置2は、光
源10と、光源10の発光面の輝度を周期的に変化させ
るように光源10を制御する制御部20を備えている。
【0082】制御部20は、第1の調光信号を生成する
第1の調光信号生成部22と、第2の調光信号を生成す
る第2の調光信号生成部23と、第1の調光信号生成部
22により生成される第1の調光信号と第2の調光信号
生成部23により生成される第2の調光信号のいずれか
一方を選択して切り換える切換部70と、切換部70に
より選択された調光信号を用いて光源10の発光面の輝
度を制御する調光点灯装置24とを備える。第1の調光
信号生成部22および第2の調光信号生成部23の機能
は、例えばコンピュータ(CPU)によって実現され得
る。
【0083】第1の調光信号生成部22は、観測者が眼
を閉じた状態で照明装置2を使用する際に、第1の調光
信号を生成する。第2の調光信号生成部23は、観測者
が眼を開けた状態で照明装置2を使用する場合に第2の
調光信号を生成する。具体的には、ある時間tにおい
て、第1の調光信号発生部22による第1の調光信号を
用いて光源10の発光面の輝度の変化を制御した場合
に、輝度変化の一周期における最小輝度LMINT1
対する最大輝度LMAXT1の輝度比をCT1(=L
MAXT1/LMINT1)とし、第2の調光信号発生
部23による第2の調光信号を用いて光源10の発光面
の輝度の変化を制御した場合に、輝度変化の一周期にお
ける最小輝度LMINT2に対する最大輝度L
MAXT2の輝度比をCT2(=LMAXT2/L
MINT2)とすると、輝度比CT2が輝度比CT1よ
りも小さくなる(CT1>CT2)ように制御される。
【0084】次に、第1の調光信号生成部22による輝
度比CT1の制御について説明する。上記第1の実施の
形態において説明した導入期間およびリラックス期間に
おける輝度比C1およびC2の条件を第2の実施の形態
にあてはめると、導入期間では、10<CT1≦100
の範囲で実質的に一定となるように、かつ、リラックス
期間では、6≦CT1≦100の範囲で実質的に一定と
なるように設計される必要がある。また、好ましい条件
は、導入期間では、10<CT1≦50であり、リラッ
クス期間では、6≦CT1≦50である。さらに好まし
い条件は、導入期間では、10<CT1≦30であり、
リラックス期間では、6≦CT1≦30である。
【0085】次に、第2の調光信号生成部23による輝
度比CT2の制御について説明する。本発明者たちによ
る特願2000-375315号には、観測者が眼を開けた状態で
照明光を直接観測したときに、照明光の輝度の変化に合
わせて観測者が呼吸のリズムを整えることを容易にする
とともに、観測者がリラックスすることを容易にする照
明の制御条件が示されている。その条件を第2の実施の
形態にあてはめると、導入期間では、6≦CT2≦10
の条件を満たす必要があり、また、リラックス期間で
は、3≦CT2≦5の条件を満たす必要がある。以下
に、簡単に上記輝度比CT2の限定の導出根拠について
説明する。
【0086】まず、導入期間における輝度比CT2の数
値限定根拠について説明する。図7に示す実験環境の下
で、観測者30が眼を開けた状態で直接照明光を観測し
ても不快を感じない輝度比CT2(=LMAX/L
MIN)の上限値を求める実験を行った。なお、L
MAXは光源10の発光面10bの一周期あたりの最大
輝度を示し、LMINは光源10の発光面10bの一周
期あたりの最小輝度を示す。
【0087】8名の観測者に、輝度比CT2を所定の範
囲で変化させた複数の照明光50を観測してもらい、不
快を感じない輝度比CT2の上限を回答してもらった。
1人の観測者に対して同じ実験を3回繰り返し、3回の
実験で得られた3つの回答の平均値をその観測者の回答
とした。
【0088】図13に実験結果を示す。図13におい
て、横軸は輝度比CT2の値を示し、縦軸は観測者が”
不快を感じない”心理確率(%)を示す。観測者が”不
快を感じない”心理確率は、(”不快を感じない”と回
答した観測者の数)/(全観測者の数)×100(%)
によって求められる。例えば、8名の観測者のうち4名
が”不快を感じない”と回答した場合には、観測者が”
不快を感じない”心理確率は50%ということになる。
【0089】図13からわかるように、輝度比CT2の
値が6のとき、観測者が”不快を感じない”確率は10
0%(すなわち、不快を感じる観測者が誰もいない)で
あり、輝度比CT2の値が増加するにつれて、観測者
が”不快を感じない”心理確率は単調に減少し、輝度比
CT2が10以上になると、観測者が”不快を感じな
い”心理確率は50%未満になる。従って、図13か
ら、6≦CT2<10の条件を満たす場合には、観測者
が”不快を感じない”心理確率が50%以上になること
がわかる。以上のことから、導入期間における輝度比C
T2は、6≦CT2<10の条件を満たすように設計さ
れることが好ましい。
【0090】続いて、リラックス期間における輝度比C
T2の数値限定の根拠について説明する。図7に示す実
験環境の下で、観測者30が眼を開けた状態で直接照明
光を観測しても不快を感じない輝度比CT2(=L
MAX/LMIN)の上限値を求める実験を行った。た
だし、この実験は、上記導入期間における輝度比CT2
の数値限定の根拠を求める実験の場合よりも照明光50
の光量を低下させた状態で、かつ、観測者30が半意識
状態で照明光50の光量の変化に呼吸のリズムを調整で
きるようになった状態において行われた。
【0091】8名の観測者に、輝度比CT2を所定の範
囲で変化させた複数の照明光50を観測してもらい、不
快を感じない輝度比CT2の上限を回答してもらった。
1人の観測者に対して同じ実験を3回繰り返し、3回の
実験で得られた3つの回答の平均値をその観測者の回答
とした。
【0092】図14に実験結果を示す。図14におい
て、横軸は輝度比CT2の値を示し、縦軸は観測者が”
不快を感じない”心理確率(%)を示す。図14からわ
かるように、輝度比CT2の値が増加するにつれて、観
測者が”不快を感じない”心理確率は単調に減少し、輝
度比CT2の値が5を越えると、観測者が”不快を感じ
ない”心理確率が50%未満になる。従って、輝度比C
T2が、CT2≦5の条件を満たす場合には、観測者
が”不快を感じない”心理確率が50%以上になること
がわかる。以上のことから、リラックス期間における輝
度比CT2は、CT2≦5の条件を満たすように設計さ
れることが好ましい。
【0093】さらに、図7に示す実験環境の下で、観測
者30が呼吸のリズムを同調させることが可能な輝度比
CT2(=LMAX/LMIN)の下限値を求める実験
を行った。
【0094】5名の観測者30に、それぞれ照明光の光
量が最大であると感じたときに応答するように依頼し、
各観測者30が応答した時間TSと照明光50の光量が
物理的に最大となる時間TLとの差ΔTを計測すること
により、呼吸のリズムの調整が可能な輝度比CT2の下
限値を求めることにした。1人の観測者に対して同じ実
験を5回繰り返し、5回の実験で得られた5つの計測結
果の平均値をその観測者についての計測結果とした。
【0095】実験者60は、光源10の発光面10bの
輝度変化の一周期における輝度比Cさまざまな値に設定
した。観測者30は、眼を開けた状態で照明光50の輝
度が最大であると感じた瞬間にスイッチのボタンを押
し、その時の時間TSを記録した。また、照明光50の
実際の輝度変化が測定され、その測定された輝度が最大
または最小となる時間TLを記録した。そして、その差
ΔT=|TS−TL|を計算した。
【0096】ここで、TSおよびΔTの意味について説
明する。観測者30は、眼を開いた状態で照明光50の
輝度変化を観測し、その観測結果に従って呼吸のリズム
を調整する。従って、観測者30が照明光50の輝度が
最大であると感じた瞬間を示す時間TSは、観測者30
が息を吐き始める時間とほぼ同時であると考えられる。
それゆえ、時間TSと時間TLの差ΔTは、観測者が息
を吐き始める時間の照明光50の輝度が最大となる時間
に対する遅れと考えられる。従って、差ΔTが小さくな
ればなるほど、観測者30が息を吐き始める時間と照明
光50の輝度が最大となる時間との差が小さくなるた
め、照明光50の輝度変化と観測者30の呼吸のリズム
とが同調していると考えられる。
【0097】図15に実験結果を示す。図15におい
て、横軸は輝度比CT2の値を示し、縦軸は差ΔT
(秒)を示す。図15からわかるように、輝度比CT2
の値が増加するにつれて、差ΔTは単調に減少し、輝度
比CT2の値が3以上になると、差ΔTが約0.3でほ
ぼ一定になる。すなわち、輝度比CT2の値が3以上に
なると、観測者30は照明光50の輝度(または光量)
が最大となる時の判別に要する時間は一定になる。この
ことから、輝度比CT2の値が3以上になると、観測者
30が照明光50の輝度が最大となる時を判別できるこ
とが明らかになった。以上のことから、リラックス期間
における輝度比CT2は、3≦CT2の条件を満たすよ
うに設計されることが好ましい。
【0098】図14および図15に示す実験結果から、
リラックス期間における輝度比CT2は、3≦CT2≦
5の範囲で実質的に一定となるように設計されることが
好ましい。
【0099】次に、第1の調光信号生成部22と第2の
調光信号生成部23の関係について説明する。上記のよ
うに、第1の調光信号生成部22で生成される第1の調
光信号を用いて光源10の発光面10aの輝度を制御す
る場合、導入期間における輝度比CT1の下限値は10
であった。また、第2の調光信号生成部23で生成され
る第2の調光信号を用いて光源10の発光面10aの輝
度を制御する場合、導入期間における輝度比CT2の下
限値は6であった。従って、輝度比CT1は輝度比CT
2よりも約1.5倍高いことがわかる。
【0100】また、第1の調光信号生成部22で生成さ
れる第1の調光信号を用いて光源10の発光面10aの
輝度を制御する場合、リラックス期間における輝度比C
T1の下限値は6であった。また、第2調光信号生成部
23で生成される第2の調光信号を用いて光源10の発
光面10aの輝度を制御する場合、リラックス期間にお
ける輝度比CT2の下限値は3であった。従って、輝度
比CT1は輝度比CT2よりも2倍高いことがわかる。
【0101】これらのことから、ある時間Tにおいて、
第1の調光信号生成部22で生成された第1の調光信号
を用いて制御された光源10の発光面10aの閉眼時の
輝度CT1が、第2調光信号生成部23で生成された第
2の調光信号を用いて制御された光源10の発光面10
aの開眼時の輝度比CT2の1.5倍以上となるよう
に、第1の調光信号と第2の調光信号を生成するように
設計されることが好ましい。
【0102】次に、第2の実施の形態による照明装置2
の好ましい制御例について説明する。たとえば、光源1
0と調光点灯装置24それぞれ一つしかない照明装置の
場合、調光制御のハード上の制約から、光源10から照
射される照明光50の輝度変化の上限値および下限値、
すなわち、光源最大輝度LCMAXと光源最小輝度L
CMINが決定されることが多い。
【0103】あらかじめ光源最大輝度LCMAXと光源
最小輝度LCMINが決まっている照明装置2(または
調光点灯装置24)を用いた場合における、閉眼時の光
源10の発光面の輝度の時間変化と、開眼時の光源10
の発光面の輝度の時間変化の一例を、図16に示す。
【0104】図16において、横軸は時間tを示し、縦
軸は光源10の発光面の輝度Lを示す。実線は、閉眼時
の制御に対応した第1の調光信号生成部22により生成
された第1の調光信号を用いて制御した光源10の発光
面の輝度の変化を示している。破線は、開眼時に対応し
た第2の調光信号生成部23により生成された第2の調
光信号を用いて制御した光源10の発光面での輝度の変
化を示している。
【0105】導入期間において、第1の調光信号を用い
た制御による光源10の発光面での最大輝度をL
CMAX、最小輝度をLMINT1、輝度比をCT11
(=LCM AX/LMINT1)とし、第2の調光信号
を用いた制御による光源10の発光面での最大輝度をL
CMAX、最小輝度をLMINT2、輝度比をCT21
(=LCMAX/LMINT2)とする。また、リラッ
クス期間において、第1の調光信号を用いた制御による
光源10の発光面での最大輝度をLMAXT1、最小輝
度をLCMIN、輝度比CT12(=LMAXT1/L
CMIN)とし、第2の調光信号を用いた制御による光
源10の発光面での最大輝度をLMAXT2、最小輝度
をLCMIN、輝度比CT22(=LMAXT2/L
CMIN)とする。
【0106】図16からわかるように、導入期間から遷
移期間を通りリラックス期間へ移行していく場合、閉眼
時の光源10の発光面での最大輝度(例えば、L
CMAX、LMAXT1)は、開眼時の最大輝度(例え
ば、LCMAX、LMAXT2)と等しいかそれよりも
大きい。これは、調光点灯装置24による制限により、
光源10の光源最大輝度LCMAXが決定され、かつ、
その光源最大輝度LCMAXを閉眼時と開眼時の両方で
利用したい場合には、閉眼時の輝度比CT11およびC
T12を、それぞれ開眼時の輝度比CT21およびCT
22よりも大きくしなければ観測者が同調できないこと
による。
【0107】さらに、図16からわかるように、導入期
間から遷移期間を通りリラックス期間へ移行していく場
合、閉眼時の光源10の発光面での最小輝度(例えば、
INT1、LCMIN)は、開眼時の最小輝度(例
えば、LMINT2、LCM IN)と等しいかそれより
も小さい。これは、調光点灯装置24による制限によ
り、光源10の光源最小輝度LCMINが決定され、か
つ、その光源最小輝度L CMINを閉眼時と開眼時の両
方で利用したい場合には、閉眼時の輝度比CT11およ
びCT12を、それぞれ開眼時の輝度比CT21および
CT22よりも大きくしなければ観測者が同調できない
ことによる。
【0108】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態について説明する。ユーザによっては本発
明の照明装置、照明制御装置または照明方法を、眼を開
けた状態で使用することもあれば、眼を閉じた状態で使
用することもあることは、先に述べた。しかしながら、
観測者30がそのつど切換部70を操作して開眼状態で
の使用のための設定と閉眼状態での使用のための設定の
切換えを行うことは非常に面倒である。第3の実施の形
態では、開眼状態での使用のための設定と閉眼状態での
使用のための設定の自動切換えを可能とする。
【0109】図17は、第3の実施の形態による照明装
置3の構成を示す。図17に示す照明装置3は、図12
に示す第2の実施の形態による照明装置2の構成に加え
て、観測者30の眼の開閉状態を検出し、眼の開閉状態
に応じた情報を切換部70に入力するセンシング部80
を備えている。センシング部80は、例えばCCDカメ
ラを有し、得られた画像データをコンピュータ(CP
U)によって画像処理を行うことによって観測者30の
眼の開閉状態を検出し、検出した眼の開閉状態に対応す
る信号をD/Aボードを経由して切換部70に送信す
る。
【0110】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態について説明する。本発明の照明装置、照
明制御装置または照明方法を使用してリラックスしよう
とする場合、使用状況や観測者により不快に感ずる最大
輝度や輝度比が異なるため、照明光の輝度変化の一周期
あたりの最小輝度LMINに対する最大輝度LMAX
輝度比Cを、観測者なりに調整したくなるときがある。
第4の実施の形態では、照明光の輝度変化の一周期あた
りの最小輝度LMINに対する最大輝度LMAXの輝度
比Cの調節を可能とする。
【0111】図18は、第4の実施の形態による照明装
置4の構成を示す。図18に示す照明装置4は、図12
に示す第2の実施の形態による照明装置2の構成に加え
て、第1の調光信号生成部22により生成される第1の
調光信号または第2の調光信号生成部23により生成さ
れる第2の調光信号を用いて制御される光源10の発光
面の輝度変化の一周期における最小輝度LMINに対す
る最大輝度LMAXの輝度比C(=LMAX
MIN)を調整するための輝度比調整部90をさらに
備えている。
【0112】輝度比調整部90は、切換部70に接続さ
れており、たとえば観測者が操作したスイッチの操作量
などに応じて、切り換え部70により選択された第1の
調光信号または第2の調光信号を調整する。第1の調光
信号および第2の調光信号が、たとえば電圧値が周期的
に変化する信号の場合、輝度比調整部90は第1の調光
信号または第2の調光信号の電圧値を調整する。輝度比
Cの調整は、例えば上記スイッチの操作量などに応じた
情報を、切換部70を介して第1の調光信号生成部22
または第2の調光信号生成部23に送信し、第1の調光
信号生成部22または第2の調光信号生成部23により
生成される段階で第1の調光信号または第2の調光信号
を変化させる。
【0113】また、輝度比調整部90は、光源10の制
御に使用されていない調光信号についても、その調光信
号を使用した場合における輝度比を調整する機能を有し
ている。例えば、第1の調光信号生成部22により生成
された第1の調光信号を用いて光源10の発光面の輝度
の変化が制御されており、かつ、輝度変化の一周期にお
ける最小輝度LMINに対する最大輝度LMAXの輝度
比C(=LMAX/L MIN)が輝度比調整部90によ
り調整されたとする。輝度比調整部90は、光源10の
発光面の輝度の変化の制御に使用されていない第2の調
光信号を生成する第2の調光信号生成部23に対して
も、”輝度比が調整されたことを示す情報”を送信し、
第2の調光信号について第1の調光信号と同様の処理を
行う。逆の場合も同様である。
【0114】光源10の制御に使用されていない調光信
号に対応する第1の調光信号生成部22または第2の調
光信号生成部23に送信される”輝度比が調整されたこ
とを示す情報”とは、ある時間tにおいて、調整される
前の輝度比をCTFとし、調整された後の輝度比をCT
Lとすれば、CTL/CTFに対応する信号である。
【0115】例えば、開眼状態の観測者が、導入期間で
第2の調光信号生成部23により生成される第2の調光
信号を輝度比調整部90によって調整したとする。調整
される前の輝度比CTF2の値が6であり、調整された
後の輝度比CTL2が8であったとすれば、その比CT
L2/CTF2は8/6≒1.33となる。したがっ
て、1.33に対応する信号が送信される。光源10の
制御に使用されていない第1の調光信号を用いたと仮定
した場合の調整される前の輝度比CTF1の値が10で
あるとすれば、送信された情報が示す値1.33に基づ
き、10×1.33=13.3と算出され、第1の調光
信号生成部22により、自動的に輝度比CTL1の値が
13.3に調節される。
【0116】この機能により、閉眼状態で第1の調光信
号生成部22による第1の調光信号を用いて制御した光
源10の発光面の輝度変化を観測する場合も、開眼状態
で第2の調光信号生成部23による第2の調光信号を用
いて制御された光源10の発光面の輝度変化を観測する
場合も、照明光の輝度変化の見え方は同じになる。
【0117】(第5の実施の形態)次に、本発明の第5
の実施の形態について説明する。第5の実施の形態によ
る照明装置の構成を図19に示す。第5の実施形態で
は、上記各実施の形態における照明装置1、2、3およ
び4の制御部20のいずれかを光源10と分離し、単独
の照明制御装置100としたものである。照明制御装置
100は、既存の照明装置(本発明の機能を有しない照
明装置)11とコンセント12との間に接続されること
により、上記各実施形態のいずれかの機能を奏する。こ
の照明制御装置100を使用することにより、従来の照
明装置を本発明の照明装置と同等の機能を有する照明装
置に機能アップすることができる。
【0118】(第6の実施の形態)次に、本発明の第6
の実施の形態について説明する。第6の実施の形態によ
る照明装置の構成を図20に示す。第6の実施の形態で
は、上記各実施の形態における照明装置1、2、3およ
び4の制御部20のいずれかを2つの部分に分離し、一
部を光源と一体化して照明装置13とし、残りの部分を
リモコン化して照明制御装置101としたものである。
例えば、図1に示す調光点灯装置24を光光源10と一
体化して照明装置12側に設け、調光信号生成部22を
照明制御装置101側に設けている。このような構成に
よれば、例えば図2を参照して、光源10から離れた場
所にいる観測者30が手元の調光制御装置(リモコン)
101を操作しながら、上記閉眼状態と開眼状態による
調光信号の切換や輝度比Cの調節などを行うことができ
る。
【0119】
【発明の効果】本発明によれば、導入期間においては、
観測者が眼を閉じた状態で照明光を観測したときに「眼
を閉じた観測者が呼吸を合わせやすい照明光」となるよ
うに、光源の発光面の輝度を制御することができる。ま
た、リラックス期間においては、観測者が目を閉じた状
態で照明光を観測したときに「眼を閉じた観測者がリラ
ックスしやすい照明光」となるように、光源の発光面の
輝度を制御することができる。このように光源の発光面
の輝度を制御することにより、照明光の輝度の変化に合
わせて眼を閉じた観測者が呼吸のリズムを整えることが
容易になるとともに、眼を閉じた観測者がリラックスす
ることが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による照明装置1の
構成を示す図
【図2】観測者30が椅子40に座りながら、照明装置
1からの照明光50を観測している様子を示す図
【図3】本発明による照明制御方法の原理を示す図
【図4】本発明による照明制御方法に基づく、光源10
の発光面の輝度の時間変化の一例を示す図
【図5】本発明による照明制御方法に基づく、光源10
の発光面の最大輝度LMAXの時間変化の一例を示す図
【図6】本発明よる照明制御方法に基づく、光源10の
発光面の輝度の時間変化の一例を示す図
【図7】実験環境の一例を示す図
【図8】輝度比に対する時間差の実験結果を示す図
【図9】輝度比に対する応答率の実験結果を示す図
【図10】輝度比に対する主観評価値の実験結果を示す
【図11】輝度比に対する心理確率の実験結果を示す図
【図12】本発明の第2の実施の形態による照明装置2
の構成を示すブロック図
【図13】開眼時における輝度比に対する心理確率の実
験結果を示す図
【図14】開眼時における輝度比に対する心理確率の実
験結果を示す図
【図15】開眼時における輝度比に対する時間差の実験
結果を示す図
【図16】照明装置2における本発明よる照明制御方法
に基づく、光源10の発光面の輝度の時間変化の一例を
示す図
【図17】本発明の第3の実施の形態による照明装置3
の構成を示すブロック図
【図18】本発明の第4の実施の形態による照明装置4
の構成を示すブロック図
【図19】本発明の第5の実施の形態による照明装置の
構成を示す斜視図
【図20】本発明の第6の実施の形態による照明装置の
構成を示す斜視図
【符号の説明】
1 照明装置 1a 台座 1b 電源線 10 光源 10a 遮光面 10b 発光面 11 照明装置 12 コンセント 13 照明装置 20 制御部 22 第1の調光信号生成部 23 第2の調光信号生成部 24 調光点灯装置 30 観測者 40 椅子 50 照明光 60 実験者 70 切換部 80 センシング部 90 輝度比調整部 100 照明制御装置 101 照明制御装置(リモコン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 克重 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 野口 公喜 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 井上 学 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 岩井 彌 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 3K073 AA11 AA60 AA63 CC03 CE12 CG41 CG43 CJ17

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源の発光面の輝度が周期
    的に変化するように前記光源を制御する制御部とを備え
    た照明装置であって、 前記制御部は、第1の調光信号を生成する第1の調光信
    号生成部と、前記第1の調光信号生成部から出力される
    第1の調光信号に応じて前記光源を点灯させる調光点灯
    装置を備え、 前記制御部は、前記光源の点灯期間を順に少なくとも導
    入期間とリラックス期間に分割し、 前記第1の調光信号生成部は、前記導入期間では、前記
    光源の発光面の輝度変化の1周期における最小輝度L
    MIN1に対する最大輝度LMAX1の輝度比C1(=
    MAX1/LMIN1)が、10<C1≦100の範
    囲で実質的に一定となるように、前記第1の調光信号を
    生成し、前記リラックス期間では、前記光源の発光面の
    輝度変化の1周期における最小輝度LMIN2に対する
    最大輝度L MAX2の輝度比C2(=LMAX2/L
    MIN2)が、6<C2≦100の範囲で実質的に一定
    となるように、前記第1の調光信号を生成することを特
    徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記光源の点灯期間を順
    に少なくとも前記導入期間、遷移期間および前記リラッ
    クス期間に分割し、 第1の調光信号生成部は、前記遷移期間では、前記光源
    の発光面の輝度変化の1周期における最小輝度L
    MIN3に対する最大輝度LMAX3の輝度比C3(=
    MAX3/LMIN3)が、前記輝度比C1から前記
    輝度比C2へと徐々に小さくなるように、前記第1の調
    光信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の照
    明装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の調光信号生成部は、前記導入
    期間における前記最大輝度LMAX1が、前記リラック
    ス期間における前記最大輝度LMAX2よりも大きくな
    るように、前記第1の調光信号を生成することを特徴と
    する請求項2に記載の照明装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の調光信号生成部は、前記導入
    期間における前記最小輝度LMIN1が、前記リラック
    ス期間における前記最小輝度LMIN2よりも大きくな
    るように、前記第1の調光信号を生成することを特徴と
    する請求項3に記載の照明装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、第2の調光信号を生成す
    る第2の調光信号発生部と、前記第1の調光信号発生部
    から出力される前記第1の調光信号と前記第2の調光信
    号発生部から出力される前記第2の調光信号とを切り換
    えて前記調光点灯装置に出力する切り換え部をさらに備
    え、 ある時刻tにおいて、前記第1の調光信号発生部から出
    力される前記第1の調光信号により制御された前記光源
    の発光面の輝度変化の1周期における最小輝度L
    MINT1に対する最大輝度LMAXT1の輝度比CT
    1(=LMAXT1/LMINT1)と、前記第2の調
    光信号発生部から出力される前記第2の調光信号により
    制御された前記光源の発光面の輝度変化の1周期におけ
    る最小輝度L INt2に対する最大輝度LMAXT2
    の輝度比CT2(=LMAXT2/L INT2)と
    が、CT1>CT2の関係を満たすことを特徴とする請
    求項1に記載の照明装置。
  6. 【請求項6】 前記輝度比CT1は前記輝度比CT2の
    1.5倍以上であることを特徴とする請求項5に記載の
    照明装置。
  7. 【請求項7】 前記最大輝度LMAXT1は、前記最大
    輝度LMAXT2と等しいかまたはそれよりも大きいこ
    とを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
  8. 【請求項8】 前記最小輝度LMINT1は、前記最小
    輝度LMINT2と等しいかまたはそれよりも小さいこ
    とを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
  9. 【請求項9】 使用者の眼の開閉状態を感知し、感知し
    た眼の開閉状態に関する情報を前記切り換え部に送信す
    るセンサをさらに備え、前記切り換え部は、前記センサ
    からの情報に基づいて、前記調光点灯装置に出力する調
    光信号として、前記第1の調光信号生成部から出力され
    る第1の調光信号と前記第2の調光信号生成部から出力
    される第2の調光信号のいずれかを選択することを特徴
    とする請求項5に記載の照明装置。
  10. 【請求項10】 前記光源の発光面の輝度が前記第1の
    調光信号および前記第2の調光信号のいずれか一方によ
    り制御されているときに、前記光源の発光面の最小輝度
    に対する最大輝度の輝度比を調節する輝度比調整部をさ
    らに備え、 前記輝度比調整部は、輝度比が調整されたときに、輝度
    比が調整されたことを示す信号を、前記光源の発光面の
    輝度の制御に使用されていない調光信号に対応する前記
    第1の調光信号生成部または前記第2の調光信号生成部
    に送信し、その他方により前記光源の発光面の輝度が制
    御されるときに、前記光源の発光面の最小輝度に対する
    最大輝度の輝度比を調節することを特徴とする請求項5
    または9に記載の照明装置。
  11. 【請求項11】 光源の発光面の輝度が周期的に変化す
    るように前記光源を制御する照明制御装置であって、 前記光源の点灯期間を順に少なくとも導入期間とリラッ
    クス期間に分割し、前記導入期間では、前記光源の発光
    面の輝度変化の1周期における最小輝度LMI N1に対
    する最大輝度LMAX1の輝度比C1(=LMAX1
    MIN1)が、10<C1≦100の範囲で実質的に
    一定となるように前記光源を制御し、前記リラックス期
    間では、前記光源の発光面の輝度変化の1周期における
    最小輝度LMIN2に対する最大輝度LMAX2の輝度
    比C2(=LMAX2/LMIN )が、6<C2≦1
    00の範囲で実質的に一定となるように前記光源を制御
    することを特徴とする照明制御装置。
  12. 【請求項12】 光源の発光面の輝度が周期的に変化す
    るように前記光源を制御する照明制御方法であって、 前記光源の点灯期間を順に少なくとも導入期間とリラッ
    クス期間に分割し、前記導入期間では、前記光源の発光
    面の輝度変化の1周期における最小輝度LMI N1に対
    する最大輝度LMAX1の輝度比C1(=LMAX1
    MIN1)が、10<C1≦100の範囲で実質的に
    一定となるように前記光源を制御し、前記リラックス期
    間では、前記光源の発光面の輝度変化の1周期における
    最小輝度LMIN2に対する最大輝度LMAX2の輝度
    比C2(=LMAX2/LMIN )が、6<C2≦1
    00の範囲で実質的に一定となるように前記光源を制御
    することを特徴とする照明制御方法。
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