JP2020058470A - 瞑想誘導装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者に悪影響を与えずに閉眼中の使用者を瞑想状態に誘導して自律神経を安定させる装置を提供する。【解決手段】瞑想誘導装置(1)は、発光部(11)と、制御回路で構成される制御部(20)とを有し、制御部は、使用者の意識を集中させて使用者を瞑想状態に誘導する瞑想誘導部(44,45)と、閉眼した使用者に発光部からの出射光が緑色系から黄色系の波長域の光に見えるように、瞼の光透過特性に応じて出射光の波長を補正する波長補正部(32)と、出射光の発光状態を変化させることで、瞑想誘導部が行う瞑想誘導に関する情報を使用者に伝達させる発光制御部(31)とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、瞑想誘導装置に関する。
使用者を覚醒させたり、使用者に光治療を行ったり、アラームなどの情報を伝達したりする目的で、使用者の目に光が照射されるように発光部を設けたアイマスクや眼鏡が提案されている(例えば、特許文献1〜6を参照)。また、特許文献7には、被照射者の眼の開閉状態に関わらず被照射者に光刺激を付与して覚醒を促す照明装置が記載されている。
実開昭63−174822号公報 特開平2−181722号公報 特開2002−350790号公報 特開2003−144481号公報 特表2012−513803号公報 特開2013−236812号公報 特開2009−266484号公報
深呼吸をしたり音楽を聴いたりして瞑想状態になると、自律神経が安定するため、ストレス性の高血圧の場合には血圧が下がる効果がある。また、瞑想状態になると、脳疲労、不安もしくは抑うつを感じる負の感情がそれらを感じない正の感情に変化するため、脳機能の改善につながり、認知症の発症の予防にも効果がある。このため、使用者が自律神経を安定させる自律訓練を行えるような、使用者を瞑想状態に誘導する装置が考えられる。
瞑想状態に至る手段としては禅やヨガなどもあり、それらは閉眼状態で行われることが多いため、特にそれらを経験した人にとっては、瞑想誘導装置の使用時も目を閉じないと集中し辛い場合がある。瞑想状態への誘導として、例えば音楽を再生したり、使用者に深呼吸を行うように促したりして、使用者の意識を音楽や呼吸に集中させることが考えられるが、呼吸誘導を行うには呼吸のタイミングを使用者に報知する必要がある。瞑想誘導装置では、瞑想誘導に必要な情報や瞑想誘導(自律訓練)の効果を、閉眼中の使用者にもその人の意識を阻害せずに報知することが望ましい。
閉眼中の使用者への報知手段としては、音声や、振動報知などの触覚刺激が考えられるが、音声は音楽再生による瞑想誘導を阻害し、触覚刺激も意識の集中そのものを阻害するという問題がある。この解決策としては、閉眼中の使用者の瞼に光を照射して、瞼越しに見える光で情報伝達を行うことが考えられる。しかしながら、単純な白色光では、瞼の皮膚の光透過特性により赤色に見えてしまい、赤色は生理的に興奮を誘発する色であるため、自律神経の安定化を阻害してしまう。また、青色光は眼球にダメージを与え易いいわゆるブルーライトであるため、青色光の使用も望ましくない。このように、瞼の透過光で情報伝達を行うには色の制約があり、瞼越しでも悪影響のない光を選択する必要がある。
そこで、本発明は、使用者に悪影響を与えずに閉眼中の使用者を瞑想状態に誘導して自律神経を安定させる装置を提供することを目的とする。
発光部と、制御回路で構成される制御部とを有し、制御部は、使用者の意識を集中させて使用者を瞑想状態に誘導する瞑想誘導部と、閉眼した使用者に発光部の出射光が緑色系から黄色系の波長域の光に見えるように、瞼の光透過特性に応じて出射光の波長を補正する波長補正部と、出射光の発光状態を変化させることで、瞑想誘導部が行う瞑想誘導に関する情報を使用者に伝達させる発光制御部とを有することを特徴とする瞑想誘導装置が提供される。
波長補正部は、閉眼した使用者に出射光が480nmから595nmの波長域の光に見えるように出射光の波長を補正することが好ましい。
瞑想誘導部は、使用者が息を吸いかつ吸う速度よりも遅く息を吐く深呼吸を行うための呼吸パターンを生成し、発光制御部は、発光部の連続発光と点滅発光とを切り換えることで、呼吸パターンにおける息を吸うタイミングと息を吐くタイミングとを使用者に伝達させることが好ましい。
発光部は、赤色系の光を出射する赤色LEDおよび緑色系の光を出射する緑色LEDを含み、波長補正部は、赤色LEDよりも緑色LEDの発光強度が相対的に高くなるように赤色LEDおよび緑色LEDの発光強度を調整することが好ましい。
瞑想誘導装置は、使用者の脈波を検出する検出部をさらに有し、制御部は、瞑想誘導の実行中に検出された脈波を解析して、使用者の心拍間隔の揺らぎ度を示す最大リアプノフ指数を算出する脈波解析部と、最大リアプノフ指数に基づいて、使用者が脳疲労、不安もしくは抑うつを感じる負の感情にあるか、または脳疲労、不安および抑うつを感じない正の感情にあるかを判定する感情判定部とをさらに有し、発光制御部は、瞑想誘導の実行中に、感情判定部の判定結果に応じて発光部の発光色を変化させることが好ましい。
制御部は、瞑想誘導の期間中に使用者が正の感情にあると感情判定部が判定した頻度を算出する効果判定部をさらに有し、発光制御部は、瞑想誘導の終了後に、頻度の大小に応じて発光部の発光色を変化させることが好ましい。
制御部は、使用者の操作に応じて波長域の範囲内で発光色を設定する発光色設定部をさらに有することが好ましい。
赤色LEDおよび緑色LEDは、アイマスク上における着用時に使用者の右目と左目に重なる位置に1組ずつ配置されていることが好ましい。発光部は青色系の光を出射する青色LEDを含まないことが好ましい。
また、制御回路で構成される制御部と、制御部からの指示を照明装置に送信する通信部とを有し、制御部は、使用者の意識を集中させて使用者を瞑想状態に誘導する瞑想誘導部と、閉眼した使用者に照明装置の出射光が緑色系から黄色系の波長域の光に見えるように、瞼の光透過特性に応じて出射光の波長を補正する波長補正部と、出射光の発光状態を変化させることで、瞑想誘導部が行う瞑想誘導に関する情報を使用者に伝達させる発光制御部とを有し、通信部は、発光状態を変化させるための発光制御部からの指示および出射光の波長を補正するための波長補正部からの指示を照明装置に送信することを特徴とする瞑想誘導装置が提供される。
上記の瞑想誘導装置は、使用者に悪影響を与えずに閉眼中の使用者を瞑想状態に誘導して自律神経を安定させることができる。
瞑想誘導装置1の外観を示す模式図である。 瞑想誘導装置1のブロック図である。 脈波検出部41および脈波解析部42の機能を説明するためのグラフである。 制御部20の動作例を示すフローチャートである。 瞑想誘導システム4の全体構成図である。
以下、図面を参照しつつ、瞑想誘導装置を説明する。ただし、本発明は図面または以下に記載される実施形態には限定されないことを理解されたい。
図1は、瞑想誘導装置1の外観を示す模式図である。瞑想誘導装置1は、発光部11付きのアイマスク2と、それに接続されたイヤホン3とで構成される。瞑想誘導装置1は、使用者が自律神経を安定させる自律訓練を行うために使用者を瞑想状態に誘導する自律訓練瞑想装置(呼吸誘導装置)であり、使用者への情報伝達手段として発光部11を有し、瞑想誘導として呼吸誘導と音楽再生を行う。使用者は、イヤホン3を耳に装着するとともにアイマスク2を着用して目を閉じ、再生される音楽を聴きながら、瞼越しに見える光に従って深呼吸を行うことで意識を集中させ、それによって自律神経を安定させる。瞑想誘導装置1は、特に、閉眼した使用者に瞼を介して見える光が使用に悪影響のない緑色系から黄色系の波長域の光になるように発光部11からの出射光の波長を調整し、その波長域内の光で瞑想誘導に関する情報を使用者に伝達する。
イヤホン3には、耳たぶに装着する方式の脈波センサ13が取り付けられており、瞑想誘導装置1は、瞑想誘導中に脈波センサ13で使用者の脈波を検出する。後述するように、正負の感情には脈波の間隔の揺らぎ度との間に相関があるため、瞑想誘導装置1は、瞑想誘導中に脈波を解析して使用者の感情も判定し、その結果も光で使用者に伝達する。例えば、瞑想誘導装置1は、瞑想誘導の効果が大きい(自律神経が安定し、正の感情になっている)場合には緑色光を出射し、逆に効果が小さい場合には黄色光を出射して、瞑想誘導の効果を発光色で使用者に伝達する。
発光部11は、瞑想誘導装置1の光源であり、図1に示すように、アイマスク2の内側表面における着用時に使用者の右目と左目に重なる位置にそれぞれ設けられた2組の赤色LED11Rおよび緑色LED11Gで構成される。赤色LED11Rは、波長域が595〜750nmの赤色系の光を出射する発光素子であり、緑色LED11Gは、波長域が480〜580nmの緑色系の光を出射する発光素子である。アイマスク2の着用時に発光部11は使用者の目に近接するため、使用者が万一、誤って発光中に目を開けた場合のことを考慮して、瞑想誘導装置1では、眼球にダメージを与え易い青色光を使用しない。このため、発光部11は、波長域が435〜480nmの青色系の光を出射する青色LEDを含まない。
操作部12は、一例として、決定ボタン12Aおよび調整ボタン12B,12Cで構成され、図示した例では、アイマスク2の耳掛け部2Aの側面に設けられている。決定ボタン12Aは、使用者が瞑想誘導の開始/停止や電源のオン/オフ、瞑想誘導装置1への情報入力時における入力内容の決定を指示するためのボタンである。調整ボタン12B,12Cは、使用者が入力項目を選択するための+ボタンと−ボタンである。
イヤホン3は、図示した例では、小円盤型の本体部分を有する。右耳用と左耳用の本体部分は、それぞれ小型のスピーカ14と円弧状の耳掛け部3Aを有する。スピーカ14は、使用者が瞑想誘導中に再生される音楽を聴くためのものである。
左耳用の耳掛け部3Aは脈波センサ13を有し、脈波センサ13は一対のセンサ片13A,13Bを有する。使用者は、センサ片13A,13Bで耳たぶを挟むようにイヤホン3を耳に装着する。脈波センサ13は、センサ片13A,13B内に、赤外線LED、フォトダイオードおよびそれらの間に設置される遮光板で構成される光学式のセンサを有する。赤外線LEDは耳たぶに向けて赤外光を照射し、フォトダイオードは耳たぶでの赤外光の反射光を受光して、耳たぶ内の毛細血管を流れる血流の脈動による反射光量の変化を電気信号(脈波信号)に変換する。脈波センサ13は、検出部の一例であり、フォトダイオードで受光された光の強度の変動に基づいて使用者の脈波を検出する。
図2は、瞑想誘導装置1のブロック図である。瞑想誘導装置1は、上記の発光部11、操作部12、脈波センサ13およびスピーカ14に加えて、アイマスク2内に埋め込まれた制御部20を有する。制御部20は、CPU、RAMおよびROMを含むマイクロコンピュータの制御回路として構成され、瞑想誘導装置1の動作を制御する。制御部20の機能ブロックは、瞼光報知部30と自律訓練部40に大別される。
瞼光報知部30は、発光部11の発光波長と発光タイミングを制御して、閉眼した使用者に瞼越しに見える光で瞑想誘導に関する情報を使用者に伝達する。発光部11の発光波長(出射光の波長)とは、赤色LED11Rと緑色LED11Gの出射光が混合した発光スペクトルのピーク波長のことであり、発光色は、その波長に対応する色である。瞼光報知部30は、制御部20のマイクロコンピュータにより実現される機能ブロックとして、発光制御部31、強度補正部32、発光色設定部33および設定メモリ34を有する。
発光制御部31は、自律訓練部40からの指示に応じて発光部11の発光状態を変化させることで、瞑想誘導に関する情報を使用者に伝達させる。ここでいう発光状態には、連続発光や、点滅発光、点滅のピッチ、発光回数、発光色などが含まれ、発光制御部31は、伝達する情報に応じてこれらを適宜調整する。
強度補正部32は、波長補正部の一例であり、閉眼した使用者に発光部11からの出射光が緑色系から黄色系の波長域の光に見えるように、瞼の光透過特性に応じて出射光の波長を補正する。緑色系の波長域は480〜580nmであり、黄色系の波長域は580〜595nmである。このため、強度補正部32は、閉眼した使用者に出射光が480nmから595nmの波長域の光に見えるように、発光部11からの出射光の波長を補正する。瞑想誘導装置1は、上記の通り、興奮を誘発し易い赤色光(暖色光)と眼球にダメージを与え易い青色光を使用しないので、使用する発光色は緑色系から黄色系になる。瞼光報知部30が使用する発光色と使用しない発光色、およびそれらの発光波長を表1に示す。
Figure 2020058470
瞼の光透過特性により、瞼越しに見える光は、概ね「1(青):10(緑):100(赤)」の関係となる。そこで、強度補正部32は、瞼の光の透過率を考慮して、瞼を介して見える光が緑色系から黄色系の波長域の光になるように、赤色LED11Rおよび緑色LED11Gの発光強度を調整する。その際、強度補正部32は、設定メモリ34を参照して、赤色LED11Rに対する緑色LED11Gの発光強度の補正係数rを取得し、緑色LED11Gの発光強度を赤色LED11Rの発光強度のr倍に補正する。瞑想誘導の効果の大小を黄色、黄緑色および緑色の3色で表す場合について、強度補正部32が行う発光強度の補正の例(補正係数r=10とする)を表2に示す。
Figure 2020058470
例えば、赤色LED11Rと緑色LED11Gの発光強度(RレベルおよびGレベル)を0〜255の256段階で表すと、閉眼した使用者に波長が595nmの黄色光を見せる場合、黄色光はRレベルおよびGレベルともに255で表される。この場合、強度補正部32は、赤色LED11Rを255のレベルで発光させる一方で、緑色LED11Gを10倍大きい2550のレベルで発光させる。瞼は緑色光を赤色光の1/10しか透過しないので、この制御により、閉眼した使用者には、RレベルおよびGレベルともに255の黄色光が見える。波長が570nmの黄緑色光と500nmの緑色光を見せる場合も同様に、強度補正部32は、赤色LED11Rの発光強度は変化させず、緑色LED11Gを10倍大きい強度で発光させる。これにより、強度補正部32の補正量が瞼の透過により打ち消されて、閉眼した使用者には、黄緑色光と緑色光が見える。
上記の制御とは逆に、強度補正部32は、緑色LED11Gに対する赤色LED11Rの発光強度を1/10倍に小さく補正してもよい。すなわち、赤色LED11Rよりも緑色LED11Gの発光強度が相対的に高くなるように、赤色LED11Rおよび緑色LED11Gの発光強度を調整すればよい。なお、強度補正部32により発光部11の発光強度を補正する制御を行うことに替えて、瞼の透過率が高い赤色光を減衰させるフィルタを発光部11と使用者の目の間に配置してもよい。
発光色設定部33は、使用者の操作に応じて、緑色系から黄色系の波長域の範囲内で、瞼光報知部30が使用する複数段階の発光波長(発光色)を設定する。瞼の光透過特性には個人差があるので、例えば同じ黄色光でも、閉眼した状態では人によっては黄色に感じられないこともある。このため、発光色設定部33は、発光部11の発光波長を使用者に応じて予め設定(学習)し、それによって個人差(バラつき)を補正する。発光波長を設定することは、強度補正部32による赤色LED11Rと緑色LED11Gの発光強度の補正量、すなわち、緑色LED11Gの相対発光強度(補正係数r)を設定することと同じである。
例えば、瞼光報知部30が黄色光を使用する場合には、発光色設定部33は、閉眼した使用者に発光部11から黄色光を照射させる。閉眼した状態で使用者がその光を黄色に感じられなければ、発光色設定部33は、使用者にアイマスク2の調整ボタン12B,12Cを操作させる。その際、調整ボタン12Bが操作されると、発光色設定部33は、緑色LED11Gの相対発光強度を10倍よりも小さくして(r<10)、発光部11の発光波長を長くする。逆に、調整ボタン12Cが操作されると、発光色設定部33は、緑色LED11Gの相対発光強度を10倍よりも大きくして(r>10)、発光部11の発光波長を短くする。こうして、発光色設定部33は、閉眼した状態で使用者がその光を黄色に感じたら使用者に決定ボタン12Aを操作させ、そのときの波長をその使用者にとっての黄色光として決定する。
発光色設定部33は、瞼光報知部30が使用する複数色のそれぞれについて上記と同じ処理を行い、各色の波長を設定する。ただし、瞼光報知部30が3色以上を使用する場合には、発光色設定部33は、そのうちの最大波長と最小波長だけを上記と同じ処理で設定し、それにより得られる波長域を等分することで残りの波長を求めてもよい。例えば、青緑色、緑色、黄緑色および黄色の4色を使用する場合であって、青緑色光と黄色光の波長が490nmと595nmに設定されたときには、発光色設定部33は、その波長域を等分する525nmと560nmを緑色と黄緑色の波長に設定してもよい。発光色設定部33による波長設定は、瞑想誘導装置1の使用前に必ず実施されるように、使用者が初めて瞑想誘導装置1を使用するとき(初期起動時)に自動的に実行するとよい。
設定メモリ34は、発光色設定部33が設定した複数の発光波長を記憶する。具体的には、設定メモリ34は、瞼光報知部30が使用する発光色のそれぞれについて、設定された緑色LED11Gの相対発光強度(補正係数r)を記憶する。このように、赤色LED11Rに対する緑色LED11Gの発光強度を記憶して発光時にそれを参照すれば、発光色設定部33による波長設定は1回で済み、処理が簡略化される。
自律訓練部40は、呼吸誘導と音楽再生を行って、使用者が自律神経を安定させる自律訓練を行うように促す。瞑想誘導として、自律訓練部40は呼吸誘導と音楽再生の両方を行うが、これらのうちの一方だけを行ってもよい。自律訓練部40は、制御部20のマイクロコンピュータにより実現される機能ブロックとして、脈波検出部41、脈波解析部42、感情判定部43、呼吸誘導部44、音楽再生部45、効果判定部46および感情メモリ47を有する。
図3(A)および図3(B)は、脈波検出部41および脈波解析部42の機能を説明するためのグラフである。このうち、図3(A)は脈波信号PWの波形例を示し、横軸tは時間(ミリ秒)、縦軸Aは脈波の振幅の強さである。図3(A)に示すように、脈波信号PWは、心臓の拍動による血流量の変動を反映した三角波状であり、最も血流量が強いピーク点P1〜Pnの間隔を脈波間隔d1〜dnとする。
脈波検出部41は、瞑想誘導の実行中に検出された使用者の脈波信号PWを脈波センサ13から取得して、その信号のピーク点P1〜Pnを検出し、脈波間隔d1〜dnをミリ秒単位で算出し、さらに脈波間隔d1〜dnから脈波間隔の時系列データを生成する。
図3(B)は、脈波間隔の揺らぎ度の例を示すグラフである。このグラフはローレンツプロットと呼ばれ、横軸を脈波間隔dn、縦軸を脈波間隔dn−1(ともに単位はミリ秒)とし、n=1,2,・・・について座標(dn,dn−1)上に脈波間隔の時系列データをプロットしたものである。図3(B)のグラフにおけるドットのバラつき度合いが被験者の正負の感情や脳疲労度を反映することが知られている。
脈波解析部42は、その時系列データ、すなわち、図3(B)のローレンツプロットにおける座標(dn,dn−1)を用いて、以下の式1により、使用者の心拍間隔の揺らぎ度を示す最大リアプノフ指数λを算出する。
Figure 2020058470
ここで、Mは脈波間隔d1〜dnにおける総サンプル時間、dは時系列データの時刻kと時刻k−1とのパターン間距離(ローレンツプロットにおける2次元平面上の距離)である。
感情判定部43は、脈波解析部42により算出された最大リアプノフ指数λに基づいて、使用者が脳疲労、不安もしくは抑うつを感じる負の感情にあるか、または脳疲労、不安および抑うつを感じない正の感情にあるかを判定する。式1の最大リアプノフ指数λは、負の感情があると絶対値の大きな負の値になり、正の感情があると0以上または絶対値の小さな負の値になる。そこで、感情判定部43は、算出された最大リアプノフ指数λが以下の式2を満たす場合に使用者が負の感情にあると判定し、λが式2を満たさない場合には、使用者が正の感情にあると判定する。
λ≦λt ・・・式2
ここで、λt(<0)は、感情判定のために設定される適当なしきい値である。
脈波検出部41、脈波解析部42および感情判定部43は、瞑想誘導の実行中に、例えば数十秒間隔で、脈波間隔の時系列データの生成、最大リアプノフ指数λの算出および感情判定を行う。感情判定部43は、感情判定を行うたびに、その結果(使用者が負の感情と正の感情のいずれにあるか)を感情メモリ47に記憶させるとともに、発光制御部31に指示して、判定結果に応じた色で発光部11を発光させる。
例えば、感情判定部43は、使用者が正の感情にあると判定した場合には瞑想誘導の効果が大きいことを示す緑色光が出射され、使用者が負の感情にあると判定した場合には瞑想誘導の効果が小さいことを示す黄色光が出射されるように、発光制御部31に指示する。あるいは、感情判定部43は、最大リアプノフ指数λの大小に応じて使用者の感情状態を例えば「ストレスフリー(正の感情)」、「活動中(正負の感情の境界)」、「軽疲労状態(軽い負の感情)」および「疲労状態(負の感情)」などの複数段階に分け、使用者がいずれの区分に属するかに応じて、青緑色、緑色、黄緑色および黄色の4色のいずれかを出射させてもよい。使用者は、瞼越しに見える光の色から、自律訓練の効果が得られているかを把握して、例えば発光色が黄色の場合には、効果が得られていないためさらなる集中が必要と判断することができる。
呼吸誘導部44は、瞑想誘導部の一例であり、使用者の意識を呼吸に集中させて使用者を瞑想状態に誘導する目的で、使用者が息を吸いかつ吸う速度よりも遅く息を吐く深呼吸を行うための呼吸パターンを生成する。速く吸って遅く吐く深呼吸をすると、横隔膜が刺激され、結果として自律神経が安定するので、感情状態の改善に効果がある。この深呼吸は、例えば2秒で吸って6秒で吐くなど、吐く期間が吸う期間の2〜3倍となる呼気延長深呼吸であることが好ましい。使用者の意識を呼吸に集中させることで、負の感情のことを考えなくなる無心化の効果が得られる。
呼吸誘導部44は、発光部11の連続発光と点滅発光の切換えによりその呼吸パターンにおける息を吸うタイミングと吐くタイミングとを使用者に伝達させるように、発光制御部31に指示する。呼吸誘導部44からの指示に応じて、発光制御部31は、例えば、使用者が息を吸う期間には発光部11を2秒間連続発光させ、使用者が息を吐く期間には発光部11を6秒間点滅発光させ、両者を交互に繰り返す。そのときの発光色は、感情判定部43による判定結果に応じた色である。異なる発光状態(連続・点滅発光と発光色)を組み合わせることで、1つの発光部11でも複数の情報を同時に伝達することが可能である。なお、例えば、使用者が息を吸う期間と吐く期間で発光部11の点滅のピッチを変えるなど、呼吸誘導に使用する発光状態は、連続発光と点滅発光の組合せ以外のものでもよい。
音楽再生部45は、瞑想誘導部の一例であり、呼吸の周期よりも長いフレーズを含む音楽を再生することで、使用者の意識を音楽に集中させる。音楽再生部45が再生する曲は、フレーズ周期が呼吸誘導部44による呼吸誘導の周期よりも長い曲とする。これは、フレーズ周期が呼吸誘導の周期よりも短いと、発光部11の連続発光と点滅発光ではなく曲の方に呼吸が合ってしまい、呼吸誘導の効果が半減してしまうためである。
このフレーズ周期の条件に加えて、音楽再生部45が再生する曲は、次の3つの条件のうち少なくとも1つを有することが好ましい。
(1)曲のテンポ音が4〜6kHzのビートで構成されている。
(2)曲の音階の周波数分布の中心が528Hzである。
(3)曲のテンポの感覚的BPM(Beats Per Minute)と安静心拍数のBPMが一致する。
これらは、自律神経安定に効果があると言われている複数の曲が共通して有する条件である。(1)は、背骨および脳幹に共鳴し易いビート音の周波数が4〜6kHzであるためであり、(2)は、細胞が自己修復する周波数が528Hzと言われているためである。(3)は、曲のテンポが心拍と一致していると安らぎが得られやすいためである。
(3)の条件を満たすために、音楽再生部45は、使用者の脈波から算出される心拍数に合うように、音楽の再生速度を調整してもよい。例えば、3拍子の曲の場合には、感覚的テンポは物理的テンポ(実際のテンポ)の0.66倍であるから、実際のテンポが101.68BPMである曲の感覚的テンポは66.9BPMである。成人の安静心拍数の平均は約65BPMであるから、実際のテンポが101.68BPMである曲を再生する場合には、音楽再生部45は、心拍数に応じて曲の再生速度を微調整すればよい。
効果判定部46は、呼吸誘導部44および音楽再生部45による瞑想誘導の終了後に、自律訓練で使用者の感情状態がどの程度改善されたかを判定して使用者にフィードバックする。そのために、効果判定部46は、感情メモリ47を参照して、瞑想誘導の期間における正の感情の発生率(発生頻度)を算出する。この発生率は、(正の感情と判定された回数)/(感情判定部43が判定を行った回数)で定義される値であり、使用者の負の感情から正の感情への改善度を示す。以下では、この値のことを「正感情達成率」という。
そして、効果判定部46は、瞑想誘導の終了後に、正感情達成率の大小に応じて異なる色で発光部11を発光させるように発光制御部31に指示する。例えば、効果判定部46は、正感情達成率を4段階に分け、その値が25%以下であれば黄色が、26〜50%であれば黄緑色が、51〜75%であれば緑色が、76%以上であれば青緑色がそれぞれ出射されるように、発光制御部31に指示する。使用者は、音楽再生中の発光色を感情判定の結果として、音楽停止後の発光色を正感情達成率としてそれぞれ把握することができる。
なお、感情判定部43と効果判定部46は、発光色ではなく発光回数(点滅回数)で判定結果を使用者に伝達してもよい。例えば、感情判定部43は、使用者の正の感情が強い(すなわち、最大リアプノフ指数λが大きい)ほど発光回数を多くしてもよいし、効果判定部46は、正感情達成率が大きいほど発光回数を多くしてもよい。
感情メモリ47は、例えば、脈波解析部42が算出した最大リアプノフ指数λの値およびその測定日時、ならびに感情判定部43による判定結果(使用者が負の感情と正の感情のいずれにあるか)を対応付けて記憶する。
図4(A)および図4(B)は、制御部20の動作例を示すフローチャートである。図4(A)は、発光色設定部33が4つの発光色を設定する際の動作フローであり、図4(B)は、自律訓練部40による瞑想誘導の動作フローである。図示した動作フローは、制御部20のROMに予め記録されているプログラムに従って、制御部20のCPUにより実行される。
図4(A)に示す発光色の設定処理は、使用者がアイマスク2を装着して決定ボタン12Aを長押しすると開始する。この設定処理では、発光色設定部33は、まず、最小の瞑想効果(負の感情および正感情達成率25%以下)に対応する最大波長の設定を開始する(S1)。その際、発光色設定部33は、例えば、黄緑色光または黄色光を発光部11から出射させ、波長560〜595nmの範囲内で、使用者に発光色を選択させる。発光色設定部33は、使用者が調整ボタン12B,12Cを押下すると、それに応じて発光部11の発光波長を増減させ、使用者が決定ボタン12Aを押下すると、そのときの波長を最大波長λ1に決定して設定メモリ34に記憶させる(S2)。
続いて、使用者が再度決定ボタン12Aを押下すると(S3)、発光色設定部33は、最大の瞑想効果(正の感情および正感情達成率76%以上)に対応する最小波長の設定を開始する(S4)。その際、発光色設定部33は、例えば、緑青色光または青緑色光を発光部11から出射させ、波長480〜500nmの範囲内で、使用者に発光色を選択させる。発光色設定部33は、使用者が調整ボタン12B,12Cを押下すると、それに応じて発光部11の発光波長を増減させ、使用者が決定ボタン12Aを押下すると、そのときの波長を最小波長λ4に決定して設定メモリ34に記憶させる(S5)。
さらに、使用者が再度決定ボタン12Aを押下すると(S6)、発光色設定部33は、中間の瞑想効果(正負の感情の境界および正感情達成率26〜50%と、軽い負の感情および正感情達成率51〜75%)に対応する波長λ2,λ3を、λ1〜λ4の4波長が等間隔になるように算出する(S7)。これで、発光色設定部33の処理は終了する。
図4(B)に示す瞑想誘導の処理は、使用者がアイマスク2を装着して決定ボタン12Aを短押しすると開始する。瞑想誘導は、音楽再生部45が音楽再生を開始することで開始する(S11)。瞑想誘導中には、音楽再生部45は音楽再生を継続し、呼吸誘導部44は、呼吸誘導として、使用者が息を吸う期間には発光部11を2秒間連続発光させ、使用者が息を吐く期間には発光部11を6秒間点滅発光させるように発光制御部31に指示する。また、脈波検出部41、脈波解析部42および感情判定部43は、一定時間ごとに、脈波間隔の時系列データの生成、最大リアプノフ指数λの算出および感情判定を繰り返す。感情判定部43は、判定結果が負の感情であれば波長λ1で、軽い負の感情であれば波長λ2で、正負の感情の境界であれば波長λ3で、正の感情であれば波長λ4で呼吸誘導の連続発光と点滅発光を行うように、発光制御部31に指示する(S12)。
音楽再生部45が再生する音楽が終了すると、瞑想誘導は終了する(S13)。すると、効果判定部46は、瞑想誘導の期間における正感情達成率を算出し(S14)、その値が25%以下であれば波長λ1で、26〜50%であれば波長λ2で、51〜75%であれば波長λ3で、76%以上であれば波長λ4で発光部11を発光させるように、発光制御部31に指示する(S15)。その後、使用者が決定ボタン12Aを短押しすると、瞑想誘導の処理は終了する。
図5は、瞑想誘導システム4の全体構成図である。瞑想誘導システム4は、通信リンク80を介して相互に通信可能な瞑想誘導装置5および照明装置6で構成される。瞑想誘導装置5は、図示した例ではタブレット端末やスマートホンなどの携帯端末であるが、PCまたは専用の処理装置でもよく、携帯端末に限らず据置き端末でもよい。照明装置6は、外部装置からの指示に応じて調光可能なものであればよく、例えば、室内のLED照明装置でもよい。通信リンク80は、例えば赤外線通信や、Bluetooth(登録商標)などの無線通信で実現される。
瞑想誘導装置5は、照明装置6との通信部、制御部、表示部12’および撮像部13’を有し、瞑想誘導装置5には、使用者が瞑想誘導の音楽を聴くためのヘッドホン14’が接続されている。瞑想誘導装置5の表示部12’は、タッチパネルディスプレイであり、操作部を兼ねている。瞑想誘導システム4にはアイマスクはなく、使用者は、ヘッドホン14’を耳に装着するとともに目を閉じ、再生される音楽を聴きながら、瞼越しに見える光に従って深呼吸を行う。ヘッドホン14’に替えて、音楽再生用のスピーカを瞑想誘導装置5に接続してもよい。
撮像部13’は、検出部の一例であり、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型またはCCD(Charge Coupled Device)型のイメージセンサで構成される。撮像部13’は、図5に示すように、使用者60の額または頬などの皮膚が露出した部分における測定枠Saの画像を、使用者60の操作によらずに連続して複数枚、自動撮影する。使用者60の皮膚の内部には毛細動脈が集中しているので、撮影された画像には使用者60の血流に同期した輝度変化成分が含まれる。したがって、撮像部13’は、皮膚の画像を連続的に撮影することで、使用者60の脈波を検出する。瞑想誘導装置5でも図1の脈波センサ13と同様のものを使用してもよいが、特に高齢者の中には、測定に対する恐怖感を抱く人や、センサの装着に抵抗を感じる人もいるので、使用者60の負担を軽減するためには、使用者60に対して非接触で脈波を検出するとよい。
瞑想誘導装置5のブロック図は、発光部11が照明装置6に、操作部12が表示部12’に、脈波センサ13が撮像部13’に、スピーカ14がヘッドホン14’にそれぞれ替わることを除いて、図2に示した瞑想誘導装置1のものと同じである。瞑想誘導装置5の制御部は、瞑想誘導装置1の制御部20と同じ機能ブロックを有する。ただし、瞑想誘導装置5の場合、脈波検出部41は、まず、撮像部13’が撮影した一連の皮膚の画像から使用者60の皮膚色を示す時系列信号を生成する。さらに、脈波検出部41は、人の脈波が有する0.5〜3Hzの周波数を通過させるバンドパスフィルタを用いて、その時系列信号から血流変化が最も反映されている緑色光の輝度変化成分を抽出することで、使用者60の脈波信号を求める。そして、脈波検出部41は、得られた脈波信号から脈波間隔を求めてその時系列データを生成し、それを脈波解析部42に出力する。
また、瞑想誘導装置5の場合、光源の照明装置6が別装置であるため、発光制御部31は、照明装置6の発光状態を変化させるための指示を、瞑想誘導装置5の通信部を介して照明装置6に送信する。強度補正部32も同様に、照明装置6の出射光の波長を補正するための指示を、通信部を介して照明装置6に送信する。照明装置6は、瞑想誘導装置5からの指示に応じて発光状態を変化させることで、瞑想誘導に関する情報を使用者に伝達させる。
瞑想誘導装置1,5は、瞑想誘導に必要な情報や瞑想誘導(自律訓練)の効果を、閉眼中の使用者にもその人の意識を阻害せずに伝達することができる。閉眼した使用者に光源からの光が緑色系から黄色系の波長域の光に見えるように瞼の光透過特性に応じて出射光の波長を補正するため、興奮を誘発する赤色光や眼球にダメージを与え易い青色光以外の、瞼越しでも悪影響のない光を使用者に照射することができる。特に、瞑想誘導装置1では、発光部11がアイマスク2に設置されるので、大掛かりな装置を用いずに上記の効果が得られる。また、瞑想誘導装置1,5は、瞑想誘導と組み合わせなくても、閉眼中の使用者に光を照射してその発光状態で簡易的な情報伝達を行う装置としても利用可能である。
1,5 瞑想誘導装置
2 アイマスク
4 瞑想誘導システム
6 照明装置
11 発光部
12 操作部
13 脈波センサ
14 スピーカ
20 制御部
30 瞼光報知部
31 発光制御部
32 強度補正部
33 発光色設定部
34 設定メモリ
40 自律訓練部
41 脈波検出部
42 脈波解析部
43 感情判定部
44 呼吸誘導部
45 音楽再生部
46 効果判定部
47 感情メモリ

Claims (10)

  1. 発光部と、
    制御回路で構成される制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    使用者の意識を集中させて使用者を瞑想状態に誘導する瞑想誘導部と、
    閉眼した使用者に前記発光部の出射光が緑色系から黄色系の波長域の光に見えるように、瞼の光透過特性に応じて前記出射光の波長を補正する波長補正部と、
    前記出射光の発光状態を変化させることで、前記瞑想誘導部が行う瞑想誘導に関する情報を使用者に伝達させる発光制御部と、
    を有することを特徴とする瞑想誘導装置。
  2. 前記波長補正部は、閉眼した使用者に前記出射光が480nmから595nmの波長域の光に見えるように前記出射光の波長を補正する、請求項1に記載の瞑想誘導装置。
  3. 前記瞑想誘導部は、使用者が息を吸いかつ吸う速度よりも遅く息を吐く深呼吸を行うための呼吸パターンを生成し、
    前記発光制御部は、前記発光部の連続発光と点滅発光とを切り換えることで、前記呼吸パターンにおける息を吸うタイミングと息を吐くタイミングとを使用者に伝達させる、請求項1または2に記載の瞑想誘導装置。
  4. 前記発光部は、赤色系の光を出射する赤色LEDおよび緑色系の光を出射する緑色LEDを含み、
    前記波長補正部は、前記赤色LEDよりも前記緑色LEDの発光強度が相対的に高くなるように前記赤色LEDおよび前記緑色LEDの発光強度を調整する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の瞑想誘導装置。
  5. 前記瞑想誘導装置は、使用者の脈波を検出する検出部をさらに有し、
    前記制御部は、
    前記瞑想誘導の実行中に検出された脈波を解析して、使用者の心拍間隔の揺らぎ度を示す最大リアプノフ指数を算出する脈波解析部と、
    前記最大リアプノフ指数に基づいて、使用者が脳疲労、不安もしくは抑うつを感じる負の感情にあるか、または脳疲労、不安および抑うつを感じない正の感情にあるかを判定する感情判定部と、をさらに有し、
    前記発光制御部は、前記瞑想誘導の実行中に、前記感情判定部の判定結果に応じて前記発光部の発光色を変化させる、請求項4に記載の瞑想誘導装置。
  6. 前記制御部は、前記瞑想誘導の期間中に使用者が前記正の感情にあると前記感情判定部が判定した頻度を算出する効果判定部をさらに有し、
    前記発光制御部は、前記瞑想誘導の終了後に、前記頻度の大小に応じて前記発光部の発光色を変化させる、請求項5に記載の瞑想誘導装置。
  7. 前記制御部は、使用者の操作に応じて前記波長域の範囲内で前記発光色を設定する発光色設定部をさらに有する、請求項5または6に記載の瞑想誘導装置。
  8. 前記赤色LEDおよび前記緑色LEDは、アイマスク上における着用時に使用者の右目と左目に重なる位置に1組ずつ配置されている、請求項4〜7のいずれか一項に記載の瞑想誘導装置。
  9. 前記発光部は青色系の光を出射する青色LEDを含まない、請求項8に記載の瞑想誘導装置。
  10. 制御回路で構成される制御部と、
    前記制御部からの指示を照明装置に送信する通信部と、を有し、
    前記制御部は、
    使用者の意識を集中させて使用者を瞑想状態に誘導する瞑想誘導部と、
    閉眼した使用者に前記照明装置の出射光が緑色系から黄色系の波長域の光に見えるように、瞼の光透過特性に応じて前記出射光の波長を補正する波長補正部と、
    前記出射光の発光状態を変化させることで、前記瞑想誘導部が行う瞑想誘導に関する情報を使用者に伝達させる発光制御部と、を有し、
    前記通信部は、前記発光状態を変化させるための前記発光制御部からの指示および前記出射光の波長を補正するための前記波長補正部からの指示を前記照明装置に送信する、
    ことを特徴とする瞑想誘導装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7061714B1 (ja) * 2020-12-03 2022-04-28 ポーラ化成工業株式会社 ソリューション提供システム及び携帯端末
JP2022089145A (ja) * 2021-07-29 2022-06-15 ポーラ化成工業株式会社 携帯端末
JP2022089144A (ja) * 2021-07-29 2022-06-15 ポーラ化成工業株式会社 ソリューション提供システム及び携帯端末

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