JP2003174689A - スピーカシステム及びこのスピーカシステムを用いたavシステム - Google Patents

スピーカシステム及びこのスピーカシステムを用いたavシステム

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JP2003174689A JP2001373445A JP2001373445A JP2003174689A JP 2003174689 A JP2003174689 A JP 2003174689A JP 2001373445 A JP2001373445 A JP 2001373445A JP 2001373445 A JP2001373445 A JP 2001373445A JP 2003174689 A JP2003174689 A JP 2003174689A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペース効率が良く、十分な強度を有してフ
ラットパネルディスプレイの支持やスクリーンの収納等
を行えるスピーカシステム及びAVシステムを提供する
こと。 【解決手段】 一対の飾り柱11,12と、一対の飾り
柱11,12の内部に組み込まれるスピーカユニット3
0,40と、飾り柱11,12の夫々に設けられたフラ
ットパネルディスプレイ50を固定するための柱側固定
機構60,70と、を具備する。これにより、フラット
パネルディスプレイ50の支持のための強度を十分確保
でき、スペース効率が良くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピーカシステム
及びこのスピーカシステムを用いたAV(AudioVideo)
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、PDP(Plasma Display Panel)
等のフラットパネルディスプレイが、ブラウン管型テレ
ビに置き換わる次世代型テレビ・ディスプレイとして普
及し始めている。かかるフラットパネルディスプレイ
は、現状のブラウン管型テレビと比較して薄く、さらに
同じ画面サイズであればブラウン管型テレビよりも軽
い。このため、画面サイズの大型化に適したものとなっ
ている。
【0003】かかるPDP等のフラットパネルを室内に
おいて固定する場合、現状における代表的な手法として
は、壁に取付金具を取り付け、該取付金具を介してフラ
ットディスプレイを固定するものがある。また、他の手
法としては、取り付け用の部材を有するスタンドに取り
付けるものがある。
【0004】また、上述のフラットパネルディスプレイ
とは別に、大型かつフラットなディスプレイとして、プ
ロジェクターから出射される映像を映し出すためのプロ
ジェクター用のスクリーンがある。かかるプロジェクタ
ー用のスクリーンには、天井に取り付けられるタイプ、
床に置くタイプのものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、壁に取付金具を取り付けて、該取付金具を介してフ
ラットパネルディスプレイを取付固定する場合には、壁
の強度の面から問題がある。すなわち、通常の家の壁は
石膏ボード等で構成されているため、壁につける取付金
具では、支持強度が十分に得られず、重量が40kg前
後もあるディスプレイを支えるのには強度的に問題があ
る。また、壁内部の柱等の構造体がある場所に取付金具
を固定しようとすると、該構造体は特定の場所にしか存
在しないため、取り付け場所が制限されてしまう。
【0006】さらに、ディスプレイをスタンドに取り付
ける場合には、スタンドの足の奥行き分だけスペースを
占有するため、フラットパネルディスプレイの薄さによ
る利点を阻害してしまう。
【0007】また、プロジェクター用のスクリーンを天
井に取り付ける場合には、天井の強度が問題になった
り、見た目が邪魔となったりすることがある。
【0008】本発明は、上記の事情に基づきなされたも
ので、その目的とするところは、スペース効率が良好で
あり、十分な強度を有すると共に、フラットパネルディ
スプレイの支持とスクリーンの収納とを行えるスピーカ
システム及びこのスピーカシステムを用いたAVシステ
ムを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明のスピーカシステムは、一対の飾り柱と、一
対の飾り柱の内部に組み込まれるスピーカユニットと、
飾り柱の夫々に設けられたフラットパネルディスプレイ
を固定するための柱側固定機構と、を具備するものであ
る。
【0010】また、他の発明は、上述のスピーカシステ
ムの発明に加えて更に、柱側固定機構は、フラットパネ
ルディスプレイの上側を固定するための上側固定部材
と、フラットパネルディスプレイの下側を固定するため
の下側固定部材と、から構成されており、上側固定部材
は該上側固定部材の取付側から離間する端部側が、該上
側固定部材の取付側よりも下側に位置すると共に、下側
固定部材の取付側から離間する端部側が、該下側固定部
材の取付側よりも下側に位置し、さらに下側固定部材の
取付側から端部側に向かう傾斜角度が、上側固定部材の
取付側から端部側に向かう傾斜角度よりも緩やかとなる
ように設けられるものである。
【0011】さらに、他の発明は、上述の発明に加えて
更に、下側固定部材には、フラットディスプレイパネル
の取付に供するネジ孔が形成されているものである。
【0012】また、他の発明は、スピーカシステムに係
る発明であり、一対の飾り柱と、一対の飾り柱の内部に
組み込まれるスピーカユニットと、飾り柱の夫々に設け
られたスクリーンを固定するための柱側固定機構と、を
具備するものである。
【0013】さらに、他の発明は、スピーカシステムに
係る発明であり、一対の飾り柱と、一対の飾り柱の内部
に組み込まれるスピーカユニットと、一対の飾り柱のう
ち、一方の飾り柱に取り付けられると共に、スクリーン
の収納及び収納状態からの引き出しを可能とするスクリ
ーン内蔵機構と、一対の飾り柱のうち、他方の飾り柱に
取り付けられると共に、スクリーン内蔵機構から引き出
されたスクリーンを支持するスクリーン支持機構と、を
具備するものである。
【0014】また、他の発明は、上述の発明に加えて更
に、スクリーン内蔵機構は一方の飾り柱の内部のスクリ
ーン収納部に内蔵されると共に、他方の飾り柱の側面に
スクリーン支持機構が設けられるものである。
【0015】さらに、他の発明は、上述の各発明に加え
て更に、スクリーン支持機構は、引き出されたスクリー
ンをマグネット吸着により支持するものである。
【0016】また、他の発明は、スピーカシステムに係
る発明であり、上述の柱側固定機構と、上述のスクリー
ンとを兼ね備えるものである。
【0017】さらに、他の発明は、上述の各発明に加え
て更に、飾り柱の内部には、低音用スピーカユニットが
内蔵されているものである。
【0018】また、他の発明は、上述の発明に加えて更
に、飾り柱の内部には、低音用スピーカユニットから出
力される音が2手に分かれて進行する音響迷路部、及び
この音響迷路を進行した音が出力される出力ポートが設
けられており、この音響迷路部のうち、一方の音響迷路
に進行した音と他方の音響迷路に進行した音とが、略半
波長ずれて出力ポートから出力されるように音響迷路の
路長が設定されているものである。
【0019】さらに、他の発明は、上述の各発明に加え
て更に、飾り柱の内部には、中高音用スピーカユニット
が内蔵されているものである。
【0020】また、他の発明は、上述のスピーカシステ
ムの各発明を用いたAVシステムの発明であり、柱側固
定機構に固定されるフラットディスプレイパネルには、
この柱側固定機構に対して取付固定されるディスプレイ
側固定機構が設けられていて、これら柱側固定機構とデ
ィスプレイ側固定機構とが取付固定されるものである。
【0021】さらに、他の発明は、上述の各発明に加え
て更に、ディスプレイ側固定機構は、前記フラットディ
スプレイパネルの上側に取付固定される上側固定金具と
該フラットディスプレイパネルの下側に取付固定される
下側固定金具とから構成されていて、このうち上側固定
金具は上側固定部材と係合すると共に該上側固定部材の
取付側から端部側に向かう傾斜角度に倣うように設けら
れるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態について、図1から図7に基づい
て説明する。図1は本発明のスピーカシステムを用いた
AVシステム10の構成を示す斜視図であり、スピーカ
システムを構成する2つの飾り柱11,12の間にフラ
ットパネルディスプレイ50を固定した状態を示す図で
ある。また、図2は図1のスピーカシステム10におい
て、飾り柱11,12の内部と固定部分の状態を示す図
である。また、図3は、図1のスピーカシステム10に
おいてフラットパネルディスプレイ50の取付固定部分
の側面図である。
【0023】図1に示すAVシステム10では、床1か
ら始まって天井2まで届く、2つの飾り柱11,12を
有している。なお、飾り柱11,12の長さの一例とし
ては、長手方向の長さ(=高さ)L1が2400mm、
幅L2が202mm、奥行きL3が55mmとなってい
て、長方体のリサイクル材から構成されている。
【0024】しかしながら、飾り柱11,12の長さは
床1から天井2までのものには限られず、飾り柱11,
12の背面を壁面3に取付固定する等によって、床1か
ら所定の長さまでとする等、変形可能である。また、床
1から天井2までの長さを補正するために、飾り柱1
1,12に取り付けられる別途の長さ補正用部材を設け
ても良く、飾り柱11,12に長さ調整手段を設けるよ
うにしても良い。
【0025】なお、飾り柱11,12は、奥行き(=厚
さ)が、後述するフラットパネルディスプレイ50より
も薄くなるように設けられている。
【0026】この飾り柱11,12の内部には、空間部
(空洞)20が形成されている。そして、この空間部2
0が適宜の仕切り部材によって区画されることにより、
該飾り柱11,12の内部に中高音用スピーカ保持部2
1、低音用スピーカ保持部22、及び音響迷路部23が
形成されている。なお、飾り柱11,12は、図1及び
図2における紙面奥側の面が壁面3に固定されること
で、この飾り柱11,12が壁面3から前方へ突出する
ように取り付けられる。
【0027】飾り柱11,12の設置状態において、向
かう合う木口部分である側面11a,12aと反対側の
木口部分である側面11b,12bには、長手方向にお
ける両端近傍に夫々1つ、及び中央近傍に2つの計4つ
の通孔24a〜24dが設けられている。通孔24a〜
24dは、飾り柱11,12の空間部20に通じるもの
であり、ここから音の出力を行うものである。また、該
飾り柱11,12が互いに向かい合う側面11a,12
aには、長手方向の中央近傍で通孔24bの反対側にも
通孔24eが設けられている。この通孔24eも、飾り
柱11,12の空間部20に通じており、ここから音の
出力を行うものである。
【0028】なお、本実施の形態では、飾り柱11,1
2の側面11b,12bの長手方向の両端に設けられた
夫々2つの通孔24a,24dが、後述する低音用スピ
ーカユニット40から出力される音を空間部20から外
部へ出力するための出力ポート25となっている。ま
た、本実施の形態では、飾り柱11,12の側面11
b,12bに2つ、側面11a,12aに1つ設けられ
た、計3つ(2本では計6つ)の通孔24b,24c,
24eが、後述する中高音用スピーカユニット30から
音を出力させるための開口部26a〜26cとなってい
る。
【0029】このうち、開口部26a,26bは、側面
11b,12b側に面していて、さらに上から開口部2
6a、続いて開口部26bと、上下方向に近接配置され
ている。また、開口部26cは、側面11a,12a側
に面していて、開口部26aと対応する高さ位置に設け
られている。それによって、開口部26bに対応する高
さ位置には中高音用スピーカユニット30が存せず、フ
ラットパネルディスプレイ50と干渉しない構成とな
る。
【0030】図2に示すように、中高音用スピーカ保持
部21には、AVシステム10の一部である、中高音用
スピーカユニット30が夫々上述の開口部26a〜26
cからその前面が外部に向かうように配置されている。
なお、各中高音用スピーカユニット30は、中高音用ス
ピーカ保持部21内で仕切り部材によってさらに仕切ら
れた小さなスピーカ室31内に配置されている。
【0031】この中高音用スピーカユニット30は、細
長い、いわゆるトラック型のスピーカである。また、中
高音用スピーカユニット30は、横方向に隣接する2つ
の中高音用スピーカユニット30の一方(図2において
左側に配置されるもの)がL信号、他方(図2において
右側に配置されるもの)がR信号を出力することで、ス
テレオのLR信号が再生できるように取り付けられてい
る。
【0032】ここで、中高音用スピーカユニット30
は、上下方向においては振動板(図示省略)の幅が比較
的長く指向性は狭いが、本実施の形態では、中高音用ス
ピーカユニット30が部屋の高さの中央付近に配置され
ることで、指向性の問題は生じない。すなわち、部屋の
高さの中央付近は、人が椅子に座った部分における耳の
高さと略同一である。そのため、中高音用スピーカユニ
ット30から所定距離だけ離れることで、高さ(上下)
方向においては室内のどの場所でも、立っても座ってで
も、或いは床に寝転んでいても、問題なく中高音域の音
を聴取することができる。
【0033】また、中高音用スピーカユニット30は、
図2における紙面手前及び奥行き方向においては振動板
の幅が比較的短いため、指向性の幅が広い。そのため、
壁面3に沿う方向(水平方向)だけでなく、壁面3の前
方へも音が拡がることとなる。
【0034】また、図2に示すように、飾り柱11,1
2の空間部20の長手方向における両端近傍(上端近傍
及び下端近傍)には、空洞状の低音用スピーカ保持部2
2が設けられていて、この低音用スピーカ保持部22の
内部に、AVシステム10の一部である低音用スピーカ
ユニット40が内蔵される。なお、本実施の形態では、
2本の飾り柱11,12の夫々上端及び下端に低音用ス
ピーカユニット40が保持され、計4つの低音用スピー
カユニット40が保持されている。
【0035】低音用スピーカユニット40は、その正面
が、壁面3と反対方向、すなわち室内側を向くように内
蔵されている。また、この低音用スピーカユニット40
は、反発磁気回路を用いたダイレクトドライブ方式のス
ピーカユニット、すなわちボイスコイル(不図示)にボ
ビンを介さずに直接振動板が接着されたものである。か
かる低音用スピーカユニット40の前面円形部の直径は
約16cmであり、全体の厚さは25mmである。この
低音用スピーカユニット40は、その構成上、振動板の
表裏双方に音が出力されるようになっている。
【0036】上述の低音用スピーカユニット40から出
力された音は、図2に示すように、2手に分かれて音響
迷路23a,23b内を進行する。音を2手に分けて進
行させるため、空間部20内には仕切り壁28が設けら
れていて、この仕切り壁28によって音響迷路23a,
23bが形成されている。すなわち、仕切り壁28は、
後述する第1のガイド壁41及び第2のガイド壁42と
接続して、ここを始点としている。そして、仕切り壁2
8は、かかる始点から飾り柱11,12の長手方向に沿
って中高音スピーカユニット30側に向かって延伸し、
中高音用スピーカユニット30が配置されるスピーカ保
持部21の壁との間で所定の間隙を有するようにその延
伸部が止められている。
【0037】また、各音響迷路23a,23bへの音の
進行を可能とするために、図4に示すように、低音用ス
ピーカユニット保持部22と音響迷路23a,23bと
の間には、第1のガイド壁41及び第2のガイド壁42
が設けられている。このうち、第1のガイド壁41は、
図2において紙面奥側が開放するように設けられてい
て、第2のガイド壁42は、図2において紙面手前側が
開放するように設けられている。そして、低音用スピー
カユニット40の室内側に出力された音は、第2のガイ
ド壁42が存在するため、音響迷路23aには入らず、
音響迷路23b側のみに出力される。また、低音用スピ
ーカユニット40の壁側に出力された音は、第1のガイ
ド壁41が存在するため音響迷路23bには入らず、音
響迷路23a側のみに出力される。
【0038】ここで、音響迷路23a側に出力された音
は、仕切り壁28とスピーカ保持部21の壁との間の間
隙となる折り返し部27を通過して音響迷路23bを進
行して出力ポート25に到達する。この場合の音の経路
が、図2におけるC1である。また、音響迷路23bへ
直接出力された音も、出力ポート25に到達する。この
場合の音の経路が、図2におけるC2である。そして、
夫々経路C1と経路C2とを進行してきた音は、出力ポ
ート25で増幅されるように、すなわち半波長ずれて位
相が合うように各経路の長さが調整されている。
【0039】なお、本実施の形態では、おおよそ130
Hzを中心周波数とすると共に、経路C1と経路C2と
の経路差が約130cmで、この130cmが130H
zの周波数の半波長となるように設定されている。この
とき、経路C1の長さは約160cm、経路C2の長さ
は約30cmである。
【0040】このような音響迷路部23の構成により、
出力ポート25から出力される低音は、設定された周波
数、この実施の形態では130Hzにおいて2倍に増幅
され、かつその前後の音をも有効に使えるものとなる。
加えて、合成された低音は、上述のように構成された出
力ポート25を経てから外部へ出力されるので、出力ポ
ート25とキャビティによる共振周波数(両経路C1,
C2の差に基づいて得られる周波数)を、上述の中心周
波数に合わせることで、ロスのない低音の出力とするこ
とができる。それと同時に、前後の周波数も付随して出
力される。さらに、音響迷路23a,23bを構成する
材料による共振も加えられるため、狭いキャビティでも
有効に低音が再生できる。
【0041】上述のような構成の飾り柱11,12に
は、フラットパネルディスプレイ50が取り付けられ
る。図2及び図3に示すように、この飾り柱11,12
には、両飾り柱11,12が対向する木口部分となる両
側面11a,12a間に、柱側固定部材としての、上側
固定部材60、及び同じく柱側固定部材としての下側固
定部材70が夫々2つ取り付けられている。これら上側
固定部材60及び下側固定部材70は、図2に示すよう
に、飾り柱11,12のうち適宜の高さ位置に取り付け
られる。なお、この高さ位置は、後述する第2の実施の
形態で述べるスクリーンが飾り柱11,12の上方側に
位置する場合には、この図に示すように飾り柱11,1
2の中途部よりも下方にフラットパネルディスプレイ5
0を位置させるように、上側固定部材60及び下側固定
部材70が取り付けられる。
【0042】上側固定部材60は、例えば金属、樹脂或
いは木片等を材質とするブロック体であり、飾り柱1
1,12への取付を行うための孔部61が夫々2つ貫通
して設けられている。また、飾り柱11,12の側面1
1a,12aには、上側固定用部材60が取り付けられ
る部位に対応して、ネジ孔62が夫々2つ形成されてい
る。そのため、この孔部61にネジ63を差し込んで、
側面11a,12aのネジ孔62にねじ込むことによ
り、該上側固定用部材60が飾り柱11,12の側面1
1a,12aに取付固定される。
【0043】また、下側固定部材70の取付態様も、上
述の上側固定部材60の取付態様と同様である。すなわ
ち、下側固定部材70も上側固定部材60と同様のブロ
ック体であり、貫通する孔部71が夫々2つ形成されて
いて、さらに飾り柱11,12の側面11a,12aに
は下側固定部材70が取付固定される部位に対応してネ
ジ孔72が夫々2つ形成されている。そして、孔部71
にネジ73が差し込まれ、このネジ73がねじ込まれる
ことにより、下側固定部材70が飾り柱11,12に取
付固定される。
【0044】なお、孔部61及び孔部71は、図2にお
いては共に2つずつ形成されており、しかも両者とも同
ピッチ、同径に形成されており、ネジ孔62,72の共
通化が図られている。しかしながら、ネジ孔62,72
を共通化させずに、夫々別途のものとしても良い。ま
た、各部のネジ孔62,72や対応するネジ63,73
等を1つ又は3つ以上としても良い。
【0045】図3に示すように、上側固定部材60はそ
の側面形状が台形状に形成されていて、しかもその上底
60a(壁面3に接する部分で、長さが小さいもの)と
下底60b(長さが小さいもの)とが、飾り柱11,1
2の上下方向と略平行となるように取り付けられる。し
かも、上側固定部材60のうち、その上面64は、フラ
ットディスプレイパネル50が取り付けられる側が高く
なると共に、フラットディスプレイパネル50が存しな
い側(壁面3側)が低くなるように形成されている。す
なわち、上側固定部材60の鋭角部がフラットディスプ
レイ50側に位置するように取り付けられている。
【0046】一方、図3に示すように、下側固定部材7
0もその側面形状が台形状に形成されていて、さらに上
述の上側固定部材60と同様に、該台形状の上底70a
(フラットディスプレイパネル50側で長さが小さいも
の)と下底70b(壁面3側のもの)とが、飾り柱1
1,12の上下方向と略平行となるように取り付けられ
ている。さらに、下側固定部材70のうち、その下面側
は、フラットディスプレイパネル50が取り付けられる
側が切り欠かれて高くなると共に、フラットディスプレ
イパネル50が存しない側(壁面3側)が低くなって下
方に突出するように形成されている。すなわち、下側固
定部材70の鋭角部が、フラットディスプレイ50が存
する側とは反対側に位置するように取り付けられてい
る。
【0047】なお、図3においては、上側固定部材60
の鋭角部は、下側固定部材70の鋭角部よりも、より鋭
角となるように設けられている。
【0048】下側固定部材70には、その下面から上方
へ向かうようにネジ孔74が形成されている。ネジ孔7
4には、ネジ75がねじ込まれて、後述するディスプレ
イ側固定金具を取付固定するように設けられている。
【0049】これら上側固定部材60及び下側固定部材
70と係合するように、フラットディスプレイパネル5
0の背面には、ディスプレイ側固定機構としての上側固
定金具80及び下側固定金具90が取り付けられてい
る。このうち、上側固定金具80は、図3に示すよう
に、Lを逆さにしかつL字形状により形成される角度を
鋭角にした側面形状を為している。この側面形状は、上
側固定金具80の長さ方向の全体に亘っている。
【0050】また、上側固定金具80は、フラットディ
スプレイパネル50の幅方向の全体に亘るような長さを
有している。すなわち、図2に示すように、該上側固定
金具80に形成された複数の取付孔81にネジ82をね
じ込んで、該フラットディスプレイパネル50の背面に
上側固定金具80を取付固定すると、フラットパネルデ
ィスプレイ50の幅と上側固定金具80の幅方向長さと
が、略等しくなる。なお、上側固定金具80は、その側
片80bの部分にてフラットディスプレイパネル50に
取付固定される。
【0051】上側固定金具80がフラットディスプレイ
パネル50の背面に取り付けられた場合、その上片80
aは、側片80bに対して鋭角を為すように形成されて
いる。すなわち、上片80aと側片80bとの接続部分
となる付け根の部分から、該上片80aの突出端部(壁
面3側)に向かうに従い、下方側に徐々に下がっていく
ように形成されている。なお、かかる上片80aが側片
80bと為す傾斜角度は、上述の上側固定部材60の上
面64の傾斜角度(=鋭角部の角度)と略一致するよう
に形成されている。
【0052】また、下側固定金具90は、その側面形状
がL字形状に形成されていて、上述の上側固定金具80
と同様に長さ方向の全体に亘って側面形状がL字形状と
なっている。また、フラットパネルディスプレイ50に
対する下側固定金具90の取り付けも、上述の上側固定
金具80と同様であり、下側固定金具90の側片90b
に形成された複数の取付孔91にネジ92をねじ込ん
で、該フラットディスプレイパネル50の背面に下側固
定金具90を取付固定する。
【0053】また、上述の下側固定部材70のネジ孔7
4に対応して、下側固定金具90の下片90aには、挿
通孔93が形成されている。この挿通孔93には、下側
からネジ75が挿通され、該ネジ75がネジ孔74にね
じ込まれる。それによって、下側固定金具90が下側固
定部材70に取付固定される。なお、挿通孔93は、下
片90aのうち両端側に夫々1つ形成されている。
【0054】ここで、下側固定金具90がフラットディ
スプレイパネル50の背面に取付固定された場合、その
下片90aは、側片90bに対して略直角を為すように
形成されている。このため、図3に示すように下側固定
金具90と下側固定部材70との間には、僅かな隙間S
が生じている。しかしながら、下片90aと側片90b
とは略垂直のみならず、下側固定部材70の下面に倣う
形状にする等、種々変形可能である。なお、上述のよう
に僅かな隙間Sが生ずるように構成すると、フラットパ
ネルディスプレイ50の取付が容易となると共に、ネジ
75の締め付け方によって、隙間Sを小さくするように
固く締め付けることができ、支え力が向上する。
【0055】以上のような構成を有する上側固定部材6
0、及び下側固定部材70を、飾り柱11,12に対し
て、位置合わせ及び寸法確認をしながら取付固定する。
これと共に、フラットパネルディスプレイ50の背面に
対して、上側固定金具80及び下側固定金具90を、上
述の上側固定部材60及び下側固定部材70との係合が
行えるように位置合わせ及び寸法確認しながら、ネジ8
2,92で取付固定する。
【0056】その後に、フラットパネルディスプレイ5
0を持ち上げて、該フラットディスプレイパネル50に
取り付けられた上側固定金具80を上側固定部材60に
引っ掛ける。その際、フラットパネルディスプレイ50
の下側は、上側と比べ壁面3より遠ざけておく。そし
て、上側固定金具80を上側固定部材60の奥まで押し
込みつつ、フラットパネルディスプレイ50を上側固定
部材60を支点として回動させて、下側固定金具90を
下側固定部材70に近づける。
【0057】上側固定金具80の側片80bが上側固定
部材60に当接する状態に近づくと、下側固定金具90
の下片90aの突出側先端部が、下側固定部材70の隅
角部(上底70aの下端)よりも低い部位となる。そし
て、上側固定部材60を支点としてフラットパネルディ
スプレイ50をさらに回動させると、該下側固定金具9
0の側片90bが下側固定部材70の上底70aに当接
する状態となる。
【0058】かかる上側固定金具80及び下側固定金具
90の当接状態においては、挿通孔93とネジ孔74の
位置が合う状態となっている。そして、挿通孔93にネ
ジ75を挿通させ、さらにネジ75をネジ孔74にねじ
込むことによって、下側固定金具90と下側固定部材7
0とが締結される。この場合、上側固定金具80は逆L
字を為していて、さらに上片80aが下方に向かって傾
斜するように形成されているので、ネジ75を締結固定
した場合には、この上片80aが上側固定部材60の上
面64に引っ掛かって外れない状態となる。
【0059】このようにして、フラットパネルディスプ
レイ50の飾り柱11,12に対する取付固定が為さ
れ、以後、フラットパネルディスプレイ50は安定した
状態で、飾り柱11,12によって保持される。
【0060】このような構成のAVシステム10による
と、飾り柱11,12によってフラットパネルディスプ
レイ50を支持する構成のため、該フラットパネルディ
スプレイ50の支持のために十分な強度を確保できる。
すなわち、従来においては、重量が例えば40kg前後
もあるフラットパネルディスプレイ50を壁面3に支持
させる場合、該壁面3の強度が心配であったが、飾り柱
11,12に支持させる構成を採用することで、該壁面
3の強度を心配する必要が無くなる。
【0061】また、従来のように壁面3に支持させる場
合においては、柱等の構造体に取付金具を固定する場合
が多く、取付場所が制限される、という不具合があっ
た。しかしながら、本実施の形態では飾り柱11,12
を用いることによって、取付場所の制限がなくなり、好
みの場所にフラットパネルディスプレイ50を設置可能
となる。
【0062】さらに、飾り柱11,12は、フラットパ
ネルディスプレイ50よりも薄くなるように設けられて
いるため、飾り柱11,12の出っ張りはほとんど感じ
られない。また、飾り柱11,12の壁面3に近い部分
に、上側固定部材60と下側固定部材70を設けている
ので、フラットパネルディスプレイ50の出っ張りを極
力抑えることができる。
【0063】すなわち、従来のように、フラットパネル
ディスプレイ50を専用のスタンドで支持した場合に
は、薄いフラットパネルディスプレイ50の利点が阻害
されるものとなる。これに対し、本発明では、フラット
パネルディスプレイ50の出っ張りは、該フラットパネ
ルディスプレイ50の厚さにほぼ等しい寸法に抑えられ
る。このため、薄いフラットパネルディスプレイ50の
利点を阻害することがない。
【0064】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態に係るAVシステム100について、図5
から図7に基いて説明する。なお、本実施の形態では、
飾り柱11,12の基本的な構成は上述の第1の実施の
形態と共通である。そのため、本実施の形態において
は、上述の第1の実施の形態と共通する部分については
同一の符号を用いて説明する。
【0065】本実施の形態の飾り柱11,12は、図5
及び図6に示すように、飾り柱11,12のうち上側半
分の構成が、上述の第1の実施の形態で述べた構成とは
異なる。すなわち、一方の飾り柱11の上側半分には、
上述の第1の実施の形態の音響迷路部23に代わって、
スクリーン収納部101が設けられている。
【0066】また、音響迷路部23のみならず、3つの
中高音用スピーカユニット30のうち、木口部分となる
側面11a,12a側に面する開口部26を有する中高
音用スピーカユニット30の高さ位置が、第1の実施の
形態の場合とは異なり、下方にずらされている。すなわ
ち、上述の第1の実施の形態では、フラットパネルディ
スプレイ50が取り付けられた場合に干渉しないよう
に、開口部26cは開口部26aと同じ高さ位置となる
ように設けられている。しかしながら、本実施の形態で
は、スクリーン収納部101と干渉しないようにするた
め、開口部26cは開口部26bと同じ高さ位置となる
ように設けられている。
【0067】スクリーン収納部101には、スクリーン
内蔵装置としてのスクリーン巻き取り装置102(図6
で左端側に配置されている)が収納されている。スクリ
ーン巻き取り装置102は、スクリーン103を巻き取
って巻き取り筒104内部に収納するものであり、通常
は該スクリーン103に対して巻き取る方向に付勢力を
与えるものである。なお、かかるスクリーン103に対
して、巻き取り方向へ向かう付勢力を付与するため、巻
き取り筒104の内部には、不図示の巻き取り軸が巻き
取り方向への回転力を付与された状態で位置保持するよ
うに設けられている。
【0068】また、飾り柱11の側面11aには、スク
リーン103の出入に対応した高さ位置に、該スクリー
ン103よりも幅広のスリット105が形成されてい
る。そして、このスリット105を通過させることで、
スクリーン103の出入が可能となる。また、スリット
105は、後述する端部固定板110よりは幅狭となる
ように形成されている。それにより、スクリーン103
が巻き取り筒104の内部に収納されている場合には、
端部固定板110が飾り柱11内には入り込まず、飾り
柱11の外側面に当接した状態となっている。
【0069】さらに、この巻き取り筒104の内部に
は、不図示の板バネが設けられている。板バネは、その
一端側が巻き取り軸に固定されていると共に、該巻き取
り軸に巻回された状態で巻き取り筒104の内部に収納
されている。また、板バネの他端側は、スクリーン10
3に取付固定されている。それにより、スクリーン10
3を引き出すと、板バネは変形してその径が縮小される
状態となる。そして、その縮小状態に抗して板バネは拡
がろうとする。かかる拡がりの力によって、引き出され
たスクリーン103に、巻き取り方向の付勢力が加えら
れる。また、スクリーン103が後述するマグネット1
20によって固定された場合には、板バネの付勢力によ
ってスクリーン103が弛まずに、張られた状態を維持
可能となっている。
【0070】なお、スクリーン103を巻き取るための
板バネは、必要に応じて単数個ないし複数個、該巻き取
り筒104の内部に配置される。また、板バネの代わり
にコイルスプリング等の他の弾性部材を利用したり、モ
ータ等の電動部材を利用するようにしても良い。
【0071】スクリーン103のうち、巻き取り筒10
4から離間する引き出し側端部には、端部固定板110
が取り付けられている。この端部固定板110は、スク
リーン103の幅(=飾り柱11,12の高さ方向)よ
りも長くなるように設けられると共に、スクリーン10
3の引き出し側端部を幅方向の全体に亘って取付固定し
ている。また、端部固定板110のうち、スクリーン1
03が取り付けられている側とは反対側の部位(他方の
飾り柱12と向かい合う側)には、磁性材料からなるマ
グネット受け111が取り付けられている。
【0072】なお、このマグネット受け111は、端部
固定板110の両端の近傍に、一対となるように設けら
れている。しかしながら、マグネット受け111の個数
は、これに限定されるものではない。
【0073】マグネット受け111に対応して、他方の
飾り柱12の対向する側面12aには、スクリーン支持
機構としてのマグネット120が取り付けられている。
マグネット120は、上述のマグネット受け111を磁
力によって吸着するものであり、かかる吸着によってス
クリーン103が張られた状態を維持するものである。
そのため、マグネット120は、スクリーン103が張
られた状態において、マグネット受け111と同程度の
高さとなる位置に取り付けられている。また、マグネッ
ト120は、マグネット受け111と同じ個数だけ設け
られている。
【0074】なお、このマグネット120の磁性力は、
板バネの付勢力に抗してスクリーン103が張られた状
態を維持可能な磁性力となっている。
【0075】以上のような構成のAVシステム100で
は、スクリーン103の引き出し時には、該端部固定板
110をつかんで該スクリーン103を引き出す。十分
に引き出した後、マグネット受け111をマグネット1
20に吸着固定させる。それにより、スクリーン103
が張られた状態、すなわち板バネの作用によって該スク
リーン103が張られた状態を維持できる。
【0076】また、スクリーン103を収納する場合に
は、端部固定板110をつかんでマグネット受け111
をマグネット120から引き離す。すると、板バネの作
用により、スクリーン103の巻き取り動作が開始され
る。この巻き取り動作を手でガイドしながら、該端部固
定板110を一方の飾り柱11に向けて進行させる。そ
して、図7に示すように、端部固定板110が飾り柱1
1の側面11aに当接した状態で、スクリーン103の
巻き取り動作が終了する。
【0077】なお、図7においては、端部固定板110
は側面11aと略同一面(わずかに突出している)を形
成するように構成されている。すなわち、端部固定板1
10の肉厚より僅かに少ない厚さに対応した分だけ、側
面11aは切り欠かれていて、スクリーン103の不使
用時には端部固定板110が側面11aからほとんど突
出しない状態で収納される。それにより、飾り柱11の
外観がすっきりとしたものとなる。これと共に、僅かな
突出でスクリーン103を引き出し易くしている。
【0078】しかしながら、端部固定版110を側面1
1aに完全に収納する構成としても良い。このようにす
ると、飾り柱11の外観が一層すっきりしたものとな
る。かかる構成とした場合は、スクリーン103を引き
出す際は、マグネット120と同様のマグネットが取り
付けられた取り出し部材を使用する等の方法を採用す
る。
【0079】このような構成のAVシステム100によ
ると、飾り柱11,12によりスクリーン103を支持
する構成のため、天井2の強度を気にすることなく、ス
クリーン103を使用可能となる。また、スクリーン1
03を使用する場合には、該スクリーン103が飾り柱
11の内部のスクリーン巻き取り装置102から引き出
され、マグネット120によって吸着支持される。それ
により、スクリーン103の使用時には、簡易にスクリ
ーン103を引き出して使用することが可能となる。
【0080】また、スクリーン103の不使用時には、
スクリーン巻き取り装置102内に、スクリーン103
が巻き取られた状態で収納される。それにより、スクリ
ーン103が外部に何等露出することがなく、外観上す
っきりした状態となり、スクリーン103の見た目が邪
魔になることがなくなる。
【0081】以上、本発明の第1の実施の形態、及び第
2の実施の形態について述べたが、本発明はこれ以外に
も種々変形可能である。以下、それについて述べる。
【0082】上述の第1の実施の形態では、飾り柱1
1,12に対するフラットパネルディスプレイ50の取
付固定を、上側固定部材60、下側固定部材70、上側
固定金具80、及び下側固定金具90で行うこととして
いるが、これら上側固定部材60、下側固定部材70、
上側固定金具80、及び下側固定金具90の形状や個数
等は特に限定されるものではない。また、フラットパネ
ルディスプレイ50を飾り柱11,12に良好に取付固
定可能であれば、柱側固定機構、及びディスプレイ側固
定機構は、これら上側固定部材60、下側固定部材7
0、上側固定金具80、及び下側固定金具90には限定
されるものではない。
【0083】また、上述の第2の実施の形態では、スク
リーン巻き取り装置102は一方側の飾り柱11内に収
納されるものとしているが、飾り柱11の対向する側面
11aに、外部に露出するようにスクリーン巻き取り装
置102が取り付けられるものとしても良い。
【0084】また、上述の第1の実施の形態において
は、飾り柱11,12に対して、フラットパネルディス
プレイ50を取付固定させる場合について述べ、第2の
実施の形態では飾り柱11,12の間でスクリーン10
3を支持させる場合について述べたが、飾り柱11,1
2は、フラットパネルディスプレイ50の取付固定と、
スクリーン103の支持とを同時に行う構成としても良
い。
【0085】フラットパネルディスプレイ50の取付固
定と、スクリーン103の支持とを同時に行う場合に
は、上述の開口部26c及び対応する中高音用スピーカ
ユニット30が省かれるか、或いはフラットパネルディ
スプレイ50やスクリーン103の取付位置を変更する
等の設計変更により、該フラットパネルディスプレイ5
0とスクリーン103との間に開口部26c及び対応す
る中高音用スピーカユニット30を設ける構成となる。
【0086】また、上述の各実施の形態では、飾り柱1
1,12の各中高音用スピーカユニット30は、夫々3
個としているが、左右対称的に夫々4個の中高音用スピ
ーカユニット30を設けるようにしても良い。また、フ
ラットパネルディスプレイ50やスクリーン103を上
下方向にスライド可能に配置できる構造としても良い。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、飾り柱によってフラッ
トパネルディスプレイを支持するため、フラットパネル
ディスプレイの支持のために十分な強度を確保可能とな
る。それにより、壁面の強度を心配する必要が無くな
る。また、飾り柱にフラットディスプレイパネルを支持
させることで、取付場所が制限されない。さらに、飾り
柱は、フラットパネルディスプレイよりも薄くなるよう
に設けられていて、薄いフラットパネルディスプレイの
利点を阻害することがない。
【0088】また、飾り柱によりスクリーンを支持する
構成とすると、天井の強度を気にすることなく、スクリ
ーンを気軽に使用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るAVシステム
の構成を示す斜視図であり、2本の飾り柱の間にフラッ
トディスプレイを固定した状態を示す図である。
【図2】図1のAVシステムにおいて、断面図で示す飾
り柱の内部と、フラットパネルディスプレイの取付固定
の様子を示すフラットパネルディスプレイ部分の透視図
である。
【図3】図1のAVシステムにおいて、飾り柱によるフ
ラットディスプレイパネルの取付固定の様子を示す側断
面図である。
【図4】図1のAVシステムにおいて、低音用スピーカ
ユニット保持部と音響迷路部との境界部分を示す断面図
である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るAVシステム
の構成を示す斜視図であり、スクリーンを飾り柱の間で
支持可能な構成を示す図である。
【図6】図5のAVシステムにおいて、断面図で示す飾
り柱の内部と、この飾り柱におけるスクリーンの取り付
け及び収納の様子を示す透視図である。
【図7】図5のAVシステムにおいて、スクリーンを飾
り柱の内部に収納した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…床 2…天井 3…壁面 10,100…AVシステム 11,12…飾り柱 20…空間部 21…中高音用スピーカ保持部 22…低音用スピーカ保持部 23…音響迷路部 25…出力ポート 30…中高音用スピーカユニット 40…低音用スピーカユニット 50…フラットパネルディスプレイ 60…上側固定部材(柱側固定機構の一部) 70…下側固定部材(柱側固定機構の一部) 80…上側固定金具(ディスプレイ側固定機構の一部) 90…下側固定金具(ディスプレイ側固定機構の一部) 101…スクリーン収納部 102…スクリーン巻き取り装置(スクリーン内蔵機
構) 103…スクリーン 110…端部固定板 111…マグネット受け 120…マグネット(スクリーン支持機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 弘康 東京都渋谷区道玄坂1丁目14番6号 株式 会社ケンウッド内 (72)発明者 明田川 孝一 東京都渋谷区道玄坂1丁目14番6号 株式 会社ケンウッド内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の飾り柱と、 上記一対の飾り柱の内部に組み込まれるスピーカユニッ
    トと、 上記飾り柱の夫々に設けられたフラットパネルディスプ
    レイを固定するための柱側固定機構と、 を具備することを特徴とするスピーカシステム。
  2. 【請求項2】 前記柱側固定機構は、前記フラットパネ
    ルディスプレイの上側を固定するための上側固定部材
    と、前記フラットパネルディスプレイの下側を固定する
    ための下側固定部材と、から構成されており、上記上側
    固定部材は該上側固定部材の取付側から離間する端部側
    が、該上側固定部材の取付側よりも下側に位置すると共
    に、上記下側固定部材の取付側から離間する端部側が、
    該下側固定部材の取付側よりも下側に位置し、さらに上
    記下側固定部材の取付側から端部側に向かう傾斜角度
    が、上記上側固定部材の取付側から端部側に向かう傾斜
    角度よりも緩やかとなるように設けられていることを特
    徴とする請求項1記載のスピーカシステム。
  3. 【請求項3】 前記下側固定部材には、前記フラットデ
    ィスプレイパネルの取付に供するネジ孔が形成されてい
    ることを特徴とする請求項2記載のスピーカシステム。
  4. 【請求項4】 一対の飾り柱と、 上記一対の飾り柱の内部に組み込まれるスピーカユニッ
    トと、 上記飾り柱の夫々に設けられたスクリーンを固定するた
    めの柱側固定機構と、を具備することを特徴とするスピ
    ーカシステム。
  5. 【請求項5】 一対の飾り柱と、 上記一対の飾り柱の内部に組み込まれるスピーカユニッ
    トと、 上記一対の飾り柱のうち、一方の飾り柱に取り付けられ
    ると共に、スクリーンの収納及び収納状態からの引き出
    しを可能とするスクリーン内蔵機構と、 上記一対の飾り柱のうち、他方の飾り柱に取り付けられ
    ると共に、上記スクリーン内蔵機構から引き出された上
    記スクリーンを支持するスクリーン支持機構と、 を具備することを特徴とするスピーカシステム。
  6. 【請求項6】 前記スクリーン内蔵機構は前記一方の飾
    り柱の内部のスクリーン収納部に内蔵されると共に、前
    記他方の飾り柱の側面に前記スクリーン支持機構が設け
    られることを特徴とする請求項5記載のスピーカシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記スクリーン支持機構は、引き出され
    た前記スクリーンをマグネット吸着により支持すること
    を特徴とする請求項5又は6記載のスピーカシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    柱側固定機構を具備すると共に、請求項4から7のいず
    れか1項に記載のスクリーンを具備することを特徴とす
    るスピーカシステム。
  9. 【請求項9】 前記飾り柱の内部には、低音用スピーカ
    ユニットが内蔵されていることを特徴とする請求項1か
    ら8のいずれか1項に記載のスピーカシステム。
  10. 【請求項10】 前記飾り柱の内部には、前記低音用ス
    ピーカユニットから出力される音が2手に分かれて進行
    する音響迷路部、及びこの音響迷路を進行した音が出力
    される出力ポートが設けられており、この音響迷路部の
    うち、一方の音響迷路に進行した音と他方の音響迷路に
    進行した音とが、略半波長ずれて上記出力ポートから出
    力されるように音響迷路の路長が設定されていることを
    特徴とする請求項9記載のスピーカシステム。
  11. 【請求項11】 前記飾り柱の内部には、中高音用スピ
    ーカユニットが内蔵されていることを特徴とする請求項
    1から10のいずれか1項に記載のスピーカシステム。
  12. 【請求項12】 前記柱側固定機構に固定されるフラッ
    トディスプレイパネルには、この柱側固定機構に対して
    取付固定されるディスプレイ側固定機構が設けられてい
    て、これら柱側固定機構とディスプレイ側固定機構とが
    取付固定されていることを特徴とする請求項1,2,
    3,8,9,10又は11に記載のスピーカシステムを
    用いたAVシステム。
  13. 【請求項13】 前記ディスプレイ側固定機構は、前記
    フラットディスプレイパネルの上側に取付固定される上
    側固定金具と該フラットディスプレイパネルの下側に取
    付固定される下側固定金具とから構成されていて、この
    うち上側固定金具は前記上側固定部材と係合すると共に
    該上側固定部材の取付側から端部側に向かう傾斜角度に
    倣うように設けられていることを特徴とする請求項12
    記載のスピーカシステムを用いたAVシステム。
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