JP2003174492A - 携帯電話機および携帯電話機の着信音発生回路 - Google Patents

携帯電話機および携帯電話機の着信音発生回路

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JP2003174492A
JP2003174492A JP2001373314A JP2001373314A JP2003174492A JP 2003174492 A JP2003174492 A JP 2003174492A JP 2001373314 A JP2001373314 A JP 2001373314A JP 2001373314 A JP2001373314 A JP 2001373314A JP 2003174492 A JP2003174492 A JP 2003174492A
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Tatsu Takahashi
達 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着信音を発するためのスピーカ音孔部が塞が
れている状態でも、良好な音質の着信音を放出する。 【解決手段】 着信音音源部2は、着信音に応じた信号
を発生する。イコライザフィルタ制御部4は、スピーカ
音孔部が塞がれたことを検出する検出用スイッチ部5の
検出信号からスピーカ音孔部が塞がれていることを認識
すると、イコライザ部6に対して、イコライザBを使用
するように指示する。また、スピーカ音孔部が塞がれて
いないことを認識すると、イコライザ部6に対して、イ
コライザAを使用するように指示する。イコライザB
は、イコライザAに対して、高音帯域の減衰量が小さい
特性を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着信音を発するた
めの音孔部が塞がれている状態でも、良好な音質の着信
音を放出することができる携帯電話機および携帯電話機
の着信音発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の携帯電話機の呼び出し着信音とし
て、音源IC、スピーカ等の発達によって、高音質なメ
ロディ等が実現されている。携帯電話機において、着信
音を発するためのスピーカは、実装上の要請等によっ
て、携帯電話機の背面側に設置され、着信音を外部に放
出するスピーカ音孔部が携帯電話機筐体の背面側に設け
られることが多い。
【0003】また、着信音を発するためのスピーカ単体
の特性を考慮して、低音帯域(低域)の歪みおよび高音
帯域(高域)のノイズを低減させて、より音質の良い着
信音を提供するために低域および高域をカットする特性
を有するイコライザが設けられていることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話機筐体に設け
られたスピーカ音孔部が何らかの原因で塞がれ音孔が密
閉されている状態で着信があると、実質的な音孔面積が
小さくなって等価的にローパスフィルタが形成され、着
信音の高域が減衰してしまう。その結果、着信音の音質
や音圧が劣化してしまい、例えば着信音としてのメロデ
ィがバランスの悪い音質となってしまう。また、音圧劣
化によって放出音が小さくなり、携帯電話機の使用者が
呼び出しに気が付かない可能性がある。
【0005】本発明は、そのような課題を解決するため
の発明であって、着信音を発するためのスピーカ音孔部
が塞がれている状態でも、良好な音質の着信音を放出す
ることができる携帯電話機および携帯電話機の着信音発
生回路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による携帯電話機
は、スピーカ音孔部が塞がれたことを検出する検出手段
と、検出手段がスピーカ音孔部が塞がれていることを検
出した場合と検出しない場合とで異なる特性のイコライ
ザを選択するイコライザ選択手段とを備えたことを特徴
とする。
【0007】また、本発明による携帯電話機の着信音発
生回路は、着信音に応じた信号を発生する着信音発生手
段と、着信音発生手段からの信号を増幅する増幅手段
と、スピーカ音孔部が塞がれたことを検出する検出手段
と、検出手段がスピーカ音孔部が塞がれていることを検
出した場合と検出しない場合とで、異なる特性のイコラ
イザに増幅手段からの信号を通過させるするイコライザ
選択手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】イコライザは、検出手段がスピーカ音孔部
が塞がれていることを検出した場合に用いられる第1の
イコライザと、検出手段がスピーカ音孔部が塞がれてい
ることを検出した場合に用いられる第2のイコライザと
を含み、第2のイコライザが、第1のイコライザに対し
て、高域での減衰量を低減した特性を有するように構成
される。
【0009】また、第1のイコライザが、所定の周波数
を越えると減衰量が信号の周波数増加に伴って徐々に低
下するとともに、所定の周波数未満では減衰量が信号の
周波数低下に伴って徐々に低下する特性を有し、第2の
イコライザが、所定の周波数を越えても減衰量が信号の
周波数増加に伴って実質的に低下せず、所定の周波数未
満では減衰量が信号の周波数低下に伴って徐々に低下す
る特性を有するように構成されていてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1(A)は、本
発明による携帯電話機の一例の外観を模式的に示す斜視
図である。図1(A)に示すように、携帯電話機の筐体
12の背面には着信音を放出するためのスピーカ音孔部
(以下、音孔部という。)11が設けられている。図1
(B)は、携帯電話機の筐体12における音孔部11の
近傍の部分を示す部分斜視図である。図1(A),
(B)に示すように、音孔部11には、1つ以上の音孔
がある。音孔部11の近傍には、検出用スイッチ部の構
成要素である検出棒51が、筐体面から突出するように
設けられている。なお、ここでは、折り畳み式の携帯電
話機を例示するが、折り畳み式でない携帯電話機でも本
発明を適用することができる。また、以下の説明では、
着信音としてメロディ音が使用されている場合を例にす
る。また、携帯電話機において、表示部や操作部が設け
られている面と反対側の面を背面とする。
【0011】図2は、音孔部11が塞がれた状態で携帯
電話機が放置された様子を示す説明図である。図2に示
すように、携帯電話機内部の基板上13には、検出用ス
イッチ部の構成要素である検出用スイッチ52が設置さ
れている。検出用スイッチ52は、検出棒51の押下に
よってオンするように配置されている。音孔部11が開
放状態のとき、すなわち音孔部11が塞がれていないと
きには検出棒51が押下されないので、基板上13に設
けられている検出用スイッチ52は押されずオフ状態と
なる。
【0012】例えば机15の上に、音孔部11が塞がれ
てた状態で携帯電話機が放置されると、図2に示すよう
に、検出棒51が机15によって押下され、筐体内部に
押し込まれる。よって、基板上13に設けられた検出用
スイッチ52が押下されオンする。なお、検出用スイッ
チ部の構成は図2に例示された構成に限られず、例え
ば、検出棒51として導電性ラバーを使用し、基板13
上に通常時には非導通のランドパターンを設け、検出棒
51が押下されるとランドパターンが導通し、導通した
ことをもってスイッチがオンしたと判定するように構成
してもよい。
【0013】図3は、本発明による第1の実施の形態
(実施の形態1)の携帯電話機における着信音発生回路
部分を示すブロック図である。なお、携帯電話機は、図
3に示す構成の他に、アンテナ、無線信号とベースバン
ド信号との変換を行う無線部、CPU、ROM、RA
M、操作部、表示部および送受話部等を備えている。
【0014】制御部1は、CPUおよびROMに格納さ
れているプログラム等で実現され、着信音出力制御に関
して、無線回線網からの呼出しに対して、自己の呼出し
番号(電話番号)を認識し、携帯電話機内の各部に対し
て制御信号を出力する。着信音音源部2は、DSPやD
−A変換器等で実現され、制御部1からの制御信号に応
じて着信音のメロディ信号等を発生する。増幅部31
は、着信音音源部2からの信号の増幅を行う。
【0015】音孔部11が塞がれていることを検出した
場合と検出しない場合とで異なる特性のイコライザを選
択するイコライザ選択手段としてのイコライザフィルタ
制御部4は、検出用スイッチ部5の検知信号から、音孔
部11が塞がれている状態であることを認識する。イコ
ライザフィルタ部6は、イコライザフィルタA(第1の
イコライザ)61とイコライザフィルタB(第2のイコ
ライザ)62とを備えている。増幅部31からの信号
は、イコライザフィルタAまたはイコライザフィルタB
を通過して、着信音を放出するスピーカ7に出力され
る。イコライザフィルタ制御部4は、検出用スイッチ部
5の検知信号がオフ状態を示しているときには、増幅部
31からの信号がイコライザフィルタAを通過するよう
に制御し、検出用スイッチ部5の検知信号がオン状態を
示しているとき、すなわち音孔部11が塞がれていると
きには、増幅部31からの信号がイコライザフィルタB
を通過するように制御する。
【0016】なお、音孔部11が塞がれたことを検出す
る検出手段としての検出用スイッチ部5は検出棒51と
検出用スイッチ52とを含み、検出用スイッチ部5の検
知信号は、具体的には検出用スイッチ52からの検知信
号である。
【0017】図4は、スピーカ7単体の特性例を示す特
性図である。図4において、実線Aは開放状態すなわち
スピーカ7の前部が塞がれていない状態での特性例を示
し、破線Bは密閉状態すなわちスピーカ7の前部が塞が
れた状態での特性例を示す。図4において、横軸は周波
数を示し、縦軸は音圧を示す。図4に示すように、携帯
電話機に実装される着信音出力用のスピーカ7から放出
音において、一般的に、音孔部11が密閉されると、開
放時には出力されていた高域のレベルが低下してしま
う。従って、何らの制御も行わないと、着信音メロディ
における高域レベルの音が小さくなってしまい、着信メ
ロディのバランスが悪くなるとともに、使用者が聞きづ
らくなってしまう。
【0018】図5は、イコライザ部6におけるイコライ
ザフィルタAとイコライザフィルタBの特性例を示す特
性図である。図5において、横軸は周波数を示し、縦軸
はゲイン(具体的には減衰量)を示す。図5に示す例で
は、イコライザフィルタAは、約1000Hzを中心と
して、低域および高域をそれぞれ徐々に減衰させる特性
を有している。すなわち、イコライザフィルタAは、ス
ピーカ単体の特性を考慮して、低域の歪みおよび高域の
ノイズを低減させ、より音質の良い着信音を提供する目
的で、低域および高域を減衰させる特性を有するフィル
タである。
【0019】また、イコライザフィルタBは、約100
0Hzよりも低域ではイコライザフィルタAと同様の特
性を有するが、約1000Hzよりも高域では、減衰さ
せないような特性を有している。すなわち、イコライザ
フィルタBは、音孔部11が密閉されたことによる高域
の劣化分を極力補正できるよう、イコライザフィルタA
の特性と比較すると、高域での減衰量を低減した広帯域
のフィルタ特性を有している。
【0020】この実施の形態では、イコライザフィルタ
Aは、所定の周波数を越えると減衰量が信号の周波数増
加に伴って徐々に低下するとともに、所定の周波数未満
では減衰量が信号の周波数低下に伴って徐々に低下する
特性を有し、イコライザフィルタBは、所定の周波数を
越えても減衰量が信号の周波数増加に伴って実質的に低
下せず、所定の周波数未満では減衰量が信号の周波数低
下に伴って徐々に低下する特性を有するように構成され
ている。
【0021】次に、図6のフローチャートを参照して動
作を説明する。携帯電話機が待ち受け状態にあるとき
に、制御部1が、無線回線網からの呼出しに対して自己
の呼出し番号を認識すると(ステップS1,S2)、制
御部1は着信音音源部2に対して、使用者が設定した着
信音を発生させるための信号を出力するように制御信号
を与える。一方、イコライザフィルタ制御部4は、検出
用スイッチ5の検知信号から、音孔部11が密閉状態で
あるか否か認識している(ステップS4)。
【0022】音孔部11が開放状態であれば、イコライ
ザフィルタ制御部4は、イコライザ部6に対して、イコ
ライザフィルタAを使用することを示す選択信号を出力
している。イコライザ部6は、選択信号に応じて、入力
された信号がイコライザフィルタAを通過して出力され
るように入出力側のスイッチを切り替える(ステップS
5)。なお、図1では、イコライザフィルタA,Bの入
力側と出力側にスイッチが設けられている例が示されて
いるが、スイッチは出力側にのみ設けられている構成で
あってもよい。
【0023】また、音孔部11が密閉状態であれば、イ
コライザフィルタ制御部4は、イコライザ部6に対し
て、イコライザフィルタBを使用することを示す選択信
号を出力している。イコライザ部6は、選択信号に応じ
て、入力された信号がイコライザフィルタBを通過して
出力されるようにスイッチを切り替える(ステップS
6)。
【0024】増幅部31は、着信音音源部2の信号レベ
ルを周波数に関係なく一定量増幅し、イコライザ部6に
出力する。そして、イコライザ部6を通過した信号はス
ピーカ7に供給され、スピーカ7から着信音が放出され
使用者に着信音が報知される。
【0025】イコライザ部6において、音孔部11が開
放状態であれば、増幅部31からの信号はイコライザフ
ィルタAを通過する。イコライザフィルタAは、低域の
歪みおよび高域のノイズを低減させるために低域および
高域を減衰させる特性を有したフィルタであるから、音
孔部11が塞がれていない状態において、より音質の良
い着信音が提供される。
【0026】また、音孔部11が密閉状態であれば、増
幅部31からの信号はイコライザフィルタBを通過す
る。イコライザフィルタBは、音孔部11が密閉された
ことによる高域の劣化分を補正するように、高域での減
衰量を低減したフィルタ特性を有しているので、音孔部
11が塞がれていても高域でのレベル劣化を補正し、音
孔部11が塞がれていないときとの着信音音質差を低減
させる。
【0027】図7は、イコライザフィルタA,Bの特性
とスピーカ7の単体特性とを総合した音圧特性例を示す
特性図である。図7において、横軸は周波数を示し、縦
軸は音圧を示す。また、太い実線Aは、図5に実線Aで
示されたイコライザフィルタAの特性と図4に実線Aで
示されたスピーカ7の単体特性とを総合した特性を示
し、音孔部11が開放状態にあるときの音圧特性に相当
する。また、破線Bは、図5に破線Bで示されたイコラ
イザフィルタBの特性と図4に破線Bで示されたスピー
カ7の単体特性とを総合した特性を示し、音孔部11が
密閉状態にあるときの音圧特性に相当する。
【0028】なお、図7において、細い実線Cは、音孔
部11が密閉状態にあるときにイコライザAを使用した
場合の特性、すなわち、図5に実線Aで示されたイコラ
イザフィルタAの特性と図4に破線Bで示されたスピー
カ7の単体特性とを総合した特性を示し、従来例に相当
する。図7に示す破線Bで示される特性(本実施の形態
での特性)と細い実線Cで示される特性(従来例)との
比較からわかるように、この実施の形態では、音孔部1
1が密閉状態にある場合に、高域の音圧アップを図り、
密閉状態による高域のレベル劣化を防ぐことが可能にな
る。すなわち、音孔部11が密閉されたことによる高域
でのレベル劣化を補正し、音孔部11開放時との着信音
音質差を低減させることができる。
【0029】実施の形態2.図8は、本発明による第2
の実施の形態(実施の形態2)の携帯電話機における着
信音発生回路部分を示すブロック図である。第1の実施
の形態では、音孔部11が塞がった場合に、フィルタ特
性の異なるイコライザフィルタA,Bを切り替えること
によって、音孔部11が塞がることによる着信音音質の
補正を行ったが、ここでは、着信音音源部2の信号を増
幅する増幅部3において、増幅量の異なる増幅部A,B
を設定し、それらを切り替えることによって音孔部11
が塞がった時の音圧劣化分を補正する
【0030】なお、携帯電話機の外観等は、図1および
図2に示された第1の実施の形態の場合と同様である。
制御部1は、着信音出力制御に関して、無線回線網から
の呼出しに対して、自己の呼出し番号を認識し、携帯電
話機内の各部に対して制御信号を出力する。着信音音源
部2は、制御部1からの制御信号に応じて着信音のメロ
ディ信号を発生する。
【0031】この実施の形態では、増幅部3は、増幅量
の異なる2個の増幅部A(第1の増幅部)31と増幅部
B(第2の増幅部)32とを有している。増幅部Aは、
音孔部11が開放状態にあるときに使用するよう通常の
ゲイン特性(増幅量XdBとする。)を持つ特性を有
し、増幅部Bは、増幅部Aよりも大きな増幅量X+αd
Bのゲイン特性を有している。増幅部Bは、音孔部11
が塞がっている状態のときに使用される。なお、増幅部
Aの特性は、第1の実施の形態における増幅部31の特
性と同様である。
【0032】増幅部3からの信号は、イコライザ61を
通過して、着信音を放出するスピーカ7に出力される。
イコライザ61の特性は、第1の実施の形態におけるイ
コライザAと同様の特性である。すなわち、低域の歪み
および高域のノイズを低減させ、より音質の良い着信音
を提供する目的で、低域および高域を減衰させる特性を
有するフィルタである。
【0033】増幅部制御部8は、検出用スイッチ部5の
検知信号がオフ状態を示しているときには、着信音音源
部2からの信号が増幅部Aを通過するように制御し、検
出用スイッチ部5の検知信号がオン状態を示していると
き、すなわち音孔部11が塞がれているときには、着信
音音源部2からの信号が増幅部Bを通過するように制御
する。
【0034】図9は、増幅部A,Bの特性とイコライザ
61の特性とを総合した特性例を示す特性図である。図
9において、横軸は周波数を示し、縦軸はゲインを示
す。また、実線Aは増幅部Aとイコライザ61の特性と
を総合した特性を示し、破線Bは増幅部Bとイコライザ
61の特性とを総合した特性を示す。なお、図9には、
増幅部Aのゲインを5dB(X=5)とし、増幅部A,
Bのゲイン差αを5とした場合の例が示されている。
【0035】次に、図10のフローチャートを参照して
動作を説明する。携帯電話機が待ち受け状態にあるとき
に、制御部1が、無線回線網からの呼出しに対して自己
の呼出し番号を認識すると(ステップS1,S2)、着
信音音源部2に対して、使用者が設定した着信音を発生
させるための信号を出力するように制御信号を与える。
一方、増幅部制御部8は、検出用スイッチ5の検知信号
から、音孔部11が密閉状態であるか否か認識している
(ステップS4)。
【0036】音孔部11が開放状態であれば、増幅部制
御部8は、増幅部3に対して、増幅部Aを使用すること
を示す選択信号を出力する。増幅部3は、選択信号に応
じて、入力された信号が増幅部Aを通過して出力される
ように入出力側のスイッチを切り替える(ステップS5
A)。
【0037】また、音孔部11が密閉状態であれば、増
幅部制御部8は、増幅部3に対して、増幅部Bを使用す
ることを示す選択信号を出力する。増幅部3は、選択信
号に応じて、入力された信号が増幅部Bを通過して出力
されるようにスイッチを切り替える(ステップS6
A)。
【0038】増幅部3から出力された信号は、図5にお
いて実線Aで示された特性を有するイコライザ61に出
力される。そして、イコライザ61を通過した信号はス
ピーカ7に供給され、スピーカ7から着信音が放出され
使用者に着信音が報知される。
【0039】増幅部3において、音孔部11が開放状態
であれば、着信音音源部2からの信号は増幅部Aを通過
した後、イコライザ61を通過する。イコライザ61
は、低域の歪みおよび高域のノイズを低減させるために
低域および高域をカットする特性を有したフィルタであ
るから、音孔部11が塞がれていない状態において、よ
り音質の良い着信音が提供される。
【0040】音孔部11が密閉状態である場合には、ス
ピーカ7の単体特性は図4において破線Bで示される特
性となり、開放状態にあるときに出力されていた高域の
レベルが低下するとともに、聴感上の音が小さくなり聞
こえにくくなる。しかし、音孔部11が密閉状態である
場合には、増幅部3において、着信音音源部2からの信
号は増幅部Bを通過した後、イコライザ61を通過す
る。増幅部Bは、音孔部11が密閉状態のときに最適と
なる増幅量X+αdBのゲインを特性を有し、着信音音
源部2からの信号レベルを増幅することによって、密閉
状態によるスピーカ7の特性の音圧劣化を補正する。
【0041】図11は、増幅部A,Bの特性、イコライ
ザ61の特性およびスピーカ7の単体特性とを総合した
音圧特性例を示す特性図である。図11において、横軸
は周波数を示し、縦軸は音圧を示す。また、太い実線A
は、図9に実線Aで示された特性と図4に実線Aで示さ
れたスピーカ7の単体特性とを総合した特性を示し、音
孔部11が開放状態にあるときの音圧特性に相当する。
また、破線Bは、図9に破線Bで示された特性と図4に
破線Bで示されたスピーカ7の単体特性とを総合した特
性を示し、音孔部11が密閉状態にあるときの音圧特性
に相当する。
【0042】なお、図11において、細い実線Cは、音
孔部11が密閉状態にあるときに増幅部Aを使用した場
合の特性、すなわち、図9に実線Aで示された特性と図
4に破線Bで示されたスピーカ7の単体特性とを総合し
た特性を示し、従来例に相当する。図11に示す破線B
で示される特性(本実施の形態での特性)と細い実線C
で示される特性(従来例)との比較からわかるように、
この実施の形態では、音孔部11が密閉状態にある場合
に、音圧アップを図り、密閉状態による高域のレベル劣
化を防ぐことが可能になる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、携帯電話機を、スピー
カ音孔部が塞がれたことを検出する検出手段と、検出手
段がスピーカ音孔部が塞がれたことを検出した場合と検
出しない場合とで異なる特性のイコライザを選択するイ
コライザ選択手段とを備えた構成にしたので、着信音を
発するためのスピーカ音孔部が塞がれている状態でも、
良好な音質の着信音を放出することができる効果があ
る。
【0044】また、携帯電話機の着信音発生回路を、着
信音に応じた信号を発生する着信音発生手段と、着信音
発生手段からの信号を増幅する増幅手段と、スピーカ音
孔部が塞がれたことを検出する検出手段と、検出手段が
スピーカ音孔部が塞がれたことを検出した場合と検出し
ない場合とで、異なる特性のイコライザに増幅手段から
の信号を通過させるするイコライザ選択手段とを備えた
構成にしたので、着信音を発するためのスピーカ音孔部
が塞がれている状態でも、良好な音質の着信音をスピー
カに放出させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による携帯電話機の一例の外観を模式
的に示す斜視図である。
【図2】 スピーカ音孔部が塞がれた状態で携帯電話機
が放置された様子を示す説明図である。
【図3】 第1の実施の形態の携帯電話機における着信
音発生回路部分を示すブロック図である。
【図4】 スピーカ単体の特性例を示す特性図である。
【図5】 イコライザフィルタAとイコライザフィルタ
Bの特性例を示す特性図である。
【図6】 第1の実施の形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図7】 イコライザフィルタA,Bの特性とスピーカ
の単体特性とを総合した音圧特性例を示す特性図であ
る。
【図8】 第2の実施の形態の携帯電話機における着信
音発生回路部分を示すブロック図である。
【図9】 増幅部A,Bの特性とイコライザフィルタA
の特性とを総合した特性例を示す特性図である。
【図10】 第2の実施の形態の動作を示すフローチャ
ートである。
【図11】 増幅部A,Bの特性、イコライザの特性お
よびスピーカの単体特性とを総合した音圧特性例を示す
特性図である。
【符号の説明】
1 制御部 2 着信音音源部 3 増幅部 31 増幅部A(第1の増幅部) 32 増幅部B(第2の増幅部) 4 イコライザフィルタ制御部 5 検出用スイッチ部 51 検出棒 52 検出用スイッチ 6 イコライザ部 61 イコライザフィルタA(第1のイコライザ) 62 イコライザフィルタB(第2のイコライザ) 7 スピーカ 8 増幅部制御部 11 音孔部(スピーカ音孔部) 12 筐体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着信があると着信音に応じた信号をイコ
    ライザを介してスピーカに供給し、スピーカからスピー
    カ音孔部を介して着信音を放出する携帯電話機におい
    て、 前記スピーカ音孔部が塞がれたことを検出する検出手段
    と、 前記検出手段がスピーカ音孔部が塞がれていることを検
    出した場合と検出しない場合とで異なる特性のイコライ
    ザを選択するイコライザ選択手段とを備えたことを特徴
    とする携帯電話機。
  2. 【請求項2】 イコライザは、検出手段がスピーカ音孔
    部が塞がれていないことを検出した場合に用いられる第
    1のイコライザと、検出手段がスピーカ音孔部が塞がれ
    ていることを検出した場合に用いられる第2のイコライ
    ザとを含み、 前記第2のイコライザは、前記第1のイコライザに対し
    て、高域での減衰量を低減した特性を有する請求項1記
    載の携帯電話機。
  3. 【請求項3】 第1のイコライザは、所定の周波数を越
    えると減衰量が信号の周波数増加に伴って徐々に低下す
    るとともに、前記所定の周波数未満では減衰量が信号の
    周波数低下に伴って徐々に低下する特性を有し、 第2のイコライザは、前記所定の周波数を越えても減衰
    量が信号の周波数増加に伴って実質的に低下せず、前記
    所定の周波数未満では減衰量が信号の周波数低下に伴っ
    て徐々に低下する特性を有する請求項2記載の携帯電話
    機。
  4. 【請求項4】 着信があると着信音に応じた信号をイコ
    ライザを介してスピーカに供給し、スピーカからスピー
    カ音孔部を介して着信音を放出する携帯電話機における
    着信音発生回路において、 着信音に応じた信号を発生する着信音発生手段と、 前記着信音発生手段からの信号を増幅する増幅手段と、 前記スピーカ音孔部が塞がれたことを検出する検出手段
    と、 前記検出手段がスピーカ音孔部が塞がれていることを検
    出した場合と検出しない場合とで、異なる特性のイコラ
    イザに前記増幅手段からの信号を通過させるするイコラ
    イザ選択手段とを備えたことを特徴とする携帯電話機の
    着信音発生回路。
  5. 【請求項5】 イコライザは、検出手段がスピーカ音孔
    部が塞がれていないことを検出した場合に用いられる第
    1のイコライザと、検出手段がスピーカ音孔部が塞がれ
    ていることを検出した場合に用いられる第2のイコライ
    ザとを含み、前記第2のイコライザは、前記第1のイコ
    ライザに対して、高域での減衰量を低減した特性を有す
    る請求項4記載の携帯電話機の着信音発生回路。
  6. 【請求項6】 第1のイコライザは、所定の周波数を越
    えると減衰量が信号の周波数増加に伴って徐々に低下す
    るとともに、前記所定の周波数未満では減衰量が信号の
    周波数低下に伴って徐々に低下する特性を有し、 第2のイコライザは、前記所定の周波数を越えても減衰
    量が信号の周波数増加に伴って実質的に低下せず、前記
    所定の周波数未満では減衰量が信号の周波数低下に伴っ
    て徐々に低下する特性を有する請求項2記載の携帯電話
    機の着信音発生回路。
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