JP2003174321A - テレビジョンチューナの発振器 - Google Patents

テレビジョンチューナの発振器

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JP2003174321A JP2001373885A JP2001373885A JP2003174321A JP 2003174321 A JP2003174321 A JP 2003174321A JP 2001373885 A JP2001373885 A JP 2001373885A JP 2001373885 A JP2001373885 A JP 2001373885A JP 2003174321 A JP2003174321 A JP 2003174321A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発振器自体の温度による発振周波数の変化を
少なくすることでPLL動作を正常に動作し、発振周波
数を安定にする。 【解決手段】 バラクタダイオード41bを有し、バラ
クタダイオード41bのカソードに発振周波数設定用の
同調電圧が印加される共振回路41と、共振回路41が
ベースに結合された発振トランジスタ11、12と、少
なくとも発振トランジスタ11、12のベースとグラン
ドとの間に結合され、発振トランジスタ11、12の静
電破壊を防止するダイオード27、28と、同調電圧を
位相ロックループによって生成する同調電圧発生回路3
3とを備え、所定の電圧を分圧し、分圧された電圧が同
調電圧の増減方向と同じ方向に変化する温度補償回路3
5を設けると共に、ダイオード27、28のアノードを
接地し、分圧された電圧をダイオード27のカソードに
印加した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はテレビジョンチュ
ーナの発振器に関し、特に、発振トランジスタを構成し
た集積回路を用いたテレビジョンチューナの発振器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビジョンチューナの発振器の
構成を図2に示す。集積回路50内には互いのエミッタ
が結合して差動的に動作する三対の発振トランジスタ5
1及び52と、53及び54と、55及び56とが構成
される。また、集積回路50内には第一乃至第十の結合
コンデンサ57〜66と、第一乃至第五のダイオード6
7〜71とが構成される。また、集積回路50には、外
部に設けた共振回路を接続するための第一乃至第五の端
子50a〜50eと、電源端子50fと、同調電圧端子
50gとが設けられる。そして、外部から電源端子50
fに印加された電源電圧Vcc(約5ボルト)が各発振
トランジスタ51〜56のコレクタや図示しない他の回
路等に供給される。
【0003】第一の発振トランジスタ51のベースと第
二の発振トランジスタ52のコレクタはそれぞれ第一の
結合コンデンサ57、第二の結合コンデンサ58によっ
て第一の端子50aに結合され、第一の発振トランジス
タ51のコレクタと第二の発振トランジスタ52のベー
スはそれぞれ第三の結合コンデンサ59、第四の結合コ
ンデンサ60によって第二の端子50bに結合される。
そして、第一の端子50aには第一のダイオード67の
カソードが接続され、アノードは接地される。また、第
二の端子50bにも第二のダイオード68のカソードが
接続され、アノードは接地される。
【0004】第三の発振トランジスタ53のベースと第
四の発振トランジスタ54のコレクタはそれぞれ第五の
結合コンデンサ61、第六の結合コンデンサ62によっ
て第三の端子50cに結合され、第四の発振トランジス
タ54のベースはコンデンサ72によって接地される。
そして、第三の端子50cには第三のダイオード69の
カソードが接続され、アノードは接地される。
【0005】第五の発振トランジスタ55のベースと第
六の発振トランジスタ56のコレクタはそれぞれ第七の
結合コンデンサ63、第八の結合コンデンサ64によっ
て第四の端子50dに結合され、第五の発振トランジス
タ55のコレクタと第六の発振トランジスタ56のベー
スはそれぞれ第九の結合コンデンサ65、第十の結合コ
ンデンサ66によって第五の端子50eに結合される。
そして、第四の端子50dには第四のダイオード70の
カソードが接続され、アノードは接地される。また、第
五の端子50eにも第五のダイオード71のカソードが
接続され、アノードは接地される。
【0006】これら第一乃至第五のダイオード67〜7
1は、外部から第一乃至第五の端子50a〜50eに静
電気が印加されたときに各発振トランジスタ51〜56
が破壊されるのを防止するための保護ダイオードとして
の役目を果たす。
【0007】集積回路50の外部には3つの共振回路が
設けられる。第一の共振回路81はインダクタンス素子
81aとアノードが直流的に接地されたバラクタダイオ
ード81bとかなる並列共振回路で構成され、第一の端
子50aと第二の端子50bとの間に接続される。この
結果、第一及び第二の発振トランジスタ51、52と第
一の共振回路81とによって平衡型の発振器が構成さ
れ、これは、例えばVHF帯のハイバンドのテレビジョ
ン信号を受信する場合の局部発振器として使用される。
【0008】また、第二の共振回路82はインダクタン
ス素子82aとアノードがインダクタンス素子82aに
よって直流的に接地されたバラクタダイオード82bと
かなる並列共振回路で構成され、バラクタダイオード8
2bのアノードが第三の端子50cに接続され、カソー
ドは高周波的に接地される。この結果、第三及び第四の
発振トランジスタ53、54と第二の共振回路82とに
よって不平衡型の発振器が構成され、これは、例えばV
HF帯のローバンドのテレビジョン信号を受信する場合
の局部発振器として使用される。
【0009】さらに、第三の共振回路83はインダクタ
ンス素子83aとアノードが直流的に接地されたバラク
タダイオード83bとかなる並列共振回路で構成され、
第四の端子50dと第五の端子50eとの間に接続され
る。この結果、第五及び第六の発振トランジスタ55、
56と第三の共振回路83とによって平衡型の発振器が
構成され、これは、例えばUHF帯のテレビジョン信号
を受信する場合の局部発振器として使用される。そし
て、各バラクタダイオード81b、82b、83bのカ
ソードは同調電圧端子50gに接続される。
【0010】同調電圧端子50gには外部からプルアッ
プ抵抗84を介して高電圧Vtu(約30ボルト)が印
加される。そして、集積回路50内には同調電圧端子5
0gとグランドとの間に接続された同調電圧発生回路7
3と、この同調電圧発生回路73を制御するPLL回路
74が構成される。
【0011】同調電圧発生回路73はジャンクションF
ET73aと、NPNトランジスタ73bとを有し、ジ
ャンクションFET73aのドレインが抵抗73cによ
って同調電圧端子50gに接続され、ソースはNPNト
ランジスタ73bのコレクタに接続される。そしてNP
Nトランジスタ73bのエミッタは抵抗73dによって
接地される。
【0012】PLL回路74は、図示はしないが周知の
固定分周器、可変分周器、位相比較器等を有し、ここに
は発振周波数を設定するためのデータDaと、各発振ト
ランジスタ51〜56から出力される発振信号Aと、基
準信号Refとが入力される。PLLL回路74から出
力された制御電圧はNPNトランジスタ73bに入力さ
れる。これによってジャンクションFET73aとNP
Nトランジスタ73bとは動作点が制御されて可変イン
ピーダンス素子として働く。従って、プルアップ抵抗8
4と同調電圧発生回路73とのインピーダンス比が変化
して同調電圧端子50gにはほぼ2ボルトから25ボル
トの範囲の同調電圧が発生する。この電圧が各バラクタ
ダイオード81b、82b、83bに印加されて発振周
波数が設定される。ここで、たとえば、各共振回路自体
の共振周波数が周囲温度等の環境条件によって変化し、
発振周波数が変化しても、その変化を補正するように同
調電圧が変化して発振周波数は元の状態に戻る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】共振回路におけるバラ
クタダイオードの容量は正の温度係数を持ち、周囲温度
が高くなると容量値が増える。また、上記の発振器は一
般に絶縁基板上に構成されるが、使用する絶縁基板を廉
価な紙フェノール基板を使用した場合はその温度係数を
含めた共振回路自体の温度係数が一層大きくなる。一
方、上記の保護用のダイオードは等価的な容量成分を持
つが、その容量も正の温度係数持ち、しかも共振回路に
並列に接続される形となっている。
【0014】以上のことから、発振周波数は周囲温度が
高くなると低い方に大きくずれることとなり、それを補
正するためには同調電圧の大きな変化が必要となる。し
かし、PLL制御による同調電圧の変化範囲には自ずと
限界があり、その限界を超えると、いわゆる引き込みが
出来なくなってロックされなくなり、発振周波数は不定
となってしまうという問題があった。
【0015】そこで、この発明においては発振器自体の
温度による発振周波数の変化を少なくすることでPLL
動作を正常に動作し、発振周波数を安定にすることを目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、バラクタダイオードを有し、前記バラ
クタダイオードのカソードに発振周波数設定用の同調電
圧が印加される共振回路と、前記共振回路がベースに結
合された発振トランジスタと、少なくとも前記発振トラ
ンジスタのベースとグランドとの間に結合され、前記発
振トランジスタの静電破壊を防止するダイオードと、位
相ロックループによって前記同調電圧を発生する同調電
圧発生回路とを備え、所定の電圧を分圧し、分圧された
電圧が前記同調電圧の増減方向と同じ方向に変化する温
度補償回路を設けると共に、前記ダイオードのアノード
を接地し、前記分圧された電圧を前記ダイオードのカソ
ードに印加した。
【0017】また、前記発振トランジスタと前記温度補
償回路と前記同調電圧発生回路と前記ダイオードとを一
つの集積回路内に構成した。
【0018】また、前記同調電圧発生回路はプルアップ
抵抗を介して前記同調電圧よりも高い電圧の電圧源に一
端が接続された抵抗手段と、前記抵抗手段の他端にコレ
クタが接続され、エミッタ側が接地されたNPNトラン
ジスタを有し、前記NPNトランジスタはコレクタとエ
ミッタとの間の電圧が前記位相ロックループの制御電圧
によって変化するように制御され、前記温度補償回路は
前記所定の電圧が一端に印加される抵抗と、前記抵抗の
他端側にドレインが接続されると共に、ゲートが接地さ
れたFETとを少なくとも有し、前記FETのソースを
前記NPNトランジスタのコレクタに接続し、前記抵抗
の他端と前記FETのドレインとの間の電圧を前記ダイ
オードのカソードに印加した。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図1に従って本発明のテレビ
ジョンチューナの発振器を説明する。集積回路10内に
は互いのエミッタが結合して差動的に動作する三対の発
振トランジスタ11及び12と、13及び14と、15
及び16とが構成される。また、集積回路10内には第
一乃至第十の結合コンデンサ17〜26と、第一乃至第
五のダイオード27〜31とが構成される。また、集積
回路10には、外部に設けた共振回路を接続するための
第一乃至第五の端子10a〜10eと、電源端子10f
と、同調電圧端子10gとが設けられる。そして、外部
から電源端子10fに印加された電源電圧Vcc(約5
ボルト)が各発振トランジスタ11〜16のコレクタや
図示しない他の回路等に供給される。
【0020】第一の発振トランジスタ11のベースと第
二の発振トランジスタ12のコレクタはそれぞれ第一の
結合コンデンサ17、第二の結合コンデンサ18によっ
て第一の端子10aに結合され、第一の発振トランジス
タ11のコレクタと第二の発振トランジスタ12のベー
スはそれぞれ第三の結合コンデンサ19、第四の結合コ
ンデンサ20によって第二の端子10bに結合される。
そして、第一の端子10aには第一のダイオード27の
カソードが接続され、アノードは接地される。また、第
二の端子10bにも第二のダイオード28のカソードが
接続され、アノードは接地される。
【0021】第三の発振トランジスタ13のベースと第
四の発振トランジスタ14のコレクタはそれぞれ第五の
結合コンデンサ21、第六の結合コンデンサ22によっ
て第三の端子10cに結合され、第四の発振トランジス
タ14のベースはコンデンサ32によって接地される。
そして、第三の端子10cには第三のダイオード29の
カソードが接続され、アノードは接地される。
【0022】第五の発振トランジスタ15のベースと第
六の発振トランジスタ16のコレクタはそれぞれ第七の
結合コンデンサ23、第八の結合コンデンサ24によっ
て第四の端子10dに結合され、第五の発振トランジス
タ15のコレクタと第六の発振トランジスタ16のベー
スはそれぞれ第九の結合コンデンサ25、第十の結合コ
ンデンサ26によって第五の端子10eに結合される。
そして、第四の端子10dには第四のダイオード30の
カソードが接続され、アノードは接地される。また、第
五の端子10eにも第五のダイオード31のカソードが
接続され、アノードは接地される。
【0023】これら第一乃至第五のダイオード27〜3
1は、外部から第一乃至第五の端子10a〜10eに静
電気が印加されたときに各発振トランジスタ11〜16
が破壊されるのを防止するための保護ダイオードとして
の役目を果たす。
【0024】集積回路10の外部には3つの共振回路が
設けられる。第一の共振回路41はインダクタンス素子
41aとアノードが直流的に接地されたバラクタダイオ
ード41bとかなる並列共振回路で構成され、第一の端
子10aと第二の端子10bとの間に接続される。この
結果、第一及び第二の発振トランジスタ11、12と第
一の共振回路41とによって平衡型の発振器が構成さ
れ、これは、例えばVHF帯のハイバンドのテレビジョ
ン信号を受信する場合の局部発振器として使用される。
【0025】また、第二の共振回路42はインダクタン
ス素子42aとアノードがインダクタンス素子42aに
よって直流的に接地されたバラクタダイオード42bと
かなる並列共振回路で構成され、バラクタダイオード4
2bのアノードが第三の端子10cに接続され、カソー
ドは高周波的に接地される。この結果、第三及び第四の
発振トランジスタ13、14と第二の共振回路42とに
よって不平衡型の発振器が構成され、これは、例えばV
HF帯のローバンドのテレビジョン信号を受信する場合
の局部発振器として使用される。
【0026】さらに、第三の共振回路43はインダクタ
ンス素子43aとアノードが直流的に接地されたバラク
タダイオード43bとかなる並列共振回路で構成され、
第四の端子10dと第五の端子10eとの間に接続され
る。この結果、第五及び第六の発振トランジスタ15、
16と第三の共振回路43とによって平衡型の発振器が
構成され、これは、例えばUHF帯のテレビジョン信号
を受信する場合の局部発振器として使用される。そし
て、各バラクタダイオード41b、42b、43bのカ
ソードは同調電圧端子10gに接続される。
【0027】同調電圧端子10gには外部からプルアッ
プ抵抗44を介して高電圧Vtu(約30ボルト)が印
加される。そして、集積回路10内には同調電圧端子1
0gとグランドとの間に接続された同調電圧発生回路3
3と、この同調電圧発生回路33を制御するPLL回路
34と、各発振器の温度変化による発振周波数の変化を
抑えるための温度補償回路35とが構成される。
【0028】同調電圧発生回路33はジャンクションF
ET33aと、NPNトランジスタ33bとを有し、ジ
ャンクションFET33aのドレインが抵抗33cによ
って同調電圧端子10gに接続され、ソースはNPNト
ランジスタ33bのコレクタに接続される。ジャンクシ
ョンFET33aと抵抗33cは可変抵抗手段として機
能する。そしてNPNトランジスタ33bのエミッタは
抵抗33dによって接地される。また、NPNトランジ
スタ33bも可変抵抗手段として機能する。
【0029】PLL回路33は、図示はしないが周知の
固定分周器、可変分周器、位相比較器、チャージポンプ
等を有し、ここには発振周波数を設定するためのデータ
Daと、各発振トランジスタ11〜16から出力される
発振信号Aと、基準信号Refとが入力される。PLL
L回路34内のチャージポンプから出力された制御電圧
はNPNトランジスタ33bに入力される。これによっ
てジャンクションFET33aとNPNトランジスタ3
3bとは動作点が制御されて可変インピーダンス素子と
して働く。従って、プルアップ抵抗44と同調電圧発生
回路33とのインピーダンス比が変化して同調電圧端子
10gにはほぼ2ボルトから25ボルトの範囲の同調電
圧が発生する。この電圧が各バラクタダイオード41
b、42b、43bに印加されて発振周波数が設定され
る。
【0030】温度補償回路35はジャンクションFET
35aと、そのドレインと電源端子10fとの間に直列
に接続された二つの抵抗35b、35cとかなり、ジャ
ンクションFET35aのソースは同調電圧発生回路3
3におけるNPNトランジスタ33bのコレクタに接続
される。ジャンクションFET35aは可変抵抗手段と
して機能する。そして、二つの抵抗35b、35cの接
続点には電源電圧を分圧した電圧(ここでは、温度補償
電圧という)が現れ、此がダイオード28、29、31
のカソードに印加される。
【0031】以上の構成において、各バラクタダイオー
ド41b、42b、43bや各ダイオード27〜31の
容量値は正の温度係数を有し、温度が上昇すると容量値
が増加する。従って発振周波数(発振信号Aの周波数)
が低い方に変化する。すると、PLL回路34から同調
電圧発生回路33におけるNPNトランジスタ33bに
入力されている制御電圧が下がり、NPNトランジスタ
33bのコレクタとエミッタとの間の電圧が大きくな
り、同調電圧端子10gに現れる同調電圧も上昇し、発
振周波数を元に戻すように働く。このとき、温度補償回
路35における二つの抵抗35b、35cの接続点の電
圧も上昇する。従って、ダイオード28、29、31の
カソードに印加されている電圧は従来よりも高くなる。
【0032】一般にダイオードの端子間容量値は逆バイ
アス電圧が大きくなると減少するので、各ダイオード2
8、29、31によっても発振周波数の変化を抑える効
果が生じる。従って、変化した発振周波数を元に戻すた
めの同調電圧の変化は少なくて済むことになる。温度補
償電圧は上記の三個のダイオードに限らず、第一のダイ
オード27、第四のダイオード30にも印加すれば上記
効果が一層顕著になる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、バラ
クタダイオードを有し、バラクタダイオードのカソード
に発振周波数設定用の同調電圧が印加される共振回路
と、共振回路がベースに結合された発振トランジスタ
と、少なくとも発振トランジスタのベースとグランドと
の間に結合され、発振トランジスタの静電破壊を防止す
るダイオードと、位相ロックループによって同調電圧を
発生する同調電圧発生回路とを備え、所定の電圧を分圧
し、分圧された電圧が同調電圧の増減方向と同じ方向に
変化する温度補償回路を設けると共に、ダイオードのア
ノードを接地し、分圧された電圧をダイオードのカソー
ドに印加したので、ダイオードの端子間容量値の変化が
発振周波数の変化を抑える方向に働く。従って、変化し
た発振周波数を元に戻すための同調電圧の変化は少なく
て済むことになる。
【0034】また、発振トランジスタと温度補償回路と
同調電圧発生回路とダイオードとを一つの集積回路内に
構成したので、集積回路のみで温度補償ができる。
【0035】また、同調電圧発生回路はプルアップ抵抗
を介して同調電圧よりも高い電圧の電圧源に一端が接続
された抵抗手段と、抵抗手段の他端にコレクタが接続さ
れ、エミッタ側が接地されたNPNトランジスタを有
し、NPNトランジスタはコレクタとエミッタとの間の
電圧が位相ロックループの制御電圧によって変化するよ
うに制御され、温度補償回路は所定の電圧が一端に印加
される抵抗と、抵抗の他端側にドレインが接続されると
共に、ゲートが接地されたFETとを少なくとも有し、
FETのソースをNPNトランジスタのコレクタに接続
し、抵抗の他端とFETのドレインとの間の電圧をダイ
オードのカソードに印加したので、分圧された電圧が同
調電圧の増減方向と同じ方向に変化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョンチューナの発振器の構成
を示す回路図である。
【図2】従来のテレビジョンチューナの発振器の構成を
示す回路図である。
【符号の説明】
10 集積回路 10a 第一の端子 10b 第二の端子 10c 第三の端子 10d 第四の端子 10e 第五の端子 11 第一の発振トランジスタ 12 第二の発振トランジスタ 13 第三の発振トランジスタ 14 第四の発振トランジスタ 15 第五の発振トランジスタ 16 第六の発振トランジスタ 17 第一の結合コンデンサ 18 第二の結合コンデンサ 19 第三の結合コンデンサ 20 第四の結合コンデンサ 21 第五の結合コンデンサ 22 第六の結合コンデンサ 23 第七の結合コンデンサ 24 第八の結合コンデンサ 25 第九の結合コンデンサ 26 第十の結合コンデンサ 27 第一のダイオード 28 第二のダイオード 29 第三のダイオード 30 第四のダイオード 31 第五のダイオード 32 接地コンデンサ 33 同調電圧発生回路 33a ジャンクションFET 33b NPNトランジスタ 33c、33d 抵抗 34 PLL回路 35 温度補償回路 35a ジャンクションFET 35b、35c 抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バラクタダイオードを有し、前記バラク
    タダイオードのカソードに発振周波数設定用の同調電圧
    が印加される共振回路と、前記共振回路がベースに結合
    された発振トランジスタと、少なくとも前記発振トラン
    ジスタのベースとグランドとの間に結合され、前記発振
    トランジスタの静電破壊を防止するダイオードと、位相
    ロックループによって前記同調電圧を発生する同調電圧
    発生回路とを備え、所定の電圧を分圧し、分圧された電
    圧が前記同調電圧の増減方向と同じ方向に変化する温度
    補償回路を設けると共に、前記ダイオードのアノードを
    接地し、前記分圧された電圧を前記ダイオードのカソー
    ドに印加したことを特徴とするテレビジョンチューナの
    発振器。
  2. 【請求項2】 前記発振トランジスタと前記温度補償回
    路と前記同調電圧発生回路と前記ダイオードとを一つの
    集積回路内に構成したことを特徴とする請求項1に記載
    のテレビジョンチューナの発振器。
  3. 【請求項3】 前記同調電圧発生回路はプルアップ抵抗
    を介して前記同調電圧よりも高い電圧の電圧源に一端が
    接続された抵抗手段と、前記抵抗手段の他端にコレクタ
    が接続され、エミッタ側が接地されたNPNトランジス
    タを有し、前記NPNトランジスタはコレクタとエミッ
    タとの間の電圧が前記位相ロックループの制御電圧によ
    って変化するように制御され、前記温度補償回路は前記
    所定の電圧が一端に印加される抵抗と、前記抵抗の他端
    側にドレインが接続されると共に、ゲートが接地された
    FETとを少なくとも有し、前記FETのソースを前記
    NPNトランジスタのコレクタに接続し、前記抵抗の他
    端と前記FETのドレインとの間の電圧を前記ダイオー
    ドのカソードに印加したことを特徴とする請求項1又は
    2に記載のテレビジョンチューナの発振器。
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