JP2003174081A - 収納容器の蓋体 - Google Patents

収納容器の蓋体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋体開閉の自動処理が可能で、後工程の受け
入れ工程でも前工程で使用される収納容器と互換性を有
する蓋体付きの収納容器を得ることができ、蓋体の開閉
や基板の移し替え時に専用装置を必要としない安価な収
納容器の蓋体を提供する。 【解決手段】 複数枚の精密基板を整列状態に収納する
容器本体1の開口正面を蓋体9で着脱自在に嵌合閉鎖す
るもので、蓋体9を、容器本体1の開口正面にシール可
能に嵌合する断面略U字形の嵌合プレート10と、嵌合
プレート10内の両側部に配設され、外部操作に基づい
て容器本体1の開口正面に嵌合された嵌合プレート10
を施錠又は解錠する一対の係止機構と、嵌合プレート1
0の表面に装着されて各係止機構を被覆する着脱自在の
カバー体40とから構成する。そして、各カバー体40
に係止機構用の貫通操作孔43を穿孔する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェーハや
マスクガラス等の精密基板の収納、輸送、保管、あるい
は精密基板の加工に用いられる標準的な機械的インター
フェイスを有する加工装置に接続可能な収納容器の蓋体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体ウェーハ等からなる精密基
板の加工装置に接続して使用される収納容器は、図示し
ないが、複数枚の精密基板を整列収納するフロントオー
プンボックスタイプの容器本体と、この容器本体の開口
正面をシール状態に嵌合閉鎖する蓋体とから構成され
る。容器本体は、レールやハンドルが装着され、これら
レールやハンドルが自動搬送機構に支持又は保持されて
工程内を搬送される。また、蓋体は、容器本体の開口正
面に嵌合される中空プレートと、この中空プレートに締
結具を介して内蔵され、外部からの外部操作に基づいて
容器本体の開口正面に嵌合された嵌合プレートを施錠又
は解錠する複数の係止機構とから構成される。
【0003】各係止機構は、例えば特表平4‐5052
34号や特開平8‐340043号公報等に開示されて
いるように、嵌合プレートに軸支される回転可能な回転
プレートと、嵌合プレートに支持され、回転プレートの
回転によりカムやリンク機構を介し直線的にスライド
し、容器本体の開口正面内周の凹み穴に係止爪を嵌合係
止する複数枚の係止プレートとから構成される。また、
特開2000‐58633号公報の場合には、蓋体の表
面から操作孔を介してアクセス可能な回転プレートと、
この回転プレートに連結されて直線的にスライドする複
数枚の連結プレートと、各連結プレートの先端部に連結
されて連動する揺動可能な複数のクランプとから構成さ
れる。このような収納容器は、自動搬送機構により搬送
されて精密基板の加工装置に搭載され、加工装置の蓋体
開閉装置により容器本体から蓋体が自動的に取り外され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、収納容器
は、一つのタイプに止まらず、半導体の生産工場で精密
基板の受け入れや出荷時に輸送容器に移し替えるためだ
けに使用されるタイプ、半導体の部品製造の後工程内で
精密基板を搬送したり、保管するためだけに使用される
タイプとに分類される。これらのタイプの収納容器は、
蓋体開閉の自動処理が可能で、しかも、安価であること
が望まれている。また昨今、精密基板の大口径化に伴
い、ハンドリングが困難なバックグラインドされた極薄
肉厚(0.3mm以下)の精密基板を搬送せず、後工程で
バックグラインドする傾向にあるので、後工程の受け入
れ工程でも前工程で使用される収納容器と互換性を有す
る蓋体付きの収納容器が望まれている。
【0005】さらに、精密基板の輸送に使用される輸送
容器は、係止機構や基板押さえ14が安全な輸送を主眼
に構成されているので、工程内で使用される収納容器と
異なり、蓋体の自動開閉処理が困難化したり、加工装置
に接続使用することができない。したがって、蓋体の開
閉や精密基板の移し替えに際しては別の装置が必要にな
る。
【0006】また、従来の収納容器は、複数の部品が螺
着されることにより、蓋体が中空構造に構成されるの
で、洗浄時に締結具に洗浄液が付着して乾燥に時間がか
かるという問題がある。また、蓋体は、自動的に開閉さ
れるのが主であるが、時として手動で開閉操作しなけれ
ばならない場合がある。この場合、専用の治具が必要に
なるが、係る専用の治具が手元に存在しないときには、
開閉操作することができない。さらに、係止機構は、部
品点数が多く、しかも、複雑な構造に構成されるので、
高価にならざるを得ないという特徴がある。このような
係止機構は、大量に使用される収納容器に採用すると、
コスト削減の要請に背くので、到底採用することができ
ない。
【0007】本発明は、上記に鑑みなされたもので、蓋
体開閉の自動処理が可能で、例え後工程の受け入れ工程
でも前工程で使用される収納容器と互換性を有する蓋体
付きの収納容器を得ることができ、しかも、蓋体の開閉
や基板の移し替えに際しても専用装置を特に必要としな
い安価な収納容器の蓋体を提供することを目的としてい
る。また、洗浄の容易化や洗浄液を迅速に乾燥させるこ
とができ、専用の治具がなくても開閉操作することがで
き、さらには係止機構の簡素化を図ることのできる収納
容器の蓋体を提供することを他の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
いては、上記課題を達成するため、容器本体の開口部を
蓋体で着脱自在に覆うものであって、上記蓋体を、上記
容器本体の開口部に嵌め入れられる嵌合プレートと、こ
の嵌合プレートに取り付けられ、外部操作に基づいて上
記容器本体の開口部に嵌め入れられた嵌合プレートを施
錠又は解錠する係止機構と、該嵌合プレートの表面に取
り付けられて該係止機構を覆うカバー体とから構成し、
このカバー体に該係止機構用の貫通操作孔を設けたこと
を特徴としている。なお、上記容器本体を、底部に中空
を有する容器と、この容器の底部中空を覆う底板プレー
トと、この底板プレートに設けられて該容器の開口部に
嵌め入れられる蓋体嵌合枠とから構成することができ
る。
【0009】また、上記係止機構を、上記嵌合プレート
に支持される回転可能な回転プレートと、該嵌合プレー
トに支持され、上記回転プレートの回転によりスライド
して上記容器本体の開口部内周の凹み穴に係わり合う複
数の係止プレートとから構成し、該回転プレートの中心
部に外部操作用の操作穴を設けるとともに、この回転プ
レートには手動操作レバーを設けることが好ましい。さ
らに、上記嵌合プレートと上記カバー体のいずれか一方
に係止部を、他方には該係止部と着脱自在に係わり合う
被係止部をそれぞれ設け、上記カバー体に、上記回転プ
レートの操作穴に略対向する貫通操作孔を設けることが
好ましい。
【0010】ここで、特許請求の範囲における容器本体
は、半導体ウェーハやマスクガラス等からなる単数複数
の精密基板を主に収納するが、機械・電気・電子部品や
雑貨等、他の物品を収納するものでも良い。この容器本
体は、正面が開口部であるのが主であるが、例えば上面
が開口していても良い。また、係止機構は単数複数いず
れでも良い。係止部と被係止部としては、相互に係わり
合って固定機能を発揮する単数複数の凹部、凸部、係止
穴、係止片、溝等を使用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明すると、本実施形態における収納
容器の蓋体は、図1ないし図10に示すように、複数枚
の精密基板Wを整列収納する容器本体1の開口正面を蓋
体9で着脱自在に嵌合閉鎖するもので、蓋体9を、容器
本体1の開口正面にシール可能に嵌合する断面略U字形
の嵌合プレート10と、この嵌合プレート10内に配設
され、外部操作に基づいて容器本体1の開口正面に嵌合
された嵌合プレート10を施錠又は解錠する一対の係止
機構30と、嵌合プレート10の表面に装着されて各係
止機構30を被覆する着脱自在のカバー体40とから構
成するようにしている。
【0012】複数枚の精密基板Wとしては、複数枚の半
導体ウェーハが使用される。より詳しくは、300mm
の複数枚(例えば、25枚や26枚等)のシリコンウェー
ハが使用される。
【0013】容器本体1は、図1ないし図4に示すよう
に、透明のポリカーボネートや環状オレフィン樹脂等を
使用して正面が開口したフロントオープンボックスタイ
プに成形される。この容器本体1の相対向する内部両側
には、断面略V字形あるいはU字形の整列溝を並べ備え
た棚体2がそれぞれ設けられ、この一対の棚体2が上下
に並んだ複数枚の精密基板Wを所定の一定ピッチで水平
に支持する。容器本体1の底部には、図2に示すよう
に、前部両側と後部とに、断面略V字形を呈した加工装
置用の位置決め部材が複数形成されるとともに、収納容
器の種類を検知して区別するための複数の貫通孔を有す
るプレートが取り付けられる。
【0014】容器本体1の底部両側にはレール3がそれ
ぞれ着脱自在に装着され、このレール3がAGV(オー
トメーデッドガイディドバイスクル)やRGV(レールガ
イディドバイスクル)と呼ばれる自動搬送機構に支持さ
れて工程内を搬送される。容器本体1の天井にはハンド
ル4が着脱自在に装着され、このハンドル4がOHT
(オーバーヘッドホイストトランスファー)と呼ばれる自
動搬送機構に保持されて工程内を搬送される。容器本体
1の開口正面は、蓋体嵌合用のリム部5が幅広に一体形
成され、このリム部5の内周上下両側には、蓋体施錠用
の凹み穴6がそれぞれ穿孔されており、容器本体1の外
部両側には、把持用の搬送ハンドル7がそれぞれ着脱自
在に装着される。
【0015】なお、容器本体1を構成する一対の棚体
2、ボトムプレート、3個の位置決め部材、一対のレー
ル3、ハンドル4、一対の搬送ハンドル7は、ポリカー
ボネート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテル
ケトン、環状オレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂を使用し
て成形される。また、熱可塑性樹脂に導電性の付与され
た材料を使用して成形することもできる。
【0016】嵌合プレート10は、図1、図2、図4な
いし図10に示すように、ポリカーボネート、ポリエー
テルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、環状オレフ
ィン樹脂等の熱可塑性樹脂を使用して断面略U字形、略
コ字形の略長方形に成形される。この嵌合プレート10
は、周壁にエンドレスのシールガスケット11が嵌着さ
れ、この弾性のシールガスケット11が蓋体9の嵌合時
にリム部5内に変形して密嵌し、精密基板Wを整列収納
した収納容器の密封を確保する。
【0017】嵌合プレート10の周壁内面の上下両側に
は、蓋体9の嵌合時に凹み穴6に対向する矩形の出没孔
12が所定の間隔をおいてそれぞれ穿孔され、嵌合プレ
ート10の周壁の左右両側には、カバー体用の複数の係
止穴13が所定の間隔をおいてそれぞれ穿孔される。ま
た、嵌合プレート10の裏面中央には、断面略V字形あ
るいはU字形の整列溝を並べ備えた基板押さえ14が着
脱自在に装着され、この基板押さえ14が上下に並んだ
複数枚の精密基板Wの前端部を所定の一定ピッチで水平
に支持し、前後方向に対する動きを規制する。
【0018】嵌合プレート10の表面中央には図1、図
2、図5、図6等に示すように、自動又は手動による開
閉把持用の膨出台座15が正面略分銅紋(日本の家紋の
一つ)、略H字形、あるいは略鼓形に突出形成され、こ
の膨出台座15が嵌合プレート10の左右両側の周壁と
の間に、係止機構用の設置スペース16をそれぞれ凹ん
だ状態に区画形成する。この膨出台座15の両側壁の上
部には、把持用のつばが張り出し成形され、膨出台座1
5の壁には、カバー体用の複数の係止穴13が所定の間
隔をおいて穿孔される。
【0019】膨出台座15の下部一側と上部他側には、
蓋体開閉装置による蓋体位置決め時に使用される位置決
め穴17がそれぞれ穿孔され、この一対の位置決め穴1
7が蓋体9の中心点を挟んで対角線上に配列される。こ
の一対の位置決め穴17と中心線に対して線対称の位置
は、蓋体吸着用の平坦面とされる。なお、複数の係止穴
13は、膨出台座15の壁に止まらず、嵌合プレート1
0の設置スペース16やその近傍部等にも設けることが
できる。
【0020】各設置スペース16には図5、図6等に示
すように、各設置スペース16の中央部に位置する係止
機構設置用の円筒リブ18、各円筒リブ18の近傍上下
に位置する一対のストッパ19、各円筒リブ18の上下
に位置する複数のカム20がそれぞれ配設される。各円
筒リブ18は周方向に分割形成される。また、各カム2
0は、間隔をおいて平行に相対向する一対のカムレール
21を備え、この一対のカムレール21の表面には、凹
凸からなるカム面22が形成される。
【0021】各係止機構30は、図7ないし図10に示
すように、嵌合プレート10の円筒リブ18にボスリブ
を介して支持される回転可能な一対の回転プレート31
と、嵌合プレート10のカム20に支持され、各回転プ
レート31の回転により直線的にスライドして容器本体
1のリム部5の凹み穴6に嵌合係止する複数枚の係止プ
レート35とから構成される。各回転プレート31は、
円形に形成され、裏面の外周に設置スペース16のスト
ッパ19と摩擦係合する突起が突出形成される。
【0022】各回転プレート31の表面の略円柱形を呈
した中心部には、蓋体開閉装置による外部操作用の操作
穴32が略長方形に穿孔され、外周部には、係止プレー
ト用の一対の案内溝33が所定の角度で半円弧形に湾曲
形成される。また、回転プレートの中心部周面には、手
動操作レバー34が半径外方向に向けて突出形成され
る。この手動操作レバー34は、一対の回転プレート3
1それぞれに蓋体9の中心線に対して線対称となるよう
配設される。
【0023】このように構成された回転プレート31
は、操作穴32に蓋体開閉装置の回転可能なT字形のア
タッチメントが挿入されることにより、90°正逆に回
転する。なお、蓋体開閉装置の接続位置や寸法は、SE
MI規格で容器のサイズ毎に定められている。例えば、
300mmウェーハ用の工程容器の蓋体寸法は、SEM
I規格のE62で標準化された蓋体開閉装置に対応可能
に定められている。
【0024】各係止プレート35は、一対のカムレール
21の幅に対応する略長方形の板体からなり、長手方向
の中心線が回転プレート31の中心と一致するようカム
20のカムレール21に配置される。この係止プレート
35は、一端部が出没孔12を貫通して凹み穴6に嵌合
係止する係止爪36に形成され、他端部にピン37が形
成されており、このピン37が回転プレート31の案内
溝33に下方から直接又は回転ローラ等を介し嵌入され
る。各係止プレート35の両側部には、複数の円柱突起
38が所定の間隔をおいて形成され、各円柱突起38が
カムレール21のカム面22に直接又は回転ローラ等を
介し係合接触する。
【0025】なお、係止機構30の回転プレート31や
係止プレート35等は、ポリカーボネート、フッ含有ポ
リカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエ
ーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアセ
タール等の熱可塑性樹脂を使用して適宜成形される。
【0026】各カバー体40は、例えばポリカーボネー
ト、フッ含有ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイ
ミド、ポリアセタール等の熱可塑性樹脂を使用して屈曲
成形される。このカバー体40は、図1、図2、図5に
示すように、中央部が回転プレート31に対応して丸
く、この中央部から上下に伸びる上下部が係止プレート
35に対応するようそれぞれ略長方形に成形されてお
り、両側部には係止穴13に嵌合する複数の係止片41
がそれぞれ突出形成されるとともに、他側部には操作用
の取り外し片42が突出形成される。
【0027】カバー体40の中央部には、回転プレート
31の操作穴32に略対向する貫通操作孔43が矩形に
穿孔され、この貫通操作孔43が蓋体開閉装置のアタッ
チメントに貫通される。カバー体40の中央部の内側周
壁には切り欠きが周方向に形成され、この切り欠きから
手動操作レバー34が突出して操作可能な状態となる。
【0028】上記構成において、精密基板Wを整列収納
した容器本体1を密封状態に封止する場合には、蓋体開
閉装置が容器本体1に図9の状態の蓋体を押圧嵌合し、
係止機構30の回転プレート31を90°回転させる。
すると、回転プレート31の回転に伴い係止プレート3
5がカム20のカム面22に案内されつつ直線的にスラ
イドし、係止プレート35の係止爪36が嵌合プレート
10の出没孔12を貫通して容器本体1の凹み穴6に嵌
合係止する(図10参照)。この嵌合係止により、容器本
体1が密封状態に封止される。
【0029】なお、回転プレート31は、90°回転す
ると、一のストッパ19に接触し、必要以上の回転が規
制され、操作穴32が任意の位置に位置決めされる。ま
た、図9、図10においては、係止機構30の状態を説
明するため、カバー体40を取り外した状態を示してい
るが、実際の使用に当たっては、カバー体40の装着さ
れた蓋体9が使用される。
【0030】逆に、容器本体1から蓋体9を取り外す場
合、蓋体開閉装置が係止機構30の回転プレート31を
逆方向に90°回転させる。すると、回転プレート31
の逆回転に伴い係止プレート35がカム20のカム面2
2に案内されつつ直線的にスライドし、容器本体1の凹
み穴6に嵌合係止していた係止プレート35の係止爪3
6(図10参照)が嵌合プレート10の出没孔12を介し
て嵌合プレート10内に後退する(図9参照)。この後退
により、容器本体1から蓋体9が取り外し可能な状態と
なる。なお、回転プレート31は、逆方向に90°回転
すると、他のストッパ19に接触し、必要以上の回転が
規制され、操作穴32が任意の位置に位置決めされる。
【0031】上記構成によれば、係止機構30を確保し
つつ、蓋体9を高価な中空構造から簡易なカバー体40
付きの構造に変更するので、蓋体開閉の自動処理が可能
であり、しかも、きわめて安価に製造することができ
る。また、係止機構30の機能そのものにはなんら変更
はないので、後工程の受け入れ工程でも前工程で使用さ
れる収納容器と互換性を有する蓋体付きの収納容器を提
供することができる。また、係る蓋体9を輸送容器に使
用すれば、蓋体9の自動開閉処理が可能になり、加工装
置に接続使用することもできる。したがって、蓋体9の
開閉や精密基板Wの移し替えに際しては別の装置を特に
必要としない。
【0032】また、カバー体40を螺子締結ではなく、
摩擦により装着し、しかも、このカバー体40を取り外
して嵌合プレート10とカバー体40とを別々に洗浄す
るようにすれば、洗浄液の流通空間を広く確保できるの
で、洗浄時に締結具等に洗浄液が付着して乾燥に長時間
を必要としたり、洗浄の大幅な遅延を招くことがなく、
これを通じて洗浄や乾燥の著しい円滑化、効率化、迅速
化、容易化等を図ることが可能になる。また、例え専用
の治具が手元に存在しなくても、手動操作レバー34を
揺動操作するだけで、係止機構30を施錠・解錠するこ
とができる。つまり、何時でも蓋体9を手動で開閉操作
することができるので、開閉操作の便宜を大いに図るこ
とができる。
【0033】また、係止機構30は、螺子等がなく、部
品点数が少ない簡素な構造なので、きわめて安価に製造
することが可能になる。したがって、大量に使用される
収納容器に採用しても、全体的なコストを削減すること
ができる。さらに、膨出台座15が実に掴み易い正面略
分銅紋、略H字形、あるいは略鼓形に形成されるので、
手動による開閉把持操作がきわめて容易となる。さらに
また、回転プレート31の案内溝33と係止プレート3
5のピン37、カムレール21のカム面22と係止プレ
ート35の円柱突起38との間に回転ローラやカムフロ
ア等を介在させれば、摩擦抵抗に伴う樹脂粉の発生を有
効に防止することができる。
【0034】次に、図11ないじ図14は本発明の第2
の実施形態を示すもので、この場合には、容器本体1
を、底部の大部分に矩形の中空を有する容器50と、こ
の容器50の底部に装着されて中空を覆う略半小判形の
ボトムプレート51と、このボトムプレート51の前端
部に超音波溶着や熱溶着等により立設されて容器50の
開口正面に嵌入されるリム部5を含む蓋体嵌合枠52と
から構成するようにしている。
【0035】容器50、ボトムプレート51、蓋体嵌合
枠52は、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポ
リエーテルエーテルケトン、環状オレフィン樹脂等の熱
可塑性樹脂を使用して成形される。容器50は、ボトム
プレート51と超音波溶着や熱溶着等により一体化され
たり、あるいは着脱自在に組み立てられる。ボトムプレ
ート51の左右両側部には、断面略V字形あるいはU字
形の整列溝を並べ備えた棚体2がそれぞれ立設される。
また、カバー体40は、例えばポリカーボネート、フッ
含有ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポ
リアセタール等の熱可塑性樹脂の他、アクリル、スチレ
ン等の透明シートやフィルム等を使用して成形される。
その他の部分については、上記実施形態と略同様である
ので説明を省略する。
【0036】本実施形態においても上記実施形態と同様
の作用効果が期待でき、しかも、簡易な構成とコスト削
減が期待できるのは明らかである。
【0037】なお、上記実施形態では回転プレート31
に案内溝33を、係止プレート35にピン37をそれぞ
れ配設したが、なんらこれに限定されるものではなく、
逆でも良い。さらに、容器50の底部にボトムプレート
51を装着したが、他のプレートでも良い。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、蓋体開閉
の自動処理が可能で、例え後工程の受け入れ工程でも前
工程で使用される収納容器と互換性を有する蓋体付きの
収納容器を得ることができ、しかも、専用装置を特に使
用しなくても、蓋体の開閉や基板の移し替えを行うこと
ができるという効果がある。また、蓋体洗浄の容易化を
実現し、洗浄液を比較的短時間で乾燥させることができ
るとともに、専用の治具がなくても蓋体を開閉操作する
ことができ、さらには係止機構の構成の簡素化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る収納容器の蓋体の実施形態を示す
斜視図である。
【図2】本発明に係る収納容器の蓋体の実施形態におけ
る蓋体とカバー体とを示す概略要部説明図である。
【図3】本発明に係る収納容器の蓋体の実施形態におけ
る開口した容器本体を示す正面図である。
【図4】本発明に係る収納容器の蓋体の実施形態におけ
る蓋体を示す裏面図である。
【図5】本発明に係る収納容器の蓋体の実施形態におけ
る蓋体を示す正面図である。
【図6】本発明に係る収納容器の蓋体の実施形態におけ
る係止機構とカバー体なしの蓋体を示す正面図である。
【図7】本発明に係る収納容器の蓋体の実施形態におけ
る蓋体と係止機構を示す断面説明図である。
【図8】図7の組立状態を示す断面説明図である。
【図9】本発明に係る収納容器の蓋体の実施形態におけ
る係止機構の施錠状態を示す概略正面図である。
【図10】本発明に係る収納容器の蓋体の実施形態にお
ける係止機構の解錠状態を示す概略正面図である。
【図11】本発明に係る収納容器の蓋体の第2の実施形
態を示す分解斜視説明図である。
【図12】本発明に係る収納容器の蓋体の第2の実施形
態を示す正面説明図である。
【図13】本発明に係る収納容器の蓋体の第2の実施形
態を示す一部側面図である。
【図14】本発明に係る収納容器の蓋体の第2の実施形
態を示す底面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 5 リム部 6 凹み穴 9 蓋体 10 嵌合プレート 11 シールガスケット 12 出没孔 13 係止穴(被係止部) 15 膨出台座 16 設置スペース 20 カム 30 係止機構 31 回転プレート 32 操作穴 34 手動操作レバー 35 係止プレート 36 係止爪 40 カバー体 41 係止片(係止部) 43 貫通操作孔 50 容器 51 ボトムプレート(底板プレート) 52 蓋体嵌合枠 W 精密基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 幹雄 東京都中央区日本橋本町四丁目3番5号 信越ポリマー株式会社内 Fターム(参考) 3E084 AA05 AA14 AA24 AB10 BA02 CA03 CC03 DA03 DC03 FA09 FC11 GA08 GB12 GB21 3E096 AA06 BA15 BA16 BB08 CA02 CA08 CB03 CC02 DA17 DA25 DB06 DC04 EA02X EA02Y FA30 FA31 GA07 GA13 5F031 CA02 CA05 DA08 EA02 EA12 EA14 EA20 FA01 FA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体の開口部を蓋体で着脱自在に覆
    う収納容器の蓋体であって、 上記蓋体を、上記容器本体の開口部に嵌め入れられる嵌
    合プレートと、この嵌合プレートに取り付けられ、外部
    操作に基づいて上記容器本体の開口部に嵌め入れられた
    嵌合プレートを施錠又は解錠する係止機構と、該嵌合プ
    レートの表面に取り付けられて該係止機構を覆うカバー
    体とから構成し、このカバー体に該係止機構用の貫通操
    作孔を設けたことを特徴とする収納容器の蓋体。
  2. 【請求項2】 上記容器本体を、底部に中空を有する容
    器と、この容器の底部中空を覆う底板プレートと、この
    底板プレートに設けられて該容器の開口部に嵌め入れら
    れる蓋体嵌合枠とから構成した請求項1記載の収納容器
    の蓋体。
  3. 【請求項3】 上記係止機構を、上記嵌合プレートに支
    持される回転可能な回転プレートと、該嵌合プレートに
    支持され、上記回転プレートの回転によりスライドして
    上記容器本体の開口部内周の凹み穴に係わり合う複数の
    係止プレートとから構成し、該回転プレートの中心部に
    外部操作用の操作穴を設けるとともに、この回転プレー
    トには手動操作レバーを設けた請求項1又は2記載の収
    納容器の蓋体。
  4. 【請求項4】 上記嵌合プレートと上記カバー体のいず
    れか一方に係止部を、他方には該係止部と着脱自在に係
    わり合う被係止部をそれぞれ設け、上記カバー体に、上
    記回転プレートの操作穴に略対向する貫通操作孔を設け
    た請求項3記載の収納容器の蓋体。
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