JP2003174009A - エッチング方法およびエッチング装置 - Google Patents

エッチング方法およびエッチング装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板上の高誘電率材料を含む薄膜を選択的にエ
ッチングすることができるエッチング方法およびエッチ
ング装置を提供する。 【解決手段】ホットプレート45によって所定の温度に
加熱されたウエハWの表面に、ふっ酸蒸気発生容器43
から、ふっ酸水溶液の蒸気が導かれる。ウエハWの表面
には、高誘電率材料からなるゲート絶縁膜が、酸化シリ
コン膜やポリシリコン膜などとともに形成されている。
ふっ酸の気相エッチングにおけるエッチングレートは、
温度依存性が極めて高いので、ウエハWの温度を適切に
調整することによって、酸化シリコン膜およびポリシリ
コン膜に大きな損傷を与えることなく、ウエハW上のゲ
ート絶縁膜を良好に選択除去してパターニングできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基板表面に形成
された高誘電率材料を含む薄膜(ゲート絶縁膜など)を
選択的にエッチングするためのエッチング方法およびエ
ッチング装置に関する。処理対象となる基板には、半導
体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディス
プレイ用ガラス基板等が含まれる。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路素子の高集積化および微
細化に伴って、ゲート長が短縮され、それに応じてゲー
ト絶縁膜が薄膜化されてきた。しかし、ゲート絶縁膜の
薄膜化とゲートからのリーク電流の増加とはトレードオ
フの関係にあり、もはやゲート絶縁膜の薄膜化は限界に
達している。そこで、従来からゲート絶縁膜の材料とし
て用いられてきた酸化シリコンに代えて、この酸化シリ
コンよりも誘電率の高い高誘電率材料(いわゆるhig
h−k材料)を用いて厚いゲート絶縁膜を形成すること
が提案されている。このような高誘電率材料の候補とし
ては、ハフニア(HfO2)、アルミナ(Al23)、
ジルコニア(ZrO2)などが挙げられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの高
誘電率材料は、従来からの薬液を用いたエッチングにお
いては、シリコン半導体素子の基本構成材料とも言える
ポリシリコンおよび酸化シリコンに対する選択性がな
い。したがって、基板上で高誘電率材料の薄膜をパター
ニングすることができない。そのため、このような高誘
電率材料をゲート絶縁膜やキャパシタとして用いた半導
体集積回路素子の実用的な製造方法は存在しない。
【0004】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、基板上の高誘電率材料を含む薄膜を選択
的にエッチングすることができるエッチング方法および
エッチング装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板
(W)の表面から高誘電率材料を含む薄膜(1)をエッ
チング除去するエッチング方法であって、基板を所定の
温度に加熱する基板加熱工程と、この基板加熱工程と並
行して、上記基板の表面に薬液またはケミカルガスを含
む蒸気を供給することによって、当該基板の表面の高誘
電率材料を含む薄膜を選択的にエッチング除去する蒸気
供給工程とを含むことを特徴とするエッチング方法であ
る。なお、括弧内の英数字は後述の実施形態における対
応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
【0006】上記薬液は、ふっ酸、硝酸、酢酸、塩酸お
よび硫酸などの酸を含む薬液であってもよい。また、上
記薬液はアンモニア等のアルカリを含む薬液であっても
よい。さらに、上記薬液は、これらの酸またはアルカリ
に、過酸化水素水やオゾン等の酸化剤、またはメタノー
ル等の有機溶剤を加えた混合液であってもよい。なお、
薬液を含む蒸気とは、薬液そのものの蒸気(薬液蒸気)
であってもよいし、この薬液蒸気を不活性ガスなどのキ
ャリアガス中に混合させたものであってもよい。
【0007】また、上記ケミカルガスは、無水ふっ酸ガ
ス、アンモニアガス、塩化水素ガス、二酸化窒素ガス、
およびSO3ガスのうちのいずれか1つを含むガス、あ
るいはこれらのうちの2以上のガスの混合ガスであって
もよい。なお、ケミカルガスを含む蒸気とは、ケミカル
ガスと水蒸気とが混合されたものであってもよいし、ケ
ミカルガスとメタノールなどの有機溶剤の蒸気とが混合
されたものであってもよく、また、これらをさらに不活
性ガスなどのキャリアガス中に混合させたものであって
もよい。
【0008】このような薬液またはケミカルガスを含む
蒸気によるエッチングでは、エッチングレートの温度依
存性が極めて大きい。そこで、高誘電率材料のエッチン
グレートが大きく、基板表面に形成されたその他の材料
の薄膜のエッチングレートが小さくなるように基板を所
定の温度に加熱した状態で、蒸気を基板表面に導くこと
よって、高誘電率材料を含む薄膜を選択的にエッチング
除去することができる。
【0009】これにより、高誘電率材料を含む薄膜を用
いた半導体集積回路素子等の装置の実用的な製造方法を
実現することができ、そのような装置の量産が可能にな
る。請求項2記載の発明は、上記基板加熱工程における
上記所定の温度が50℃以上160℃以下であることを
特徴とする請求項1記載のエッチング方法である。この
ような温度条件を設定することによって、高誘電率材料
を含む薄膜を良好な選択性でエッチング除去できる。
【0010】請求項3記載の発明は、上記蒸気供給工程
と並行して、上記基板が置かれた空間を所定の気圧(た
とえば、100〜300Torr)に減圧する減圧工程をさ
らに含むことを特徴とする請求項1または2記載のエッ
チング方法である。薬液またはケミカルガスを含む蒸気
によるエッチングにおけるエッチングレートは、温度依
存性が高いばかりでなく、基板が置かれる空間の気圧に
対する依存性も大きい。そこで、蒸気を用いたエッチン
グを行う際に、基板が置かれた空間を所定の気圧に減圧
することによって、エッチング選択性をより高めること
ができる。
【0011】請求項4記載の発明は、基板(W)の表面
から高誘電率材料を含む薄膜(1)をエッチング除去す
るエッチング方法であって、基板が置かれた空間を所定
の気圧(たとえば、100〜300Torr)に減圧する減
圧工程と、この減圧工程と並行して、上記基板の表面に
薬液またはケミカルガスを含む蒸気を供給することによ
って、当該基板の表面の高誘電率材料を含む薄膜を選択
的にエッチング除去する蒸気供給工程とを含むことを特
徴とするエッチング方法である。
【0012】上述のとおり、薬液またはケミカルガスを
含む蒸気を用いたエッチングのエッチングレートは、基
板が置かれた空間の気圧に大きく依存する。そこで、基
板が置かれた空間を所定の気圧に減圧することによっ
て、基板表面の高誘電率材料を含む薄膜を良好な選択性
で除去または変質させることができる。請求項5記載の
発明は、上記薄膜は、ゲート絶縁膜またはキャパシタで
あることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
載のエッチング方法である。
【0013】ゲート絶縁膜に適用可能な高誘電率材料に
は、ハフニア(HfO2)、アルミナ(Al23)、ジ
ルコニア(ZrO2)、ジルコニアシリサイド(ZrS
iO)、タンタルオキサイド(TaO)などがある。ゲ
ート電極等の配線用の金属膜としては、銅、アルミニウ
ム、タングステンなどが使用可能である。請求項6記載
の発明は、基板(W)の表面から高誘電率材料を含む薄
膜(1)をエッチング除去するエッチング装置であっ
て、基板を所定の温度で加熱するための基板加熱手段
(45)と、上記基板の表面の高誘電率材料を含む薄膜
を選択的にエッチング除去するために、上記基板加熱手
段によって所定の温度に加熱されている当該基板の表面
に薬液またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供
給手段(31〜34,36,37,43,52〜54)
とを含むことを特徴とするエッチング装置である。
【0014】この構成により、請求項1の発明に関して
述べた効果と同様な効果を達成できる。請求項7記載の
発明は、基板(W)の表面から高誘電率材料を含む薄膜
(1)をエッチング除去するエッチング装置であって、
基板が置かれた空間を所定の気圧に減圧する減圧手段
(55)と、上記基板の表面の高誘電率材料を含む薄膜
を選択的にエッチング除去するために、上記減圧手段に
よって所定の気圧に減圧された空間に置かれた当該基板
の表面に薬液またはケミカルガスを含む蒸気を供給する
蒸気供給手段(31〜34,36,37,43,52〜
54)とを含むことを特徴とするエッチング装置であ
る。
【0015】この構成により、請求項4の発明に関して
述べたのと同様な作用効果を実現できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る気相エッチング装置によって、
基板の一例である半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」
という。)Wが処理される様子を示す断面図である。ウ
エハW上には、図1(a)に示すように、ゲート絶縁膜1
が形成されており、このゲート絶縁膜1上にゲート電極
2が形成されている。その他、図示は省略するが、ウエ
ハWの表面には、ポリシリコン膜や酸化シリコン膜のパ
ターンが形成されている。
【0017】この状態のウエハWに対して気相エッチン
グ処理が施されることによって、ゲート電極2の直下領
域以外の領域におけるゲート絶縁膜1が選択的に除去さ
れて、ゲート絶縁膜1のパターニングが行われる。ゲー
ト絶縁膜1には、いわゆるHigh−k(高誘電率)絶
縁膜が適用されており、ゲート電極2は、銅、アルミニ
ウムまたはタングステンなどの金属膜からなっている。
【0018】High−k絶縁膜は、ゲート絶縁膜とし
て従来から用いられてきた酸化シリコン膜よりも誘電率
が高い材料からなる絶縁膜であり、ハフニア(Hf
2)、アルミナ(Al23)、ジルコニア(ZrSi
O)、ジルコニアシリサイド(ZrSiO)、またはタ
ンタルオキサイド(TaO)などからなる膜が該当す
る。この発明の一実施形態では、気相エッチングによっ
て、ウエハW上の酸化シリコン膜やポリシリコン膜の損
傷を最小限に抑制しつつ、ウエハW上のゲート絶縁膜1
が選択的に除去される。
【0019】図2は、この発明の一実施形態に係る気相
エッチング装置の構成を説明するための図解的な断面図
である。この装置は、ウエハWの表面からHigh−k
絶縁膜を選択的にエッチング除去するための装置であ
る。この装置は、ハウジング41内に、薬液としての酸
を含む水溶液の一例であるふっ酸水溶液42を密閉状態
で貯留するふっ酸蒸気発生容器43を備えている。この
ふっ酸蒸気発生容器43の下方には、ふっ酸蒸気を下方
に向かって放出するための貫通孔が多数形成されたパン
チングプレート44が設けられている。
【0020】パンチングプレート44の下方に、処理対
象のウエハWをパンチングプレート44に対向させた状
態で水平に保持するホットプレート45が配置されてい
る。このホットプレート45は、モータ等を含む回転駆
動機構46によって鉛直軸線まわりに回転される回転軸
47の上端に固定されている。ホットプレート45の平
面視における外方側には、ハウジング41の底面41a
に対して上下に収縮するベローズ48が設けられてい
る。このベローズ48は、上端縁をパンチングプレート
44の周囲に当接させて、ホットプレート45の周縁の
空間を密閉して処理チャンバを形成する密閉位置(図2
において実線で示す位置)と、その上端縁がホットプレ
ート45の上面45aによりも下方に退避した退避位置
(図2において破線で示す位置)との間で、図示しない
駆動機構によって伸長/収縮駆動されるようになってい
る。
【0021】ベローズ48の内部空間は、ハウジング4
1の底面41aに接続された排気配管49を介して、排
気手段55により排気されるようになっている。この排
気手段55は、排気ブロワまたはエジェクタなどの強制
排気機構であってもよいし、当該基板表面処理装置が設
置されるクリーンルームに備えられた排気設備であって
もよい。ホットプレート45の側方には、ウエハWを搬
入するための搬入用開口21、およびウエハWを排出す
るための搬出用開口22が、ハウジング41の側壁に形
成されている。これらの開口21,22には、それぞれ
シャッタ38,39が配置されている。ウエハWの搬入
時には、ベローズ48が退避位置(図2の破線の位置)
に下降させられるとともに、シャッタ38が開成され、
図示しない搬送ロボットによって、ホットプレート45
にウエハWが受け渡される。また、ウエハWの搬出時に
は、ベローズ48が退避位置とされるとともに、シャッ
タ39が開成されて、ホットプレート45上のウエハW
が別の搬送ロボット(図示せず)に受け渡されて搬出さ
れる。
【0022】ふっ酸蒸気発生容器43には、ふっ酸水溶
液42の液面の上方の空間35に、キャリアガスとして
の窒素ガスを供給する窒素ガス供給配管54が接続され
ている。また、この空間35は、バルブ37を介して、
パンチングプレート44へとふっ酸蒸気を導くためのふ
っ酸蒸気供給路36に接続することができるようになっ
ている。ふっ酸蒸気供給路36には、窒素ガス供給源3
1からの窒素ガスが、流量コントローラ(MFC)3
2、バルブ33および窒素ガス供給配管34を介して供
給されるようになっている。
【0023】また、窒素ガス供給源31からの窒素ガス
は、流量コントローラ52およびバルブ53を介して、
窒素ガス供給配管54に与えられるようになっている。
ふっ酸蒸気発生容器43内に貯留されるふっ酸水溶液4
2は、いわゆる擬似共弗組成となる濃度(たとえば、1
気圧、室温(20℃)のもとで、約39.6%)に調製
されている。この擬似共弗組成のふっ酸水溶液42は、
水とふっ化水素との蒸発速度が等しく、そのため、バル
ブ37からふっ酸蒸気供給路36を介してパンチングプ
レート44にふっ酸蒸気が導かれることによってふっ酸
蒸気発生容器43内のふっ酸水溶液42が減少したとし
ても、ふっ酸蒸気供給路36に導かれるふっ酸蒸気の濃
度は不変に保持される。
【0024】ウエハWの表面のHigh−k絶縁膜を選
択除去する時には、ベローズ48はパンチングプレート
44の周縁に密着した密着位置(図2の実線の位置)ま
で上昇させられるとともに、バルブ33,53,37が
開かれる。これによって、ふっ酸蒸気発生容器43内の
空間35において生成されたふっ酸蒸気は、窒素ガス供
給配管54からの窒素ガスによって、バルブ37を介
し、ふっ酸蒸気供給路36へと押し出される。このふっ
酸蒸気は、さらに、窒素ガス供給配管34からの窒素ガ
スによって、パンチングプレート44へと運ばれる。そ
して、このパンチングプレート44に形成された貫通孔
を介して、ウエハWの表面へと供給される。
【0025】図3は、ふっ酸水溶液の蒸気を用いた気相
エッチングにおける、酸化シリコン(SiO2:熱酸化
シリコン)膜、ハフニア(HfO2)膜およびアルミナ
(Al 23)膜のエッチングレートの温度依存性を示す
特性図である。酸化シリコンのエッチングレートはウエ
ハWの温度を上げていくと急激に減少するのに対して、
ハフニアおよびアルミナのエッチングレートはウエハW
の温度が高くなるに従って上昇し、さらにウエハWの温
度が高くなるに従って緩やかに下降することがわかる。
【0026】とくに、ウエハWの温度が45℃以上の領
域では、酸化シリコンのエッチングレートとハフニアお
よびアルミナのエッチングレートとが逆転している。そ
して、ウエハWの温度が50℃以上の領域では、酸化シ
リコンとハフニアおよびアルミナのエッチングレートに
顕著な差があり、この温度領域において気相エッチング
を行えば、ウエハW上のハフニアおよびアルミナを良好
な選択性でエッチング除去できることが理解される。温
度範囲の上限は、ホットプレート45の仕様によって定
まるが、概ね160℃程度である。
【0027】一方、気相エッチング処理におけるエッチ
ングレートは、ウエハWが置かれた空間の気圧にも依存
する。具体的には、約200Torrの減圧雰囲気下に
おいては、ウエハW上のHigh−k絶縁膜を選択除去
することができる。そこで、この実施形態においては、
ホットプレート45は、たとえば、ウエハWの温度を約
60℃に保持することができるように制御される。ま
た、排気手段55は、ホットプレート45上の空間のウ
エハWの周囲の気圧が約200Torrの減圧雰囲気と
なるように制御される。この状態で、ウエハWの表面
に、ふっ酸水溶液の蒸気が導かれる。これによって、ウ
エハW上の酸化シリコン膜およびポリシリコン膜の損傷
を最小限に抑制しつつ、ウエハW上のHigh−k絶縁
膜からなるゲート絶縁膜1を選択的に除去することがで
きる。これにより、High−k絶縁膜をゲート絶縁膜
として用いた半導体集積回路素子等の装置の実用的な生
産手段を提供でき、このような装置の量産が可能にな
る。
【0028】以上、この発明の一実施形態について説明
したが、この発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、上述の実施形態では、ふっ酸水溶液を用いた
気相エッチング処理によってウエハW上のHigh−k
絶縁膜を選択除去する工程について説明したが、気相エ
ッチング処理のために使用される薬液は、ふっ酸のほか
にも、硝酸、酢酸、塩酸、硫酸などの酸を含む薬液であ
ってもよい。また、気相エッチング処理のために使用さ
れる薬液は、アンモニア等のアルカリを含む薬液であっ
てもよい。さらに、これらの酸またはアルカリに、過酸
化水素水、オゾン等の酸化剤、またはメタノール等の有
機溶剤を加えた混合液であってもよい。
【0029】また、上述の実施形態では、薬液(ふっ
酸)を含む蒸気を用いた気相エッチング処理について説
明したが、薬液を含む蒸気の代わりに、ケミカルガスを
含む蒸気を用いてもよい。ここでいうケミカルガスは、
無水ふっ酸ガス、アンモニアガス、塩化水素ガス、二酸
化窒素ガス、およびSO3ガスのうちのいずれか1つを
含むガス、あるいはこれらのうちの2以上のガスの混合
ガスであってもよい。なお、ケミカルガスを含む蒸気と
は、ケミカルガスと水蒸気とが混合されたものであって
もよいし、ケミカルガスとメタノールなどの有機溶剤の
蒸気とが混合されたものであってもよく、また、これら
をさらに不活性ガスなどのキャリアガス中に混合させた
ものであってもよい。
【0030】なお、混合組成の薬液やケミカルガスを用
いる代わりに、このような薬液やケミカルガスの各成分
ごとの蒸気源を設け、各蒸気源からの蒸気をウエハWの
表面に導くようにして、ウエハW近傍において複数の蒸
気を混合させてもよい。蒸気源には、薬液やケミカルガ
スを補充したり、薬液やケミカルガスの濃度を維持した
りするために薬液やケミカルガスの供給機構が付設され
ることが好ましい。
【0031】その他、特許請求の範囲に記載された事項
の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る気相エッチング装
置による処理の一例を説明するための断面図である。
【図2】この発明の一実施形態に係る気相エッチング装
置の構成を示す図解的な断面図である。
【図3】ふっ酸水溶液の蒸気を用いた気相エッチング処
理における各種の膜のエッチグレートの温度依存性を示
す特性図である。
【符号の説明】
1 ゲート絶縁膜 2 ゲート電極 31 窒素ガス供給源 36 ふっ酸蒸気供給路 41 ハウジング 42 ふっ酸水溶液 43 ふっ酸蒸気発生容器 44 パンチングプレート 45 ホットプレート 46 回転駆動機構 48 ベローズ 49 排気配管 55 排気手段 W ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 眞人 京都府京都市上京区堀川通寺之内上る4丁 目天神北町1番地の1 大日本スクリーン 製造株式会社内 (72)発明者 横内 健一 京都府京都市上京区堀川通寺之内上る4丁 目天神北町1番地の1 大日本スクリーン 製造株式会社内 Fターム(参考) 5F004 BA19 BB18 BB24 DA20 DA25 DB13 5F110 AA30 BB01 CC01 DD02 EE02 EE03 EE04 FF01 GG02 QQ04 5F140 AA00 AC36 BA01 BD11 BD12 BD13 BE14 BE17 BF01 BF05 BF07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の表面から高誘電率材料を含む薄膜を
    エッチング除去するエッチング方法であって、 基板を所定の温度に加熱する基板加熱工程と、 この基板加熱工程と並行して、上記基板の表面に薬液ま
    たはケミカルガスを含む蒸気を供給することによって、
    当該基板の表面の高誘電率材料を含む薄膜を選択的にエ
    ッチング除去する蒸気供給工程とを含むことを特徴とす
    るエッチング方法。
  2. 【請求項2】上記基板加熱工程における上記所定の温度
    が50℃以上160℃以下であることを特徴とする請求
    項1記載のエッチング方法。
  3. 【請求項3】上記蒸気供給工程と並行して、上記基板が
    置かれた空間を所定の気圧に減圧する減圧工程をさらに
    含むことを特徴とする請求項1または2記載のエッチン
    グ方法。
  4. 【請求項4】基板の表面から高誘電率材料を含む薄膜を
    エッチング除去するエッチング方法であって、 基板が置かれた空間を所定の気圧に減圧する減圧工程
    と、 この減圧工程と並行して、上記基板の表面に薬液または
    ケミカルガスを含む蒸気を供給することによって、当該
    基板の表面の高誘電率材料を含む薄膜を選択的にエッチ
    ング除去する蒸気供給工程とを含むことを特徴とするエ
    ッチング方法。
  5. 【請求項5】上記薄膜は、ゲート絶縁膜またはキャパシ
    タであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    に記載のエッチング方法。
  6. 【請求項6】基板の表面から高誘電率材料を含む薄膜を
    エッチング除去するエッチング装置であって、 基板を所定の温度で加熱するための基板加熱手段と、 上記基板の表面の高誘電率材料を含む薄膜を選択的にエ
    ッチング除去するために、上記基板加熱手段によって所
    定の温度に加熱されている当該基板の表面に薬液または
    ケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給手段とを含
    むことを特徴とするエッチング装置。
  7. 【請求項7】基板の表面から高誘電率材料を含む薄膜を
    エッチング除去するエッチング装置であって、 基板が置かれた空間を所定の気圧に減圧する減圧手段
    と、 上記基板の表面の高誘電率材料を含む薄膜を選択的にエ
    ッチング除去するために、上記減圧手段によって所定の
    気圧に減圧された空間に置かれた当該基板の表面に薬液
    またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給手段
    とを含むことを特徴とするエッチング装置。
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