JP2003173749A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JP2003173749A
JP2003173749A JP2001371130A JP2001371130A JP2003173749A JP 2003173749 A JP2003173749 A JP 2003173749A JP 2001371130 A JP2001371130 A JP 2001371130A JP 2001371130 A JP2001371130 A JP 2001371130A JP 2003173749 A JP2003173749 A JP 2003173749A
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Takayuki Hirano
孝之 平野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電膜の材料がアノードボタンの凸部に付着
しないようにすることで、剥がれ落ちた導電性材料によ
る異常が発生しない陰極線管を提供する。 【解決手段】 ファンネル2に埋め込まれて凸部5aを
有するアノードボタン5と、凸部5aに取り付けられる
ゲッタ組立品12と、ファンネル2の内面に形成される
導電膜41を備え、ゲッタ組立品42はアノードボタン
5に取り付けられるためのゲッタ支持手段12a〜12
bを有する陰極線管であって、アノードボタン5の周囲
には導電膜41が形成されない非塗布領域40がアノー
ドボタン5の形状よりも大きく設定され、ゲッタ支持手
段12a〜12bには、導電膜41とアノードボタン5
を導通させるための導通手段42e〜42fが設けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、製造時の歩留ま
りや検査結果を改善できる陰極線管の構造の改良に関
し、特に、ゲッタを使用する陰極線管のゲッタ指示部材
の周辺構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の陰極線管におけるゲッタ
周辺の概略構成を示す断面図である。図6において、1
は陰極線管の前面となるフェースパネル(パネル)であ
り、2は陰極線管の胴体部分となるファンネルである。
パネル1とファンネル2はフリットガラス3により接合
されている。ファンネルの後方側のネック部分には電子
銃4が配置されている。
【0003】また、ファンネル2には、陰極線管内部の
電極に電圧を印加するためのアノードボタン5が埋め込
まれている。ここで、図7の斜視図に示したように、ア
ノードボタン5は、その内部側平面部5bの中心部に凸
部5aを有しており、ファンネル2に埋め込まれた場合
のアノードボタン5からは内部方向に凸部5aが突出す
る。
【0004】また、ファンネル2の内面は、洗浄された
後に、刷毛等により導電性の塗料が塗られることによ
り、導電膜(内装ダッグ)11が形成される。ここで、
図8の平面図に示したように、アノードボタン5の部分
では、内部側平面部5bの上の多くの面積が被覆される
ように導電膜11が形成される。これは、アノードボタ
ン5に印加される高電圧を導電膜を介して後述するマス
クフレーム等に導通させるために、ある程度大きな接触
面積が必要になるためである。従って、図8のアノード
ボタン5の部分における導電膜11が形成されない非塗
布領域20は、非常に小さな面積であり、刷毛等により
導電性の塗料を塗布する作業は緻密な作業になってい
た。
【0005】パネル1の側面内周には、パネルピン6が
立設されており、そのパネルピン6により、マスクフレ
ーム7が支持されている。また、マスクフレーム7に
は、電子銃4から放出された電子ビーム(電子)70を
色毎に選択するマスク8と、外部からの磁気を遮断する
磁気シールド板9と、導電膜11とマスクフレーム7と
を電気的に導通させるための導通バネ10とが溶接され
ることで支持されている。導通バネ10はバネ性を有す
る板状の金属を加工して形成され、その一端はマスクフ
レーム7に溶接され、他端はなるべく広い面積で導電膜
11に機械的に接触できるように曲面加工等が施されて
おり、高電圧(大電流)に対応できるようになってい
る。
【0006】例えば、アノードボタン5に外部から高電
圧が供給された場合、導電膜11から導通バネ10を介
してマスクフレーム7に伝わり、そこからさらにマスク
8、あるいは、パネル1に高電圧が供給される。陰極線
管を正確に動作させるためには、電子銃4から放出され
る電子(電子ビーム)70を正確にパネル1内面に形成
された蛍光体に正確に導くことが必要である。そのため
には、電子70を加速させたり、進行方向を正確に導く
必要があることから、マスク8、あるいは、パネル1に
は高電圧を供給する必要がある。
【0007】図9は、従来のゲッタ組立品12の構成を
示す平面図である。ゲッタ組立品12は、アノードボタ
ン5から突出する凸部5aに容易に取付できるように、
内側に切れ込みのある円孔12dを有する円還状の取付
部12z(ゲッタ支持手段)、取付部12zから延伸さ
れるゲッタ用スプリング部12a(ゲッタ支持手段)、
ゲッタ用スプリング部12aの先端に設置されるゲッタ
カップ支持部12b(ゲッタ支持手段)、ゲッタ材を収
容してゲッタカップ支持部12bにより支持されるゲッ
タカップ12c、および、ゲッタカップ12cの底面に
設置されて導電膜11に機械的に接触してゲッタカップ
12cを支持する接触支持部12pとから構成されてい
る。
【0008】ここで、接触支持部12pは、距離が近接
しているゲッタカップ12cと導電膜11(ファンネル
2)との間に設置されるため、ゲッタフラッシュ時の高
熱がファンネル2に直接に伝わってクラック等を生じな
いように細線を形状加工して構成されている。
【0009】上記した各部の構成を有する陰極線管の製
造方法としては、まず、ファンネル2に導電膜11を塗
布により形成し、その後に、ゲッタ組立品12をアノー
ドボタン5に取り付け、さらにその後に、シールド板9
等の取付加工が終了しているパネル1とファンネル2が
フリットガラス3により接合される。
【0010】このように、従来の陰極線管では、図8に
示したように、導電膜11をアノードボタン5の内部側
平面部5b上まで塗布することにより、アノードボタン
5に供給された高電圧を導電膜11を介してマスクフレ
ーム7等に伝えていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、導電膜
11を塗布形成する時に、非塗布領域20が非常に小さ
な面積であることから、アノードボタン5の凸部5aに
刷毛等の塗布治具が接触してしまい、凸部5aに導電性
の塗料が付着してしまう場合がある。
【0012】図10は、凸部5aに導電性の塗料が付着
した場合を示す断面図である。凸部5aに導電性材料が
付着してしまうと、その後の、ゲッタ組立品12を取り
付ける工程では、取付部12zの内側に切れ込みのある
円孔12dを凸部5aに押圧して嵌合させることから、
付着していた導電性材料が剥がれ落ちて陰極線管内の他
の部材に付着する。この剥がれ落ちた導電性材料が、例
えば、絶縁部や耐電圧距離が必要な場所に付着すれば、
耐電圧異常が発生する。また、電子70の進路上の部材
に付着すれば画面欠点等の異常が発生する。このよう
に、凸部5aに導電性材料が付着してしまうと、陰極線
管が正常に動作しなくなる場合があった。
【0013】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであって、導電膜11の材料がアノ
ードボタン5の凸部5aに付着しないようにすること
で、剥がれ落ちた導電性材料による異常が発生しない陰
極線管を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、請求項1に記載した本発明の陰極線管は、陰極線
管のファンネルに埋め込まれてファンネル内部に向けて
突出する凸部を有するアノードボタンと、アノードボタ
ンの凸部に取り付けられるゲッタ組立品と、ファンネル
の内面に導電性材料を塗布することにより形成される導
電膜と、導電膜のさらに内側に設置されて該導電膜と導
通する磁気シールド板を備え、ゲッタ組立品はアノード
ボタンに取り付けられるためのゲッタ支持手段を有する
陰極線管であって、ファンネルの内面におけるアノード
ボタンの周囲には、導電膜が形成されない非塗布領域
が、アノードボタンの形状よりも大きくなるように設定
され、ゲッタ支持手段には、導電膜とアノードボタンを
導通させるための導通手段が設けられることを特徴とす
る。
【0015】また、請求項2の本発明は、請求項1に記
載の陰極線管において、導通手段は、アノードボタンを
中心として導電膜に沿い、且つ、ゲッタ支持手段とは異
なる方向に向かって設けられた導電膜導通部と、該導電
膜導通部が導電膜に接触する部分に線接触あるいは面接
触が可能となるように設けられた接触部とを有すること
を特徴とする。
【0016】また、請求項3の本発明は、請求項1に記
載の陰極線管において、導通手段は、アノードボタンを
中心として、磁気シールド板の方向に向かって設けられ
たシールド板導通部と、該シールド板導通部が磁気シー
ルド板に接触する部分に線接触あるいは面接触が可能と
なるように設けられた接触部とを有することを特徴とす
る。
【0017】また、請求項4の本発明は、請求項2また
は3に記載の陰極線管において、導通手段は、ゲッタ支
持手段を接触部の方向に延伸させることにより形成され
ることを特徴とする。
【0018】また、請求項5の本発明は、請求項1から
4の何れかに記載の陰極線管において、導通手段は、ア
ノードボタンを中心として、ゲッタ支持手段と逆方向に
設けられることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本実施の
形態の陰極線管におけるゲッタ周辺の概略構成を示す断
面図である。なお、図1において、図6に示した従来の
陰極線管と同様な機能を有する部分には同じ符号を付与
して重複する説明を省略する。
【0020】図1の陰極線管と、図6に示した従来の陰
極線管の相違点は、アノードボタン5の内部側平面部5
bの上に導電膜41が形成されないことから、アノード
ボタン5の周辺部分における導電膜41が形成されない
非塗布領域40の面積が従来よりも広がっている点と、
ゲッタ組立品42について、その取付部12zを中心と
して延伸されるゲッタ用スプリング部12aとは反対側
に延伸される接触部用スプリング部42e(導通手
段)、および、その先端に設けられて導電膜41と接触
するように形状加工された接触部42f(導通手段)が
追加されている点である。他の構成は、図6に示した従
来の陰極線管の構成と同様である。
【0021】図2は、図1のアノードボタン5の周辺部
分における導電膜11の非塗布領域40の様子を示す平
面図である。図示したように、本実施の形態では、アノ
ードボタン5の内部側平面部5bの上から離れた場所ま
でしか導電膜41が形成されない。従って、非塗布領域
40は、従来の図8に示した非塗布領域20よりも非常
に拡大されている。これにより、本実施形態では、刷毛
等によりファンネル2の内側に導電性の塗料を塗布する
作業を従来よりも容易にすることができる。
【0022】ところが、非塗布領域40がアノードボタ
ン5に接触しなくなることで、このままではマスクフレ
ーム7等に高電圧を印加できなくなってしまう。そこ
で、本実施形態では、ゲッタ組立品42に、接触部用ス
プリング部42e、および、接触部42fを設けて、ア
ノードボタン5からマスクフレーム7等に高電圧を印加
できるようにした。なお、ゲッタカップ12cの底面に
設置されて導電膜11に接触する接触支持部12pは、
上記したようにゲッタフラッシュ時の高熱がファンネル
2に伝わらないように細線を形状加工して構成されてい
るため、アノードボタン5から印加される高電圧(大電
流)を伝導させる手段としては不適切である。
【0023】図3は、図1のゲッタ組立品42の構成を
示す平面図である。図3のゲッタ組立品42では、取付
部12zを中心として延伸されるゲッタ用スプリング部
12aの側の構成は従来と同様であるが、ゲッタ用スプ
リング部12aとは反対側に導電膜41に沿って延伸さ
れる接触部用スプリング部42eを有している。この、
接触部用スプリング部42eは、アノードボタン5から
マスクフレーム7等に高電圧を印加できるように、導通
路の断面の面積を所定値以上確保する必要があるが、バ
ネ性を持たせるために厚み側の寸法については多く増加
させることはできない。そこで、接触部用スプリング部
42eの幅寸法L1は、高電圧を印加できるように、所
定値以上の寸法が必要となる。
【0024】また、接触部用スプリング部42eの先端
には、導電膜11と接触する接触部42fが追加される
が、この部分についても、高電圧を印加できるように、
点接触ではなく、線接触あるいは面接触できるように形
状加工する必要がある。本実施の形態では、所定値以上
の幅寸法が確保された接触部用スプリング部42eをそ
のまま延伸させて接触部42fを形成し、接触部42f
が導電膜11と幅寸法L1で線接触できるようにしてい
る。
【0025】本実施の形態では、上記のように構成にす
ることにより、導電膜11をアノードボタン5上まで塗
布形成しないため、塗布作業が容易になり、アノードボ
タン5の凸部5aに導電膜11の材料が付着する事態が
ほとんど発生しなくなる。そのため、ゲッタ組立品42
をアノードボタン5に取り付ける場合に、凸部5aに付
着した導電材料が脱落することは無くなる。また、本実
施の形態では、ゲッタ組立品42に接触部用スプリング
部42e、および、接触部42fを設けているので、従
来と同様にアノードボタン5からマスクフレーム7等に
高電圧を印加することができる。
【0026】実施の形態2.上記した実施の形態1で
は、ゲッタ組立品42における接触部42fを幅寸法L
1として導電膜41と線接触させることで、導通路の接
触面積を広げていた。しかし、例えば、導電膜41が前
方から後方に向かってのみ曲率が変化する2次元曲面で
なく、それに加えて左右方向にも曲率が変化する3次元
曲面で構成されている場合には、接触部42fを導電膜
41に線接触させるために形状加工することは難しくな
る。
【0027】一方、パネル1の側面内周にパネルピン6
およびマスクフレーム7を介して支持される磁気シール
ド板9は、平面形状であることが多い。そこで、以下に
示す実施の形態2では、ゲッタ組立品の接触部を磁気シ
ールド板9に接触させることにより、線接触あるいは面
接触できるようにした場合を示す。
【0028】図4は、本実施の形態の陰極線管における
ゲッタ周辺の概略構成を示す断面図である。図4の陰極
線管と、図1に示した実施の形態1の陰極線管の相違点
は、ゲッタ組立品52について、接触部用スプリング部
52e(導通手段)が途中で磁気シールド板9の方向に
向けて曲げられて接触部用スプリング部52f(導通手
段)となり、その先端に設けられて磁気シールド板9と
接触するように形状加工された接触部52g(導通手
段)が追加されている点である。他の構成は図1に示し
た実施の形態1と同様である。
【0029】図5は、図4のゲッタ組立品52の構成を
示す平面図である。図5のゲッタ組立品52では、取付
部12zを中心として延伸されるゲッタ用スプリング部
12aの側の構成は実施の形態1と同様であるが、ゲッ
タ用スプリング部12aとは反対側に延伸される接触部
用スプリング部52eが接触部52gまでそのまま延伸
されず、途中で磁気シールド板9の方向に向けて折り曲
げられて接触部用スプリング部52fとなっている。
【0030】この接触部用スプリング部52fは、図4
に示したように直線的に磁気シールド板9の方向に向か
う場合のみでなく、例えば、円弧状に形成して磁気シー
ルド板9の方向に向かわせたり、多段階に折り曲げて磁
気シールド板9の方向に向かわせるように形成しても良
い。この、接触部用スプリング部52fも、アノードボ
タン5からマスクフレーム7等に高電圧を印加できるよ
うに、幅寸法L1が所定値以上の寸法となる。
【0031】また、接触部用スプリング部52fの先端
には、磁気シールド板9と接触する接触部52gが追加
されるが、この部分については、実施の形態1とは逆向
きに接触面が形成される。本実施の形態では、所定値以
上の幅寸法が確保された接触部用スプリング部52fを
そのまま延伸させて接触部52gを形成し、接触部52
gが磁気シールド板9と幅寸法L1で線接触できるよう
にしている。
【0032】また、本実施の形態では、前後方向および
左右方向の双方に平面形状を有する磁気シールド板9に
接触するように接触部52gを形成するため、線接触さ
せるための接触部52gの形状の作成が容易であり、多
数の線接触あるいは面接触できる形状加工が可能にな
る。
【0033】本実施の形態では、上記のように構成にす
ることにより、実施の形態1と同様に、導電膜11の塗
布作業が容易で凸部5aに導電膜11の材料が付着する
事態がほとんど発生しなくなり、ゲッタ組立品52をア
ノードボタン5に取り付ける場合に、凸部5aに付着し
た導電材料が脱落することは無くなることに加えて、接
触部52gの形状の作成が容易になることからゲッタ組
立品52の作成が容易になり、接触部52gの接触面積
を容易に広くできることからアノードボタン5からマス
クフレーム7等に高電圧を確実に印加できるようにな
る。
【0034】また、上記した各実施の形態では、ゲッタ
材の発熱の影響を最小限にするためにはゲッタカップか
ら反対側に延伸することが最も望ましいため、接触部用
スプリング部をゲッタ用スプリング部とは反対側に延伸
したが、本発明はこれに限らず、任意の方向に延伸させ
ても良い。
【0035】また、上記した各実施の形態では、接触部
用スプリング部を取付部12z(ゲッタ支持手段)を延
伸して形成しているので、材料コスト、製造コストおよ
び製造工数の増加を最小限度に抑えることができる。
【0036】また、上記した各実施の形態では、接触部
を導電膜あるいは磁気シールド板と接触させたが、本発
明はこれに限らず、例えば、パネルピン6、マスクフレ
ーム7、マスク8あるいは導通バネ10等の導通部に接
触するように構成しても良い。
【0037】
【発明の効果】このように請求項1および2に記載した
本発明の陰極線管は、アノードボタンの周囲の導電膜の
非塗布領域をアノードボタンの形状よりも大きくなるよ
うに設定し、ゲッタ支持手段に導電膜とアノードボタン
を導通させるための導通手段を設けたので、導電膜の塗
布作業が容易になってアノードボタンの凸部に導電膜の
材料が付着する事態がなくなり、ゲッタ組立品をアノー
ドボタンに取り付ける場合に、凸部に付着した導電材料
が脱落することは無くなる。従って、剥がれ落ちた導電
材料が、絶縁部や耐電圧距離が必要な場所に付着するこ
とによる耐電圧異常、画面欠点等の異常等の陰極線管の
異常が発生しなくなる。
【0038】また、請求項3の本発明は、導通手段を磁
気シールド板に向かう方向に延伸させてシールド板に接
触するように設けたので、上記した効果に加えて、接触
部の形状の作成が容易になることからゲッタ組立品の作
成が容易になり、接触部の接触面積を容易に広くできる
ことからアノードボタンからマスクフレーム等に高電圧
を確実に印加することができる。
【0039】また、請求項4の本発明は、ゲッタ支持手
段を接触部の方向に延伸させることにより導通手段を形
成したので、コストおよび製造工数の増加を抑えること
ができる。
【0040】また、請求項5の本発明は、導通手段をア
ノードボタンを中心としてゲッタ支持手段と逆方向に設
けたので、導通手段から導電膜等に伝わるゲッタ材の発
熱の影響を最小限にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の陰極線管におけるゲッタ周辺
の概略構成を示す断面図である。
【図2】 図1のアノードボタンの周辺部分における導
電膜の非塗布領域の様子を示す平面図である。
【図3】 図1のゲッタ組立品の構成を示す平面図であ
る。
【図4】 実施の形態2の陰極線管におけるゲッタ周辺
の概略構成を示す断面図である。
【図5】 図4のゲッタ組立品の構成を示す平面図であ
る。
【図6】 従来の陰極線管におけるゲッタ周辺の概略構
成を示す断面図である。
【図7】 アノードボタン5を示す斜視図である。
【図8】 導電膜11のアノードボタン5の部分を示し
た平面図である。
【図9】 従来のゲッタ組立品の構成を示す平面図であ
る。
【図10】 凸部に導電性の塗料が付着した場合を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 フェースパネル(パネル)、 2 ファンネル、
3 フリットガラス、4 電子銃、 5 アノードボタ
ン、 5a (アノードボタンの)凸部、6 パネルピ
ン、 7 マスクフレーム、 8 マスク、 9 磁気
シールド板、 10 導通バネ、 11、41 導電膜
(内装ダッグ)、 12、42、52 ゲッタ組立品、
12a ゲッタ用スプリング部(ゲッタ支持手段)、
12b ゲッタカップ支持部(ゲッタ支持手段)、
12c ゲッタカップ、 12d 円孔、 12p 接
触支持部、 12z 取付部、 42e、52e、52
f 接触部用スプリング部(導通手段)、 42f、5
2g 接触部(導通手段)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管のファンネルに埋め込まれてフ
    ァンネル内部に向けて突出する凸部を有するアノードボ
    タンと、前記アノードボタンの凸部に取り付けられるゲ
    ッタ組立品と、前記ファンネルの内面に導電性材料を塗
    布することにより形成される導電膜と、前記導電膜のさ
    らに内側に設置されて該導電膜と導通する磁気シールド
    板を備え、前記ゲッタ組立品は前記アノードボタンに取
    り付けられるためのゲッタ支持手段を有する陰極線管で
    あって、 前記ファンネルの内面における前記アノードボタンの周
    囲には、前記導電膜が形成されない非塗布領域が、前記
    アノードボタンの形状よりも大きくなるように設定さ
    れ、 前記ゲッタ支持手段には、前記導電膜と前記アノードボ
    タンを導通させるための導通手段が設けられることを特
    徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】 前記導通手段は、前記アノードボタンを
    中心として前記導電膜に沿い、且つ、前記ゲッタ支持手
    段とは異なる方向に向かって設けられた導電膜導通部
    と、該導電膜導通部が前記導電膜に接触する部分に線接
    触あるいは面接触が可能となるように設けられた接触部
    とを有することを特徴とする請求項1に記載の陰極線
    管。
  3. 【請求項3】 前記導通手段は、前記アノードボタンを
    中心として、前記磁気シールド板の方向に向かって設け
    られたシールド板導通部と、該シールド板導通部が前記
    磁気シールド板に接触する部分に線接触あるいは面接触
    が可能となるように設けられた接触部とを有することを
    特徴とする請求項1に記載の陰極線管。
  4. 【請求項4】 前記導通手段は、前記ゲッタ支持手段を
    前記接触部の方向に延伸させることにより形成されるこ
    とを特徴とする請求項2または3に記載の陰極線管。
  5. 【請求項5】 前記導通手段は、前記アノードボタンを
    中心として、前記ゲッタ支持手段と逆方向に設けられる
    ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の陰極
    線管。
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