JP2003172196A - 内燃機関のノック制御装置 - Google Patents

内燃機関のノック制御装置

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JP2003172196A
JP2003172196A JP2001373135A JP2001373135A JP2003172196A JP 2003172196 A JP2003172196 A JP 2003172196A JP 2001373135 A JP2001373135 A JP 2001373135A JP 2001373135 A JP2001373135 A JP 2001373135A JP 2003172196 A JP2003172196 A JP 2003172196A
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combustion engine
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JP2001373135A
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Iku Otsuka
郁 大塚
Toshimitsu Ito
利光 伊藤
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Toyota Motor Corp
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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料カットの解除直後におけるノック制御を精
度良く行うことができる内燃機関のノック制御装置を提
供する。 【解決手段】ノック判定レベルekvalの設定におい
て、燃料カット継続中カウンタecfckcseの値が
燃料カット継続判定値EFCEXE以上のとき(ステッ
プ110でYES)、ノック判定レベル補正係数ekk
valとして嵩上げ用補正係数EKKVALFC(例え
ば2)が設定される。燃料カット解除後であって、燃料
カット復帰後カウンタecfckcsrの値が燃料カッ
ト復帰判定値EFCRTN以上のとき(ステップ116
でYES)、ノック判定レベル補正係数ekkvalと
して初期用補正係数EKKVALINT(例えば1)が
設定される(ステップ118)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のノック
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気/燃料の混合気を圧縮し点火プラグ
により着火する内燃機関においては一般に、ノックセン
サがノッキング(ノック)を検出すると点火時期を徐々
に遅角させ、ノッキングが検出されなくなると点火時期
を逆に進角させて点火時期を最適化するという点火時期
のフィードバック制御が行われている。
【0003】このような内燃機関のノック制御は、ノッ
クセンサの出力信号のピーク値がノック判定レベルより
も大きいかどうかを判定することによってノッキングの
有無が判定される。このノック判定レベルは、バックグ
ランドレベル(ノックが発生していないときのノックセ
ンサの出力レベル)とノック判定用の適合定数との積で
算出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内燃機関に
おいては燃費の向上を目的として、車両減速中に燃料カ
ットが行われる。このような燃料カット中においては内
燃機関の燃焼が行われずノッキングが発生することもな
い。燃料カット中におけるバックグランドレベルは燃料
供給中において検出されるバックグランドレベルよりも
小さい値となり、ノック判定レベルも小さい値となって
いる。燃料カットの解除後において、燃料カット中のノ
ック判定レベルに基づいてノッキングの有無が判定され
ると、このノック判定レベルは小さな値になっているた
め、ノッキング有りと誤判定されてしまい、その結果、
点火時期が不必要に遅角側に補正され出力の低下を招い
てしまう。
【0005】このような問題を解決するために、燃料カ
ット開始前のバックグランドレベルを保持し、このバッ
クグランドレベルに基づいて算出したノック判定レベル
を燃料カット解除後のノック判定に用いるようにした内
燃機関のノック制御装置が特開平5−222996号公
報において開示されている。
【0006】しかし、上記公報に開示されたノック制御
装置では、燃料カット開始前のバックグランドレベルに
基づいてノック判定レベルを算出するようにしているた
め、燃料カット解除後にはそのノック判定レベルの値が
大きすぎる場合がある。このときにはノッキング無しと
誤判定されてしまい、点火時期が不必要に進角側に補正
されてしまい、ノック制御の精度が低下するという問題
がある。
【0007】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、燃料カットの解除直後にお
けるノック制御を精度良く行うことができる内燃機関の
ノック制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載の発明は、内燃機関の燃焼状態を検出するノ
ック検出手段と、前記ノック検出手段の検出結果に基づ
いてノック判定レベルを算出するレベル算出手段と、前
記ノック検出手段の検出結果と前記レベル算出手段によ
って算出されたノック判定レベルとに基づいてノックの
判定を行い、該判定結果に基づいてノックレベルを許容
レベルまで抑制する内燃機関のノック制御装置におい
て、前記内燃機関の燃料カット復帰直後において前記レ
ベル算出手段によって算出されるノック判定レベルを嵩
上げするレベル補正手段を設けたことを要旨とする。
【0009】こうした構成によれば、燃料カット中にノ
ック検出手段の検出結果に基づいてレベル算出手段によ
ってノック判定レベルが算出される。このノック判定レ
ベルは燃焼がない状態でのノック検出手段の検出結果に
基づいて算出されている。そして、燃料カットが解除さ
れると、前記ノック判定レベルは嵩上げされて燃焼を加
味したものとなる。そのため、この嵩上げされたノック
判定レベルは適切な値になり、燃料カットの解除直後に
おけるノック判定及びノック制御の精度を向上すること
ができるようになる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記レベル補正手段は、前記内燃機関の燃料カット
の解除時から所定時間経過するまでは、前記ノック算出
手段によって算出されるノック判定レベルを嵩上げする
ことを要旨とする。
【0011】こうした構成によれば、燃料カットを解除
しても供給された燃料が実際に燃焼するまでに所要時間
が必要である。この所要時間内にノック判定レベルの嵩
上げを行うことにより、燃料カット解除直後の燃焼によ
るノックの誤検出を抑制することができ、ノック検出及
びノック制御の精度を向上することができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2におい
て、前記レベル補正手段は、前記内燃機関の燃料カット
の解除時から所定時間経過した後は、ノック判定レベル
の嵩上げを解除することを要旨とする。
【0013】こうした構成によれば、燃料カットの解除
時から所定時間経過すれば燃料は確実に燃焼し、その燃
焼状態がノック検出手段によって検出されてノック判定
レベルが算出される。そのため、このノック判定レベル
は燃料の燃焼を加味した適切な値になり、ノック判定及
びノック制御を精度よく行うことができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかにおいて、前記レベル補正手段は、前記内燃機
関の燃料カットの実行開始時から所定時間が経過したと
き、前記レベル算出手段によって算出されるノック判定
レベルを嵩上げすることを要旨とする。
【0015】こうした構成によれば、燃料カットを開始
してもそれ以前に供給された燃料が実際に燃焼するまで
に所要時間が必要である。この所要時間内にノック判定
レベルの嵩上げは行わないため、燃料カット開始直後の
ノックの誤検出を抑制することができ、ノック検出及び
ノック制御の精度を向上することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内燃機関のノ
ック制御装置を具体化した一実施形態について、図面を
参照して説明する。図1は、本実施形態に係る自動車の
エンジンシステムを示す概略構成図である。
【0017】図1に示すように、エンジン11を構成す
るシリンダブロック12にはシリンダ13が形成され、
そのシリンダ13内にはピストン15が往復移動可能に
収容されている。エンジン11内にはシリンダ13及び
シリンダヘッド14とピストン15の上面とによって燃
焼室16が区画形成されている。エンジン11は出力軸
であるクランクシャフト17と、ピストン15の往復運
動をクランクシャフト17の回転運動に変換するコネク
ティングロッド19とを備えている。
【0018】シリンダ13の外壁には、エンジン11の
ノッキングを検知するノック検出手段としてのノックセ
ンサ18が配設されている。また、クランクシャフト1
7の近傍には、クランクシャフト17の回転数を検出す
る回転数センサ20が配設されている。
【0019】一方、シリンダヘッド14には、燃焼室1
6と連通する吸気ポート22及び排気ポート23が設け
られている。吸気ポート22及び排気ポート23には、
それぞれ吸気弁24及び排気弁25が設けられている。
吸気ポート22にはインテークマニホールド26が接続
され、インテークマニホールド26内は吸気通路26a
となっている。また、インテークマニホールド26には
サージタンク27が設けられるとともに、同インテーク
マニホールド26におけるシリンダヘッド14側の端部
には、吸気ポート22へ燃料を噴射供給するための燃料
噴射弁28が設けられている。サージタンク27には、
サージタンク27内における吸気圧力を検出する吸気圧
センサ29が配設されている。
【0020】また、シリンダヘッド14の上方には、タ
イミングベルト(図示略)を介して上記クランクシャフ
ト17と連結された2本のカムシャフト21a,21b
が配設されている。
【0021】また、シリンダヘッド14には、燃焼室1
6内に吸入された混合気に点火するための点火プラグ3
2が設けられている。この点火プラグ32には、イグニ
ッションコイル33及びイグナイタ34が電気的に接続
されている。イグナイタ34は電子制御装置(以下単に
「ECU」という)40から出力される点火信号に基づ
いてイグニッションコイル33の1次コイルに対する電
流の通電及び遮断を行い、イグニッションコイル33は
この1次電流の遮断時に2次コイル側に誘起される高電
圧によって点火プラグ32に火花放電を起こさせる。す
なわち、点火プラグ32は、ECU40からイグナイタ
34へ出力される点火信号に従って点火を行う。
【0022】こうした構造を有するエンジン11にあっ
ては、その動力を得るために、上記燃焼室16内におい
て、吸気、圧縮、燃焼・膨張、排気の4行程が行われ
る。まず吸気行程において、燃料噴射弁28から噴射さ
れた燃料とインテークマニホールド26から吸入された
空気との混合ガスが、吸気弁24の開弁及びピストン1
5の下動によって吸気ポート22を通って燃焼室16内
に吸入される。
【0023】次に圧縮行程において、吸気弁24の閉弁
とともに下死点に達したピストン15が上動する。これ
により燃焼室16の容積は小さくなり、同燃焼室16内
に充満した混合ガスが圧縮される。続く燃焼・膨張行程
において、上記点火プラグ32から所定の点火時期にて
火花が発火され、圧縮された混合ガスに点火される。こ
れにより燃焼室16内の混合ガスは爆発し、同混合ガス
の燃焼膨張によってピストン15が下死点方向に押し下
げられ、エンジン11に動力が付与される。そして、燃
焼後の混合ガスは、排気行程において、排気弁25の開
弁及びピストン15の上動に伴い、排気ガスとして排気
ポート23から送り出される。
【0024】ECU40には、上記イグナイタ34、上
記ノックセンサ18、回転数センサ20、吸気圧センサ
29が接続されている。また、ECU40にはアイドル
スイッチ、アクセル開度センサ、スロットル開度セン
サ、水温センサ等のセンサ類の検出値が入力される。ア
イドルスイッチはアクセルペダルの踏み込み有無を検出
するものであり、アクセル開度センサはアクセルペダル
の踏み込み量(アクセル開度ACCP)を検出するもの
である。スロットル開度センサはエンジン11への吸気
経路に設けられて吸入空気量を調整するスロットルバル
ブの開度(スロットル開度TA)を検出し、水温センサ
はエンジン冷却水温THWを検出する。
【0025】ECU40は、マイクロコンピュータを中
心として構成されており、内部に備えたROM(Read O
nly Memory)に書き込まれているプログラムに応じて必
要な演算処理を実行する。ECU40はこの演算結果に
基づいて、スロットルバルブの開度を調整するスロット
ルバルブモータ、燃料噴射弁28あるいはイグナイタ3
4、その他のアクチュエータ類を駆動することにより、
エンジン11を好適に制御する。
【0026】本実施形態においては、車両の通常走行中
において車速がある程度の高速度域にあるときにアクセ
ルペダルがオフ(踏込量が「0」)とされて車両が減速
走行状態になると、ECU40は、エンジン11への燃
料噴射を停止して燃料カット(FC)を行う。このよう
に燃料カット制御を行うことにより、エンジン11の燃
費向上を図ることができる。
【0027】こうした車両減速中の燃料カット制御時に
おいてエンジン11の回転速度はいずれ低下する。エン
ジン回転速度がアイドル回転速度付近まで低下するとエ
ンジン11がストールを起こすこととなる。そのため、
ECU40はエンジン回転速度が所定の回転速度(復帰
回転速度)よりも低下した場合に、燃料カットを解除し
て燃料噴射を再開させることによりエンジン11を燃焼
させ、エンジン回転速度をアイドル回転速度に安定化さ
せる。
【0028】また、ECU40はエンジン11のノッキ
ングの発生を検出し、ノッキングが発生した場合には点
火時期制御によって同ノッキングの発生を防止してい
る。この点火時期制御は上述した上記イグナイタ34の
作動時期を制御することにより行われる。ECU40の
ROMには、前記したように各種制御プログラムととも
に、エンジン11のノッキングの発生の有無を判定する
ために必要なノック判定レベルekval(図4参照)
を求めるためのマップ又は演算式が予め記録されてい
る。このノック判定レベルekvalの算出には図4に
示すバックグランドレベルBGが使用される。バックグ
ランドレベルBGはエンジン11にノッキングが発生し
ていないときのノックセンサ18の出力レベルに基づい
て求められる。このノック判定レベルekvalはバッ
クグランドレベルBGに対して例えば所定の係数を乗ず
ることによって算出される。
【0029】そして、ECU40は、ノックセンサ18
の出力信号のピーク値が前記求めたノック判定レベルe
kvalの値よりも大きいかどうかを比較することによ
ってエンジン11のノッキング発生の有無を判定する。
すなわち、ノックセンサ18の出力信号のピーク値がノ
ック判定レベルekvalよりも大きい場合にはECU
40はノッキング有りと判定する。逆にノックセンサ1
8の出力信号のピーク値がノック判定レベルekval
以下の場合にはECU40はノッキング無しと判定す
る。そして、ECU40はノッキングが検出されると点
火時期を徐々に遅角側に制御し、ノッキングが検出され
なくなると点火時期を逆に進角させて点火時期を最適化
する。
【0030】上述したように、本実施形態のエンジン1
1では燃料カットが実行される運転状態があり、燃料カ
ットの前後においても適切なノック制御を行う必要があ
る。図4はその燃料カット中におけるノック制御の作用
を示している。燃料カット中においてはエンジン11の
燃焼が行われずノッキングが発生することもない。その
ため、燃料カット中におけるバックグランドレベルBG
は燃料供給中において検出されるバックグランドレベル
BGよりも小さい値となる。このバックグランドレベル
BGに基づいて算出されるノック判定レベルekval
は小さい値となる。よって、燃料カットの解除後におい
て、ECU40がこのノック判定レベルekvalに基
づいてエンジン11のノッキングの有無を判定するとノ
ッキング有りと誤判定する可能性がある。その結果、E
CU40は点火時期を不必要に遅角側に補正し出力の低
下を招く可能性がある。そこで、本実施形態では、EC
U40はエンジン11の燃料カット開始直後から燃料カ
ット復帰直後までの期間において燃料カット中のバック
グランドレベルBGに基づいて算出されるノック判定レ
ベルekvalを嵩上げ補正するようになっている。
【0031】次に、上述した実施形態におけるノック制
御処理の処理手順を、図2,3に示すフローチャートに
従って説明する。なお、このルーチンは上記ECU40
のROM内に記録された制御プログラムに基づき、例え
ば所定のクランクアングル毎に繰り返し実行される。
【0032】図2はバックグランドレベルの算出処理を
示すフローチャートである。まずステップ100におい
て、燃料カット中かどうかが判定される。燃料カット中
であると判定されると(ステップ100でYES)、処
理はステップ102に進み、燃料カット中でないと判定
されると(ステップ100でNO)、処理はステップ1
04に進む。
【0033】ステップ102では燃料カット継続中カウ
ンタecfckcseがインクリメントされ、燃料カッ
ト復帰後カウンタecfckcsrがリセットされる。
燃料カット継続中カウンタecfckcseは燃料カッ
トの開始時からの経過時間を計測するものである。燃料
カット復帰後カウンタecfckcsrは燃料カットの
解除時からの経過時間を計測するものである。
【0034】ステップ104では燃料カット継続中カウ
ンタecfckcseがリセットされ、燃料カット復帰
後カウンタecfckcsrがインクリメントされる。
図3はノック判定レベルの算出処理を示すフローチャー
トである。
【0035】まずステップ110において、燃料カット
継続中カウンタecfckcseの値が燃料カット継続
判定値EFCEXE(例えば100カウント)以上かど
うかに基づいて燃料カット開始後にバックグランドレベ
ルBGの値が小さいかどうかが判定される。燃料カット
継続中カウンタecfckcseの値が燃料カット継続
判定値EFCEXE以上であると判定されると(ステッ
プ110でYES)、処理はステップ112に進む。燃
料カット継続中カウンタecfckcseの値が燃料カ
ット継続判定値EFCEXE未満であると判定されると
(ステップ110でNO)、処理はステップ116に進
む。
【0036】ステップ112ではノック判定レベルek
valを補正するためのノック判定レベル補正係数ek
kvalとして嵩上げ用補正係数EKKVALFC(例
えば2)が設定される。この後、処理はステップ114
に進む。
【0037】ステップ116では燃料カット復帰後カウ
ンタecfckcsrの値が燃料カット復帰判定値EF
CRTN(例えば100カウント)以上かどうかに基づ
いて燃料カットの解除後にバックグランドレベルBGの
値が大きいかどうかが判定される。燃料カット復帰後カ
ウンタecfckcsrの値が燃料カット復帰判定値E
FCRTN以上であると判定されると(ステップ116
でYES)、処理はステップ118に進む。燃料カット
復帰後カウンタecfckcsrの値が燃料カット復帰
判定値EFCRTN未満であると判定されると(ステッ
プ116でNO)、ノック判定レベル補正係数ekkv
alとして保持されている前の値が採用され、処理はス
テップ114に移行する。
【0038】ステップ118ではノック判定レベル補正
係数ekkvalとして初期用補正係数EKKVALI
NT(例えば1)が設定される。この後、処理はステッ
プ114に進む。
【0039】ステップ114ではバックグランドレベル
BGに基づいて算出されたノック判定レベルekval
にノック判定レベル補正係数ekkvalを乗ずること
によってノック判定レベルekvalが算出される。す
なわち、燃料カット継続中カウンタecfckcseの
値が燃料カット継続判定値EFCEXE以上であるとバ
ックグランドレベルBGの値が小さいため、嵩上げ用補
正係数EKKVALFC(例えば2)に基づいてノック
判定レベルekvalが嵩上げ補正される。また、燃料
カット復帰後カウンタecfckcsrの値が燃料カッ
ト復帰判定値EFCRTN以上であるとバックグランド
レベルBGの値は大きいため、初期用補正係数EKKV
ALINT(例えば1)に基づいてノック判定レベルe
kvalが補正される。
【0040】そして、ECU40はステップ114にお
いて算出したノック判定レベルekvalとノックセン
サ18の出力信号に基づいてエンジン11のノック判定
及びその判定結果に基づく点火時期制御を実施する。
【0041】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、以下のような効果を得ることができる。 ・ 本実施形態では、ECU40は燃料カット中のバッ
クグランドレベルBGに基づいて算出されるノック判定
レベルekvalを嵩上げして燃焼を加味したものとし
ている。そのため、この嵩上げされたノック判定レベル
ekvalは適切な値になり、燃料カットの解除直後に
おけるノック判定及びノック制御の精度を向上すること
ができる。
【0042】・ 本実施形態では、ECU40はエンジ
ン11の燃料カットの解除時から所定時間EFCRTN
経過するまでは、ノック判定レベルekvalを嵩上げ
するようにしている。燃料カットを解除しても供給され
た燃料が実際に燃焼するまでに所定時間EFCRTNが
必要であるが、この所定時間EFCRTN内にノック判
定レベルekvalの嵩上げを行うことにより、燃料カ
ット解除直後の燃焼によるノックの誤検出を抑制するこ
とができ、ノック検出及びノック制御の精度を向上する
ことができる。
【0043】・ 本実施形態では、ECU40はエンジ
ン11の燃料カットの解除時から所定時間EFCRTN
経過した後は、ノック判定レベルekvalの嵩上げを
解除するようにしている。燃料カットの解除時から所定
時間EFCRTN経過すれば燃料は確実に燃焼し、その
燃焼状態がノックセンサ18によって検出されてノック
判定レベルekvalが算出される。そのため、このノ
ック判定レベルekvalは燃料の燃焼を加味した適切
な値になり、ノック判定及びノック制御を精度よく行う
ことができる。
【0044】・ 本実施形態では、ECU40はエンジ
ン11の燃料カットの実行開始時から所定時間EFCE
XEが経過したとき、バックグランドレベルBGに基づ
いて算出されるノック判定レベルekvalを嵩上げし
て燃焼を加味したものとしている。燃料カットを開始し
てもそれ以前に供給された燃料が実際に燃焼するまでに
所要時間EFCEXEが必要である。この所要時間EF
CEXE内にノック判定レベルekvalの嵩上げは行
わないため、燃料カット開始直後のノックの誤検出を抑
制することができ、ノック検出及びノック制御の精度を
向上することができる。
【0045】なお、実施の形態は次のように変更しても
よい。 ・ 上記実施形態では、燃料カット継続判定値EFCE
XEと燃料カット復帰判定値EFCRTNとを等しい値
に設定したが、これらを互いに異なる任意の値に設定し
てもよい。
【0046】・ 上記実施形態における嵩上げ用補正係
数EKKVALFCはエンジン11の種類に応じて任意
の値に設定してもよい。 ・ 上記実施形態では、ノック検出手段として混合気の
燃焼による振動を検出するノックセンサ18を用いた
が、混合気の燃焼によって発生するイオン電流の発生時
期に基づいてノックを検出するイオン電流検出センサを
用いてもよい。なお、この場合、バックグランドレベル
BGもイオン電流に基づいて算出することは言うまでも
無い。
【0047】・ 上記実施形態ではガソリンエンジン1
1に具体化したが、点火プラグ32によって燃料に点火
する方式のエンジン、例えばLPG(液化石油ガス)や
LNG(液化天然ガス)を燃料とするエンジンに具体化
してもよい。
【0048】次に、前記各実施形態から把握できる他の
技術的思想について記載する。 ・ 請求項1〜4のいずれかにおいて、前記ノック検出
手段は前記内燃機関の振動を検出するノックセンサであ
ることを特徴とする内燃機関のノック制御装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の内燃機関を示す断面略図及びブロ
ック図。
【図2】本実施形態によるバックグランドレベル算出処
理を示すフローチャート。
【図3】本実施形態によるノック判定レベル算出処理を
示すフローチャート。
【図4】燃料カット中のノック制御の作用を示す説明
図。
【符号の説明】
11…内燃機関としてのエンジン、13…シリンダ、1
5…ピストン、16…燃焼室、17…クランクシャフ
ト、18…ノックセンサ、20…回転数センサ、21
a,21b…カムシャフト、29…吸気圧センサ、40
…電子制御装置(ECU)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 43/00 F02D 43/00 301H F02P 5/152 F02P 5/15 D 5/153 Fターム(参考) 3G022 CA06 CA09 DA02 EA02 FA01 FA08 GA02 GA05 GA08 GA13 3G084 BA13 BA17 DA01 DA04 DA38 EA05 EA11 EC02 FA10 FA11 FA25 FA33 FA38 3G301 HA01 JA08 JA22 KA26 KA27 LB01 LB02 MA24 MA25 NA01 NA08 NB01 NB11 NB14 NE23 PA07Z PC08Z PE01Z PE03Z PE04Z PE09Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の燃焼状態を検出するノック検出
    手段と、 前記ノック検出手段の検出結果に基づいてノック判定レ
    ベルを算出するレベル算出手段と、 前記ノック検出手段の検出結果と前記レベル算出手段に
    よって算出されたノック判定レベルとに基づいてノック
    の判定を行い、該判定結果に基づいてノックレベルを許
    容レベルまで抑制する内燃機関のノック制御装置におい
    て、 前記内燃機関の燃料カット復帰直後において前記レベル
    算出手段によって算出されるノック判定レベルを嵩上げ
    するレベル補正手段を設けたことを特徴とする内燃機関
    のノック制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記レベル補正手段は、前記内燃機関の燃料カットの解
    除時から所定時間経過するまでは、前記ノック算出手段
    によって算出されるノック判定レベルを嵩上げすること
    を特徴とする内燃機関のノック制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記レベル補正手段は、前記内燃機関の燃料カットの解
    除時から所定時間経過した後は、ノック判定レベルの嵩
    上げを解除することを特徴とする内燃機関のノック制御
    装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記レベル補正手段は、前記内燃機関の燃料カットの実
    行開始時から所定時間が経過したとき、前記レベル算出
    手段によって算出されるノック判定レベルを嵩上げする
    ことを特徴とする内燃機関のノック制御装置。
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US7251556B2 (en) 2004-12-22 2007-07-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Knock determination device for internal combustion engine
US7263430B2 (en) 2004-04-22 2007-08-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine knock determination device and ignition control system including the same
JP2013122191A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関の制御装置

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