JP2003171474A - 生分解性フィルム - Google Patents

生分解性フィルム

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JP2003171474A JP2001373861A JP2001373861A JP2003171474A JP 2003171474 A JP2003171474 A JP 2003171474A JP 2001373861 A JP2001373861 A JP 2001373861A JP 2001373861 A JP2001373861 A JP 2001373861A JP 2003171474 A JP2003171474 A JP 2003171474A
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Hidetaka Nakayama
英隆 中山
Shoichi Satani
昭一 佐谷
Naoki Taya
直紀 田矢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、柔軟性に優れ、かつTダイ押出機に
より成形できる生分解性フィルムを提供すること。 【解決手段】 脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジカルボン
酸からなるジカルボン酸成分と脂肪族ジオールからなる
ジオール成分との重縮合物を主成分とする脂肪族−芳香
族ポリエステル系樹脂(A)35〜65重量%、脂肪族
ジカルボン酸からなるジカルボン酸成分と脂肪族ジオー
ルからなるジオール成分との重縮合物を主成分とし、か
つMFR(190℃,2. 16kg−荷重)が1. 0〜
9. 0g/10分である脂肪族ポリエステル系樹脂
(B)25〜50重量%および生分解性可塑剤(C)4
〜20重量%の三成分系生分解性樹脂組成物をTダイ押
出機によりキャストロールに押出してフィルム化した生
分解性フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脂肪族芳香族ポリ
エステル系樹脂、脂肪族ポリエステル系樹脂および生分
解性可塑剤からなる生分解性組成物、および該生分解性
組成物にポリカプロラクトン系樹脂を配合してなる生分
解性組成物であって、透明性、柔軟性に優れ、かつTダ
イ押出機により成形できる生分解性フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、廃棄後速やかに分解され、自然環
境下で蓄積されることのない製品が望まれており、各種
生分解性樹脂が市販されている。
【0003】Tダイ押出機によりフィルム成形できる生
分解性樹脂として、脂肪族ポリエステル系樹脂が知られ
ているが、例えば、ポリ乳酸系樹脂では透明性に優れて
いるものの柔軟性に乏しい。また、ビオノーレ(昭和高
分子社製、商品名)に代表されるような脂肪族ポリエス
テル系樹脂では透明性に乏しく用途によっては使用に制
限があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】透明性に優れた生分解
性樹脂として、脂肪族芳香族ポリエステルを多官能イソ
シアネートで高分子化した脂肪族芳香族ポリエステル系
樹脂が知られているが、この樹脂を用いてTダイ押出機
によりフィルムに成形すると、キャストロールへの粘着
が激しくロールからの剥がれが悪いため、安定したフィ
ルムの生産が困難である。
【0005】本発明の目的は、透明性および柔軟性に優
れ、かつTダイ押出機により成形できる生分解性フィル
ムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者らは、脂肪族−芳香族ポリエステル系樹
脂、脂肪族ポリエステル系樹脂および生分解性可塑剤か
らなる生分解性組成物、または、該生分解性組成物にポ
リカプロラクトン系樹脂を配合してなる生分解性組成物
にすることにより、透明性、柔軟性に優れたフィルムを
Tダイ押出機により成形できることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、脂肪族ジカルボン酸
と芳香族ジカルボン酸からなるジカルボン酸成分と脂肪
族ジオールからなるジオール成分との重縮合物を主成分
とする脂肪族−芳香族ポリエステル系樹脂(A)35〜
65重量%、脂肪族ジカルボン酸からなるジカルボン酸
成分と脂肪族ジオールからなるジオール成分との重縮合
物を主成分とし、かつMFR(190℃,2. 16kg
−荷重)が1. 0〜9. 0g/10分である脂肪族ポリ
エステル系樹脂(B)25〜50重量%および生分解性
可塑剤(C)4〜20重量%を配合した生分解性樹脂組
成物をTダイによりキャストロールに押出してフィルム
化したことを特徴とする。さらに、脂肪族ジカルボン酸
と芳香族ジカルボン酸からなるジカルボン酸成分と脂肪
族ジオールからなるジオール成分との重縮合物を主成分
とする脂肪族―芳香族ポリエステル系樹脂(A)35〜
65重量%、脂肪族ジカルボン酸からなるジカルボン酸
成分と脂肪族ジオールからなるジオール成分との重縮合
物を主成分とし、かつMFR(190℃,2. 16kg
−荷重)が1. 0〜9. 0g/10分である脂肪族ポリ
エステル系樹脂(B)25〜50重量%、生分解性可塑
剤(C)4〜20重量%、さらにポリカプロラクトン系
樹脂(D)4〜40重量%を配合した生分解性樹脂組成
物をTダイによりキャストロールに押出してフィルム化
したこと特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で使用する脂肪族−芳香族
ポリエステル系樹脂としてはアジピン酸およびテレフタ
ル酸からなるジカルボン酸成分と、1,4−ブタンジオ
ールからなるジオール成分とを縮合してなる脂肪族−芳
香族ポリエステルを多官能イソシアネートで高分子化し
たものが好ましく、また、上記の1,4−ブタンジオー
ル以外の成分としては、2,3−ブタンジオール、1,
3−ブタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,
5−ペンタンジゴール、2,4−ペンタンジオール、
1,6−へキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
ジエチレングリコール等が挙げられる。
【0009】脂肪族ポリエステル系樹脂(B)として
は、コハク酸からなるジカルボン酸成分とブタンジオー
ルからなるジオール成分とを縮合してなる脂肪族ポリエ
ステルを多官能イソシアネートで高分子化した脂肪族ポ
リエステルであることが好ましい。その他のジカルボン
酸成分としては、アジピン酸、セバシン酸、イタコン酸
等の脂肪族ジカルボン酸が挙げられるが、好ましくはコ
ハク酸が挙げられる。その他のジオール成分としては、
2,3−ブタンジール、1,3−ブタンジオール、1,
4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジール、2,
4−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオール、ネ
オペンチルグリコール、エチレンブリコール、ジエチレ
ングリコールなどの脂肪族ジオールが挙げられるが、好
ましくは1,4−ブタンジオールが挙げられる。脂肪族
ポリエステル系樹脂(B)は、MFRが1〜9g/10
分であり、好ましくは2〜8g/10分、特に好ましく
は4〜7g/10分である。
【0010】脂肪族ポリエステル樹脂(B)のMFRが
1.0g/10分未満だとフィルムの成形性が悪くな
り、9.0g/10分を超えるとサージング現象が発生
し、フィルムの連続した安定な製造が困難になる。
【0011】生分解性可塑剤(C)としては、脂肪族−
芳香族ポリエステル系樹脂(A)、脂肪族ポリエステル
系樹脂(B)、ポリカプロラクトン系樹脂(D)に好適
に使用することできる可塑剤であればよく、特に限定さ
れるのものではないが、例えば、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコールなどの脂肪族アルコール系
可塑剤、アセチルクエン酸トリブチル、グリセリンモノ
ラウリルジアセテート、トリアセチン、セバシン酸など
の脂肪族エステル系可塑剤、エステルの変性物としてエ
ポキシ化大豆油、エポキ化アマニ亜油等が挙げられ、好
ましくは、アセチル化モノグリセライド系可塑剤が挙げ
られる。
【0012】生分解性可塑剤(C)の配合割合は、4重
量%未満であるとフィムルの透明性の向上効果が十分で
なく、20重量%を超えるとフィルム表面のブリードが
目立つ傾向にある。
【0013】ポリカプロラクトン系樹脂(D)は、カプ
ロラクトンのホモポリマーに限らず、カプロラクトンと
他の脂肪族ヒドロキシカルボン酸とのコポリマーでもよ
い。ポリカプロラクトン系樹脂(D)の数平均分子量M
nは30,000〜300,000、好ましくは40,
000〜200,000である。
【0014】本発明の生分解組成物の組成比は、脂肪族
―芳香族ポリエステル系樹脂(A)が35〜65重量、
好ましくは40〜60重量%、脂肪族ポリエステル系樹
脂(B)が25〜50重量%、好ましくは30〜45重
量%、ポリカプロラクトン系樹脂(C)が4〜40重量
%、好ましくは5〜20重量%である。
【0015】脂肪族−芳香族ポリエステル系樹脂(A)
が35重量%未満であるとフィルムの柔軟性や透明性が
劣るようになり、また65重量%を超えるとキャストロ
ールに粘着する傾向が強くなるのでフィルムの生産性が
悪化する。脂肪族ポリエステル系樹脂(B)が25重量
%未満だとキャストロールに粘着する傾向が強く、50
重量%を超えるとフィルムの柔軟性が劣るようになる。
ポリカプロラクトン系樹脂(C)が4重量% 未満だとフ
ィルムの透明性が劣るようになり、40重量%を超える
とキャストロールに粘着する傾向が強くなる。
【0016】本発明の生分解性フィルムには、本発明の
効果を損なわない範囲において任意に添加剤を併用する
ことができる。配合される添加剤としては生分解性およ
び公知の樹脂添加剤全般を挙げることができる。例え
ば、可塑剤、熱安定剤、滑剤、ブロッキング防止剤、核
剤、酸化防止剤、紫外線安定剤、抗菌剤、充填剤、着色
剤、 帯電防止剤、澱粉等が挙げられる。
【0017】本発明の三成分系生分解組成物及び必要に
応じて添加される樹脂添加剤との混練方法は、一般的な
方法が好ましく使用できる。具体的には、ペレットや粉
体、固体の細片等をヘンシェルミキサーやリボンミキサ
ーで乾式混合し、単軸や2 軸の押出し機、バンバリーミ
キサー、ニーダー、ミキシングロールなどの公知の溶融
混練機に供給して溶融混練することができる。例えば、
組成物の一例の製造方法として、脂肪族―芳香族ポリエ
ステル樹脂、脂肪族ポリエステル樹脂およびポリカプロ
ラクトンをタンブラーにいれて10分〜20分攪拌混合
しする。その後、単軸或いは2軸押出機等により140
〜210℃程度で溶融混練を行い樹脂組成物のペレット
を得ることができる。
【0018】フィルムへの加工は、Tダイ押出機からキ
ャストロールに押出し、冷却する方法を用いる。
【0019】本発明の生分解性フィルムは、用途は特に
限定されないが、包装材、食料品等の包装フィルム、農
業用フィルム、生ゴミ袋等に使用することができる。さ
らに、使用目的により、本発明の生分解性フィルムを他
のフィルムとの積層フィルムの形態で使用することもで
きる。
【0020】以下、本発明の実施例を挙げるが、本発明
はかかる実施例によって何ら限定されるものではない。
また、本発明において得られるフィルムは、次の評価項
目により評価した。
【0021】( ロールハガレ性)Tダイによる押出し
後、キャストロールへのフィルムのハガレ性を次の基準
で評価した。 ○:ハガレ性良好のもの ×:ハガレ性悪く密着してしまうもの
【0022】( 透明性)製造した厚さ20μm の各フィ
ルムの光線透過率を分光光度計(日本分光社製、V−5
70型)で測定し、次の基準で評価した。 ◎:70%以上 ○:65%以上、70%未満 △:60%以上、65%未満 ×:60%未満
【0023】( 柔軟性)製造したフィルムの横方向(押
出方向と直角方向)の引張弾性率を引張試験機(島津製
作所社製、オートグラフAG−5000A型)で測定
し、その値を次の基準で評価した。 ○:200N/mm2 未満 △:200N/mm2 以上、250N/mm2 未満 ×:250N/mm2 以上
【0024】配合成分には以下の原料を使用した。脂肪
族−芳香族ポリエステル系樹脂(A)として、ビーエー
エスエフ社製の「エコフレックス」(アジピン酸とテレ
フタル酸および1,4−ブタンジオールとの重縮合物を
多官能イソシアネートで高分子化した脂肪族−芳香族ポ
リエステル系樹脂、MFR約5.0g/10分)、脂肪
族ポリエステル系樹脂(B)として昭和高分子社製の
「ビオノーレ#1903」( コハク酸と1,4−ブタン
ジオールとの重縮合物を多官能イソシアネートで高分子
化した脂肪族ポリエステル系樹脂、MFR約5.5g/
10分) 、「ビオノーレ#1001」(コハク酸と1,
4−ブタンジオールとの重縮合物を多官能イソシアネー
トで高分子化した脂肪族ポリエステル系樹脂、MFR約
2.0g/10分)、生分解性可塑剤(C)として理研
ビタミン社製の「リケマールPL−009」(グリセリ
ンモノラウリルジアセテート)、ポリカプロラクトン系
樹脂(D)としてダイセル化学工業社製の「プラクセル
H7」(数平均分子量70,000)。
【0025】また、以下の樹脂を比較例のみに使用し
た。脂肪族ポリエステル系樹脂として昭和高分子社製の
「ビオノーレ#3020」(コハク酸とアジピン酸およ
び1,4−ブタンジオールとの重縮合物を多官能イソシ
アネートで高分子化した脂肪族ポリエステル系樹脂、M
FR約25.0g/分)。
【0026】実施例1 脂肪族−芳香族ポリエステル系樹脂(A)「エコフレッ
クス」45重量%、脂肪族ポリエステル系樹脂(B)
「ビオノーレ#1903」45重量%及び生分解性可塑
剤(C)「リケマールPL−009」10重量%を混合
し、Tダイ押出機により押出し、30℃のキャストロー
ルで冷却して厚さ20μmのフィルムを成形した。フィ
ルムの評価を表1に示す。
【0027】実施例2 脂肪族−芳香族ポリエステル系樹脂(A)「エコフレッ
クス」45重量%、脂肪族ポリエステル系樹脂(B)
「ビオノーレ#1001」45重量%および生分解性可
塑剤(C)「リケマールPL−009」10重量%を混
合し、実施例1と同様の方法でフィルムを成形した。フ
ィルムの評価を表1 に示す。
【0028】実施例3 脂肪族−芳香族ポリエステル系樹脂(A)「エコフレッ
クス」45重量%、脂肪族ポリエステル系樹脂(B)
「ビオノーレ#1903」40重量%、生分解性可塑剤
(C)「リケマールPL−009」10重量%およびポ
リカプロラクトン系樹脂(D)「プラクセルH7」5重
量%を混合し、実施例1と同様の方法でフィルムを成形
した。フィルムの評価を表1に示す。
【0029】実施例4 脂肪族−芳香族ポリエステル系樹脂(A)「エコフレッ
クス」50重量%、脂肪族ポリエステル系樹脂(B)
「ビオノーレ#1903」40重量%、生分解性可塑剤
(C)「リケマールPL−009」5重量%およびポリ
カプロラクトン系樹脂(D)「プラクセルH7」5重量
%を混合し、実施例1と同様の方法でフィルムを成形し
た。フィルムの評価を表1 に示す。
【0030】比較例1 脂肪族−芳香族ポリエステル系樹脂(A)「エコフレッ
クス」50重量%および脂肪族ポリエステル系樹脂
(B)「ビオノーレ#1903」50重量%を混合し、
実施例1と同様の方法でフィルムを成形した。フィルム
の評価を表1に示す。
【0031】比較例2 脂肪族−芳香族ポリエステル系樹脂(A)「エコフレッ
クス」50重量%および脂肪族ポリエステル系樹脂
(B)「ビオノーレ#1001」50重量%を混合し、
実施例1と同様の方法でフィルムを成形した。フィルム
の評価を表1に示す。
【0032】比較例3 脂肪族−芳香族ポリエステル系樹脂(A)「エコフレッ
クス」60重量%、生分解性可塑剤(C)「リケマール
PL−009」10重量%およびポリカプロラクトン系
樹脂(D)「プラクセルH7」30重量%を混合し、実
施例1と同様の方法でフィルムを成形しようとしたが、
キャストロールへの密着がひどく、フィルムを製造する
ことができなかった。
【0033】比較例4 脂肪族−芳香族ポリエステル系樹脂(A)「エコフレッ
クス」80重量%、脂肪族ポリエステル系樹脂(B)
「ビオノーレ#1903」10重量%、生分解性可塑剤
(C)「リケマールPL−009」5重量%およびポリ
カプロラクトン系樹脂(D)「プラクセルH7」5重量
%を混合し、実施例1と同様の方法でフィルムを成形し
ようとしたが、キャストロールへの密着がひどく、フィ
ルムを製造することができなかった。。
【0034】比較例5 脂肪族−芳香族ポリエステル系樹脂(A)「エコフレッ
クス」80重量%、脂肪族ポリエステル系樹脂(B)
「ビオノーレ#1001」10重量%、生分解性可塑剤
(C)「リケマールPL−009」5重量%およびポリ
カプロラクトン系樹脂(D)「プラクセルH7」5重量
%を混合し、実施例1と同様の方法でフィルムを成形し
ようとしたが、キャストロールへの密着がひどく、フィ
ルムを製造することができなかった。
【0035】比較例6 脂肪族−芳香族ポリエステル系樹脂(A)「エコフレッ
クス」50重量%、脂肪族ポリエステル系樹脂「ビオノ
ーレ#3020」40重量%、生分解性可塑剤(C)
「リケマールPL−009」5重量%およびポリカプロ
ラクトン系樹脂(D)「プラクセルH7」5重量%を混
合し、実施例1と同様の方法でフィルムを成形した。フ
ィルムの評価を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、脂肪族−芳香族ポリエ
ステル系樹脂、脂肪族ポリエステル系樹脂および生分解
性可塑剤からなる三成分系生分解性組成物とすることに
より、透明性、柔軟性に優れているTダイ押出機による
生分解性フィルムを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 67:04) C08L 67:04 B29K 67:00 B29K 67:00 Fターム(参考) 4F071 AA44 AA45X AA51 AA88 AC05 AC10 AE04 AF52 BA02 BB02 BB06 BC01 BC17 4F207 AA24 AG01 KA01 KA17 KF01 KL84 KW45 4J002 CD163 CF03W CF03X CF04W CF05W CF07W CF193 CF194 CH023 EC046 ED036 EH046 EH056 FD023 FD026 GG02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジカルボン酸
    からなるジカルボン酸成分と脂肪族ジオールからなるジ
    オール成分との重縮合物を主成分とする脂肪族−芳香族
    ポリエステル系樹脂(A)35〜65重量%、脂肪族ジ
    カルボン酸からなるジカルボン酸成分と脂肪族ジオール
    からなるジオール成分との重縮合物を主成分とし、かつ
    MFR(190℃,2. 16kg−荷重)が1. 0〜
    9. 0g/10分である脂肪族ポリエステル系樹脂
    (B)25〜50重量%および生分解性可塑剤(C)4
    〜20重量%を配合した生分解性樹脂組成物をTダイに
    よりキャストロールに押出してフィルム化した生分解性
    フィルム。
  2. 【請求項2】脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジカルボン酸
    からなるジカルボン酸成分と脂肪族ジオールからなるジ
    オール成分との重縮合物を主成分とする脂肪族−芳香族
    ポリエステル系樹脂(A)35〜65重量%、脂肪族ジ
    カルボン酸からなるジカルボン酸成分と脂肪族ジオール
    からなるジオール成分との重縮合物を主成分とし、かつ
    MFR(190℃,2. 16kg−荷重)が1. 0〜
    9. 0g/10分である脂肪族ポリエステル系樹脂
    (B)25〜50重量%、生分解性可塑剤(C)4〜2
    0重量%、さらにポリカプロラクトン系樹脂(D)4〜
    40重量%を配合した生分解性樹脂組成物をTダイによ
    りキャストロールに押出してフィルム化した生分解性フ
    ィルム。
  3. 【請求項3】上記脂肪族−芳香族ポリエステル系樹脂
    (A)の脂肪族ジカルボン酸がアジピン酸であり、芳香
    族カルボン酸がテレフタル酸であり、芳香族ジオールが
    1,4−ブタンジオールである請求項1または請求項2
    に記載の生分解性フィルム。
  4. 【請求項4】上記の脂肪族ポリエステル系樹脂(B)
    の、ジカルボン酸成分がコハク酸であり、ジオール成分
    が1,4−ブタンジオールである請求項1または請求項
    2に記載の生分解性フィルム。
  5. 【請求項5】ポリカプロラクトン系樹脂(D)の分子量
    が40,000〜200,000である請求項2に記載
    の生分解性フィルム。
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