JP2003171157A - セメントモルタル用高分子エマルジョン及びセメントモルタル組成物 - Google Patents

セメントモルタル用高分子エマルジョン及びセメントモルタル組成物

Info

Publication number
JP2003171157A
JP2003171157A JP2001368619A JP2001368619A JP2003171157A JP 2003171157 A JP2003171157 A JP 2003171157A JP 2001368619 A JP2001368619 A JP 2001368619A JP 2001368619 A JP2001368619 A JP 2001368619A JP 2003171157 A JP2003171157 A JP 2003171157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
polymer emulsion
cement mortar
mass
emulsion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001368619A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3962248B2 (ja
JP2003171157A5 (ja
Inventor
Kunio Matsuki
邦夫 松木
Katsuhide Yomogida
勝英 蓬田
Takuya Isobe
卓也 磯部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Resonac Kenzai Corp
Original Assignee
Showa Highpolymer Co Ltd
Showa Denko Kenzai KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Highpolymer Co Ltd, Showa Denko Kenzai KK filed Critical Showa Highpolymer Co Ltd
Priority to JP2001368619A priority Critical patent/JP3962248B2/ja
Publication of JP2003171157A publication Critical patent/JP2003171157A/ja
Publication of JP2003171157A5 publication Critical patent/JP2003171157A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3962248B2 publication Critical patent/JP3962248B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸度、耐エフロ性に優れ、塗膜のベタ付き感
が無く、かつ長期耐久性に優れたセメントモルタル用高
分子エマルジョン及びこのエマルジョンを配合したセメ
ントモルタルを提供すること。 【解決手段】 保護コロイドにより乳化重合したエチレ
ン−ビニルエステル系高分子エマルジョン(A成分)を
主成分とし、これにノニオン系界面活性剤により乳化重
合したエチレン−ビニルエステル系高分子エマルジョン
(B成分)及び/またはアクリル系高分子エマルジョン
(C成分)を配合したセメントモルタル用高分子エマル
ジョン、及びこのエマルジョンを配合したセメントモル
タル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメントモルタル
用高分子エマルジョン及び該高分子エマルジョンを配合
したセメントモルタル組成物に関するものである。更に
詳しくは本発明の合成高分子エマルジョンは、これをセ
メントモルタル組成物に配合することにより、ベタ付き
感がなく、下地素材との接着強度、防水性能、柔軟性等
に優れ、かつこれらの耐久性を高めることが可能なもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より水和凝固型の防水用セメントモ
ルタル組成物(以下モルタル組成物という)としては、
セメント・骨材に粉末樹脂や合成高分子エマルジョンを
添加したものが知られている。例えば、特開平10−5
3452号公報では、粉末樹脂として水と練るだけで再
乳化するオレフィン系粉末樹脂を使用しているが、この
粉末樹脂は再乳化速度が遅く、均一分散が難しい。その
ため比較的厚膜に施工すると乾燥収縮に伴う内部歪みが
大きく良好な塗膜が得られない問題がある。合成高分子
エマルジョンとしてエチレン−酢酸ビニル共重合体エマ
ルジョンを用いる技術も従来より知られている。例え
ば、特公昭47−33054号公報では、酢酸ビニル成
分の含有量60〜90質量%のエチレン−酢酸ビニル共
重合体エマルジョンがセメントに対し樹脂固形分として
2〜40重量%の割合で混入したセメント組成物が開示
されている。また、特開昭55−56050号公報に
は、アニオン系界面活性剤及びノニオン系界面活性剤を
粒子安定剤として得られたエチレン−酢酸ビニル共重合
体エマルジョンをセメント混和剤として用いることが開
示されている。特開昭64−61338号公報には、ポ
リビニルアルコール等の水溶性高分子と特定のHLBの
ノニオン系界面活性剤とを安定化剤とするエチレン−酢
酸ビニル共重合体エマルジョンをセメント混和剤として
用いることが開示されている。
【0003】しかしながら、エチレン−酢酸ビニル共重
合体は単独では伸度が小さく、これを配合したモルタル
組成物は特に低温時の伸びが小さい欠点があるうえ、長
期耐久性にも劣る。また、特開平9−87061号公報
では、ノニオン系界面活性剤を乳化剤に用いたエチレン
−酢酸ビニル共重合体樹脂エマルジョンにアクリル樹脂
エマルジョンを混合し更にアルミン酸石灰を配合してな
る塗装用組成物が提案されている。しかし、ノニオン系
界面活性剤を乳化剤としたエチレン−酢酸ビニル共重合
体樹脂エマルジョンは乾燥が遅く、アルミン酸石灰を主
成分とするアルミナセメント以外の普通ポルトランドセ
メントなどにおいては、工期短縮には対応できず、また
乳化剤に起因する塗膜のベタ付き感が大きい上に、エフ
ロ(白華)の発生も大きいという欠点を有している。ま
た、エマルジョン固形分に対してアルミン酸石灰が30
〜100重量%であり、強度も十分とは言えない。
【0004】柔軟性の改良として、エチレン−酢酸ビニ
ル系に第三成分として各種のビニルエステルを共重合さ
せたものが提案されている。例えば、特公昭52−25
406号公報では、エチレン含有量5〜17重量%、炭
素数が9〜10の分岐脂肪酸ビニルエステル含有量が2
〜30重量%、酢酸ビニル含有量が95〜53重量%の
範囲内にあって、かつガラス転移温度(Tg)が−15
℃〜15℃の範囲内にある共重合体の水性エマルジョン
をセメント及び必要に応じて充填剤及び水と混練してな
るセメント組成物が開示されている。また、特公昭55
−19912号公報では、保護コロイドとして数平均分
子量300〜2700、平均ケン化度75〜97%のポ
リビニルアルコールを用いたエチレン含有量12〜30
重量%、第三級脂肪族モノカルボン酸エステル含有量が
0.5〜30重量%、及び残部が第一脂肪族モノカルボ
ン酸ビニルエステルからなる共重合体分散液を、セメン
トに対して樹脂固形分として5〜30重量%の割合で混
入して得られるセメントモルタル組成物が開示されてい
る。かかる第三成分として各種のビニルエステルを用い
た場合、クラックへの追随性をかなり改善することが可
能であるが、長期の場合、柔軟性が低下し、クラックへ
の追随性が悪くなるという大きな問題点がある。
【0005】また、特公平01−126251号公報で
は、エチレン含有量5〜30重量%、炭素数が9〜11
の第三級脂肪族ビニルエステル含有量が30〜65重量
%、酢酸ビニル含有量が15〜55重量%からなる共重
合体エマルジョンを、セメント100質量部に対して、
樹脂固形分として40〜150質量部の割合で混入して
得られるセメント組成物が開示されている。しかし、か
かるセメント組成物は柔軟性は改良されるものの、強度
低下が大きく、更に高価な第三級脂肪族ビニルエステル
を多量に使用するため、セメント組成物の価格が高くな
り、経済的な問題が大きい。また、耐エフロ性が悪く、
ベタ付き感があり短期施工に耐えることが出来ない。ま
た、特公昭54−27370号公報には、保護コロイド
であるヒドロキシエチルセルロース、もしくはこれと少
量の乳化剤を併用し、エチレンと酢酸ビニル等の飽和モ
ノカルボン酸ビニルエステルを共重合し、得られるエチ
レン−酢酸ビニル共重合体等のエマルジョンをセメント
混和剤として用いることが示されている。しかしなが
ら、このような一括仕込みで合成した単独の高分子エマ
ルジョンを用いたモルタル組成物では、長期の耐久性が
十分とはいえない。一方、本出願人らは既に特公平05
−45539号公報で、特定のアクリル系高分子エマル
ジョンが、クラック追随性、下地素材との接着性が改善
できることを示したが、柔軟性、塗膜強度、接着性の面
で実用上さらに改良の余地が残されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来のモルタ
ル組成物が種々の欠点があることに鑑み、塗膜強度を損
なうことなく、ベタ付き感がなく、伸度、耐エフロ性に
優れ、かつ長期耐久性に優れたモルタル組成物及びこの
組成物に配合される高分子エマルジョンを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、保護コロイ
ドを乳化剤とする特定の高分子エマルジョンにノニオン
系界面活性剤を乳化剤とする特定の高分子エマルジョン
を配合することにより、上記の課題が解決できることを
見出し本発明に至った。即ち、本発明は以下の各項から
なる。 (1) 保護コロイドにより乳化重合したエチレン−ビ
ニルエステル系高分子エマルジョン(A成分)を主成分
とし、これにノニオン系界面活性剤により乳化重合した
エチレン−ビニルエステル系高分子エマルジョン(B成
分)及び/またはアクリル系高分子エマルジョン(C成
分)を配合したセメントモルタル用高分子エマルジョ
ン。 (2) 上記保護コロイドが、ポリビニルアルコールに
より形成されたものである上記(1)に記載のセメント
モルタル用高分子エマルジョン。 (3) 上記A成分が、エチレンと酢酸ビニルと酢酸ビ
ニル以外のビニルエステルとの共重合体高分子エマルジ
ョンである上記(1)または(2)に記載のセメントモ
ルタル用高分子エマルジョン。 (4) 上記前記共重合体が、エチレン10〜35質量
%、酢酸ビニル35〜85質量%、酢酸ビニル以外のビ
ニルエステル5〜30質量%を共重合させたものである
上記(3)に記載のセメントモルタル用高分子エマルジ
ョン。
【0008】(5) 上記酢酸ビニル以外のビニルエス
テルが、バーサチック酸ビニルである上記(3)または
(4)に記載のセメントモルタル用高分子エマルジョ
ン。 (6) 上記バーサチック酸ビニルの炭素数が10また
は11である上記(5)に記載のセメントモルタル用高
分子エマルジョン。 (7) 上記A成分のガラス転移温度が、−50℃〜1
0℃の範囲である上記(1)〜(6)のいずれか1項に
記載のセメントモルタル用高分子エマルジョン。 (8) 上記B成分が、エチレン−酢酸ビニル共重合体
高分子エマルジョンである上記(1)〜(7)のいずれ
か1項に記載のセメントモルタル用高分子エマルジョ
ン。 (9) 上記C成分が、(メタ)アクリル酸エステル系
重合体または共重合体の高分子エマルジョンである上記
(1)〜(8)のいずれか1項に記載のセメントモルタ
ル用高分子エマルジョン。
【0009】(10) 上記(メタ)アクリル酸エステ
ル系重合体または共重合体が、次の(イ)〜(ニ)の共
重合体である上記(9)に記載のセメントモルタル用高
分子エマルジョン。 (イ) 炭素数4〜8のアルキル基を持つアクリル酸ア
ルキルエステル (ロ) アクリロニトリル及び/またはスチレン (ハ) アクリル酸及び/またはメタクリル酸 (ニ) 2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタアクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタアクリレ
ートのうち1種類以上 (11) 上記(イ)〜(ニ)の組成が、(イ)55〜
90質量%、(ロ)5〜40質量%、(ハ)0.5〜1
0質量%、(ニ)0.9〜10質量%である上記(1
0)に記載のセメントモルタル用高分子エマルジョン。 (12) 上記B成分及びC成分のガラス転移温度が−
60℃〜0℃の範囲である上記(1)〜(11)のいず
れか1項に記載のセメントモルタル用高分子エマルジョ
ン。 (13) 上記A成分、B成分、C成分が、樹脂固形分
で、A成分100質量部に対し、B成分及び/またはC
成分(A成分及びB成分併用の場合は合計量)が2〜3
0質量部である上記(1)〜(12)のいずれか1項に
記載のセメントモルタル用高分子エマルジョン。 (14) セメント物質と骨材の混合物に上記(1)〜
(13)のいずれか1項に記載のセメントモルタル用高
分子エマルジョンを配合してなるセメントモルタル組成
物。 (15) 上記セメント物質と骨材の混合物が100質
量部、セメントモルタル用高分子エマルジョンが樹脂固
形分で30〜70質量部である上記(14)に記載のセ
メントモルタル組成物。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、乳化重合により
エチレン−ビニルエステル系エマルジョン(A成分とい
う)を得る際に用いられる保護コロイドとしてはポリビ
ニルアルコール、ヒドロキシエチルセルローズ等の水溶
性高分子が適するが、なかでもポリビニルアルコールが
好ましい。水溶性高分子の使用量は重合するモノマーの
合計量100質量部に対し、一般的には1〜8質量部が
適当である。エチレン−ビニルエステル系エマルジョン
は界面活性剤を用いて製造することもできるが、本発明
において主成分をなすエチレン−ビニルエステル系エマ
ルジョンとしては保護コロイドにより製造したものの方
が、界面活性剤を用いて製造したものよりモルタルの作
業性、特にレベリング性に優れている。A成分の重合に
用いられるビニルエステル系化合物としては酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カロロン
酸ビニル、イソノナン酸ビニル、オレイン酸ビニル、バ
ーサチック酸ビニル等が挙げられる。またこれらは2種
以上用いてもよい。特に伸度を高めるためにはエチレン
と酢酸ビニルと酢酸ビニル以外のビニルエステルとの共
重合体が好ましい。そしてこの場合のビニルエステルと
してはバーサチック酸ビニルが特に好ましい。
【0011】本発明においてA成分の重合に用いられる
エチレンとビニルエステルの割合はエチレンが少なすぎ
ると耐久性、伸度が低下し、逆に多すぎると塗膜強度が
低下するので、エチレン10〜35質量%、ビニルエス
テル90〜65質量%が好ましい。またビニルエステル
として酢酸ビニルとバーサチック酸等の酢酸ビニル以外
のビニルエステルの2種を用いる場合は、エチレン10
〜35質量%、酢酸ビニル35〜85質量%、酢酸ビニ
ル以外のビニルエステル5〜30質量%が好ましい。エ
チレンの量の限定理由は上記と同様であるが、酢酸ビニ
ル以外のビニルエステルについては、5質量%未満の共
重合体を使用したモルタル組成物の塗膜(以下単に塗膜
という)の伸度が十分でなく、また30質量%を越える
とコストアップになるばかりか塗膜にベタ付き感があ
る。本発明においてA成分のガラス転移温度(Tg)は
−50℃〜10℃の範囲であることが好ましい。Tgが
−50℃より低い場合は塗膜強度が低下し、ベタ付き感
が起こり易い。また10℃を越えると低温における塗膜
伸度が低下する。A成分の共重合体がエチレン−酢酸ビ
ニル−バーサチック酸からなる場合、バーサチック酸は
炭素数が10または11のものが好ましい。炭素数が1
0未満ではTgが高く、伸度が下がり、また11を越え
ると塗膜にベタ付き感が発生することがある。
【0012】本発明におけるB成分はノニオン系界面活
性剤を安定化剤として乳化重合したエチレン−ビニルエ
ステル系エマルジョンである。この重合体としてはエチ
レン−酢酸ビニル、エチレン−プロピオン酸ビニル、エ
チレン−ピバリン酸ビニル等重合方法は異なるが、成分
としては前記したA成分と同じものが使用できる。ただ
し、コストの面からエチレン−酢酸ビニルが好ましい。
本発明におけるC成分はノニオン系界面活性剤を用いて
乳化重合したアクリル系高分子エマルジョンである。ア
クリル系高分子としては(メタ)アクリル酸(アクリル
酸またはメタアクリル酸)重合体、(メタ)アクリル酸
エステル重合体、アクリロニトリル重合体等及び共重合
体を挙げることができる。共重合体では好ましい例とし
て(イ)炭素数4〜8のアルキル基を持つアクリル酸ア
ルキルエステル、(ロ)アクリロニトリル及び/または
スチレン、(ハ)アクリル酸及び/またはメタクリル
酸、(ニ)2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタアクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタアクリ
レートのうち1種類以上の共重合体を挙げることができ
る。その組成割合は好ましくは(イ)55〜90質量
%、(ロ)5〜40質量%、(ハ)0.5〜10質量
%、(ニ)0.9〜10質量%である。上記B成分及び
C成分はイオン系界面活性剤を用いて乳化重合すること
も可能であるが、A成分に混合した場合は塗膜の強度、
伸び、耐久性等の性能改良が十分でない。
【0013】上記B成分及びC成分のエマルジョンを合
成する際に使用されるノニオン系界面活性剤としては、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル等が挙げられる。ノニオン系界面活性剤の使用量
は、原料であるモノマーの合計量100質量部に対し、
1〜6質量部用いるのが好適である。1質量部未満で
は、モノマーを充分安定に分散することが難しく、6質
量部を越えると十分な塗膜強度が得られない。B成分及
びC成分のガラス転移温度は−60℃〜0℃であること
が好ましい。ガラス転移温度が0℃より高い場合は、低
温における塗膜伸度が低下し、−60℃より低い場合は
塗膜強度は低下しベタ付き感が生じ易くなる。
【0014】本発明はA成分を主成分とし、これにB成
分及び/またはC成分を配合したエマルジョンである。
この配合によりセメントの混和性が向上し、塗膜のベタ
付き感が生ぜず、更に塗膜強度を損なうことなく伸度が
発現し、特に長期の耐久性が改善できる。A成分とB成
分及び/またはC成分の配合量は、A成分が主成分、即
ち50質量%を超える量、B成分及び/またはC成分
(B成分及びC成分併用の場合はその合計量)は50質
量%未満である。これらの成分量はいずれも樹脂固形分
で表す(以下同じ)。B成分及び/またはC成分が50
質量%以上では塗膜の柔軟性が低下し、特に伸度が悪く
なる。またB成分及び/またはC成分が少な過ぎると長
期の耐久性の改善が十分でない。好ましい配合量はA成
分100質量部に対し、B成分及び/またはC成分が2
〜30質量部である。本発明はA成分にB成分及び/ま
たはC成分を配合することにより上記のような効果を有
する。その作用については定かではないが、水分が蒸散
した後のポリビニルアルコールで表面を覆われているA
成分単独のエマルジョン粒子同士の互着による塗膜より
は、粒子間にノニオン性界面活性剤で表面を覆われてい
るB成分及び/またはC成分のエマルジョン粒子が介在
することで、得られる塗膜の長期耐久性を改善している
ものと推測される。
【0015】A成分とB成分及び/またはC成分の混合
は、通常のエマルジョンを合成できる撹拌機付き装置で
あれば良く、混合時間は5〜60分間でよい。本発明の
重合時に用いられる乳化重合触媒は、酸化剤系触媒及び
還元剤系触媒であり、還元剤系触媒としては、アスコル
ビン酸、微量の遷移金属塩を併用した酒石酸、酒石酸
塩、重亜硫酸ソーダ、ロンガリット等があげられる。ま
た、酸化剤系触媒としては、過硫酸アンモニウム、過硫
酸カリウム及び過硫酸ナトリウムのような過硫酸塩化合
物、過酸化水素等があげられる。また、A成分、B成分
及び/またはC成分の合成時またはA成分とB成分及び
/またはC成分の混合時に皮張り防止剤等の添加剤を使
用することが可能である。皮張り防止剤としては、アク
リルアミド等があげられる。
【0016】使用される合成高分子エマルジョンの量
は、セメント物質と骨材のセメント混合物100質量部
に対して樹脂固形分として、30〜70質量部である。
好ましくは、30〜50質量部であり更に好ましくは3
5〜45質量部である。30質量部未満では、塗膜の十
分な柔軟性、伸度が得られない。一方、70質量部を超
える量では十分な塗膜強度が得られない。セメント物質
としては普通ポルトランドセメント、早強ポルトランド
セメント、もしくは白色ポルトランドセメント等の使用
が可能であり、また中庸熱セメント・高炉セメントやア
ルミナセメント、超速硬セメントが使用できる。本発明
のモルタル組成物から得られる塗膜の厚みは、その使用
から通常0.5〜3mmであるため、骨材としては通常
珪砂の3号〜8号が用いられる。
【0017】本発明のモルタル組成物としては上記のも
のの他に、更に弾性的性質、伸度、強度、美観などを高
めるために、少量の活性シリカ粉、高炉スラグ粉、炭酸
カルシウム粉、撥水剤、消泡剤、顔料等を性能を低下さ
せない程度に添加することが可能である。かくして得ら
れたモルタル組成物は安価でセメント混和性が良好で耐
エフロ性に優れ、ベタ付き感が生ぜず、更に塗膜強度を
損なうことなく伸度が良好で短期施工に耐えうる防水塗
膜を得ることができる。
【0018】
【実施例】本発明の効果を明瞭にするために実施例をあ
げ説明するが、本発明は、これに限定されるものではな
い。 1. セメント物質及び骨材 使用した粉体の組成を表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】2. 使用した合成高分子エマルジョン 1) A成分の合成 (A−1)内容積60Lのいかり型撹拌機を備えたステ
ンレス製溶解釜に水 7100.0g、PVA(重合度
600、鹸化度88%)390.0g、皮張り防止剤と
してアクリルアミド200.0g、pH調整剤として酢
酸ソーダ15.5gを仕込み、80℃で2時間撹拌溶解
し、均一な水溶液とした。続いて均一な水溶液を30℃
以下に冷却した。更に上記水溶液に酢酸ビニル6000
gと炭素数10のバーサチック酸ビニル(VV−10)
1000gを撹拌しながら徐々に添加し、モノマーの乳
化液を得た後、還元剤であるアスコルビン酸 10.5
gを水に加えて溶かしたものを加えた。このモノマー乳
化液を、内容積30Lのいかり型撹拌機を備えたステン
レス製オートクレーブに仕込み、続いてオートクレーブ
内の空気を窒素及びエチレンで充分置換した後撹拌下、
モノマー乳化液を60℃に昇温すると共にエチレン圧を
4.90MPaに昇圧した後、温度を60℃、エチレン
圧を4.90MPaにコントロールしながら、過酸化水
素を添加して、1時間重合した。その後、酢酸ビニルモ
ノマー2400gとバーサチック酸ビニル400gを7
時間にわたって均一に添加し重合を行った。またこの際
重合触媒として0.8質量%水溶液の過酸化水素200
0gを重合の最初より10時間にわたって、均一に滴下
した。得られたエマルジョンの樹脂固形分濃度は56.
1質量%であった。また、エマルジョンから得られたフ
ィルムのガラス転移温度を示差走査熱量計(DSC)に
より測定した結果、−25℃であった。
【0021】(A−2)A−1におけるVV−10をす
べて炭素数11のバーサチック酸ビニル(VV−11)
(量は同じ)に、更にエチレン圧を3.43MPaに代
えた以外はA−1と同じ方法でエマルジョンを調製し
た。 (A−3)A−1における初期の仕込みのVV−10の
1000gをオレイン酸ビニル900gに、更に追添の
VV−10の400gをオレイン酸ビニル350gに代
えた以外はA−1と同じ方法でエマルジョンを調製し
た。 (A−4)A−1におけるVV−10のすべてをプロピ
オン酸ビニル(初期仕込み1000g、追添400g)
に代えた以外はA−1と同じ方法でエマルジョンを調製
した。 比較例 (A−5)A−1のPVA390.0gをポリオキシエ
チレンラウリルエーテル(ノイゲンYX−500ノニオ
ン系乳化剤 第一工業製薬製)200gに代えた以外は
A−1と同じ方法でエマルジョンを調製した。以上のA
成分のエマルジョンを表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】2)B成分及びC成分の合成 (B−1)A−1のVV−10を全て酢酸ビニルに(し
たがって、初期の仕込みの酢酸ビニル7000g、同追
添を2800g)、更にPVAをノニオン系界面活性剤
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(ノイゲンYX−
500ノニオン系乳化剤第一工業製薬製)390gに全
て置き換えてA−1と同じ方法でエマルジョンを調製し
た。 (C−1)攪拌機、冷却機、温度計を備えた20Lの反
応器中にイオン交換水2740gとピロリン酸ソーダ6
0g及び前記のノイゲンYX−500の80gを仕込み
反応器の内温を80℃に昇温する。次に予め準備した2
−エチルヘキシルアクリレート8200g、アクリロニ
トリル2000g、2−ヒドロキシエチルアクリレート
200g、メタクリル酸100gのモノマー混合液を、
イオン交換水5640gにノイゲンYX−500の72
0gを溶解したノニオン系乳化剤溶液中に乳化したモノ
マーエマルジョン16920gのうち1600gを反応
器中に加え、続いて過硫酸アンモニウム20gをイオン
交換水100gに溶解した開始剤水溶液を加えプレ反応
を行う。プレ反応10分後、残りのモノマーエマルジョ
ンを反応器の内温83〜85℃に制御して4時間にわた
り均一添加しエマルジョン重合を行う。これとは別に過
硫酸アンモニウム24gをイオン交換水100gに溶解
した開始剤水溶液をモノマーエマルジョン滴下開始2時
間後から滴下終了時まで均一に滴下する。モノマーエマ
ルジョン滴下終了後83〜85℃で1時間熟成を行い、
室温まで冷却し23〜28質量%のアンモニア水60g
を加えた。 (C−2)アクリロニトリル2000gをスチレン20
00gに変更した以外はC−1と同じ方法でエマルジョ
ンを調製した。
【0024】比較例 (B−2)A−1のVV−10を全て酢酸ビニルに全て
置き換えてA−1と同じ方法でエマルジョンを調製し
た。 (C−3)C−1のノイゲンXY−500を全てポリビ
ニルアルコール(重合度600、鹸化度88%)に置き
換えてC−1と同じ方法でエマルジョンを調製した。以
上のB成分及びC成分のエマルジョンを表3に示す。
【0025】
【表3】
【0026】3) 合成高分子エマルジョンの混合 (AB−1)内容積30Lのいかり型撹拌機を備えたス
テンレス製溶解釜にPVA系エマルジョン(A−1)を1
3.5kg、乳化剤系エマルジョン(B−1)を1.5kg
を仕込み約30分間撹拌し、合成高分子エマルジョン
(AB−1)を得た。得られたエマルジョンの濃度は5
6.1質量%であった。 (AB−2〜10)A成分及びB成分を表4に記載され
た量で、(AB−1)と同様の方法で混合した。得られた
エマルジョンの濃度を表4に示した。
【0027】
【表4】
【0028】3. モルタル組成物 1.で得られた粉体及び2.で得られた合成高分子エマ
ルジョンを、表5の配合組成で混合し、練混ぜはJIS R
5201(セメントの物理試験方法)により機械練り用練混ぜ
機を用いて行った。尚、練混ぜ時間は合成高分子エマル
ジョンを先に入れ、粉体を投入後約30秒間低速で行
い、次に高速にして全体で3分間混練りした。そのモル
タル組成物を表5に示す。
【0029】
【表5】
【0030】4. 評価試験 粉体及び合成高分子エマルジョンから得られたモルタル
組成物について、以下の評価試験を行った。数値はすべ
てN=3の平均値である。 4−1. 引張強度と伸度 平滑な板上にポリエステル製フィルムを平滑に貼り、モ
ルタル組成物を2.0kg/m2塗布して、硬化後ポリエス
テル製フィルムから剥離して、シート状に成型したもの
からJIS K6301(加硫ゴム物理試験方法)に規定するダン
ベル状2号形試験体を作製した。本試験体は、温度20
℃、湿度65%RHの気中で28日間養生を行ってから
測定を行った。尚、この試験方法はJIS A6008(合成高分
子系ルーフィングシート)に準拠した。測定温度は20
℃と−10℃である。
【0031】4−2. 接着強度及びベタ付き感 試験体はJIS A6916(建築用下地調整塗材)の7.3C試
験用基板に規定されるモルタル板を用いて作成した。試
験用基板の上に、モルタル組成物を2.0kg/m2塗布
して、温度20℃、湿度65%RHの気中で28日間養
生を行ってから測定を行った。尚、この試験方法はJIS
A6916に準拠した。ベタ付き感は上記の28日間養生を
行った塗膜の表面を指触により観察した。
【0032】4−3. 透水性 JIS A1404の成型板(40t×150φmm)にモルタ
ル組成物を2.0kg/m2塗布して、温度20℃、湿
度65%RHの気中で28日間養生を行ってから測定を
行った。尚、この試験方法はJIS A1404(建築用セメント
防水材の試験方法)に準拠し、0.29MPa(3kgf
/cm2)の水圧を1時間かけた後、以下の計算式で算出
した。 透水量=W2−W1 W1:透水試験を実施する前の質量 (g) W2:透水試験を実施した後の質量 (g)
【0033】4−4. 促進耐候性 1−1と同様の方法で作製及び養生したダンベル状2号
形試験体を用いた。得られた試験体を、スガ試験機社製
WE-SUN-HC型サンシャインウエザオメーターに設置し、
1000時間試験後、4−1と同様に伸度の測定を行っ
た。 4−5. 屋外暴露 1−1と同様の方法で作製及び養生したダンベル状2号
形試験体を用いた。得られた試験体を、屋上に南向き4
5度の角度で設置し、3000時間試験後、試験体の表
面観察を行った後、4−1と同様に伸度の測定を行っ
た。 5. 結果 各実施例及び比較例の評価結果を表6にまとめた。表6
の実施例によれば、モルタル組成物は引張強度、接着強
度が1.5N/mm2以上、伸度(20℃)が100%
以上、伸度(−10℃)が10%以上、透水性が0.3
g以下、促進耐候性、屋外暴露後の伸度が100%以上
となり、各特性のバランスがとれている。
【0034】
【表6】
【0035】
【発明の効果】本発明のモルタル組成物は、セメント混
和性が向上し、塗膜強度を損なうことがない上に、ベタ
付き感がなく、伸度、耐エフロ性に優れ、かつ長期耐久
性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 28/02 C04B 28/02 C08L 31/02 C08L 31/02 33/06 33/06 // C04B 103:40 C04B 103:40 111:20 111:20 111:21 111:21 (72)発明者 蓬田 勝英 神奈川県川崎市川崎区大川町5−1 昭和 電工建材株式会社建材技術センター内 (72)発明者 磯部 卓也 兵庫県龍野市揖保町揖保中251−1 昭和 高分子株式会社大阪研究所内 Fターム(参考) 4G012 PA03 PA04 PB28 PB29 PB30 PB31 PC01 PC11 PC14 4J002 BB021 BB022 BB061 BB062 BC023 BF011 BF012 BG013 BG043 BG053 BG063 BG073 BG103 HA07

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護コロイドにより乳化重合したエチレ
    ン−ビニルエステル系高分子エマルジョン(A成分)を
    主成分とし、これにノニオン系界面活性剤により乳化重
    合したエチレン−ビニルエステル系高分子エマルジョン
    (B成分)及び/またはアクリル系高分子エマルジョン
    (C成分)を配合したセメントモルタル用高分子エマル
    ジョン。
  2. 【請求項2】 上記保護コロイドが、ポリビニルアルコ
    ールにより形成されたものである請求項1に記載のセメ
    ントモルタル用高分子エマルジョン。
  3. 【請求項3】 上記A成分が、エチレンと酢酸ビニルと
    酢酸ビニル以外のビニルエステルとの共重合体高分子エ
    マルジョンである請求項1または2に記載のセメントモ
    ルタル用高分子エマルジョン。
  4. 【請求項4】 上記共重合体が、エチレン10〜35質
    量%、酢酸ビニル35〜85質量%、酢酸ビニル以外の
    ビニルエステル5〜30質量%を共重合させたものであ
    る請求項3に記載のセメントモルタル用高分子エマルジ
    ョン。
  5. 【請求項5】 上記酢酸ビニル以外のビニルエステル
    が、バーサチック酸ビニルである請求項3または4に記
    載のセメントモルタル用高分子エマルジョン。
  6. 【請求項6】 上記バーサチック酸ビニルの炭素数が1
    0または11である請求項5に記載のセメントモルタル
    用高分子エマルジョン。
  7. 【請求項7】 上記A成分のガラス転移温度が、−50
    ℃〜10℃の範囲である請求項1〜6のいずれか1項に
    記載のセメントモルタル用高分子エマルジョン。
  8. 【請求項8】 上記B成分が、エチレン−酢酸ビニル共
    重合体高分子エマルジョンである請求項1〜7のいずれ
    か1項に記載のセメントモルタル用高分子エマルジョ
    ン。
  9. 【請求項9】 上記C成分が、(メタ)アクリル酸エス
    テル系重合体または共重合体の高分子エマルジョンであ
    る請求項1〜8のいずれか1項に記載のセメントモルタ
    ル用高分子エマルジョン。
  10. 【請求項10】 上記(メタ)アクリル酸エステル系重
    合体または共重合体が、次の(イ)〜(ニ)の共重合体
    である請求項9に記載のセメントモルタル用高分子エマ
    ルジョン。 (イ) 炭素数4〜8のアルキル基を持つアクリル酸ア
    ルキルエステル (ロ) アクリロニトリル及び/またはスチレン (ハ) アクリル酸及び/またはメタクリル酸 (ニ) 2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
    ロキシエチルメタアクリレート、2−ヒドロキシプロピ
    ルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタアクリレ
    ートのうち1種類以上
  11. 【請求項11】 上記(イ)〜(二)の組成が、(イ)
    55〜90質量%、(ロ)5〜40質量%、(ハ)0.
    5〜10質量%、(ニ)0.9〜10質量%である請求
    項10に記載のセメントモルタル用高分子エマルジョ
    ン。
  12. 【請求項12】 上記B成分及びC成分のガラス転移温
    度が−60℃〜0℃の範囲である請求項1〜11のいず
    れか1項に記載のセメントモルタル用高分子エマルジョ
    ン。
  13. 【請求項13】 上記A成分、B成分、C成分が、樹脂
    固形分で、A成分100質量部に対し、B成分及び/ま
    たはC成分(B成分及びC成分併用の場合は合計量)が
    2〜30質量部である請求項1〜12のいずれか1項に
    記載のセメントモルタル用高分子エマルジョン。
  14. 【請求項14】 セメント物質と骨材の混合物に上記請
    求項1〜13のいずれか1項に記載のセメントモルタル
    用高分子エマルジョンを配合してなるセメントモルタル
    組成物。
  15. 【請求項15】 上記セメント物質と骨材の混合物が1
    00質量部、セメントモルタル用高分子エマルジョンが
    樹脂固形分で30〜70質量部である請求項14に記載
    のセメントモルタル組成物。
JP2001368619A 2001-12-03 2001-12-03 セメントモルタル用高分子エマルジョン及びセメントモルタル組成物 Expired - Fee Related JP3962248B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001368619A JP3962248B2 (ja) 2001-12-03 2001-12-03 セメントモルタル用高分子エマルジョン及びセメントモルタル組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001368619A JP3962248B2 (ja) 2001-12-03 2001-12-03 セメントモルタル用高分子エマルジョン及びセメントモルタル組成物

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003171157A true JP2003171157A (ja) 2003-06-17
JP2003171157A5 JP2003171157A5 (ja) 2005-01-13
JP3962248B2 JP3962248B2 (ja) 2007-08-22

Family

ID=19178184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001368619A Expired - Fee Related JP3962248B2 (ja) 2001-12-03 2001-12-03 セメントモルタル用高分子エマルジョン及びセメントモルタル組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3962248B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005053751A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Ube Ind Ltd 防水用ポリマーセメント組成物
JP2014125372A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Bekku Kk 表面処理材
JP2017066013A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 アイカ工業株式会社 セメント混和用アクリル樹脂エマルジョン
CN114702272A (zh) * 2022-03-24 2022-07-05 津士佳(天津)新材料有限公司 一种防水渗透效果好的墙面水泥砂浆及其制备方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005053751A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Ube Ind Ltd 防水用ポリマーセメント組成物
JP4552398B2 (ja) * 2003-08-06 2010-09-29 宇部興産株式会社 防水用ポリマーセメント組成物
JP2014125372A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Bekku Kk 表面処理材
JP2017066013A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 アイカ工業株式会社 セメント混和用アクリル樹脂エマルジョン
CN114702272A (zh) * 2022-03-24 2022-07-05 津士佳(天津)新材料有限公司 一种防水渗透效果好的墙面水泥砂浆及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3962248B2 (ja) 2007-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2015283028B2 (en) A dispersion of (meth)acrylate copolymer containing a hydroxyalkyl (meth)acrylate functional monomer unit for flexible cementitious waterproofing materials
AU772893B2 (en) Polymer compositions
US20100240819A1 (en) Copolymer mixture
JP4599895B2 (ja) ポリマーセメント組成物
FI96215B (fi) Vinyylikopolymeeri ja menetelmä sen valmistamiseksi
JP2004262748A (ja) 防水用ポリマーセメント組成物
JP2003171157A (ja) セメントモルタル用高分子エマルジョン及びセメントモルタル組成物
JP2015113465A (ja) 改善された加工性を有する非セメント系有機下塗材配合物
JPS5989379A (ja) モノオレフイン性不飽和カルボン酸エステルのハロゲン不含乳化共重合物を基礎とする建築用接着剤、充填剤及びしつくいのための結合剤
JP2000136323A (ja) 難燃性塗膜防水用組成物
JP4449586B2 (ja) ポリマーセメント組成物
JP2886662B2 (ja) ポリマーセメントモルタル組成物
JP5031222B2 (ja) ポリマーセメント組成物、これらのモルタル、モルタルを被覆した構造体
JP4428148B2 (ja) ポリマーセメント組成物
JP3114150B2 (ja) 水性樹脂分散液
JPH0699172B2 (ja) セメント組成物
JP2626940B2 (ja) 水性トップコート剤
JP4561115B2 (ja) ポリマーセメント組成物及びそのコンクリート構造体
JP2005343762A (ja) ポリマーセメント組成物
JP4608955B2 (ja) ポリマーセメント組成物
JPH085697B2 (ja) 水分散型セメント混和用樹脂組成物
WO2023031891A1 (en) Redispersible polymer powder and a process for its preparation
JPH02120371A (ja) 水性被覆剤組成物
JPH0226855A (ja) セメント組成物
WO2023213719A1 (en) Dispersion of (meth)acrylate copolymer and use thereof as a binder for cementitious materials

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040218

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040218

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20050622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060725

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130525

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130525

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130525

Year of fee payment: 6

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130525

Year of fee payment: 6

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130525

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130525

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160525

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees