JP2003170790A - 車載用電子機器 - Google Patents

車載用電子機器

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JP2003170790A
JP2003170790A JP2001371303A JP2001371303A JP2003170790A JP 2003170790 A JP2003170790 A JP 2003170790A JP 2001371303 A JP2001371303 A JP 2001371303A JP 2001371303 A JP2001371303 A JP 2001371303A JP 2003170790 A JP2003170790 A JP 2003170790A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載用音響機器等の車載用電子機器におい
て、受信周波数帯域データ等の動作に関連した特性デー
タの設定又は再設定に際し、作業上の負担を無くすこと
を目的とする。 【解決手段】 車載用電子機器(音響機器)10は、制
御手段11と、メモリ手段12と、レジスタ手段13を
有する。制御手段11は、情報伝送路20を介して送ら
れてくる自己の車両IDデータを取得したときに、該取
得した車両IDデータに含まれる車種に対応する車両I
Dとレジスタ手段13に格納されている車両IDとを比
較し、両IDが不一致の場合に、前記取得した車両ID
データに含まれる車種及び仕向地の情報に適合した特性
データをメモリ手段13から読み出し、該読み出した特
性データを、レジスタ手段13に格納されている特性デ
ータに代えて、当該車載用電子機器の正規の特性データ
として再設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
ラジオチューナやCDチェンジャ等の音響機器、空気調
和装置(エアコン)、ナビゲーションユニット、エンジ
ンコントローラ等の車載用電子機器に関し、特に、車載
用電子機器の動作に係る特性データ(例えばラジオチュ
ーナを備えた車載用音響機器の場合、受信周波数帯域を
指示するデータ)の設定又は再設定に際して作業上の負
担を無くすのに好適な車載用電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用電子機器として、例えばラジオチ
ューナを備えた車載用音響機器を例にとると、複数の車
載用音響機器があった場合に、それぞれ外観上のデザイ
ンは全く同じであっても、各車載用音響機器が受信する
周波数帯域については、当該機器が搭載される各車両の
仕向地別に異なっているのが一般的である。この場合、
車載用音響機器の受信周波数帯域を指示するデータは、
予め仕向地毎に設定されており、また、当該機器が取り
付けられる車両も決まっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
車載用音響機器においては、その受信周波数帯域は当該
機器が搭載される各車両の仕向地別に予め設定されてい
るが、外観上のデザインは全く同じであっても受信周波
数帯域がそれぞれ異なる複数の車載用音響機器を仕向地
別にそれぞれ対応する車両に搭載する際に、何かの手違
いで(各機器の外観が同じであることも起因して)、受
信周波数帯域の違っている音響機器が誤って車両に取り
付けられてしまう場合がある。
【0004】このような場合、従来の技術では、その音
響機器を車両に取り付けた状態でその受信周波数帯域の
変更を外部から行うことができなかった。このため、当
該機器の受信周波数帯域として正規のデータを設定し直
すために、その音響機器を車両からいったん取り外さな
ければならないといった問題があった。
【0005】つまり、問題のある音響機器を車両から取
り外し、その受信周波数帯域の再設定を行うための労力
を必要とし、これを行う者にとってはその作業が煩わし
いといった問題があった。
【0006】また、仮に受信周波数帯域の変更を外部か
ら行うことができたとしても、このような作業は、本
来、当該車両の仕向地に応じた正規の受信周波数帯域が
正しく初期設定されていれば不要となるはずのものであ
り、その意味では、労力の軽重の差こそあれ、データの
再設定を行う者にとって作業上の負担が増えるという点
で変わりはない。
【0007】このような問題点は、車載用音響機器に限
らず、エアコンやナビゲーションユニット等の他の車載
用電子機器についても同様に、その動作に係る特性デー
タの設定又は再設定に関して起こり得る。
【0008】本発明は、かかる従来技術における課題に
鑑み創作されたもので、受信周波数帯域データ等の動作
に関連した特性データの設定又は再設定に際して作業上
の負担を無くすことができる車載用電子機器を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の課題
を解決するため、本発明の一形態によれば、車両に装備
された共通の情報伝送路に接続される車載用電子機器で
あって、前記情報伝送路との間の通信機能を有する制御
手段と、複数の車種を識別する複数の車両IDに対応さ
せて当該車両の仕向地を指示する仕向地データ及び当該
車両に搭載される車載用電子機器の動作に係る特性デー
タの関係を規定したテーブルを格納したメモリ手段とを
有し、前記制御手段は、前記情報伝送路を介して送られ
てくる自己の車両IDデータを取得したときに、該取得
した車両IDデータに含まれる車種及び仕向地の情報に
適合した特性データを前記メモリ手段から読み出し、該
読み出した特性データを当該車載用電子機器の正規の特
性データとして設定することを特徴とする車載用電子機
器が提供される。
【0010】情報伝送路を介して送られてくるべき車両
IDデータは、前記情報伝送路に接続された他の車載機
器から所定の時間間隔で供給するようにしても良いし、
あるいは、当該車両の組み立て工程の最終段階において
当該車載用電子機器の初期設定時に前記情報伝送路に接
続されるテスタから供給するようにしても良い。
【0011】この形態に係る車載用電子機器によれば、
制御手段により、情報伝送路を介して自己の車両IDデ
ータを取得したときに、その車両IDデータ(車種及び
仕向地の情報)に適合した特性データをメモリ手段から
読み出して、当該車載用電子機器の正規の特性データと
して設定を行うようにしている。
【0012】従って、予め車載用電子機器の特性データ
(例えばラジオチューナを備えた音響機器の場合、受信
周波数帯域データ)を当該車両の仕向地別に設定してお
く必要が無くなるので、設定のための労力を省くことが
できる。
【0013】また、特性データを予め設定しておく必要
が無いので、従来のように特性データの設定後にその再
設定を行う必要が生じたときに当該機器を車両から取り
外さなければならないといった煩わしい作業も不要とな
り、作業上の負担を無くすことができる。
【0014】また、上述した従来技術の課題を解決する
ため、本発明の他の形態によれば、上記の一形態に係る
車載用電子機器において、当該車載用電子機器が搭載さ
れる車両の仕向地に応じて当該車載用電子機器の動作に
係る特性データを予め設定したときに、当該車種を識別
する車両IDに対応させて当該特性データを格納してお
くためのレジスタ手段を更に有し、前記制御手段は、前
記情報伝送路を介して送られてくる自己の車両IDデー
タを取得したときに、該取得した車両IDデータに含ま
れる車種に対応する車両IDと前記レジスタ手段に格納
されている車両IDとを比較し、両車両IDが不一致の
場合に、前記取得した車両IDデータに含まれる車種及
び仕向地の情報に適合した特性データを前記メモリ手段
から読み出し、該読み出した特性データを、前記レジス
タ手段に格納されている特性データに代えて、当該車載
用電子機器の正規の特性データとして再設定することを
特徴とする車載用電子機器が提供される。
【0015】この形態に係る車載用電子機器は、従来の
ように車載用電子機器の特性データを当該車両の仕向地
に応じて予め設定した場合を想定している。この場合、
その設定された特性データは、当該車種を識別する車両
IDに対応させて、レジスタ手段に格納される。
【0016】この形態に係る車載用電子機器によれば、
制御手段により、情報伝送路を介して自己の車両IDデ
ータを取得したときに、その車両IDデータに含まれる
車両IDとレジスタ手段に格納されている車両IDとを
比較し、両者が一致しない場合に、その車両IDデータ
(車種及び仕向地の情報)に適合した特性データをメモ
リ手段から読み出し、その読み出した特性データを、レ
ジスタ手段に当初格納された特性データと置き換えて、
当該車載用電子機器の正規の特性データとして再設定を
行うようにしている。
【0017】従って、何かの手違いで特性データの異な
る電子機器が車両に取り付けられてしまった場合でも、
従来技術に見られたようにその特性データの再設定のた
めに当該電子機器をいったん車両から取り外さなければ
ならないといった煩わしい作業を必要とすることなく、
当該電子機器の正規の特性データの再設定を自動的に行
うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照しながら説明する。
【0019】図1は本発明の一実施形態に係る車載用音
響機器の構成を概略的に示したものである。
【0020】本実施形態に係る車載用音響機器10は、
車両に装備された共通の情報伝送路として供される光フ
ァイバ等のシステムバス20に接続されており、マイク
ロコンピュータ等により構成された制御部11、ROM
等により構成されたメモリ部12、RAM等により構成
されたレジスタ部13、制御部11からの制御の下にそ
れぞれ可視情報及び可聴情報の形態で情報案内を行う液
晶ディスプレイ等の表示部14及びスピーカ15を備え
て構成されている。
【0021】また、本発明の要旨に関係しないので特に
図示はしていないが、例えば、本実施形態の車載用音響
機器10が多チャンネル放送を受信する機能を備えたも
のであれば、上記の構成に加えて更に、その多チャンネ
ル放送を受信するのに必要なアンテナ、チューナ部(高
周波増幅部、デジタル復調部、エラー訂正部、デマルチ
プレクサ)、デコード部、オーディオアンプ等を有して
いる。
【0022】制御部11は、システムバス20との間で
各種データの通信を行う機能を有すると共に、後述する
ように当該音響機器10の受信周波数帯域データの設定
又は再設定に係る処理を行う機能を有している。また、
制御部11は、例えば多チャンネル放送を受信するのに
必要な種々の処理(選択/受信チャンネル等の操作に関
する表示、選択チャンネルの放送の受信等)を行う機能
も有している。
【0023】メモリ部12には、予め、複数の車種をそ
れぞれ識別する各車両IDに対応させて当該車両の仕向
地を指示するデータ、当該車両に搭載される音響機器1
0の受信周波数帯域データ等の関係を規定したテーブル
が格納されている。このようなテーブルの一例を図2に
示す。
【0024】図2に例示するように、メモリ部12に格
納されたテーブルには、メモリ領域内の複数のメモリア
ドレス(図示の例では0001〜000nのnアドレ
ス)に対応してそれぞれ複数種類のデータ(図示の例で
は格納データ〈1〉〜格納データ〈m〉のm種類のデー
タ)が割り当てられている。各メモリアドレス1〜nに
対応して、格納データ〈1〉には当該車両の車種を識別
する「車両ID」が、格納データ〈2〉には当該音響機
器10の受信周波数帯域データに相当する「車両EQデ
ータ」が、格納データ〈3〉には当該車両の仕向地を指
示する「仕向地別設定データ」が、以降同様にして、格
納データ〈m〉には当該車両に関してのオプショナル的
な情報(例えば、電話機が搭載されるのかどうか)を指
示する「車両別設定データ」が、それぞれ含まれてい
る。なお、「車両EQデータ」とは、オーディオ信号の
バンドレベル(周波数帯域)を調整するイコライザ(E
Q)やそのイコライザから出力された信号を所定時間だ
け遅延させる信号遅延部などによって作り出される音響
特性を反映したデータを指す。
【0025】レジスタ部13は、当該音響機器10が搭
載される車両の仕向地に応じて当該音響機器10のF
M、AM等の受信周波数帯域データを予め設定したとき
にその車両IDに対応させて当該データを格納しておく
ためのものである。また、このように受信周波数帯域デ
ータを予め設定しない場合には、レジスタ部13には、
後述するように制御部11が行う設定処理に基づいて設
定された正規の受信周波数帯域データが当該車両IDに
対応付けて格納される。
【0026】ディスプレイ14は、後述するように制御
部11により当該音響機器10の正規の受信周波数帯域
データの設定又は再設定が行われたときにその旨を表示
するものである。また、ディスプレイ14は、制御部1
1からの制御に基づいて、例えば多チャンネル放送の受
信に際しその選択/受信チャンネル等の操作に関する表
示などを行う。スピーカ15は、ディスプレイ14で行
う可視情報による表示に代えて、あるいは同時に、可聴
情報による表示を行うものである。
【0027】本実施形態に係る車載用音響機器10は、
後述するように、制御部11により当該音響機器の正規
の受信周波数帯域データの設定又は再設定を自動的に行
えるようにしたことを特徴とする。このような制御部1
1によるデータの設定/再設定に係る処理は、システム
バス20を介して送られてくる自己の車両IDデータの
取得に基づいて行われる。この車両IDデータは、自己
車両の車種を指示する情報、自己車両の仕向地を指示す
る情報等を含む規定のデータフォーマットを有してい
る。このようなデータフォーマットの一例を図3に示
す。
【0028】図3に例示するように、制御部11で取得
される車両IDデータは、当該車両の車種を特定する
「IDコード」、「車種」、「仕向地」、当該車両にい
かなる電子機器が接続されているかを指示する「車載機
器の種類」、当該車両を固有に同定するための「シリア
ル番号」などのデータから構成されている。
【0029】システムバス20を介して送られてくるべ
き自己の車両IDデータは、図1に例示するように、シ
ステムバス20に接続された他の車載機器(エンジンコ
ントローラ等)21から定期的に供給することができ
る。かかるエンジンコントローラ等の車載機器21は、
車両に取り付けられると、当該車両のIDデータを所定
の時間間隔でシステムバス20に送信するのが一般的で
ある。
【0030】車両IDデータをシステムバス20に供給
する他の手段としては、例えば図1に破線で示すよう
に、当該車両の組み立て工程の最終段階において当該音
響機器10の初期設定時にシステムバス20に接続され
るテスタ22から供給することができる。
【0031】以上の構成において、制御部11は「制御
手段」に、メモリ部12は「メモリ手段」に、レジスタ
部13は「レジスタ手段」に、ディスプレイ14及びス
ピーカ15は「表示手段」に、システムバス20は「情
報伝送路」に、他の車載機器21又はテスタ22は「車
両IDデータ供給手段」にそれぞれ対応している。
【0032】以下、本実施形態の車載用音響機器10に
おける制御部11が行う受信周波数帯域データの設定に
係る処理について、その一例に係る処理フローを表した
図4を参照しながら説明する。なお、初期状態におい
て、本機器10を含めた各車載機器(テスタ22は除
く)は車両に取り付けられており、図1に示すようにシ
ステムバス20を介して互いに接続されているものとす
る。
【0033】先ずステップS11では、エンジンコント
ローラ等の他の車載機器21から所定の時間間隔でシス
テムバス20を介して送信されてくる自己の車両IDデ
ータを取得する。この車両IDデータには、自己車両の
車種を指示する情報、自己車両の仕向地を指示する情報
等が含まれている(図3参照)。
【0034】次のステップS12では、メモリ部12に
格納されているテーブル(図2)を参照して、取得した
車両IDデータに含まれる車種の情報(車両ID)及び
仕向地の情報(仕向地別設定データ)に適合した受信周
波数帯域データ(車両EQデータ)をメモリ部12から
読み出す。
【0035】最後のステップS13では、その読み出し
た受信周波数帯域データを、当該音響機器10の正規の
データとして設定を行う。この設定された受信周波数帯
域データは、レジスタ部13に格納される。
【0036】このとき、ディスプレイ14(及び/又は
スピーカ15)は、制御部11からの制御の下に、当該
音響機器10の正規の受信周波数帯域データの設定が行
われた旨の表示を行う。これによって、ユーザは、当該
音響機器10の正規の受信周波数帯域データの設定が行
われたことを認識することができる。
【0037】次に、本実施形態の車載用音響機器10に
おける制御部11が行う受信周波数帯域データの再設定
に係る処理について、その一例に係る処理フローを表し
た図5を参照しながら説明する。初期状態については、
図4の処理フローの場合と同じであるものとする。
【0038】先ずステップS21では、予め、制御部1
1を介してレジスタ部13に、当該車両の仕向地に応じ
た当該音響機器10の受信周波数帯域データをその車両
IDに対応させて設定しておく。
【0039】次のステップS22では、図4のステップ
S11で行った処理と同様にして、他の車載機器21か
らシステムバス20を介して送られてくる自己の車両I
Dデータ(車種、仕向地等の情報)を取得する。
【0040】次のステップS23では、その取得した車
両IDデータに含まれる車種に対応する車両IDと、予
め設定してレジスタ部13に格納されている車両IDと
を比較する。
【0041】次のステップS24では、その比較結果に
基づいて、取得した車両IDが予め設定した車両IDと
一致する(YES)か否(NO)かを判定する。判定結
果がYESの場合には、当初の受信周波数帯域データは
正しく設定されていたことになり、その再設定は不要で
あるため、本処理フローは「エンド」となる。一方、判
定結果がNOの場合にはステップS25に進む。
【0042】次のステップS25では、図4のステップ
S12で行った処理と同様にして、メモリ部12に格納
されているテーブル(図2)を参照して、取得した車両
IDデータに含まれる車種の情報(車両ID)及び仕向
地の情報(仕向地別設定データ)に適合した受信周波数
帯域データ(車両EQデータ)をメモリ部12から読み
出す。
【0043】最後のステップS26では、メモリ部12
から読み出した受信周波数帯域データを、予め設定して
レジスタ部13に格納されている受信周波数帯域データ
に代えて、当該音響機器10の正規のデータとして再設
定を行う。この再設定された受信周波数帯域データは、
レジスタ部13に格納される。
【0044】このとき、ディスプレイ14(及び/又は
スピーカ15)は、制御部11からの制御の下に、当初
設定された受信周波数帯域データが正規のデータに更新
された旨の表示を行う。これによって、ユーザは、当該
音響機器10の正規の受信周波数帯域データの再設定が
行われたことを認識することができる。
【0045】以上説明したように、本実施形態に係る車
載用音響機器10によれば、制御部11により、他の車
載機器21等からシステムバス20を介して送信されて
くる自己の車両IDデータを取得したときに、その車両
IDデータ(車種及び仕向地の情報)に適合した受信周
波数帯域データ(車両EQデータ)をメモリ部12から
読み出し、その読み出したデータを当該音響機器10の
正規の受信周波数帯域データとして設定を行うようにし
ている(図4の処理フロー参照)。
【0046】従って、当該音響機器10の受信周波数帯
域データを当該車両の仕向地別に予め設定しておく必要
が無いので、設定のための労力を省くことができる。
【0047】また、受信周波数帯域データを予め設定し
ておく必要が無いので、従来技術に見られたように受信
周波数帯域データの設定後にその再設定を行う必要が生
じたときに当該機器を車両から取り外さなければならな
いといった煩わしい作業も不要となる。つまり、作業上
の負担を無くすことができる。
【0048】さらに、ディスプレイ14/スピーカ15
を介して、当該音響機器10の正規の受信周波数帯域デ
ータの設定が行われたことを認識することができる。
【0049】一方、当該音響機器10の受信周波数帯域
データを当該車両の仕向地に応じて予め設定した場合に
は(図5の処理フロー参照)、制御部11により、他の
車載機器21等からシステムバス20を介して送信され
てくる自己の車両IDデータを取得したときに、その車
両IDデータに含まれる車種に対応する車両IDとレジ
スタ部13に格納されている車両IDとを比較し、両車
両IDが不一致の場合に、その車両IDデータ(車種及
び仕向地の情報)に適合した受信周波数帯域データ(車
両EQデータ)をメモリ部12から読み出し、その読み
出した受信周波数帯域データを、レジスタ部13に格納
されている受信周波数帯域データと置き換えて、当該音
響機器10の正規の受信周波数帯域データとして再設定
を行うようにしている。
【0050】従って、何かの手違いで当該音響機器10
の代わりに受信周波数帯域データの異なる音響機器が車
両に取り付けられてしまった場合でも、従来技術に見ら
れたようにそのデータの再設定のために当該機器をいっ
たん車両から取り外さなければならないといった煩わし
い作業を必要とすることなく、当該音響機器10の正規
の受信周波数帯域データの再設定を自動的に行うことが
可能となる。
【0051】上述した実施形態では、システムバス20
を介して送られてくる車両IDデータに基づいて受信周
波数帯域データの設定又は再設定を自動的に行う車載用
音響機器10を例にとって説明したが、車載機器の形態
はこれに限定されないことはもちろんである。例えば、
エアコンやナビゲーションユニット等の他の車載用電子
機器についても同様に本発明は適用することができる。
【0052】要は、車両に装備された共通の情報伝送路
(システムバス20)に接続される電子機器が、上述し
た実施形態におけるメモリ部12に格納されているテー
ブルと同等のものを格納する手段を有し、制御部11が
行う処理と同等の処理(当該電子機器の動作に係る特性
データの設定又は再設定に係る処理)を行える制御手段
を有していれば十分である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
載用電子機器(車載用音響機器等)の動作に係る特性デ
ータ(受信周波数帯域データ等)の設定又は再設定に際
し、作業上の負担を無くすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車載用音響機器の構
成を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1におけるメモリ部に格納されるテーブルの
一例を示す図である。
【図3】図1における制御部が取得する車両IDデータ
のデータフォーマットの一例を示す図である。
【図4】図1における制御部が行う受信周波数帯域デー
タの設定に係る処理の一例を示すフロー図である。
【図5】図1における制御部が行う受信周波数帯域デー
タの再設定に係る処理の一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
10…車載用音響機器(車載用電子機器)、 11…制御部(制御手段)、 12…メモリ部(メモリ手段)、 13…レジスタ部(レジスタ手段)、 14…ディスプレイ(可視情報表示手段)、 15…スピーカ(可聴情報表示手段)、 20…システムバス(情報伝送路)、 21…他の車載機器(車両IDデータ供給手段)、 22…テスタ(車両IDデータ供給手段)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に装備された共通の情報伝送路に接
    続される車載用電子機器であって、 前記情報伝送路との間の通信機能を有する制御手段と、 複数の車種を識別する複数の車両IDに対応させて当該
    車両の仕向地を指示する仕向地データ及び当該車両に搭
    載される車載用電子機器の動作に係る特性データの関係
    を規定したテーブルを格納したメモリ手段とを有し、 前記制御手段は、前記情報伝送路を介して送られてくる
    自己の車両IDデータを取得したときに、該取得した車
    両IDデータに含まれる車種及び仕向地の情報に適合し
    た特性データを前記メモリ手段から読み出し、該読み出
    した特性データを当該車載用電子機器の正規の特性デー
    タとして設定することを特徴とする車載用電子機器。
  2. 【請求項2】 前記車載用電子機器が搭載される車両の
    仕向地に応じて当該車載用電子機器の動作に係る特性デ
    ータを予め設定したときに、当該車種を識別する車両I
    Dに対応させて当該特性データを格納しておくためのレ
    ジスタ手段を更に有し、 前記制御手段は、前記情報伝送路を介して送られてくる
    自己の車両IDデータを取得したときに、該取得した車
    両IDデータに含まれる車種に対応する車両IDと前記
    レジスタ手段に格納されている車両IDとを比較し、両
    車両IDが不一致の場合に、前記取得した車両IDデー
    タに含まれる車種及び仕向地の情報に適合した特性デー
    タを前記メモリ手段から読み出し、該読み出した特性デ
    ータを、前記レジスタ手段に格納されている特性データ
    に代えて、当該車載用電子機器の正規の特性データとし
    て再設定することを特徴とする請求項1に記載の車載用
    電子機器。
  3. 【請求項3】 前記制御手段により当該車載用電子機器
    の正規の特性データの設定又は再設定が行われたとき
    に、その旨を表示する表示手段を更に有することを特徴
    とする請求項1又は2に記載の車載用電子機器。
  4. 【請求項4】 前記表示手段は、前記正規の特性データ
    の設定又は再設定が行われたときに、その旨の表示を可
    視情報又は可聴情報の形態で行うことを特徴とする請求
    項3に記載の車載用電子機器。
  5. 【請求項5】 前記車載用電子機器が車載用音響機器の
    場合に、前記車載用電子機器の特性データとして、当該
    車両の仕向地に応じた受信周波数帯域を指示するデータ
    が前記メモリ手段に予め格納されていることを特徴とす
    る請求項1から4のいずれか一項に記載の車載用電子機
    器。
  6. 【請求項6】 前記情報伝送路を介して送られてくる車
    両IDデータは、前記情報伝送路に接続された他の車載
    機器から所定の時間間隔で供給されることを特徴とする
    請求項1から5のいずれか一項に記載の車載用電子機
    器。
  7. 【請求項7】 前記情報伝送路を介して送られてくる車
    両IDデータは、当該車両の組み立て工程の最終段階に
    おいて当該車載用電子機器の初期設定時に前記情報伝送
    路に接続されるテスタから供給されることを特徴とする
    請求項1から5のいずれか一項に記載の車載用電子機
    器。
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