JP3606903B2 - 音量レベル調整装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、音量調節回路に係り、特に、携帯電話等の本体組込のマイク及びスピーカと、外部接続のマイク及びスピーカとの切替の際に適切な音量レベルの設定が効率良く行われるようにした音量レベル調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置としては、例えば、携帯電話機のように本体にマイクロホンとスピーカとが内蔵されており、しかも切替により外部のマイクロホンとスピーカとを接続して使用できるようにしたものにおいて、それぞれの音声系統毎に調整用の半固定抵抗器を設け、製造段階において標準のレベル設定を行うように構成されたものが知られている。
すなわち、図6にはかかる従来装置の概略構成が示されており、以下、同図を参照しつつ従来装置について概略的に説明すれば、先ず、この図6は携帯電話機における例を示したものである。
【0003】
この携帯電話機は、無線処理部1と、音声処理部2と、これらの動作を制御する制御部3とに大別されてなるものである。
音声処理部2は、内蔵マイク4からの信号を増幅する第1の増幅回路6と、外部マイク接続端子10に接続される外部マイク(図示せず)からの信号を増幅する第2の増幅回路7と、内蔵マイク4と外部マイクとの切替を行うマイク切替スイッチ11(図6において「SWT 」と略記)と、内蔵スピーカ5へ入力する信号の増幅を行う第3の増幅回路8と、外部スピーカ接続端子12に接続される外部スピーカ(図示せず)へ入力される信号を増幅する第4の増幅回路9と、内蔵スピーカ5と外部スピーカ(図示せず)との切替を行うスピーカ切替スイッチ13(図6において「SWR 」と略記)と、コンパンダ14及びフィルタ回路15とを主たる構成要素としてなるものである。
【0004】
さらに、音声処理部2において、内蔵マイク4と第1の増幅回路6との間には、第1の半固定抵抗器16aが、外部マイク接続端子10と第2の増幅回路7との間には、第2の半固定抵抗器16bが、第3の増幅回路8とスピーカ切替スイッチ13との間には第3の半固定抵抗器16cが、第4の増幅回路9とスピーカ切替スイッチ13との間には第4の半固定抵抗器16dが、それぞれ接続されており、信号レベルの調整を行えるようになっている。
【0005】
一方、無線処理部1は、送信回路1a(図6において「TX」と略記)と、受信回路1b(図6において「RX」と略記)と、電磁波の放射及び受信を行なうアンテナ17とを具備してなるものである。
また、制御部3は、CPU3aを中心にして構成されており、本機全体の動作制御・監視等を行うものである。
【0006】
かかる構成において、内蔵マイク4及び内蔵スピーカ5を使用する場合、先ず、内蔵マイク4からの音声は第1の増幅回路6により増幅された後、コンパンダ14の圧縮器14aにより信号レベルが圧縮され、さらにフィルタ回路15の送信音声処理フィルタ15aにより一定の音声周波数領域に制限され、送信回路1aにより変調されることによって、アンテナ17から電磁波として放射されるようになっている。
【0007】
一方、受信状態においては、アンテナ17で受信した信号は、受信回路1bにより復調され、フィルタ回路15の受信音声処理フィルタ15bによってフィルタリングを受けた後、コンパンダ14の伸張器14bによってレベル伸張を受け、その後、第3の増幅回路8によって増幅されて内蔵スピーカ5に入力されるようになっている。
【0008】
一方、外部マイク及び外部スピーカ(いずれも図示せず)を用いる際には、マイク切替スイッチ11及びスピーカ切替スイッチ13を図6に示された接点とは反対側へ設定することによって外部マイク及び外部スピーカが使用できるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記構成においては、内蔵マイク4と外部マイクとの出力レベルのばらつき及び内蔵スピーカ5と外部スピーカとの出力レベルのばらつきを補正するために、第1乃至第4の増幅回路6〜9の入力側或いは出力側のいずれかにおいて、第1乃至第4の半固定抵抗器16a〜16dが設けられた構成となっている。
【0010】
このように、従来の構成においては、各信号系統毎すなわち、内蔵マイク4からの信号を増幅してコンパンダ14へ入力する信号路、外部マイクからの信号を増幅してコンパンダ14へ入力する信号路、フィルタ回路15からの信号を増幅して内蔵スピーカ5へ入力する信号路及びフィルタ回路15からの信号を増幅して外部スピーカへ入力する信号路毎に、半固定抵抗器を設けた構成であるので、部品点数の増加を招き装置全体の信頼性低下の原因となるばかりか、装置の小型化を阻みさらには高価な装置となるという問題を生じていた。
また、製造行程においては、上述の各信号路に設けられた半固定抵抗器を一つづつ調節しなけらばならないので、手間がかかり装置の高価格化の一因となっていた。
【0011】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、簡易な構成で製造段階における調節作業の省力化を図ることができ、小型で簡易な構成の音量レベル調整装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
発明に係る音声レベル調整装置は、複数設けられたマイク入力路から選択的に一つのマイク入力路を選択する入力切替手段と、前記入力切替手段を介して入力されたマイク入力信号に対して外部からの制御信号に応じた減衰量を与える第1の可変減衰手段と、前記第1の可変減衰手段の出力信号を無線搬送波に重畳させる無線送信手段と、受信した無線信号を復調する復調手段と、前記復調手段の出力信号に外部からの制御信号に応じた減衰量を与える 第2の減衰手段と、複数設けられたスピーカ出力路から選択的に一つのスピーカ出力路を選択して前記第2の減衰手段の出力信号を当該スピーカ出力路へ出力する出力切替手段と、前記入力切替手段によりいずれのマイク入力路が選択されたか及び前記出力切替手段によりいずれのスピーカ出力路が選択されたかを識別する識別手段と、前記入力切替手段により選択されるマイク入力路に対応して予め設定された前記第1の可変減衰手段における減衰量及び前記出力切替手段により選択されるスピーカ出力路に対応して予め設定された前記第2の可変減衰手段における減衰量を記憶する記憶手段と、前記識別手段の識別結果に応じて前記記憶手段から記憶データを読み出し、この読み出しデータに応じて前記第1及び第2の可変減衰手段の減衰量を設定すべく前記第1及び第2の可変減衰手段へ制御信号を出力する減衰量制御手段と、を具備してなるものである。
【0015】
【作用】
発明においては、第1の可変減衰手段は入力切替手段により複数のマイク入力路のいずれかに選択的に接続される一方、第2の可変減衰手段は出力切替手段により複数のスピーカ出力路のいずれかに選択的に接続される。そして、減衰量制御手段には識別手段から第1の可変減衰手段がいずれのマイク入力路に接続され、また第2の可変減衰手段がいずれのスピーカ出力路に接続されたかについての識別結果が入力され、そのマイク入力路及びスピーカ出力路に対応した第1及び第2の可変減衰手段の減衰量が記憶手段から読み出され、第1及び第2の可変減衰手段が減衰量制御手段によってその減衰量に設定されることとなり、一つの第1の可変減衰手段で複数のマイク入力路に対応でき、また、一つの第2の可変減衰手段で複数のスピーカ出力路に対応することができるものである。
【0016】
【実施例】
以下、本発明にかかる音声レベル調節装置の一実施例を図1乃至図5を参照しつつ説明する。ここで、図1は本発明に係る音声レベル調節装置が組み込まれた携帯電話機の一実施例における構成を示す構成図、図2はCPUによる音声レベル調節の手順を示すフローチャート、図3は識別回路の一実施例を示す回路図、図4はマイクロフォンのレベル調節の概略手順を説明するための説明図、図5はスピーカのレベル調節の概略手順を説明するための説明図である。
尚、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0017】
先ず、本実施例は、携帯電話機に適用された例であり、図6に示された従来の携帯電話機と同一の構成要素には同一の符号を付すものとする。
すなわち、本実施例における携帯電話機S1は、それ自体単独で使用できるように内蔵マイク4と内蔵スピーカ5とを有すると共に、自動車内で本機を手にすることなく(いわゆるハンドフリー)使用できるように自動車に設置された車載用アダプタ(図示せず)に携帯電話機S1を載置した際、車載用アダプタを介して外部マイク及び外部スピーカによりハンドフリーで通話できるようになっているものである。
【0018】
本実施例における携帯電話機S1は、搬送波の変調及び受信電波の復調等を行う無線処理部(RADIO部)1と、音声信号のフィルタリングや増幅を行う音声処理部2’と、携帯電話機S1全体の動作を制御する制御部3とに大別されてなるものである。
無線処理部1は、搬送波の変調を行う送信回路(TX)1aと、受信信号の復調を行う受信回路(RX)1bと、電磁波の放射及び受信を行うアンテナ17とを有してなるもので、従来同様の構成である。
【0019】
音声処理部2’は、次述するような点において、従来装置の構成(図6参照)と異なっている。
すなわち、本実施例における第1乃至第4の増幅回路6〜9は、それぞれ演算増幅器6a,7a,8a,9aを中心として構成されたもので、内蔵マイク4と演算増幅器6aの入力段との間には抵抗19aが、外部マイク接続端子10と演算増幅器7aの入力段との間には抵抗19bが、演算増幅器8aの入力段とスピーカ切替スイッチ13との間には抵抗19cが、さらに、演算増幅器9aの入力段とスピーカ切替スイッチ13との間には抵抗19dが、それぞれ接続されており、従来と異なり半固定抵抗器に代わって固定抵抗となっている。
【0020】
また、コンパンダ14は、入力信号のダイナミックレベルを一定の範囲に圧縮する圧縮器14aと、入力信号のダイナミックレベルを一定の範囲に伸張する伸張器14bとからなる周知・公知のものであり、従来と同一構成のものである。圧縮器14aは第1又は第2の増幅回路6,7を経たマイクロフォンからの音声信号を圧縮して後述する送信用電子減衰器(図1において「Tx ATT」と略記)20へ出力する一方、伸張器14bは受信回路1bにより復調され、フィルタ回路15を経て入力された音声信号を伸張し、後述する受信用電子減衰器(図1において「Rx ATT」と略記)21へ出力する。
【0021】
コンパンダ14の圧縮器14aとフィルタ回路15の送信音声処理フィルタ15aとの間には送信用電子減衰器20が接続される一方、伸張器14bと受信音声処理フィルタ15bとの間には受信用電子減衰器21が接続されている。
送信用電子減衰器20及び受信用電子減衰器21は、基本的に同一の構成を有する減衰器であり、本実施例においては特にトランジスタ等を用いてなる電子式のもので、制御部3のCPU3aから入力される制御信号に応じてその減衰量が変化するようになっているものである(詳細は後述)。
【0022】
制御部3は、CPU3aと、EEPROM22と、識別回路(図1において「ID」と略記)23とを有してなるもので、CPU3aは携帯電話機S1全体の動作制御を行うもので、それ自体はいわゆるIC化された集積回路として公知・周知のものが用いられている。
【0023】
また、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)は、電気的にデータの書き込み及び消去が可能な読み出し専用のメモリとして公知・周知のものである。このEEPROM22には、先の送信用電子減衰器20及び受信用電子減衰器21の減衰量をCPU3aにより制御するためのデータが記憶されており、このデータが識別回路23の設定に応じてCPU3aに読み込まれるようになっている(詳細は後述)。
【0024】
そして、CPU3aからは、このEEPROM22から入力したデータに応じた制御信号が送信用電子減衰器20又は受信用電子減衰器21に出力されることによって、これら送信用電子減衰器20及び受信用電子減衰器21の減衰量が設定されるようになっている。
【0025】
CPU3aがEEPROM22から読み出すデータは、内蔵マイク4及び内蔵スピーカ5を使用する場合と、外部マイク及び外部スピーカを使用する場合とでは異なるので、CPU3aではいずれの使用状態にあるかの情報が必要となる。
【0026】
識別回路23は、このように内蔵マイク4及び内蔵スピーカ5の使用状態か、外部マイク及び外部スピーカ(いずれも図示せず)の使用状態かをCPU3aが識別するための予め定められた識別データをCPU3aへ出力するものである。具体的には、図3に示されたような回路が使用できる。すなわち、識別回路23は、第1の識別抵抗24a、第2の識別抵抗24b、分圧共通抵抗24c及び識別抵抗切替スイッチ25とを有してなるものである。
【0027】
識別抵抗切替スイッチ25の第1の端子25aはCPU3aのA/D端子(図3参照)及び分圧共通抵抗24cの一方の端子に接続される一方、第2の端子25bには第1の識別抵抗24a(抵抗値r2とする)の一方の端子が、第3の端子25cには第2の識別抵抗24b(抵抗値r3とする)の一方の端子がそれぞれ接続されており、さらに、これら第1及び第2の識別抵抗24a,24bのそれぞれの他方の端子は、共に接地されている。また、分圧共通抵抗24c(抵抗値r1とする)の他方の端子は電源VDDに接続されている。
【0028】
識別抵抗切替スイッチ25は、マイク切替スイッチ11及びスピーカ切替スイッチ13と連動しており、図示しない選択スイッチにより内蔵マイク4及び内蔵スピーカ5の使用が選択された場合、識別抵抗切替スイッチ25の第1の端子25aと第2の端子25bとが接続されるようになっている。この状態において、分圧共通抵抗24cと第1の識別抵抗24aとが電源VDDとアース間に直列接続されることとなり、CPU3aのA/D端子には、VDD×r2 /(r1 +r2 )で表される電圧が印加され、CPU3a内部においてこの電圧値に相当するディジタル値に変換されて、内蔵マイク4及び内蔵スピーカ5使用状態における識別データとして利用されることとなる。
【0029】
一方、図示しない選択スイッチにより外部マイク及び外部スピーカの使用が選択された場合、識別抵抗切替スイッチ25の第1の端子25aと第3の端子25cとが接続状態となり、CPU3aのA/D端子には、VDD×r3 /(r1 +r3 )で表される電圧が印加され、上述と同様にCPU3a内においてディジタル値に変換され、外部マイク及び外部スピーカの使用状態であることを示す識別データとして利用されることとなる。
【0030】
したがって、第1の識別抵抗24aは内蔵マイク4及び内蔵スピーカ5の使用状態を識別するためのものであり、第2の識別抵抗24bは外部マイク及び外部スピーカの使用状態を識別するためのものであり、それぞれ予め抵抗値を適宜選択することにより、CPU3a内ではA/D端子を介して入力される信号値の違いにより上述したいずれの使用状態にあるかを識別できるようになっている。
【0031】
次に、送信用電子減衰器20及び受信用電子減衰器21の減衰量を定めるEEPROM22に記録されるデータの取得方法について説明する。
先ず、図示しない選択スイッチにより内蔵マイク4及び内蔵スピーカ5の使用を選択し、識別回路23において、第1の識別抵抗24aが選択されるようにする。
この場合、マイク切替スイッチ11及びスピーカ切替スイッチ13においても、それぞれの第1の端子11a,12aと第2の端子11b,12bとが接続されるようになる(図1参照)。
【0032】
携帯電話本体の規格中、音声レベルに関する規格の例としては、例えば、周波数1KHZ で信号レベル−5dBpaの信号をマイク入力した時、変調波のスペクトラムの拡がりΔfが±2.3KHZ であること、また、ベースバンド信号の中心周波数が1KHZ で変調波のスペクトラムの拡がりΔfが±2.3KHZ である電波を受信した際のスピーカ出力が−10dBpaであることとする規格がある。
かかる規格を満足するべく送信用電子減衰器20を調整する場合について説明すれば、先ず、この調整においては、図4のような測定回路を形成する。
【0033】
すなわち、携帯電話機S1は音響カップラ26に載置され、携帯電話機S1の内蔵マイク4が音響カップラ26に設けられたスピーカ27近傍に位置するようにする。このスピーカ27には低周波信号発生器(図4において「OSC」と略記)28が接続されており、1KHZ の正弦波が低周波信号発生器28から供給されるようになっている。
また、携帯電話機S1にはアンテナに代えて変調分析器(図4において「MOD/ANA」と略記)29を接続する。
【0034】
そして、スピーカ27における出力レベルが−5dBpaとなるように低周波信号発生器28を調整する一方、変調分析器29において変調波のベースバンド信号が1KHZ で且つ変調波のスペクトラムの拡がりΔfが±2.3KHZ の測定結果が得られるように送信用電子減衰器20を調整して減衰量を決定する。
【0035】
この時、送信用電子減衰器20の減衰量の調整方法の一つとしては、例えば、CPU3aとの接続を一時的に切り放しておき、送信用電子減衰器20のCPU3aが接続される端子に減衰量を制御する信号を外部から直接入力するようにするようにしてもよい。
そして、求められた減衰量を、EEPROM22に内蔵マイク4及び内蔵スピーカ5使用時の送信用電子減衰器20の減衰量として記録する。
【0036】
一方、内蔵マイク4及び内蔵スピーカ5使用時における受信系の調整は図5に示された計測回路を用いて行う。
すなわち、携帯電話機S1を音響カップラ26に載置し、音響カップラ26に設けられたモニタ用マイク30と携帯電話機S1の内蔵スピーカ5とが音響的に結合されるようにする一方、モニタ用マイク30の出力端をオシロスコープ31に接続する。
【0037】
また、携帯電話機S1にはアンテナに代えて所定の変調波(ベースバンド信号fs =1KHZ 、変調波のスペクトラムの拡がりΔf=±2.3KHZ )を入力する。そして、オシロスコープ31を観測しつつ内蔵スピーカ5における出力が−10dBpaとなるように受信用電子減衰器21を調整しその減衰量を決定する。
【0038】
受信用電子減衰器21の減衰量の調整方法の一つとしては、先の送信用電子減衰器20の場合と同様に、CPU3aとの接続を一時的に切り放し、CPU3aが接続される受信用電子減衰器21の入力端子に外部から制御信号を直接入力することが考えられる。
そして、求められた減衰量をEEPROM22に内蔵マイク4及び内蔵スピーカ5使用時における受信用電子減衰器21の減衰量として記録する。
【0039】
次に、外部マイク及び外部スピーカ使用時における送信用電子減衰器20及び受信用電子減衰器21の減衰量の調整について説明する。
先ず、送信用電子減衰器20の減衰量の調整であるが、この調整に使用される測定回路は図示は省略するが基本的には図4に示された構成と同一である。図4の構成と基本的に異なるのは、図4における内蔵マイク4が外部マイク(図示せず)に代わることである。
そして、図4で説明したと全く同様にして、送信用電子減衰器20を調節して減衰量を決定し、その減衰量を外部マイク使用時における送信用電子減衰器20の減衰量としてEEPROM22に記録する。
【0040】
また、受信用電子減衰器21の減衰量の調整は、図示を省略するが基本的には図5に示された構成と同一構成の測定回路を使用して行われる。図5に示された構成と異なるのは、図5における内蔵スピーカ5が外部スピーカ(図示せず)に代わることである。
そして、図5で説明したと全く同様にして、受信用電子減衰器21を調整して減衰量を決定し、その減衰量を外部スピーカ使用時における受信用電子減衰器21の減衰量としてEEPROM22に記録する。
【0041】
次に、上述のようにしてEEPROM22に記録されたデータに基づいて送信用電子減衰器20及び受信用電子減衰器21の減衰量が設定される際の携帯電話機S1の動作について図2を参照しつつ説明する。
携帯電話機S1の電源スイッチ(図示せず)が投入され、携帯電話機S1が動作状態となると、先ずIDデータの判別が行われる(図2のステップ100)。すなわち、CPU3aがA/D端子からの電圧信号を取り込むことによって、携帯電話機S1が内蔵マイク4及び内蔵スピーカ5の使用状態にあるのか又は外部マイク及び外部スピーカの使用状態にあるのかの判定が行われる。そして、内蔵マイク4及び内蔵スピーカ5の使用状態(本体モード)であると判定された場合(図2においてAの側)、ステップ102へ進み、この本体モードにおける送信用電子減衰器20及び受信用電子減衰器21の減衰量がCPU3aによりEEPROM22から読み出される。
【0042】
一方、外部マイク及び外部スピーカ使用状態(ハンドフリーモード)であると判定された場合(図2においてBの側)、ステップ104へ進み、このハンドフリーモードにおける送信用電子減衰器20及び受信用電子減衰器21の減衰量がCPU3aによりEEPROM22から読み出される。
【0043】
そして、CPU3aからはステップ102又はステップ104においてEEPROM22から読み出されたデータに応じた制御信号が送信用電子減衰器20及び受信用電子減衰器21に対して出力されて、送信用電子減衰器20及び受信用電子減衰器21が所定の減衰量に設定されることとなる(図2のステップ106参照)。
【0044】
次に、上述のようにして送信用電子減衰器20及び受信用電子減衰器21の減衰量が設定された携帯電話機S1の全体動作について概括的に説明すれば、先ず、マイク及びスピーカは、内蔵マイク4及び内蔵スピーカ5の使用モードであるとすると、マイク切替スイッチ11及びスピーカ切替スイッチ13は、共にそれぞれの第1の端子11a,12aと第2の端子11b,12bとが接続された状態となる。
送信状態において、内蔵マイク4からの音声信号は、第1の増幅回路6により増幅され、コンパンダ14の圧縮器14aによりレベル圧縮されて送信用電子減衰器20に入力される。
【0045】
送信用電子減衰器20に入力された音声信号は、CPU3aによって設定された(図2のステップ102及びステップ106参照)減衰量の減衰を受けた後、フィルタ回路15の送信音声処理フィルタ15aを通過してフィルタリングを施され、送信回路1aにより搬送波に重畳されてアンテナ17から電磁波として放射されることとなる。
【0046】
一方、受信状態において、受信回路1bにより復調された信号は、受信音声処理フィルタ15bによりフィルタリングを受けた後、伸張器14bによりレベル伸張されて受信用電子減衰器21に入力される。受信用電子減衰器21に入力された信号は、この受信用電子減衰器21がCPU3aにより設定された減衰量(図2のステップ102及びステップ106参照)の減衰を受けた後、フィルタ回路15を介して第3の増幅回路8に入力されて増幅され、内蔵スピーカ5が鳴動されることとなる。
【0047】
次に、外部マイク及び外部スピーカ使用モードでは、第1の増幅回路6に代わってい第2の増幅回路7が、第3の増幅回路8に代わって第4の増幅回路9が動作することとなる。さらに、送信用電子減衰器20及び受信用減衰器21の減衰量は、上述の内蔵マイク4及び内蔵スピーカ5の使用モードとは別にCPU3aによって設定された(図2のステップ104及び106参照)減衰量となる点を除けば、基本的な動作は上述したと同一であり、ここでの詳細な説明は省略することとする。
【0048】
上述した実施例においては、識別回路23により請求項1記載の発明における識別手段が、送信用電子減衰器20及び受信用電子減衰器21により請求項1記載の発明における可変減衰手段が、EEPROM22及びCPU3aにより請求項1記載の発明における減衰量制御手段が、それぞれ実現されるようになてっいる。
【0049】
また、請求項2記載の発明における入力切替手段はマイク切替スイッチ11により、同じく第1の可変減衰手段は送信用電子減衰器20により、同じく無線送信手段は送信回路1aにより、同じく復調手段は受信回路1bにより、同じく第2の減衰手段は受信用電子減衰器21により、同じく出力切替手段はスピーカ切替スイッチ13により、同じく識別手段は識別回路23により、同じく記憶手段はEEPROM22により、同じく減衰量制御手段はCPU3aにより、それぞれ実現されるようになっている。
【0050】
本実施例においては、携帯用電話機における内蔵マイクと外部マイクとの切替の際に生ずるマイク特性の差に起因する音声レベルの違い及び内蔵スピーカと外部スピーカとの切替の際に生ずるスピーカ特性の差に起因する音声レベルの違いを補正する場合を例に採って説明したが、本発明は携帯用電話機に限定されるものではなく、他の無線通信装置等の音声処理部においても適用し得るものである。
また、本実施例においては、送信用電子減衰器20及び受信用電子減衰器21の減衰量を記録、読み出しするものとしてEEPROM22を使用したが、EPROMのようなものであっても構わないものである。
【0051】
本実施例によれば、電気的に減衰量を変えることのできる送信用電子減衰器20及び受信用電子減衰器21を設け、これら減衰器20,21に接続されるマイク又はスピーカに応じて予め定まる必要な減衰量をEEPROM22に記憶させ、識別回路23によりいずれのマイク又はスピーカが使用されているかを識別できるようにし、その情報に基づいてCPU3aが送信用電子減衰器20及び受信用電子減衰器21の減衰量を変えるように構成することで、従来と異なり複数のマイク入力路毎及び複数のスピーカ出力路毎に半固定抵抗を設ける必要がなくなり、部品点数の削減となるので、装置の小型化及び信頼性の向上、さらには低価格化が可能となるものである。
【0052】
さらに、本実施例においては、EPROM22に記憶したデータに応じて減衰器20,21の減衰量を電子的に変え得るようにしたので、EEPROM22に記憶するデータを取得する際にも、例えば、CPU3aにデータ取得用のプログラムを実行させる等して、製造過程における自動化が可能であり、そのため生産性の向上が図れることとなるものである。
【0053】
【発明の効果】
以上、述べたように、本発明によれば、複数のマイク入力路毎のマイク感度のばらつき又は複数のスピーカ出力毎のスピーカ感度のばらつきを補正するものにあって、接続されるマイク入力路又はスピーカ出力路に応じて減衰器の減衰量を電気的且つ自動的に変え得るように構成することにより、従来と異なり、複数の半固定抵抗器を必要とすることがなくなるので、部品点数を削減することができ、簡易な構成となり、小型化が可能となるという効果を奏するものである。しかも、製造過程における調節が従来に比して簡単になり、そのため、作業工数の低減が図れ、装置の低価格化が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声レベル調節装置が組み込まれた携帯電話機の一実施例における構成を示す構成図である。
【図2】CPUによる音声レベル調節の手順を示すフローチャートである。
【図3】識別回路の一実施例を示す回路図である。
【図4】マイクロフォンのレベル調節の概略手順を説明するための説明図である。
【図5】スピーカのレベル調節の概略手順を説明するための説明図である。
【図6】従来装置の概略構成を示す構成図である。
【符号の説明】
2…音声処理部、 3…制御部、 4…内蔵マイク、 5…内蔵スピーカ、 20…送信用電子減衰器、 21…受信用電子減衰器、 22…EEPROM、23…識別回路、 24a…第1の識別抵抗、 24b…第2の識別抵抗、 24c…分圧共通抵抗、 25…識別抵抗切替スイッチ

Claims (1)

  1. 複数設けられたマイク入力路から選択的に一つのマイク入力路を選択する入力切替手段と、前記入力切替手段を介して入力されたマイク入力信号に対して外部からの制御信号に応じた減衰量を与える第1の可変減衰手段と、前記第1の可変減衰手段の出力信号を無線搬送波に重畳させる無線送信手段と、受信した無線信号を復調する復調手段と、前記復調手段の出力信号に外部からの制御信号に応じた減衰量を与える第2の減衰手段と、複数設けられたスピーカ出力路から選択的に一つのスピーカ出力路を選択して前記第2の減衰手段の出力信号を当該スピーカ出力路へ出力する出力切替手段と、前記入力切替手段によりいずれのマイク入力路が選択されたか及び前記出力切替手段によりいずれのスピーカ出力路が選択されたかを識別する識別手段と、前記入力切替手段により選択されるマイク入力路に対応して予め設定された前記第1の可変減衰手段における減衰量及び前記出力切替手段により選択されるスピーカ出力路に対応して予め設定された前記第2の可変減衰手段における減衰量を記憶する記憶手段と、前記識別手段の識別結果に応じて前記記憶手段から記憶データを読み出し、この読み出しデータに応じて前記第1及び第2の可変減衰手段の減衰量を設定すべく前記第1及び第2の可変減衰手段へ制御信号を出力する減衰量制御手段と、を具備してなることを特徴とする音声レベル調整装置。
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