JP2003170756A - 変速レバー構造 - Google Patents

変速レバー構造

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JP2003170756A
JP2003170756A JP2001372532A JP2001372532A JP2003170756A JP 2003170756 A JP2003170756 A JP 2003170756A JP 2001372532 A JP2001372532 A JP 2001372532A JP 2001372532 A JP2001372532 A JP 2001372532A JP 2003170756 A JP2003170756 A JP 2003170756A
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shift lever
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JP2001372532A
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Inventor
Hitoshi Nomura
均 野村
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車速の変速する主変速レバーと、前後進を切
り換える前後進切換レバーとを備えた作業車において、
変速並びに前後進切り換えの操作性の向上を図ることを
課題とする。 【解決手段】 主変速レバーと前後進切換レバーとを一
体化した変速レバー2を、ハンドル6の近傍に設け、該
変速レバー2を前後方向に2段階に回動するように構成
する。第1段階の回動操作では前後進を切り換え、前方
を前進位置、後方を後進位置、その間を中立位置として
構成する。第2段階の回動操作では車速を増減させ、前
進位置(又は後進位置)に操作した変速レバー2を、さ
らに前方(又は後方)の進行方向側に回動することによ
り増速し、後方(又は前方)反進行方向側に回動するこ
とにより減速するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタ等の作業
車の車速並びに前後進を切り換える変速レバーの構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】トラクタ等の作業車は機体前部にボンネ
ットを具備し、エンジンやバッテリーなどが内部に収納
されている。該ボンネットの後部にはダッシュボードが
連設され、該ダッシュボードの後部にはハンドルコラム
が立設されて、該ハンドルコラム上にハンドルが配設さ
れ、その後方に運転席が配置されている。このハンドル
コラムから一側方へ向けて前後進切換レバーが突設さ
れ、該運転席の側部に主変速レバーや、副変速レバー等
が配設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】まず、第1の課題とし
て、前記主変速レバーは、回動すれば増速側へ変速し、
逆に後方へ回動すれば減速方向に変速するように構成さ
れており、前進時には搭乗者にとって操作性がよいが、
前記前後進切換レバーを切り換えて後進する場合、増減
速する方向が感覚的に逆になって、誤操作を招きやすく
なる。すなわち、搭乗者にとっては、レバーを進行方向
に操作したときに増速すると、感覚的にも操作がしやす
く、しかし、前記構成によれば、後進時、進行方向の後
方へ引き込んだときに減速し、進行方向とは逆の前方へ
押し込んだときに増速する。このため、搭乗者は増速さ
せたいのに実際には減速させたり、減速させたいのに増
速させたりと、意図する操作とは反対の操作をしてしま
うことも多く、注意しながら変速する必要がある。この
ように後進時には誤操作を招き易いという問題があっ
た。
【0004】次に、第2の課題であるが、前後進を切り
換えて変速する場合には、一方の手でハンドルを握りな
がら、他方の手で前後進切換レバーと主変速レバーとを
持ち替えて操作するので、あまり操作性がよいとは言え
ない。殊に、運転席に対して前後進切換レバーと主変速
レバーとが左右反対位置に配設されている場合は、操作
が面倒である。例えば、前後進切換レバーはハンドルコ
ラムから左方へ向けて突設され、主変速レバーは運転席
の右側部に配置されている場合等、左手で前後進切換レ
バーを操作した後、右手で握るハンドルを左手に持ち換
え、そして、該右手で主変速レバーを操作するというよ
うにかなり面倒である。
【0005】また、中には、走行ミッション内に静油圧
式無段変速装置(以下、「HST」)を搭載する作業車で
あって、前記前後進の切り換えと、車速の変速とが一本
の操作レバーで行われるものもある。前記操作レバーは
操作性の観点からも望ましくはハンドルコラムから突設
させてハンドルの近傍に設けたいが、この場所では前後
進並びに増減速を操作する上で十分なストロークが確保
できず、このため運転席の側部に配設されている。運転
席の側部にはレバーガイドが設けられ、該レバーガイド
に沿って操作レバーが案内される。該レバーガイドは前
後方向に前進変速域と、中立位置と、後進変速域とを有
し、該前進変速域と該後進変速域とは前後に長く形成さ
れており、各変速域間において操作レバーを作業車の進
行方向側に操作すると滑らかに増速し、逆に反進行方向
側に操作すると滑らかに減速する。このような構成で、
一本の操作レバーで進行方向の切り換えと車速の変速を
行うとなると、どうしてもストロークが大きくなり、第
3の課題としては、操作レバーのストロークを小さくす
ることにある。以上が、本発明の解決しようとする課題
であり、本発明では、上記3つの課題のうち少なくとも
1つを解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】次に前記課題を解決する
ための手段を説明する。まず、請求項1に記載のよう
に、車速の変速する主変速レバーと、前後進を切り換え
る前後進切換レバーとを備えた作業車において、前記主
変速レバーと前記前後進切換レバーとを一体化し、ハン
ドル近傍に設ける。
【0007】そして、請求項2に記載のように、前記変
速レバーを前後方向に2段階に回動するように構成し、
第1段階の回動操作で前後進を切り換え、第2段階の回
動操作で車速を増減するように構成する。
【0008】また、請求項3に記載のように、前記変速
レバーを、取付基部に枢支した回動操作基板と、該回動
操作基板上に枢支したレバーロッドと、回動操作基板の
回動を検知する第1検出手段と、該回動操作基板に対す
るレバーロッドの回動を検知する第2検出手段と、該回
動操作基板に対するレバーロッドの回動を規制する規制
部材と、レバーロッドを回動操作基板上に中立位置に付
勢する付勢手段より構成した。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、作業車の一例としてトラク
タ1を参照しながら、本発明の実施の一形態を説明す
る。図1はトラクタ1の側面図、図2は変速レバー2の
構造を示す平面断面図、図3は変速レバー2の操作によ
る動力の伝達を説明するブロック図、図4(a)はトラ
クタ1を前進させるときの変速レバー2の操作位置を示
す平面断面図、図4(b)はトラクタ1を後進させると
きの変速レバー2の操作位置を示す平面断面図、図5
(a)は前進するトラクタ1を増減速させるときの変速
レバー2の操作位置を示す平面断面図、図5(b)は後
進するトラクタ1を増減速させるときの変速レバー2の
操作位置を示す平面断面図である。
【0010】まず、トラクタ1の概略構成から説明す
る。トラクタ1は前部に前輪17、後部に後輪18を支
承して、エンジンフレーム8上のボンネット4内にエン
ジン5を収納し、該エンジン5の後面にクラッチハウジ
ングが固設されている。該クラッチハウジングの後面に
は、ミッションケース15が延設されて、全体としてト
ラクタ1の機体支持部材を構成している。該ボンネット
4の後部にはダッシュボード3を連設し、該ダッシュボ
ード3の後部にハンドルコラム9を立設して、該ハンド
ルコラム9上にハンドル6が配設され、その後方に運転
席7が配置されている。このハンドルコラム9から左方
へ向けて本発明の変速レバー2が突設され、該運転席7
の側部に副変速レバーやポジションレバーや、ドラフト
レバー等が配設されている。
【0011】次に、本発明に係る変速レバー2の構成に
ついて説明する。この変速レバー2は、トラクタ1の車
速を変速するとともに、前後進を切り換えられるように
した操作レバーであり、図2に示すように、前記ダッシ
ュボード3内の取付基部30に回動操作基板20が枢結
され、該回動操作基板20に回動支点軸21が枢結さ
れ、該回動支点軸21の上部に変速レバー2のレバーロ
ッド2bの右側部が枢支されている。すなわち、回動操
作基板20は取付基部30に対して前後回動自在に枢支
され、回動支点軸21は回動操作基板20に対して上下
回動可能として、レバーロッド2bが上下微小回動可能
にして取り付けられている。
【0012】前記回動操作基板20の右側部における前
後端には一対のステー22・22が突設され、該ステー
22・22とレバーロッド2bの右端部との間にはスプ
リング23・23等の付勢手段が巻架されて、該レバー
ロッド2bを前後中央位置(中立位置)に付勢してい
る。そして、前方のステー22には増減速スイッチ24
が取り付けられ、後方のステー22には増減速スイッチ
25が取り付けられている。該増減速スイッチ24・2
5は第2検出手段として互いに向き合い、その検出部2
4a・25aが内方向へ向けられている。そして、この
検出部24a・25aの間に、前記中立位置にスプリン
グ23・23により付勢されたレバーロッド2bの右端
部が配置され、変速レバー2を前後に遊び以上回動させ
ると、該レバーロッド2bの右端部が検出部24a・2
5aと接触するように構成されている。
【0013】また、レバーロッド2bの右側部は回動支
点軸21の上部に取り付けられて、図示せぬスプリング
等の付勢手段により左端の把手部2aが上がる(または
下がる)方向に付勢されている。前記回動操作基板20
の左端部は上方へ折り曲げられ、その前後中央に係合部
20aが切り欠かれて、該係合部20aに前記レバーロ
ッド2bが係合可能に配置されている。レバーロッド2
bは該係合部20aに係脱自在とされている。
【0014】そして、前記取付基部30における、回動
操作基板20の前後に、第1検出手段となる前進スイッ
チ26と、後進スイッチ27とが取り付けられている。
該前進スイッチ26の検出部26aと該後進スイッチ2
7の検出部27aとは、取付基部30と回動操作基板2
0との枢結点を中心とする円弧に沿い、互いに内方向へ
向けて配置されている。
【0015】また、取付基部30の上面と、回動操作基
板20の下面との間またはシフト経路に図示せぬ係止手
段となるデテントが設けられ、該係止手段により回動操
作基板20は前進位置、中立位置、又は後進位置の何れ
かで係止される。この前進位置で係止されているときに
は、回動操作基板20の前端部が前進スイッチ26の検
出部26aと接触しており、後進位置で係止されている
ときには、回動操作基板20の後端部が後進スイッチ2
7の検出部27aと接触しており、中立位置で係止され
ているときには、回動操作基板20は、前進スイッチ2
6及び後進スイッチ27のどちらにも接触しないように
構成されている。
【0016】そして、図3に示すように、前記増減速ス
イッチ24・25と、前記前進スイッチ26と、前記後
進スイッチ27とはそれぞれ制御線を介してコントロー
ラ33に接続されている。該コントローラ33は、回動
操作基板20が前進スイッチ26と接触している状態、
前進モードに切り換わり、回動操作基板20が後進スイ
ッチ27と接触している状態では、後進モードに切り換
わるように構成されている。
【0017】この前進モードのコントローラ33は、変
速レバー2のレバーロッド2bの右端部が後方の増減速
スイッチ25の検出部25aに接触したときに、増速指
令が出力され、前方の増減速スイッチ24の検出部24
aに接触したときに、減速指令が出力される。一方、後
進モードのコントローラ33では、レバーロッド2bの
右端部が前方の増減速スイッチ24の検出部24aに接
触したときに、増速指令が出力され、後方の増減速スイ
ッチ25の検出部25aに接触したときに、減速指令が
出力される。このように前進モードと後進モードではコ
ントローラ33から出力される増減速指令が反転するよ
うに設定され、進行方向に合わせて増減できるようにし
て、増速と減速の操作間違いが生じ難い構成としてい
る。
【0018】また、前記回動操作基板20の右端部には
ロッド(またはワイヤ)29の一端が取り付けられ、該
ロッド29の他端は油圧バルブ31に連結されている。
この油圧バルブ31は回動操作基板20の回動により進
退されるロッド29によって機械的に切り換えられ、該
油圧バルブ31からの圧油が前後進変速装置32の油圧
式の前進クラッチまたは後進クラッチに送油され作動で
きるようにしている。
【0019】前後進変速装置32には前記エンジン5か
らの出力軸が入力され、該出力軸上に前進ギアと後進ギ
アとが遊嵌され、該前進ギア及び該後進ギアと該出力軸
との間にそれぞれ前記前後進変速装置32の前進クラッ
チと後進クラッチとが配設され、前記変速レバー2の回
動操作によりロッド29を介して油圧バルブ31が切り
換えられ、該前進クラッチと後進クラッチの一方が接続
されて、他方が切断され、トラクタ1の前後進が切り換
えられる。
【0020】また、前記コントローラ33には制御線を
介して油圧バルブ34が接続され、この油圧バルブ34
は電磁バルブで構成されている。そして、主変速装置3
5には静油圧式無段変速装置(HST)又はパワーシフ
トが用いられて、該主変速装置35のアクチュエータに
該油圧バルブ34からの圧油が送油され変速できるよう
にしている。該アクチュエータは静油圧式無段変速装置
の場合はシリンダ等より構成して変速アームを回動して
増速または減速するようにし、パワーシフトの場合に
は、各変速段の油圧クラッチのピストンを摺動して断接
できるようにして増速または減速できるようにしてい
る。
【0021】前記主変速装置35には前記前後進変速装
置31からの出力軸が入力され、前記変速レバー2のレ
バーロッド2bが増減速スイッチ24・25の一方と接
触すると、コントローラ33から油圧バルブ34へ増速
または減速指令が出力され、該油圧バルブ34のソレノ
イドをONしてスプールを摺動変位させ、油圧バルブ3
4を切り換える。そうして、この主変速装置35からの
出力は、副変速装置36を介して、後輪18の駆動軸1
9へ伝達される。
【0022】次に、変速レバー2の操作について説明す
る。まず、トラクタ1の前進であるが、図4(a)に示
すように、前記変速レバー2を回動操作基板20の係合
部20aに係合させた状態で、前方へ押し込み、該回動
操作基板20を回動支点軸21を中心に回動させて、取
付基部30の前進位置で係止させる。このとき回動操作
基板20と前進スイッチ26の検出部26aとが接触
し、これによりコントローラ33が前進モードに切り換
わるとともに、ダッシュボード3に設けられた計器パネ
ルの前進表示ランプが点灯する。また、この回動操作基
板20の回動によりロッド29を介して油圧バルブ31
のスプールが機械的に操作され、前記前後進変速装置3
2の前進クラッチがONとされて、該前後進変速装置3
2からは正転方向の回転動力が出力され、該出力は主変
速装置35、副変速装置36を介して後輪18の駆動軸
19へと伝達され、該駆動軸19が正転方向に回転し
て、トラクタ1が前進する。
【0023】トラクタ1の速度を上げたい場合には、前
記変速レバー2を軽く持ち上げて、回動操作基板20の
係合部20aとレバーロッド2bとの係合を外し、図5
(a)に示すように、該変速レバー2をさらに前方へ回
動させると、レバーロッド2bの右端部が後方の増減速
スイッチ25の検出部25aと接触する。これにより前
進モードのコントローラ33から主変速装置35に増速
指令が出力され、油圧バルブ34を切り換えて主変速装
置35が変速され、該主変速装置35からの出力回転数
が上昇して、後輪18の駆動軸19が高速回転し、トラ
クタ1は所定の走行速度で前進するようになる。
【0024】逆に、トラクタ1の速度を落としたい場合
は、同様に、前記変速レバー2を軽く持ち上げて、回動
操作基板20の係合部20aとレバーロッド2bとの係
合を外し、今度は該変速レバー2を後方へ回動させる
と、レバーロッド2bの右端部が前方の増減速スイッチ
24の検出部24aと接触する。これによりコントロー
ラ33から主変速装置35に減速指令が出力され、油圧
バルブ34が切り換えられて主変速装置35が変速さ
れ、該主変速装置35からの出力回転数が下降して、後
輪18の駆動軸19が低速回転し、トラクタ1は所定の
徐行速度で前進するようになる。
【0025】次に、トラクタ1の後進であるが、図4
(b)に示すように、前記変速レバー2を回動操作基板
20の係合部20aに係合させた状態で、後方へ回動
し、該回動操作基板20を回動支点軸21を中心に回動
させて、取付基部30の後進位置で係止させる。このと
き回動操作基板20と後進スイッチ27の検出部27a
とが接触し、これによりコントローラ33が後進モード
に切り換わるとともに、ダッシュボード3上の計器パネ
ルの後進表示ランプが点灯する。また、この回動操作基
板20の回動によりロッド29を介して油圧バルブ31
が切り換えられ、前記前後進変速装置32の後進クラッ
チがONとなり、該前後進変速装置32からは逆転方向
の回転動力が出力され、該出力は主変速装置35、副変
速装置36を介して後輪18の駆動軸19へと伝達さ
れ、該駆動軸19が逆転方向に回転して、トラクタ1が
後進する。
【0026】このバックするトラクタ1の速度を上げた
い場合は、前記変速レバー2を軽く持ち上げて、回動操
作基板20の係合部20aとレバーロッド2bとの係合
を外し、図5(b)に示すように、該変速レバー2をさ
らに後方へ回動させると、レバーロッド2bの右端部が
前方の増減速スイッチ24の検出部24aと接触する。
これにより後進モードのコントローラ33から主変速装
置35に増速指令が出力され、油圧バルブ34が切り換
えられて主変速装置35が変速され、該主変速装置35
からの出力回転数が上昇して、後輪18の駆動軸19が
高速回転し、トラクタ1は所定の走行速度で後進するよ
うになる。
【0027】逆に、バックするトラクタ1の速度を落と
したい場合は、同様に、前記変速レバー2を軽く持ち上
げて、回動操作基板20の係合部20aとレバーロッド
2bとの係合を外し、今度は該変速レバー2を進行方向
とは逆の前方へ回動させると、レバーロッド2bの右端
部が後方の増減速スイッチ25の検出部25aと接触す
る。これによりコントローラ33から主変速装置35に
減速指令が出力され、油圧バルブ34が切り換えられて
主変速装置35が変速され、該主変速装置35からの出
力回転数が下降して、後輪18の駆動軸19が低速回転
し、トラクタ1は所定の徐行速度で後進するようにな
る。
【0028】なお、図2に示すように、変速レバー2が
取付基部30の中立位置で係止されているときには、回
動操作基板20はどちらの増減速スイッチ24・25に
も接触せず、1速となっている。そうして、回動操作基
板20の係合部20aとレバーロッド2bとの係合を外
して、該変速レバー2を前方へ回動させると、レバーロ
ッド2bの右端部が後方の増減速スイッチ25の検出部
25aと接触し、これによりコントローラ33から主変
速装置35に増速指令が出力されて、主変速装置35か
らの出力回転数が上昇する。一方、該変速レバー2を後
方へ回動させると、該レバーロッド2bの右端部が前方
の増減速スイッチ24の検出部24aと接触し、これに
よりコントローラ33から主変速装置35に減速指令が
出力されて、主変速装置35からの出力回転数が下降す
る。なお、中立位置から前進または後進に切り換える時
に係合部20aにレバーロッド2bを係合させて回動
し、係合しない状態で回動するとは増速または減速させ
るように構成することもできる。
【0029】以上のように、本発明の変速レバー2は、
2段階に回動するように構成されて、第1段階の回動操
作により前後進が切り換えられ、第2段階の回動操作に
よって車速が増減されるように構成され、1本の操作レ
バーで発進停止、前後進、及び車速の増減速を行うこと
ができる。また、この変速レバー2は、操作に要するス
トロークが短いので、ハンドルコラム9から突設させて
も、ハンドル6やダッシュボード3と干渉せず、ハンド
ル6近傍に設けることができる。このように変速レバー
2をハンドル6の近傍に設けることで、進行方向を見た
まま、手探りでも容易に操作ができ、操作性が良い。
【0030】また、前記回動操作の方向は搭乗者にとっ
て、感覚的にも解り易く、すなわち、前記第1段階の回
動操作では、変速レバー2を前方へ回動させることでト
ラクタ1が前進し、後方へ回動させることでトラクタ1
がバックするので、搭乗者が意図するトラクタ1の進行
方向と、該搭乗者の意図により操作される変速レバー2
の操作方向と、該変速レバー2の操作により実際にトラ
クタ1が進行する方向とが一致するので、操作方向が解
り易く、誤操作することも殆どなくなり、操作性が向上
する。
【0031】また、前記第2段階の回動操作では、前進
位置又は後進位置に回動した変速レバー2を、さらに前
進又は後進の進行方向側に回動することにより増速し、
逆に、後進又は前進の反進行方向側に回動することによ
り減速するので、搭乗者がイメージする感覚的な増減速
方向と、該搭乗者により操作される変速レバー2の操作
方向と、該変速レバー2の操作による実際のトラクタ1
の増減速とが一致するので、操作方向が解り易く、誤操
作することも殆どなくなり、操作性が向上する。
【0032】なお、変速レバー2を進行方向側、又は反
進行方向側に回動し、レバーロッド2bが増減速スイッ
チ25、又は増減速スイッチ24に検出された後は、該
変速レバー2を操作する手を放してもよく、該手を放す
と、前記スプリング24・24の復元力によってレバー
ロッド2bは元の位置の中立位置に復帰する。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏する。まず、請求項1のように、車
速の変速する主変速レバーと、前後進を切り換える前後
進切換レバーとを備えた作業車において、前記主変速レ
バーと前記前後進切換レバーとを一体化したことで、1
本のレバーで発進停止、前後進、及び車速の増減速を行
うことができ、操作性が向上する。また、この一体化し
た変速レバーをハンドル近傍に設けたことで、進行方向
を見たまま、手探りでも容易に操作ができて、より一層
操作性が向上する。
【0034】そして、請求項2のように、前記変速レバ
ーを前後方向に2段階に回動するように構成し、第1段
階の回動操作で前後進を切り換え、第2段階の回動操作
で車速を増減するように構成したことで、1本のレバー
で発進停止、前後進、及び車速の増減速を行うことがで
き、操作性が向上する。
【0035】また、請求項3のように、前記変速レバー
を、取付基部に枢支した回動操作基板と、該回動操作基
板上に枢支したレバーロッドと、回動操作基板の回動を
検知する第1検出手段と、該回動操作基板に対するレバ
ーロッドの回動を検知する第2検出手段と、該回動操作
基板に対するレバーロッドの回動を規制する規制部材
と、レバーロッドを回動操作基板上に中立位置に付勢す
る付勢手段より構成したことで、1本の変速レバーで発
進停止、前後進、及び車速の増減速を行うことができ
る。また、この構成では、変速レバーのストロークが短
くなり、操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタ1の側面図。
【図2】変速レバー2の構造を示す平面断面図。
【図3】変速レバー2の操作による動力の伝達を説明す
るブロック図。
【図4】(a)はトラクタ1を前進させるときの変速レ
バー2の操作位置を示す平面断面図。(b)はトラクタ
1を後進させるときの変速レバー2の操作位置を示す平
面断面図。
【図5】(a)は前進するトラクタ1を増減速させると
きの変速レバー2の操作位置を示す平面断面図。(b)
は後進するトラクタ1を増減速させるときの変速レバー
2の操作位置を示す平面断面図。
【符号の説明】 1 トラクタ 2 変速レバー 6 ハンドル 9 ハンドルコラム 18 後輪 19 駆動軸 20 回動操作基板 21 回動支点軸 24 減速スイッチ 25 増速スイッチ 26 増減速スイッチ 27 増減速スイッチ 29 ワイヤ 30 取付基部 31 油圧バルブ 32 前後進変速装置 33 コントローラ 34 油圧バルブ 35 主変速装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速の変速する主変速レバーと、前後進
    を切り換える前後進切換レバーとを備えた作業車におい
    て、前記主変速レバーと前記前後進切換レバーとを一体
    化し、ハンドル近傍に設けたことを特徴とする変速レバ
    ー構造。
  2. 【請求項2】 前記変速レバーを前後方向に2段階に回
    動するように構成し、第1段階の回動操作で前後進を切
    り換え、第2段階の回動操作で車速を増減するように構
    成したことを特徴とする請求項1に記載の変速レバー構
    造。
  3. 【請求項3】 前記変速レバーを、取付基部に枢支した
    回動操作基板と、該回動操作基板上に枢支したレバーロ
    ッドと、回動操作基板の回動を検知する第1検出手段
    と、該回動操作基板に対するレバーロッドの回動を検知
    する第2検出手段と、該回動操作基板に対するレバーロ
    ッドの回動を規制する規制部材と、レバーロッドを回動
    操作基板上に中立位置に付勢する付勢手段より構成した
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の変速
    レバー構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012076663A (ja) * 2010-10-04 2012-04-19 Tokai Rika Co Ltd シフト装置

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