JP2003170537A - フランジ部シール材 - Google Patents

フランジ部シール材

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JP2003170537A
JP2003170537A JP2001370378A JP2001370378A JP2003170537A JP 2003170537 A JP2003170537 A JP 2003170537A JP 2001370378 A JP2001370378 A JP 2001370378A JP 2001370378 A JP2001370378 A JP 2001370378A JP 2003170537 A JP2003170537 A JP 2003170537A
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sealing material
resin
ethylene
mass
sealing
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Yasuhiro Mino
泰弘 蓑
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3M Innovative Properties Co
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B27/00Layered products comprising a layer of synthetic resin
    • B32B27/06Layered products comprising a layer of synthetic resin as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material
    • B32B27/08Layered products comprising a layer of synthetic resin as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material of synthetic resin
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R13/00Elements for body-finishing, identifying, or decorating; Arrangements or adaptations for advertising purposes
    • B60R13/06Sealing strips

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両のフランジ部を良好にかつ容易にシール
することができるフランジ部シール材を提供する。 【解決手段】 車両の金属パネルのフランジ部をシール
するための少なくとも2層からなるフランジ部シール材
であって、硬化温度が80℃〜200℃である熱溶融−
流動可能な熱硬化性樹脂を含む内層と、80℃〜200
℃の温度において流動による有意な形態変化を示さない
外層を有することを特徴とする、フランジ部シール材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の金属パネル
重ね合わせフランジ部をシールするためのフランジ部シ
ール材に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の金属パネル(鋼板)を重ね合わせ
ることにより形成される金属パネル接合部、すなわち、
フランジ部は、その外観を良好にするとともに、フラン
ジ部に侵入しうる水分などによる錆を防止するためにシ
ール材によってシールされている。フランジ部における
シールは、従来、ペースト状シーラーを塗布し、その
後、それを加熱して固化することにより行なうのが一般
的である。この場合、図1に示すように、フランジ部1
からのシーラー2の液垂れを防止するために、金属パネ
ル3の一方を長くして糊代部4を形成し、その糊代部4
にシーラー2を塗布する工夫がなされている。しかし、
このような方法では、糊代部を形成しなければならない
ので、余分な金属パネルが必要となり、車両の軽量化の
妨げとなる。また、糊代部を形成するパネルは下側に配
置されるように設計されねばならず、また、充分なシー
ルを行なうためには糊代部を広く取り、シール材付着面
積を充分に確保するような設計とする必要がある。従来
使用されていたペースト状シーラーはその取り扱いにお
いて、塗布量、塗布幅を一定にしたり、塗布後の外観を
均一にするには熟練を要し、かつ、その塗布にはかなり
の時間を要する。また、糊代部は水平となることが少な
く、傾斜した箇所、或いは、鉛直な箇所になることが多
い。このため、ペーストの液垂れを防止するためには、
自重を保持することができる程度にペーストの粘度が高
くなるように調節しなければならない。また、このよう
なペースト状シール材の多くは塩化ビニルのゾルを主体
としたものであり、近年、環境問題の1つになってい
る。
【0003】上記のペースト状シール材の問題を改善す
る技術も開発されている。例えば、特開昭62−487
87号公報は、ポリブタジエン変性エポキシ樹脂、スチ
レン系ブロック共重合体などを混合し、シート状に成形
したホットメルト型熱硬化性シール材を開示している。
しかし、このようなシート状物を用いても、加熱の際に
熱硬化前に流動し、自重を保持することができないの
で、液垂れを起こし、充分なシールを行なうことができ
ないか、又は、できたとしても外観が損なわれてしま
う。
【0004】特開平3−35076号公報は、熱可塑性
樹脂、熱硬化剤を含む材料の少なくとも一面に粘着剤層
を設けたシール材を開示している。しかし、これらの材
料は粘着剤層によって貼り付けられるため、貼り付け時
に気泡を噛まないように注意する必要があり、また、一
旦、貼り付けた後には、貼り直しが困難である。また、
粘着剤層を保護するための剥離ライナーも必要であるた
め、施工時に剥離ライナーが廃棄物となる。
【0005】特開昭64−16479号公報は、合成樹
脂材を主成分とする材料を所定の形状に成形し、その成
形物を接合部に装着して溶着するシール材を開示してい
る。しかし、この公報に開示されているシール材は熱可
塑性の材料であるために、熱が加わるたびに軟化し流動
するため、塗装工程における加熱サイクルにおいてメル
トフローし、塗膜の割れやシワを発生する。
【0006】特開平4−192280号公報は、金属パ
ネル間に発泡シーラーを介して互いにスポット溶接し、
そして両パネルの先端部にペースト状シーラーを施すシ
ール方法を開示している。しかし、この方法では、パネ
ルを合わせる前に発泡スポットシーラーを接着し、スポ
ット溶接を行なった後に、さらに端部にシーラーを塗布
する必要があるため、工程に時間を要する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、車両のフラ
ンジ部を良好にかつ容易にシールすることができるフラ
ンジ部シール材を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によると、車両の
金属パネルのフランジ部をシールするための少なくとも
2層からなるフランジ部シール材であって、硬化温度が
80℃〜200℃である熱溶融−流動可能な熱硬化性樹
脂を含む内層と、80℃〜200℃の温度において流動
による有意な形態変化を示さない外層を有することを特
徴とする、フランジ部シール材、が提供される。このよ
うなシール材では、加熱時に熱溶融され、流動する内層
中の熱硬化性樹脂が、外層により形態保持されるので、
液垂れによるシール性能、外観の不良を起こすことな
く、良好なシールを行なうことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のフランジ部シール材は硬
化温度が80℃〜200℃である熱溶融−流動可能な熱
硬化性樹脂を含む内層を有する。内層はこのような熱硬
化性樹脂を含む熱溶融−流動可能な熱硬化性組成物から
なる。熱溶融−流動可能な熱硬化性組成物は、通常、エ
ポキシ含有材料及び前記エポキシ含有材料用の硬化剤を
含み、加熱時に流動することができるものである。エポ
キシ含有材料は、エポキシ化熱可塑性樹脂を含み、好ま
しくは低吸湿性エポキシ化熱可塑性樹脂を含む。低吸湿
性の樹脂を用いると、加熱硬化時の水分の発泡によりシ
ール材が膨張してフランジ部のシールを妨げるようなこ
とがないからである。
【0010】内層を構成する熱硬化性組成物中のエポキ
シ含有材料は、好ましくは、上記のとおり、低吸湿性エ
ポキシ化熱可塑性樹脂を含む。尚、この「低吸湿性」と
は、エポキシ化熱可塑性樹脂が、35℃、80%RHの相対湿
度の下で、0.2wt %以下の飽和吸水率を有することを意
味する。このようなエポキシ化熱可塑性樹脂は、通常、
約9以下の溶解度パラメータ(SP)を有する。本明細書で
は、この溶解度パラメータはスモールの式(文献P.A.Sm
all, J.Appl.Chem., 3, 71 (1953) に記載)で定義され
るものである。エポキシ化熱可塑性樹脂とはエポキシ基
を有する熱可塑性樹脂である。一般に、熱可塑性樹脂は
熱硬化性組成物に一定の形状を付与することができる。
また、エポキシ化熱可塑性樹脂は、エポキシ基の存在に
より熱硬化反応に寄与する。その結果、熱硬化性組成物
が硬化したときに、その硬化物が耐熱性や耐久性を備え
るようになる。
【0011】通常、このようなエポキシ化熱可塑性樹脂
は、成形加工時及び熱溶融時の流れ性を考慮して1,000
〜10,000の分子量を有する。また、エポキシ化熱可塑性
樹脂は、耐熱性、耐久性、及び吸水性を考慮すると、一
般に、200 〜15,000のエポキシ当量を有している。
【0012】上述したエポキシ化熱可塑性樹脂の典型的
な一例は、エポキシ化エチレン系熱可塑性樹脂である。
この樹脂は、エチレン部分の存在によって低吸湿性を示
す。エポキシ化エチレン系熱可塑性樹脂としては、エチ
レン−グリシジル(メタ)アクリレート共重合体が好ま
しい。このエチレン−グリシジル(メタ)アクリレート
共重合体は、特開平9−137028号公報や特開平1
0−316955号公報において接着剤及びホットメル
ト組成物の一成分として開示されているように、ポリエ
チレンをエポキシ化したものであって、通常は、エチレ
ンとグリシジルメタクリレートの共重合により得られ
る。その結果、エチレン−グリシジル(メタ)アクリレ
ート共重合体は、エチレン部分とグリシジル(メタ)ア
クリレート部分によって構成される。このような場合、
エチレン部分は熱硬化性組成物の低吸湿性に寄与し、ま
た、グリシジル(メタ)アクリレート部分はカチオン電
着塗装された自動車鋼板(金属パネル)及びフランジ部
シール材の外層への密着性に寄与する。
【0013】エチレン−グリシジル(メタ)アクリレー
ト共重合体は、エチレンとグリシジル(メタ)アクリレ
ートのモノマー重量比を50:50〜99:1の範囲にして構
成されていることが望ましい。上限を超えたエチレンを
含んで構成されたエチレン−グリシジル(メタ)アクリ
レート共重合体は、硬化物に所望の機械的強度及び耐久
性が付与し難く傾向にある。逆に、下限を下回ったエチ
レンを含むエチレン−グリシジル(メタ)アクリレート
共重合体は所望の低吸湿性を得ることができない傾向に
あるからである。
【0014】また、典型的なエチレン−グリシジル(メ
タ)アクリレート共重合体は、約80℃以下の比較的低
温でも溶融し易く、それを含む熱硬化性組成物を加熱流
動させてシールする際に高流動性が得られ、結果として
均一性及び平滑性の高いものとなる。また、内層材料の
作製時の加熱混合プロセスにおいて比較的低温で混練す
ることができるため、熱硬化成分と硬化剤の反応を混練
中に起こすおそれが少なく、さらに、反応性がより高い
硬化剤を選択することもできる。
【0015】本発明の効果を損なわない限り、エポキシ
化熱可塑性樹脂として、エチレン、グリシジル(メタ)
アクリレート以外の第三の成分を共重合又はグラフト重
合した三元のエチレン−グリシジル(メタ)アクリレー
ト共重合体を使用してもよい。このような三元共重合体
の一例は、アルキル(メタ)アクリレート及び酢酸ビニ
ルなどを共重合したもの、また、グラフト重合体として
は、ポリスチレン、ポリアルキル(メタ)アクリレート
及びアクリルニトリル−スチレン共重合体などをグラフ
トしたものである。
【0016】エポキシ化熱可塑性樹脂のもう一つの典型
的な例はエポキシ化スチレン系熱可塑性樹脂であり、共
役ジエンの存在によって低吸湿性を示す。このエポキシ
化スチレン系熱可塑性樹脂は、例えば、ポリスチレンか
らなるハードセグメントと、エポキシ化されたポリブタ
ジエンからなってゴム弾性をそのエラストマーに付与す
るソフトセグメントと有するブロック共重合体である。
あるいは、エポキシ化されたポリブタジエンの代わり
に、又は、エポキシ化されたポリブタジエンと共に、エ
ポキシ化されたポリイソプレンを使用することができ
る。
【0017】通常、エポキシ化スチレン系熱可塑性樹脂
のガラス転移温度(Tg)は、−70〜−50℃と非常に低く、
このとき、熱硬化性組成物の硬化物に約−30℃までの低
温における耐久性(特に振動耐久性を)強化することが
できる。
【0018】かかるエポキシ化スチレン系熱可塑性樹脂
の一例は、スチレン−エポキシ化ブタジエン−スチレン
共重合体及びスチレン−エポキシ化イソプレン−スチレ
ン共重合体である。いずれの場合も、エポキシ化は共役
ジエンの不飽和結合をエポキシ化することで行なわれ
る。
【0019】以上のようなエポキシ化熱可塑性樹脂は、
熱硬化性組成物中に10〜90wt%の量で含まれることが好
ましい。約10wt%未満では耐熱性が低下し、約90wt%超
では後述する充填剤を添加しうる量が相対的に低下し低
線膨張率が得られないことがあるからである。
【0020】エポキシ含有材料には、前述したエポキシ
化熱可塑性樹脂のほか、例えばビスフェノールA型エポ
キシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボラッ
ク型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂の
ような液状又は固体状のエポキシ樹脂を含ませてよく、
それにより、熱硬化性組成物の硬化物の耐熱性、耐久性
及び電着塗装鋼板との密着性をさらに強化することもで
きる。望ましいエポキシ樹脂は、例えば水添ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ブタジエ
ン骨格エポキシ樹脂等の線状脂肪族エポキシ樹脂、又は
ダイマー酸変性エポキシ樹脂等のグリシジルエステル型
エポキシ樹脂のように、極性が比較的低いエポキシ樹脂
である。なぜなら、前記のエポキシ化熱可塑性樹脂に含
まれる低吸水成分、例えば、エチレン部分及びブタジエ
ン部分との相溶性が優れているからである。さらに、硬
化物への水分の吸収を防止し、自動車の塗装工程などの
加熱時に有利になるからである。このエポキシ樹脂の量
は、(1)の成分、すなわち低吸湿性エポキシ化熱可塑
性樹脂100 質量部に対し、通常は0〜500 質量部、好ま
しくは5〜400 質量部である。
【0021】必要に応じて、エポキシ含有材料には相溶
化剤がさらに含まれてもよい。詳細に述べると、この相
溶化剤は、100 質量部のエポキシ化熱可塑性樹脂に対し
て通常は0〜300 質量部、好ましくは1〜100 質量部含
まれており、エポキシ化熱可塑性樹脂とエポキシ樹脂と
の相溶性を高めることができる。上記の相溶ができる限
り、本発明で相溶化剤は特に限定されないけれども、好
適にはポリエステル樹脂又はエチレン酢酸ビニル共重合
体(EVA)を含んでいる。特に、ポリエステル樹脂
が、エポキシ化熱可塑性樹脂と所定の割合で配合されて
いる場合に、エポキシ化熱可塑性樹脂とエポキシ樹脂と
の分離を防止するだけでなく、熱硬化性組成物の硬化温
度(80〜200℃)における流動性も大幅に向上させ
ることができるからである。
【0022】硬化剤は、エポキシ含有材料中に含まれる
エポキシ基を硬化させて熱硬化性組成物に架橋構造を設
け、硬化物を得ることができる。本発明によれば、硬化
物を得ることができる限り硬化剤は限定されない。した
がって、硬化剤は、例えばジシアンジアミドのようなア
ミン化合物、分子内にカルボキシル基(酸無水物も含
む)をもったアクリル化合物若しくはロジン、イミダゾ
ール誘導体、BF3 錯体類、有機酸ヒドラジド、ジアミノ
マレオニトリル類若しくはメラミン類又はそれらの混合
物を含んでもよい。また、硬化剤の極性の高低も問わな
い。しかし、エチレン−グリシジル(メタ)アクリレー
ト共重合体のグリシジル基の硬化には、特開平9−13
7028号公報及び特開平10−316955号公報に
開示されているように、分子内にカルボキシル基を含有
するアクリル化合物やロジンを含む硬化剤の使用が要求
される。極性の高い硬化剤がエチレン−グリシジル(メ
タ)アクリレート共重合体と相溶せず、実質反応できな
いのと比較して、かかる硬化剤はエチレン−グリシジル
(メタ)アクリレート共重合体と相溶し易く、エチレン
−グリシジル(メタ)アクリレート共重合体のグリシジ
ル基を硬化するからである。
【0023】硬化剤は硬化促進剤と併用してもよい。特
に、カルボキシル基を有する硬化剤とエポキシとの反応
には、フェノール含有物、イミダゾール誘導体又は三級
アミンを含む硬化促進剤が有利に使用可能である。
【0024】熱硬化性組成物は、好ましくは、例えば炭
酸カルシウム若しくはシリカ又はそれらの混合物を含有
した充填剤をさらに含む。充填剤は、硬化物の線膨張係
数を低下させることができる。その結果、そのような硬
化物は、特に低温における温度変化において、線膨張係
数が低下し、低温下での収縮量が減少し、シール材上に
自動車用塗料を塗布して形成された塗膜に応力を与え難
くなる。かくして、この形成された塗膜は低温でも割れ
難くなる。
【0025】このように充填剤が添加されていると、一
般に、熱硬化性組成物が加熱−溶融時において好ましく
ない流動性を伴う場合がある。従って、本発明の熱硬化
性組成物は可塑剤を含むこともできる。可塑剤を含むこ
とにより、熱硬化性組成物は所望の流動性が保持され
る。なぜならば、この可塑剤は一般的に粘度が低く、組
成物の流動性の向上に寄与することができるからであ
る。
【0026】熱硬化性組成物に含めてもよい可塑剤は、
例えば、フタル酸ジ2−エチルヘキシル若しくはフタル
酸ジイソノニルのようなフタル酸エステル類、アジピン
酸エステル類、エポキシ化脂肪酸エステル類、エポキシ
化大豆油、エポキシ化アマニ油、液状テルペン樹脂、液
状テルペンフェノール共重合体若しくは液状テルペンス
チレン共重合体、アゼライン酸エステル類、セバシン酸
エステル類、エポキシヘキサフタル酸エステル類又はそ
れらの混合物を含有した可塑剤が含まれる。かかる可塑
剤は、熱硬化性組成物の硬化物に可撓性を与えることが
できる。また、硬化物はガラス転移温度を下げて、−20
〜−40℃の低温でも弾性率を低くすることができる。そ
の結果、硬化物がそのような低温での大きく伸びること
ができ、振動耐久性のような動的耐久性を向上させるこ
とができる。
【0027】外層 本発明のシール材は80℃〜200℃の温度において流
動による有意な形態変化を示さない外層を有する。外層
を構成する材料は、上記の温度範囲で形態を保持するこ
とができるものであれば特に限定されない。このような
材料は、ポリアミド樹脂、ポリアセタール、ポリブチレ
ンテレフタレート、変性ポリフェニレンオキサイドなど
の汎用エンプラ、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポ
リエーテルサルホンなどの特殊エンプラ合成樹脂、ポリ
スチレン系、ポリウレタン系、ポリオレフィン系などの
熱可塑性エラストマーなど上記温度下で溶融−流動性を
示さない熱可塑性樹脂やブタジエンゴム、イソプレンゴ
ム、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム
などに代表される加硫された合成ゴム、金属材などのそ
れ自身が上記温度で形状を保持しえる材料、上記温度へ
の加熱時の流動性を抑制したフェノール樹脂、メラミン
樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂などのような熱硬化性樹脂などが挙げられる。ま
た、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−グリシジルメ
タクリエレート共重合体、エチレン−メチルメタクリエ
ート共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体などのように上記温
度では溶融流動する樹脂でも、表面を電子線照射(El
ectron Beam)架橋することによって上記温
度下における貯蔵弾性率を5.0×10Pa以上とし
た場合には形状保持が可能であり、外層として使用可能
になる。この場合200KeV以上の加速電圧で10M
rad以上の線量(Dose)で照射することが好まし
い。
【0028】外層を構成する材料としては、内層などの
隣接層との充分な密着性を有するとともに、外層の上に
通常に適用される自動車用塗料(例えば、有機溶剤系ア
クリル塗料や有機溶剤系アルキッド塗料)との密着性を
有するものであることが好ましい。また、フランジ部は
その末端が曲線形状を有する場合があるので、このよう
な曲線形状に追従できるように可撓性を有する材料であ
ることも好ましい。このような観点から、外層を構成す
る材料は、内層を構成する材料と類似のものであるが、
加熱時の流動性が低いものであることが望ましい。具体
的には、このような材料は好ましくは80〜200℃に
おける貯蔵弾性率が5.0×10Pa以上である樹脂
を含む。この範囲の貯蔵弾性率であれば、加熱時に有意
な流動性を示さない。また、充分な可撓性を有するため
には、室温での貯蔵弾性率は1.0×10〜1.0×
10Paであることが好ましい。
【0029】上記のような熱硬化性樹脂を含む熱硬化性
組成物を外層として使用する場合には、内層を構成する
熱硬化性組成物と同様の硬化剤、硬化促進剤及び充填剤
を含んでよい。また、外層は、EB照射処理により、架
橋を行い、形態保持性を高めてもよい。
【0030】本発明のシール材の内層と外層との間に、
さらに別の層を含んでもよい。このような層としては、
発泡剤(例えばアゾ化合物、スルフォン酸ヒドラジド化
合物ニトロソ化合物などのような加熱により窒素ガスや
炭酸ガスを発生する化学発泡剤や低沸点炭化水素を内包
する熱膨張性マイクロカプセルなど)を含んだ層を内層
と外層の間に含んでもよい。この層の膨張により体積変
化の大きな隙間を埋めることが可能になる。また、不織
布、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチ
レンナフタレート(PEN)等の樹脂、金属等からなる
少なくとも1つのバリア層が設けられても良い。このよ
うなバリア層はシーリング中に気泡が侵入したとしても
その気泡が表面に現れることを防止する。
【0031】本発明のシール材は、外層を構成する材料
がプラスティック材料の成形に広く使用されている押出
成形機(単軸、2軸)のようなスクリュー押出成形機の
スクリューのせん断によって充分な流動性が付与される
場合には、このような押出成形機を用いて、内層を構成
する熱硬化性組成物と、外層を構成する材料を、せん
断、溶融させ、所望の形態に共押出することにより製造
できる。また、外層の材料がこのようなスクリュー押出
機のせん断によっても充分な可塑性・流動性が得られな
い場合には、所望の形状に成形した外層の上に内層を構
成する材料の溶融体を塗布することにより製造できる。
また、このような異形材押出法以外でも、各層をシート
状に押出した後、金型内でプレスして所望の形状に成形
することも可能である。
【0032】図2は、本発明のシール材の1態様の断面
図を示している。シール材10は、加熱時に流動による
有意な形態変化を示さない外層11及び硬化温度が80
℃〜200℃である熱溶融−流動可能な熱硬化性樹脂を
含む内層12を含む。このようなシール材はU字型の断
面形状を有し、フランジ部に嵌めこむことができるよう
になっている。シール材をフランジ部に装着し、80℃
〜200℃の温度に加熱することにより、内層の熱溶融
−流動可能な熱硬化性樹脂を流動させ、次いで、硬化さ
せることにより、シールを行なう。このとき、外層は大
きな形態変化を示さないので、内層の樹脂が流動してい
るときに液垂れを防止することができる。上記のシール
工程は、自動車塗装ラインにおいて続いて行なう、中塗
り塗装や上塗り塗装の焼き付け工程(例えば、80〜2
00℃の加熱温度)において、行なうこともできる。
【0033】
【実施例】実施例1 内層として、以下の配合の組成物、(i)60質量部の1
8質量%のグリシジルメタクリレートを含有するエチレ
ン−グリシジルメタクリレート共重合体(住友化学工業
製CG5001(商品名))、(ii)6質量部の240m
gKOH/gの酸価を有するカルボキシル基含有ロジン
(硬化剤、荒川化学製KE604(商品名))、(iii)
1.5質量部のイミダゾール系誘導体(硬化促進剤、四
国化成製2MOAK(商品名))、(iv)3質量部の炭酸
カルシウム(充填剤、白石カルシウム製ホワイトンSB
(商品名))、外層として、以下の配合の組成物、(i)
48質量部の12質量%のグリシジルメタクリレートを
含有するエチレン−グリシジルメタクリレート共重合体
(住友化学工業製ボンドファーストE(商品名))、(i
i)12質量部の18質量%のグリシジルメタクリレート
を含有するエチレン−グリシジルメタクリレート共重合
体(住友化学工業製CG5001(商品名))、(iii)
6質量部の240mgKOH/gの酸価を有するカルボ
キシル基含有ロジン(硬化剤、荒川化学製KE604
(商品名))、(v)1.5質量部のイミダゾール系誘導
体(硬化促進剤、四国化成製2MOAK(商品名))、
(iv)3質量部の炭酸カルシウム(充填剤、白石カルシウ
ム製ホワイトンSB(商品名))、を、二軸押出成形機
(TSE)にて混練し、異形共押出することにより、図
2に示すような断面形状の積層体を得た。この積層体の
外層に電子線(EB)処理(250KeV,30Mra
d)して架橋を行い、本発明のシール材を得た。
【0034】比較例1 以下の配合の組成物、(i)60質量部の18質量%のグ
リシジルメタクリレートを含有するエチレン−グリシジ
ルメタクリレート共重合体(住友化学工業製CG500
1(商品名))、(ii)6質量部の240mgKOH/g
の酸価を有するカルボキシル基含有ロジン(硬化剤、荒
川化学製KE604(商品名))、(iii)1.5質量部
のイミダゾール系誘導体(硬化促進剤、四国化成製2M
OAK(商品名))、(iv)3質量部の炭酸カルシウム
(充填剤、白石カルシウム製ホワイトンSB(商品
名))、を、二軸押出成形機(TSE)にて混練し、異
形押出し、図3に示すような単層のシール材を得た。
【0035】比較例2 以下の配合の組成物、(i)48質量部の12質量%のグ
リシジルメタクリレートを含有するエチレン−グリシジ
ルメタクリレート共重合体(住友化学工業製ボンドファ
ーストE(商品名))、(ii)12質量部の18質量%の
グリシジルメタクリレートを含有するエチレン−グリシ
ジルメタクリレート共重合体(住友化学工業製CG50
01(商品名))、(iii)6質量部の240mgKOH
/gの酸価を有するカルボキシル基含有ロジン(硬化
剤、荒川化学製KE604(商品名))、(iv)1.5質
量部のイミダゾール系誘導体(硬化促進剤、四国化成製
2MOAK(商品名))、(v)3質量部の炭酸カルシウ
ム(充填剤、白石カルシウム製ホワイトンSB(商品
名))、を、二軸押出成形機(TSE)にて混練し、異
形押出し、図3に示すような単層のシール材前駆体を得
た。このシール材前駆体の外側から電子線(EB)処理
(250KeV,30Mrad)して架橋を行い、本比
較例のシール材を得た。
【0036】比較例3 ペースト状のPVC(ポリ塩化ビニル)シーラー(アサ
ヒコーポレーション社製サンダイン1361−5(商品
名))をサンプルとする。下記の評価試験において、刷
毛とヘラで2mm厚さ程度に空気を巻き込まないよう
に、図4(a)に示すように重ね合わせた金属パネルに塗
布してならして試験に供する(図1を参照されたい)。
【0037】比較例4 エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(住友化学製H203
1(商品名))100質量部に対して炭酸カルシウム
(白石カルシウム社製ホワイトンSB(商品名))10
0質量部、粘着付与剤(Hercules製、Piccolite A135
(商品名))20質量部、ポリエステル系可塑剤(大日
本インキ社製ポリサイザーW230-S(商品名))15質量
部を二軸押出機(TSE)にて加熱混練し、押出機先端
部にパネル接合部の形状に沿ったU字型の口金を設置
し、押出し、そして冷却し、図3に示すような形状に成
形した。
【0038】比較例5 n−ブチルアクリレート75質量部、N,N−ジメチル
アクリルアミド25質量部、イルガキュア−651(光
重合開始剤、チバスペシャルティーカンパニー社製)
0.04質量部を混合し、窒素でパージングし、紫外線
を照射して約3000mPa.sの粘度まで部分重合し
た。これを連続的に攪拌しながら、0.1質量部のイル
ガキュア−651、0.1質量部、グリシジルメタクリ
レート3質量部、エポキシ当量約500のビスフェノー
ルA型エポキシ(油化シェルエポキシ製Epikote1001
(商品名))50質量部、エポキシ当量約190のビス
フェノールA型エポキシ(油化シェル製Epon828(商品
名))30質量部、ジシアンジアミド6質量部、2,4
−ジアミノ−6−(2’−メチルイミダゾリル
(1’))−エチル−S−トリアジン(2−MZA)2
質量部、充填剤としてヒュームドシリカ(日本アエロジ
ル製R972(商品名))4質量部、グラスバブル(3
M社製C15−250(商品名))4質量部、連鎖移動
剤として3−メルカプトプロピオン酸0.2質量部を混
合し、ガス抜きして、50μmの厚みのシリコーン処理
PETフィルム2枚に挟み、厚み1.0mmにシーティ
ングした後に、上下面から1.76mW/cmの光強
度の紫外線を合計で1000mJ/cm照射し、光重
合し、適度な粘着性を有するシートを得た。
【0039】上記の実施例及び比較例において得られた
サンプルを以下の方法にて評価した。 評価方法 1.貯蔵弾性率 サンプルを6mm×35mmのサイズにカットし、動的
粘弾性測定装置(レオメトリックス社製RSAII(商
品名))にて弾性率を測定した。
【0040】2.パネルへの装着作業性 図4(a)及び(b)に示すように重ね合わされたカチオン電
着塗板((a):比較例3、(b):比較例3以外)の端部を
覆うように装着する際の作業容易性を評価した。 A:治具を必要とせずに短時間で装着できる B:治具を必要とし、時間も若干かかる C:治具を必要とし、時間と熟練を要する
【0041】3.段差吸収性(シール性) 2枚の25mm×150mm×0.8mmのカチオン電
着塗装(日本ペイント社製 E−Coating U−
600 Black)を施した冷間圧延鋼板をできるだ
け薄い両面テープで貼り付ける。この継ぎ目に沿ってサ
ンプルを装着又は塗布し、120℃で10分間保持した
後に、140℃で30分間恒温オーブン中に放置し、シ
ールされるフランジ部が通常の塗装工程で受ける工程を
シミュレートした。その後、サンプルをオーブン中から
取り出し、鋼板との段差シール性を目視にて確認する。 A:段差を完全にシールしている B:段差に隙間がある
【0042】4.塗装外観 図4(a)及び(b)に示すように重ね合わされたカチオン電
着塗板((a):比較例3、(b):比較例3以外)にサンプ
ルを装着又は刷毛とヘラで塗布する。次に、120℃に
調整されたオーブン内に10分間放置する。これに自動
車の車体塗装に用いる塗料(すなわち、ポリエステルを
メラミンで架橋したアミノアルキド塗料)をベル式スプ
レーで塗布し、約5分間室温に放置した後に、140℃
のオーブン中で30分間放置する。オーブンから取り出
し、室温で約5分間放置した後に、自動車の車体塗装に
用いる塗料(すなわち、ポリエステルをメラミンで架橋
したアミノアルキド型のソリッド塗料)をベル式スプレ
ーで塗布し、約5分間室温に放置した後に、140℃の
オーブン中で30分間放置する。各塗料の厚さは硬化後
に中塗り、上塗りとも約40μmであった。上記のよう
に塗装したサンプルの表面外観を目視にて評価した。 A:良好 B:表面は良好だが、シールラインが均一でない C:シワ、塗膜割れが発生(大)
【0043】加熱処理後の形状保持性(水平方向及び垂
直下方向)図4(a)及び(b)に示すように重ね合わされた
カチオン電着塗板((a):比較例3、(b):比較例3以
外)にサンプルを装着し又は刷毛とヘラで塗布する。図
5(a)及び(b)(例示として、実施例1のみを表示)に示
すようにサンプルを装着又は塗布したサンプルを(a)水
平方向及び(b)垂直下方向(シールが吊るされるような
方向)にして120℃に調整されたオーブン内で15分
間放置する。その後、オーブンから取り出したサンプル
が元の形状を保持しているか否かを目視で確認する。 A:良好 B:自重により変形及び垂れ落ち C:脱落する
【0044】上記評価試験の結果を以下の表に要約す
る。
【表1】
【0045】実施例1は、装着作業性が良好で、被着体
(金属パネル)に接触する面は加熱により流動性が高く
なるため、シール性に優れたものとなり、外層は加熱に
より有意な流動性を示さないので形状保持性が良好であ
り、また、塗装密着性にも優れており、シール材を構成
している樹脂は熱硬化性であるために耐熱性にも優れて
いる。比較例1は、本発明のシール材の内層を構成する
樹脂からなる単層のシール材であるが、高温での充分な
貯蔵弾性率がないため、自重により変形し、形状保持性
に劣った。比較例2は、本発明のシール材の外層を構成
する樹脂からなる単層のシール材を電子線で架橋したも
のである。形状保持性は良好であったが、それ自身の流
動性が低いため、シール性が著しく劣る。比較例3は、
一般的なPVC(ポリ塩化ビニル)シーラーである。液
状物であるために、所定量の塗布が困難であり、作業者
の熟練を要する。また、自重により変形し、形状保持性
も充分でない。比較例4は、流動性が高い熱可塑性樹脂
からなるため、シール性は良好であるが、熱可塑性であ
るため、塗装工程で遭遇する繰り返しの加熱工程でシワ
が発生し、また、形状を維持できない。比較例5は、粘
着処理されたシート状のメルトシールテープである。粘
着処理がなされているために、被着体(パネル)に装着
した場合に、形状保持性、塗装外観、シール性は良好で
ある。しかし、シートを所定の形状に合わせる必要があ
り、また、粘着性があるために、施工時の貼り直しが困
難であり、装着作業性に劣る。
【0046】
【発明の効果】本発明のシール材では、装着作業性が良
好で、シール性に優れ、形状保持性が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のペースト状シーラーでシールされたフラ
ンジ部の断面図を示す。
【図2】本発明のシール材の1態様の断面図を示す。
【図3】比較のための単層からなるシール材の断面図を
示す。
【図4】金属パネル(カチオン電着塗板)により形成さ
れるフランジ部の断面図を示す。
【図5】形状保持性試験における金属パネルの方向を示
す略図である。
【符号の説明】
10…シール材 11…外層 12…内層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01A AK01B AK04J AK25J AK53A AK53J AL05A AL06A BA02 GB32 JB13A JK07B JL11 4H017 AA04 AB08 AC03 AD02 AE02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の金属パネルのフランジ部をシール
    するための少なくとも2層からなるフランジ部シール材
    であって、硬化温度が80℃〜200℃である熱溶融−
    流動可能な熱硬化性樹脂を含む内層と、80℃〜200
    ℃の温度において流動による有意な形態変化を示さない
    外層を有することを特徴とする、フランジ部シール材。
  2. 【請求項2】 前記外層は80〜200℃における貯蔵
    弾性率が5.0×10Pa以上である樹脂を含む、請
    求項1記載のフランジ部シール材。
  3. 【請求項3】 前記熱溶融−流動可能な熱硬化性樹脂は
    エポキシ化熱可塑性樹脂を含む、請求項1記載のフラン
    ジ部シール材。
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