JP2003170159A - 濁水処理装置 - Google Patents

濁水処理装置

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JP2003170159A
JP2003170159A JP2001372662A JP2001372662A JP2003170159A JP 2003170159 A JP2003170159 A JP 2003170159A JP 2001372662 A JP2001372662 A JP 2001372662A JP 2001372662 A JP2001372662 A JP 2001372662A JP 2003170159 A JP2003170159 A JP 2003170159A
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muddy water
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Mamoru Kuroki
守 黒木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 養殖場の海底部等に堆積したヘドロ状の沈殿
物を含む濁水の浄化処理を能率よく行うことができる簡
単な構造の処理装置を提供する。 【解決手段】 活性炭を収容した状態で水を上下に流通
させることのできる活性炭容器と、該活性炭容器の上側
に設けられたフィルター装置と、該フィルター装置に濁
水を分散供給する分散供給装置とを備え、前記フィルタ
ー装置は、活性炭容器上で循環走行するシート状フィル
ターにより該フィルター上に供給された濁水中の沈殿物
を分離するとともに、該フィルターを透過した水を前記
活性炭容器に供給する装置として構成されている濁水処
理装置。フィルターの循環経路の端部に該フィルター上
の沈殿物を除去する除去装置としてエア噴出ノズルを設
けておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沈殿物を含む濁水
から沈殿物を除去し、浄水とするために使用される濁水
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】わが国では魚介類の沿岸養殖が盛んに行
われているが、多くの養殖場では、永年の養殖によって
養殖場の海底に数mに及ぶ汚泥や魚糞が堆積している。
これらの堆積物は、ガスやバクテリアの発生、酸素不足
による魚介類の病害や赤潮の発生等の原因となってい
る。
【0003】また、ダムや湖等の底部でも汚泥が堆積
し、長い年月のうちに悪臭が発生したり美観を損ねたり
するという問題が生じている。さらに、各種工場や農畜
産業者から流出する汚水の公害問題も多くなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】河川等の汚水を浄化す
る方法として、活性炭を用いる方法や、生物的処理方法
が種々提案されている(例えば、特公平5−36119
号公報、特開平6−304583号公報、特開平9−7
5961号公報等)。しかしながら、従来の浄化装置
は、いずれも構造的に複雑で処理工程も長く、簡単に現
場に運び込んで汚水の処理を行うような用途には適して
いなかった。また、従来の処理装置は、し尿系汚水等の
汚水を浄化することはできても、ヘドロ状の沈殿物を大
量に含む濁水を浄化処理するには適していなかった。こ
のため、養殖場の堆積物の処理は行なわれていないのが
現状である。そこで、本発明は、ヘドロ状の沈殿物を含
む濁水の浄化処理を能率よく行うことができる簡単な構
造の処理装置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明に係る濁水処理装置は、活性炭を収容した状態で水
を上下に流通させることのできる活性炭容器と、該活性
炭容器の上側に設けられたフィルター装置と、該フィル
ター装置に濁水を分散供給する分散供給装置とを備え、
前記フィルター装置は、活性炭容器上で循環走行するシ
ート状フィルターにより該フィルター上に供給された濁
水中の沈殿物を分離するとともに、該フィルターを透過
した水を前記活性炭容器に供給する装置として構成され
ていることを特徴としている。
【0006】上記活性炭容器は、複数個を上下に積み重
ねて、水がこれら複数の容器を通って流下するようにし
ておくのが好ましい。また、フィルター装置の走行方向
の端部には、フィルターに付着した沈殿物を吹き飛ばし
て除去する除去装置として、エア噴出ノズルを設けてお
くのが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態例について具体的に説明する。この濁水処理
装置1の機枠2は、四隅に設けた縦方向の中空フレーム
3,…の間に鋼板4を張設して角箱形に形成されてい
る。この機枠2の内側には、四角形の活性炭容器5,…
が段積みされるようになっている。
【0008】機枠2は上下方向中間部で上部分と下部分
に分割可能となっており、一方の部分(図示例では下部
分)の中空フレームに突出させて設けた尖った先端部を
有する継棒6,…を他方の部分(図示例では上部分)の
中空フレーム3,…に挿入することにより、上下両部分
を接合一体化することができるようになっている。な
お、上下のフレームにおける継棒6の嵌合部には、逸脱
防止用のボルト8が螺着される。このように、機枠2を
上下に分割可能としたのは、装置の運搬、保管等に便利
なようにするためである。
【0009】活性炭容器5は、角型の板状枠9の底部に
金網10を張設したもので、その底部には、下側の活性
炭容器の上部開口部に嵌合して横ズレを防止する嵌合枠
11が設けられている。図示例では、機枠2内に活性炭
容器を5個積み重ねるように構成されていて、上記機枠
2の継目2aは下から3段目の活性炭容器の上面と同じ
位置にある。活性炭容器5の大きさと積み重ねの数は、
目的とする水の浄化度合いに応じて変更してもよい。こ
の活性炭容器5に入れる活性炭は、例えば木材を焼いて
作った塊状の炭であり、吸着面積を広くするためには、
できるだけ小さなものの方がよいが、小さ過ぎると上記
金網10の網目を通過して落下するので、適当な大きさ
(例えば直径数mmないし数十mm)とする。この活性
炭として、間伐杉に黒曜石、石英等を添加したものに高
熱加圧処理を施して得られた活性炭を使用したところ、
すぐれた効果が得られた。また、この活性炭は、使用後
に再度加熱処理を施すことにより、再使用可能であり、
品質的にも問題がなかった。
【0010】なお、上記機枠2の最も下部には活性炭容
器5を載置する載置枠15が設けられている。この載置
枠15と機枠2の底板16の間は水溜り17となってお
り、この部分に当該水溜りの水を外部へ排出するための
排出口18が設けられている。また、上記載置枠15に
は最下段の活性炭容器5をボルトで固定するが、この固
定を行うために、機枠の下部に人手を差し入れることの
できる窓が設けられ、この部分に蓋板19が蝶番19a
で回動可能に取り付けられている。この蓋板19は、ボ
ルトで機枠に固定されるが、必要に応じて外側に開くこ
とができる。図の19bは、開いた蓋板19を吊って支
持するためのフックである。
【0011】フィルター装置20は、図7に示すよう
に、前記機枠2の上部に設けたフィルター枠21に取り
付けられている。このフィルター枠21の左右両端部に
はローラ23,23が回転自在に支承されており、これ
ら両ローラにエンドレスベルト状のフィルター25が張
架されている。ベルト状フィルター25は、ガラスファ
イバーで作った布で形成されている。前記両側のローラ
23,23のうちの一方にはモータ30の回転軸に設け
たスプロケットからチェーン32で回転が伝達されるよ
うになっている。なお、ベルト状フィルター25が弛ま
ないように支持するため、該ベルト状フィルターの下面
を支える支持棒33,…がフィルター枠21に設けられ
ているとともに、一方のローラを他方のローラに対し接
近・離反させることのできる張力調節装置35が設けら
れている。
【0012】フィルター25の循環走行方向の端部に
は、該フィルターに付着した沈殿物を除去する除去装置
として、エア噴出装置40が設けられている。このエア
噴出装置40は、別に設けたコンプレッサー45からホ
ース46で高圧のエアが供給されるパイプ状のノズル5
0を備えている。このノズル50には、その長手方向に
沿って複数の噴出口51,…が設けられており、これら
噴出口からフィルター25に向かって高圧エアが噴出さ
れるようになっている。この噴出エアにより、フィルタ
ー上の沈殿物を所定の方向に吹き飛ばして除去する。こ
の除去装置としては、スクレーパ式の除去装置等、他の
適当なものを用いることができる。
【0013】フィルター装置20の上側には、分散供給
装置55が設けられている。分散供給装置55は、底面
に複数の通孔56a,…が穿孔された分散板56の周囲
に竪板56bを設けた浅い角型容器状に形成され、その
分散板56の中央部に、該分散板上に濁水を供給する濁
水供給部57が設けられている。分散板56は、その中
央部が僅かに高く、該中央部から外周部が徐々に低くな
るようにゆるく傾斜している。前記濁水供給部57は、
支脚58,…で支持された環状の枠59の中央部に筒部
60が設けられており、この筒部60に、濁水を汲み上
げるポンプ70からのホース71の端部が挿入固定され
るようになっている。このホース71から沈殿物を含む
濁水が分散板56上に分散供給され、当該分散板56上
に広がったのち、通孔56a,…を通ってフィルター2
5上に分散供給される。
【0014】つぎに、この濁水処理装置の使用法につい
て説明する。この濁水処理装置1は、トラックや船に積
み込んで養殖場等の現場まで運ばれて使用される。この
運搬時には、活性炭容器5を支持するフレーム2を上下
に分割することにより、高さを低くすることができるの
で運搬に便利である。図10は、この濁水処理装置1を
船に積み込んで養殖場の堆積物を処理する例を表す。
【0015】処理現場では、機枠2を組み立て(上下の
機枠を結合する)、その中に複数(図示例では5個)の
活性炭容器5,…を順次段積み状態で収納し、さらにそ
の上にフィルター装置20と分散供給装置55を取り付
ける。そして、濁水供給用のポンプ70と、エア噴出装
置40のホースをそれぞれ所定の箇所に接続し、該ポン
プとコンプレッサー45及びフィルター装置20のモー
タ30を作動させて作業を行う。
【0016】養殖場の海底の堆積物M中に挿入されたパ
イプ80を通して濁水供給用のポンプで汲み上げられた
沈殿物を含む濁水は、分散供給装置55の分散板56上
に放出され、該分散板56の通孔56a,…を通って流
下する。この濁水は、フィルター装置のフィルター25
上に分散供給され、該フィルター25によって沈殿物
(堆積物)と水とが分離される。フィルター25は循環
走行しているので、常に新たなフィルター面上に濁水が
供給されることになる。フィルター25上には、分離さ
れた沈殿物(汚泥、ヘドロ等)が残留するが、フィルタ
ー25が移動して除去装置であるエア噴出装置40の位
置まで来ると、フィルター25上の沈殿物が所定方向に
吹き飛ばされ、フィルター上から除去される。フィルタ
ー上から排出された沈殿物は、別設の容器内に収容され
る。
【0017】一方、フィルターを透過した水は、その下
側の活性炭容器5に流入し、複数段の活性炭容器を上か
ら下へ流下する。このとき、活性炭容器5内に収容され
ている塊状の活性炭により異物が吸着され、徐々に清浄
な水となっていくのである。そして、最下段の活性炭容
器を通過した水は、水溜り17に溜った後、排出口18
から外部へ排出される。この水は排出口に接続されたホ
ースで再度養殖場等に放出される。
【0018】なお、分離された沈殿物は、フィルタープ
レス等で脱水した後、コンクリートで固化処理を施し、
海底に沈める等の方法で処理すればよい。また、浄化さ
れた水は、飲用に適するまで浄化されていなくても、そ
のまま海等に戻すことができるので、この場合は水タン
ク等は不要である。
【0019】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明にかかる
濁水処理装置は、簡単かつ堅牢な構造とすることがで
き、ヘドロ等を含む濁水を能率的に浄化処理することが
可能であり、従来処理ができなかった養殖場の海底の堆
積物等をうまく処理できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濁水処理装置の正面図である。
【図2】その側面図である。
【図3】その拡大平面図である。
【図4】図1におけるA−A断面図である。
【図5】図1におけるB−B断面図である。
【図6】フレームの上下分解状態を表す説明図である。
【図7】フィルター装置の拡大正面図である。
【図8】活性炭容器の平面図である。
【図9】活性炭容器の側面図である。
【図10】養殖場における浄化作業方法を表す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 濁水処理装置 2 機枠 3 フレーム 5 活性炭容器 6 継棒 10 金網 20 フィルター装置 30 モータ 40 エア噴出装置(除去装置) 50 ノズル 55 分散供給装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性炭を収容した状態で水を上下に流通
    させることのできる活性炭容器と、該活性炭容器の上側
    に設けられたフィルター装置と、該フィルター装置に濁
    水を分散供給する分散供給装置とを備え、前記フィルタ
    ー装置は、活性炭容器上で循環走行するシート状フィル
    ターにより該フィルター上に供給された濁水中の沈殿物
    を分離するとともに、該フィルターを透過した水を前記
    活性炭容器に供給する装置として構成されていることを
    特徴とする濁水処理装置。
  2. 【請求項2】 活性炭容器が複数段に積み重ねられてい
    る請求項1に記載の濁水処理装置。
  3. 【請求項3】 活性炭容器は、底部に金網が張設された
    箱体である請求項1に記載の濁水処理装置。
  4. 【請求項4】 フィルターの循環経路の端部に該フィル
    ター上の沈殿物を除去する除去装置としてエア噴出ノズ
    ルが設けられている請求項1乃至3のいずれかに記載の
    濁水処理装置。
JP2001372662A 2001-12-06 2001-12-06 濁水処理装置 Pending JP2003170159A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008212901A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 National Maritime Research Institute 船舶用バラスト水処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

Effective date: 20070724