JP2003170027A - 糸条束形成装置および形成方法ならびに中空糸濾過膜分離器用の中空糸束形成装置および形成方法 - Google Patents

糸条束形成装置および形成方法ならびに中空糸濾過膜分離器用の中空糸束形成装置および形成方法

Info

Publication number
JP2003170027A
JP2003170027A JP2001376855A JP2001376855A JP2003170027A JP 2003170027 A JP2003170027 A JP 2003170027A JP 2001376855 A JP2001376855 A JP 2001376855A JP 2001376855 A JP2001376855 A JP 2001376855A JP 2003170027 A JP2003170027 A JP 2003170027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
yarn bundle
bundle
bundled
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001376855A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3700643B2 (ja
Inventor
Yoshihiko Osawa
芳彦 大澤
Yorio Noda
順朗 野田
Masamitsu Ota
匡光 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2001376855A priority Critical patent/JP3700643B2/ja
Publication of JP2003170027A publication Critical patent/JP2003170027A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3700643B2 publication Critical patent/JP3700643B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】長尺糸条束の糸束モジュール形成にあたって、
安定した形状・寸法のモジュールを連続的に形成すると
ともに、トラブルによる停機で発生する屑糸を最小限に
抑え生産性が高く信頼性の高い糸条束形成装置および糸
条束形成方法を提供する。 【解決手段】糸条案内部により並列した一対の糸条保持
バー間に直線状の糸条束として巻取った集束糸束を糸束
モジュールに形成する糸条束形成装置において、前記糸
条案内部に対向して配置された回転軸の両端部周上に設
けられた糸条保持バーと、前記回転軸を回転させるタレ
ット手段と、前記集束糸束を糸条保持バーから取り外す
集束糸束移載手段と、前記集束糸束を受ける糸束受け手
段と、該糸束受け手段を循環させる糸束受け搬送手段を
設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸条を長尺の糸条
束に集束・形成するための糸条束形成装置および形成方
法に関するものである。特に血液中の老廃物を透析や濾
過によって除去する人工腎臓等や、飲料水の浄化装置等
に用いられる中空糸濾過膜分離器の中空糸濾過膜集合体
(以下中空糸束という)を形成する糸条束形成装置およ
び形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】糸条案内部の往復運動によって案内され
る糸条を並列した一対の糸条保持バー間に直線状の糸束
として巻き取った集束糸束を糸束モジュールに形成する
方法は、特開2001−252535公報に記載されて
いる。図6に示されたように、糸条保持バーを十文字状
に配し、間欠に回転させることで、集束、糸束モジュー
ル形成、糸端処理、端部糸屑処理を連続的に行うことが
可能であり、糸条保持バーに巻き取った集束糸束は、糸
条案内部と相対向する個所において、糸条保持バーに保
持された状態で糸束受け手段に預けて張力を弛緩し、糸
束モジュール移載手段で把持されることにより収束され
た後、糸束モジュール形成手段により糸束モジュールに
形成する。糸束モジュール形成後、糸束モジュールを形
成する際に前記集束糸束を把持した移載手段で搬送手段
に移載される。また、糸条保持バーに残った端部屑糸
は、糸束モジュール形成個所から糸条束保持バーを1/
4回転させた個所で糸条保持バーに嵌合されている巻き
取り幅を規制するガイド板を取り外し端部糸屑を糸条保
持バーより引き抜く方法が提案されている。
【0003】この方法によれば、糸条保持バーに巻き取
った集束糸束を糸条保持バーに保持した状態で糸束モジ
ュールを形成し、かつ集束およびモジュール形成した糸
条束を掴み替えることなく移載するようにしたことで、
糸条の乱れや型くずれがなく、品質の良い糸束モジュー
ルを形成できるとともに、端部屑糸が少ない糸条束形成
が可能である。さらに、糸条保持バーを十文字状に配
し、間欠に回転させることで、集束、モジュール形成、
糸端処理、端部糸屑処理を同一個所で連続的に行えるこ
とにしたことで、小設置スペースで生産性向上を図れる
利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような糸条束形成方法においては、一対の糸条保持バー
間に直線状の糸束として巻き取った集束糸束を糸束モジ
ュールに形成する上で安定して生産性向上を図るには次
のような問題点があった。
【0005】糸条保持バーに巻き取った集束糸束を糸条
保持バーに保持した状態で糸束モジュールを形成するた
め、糸束モジュール形成手段にトラブルが発生し停機し
た場合、集束手段も停機させなければならないので、停
機している間、前工程より糸条案内部に連続して供給さ
れる糸条は、屑糸になり収率が悪いという問題点があっ
た。
【0006】また、糸条保持バーに保持された状態で糸
束受け手段に預けてから張力を弛緩した場合、糸束受け
手段と摩擦抵抗で集束糸束に残留応力が生じ、糸束モジ
ュール形成手段により定寸に切断すると、糸条保持バー
近傍と、糸条保持バー間の中央部ではモジュール寸法に
バラツキが発生するという問題点があった。
【0007】さらに、一対の糸条保持バーに残った端部
屑糸を取り外す方法として、糸条保持バーに嵌合されて
いる巻き取り幅を規制するガイド板を取り外し後、端部
屑糸を糸条保持バーよりチャックで引抜き除去している
が、引き抜く際に糸条が解け、ガイド板およびチャック
に絡みガイド板の着脱に支障を来たし、頻繁に停機する
という問題点もあった。
【0008】本発明の目的は、以上の問題点に鑑み長尺
糸条束の糸束モジュール形成にあたって、糸乱れや型く
ずれを起こすことなく、安定した形状・寸法のモジュー
ルを連続的に形成するとともに、モジュール形成手段、
および端部屑糸手段のトラブルによる停機で発生する屑
糸を最小限に抑え、生産性が高く、かつ信頼性の高い糸
条束形成装置および糸条束形成方法さらには中空糸束形
成装置および形成方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の糸条束形成装置および形成方法ならびに中空
糸濾過膜分離器用の中空糸束形成装置および形成方法
は、以下の構成を採用する。すなわち、 (1)糸条案内部により並列した一対の糸条保持バー間
に直線状の糸条束として巻取った集束糸束を糸束モジュ
ールに形成する糸条束形成装置において、前記糸条案内
部に対向して回転可能に配置された回転軸の両端部周上
の4カ所以上等間隔に設けられた糸条保持バーと、前記
回転軸を間欠に回転させるタレット手段と、前記糸条案
内部の動作を妨げない個所に、前記一対の糸条保持バー
間に巻き取った前記集束糸束を糸条保持バーから取り外
す集束糸束移載手段と、前記集束糸束を前記集束糸束移
載手段から受ける糸束受け手段と、該糸束受け手段を循
環させる糸束受け搬送手段と、該集束糸束を糸束モジュ
ール化する糸束モジュール形成手段を設けたことを特徴
とする糸条束形成装置。 (2)前記一対の糸条保持バー間に巻き取った前記集束
糸束を糸条保持バーから取り外す集束糸束移載手段、前
記集束糸束を前記集束糸束移載手段から受ける糸束受け
手段とおよび該糸束受け手段を循環させる糸束受け搬送
手段を前記糸条案内部と相対向して設けたことを特徴と
する(1)記載の糸条束形成装置。 (3)前記一対の糸条保持バーが、前記集束糸束を集束
糸束の長手方向に移動可能なスライド機構を具備してい
ることを特徴とする(1)または(2)記載の糸条束形
成装置。 (4)前記一対の糸条保持バーが、前記集束糸束を集束
糸束の長手方向に移動可能なスライド機構を具備し、前
記集束糸束移載手段に、前記一対の糸条保持バー間に巻
き取った最終巻き糸条の端糸を除去する端糸除去手段
と、前記糸条保持バーに具備されたスライド機構を駆動
する糸条保持バー移動手段と、前記集束糸束の前記糸条
保持バー近傍を切断する糸束端部切断手段を設けたこと
を特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の糸条束
形成装置。 (5)前記糸束受け手段に、複数個の糸束受けを所定の
間隔で配置するとともに、前記集束糸束の前記糸条保持
バー近傍を切断する糸束端部切断手段と、前記集束糸束
を前記糸束端部切断手段で切断する際、前記集束糸束の
端部の糸条が解けないように前記一対の糸条保持バー近
傍の該集束糸束を把持する糸束把持手段を設けたことを
特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の糸条束形
成装置。 (6)前記糸束受け搬送手段が、前記集束糸束移載手段
と前記糸束モジュール形成手段間で複数個の糸束受け手
段を待機させる機構を備えていることを特徴とする
(5)記載の糸条束形成装置。 (7)糸束受け搬送手段に前記糸束把持手段で把持され
た前記集束糸束の端部屑糸を除去する端部屑糸処理手段
を設けたことを特徴とする(5)または(6)のいずれ
かに記載の糸条束形成装置。 (8)糸条案内部により並列した一対の糸条保持バー間
に直線状の糸条束として巻取った集束糸束を糸束モジュ
ールに形成する糸条束形成方法において、糸条保持バー
上の前記糸条束が満巻になったときに、該糸条保持バー
を移動させて、前記集束糸束を前記糸条案内部の動作を
妨げない個所に移動させた後、前記集束糸束を前記一対
の糸条保持バーに保持した状態で糸束受け手段に預け、
両端部を糸束把持手段で把持し、該集束糸束の最終巻き
糸条の端糸を除去し、更に前記集束糸束の両端部を切断
後、集束糸束移載手段によって前記糸束受け手段を糸束
受け搬送手段に移載し、前記集束糸束を糸束モジュール
形成手段まで搬送させ、前記集束糸束を糸束モジュール
形成手段により糸束モジュールを形成させることを特徴
とする糸条束形成方法。 (9) 前記集束糸束が、前記糸束受け手段に預けられ
るに際して、前記一対の糸条保持バーに保持した状態
で、該一対の糸条保持バー間隔を狭めて、巻取り張力を
弛緩させることを特徴とする(8)記載の糸条束形成方
法。 (10)前記糸束受け手段を前記糸束受け搬送手段に移
載する際に、前記一対の糸条保持バーの間隔を広げるこ
とを特徴とする(8)又は(9)に記載の糸条束形成方
法。 (11)前記集束糸束の両端部を切断する際に、該一対
の糸条保持バー近傍で該集束糸束の両端部を糸束端部切
断手段で切断することを特徴とする(8)〜(10)の
いずれかに記載の糸条束形成方法。 (12)前記糸束モジュール形成手段が停機した際に、
前記糸束受け手段を前記集束糸束移載手段と糸束モジュ
ール形成手段間で待機させ、上流部の集束巻き取り部を
停機させないことを特徴とする(8)〜(11)のいず
れかに記載の糸条束形成方法。 (13)前記糸束把持手段で把持された前記集束糸束の
端部が、糸束モジュール形成後、前記糸束受け搬送手段
に設けた端部屑糸処理手段で除去されることを特徴とす
る(8)〜(12)のいずれかに記載の糸条束形成方
法。 (14)前記(1)〜(7)のいずれかに記載の糸条束
形成装置を用いて、中空糸濾過膜分離器用の中空糸束を
製造することを特徴とする中空糸濾過膜分離器用の中空
糸束形成装置。 (15)(8)〜(13)のいずれかに記載の糸条束形
成方法を用いて、中空糸濾過膜分離器用の中空糸束を製
造することを特徴とする中空糸濾過膜分離器用の中空糸
束形成方法。
【0010】つまり、本発明の中空糸濾過膜分離器の中
空糸束の形成装置並びに方法によれば、糸乱れや型くず
れを起こすことなく、安定した形状・寸法のモジュール
を連続的に形成するとともに、モジュール形成手段、お
よび端部屑糸手段のチョコ停機による屑糸発生を最小限
に抑えことができる。従って、中空糸束の品位、品質及
び生産性向上を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の糸条束形成装置の
一態様例につき、図を用いながら説明する。図1は本発
明にかかる糸条束形成装置を構成する集束巻き取り部の
一例を示す正面図と側面図であり、図2は本発明にかか
る糸条束形成装置の一例を示す側面図である。
【0012】また、図3は本発明にかかる糸条束形成装
置を構成する集束糸束移載手段の一例を示す平面図であ
り、図4は本発明にかかる糸条束形成装置を構成する集
束糸束移載手段の一例を示す正面図であり、図5は本発
明にかかる糸条束形成装置の動作説明図である。図6は
従来技術の糸条束形成装置の側面図である。
【0013】本発明の提供する糸条束形成装置の好まし
い一態様例は、糸条案内部により並列した一対の糸条保
持バー間に直線状の糸条束として巻き取った収束糸束を
糸束モジュールに形成する際、前記糸条案内部に対向し
て回転可能に配置された回転軸の両端部周上の4カ所以
上等間隔に設けられた糸条保持バーと、前記回転軸を間
欠に回転させるタレット手段と、前記一対の糸状保持バ
ー間に巻き取った前記集束糸束を糸条保持バーから取り
外す集束糸束移載手段と、前記集束糸束を前記集束糸束
移載手段から受ける糸束受け手段と、該糸束受け手段を
循環させる糸束受け搬送手段と、該集束糸束を糸束モジ
ュール化する糸束モジュール形成手段を設けたことを特
徴とする。同時は、好ましい一態様例として、糸条案内
部により並列した一対の糸条保持バー間に直線状の糸条
束として巻取った集束糸束を糸束モジュールに形成する
糸条束形成方法において、糸条保持バー上の前記糸条束
が満巻になったときに、該糸条保持バーを移動させて、
前記集束糸束を前記糸条案内部に近接しない個所に移動
させた後、前記集束糸束を前記一対の糸条保持バーに保
持した状態で糸束受け手段に預け、両端を把持手段で把
持し、該集束糸束の最終巻き糸条の端糸を除去し、更に
前記集束糸束の両端部を切断後、集束糸束移載手段によ
って前記糸束受け手段を糸束受け搬送手段に移載し、前
記集束糸束を糸束モジュール形成手段まで搬送させ、前
記集束糸束を糸束モジュール形成手段により糸束モジュ
ールを形成させることを特徴とする糸条束形成方法を提
供する。
【0014】図1に示す実施態様例では、糸条1を案内
する糸条案内部800の巻取りガイド6を、巻取り軌道
K上の巻取り開始点Xから巻取り軌道K上を旋回させる
ことにより、糸条1は糸条案内部800に対向した位置
に設けられた(対向とは糸条案内部と平行に向き合う位
置のことである)集束巻き取り部100の一対の糸条保
持バー 2a、2b間に巻き取られ、直線状の糸条束7
が形成される。巻取りガイド6は所望の巻き取り回数に
達したら、巻取り開始点Xで待機させる。次に、タレッ
ト手段5により回転軸4の両端部周上の4カ所等間隔に
設けられた糸条保持バー2a、2bを1/4回転させ、
集束糸束13を所定の位置まで移載するようになってい
る。タレット手段5は、所定の巻き取り回数に達したと
きに間欠的に回転軸を回転させるためのタレット手段の
一態様である。図1には糸条保持バー2a、2bが4カ
所に設けられた場合を示したが、糸条保持バー2a、2
bは糸条案内部800に対向して回転可能に配置された
回転軸4の周上の4カ所以上等間隔に設けることができ
る。糸条保持バー2a、2bをn箇所(nは4以上の整
数)設けた場合、タレット手段5は1/n回転する。
【0015】また、タレット後に巻取りガイド6を再び
巻取り軌道K上を旋回させることにより、一対の糸条保
持バー 2a、2b間に巻き取られ、直線状の糸条束7
が形成される。
【0016】糸条保持バー2a、2b間に巻き取られた
集束糸束は、集束糸束移載手段によって糸条保持バー2
a、2bから取り外される。図1〜3に示された集束糸
束移載手段200は、集束糸束移載手段の一態様例であ
る。一対の糸条保持バー2a、2bは、移動機構14に
取り付けられ、糸条案内部800と相対向する個所(相
対向とは集束巻き取り部100を挟んで糸条案内部と向
かい合う位置のことである)の集束糸束移載手段200
で糸束の張力を弛緩するために、間隔を縮める方向に移
動可能になっているとともに、糸条保持バー2a、2b
から集束糸束13を取り外す為に、集束糸束13の端部
を図4に示されたカッター20で切断後、集束糸束13
から一対の糸状保持バー2a、2bを退避させるため、
糸条保持バー2a、2b間隔を広げる方向にも移動可能
とされている。
【0017】ここで、集束巻き取り部100は、巻取っ
た糸条束7を保持する糸条保持バー2a、2bと、糸条
1を束ねた集束糸束13の集束幅を規制するガイド3
a、3bと、糸条保持バー2a、2bを移動させる移動
機構14と、移動機構14が両端部に固定されている回
転軸4と、回転軸4を間欠に1/n回転(nは4以上の
整数)させるタレット手段5で構成されている。
【0018】糸条保持バー2a、2bは、一定の間隔で
平行に配置され、かつ糸条案内部800に対向して、回
転可能に配置された回転軸4の両端部周上に配置されて
いる移動機構14に取り付けられ、等間隔に4カ所以上
配置するのが好ましい。また、糸条保持バー2a、2b
の断面形状は円、四角形、その他の多角形などどの様な
形状でも良いが、糸状を巻き付ける先端部は集束糸束1
3を糸条保持バー2a、2bより取り外す際に、集束糸
束の端部を切断するカッター20(図2参照)の先端が
入るスリット状の溝Z(図4参照)がある形状であるの
が好ましい。
【0019】また、ガイド3a、3bは、形状はいかな
るものでもよいが、板状でかつ糸条束の巻太り最大寸法
より5〜10mm大きな方が良い。さらに、集束糸束1
3の端部を切断するカッター20(図2、3参照)の先
端が入るスリット状の溝がある形状であるのが好まし
い。
【0020】本発明の提供する糸条束形成装置は、一対
の糸条保持バーは、集束糸束を集束糸束の長手方向に移
動可能なスライド機構を具備することを特徴とする。図
に示された移動機構14はスライド機構の一態様であ
り、移動機構14は、スライダー9、位置決めピン8、
ストッパー10で構成される。
【0021】スライダー9は、回転軸4の両端部周上に
配置され、巻き取り張力に耐えられるとともに、糸条保
持バー2a、2bを左右に移動可能であればいかなるも
のでも良いが、簡便で四方向の曲げモーメントに耐えら
れる直動ガイドが好ましい。
【0022】位置決めピン8は、糸条保持バー2a、2
bの位置決めが可能で、巻き取り張力に耐えられるもの
であればいかなるものでも良いが、脱着する際に摩耗し
ない材質のものにするのが好ましい。
【0023】ストッパー10は、スライダー9の移動距
離を規制できるものであればいかなるものでも良いが、
移動寸法は弛緩張力により異なるので、位置を調整する
ことにより、任意の位置で位置決め可能にするのが好ま
しい。
【0024】また、回転軸4は、回転軸4の両端部周上
に4カ所以上等間隔に設けた左右の糸条束保持バー2
a、2bを連結するとともに、回転可能なように両端を
図示しない軸受けで支持されているのが好ましい。
【0025】また、タレット手段5、爪車方式や欠歯歯
車方式、或いはゼネバ方式などにより、回転軸4を1/
n(nは4以上の整数)回転間欠駆動させるものであれ
ばいかなるものでも良いが、回転時の集束糸束13の振
動を抑制するため、始動および停止時、衝撃の少ないゼ
ネバ方式のインデックスドライバーが好ましい。
【0026】次に、本発明の提供する糸条束形成装置
は、好ましい一態様例として、糸条保持バーから集束糸
束移載手段によって取り外された集束糸束を受け取るた
めの糸束受け手段が設けられたことを特徴とする。同時
に、本発明は、好ましい一態様例として、集束糸束を一
対の糸条保持バーに保持した状態で、該一対の糸条保持
バー間隔を狭めて、巻取り張力を弛緩後、糸束受け手段
に預けられることを特徴とする、糸条束形成方法を提供
する。図2、図3および図4 に示された糸束受けユニ
ット34は糸束受け手段の一態様例である。
【0027】糸条保持バー2a、2bに保持された状態
で、集束巻き取り部100のタレット機構5により集束
糸束移載手段200まで移載された集束糸束13は、糸
条保持バー移動機構24で糸条保持バー2a、2bの間
隔を狭める方向に移動させることにより糸束張力が弛緩
される。さらに、糸束受け搬送手段400の糸束受け昇
降装置35で糸束受けユニット34を上昇させることに
より、集束糸束13は糸束受けユニット34の糸束受け
30に預けられるとともに両端部を把持チャック32で
把持される。
【0028】本発明が提供する糸条束形成装置は、好ま
しい一態様例として、集束糸束移載手段に、糸条保持バ
ー間に巻き取った最終巻き糸条の端糸を除去する端糸除
去手段と、糸条保持バーのスライド機構を駆動する糸条
保持バー移動手段と、集束糸束の糸条保持バー近傍を切
断する糸束端部切断手段を設けたことを特徴としてい
る。同時に、本発明は、好ましい一態様例として、糸束
受け手段を糸束受け搬送手段に移載する際に、一対の糸
条保持バー間隔を広げることと、集束糸束の端部を糸束
端部切断手段で切断する際に、該一対の糸条保持バー近
傍で該集束糸束の端部を切断することを特徴とする糸条
束形成方法を提供する。図1〜5に示した態様例におい
ては、端糸除去装置12が端糸除去手段に、糸条保持バ
ー移動機構24が糸状保持バー移動手段に、糸束端部切
断装置19が糸束端部切断手段に相当する。
【0029】回転軸4の端部周上の4カ所以上等間隔に
配置されている糸条保持バー2a間に渡っている最終巻
き糸条11の端糸を端糸除去装置12で除去後、集束糸
束13は、端部を糸束端部切断装置19のカッター20
で切断される。
【0030】本発明が提供する糸条束形成装置は、好ま
しい一態様例として、糸束受け搬送手段に、糸束受け手
段を集束糸束移載手段と糸束モジュール形成部間で複数
個の糸束受け手段を待機させる機構を備えていることを
特徴とする。同時に本発明は、好ましい一態様例とし
て、糸束モジュール形成部が停機した際に、糸束受け手
段を集束糸束移載手段と糸束モジュール形成部間で待機
させ、上流部の集束巻き取り部を停機させないことを特
徴とする糸条束形成方法を提供する。一対の糸状保持バ
ー2a、2b間隔を糸条保持バー移動機構24で広げ退
避させた後、集束糸束13は糸束受けユニット34に積
載し、かつ両端部を把持チャック32で把持された状態
で糸束受け搬送コンベア36に移載され、糸束モジュー
ル形成部600まで搬送されるが、糸束モジュール形成
部600にすでに糸束受けユニット34が存在する場合
は、糸束受け搬送手段400の糸束受け待機個所Dで待
機させる。さらに糸束受け待機個所Dに糸束受けユニッ
ト34が存在する場合は手前の糸束受け待機個所Cで待
機させる。さらに、前の糸束受け待機個所に糸束受けユ
ニット34が存在する場合は手前の糸束受け待機個所で
順次待機させるようになっている。また、前方の糸束受
けユニット34が送り出されたら前方の糸束受け待機個
所まで搬送される。
【0031】また、糸束モジュール形成部600まで搬
送された集束糸束13は、糸束モジュール搬送手段70
0の移載チャック56により所定の位置を把持すること
により収束された後、テーピング装置54で結束され、
さらに切断装置55で切断されることにより、糸束モジ
ュール59が形成される。糸束モジュール59は結束・
切断時に用いた移載チャック56により、糸束モジュー
ル搬送手段700に移載される。
【0032】本発明が提供する糸条束形成装置は、糸束
受け搬送手段に糸束把持手段で把持された集束糸束の端
部屑糸を除去する端部屑糸処理手段を設けたことを特徴
とする。図に示された態様においては、端部屑糸処理手
段500が端部屑糸処理手段に相当する。同時に、糸束
把持手段で把持された集束糸束の端部が、モジュール形
成後、糸束受け搬送手段に設けた端部屑糸処理手段で除
去されることを特徴とする糸条束形成方法を提供する。
端部屑糸47を把持チャック32で把持した状態の糸束
受けユニット34は糸束受け昇降装置35で下降された
後、糸束受け搬送コンベア37に移載し、端部屑糸処理
手段500の糸束受け待機個所Gで処理される。端部屑
糸処理手段500では、端部屑糸47を把持チャック3
2から図5lに示された端部屑糸移載手段48の屑糸チ
ャック51に受け渡し、糸束受けユニット34より除去
する。
【0033】さらに端部屑糸47が除去された糸束受け
ユニット34は糸束受け搬送手段400の、糸束受け昇
降装置35に移載する。なお、糸束受け昇降装置35が
上昇している場合は糸束受け搬送手段400の糸束受け
待機個所Hで待機させる。
【0034】さらに糸束受け待機個所Hに糸束受けユニ
ット34が存在する場合は、糸束受け待機個所Gで待機
させる。さらに糸束受け待機個所Gに糸束受けユニット
34が存在する場合は手前の糸束受け待機個所Cで待機
させる。さらに前の糸束受け待機個所に糸束受けユニッ
ト34が存在する場合は手前の糸束受け待機個所で順次
待機させるようになっている。また、前方の糸束受けユ
ニット34が送り出されたら前方の糸束受け待機個所ま
で搬送される。
【0035】ここで、集束糸束移載手段200は、回転
軸4の両端部周上の4カ所以上等間隔に配置された糸条
保持バー2a間に渡っている最終巻糸条11を除去する
端糸除去装置12と、一対の糸条の保持バー2a、2b
に保持されている集束糸束13の端部を切断する糸束端
部切断装置19と、糸条保持バー2a、2bをスライド
させる糸条保持バー移動機構24で構成される。
【0036】端糸除去装置12は、最終巻糸状11を糸
状保持バー2aの近傍で切断するカッター16と、カッ
ター16を移動させる直動機17と、カットされた最終
巻糸状11を吸引する吸引器18で構成され、カッター
16はカッターナイフやロータリーカッター、或いはヒ
ートカッター等最終巻糸状11を切断することができれ
ばいかなるものでもよいが、自動化およびメンテナンス
が容易で、信頼性の高いヒートカッターを用いるのが好
ましい。また、カッター16はできる限り糸条保持バー
2a近傍に配置するのが好ましい。
【0037】直動機17は、シリンダーや、モーターの
回転をベルト、ボールネジ等を利用して直線往復運動に
変換する直動アクチュエータ等を用いれば良いが、簡単
な機構で移動可能な直動機としてはエアシリンダが好ま
しい。
【0038】吸引器18は、最終巻糸状11を吸引でき
ればいかなるものでもよいが、圧空を用いて吸引するエ
ジェクターが好ましい。
【0039】糸束端部切断装置19は、図3に示された
ように、カッター20と、回転原動機21と、二軸直動
機22で構成され、一対の糸束保持バー2a、2bの外
側に2組配置されているのが好ましい。
【0040】さらに、カッター21は、カッターナイフ
やヒートカッター、或いはロータリーカッター等集束糸
束13の端部を切断することができればいかなるもので
もよいが、多糸条の糸束を融着なく確実に切断できるロ
ータリーカッターを用いるのが好ましい。また、糸条保
持バー2a、2bに巻き付けられている糸条束7を残さ
ず切断するためには、図5fに示されたようにカッター
20の先端が糸条保持バー2a、2bの溝部Zを通過さ
せるのが好ましい。
【0041】2軸直動機22は、シリンダーや、モータ
ーの回転をベルト、ボールネジ等を利用して直線往復運
動に変換する直動アクチュエータ等を用いれば良いが、
簡単な機構で移動可能な直動機としてはエアシリンダの
組み合わせが好ましい。
【0042】糸条保持バー移動機構24は、糸条保持バ
ー2a、2bの円筒状のアーム部を把持するチャック2
5と、位置決めピン8を抜き差しするフック爪26と、
糸条保持バー2a、2bの間隔を縮める方向に移動させ
る直動機27と、糸条保持バー2a、2bの間隔を広げ
る方向に移動させる直動機28と、チャック25を往復
運動させる直動機29とフック爪26を往復運動させる
直動機23で構成され、チャック25は糸条保持バー2
a、2bのアームを把持できればいかなるものでも良い
が機構が簡単で動作が安定している平行チャックが好ま
しい。
【0043】ここで、チャック25の爪形状は、糸条保
持バー2a、2bのアームを確実に把持しスライドさせ
るのに支障ない形状であればいかなる形状でも良いが、
押し引きに対応可能なV字型にするのが好ましい。
【0044】フック爪26は、位置決めピンを確実に抜
き差しさせるのに支障ない形状であればいかなる形状で
も良いが、抜き差しに対応可能なコ字型にするのが好ま
しい。 また、直動機23、27、28、29は、シリ
ンダーや、モーターの回転をベルト、ボールネジ等を利
用して直線往復運動に変換する直動アクチュエータ等を
用いれば良いが、簡単な機構で移動可能な直動機として
はエアシリンダが好ましい。
【0045】次に、糸条保持バーから集束糸束を受け取
った糸束受け手段を循環させるための糸束受け搬送手段
について説明する。図2に示された態様例においては、
糸束受け搬送手段400が糸束受け搬送手段に相当す
る。糸束受け搬送手段400は、糸束受けユニット34
と、糸束受けユニット34を昇降させる糸束受け昇降装
置35と、糸束受けユニット34を集束糸束移載手段2
00から糸束モジュール形成部600まで搬送させる糸
束受け搬送コンベア36と、糸束受けユニット34を糸
束モジュール形成部600から集束糸束移載手段200
まで搬送させる糸束受け搬送コンベア37と、糸束受け
ユニット34を糸束受け昇降装置35と糸束受け搬送コ
ンベア36、37間で移載させる糸束受け移載機構38
で構成される。 本発明が提供する糸条束形成装置は、
糸束受け手段に、複数個の糸束受けを所定の間隔で配置
するとともに、集束糸束を糸束端部切断手段で切断する
際、集束糸束端部の糸条が解けないように一対の糸条保
持バー近傍の集束糸束を把持する糸束把持手段を設けた
ことを特徴とする。図に示された態様においては、糸束
受け手段に相当する糸束受けユニット34は、集束糸束
13を受ける糸束受け30と、集束糸束13の両端部を
把持する把持機構31で構成される。糸束受け30は、
図5iに示されたように、集束糸束13が糸束モジュー
ル形成部600で結束および切断され際に、結束・切断
手段および糸条保持バー2a、2bと干渉がないよう
に、糸束モジュール59単位で分割されているのが好ま
しい。さらに糸束受け30の断面形状は半円形が好まし
いが、集束糸束13の巻太り径によって、断面形状の大
きさを任意に変えられのがより好ましい。また内壁部は
糸条束7が接触して損傷することがないように滑らかな
面が好ましい。
【0046】また、把持機構31は把持チャック32と
バネ33で構成されるが、端部を切断し後、糸条保持バ
ー2a、2bを退避させる際に集束糸束端部が解けない
ように、糸条保持バー2a、2bの内側近傍を把持する
ように配置されている(図3および図4参照)のが好ま
しいが、把持チャック32で把持された糸束端部は屑糸
になるため、把持チャック32の形状はできる限り薄く
し、且つ把持した際に集束糸束13の収束した形状が真
円になる形状が好ましい。また、把持チャック32を閉
じた際の内径寸法は、モジュール形成手段のテーピング
装置54による結束直径寸法と同等か1〜2mm小さい
方が良く、糸束径に合わせ任意の把持径寸法に調整にで
きる機構を有するものがより好ましい。さらに把持チャ
ック32内面は、滑りにくくするために摩擦係数が高い
材質を用いるか、滑り止めの加工を施すことがより好ま
しい。
【0047】バネ33は、把持チャック32が集束糸束
13の両端部を把持し集束糸束13を糸条保持バー2
a、2bから取り外す際に糸条束7が解けない把持力を
発生させるものあればいかなるものでも良いが、開閉状
態で引張り力を必要とするトグル式の場合は引張りバネ
が好ましい。
【0048】また、糸束受け昇降装置35は糸束受けユ
ニット34を積載する昇降台39と昇降台39を昇降さ
せる直動機40で構成され、昇降台39は糸束受けユニ
ット34を糸束受け搬送コンベア36a、36bと昇降
台39間で移載可能であるとともに、昇降時、糸束受け
ユニット34が安定して積載可能であれればいかなる構
成でも良いが、移載する際に摩擦抵抗が無いように昇降
台39上にローラ41を設けるのが好ましい。さらに糸
束受けユニット34の位置決めストッパー42を設ける
のが好ましい。
【0049】昇降用の直動機40はシリンダや、モータ
の回転をベルト、ボールネジ等を利用して直線往復運動
に変換する直動アクチュエータ等を用いれば良いが、機
構が簡便なエアシリンダが好ましい。
【0050】また、糸束受け搬送コンベア36、37は
コンベアー43、停止機構44、駆動軸45と図示しな
い回転原動機で構成され、コンベア43は、ベルトコン
ベアやローラチェーンコンベア等を用いて糸束受けユニ
ット34を搬送できればいかなる構成でも良いが、糸束
受けユニット34をコンベア43上で待機させる際に
も、コンベア43が駆動しているので摺動抵抗が小さい
ローラチェーンコンベアを用いるのが好ましい。
【0051】また、停止機構44は個々の糸束受けユニ
ット34を糸束受け待機個所(A〜H)で任意に停止で
きればいかなるものでも良いが、簡便で信頼性の高いロ
ーラストッパーと直動機を組み合わせたストッパーシリ
ンダーを用いるのが好ましい。また、駆動軸45は糸束
搬送コンベア36と37を連結し、図示しない同じ回転
原動機で駆動するのが好ましい。
【0052】また、糸束受け移載機構38は、糸束受け
ユニット34を昇降台39と糸束受け搬送コンベア37
a、37b間において、糸束受けユニット34を押し、
または引くことで移載させることができればいかなるも
のでも良いが、小設置スペースで簡便な往復動・揺動機
構を一体化したエアーアクチュエータ、例えばリニアツ
イストを用いるのが好ましい。
【0053】次に、端部屑糸処理手段500は、糸束受
け搬送手段400の糸束受け待機個所Gに配置され、糸
束受けユニット34の把持チャック32を開閉する開閉
機構46と、端部屑糸47を糸束受けユニット34から
図示しない屑籠に移載する図5lに示された端部屑糸移
載手段48で構成されている。
【0054】把持チャック32の開閉機構46は、開閉
爪49と直動機50で構成されるが、開閉爪49は、把
持チャック32を開閉できる形状であればいかなる形状
でも良いが、把持機構31に接し作用させる個所は耐摩
耗性の材質を用いるか、表面処理を施すのが好ましい。
また直動機50はシリンダーや、モータの回転をベル
ト、ボールネジ等を利用して直線往復運動に変換する直
動アクチュエータ等を用いれば良いが、簡単な機構でメ
ンテナンスが容易なエアシリンダが好ましい。
【0055】また、図5lに示された端部屑糸移載手段
48は、屑糸チャック51と直動機50で構成される
が、屑糸チャック51は端部屑糸47を把持できればい
かなるものでも良いが、簡単な機構で確実に把持できる
平行チャックが好ましい。
【0056】また、直動機50はシリンダーや、モータ
の回転をベルト、ボールネジ等を利用して直線往復運動
に変換する直動アクチュエータ等を用いれば良いが、簡
単な機構でメンテナンスが容易なエアシリンダが好まし
い。
【0057】次に、糸束モジュール形成部600は糸束
モジュール移載装置53と、テーピング装置54と、切
断装置55で構成される。
【0058】糸束モジュール移載装置53は移載チャッ
ク56と、移載チャック56を昇降させる直動機58と
往復運動させる直動機57で構成される。
【0059】移載チャック56は、糸束受け30に移載
された集束糸束13を結束・切断時にモジュール単位で
把持し、かつ掴み替えることなく糸束モジュール59の
両端を把持した状態で糸束モジュール搬送手段700の
搬送コンベア66までの移載可能なように、糸束モジュ
ール59単位で2組対で配置されているのが好ましい
が、移載チャック56で把持された糸束部は屑糸になる
ため、移載チャック56の形状はできる限り薄くし、且
つ把持した際に集束糸束13の収束した形状が真円にな
る形状が好ましい。
【0060】また、結束直径寸法と同等か1〜2mm小
さい方が良く、糸束径に合わせ任意の把持径寸法に調整
にできる機構を有するものがより好ましい。さらにチャ
ック内面は滑りにくくするために、摩擦係数が高い材質
を用いるか、滑り止めの加工を施すことがより好まし
い。
【0061】また、移載チャック56を往復運動させる
直動機57と昇降させる直動機58はシリンダや、モー
タの回転をベルト、ボールネジ等を利用して直線往復運
動に変換する直動アクチュエータ等を用いれば良いが、
往復運動させる直動機57は位置決め精度と繰り返し動
作の精度が良く、ストロークの調整が容易なモータの回
転をボールネジで直線運動に変換する方式が特に好まし
く、サーボモータやエンコーダを併用するとより好まし
い。
【0062】また、昇降させる直動機58は、複数の移
載チャック56を同時に昇降可能なエアシリンダが好ま
しく、さらに、二段ストロークのエアシリンダであれば
より好ましい。また、直動機57と58は複数用いても
良いが、全ての糸束モジュール59を一斉に移載可能な
配置にするのが好ましい。
【0063】また、テーピング装置54は、テーピング
ユニット60と直動機61で構成され、糸条案内部80
0側に対向して配置されている糸条保持バー2a、2b
の上方に、糸束モジュール59の所定長さ間隔で、糸束
モジュール59の所望数量に対し1組多く配置されのが
好ましい。
【0064】また、テーピングユニット60は、糸条束
7を粘着紙テープあるいは、粘着フィルムテープなどの
結束帯62で結束可能であればいかなるものでもよい
が、ここで、結束帯62は幅寸法8〜15mmで太径の
リールに巻いてあるものであればより好ましい。
【0065】また、テーピングユニット60を昇降させ
る直動機61はシリンダーや、モータの回転をベルト、
ボールネジ等を利用して直線往復運動に変換する直動ア
クチュエーター等を用いれば良いが、簡単な機構で複数
のテーピングユニット60を同時に昇降可能な直動機と
してはエアシリンダが好ましい。
【0066】また、切断装置55は、カッティングユニ
ット63と直動機64で構成され、テーピングユニット
60の昇降と干渉しない搬送コンベア66の上方に糸束
モジュール59の所定長さ間隔で、糸束モジュール59
の所望数に対し1組多く配置されているのが好ましい。
さらに、切断時にカッター65を回転させながら、直動
機64でカッティングユニット63を移動させ、集束糸
束13を所定寸法に切断するのが好ましい。
【0067】ここで、カッター65は、集束糸束13を
融着なく切断できるものであればいかなるものでもよい
が、刃の厚みは1〜2mmが望ましい。カッティングユ
ニット60の直動機61はシリンダーや、モーターの回
転をベルト、ボールネジ等を利用して直線往復運動に変
換する直動アクチュエータ等を用いれば良いが、簡単な
機構で複数のカッティングユニット63を同時に移動可
能な直動機としてはエアシリンダが好ましい。
【0068】次に、糸束モジュール搬送手段700は、
搬送コンベア66と、駆動軸67と、図示しない間欠回
転機構で構成されている。
【0069】搬送コンベア66は糸束モジュール59を
移載チャック56で両端を把持し、搬送コンベア66の
上方まで移載し、次いで移載チャック56を降下させる
ことにより搬送コンベア66に糸束モジュール59を移
載可能なように、糸束モジュール単位で分割し配置され
ているのが好ましい。また、搬送コンベア66の形状
は、糸束モジュール59を搬送できるものならいかなる
ものでもよいが、搬送コンベア66上の糸束モジュール
59を自動機で取り出す場合は、位置決め用にトレー6
8を有するのが好ましい。トレー68の断面形状は半円
形が好ましい。
【0070】また、トレー68の内壁部は糸条束が接触
しても損傷のしないように、滑らかな面が好ましい。
【0071】また、各搬送コンベア66は同じ駆動軸6
7に連結し、間欠搬送するのが好ましい。
【0072】ここで、一対の糸条保持バー2a、2b間
に直線状の糸条束7として巻取った集束糸束13がモジ
ュール形成および端部屑糸処理されるまでの動作を、図
5a〜lを用いて詳しく説明する。
【0073】まず、糸条保持バー2a、2bに保持され
た状態の集束糸束13は、図5aに示されたように糸条
保持バー移動機構24で糸条保持バー2a、2bの間隔
を縮める方向に移動させることにより張力が弛緩され
る。
【0074】次に、図5bに示されたように糸束受けユ
ニット34を上昇させることにより、集束糸束13は図
5cに示されたように糸束受けユニット34の糸束受け
30に預けられる。
【0075】次に、集束糸束13の両端部は図5dに示
されたように把持チャック32で把持される。
【0076】次に、回転軸4の両端部周上の4カ所以上
等間隔に配置されている糸条保持バー2a間に渡ってい
る最終巻き糸条11の端糸を図3に示された端糸除去装
置12で除去後、集束糸束13の端部は図5eに示され
たようにカッター20で切断される。
【0077】次に、図5fに示されたように一対の糸状
保持バー2a、2b間隔を糸条保持バー移動機構24で
広げ、退避させる。
【0078】次に、集束糸束13は図5gに示されたよ
うに糸束受けユニット34に積載され、かつ両端部を把
持チャック32で把持された状態で図2に示された糸束
受け搬送コンベア36に移載され、糸束モジュール形成
手段600まで搬送される。その際、図3に示された前
の糸束受け待機個所(A〜D)に糸束受けユニット34
が存在する場合は手前の糸束受け待機個所(A〜D)待
機させる。また、前方の糸束受けユニットが送り出され
たら前方の糸束受け待機個所(A〜H)まで搬送させ
る。
【0079】次に、糸束モジュール形成部600まで搬
送された集束糸束13は、図5hに示されたようにテー
ピング装置54で結束される。
【0080】次に、図5iに示されたように切断装置5
5で切断され、糸束モジュール59が形成される。
【0081】次に、糸束モジュール59は結束・切断時
に用いた移載チャック56により、図2に示されたよう
に糸束モジュール搬送手段700に移載される。糸束モ
ジュール搬送手段700に移載された糸束モジュール5
9を図5jに示す。
【0082】次いで、端部屑糸47を把持チャック32
で把持した状態の糸束受けユニット34を図2に示され
た糸束受け昇降装置35で下降させた後、図5kに示さ
れたように糸束受け搬送コンベア36に移載する。
【0083】次に、糸束受けユニット34は図2に示さ
れた端部屑糸処理手段500の糸束受け待機個所Gで停
機させ、端部屑糸47を図5lに示されたように把持チ
ャック32から端部屑糸移載手段48の、屑糸チャック
51に受け渡し、糸束受けユニット34より除去する。
【0084】本発明は、上述の糸条束形成装置を用い
て、中空糸濾過膜分離器用の中空糸束を製造することを
特徴とする中空糸濾過膜分離器用の中空糸束形成装置を
提供する。同時に本発明は、上述の糸条束形成方法を用
いて、中空糸濾過膜分離器用の中空糸束を製造すること
を特徴とする中空糸濾過膜分離器用の中空糸束形成方法
を提供する。
【0085】
【実施例】実施例1 中空糸濾過膜分離器用中空糸を4糸条用い、糸条保持バ
ー間隔2835mm、糸条集束幅40mm、集束時幅方
向送りピッチ5mm、糸条保持バー巻き付け回数46
回、巻き取り速度50m/分、集束時の巻取り張力3〜
4g/単糸の条件で糸条保持バー間に巻取った集束糸束
を糸条保持バーに保持された状態で、タレット手段によ
り集束糸束移載手段まで移載後、糸条保持バーの一方を
20mm移動させ、巻き取り張力を弛緩した。次いで、
糸束受けユニットを上昇させ糸束受けに預けるととも
に、一対の糸条保持バーの内側端から20mmの個所で
集束糸束の両端部を把持チャックで把持した。ここで、
把持チャックの把持最小径は端部束直径42mm、把持
力は700gにした。
【0086】次いで、回転軸の両端部周上の4カ所等間
隔にに配置されている糸条保持バー間に渡っている最終
巻き糸条の端糸をヒートカット、および吸引し除去後、
集束糸束の両端部を切断する為にロータリーカッターの
刃先を糸条保持バーのスリット溝部を通過させ、集束糸
束の両端部を切断した。ここで、糸状保持バーの溝部寸
法はスリット幅5mm、奥行き5mm、カッターの刃直
径200mm、刃厚2mm、回転数1200rpmとし
た。
【0087】次いで、一対の糸状保持バーの間隔を広げ
る方向に50mm移動さ後、集束糸束を積載するととも
に、両端部を把持チャックで把持した状態で、糸束受け
ユニットを糸束受け搬送コンベアに移載し、糸束モジュ
ール形成部まで搬送した。
【0088】次いで、糸束モジュール移載チャックで集
束糸束を把持し収束後、テーピングユニットとカッティ
ングユニットで結束径43mm、カット長301mmの
糸束モジュールを9個形成した。ここで、糸束モジュー
ル移載チャックの把持最小径は43mm、結束帯は幅9
mmの粘着紙テープを用い、カッターは直径300m
m、厚み2mm、回転数1500rpmとした。その結
果、長さ301mm、中央束直径45〜50mm、端部
束直径42.5mmの整った中空糸糸束モジュールを形
成することができた。
【0089】また、集束糸束を結束・切断時把持した移
載チャックを用いて掴み替えなしで糸束モジュールを搬
送コンベアに移載したが、糸束モジュールの糸条乱れは
確認されなかった。
【0090】次いで、端部屑糸は糸束受け搬送コンベア
で端部屑糸処理手段まで搬送し、把持チャックから屑糸
チャックに掴み替え、屑籠まで移載し除去した。空にな
った糸束受けユニットは糸束受け搬送コンベアで集束糸
束移載手段の下部に設けた昇降装置まで搬送し、次に処
理される集束糸束の巻取り張力が弛緩されるまで待機さ
せた。
【0091】また、生産開始74時間後に糸束モジュー
ル形成部のテーピングユニットにトラブルが発生したの
で、糸束モジュール形成部を停機し修理を行った。その
間に集束巻き取り部で集束した糸束は糸束受けユニット
に積載させた状態で、糸束受け搬送コンベア上で待機さ
せた。8分後に修理が完了し、糸束モジュール形成部の
運転を再開した。ここで糸束受けユニットは5組、待機
ステーションは上部4個所、下部4個所にした。
【0092】最後に、中空糸束モジュールを検査した
が、移載による型くずれはなく、単糸のつぶれや、表層
キズも無く、糸質は良好であった。さらに、糸束モジュ
ール形成部のトラブルによる集束巻き取り部の停機時間
の減少、および、端部屑糸処理手段のチョコ停機の減少
により、従来方式より収率が4.5%向上した。
【0093】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明によれば、糸条案内部に対向して回転可能に配
置された回転軸の両端部周上の4個所以上等間隔に設け
られた糸条保持バーと、前記回転軸を間欠に回転させる
タレット手段と、前記糸条案内部の動作を妨げない個所
に、一対の糸条保持バー間に巻き取った集束糸束を糸条
保持バーから取り外す集束糸束移載手段と、集束糸束を
集束糸束移載手段から受ける糸束受け手段と、糸束受け
手段を循環させる糸束受け搬送手段と、該集束糸束を糸
束モジュール化する糸束モジュール形成手段を設けたこ
とにより、前工程より糸条案内部に連続して供給される
糸状を集束から糸束モジュール形成まで連続的に安定し
て生産が可能な糸条束形成装置が実現できる。
【0094】また、請求項2に記載の発明によれば、集
束糸束移載手段と糸束受け手段と糸束受け搬送手段を糸
条案内部と相対向して設けたことにより、装置構成が簡
易でかつ信頼性の高い糸条束形成装置が実現できる。
【0095】また、請求項3に記載の発明によれば、一
対の糸条保持バーが、集束糸束を集束糸束の長手方向に
移動可能なスライド機構を具備しているので、糸束受け
手段に預ける前に巻き取り張力を弛緩することが可能に
なり、さらに、糸束受け手段を糸束受け搬送手段に移載
するする際に、一対の糸条保持バーの間隔を広げ、集束
糸束から糸条保持バーを退避させることが可能になり、
その結果、糸乱れや型くずれのない高品位の糸束モジュ
ールを形成できる。
【0096】また、請求項4に記載の発明によれば、集
束糸束移載手段に、一対の糸条保持バー間に巻き取った
最終巻き糸条の端糸を除去する端糸除去手段と、糸条保
持バーに具備されたスライド機構を駆動する糸条保持バ
ー移動手段と、集束糸束の糸条保持バー近傍を切断する
糸束端部切断手段を設けたことにより、集束糸束は最終
巻き糸条の端糸と端部屑糸を糸条保持バーに残すことな
く糸束受け手段に移載され、端部屑糸は糸束受け搬送手
段で端部屑糸処理することが可能になり、即ち端部屑処
理を集束巻き取り部から切り離し糸束受け搬送手段で処
理ことが可能になり、その結果、集束巻き取り部のトラ
ブルが減少するとともに、端部屑処理手段の簡略化と信
頼性の向上が図れる。
【0097】また、請求項5に記載の発明によれば、糸
束受け手段に、複数個の糸束受けを所定の間隔で配置す
るとともに、一対の糸条保持バー近傍の集束糸束を把持
する糸束把持手段を設けたことにより、糸条保持バーよ
り糸束受け手段に移載した集束糸束の形状が糸束受けで
保たれるとともに、集束糸束を糸束端部切断手段で切断
する際、集束糸束の端部の糸条が解けないようなり、そ
の結果、糸乱れや型くずれのない、良好な品位の糸束モ
ジュールを形成することができる。
【0098】また、請求項6に記載の発明によれば、糸
束受け搬送手段が、集束糸束移載手段と糸束モジュール
形成手段で複数個の糸束受け手段を待機させる機構を設
けたことにより、糸束モジュール形成手段にトラブルが
発生した際、修理する間に上流部の集束手段を停機する
こと無く生産が可能になり、大幅に生産性向上を図るこ
とができる。
【0099】また、請求項7に記載の発明によれば、糸
束受け搬送手段に集束糸束の端部屑糸を除去する端部屑
糸処理手段を設けたことにより、端部屑糸処理手段が簡
易化できるとともに信頼性が向上し、その結果、トラブ
ルによって発生する屑糸を減少し生産性向上を図ること
ができる。
【0100】また、請求項8に記載の発明によれば、
糸条保持バー上の前記糸条束が満巻になったときに、該
糸条保持バーを移動させて、前記集束糸束を前記糸条案
内部の動作を妨げない個所に移動させた後、前記集束糸
束を前記一対の糸条保持バーに保持した状態で糸束受け
手段に預け、両端部を糸束把持手段で把持し、該集束糸
束の最終巻き糸条の端糸を除去し、更に前記集束の糸束
の両端部を切断後、集束糸束手段によって前記糸束受け
手段を糸束受け搬送手段に移載し、前記集束糸束を糸束
モジュール形成手段まで搬送させ、集束糸束を糸束モジ
ュール形成手段により糸束モジュールを形成させること
により、前工程より糸条案内部に連続して供給される糸
状を集束から糸束モジュール形成まで連続的に安定して
生産が可能になるまた、請求項9に記載の発明によれ
ば、集束糸束が、糸束受け手段にあずけられるに際し
て、一対の糸条保持バーに保持した状態で、一対の糸条
保持バー間隔を狭めて、巻取り張力を弛緩させるので、
集束糸束は糸束張力が均一な状態で糸束受け手段に収納
され、その結果、糸束モジュール形成部において安定し
た形状・寸法の糸束モジュールを形成できる。
【0101】また、請求項10に記載の発明によれば、
糸束受け手段を糸束受け搬送手段に移載する際に、一対
の糸条保持バーの間隔を広げることによって、障害にな
る一対の糸条保持バーを集束糸束から退避させことがで
き、その結果、集束糸束の端部近傍の糸乱れや型くずれ
のない高品位の糸束モジュールを形成できる。
【0102】また、請求項11に記載の発明によれば集
束糸束の両端部を切断する際に、一対の糸条保持バー近
傍で集束糸束の両端部を糸束端部切断手段で切断するこ
とによって、端部屑糸を糸条保持バーに残すことなく糸
束受け手段に移載し、糸束受け搬送手段で端部屑糸処理
することが可能になるとともに、端部屑糸が少なく収率
が高い糸束形成装置が実現でき、かつ、産業廃棄物の発
生も減少できる。
【0103】また、請求項12に記載の発明によれば糸
束モジュール形成手段が停機した際に、糸束受け手段を
集束糸束移載手段と糸束モジュール形成手段で待機さ
せ、上流部の集束巻き取り部を停機させないことによ
り、前工程より供給される糸条が集束巻き取り部で屑糸
にならず大幅に生産性向上を図ることができる。
【0104】また、請求項13に記載の発明によれば、
糸束把持手段で把持された集束糸束の端部が、糸束モジ
ュール形成後、糸束受け搬送手段に設けた端部屑糸処理
手段で除去されることにより、端部屑糸処理の信頼性が
向上し、その結果、トラブルによって発生する屑糸を減
少し生産性向上を図ることができる。
【0105】また、請求項14、15の中空糸濾過膜分
離器用の中空糸束形成装置および形成方法によれば、よ
り高品位の中空糸濾過膜分離器用の中空糸モジュールを
高い生産性で製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる糸条束形成装置を構成する集束
巻き取り部の一例を示す正面図と側面図である。
【図2】本発明にかかる糸条束形成装置の一例を示す側
面図である。
【図3】本発明にかかる糸条束形成装置を構成する集束
糸束移載手段の一例を示す平面図である。
【図4】本発明にかかる糸条束形成装置を構成する集束
糸束移載手段の一例を示す正面図である。
【図5】図5は本発明にかかる糸条束形成装置の動作説
明図である。
【図6】従来技術の糸条束形成装置の側面図である
【符号の説明】
1:糸条 2a:糸条保持バー 2b:糸条保持バー 3a:ガイド 3b:ガイド 4:回転軸 5:タレット手段 6:巻取りガイド 7:糸条束 8:位置決めピン 9:スライダー 10:ストッパー 11:最終巻糸条 12:端糸除去装置 13:集束糸束 14:移動機構 16:カッター 17:直動機 18:吸引器 19:糸束端部切断装置 20:カッター 21:回転原動機 22:二軸直動機 23:直動機 24:糸条保持バー移動機構 25:チャック 26:フック爪 27:直動機 28:直動機 29:直動機 30:糸束受け 31:把持機構 32:把持チャック 33:バネ 34:糸束受けユニット 35:糸束受け昇降装置 36:糸束受け搬送コンベア 37:糸束受け搬送コンベア 38:糸束受け移載機構 39:昇降台 40:直動機 41:ローラ 42:位置決めストッパー 43:コンベア 44:停止機構 45:駆動軸 46:開閉機構 47:端部屑糸 48:端部屑糸移載手段 49:開閉爪 50:直動機 51:屑糸チャック 54:テーピング装置 55:切断装置 56:移載チャック 57:直動機 58:直動機 59:糸束モジュール 60:テーピングユニット 61:直動機 62:結束帯 63:カッティングユニット 64:直動機 65:カッター 66:搬送コンベア 67:駆動軸 68:トレー 71:直動機 100:集束巻き取り部 200:集束糸束移載手段 400:糸束受け搬送手段 500:端部屑糸処理手段 600:糸束モジュール形成手段 700:糸束モジュール搬送手段 800:糸条案内部 A〜H:糸束受け待機個所 X:巻き取り開始点 K:巻取りガイド軌道 Z:溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C077 AA05 BB01 4D006 GA13 HA01 JB02 MA01 PA01 PB06 PB09 PB70 PC47

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糸条案内部により並列した一対の糸条保持
    バー間に直線状の糸条束として巻取った集束糸束を糸束
    モジュールに形成する糸条束形成装置において、前記糸
    条案内部に対向して回転可能に配置された回転軸の両端
    部周上の4カ所以上等間隔に設けられた糸条保持バー
    と、前記回転軸を間欠に回転させるタレット手段と、前
    記糸条案内部の動作を妨げない個所に、前記一対の糸条
    保持バー間に巻き取った前記集束糸束を糸条保持バーか
    ら取り外す集束糸束移載手段と、前記集束糸束を前記集
    束糸束移載手段から受ける糸束受け手段と、該糸束受け
    手段を循環させる糸束受け搬送手段と、該集束糸束を糸
    束モジュール化する糸束モジュール形成手段を設けたこ
    とを特徴とする糸条束形成装置。
  2. 【請求項2】前記一対の糸条保持バー間に巻き取った前
    記集束糸束を糸条保持バーから取り外す集束糸束移載手
    段、前記集束糸束を前記集束糸束移載手段から受ける糸
    束受け手段および該糸束受け手段を循環させる糸束受け
    搬送手段を前記糸条案内部と相対向して設けたことを特
    徴とする請求項1記載の糸条束形成装置。
  3. 【請求項3】前記一対の糸条保持バーが、前記集束糸束
    を集束糸束の長手方向に移動可能なスライド機構を具備
    していることを特徴とする請求項1または2記載の糸条
    束形成装置。
  4. 【請求項4】前記一対の糸条保持バーが、前記集束糸束
    を集束糸束の長手方向に移動可能なスライド機構を具備
    し、前記集束糸束移載手段に、前記一対の糸条保持バー
    間に巻き取った最終巻き糸条の端糸を除去する端糸除去
    手段と、前記糸条保持バーに具備されたスライド機構を
    駆動する糸条保持バー移動手段と、前記集束糸束の前記
    糸条保持バー近傍を切断する糸束端部切断手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の糸条
    束形成装置。
  5. 【請求項5】前記糸束受け手段に、複数個の糸束受けを
    所定の間隔で配置するとともに、前記集束糸束の前記糸
    条保持バー近傍を切断する糸束端部切断手段と、前記集
    束糸束を前記糸束端部切断手段で切断する際、前記集束
    糸束の端部の糸条が解けないように前記一対の糸条保持
    バー近傍の該集束糸束を把持する糸束把持手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の糸条
    束形成装置。
  6. 【請求項6】前記糸束受け搬送手段が、前記集束糸束移
    載手段と前記糸束モジュール形成手段間で複数個の糸束
    受け手段を待機させる機構を備えていることを特徴とす
    る請求項5記載の糸条束形成装置。
  7. 【請求項7】糸束受け搬送手段に前記糸束把持手段で把
    持された前記集束糸束の端部屑糸を除去する端部屑糸処
    理手段を設けたことを特徴とする請求項5または6に記
    載の糸条束形成装置。
  8. 【請求項8】糸条案内部により並列した一対の糸条保持
    バー間に直線状の糸条束として巻取った集束糸束を糸束
    モジュールに形成する糸条束形成方法において、糸条保
    持バー上の前記糸条束が満巻になったときに、該糸条保
    持バーを移動させて、前記集束糸束を前記糸条案内部の
    動作を妨げない個所に移動させた後、前記集束糸束を前
    記一対の糸条保持バーに保持した状態で糸束受け手段に
    預け、両端部を糸束把持手段で把持し、該集束糸束の最
    終巻き糸条の端糸を除去し、更に前記集束糸束の両端部
    を切断後、集束糸束移載手段によって前記糸束受け手段
    を糸束受け搬送手段に移載し、前記集束糸束を糸束モジ
    ュール形成手段まで搬送させ、前記集束糸束を糸束モジ
    ュール形成手段により糸束モジュールを形成させること
    を特徴とする糸条束形成方法。
  9. 【請求項9】 前記集束糸束が、前記糸束受け手段に預
    けられるに際して、前記一対の糸条保持バーに保持した
    状態で、該一対の糸条保持バー間隔を狭めて、巻取り張
    力を弛緩させることを特徴とする請求項8記載の糸条束
    形成方法。
  10. 【請求項10】前記糸束受け手段を前記糸束受け搬送手
    段に移載する際に、前記一対の糸条保持バーの間隔を広
    げることを特徴とする請求項8又は9に記載の糸条束形
    成方法。
  11. 【請求項11】前記集束糸束の両端部を切断する際に、
    該一対の糸条保持バー近傍で該集束糸束の両端部を糸束
    端部切断手段で切断することを特徴とする請求項8〜1
    0のいずれかに記載の糸条束形成方法。
  12. 【請求項12】前記糸束モジュール形成手段が停機した
    際に、前記糸束受け手段を前記集束糸束移載手段と前記
    糸束モジュール形成間で待機させ、上流部の集束巻き取
    り部を停機させないことを特徴とする請求項8〜11の
    いずれかに記載の糸条束形成方法。
  13. 【請求項13】前記糸束把持手段で把持された前記集束
    糸束の端部が、糸束モジュール形成後、前記糸束受け搬
    送手段に設けた端部屑糸処理手段で除去されることを特
    徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の糸条束形成
    方法。
  14. 【請求項14】請求項1〜7のいずれかに記載の糸条束
    形成装置を用いて、中空糸濾過膜分離器用の中空糸束を
    製造することを特徴とする中空糸濾過膜分離器用の中空
    糸束形成装置。
  15. 【請求項15】請求項8〜13のいずれかに記載の糸条
    束形成方法を用いて、中空糸濾過膜分離器用の中空糸束
    を製造することを特徴とする中空糸濾過膜分離器用の中
    空糸束形成方法。
JP2001376855A 2001-12-11 2001-12-11 糸条束形成装置および形成方法ならびに中空糸濾過膜分離器用の中空糸束形成装置および形成方法 Expired - Lifetime JP3700643B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001376855A JP3700643B2 (ja) 2001-12-11 2001-12-11 糸条束形成装置および形成方法ならびに中空糸濾過膜分離器用の中空糸束形成装置および形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001376855A JP3700643B2 (ja) 2001-12-11 2001-12-11 糸条束形成装置および形成方法ならびに中空糸濾過膜分離器用の中空糸束形成装置および形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003170027A true JP2003170027A (ja) 2003-06-17
JP3700643B2 JP3700643B2 (ja) 2005-09-28

Family

ID=19184961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001376855A Expired - Lifetime JP3700643B2 (ja) 2001-12-11 2001-12-11 糸条束形成装置および形成方法ならびに中空糸濾過膜分離器用の中空糸束形成装置および形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3700643B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013151373A (ja) * 2006-12-04 2013-08-08 Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh 繊維束を製造するための方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013151373A (ja) * 2006-12-04 2013-08-08 Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh 繊維束を製造するための方法
US8764925B2 (en) 2006-12-04 2014-07-01 Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh Apparatus and methods for manufacturing fiber bundles
US9387945B2 (en) 2006-12-04 2016-07-12 Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh Apparatus and method for manufacturing fiber bundles

Also Published As

Publication number Publication date
JP3700643B2 (ja) 2005-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4420251B2 (ja) フィラメントワインディング装置
CN100347062C (zh) 开动一制造交叉卷绕筒子的纺织机的工作位置的方法和装置
JP2730585B2 (ja) 紡績運転を迅速に再開する方法と装置
EP2617890A1 (en) Method for producing hollow fiber membrane sheet-like object, method for producing hollow fiber membrane module, and device for producing hollow fiber membrane sheet-like object
EA014702B1 (ru) Установка и способ для намотки пучков волокон, установка и способ обертывания пленкой пучка волокон, установка и способ конфекционирования пучка волокон
CN101065524B (zh) 将由纱线组成的条带卷绕到绕旋转轴线旋转的卷绕体上的方法和装置
CN1248606C (zh) 连接包裹棒状物品的卷筒纸的粘接带及其供给装置
CN107106989B (zh) 用于对卷取的纤维束深加工的装置和方法
JP2006247002A (ja) 糸条束集積方法および集積装置ならびに中空糸濾過膜用の糸条束製造方法および製造装置
EP0559041B1 (en) Method and apparatus for treating package end yarn
JP2915263B2 (ja) コイル巻線機
JP7348795B2 (ja) 線材束製造装置
JP3700643B2 (ja) 糸条束形成装置および形成方法ならびに中空糸濾過膜分離器用の中空糸束形成装置および形成方法
CN107758437B (zh) 卷筒更换装置和卷筒更换方法
JP2001252535A (ja) 糸条束形成装置および形成方法ならびに中空糸濾過膜分離器用の中空糸束形成装置および形成方法
CN214986289U (zh) 一种长条料自动分段捆扎设备
US5799896A (en) Multiple dynamo-electric machine parts handling and winding methods and apparatus
JP4709347B2 (ja) パッケージ交換の際に供給される糸を案内しかつ切断する装置及び方法
US5207051A (en) Apparatus for transferring full bobbins and empty bobbins between a bobbin winding machine and a transporting mechanism
JP6748092B2 (ja) 巻き取られた糸ストランドを取り扱う装置および方法
CN210942606U (zh) 塑料定型丝包装机
JP2013079150A (ja) 綾巻きパッケージを製造する繊維機械の各作業部の吸込みノズル用のコームストリップ
CN1791545A (zh) 纺织机械中用于定位和移去线筒(threadbobbins)的装置
CN220334409U (zh) 一种络筒机管纱传输装置
CS9005488A2 (en) Method and device for particular bobbins or bobbin groups from textile machine into conveying mechanism of bobbins transfer and empty bobbins transfer from conveying mechanism on textile machine

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050704

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3700643

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120722

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130722

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140722

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term