JP2003169351A - 立体画像表示方法および立体画像表示装置 - Google Patents
立体画像表示方法および立体画像表示装置Info
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- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
- Controls And Circuits For Display Device (AREA)
Abstract
ンドウ情報が取得され、取得された情報が、ビューアの
初期ファイルにおいて更新され、記憶部108に保存さ
れる。位置読取部110は、初期ファイルから、保存さ
れていたウインドウ情報を読み出し、現在のウインドウ
情報を取得し、その情報の変更を行う。位置調整部11
2はビューアを調整し、表示制御部114がマルチプレ
クス画像とともにビューアを再描画する。
Description
に関し、とくに、立体画像を処理または表示する方法、
装置、システムおよび関連するコンピュータプログラム
とデータ構造に関する。
増し、インターネット利用の新たなステージともいえる
ブロードバンド時代に入ろうとしている。ブロードバン
ド通信では通信帯域が格段に広がるため、従来敬遠され
がちだった重い画像データの配信も盛んになる。「マル
チメディア」や「ビデオ・オン・デマンド」などの概念
は提起されて久しいが、ブロードバンド時代になって、
はじめてこれらのことばが一般のユーザに実感をもって
体験される状況になった。
ーザは当然ながらコンテンツの充実と画質の向上を求め
る。これらは、既存の映像ソフトのデジタル化とそのた
めのオーサリングツールの開発、高効率かつロスの少な
い画像符号化技術の追求などに負うところが大きい。
将来画像配信サービスのひとつの形態として、擬似三次
元画像(以下単に「立体画像」ともいう)の配信が技術
的に注目され、かつ相当の市場を獲得することが考えら
れる。立体画像は、よりリアルな映像を求めるユーザの
希望を叶え、とくに映画やゲームなど臨場感を追求する
アプリケーションでは魅力的である。さらに立体画像
は、21世紀の商取引のひとつの標準になると思われる
EC(電子商取引)における商品プレゼンテーションに
おいて、商品のリアルな表示にも有用である。
あたり、ユーザフレンドリーな表示技術が提示されてい
るとは言い難い状況にある。本発明者はそうした現状に
着目して本発明をなしたものであり、その目的は、立体
画像をユーザが正しく表示させる作業の支援をする立体
画像処理技術を提供することにある。
まず本明細書における以下の概念を定義する。「立体画
像」: 画像データそのものではなく、立体的に表示さ
れた結果、ユーザの目に投ずる画像を観念的に指す。立
体画像として表示できる画像データのほうは、後述する
「マルチプレクス画像」とよぶ。すなわち、マルチプレ
クス画像を表示すると、立体画像が見える。
体視のためには、視差が生じるよう右目に投ずるべき画
像(以下、単に右目画像という)と左目に投ずるべき画
像(以下、単に左目画像という)を準備する必要があ
る。右目画像と左目画像のように視差を生じさせる画像
の対を視差画像と総称する場合もあるが、本明細書で
は、視差を生じさせる原因となる画像それぞれを視差画
像とよぶ。つまり、右目画像も左目画像もそれぞれ視差
画像である。これら以外にも、一般には、立体画像にお
いて想定された各視点からの画像がそれぞれ視差画像と
なる。
めに、立体視に必要な処理をなす対象の画像、またはす
でに処理がなされた画像をいう。具体的な例として、マ
ルチプレクス形式のごとく、すでに複数の視差画像が何
らかの形で合成されてできた画像(これらを「合成画
像」ともいう)を含む。
成の態様のひとつ。立体画像を表示するための最終的な
画像データの形式。マルチプレクス形式の基礎画像を単
に「マルチプレクス画像」ともよぶ。
が想定されている。視点の数と視差画像の数は通常等し
い。左目画像と右目画像のふたつの視差画像があると
き、視点の数は「2」である。ただし、視点がふたつで
も、ユーザの頭の想定位置はひとつである。同様に、左
右方向のユーザの移動を考慮した立体画像を表示する場
合、例えば左右方向に4つの視点va、vb、vc、v
dを想定し、それぞれから見える視差画像をIa、I
b、Ic、Idとすれば、例えば(Ia,Ib)(I
b,Ic)(Ic,Id)の3組の視差画像によって奥
行き感のある立体画像が表示できる。この状態でさら
に、上下方向に回り込んだ立体画像を生成するために、
相対的に上の方向から見た4つの画像と、同様に下の方
向から見た4つの画像を利用するとすれば、視点の数は
「8」となる。
関する。立体視すべき第1の画像を表示装置に表示し、
その表示位置の調整を経て判明した立体視のための適正
位置を記憶する工程と、立体視すべき第2の画像を表示
装置に表示する際、適正位置を読み出す工程と、第2の
画像を読み出された適正位置を満たすよう配置して表示
する工程とを含む。
ウインドウ内に表示されるものであり、記憶する工程
は、適正位置として、第1の画像を表示したウインドウ
の位置およびそのウインドウ内における第1の画像の表
示位置を組として記憶してもよい。
ス画像が、ウインドウ上のどの位置に表示されているか
が、すなわち適正位置が記憶され、その後、何らかの理
由によりマルチプレクス画像の表示位置が適正位置とず
れた場合、マルチプレクス画像はその適正位置に戻され
る。また、新たなマルチプレクス画像が立体画像として
表示される際に、あらかじめ記憶されている別の画像の
適正位置をもとに、その新たなマルチプレクス画像が表
示されてもよい。
動するためのインタフェイスを設け、ユーザの指示を取
得してこれらの工程を実行してもよい。ここで「インタ
フェイス」とは、一般に画面上に表示されユーザの操作
を受け付けるボタンなどのオブジェクトであり、これら
ボタンの操作により、表示位置の記憶と、その表示位置
への画像の移動が簡易的に行われてもよい。
関する。この装置は、立体視すべき第1の画像を表示し
たとき、その表示位置を立体視のための適正位置として
取得し、これをメモリへ記録する位置書込部と、立体視
すべき第2の画像を表示する際、適正位置を読み出す位
置読出部と、第2の画像の表示位置を、読み出された適
正位置になるよう調整する位置調整部とを含む。
ためのウインドウを表示するウインドウ表示部をさらに
含み、位置書込部は、適正位置として、第1の画像を表
示したウインドウの位置およびそのウインドウ内におけ
る第1の画像の表示位置を組として記録してもよい。
位置書込部および位置読出部を起動するためのインタフ
ェイスを表示してもよい。
画面に貼付された光学フィルタをさらに含み、適正位置
は、この光学フィルタの幾何特性と画面の幾何特性のマ
ッチングによって規定してもよい。ここで、光学フィル
タとして、パララックスバリアやレンチキュラレンズな
どが想定できるがこれに限るものではない。例えば、パ
ララックスバリアがLCD(Liquid Crystal Display)
に貼付されるケースを想定すると、LCDの画素ピッチ
にふさわしいパララックスバリアが用意される必要があ
る。
示方法に関する。この方法は、立体視すべき画像を表示
装置に表示する工程と、画像の表示状態が適正でない旨
の通知を検出する工程と、通知が検出されたとき、画像
の表示態様を変更する工程とを含む。ユーザが立体画像
を見ることができない場合、そのユーザの指示を受け
て、例えばマルチプレクス画像に対し、その画像を構成
している画像データの並び替えや、適正位置への移動の
処理が施される。
のサイズや、使用された色数などの属性情報が盛り込ま
れ、または付加されている。基礎画像は、通常、本来の
解像度つまり大きさで使用されることを前提として作ら
れている。したがって、基礎画像に拡大、縮小などの処
理がなされていると、ユーザは立体画像を見ることがで
きない。したがって、その情報をもとに、表示態様が適
正でない旨の通知がなされてもよい。
定数分、画面上にて平行移動してもよい。また、変更す
る工程は、画像において描画要素の相対位置を反転して
もよく、さらに画像がウインドウ内に表示される場合、
変更する工程は、そのウインドウの位置を調整してもよ
い。ここで、描画要素とは、カラー表示を想定すると、
一般には赤(R)、緑(G)、青(B)の3画素を単位
として構成されるが、必ずしもこれに限る趣旨ではな
い。
に関する。この装置は、立体視すべき画像を表示したと
き、その画像の表示状態が適正でない旨の通知を検出す
る調整指示取得部と、通知が検出されたとき、画像の表
示態様を変更する調整部とを含む。
nであるとき、調整部は、それぞれが描画要素×nの範
囲をとる領域内で独立して画像の表示態様を変更しても
よい。仮に、描画要素がRGBの3画素単位で構成さ
れ、視差画像の数nが4とすると、3×4=12画素を
グループとして表示態様が変更されてもよい。
を表示するウインドウ表示部をさらに含み、調整部は、
そのウインドウの位置を調整してもよい。ウインドウ表
示部は、ウインドウの枠に、調整指示取得部のためのイ
ンタフェイスを表示してもよい。また、画像を立体視す
るために画面に貼付された光学フィルタをさらに含み、
調整部はこの光学フィルタの幾何特性と画像における描
画単位の配列とのマッチングをもとに処理を実行しても
よい。
に関する。この方法は、立体視すべき画像を表示装置の
画面に表示する工程と、画像を画面上で移動させる工程
とを含み、画像の移動の単位量が、当該画像の基礎とな
った異なる視差画像の数に応じた値に拘束される。
位、たとえばピクセルを構成する表示単位、たとえば画
素の数を乗じた値の整数倍であってもよい。描画要素を
RGBの3画素、視点の数を4とすると、12の整数倍
が画像の移動の単位量となる。また、画像がウインドウ
内に表示されるとき、単位量は、少なくともウインドウ
内の画像のスクロールに際して参照されてもよい。
装置に関する。この装置は、立体視すべき画像を画面上
にて移動させるための指示を取得する移動指示取得部
と、指示にしたがって画像を移動させる移動処理部とを
含み、この移動処理部は、画像の移動の単位量をその画
像の基礎となった異なる視差画像の数に応じた値に拘束
して移動させる。
を表示するウインドウ表示部をさらに含み、移動処理部
は、そのウインドウ内で画像をスクロールさせる際に単
位量による拘束を行ってもよい。
発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピ
ュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発
明の態様として有効である。
して、LCDの画面にマルチプレクス画像を表示し、パ
ララックスバリアをLCDに貼付するケースを想定す
る。パララックスバリアとマルチプレクス画像の位置関
係は、画素ピッチレベルで調整する必要がある。標準的
なLCDの画素ピッチは0.1mm程度であり、これを
マウスなどで調整することは非常に難しく煩わしい作業
である。マルチプレクス画像とパララックスバリアの位
置関係がずれると、ユーザは立体画像を見ることができ
ない。そのために、それらの位置関係を調整する必要が
あり、本実施の形態は、その調整を容易にする立体画像
専用のビューアに関する。
ビューア10がLCD8に表示され、パララックスバリ
ア12がLCD8上に貼付されている状態を示した図で
ある。ビューア10には、マルチプレクス画像が表示さ
れているものとする。この時点では、ビューア10がパ
ララックスバリア12とずれた位置にあるため、ユーザ
は立体画像を見ることができない。図2に示されるよ
う、ビューア10がパララックスバリア12に対し適正
位置に調整され、調整終了後ボタン11の操作によりビ
ューア10の開始位置やサイズ、画像表示領域14など
のウインドウ情報が保存される。保存先はビューア10
の初期ファイルなど、ソフトウエアを終了しても保持で
きる場所が好ましい。
再び図1のようにビューア10の位置やサイズが変更さ
れマルチプレクス画像とパララックスバリア12の適正
位置がずれてしまう場合がある。このときボタン18が
操作されると、保存されたウインドウ情報が読み込ま
れ、ビューア10は、図2のごとくパララックスバリア
12と一致する。ビューア10の開始位置と画像表示領
域14の開始位置が、図2と同一の状態に再現されるた
め、最初の画素が、パララックスバリア12に対し正し
位置となる。結果としてパララックスバリア12に対
し、マルチプレックス画像全体の位置関係が正しくな
る。こうして一度設定したビューア10の状態を変更し
ても、容易にもとの状態に戻すことができる。
0に対しても同じ情報を利用することができる。また、
ビューア10と画像表示領域14の開始位置を固定した
ままの状態を保ちつつ、ビューア10のサイズの変更を
受け付けることによって、ビューア10のサイズを変更
しなければならない場合でも、新しいマルチプレクス画
像はパララックスバリア12に対し適正位置に置かれ
る。
たときその対象となったビューア10だけでなく、別に
開いたビューア10や、ソフトウエアの起動時の初期ウ
インドウに対しても利用できる。また、設定を行ったソ
フトウエアとは別のソフトウエアで利用できてもよい。
さらに、ウインドウ情報の保存は、ひとつの状態だけで
なく複数の状態であってもよく、その場合、ウインドウ
情報は読み込み時に選択される。
あり、適切な画像の開始位置がひとつ決まると、他の適
切な画像の開始位置も決まる。例えば視点数が4である
4眼式の場合、ある位置が適切な開始位置であることが
分かったとすると、そこから12画素離れた画素もまた
適切な開始位置となる。この12というのは、視点数4
にピクセルを構成する画素数3を乗じた値である。さら
に12の倍数離れた画素は全て適切な開始位置となる。
そこで、例えばウィンドウを移動させる場合などには、
このように記録した開始位置をもとにして最適と考えら
れる開始位置を算出し、その位置を新しい開始位置とし
て画像を表示してもよい。また、サイズの異なる新しい
画像を表示する際には、例えば画像を常に画面の中心に
表示する設定となっていれば、新しく適切な開始位置を
算出し、その位置を新しい開始位置として画像を表示し
てもよい。
タンによる操作以外にも、図3のように、マウス操作で
機能するビューア10上のリストメニュー16から選択
されてもよく、その他キーボードのキー操作や、音声に
より選択されてもよい。
よく、他のウインドウ上など、操作できる位置にあれば
どこに位置してもよい。
装置102を図4に示す。立体画像表示装置102は、
ビューア10の表示位置、大きさなどウインドウ情報を
取得し、それを適正位置として記憶部108へ保存する
位置書込部104と、ユーザから指示を受け、記憶部1
08に保存されている適正位置を読み出す位置読取部1
10と、読み出された適正位置にビューア10を移動さ
せる位置調整部112と、適正位置にビューア10を表
示する表示制御部114と、ユーザの指示を受け付ける
GUI(Graphical User Interface)99を備える。
コンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現
でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた画像位
置調整機能のあるプログラムなどによって実現される
が、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロ
ックを描いている。したがって、これらの機能ブロック
がハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれら
の組み合わせによっていろいろな形で実現できること
は、当業者には理解されるところである。
動作を図5および図6のフローチャートをもとに説明す
る。図5は、ウインドウ情報の保存の処理を示したフロ
ーチャートである。ユーザが図2において、ボタン11
を押下することで、位置書込部104によりウインドウ
情報が取得される(S10)。さらに、取得された情報
が、ビューア10の初期ファイルにおいて更新され、記
憶部108に保存される(S12)。
示したフローチャートである。位置読取部110は、初
期ファイルから、保存されていたウインドウ情報を読み
出し(S20)、つづいて現在のウインドウ情報を取得
し(S22)、必要に応じてその情報の変更を行う(S
24)。更新された情報をもとに、位置調整部112は
ビューア10の位置を調整し、マルチプレクス画像とと
もにビューア10を再描画する(S26)。
クス画像のパララックスバリアに対する適正位置がずれ
てしまった場合でも、ユーザは煩雑な調整作業をするこ
となく、マルチプレクス画像の適正位置への移動ができ
る。さらに、新たに別のマルチプレクス画像を表示する
際、その画像を適正位置に表示することが容易となる。
べる。ここでは、位置や大きさを自由に変更可能なウイ
ンドウがあり、その内部にマルチプレクス画像が表示さ
れることが想定されている。マルチプレクス画像とパラ
ラックスバリアの位置関係はユーザの観察位置と密接に
関係しており、立体画像が適正位置からずれると、その
関係が崩れてしまう。
1とパララックスバリア152および観察者の関係を示
している。マルチプレクス画像151は、第1から第4
の4種類の視差画像から合成されている。それぞれの四
角形は画素を表しており、割り振られている1から4の
数字は、もととなった視差画像の番号に対応している。
つまり、「1」が割り振られている画素には、第1の視
差画像の画素が、「2」が割り振られている画素には、
第2の視差画像の画素が使用されていることを意味す
る。以下、第nの視差画像の画素が使用されている画素
を単に画素nとも言う。
P、nが整数とする。図7において、ずれ量がP×4n
であれば画像の端が立体視できなくなる恐れがあるだけ
で大きな問題はないが、それ以外の場合はユーザ位置と
の関係が大きく崩れる。つまり、ユーザが見る視差画像
の組が(4,3)(3,2)(2,1)であれば、ユー
ザは立体画像を見ることができる。
(4n+3)であれば、図8のように正面の位置、つま
り視差画像の組が(2,1)である場合、ユーザは立体
画像を見ることが可能であるが、左右いずれかの方向に
移動するとすぐに逆視の位置となってしまう。また、ず
れ量がP×(4n+2)となると、図9のように最適で
あるべき位置が逆視の位置となってしまう。
晶パネルで0.1mm程度であるから、マウス操作によ
るウインドウ位置の1画素単位の調整は難しい。パララ
ックスバリアに機構的な微調整機能がついていても、こ
のような細かい調整は時間を要する。
体画像を見ることができるようになっていても、別の立
体画像をみるために、新たなマルチプレクス画像とパラ
ラックスバリアの調整をその都度行うことは煩わしいも
のである。
って、N個の視差画像の並ぶ合成順が必ずしも同じでは
なく、ある画像で正しく調整を行った後、違う画像を全
く同じ領域に表示した場合でも、最初から調整し直す必
要が生じる場合がある。合成順が逆になっている場合に
は立体表示ができないこともある。
アを液晶パネルの出射側に配置する図10のような方式
と、入射側に配置する図7のような方式とでは、視差画
像の並びが反対になるということであり、どちらの方式
に対応する画像を作成するかは、作成者に依存する。
目の画素列にどちらの画像を選択するかも、作成者に委
ねられており確定しない。
課題を克服する。このビューアは内部でマルチプレクス
画像を適正に移動させる機能も有する。
画像を表示するビューア55とLCD54上の一部に貼
付されているパララックスバリア56を示したものであ
る。3個のボタン51、52、53がビューア55内に
配置されている。ビューア55内には、水平方向に視差
を持つ4種類の視差画像が一画素列おきに並べ替えられ
た、つまり視点数が4のマルチプレクス画像が表示され
るものとする。ビューア55は、図12に示すようなパ
ララックスバリア56と離れた位置65から、パララッ
クスバリア56と重なる位置の近辺までマウス操作等に
より移動されるとともに、その大きさが調整される。
されると、図13(a)のように、ビューア55内の画
像表示領域32aにおいて、4画素をグループとして、
グループ内で順序が右に1画素移動し、はみ出した画素
がグループ内の左端に配置されて、画像領域32aは初
期状態31から調整後の状態311aになるようにプロ
グラムが組まれている。これにより、観察位置での立体
画像が見える領域が左に1領域分移動する。
の処理が行われ初期状態31から調整後の状態312a
となるようにプログラムが組まれている。これにより、
観察位置での立体画像が見える領域が右に1領域分移動
する。このようにして1画素移動させる毎に、立体画像
が見える領域がひとつづつ、ずれていくことになる。ま
た、左のボタン51の操作で、図13(b)のように、
グループ内ではなく、画像表示領域32b全体が、調整
後の状態311b、312bになるよう、一様に同方向
に移動されてもよい。
方向に分離した赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の
画素で1つのピクセルを形成している。
セルを表現する場合、合計4×3=12画素必要とな
る。通常の画像表示処理については、ピクセルを最小単
位として意識すれば足りるが、ここでは、ピクセル間で
画素を交換して最適な立体表示を実現する。このことか
ら図14(a)のように12画素をグループとして、1
ピクセル、ここではRGBの3画素を単位としてグルー
プ内の順番が変更されてもよい。また、図14(b)の
ように3画素単位で画像表示領域全体が移動されてもよ
い。このとき、1回のボタン操作による立体画像が観察
される領域の移動は3領域となる。つまり、例えばある
位置に表示されている画素が、画素1から画素4に変わ
ると言うことである。
が1の画素に注目すると、図15(a)に示すように、
ボタン操作を行う度に番号が(1→4→7→2→5→8
→3→6)のように変化する。そして、それぞれの移動
ピクセル数は、最初の状態に対して(0→1→2→3→
4→5→6→7)である。
の移動でもよいのであるが、同じように3画素列単位で
画像領域を移動させながら、1回の操作で1領域の移動
としたい場合がある。図15(b)に示すように、いま
左端の画素に着目すると、これは画素1であり、かつR
要素を持っている。1領域動かす場合、左端の画素は、
R要素を持つ画素2となる必要がある。したがって、こ
のような場合は、操作を行う度に移動するピクセル数を
最初の状態に対して、(0→3→6→1→4→7→2→
5)と3ピクセルごとにすれば、端の領域番号が(1→
2→3→4→5→6→7→8)と変化する。視差画像数
が異なる場合も同様のことが可能である。
グループとして、例えば図17のような処理により移動
させてもよい。
に1領域分移動する処理を示すフローチャートである。
ここでgはグループの数、mは視差画像の数、cは1ピ
クセルを構成する画素数、data[n,h]はグルー
プnのh番目の画素の輝度情報、data’[n’、
h’]は、新しいグループn’のh’番目の画素の輝度
情報である。Column[n,j,k]は、移動前の
画像の輝度情報を、視差画像番号とRGBの情報を付加
し、一時的に記憶し、移動後の新たな画像データを生成
するときに利用される。2眼式、つまり視差画像数が2
の場合はm=2であり、4眼式の場合はm=4である。
また、LCDではRGBの3画素で1ピクセルが構成さ
れているので、c=3である。
1)。つづいて変数n、n’が1に初期化される(S5
2)。同様に、変数h、j、kが1に初期化され(S5
3)。変数tも1に初期化される(S54)。つぎにC
olumn[n,j,k]に画像の輝度情報data
[n,h]の値が代入される(S55)。変数jが1だ
けインクリメントされ(S56)、インクリメントされ
た変数jがmより大きければ(S57のY)、変数jは
1になる。変数jがm以下であれば(S57のN)、変
数jはそのままである。つづいて、変数kが1だけイン
クリメントされる(S59)。変数kがcより大きけれ
ば(S60のY)、変数kは1となる(S61)。変数
kがc以下であれば(S60のN)、変数kはそのまま
である。
され(S62)、さらに、変数tも1だけインクリメン
トされる(S63)。つぎに変数tがc×mの値以下の
場合(S64のN)、処理はステップS55へ戻り、ス
テップS55〜S63が繰り返され、変数tがc×mの
値を超えると(S64のY)、次の処理ステップS65
へ進む。ステップS55〜S63の繰り返しにより、移
動前の画像の1グループの輝度情報が、視差画像の番号
とRGBの情報を持ったデータとなる。つづいて、変数
h’と変数kが1に、変数jが2に初期化される(S6
5)。次に変数uが1に初期化される(S66)。da
ta’[n’、h’]に、Column[n,j,k]
の値が代入される(S67)。つぎに変数jが1だけイ
ンクリメントされる(S68)。変数jがmより大きけ
れば(S69のY)、変数jは1となる(S70)。変
数jがm以下であれば(S69のN)、変数jはそのま
まである。
される(S71)。変数kがcより大きければ(S72
のY)、変数kは1となる(S73)。変数kがc以下
であれば(S72のN)、変数kはそのままである。つ
づいて、変数h’が1だけインクリメントされる(S7
4)。変数uが1だけインクリメントされる(S7
5)。変数uが12より小さければ(S76のN)、ス
テップS67に戻り、ステップS67〜S75が繰り返
され、変数uがc×mの値になると(S76のY)、つ
ぎのステップS77へ進む。ステップS67〜S75の
繰り返しにより、移動後の1グループの輝度情報が生成
される。つぎに変数nとn’が1だけインクリメントさ
れる(S77)。変数xが1だけインクリメントされる
(S78)。グループ数gが12を超えなければ(S7
9のN)、ステップS53へもどり、ステップS53〜
S78が繰り返される。変数xがグループ数gを超える
と(S79のN)、処理は終了する。
で画像表示領域全体が移動してもよい。このとき画像表
示領域周辺のピクセルに、立体画像情報とウインドウバ
ックグラウンド情報とが画素単位で混ざることがある
が、ウインドウバックグラウンドを無色表示とすること
で、不自然な色の発生を防ぐことができる。または、そ
のような情報の混じる可能性のあるピクセルは画面上に
表示しないという方法もある。
れる領域の移動量は、1領域単位に限らず、より多くの
領域を単位として、移動がなされてもよい。その場合に
はグループ内での画素の移動量が1以外の値となる。
れると、図18のように、ウインドウ上の画像領域72
が、隣り合う4種類の画素列をグループとして順番が逆
になり、初期状態71の合成順(4,3,2,1)から
調整後の状態711の合成順(1,2,3,4)になる
ようにプログラムが組まれている。画素列の反転によ
り、観察位置での立体画像が見える領域の順序が反転す
る。ここで、例えば合成順(1,2,3,4)とは、マ
ルチプレクス画像を合成する際、視差画像が左から順
に、第1の視差画像から1画素ずつ並べられていること
を示している。
成されている場合は、1列目から12列目までで4種類
の画像の最初の画素RGBが全て表現されていることか
ら、図19のように12画素をグループにして変換が行
われれば、実質的に順番が逆になる。図20は、この変
換手順を示すフローチャートである。ただし、図20
は、図17との相似点のみを示す。
に、ステップS67がステップ67aに変更されてい
る。その結果、図17のフローチャートでは、立体画像
が観察される領域が右に1領域分移動する処理が示され
ていたが、図20のフローチャートでは、視差画像が合
成されている順序が反転するという処理がなされるとい
う違いが現れる。
り、立体画像の見える領域の水平方向への移動や水平方
向に対する反転が行われる。また、立体画像の見える領
域の垂直方向への移動や垂直方向に対する反転も同様に
行われる。したがって、これらの操作が繰り返されるこ
とで、立体画像とパララックスバリアとの位置関係が最
適になり、立体画像の見える領域が適正位置となる。
ように、画像表示領域のあるウインドウ位置を1ピクセ
ル単位あるいは1画素単位で移動させることで行われて
もよい。図22は水平移動の処理のフローチャートを示
す。まず、ウインドウのスタート位置の水平座標Xが取
得される(S232)。つづいて、移動画素数Mが取得
される(S234)。先に取得された水平座標Xに移動
画素数Mが加えられたものが、新しいウインドウのスタ
ート位置の水平座標Xとなる(S236)。最後に、新
しいウインドウが描画される(S238)。
し、有効表示領域の移動を1画素単位として、両者を組
合せ、例えば有効表示領域が3画素移動すれば、有効表
示領域の位置を変えずにウインドウの枠だけを3画素移
動して、ウインドウ内の有効表示領域の位置が、常に最
適となるように制御されてもよい。もちろん、画像表示
領域の画素の移動単位、あるいはウインドウを移動する
ときの画素の移動単位は変更可能である。
装置120を図23に示す。この立体画像表示装置12
0は、ユーザからマルチプレクス画像の調整の指示を受
け付ける調整指示取得部122と、その指示に応じた調
整をマルチプレクス画像に施す調整部124と、調整後
のマルチプレクス画像を表示する表示制御部126と、
ユーザからの指示の受付を容易にするためのGUI12
8とを備える。
画像に対し、上述の処理、例えばその画像を構成してい
る画像データの並び替えや、適正位置への移動処理の指
示を受け付ける。調整部は、指示を受けてマルチプレク
ス画像に対し処理を施す。
プレクス画像を視差画像から合成する手法について述べ
る。図24は、この合成手法を大略的に表した図であ
る。表示ソフトウエアは、複数の視差画像をマルチプレ
クス画像に合成する作業を行うもので、ウインドウ上の
ボタン操作によってウインドウ内に表示されたマルチプ
レクス画像の合成の順番を変更するようにプログラムが
組まれている。つまり、いま第1から第4の視差画像が
あり、画像合成時の合成順序が合成順(1、2、3、
4)であれば、ボタン操作により合成順序は、1ずれて
合成順(2、3、4、1)に変更される。また、別つの
ボタン操作では、合成順序は合成順(4、1、2、3)
となる。ボタン操作を繰り返せば、この合成順序が順次
変更可能である。
れ、合成順番を1ずらす毎に、観察位置での画像が見え
る領域がひとつづつずれていく。また、ウインドウ上に
は別のボタンがあり、合成画像の状態を、合成順(1,
2,3,4)から(4,3,2,1)へ、逆にするよう
プログラムが組まれている。
い位置関係に調整することが容易となる。合成画像の合
成順が異なる別の画像が表示される場合にも、再調整は
容易である。
ではなく、合成順を変更するボタンで行われ、合成画像
が合成順(1、2、3、4)、(2、3、4、1)、
(3、4、1、2)、(4、1、2、3)、(4、3、
2、1)、(3、2、1、4)、(2、1、4、3)、
(1、4、3、2)の8種類の並びに変更されてもよ
い。
GBで1つのピクセルが形成される場合は、第1の視差
画像から第4の視差画像が、それぞれ合成画像と同じ画
素数であれば、合成順(1、2、3、4)の1列目の画
素は、第1の視差画像の1列目のR(赤)が選択され
る。これが111Rと表現されるとすると、図25に示
すように、画素は左から順に、111R、221G、3
31B、442R、512G、622B、733R、8
43G、913B…と表現される。843Gとは、「8
列目の画素は、第4の視差画像の3列目のG(緑)が選
択されている」ということである。そしてボタン操作に
より合成順(2、3、4、1)となったときは、選択さ
れる画素が変わり、左から順に、121R、231G、
341B、412R、522G、632B、743R、
813G、923B…となる。結果として、マルチプレ
クス画像が合成されるときは、各視差画像の1/4のみ
が使用される。他の状態についても同様である。
に圧縮された画像で、4つ合わせて合成画像と同じ画素
数となっている場合には、合成順(1、2、3、4)
は、左から順に、111R、221G、331B、44
1R、511G、621B、731R、841G、91
1B…となる。そしてボタン操作により合成順(2、
3、4、1)となったときは、左から順に、121R、
231G、341B、411R、521G、631B、
741R、811G、921B…のように並べ替えられ
る。他の状態についても同様である。
それぞれ合成画像と同じ画素数であれば、合成順(4、
3、2、1)は、左から順に、141R、231G、3
21B、412R、542G、632B、723R、8
13G、943B…となる。
は、合成順(4、3、2、1)は、左から順に、141
R、231G、321B、411R、541G、631
B、721R、811G、941B…となる。
移動、ウインドウの移動、左右画像の順番の変更はいず
れも効果が同じといえるので、2眼式のみの立体表示手
段では、少なくともいずれか1つの機能が備わっていれ
ばよい。
ンドウ上のリストメニューから選択されるものや、キー
ボードのキー操作によるものや、リモコン操作によるも
のや、音声によるものであってもよい。
は画面の一部分ではなく、画面全体に配置されていても
よい。また、立体表示はウインドウ内ではなく、画面全
体でなされてもよい。
ア以外にもレンチキュラレンズなどの同様の効果を持つ
ものであればいかなるものでもよい。
うなマイクロポラライザを用いた偏光メガネ式の立体表
示装置であってもよい。マイクロポラライザとは、1/
2波長版をストライプ状に微細加工されたもので、これ
を液晶パネルの出射側偏光板の前面に配置することで、
1行おきに偏光の角度を90°変えるものである。そし
て左右で偏光の角度が90°異なる偏光メガネをかける
と、左右画像が分離して立体画像を見ることが可能とな
る。この例ではマイクロポラライザが水平方向に形成さ
れているので、視差画像が行単位で表示され、画像の移
動方向は上下方向となる。
像などにおいても、上下方向の移動が必要となる。
ューア92に表示された画像は、スクロールバー90に
よりシフトされ、図27(a)の表示状態から図27
(b)の表示状態へ、表示される領域が移動する。
成する画素数の整数倍であると、観察者が頭部位置を動
かしていないにもかかわらず、観察される画像のペアが
変化する。図28は、視点数が2の場合のシフト量を示
したものであり、画像中の数字は視点番号、つまり視差
画像の番号を表しており、例えば、画素1Rは第1の視
差画像のR要素を持つ画素が使用されていることを示し
ている。ピクセルを構成する画素はRGBの3であり、
ここでは3画素シフトしている。そして、シフト後の視
点番号1と2が入れ替わっており、観察者が移動してい
ないと、正視と逆視が反転する。
フト量は、画像の視点数にピクセルを構成する画素数を
乗じた値の整数倍である。ここでは視点数が2で、ピク
セルを構成する画素数は3である。したがって、シフト
量は6の整数倍である。図29は、6画素シフトされた
状態を示している。視点番号1と2はシフトの前後で入
れ替わっていない。そのため、このシフトが立体画像を
見る際に影響をおよぼすことはない。視点数が増えても
同じことがいえる。また垂直方向に視差をもつ立体画像
でも同様である。
表示装置140を示す。立体画像表示装置140は、マ
ルチプレクス画像を移動させるためのユーザからの指示
を受け付ける移動指示取得部142と、受け取った指示
に従いマルチプレクス画像を移動させる移動処理部14
4と、マルチプレクス画像を表示する表示制御部146
と、スクロールバー90などのオブジェクトをユーザに
提示するGUI148とを備える。
90による、ユーザからのシフト指示を受ける。その指
示が水平方向のシフトに関するものであれば、移動処理
部144が、ピクセルを構成する画素数と視差画像の数
を乗じた量を単位として、マルチプレクス画像をシフト
する。
た。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素
や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能な
こと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは
当業者に理解されるところである。
の形態においては、パララックスバリアがLCDの画面
の一部を覆う場合を例示したが、パララックスバリアが
LCDの画面全体を覆っている場合でも同様の処理が可
能であることはいうまでもない。とくに、パララックス
バリアがLCDの画面全体を覆う場合は、ウインドウの
スクロール時以外にも逆視を防止すべき状況が多数存在
する。
合、他のウインドウとともに画面の一部に表示するマル
チウインドウモードと、そのウインドウだけを画面全体
に表示するフルスクリーンモードとがあり、ユーザがこ
れらのモード間で表示態様を変更することがある。また
画像を拡大、縮小した際、自動的に画像を画面の中央付
近に配置することがある。またパララックスバリアが画
面全体にあるため、ウインドウの移動範囲が広がり、ユ
ーザは様々な位置にウインドウを移動して立体視を行う
可能性がある。このように表示態様が変更された場合、
画像の再描画が必要となり、正常な立体視が可能なよう
に描画開始位置を調整する必要が生じる。
の形態1で説明したように、複数の候補がありうる。す
なわち、最初の描画において適正な開始位置として記憶
された位置だけでなく、その位置から、視点数にピクセ
ルを構成する画素数を乗じた値の整数倍だけ離れた位置
も同様に、適正な開始位置となる。実施の形態1に係る
立体画像表示装置102の位置調整部112は、再描画
の際、このような複数の適正な開始位置の一つを選んで
描画位置を調整してもよい。たとえば、フルスクリーン
表示に切り替えた際、適正な開始位置として、画面の端
にできるだけ近い位置を選択する。またユーザがマウス
などによりウインドウをドラッグして適当な位置にウイ
ンドウを移動した際、適正な開始位置として、そのドラ
ッグを解除した位置にもっとも近い位置を選択する。
正な開始位置は画面の端からずれた位置となるため、画
面の端部に画像が表示されない領域が生じる。その意味
で厳密にはフルスクリーン表示とはならない。このよう
な画面の端部における画素情報が欠落した領域について
は、非表示にしたり、背景色にしたり、あるいは補間に
より画素を補うなどの処理を行う。
リアなどの光学フィルタに対する画像の適正な開始位置
を説明する図である。ここでは視点数が4の場合を説明
する。光学フィルタと画面の関係から各画素に表示され
るべき視差画像の番号、すなわち視点番号が決まる。図
31(a)では、各画素に表示されるべき視点番号の列
150に対して、適正な開始位置に描画された画像15
2が表示されている。画像152に合成されている視差
画像の視点番号が、各画素に表示されるべき視点番号に
一致するとともに各画素のRGB色も一致している。画
像152の適正な描画開始位置は位置161であり、こ
の位置から、視点数4にピクセルを構成する画素数3を
乗じた値12の整数倍だけ離れた位置も同様に適正な開
始位置となる。この例では、画像152が位置161を
開始位置として描画されており、これがフルスクリーン
表示の場合、その位置より左に4画素分だけ画素が存在
しない領域が生じる。
位置関係が図31(a)とは異なる。光学フィルタと画
面の関係から決まる各画素に表示されるべき視点番号の
列154に対して、図31(a)と同じ画像152が適
正な開始位置に描画される。この場合の画像152の適
正な描画開始位置は位置163であり、この位置から1
2の整数倍だけ離れた位置も適正な開始位置となる。こ
こでは画像152が位置163を開始位置として描画さ
れており、フルスクリーン表示では、その位置より左に
3画素分だけ画素が存在しない領域が生じる。
位置関係は図31(a)と同一であるが、画像156に
合成されている視差画像の視点の並びが図31(a)と
は異なる。各画素に表示されるべき視点番号の列150
に対して、画像156が同図のように適正な開始位置に
描画される。この場合の画像156の適正な描画開始位
置は位置168であり、この位置から12の整数倍だけ
離れた位置も適正な開始位置となる。ここでは、画像1
56が位置168を開始位置として描画され、フルスク
リーン表示では、その位置より左に5画素分だけ画素が
存在しない領域が生じる。
素に対しても適正な開始位置が定められたが、通常の画
像ではRGBがセットで扱われるため、適正な開始位置
はRの画素に対してのみ、12画素ごとに存在するのが
普通である。
はなく、画像を構成する視差画像の合成順序を変更して
逆視が起きないように調整してもよい。ユーザがウイン
ドウを移動したり、画像を拡大、縮小するなどにより、
画像を再描画する必要性が生じた場合、その画像の位置
は変えずに、視差画像の合成順を変更することによって
も、同様の逆視の防止効果が得られる。
位置関係から決まる各画素に表示されるべき視点番号の
列170に対して、自由に移動された画像172が表示
されている。この状態では、画像172に合成された視
差画像の視点番号は、各画素に表示されるべき視点番号
に一致しない。そこで画像172に合成された視差画像
の順序を変更する。図32(b)は、視差画像の合成順
が変更された画像174を示す。この画像174に合成
された視差画像の視点番号は、各画素に表示されるべき
視点番号に一致するとともに各画素のRGB色も一致し
ている。視差画像の合成順を変更し、画素の並べ替えを
する処理として、実施の形態3で述べた方法を利用する
ことができる。
る。
れ、パララックスバリアがLCD上に貼付されている状
態を示した図である。
リアが一致した状態を示した図である。
図である。
である。
ローチャートである。
たフローチャートである。
ス画像とパララックスバリアの関係を示した図である。
ス画像とパララックスバリアの関係を示した図である。
ス画像とパララックスバリアの関係を示した図である。
に配置されている状態を示した図である。
バリアが一致している状態を示した図である。
バリアがずれている状態を示した図である。
示した図である。
域を3画素移動させる方法を2例を示した図である。
例を示した図である。
る。
移動する処理の手順を示したフローチャートである。
る。
る。
う際の処理の手順を示すフローチャートある。
クセル単位あるいは1画素単位で移動させる例を示した
図である。
トである。
図である。
法を簡易的に示した図である。
順を示した図である。
立体画像表示を示した図である。
シフトする例を示した図である。
した図である。
した図である。
図である。
開始位置を説明する図である。
像とその画像に合成された視差画像の順序を説明する図
である。
スバリア、 16 リストメニュー、 55 ビュー
ア、 56 パララックスバリア、 90 スクロール
バー、 102 立体画像表示装置、 104 位置書
込部、 108記憶部、 110 位置読取部、 11
2 位置調整部、 114 表示制御部、 120 立
体画像表示装置、 122 調整指示取得部、 124
調整部、 126 表示制御部、 140 立体画像
表示装置、 142 移動指示取得部、 144 移動
処理部。
Claims (30)
- 【請求項1】 立体視すべき第1の画像を表示装置に表
示し、その表示位置の調整を経て判明した立体視のため
の適正位置を記憶する工程と、 立体視すべき第2の画像を前記表示装置に表示する際、
前記適正位置を読み出す工程と、 前記第2の画像を読み出された前記適正位置を満たすよ
う配置して表示する工程と、 を含むことを特徴とする立体画像表示方法。 - 【請求項2】 前記第1および第2の画像は前記表示装
置においてウインドウ内に表示されるものであり、 前記記憶する工程は、前記適正位置として、前記第1の
画像を表示したウインドウの位置およびそのウインドウ
内における前記第1の画像の表示位置を組として記憶す
ることを特徴とする請求項1に記載の立体画像表示方
法。 - 【請求項3】 前記記憶する工程、前記読み出す工程を
それぞれ起動するためのインタフェイスを設け、ユーザ
の指示を取得してこれらの工程を実行することを特徴と
する請求項1または2に記載の立体画像表示方法。 - 【請求項4】 立体視すべき第1の画像を表示したと
き、その表示位置を立体視のための適正位置として取得
し、これをメモリへ記録する位置書込部と、 立体視すべき第2の画像を表示する際、前記適正位置を
読み出す位置読出部と、 前記第2の画像の表示位置を、読み出された前記適正位
置になるよう調整する位置調整部と、 を含むことを特徴とする立体画像表示装置。 - 【請求項5】 画面内に前記第1および第2の画像を表
示するためのウインドウを表示するウインドウ表示部を
さらに含み、 前記位置書込部は、前記適正位置として、前記第1の画
像を表示したウインドウの位置およびそのウインドウ内
における前記第1の画像の表示位置を組として記録する
ことを特徴とする請求項4に記載の立体画像表示装置。 - 【請求項6】 前記ウインドウ表示部は、ウインドウの
枠に、前記位置書込部および位置読出部を起動するため
のインタフェイスを表示することを特徴とする請求項4
または5に記載の立体画像表示装置。 - 【請求項7】 前記第1および第2の画像を立体視する
ために画面に貼付された光学フィルタをさらに含み、前
記適正位置は、この光学フィルタの幾何特性と画面の幾
何特性のマッチングによって規定されることを特徴とす
る請求項4から6のいずれかに記載の立体画像表示装
置。 - 【請求項8】 立体視すべき画像を表示装置に表示する
工程と、 前記画像の表示状態が適正でない旨の通知を検出する工
程と、 通知が検出されたとき、前記画像の表示態様を変更する
工程と、 を含むことを特徴とする立体画像表示方法。 - 【請求項9】 前記変更する工程は、前記画像を描画要
素の所定数分、画面上にて平行移動することを特徴とす
る請求項8に記載の立体画像表示方法。 - 【請求項10】 前記変更する工程は、前記画像におい
て描画要素の相対位置を反転することを特徴とする請求
項8に記載の立体画像表示方法。 - 【請求項11】 前記変更する工程は、当該画像の基礎
となった異なる視差画像の合成順を変更することを特徴
とする請求項8に記載の立体画像表示方法。 - 【請求項12】 前記画像がウインドウ内に表示される
場合、前記変更する工程は、そのウインドウの位置を調
整することを特徴とする請求項8に記載の立体画像表示
方法。 - 【請求項13】 立体視すべき画像を表示したとき、そ
の画像の表示状態が適正でない旨の通知を検出する調整
指示取得部と、 通知が検出されたとき、前記画像の表示態様を変更する
調整部と、 を含むことを特徴とする立体画像表示装置。 - 【請求項14】 前記画像の基礎となった異なる視差画
像の数がnであるとき、前記調整部は、それぞれが描画
要素×nの範囲をとる領域内で独立して前記画像の表示
態様を変更することを特徴とする請求項13に記載の立
体画像表示装置。 - 【請求項15】 前記調整部は、前記画像を描画要素の
所定数分、画面上にて平行移動することを特徴とする請
求項13に記載の立体画像表示装置。 - 【請求項16】 前記調整部は、前記画像において描画
要素の相対位置を反転することを特徴とする請求項13
に記載の立体画像表示装置。 - 【請求項17】 前記調整部は、当該画像の基礎となっ
た異なる視差画像の合成順を変更することを特徴とする
請求項13に記載の立体画像表示装置。 - 【請求項18】 画面内に前記画像を表示するためのウ
インドウを表示するウインドウ表示部をさらに含み、前
記調整部は、そのウインドウの位置を調整することを特
徴とする請求項13または14に記載の立体画像表示装
置。 - 【請求項19】 前記ウインドウ表示部は、ウインドウ
の枠に、前記調整指示取得部のためのインタフェイスを
表示することを特徴とする請求項18に記載の立体画像
表示装置。 - 【請求項20】 前記画像を立体視するために画面に貼
付された光学フィルタをさらに含み、前記調整部はこの
光学フィルタの幾何特性と前記画像における描画単位の
配列とのマッチングをもとに処理を実行する請求項13
から19のいずれかに記載の立体画像表示装置。 - 【請求項21】 立体視すべき画像を表示装置の画面に
表示する工程と、 前記画像を前記画面上で移動させる工程とを含み、 前記画像の移動の単位量が、当該画像の基礎となった異
なる視差画像の数に応じた値に拘束されることを特徴と
する立体画像表示方法。 - 【請求項22】 前記単位量は、前記視差画像の数に前
記画像の表示単位の数を乗じた値の整数倍であることを
特徴とする請求項21に記載の立体画像表示方法。 - 【請求項23】 前記画像がウインドウ内に表示される
とき、前記単位量は、少なくともウインドウ内の前記画
像のスクロールに際して参照されることを特徴とする請
求項21または22に記載の立体画像表示方法。 - 【請求項24】 立体視すべき画像を画面上にて移動さ
せるための指示を取得する移動指示取得部と、 前記指示にしたがって前記画像を移動させる移動処理部
とを含み、 この移動処理部は、前記画像の移動の単位量をその画像
の基礎となった異なる視差画像の数に応じた値に拘束し
て移動させることを特徴とする立体画像表示装置。 - 【請求項25】 画面内に前記画像を表示するためのウ
インドウを表示するウインドウ表示部をさらに含み、前
記移動処理部は、そのウインドウ内で前記画像をスクロ
ールさせる際に前記単位量による拘束を行うことを特徴
とする請求項24に記載の立体画像表示装置。 - 【請求項26】 立体視すべき画像を表示装置に表示
し、その表示位置の調整を経て判明した立体視のための
適正位置を記憶する工程と、 前記画像を再描画する際、前記適正位置を読み出す工程
と、 前記適正位置から当該画像の基礎となった異なる視差画
像の数に応じた値だけ離れた位置を新たな描画開始位置
として、前記画像を再描画する工程とを含むことを特徴
とする立体画像表示方法。 - 【請求項27】 前記新たな描画開始位置は、前記適正
位置から前記視差画像の数に前記画像の表示単位の数を
乗じた値の整数倍だけ離れた位置であることを特徴とす
る請求項26に記載の立体画像表示方法。 - 【請求項28】 立体視すべき画像を表示したとき、そ
の表示位置を立体視のための適正位置として取得し、こ
れをメモリへ記録する位置書込部と、 前記画像を再描画する際、前記適正位置を読み出す位置
読出部と、 前記画像の新たな描画開始位置が、前記適正位置から当
該画像の基礎となった異なる視差画像の数に応じた値だ
け離れた位置になるよう調整する位置調整部とを含むこ
とを特徴とする立体画像表示装置。 - 【請求項29】 前記新たな描画開始位置は、前記適正
位置から前記視差画像の数に前記画像の表示単位の数を
乗じた値の整数倍だけ離れた位置であることを特徴とす
る請求項28に記載の立体画像表示装置。 - 【請求項30】 前記画像を立体視するために画面に貼
付された光学フィルタをさらに含み、前記適正位置は、
この光学フィルタの幾何特性と画面の幾何特性のマッチ
ングによって規定されることを特徴とする請求項28ま
たは29に記載の立体画像表示装置。
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