JP2003169348A - カラー動画像符号化装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法及びカラー動画像符号列伝送方法 - Google Patents
カラー動画像符号化装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法及びカラー動画像符号列伝送方法Info
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Abstract
号化すると、Bピクチャにおいては色差信号の垂直解像
度が不十分となり、一方、4:2:2フォーマットのカ
ラー動画像を符号化すると、主観画質に対して必要情報
量が多くなる。 【解決手段】 P(I)ピクチャの符号は、減算器4、
8×8DCT5、量子化器6及び可変長符号化器7によ
り、輝度信号は順次走査画像として符号化され、色差信
号は順次走査画像に対して走査線が半分に間引かれた、
4:2:0フォーマットの動画像信号として符号化され
る。また、Bピクチャの符号は、フレーム遅延器13、
減算器14、走査線間引き器15、8×4DCT16、
8×8DCT18、スイッチ19及び量子化器17によ
り、輝度信号及び色差信号共に順次走査画像に比し走査
線が半分に間引かれた動画像信号として符号化される。
Description
装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法及びカラー
動画像符号列伝送方法に係り、特にピクチャ内独立、片
方向予測及び双方向予測の3種類の符号化手法を用いる
動画像符号化において、色差信号については垂直方向の
画素数(走査線数)を削減した画像フォーマットでの符
号化あるいは復号化を行うカラー動画像符号化装置、符
号化方法、復号化装置、復号化方法及びカラー動画像符
号列伝送方法に関する。
像フォーマットとして輝度信号と色差信号を別信号とす
るコンポーネント信号を用いるのが一般的である。その
画像フォーマットは、輝度信号と色差信号のサンプル状
態から4:2:2と呼ばれる色差信号のサンプル数を輝
度信号のそれに比し水平方向に半分にしたものと、4:
1:1と呼ばれる色差信号のサンプル数を輝度信号のそ
れに比し水平方向に1/4にしたもの、4:2:0と呼
ばれる色差信号のサンプル数を輝度信号のそれに比し水
平方向及び垂直方向共に半分にしたものがある。
roup 2)規格では4:2:2プロファイルと呼ばれる放
送機器用の方式では、4:2:2のフォーマットが、メ
インプロファイルと呼ばれるディジタル放送や民生機器
用の方式では4:2:0フォーマットが使われる。
ンプルを4として、コンポーネント信号のそれぞれの信
号に対するサンプリング周波数を相対的に示すもので、
輝度4に対して二つの色差は2ないし1の比率である。
4:2:0は、国際電気通信連合(ITU)での正式呼
称ではないが、色差信号のサンプルが垂直方向に半分に
なっているものの通称で、水平方向のサンプルは4:
2:2と同様である。
の場合、4:2:2に対し4:2:0ではフレーム単位
で色差信号の走査線(垂直画素数)を半分にする。従っ
て、色差信号の解像度は輝度信号に対して垂直方向及び
水平方向共に1/2となる。このような信号の解像度特
性は人の視覚特性から見て適正と言える。また、処理量
も軽減されるので、順次走査画像の高能率符号化では
4:2:0が最も適切なフォーマットと言える。色差信
号のサンプル点は2種類があり、SMPTE294M規
格では輝度信号のサンプル点と同位置の飛越し走査(イ
ンターレース)で、MPEG−2規格では輝度信号のサ
ンプル点の中間位置の順次走査である。
4:2:0ではフィールド単位で色差信号の走査線(垂
直画素数)を半分にせざるを得ない。従って、色差信号
の垂直方向の解像度は1/4になってしまう。ITUで
定められている4:2:2フォーマットの垂直時間軸で
のサンプル点を図6(a)に、及びMPEGで定められ
ている4:2:0フォーマットのサンプル点を図6
(b)に示す。図で○が輝度信号サンプル点であり、×
が色差信号サンプル点である。
像度的には4:2:2が望ましいが、処理量は4:2:
0の方が少ない。情報量は4:2:0の方が4:2:2
よりも少ないが、解像度低下とのバランスで考慮すると
必ずしも良好といえない。
処理単位が方形ブロックであるので、輝度信号及び色差
信号の各サンプルをブロック化する。動き補償及び適応
モードの切り替え処理単位(マクロブロック)である輝
度信号16×16画素において、直交変換の処理単位で
ある8×8画素をブロックとするのが一般的である。こ
の場合、4:2:2ではマクロブロック中に輝度4ブロ
ックに対して色差2ブロックずつが組みとなる。4:
2:0では、輝度4ブロックに色差1ブロックずつが組
みとなる。
は、画像間予測の方法により3種類の画像タイプを持
つ。Iピクチャと呼ばれるピクチャ内独立符号化ピクチ
ャと、Pピクチャと呼ばれる片側方向予測ピクチャと、
Bピクチャと呼ばれる双方向予測ピクチャである。この
ような動画像符号化において、本発明者が先に特開平1
1−275591号公報及び特開平11−46365号
公報にて開示した、画像間予測の参照画像となるP
(I)ピクチャのみ順次走査とし、参照画像とならない
Bピクチャは飛越し走査とすることで、飛越し走査での
再生を前提とした場合に、画像間予測効率は高く、冗長
となる走査線の符号化は行わない動画像符号化装置が知
られている。
査としてBピクチャは飛越し走査とする従来の動画像符
号化装置の一例のブロック図を示す。順次走査画像入力
端子1より入来する動画像信号は、スイッチ3によりP
(I)ピクチャとして符号化するものが減算器4に、B
ピクチャとして符号化するものがフレーム遅延器13に
供給される。
において画像間予測器9から与えられる予測信号と減算
され、予測残差となって8×8DCT5に与えられる。
8×8DCT5は、予測残差に対してDCT(Discrete
Cosine Transform)の変換処理を行い、得られた係数
を量子化器6に供給する。量子化器6は所定のステップ
幅で係数を量子化し、固定長の符号となった係数を可変
長符号化器7と逆量子化器10に供給する。可変長符号
化器7は、固定長の予測残差を可変長符号で圧縮し、で
きた符号を符号出力端子8より出力する。
11では、量子化器6及び8×8DCT5の逆処理が行
われ、予測残差を再生する。得られた再生予測残差は加
算器12で予測信号が加算され再生画像となり、画像間
予測器9に供給される。画像間予測器9はこの再生画像
を参照画像として用いて画像間予測信号を形成し、減算
器4と加算器12に与える。
ピクチャが先行して符号化される間フレーム遅延器13
で遅延させられ、減算器14に入力される。減算器14
ではフレーム遅延器13で遅延されたBピクチャの動画
像信号と画像間予測器9から供給される予測信号との減
算を行い、得られた予測残差を走査線間引き器15に供
給する。
測残差を、飛越し走査の状態に走査線を間引き8×4D
CT16に供給する。8×4DCT16は、飛越し走査
の状態の予測残差に対して垂直方向に4本単位でDCT
を行い、得られた係数を量子化器17に供給する。量子
化器17は所定のステップ幅で係数を量子化し、固定長
の符号となった係数を可変長符号化器7に供給する。
トの垂直時間軸での輝度信号及び色差信号のサンプル点
を図6(c)に示す。
置に対応する従来の動画像復号化装置について説明す
る。図8はこの従来の動画像符号化装置の一例のブロッ
ク図を示す。同図において、符号入力端子21より入来
する符号列は、可変長復号化器22で可変長符号が固定
長の符号に戻され、P(I)ピクチャの符号は逆量子化
器23に、Bピクチャの符号は逆量子化器24に供給さ
れる。逆量子化器23は、入力されたP(I)ピクチャ
の固定長符号に対して、量子化パラメータに従って逆量
子化を行い、得られた予測残差の再生DCT係数値を8
×8IDCT25に供給する。
CT係数値を再生予測残差信号に変換し、加算器26に
供給する。加算器26ではこの再生予測残差信号に、画
像間予測器27から与えられる予測信号を加算して復号
画像を得る。この様にして得られたP(I)ピクチャの
再生画像信号は、画像間予測器27に供給される。画像
間予測器27は予測信号を形成し、加算器26に供給す
る。P(I)ピクチャは順次走査画像であり、処理もす
べて順次走査状態で行われ、再生画像も順次走査であ
る。
4、8×4IDCT28で復号化されて再生予測残差信
号とされて走査線補間器29に供給される。逆量子化器
24及び8×4IDCT28の動作は、逆量子化器23
及び逆DCT25の動作と同様であるが、ブロック内の
係数は8×4個であり、パラメータ等が異なる。
ールド単位に垂直方向に走査線の補間処理を行い、順次
走査となった予測残差を加算器30に供給する。加算器
30はこの予測残差に画像間予測器27から入力される
予測画像を加算してBピクチャの再生画像を得る。
画像は、スイッチ31を介して順次走査画像出力端子3
2より出力される。一方、P(I)ピクチャの再生画像
は、画像間予測器27内の画像メモリで、後から復号さ
れたBピクチャが出力されるまで遅延させられた後、ス
イッチ31を介して順次走査画像出力端子32より出力
される。
次走査で、Bピクチャを飛越し走査で符号化する上記の
従来の動画像符号化装置では、4:2:0フォーマット
のカラー動画像を符号化する場合、MPEG−2規格で
行われているように色差信号を輝度信号と同様に扱うと
I及びPピクチャは順次走査なので適正な解像度となる
が、Bピクチャにおいてはフィールド単位で間引かれる
ので色差信号の垂直解像度が不十分となる。
画像を符号化すると、P(I)ピクチャは4:2:0の
場合より処理量が多く、順次走査なので色差信号の解像
度は、輝度信号とのバランス上過剰であり、主観画質に
対して必要情報量が多くなる。
P(I)ピクチャでは輝度信号を順次走査や、色差信号
を垂直方向に半分に間引かれた4:2:0フォーマット
で符号化し、Bピクチャでは輝度信号と色差信号の両方
を垂直方向に半分に間引かれた同一走査線数の画像とし
て符号化することで、色差信号の解像度を改善し得るカ
ラー動画像符号化装置、復号化装置、符号化方法、復号
化方法及びカラー動画像符号列伝送方法を提供すること
を目的とする。
め、本発明のカラー動画像符号化装置は、画像間予測符
号化処理の参照画像となるピクチャと、参照画像となら
ないピクチャを持つカラー動画像符号列を得るカラー動
画像符号化装置において、参照画像となるピクチャで、
輝度信号は順次走査画像として符号化し、色差信号は順
次走査画像に対して走査線が半分に間引かれた動画像信
号として符号化する第1の符号化手段と、参照画像にな
らないピクチャで、輝度信号及び色差信号をそれぞれ順
次走査画像に対して走査線が半分に間引かれた動画像信
号として符号化する第2の符号化手段とを有する構成と
したものである。
のカラー動画像復号化装置は、画像間予測符号化処理の
参照画像となるピクチャと、参照画像とならないピクチ
ャを持つカラー動画像符号列を復号化するカラー動画像
復号化装置において、参照画像となるピクチャで、輝度
信号は順次走査画像として復号化し、色差信号は順次走
査画像に対して走査線が半分に間引かれた動画像信号と
して復号化する第1の復号化手段と、参照画像にならな
いピクチャで、輝度信号及び色差信号をそれぞれ順次走
査画像に対して走査線が半分に間引かれた動画像信号と
して復号化する第2の復号化手段とを有する構成とした
ものである。
のカラー動画像符号化方法は、参照画像となるピクチャ
で、輝度信号は順次走査画像として符号化し、色差信号
は順次走査画像に対して走査線が半分に間引かれた動画
像信号として符号化する第1のステップと、参照画像に
ならないピクチャで、輝度信号及び色差信号をそれぞれ
順次走査画像に対して走査線が半分に間引かれた動画像
信号として符号化する第2のステップとを含むことを特
徴とする。
のカラー動画像復号化方法は、参照画像となるピクチャ
で、輝度信号は順次走査画像として復号化し、色差信号
は順次走査画像に対して走査線が半分に間引かれた動画
像信号として復号化する第1のステップと、参照画像に
ならないピクチャで、輝度信号及び色差信号をそれぞれ
順次走査画像に対して走査線が半分に間引かれた動画像
信号として復号化する第2のステップとを含むことを特
徴とする。
のカラー動画像符号列の伝送方法は、参照画像となるピ
クチャでは、輝度信号は順次走査画像として符号化し、
色差信号は順次走査画像に対して垂直方向に半分に間引
かれた走査線数の動画像符号列であり、参照画像になら
ないピクチャでは、輝度信号及び色差信号はそれぞれ順
次走査画像に対して垂直方向に半分に間引かれた走査線
数の動画像符号列である符号列を伝送することを特徴と
する。
画像となるピクチャでは輝度信号を順次走査画像として
符号化し、色差信号は順次走査画像に対して走査線が半
分に間引かれた動画像信号として符号化し、参照画像と
ならないピクチャでは輝度信号と色差信号の両方を垂直
方向に半分に間引かれた同一走査線数の動画像信号とし
て符号化するものである。これにより、参照画像となる
ピクチャは、順次走査で符号化され、参照画像とならな
いピクチャでは色差信号と輝度信号は共に半分の走査線
で符号化されるが、これは飛越し走査と同様の走査線数
になる。
プル点の違いから、次の2種類がある。基本を順次走査
とした場合、まず順次走査画像を得て、その画像に対し
て4:2:0のフォーマット形成を行い、参照画像とな
らないピクチャであるBピクチャでは輝度信号は飛越し
走査形態での走査線間引きを行い、色差信号は順次走査
のまま符号化する。これにより、参照画像となるピクチ
ャであるP(I)ピクチャは4:2:0の順次走査で符
号化され、Bピクチャでは輝度信号は飛越し走査で符号
化され、色差信号は半分の走査線数の順次走査で符号化
されることになる。
2:2の飛越し走査画像で、P(I)ピクチャの輝度信
号のみ順次走査に変換し、他は飛越し走査画像のまま符
号化する。これにより、P(I)ピクチャは4:2:0
の順次走査で符号化され、Bピクチャでは4:2:2の
飛越し走査で符号化されることになる。
て図面と共に説明する。図1は本発明になるカラー動画
像符号化装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。
同図中、図7と同一構成部分には同一符号を付してあ
る。また、本明細書中、「ピクチャ」とは、一つのフレ
ームないしフィールドを指すものとする。
り入来する4:2:2フォーマットで順次走査の動画像
信号は、4:2:0変換器ですべてのピクチャの色差信
号に対して垂直方向のサブサンプルが行われ、4:2:
0のカラー動画像フォーマットに変換された後、スイッ
チ3に与えられる。ここで、4:2:0の色差信号のサ
ンプル点は、MPEG−2規格の形態とする。標準方式
の画素(走査線)数は、4:2:2では、輝度信号が7
20画素480ライン、色差信号は360画素480ラ
インである。4:2:0では、輝度信号が720画素4
80ライン、色差信号は360画素240ラインであ
る。
フォーマットの画像信号のうちP(I)ピクチャとして
符号化されるものを減算器4に、Bピクチャとして符号
化されるものをフレーム遅延器13に供給する。P
(I)ピクチャの画像信号は、減算器4において画像間
予測器9から与えられる予測信号と減算され、予測残差
となって8×8DCT5に与えられる。8×8DCT5
は、予測残差に対してDCT(Discrete Cosine Transf
orm)の変換処理を行い、得られた係数を量子化器6に
供給する。量子化器6は所定のステップ幅で係数を量子
化し、固定長の符号となった係数を可変長符号化器7と
逆量子化器10に供給する。可変長符号化器7は、固定
長の予測残差を可変長符号で圧縮し、できた符号を符号
出力端子8より出力する。
11では、量子化器6及び8×8DCT5の逆処理が行
われ、予測残差を再生する。得られた再生予測残差は加
算器12で予測信号が加算され再生画像となり、画像間
予測器9に供給される。画像間予測器9はこの再生画像
を参照画像として用いて画像間予測信号を形成し、減算
器4と加算器12と減算器14に供給する。P(I)ピ
クチャの画像信号は順次走査の4:2:0フォーマット
であり、これに対する局部再生画像や画像間予測信号も
同様の画像である。
ャを先行して符号化する間フレーム遅延器13で遅延さ
せられてから減算器14に供給され、ここで画像間予測
器9から供給される予測信号と減算されて予測残差とさ
れた後、走査線間引き器15と8×8DCT18にそれ
ぞれ供給される。
様に予測残差に対して8×8DCTの変換処理を行い、
得られた係数をスイッチ19に与える。一方、走査線間
引き器15は、順次走査状態の予測残差を、飛越し走査
の状態に走査線を間引き、8×4DCT16に供給す
る。8×4DCT16は、飛越し走査の状態の予測残差
に対して垂直方向に4本単位でDCTを行い、得られた
係数をスイッチ19に与える。
れた8×4DCT16の出力を、色差信号では8×8D
CT18の出力を選択する。スイッチ19により選択さ
れた係数は量子化器17に供給され、ここで所定のステ
ップ幅で量子化されることで固定長の符号とされて可変
長符号化器7に供給される。
輝度信号及び色差信号の時間垂直方向でのサンプル点を
図5(a)に示す。同図(a)中、○が輝度信号サンプ
ル点であり、×が色差信号サンプル点である。順次走査
で4:2:0信号が形成され、Bピクチャでは輝度信号
のみが飛越し走査に間引かれる。Bピクチャでは輝度信
号と色差信号は走査線数が同一であるが、サンプル点の
位置は異なる。
となるP(I)ピクチャは、順次走査の4:2:0とし
て符号化されるので、色差が垂直水平に半分であり、視
覚特性、処理量、情報量の面で最も効率的となる。一
方、Bピクチャでは色差信号と輝度信号は共に半分の走
査線であり、飛越し走査画像再生を行う上で色差信号の
解像度低下が無く、視覚特性、処理量、情報量の面で最
も合理的である。その結果、解像度及び量子化歪の両方
の点で再生画質が良好になる。
号化装置で符号化して得られる符号列について説明す
る。この符号列においては、IピクチャやPピクチャな
ど参照画像となるピクチャは、輝度信号を順次走査画像
として符号化し、色差信号を順次走査画像に対して垂直
方向に半分に間引かれた走査線数の動画像として符号化
した符号列であり、Bピクチャなど参照画像にならない
ピクチャは、輝度信号及び色差信号がそれぞれ順次走査
に対して垂直方向に半分に間引かれた走査線数の動画像
として符号化した符号列である。各ピクチャの符号列は
ヘッダを含めて多重化される。
ラー動画像符号化装置に対応する第1の実施の形態のカ
ラー動画像復号化装置について説明する。図2は本発明
になるカラー動画像復号化装置の第1の実施の形態のブ
ロック図を示す。同図中、図8と同一構成部分には同一
符号を付してある。図2において、符号入力端子21よ
り入来する符号列は、可変長復号化器22で可変長符号
が固定長の符号に戻され、P(I)ピクチャの符号は逆
量子化器23に、Bピクチャの符号は逆量子化器24に
供給される。逆量子化器23は、入力されたP(I)ピ
クチャの固定長符号に対して、量子化パラメータに従っ
て逆量子化を行い、得られた予測残差の再生DCT係数
値を8×8IDCT25に供給する。
CT係数値を再生予測残差信号に変換し、加算器26に
供給する。加算器26ではこの再生予測残差信号に、画
像間予測器27から与えられる予測信号を加算して復号
画像を得る。この様にして得られたP(I)ピクチャの
再生画像信号は、画像間予測器27に供給される。画像
間予測器27は予測信号を形成し、加算器26に供給す
る。P(I)ピクチャは順次走査画像であり、処理もす
べて順次走査状態で行われ、再生画像も順次走査であ
る。
4で逆量子化されて再生係数となり、8×4IDCT2
8及び8×8IDCT34にそれぞれ供給される。8×
4IDCT28は、8×4個の再生係数を変換して再生
予測残差信号として走査線補間器29に供給する。走査
線補間器29は、飛越し走査の各フィールド単位に垂直
方向に走査線の補間処理を行い、順次走査となった予測
残差信号をスイッチ35に供給する。また、8×8ID
CT34は、8×8IDCT25と同様な処理を行い、
得られた再生予測残差信号をスイッチ35に供給する。
器29の出力を、色差信号では8×8IDCT34の出
力を選択して加算器36に与える。加算器36はスイッ
チ35により選択された予測残差信号に、画像間予測器
27から供給される予測画像を加算して再生画像を得
る。
画像はスイッチ31を介して4:2:2変換器37に供
給される。P(I)ピクチャの再生画像は、画像間予測
器27内の画像メモリで、後から復号されたBピクチャ
が出力されるまで遅延させられ、スイッチ31を介して
4:2:2変換器37に供給される。4:2:2変換器
37は4:2:0信号の色差信号を垂直方向に走査線補
間し、4:2:2のフォーマットに戻して、得られた
4:2:2画像を順次走査画像出力端子38より出力す
る。
第2の実施の形態について説明する。図3は本発明にな
るカラー動画像符号化装置の第2の実施の形態のブロッ
ク図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号
を付してある。本実施の形態が図1の第1の実施の形態
と異なるのは、被符号化信号の形成方法で、色差信号の
サンプル位置が異なる。
1より入来する4:2:2フォーマットで飛越し走査の
動画像信号は、フレームスイッチ42により、P(I)
ピクチャとして符号化するものが順次走査変換器43と
Y/Cスイッチ44に供給され、Bピクチャとして符号
化するものがフレーム遅延器13に供給される。順次走
査変換器43は、周辺画素から飛越し走査で欠落してい
た走査線を補間し、順次走査の動画像を形成する。Y/
Cスイッチ44は、輝度信号は順次走査構造となった順
次走査変換器43の出力を選択し、色差信号ではフレー
ムスイッチ42の画像信号を選択し、減算器4に供給す
る。従って、Y/Cスイッチ44の出力動画像信号は、
輝度信号が順次走査で色差信号が飛越し走査となってお
り、4:2:0タイプのカラー動画像フォーマットとな
っている。
4:2:0タイプのカラー動画像フォーマットでP
(I)ピクチャの画像信号は、減算器4、8×8DCT
5及び量子化器6よりなる回路部で固定長の符号とされ
た後、可変長符号化器7と逆量子化器10に供給され
る。これらの処理は図1の第1の実施の形態と同じであ
る。可変長符号化器7は、固定長の予測残差を可変長符
号で圧縮し、できた符号は符号出力端子8より出力され
る。
器10、8×8IDCT11及び加算器12よりなる回
路部で局部再生画像とされた後、画像間予測器45に供
給される。画像間予測器45はこの再生画像を参照画像
として用いて画像間予測信号を形成し、減算器4と加算
器12に供給する。画像間予測器45は第1の実施の形
態の画像間予測器9と類似するが、色差信号は飛越し走
査なので、色差信号の予測信号形成方法が異なる。
号も色信号も飛越し走査のまま符号化されるべく、ま
ず、P(I)ピクチャを先行して符号化する間フレーム
遅延器13で遅延させられてから減算器14に供給され
る。減算器14は、画像間予測器45からの順次走査の
予測信号に対して走査線間引き器18で走査線を間引い
て得られた飛越し走査の予測信号と、フレーム遅延器1
3からの動画像信号との減算を行い、予測残差信号を得
る。この予測残差信号は、8×8DCT18及び量子化
器17により固定長の符号とされて可変長符号化器7に
供給される。
輝度信号及び色差信号の時間垂直方向でのサンプル点を
図5(b)に示す。飛越し走査の4:2:2信号が、P
(I)ピクチャで輝度信号のみ順次走査となる。図5
(b)に示すように、同図(a)に示す第1の実施の形
態とは走査線数が同一であるが、色差信号のサンプル点
の位置が異なる。色差信号は飛越し走査の輝度信号ない
し、SMPTE294M規格の4:2:0順次走査信号
における色差信号と同様な位置となる。
に、参照画像となるP(I)ピクチャは、順次走査の
4:2:0として符号化されるので、色差が垂直水平に
半分であり、視覚特性、処理量、情報量の面で最も効率
的となる。一方、Bピクチャでは色差信号と輝度信号は
共に半分の走査線であり、飛越し走査画像再生を行う上
で色差信号の解像度低下が無く、視覚特性、処理量、情
報量の面で最も合理的である。その結果、解像度及び量
子化歪の両方の点で再生画質が良好になる。
第2の実施の形態に対応する本発明のカラー動画像復号
化装置の第2の実施の形態について説明する。図4は本
発明になるカラー動画像復号化装置の第2の実施の形態
のブロック図を示す。同図中、図2と同一構成部分には
同一符号を付してある。
する符号列は、可変長復号化器22で可変長符号が固定
長の符号に戻され、P(I)ピクチャの符号は、逆量子
化器23、8×8IDCT25及び加算器26よりなる
回路部で再生画像信号とされて画像間予測器27に供給
される。画像間予測器27は予測信号を形成し、加算器
26に供給する。P(I)ピクチャは輝度信号が順次走
査画像で、色差信号は飛越し走査画像である。
測器27内の画像メモリで、後から復号されたBピクチ
ャが出力されるまで遅延させられた後、走査線間引き器
52に供給され、ここで走査線が間引かれ飛越し走査画
像とされる。Y/Cスイッチ53は、輝度信号では走査
線間引き器52から取り出されるP(I)ピクチャの再
生画像を選択し、色差信号では画像間予測器27から取
り出されるP(I)ピクチャの再生画像を選択する。従
って、Y/Cスイッチ53からは、輝度信号及び色差信
号共に飛越し走査画像であるP(I)ピクチャの再生画
像が取り出される。
たBピクチャの符号は、逆量子化器24及び8×8ID
CT34からなる回路部で再生予測残差信号とされた
後、加算器36に供給される。加算器36は画像間予測
器27からの予測信号が加算されるが、輝度信号では予
測信号は順次走査なので、走査線間引き器51で飛越し
走査にされた予測信号を、8×8IDCT34からの再
生予測残差信号と加算する。これにより、加算器36か
らBピクチャの再生画像が出力されてフレームスイッチ
54に供給される。フレームスイッチ54は、Y/Cス
イッチ53からのP(I)ピクチャの再生画像と、加算
器36からのBピクチャの再生画像を選択し、4:2:
2フォーマットの再生動画像として飛越し走査画像出力
端子55より出力する。
画像間予測符号化処理の参照画像となるピクチャでは輝
度信号を順次走査で、色差信号を垂直方向に半分に間引
かれたフォーマットで符号化し、参照画像とならないピ
クチャでは輝度信号と色差信号の両方を垂直方向に半分
に間引かれた同一走査線数の画像として符号化すること
により、参照画像となるピクチャでは、色差信号のサン
プル点が輝度信号のサンプル点に比し垂直方向及び水平
方向共に半分であり、色差が輝度に比べて過剰になら
ず、視覚特性、処理量、情報量の面で最も効率的とな
る。この画像を参照画像として画像間予測を行うことが
できる。
の参照画像とならないピクチャでは、輝度信号も色差信
号と共に半分の走査線としているため、飛越し走査画像
再生を行う上で色差信号の解像度低下が無く、視覚特
性、処理量、情報量の面で最も合理的である。その結
果、解像度及び量子化歪の両方の点で再生画質が良好に
なる。以上により、本発明によれば、同一主観画質で符
号化ビットレートをより低減することが可能になる。
の形態のブロック図である。
の形態のブロック図である。
の形態のブロック図である。
の形態のブロック図である。
ある。
ある。
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】 画像間予測符号化処理の参照画像となる
ピクチャと、参照画像とならないピクチャを持つカラー
動画像符号列を得るカラー動画像符号化装置において、 前記参照画像となるピクチャで、輝度信号は順次走査画
像として符号化し、色差信号は前記順次走査画像に対し
て走査線が半分に間引かれた動画像信号として符号化す
る第1の符号化手段と、 前記参照画像にならないピクチャで、輝度信号及び色差
信号をそれぞれ順次走査画像に対して走査線が半分に間
引かれた動画像信号として符号化する第2の符号化手段
とを有することを特徴とするカラー動画像符号化装置。 - 【請求項2】 順次走査の輝度信号と、順次走査に対し
て走査線が半分に間引かれた色差信号を得て、前記第1
及び第2の符号化手段に被符号化画像信号として供給す
る画像フォーマット変更手段を有し、前記第2の符号化
手段は、前記輝度信号についても順次走査に対して走査
線が半分に間引かれた動画像信号として符号化すること
を特徴とする請求項1記載のカラー動画像符号化装置。 - 【請求項3】 前記順次走査画像に対して走査線が半分
に間引かれた動画像信号は、飛越し走査の走査線構造の
動画像信号であることを特徴とする請求項1記載のカラ
ー動画像符号化装置。 - 【請求項4】 画像間予測符号化処理の参照画像となる
ピクチャと、参照画像とならないピクチャを持つカラー
動画像符号列を復号化するカラー動画像復号化装置にお
いて、 前記参照画像となるピクチャで、輝度信号は順次走査画
像として復号化し、色差信号は前記順次走査画像に対し
て走査線が半分に間引かれた動画像信号として復号化す
る第1の復号化手段と、 前記参照画像にならないピクチャで、輝度信号及び色差
信号をそれぞれ前記順次走査画像に対して走査線が半分
に間引かれた動画像信号として復号化する第2の復号化
手段とを有することを特徴とするカラー動画像復号化装
置。 - 【請求項5】 画像間予測符号化処理の参照画像となる
ピクチャと、参照画像とならないピクチャを持つカラー
動画像符号列を得るカラー動画像符号化方法において、 前記参照画像となるピクチャで、輝度信号は順次走査画
像として符号化し、色差信号は前記順次走査画像に対し
て走査線が半分に間引かれた動画像信号として符号化す
る第1のステップと、 前記参照画像にならないピクチャで、輝度信号及び色差
信号をそれぞれ順次走査画像に対して走査線が半分に間
引かれた動画像信号として符号化する第2のステップと
を含むことを特徴とするカラー動画像符号化方法。 - 【請求項6】 画像間予測符号化処理の参照画像となる
ピクチャと、参照画像とならないピクチャを持つカラー
動画像符号列を復号化するカラー動画像復号化方法にお
いて、 前記参照画像となるピクチャで、輝度信号は順次走査画
像として復号化し、色差信号は前記順次走査画像に対し
て走査線が半分に間引かれた動画像信号として復号化す
る第1のステップと、 前記参照画像にならないピクチャで、輝度信号及び色差
信号をそれぞれ前記順次走査画像に対して走査線が半分
に間引かれた動画像信号として復号化する第2のステッ
プとを含むことを特徴とするカラー動画像復号化方法。 - 【請求項7】 ピクチャ間予測符号化処理の参照画像と
なるピクチャと、参照画像とならないピクチャを持つカ
ラー動画像符号列の伝送方法において、 前記参照画像となるピクチャでは、輝度信号は順次走査
画像として符号化し、色差信号は前記順次走査画像に対
して垂直方向に半分に間引かれた走査線数の動画像符号
列であり、前記参照画像にならないピクチャでは、輝度
信号及び色差信号はそれぞれ前記順次走査画像に対して
垂直方向に半分に間引かれた走査線数の動画像符号列で
ある符号列を伝送することを特徴とするカラー動画像符
号列伝送方法。
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