JP2003168885A - デジタル回路装置 - Google Patents

デジタル回路装置

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JP2003168885A
JP2003168885A JP2001368605A JP2001368605A JP2003168885A JP 2003168885 A JP2003168885 A JP 2003168885A JP 2001368605 A JP2001368605 A JP 2001368605A JP 2001368605 A JP2001368605 A JP 2001368605A JP 2003168885 A JP2003168885 A JP 2003168885A
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circuit
digital
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JP2001368605A
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Shiyouichi Mimura
詳一 三村
Takumi Oyama
拓実 尾山
Hideyuki Kawashima
秀之 川島
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グランド電位の安定化と、デジタル回路基板
の不要輻射ノイズ解くし得を改善する。 【解決手段】 デジタル回路基板1と、前記デジタル回
路基板のグランド2と第1フィルタ回路4を介して電気
的に接続され、前記グランドから前記第1フィルタ回路
によって規定される第1周波数以上の高周波帯域の電流
が流れる第1金属板6と、前記デジタル回路基板と前記
第1金属板とを内部に包み込んで覆っており、前記デジ
タル回路基板のグランドと第2フィルタ回路5を介して
電気的に接続され、前記グランドから前記第2フィルタ
回路によって規定される第2周波数以下の低周波数帯域
の電流が流れる第2金属板8とを備えるデジタル回路装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル回路基板
を内蔵するデジタル回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル回路基板に実装されているIC
から発生される高周波帯域の放射ノイズが他の機器に誤
動作やノイズといった種々の影響を与えることが知られ
ている。そのため、デジタル回路基板からの不要な放射
ノイズを低減する試みが行われており、例えば、基板を
導電性の金属板で囲う方法がある。また、実開平5−6
7065号公報には、プリント基板収納する金属ケース
とプリント基板のアースランドとを電気的に接続し、該
プリント基板を電磁遮蔽する電子機器のアース構造が記
載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、図9に示すよ
うに、デジタル回路基板51を内部に包み込んで覆うよ
うに金属ケース58a、58bを設け、デジタル回路基
板51のグランド52と金属ケース58a、58bとを
電気的に接続している場合を考える。この場合、基板か
ら放射される高周波ノイズを金属ケース58a、58b
で受けとめて再びグランドに逃がす構造となっている。
【0004】しかし、ICの電源端子や、スイッチング
動作する端子には、ICのデジタル信号やその高調波と
なる高周波電流が流れており、この高周波電流は、バイ
パスコンデンサや電源回路、ICの負荷回路からグラン
ドを経て、ICのグランド端子に戻ってくる。このた
め、デジタル回路基板51のグランドには複数のICか
らの高周波電流が複雑に流れており、基板の場所によっ
て高周波電流の周波数や電位は異なっている。そこで、
図9のような構成では、グランドを流れていた高周波電
流がそのまま金属ケース58a、58bに流れてしま
い、金属ケース58a、58bが特定周波数でアンテナ
化して輻射ノイズを放射し、不要輻射ノイズ特性が悪化
していた。
【0005】そこで、本発明の目的は、グランド電位の
安定化と、デジタル回路基板の不要輻射ノイズ特性を改
善することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデジタル回
路装置は、デジタル回路基板と、前記デジタル回路基板
の第1回路部と第1フィルタ回路を介して電気的に接続
され、前記第1回路部から前記第1フィルタ回路によっ
て規定される第1周波数以上の高周波帯域の電流が流れ
る第1金属板と、前記デジタル回路基板と前記第1金属
板とを内側に電気的に非接触で包み込んで覆っており、
前記デジタル回路基板の第2回路部と第2フィルタ回路
を介して電気的に接続され、前記第2回路部から前記第
2フィルタ回路によって規定される第2周波数以下の低
周波数帯域の電流が流れる第2金属板とを備えたことを
特徴とする。
【0007】このデジタル回路装置では、デジタル回路
基板の第1回路部と第1フィルタ回路を介して接続され
た第1金属板と、デジタル回路基板と第1金属板とを内
部に包み込んで覆っているデジタル回路基板の第2回路
部と第2フィルタ回路を介して接続された第2金属板と
を設けている。これによって、デジタル回路基板の第1
回路部からの高周波帯域の電流は、内側の第1金属板に
流れ、低周波帯域の電流は、デジタル回路基板と第1金
属板とを内側に電気的に非接触で包み込んで覆っている
外側の第2金属板にそれぞれ流れる。第1金属板から
は、流れこむ高周波帯域の電流が輻射ノイズとして放射
される場合がある。この場合でも、そのまま外部へと放
射されることなく、デジタル回路基板と第1金属板とを
内部に包み込んで覆っている第2金属板から第2回路部
に戻すことができる。なお、ここで、第1回路部と第2
回路部とはデジタル回路基板のグランドに接続されてい
てもよい。そこで、外部を覆う金属ケースとデジタル回
路基板のグランドとをそのまま接続した場合に生じる金
属ケースがアンテナ化することによる外部への不要輻射
ノイズ放射を避けることができる。
【0008】なお、ここで高周波帯域は、10MHz以
上の周波数帯域であり、規制の対象となる30MHz〜
1GHzの範囲を含む。
【0009】また、前記第1フィルタ回路は、前記第1
金属板と前記第1回路部との間にキャパシタンス素子を
接続して構成してもよい。さらに、前記第2フィルタ回
路は、前記第2金属板と前記第2回路部との間にインダ
クタンス素子を接続して構成してもよい。
【0010】さらに、本発明に係るデジタル回路装置
は、前記デジタル回路装置であって、前記デジタル回路
基板を所定の領域ごとに仮想的に区分した場合に、前記
区分された各領域に設けられる前記第1フィルタ回路の
第1周波数及び前記第2フィルタ回路の第2周波数は、
前記各領域に含まれるICの信号周波数に対応して規定
されていることを特徴とする。
【0011】これによって、仮想的に区分された各領域
に含まれるICに必要な高周波電流を第1金属板を介し
て流すことができると共に、各領域ごとの高周波電流を
外部を覆っている第2金属板に流さないように細かく制
御することができる。この場合に、デジタル回路基板の
仮想的な区分方法としては、種々の区分方法を用いるこ
とができる。例えば、デジタル回路基板上に搭載された
ICごとに区分してもよい。また、区分された各領域ご
とに第1フィルタ回路と第2フィルタ回路とを一組づつ
設けてもよい。あるいはICごとに第1フィルタ回路と
第2フィルタ回路をそれぞれ2つづつ設けてもよい。な
お、高周波電流が流れる経路のループ面積をできるだけ
小さくすることが好ましい。これによって高周波輻射ノ
イズの発生を抑制することができる。
【0012】また、前記第1金属板は、前記デジタル回
路基板の側端部を挟み込んで把持するバネ構造部を有す
る構成としてもよい。さらに、前記第1金属板は、前記
デジタル回路基板の側端部を挟み込んで把持するバネ構
造部を有すると共に、前記デジタル回路基板の周縁部を
覆う構成としてもよい。なお、バネ構造部に限られず、
デジタル回路基板の側端部を挟み込んで把持できる構成
であれば用いることができる。これによって、デジタル
回路基板の側端部からの不要輻射ノイズの発生を抑制す
ることができる。またさらに、前記第1金属板は、前記
デジタル回路基板に含まれるICの放熱器と電気的に接
続させてもよい。これによってICから放熱器に誘導さ
れた高周波電流を第1金属板に導いて第1回路部、即
ち、デジタル回路基板のグランドに戻すことができる。
また、放熱器からの熱も第1金属板に導くことができる
ので、効果的に放熱できる。
【0013】本発明に係るデジタル回路装置は、デジタ
ル回路基板と、絶縁体シートの両面に第1及び第2金属
板を貼り合わせて構成され、前記デジタル回路基板を内
部に包み込んで覆っており、内側に前記第1金属板の面
を向け、外側に前記第2金属板の面を向けた複合金属板
とを備え、前記第1金属板は、前記デジタル回路基板の
第1回路部と第1フィルタ回路を介して電気的に接続さ
れ、前記第1回路部から前記第1フィルタ回路によって
規定される第1周波数以上の高周波帯域の電流が流れ、
前記第2金属板は、前記デジタル回路基板の第2回路部
と第2フィルタ回路を介して電気的に接続され、前記第
2回路部から前記第2フィルタ回路によって規定される
第2周波数以下の低周波数帯域の電流が流れることを特
徴とする。
【0014】また、前記絶縁体シートは、所定の透磁率
以上の透磁率を有する磁性体シートを用いてもよい。磁
性体シートを用いることで第1金属板から外部に向って
放射される不要輻射ノイズを吸収し、減衰させることが
できる。さらに、第2金属板で遮蔽するので、不要輻射
ノイズの発生をより一層抑制することができる。
【0015】さらに、前記第1又は第2フィルタ回路
は、前記第1又は第2金属板と前記デジタル回路基板の
第1又は第2回路部との間に積層型フィルタ回路を挟み
込んで構成してもよい。これによって、第1又は第2回
路部と第1又は第2金属板との接続を容易に構成するこ
とができるとともに、積層型フィルタ回路を容易に交換
することができる。そこで、発生する輻射ノイズの周波
数に合せて、積層型フィルタ素子に含まれるキャパシタ
ンス素子やインダクタンス素子の容量等を変更できるの
で、不要輻射ノイズの発生を効果的に抑制することがで
きる。
【0016】この場合に、前記第1フィルタ回路に用い
る前記積層型フィルタ回路は、静電容量が0.01μF
〜1μFの範囲内である。また、前記第2フィルタ回路
に用いる前記積層型フィルタ回路は、インダクダンスが
1μH〜50μHの範囲内である。
【0017】また、デジタル回路基板の第1回路部及び
第2回路部は、デジタル回路基板のグランドにそれぞれ
接続されていてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るデジタ
ル回路基板について、添付図面を用いて説明する。な
お、実質的に同一の部材には同一の符号を付した。
【0019】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
係るデジタル回路装置について、図1及び図2を用いて
説明する。このデジタル回路装置は、図1に示すよう
に、デジタル回路基板1と、このデジタル回路基板1の
グランド2と第1フィルタ回路であるキャパシタンス素
子4を介して接続された第1金属板6と、グランド2と
第2フィルタ回路であるインダクタンス素子5を介して
接続された第2金属板8aとを備えている。第1金属板
6は、デジタル回路基板1上で、4辺のうちの3辺の長
手方向に短冊状に延在している。また、第2金属板8a
は、デジタル回路基板1と第1金属板6とを内部に包み
込んで覆っている。これによって、デジタル回路基板1
のグランド2からは、高周波帯域の電流は、第1金属板
6に流れ、低周波帯域の電流は第2金属板8aに流れ
る。第1金属板6からは高周波帯域の電流によって輻射
ノイズの放射を生じる場合があるが、デジタル回路基板
1と第1金属板6とを覆っている第2金属板8aで遮蔽
され、グランド2に帰還させることができる。そこで、
高周波帯域の電流による不要輻射ノイズの放射を大幅に
抑制することができる。
【0020】このデジタル回路装置を構成するデジタル
回路基板1の構成について、図2の(a)を用いて説明
する。このデジタル回路基板1は、図2の(a)の断面
図に示すように、デジタル回路基板のグランドパターン
22は、絶縁体23で絶縁され、上面のグランド2との
間を接続部24で接続されている。また、このデジタル
回路基板1は、下面で支持体11によって支持されてい
る。なお、グランド2は、上面の限定された箇所に設け
られている。さらに、デジタル回路基板1の外部機器接
続用端子21は、図1に示すように、第2金属板8aの
外部に露出させている。
【0021】次に、デジタル回路基板1のグランド2と
第1金属板6との接続について、図1と図2の(b)を
用いて説明する。このデジタル回路装置では、図1に示
すように、デジタル回路基板1の上面には、グランド2
と接続用のパターン3が形成されている。このグランド
2と接続用のパターン3との間には第1フィルタ回路の
キャパシタンス素子4が配置されている。また、パター
ン3と第1金属板6とは、図2の(b)の断面図に示す
ように、接続部7を介して接続されている。これによっ
てグラント2と第1金属板6とは第1フィルタ回路であ
るキャパシタンス素子4を介して接続されている。この
グランド2と、第1金属板6と、この間に接続されたキ
ャパシタンス素子4とから構成される高周波フィルタ回
路によって、このキャパシタンス素子4の容量に応じて
規定される所定周波数(第1周波数)以上の高周波帯域
の電流がグランド2から第1金属板6に流れ、デジタル
信号の帰路となってグランドが強化される。
【0022】さらに、デジタル回路基板1のグランド2
と第2金属板8aとの接続について、図1と図2の
(c)を用いて説明する。このデジタル回路基板1の上
面には、上記の第1金属板6用の組とは別に、第2金属
板8a用のもう一組のグランド2と接続用のパターン3
が設けられている。このグランド2と接続用のパターン
3との間には第2フィルタ回路のインダクタンス素子5
が配置されている。また、パターン3と第2金属板8a
とは、図2の(c)の断面図に示すように、接続部9を
介して接続されている。これによってグラント2と第2
金属板6とは第2フィルタ回路であるインダクタンス素
子5を介して接続されている。なお、第2金属板8a
は、図2の各断面図に示すように、蓋部8bと電気的に
接続されている。また、このグランド2と、第2金属板
8aと、この間に接続されたインダクタンス素子5とか
ら構成される高周波フィルタ回路によって、このインダ
クタンス素子5の容量に応じて規定される所定周波数
(第2周波数)以下の低周波帯域の電流のみがグランド
2から第2金属板8aに流れ、高周波帯域の電流は遮断
される。そこで、第1金属板6から輻射ノイズが放射さ
れた場合でも、第1金属板6を覆っている第2金属板8
aでこの輻射ノイズを受け止めることができ、再びグラ
ンドに戻すことができる。
【0023】なお、ここでデジタル回路基板1のグラン
ド2は、デジタル回路基板における回路上でのグランド
に限られることなく、回路の一部であってもよい。例え
ば、高電位側の回路の一部であってもよい。
【0024】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
係るデジタル回路基板について、図3を用いて説明す
る。このデジタル回路装置は、実施の形態1に係るデジ
タル回路装置と比較すると、図3に示すように、デジタ
ル回路基板1を仮想的に区分した場合に、区分された各
領域12に含まれるIC13の信号周波数に対応して、
各領域に設けられた第1フィルタ回路4の第1周波数及
び第2フィルタ回路5の第2周波数が規定されている点
で相違する。これによって、仮想的に区分された各領域
12に含まれるIC13に必要な高周波電流を第1金属
板6を介して流すことができると共に、各領域12ごと
の高周波電流を外部を覆っている第2金属板8a、8b
に流さないように細かく制御することができる。
【0025】具体的には、デジタル回路基板1をそれぞ
れIC13を含むように仮想的に区分する。各領域に設
けられる第1フィルタ回路のキャパシタンス素子4の第
1周波数は、各領域12に含まれるIC12の最低信号
周波数以上の高周波帯域の電流を流すように設定され
る。第2フィルタ回路のインダクタンス素子5の第2種
波数は、各領域12に含まれるIC12の最低信号周波
数未満の低周波帯域の電流を流すように設定される。こ
れによってデジタル回路基板1を仮想的に区分した各領
域ごとのより細かい制御ができる。
【0026】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
係るデジタル回路基板について、図4を用いて説明す
る。このデジタル回路装置は、実施の形態1に係るデジ
タル回路装置と比較すると、図4に示すように、第1金
属板6aがデジタル回路基板1の側端部を挟み込んで把
持しているバネ構造部を有する点で相違する。これによ
って、デジタル回路基板1の側端部から直接放射される
不要輻射ノイズの発生を抑制することができる。
【0027】具体的には、この第1金属板6aは、例え
ば、デジタル回路基板1の側端部を挟みこむことができ
るバネ構造部を有している。なお、バネ構造部に限られ
ず、デジタル回路基板1の側端部を挟みこむことができ
る構成であればよい。また、デジタル回路基板1に設け
られた接続用のパターン3との接続部7は、第1金属板
6aの一部を突起状にして用いてもよい。なお、第2金
属板8a、8b等の他の構成部材は実施の形態1と同様
の構成を用いることができる。
【0028】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
係るデジタル回路基板について、図5を用いて説明す
る。このデジタル回路装置は、実施の形態3に係るデジ
タル回路装置と比較すると、デジタル回路基板の側端部
を挟み込んで把持するバネ構造部を有すると共に、その
周縁部を覆っている点で相違する。また、隅部分は折り
込み部14で覆うことができる。このようにデジタル回
路基板1の4辺の周縁部を全て覆ってしまうことで基板
1から直接の不要輻射ノイズの発生を抑制することがで
きる。なお、この場合には、デジタル回路基板の上面又
は下面に外部機器接続用端子を設けることで、外部機器
との接続を行うことができる。
【0029】(実施の形態5)本発明の実施の形態5に
係るデジタル回路基板について、図6を用いて説明す
る。このデジタル回路装置は、実施の形態3に係るデジ
タル回路装置と比較すると、図6に示すように、デジタ
ル回路基板1に搭載されたICの放熱器が第1金属板6
aと電気的に接続されている点で相違する。これによっ
て、IC13から放熱器15に誘導された高周波電流
は、接続部16を介して第1金属板6aに導かれるた
め、放熱器15からの不要輻射ノイズの放射を抑制する
ことができる。また、放熱器15からの熱を第1金属板
6aに逃がすことができるので、効果的に放熱させるこ
とができる。
【0030】(実施の形態6)本発明の実施の形態6に
係るデジタル回路基板について、図7を用いて説明す
る。このデジタル回路装置は、実施の形態1に係るデジ
タル回路装置と比較すると、図7に示すように、絶縁体
シート25の両面に第1金属板26及び第2金属板28
を貼り合わせて構成される複合金属板を用いて、内側に
デジタル回路基板を包み込んでいる点で相違する。これ
によって、第1金属板26と第2金属板28とを互いの
間の絶縁を保持しながら一体的に構成することができ
る。
【0031】具体的には、このデジタル回路装置では、
図7に示すように、絶縁体シート25の両面に金属箔を
貼り合わせた複合金属板を用いて、デジタル回路基板1
を内部に包み込んで覆っている。この絶縁体シート25
の両面の金属箔のうち、内側の金属箔は第1金属板26
として機能し、外側の金属箔は第2金属板28として機
能する。また、絶縁体シート25の両面のそれぞれに形
成された金属箔からなる第1金属板26及び第2金属板
28とデジタル回路基板1の接続用パターン3とは、図
7の(b)及び(c)の断面図に示すように、折り曲げ
部27、29によってデジタル回路基板1上の接続用パ
ターン3と接続することができる。図7の(b)の場合
には内側の第1金属板26と接続用パターン3とを接続
でき、図7の(c)の場合には第2金属板28と接続用
パターン3とを接続できる。なお、接続の方法はこれに
限定されない。また、絶縁体シート25としては透磁率
の大きな磁性体シートを用いてもよい。磁性体シートを
用いることで第1金属板26から外部に向って放射され
る不要輻射ノイズを吸収し、減衰させることができる。
さらに、第2金属板28で遮蔽するので、不要輻射ノイ
ズの発生をより一層抑制することができる。なお、この
場合には、折り曲げ部27、29をデジタル回路基板1
の上下両面に形成することによって、支持部としての機
能も果たさせることができる。
【0032】(実施の形態7)本発明の実施の形態7に
係るデジタル回路装置について、図8を用いて説明す
る。このデジタル回路装置は、実施の形態3に係るデジ
タル回路装置と比較すると、図8の(a)に示すよう
に、デジタル回路基板1上に接続用パターンを形成する
ことなくグランド2と第1金属板6aとの間に積層型フ
ィルタ回路30を挟み込んで構成している点で相違す
る。これによって、グランド2と第1金属板6aとの接
続を容易に構成することができるとともに、積層型フィ
ルタ回路30を容易に交換することができる。そこで、
積層型フィルタ素子30に含まれるキャパシタンス素子
の容量等を発生する輻射ノイズの周波数に合せて変更で
きるので、不要輻射ノイズの発生を効果的に抑制するこ
とができる。
【0033】次に、この積層型フィルタ回路30につい
て、図8の(b)を用いて説明する。この積層型フィル
タ回路30は、グランド2と第1金属板6aとの間に挟
み込まれている。その構成は、図8の(b)に示すよう
に、キャパシタンス素子34が挟み込まれた金属箔31
から構成されている。なお、ここでは第1金属板6aと
グランド2との間の第1フィルタ回路として積層型フィ
ルタ回路30を用いる場合について説明したが、第2金
属板8aとグランド2との間の第2フィルタ回路として
積層型フィルタ回路を用いてもよい。この積層型フィル
タ回路は、例えば、チップ素子と呼んでもよい。第1フ
ィルタ回路としては、チップキャパシタとも呼ばれ、そ
の静電容量は、0.01μF〜1μFが好ましい。ま
た、第2フィルタ回路としては、チップインダクタとも
呼ばれ、そのインダクタンスは、好ましくは1μH〜5
0μHの範囲内、さらに好ましくは10μH〜40μH
の範囲内である。
【0034】
【発明の効果】本発明に係るデジタル回路装置によれ
ば、デジタル回路基板の第1及び第2回路部とそれぞれ
異なるフィルタ回路を介して接続した第1金属板と第2
金属板とを設けている。これによって、第1回路部から
の高周波帯域の電流は、内側の第1金属板に流れ、第2
回路部から低周波帯域の電流は、デジタル回路基板と第
1金属板とを内部に電気的に非接触で包み込んで覆って
いる外側の第2金属板にそれぞれ流れる。第1金属板か
らは、流れこむ高周波帯域の電流が輻射ノイズとして放
射される場合がある。この場合でも、そのまま外部へと
放射されることなく、デジタル回路基板と第1金属板と
を内部に包み込んで覆っている第2金属板から第2回路
部グランドに戻すことができる。ここでは第1回路部と
第2回路部はデジタル回路基板のグランドとそれぞれ接
続されていてもよい。そこで、外部を覆う金属ケースと
グランドとをそのまま接続した場合に生じる金属ケース
がアンテナ化することによる外部への不要輻射ノイズ放
射を避けることができる。
【0035】また、本発明に係るデジタル回路装置によ
れば、デジタル回路基板を仮想的に区分した場合に各領
域に設けられる第1及び第2フィルタ回路の第1及び第
2周波数は、上記各領域に含まれるICの信号周波数に
対応して規定されている。これによって、第1及び第2
金属板に流す電流の周波数帯域を細かく制御することが
できる。
【0036】さらに、本発明に係るデジタル回路装置に
よれば、第1金属板をデジタル回路基板の側端部を挟み
込んで把持するバネ構造部を有するものとすることによ
って、構成が容易になると共に、デジタル回路基板の側
端部からの不要輻射ノイズの発生を抑制できる。
【0037】また、本発明に係るデジタル回路装置によ
れば、絶縁体シートの両面に第1及び第2金属板を貼り
合わせて構成される複合金属板を用いてデジタル回路基
板を内側に包み込んでいる。このような構成によって第
1金属板と第2金属板とを互いの絶縁を保持しながら一
体的に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るデジタル回路基
板の平面概略図である。
【図2】 (a)は、図1のA−A’線に沿った断面図
であり、(b)は、図1のB−B’線に沿った断面図で
あり、(c)は、図1のC−C’線に沿った断面図であ
る。
【図3】 本発明の実施の形態2に係るデジタル回路基
板の平面概略図である。
【図4】 本発明の実施の形態3に係るデジタル回路基
板の平面概略図である。
【図5】 本発明の実施の形態4に係るデジタル回路基
板を構成するデジタル回路と第1金属板との構成を示す
断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態5に係るデジタル回路基
板を構成するデジタル回路と第1金属板との構成を示す
斜視図である。
【図7】 (a)は、本発明の実施の形態6に係るデジ
タル回路基板の平面概略図であり、(b)は、(a)の
D−D’線に沿った断面図であり、(c)は、(a)の
E−E’線に沿った断面図である。
【図8】 (a)は、本発明の実施の形態7に係るデジ
タル回路基板の部分断面図であり、(b)は、(a)の
第1金属板に挟み込んだフィルタ素子の断面図である。
【図9】 (a)は、従来のデジタル回路基板の平面概
略図であり、(b)は、(a)のF−F’線に沿った断
面図である。
【符号の説明】
1 デジタル回路基板 2 グランド 3 接続用パターン 4 キャパシタンス素子 5 インダクタンス素子 6、6a、6b 第1金属板 7 接続部 8a、8b 第2金属板 9 接続部 11 支持部 12 仮想分割領域 13 IC 14 折り込み部 15 放熱器 16 接続部 21 端子部 22 グランドパターン 23 絶縁体 24 接続部 25 絶縁体シート 26 第1金属板 27 折り曲げ部 28 第2金属板 29 折り曲げ部 30 積層型フィルタ回路 31 金属箔 32 絶縁体 34 キャパシタンス素子 51 基板 52 グランド 58a、58b 金属ケース 59 接続部 61 支持部 71 端子部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 秀之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E321 AA01 AA32 BB44 GG05 5J024 AA01 DA03 DA25 DA32 EA01 EA02 EA08

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル回路基板と、 前記デジタル回路基板の第1回路部と第1フィルタ回路
    を介して電気的に接続され、前記第1部分から前記第1
    フィルタ回路によって規定される第1周波数以上の高周
    波帯域の電流が流れる第1金属板と、 前記デジタル回路基板と前記第1金属板とを内側に電気
    的に非接触で包み込んで覆っており、前記デジタル回路
    基板の第2回路部と第2フィルタ回路を介して電気的に
    接続され、前記第2回路部から前記第2フィルタ回路に
    よって規定される第2周波数以下の低周波数帯域の電流
    が流れる第2金属板とを備えたことを特徴とするデジタ
    ル回路装置。
  2. 【請求項2】 前記第1フィルタ回路は、前記第1金属
    板と前記第1回路部との間にキャパシタンス素子を接続
    して構成されることを特徴とする請求項1に記載のデジ
    タル回路装置。
  3. 【請求項3】 前記第2フィルタ回路は、前記第2金属
    板と前記第2回路部との間にインダクタンス素子を接続
    して構成されることを特徴とする請求項1に記載のデジ
    タル回路装置。
  4. 【請求項4】 前記デジタル回路基板を所定の領域ごと
    に仮想的に区分した場合に、前記区分された各領域に設
    けられる前記第1フィルタ回路の第1周波数及び前記第
    2フィルタ回路の第2周波数は、前記各領域に含まれる
    ICの信号周波数に対応して規定されていることを特徴
    とする請求項1から3のいずれか一項に記載のデジタル
    回路装置。
  5. 【請求項5】 前記第1金属板は、前記デジタル回路基
    板の側端部を挟み込んで把持するバネ構造部を有するこ
    とを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の
    デジタル回路装置。
  6. 【請求項6】 前記第1金属板は、前記デジタル回路基
    板の側端部を挟み込んで把持するバネ構造部を有すると
    共に、前記デジタル回路基板の側端部全部を覆っている
    ことを特徴とする請求項5に記載のデジタル回路装置。
  7. 【請求項7】 前記第1金属板は、前記デジタル回路基
    板に含まれるICの放熱器と電気的に接続していること
    を特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のデ
    ジタル回路装置。
  8. 【請求項8】 デジタル回路基板と、 絶縁体シートの両面に第1及び第2金属板を貼り合わせ
    て構成され、前記デジタル回路基板を内部に包み込んで
    覆っており、内側に前記第1金属板の面を向け、外側に
    前記第2金属板の面を向けた複合金属板とを備え、 前記第1金属板は、前記デジタル回路基板の第1回路部
    と第1フィルタ回路を介して電気的に接続され、前記第
    1回路部から前記第1フィルタ回路によって規定される
    第1周波数以上の高周波帯域の電流が流れ、 前記第2金属板は、前記デジタル回路基板の第2回路部
    と第2フィルタ回路を介して電気的に接続され、前記第
    2回路部から前記第2フィルタ回路によって規定される
    第2周波数以下の低周波数帯域の電流が流れることを特
    徴とするデジタル回路装置。
  9. 【請求項9】 前記絶縁体シートは、所定の透磁率以上
    の透磁率を有する磁性体シートからなることを特徴とす
    る請求項8に記載のデジタル回路装置。
  10. 【請求項10】 前記第1又は第2フィルタ回路は、前
    記第1又は第2金属板と前記デジタル回路基板の前記第
    1及び第2回路部との間に積層型フィルタ回路を挟み込
    んで構成されることを特徴とする請求項1から9のいず
    れか一項に記載のデジタル回路装置。
  11. 【請求項11】 前記第1フィルタ回路に用いる前記積
    層型フィルタ回路は、静電容量が0.01μF〜1μF
    の範囲内にあることを特徴とする請求項10に記載のデ
    ジタル回路装置。
  12. 【請求項12】 前記第2フィルタ回路に用いる前記積
    層型フィルタ回路は、インダクダンスが1μH〜50μ
    Hの範囲内にあることを特徴とする請求項10に記載の
    デジタル回路装置。
  13. 【請求項13】 前記第1及び第2回路部は、前記デジ
    タル回路基板のグランドにそれぞれ接続されていること
    を特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の
    デジタル回路装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011124503A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Nec Corp 電子装置及びノイズ抑制方法

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