JP2003168631A - 固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents
固体電解コンデンサ及びその製造方法Info
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Abstract
業性、経済性に優れた製造方法を提供。 【解決手段】 化成皮膜を形成したエッチドアルミ陽極
箔を、a)脱ドープされたポリアニリン含有溶液及びド
ーパント含有溶液中に、順次、浸漬、乾燥するか、b)
脱ドープされたポリアニリンと、水溶液中のpKa値が
2.5〜4の有機カルボン酸との含有溶液中に、浸漬、
乾燥して、導電性のポリアニリン層を形成した後、3,
4−エチレンジオキシチオフェンを化学酸化重合して、
ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)層を形成
し、導電性のポリアニリン層及びポリ(3,4−エチレ
ンジオキシチオフェン)層を固体電解質としたコンデン
サである。また、巻回型コンデンサにも適用できる。
Description
サとその製造方法に関し、より詳しくは、導電性のポリ
アニリン層及びポリ(3,4−エチレンジオキシチオフ
ェン)層からなる固体電解質が形成された固体電解コン
デンサとその製造方法に関する。
用いた固体電解コンデンサが、種々提案されている。
ポリアニリン、ポリフラン、ポリアセチレン、またはポ
リチオフェンないしはポリ(アルキルチオフェン)等の
誘導体ポリマーが提案されている。
膜を形成した陽極金属上に、3,4−エチレンジオキシ
チオフェンモノマーを化学酸化重合して、ポリ(3,4
−エチレンジオキシチオフェン)層を固体電解質とする
コンデンサが開示されており、優れた電気特性を示すコ
ンデンサが得られると記載されている。
属を、3,4−エチレンジオキシチオフェンモノマーと
酸化剤である第二鉄塩との含有溶液に、浸漬、加熱させ
て、化学酸化重合させる工程で、化成皮膜を化学的に損
傷したり、また、残存する微量の鉄不純物により、化成
皮膜の耐電圧が低下することにより、コンデンサの耐電
圧も低下してしまうという解決すべき点が残されてい
た。
圧性の優れた固体電解コンデンサとその製造方法を提供
することである。
した結果、化成皮膜を形成した陽極弁作用金属上に、導
電性のポリアニリン層及びポリ(3,4−エチレンジオ
キシチオフェン)層からなる固体電解質を形成させるこ
とにより、上記問題を解決し得ることを見出し、本発明
を完成するに至った。
陽極弁作用金属上に固体電解質を形成させてなる固体電
解コンデンサにおいて、該化成皮膜上に、導電性のポリ
アニリン層及びポリ(3,4−エチレンジオキシチオフ
ェン)層からなる固体電解質が形成されてなることを特
徴とする固体電解コンデンサとその製造方法である。
を形成した陽極弁作用金属上に、導電性のポリアニリン
層及びポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)層
からなる固体電解質が形成されてなるものである。
は、アルミニウム、タンタル、ニオブまたはチタンから
なる群から選ばれる1種があげられ、焼結体または箔の
形状で用いられる。
極弁作用金属の種類、形状により、チップ型または巻回
型のいずれとすることができる。
アルミニウム箔の場合には、化成皮膜を形成したエッチ
ドアルミニウム箔と、対向陰極箔とを、セパレータを介
して巻回させて、コンデンサ素子として用い、巻回型コ
ンデンサとすることができる。
法により製造される。なお、本発明は、以下の製造方法
により、なんら限定されない。
第1態様は、化成皮膜を形成した陽極弁作用金属を、脱
ドープされたポリアニリンを含有する溶液及びドーパン
トを含有する溶液中に、順次、浸漬、乾燥させて、導電
性のポリアニリン層を形成させ、ついで、3,4−エチ
レンジオキシチオフェンモノマーを化学酸化重合して、
ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)層を形成
し、導電性のポリアニリン層及びポリ(3,4−エチレ
ンジオキシチオフェン)層からなる固体電解質を形成さ
せるものである。
て、陽極弁作用金属として、タンタル焼結体を用いたチ
ップ型コンデンサの場合について、以下に説明する。
孔体を陽極とし、アジピン酸アンモニウム水溶液等中
で、電解酸化により、化成処理して、化成皮膜を形成し
たタンタル焼結体とする。
れたポリアニリンを含有する溶液に、浸漬、乾燥させ、
ついで、ドーパントを含有する溶液中に、浸漬、乾燥さ
せて、導電性のポリアニリン層を形成させる。
ニリンを含有する溶液は、例えば、シンサティックメタ
ル誌(第18巻、第285頁)に示された方法に準じて
調製した、脱ドープ、または脱ドープ後に還元処理され
たポリアニリンを、N−メチルピロリドン(以下、「N
MP」と記す)等の有機溶媒に溶解させたものである。
ーパントとを、同一溶液中で混合させた場合、ドーピン
グ反応により、不溶性の導電性のポリアニリンが沈殿す
る。このため、本発明の製造方法の第1態様では、脱ド
ープされたポリアニリンを含有する溶液及びドーパント
を含有する溶液を、別々に調合した後、コンデンサ素子
を、脱ドープされたポリアニリンを含有する溶液及びド
ーパントを含有する溶液に、順次、浸漬、乾燥させて、
導電性のポリアニリン層を形成させる。
オキシチオフェン及びパラトルエンスルホン酸第二鉄を
溶解させた溶液中に、上記陽極弁作用金属を浸漬した
後、加熱、乾燥し、化学酸化重合させて、ポリ(3,4
−エチレンジオキシチオフェン)層を形成させて、導電
性のポリアニリン層及びポリ(3,4−エチレンジオキ
シチオフェン)層からなる固体電解質を形成させたタン
タル焼結体コンデンサ素子を得る。
ペースト及び銀ペーストを塗布して、加熱、乾燥し、カ
ーボン層及び銀層を形成して、陰極層を形成させる。つ
いで、陽極リード部に、溶接等により陽極引出し端子
を、陰極リード部に、導電性ペースト等により陰極引出
し端子を取り付ける。
を用いて、該コンデンサ素子を封止し、電圧を印加し
て、エージング等を行い、本発明の固体電解コンデンサ
を完成する。
方法の第2態様は、化成皮膜を形成した陽極弁作用金属
を、脱ドープされたポリアニリンとドーパントである有
機カルボン酸とを含有する溶液中に、浸漬、乾燥させ
て、導電性のポリアニリン層を形成させ、ついで、3,
4−エチレンジオキシチオフェンを化学酸化重合して、
ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)層を形成
し、導電性のポリアニリン層及びポリ(3,4−エチレ
ンジオキシチオフェン)層からなる固体電解質を形成さ
せるものである。
でのpKa値が2.5〜4である有機カルボン酸をドー
パントとして用いた場合、脱ドープされたポリアニリン
と該有機カルボン酸とを、同一溶液中で混合しても、ド
ーピング反応が生じず、沈澱が形成せず安定な溶液とな
るという知見に基く。
て、陽極弁作用金属として、エッチドアルミニウム箔を
用いた巻回型コンデンサの場合について、以下に説明す
る。
グし、粗面化させて、エッチドアルミニウム箔とした
後、陽極リードを、溶接等により接続させる。次に、ア
ジピン酸アンモニウム水溶液等中、電解酸化により、化
成処理して、化成皮膜を形成したエッチドアルミニウム
箔とする。
向アルミニウム陰極と、上記アルミニウム箔とを、マニ
ラ紙等をセパレータとして、巻回した後、熱処理して、
コンデンサ素子を準備する。
リアニリンと、水溶液中のpKa値が2.5〜4である
有機カルボン酸とを含有する溶液中に、浸漬、乾燥させ
て、導電性のポリアニリン層を形成させる。
有機カルボン酸としては、マロン酸、フタル酸、フマル
酸、クエン酸等があげられる。
また化成皮膜の欠陥部の修復能を有しているので、化成
皮膜をほとんど損傷することなく、耐電圧を向上させる
という本発明の目的に最適である。
たコンデンサ素子を、3,4−エチレンジオキシチオフ
ェンとパラトルエンスルホン酸第二鉄とを溶解させたブ
タノール溶液中に、浸漬した後、加熱、乾燥して、化学
酸化重合によるポリ(3,4−エチレンジオキシチオフ
ェン)層を形成させて、導電性のポリアニリン層及びポ
リ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)層からなる
固体電解質を形成させたコンデンサ素子を得る。
ースに入れ、以下、公知の方法により、エポキシ樹脂等
を用いて、該ケースを封口し、電圧を印加して、エージ
ング等を行い、本発明の固体電解コンデンサを完成す
る。
中でのpKa値が2.5〜4である有機カルボン酸を、
ドーパントとして用いることにより、脱ドープされたポ
リアニリンと有機カルボン酸とを含有する溶液中に、コ
ンデンサ素子を、一回浸漬させるだけで、導電性のポリ
アニリン層を形成することができ、工程を簡略化するこ
とができ、作業性、経済性が、特に優れている。
形成させた導電性のポリアニリン層で保護されているの
で、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)の化
学酸化重合の際、化成皮膜を損傷し難い。したがって、
本発明のコンデンサは、化成皮膜上に、ポリ(3,4−
エチレンジオキシチオフェン)を、直接化学酸化重合さ
せた、従来のコンデンサと比べ、優れた耐電圧性を有し
ている。
程で製造することができ、かつ、ポリ(3,4−エチレ
ンジオキシチオフェン)層を固体電解質とする、従来の
コンデンサと比べ、化成皮膜を損傷することなく、耐電
圧性に優れたコンデンサを得ることができる。
例に基き、説明する。実施例中、「%」は「質量%」を
表す。なお、本発明は、実施例により、なんら限定され
ない。
たエッチドアルミニウム箔(縦10mm×横10mm)
を用い、該箔に、陽極リードを溶接させた後、アジピン
酸アンモニウム10%水溶液中、電圧45Vで化成処理
して、表面に化成皮膜を形成したエッチドアルミニウム
箔のコンデンサ素子を準備した。
gを含有する水溶液に、過硫酸アンモニウム11.4g
を含有する水溶液を滴下させ、生成した沈殿を、ろ別、
乾燥させて、導電性のポリアニリンの黒色粉末を得た。
次に、アンモニア水50ml中に、該粉末4g及びヒド
ラジン1水和物4gを入れ、攪拌した後、ろ別、乾燥さ
せて、脱ドープされたポリアニリンの黒色粉末を得た。
ついで、NMP50%及びブタノール50%の溶液に、
所定量の脱ドープされたポリアニリンを溶解させて、脱
ドープされたポリアニリン0.3%のNMP−ブタノー
ル溶液を得た。
MP−ブタノール溶液中に、先に準備したコンデンサ素
子を、1分間、浸漬した後、温度100℃で5分間、乾
燥した。ついで、ドーパントであるパラトルエンスルホ
ン酸0.5%エタノール溶液中に、3分間、浸漬した
後、温度100℃で5分間、乾燥させて、導電性のポリ
アニリン層を形成させたコンデンサ素子を得た。
チレンジオキチオフェン10%メタノール溶液中に、1
分間、浸漬し、ついで、パラトルエンスルホン酸第二鉄
10%水溶液中に、5分間、浸漬した後、温度150℃
で30分間、熱処理した。該操作を、10回、繰返し
て、ポリ(3,4−エチレンジオキチオフェン)層を形
成させて、化成皮膜上に、導電性のポリアニリン層及び
ポリ(3,4−エチレンジオキチオフェン)層からなる
固体電解質を形成させた。
トを塗布して、加熱、乾燥し、陰極層を形成した。次
に、陽極リード部に、溶接等により陽極引出し端子を、
陰極リード部に、導電性ペースト等により陰極引出し端
子を取り付けた。
デンサ素子を封止した後、電圧20Vを印加し、エージ
ングして、固体電解コンデンサ(定格電圧16V×定格
静電容量10μF)を完成した。
20Hzでの静電容量(以下「C」と記す。)、120
Hzでの誘電損失(以下「tanδ」と記す。)、及び
100kHzでの等価直列抵抗(以下「ESR」と記
す。)を測定した。また、電圧0.5V/分で昇圧しな
がら印加し、化成皮膜が破壊される電圧を測定して、破
壊電圧とした。結果を表1に示す。
リン0.3%のNMP−ブタノール溶液の代りに、NM
Pに、脱ドープされたポリアニリン及びクエン酸(pK
a2.87)の所定量を溶解させて調製した、脱ドープ
されたポリアニリン0.3%−クエン酸0.2%のNM
P溶液中に、実施例1と同様にして準備したコンデンサ
素子を、1分間、浸漬した後、温度100℃で5分間、
乾燥し、導電性のポリアニリン層を形成させた。
(3,4−エチレンジオキチオフェン)層を形成させ、
以下、実施例1と同様にして、導電性のポリアニリン層
及びポリ(3,4−エチレンジオキチオフェン)層を固
体電解質とする固体電解コンデンサ(定格電圧16V×
定格静電容量10μF)を完成した。
同様にして、初期特性及び破壊電圧を測定した。結果を
表1に示す。
せたエッチドアルミニウム箔を用い、該箔に、陽極リー
ドを、カシメ付けにより接続させた後、アジピン酸アン
モニウム10%水溶液中、電圧45Vで化成処理して、
表面に化成皮膜を形成した陽極箔を得た。次に、陰極リ
ードを溶接させた対向アルミニウム箔と、該陽極箔との
間に、厚さ50μmのマニラ紙をセパレータとして挟
み、円筒状に巻き取り、ついで、温度400℃で30分
間、熱処理して、マニラ紙を炭化させ、コンデンサ素子
を準備した。
ポリアニリン0.3%−クエン酸0.2%のNMP溶液
中に、先に準備したコンデンサ素子を、1分間、浸漬し
た後、温度100℃で5分間、乾燥し、導電性のポリア
ニリン層を形成させた。
コンデンサ素子を、3,4−エチレンジオキチオフェン
5%メタノール溶液中に、1分間、浸漬し、ついで、パ
ラトルエンスルホン酸第二鉄10%水溶液中に、5分
間、浸漬した後、温度100℃で2時間、熱処理した。
該操作を、5回、繰返して、ポリ(3,4−エチレンジ
オキチオフェン)層を形成させ、導電性のポリアニリン
層及びポリ(3,4−エチレンジオキチオフェン)層か
らなる固体電解質を形成させたコンデンサ素子を得た。
(直径6mmφ×高さ7mm)に、上記コンデンサ素子
を入れ、エポキシ樹脂を用いて、該ケースを封口した
後、電圧16Vを印加して、エージングし、導電性のポ
リアニリン層及びポリ(3,4−エチレンジオキチオフ
ェン)層を固体電解質とする固体電解コンデンサ(定格
電圧16V×定格静電容量22μF)を完成した。
同様にして、初期特性及び破壊電圧を測定した。結果を
表1に示す。
ン層を形成させず、ポリ(3,4−エチレンジオキチオ
フェン)層のみを形成させた以外は、実施例1と同様に
して、ポリ(3,4−エチレンジオキチオフェン)層を
固体電解質とする固体電解コンデンサ(定格電圧16V
×定格静電容量10μF)を完成した。
同様にして、初期特性及び破壊電圧を測定した。結果を
表2に示す。
ン層を形成させず、ポリ(3,4−エチレンジオキチオ
フェン)層のみを形成させた以外は、実施例3と同様に
して、ポリ(3,4−エチレンジオキチオフェン)層を
固体電解質とする固体電解コンデンサ(定格電圧16V
×定格静電容量22μF)を完成した。
同様にして、初期特性及び破壊電圧を測定した。結果を
表2に示す。
リ(3,4−エチレンジオキチオフェン)を直接化学酸
化重合させた、従来の固体電解コンデンサ(比較例1,
2)は、破壊電圧が低く、信頼性に劣るのに対し、導電
性のポリアニリン層及びポリ(3,4−エチレンジオキ
チオフェン)層を固体電解質とする、本発明の固体電解
コンデンサ(実施例1〜3)は、破壊電圧が高く、信頼
性に優れていることがわかる。
工程で製造することができ、かつ、ポリ(3,4−エチ
レンジオキシチオフェン)層のみを固体電解質とする、
従来のコンデンサと比べ、化成皮膜が損傷することな
く、耐電圧が高く、信頼性に優れている。
形成させた導電性のポリアニリン層で保護されているの
で、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)の化
学酸化重合の際、化成皮膜を損傷し難い。
漬、乾燥の簡単な操作により、導電性のポリアニリン層
を形成させた後、化学酸化重合によりポリ(3,4−エ
チレンジオキチオフェン)層を形成させるだけで、コン
デンサを作製することができ、簡便な方法により、耐電
圧性の優れたコンデンサを得ることができる。
a値が2.5〜4である有機カルボン酸を、ドーパント
として用いることにより、脱ドープされたポリアニリン
と有機カルボン酸とを含有する溶液中に、コンデンサ素
子を、一回浸漬させるだけで、導電性のポリアニリン層
を形成することができ、工程を簡略化することができ、
作業性、経済性が、特に優れている。
である有機カルボン酸を、ドーパントとして用いた場
合、該カルボン酸は、穏和な有機酸であり、また化成皮
膜の欠陥部の修復能を有しているので、化成皮膜をほと
んど損傷することなく、耐電圧を向上させるのに最適で
ある。
Claims (8)
- 【請求項1】 化成皮膜を形成した陽極弁作用金属上に
固体電解質を形成させてなる固体電解コンデンサにおい
て、該化成皮膜上に、導電性のポリアニリン層及びポリ
(3,4−エチレンジオキシチオフェン)層からなる固
体電解質が形成されてなることを特徴とする固体電解コ
ンデンサ。 - 【請求項2】 陽極弁作用金属が、アルミニウム、タン
タル、ニオブまたはチタンからなる群から選ばれる1種
であることを特徴とする請求項1に記載の固体電解コン
デンサ。 - 【請求項3】 陽極弁作用金属が、エッチドアルミニウ
ム箔であり、かつ陽極弁作用金属と、対向陰極箔とが、
セパレータを介して、巻回されてなることを特徴とする
請求項1に記載の固体電解コンデンサ。 - 【請求項4】 化成皮膜を形成した陽極弁作用金属を、
脱ドープされたポリアニリンを含有する溶液及びドーパ
ントを含有する溶液中に、順次、浸漬、乾燥させて、導
電性のポリアニリン層を形成させ、ついで、3,4−エ
チレンジオキシチオフェンを化学酸化重合して、ポリ
(3,4−エチレンジオキシチオフェン)層を形成し、
導電性のポリアニリン層及びポリ(3,4−エチレンジ
オキシチオフェン)層からなる固体電解質を形成させる
ことを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。 - 【請求項5】 化成皮膜を形成した陽極弁作用金属を、
脱ドープされたポリアニリンとドーパントである有機カ
ルボン酸とを含有する溶液中に、浸漬、乾燥させて、導
電性のポリアニリン層を形成させ、ついで、3,4−エ
チレンジオキシチオフェンを化学酸化重合して、ポリ
(3,4−エチレンジオキシチオフェン)層を形成し、
導電性のポリアニリン層及びポリ(3,4−エチレンジ
オキシチオフェン)層からなる固体電解質を形成させる
ことを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。 - 【請求項6】 陽極弁作用金属が、アルミニウム、タン
タル、ニオブまたはチタンからなる群から選ばれる1種
であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載
の固体電解コンデンサの製造方法。 - 【請求項7】 陽極弁作用金属が、エッチドアルミニウ
ム箔であり、かつ陽極弁作用金属と、対向陰極箔とを、
セパレータを介して巻回させることを特徴とする請求項
4または請求項5に記載の固体電解コンデンサの製造方
法。 - 【請求項8】 有機カルボン酸の水溶液中のpKa値
が、2.5〜4であることを特徴とする請求項5〜請求
項7のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001369508A JP2003168631A (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001369508A JP2003168631A (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003168631A true JP2003168631A (ja) | 2003-06-13 |
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ID=19178887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001369508A Pending JP2003168631A (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003168631A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014007401A (ja) * | 2012-05-31 | 2014-01-16 | Japan Carlit Co Ltd | 固体電解コンデンサ製造用導電性高分子分散液及びそれを用いて作製した固体電解コンデンサ |
JP2015046633A (ja) * | 2005-09-13 | 2015-03-12 | ハー.ツェー.スタルク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングH.C. Starck GmbH | 高公称電圧を有する電解質キャパシタを製造する方法 |
-
2001
- 2001-12-04 JP JP2001369508A patent/JP2003168631A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015046633A (ja) * | 2005-09-13 | 2015-03-12 | ハー.ツェー.スタルク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングH.C. Starck GmbH | 高公称電圧を有する電解質キャパシタを製造する方法 |
JP2014007401A (ja) * | 2012-05-31 | 2014-01-16 | Japan Carlit Co Ltd | 固体電解コンデンサ製造用導電性高分子分散液及びそれを用いて作製した固体電解コンデンサ |
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