JP2003168579A - 放電ランプ点灯装置、自動車用前照灯装置 - Google Patents

放電ランプ点灯装置、自動車用前照灯装置

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JP2003168579A JP2001364600A JP2001364600A JP2003168579A JP 2003168579 A JP2003168579 A JP 2003168579A JP 2001364600 A JP2001364600 A JP 2001364600A JP 2001364600 A JP2001364600 A JP 2001364600A JP 2003168579 A JP2003168579 A JP 2003168579A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型でかつ安価な高圧放電ランプ点灯装置を
提供する。 【解決手段】 この高圧放電ランプ点灯装置は、バッテ
リ21からの電源供給により駆動されてMHz帯の高周
波で発振する高周波インバータ22と、この高周波イン
バータ22に接続されたコンデンサC2、チョークコイ
ルL1、コンデンサC3,C4等を有し高周波インバー
タ22を所定の共振周波数で動作させる共振回路23
と、この共振回路23に接続され、ダイオードD1、抵
抗R1、コンデンサC3、サイダックS、昇圧トランス
L2の1次側コイルなどからなり、コンデンサC3の充
放電を繰り返すよう発振する発振回路24と、この発振
回路24のコンデンサC3から放電された電圧を昇圧す
る昇圧トランスL2、ダイオードD2等を有する昇圧回
路25と、この昇圧回路25により昇圧された電圧(起
動電圧)の供給によって始動される放電ランプ1とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】例えばメタルハライドランプ
などの高圧放電ランプを始動し点灯させる放電ランプ点
灯装置、自動車用前照灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、放電ランプを直流点灯させた
り矩形波や正弦波などの低周波交流にて放電ランプを点
灯させる点灯装置があるが、この種の点灯装置には、放
電ランプを起動するために、出力段にトランスを挿入す
ることでパルス状の高電圧を印加することが一般的に行
われている。
【0003】このようにトランスを用いる場合、トラン
スとしては、高電圧を発生させるために非常に大きな巻
数比のものが必要であり、かつ出力電流自体も多く流す
ため巻線材の断面を大きくする必要があることから、非
常に大きな形状のものを用意する必要があった。この理
由で、ランプ電力(電流)別に専用品をラインアップし
て商品化されるトランスもある。
【0004】また、このような点灯装置の場合、パルス
状高電圧により発生するグロー放電は、非常に短時間し
か維持されず、かつこの放電電流の極性が印加されたパ
ルスの共振振動波形に従い交互に切り替わり、これが原
因でアーク転移が誘発されるために同一起点へ電荷を集
中させることが難しいという問題がある。
【0005】このため、単発パルスでは、放電ランプの
起動をしくじる恐れがあり、従来、このような点灯装置
には、複数のパルスを印加し始動確率をあげる手法がと
られていた。また、高電圧パルス自体や、この不安定な
グロー放電の状態が、周囲機器にノイズを放射し、誤動
作を誘発する場合があった。
【0006】このため、パルス発生用トランスを閉磁路
にしたり、出力段全てをシールド処理したりするといっ
た対策を講じる必要があった。
【0007】一方、放電ランプは、近年、自動車用前照
灯などにも適用され、前照灯自体の小型に伴ない放電ラ
ンプ点灯装置の内部回路も小型化する上で高周波点灯が
検討されている。
【0008】しかし、上記トランス方式の点灯装置を高
周波点灯用として用いるためには、始動回路にトランス
を組み込むことになり、これでは、トランス自体のL値
を非常に小さくしなければ不可能である。
【0009】しかし、L値の小さなトランスを用いる
と、必要な高電圧を得るのが困難であり、仮に高電圧が
得られたとしても、原理的に非常に細いパルスとなって
しまい実用的な始動性を確保できない。
【0010】出力段の共振を利用して開放電位をあげる
ことも検討されているが、共振回路を構成する複数の素
子の性能バラツキもあり、最新の高効率ランプを起動で
きるほど安定して高い電位を確保することは難しい。
【0011】また、出力段の共振コイルを高電圧印加用
トランスと共用することも検討されているが、上記と同
じ理由で、比較的低周波よりの大きなL値を必要とする
モノでしか実現が不可能である。しかし、低周波よりの
周波数帯域では、アコースティックレゾナンスの問題が
あり、FM変調等回避策は検討されているものの、近年
の小型化された高効率ランプでは、500kHz付近で
あってもアコースティックレゾナンス領域が広がってい
るため、実用化へは至っていない。
【0012】高周波点灯方式へ対応する始動方式として
は、特開平5−258874号公報に、多段整流昇圧回
路を用いた直流充電方式が提案されている。
【0013】ここで提案されている直流充電方式の場
合、高周波出力を直接多段整流昇圧し、この高電圧を抵
抗などの減流素子を介して出力段の共振用コンデンサに
充電することによりランプ起動を行っている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方式では、直結された多段整流昇圧回路の高電圧整流素
子の特性から、少なくともMHz帯の高周波ではロスが
大きすぎて実用にならない。このため、上記のようにア
コースティックレゾナンス回避策を吟味しなければ実用
性がない。
【0014】また、上記従来方式では、起動後も整流素
子に電流が流れ続けることから、効率が悪く、周波数が
高い程、発熱による破損の恐れがある。
【0015】さらに、上記従来方式の場合、共振用コン
デンサに充電することから、共振コンデンサとして耐圧
が非常に大きなものを使用する必要があり、装置の大型
化・コストアップが伴うことになる。
【0016】また、従来方式によりランプを起動させる
場合、大容量の共振コンデンサに充電された電荷が直接
ランプに流入するため、電極へのダメージが大きくラン
プの寿命に悪影響をおよぼす恐れがある。また、大容量
の共振コンデンサへ充電することから、ランプを起動で
きる電位まで昇圧するための充電時間が非常に長くなっ
てしまうという欠点もある。
【0017】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、小型でかつ高性能な自動車用前照灯装
置、放電ランプ点灯装置を提供することを目的としてい
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために請求項1記載の発明は、放電ランプと;この放電
ランプを点灯させるための電源を供給する電源装置と;
この電源装置からの電圧供給により駆動されて1.1M
Hz以上の高周波で前記放電ランプを点灯させる高周波
点灯安定回路と;前記放電ランプと直列に接続されたコ
ンデンサを含み、前記高周波点灯安定回路を所定の共振
周波数で動作させる共振回路と;この共振回路に接続さ
れ、発振により充放電を繰り返す発振回路と;この発振
回路の発振により発生した電圧を昇圧、整流し、前記コ
ンデンサへ充電して前記放電ランプにアーク放電を発生
させる昇圧整流回路と;を具備したことを特徴としてい
る。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載の放
電ランプ点灯装置と;前記放電ランプ点灯装置の放電ラ
ンプを収容し前記放電ランプより発光された光の照射方
向に指向性を持たせるための反射カバーおよびレンズ部
を有する自動車用前照灯本体と;を具備したことを特徴
としている。
【0020】本発明では、高周波点灯安定回路の電源と
は別に、発振により充放電を繰り返す発振回路を設け、
この発振回路の発振により発生した電圧を昇圧整流回路
が昇圧、整流し、共振回路のコンデンサへ充電して放電
ランプにアーク放電を発生させて放電ランプを始動す
る。
【0021】すなわち、放電ランプ始動時に、高周波点
灯安定回路の出力側に設けた発振回路が発振してパルス
状電圧を発生し、この電圧が昇圧整流回路により昇圧さ
れてコンデンサに充電される。そして、このコンデンサ
に直列接続された放電ランプの両端の直流高電位の電位
が数百ボルトに低下した瞬間に、このコンデンサを経由
して高周波電力が放電ランプヘ流入しアーク放電が発生
し、放電ランプが点灯する。その後、放電ランプの両端
の電位は低下する。この電位が発振回路の発振電圧以下
に低下した時点で、整流昇圧回路の動作は自動的に停止
するが、このときは高周波点灯安定回路側から放電ラン
プへ電力が継続的に供給されるので、放電ランプの点灯
は維持される。
【0022】また、本発明では、ランプ点灯周波数をM
Hz帯にすることにより、アコースティックレゾナンス
を回避できると共に、放電ランプと直列に容量の小さな
コンデンサを挿入可能になる。このコンデンサを整流昇
圧回路の充電用コンデンサとして共用することにより、
始動回路の小型化・ローコスト化、ランプ起動時間の短
縮が可能になる。また、整流昇圧回路の構成として、発
振回路で発生した電圧を昇圧する昇圧用トランスと整流
回路(抵抗、コンデンサなどからなる回路)とを別個に
設けることにより、整流昇圧回路の昇圧段の数を少なく
できる。これに伴なって放電ランプ起動後の昇圧動作停
止が容易になり、昇圧部分の発熱やロスは皆無となる。
【0023】さらに、コンデンサ自体が低容量化できる
ことから、起動に要する時間が非常に短く、かつ放電ラ
ンプへのダメージも少なくできる。
【0024】メインの高周波点灯安定回路の共振用コン
デンサと並列に放電抵抗を設置すれば、直流が充電され
ることもなくなり、コンデンサ耐圧を上げる必要もなく
なる。この放電抵抗は、上記昇圧トランス前段の発振回
路における整流素子経由の抵抗でも代用可能である。た
だし、この場合、放電ランプに印加される直流高電圧が
放電ランプを貫通し共振コンデンサに充電される電荷を
放電できる方向、つまり、整流ループと同一方向にする
必要がある。
【0025】これにより、本発明では、MHz帯の超高
周波点灯を行う高圧放電ランプ点灯装置を小型でかつ安
価に実現でき、これを用いる自動車用前照灯装置につい
ても小型でかつ安価に構成できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一つの実施
の形態の自動車用前照灯装置の構成を示す斜視図、図2
は図1の自動車用前照灯装置に装着されている放電ラン
プ点灯装置としての高圧放電ランプ点灯装置の構成を示
す平面図、図3は図2の高圧放電ランプ点灯装置の回路
構成を示す図である。
【0027】図1に示すように、この自動車用前照灯装
置は、反射鏡14、前面カバー15、反射板カバーとし
ての反射鏡14およびレンズ部としての前面カバー15
により形成された筐体内部に格納された放電ランプ本体
(図2参照)とその点灯回路(図3参照)を有してい
る。放電ランプ本体に内蔵する放電ランプ1としては、
例えばメタルハライドランプなどの高圧放電ランプが用
いられている。
【0028】反射鏡14は、プラスチックスの成形によ
って異形の回転放物面に形成され、頂部背面から、放電
ランプ本体を着脱するように構成されている。前面カバ
ー15は、透明性のプラスチックスの成形によりプリズ
ムまたはレンズが一体に形成されており、反射鏡14の
前面開口部に気密に装着されている。
【0029】図2に示すように、放電ランプ本体は、放
電ランプ1を封止部2bで固定した外管11、口金1
2、絶縁チューブ13などを有している。
【0030】外管11は紫外線カット性能を備えてお
り、その内部に放電ランプ1が収納されている。外管1
1の両端は放電ランプ1の封止部2bにそれぞれ固定さ
れているが、内部は気密ではなく、外気に連通してい
る。放電ランプ1の一方の封止部2bは、口金12に植
立されている。他端から導出された外部リード5は、外
管11に平行に配置されており、先端は口金12内に導
入されて図示しない端子に接続されている。この外部リ
ード5の周囲は絶縁チューブ13で覆われている。
【0031】放電ランプ1による光照射方向は、絶縁チ
ューブ13と反対側の方向になる。この際、絶縁チュー
ブ13をセラミックスチューブで構成し、このセラミッ
クスチューブを黒色などに着色することも有効である。
黒色のセラミックスチューブによれば、放電ランプ1か
らの光が反射しにくいため、光の乱反射によるグレアを
抑制することができる。グレアの抑制は自動車用前照灯
装置に対して特に有効である。セラミックスチューブの
黒色化は、金属酸化物の塗布、焼成などにより実施可能
である。
【0032】この高圧放電ランプ点灯装置の放電ランプ
点灯回路は、図3に示すように、回路各部に電源を供給
する電源装置としてのバッテリ21と、このバッテリ2
1からの電源供給により駆動されて1.1MHz以上、
例えば2MHz〜3MHz程度の高周波で発振する高周
波インバータ22と、この高周波インバータ22の出力
端に接続され、高周波インバータ22を所定の共振周波
数で動作させる共振回路23と、共振回路23に接続さ
れ、ダイオードD1、抵抗R1、コンデンサC3、サイ
ダックS、昇圧トランスL2の1次側コイルなどからな
り、発振によりコンデンサC3の充放電を繰り返すよう
構成された発振回路24と、この発振回路24の発振に
より発生した電圧を昇圧する昇圧回路25と、この昇圧
回路25により昇圧された電圧(起動電圧)の供給によ
ってアーク放電を発生し起動および点灯する放電ランプ
1と、高周波インバータ22へ正弦波信号を出力するこ
とで高周波インバータ22を駆動する駆動回路26とを
備えている。
【0033】自動車には、一般に電源装置として直流1
2Vあるいは24Vの電圧を各部に供給するバッテリー
21が用いられており、自動車用前照灯にはこの電源装
置が利用される。この他、電源装置として、交流電流を
整流した整流化直流電源を用いてもよい。バッテリ21
と並列に接続された電解コンデンサC1は、直流電圧の
平滑化を行うためのものである。
【0034】高周波インバータ22は、主スイッチング
としての2つのFETQ1,Q2を交互に駆動するハー
フブリッジ型インバータである。
【0035】共振回路23は、コンデンサC2、チョー
クコイルL1、コンデンサC3、C4などから構成さ
れ、ランプ安定点灯時のインピーダンスにマッチングす
る共振回路である。この共振回路23と制御回路26と
高周波インバータ22等で高周波点灯安定回路が構成さ
れている。
【0036】発振回路24の抵抗R1は、メインの高周
波点灯安定回路の共振用のコンデンサC3と並列に接続
され、放電抵抗として機能する。これにより、コンデン
サC3に直流が充電されることがなくなり、コンデンサ
C3に低耐圧のものが使用できるようになった。
【0037】昇圧回路25は、発振回路24により駆動
される昇圧トランスL2とダイオードD2からなり、昇
圧トランスL2により約20kVo−p程度までに昇圧
されたパルス状電圧が直流電位として組み上げられてコ
ンデンサC4に充電されて放電ランプ1に印加されて放
電ランプ1を始動する。つまり、この昇圧回路25と発
振回路24にてランプ起動回路が構成される。これら発
振回路24と昇圧回路25の昇圧トランスL2を含む高
電圧充電回路としては、大豆大の小型なもので実現でき
る。
【0038】駆動回路26は、例えば10V〜20V程
度の振幅の正弦波信号を高周波インバータ22へ出力し
高周波インバータ22を駆動する。
【0039】続いて、この高圧放電ランプ点灯装置の動
作を説明する。この高圧放電ランプ点灯装置では、放電
ランプ始動時に、高周波点灯安定回路の出力側におい
て、サイダックS等からなる発振回路24が発振してパ
ルス状電圧が昇圧トランスL2の1次側コイルに発生す
る。これにより、昇圧トランスL2が駆動されて、昇圧
トランスL2の2次側のコイルに約20kVo−p程度
に昇圧されたパルス状電圧が発生し、ダイオードD2を
通じてコンデンサC4に充電される。そして、このコン
デンサC4に直列接続された放電ランプ1の両端の直流
高電位の電位が数百ボルトに低下した瞬間に、このコン
デンサC4を経由して高周波電力が放電ランプ1ヘ流入
しアーク放電が発生し、放電ランプ1が点灯し、その瞬
間、放電ランプ1の両端の電位は低下する。
【0040】この電位が上記サイダックSの発振電圧以
下に低下した時点で、昇圧回路25の動作は自動的に停
止するが、このときは高周波点灯安定回路側から放電ラ
ンプ1へ電力が継続的に供給されるので、放電ランプ1
の点灯は維持される。
【0041】このようにこの実施形態の自動車用前照灯
装置および高圧放電ランプ点灯装置によれば、放電ラン
プ1を高周波点灯させるにあたり、ランプ点灯用主電源
としての共振回路23とは別に単独で発振する発振回路
24とその発振電圧を昇圧する昇圧回路25とを設けた
ことで直流高電圧重畳回路のロスをなくし、1.1MH
z以上、例えば2MHz〜3MHzの超高周波領域で高
圧放電ランプ1を点灯させることができる。
【0042】また、昇圧回路25の昇圧トランスL2と
して約20KVo−pを発生するようなカスタム製品を
使用することで整流段を1段(ダイオードD1とコンデ
ンサC4のみ)にでき、装置の小型化を実現することが
できる。また、超高周波点灯を行うことで放電ランプ1
と直列接続される充電用コンデンサC4も小型なものを
使用でき、装置の小型化を実現できる。
【0043】すなわち、本実施形態によれば、放電ラン
プ点灯回路の小型化・ローコスト化、ランプ起動時間の
短縮、ランプダメージの低減および超高周波点灯を実現
することができる。
【0044】この結果、小型でかつ安価な高圧放電ラン
プ点灯装置および自動車用前照灯を提供することができ
る。
【0045】なお、上記実施形態では、昇圧トランスL
2での昇圧比を大きくし放電ランプ1の起動電圧まで昇
圧するような昇圧トランスL2を用いたことでダイオー
ドD1を通じて1個のコンデンサC4だけに直接充電し
放電ランプ1を起動するよう構成したが、装置の汎用化
を考え、数kVo−p程度の昇圧能力のある汎用の昇圧
トランスL2を用いて、不足分の電圧を多段構成の整流
回路(ダイオード、コンデンサ等)で補うような昇圧回
路を構成してもよい。
【0046】すなわち、この場合、図2に示すように、
放電ランプ点灯回路の昇圧回路28を、汎用の昇圧トラ
ンスL2の後端にダイオードD2〜D5とコンデンサC
4,C6〜C9等を多段接続したコッククロフト式の多
段昇圧回路として構成する。なお、コンデンサC4,C
6〜C9等は、共振回路23の一部としても機能する。
【0047】この高圧放電ランプ点灯回路では、高周波
点灯安定回路の出力側に、サイダックS等からなる発振
回路24により駆動される昇圧トランスL2により、例
えば約2kVo−p程度までに昇圧されたパルス状電圧
が、コッククロフト式の多段昇圧回路28にて直流電位
としてほぼ20kV程度まで組み上げられる。
【0048】この多段昇圧回路28の奇数段側のコンデ
ンサ(コンデンサC4,C7,C9)を放電ランプ1と
直列接続になるように挿入したことで、放電ランプ1の
両端の直流高電位の電位が数百ボルトに低下した瞬間
に、これらコンデンサC4,C7,C9を経由して高周
波電力が放電ランプ1ヘ流入しアーク放電が発生し、そ
の瞬間、放電ランプ1両端の電位は低下する。
【0049】この電位が上記サイダックSの発振電圧以
下に低下した時点で、昇圧回路28の動作は自動的に停
止するが、このときは高周波点灯安定回路側から放電ラ
ンプ1へ電力が継続的に供給される状態にあり、放電ラ
ンプ1の点灯状態は維持される。
【0050】このように昇圧回路28を汎用の昇圧トラ
ンスL2とコッククロフト式の多段昇圧回路との組み合
わせで構成したことで、汎用の昇圧トランスL2を用い
て少ない整流段数で整流昇圧回路を安価に構成できる。
【0051】また、超高周波点灯を行うことで直列接続
される充電用コンデンサC4,C6〜C9に小型なもの
を利用でき、装置を小型化することができる。すなわ
ち、放電ランプ点灯回路を小型でかつ安価に実現するこ
とができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、MHz帯の超高周波で放電ランプを点灯さ
せる放電ランプ点灯装置を小型でかつ安価に提供するこ
とができる。
【0053】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の放電ランプ点灯装置を用いることで小型でかつ安価
な自動車用前照灯装置を提供することができる。
【0054】すなわち、本発明によれば、小型でかつ安
価な放電ランプ点灯装置および自動車用前照灯装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用前照灯装置の一構成例を示す
斜視図である。
【図2】図1の自動車用前照灯装置に用いられる放電ラ
ンプ本体を示す図である。
【図3】図1の自動車用前照灯装置に用いられる放電ラ
ンプ点灯装置の回路構成を示す図である。
【図4】図3の高圧放電ランプ点灯装置の他の実施形態
を示す図である。
【符号の説明】
1……放電ランプ 14……反射鏡 15……前面カバー 21……バッテリ 22……高周波インバータ 23……共振回路 24……発振回路 25……昇圧回路 26……駆動回路 28……コッククロフト式多段昇圧回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA13 AC02 AC11 BA03 BB09 CA05 CA16 DD02 DD04 GA02 GA05 GB12 GC04 3K083 AA04 AA15 AA45 AA76 AA77 AA91 BA05 BC16 BC33 BC42 BC47 CA33

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電ランプと;この放電ランプを点灯さ
    せるための電源を供給する電源装置と;この電源装置か
    らの電圧供給により駆動されて1.1MHz以上の高周
    波で前記放電ランプを点灯させる高周波点灯安定回路
    と;前記放電ランプと直列に接続されたコンデンサを含
    み、前記高周波点灯安定回路を所定の共振周波数で動作
    させる共振回路と;この共振回路に接続され、発振によ
    り充放電を繰り返す発振回路と;この発振回路の発振に
    より発生した電圧を昇圧、整流し、前記コンデンサへ充
    電して前記放電ランプにアーク放電を発生させる昇圧整
    流回路と;を具備した放電ランプ点灯装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の放電ランプ点灯装置と;前
    記放電ランプ点灯装置の放電ランプを収容し前記放電ラ
    ンプより発光された光の照射方向に指向性を持たせるた
    めの反射カバーおよびレンズ部を有する自動車用前照灯
    本体と;を具備したことを特徴とする自動車用前照灯装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007200793A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Mitsubishi Electric Corp 高圧放電灯点灯装置

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JP2007200793A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Mitsubishi Electric Corp 高圧放電灯点灯装置

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