JP2003168454A - 燃料電池の冷却装置 - Google Patents

燃料電池の冷却装置

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JP2003168454A
JP2003168454A JP2001366128A JP2001366128A JP2003168454A JP 2003168454 A JP2003168454 A JP 2003168454A JP 2001366128 A JP2001366128 A JP 2001366128A JP 2001366128 A JP2001366128 A JP 2001366128A JP 2003168454 A JP2003168454 A JP 2003168454A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料電池の冷却水循環回路の異常を速やか且つ
確実に検知することができる燃料電池の冷却装置を提供
する。 【解決手段】冷却装置1は、循環往き管6と燃料電池2
の冷却水路3と循環戻り管8とからなる冷却水循環回路
20内に、ポンプ4により冷却水を循環させることによ
って、発電に伴って発熱する燃料電池2を冷却する。コ
ントローラ12は、入水圧センサ10の検出圧力(Pi
n)と出水圧センサ11の検出圧力(Pout)の差圧(Δ
P)が、予め定められた差圧上限値を超えたときに冷却
水路3の閉塞異常を報知し、該差圧(ΔP)が予め定め
られた差圧下限値よりも小さくなったときに冷却水循環
回路3の漏水異常を報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池に設けら
れた冷却水路に冷却水を供給し、発電に伴って発熱する
燃料電池を冷却する燃料電池の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池においては、燃料極に供給され
る燃料ガス(水素ガス等)と空気極に供給される空気に
含まれる酸素の電気化学反応により、発電が行なわれ
る。そして、発電時には、反応ガスが有する化学エネル
ギーのうち、電気エネルギーとして取出される分以外は
熱として放出されるが、放出される熱により燃料電池が
過熱状態となると、出力電圧の低下等の弊害が生じる。
【0003】そこで、従来より、燃料電池を構成するス
タック内に冷却水路を設け、ポンプにより、該冷却水路
に循環往き管を介して冷却水を供給すると共に、該冷却
水路から排出される冷却水を循環戻り管を介して回収す
る冷却装置を備えることによって、発電時に生じる熱を
除去して燃料電池の運転温度を適正な範囲に保つように
していた。
【0004】しかし、冷却水路と循環往き管と循環戻り
管とからなる冷却水循環回路に閉塞や漏水等の異常が生
じると、冷却水路に供給される冷却水の流量が減少し、
燃料電池の冷却が不十分となって燃料電池が過熱状態と
なる。そこで、スタックの温度を検出し、スタックの温
度が所定の過熱検知温度以上となったときに、過熱異常
の報知を行なうようにした燃料電池装置が知られてい
る。
【0005】しかし、スタックの過熱異常は、必ずしも
冷却水循環回路の異常のみによって生じるものではな
く、燃料電池の周囲温度の上昇や燃料電池自体の故障に
よっても生じ得る。そのため、スタックの検出温度によ
る場合には、冷却水循環回路の異常のみを区別して検知
することができず、異常報知があった場合に異常の原因
を解析する必要があるという不都合があった。
【0006】また、冷却水路の入口側と出口側の冷却水
の温度差を検出し、該温度差が所定の判定値以下となっ
たときに、冷却水循環回路の異常が生じたと判断するよ
うにした燃料電池装置も知られている。
【0007】しかし、冷却水路の入口側と出口側の冷却
水の温度差により冷却水循環回路の異常を検知する場合
は、温度センサの精度特性上、誤検知を防止するために
前記判定値をあるレベル以下に設定することはできな
い。そのため、冷却水循環回路の故障が生じても、スタ
ックの発熱量の増加が小さい場合は検出される温度差が
前記判定値以下とならず、冷却水循環回路の故障を検知
することができなかった。
【0008】さらに、このように冷却水の温度を検出す
る場合には、過熱状態となったスタックから冷却水に熱
が伝達されるまでにある程度時間を要するため、冷却水
循環回路の異常を速やかに検知することができないとい
う不都合があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記不都合
を解消し、燃料電池の冷却水循環回路の異常を速やか且
つ確実に検知することができる燃料電池の冷却装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであり、燃料電池の内部に設け
られた冷却水路の入口と循環往き管を介して接続される
と共に該冷却水路の出口と循環戻り管を介して接続され
たポンプを有し、該ポンプにより該循環往き管から該冷
却水路を経由して該循環戻り管へと冷却水を循環させる
ことによって、発電に伴って発熱する前記燃料電池を冷
却する燃料電池の冷却装置の改良に関する。
【0011】そして、前記冷却水路の入口付近における
冷却水の供給圧力を検出する入水圧センサと、前記冷却
水路の出口付近における冷却水の排出圧力を検出する出
水圧センサと、前記ポンプを所定流量に応じた送水能力
で作動させた状態における該入水圧センサの検出圧力と
該出水圧センサの検出圧力とに基づいて、前記循環往き
管と前記冷却水路と前記循環戻り管とからなる冷却水循
環回路の異常の有無を検知する異常検知手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0012】かかる本発明によれば、前記ポンプを前記
所定流量に応じた能力で作動させた場合、前記冷却水循
環回路に異常がなければ、前記入水圧センサの検出圧力
と前記出水圧センサの検出圧力は、前記所定流量に応じ
たほぼ一定値となる。それに対して、前記冷却水循環回
路の閉塞や漏水等の異常が生じると、異常の内容と異常
の発生箇所に応じて、前記冷却水路の入口への冷却水の
供給圧と前記冷却水路の出口からの冷却水の排出圧力が
前記一定値に対して増減する。
【0013】そして、前記入水圧センサの検出圧力と前
記出水圧センサの検出圧力は、前記冷却水循環回路の異
常の発生に応じて直ちに変化する。そのため、前記異常
検知手段は、前記入水圧センサの検出圧力と前記出水圧
センサの検出圧力とに基づいて、前記冷却水循環回路の
異常を速やかに検知することができる。
【0014】また、前記異常検知手段は、前記入水圧セ
ンサの検出圧力と前記出水圧センサの検出圧力との差圧
が、前記所定流量に応じて予め定められた圧力範囲から
逸脱したときに、前記冷却水循環回路が異常状態にある
と判断することを特徴とする。
【0015】かかる本発明において、前記冷却水路を冷
却水が通過する際には、圧損により必ず差圧が生じる
が、この差圧は前記冷却水路を通過する冷却水の流量に
応じて変化する。そのため、前記冷却水循環回路に漏水
異常が生じて前記冷却水路を通過する冷却水が減少する
と、前記差圧は正常時よりも小さくなる。また、前記冷
却水路の途中で閉塞が生じると、冷却水の供給が妨げら
れる前記冷却水路の入口側の圧力が高くなるため、前記
差圧は正常時よりも大きくなる。
【0016】したがって、前記異常検知手段は、前記入
水圧センサの検出圧力と前記出水圧センサの検出圧力の
差圧が前記圧力範囲から逸脱したときに、前記冷却水循
環回路が異常状態にあると判断することができる。
【0017】また、前記異常検知手段は、前記差圧が前
記圧力範囲の上限を超えたときに、前記冷却水路の閉塞
異常が生じていると判断する処理と、前記差圧が前記圧
力範囲の下限よりも小さくなったときに、前記冷却水路
の漏水異常が生じていると判断する処理とのうち、少な
くともいずれか一方の処理を行なうことを特徴とする。
【0018】かかる本発明によれば、前記異常検知手段
により前記冷却水路の閉塞異常の有無と漏水異常の有無
とのうちの少なくともいずれか一方が判断される。そし
て、これにより、異常要因と異常箇所を特定して検知す
ることができるため、異常に対する処理を容易にするこ
とができる。
【0019】また、前記異常検知手段は、前記入水圧セ
ンサの検出圧力が前記所定流量に応じて予め定められた
第1の上限入力圧よりも高く、且つ、前記出水圧センサ
の検出圧力が前記所定流量に応じて予め定められた上限
出力圧よりも高いときに、前記循環戻り管の閉塞異常が
生じていると判断する処理と、前記入水圧センサの検出
圧力が前記所定流量に応じて予め定められた第2の上限
入力圧よりも高く、且つ、前記出水圧センサの検出圧力
が前記所定流量に応じて予め定められた下限出力圧より
も低いときに、前記冷却水路の閉塞異常が生じていると
判断する処理とのうち、少なくともいずれか一方の処理
を行なうことを特徴とする。
【0020】かかる本発明によれば、前記循環戻り管の
閉塞異常が生じると、前記循環往き管から前記冷却水路
への冷却水の供給と前記冷却水路から前記循環戻り管へ
の冷却水の供給とが妨げられる。そのため、前記冷却水
路の入口付近の圧力は正常時よりも高くなると共に、前
記冷却水路の出口付近の圧力も正常時より高くなる。し
たがって、前記異常検知手段は、前記入水圧センサの検
出圧力が前記第1の上限入力圧よりも高く、且つ、前記
出水圧センサの検出圧力が前記上限出力圧よりも高くな
ったときに、前記循環戻り管の閉塞異常が生じていると
判断することができる。
【0021】また、前記冷却水路の閉塞異常が生じる
と、前記循環往き管から前記冷却水路への冷却水の供給
が妨げられる。そのため、前記冷却水路の入口付近の圧
力は正常時よりも高くなるが、冷却水が流れなくなる前
記冷却水路の出口付近の圧力は正常時よりも低くなる。
したがって、前記異常検知手段は、前記入水圧センサの
検出圧力が前記第2の上限入力圧よりも高く、且つ、前
記出水圧センサの検出圧力が前記下限出力圧よりも低く
なったときに、前記冷却水路の閉塞異常が生じていると
判断することができる。
【0022】そして、これにより、前記異常検知手段
は、前記循環戻り管の閉塞異常と前記冷却水路の閉塞異
常を特定して検知することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本実施の形態の一例について、図
1〜図4を参照して説明する。図1は本実施の形態にお
ける燃料電池の冷却装置の構成図、図2〜図4は、図1
に示した燃料電池の冷却装置における異常検知処理の実
行フローチャートである。
【0024】図1を参照して、燃料電池の冷却装置1
(以下、単に冷却装置1という)は、燃料電池2を構成
するスタック(図示しない)内に設けられた冷却水路3
に冷却水を供給して発電時に燃料電池2から生じる熱を
除去し、燃料電池2の発電温度を適正な範囲に保つもの
である。
【0025】そして、冷却装置1は、ポンプ4、ポンプ
4と冷却水路3の入口5を連通する循環往き管6、ポン
プ4と冷却水路3の出口7とを連通する循環戻り管8、
循環戻り管8の途中に設けられたラジエータ9、冷却水
路3の入口5付近における冷却水の供給圧力を検出する
入水圧センサ10、冷却水路3の出口7付近における冷
却水の排出圧力を検出する出水圧センサ11、及びマイ
クロコンピュータ等により構成されて冷却装置1の全体
の作動を制御するコントローラ12(本発明の異常検知
手段の機能を含む)を備えている。
【0026】コントローラ12は、ポンプ4を作動させ
ることによって、循環往き管6と冷却水路3と循環戻り
管8とからなる冷却水循環回路20内に冷却水を循環さ
せ、ポンプ4の駆動モータ(図示しない)の回転数を変
更することによって、冷却水の循環流量を制御する。
【0027】そして、コントローラ12は、燃料電池2
の発電量に応じて冷却水の循環流量を制御し、これによ
り燃料電池2の発電温度を適正な範囲に保つようにして
いる。しかし、冷却水循環回路20において閉塞や漏水
等の異常が生じると、ポンプを所定の目標循環流量に応
じた能力で作動させても、実際に冷却水路3に供給され
る冷却水の流量が該目標循環流量よりも少なくなり、燃
料電池2の冷却が不十分となる。
【0028】そして、このように燃料電池2の冷却が不
十分になると、燃料電池2が過熱状態となって出力電圧
の低下等の弊害が生じ、この状態を放置すれば過熱が進
んで燃料電池2の発電能力が更に低下する。そこで、コ
ントローラ12は、冷却水循環回路20の異常の有無を
検知し、冷却水循環回路20の異常を検知したときに異
常の報知を行なって、使用者に修理を促すようにしてい
る。以下、図2〜図4に示したフローチャートに従っ
て、コントローラ12による冷却水循環回路20の異常
の検知処理について説明する。
【0029】コントローラ12は、図2のSTEP1で
燃料電池2の発電量に応じて冷却水の目標流量(Fcm
d)を決定し、該目標流量(Fcmd)を得るために必要な
回転数を指示する信号をポンプ4の駆動モータに出力し
て冷却運転を開始する。
【0030】次のSTEP2で、コントローラ12は、
図1(b)に示した正常時の冷却水の流量と冷却水路3
の入口5側と出口7側の差圧との相関データマップに、
目標流量(Fcmd)を適用して、冷却水が目標流量(Fc
md)で循環回路20内を循環した状態における差圧(P
rd)を求める。なお、図1(b)に示した相関データマ
ップは、コントローラ12に備えられたメモリ(図示し
ない)に予め記憶されている。
【0031】そして、STEP3で、コントローラ12
は、正常時の差圧(Prd)に基づいて、正常時の差圧上
限値(Prd_max)と差圧下限値(Prd_min)を設定す
る。なお、差圧下限値(Prd_min)から差圧上限値(P
rd_max)までの範囲が、本発明の予め定められた圧力範
囲に相当する。
【0032】同様にして、コントローラ12は、STE
P4で、正常時の冷却水流量と冷却水路3の入口5への
冷却水の供給圧力との相関データマップ(図示しない)
に、目標流量(Fcmd)を適用して、目標流量(Fcmd)
で冷却水が循環回路20を循環した状態における入口圧
力(Prin)を求める。なお、正常時における冷却水の
流量と冷却水路3の入口5への冷却水の供給圧力との相
関データマップは、コントローラ12に備えられたメモ
リに予め記憶されている。
【0033】そして、STEP5で、コントローラ12
は、正常時の入口圧力(Prin)に基づいて、正常時の
入口圧力の上限値(Prin_max、本発明の第1の上限入
力圧及び第2の上限入力圧に相当する)と下限値(Pri
n_min)を設定する。
【0034】また、STEP6で、コントローラ13
は、冷却水流量と正常時の冷却水路3の出口7からの冷
却水の排出圧力との相関データマップ(図示しない)
に、目標流量(Fcmd)を適用して、目標流量(Fcmd)
で冷却水が循環回路20を循環した状態における正常時
の出口圧力(Prout)を求める。なお、正常時における
冷却水流量と冷却水路3の出口7からの冷却水の排出圧
力との相関データマップは、コントローラ12に備えら
れたメモリに予め記憶されている。
【0035】そして、STEP7で、コントローラ12
は、正常時の出口圧力(Prout)に基づいて、正常時の
出口圧力の上限値(Prout_max、本発明の上限出力圧に
相当する)と下限値(Prout_min、本発明の下限出力圧
に相当する)を設定する。
【0036】このようにして、コントローラ12は、目
標流量(Fcmd)に応じた差圧の上限値(Prd_max)と
下限値(Prd_min)、目標流量(Fcmd)に応じた正常
時の入口圧力の上限値(Prin_max)と下限値(Prin_m
in)、目標流量(Fcmd)に応じた正常時の出口圧力の
上限値(Prout_max)と下限値(Prout_min)を設定す
る。
【0037】そして、図3のSTEP8で、コントロー
ラ12は、入水圧センサ10の検出圧力(Pin)と出水
圧センサ11の検出圧力(Pout)との差圧(ΔP)を
算出し、次のSTEP9で、該差圧(ΔP)が差圧の上
限値(Prd_max)を超えているか否かを判断する。
【0038】ここで、差圧(ΔP)が上限値(Prd_ma
x)を超えているときは、冷却水路3に閉塞が生じて入
口5への冷却水の供給が妨げられているために、入口5
への冷却水の供給圧力が高くなっていると判断すること
ができる。そのため、この場合は、STEP9からST
EP20に分岐して、コントローラ12は冷却水路3の
閉塞異常が生じていることを報知する。なお、異常の報
知は、異常ランプの点灯、ディスプレイへの表示、ブザ
ーの鳴動等により行なわれる。
【0039】次のSTEP10では、コントローラ12
は、差圧(ΔP)が差圧の下限値(Prd_min)よりも小
さくなっているか否かを判断する。ここで、差圧(Δ
P)が下限値(Prd_min)よりも小さいときは、冷却水
路3の途中箇所で漏水が生じて冷却水路3を通過する冷
却水の流量が減少していると判断することができる。そ
のため、この場合は、STEP10からSTEP30に
分岐して、コントローラ12は冷却水路3の漏水異常が
生じていることを報知する。
【0040】次のSTEP11では、コントローラ12
は、入水圧センサ10の検出圧力(Pin)が入口圧力の
上限値(Prin_max)を超えているか否かを判断する。
そして、入水圧センサ10の検出圧力(Pin)が上限値
(Prin_max)を超えていたときは、STEP40に分
岐して、出水圧センサ11の検出圧力(Pout)が出口
圧力の上限値(Pr out_max)を超えているか否かを判
断する。
【0041】ここで、入水圧センサ10の検出圧力(P
in)が入口圧力の上限値(Prin_max)を超え、且つ、
出水圧センサ11の検出圧力(Pout)が出口圧力の上
限値(Prout_max)を超えているときは、冷却水路3の
下流側の循環戻り管8内で閉塞が生じ、冷却水路3への
冷却水の供給が妨げられていると判断することができ
る。そのため、この場合は、STEP40からSTEP
45に分岐して、コントローラ12は、循環戻り管8の
閉塞異常を報知する。
【0042】一方、入水圧センサ10の検出圧力(Pi
n)が入口圧力の上限値(Prin_max)を超え、且つ、出
水圧センサ11の検出圧力(Pout)が出口圧力の上限
値(Prout_max)以下であるときは、冷却水路3の途中
箇所で閉塞が生じて冷却水路3の入口5への冷却水の供
給が妨げられ、入口5付近の供給圧力が高まっていると
判断することができる。そのため、この場合は、STE
P40からSTEP41に進んで、コントローラ12は
冷却水路3の閉塞異常を報知する。
【0043】次に、STEP11で、入水圧センサ10
の検出圧力(Pin)が入口圧力上限値(Prin_max)以
下であるときは、図4のSTEP12に進んで、コント
ローラ12は、出水圧センサ11の検出圧力(Pout)
が出口圧力の下限値(Prout_min)よりも低くなったか
否かを判断する。
【0044】そして、出水圧センサ11の検出圧力(P
out)が出口圧力の下限値(Prout_min)よりも低いと
きは、STEP50に分岐して、入水圧センサ10の検
出圧力(Pin)が入口圧力の下限値(Prin_min)より
も低いか否かを判断する。
【0045】ここで、出水圧センサ11の検出圧力(P
out)が出口圧力の下限値(Prout_min)よりも低く、
且つ、入水圧センサ11の検出圧力(Pin)が入口圧力
の下限値(Prin_min)以上のときは、冷却通路3の入
口5への冷却水の供給圧力が正常で、出口7への冷却水
の排出圧力が低下しているので、冷却水路3又は循環戻
り管8の漏水異常が生じていると判断することができ
る。そのため、この場合は、STEP50からSTEP
51に進んで、コントローラ12は冷却水路3又は循環
戻り管8の漏水異常が生じていることを報知する。
【0046】また、出水圧センサ11の検出圧力(Pou
t)が出口圧力の下限値(Prout_min)よりも低く、且
つ、入水圧センサ10の検出圧力(Pin)が入口圧力下
限値よりも低いときは、循環往き管6の閉塞や、冷却水
路3の漏水等、様々な要因が考えられ、異常の内容を特
定することが困難である。そこで、この場合は、STE
P50からSTEP55に分岐し、コントローラ12は
冷却水循環回路20の異常が生じていることを異常要因
及び異常個所を特定せずに報知する。
【0047】以上説明したように、コントローラ12
は、入水圧センサ10の検出圧力(Pin)と出水圧セン
サ11の検出圧力(Pout)に基づいて、冷却水循環回
路20の異常を検知するが、入水圧センサ10の検出圧
力(Pin)と出水圧センサ11の検出圧力(Pout)
は、冷却水の循環流量の変化や冷却水の供給圧力の変化
に応じて瞬時に変化する。そのため、コントローラ12
は、冷却水循環回路20の異常を速やかに検知して報知
することができる。
【0048】また、コントローラ12は、冷却水循環回
路20の異常を、異常要因と異常個所を特定して報知す
る。そのため、メンテナンス作業者は、トラブルシュー
ティングの手法により冷却水循環回路20の異常要因と
異常箇所を特定する必要がなく、報知された異常要因と
異常箇所に応じた適切な修理を速やかに行なうことがで
きる。
【0049】なお、本実施の形態では、入水圧センサ1
0の検出圧力(Pin)と出水圧センサ11の検出圧力
(Pout)との差圧(ΔP)に基づいて冷却水循環回路
20の異常を検知する処理(図3のSTEP8〜STE
P10)と、入水圧センサ10の検出圧力(Pin)を入
口圧量の下限値(Prin_min)及び上限値(Prin_max)
と比較すると共に、出水圧センサ11の検出圧力(Pou
t)を出口圧力下限値(Prout_min)及び出口圧力上限
値(Prout_max)と比較することによって冷却水循環回
路20の異常を検知する処理(図3のSTEP11,S
TEP40及び図4のSTEP12,STEP50)の
双方を行なっている。
【0050】そして、これにより、冷却水循環回路20
の異常要因と異常個所をより詳細に特定して検知した
が、いずれか一方の処理のみを行なう場合であっても本
発明の効果を得ることができる。
【0051】また、冷却水循環回路20の異常を検知し
たときに、異常発生の報知のみを行い、異常要因と異常
箇所を特定して報知を行なわない場合であっても本発明
の効果を得ることができる。
【0052】また、本実施の形態では、本発明の第1の
上限入力圧と第2の上限入力圧を共に入口圧力の上限値
(Prin_max)に設定したが、これらを異なる値に設定
してもよい。
【0053】また、冷却水循環回路20の異常を検知し
たときに、異常の報知を行なわずに、例えば燃料電池の
作動を強制的に停止する場合にも、本発明の効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷却装置の構成図。
【図2】図1に示した冷却装置における異常検知処理の
フローチャート。
【図3】図1に示した冷却装置における異常検知処理の
フローチャート。
【図4】図1に示した冷却装置における異常検知処理の
フローチャート。
【符号の説明】
1…冷却装置、2…燃料電池、3…冷却水路、4…ポン
プ、5…冷却水路の入口、6…循環往き管、7…冷却水
路の出口、8…循環戻り管、9…ラジエータ、10…入
水圧センサ、11…出水圧センサ、12…コントロー
ラ、20…冷却水循環回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料電池の内部に設けられた冷却水路の入
    口と循環往き管を介して接続されると共に該冷却水路の
    出口と循環戻り管を介して接続されたポンプを有し、該
    ポンプにより該循環往き管から該冷却水路を経由して該
    循環戻り管へと冷却水を循環させることによって、発電
    に伴って発熱する前記燃料電池を冷却する燃料電池の冷
    却装置において、 前記冷却水路の入口付近における冷却水の供給圧力を検
    出する入水圧センサと、前記冷却水路の出口付近におけ
    る冷却水の排出圧力を検出する出水圧センサと、前記ポ
    ンプを所定流量に応じた送水能力で作動させた状態にお
    ける該入水圧センサの検出圧力と該出水圧センサの検出
    圧力とに基づいて、前記循環往き管と前記冷却水路と前
    記循環戻り管とからなる冷却水循環回路の異常の有無を
    検知する異常検知手段とを備えたことを特徴とする燃料
    電池の冷却装置。
  2. 【請求項2】前記異常検知手段は、前記入水圧センサの
    検出圧力と前記出水圧センサの検出圧力との差圧が、前
    記所定流量に応じて予め定められた圧力範囲から逸脱し
    たときに、前記冷却水循環回路が異常状態にあると判断
    することを特徴とする請求項1記載の燃料電池の冷却装
    置。
  3. 【請求項3】前記異常検知手段は、前記差圧が前記圧力
    範囲の上限を超えたときに、前記冷却水路の閉塞異常が
    生じていると判断する処理と、前記差圧が前記圧力範囲
    の下限よりも小さくなったときに、前記冷却水路の漏水
    異常が生じていると判断する処理とのうち、少なくとも
    いずれか一方の処理を行なうことを特徴とする請求項2
    記載の燃料電池の冷却装置。
  4. 【請求項4】前記異常検知手段は、前記入水圧センサの
    検出圧力が前記所定流量に応じて予め定められた第1の
    上限入力圧よりも高く、且つ、前記出水圧センサの検出
    圧力が前記所定流量に応じて予め定められた上限出力圧
    よりも高いときに、前記循環戻り管の閉塞異常が生じて
    いると判断する処理と、 前記入水圧センサの検出圧力が前記所定流量に応じて予
    め定められた第2の上限入力圧よりも高く、且つ、前記
    出水圧センサの検出圧力が前記所定流量に応じて予め定
    められた下限出力圧よりも低いときに、前記冷却水路の
    閉塞異常が生じていると判断する処理とのうち、少なく
    ともいずれか一方の処理を行なうことを特徴とする請求
    項1から請求項3のうちいずれか1項記載の燃料電池の
    冷却装置。
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