JP2003168005A - 証券取引監視システム及びその方法 - Google Patents

証券取引監視システム及びその方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮想取引のような不正取引を容易且つ迅速に
発見できる証券取引監視システム及びその方法を提供す
る。 【解決手段】 証券取引口座のうち、所有するクライア
ント1が重複する複数の証券取引口座を監視対象として
登録する所有者重複口座情報ファイル10と、証券取引
注文が約定した後、当該約定にかかる証券取引口座が前
記ファイル10に登録された所有者重複口座である場合
に、前記約定の情報を前記クライアント1に関連付けて
監視対象取引ファイル11に出力する監視対象取引出力
部13と、前記証券取引注文を執行する際、前記監視対
象取引ファイル11に基づいて当該証券取引注文が不正
取引であるかを判断し、不正取引の可能性がある場合に
警告を発するリアルタイム不正取引監視部12とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、証券取引に関し
て、複数の取引口座を保有する顧客の不正取引を監視す
るシステム及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、有価証券の取引注文は、顧客が
証券会社に開設した専用の証券取引口座を利用すること
で決済されている。この証券取引口座は、各証券会社に
おいては1人の顧客について1つであるべきとされてお
り、複数口座の保有は認められていなかった。これは、
例えば、一方の口座を使って売り注文を出し、他方の口
座から同一価額で買い注文を出すいわゆる仮装売買によ
って、相場操縦が行われるおそれがあるからである。
【0003】そのため、従来から新規に取引口座を開設
して顧客登録する場合に、例えば顧客の住所と氏名(フ
ルネーム)に基づいて顧客として既に登録されているか
をチェックして重複口座の保有を未然に防止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
顧客が重複している複数の証券会社間での吸収合併や営
業権の譲渡が増加している。このような場合は、新規登
録時のような重複口座の事前チェックができないため、
結果的に同一の顧客が同一の証券会社において複数の取
引口座を保有することになる。
【0005】また、近時検討されている有価証券取引に
関する税制改正においては、一の顧客に対して、株式譲
渡益に関する税制優遇適用が受けられるいわゆる「税制
適格口座」と、それ以外の口座(税制非適格口座)との
重複保有が認められる可能性がある。この場合には、新
規に顧客登録する時点から複数口座の保有が認められる
ことになる。
【0006】さらに、近年、証券会社とは独立して顧客
に密着したコンサルティングを行うアドバイザ(Indepe
ndent Financial Adviser「IFA」)が証券営業を行
うようになってきている。このIFAを通じた証券取引
においては、例えば顧客の利便性を重視してポートフォ
リオ毎に取引口座が開設される場合もある。
【0007】以上のように、同一の顧客が複数の取引口
座を保有するようになると、上記した仮装取引のような
不正取引が行われる可能性が高くなる。しかし、これに
対するシステム的な対応が取られていないのが実情であ
る。
【0008】本発明は、仮想取引のような不正取引を容
易且つ迅速に発見できる証券取引監視システム及びその
方法を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明の更に詳細な目的は、複数の
証券取引口座を利用した不正取引を、少ないコンピュー
タ資源でリアルタイムに検出できる証券取引監視システ
ム及びその方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の主要な観
点によれば、証券取引口座のうち、所有者が重複する複
数の証券取引口座を監視対象として登録する所有者重複
口座情報ファイルと、証券取引注文が約定した後、当該
約定にかかる証券取引口座が前記ファイルに登録された
所有者重複口座である場合に、前記約定の情報を前記所
有者に関連付けて監視対象取引ファイルに出力する監視
対象取引出力部と、前記証券取引注文を執行する際、前
記監視対象取引ファイルに基づいて当該証券取引注文が
不正取引であるかを判断し、不正取引の可能性がある場
合に警告を発する不正取引監視部とを備えたことを特徴
とする取引監視システムが提供される。
【0011】このような構成によれば、不正取引が行わ
れる可能性が高い複数の証券取引口座を利用した証券取
引注文を監視対象取引として出力するようにしたので監
視対象取引を有効に絞り込むことができる。
【0012】本発明の一の実施形態によれば、前記不正
取引監視部は、前記証券取引注文に係る口座が前記所有
者重複口座情報ファイルに登録されているかを判断し、
登録されている場合に不正取引の判断を行い、前記監視
対象取引ファイルに、前記証券取引注文と同一の所有者
にかかる別の口座でなされた同一銘柄について異なる取
引種別の取引が登録されている場合に、不正取引の可能
性ありとして警告を発するものである。
【0013】このような構成によれば、前記証券取引注
文を執行する際に、監視対象取引ファイルを参照して不
正取引であるかを判断するようにしたので、複数の証券
取引口座を利用した不正取引をリアルタイムで検出でき
る。
【0014】また、例えば同一銘柄について一の取引口
座で売り注文を出し、他の取引口座で買い注文を出され
た場合に、不正取引の可能性が高いと判断して警告を出
すことができる。これにより、いわゆる仮装取引のよう
な不正な取引を容易に検出することができる。
【0015】本発明の他の一の実施形態によれば、前記
所有者重複口座情報ファイルを所定の周期で更新する更
新部をさらに備え、前記更新部は、既存の証券取引口座
の情報及び新規に開設された証券取引口座の情報につい
て名寄せを行い、名寄せした結果に基づいて前記所有者
重複口座情報ファイルを更新するものである。
【0016】このような構成によれば、所有者重複口座
情報ファイルを最新の情報に更新しておくことで、この
所有者重複口座情報ファイルを参照して不正取引を確実
に検出することができる。
【0017】本発明の第2の主要な観点によれば、証券
取引口座のうち、所有者が重複する複数の証券取引口座
を監視対象として所有者重複口座情報ファイルに登録す
る工程と、証券取引注文が約定した後、当該約定にかか
る証券取引口座が前記ファイルに登録された所有者重複
口座である場合に、前記約定の情報を前記所有者に関連
付けて監視対象取引ファイルに出力する監視対象取引出
力工程と、前記証券取引注文を執行する際、前記監視対
象取引ファイルに基づいて当該証券取引注文が不正取引
であるかを判断し、不正取引の可能性がある場合に警告
を発する不正取引監視工程とを備えたことを特徴とする
取引監視方法が提供される。
【0018】このような構成によれば、上記した第1の
主要な観点における取引監視システムを用いて好適に実
現できる取引監視方法を得ることができる。
【0019】なお、この発明の他の特徴と顕著な効果
は、次の発明の実施の形態の項の記載と添付した図面と
を参照することで、より明確に理解される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態の全体構
成を示す図である。この実施形態では、図に符号1で示
すクライアントが、営業店A口座2と営業店B口座3の
2つの証券取引口座を所有し、これら2つの証券取引口
座を利用して証券取引を行うものとする。
【0021】このようなクライアント1からの注文は、
何れも証券会社に設置された業務処理システム4によっ
て処理される。この業務処理システム4は、前記クライ
アント1からの注文の執行を受け付ける注文執行受付部
5と、受け付けた注文についての約定処理を行う約定処
理部6と、前記クライアント1から新規口座開設の申込
を受け付けて処理する新規口座開設処理部7と、クライ
アント1の氏名や生年月日などの属性情報を登録するク
ライアントデータベース8と、本発明の要旨である取引
監視システム9とを備えている。
【0022】また、前記取引監視システム9は、所有者
が重複する証券取引口座を管理する所有者重複口座情報
ファイル10と、重複口座で行われた証券取引を格納す
る監視対象取引ファイル11と、前記2つのファイル1
0、11を利用してリアルタイムで不正取引を検出する
リアルタイム不正取引監視部12と、約定情報に基づい
て監視対象の取引を前記監視対象取引ファイル11に出
力する監視対象取引出力部13とを備えている。
【0023】前記所有者重複口座情報ファイル10は、
例えば図2に示すものである。前記クライアント1(顧
客コード=aaa)は、営業店A口座、営業店B口座の
2つの取引口座を所有しているため、この所有者重複口
座情報ファイル10に登録されている。
【0024】前記監視対象取引ファイル11は、例えば
図3に示すようなものである。このファイル11には、
クライアント1(顧客コード=aaa)が前記2つの証
券取引口座A、Bを利用して行った全ての取引が、注文
と約定を含めて1つのファイルに記録されている。な
お、この図の例では、10時16分の注文と、10時4
6分の注文とを比較すると、取引種別(売りと買い)が
異なり、証券取引口座が異なり、かつ取引銘柄が同一で
あるため、不正取引の可能性が高い。
【0025】図1に示す前記リアルタイム不正取引監視
部12は、前記注文執行部5から注文情報を受取ると
(図1のS1)、前記2つのファイル10、11に問い
合わせて当該証券取引注文が不正取引であるかをリアル
タイムで判断し(図1のS2、S3)、不正取引の可能
性がある場合にクライアント1に対して警告を発するも
のである(図1のS4)。
【0026】このような処理を可能にするため、前記リ
アルタイム不正取引監視部12は、図4に示すように、
前記注文執行受付部5から証券取引の注文情報を受取る
取引注文情報受取部25と、当該注文にかかる取引口座
が前記所有者重複口座情報ファイル6に登録されている
かを判別する所有者重複口座情報登録有無判別部26
と、登録されていると判別した場合に、その取引注文が
不正取引かを判別する不正取引判別部27と、不正取引
の可能性がある場合に、例えばクライアント1に所定の
警告メッセージを出力する警告出力部28とを備えてい
る。なお、ここで営業店を通じて取引を行う場合には、
この警告メッセージは営業店に設置された取引端末のモ
ニタに表示される。
【0027】また、図1に符号13で示す監視対象取引
出力部は、約定した証券取引注文の情報を前記約定処理
部6から受取ると(図1のS5)、当該約定にかかる証
券取引口座が前記所有者重複口座情報ファイル10に登
録された所有者重複口座であるかを判断し(図1のS
6)、所有者重複口座である場合に前記約定の情報を当
該クライアント1に関連付けて前記監視対象取引ファイ
ル11に出力するものである(図1のS7)。
【0028】このような処理を可能にするため監視対象
取引出力部13は、図5に示すように、約定した取引の
情報を前記取引処理システム1から受取る約定情報受取
部20と、受取った約定情報に含まれる取引口座が前記
所有者重複口座情報ファイル6に登録されているかを判
断する前記監視対象取引判断部21と、所有者重複口座
情報ファイル6に登録されていると判断した場合にその
約定情報を口座所有者4に関連付けて前記監視対象取引
ファイル11に出力する監視対象取引情報出力部22と
を備えている。なお、この監視対象取引情報出力部22
は、当該取引が不正な取引であるかどうかを問わず、上
記所有者重複口座について行われた全ての取引の情報を
前記監視対象取引ファイル11に出力するものである。
【0029】以下、上記したリアルタイム不正取引監視
部12と監視対象取引出力部13の詳しい機能をその動
作とともに図6及び図7のフローチャートを参照して説
明する。なお、説明の便宜上、監視対象取引出力部13
を先に図6を参照して説明する。
【0030】この処理では、まず、前記監視対象取引出
力部13の約定情報受取部20が、前記約定処理部6に
よって約定された証券取引の情報を受取る(ステップS
9)。
【0031】ついで、前記監視対象取引判断部21が前
記所有者重複口座情報ファイル10にアクセスして、前
記約定にかかる取引口座が所有者重複口座であるかを判
断する(ステップS10)。所有者重複口座と判断され
た場合は、約定された取引が監視対象であると判断し、
前記監視対象取引情報出力部22がこの約定情報を前記
監視対象取引ファイル11に出力する(ステップS1
1、S12)。
【0032】一方、前記ステップS10において、約定
にかかる取引口座が所有者重複口座でないと判断された
場合は、この約定された取引は監視対象取引ではないと
判断しこの処理を終了する(ステップS13)。
【0033】次に、図7を参照して不正取引をリアルタ
イムで検出する工程を説明する。この処理ではまず、前
記リアルタイム不正取引監視部12の取引注文情報受取
部25が、前記注文執行受付部5からクライアント1の
注文の執行情報を受取る(ステップS14)。
【0034】ついで、前記所有者重複口座情報登録有無
判別部26が、前記所有者重複口座情報ファイル10に
アクセスし、注文にかかる取引口座が所有者重複口座で
あるかを判別する(ステップS15)。所有者重複口座
と判別された場合、前記不正取引判別部27が前記監視
対象ファイル11を参照して、この注文が不正取引であ
るかをさらに判別する(ステップS16)。
【0035】この不正取引の判別の例を図8を参照して
説明する。図8は、図8Aの取引が監視対象取引ファイ
ル11に登録されている状態で、次に図8Bに示す注文
が出された場合を示している。この例で、図8Bの注文
が出された場合、前記不正取引判別部27はこの監視対
象取引ファイル11を参照することで、この注文が、同
一の所有者にかかる別の取引口座でなされた同一銘柄に
ついて異なる種別の取引に該当すると判別できる。従っ
て、この図8Bの注文は不正な仮装取引と判断する。
【0036】前記のように不正取引と判別された場合
は、前記警告出力部28が例えば営業所の取引端末に所
定の警告メッセージを発する(ステップS17)。図9
にこの警告メッセージの例を示す。図9Aの発注入力画
面30で営業担当者等が所定の情報を入力して実行ボタ
ン31を押すと、前記不正取引判別部27が不正取引で
あるかを判別する(上記ステップS17)。不正な取引
であると判別された場合には、前記警告出力部28が図
9Bに示す発注入力画面31に警告メッセージ32を表
示する。
【0037】上記ステップS16で検出された不正取引
の情報は、不正取引情報出力部29によって紙やFD、
MD、MOなどの媒体に出力されて保管される(ステッ
プS18)。
【0038】一方、前記ステップS15において所有者
重複口座でないと判断された場合及びステップS16に
おいて不正取引でないと判断された場合は、何れもこの
処理を終了する。
【0039】以上のような構成によれば、不正取引が行
われる可能性が高い複数の証券取引口座を利用した証券
取引注文を、監視対象取引として出力することができ
る。これにより、全ての証券取引を出力する必要がない
ため、この監視対象取引を監視することで不正取引を迅
速に検出することができる。
【0040】また、前記証券取引注文を執行する際に、
不正取引であるかを判断するようにしたので、複数の証
券取引口座を利用した不正取引をリアルタイムで検出で
きる。
【0041】ところで、リアルタイムで不正取引を検出
するには、参照する上記2つのファイル10、11を日
々更新する必要がある。そのため、この実施形態では、
図1に示すように前記所有者重複口座情報ファイル10
を更新する口座ファイル更新部15を有している。
【0042】この口座ファイル更新部15は、前記クラ
イアントデータベース8を参照してクライアント1の氏
名や生年月日に基づいて取引口座情報の名寄せを行って
所有者重複口座ファイル17を作成する名寄せ処理部1
6を備えている。
【0043】前記所有者重複口座ファイル17は、FT
Pによって1日1回前記取引監視システム9に送信され
て、所有者重複口座情報ファイル10が順次更新される
ものである(図1のS8)。
【0044】さらにこの実施形態のシステムでは、不正
な取引又はその可能性があると個別に判断した場合に、
当該取引の情報を前記所有者重複口座ファイル17に格
納する不正取引分析部18を備えている。この不正取引
分析部18は、例えば、前記名寄せ処理部16が名寄せ
を行って重複口座を抽出した後に、重複口座を利用して
いない取引について不正取引であるかを個別に分析する
ものである。
【0045】分析した結果、不正取引の可能性がある場
合には、この不正取引分析部18はその取引の証券取引
口座の情報を所有者であるクライアント1に関連付けて
前記所有者重複口座ファイル17に格納するものであ
る。このような所有者重複口座ファイル17(所有者重
複口座情報ファイル10)を参照することで、重複口座
を利用しない不正取引も容易に検出することができるよ
うになる。
【0046】なお、この発明は上記の実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々
変形可能である。
【0047】例えば、前記名寄せをクライアントの氏名
や生年月日ではなく、過去の証券取引の履歴や、不正取
引の履歴などによって行っても良い。
【0048】また、前記リアルタイム不正取引監視部1
2は、所有者重複口座情報ファイル10に証券取引注文
に係る口座が登録されていると判断した場合に不正取引
かを判別するようにしているが、重複口座かどうかを判
断せずに不正取引の判断をしても良い。
【0049】また、不正取引は同一の所有者の複数の取
引口座だけではなく、通謀した複数の所有者が見かけ上
は所有者が異なる複数の取引口座を使用して行う場合も
ある。このような実質的に同一の所有者による不正取引
も監視するため、例えば、前記監視対象取引ファイル1
1に、所有者が異なっていても、同時期に同一の銘柄に
ついて異なる取引種別の取引が行われた場合には、これ
らの複数の取引口座とその所有者の情報とを関連付けて
格納していくのが好ましい。そして、分析の結果、通謀
の可能性がある場合には、これらの複数の口座の所有者
が実質的に同一であると推定して、前記所有者重複口座
情報ファイル10に格納する。
【0050】さらに、前記不正取引分析部18によって
不正取引を個別に分析するため、若しくは、例えば営業
担当者が不正取引を個別にチェックするために、約定情
報や新規口座の開設に関する情報を定期的(日次、月次
等)に出力するのが好ましい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
仮想取引のような不正取引を容易且つ迅速に発見できる
証券取引監視システム及びその方法を得ることができ
る。
【0052】また、本発明によれば、複数の証券取引口
座を利用した不正取引を、少ないコンピュータ資源でリ
アルタイムに検出できる証券取引監視システム及びその
方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の全体構成を示すブロック
図。
【図2】所有者重複口座情報ファイルの構成を示す図。
【図3】監視対象取引ファイルの構成を示す図。
【図4】リアルタイム不正取引監視部の構成を示す図。
【図5】監視対象取引出力部の構成を示す図。
【図6】監視対象取引の出力工程を示すフローチャー
ト。
【図7】不正取引の監視工程を示すフローチャート。
【図8】不正取引の検出を説明するための図。
【図9】警告メッセージの例を説明するための図。
【符号の説明】
1…クライアント 4…業務処理システム 5…注文執行受付部 6…約定処理部 7…新規口座開設処理部 8…クライアントデータベース 9…取引監視システム 10…所有者重複口座情報ファイル 11…監視対象取引ファイル 12…リアルタイム不正取引監視部 13…監視対象取引出力部 15…口座ファイル更新部 16…名寄せ処理部 17…所有者重複口座ファイル 18…不正取引分析部 20…約定情報受取部 21…監視対象取引判断部 22…監視対象取引情報出力部 25…取引注文情報受取部 26…所有者重複口座情報登録有無判別部 27…不正取引判別部 28…警告出力部 29…不正取引情報出力部 30…発注入力画面 31…実行ボタン 32…発注入力画面 33…警告メッセージ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 証券取引口座のうち、所有者が重複する
    複数の証券取引口座を監視対象として登録する所有者重
    複口座情報ファイルと、 証券取引注文が約定した後、当該約定にかかる証券取引
    口座が前記ファイルに登録された所有者重複口座である
    場合に、前記約定の情報を前記所有者に関連付けて監視
    対象取引ファイルに出力する監視対象取引出力部と、 前記証券取引注文を執行する際、前記監視対象取引ファ
    イルに基づいて当該証券取引注文が不正取引であるかを
    判断し、不正取引の可能性がある場合に警告を発する不
    正取引監視部とを備えたことを特徴とする取引監視シス
    テム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシステムにおいて、 前記不正取引監視部は、 前記証券取引注文に係る口座が前記所有者重複口座情報
    ファイルに登録されているかを判断し、登録されている
    場合に不正取引の判断を行い、 前記監視対象取引ファイルに、前記証券取引注文と同一
    の所有者にかかる別の口座でなされた同一銘柄について
    異なる取引種別の取引が登録されている場合に、不正取
    引の可能性ありとして警告を発するものであることを特
    徴とするシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシステムにおいて、 前記所有者重複口座情報ファイルを所定の周期で更新す
    る更新部をさらに備え、 前記更新部は、既存の証券取引口座の情報及び新規に開
    設された証券取引口座の情報について名寄せを行い、名
    寄せした結果に基づいて前記所有者重複口座情報ファイ
    ルを更新するものであることを特徴とするシステム。
  4. 【請求項4】 証券取引口座のうち、所有者が重複する
    複数の証券取引口座を監視対象として所有者重複口座情
    報ファイルに登録する工程と、 証券取引注文が約定した後、当該約定にかかる証券取引
    口座が前記ファイルに登録された所有者重複口座である
    場合に、前記約定の情報を前記所有者に関連付けて監視
    対象取引ファイルに出力する監視対象取引出力工程と、 前記証券取引注文を執行する際、前記監視対象取引ファ
    イルに基づいて当該証券取引注文が不正取引であるかを
    判断し、不正取引の可能性がある場合に警告を発する不
    正取引監視工程とを備えたことを特徴とする取引監視方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の取引監視方法において、 前記不正取引監視工程は、 前記証券取引注文に係る口座が前記所有者重複口座情報
    ファイルに登録されているかを判断し、登録されている
    場合に不正取引の判断を行い、 前記監視対象取引ファイルに、前記証券取引注文と同一
    の所有者にかかる別の口座でなされた同一銘柄について
    異なる取引種別の取引が登録されている場合に、不正取
    引の可能性ありとして警告を発するものであることを特
    徴とする取引監視方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の取引監視方法において、 さらに、前記所有者重複口座情報ファイルを所定の周期
    で更新する更新工程を備え、 前記更新工程は、既存の証券取引口座の情報及び新規に
    開設された証券取引口座の情報について名寄せを行い、
    名寄せした結果に基づいて前記所有者重複口座情報ファ
    イルを更新するものであることを特徴とする取引監視方
    法。
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