JP2003167457A - ベルト定着装置 - Google Patents

ベルト定着装置

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JP2003167457A
JP2003167457A JP2001368450A JP2001368450A JP2003167457A JP 2003167457 A JP2003167457 A JP 2003167457A JP 2001368450 A JP2001368450 A JP 2001368450A JP 2001368450 A JP2001368450 A JP 2001368450A JP 2003167457 A JP2003167457 A JP 2003167457A
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fixing belt
belt
fixing
air
cooling
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JP2001368450A
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Kiyotaka Ishikawa
清孝 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画質や表面性を維持したまま、定着ベルトから
用紙を剥離することができるベルト式定着装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】定着ベルトと、一対のロールによりニップ
部を形成し記録媒体をニップ部に挟み加熱および加圧す
る加熱加圧部とを有し、記録媒体を定着ベルトに接触さ
せたまま移動させた後に剥離部にて剥離するベルト定着
装置において、加熱加圧部と剥離部との間の所定の冷却
部において定着部を冷却する冷却装置を備え、冷却装置
が、定着ベルトの幅方向両端に排気口を有するとともに
該両端以外の部位に吸気口を有する、冷却部において定
着ベルトに接して吸熱する吸熱手段と、吸気口から吸気
させて両端の排気口から排気させる送風手段とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた画像形成装置の冷却装置を備えるベルト定着装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー複写機においては、内部に
熱源を有する加熱ロールと剥離ロールに掛け渡され所定
の方向に移動する定着ベルト、および定着ベルトを挟ん
で加熱ロールに対向してニップ部を形成する加圧ロール
を有するベルト定着装置を用い、未定着トナー像を加熱
加圧して溶融させ用紙に定着させた後も所定の時間はそ
のまま定着ベルトと用紙を密着させ、用紙上に複写され
た画像に光沢性を持たせている。
【0003】しかし、溶融状態のトナー像を間に挟んで
密着させたまま定着ベルトと用紙とを自然冷却させる定
着装置は、冷却が充分ではないので、剥離ローラにより
用紙を定着ベルトから強制剥離させると剥離後の画像が
粗くなり光沢が十分得られないという問題点がある。
【0004】そこで、特開平4−362679号公報で
は、定着ベルトの内周面に熱伝導性のよい冷却ローラを
接触させながら回転させて定着ベルトを冷却させ、トナ
ー像が固化した後に剥離する技術が開示されている。
【0005】しかし、この開示された技術では、定着ベ
ルトを低速度で移動させる低速プリントの場合には有効
であるが、定着速度が50mm/s以上の高速プリント
の場合には冷却が不充分になるため、剥離後の画像の表
面性が悪化し画質が低下するという難点がある。
【0006】また、特開平4−342277号公報で
は、定着ベルト内周面に冷却手段を配置し、そのファン
によって定着ベルトの内周面に冷却風を送風して定着ベ
ルトを冷却し、トナー像のオフセットを防止する技術が
開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−342277号公報に開示された冷却手段は、定着
ベルトの内周面側に配置する冷却手段のみでは冷却が不
充分であり、定着ベルトの外周面側からも冷却風を送風
する必要がある。また、配置位置(定着ベルトの押圧手
段に送風)から見て、定着ベルトの内周面側から送風す
るためには、熱源と同じ側の、熱源の近くから行う必要
があり、外気をうまく取り込むことが困難で、冷却効率
が悪いという難点がある。さらに、送風は定着ベルトの
移動方向と交わる幅方向の一方(以下「フロント側」と
呼ぶ。)から他方(以下「リヤ側」と呼ぶ。)に向けて
行われるため、冷却される用紙に温度勾配が生じ、定着
画像の画質、特に表面性が損なわれるという問題点があ
る。
【0008】図1は、従来から用いられている定着ベル
トの冷却方法を示す図である。
【0009】図1において、所定の移動方向Aに移動す
る定着ベルト6には用紙Pが接触しており、その用紙P
が接触している外周面とは反対側の内周面側に、定着ベ
ルト6に幅方向で接する冷却装置15が設けられてい
る。
【0010】冷却装置15は、定着ベルト6の幅方向に
広がるプレートフィン11aが移動方向に複数配列され
たヒートシンク11と、ヒートシンク11に送られた空
気をガイドする、カバーを兼ねるエアダクト12を備え
ており、エアダクト12には定着ベルト6の幅方向の一
方のフロント側に吸気口13があり、他方のリア側には
排気口14がある。ヒートシンク11は、移動する定着
ベルト6から吸熱し、吸気口13から送られる空気中に
放熱し、その熱は空気とともに排気口14から排出され
る。
【0011】図2は、冷却装置により冷却される用紙の
表面温度分布を示す図である。
【0012】図2において、縦軸は用紙表面温度
(℃)、横軸は定着ベルトに接触した用紙の幅方向の位
置をそれぞれ表わし、図中の実線は、加熱ロールにより
約140℃に加熱された用紙が、冷却装置を通過した後
の温度分布を表わしている。エアダクトに空気を取り入
れる吸気口側にあたる、フロント側の用紙表面温度は約
40℃に低下するが、エアダクトから空気を排出する排
気口側にあたる、リヤ側の用紙表面温度はトナー像を固
化させて定着ベルトから用紙を剥離させるのに好適な剥
離目標温度である70℃をはるかに超えている。
【0013】これは、定着ベルトのフロント側の温度
は、取り入れられた直後の空気によって冷却されたプレ
ートフィンにより冷却されるため大きく低下するのに対
し、定着ベルトのリヤ側の温度は、エアダクトを流れる
空気の温度がプレートフィンから放熱された熱で暖めら
れ次第に温度が上昇し、その温度上昇した空気によって
冷却されたプレートフィンにより冷却されるため低下す
る程度が小さくなり、そのような温度勾配を持って冷却
された定着ベルトに接触する用紙は、同じような傾向で
表面温度が分布するためと考えられる。
【0014】このように、冷却装置の吸気口では用紙を
40℃に冷却させる能力があるにもかかわらず、用紙の
幅方向に温度分布が生じ、用紙の一部分は目標温度を越
えてしまう。
【0015】これを改善するため、面状に送風を行うこ
とができるクロスフローファンを用いることも考えられ
る。しかし、クロスフローファンは、構造上静圧が低く
十分な送風を行うことができないため、定着速度が50
mm/sを越える高速プリント用の定着装置に用いると
冷却に支障が生じる恐れがある。特に、冷却効率を高め
るために多くのフィンが設けられたヒートシンクを用い
る冷却装置では、ヒートシンクの放熱面積が広くなれば
なるほど空気抵抗が増すので、十分な風量の冷却風が送
風されなくなるという問題がある。
【0016】本発明は、上記事情に鑑み、定着ベルトに
接触した状態の用紙を効率的に冷却することができる冷
却装置を備え、画質や表面性を維持したまま、定着ベル
トから用紙を剥離することができるベルト式定着装置を
提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の定着装置は、所定の移動方向に移動する定着ベルト
と、該定着ベルトを挟んで対向する一対のロールにより
ニップ部を形成し、表面に未定着のトナー像を担持する
記録媒体の該トナー像を間に挟んだ状態に該記録媒体を
該定着ベルトに接触させて前記ニップ部に挟み、該記録
媒体と該定着ベルトとを加熱および加圧する加熱加圧部
とを有し、該加熱加圧部により加熱および加圧された該
記録媒体を、該定着ベルトに接触させたままの状態で所
定の移動距離だけ移動させた後に所定の剥離部にて該定
着ベルトから剥離するベルト定着装置において、上記加
熱加圧部と上記剥離部との間の所定の冷却部において上
記定着部を冷却する冷却装置を備え、上記冷却装置が、
上記定着ベルトの移動方向に交わる幅方向両端に排気口
を有するとともに該両端以外の部位に吸気口を有する、
上記冷却部において上記定着ベルトに接して吸熱する吸
熱手段と、上記吸気口から吸気させて両端の排気口から
排気させる送風手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】ここで、上記吸熱手段は、上記定着ベルト
の移動方向に配列されるとともにそれぞれが上記幅方向
に広がる複数の伝熱部材を有するものであることが好ま
しい。
【0019】また、上記吸熱手段は、上記幅方向中央に
上記吸気口を有するものであることが好ましい。
【0020】また、上記送風手段は、上記吸気口に、該
吸気口から吸気した空気を両端の排気口それぞれに向か
う空気流に振り分ける仕切板を備えたことが好ましい。
【0021】さらに、上記吸気口が前記幅方向に移動自
在であって、上記吸気口を、上記定着ベルトに接触して
該定着ベルトとともに移動する記録媒体の寸法に応じて
該記録媒体の上記幅方向中央部に移動させる移動制御手
段を備えたことも好ましい態様である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の定着装置の実施形
態について説明する。
【0023】図3は、本発明の第1の実施形態の定着装
置を示す概略図である。
【0024】図3に示すように、ベルト式定着装置10
は、加熱ロール1、剥離ロール7およびガイドロール8
と、それらのロールに掛け渡されて所定の移動方向Aに
循環移動する無端状の定着ベルト6と、定着ベルト6を
介して加熱ロール1を押圧し、ニップ部4を形成する加
圧ロール5と、定着ベルトの内周面に備える冷却装置2
2とにより構成されている。
【0025】加熱ロール1は、金属製のコア(円筒状芯
金)3の内部に、ハロゲンランプなどからなる加熱源2
を備え、ニップ部4を通過する、定着ベルト6に未定着
のトナー像9を重ね合わせた用紙Pを加熱する。このコ
アの材質としては、鉄、アルミニウム、ステンレス等の
熱伝導率の高いものを使用することができる。加熱ロー
ル1の外周にはゴム状物質等を設けるのが一般的である
が、高速度でプリントを行う場合など、加熱ロール1か
ら定着ベルト6への熱伝導度を高める必要性があるとき
に外周にゴム等を巻かないハードロール状態の構成とす
ることもできる。
【0026】加圧ロール5は、ニップ部4を通過する用
紙Pに圧力を印加する。
【0027】ここで、加圧ロール5内部にもハロゲンラ
ンプなどからなる加熱源を備え、ニップ部4を通過する
用紙を裏面側から加熱する構成にすることもできる。特
に、坪量の大きい用紙を使用する場合には、大きな熱量
を供給する必要があり、加熱ロール1からの熱量のみで
は不足するので、それを補うためである。なお、その場
合には、加圧ロール5には、加熱ロール1と同様に、金
属製のコア3の周囲に弾性層と、トナー等の付着を防止
するフッ素樹脂を設けることもできる。
【0028】剥離ロール7は、定着ベルト6との摩擦に
よる摩耗を少なくすることを考慮すると、アルミニウ
ム、ステンレス、鉄、真鍮等の金属で構成されることが
好ましい。また、定着ベルト6に曲率を持たせ用紙Pを
剥離させることを考慮すると、その直径は50mm以下
であることが望ましい。ただし、必ずしもロール状のも
のに限定する必要はなく、定着ベルト6の安定な走行を
妨げない限りは、固定部材であってもよい。
【0029】定着ベルト6の内周面には、その定着ベル
ト6に密着した状態の用紙Pを、定着ベルト6を介して
冷却するための冷却装置22が加熱ロール1と剥離ロー
ル7との間の所定の冷却位置に設置されている。
【0030】冷却装置22は、定着ベルト6の移動方向
に交わる幅方向両端に排気口を有するとともにその両端
以外の部位に吸気口を有する、冷却位置において定着ベ
ルト6に接して吸熱する吸熱手段と、吸気口から吸気さ
せて両端の排気口から排気させる送風手段とを備えてい
る。吸気口は、移動制御手段26により制御される図示
しない吸気口駆動手段により、定着ベルト6の幅方向に
移動自在に構成されている。移動制御手段26は、オペ
レータが操作パネル30から指示する記録媒体の寸法に
応じて、定着ベルト6に接触して定着ベルト6とともに
移動する記録媒体の幅方向中央部に吸気口を移動させ
る。
【0031】溶融した状態のトナー像9を間に挟んだ定
着ベルト6と用紙Pとを冷却装置22により冷却する
と、トナー像9表面全体が定着ベルト6表面にならった
平滑な状態で固化させることができるので、剥離後の画
像の表面性が保持される。冷却装置9としては、一般
に、ヒートシンク、ヒートパイプ、クーリングファン等
を吸熱手段として用いる。しかし、本実施形態の定着装
置10においては、定着ベルト6と用紙Pとが加熱ロー
ル1で加熱されてから剥離ロール7に移動するまでの間
の、あまりスペースのない定着ベルト6内周面に冷却装
置22を接触させ、場所を取らずに簡易な構成で定着ベ
ルト6を冷却し、その定着ベルト6に接触する用紙を均
一に冷却させる必要があることから、ここでは、ヒート
シンクと、ヒートシンクの熱を放熱させる空気をそのヒ
ートシンクに送り込む送風手段を備えた冷却装置9を用
いているが、吸熱手段は必ずしもヒートシンクに限定さ
れない。
【0032】矢印A方向に循環移動する定着ベルト6を
挟んで加熱ロール1と加圧ロール5とにより形成される
ニップ部4を、トナー像9が形成された用紙Pが通過す
ると、用紙P上のトナー像9が加熱溶融される。そし
て、溶融状態のトナー像9を間に挟んだ定着ベルト6と
用紙Pは、互いに接触したまま所定の距離移動する間
に、冷却装置22により剥離目標温度の70℃以下に冷
却される。そして、トナー像9が冷却固化し粘度が上昇
した状態となったタイミングで、用紙Pは、剥離ロール
7の曲率によって定着ベルト6から剥離される。
【0033】このように、定着ベルト6と用紙Pとを密
着させたまま冷却固化させることにより、用紙P上に形
成された画像は平滑な定着ベルト6の表面にならい、表
面性のよい高光沢な状態を保つことができる。
【0034】図4および図5は、本実施形態の冷却装置
の概略図であり、図4は、その外観図、図5は、シンク
を省略した冷却装置の断面図である。
【0035】図4に示すように、冷却装置22は、ヒー
トシンク11を覆うヒートシンクカバを兼ねるエアダク
ト17と、送風ファン16を覆い、送風ファン16によ
り取り込んだ空気をヒートシンク11内に送り込む送風
ダクト17とが一体的に構成されている。送風ダクト1
7は、ヒートシンク11のほぼ中央部付近でエアダクト
12と一体化し、ヒートシンクカバを兼ねるエアダクト
12の、定着ベルトの移動方向と交わる幅方向の両側面
には、空気の排気口14がそれぞれ設けられている。
【0036】図5に示すように、送風ダクト17を、ヒ
ートシンクカバを兼ねるエアダクト12に取付ける吸気
口18の中央部に連なるエアダクト12の内部には、空
気流を両側面それぞれの排気口14に振り分ける仕切板
19が設けられ、それぞれの排気口14には第1の通風
ダクト20aあるいは第2の通風ダクト20bが設けら
れている。なお、ここでは、説明の都合上、エアダクト
12内のシンクは省略してある。
【0037】ここで、定着ベルトに用紙Pが接触する、
定着ベルトの幅方向の位置は、用紙Pのサイズによって
変化する。したがって、送風ダクト17からヒートシン
ク12内にに空気を送りこむ吸気口18と、ヒートシン
クカバの内部の仕切板19とは一体的に移動することが
できる状態でエアダクト12に取り付けられている。な
お、具体的取り付け方法については後述する。
【0038】送風ファン16から送られた空気は、送風
ダクト17を経て、吸気口18からエアダクト12内部
の仕切板19により振り分けられ、図示しない複数のプ
レートフィンから放熱された熱を運んで、それぞれ第1
の通風ダクト側に備える排気口14と第2の通風ダクト
側に備える排気口14から排出される。
【0039】図6は、エアーダクト上部に取り付けた送
風ダクトと仕切板とが一体的にスライドする状態を示す
図である。
【0040】図6において、ヒートシンクカバーを兼ね
るエアーダクト上部12aの上面には、送風ダクト17
の吸気口18と仕切板19とが一体となって、吸気口移
動範囲Lをもって定着ベルトの幅方向にスライドする開
口部12bが設けてある。ヒートシンクカバーを兼ねる
エアーダクト上部12aの開口部12bの内側には、定
着ベルトの幅方向に一体的にスライドする、複数のスラ
イドカバ21a,21b,21c,21d,21eから
なるダクトシャッタ21があり、そのダクトシャッタ2
1の中央に位置するスライドカバ21aには、仕切板1
9と一体となった送風ダクト17が取りつけられる送風
ダクト取付用開口21fが設けられている。
【0041】ダクトシャッタ21は、相互に重なり合っ
た複数のスライドカバの重なり部分が大きくなったり、
小さくなったりすることにより定着ベルトの幅方向にス
ライドできるように構成されている。
【0042】送風ダクト17と一体となった仕切板19
は、エアダクト12内に第1の通風ダクト側20aおよ
び第2の通風ダクト側20bの方向に延びる、所定の間
隔で複数配列された図示しないプレートフィンの、フィ
ンとフィンとの間隙に差し込まれて噛合う複数の歯19
aにより構成されている。
【0043】送風ダクト17には、モータとギヤにより
構成された吸気口駆動手段25が取りつけてあり、移動
制御手段26により制御された所定回数だけ吸気口駆動
手段25のモータが回転することにより、送風ダクト1
7は、記録媒体の寸法に応じた記録媒体の幅方向の中央
部に移動する。
【0044】図7は、ダクトシャッタと、仕切板と一体
となった送風ダクトとをエアーダクトの上部に取りつけ
た状態を示す図である。
【0045】図7において、エアーダクトの上部12a
には、送風ダクト17を、定着ベルトに接触する各種サ
イズの用紙の幅方向中央に合わせて移動させる吸気口移
動範囲Lにわたって開口部12bが設けてある。エアー
ダクトの上部12aの内側には、吸気口移動範囲Lにわ
たってスライドする複数のスライドカバ21a,21
b,21c,21d,21eからなるダクトシャッタ2
1を備えており、複数のスライドカバの中央に位置する
スライドカバ21aには、仕切板19が一体的に取りつ
けられ、吸気口移動範囲Lにわたって一体的にスライド
する送風ダクト17が取りつけられている。
【0046】図8は、エアーダクトを擬似的に透明化し
ヒートシンク内部を模式的にあらわした概略斜視図であ
る。
【0047】図8において、所定の移動方向に移動する
定着ベルト6には用紙Pが密着しており、その用紙Pが
密着している側の外周面とは反対側の内周面に、定着ベ
ルト6の幅方向全面を覆うように冷却装置9が設けられ
ている。
【0048】冷却装置22は、定着ベルト6の移動方向
にプレートフィン11aが複数配列されたヒートシンク
11と、ヒートシンク11に送られる空気をガイドする
エアーダクト12とを備えている。エアダクト12の吸
気口13は、定着ベルト6に接触する用紙のサイズに合
わせて、定着ベルト6の幅方向に移動することができ
る。
【0049】ここでは、用紙Pの中央が定着ベルト6の
中央に密着しているので、エアダクト12の吸気口13
は、定着ベルト6の幅方向中央の上部に位置している。
また、ヒートシンク11の、定着ベルト6の幅方向両側
面には排気口14が設けられている。
【0050】ヒートシンク11を構成する、所定の間隔
で複数配列されたプレートフィン11aそれぞれの中央
上部に位置する吸気口13から送られた空気は、複数配
列されたプレートフィン11a相互の間隙に差しこまれ
て噛合う図示しない仕切板によりフロント側とリヤ側に
振り分けられるとともに、それぞれのプレートフィン1
1aが定着ベルト6から吸熱するとともに放熱した熱に
より、次第に温度を上昇させながら、フロント側とリヤ
側それぞれの排気口14から排出される。
【0051】次に、本実施形態の定着装置を用い、未定
着トナー像を加熱溶融させて冷却装置で冷却したのち剥
離した直後の用紙表面温度を測定することにより、効果
の確認を行なった結果について説明する。
【0052】確認試験は、図3で説明した定着装置を用
い、定着速度は80mm/s、定着温度は加熱ロール、
加圧ロールともに165℃、定着荷重は125kg、に
設定し、加熱ロールと加圧ロールとを回転させるととも
に定着ベルトを循環移動させ、加熱ロールの表面温度の
揺らぎが安定したとき(例えば10℃以内)を定常状態
とし、未定着トナー像を担持する用紙をニップ部に通紙
し、剥離ロールで剥離sたときの用紙表面温度を測定し
た。なお、ここでは加熱ロールと加圧ロールとは、表面
に厚さが2mm、硬度が30°のゴムを被覆したものを
用い、用紙は、表面にレジン樹脂塗工したものを用い
た。
【0053】図9は、本実施形態の定着装置の冷却装置
により冷却後剥離した直後の用紙表面温度の分布曲線図
である。
【0054】図9において、縦軸は用紙表面温度
(℃)、横軸は定着ベルトに密着した用紙の位置を表わ
している。また、図中の実線は、定着ベルトの移動方向
に交わる幅方向の各位置における用紙表面温度をあらわ
している。
【0055】図から明らかなように、用紙の中央部は表
面温度が40℃以下となり、それからフロント側あるい
はリヤ側に近づくにつれて次第に温度が上昇するが、温
度が最も高くなる用紙両端部でも概ね60℃と、剥離目
標温度の70℃をしたまわっている。
【0056】したがって、図2を用いて従来例として示
した、定着ベルトの移動方向に交わる幅方向の一方から
他方に向けて送風する定着装置にくらべて、本実施形態
の定着装置は、剥離時の用紙の温度分布が著しく改善さ
れている。また、用紙の表面温度が最も低くなる位置
を、画像の状態が最も目立つ用紙中央部とすることがで
きる。
【0057】次に、本発明の第2の実施形態の定着装置
について説明する。
【0058】第2の実施形態の定着装置は、第1の実施
形態と較べて、冷却装置の構成は相違するがそれ以外は
共通するので、相違点について説明する。
【0059】図10は、本発明の第2の実施形態の定着
装置に用いる冷却装置の概略断面構成図である。
【0060】本実施形態の冷却装置は、図4から図8を
用いて説明した第1の実施形態の定着装置に用いる冷却
装置と較べて、送風手段が、ヒートシンク内の空気を排
気口から強制的に排気させる排気ファンを第1の通風ダ
クト側と、第2の通風ダクト側それぞれに備えている点
が相違するが、それ以外は共通するので、同一の構成要
素には同一の符号を付し、相違点について説明する。
【0061】図10において、冷却装置22は、ヒート
シンク(図では説明の都合で省略されている)を覆うヒ
ートシンクカバを兼ねるエアーダクト12と、その両側
に備える第1の通風ダクト(フロント側)20aおよび
第2の通風ダクト(リヤ側)20bがあり、エアダクト
12のほぼ中央付近には外気をヒートシンク内に取り入
れる第3の通風ダクト23とその第3の通風ダクト23
と一体構成にした仕切板19と吸気口18とが取り付け
られている。第3の通風ダクト23と仕切板19、吸気
口18とは、定着する用紙のサイズに合わせてフロント
側又はリヤ側に移動し、第3の通風ダクト23の吸気口
18から送られる空気は、仕切板19により第1の通風
ダクト20a側と第2の通風ダクト20b側とに振り分
けられる。また、第1の通風ダクト20aと第2の通風
ダクト20bそれぞれの排気口14近傍には、それぞれ
第1の排気ファン24aと第2の排気ファン24bとが
設けられる。それら第1、第2の排気ファン24a,2
4bは、ヒートシンク内の空気をそれぞれの排気口14
から外部に強制排気することにより、第3の通風ダクト
23の吸気口18からヒートシンク内に所定風量の空気
を送風させることができる。
【0062】このように構成しても、外気を取り入れる
吸気口18は、冷却する用紙のほぼ中央部に移動し、ヒ
ートシンク中央からフロント側、リヤ側に振り分けられ
て送られる所定風量の空気によりヒートシンクは冷却さ
れ、定着ベルトに密着した用紙はそのヒートシンクによ
って冷却されるので、冷却される用紙表面温度は、図9
に示した温度曲線と同様の分布となる。
【0063】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の定着装
置によれば、冷却装置の吸熱手段に空気を送る吸気口
が、定着ベルトに密着して移動する用紙サイズにかかわ
らず、用紙の幅方向の中央に移動して、そこから送風す
ることにより用紙全体を剥離目標温度以下に冷却すると
ともに、画像の中央部温度は特に冷却させることができ
るので、画像の表面性を維持するとともに画質を向上さ
せることができる。また、風量と冷却温度を同じ条件と
した場合には、横から送風する方式と較べて、ヒートシ
ンクの長さを約半分にすることができるので省スペース
化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来用いられている定着ベルトの冷却方法を示
す図である。
【図2】冷却装置により冷却された用紙の表面温度分布
を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の定着装置を示す概略
図である。
【図4】本実施形態の冷却装置の概略図である。
【図5】本実施形態の冷却装置の概略図である。
【図6】エアーダクト上部に取り付けた送風ダクトと仕
切板とが一体的にスライドする状態を示す図である。
【図7】ダクトシャッタと、仕切板と一体となった送風
ダクトとをエアーダクトの上部に取りつけた状態を示す
図である。
【図8】エアーダクトを擬似的に透明化しヒートシンク
内部を模式的にあらわした概略斜視図である。
【図9】本実施形態の定着装置の冷却装置により冷却後
剥離した直後の用紙表面温度の分布曲線図である。
【図10】本発明の第2の実施形態の定着装置に用いる
冷却装置の概略断面構成図である。
【符号の説明】
1 加熱ロール 2 熱源 3 金属製のコア 4 ニップ部 5 加圧ロール 6 定着ベルト 7 剥離ロール 8 ガイドロール 9 トナー像 10 定着装置 11 ヒートシンク 12 エアーダクト 12a エアーダクトの上部 13 送風口 14 排気口 15,22 冷却装置 16 送風ファン 17 送風ダクト 18 吸気口 19 仕切板 19a 歯 20a 第1の通風ダクト 20b 第2の通風ダクト 21 ダクトシャッタ 21a,21b,21c,21d,21e スライドカ
バ 21f 送風ダクト取付用開口 23 第3の通風ダクト 24a 第1の排気ファン 24b 第2の排気ファン 25 吸気口駆動手段 26 移動制御手段 30 操作パネル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の移動方向に移動する定着ベルトと、
    該定着ベルトを挟んで対向する一対のロールによりニッ
    プ部を形成し、表面に未定着のトナー像を担持する記録
    媒体の該トナー像を間に挟んだ状態に該記録媒体を該定
    着ベルトに接触させて前記ニップ部に挟み、該記録媒体
    と該定着ベルトとを加熱および加圧する加熱加圧部とを
    有し、該加熱加圧部により加熱および加圧された該記録
    媒体を、該定着ベルトに接触させたままの状態で所定の
    移動距離だけ移動させた後に所定の剥離部にて該定着ベ
    ルトから剥離するベルト定着装置において、 前記加熱加圧部と前記剥離部との間の所定の冷却部にお
    いて前記定着ベルトを冷却する冷却装置を備え、 前記冷却装置が、前記定着ベルトの移動方向に交わる幅
    方向両端に排気口を有するとともに該両端以外の部位に
    吸気口を有する、前記冷却部において前記定着ベルトに
    接して吸熱する吸熱手段と、 前記吸気口から吸気させて両端の排気口から排気させる
    送風手段とを備えたことを特徴とするベルト定着装置。
  2. 【請求項2】前記吸熱手段は、前記定着ベルトの移動方
    向に配列されるとともにそれぞれが前記幅方向に広がる
    複数の伝熱部材を有するものであることを特徴とする請
    求項1記載のベルト定着装置。
  3. 【請求項3】前記吸熱手段は、前記吸気口を前記幅方向
    中央部に有するものであることを特徴とする請求項1記
    載のベルト定着装置。
  4. 【請求項4】前記送風手段は、前記吸気口に、該吸気口
    から吸気した空気を両端の排気口それぞれに向かう空気
    流に振り分ける仕切板を備えたことを特徴とする請求項
    1記載のベルト定着装置。
  5. 【請求項5】前記吸気口が前記幅方向に移動自在であっ
    て、前記吸気口を、前記定着ベルトに接触して該定着ベ
    ルトとともに移動する記録媒体の寸法に応じて該記録媒
    体の前記幅方向中央部に移動させる移動制御手段を備え
    たことを特徴とする請求項1記載のベルト定着装置。
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