JP2003167203A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2003167203A
JP2003167203A JP2001367814A JP2001367814A JP2003167203A JP 2003167203 A JP2003167203 A JP 2003167203A JP 2001367814 A JP2001367814 A JP 2001367814A JP 2001367814 A JP2001367814 A JP 2001367814A JP 2003167203 A JP2003167203 A JP 2003167203A
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JP
Japan
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light guide
endoscope
illumination
lens
adapter
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JP2001367814A
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English (en)
Inventor
Masaru Tsuzuki
勝 都築
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内視鏡用光学アダプタを太く、かつ長く形成す
ることなく、内視鏡用光学アダプタを装着することよっ
て、細径のパイプ内壁の観察を一括して行える内視鏡装
置を提供すること。 【解決手段】先端光学アダプタ9の先端面には第1レン
ズ31と、照明レンズ42a、42bとが配置されてい
る。アダプタ側ライトガイド41は中途部に平面部を設
けた長円形状に形成されており、照明レンズ42a、4
2bに対応するように中途で第1ライトガイド41aと
第2ライトガイド41bとの2つに分割されている。こ
のアダプタ側ライトガイド41を構成するライトガイド
ファイバ素線45,…,45の配列は、所望の配光を得
られるように水平線LHから離れた位置に配置されるラ
イトガイドファイバ素線45Lを直線状に、順次積層配
置されていくライトガイドファイバ素線45Hを、上方
向に向くように曲げ配列してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡と、この内
視鏡に着脱自在に接続されてパイプ内壁の観察を一括し
て行うための内視鏡用光学アダプタとを備えた内視鏡装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、工業用分野において、ボイラ、タ
ービン、エンジン、化学プラント等の内部の傷、腐食等
の観察、検査に工業用内視鏡が広く用いられている。こ
の工業用内視鏡には挿入部の先端部にCCDなどの撮像
素子を内蔵した電子内視鏡(以下、内視鏡と略記する)
がある。この内視鏡では撮像素子に結像した光学像は、
表示装置の画面上に表示される。
【0003】前記内視鏡を用いて例えば、パイプ内壁の
傷や腐食の有無を検査する場合、従来では内視鏡の先端
部に、内視鏡用光学アダプタ(以下、先端光学アダプタ
と略記する)として、画角が100度ないし120度程
度の広角対物レンズを備えた直視光学アダプタを装着し
て検査を行っていた。
【0004】この場合、この直視光学アダプタで傷や腐
食を発見すると、詳細な観察を行うために、パイプ内か
ら内視鏡を一旦抜去し、直視光学アダプタの代わりに側
視光学アダプタを取り付け、再び内視鏡を目的箇所まで
挿入して詳細な検査を正面視で行うようにしていた。し
かし、内視鏡の挿抜及びアダプタの交換に時間がかかる
ばかりでなく、直視光学アダプタを装着して発見した傷
や腐食を、側視光学アダプタを装着して再挿入した際に
見失ってしまうことがあった。
【0005】このような不具合を解消するため、特開平
10−288742号公報には挿入方向前方の視野を確
保して、オリエンテーションを容易にする一方、側方の
視野をも確保してパイプ内壁の観察を容易にする超広角
の対物光学系(視野角220度)を設けて、パイプ内検
査の効率向上を達成する内視鏡装置が示されている。し
かし、この内視鏡装置では内視鏡先端部が挿入部に比べ
て太径に構成されているので細径のパイプ内の検査を行
えないという不具合があった。この不具合に対処するた
め、図12に示すように内視鏡先端部81に着脱自在
で、細径に形成した先端光学アダプタ80がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
12に示されている先端光学アダプタ80では照明レン
ズ82が、アダプタ中心を通る水平線Lhに対して下側
に配置されている。このため、図13に示すように観察
光学系でとらえてモニタ画面83上に表示される内視鏡
観察画像84では、画面上方向が下方向に比べて光量不
足になるという配光ムラが生じ、パイプ内壁を一括して
観察することが難しかった。
【0007】このため、レンズ外径寸法を大きく形成し
て配光ムラをなくす構成が考えられるが、前記図12と
同位置で照明レンズ82のレンズ外径を大きくすると、
それに伴ってアダプタの外径寸法が太径になるという不
具合が生じる。そのため、図14に示すように照明レン
ズ82を、アダプタ中心を通る水平線Lh上に配置する
と、太径化と配光ムラによる不具合は解消されるが、ラ
イトガイドをアダプタ内で急激に折曲させて成型する必
要が生じ、図に示した水平線Lh上に照明レンズ82を
配置した先端光学アダプタ80Aを形成しようとすると
アダプタの硬質長を、短縮化の要望に反して、長く形成
しなければならなくなるという不具合が生じる。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、内視鏡用光学アダプタを太く、かつ長く形成する
ことなく、内視鏡用光学アダプタを装着することよっ
て、細径のパイプ内壁の観察を一括して行える内視鏡装
置を提供することを目的にしている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡装置は、
撮像素子を有する内視鏡と、この内視鏡の先端部に着脱
自在で先端面に超広角対物光学系を構成する第1レンズ
及び照明光学系を構成するライトガイドファイバで伝送
された照明光を観察部位に向けて出射する複数の照明用
レンズを配置した内視鏡用光学アダプタとを具備する内
視鏡装置であって、前記内視鏡用光学アダプタの照明用
レンズを、アダプタ中心を通る水平線に対して直交する
向きで縦長に形成し、前記第1レンズを挟んで水平線よ
り下方位置に配置している。
【0010】そして、前記ライトガイドを、前記照明用
レンズの数にあわせて分割し、この分割したライトガイ
ドファイバの前記照明用レンズ基端面に臨む先端面形状
を、前記照明用レンズ形状と同様、縦長に形成してい
る。
【0011】さらに、前記照明用レンズ又は前記ライト
ガイドファイバの少なくとも一方に、縦長に形成した照
明用レンズから前記超広角対物光学系の観察範囲に向け
て出射される照明光の配光ムラを調整する配光調整部を
設けている。
【0012】このような構成によれば、まず、縦長に形
成した照明レンズによって先端光学アダプタが太径にな
ることがない。また、この照明レンズをアダプタ中心を
通る水平線より下方に配置するので、ライトガイドファ
イバの成型が可能でアダプタの硬質長が長くなることが
ない。さらに、ライトガイドファイバの先端面形状が縦
長であるので、ライトガイドファイバを伝送された照明
光が超広角対物光学系の観察範囲に向けて広範に出射さ
れる。加えて、出射される照明光の配光ムラが調整され
ているのでパイプ内壁の観察を一括して行える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を具体的に説明する。◎図1ないし図11は本
発明の一実施形態に係り、図1は内視鏡装置の構成を説
明する外観図、図2は内視鏡用光学アダプタ及び先端部
本体の構成を説明する断面図、図3は図2のA−A線断
面図、図4は先端光学アダプタの先端面を示す図、図5
は図4のB−B線断面図、図6はアダプタ側ライトガイ
ドの構成を説明する四面図、図7は先端光学アダプタで
とらえた内視鏡観察画像を示す図、図8は超広角対物光
学系の他の構成を説明する図、図9は照明レンズの他の
構成を説明する図、図10は治具の構成を説明する図、
図11は図10のD−D線断面図である。なお、図10
(a)は治具の正面図、図10(b)は図10(a)の
C―C線断面図である。
【0014】図1に示すように本実施形態の内視鏡装置
1は、柔軟性を有する細長の挿入部2aを備えた工業用
内視鏡(以下、内視鏡と略記する)2と、この内視鏡2
の前記挿入部2aを外周面部3aに巻き取るドラム部3
と、このドラム部3を回動自在な状態で保持するフレー
ム部4と、このフレーム部4の上端に設けられ、各種ス
イッチ及びコネクタ類や給排気用ダクトを配置したフロ
ントパネル5と、このフロントパネル5にケーブル6c
を介して着脱自在に接続される後述する湾曲部を湾曲さ
せる際に操作する湾曲レバー6aや電源ONボタン6b
等の各種スイッチを設けたリモートコントローラ(以下
リモコン)6と、伸縮式のポールに回動自在に支持され
た表示装置であるモニタ7と、収納される機器に加わる
衝撃力を抑える緩衝材等を備えた収納ケース8と、前記
フロントパネル5に接続され、商用電源を供給可能なA
Cケーブル5aと、前記内視鏡2の挿入部2a先端部に
止めネジ99を介して着脱自在に装着される、パイプ内
壁全周の一括観察を可能にする光学特性を有する内視鏡
用光学アダプタ(以下、先端光学アダプタと略記する)
9とで主に構成されている。
【0015】前記内視鏡2の挿入部2aは、前記フロン
トパネル5から座屈防止用のゴム部材5bを介して延出
している。この挿入部2aは、先端側から順に先端部で
ある硬性の先端部本体11、この先端部本体11を所望
の方向に向ける湾曲自在な構成の湾曲部12、細長で柔
軟性を有する可撓管部13を連設して構成されている。
【0016】なお、前記収納ケース8は、ケース本体を
形成する箱体8aと、蓋体8bとで構成されている。
【0017】また、前記ドラム部3の空間内部には、前
記内視鏡2の照明光伝送手段であるライトガイド(後述
する符号21)に照明光を供給する光源部14と、前記
内視鏡挿入部2aの先端部本体11に設けた後述する撮
像素子(後述する符号24)に対する信号処理を行うC
CU15と、前記内視鏡挿入部2aの湾曲部12を電動
で湾曲駆動させる駆動機構を備えた電動湾曲装置16
と、前記リモコン6からの操作指示信号に基づき、前記
電動湾曲装置16を駆動制御して前記湾曲部12の湾曲
状態を制御する電動湾曲回路部17等が収納されてい
る。
【0018】図2を参照して先端光学アダプタ9が取り
付けられる内視鏡2の先端部本体11の構成を説明す
る。図2に示すように前記内視鏡2の挿入部2a内には
照明光を伝送するライトガイド21が挿通配置されてお
り、このライトガイド21の先端部は前記先端部本体1
1を構成する先端部本体部材11aの所定の位置に配置
され、基端部は前記光源部14に固定されている。
【0019】また、先端部本体部材11aには前記ライ
トガイド21に隣接する撮像ユニット22が設けられて
いる。この撮像ユニット22を構成する対物光学系23
の結像位置には固体撮像素子として例えば電荷結合素子
(以下、CCDと略記する)24が配置されており、こ
のCCD24から延出する図示しない信号線は前記ドラ
ム部3内の前記CCU15に接続されている。このCC
U15は、前記CCD24で光電変換された画像信号か
ら標準的な映像信号を生成してモニタ7に出力する。こ
のことによって、モニタ7の画面上にCCD24に結像
した観察部位の内視鏡観察画像が表示される。
【0020】図2ないし図4を参照して先端光学アダプ
タ9の構成を説明する。図2に示すように先端光学アダ
プタ9には前記内視鏡2の先端部本体11に設けられて
いる撮像ユニット22の対物光学系23の光軸に対して
同軸に配置される画角が例えば220度の超広角対物光
学系30と、前記ライトガイド21によって伝送された
照明光を観察部位に向けて照射する照明光学系40とが
設けられている。
【0021】前記先端光学アダプタ9は、アダプタ本体
部91と、カバー部92と、前記止めネジ99をこのア
ダプタ本体部91に対して回動自在に保持する止めネジ
保持部材93とで構成されている。この止めネジ保持部
材93とカバー部92とは、ビス94によって、アダプ
タ本体部91に一体的に固定される。なお、前記カバー
部92は、図3に示すようにアダプタ本体部91と先端
部本体部材11aとの位置合わせを行う位置決めピン9
5によって位置決めされている。
【0022】前記図2に示すように前記超広角対物光学
系30は、前記アダプタ本体91に一体的に配置される
レンズ枠35と、このレンズ枠35に設けられる光学部
材とで構成されている。このレンズ枠35には、超広角
対物光学系30の偏角による不具合の解消を図る目的
で、全ての光学部材が配置されている。つまり、レンズ
枠35内には先端側から順に、観察部位側から見て観察
部位に対し凸部を向けた凹メニスカスの第1レンズ3
1、観察部位側に対し平面を向けた凹状の第2レンズ3
2、例えば観察部位側に対して平面で像面側に凸面の第
3レンズ33、間隔環36、絞り37、平行平板の第4
レンズ34が設けられている。
【0023】したがって、アダプタ本体部91と先端部
本体部材11aとの位置合わせが位置決めピン95によ
って決められている状態のとき、前記超広角対物光学系
30でとらえた観察像は、第1レンズ31、第2レンズ
32、第3レンズ33、間隔環36、絞り37、第4レ
ンズ34を通過後、前記内視鏡2の対物光学系23を介
して前記CCD24の撮像面に結像して、図示しない画
像処理回路で映像信号に生成されて、モニタ7の画面上
に内視鏡観察画像50として表示される。
【0024】一方、前記照明光学系40は、図3ないし
図5に示すように前記ライトガイド21に基端面が対向
して、このライトガイド21から出射される照明光を伝
送するアダプタ側ライトガイド41と、このアダプタ側
ライトガイド41を伝送された照明光を観察部位に向け
て照射する例えば2つの照明レンズ42a、42bとで
構成されている。
【0025】つまり、図4に示すように前記先端光学ア
ダプタ9の先端面には前記超広角対物光学系30を構成
する第1レンズ31と、照明光学系40を構成する照明
レンズ42a、42bとが配置されている。そして、前
記第1レンズ31は、アダプタ中心位置に対して図中上
側に配置されており、前記照明レンズ42a、42b
は、アダプタ中心を通る水平線LHより図中下側に配置
されている。なお、符号92aは前記超広角対物光学系
30の第1レンズ31を保護する凸部である。
【0026】前記アダプタ側ライトガイド41は、図3
に示すように中途部に平面部を設けた長円形状に形成さ
れており、図4に示す縦長な照明レンズ42a、42b
に対応するように、図5に示すように中途で、前記第1
照明レンズ42aの基端面に臨む第1ライトガイド41
aと、前記第2照明レンズ42bの基端面に臨む第2ラ
イトガイド41bとの2つに分割されている。
【0027】図4及び図5に示すように正面を向いて配
置されている前記第1レンズ31に対して、前記照明レ
ンズ42a、42bは、所定角度傾斜した傾斜面に配置
されている。それぞれの照明レンズ42a、42bは、
合わせ面となる直線部43aを形成した略D字形状で観
察部位側に平面を向けた光学レンズである凹状レンズ4
3を2枚、前記水平線LHに対して直交する向きに縦列
配置して形成してある。そして、この照明レンズ42
a、42bの基端面に、先端面を略D字形状に形成した
(図4の破線参照)ライトガイド先端面44a、44b
が臨まれている。
【0028】ここで、図6を参照してアダプタ側ライト
ガイド41について説明する。図6に示すようにアダプ
タ側ライトガイド41は、背面図に示すように基端面4
1cを前記ライトガイド21に対向するように長円形状
に形成してある。そして、上面図に示すように中途部で
前記第1照明レンズ42aの基端面に臨む第1ライトガ
イド41aと、前記第2照明レンズ42bの基端面に臨
む第2ライトガイド41bとの2つに分割されている。
また、正面図に示すように前記第1ライトガイド41a
の先端面及び前記第2ライトガイド41bの先端面には
略D字形状のライトガイド先端面44a、44bが形成
してある。
【0029】本実施形態のアダプタ側ライトガイド41
は照明光を伝送する際、配光調整部を兼ねている。すな
わち、このアダプタ側ライトガイド41を構成するライ
トガイドファイバ素線45,…,45の配列を、所望の
配光を得られるようにしている。すなわち、側面図に示
すように前記水平線LHから離れた位置に配置されるラ
イトガイドファイバ素線45Lを直線状に配列形成する
一方、前記水平線LH側に向かって順次積層配置されて
いくライトガイドファイバ素線45Hを、図中上方向に
向くように曲げ配列して形成してある。このことによっ
て、それぞれのライトガイドファイバ素線45,…,4
5から出射されていく光が矢印に示すように下側では前
方方向に向かって、上側にいくにしたがって上方向に向
かって、所定の配光で出射される。
【0030】上述のように構成した先端光学アダプタ9
の作用を説明する。先端光学アダプタ9を先端部本体1
1に装着して照明光を内視鏡2に供給する。そして、先
端光学アダプタ9を装着した挿入部2aをパイプ内に挿
入していく。すると、ライトガイドファイバ素線45,
…,45を配光調整するよう配列させたライトガイド4
1a、41bのライトガイド先端面44a,44bから
出射された光が前記照明レンズ42a、42bを通って
超広角対物光学系30の観察範囲を満遍なく照射する。
【0031】このことによって、図7に示すようにモニ
タ7の画面7a上には、超広角対物光学系30の第1レ
ンズ31を通して前記CCD24で撮像された、パイプ
内壁全周を表す内視鏡観察画像が表示される。
【0032】なお、本実施形態の超広角対物光学系30
においては偏角を解消するため、前記第2レンズ32の
外径寸法を、前記第1レンズ31の外径寸法より少しだ
け小径に形成した構成を取って、前記第1レンズ31の
受け面を兼ねさせている。
【0033】また、超広角対物光学系30の偏角を解消
するために、図8に示すように超広角対物光学系30A
のレンズ枠35にレンズ支持部材39を配置する構成に
してもよい。このことによって、レンズ枠35に形成す
る穴部35a、35b及び貫通孔35cを太径部側から
同心で形成して、このレンズ枠35内に配置される光学
部材31、32、33、37、34の配置精度を向上さ
せて偏角の解消を図れる。
【0034】このように、先端光学アダプタに配置され
る照明レンズを縦長に形成し、この照明レンズをアダプ
タ中心を通る水平線より下方に配置して、その照明レン
ズに臨まれるライトガイドファイバの先端面形状を縦長
に形成したことによって、ライトガイドファイバの成型
が可能で、かつ先端光学アダプタを太径にすること及び
アダプタの硬質長が長くなることを防止することができ
る。
【0035】また、先端光学アダプタに配設されるアダ
プタ側ライトガイドを先端光学アダプタに配置される照
明レンズに合わせて分割して形成する際、このライトガ
イドを構成するライトガイドファイバ素線を配光を考慮
して配列させることによって、照明レンズを通して出射
される照明光で広角対物光学系の観察範囲全体を照射す
ることができる。
【0036】これらのことによって、ライトガイドファ
イバを伝送された照明光が広範に出射されてパイプ内壁
全周の観察を一括して行える。
【0037】なお、本実施形態においては、2枚の凹状
レンズ43,43を水平線LHに対して直交する向きに
縦列配置させて縦長な照明レンズ42a,42bを形成
しているが、この2枚の凹状レンズの光学特性を異なる
ものにして縦長な照明レンズを構成するようにしてもよ
い。例えば、下側の光学レンズを近点用として上側の光
学レンズを遠点用にすることによってパイプ内の近点か
ら遠点までが均一な明るさで照明される。
【0038】また、本実施形態においては縦長な照明レ
ンズを、2枚の凹状レンズを水平線LHに対して直交す
る向きに縦列配置して形成しているが、1枚の円形光学
レンズに、図9に示すように対向する切取り面部48a
を設けて縦長に形成した縦長レンズ48を配置するよう
にしてもよい。そして、前記縦長レンズ48の所定範囲
に、例えば面荒らし部を設けてすりガラス状にする構成
にすることによって上述と同様の作用及び効果を得るこ
とができる。
【0039】ところで、図6に示したように形成したア
ダプタ用ライトガイドを用いて先端光学アダプタを形成
する際、図10及び図11に示す治具100を使用す
る。
【0040】この治具100は、前記先端部本体11の
略同様の形状で前記位置決めピン95によって前記アダ
プタ本体部91が配置される、接着剤が付着し難い材質
で形成した、前記アダプタ側ライトガイド41の基端面
が当接する基端面当接面101aを備えたスコープダミ
ー部を兼ねる第1位置決め部材101と、この第1位置
決め部材101に配置されて、ライトガイド先端面44
a、44bの中心側の位置決めを行う第2位置決め部材
102と、前記第1位置決め部材101に配置されたア
ダプタ本体91に外嵌配置して前記ライトガイド先端面
44a、44bの外側及び上下側の位置決めを行う二分
割して構成された第3位置決め部材103a、103b
と、前記第3位置決め部材103a、103bをひとま
とめに固定する抑え部材104とで構成されている。
【0041】したがって、所定配光に調整された所定長
さ寸法で形成したアダプタ側ライトガイド41を、治具
100の所定位置に配置し、この状態で接着剤を塗布し
て固めることによって、第1ライトガイド41aのライ
トガイド先端面44a及び第2ライトガイド41bのラ
イトガイド先端面44bが所定の位置に配置された状態
でアダプタ側ライトガイド41がアダプタ本体91に一
体的に接着固定される。この後、アダプタ本体91に対
して超広角対物光学系30、カバー部92等を組み付け
ていくことによって、ライトガイド先端面44a、44
bを照明レンズ42a、42bの所定位置に対向させた
先端光学アダプタ9が構成される。
【0042】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0043】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0044】(1)撮像素子を有する内視鏡と、この内
視鏡の先端部に着脱自在で先端面に超広角対物光学系を
構成する第1レンズ及び照明光学系を構成するライトガ
イドファイバで伝送された照明光を観察部位に向けて出
射する複数の照明用レンズを配置した内視鏡用光学アダ
プタとを具備する内視鏡装置において、前記内視鏡用光
学アダプタの照明用レンズを、アダプタ中心を通る水平
線に対して直交する向きで縦長に形成し、前記第1レン
ズを挟んで水平線より下方位置に配置した内視鏡装置。
【0045】(2)前記照明用レンズを複数の光学レン
ズで構成し、その複数の光学レンズを前記先端面所定位
置に、前記水平線に対して直交する向きに縦列配置して
縦長に形成した付記1記載の内視鏡装置。
【0046】(3)前記照明用レンズを、円形光学レン
ズに対向する切取り面部を設けて縦長に形成した付記1
記載の内視鏡装置。
【0047】(4)前記ライトガイドを、前記照明用レ
ンズの数にあわせて分割し、この分割したライトガイド
ファイバの前記照明用レンズ基端面に臨む先端面形状
を、前記照明用レンズ形状と同様、縦長に形成した付記
1記載の内視鏡装置。
【0048】(5)前記照明用レンズ又は前記ライトガ
イドファイバの少なくとも一方に、縦長に形成した照明
用レンズから前記超広角対物光学系の観察範囲に向けて
出射される照明光の配光ムラを調整する配光調整部を設
けた付記1又は付記2に記載の内視鏡装置。
【0049】(6)前記配光調整部は前記ライトガイド
ファイバであり、このライトガイドファイバを構成する
ライトガイドファイバ素線の配列を、前記水平線から離
れた長手下面側に配置されるライトガイドファイバ素線
を直線状に形成する一方、前記水平線側に向かって積層
配置されていくライトガイドファイバ素線を、所定方向
に曲げ形成した付記2ないし付記5の1つに記載の内視
鏡装置。
【0050】(7)前記配光調整部は前記照明レンズを
構成する縦列配置された光学レンズであり、前記水平線
側に位置する所定光学レンズに面荒らし部を設けた付記
2、付記4、付記5の1つに記載の内視鏡装置。
【0051】(8)前記配光調整部は前記照明レンズを
構成する縦列配置された光学レンズであり、上下2枚の
照明レンズの光学特性が異なる付記2、付記4、付記5
の1つに記載の内視鏡装置。
【0052】(9)前記配光調整部は前記照明レンズを
構成する縦長の1枚の光学レンズであり、この光学レン
ズの所定範囲に面荒らし部を設けた付記3ないし付記5
の1つに記載の内視鏡装置。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
視鏡用光学アダプタを太く、かつ長く形成することな
く、内視鏡用光学アダプタを装着することよって、細径
のパイプ内壁の観察を一括して行える内視鏡装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図11は本発明の一実施形態に係
り、図1は内視鏡装置の構成を説明する外観図
【図2】内視鏡用光学アダプタ及び先端部本体の構成を
説明する断面図
【図3】図2のA−A線断面図
【図4】先端光学アダプタの先端面を示す図
【図5】図4のB−B線断面図
【図6】アダプタ側ライトガイドの構成を説明する四面
【図7】先端光学アダプタでとらえた内視鏡観察画像を
示す図
【図8】超広角対物光学系の他の構成を説明する図
【図9】照明レンズの他の構成を説明する図
【図10】治具の構成を説明する図
【図11】図10のD−D線断面図
【図12】図12ないし図14は従来例にかかり、図1
2は先端光学アダプタの先端面を示す図
【図13】図12の先端光学アダプタでとらえた内視鏡
観察画像を示す図
【図14】他の構成の先端光学アダプタの先端面を示す
【符号の説明】
9…先端光学アダプタ 30…超広角対物光学系 40…照明光学系 41…アダプタ側ライトガイド 41a…第1ライトガイド 41b…第2ライトガイド 41c…基端面 42a、42b…照明レンズ 43…凹状レンズ 44a、44b…ライトガイド先端面 45…ライトガイドファイバ素線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子を有する内視鏡と、この内視鏡
    の先端部に着脱自在で先端面に超広角対物光学系を構成
    する第1レンズ及び照明光学系を構成するライトガイド
    ファイバで伝送された照明光を観察部位に向けて出射す
    る複数の照明用レンズを配置した内視鏡用光学アダプタ
    とを具備する内視鏡装置において、 前記内視鏡用光学アダプタの照明用レンズを、アダプタ
    中心を通る水平線に対して直交する向きで縦長に形成
    し、前記第1レンズを挟んで水平線より下方位置に配置
    したことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記ライトガイドを、前記照明用レンズ
    の数にあわせて分割し、この分割したライトガイドファ
    イバの前記照明用レンズ基端面に臨む先端面形状を、前
    記照明用レンズ形状と同様、縦長に形成したことを特徴
    とする請求項1記載の内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記照明用レンズ又は前記ライトガイド
    ファイバの少なくとも一方に、縦長に形成した照明用レ
    ンズから前記超広角対物光学系の観察範囲に向けて出射
    される照明光の配光ムラを調整する配光調整部を設けた
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内視鏡
    装置。
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