JP2003167086A - 原子力発電プラントの建設工法 - Google Patents

原子力発電プラントの建設工法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】原子力発電所における原子炉建屋や原子炉格納
容器などの構築物は従来鉄筋コンクリートで作られ、そ
の建設には長い建設工期が費やされており工期の短縮が
要望されている。特に原子炉格納容器とこの原子炉格納
容器を収納する原子炉建屋との接続部の工事は建設工程
の最後に行われ建設工期の長期化の要因となっていた。 【解決手段】鋼板コンクリート構造又は鋼板構造の原子
炉格納容器の外側に原子炉建屋との接続部を構成する
壁、床体、型枠および接続部に含まれる機器を一体に接
合して原子炉格納容器モジュールを構成し、この原子炉
格納容器モジュールを原子力建屋と接続組み立てする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉建屋と原子
炉格納容器を有する原子力発電プラントの建設工法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より原子力発電所に建設される原子
炉建屋においては、耐震設計条件や放射線の遮蔽のため
に建屋の躯体は鉄筋コンクリートにより作られている。
このような鉄筋コンクリート製の建屋の建設工法として
は、まず最初に型枠内に格子状に張られた鉄筋の配筋工
事を行い、その後にコンクリート打設工事が行われ、建
屋建設が終了した後に建屋内に配置される機器の据付け
工事が行われる。これらの工事はいずれも発電所建設現
場における現地工事が主体であり、このため現地での建
設工期が長期間に亘り、原子力発電プラント全体の建設
工期としては4年以上に亘るものも有った。
【0003】最近、原子力発電所の建屋の建設において
は、建設工期の短縮、建設コストの低減の要求がより強
くなり、このため建屋構造を従来の鉄筋コンクリート構
造から鋼板とコンクリートとを組合せた鋼板コンクリー
ト構造や、鋼材だけを使った鋼構造として、前記の鉄筋
の配筋工事及びコンクリート打設工事を削減して建設工
期を短縮することが考えられている。
【0004】一方、原子炉建屋内の中心部に据え付けら
れる原子炉格納容器についても鋼製原子炉格納容器は既
存しているものの、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器
(RCCV)については原子炉建屋と同様にその外側容器で
ある躯体部に鋼板コンクリート構造を採用することで躯
体内の鉄筋削減による鉄筋工事の削減によりその建設工
期の短縮を図ることが考えられている。
【0005】しかしながら、原子炉建屋及び原子炉格納
容器の躯体工事のみ建設工期を短縮してもこれらの内部
に据え付けられる機器類の据付工事の工期も短縮しなけ
れば原子力発電プラント全体としての建設工期は思った
ほど短縮出来ない。このような背景から、最近では原子
炉建屋や原子炉格納容器の躯体と機器等を一体化した複
合モジュール型の建設工法が考えられてきている。
【0006】この複合モジュール型の建設工法を採用し
て原子炉建屋全体の建設工期の短縮を達成しようとした
場合、原子炉建屋内の中心部に位置し、高さ方向につい
ても大きな範囲を占める原子炉格納容器の複合モジュー
ル工法による工期短縮と、その外側の原子炉建屋の複合
モジュール工法による工期短縮とを共に実施して相乗的
な効果を引き出さないと期待された工期短縮はなかなか
実現することは難しい。
【0007】図9、10に従来の原子炉建屋および原子
炉格納容器の建設工法のイメージを示す。図9は従来の
鉄筋コンクリート製の原子炉格納容器モジュールの外観
を示す斜視図、図10は原子炉建屋建設時の原子炉格納
容器モジュールの吊り込み状況を示す平面図である。
【0008】図9、10において、鉄筋コンクリート製
の原子炉格納容器(RCCV)1は原子炉を内部に格納して
放射性物質の閉じ込め機能を果たしている主要機器であ
るが、その構造は、一般的に円筒の両端に蓋をした形状
の鉄筋コンクリート製の密閉容器で、その内面に鋼製ラ
イニング2を施してその気密性を確保している。そして
建設工事においては、まず現地据付位置において原子炉
格納容器の壁を貫通するペネトレーション3と鋼製ライ
ニング2と鋼製ライニングの形状維持のための仮設補強
材から成る原子炉格納容器モジュール4を吊ワイヤー5
等により原子炉建屋6内に吊り込み搭載して据付し、そ
の後鋼製ライニング2の外側に鉄筋の配筋工事及びコン
クリート打設のための型枠設定工事を行い、コンクリー
ト打設工事を行う。これにより原子炉格納容器1が形成
され、最後に原子炉格納容器1と原子炉建屋6を斜線で
示す部分部7で接続して原子炉建屋全体の工事が完了す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来考えら
れている複合モジュール型の建設工法であると、原子炉
建屋6の建設時には、原子炉格納容器1とその外側の原
子炉建屋6との接続部7の建設工事は行えず、原子炉格
納容器1の建設工事が終わった後に実施せざるを得な
い。他方では、原子炉建屋全体の建設工事を効率化する
ために前記接続部7以外の外側の原子炉建屋6の建設工
事と原子炉格納容器1の建設工事とを並行に実施するこ
とも行われている。しかし、接続部7の建設工事及びそ
の後の機械の据え付け工事は原子炉格納容器1の建設工
事において原子炉格納容器1の周囲に設置される工事用
の足場等との干渉を避けるため、各フロアの原子炉格納
容器や原子炉建屋の建設工事が終わった後の最後に実施
することとなり、このことが建設工期短縮の大きな妨げ
となっていた。
【0010】本発明は以上の課題を解決して、原子炉建
屋や原子炉格納容器など原子力発電所における構造物、
主要機器の建設工期を大幅に短縮した原子力発電プラン
トにおける建設工法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載の原子力発電プラントの建設
工法の発明は、原子炉建屋とこの原子炉建屋内に配設さ
れ鋼板コンクリート構造の原子炉格納容器を接続する接
続部を構成する壁と床の型枠を一体に接合して原子炉格
納容器モジュールを構成し、この原子炉格納容器モジュ
ールを原子炉建屋と一体に接続組み立てるようにしたこ
とを特徴とする。この発明によれば、原子炉格納容器モ
ジュールの現地での建設工事と一体的に原子炉建屋との
接続部の工事が行え建設工期を短縮することが出来る。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の原
子力発電プラントにおける建設工法の発明において、原
子炉建屋の本体を鋼板コンクリート構造又は鋼構造と
し、床、壁、柱および原子炉建屋内に設置される機器を
一体に接合して原子炉建屋モジュールを構成し、この原
子炉建屋モジュールを原子炉格納容器モジュールと一体
に接続組み立てるようにしたことを特徴とする。
【0013】この発明によれば原子炉格納容器モジュー
ルと原子炉建屋モジュールとの取合い接続部の形状をモ
ジュール間で一致させることが出来、また鋼板同士の取
合いとして出来る。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の原子力発電プラントの建設工法において、原子炉
格納容器モジュールの範囲を原子炉格納容器を貫通する
ぺネトレーションを平面的に包含する範囲としたことを
特徴とする。この発明によれば、モジュール吊り込み時
のペネトレーションとペネトレーション設置部に配置さ
れる機器、接続部の床の型枠との干渉が回避される。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の原子力発電プラントの建設工法において、原子炉
建屋以外の場所にてモジュールを製作し、モジュールを
建設現場へ輸送してモジュール同士を接続組み立てるよ
うにしたことを特徴とする。この発明によれば、工場製
作範囲が増え、現地作業が大幅に削減可能であり、工場
等と建設現場との並行作業が可能となる。
【0016】請求項5記載の原子力発電プラントの建設
工法の発明は、鋼板コンクリート構造の原子炉格納容器
と原子炉建屋の前記原子炉格納容器の周囲部分とを一体
に接合してモジュールを構成し、このモジュールを建設
現場で接続組立るようにしたことを特徴とする。
【0017】この発明によれば、原子炉格納容器が原子
炉建屋に含まれることで、原子炉格納容器の円周部分の
形状を建設における搬入、搭載時に形状維持することが
原子炉建屋により可能となり、モジュール形状維持のた
めの補強部材を削減する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図を参照して説明する。図1、2、3により本発明の第
1の実施の形態を説明する。図1、2、3において、図
8、9と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省
略する。図1は本実施の形態における原子炉格納容器モ
ジュールの外観を示す斜視図、図2は本実施の形態にお
ける原子炉建屋建設時の原子炉格納容器モジュールの吊
り込み状況を示す断面図である。また、図3は本実施の
形態における原子炉建屋建設時の原子炉格納容器モジュ
ールの吊り込み状況を示す平面図である。
【0019】本実施の形態においては、原子炉格納容器
の鋼製ライニング2の外側に原子炉格納容器の構造強度
を負担する他にコンクリート打設用の鋼製の型枠の機能
をも果たす外側鋼板21を鋼製ライニング2と原子炉格
納容器の外側壁の構造必要厚さだけ寸法離間させて形状
維持の補強部材も含めて形成し、二重円筒胴10として
原子炉格納容器1を形成している。この円筒胴10の鋼
製ライニング2と外側鋼板21との間の空間にコンクリ
ートを打設することにより鋼板コンクリート構造の原子
炉格納容器の壁を構成する。なお、鋼製ライニング2が
原子炉格納容器の構造強度をも負担する場合には鋼製ラ
イニング2と外側鋼板21の間に鉄筋を配置しないが、
鋼製ライニング2が原子炉格納容器の構造強度をも負担
しない場合には、鋼製ライニング2と外側鋼板21の間
の鋼製ライニング2側に近い方に鉄筋の設置工事を行っ
た後に前述のコンクリートの打設を行う。さらに原子炉
格納容器1の最外周の部分が鋼板となっているので円筒
胴10の外側鋼板21の外面には原子炉建屋と原子炉格
納容器間との接続部を構成する鋼製の壁及び床躯体の鋼
製の型枠11を溶接・ボルト接合などで機械的に接合
し、さらに図示しないが接続部の床の上に配置される機
器や、原子炉格納容器外側の円筒壁に施工、据え付けら
れる機器を一体に取りつけている。これにより原子炉格
納容器と原子炉建屋との接続部を一体に取込んだ原子炉
格納容器モジュール4を構成している。3はペネトレー
ションである。ペネトレーション3は、原子炉格納容器
の内外の取り合いを行うための貫通部であり、鋼製ライ
ニング2をも貫通している。そして、その数量が多いこ
とから建設現場での作業量の増加にならないように工事
などであらかじめペネトレーション3は鋼製ライニング
2に溶接されている。
【0020】このような複合モジュール化とすることに
より、従来原子炉建屋内の建設工程で最後に工事してい
た原子炉建屋と原子炉格納容器との接続部が原子炉格納
容器モジュール4内に取り込まれているので接続部7の
工事が原子炉格納容器の建設工事と一体的に行え、工期
の短縮が図れる。尚、図1、2、3において原子炉格納
容器モジュールに取込まれる原子炉建屋と原子炉格納容
器間の接続部の鋼製の壁及び床躯体あるいは躯体の鋼製
の型枠11の床部の形状については、図に示す8角形以
外の矩形、円盤状の形状でも良い。
【0021】次に本発明の第2の実施の形態について図
4、5、6及び図3を参照して説明する。図4は、本実
施の形態における原子炉格納容器モジュール及び原子炉
建屋モジュールの外観及び吊り込み状況を示す斜視図で
あり、図5は本実施の形態における原子炉格納容器モジ
ュール及び原子炉建屋モジュールの外観及び吊り込み状
況を示す断面図であり、図6は、本実施の形態における
原子炉格納容器モジュール及び原子炉建屋モジュールの
接続部を示す拡大図である。図4において、12は原子
炉建屋モジュールで、鋼板コンクリート製あるいは鋼構
造の床13と壁14と柱15の躯体などから成る建屋本
体および原子炉建屋内に設置される機器類16から構成
され、機器類16をあらかじめ床13に支持、固定した
形でモジュール化されている。建設手順としては、原子
炉格納容器モジュール4及び原子炉建屋モジュール12
を原子炉建屋基礎マット17上に吊り下ろし、順次下層
部より搭載してモジュール間を、鋼板躯体については機
械接合、あるいは鋼板コンクリートについては機械接合
とコンクリート打設等により接続する。このため、原子
炉格納容器モジュール4と原子炉建屋モジュール12と
の接続部は、それぞれモジュール4、12の吊り込み搭
載時に一致するように同一寸法の円形形状となってい
る。また、原子炉格納容器モジュール4の接続部の型枠
11および原子炉建屋モジュール12の接続部の鋼板6
2は、内部にコンクリートが打設できるように形成され
ている。たとえば箱状に接続された鋼板からなり、その
上部全体が開口あるいはその上部の鋼板に開口を有して
おり、その開口部より内部にコンクリート61を打設す
る。
【0022】また、図6に示すように原子炉格納容器モ
ジュール4の型枠11および原子炉建屋モジュール12
の接続部の鋼板61のそれぞれの接合面11aおよび接
合面62aは迷路上に形成されている。このため、原子
炉格納容器モジュール4の接続部と原子炉建屋モジュー
ル12の接続部が接続されたときに、放射線の線源63
があった場合に、接合面11aと接合面62aの間の空
間を鋼板やコンクリートで遮られること無く放射線がす
り抜けることを防ぐことができる。
【0023】このような実施の形態によれば、モジュー
ル化による建設工事の短縮の効果に加え、原子炉格納容
器モジュール4とともに原子炉建屋を鋼板コンクリート
構造あるいは鋼構造の原子炉建屋モジュールとすること
により、取合い接続部の双方が鋼製化していて形状をモ
ジュール間で一致させることが容易となり、取合い形状
も多様化し自由度が増す。また、モジュール間の取合い
を鋼板同士の取合いとしたことにより、接続部の接合工
事がモジュールの据付時から開始可能となり、接続も容
易となる。原子炉建屋側が従来の鉄筋コンクリート構造
である場合、例えば図3に示すように原子炉格納容器モ
ジュール4が原子炉建屋側の鉄骨8から離れた部分の接
続部の工事のために型枠18等の仮設物を鉄骨8から支
持するために仮設材が必要となって多くの仮設材コスト
増となる。これに比べ鋼板コンクリート構造あるいは鋼
構造の原子炉建屋では、原子炉建屋モジュールの製作時
から壁、床を構成する鋼板が取り付けられるため、これ
らのモジュール構成物同士による支持構造が可能とな
り、鉄筋コンクリート構造の場合よりも仮設材を削減可
能となる。
【0024】また、ペネトレーション3の外側への突き
出し端部の位置を包含する範囲より大きい範囲である型
枠11部分を原子炉格納容器モジュール4側に取り付
け、原子炉格納容器モジュール4に含まれない接続部に
ついても鋼製化した原子炉建屋モジュール12に取り付
けることが容易となり、原子炉格納容器モジュール4ま
たは原子炉建屋モジュール12の吊り込み時のペネトレ
ーション3の干渉回避が可能となる。
【0025】尚、図4において原子炉格納容器モジュー
ル4に取込まれる鋼製の壁及び床躯体あるいは躯体の鋼
製の型枠11の床部の形状については、図中に示す円周
曲面形状以外の矩形の取合い形状でも良い。
【0026】次に本発明の第3の実施の形態について図
7、8を参照して説明する。図7は本実施の形態におけ
る原子炉格納容器モジュールの外観を示す斜視図であ
り、図8は本実施の形態における原子炉格納容器モジュ
ールの平面分割を示す平面図である。
【0027】図7に示す原子炉格納容器モジュール4は
原子炉格納容器の円筒胴10を水平円周方向に沿って4
分割し、図8に示すようにその延長である原子炉建屋の
本体20及び機器16等をモジュール内に含んでいる。
この原子炉格納容器モジュール4は鋼板コンクリート製
あるいは鋼構造の床13と壁14と図示しないが柱等の
躯体および機器類16から構成され、機器類16をあら
かじめ床13等に支持、固定した形でモジュール化され
ている。尚、円筒胴10の分割数は4分割に限定される
ものではなく、その他複数であっても良く、モジュール
の高さは原子炉建屋の多層階分であっても良い。原子炉
格納容器モジュール4に含まれる原子炉建屋の本体20
は、図7に示すように原子炉建屋全体とすることも、原
子炉格納容器モジュール4の周囲の原子炉建屋の一部で
あっても良い。
【0028】このような実施の形態によれば、モジュー
ル化による建設工期短縮の効果に加え、原子炉格納容器
モジュールが原子炉建屋の一部を一体に含むことで原子
炉格納容器モジュールの輸送に際して原子炉建屋の床等
が原子炉格納容器モジュールの円筒形状維持のための補
強材として機能し、円筒曲面の形状維持効果が得られて
補強材の削減が可能となる。
【0029】なお、上記の実施の形態において原子炉格
納容器モジュール4、あるいは原子炉建屋モジュール1
2をあらかじめ建設現場以外の工場等にて製作、および
機器の据え付けを行い、建設現場へ輸送して、現地にて
一体的に接続、組立するようにしてもよい。
【0030】このようにすると工場等での製作範囲が増
えることで建設現場作業が大幅に削減可能であり、工場
等と建設現場の並行作業が可能となるので建設工期のさ
らに大幅短縮が可能である。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、鋼板コン
クリート構造の原子炉格納容器や原子炉建屋を壁、床躯
体、躯体の型枠および接合部に含まれる機器などと一体
化してモジュールを構成し、このモジュールを接続組み
立てするようにしたので、建設工事のための現地工事作
業量の低減、建設工期の短縮、仮設補強材材料費の低減
によるコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における原子炉格納
容器モジュールの外観を示す斜視図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における原子炉建屋
建設時の原子炉格納容器モジュールの吊り込み状況を示
す断面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態における原子炉建屋
建設時の原子炉格納容器モジュールの吊り込み状況を示
す平面図。
【図4】本発明の第2の実施の形態における原子炉格納
容器モジュール及び原子炉建屋モジュールの外観及び吊
り込み状況を示す斜視図。
【図5】本発明の第2の実施の形態における原子炉格納
容器モジュール及び原子炉建屋モジュールの外観及び吊
り込み状況を示す断面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態における原子炉格納
容器モジュール及び原子炉建屋モジュールの接続部を示
す拡大断面図。
【図7】本発明の第3の実施の形態における原子炉格納
容器モジュール外観を示す斜視図。
【図8】原子炉格納容器モジュールの平面分割を示す平
面図。
【図9】従来の鉄筋コンクリート製の原子炉格納容器モ
ジュールの外観を示す斜視図。
【図10】原子炉建屋建設時の原子炉格納容器モジュー
ルの吊り込み状況を示す平面図。
【符号の説明】
1…原子炉格納容器、2…鋼製ライニング、3…ペネト
レーション、4…原子炉格納容器モジュール、5…吊ワ
イヤー、6…原子炉建屋、7…接続部、8…鉄骨、10
…円筒胴、11…型枠、12…原子炉建屋モジュール、
13…床、14…壁、15…柱、16…機器、17…原
子炉建屋マット。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉建屋とこの原子炉建屋内に配設さ
    れ鋼板コンクリート構造の原子炉格納容器を接続する接
    続部を構成する壁と床の型枠を一体に接合して原子炉格
    納容器モジュールを構成し、この原子炉格納容器モジュ
    ールを前記原子炉建屋と一体に接続組み立てるようにし
    たことを特徴とする原子力発電プラントの建設工法。
  2. 【請求項2】 原子炉建屋の本体を鋼板コンクリート構
    造とし、床、壁、柱および原子炉建屋内に設置される機
    器を一体に接合して原子炉建屋モジュールを構成し、こ
    の原子炉建屋モジュールを原子炉格納容器モジュールと
    一体に接続組み立てるようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の原子力発電プラントの建設工法。
  3. 【請求項3】 原子炉格納容器モジュールの範囲を原子
    炉格納容器を貫通するぺネトレーションを平面的に包含
    する範囲としたことを特徴とする請求項1または2記載
    の原子力発電プラントの建設工法。
  4. 【請求項4】 原子炉建屋以外の場所にてモジュールを
    製作し、モジュールを建設現場へ輸送してモジュール同
    士を接続組み立てるようにしたことを特徴とする請求項
    1または2記載の原子力発電プラントの建設工法。
  5. 【請求項5】 鋼板コンクリート構造の原子炉格納容器
    と原子炉建屋の前記原子炉格納容器の周囲部分とを一体
    に接合してモジュールを構成し、このモジュールを建設
    現場で接続組立るようにしたことを特徴とする原子力発
    電プラントの建設工法。
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