JP2003167042A - 測位機能を搭載した携帯電話端末 - Google Patents

測位機能を搭載した携帯電話端末

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単独測位方式やサーバ・アシスト方式による
測位時に精度のよいクロック信号を供給でき、測位失敗
や精度不足の測位を防止できる携帯電話端末を提供す
る。 【解決手段】 電話用信号を送受信する携帯電話用無線
部15と、GPS衛星からの測位用信号を受信するGP
S無線部12と、測位動作の開始前に、携帯電話用無線
部15から得た周波数に基づいてGPS用無線部12の
クロック信号を同期させるクロック同期手段(周波数供
給ブロック)17とを備える。このため、GPS信号よ
りも周波数精度の高い携帯電話用信号の周波数を用い
て、GPS無線部12のクロック信号を携帯電話用無線
部15に同期させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばGPS(Gl
obal Positioning System)等の測位機能を搭載した携
帯電話端末に関する。
【0002】
【従来の技術】物体の現在位置を測定する方式、すなわ
ち「測位方式」としては、GPSを利用する方式、携帯
電話システムのセル番号に基づいて行う方式、そして携
帯電話システムの受信信号または送信信号の到着時間を
利用する方式などが知られている。また、GPSによる
測位方式には、「単独測位方式」と「サーバ・アシスト
測位方式」、「サーバ・ドリブン測位方式」がある。
【0003】「単独測位方式」では、GPS衛星からの
情報をGPS受信機を備えたGPS端末で受信し、その
情報を利用した測位に要する計算のすべてをGPS端末
内で行う。
【0004】「サーバ・アシスト測位方式」では、GP
S衛星からの情報を受信するGPS基準受信機と、GP
Sサーバと呼ばれるコンピュータを使用する。GPS基
準受信機はGPSサーバに接続される。GPSサーバは
コンピュータ・ネットワーク(通常はインターネット)
に接続される。GPS基準受信機は、GPS衛星からの
情報を受信してGPSサーバに送信する。GPS端末
は、コンピュータ・ネットワークを介してGPSサーバ
にアクセスし、その情報を取得する。そして、取得した
その情報を利用してGPS端末内で測位に要する計算を
行う。
【0005】「サーバ・ドリブン測位方式」は、GPS
サーバと呼ばれるコンピュータを使用する。GPSサー
バはコンピュータ・ネットワーク(通常はインターネッ
ト)に接続される。GPS受信機を備えたGPS端末
は、GPS衛星からの情報を受信してコンピュータ・ネ
ットワークを介してGPSサーバに送信する。GPSサ
ーバは、受信したその情報を利用して測位に要する計算
を行う。GPS端末は、コンピュータ・ネットワークを
介してGPSサーバにアクセスし、その計算結果を取得
する。
【0006】図13は、GPS受信機能を有する(GP
S受信機を搭載した)携帯電話端末を用いた従来の測位
方法を示す。この方法は、携帯電話システムとGPSを
利用して実現され、「サーバ・ドリブン方式」を使用す
るものである。
【0007】図13に示した従来の方法では、携帯電話
網102と、PSTN(Public Switched Telephone Ne
twork)104と、インターネット106とが使用され
る。携帯電話網102とPSTN104とインターネッ
ト106は互いに接続されており、相互に通信が可能と
なっている。GPS衛星108a、108b、108c
は、地球の周囲を回っている。
【0008】携帯電話網102には、携帯電話端末10
1と103が接続されている。PSTN104には、通
常の電話端末105が接続されている。インターネット
106には、サーバ107とGPSサーバ110とが接
続されている。GPSサーバ110には、GPS基準受
信機109が接続されている。
【0009】携帯電話端末101は、通話用の無線通信
部101bに加えて、GPS通信用のGPS受信部10
1aを有している。したがって、必要に応じて、無線通
信部101bを用いて通話やデータ通信が行えるだけで
なく、GPS受信部101aを用いてGPS衛星が発す
る情報を受信することもできる。
【0010】GPS基準受信機109とGPSサーバ1
10は、携帯電話網102の固定基地局に設けられてい
る。GPS基準受信機109は、GPS信号を常に受信
しており、その現在位置を認識している。
【0011】携帯電話端末101は、無線を介して携帯
電話網102に接続されると、携帯電話網102に接続
された他の携帯電話端末103や、携帯電話網102に
接続されたPSTN104に接続された電話機105
や、インターネット106に接続されたサーバ107な
どと、音声通信やデータ通信を行うことができる。
【0012】GPS衛星108a、108b、108c
は、地球の表面に沿って上空を周回していて、所定情報
を含む電波を地球に向けて送信する。この電波を受信す
ると、例えば、正確な現在位置と現在時刻、さらにクロ
ック信号が得られる。その電波は、GPS受信機能搭載
の携帯電話端末101とGPS基準受信機109で受信
可能である。
【0013】図13の従来の方法では、「サーバ・ドリ
ブン方式」が採用されているので、GPS受信機能搭載
の携帯電話端末101でGPS衛星108a、108
b、108cからの電波を受信すると、その電波から得
られた情報に基づいて現在位置の計算の大部分が端末1
01内で行われる。その際に、位置計算の一部は、GP
Sサーバ110で行われるので、必要な情報が端末10
1から携帯電話網102とインターネット106を経由
してGPSサーバ110に送られる。計算完了後、GP
Sサーバ110から計算結果が端末101まで同様にし
て送られる。こうして、端末101の使用者は自己の現
在位置を知ることができる。
【0014】図14は、図13に示したGPS機能搭載
の携帯電話端末101の回路構成の一例を示す。
【0015】図14に示す構成の携帯電話端末101に
おいて、GPSアンテナ111は、GPS信号(電波)
を受信する。GPS無線部112は、GPSアンテナ1
11で受信したGPS信号を復調する。GPS復号部1
13は、GPS無線部112で復調されたGPS信号を
復号する。送受信アンテナ114は、携帯電話用の無線
信号を送信・受信する。これらは、GPS端末ユニット
にまとめられている。
【0016】携帯電話用無線部115は、携帯電話用無
線信号の変調・復調を行う。システム処理部116は、
携帯電話信号の処理とGPS信号の処理とを行う。ま
た、音声入出力部118は、使用者が端末101内に音
声を入力し、また端末101から音声の出力を行う。音
声処理部119は、音声入出力部118を経由する音声
情報の処理を行う。表示器120は、必要な情報を画面
(図示省略)に表示し、使用者に知らせる。表示処理部
121は、表示器120で表示する情報の処理を行う。
CPU122は、端末101の全体動作を制御する。
【0017】図15は、図13で示したGPS機能搭載
の携帯電話端末101の「サーバ・ドリブン方式」によ
るGPS測位動作の一例を示す。
【0018】図15に示すステップD27〜D32は、
携帯電話端末101電話網102との間で回線接続を行
うための動作フローであり、ステップD33〜D37
は、携帯電話端末101とGPSサーバ110が協動し
て端末101の測位を行うための動作フローである。
【0019】最初に、端末101内のCPU122が、
同じく端末101内のシステム処理部116内にある呼
制御レイヤに対して発呼要求を行う(ステップD2
7)。すると、その呼制御レイヤは、端末101内の無
線回線制御レイヤに対して発呼処理を行う(ステップD
28)。これにより、無線回線制御レイヤは、携帯電話
網102の基地局内の無線回線制御レイヤに対して回線
接続処理を行う(ステップD29)。それに応じて、基
地局内の無線回線制御レイヤは、基地局内の呼制御レイ
ヤに対して着呼通知を行う(ステップD31)と共に、
端末101内の無線回線制御レイヤに対して回線接続応
答を行う(ステップD30)。その回線接続応答に応じ
て、端末101内の呼制御レイヤは、基地局内の無線回
線制御レイヤから発呼完了通知を受信する(ステップD
32)。こうして、端末101とGPSサーバ110と
の間で回線の接続が完了するので、上位レイヤ・データ
パスが開通する(ステップD33)。
【0020】次に、回線が接続された状態でGPSを用
いて端末101の測位を行う場合には、端末101内の
CPU122が、システム処理部116を経由してGP
S復号部113へ測位要求を行う(ステップD34)。
その結果、GPSアンテナ111を介して受信したGP
S衛星108a、108b、108cからの信号をGP
S無線部112が処理し、GPS復号部113が復号処
理をする(ステップD35)。復号処理の終了後、GP
S復号部113は、システム処理部116を経由してC
PU122に対して測位完了の通知を行う(ステップD
36)。すると、CPU122は、GPS測位により受
信し復号して得られた情報を、ステップD33で開通し
た上位レイヤ・データパスを通ってGPSサーバ110
に対して送る等、位置情報に関係する通信(測位データ
転送)が行われる(ステップD37)。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の携帯電
話端末101では、図14より明らかなように、携帯電
話用無線部115とGPS無線部112とが別個・独立
に動作している。このため、両無線部115と112の
双方に、クロック信号生成用の高精度の周波数発振子等
が必要である、という問題がある。
【0022】また、携帯電話用無線部115による精度
のよい周波数補正が得られるのは、端末101と携帯電
話網102の間で回線が接続された状態に限定され、回
線が接続されない状態では周波数補正は不可能である。
そして、サーバ・ドリブン方式以外では、回線接続が行
われない状況で精度のよい周波数を得ることは困難であ
る、という問題もある。
【0023】さらに、GPS測位部(GPS端末ユニッ
ト)が携帯電話部とは別個に動作しているため、GPS
受信状態によらず測位動作が実行される。その結果、測
位失敗を繰り返したり精度不足の測位を実行し続けたり
することが多い、という問題もある。
【0024】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、単独
測位方式やサーバ・アシスト方式による測位時に精度の
よいクロック信号を供給できる携帯電話端末を提供する
ことにある。
【0025】本発明の他の目的は、適切な時期にクロッ
ク信号の同期引き込みを実行できる携帯電話端末を提供
することにある。
【0026】本発明のさらに他の目的は、測位失敗や精
度不足の測位を防止できる携帯電話端末を提供すること
にある。
【0027】本発明のさらに他の目的は、測位失敗や精
度不足の測位による無駄な電力消費を抑制(防止)でき
る携帯電話端末を提供することにある。
【0028】ここに明記しない本発明のさらに他の目的
は、以下の説明および添付図面から明らかになる。
【0029】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の第1の
携帯電話端末は、測位機能を搭載した携帯電話端末にお
いて、電話用の信号を送受信するための電話用無線部
と、衛星からの測位用の信号を受信するための測位用無
線部と、測位動作の開始前に、前記電話用無線部から得
た周波数に基づいて前記測位用無線部のクロック信号を
同期させるクロック同期手段とを備えたことを特徴とす
るものである。
【0030】(2) 本発明の第1の携帯電話端末で
は、測位動作の開始前に、電話用無線部から得た周波数
に基づいて測位用無線部のクロック信号を同期させるク
ロック同期手段を備えているので、測位用信号よりも周
波数精度の高い電話用信号の周波数を用いて、測位用無
線部のクロック信号を同期させることができる。その結
果、回線が接続された状態で電話用無線部から電話用信
号の周波数を取り出し、その周波数に同期したクロック
信号を測位用無線部に供給することが可能となる。つま
り、クロック信号生成用に精度の高い発振子を使用しな
くても、電話用無線部と測位用無線部とを互いに同期し
て動作させることができる。
【0031】測位用無線部のクロック信号の同期は、測
位が必要になってからそれに先だって行われるため、適
切な時期に(適切なタイミングで)クロック信号の同期
を実行できる。
【0032】また、高精度のクロック信号に基づいて電
話用無線部と測位用無線部が同期して動作するので、従
来の携帯電話端末よりも測位計算の完了が早まる。この
ため、測位感度と測位速度が向上する。
【0033】さらに、電話用無線部と測位用無線部とが
互いに同期して動作するため、回線接続状態から携帯電
話用端末が測位に適さない状況にあると判明したときに
は、測位用無線部に対して測位動作を行わないようにす
ることができる。したがって、無駄な測位を行って電力
を消費し携帯電話用端末の電池寿命を短くするといった
現象が防止できる。
【0034】(3) 本発明の第1の携帯電話端末の好
ましい例では、前記電話用無線部と前記測位用無線部の
動作を制御する制御手段をさらに備えており、その制御
手段は、測位動作を実行する前に、当該携帯電話端末を
無線回線に接続する制御を行い、前記クロック同期手段
は、その無線回線との接続が完了した後に前記クロック
信号の同期を行う。
【0035】本発明の第1の携帯電話端末の他の好まし
い例では、前記制御手段は、前記電話用無線部の無線回
線の接続状態が通話中であるか、待ち受け中であるか、
圏外状態であるかを判断し、その判断結果に応じて異な
る方法で当該携帯電話端末の測位を行う。
【0036】本発明の第1の携帯電話端末のさらに他の
好ましい例では、前記クロック同期手段は、前記電話用
無線部で得た周波数を前記測位用無線部に供給する周波
数供給手段を含む。あるいは、前記電話用無線部で得た
周波数と前記測位用無線部で得た周波数を比較して周波
数誤差を算出する周波数誤差算出手段と、その周波数誤
差を除去するように測位用復号部を制御する周波数誤差
除去制御手段とを含む。
【0037】本発明の第1の携帯電話端末のさらに他の
好ましい例では、前記制御手段は、測位動作を単独測位
方式で実行する。あるいは、測位動作を実行する前に当
該携帯電話端末を無線回線に接続し、携帯電話網を介し
てサーバから測位計算に必要な補助データを受信してか
ら、サーバ・アシスト方式で測位動作を実行する。
【0038】サーバ・アシスト方式で測位動作を実行す
る場合、好ましくは、前記制御手段は、携帯電話網を介
してサーバに当該携帯電話端末の位置を登録し、その
後、前記クロック同期手段は、登録したその位置に対応
する周波数を用いて前記測位用無線部のクロック信号を
同期させる。
【0039】(4) 本発明の第2の携帯電話端末は、
測位機能を搭載した携帯電話端末において、電話用の信
号を送受信するための電話用無線部と、衛星からの測位
用の信号を受信するための測位用無線部と、前記電話用
無線部と前記測位用無線部の動作を制御する制御手段と
を備え、前記制御手段は、測位動作の開始前に、携帯電
話網を介して当該携帯電話端末が所属するセルを特定す
るセル情報を外部から取得し、そのセル情報に基づいて
所望の測位が実行できる場合には、衛星からの前記測位
用信号を使用せずに前記セル情報を用いて測位を実行す
るように当該携帯電話端末制御することを特徴とするも
のである。
【0040】(5) 本発明の第2の携帯電話端末で
は、測位動作の開始前に、携帯電話網を介して当該携帯
電話端末が所属するセルを特定するセル情報を外部から
取得し、そのセル情報に基づいて所望の測位が実行でき
る場合には、衛星からの前記測位用信号を使用せずに前
記セル情報を用いて測位を実行する。このため、衛星か
らの前記測位用信号を使用して無駄な測位を行って電力
を消費し、携帯電話用端末の電池寿命を短くするといっ
た現象が防止できる。
【0041】(6) 本発明の第2の携帯電話端末の好
ましい例では、前記制御手段は、前記セル情報に基づい
て所望の測位が実行できない場合には、衛星からの前記
測位用信号を使用して測位を実行するように当該携帯電
話端末を制御する。
【0042】本発明の第2の携帯電話端末の他の好まし
い例では、前記制御手段は、前記セル情報に基づいて所
望の測位が実行できない場合には、衛星からの前記測位
用信号を使用する測位を実行する前に、前記電話用無線
部から得た周波数に基づいて前記測位用無線部のクロッ
ク信号を同期させるように当該携帯電話端末を制御す
る。この例では、クロック信号生成用に精度の高い発振
子を使用しなくても、電話用無線部と測位用無線部とを
互いに同期して動作させることができる、適切な時期に
(適切なタイミングで)クロック信号の同期を実行でき
る、測位感度と測位速度が向上する、といった効果がさ
らに得られる。
【0043】(7) 本発明の第3の携帯電話端末は、
測位機能を搭載した携帯電話端末において、電話用の信
号を送受信するための電話用無線部と、衛星からの測位
用の信号を受信するための測位用無線部と、前記電話用
無線部から得た複数の電話用信号の到来時間を解析する
無線信号到来時間解析手段と、前記電話用無線部と前記
測位用無線部の動作を制御する制御手段とを備え、前記
無線信号到来時間解析手段は、複数の前記電話用信号の
到来時間を解析してそれらの到来時間差を算出し、前記
制御手段は、算出された前記到来時間差に基づいて当該
携帯電話端末の測位を実行することを特徴とするもので
ある。
【0044】(8) 本発明の第3の携帯電話端末で
は、前記無線信号到来時間解析手段が、前記電話用無線
部から得た複数の電話用信号の到来時間を解析してそれ
らの到来時間差を算出する。そして、前記制御手段が、
算出された前記到来時間差に基づいて当該携帯電話端末
の測位を実行する。したがって、当該携帯電話端末の置
かれた状況に応じて、衛星からの前記測位用信号を用い
る測位と前記到来時間差に基づく測位のいずれかを選択
して実行することができる。よって、測位失敗や精度不
足の測位による無駄な電力消費を抑制(防止)すること
ができる。
【0045】また、場合によっては双方の測位を実行す
ることも可能であるので、そうすれば測位精度をいっそ
う向上できる。
【0046】(9) 本発明の第3の携帯電話端末の好
ましい例では、前記制御手段は、前記到来時間差に基づ
く測位が可能である場合は、衛星からの前記測位用信号
を用いる測位を実行せず、前記到来時間差に基づく測位
が失敗したときに衛星からの前記測位用信号を用いる測
位を実行する。
【0047】本発明の第3の携帯電話端末の他の好まし
い例では、前記制御手段は、前記到来時間差に基づく測
位動作を単独測位方式で実行する。あるいは、前記到来
時間差に基づく測位動作を実行する前に当該携帯電話端
末を無線回線に接続し、携帯電話網を介してサーバから
測位計算に必要な補助データを受信してから、サーバ・
アシスト方式で測位動作を実行する。あるいは、前記到
来時間差に基づく測位動作を実行する前に当該携帯電話
端末を無線回線に接続し、携帯電話網を介してサーバか
ら測位計算に必要な補助データを受信してから、サーバ
側で側位計算を実行するサーバ・ドリブン方式で測位動
作を実行する。
【0048】本発明の第3の携帯電話端末のさらに他の
好ましい例では、前記到来時間差に基づく測位が可能で
ある場合は、前記到来時間差に基づいてサーバ側で測位
を実行する。
【0049】本発明の第3の携帯電話端末のさらに他の
好ましい例では、前記制御手段は、衛星からの前記測位
用信号を用いる測位を実行する前に、前記電話用無線部
から得た周波数に基づいて前記測位用無線部のクロック
信号を同期させるように当該携帯電話端末を制御する。
この例では、クロック信号生成用に精度の高い発振子を
使用しなくても、電話用無線部と測位用無線部とを互い
に同期して動作させることができる、適切な時期に(適
切なタイミングで)クロック信号の同期を実行できる、
測位感度と測位速度が向上する、といった効果がさらに
得られる。
【0050】本発明の第3の携帯電話端末のさらに他の
好ましい例では、前記制御手段は、前記到来時間差に基
づく測位が終了した後に、衛星からの前記測位用信号を
用いる測位を実行する。この場合、測位精度をいっそう
向上できる効果がある。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施の形
態を添付図面を参照しながら具体的に説明する。
【0052】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態の測位機能搭載の携帯電話端末1を用いた測位方
法の概略を示す。これは、従来例として図13に述べた
ものと実質的に同じである。この方法は、「単独測位方
式」、「サーバ・アシスト測位方式」、「サーバ・ドリ
ブン方式」のいずれも適用可能である。
【0053】図1に示した方法では、携帯電話網2と、
PSTN4と、インターネット6とが使用される。携帯
電話網2とPSTN4とインターネット6は互いに接続
されており、相互に通信が可能となっている。GPS衛
星8a、8b、8cは、地球の周囲を回っている。
【0054】携帯電話網2には、本発明の第1実施形態
のGPS機能搭載の携帯電話端末1と、GPS機能を持
たない通常の携帯電話端末3が接続されている。PST
N4には、通常の電話端末5が接続されている。インタ
ーネット6には、サーバ7とGPSサーバ10とが接続
されている。GPSサーバ10には、GPS基準受信機
9が接続されている。
【0055】携帯電話端末1は、通話用の無線通信部1
bに加えて、GPS通信用のGPS受信部1aを有して
いる。したがって、必要に応じて、無線通信部1bを用
いて通話やデータ通信が行えるだけでなく、GPS受信
部1aを用いてGPS衛星が発する情報を受信すること
もできる。
【0056】GPS基準受信機9とGPSサーバ10
は、携帯電話システムを構成する固定基地局の一つに設
けられている。GPS基準受信機9は、GPS信号を常
に受信しており、その現在位置を認識している。
【0057】携帯電話端末1は、無線を介して携帯電話
網2に接続されると、携帯電話網2に接続された他の携
帯電話端末3や、携帯電話網2に接続されたPSTN4
に接続された電話機5や、インターネット6に接続され
たサーバ7などと、音声通信やデータ通信を行うことが
できる。
【0058】GPS衛星8a、8b、8cは、地球の表
面に沿って上空を周回していて、所定情報を含む電波を
地球に向けて送信する。この電波を受信すると、例え
ば、正確な現在位置と現在時刻、さらにクロック信号が
得られる。その電波は、GPS受信機能搭載の携帯電話
端末1とGPS基準受信機9で受信可能である。
【0059】「単独測位方式」では、端末1は、GPS
衛星8a、8b、8cから送信されたGPS信号を受信
して解析し、端末1内でその測位計算をすべて実行す
る。
【0060】「サーバ・アシスト測位方式」では、端末
1は予め、携帯電話網2とインターネット6を介してG
PSサーバ10との間でデータ通信を行い、測位に必要
な情報を受信して端末1内の記憶媒体(図示せず)に保
存しておく。端末1は、GPS衛星8a、8b、8cか
ら送信されたGPS信号を受信してその一部を解析する
と共に、その解析結果と予め保存してある情報とを用い
て端末1の測位計算を実行する。
【0061】「サーバ・ドリブン測位方式」では、端末
1は、GPS衛星8a、8b、8cから送信されたGP
S信号を受信してその一部を解析する一方、携帯電話網
2とインターネット6を介してGPSサーバ10にGP
S信号を送信する。GPSサーバ10は、受信したGP
S信号を用いて端末1の測位計算を実行し、得られた位
置情報を携帯電話網2とインターネット6を介して端末
1に送信する。
【0062】図2は、図1に示したGPS機能搭載の携
帯電話端末1の回路構成の一例を示す。
【0063】図2に示す構成の携帯電話端末1におい
て、GPSアンテナ11は、GPS信号(電波)を受信
する。GPS無線部12は、GPSアンテナ11で受信
したGPS信号を所定の方式に従って復調する。GPS
復号部13は、GPS無線部12で復調されたGPS信
号を所定の方式に従って復号する。送受信アンテナ14
は、携帯電話用の無線信号を送信・受信する。携帯電話
用無線部15は、携帯電話用無線信号の変調・復調を行
う。システム処理部16は、携帯電話信号の処理とGP
S信号の処理とを行う。
【0064】周波数供給ブロック17は、携帯電話用無
線部15から出力される周波数に基づいて、GPS受信
部12とGPS復号部13に必要なクロック信号を供給
する。
【0065】音声入出力部18は、使用者が端末1内に
音声を入力し、また端末1から音声の出力を行う。音声
処理部19は、音声入出力部18を経由する音声情報の
処理を行う。表示器20は、必要な情報を画面(図示省
略)に表示し、使用者に知らせる。表示処理部21は、
表示器20で表示する情報の処理を行う。CPU22
は、端末1の全体動作を制御する。
【0066】図3は、図2に示したGPS機能搭載の携
帯電話端末1の「単独測位方式」によるGPS測位動作
の一例を示す。しかし、「サーバ・アシスト測位方式」
あるいは「サーバ・ドリブン測位方式」でも、ほぼ同様
にして実施可能である。
【0067】図3において、最初に、端末1内のCPU
22が、同じく端末1内のシステム処理部16内にある
呼制御レイヤに対してAFC(Automatic Frequency Co
ntrol)要求を行う(ステップD1)。すると、その呼
制御レイヤは、端末1内の無線回線制御レイヤに対して
受信回路の動作要求(RX:ON)を行う(ステップD
2)。これにより、無線回線制御レイヤは、携帯電話用
無線部15の受信回路(RX)を動作させ、携帯電話網
2に同期したクロック信号を生成する。そして、呼制御
レイヤに対して受信回路の動作完了通知を行う(ステッ
プD3)。すると、呼制御レイヤは、AFC完了通知を
CPU22へ送信する(ステップD4)。こうしてCP
U22がAFC完了通知を受信すると、GPS測位の準
備が完了する。
【0068】次に、CPU22は、システム処理部16
に対してGPS測位要求を行う(ステップD5)。この
GPS測位要求を受けて、GPSアンテナ11とGPS
無線部12とGPS復号部13は、GPS衛星8a、8
b、8cからの信号を受信して復調、復号を行う(ステ
ップD6)。復号処理の終了後、システム処理部16
は、CPU22に対して測位完了の通知を行う(ステッ
プD7)。こうして、測位動作が終了する。
【0069】図4は、第1実施形態の携帯電話端末1の
動作(通信制御)を示すフローチャートである。
【0070】測位を実行しようとする場合、まず端末1
の携帯電話用無線部15の通信状態(無線回線状態)を
調査する。つまり、通話中であるか、待ち受け中である
か、圏外状態にあるか否かを調査する(ステップS
1)。
【0071】ステップS1で「通話中」であると判断し
た場合は、携帯電話用通信部15の周波数は携帯電話網
2の周波数に同期されているから、ステップS5に飛
び、周波数供給ブロック17は、携帯電話用無線部15
で得たクロック信号をGPS無線部12とGPS復号部
13に供給する(ステップS5)。そして、GPS測位
を開始する(ステップS6)。
【0072】ステップS1で「待ち受け中」であると判
断した場合は、次に測位方式が「サーバ・ドリブン方
式」か否かを判断する(ステップS2)。そして、測位
方式が「サーバ・ドリブン方式」であると判断すると、
ステップS5に飛び、周波数供給ブロック17によって
GPS無線部12とGPS復号部13にクロック信号を
供給してからGPS測位を開始する(ステップS5、S
6)。これは、「サーバ・ドリブン方式」では、通話状
態に移行した後に測位動作が実行されるため、測位動作
の前に携帯電話用通信部15の周波数が携帯電話網2の
周波数に同期される。従って、この場合の動作フローは
「通話中」の場合と同様になるからである。
【0073】ステップS2において測位方式が「サーバ
・ドリブン方式」でないと判断すると、ステップS4に
進み、携帯電話用無線部15に対してAFC要求を行
う。そして、携帯電話用無線部15でのAFCが完了し
てから、周波数供給ブロック17によってGPS無線部
12とGPS復号部13にクロック信号を供給し(ステ
ップS5)、その後、GPS測位を開始する(ステップ
S6)。
【0074】また、ステップS1で「圏外状態」である
と判断した場合は、次に測位方式が「サーバ・ドリブン
方式」か否かを判断する(ステップS3)。そして、測
位方式が「サーバ・ドリブン方式」であると判断する
と、その場合は端末1での測位用計算が不要であるか
ら、測位動作を行わずに直ちに終了する。測位方式が
「サーバ・ドリブン方式」でないと判断すると、ステッ
プS5に飛び、周波数供給ブロック17によってGPS
無線部12とGPS復号部13にクロック信号を供給す
る。その後、GPS測位を開始する(ステップS6)。
【0075】本発明の第1実施形態の携帯電話端末1で
は、上述したように、測位を実行しようとする場合に、
端末1の携帯電話用通信部15の通信状態を調査して、
通話中であるか、待ち受け中であるか、圏外状態にある
か否かを識別する。そして、「通話中」である場合と、
「待ち受け中」であり且つ「サーバ・ドリブン測位方
式」でない場合と、「圏外状態」であり且つ「サーバ・
ドリブン測位方式」でない場合は、周波数供給ブロック
17によってGPS無線部12とGPS復号部13にク
ロック信号を供給する。そして、GPS測位を開始す
る。
【0076】「待ち受け中」であり且つ「サーバ・ドリ
ブン測位方式」である場合は、携帯電話用無線部15に
対してAFC要求を出してから、周波数供給ブロック1
7によってGPS部(つまりGPS無線部12とGPS
復号部13)にクロック信号を供給し、その後、GPS
測位を開始する。
【0077】「圏外状態」であり且つ「サーバ・ドリブ
ン測位方式」である場合は、GPS測位動作を行わな
い。
【0078】したがって、「単独測位方式」や「サーバ
・アシスト方式」による測位時にGPS無線部12とG
PS復号部13に対して周波数精度の高いクロック信号
を供給することができる。よって、周波数精度があまり
高くない発振子を使用しても、高精度のクロック信号の
供給が可能となる。また、適切な時期にクロック信号の
同期引き込みを実行できる。これは、携帯電話端末1の
製造コストの低下につながる。
【0079】さらに、携帯電話用無線部15の無線回線
状態の如何に応じて測位動作の開始を決定するので、測
位失敗や精度不足の測位を防止できる。その結果、常に
最適な周波数環境を提供でき、測位感度と測位速度が向
上する。また、測位失敗や精度不足の測位による無駄な
電力消費も抑制(防止)でき、携帯電話端末1の消費電
力の低減が可能となる。
【0080】(第2実施形態)図5は、本発明の第2実
施形態のGPS機能搭載の携帯電話端末1Aを示す。
【0081】図5に示す携帯電話端末1Aは、第1実施
形態の携帯電話端末1の周波数供給ブロック17に代え
て、周波数誤差カウンタ25と周波数誤差除去制御部2
6を設けたものであり、他の構成は携帯電話端末1と実
質的に同じである。GPS無線部12A、GPS復号部
13A、システム処理部16A、CPU22Aはそれぞ
れ、周波数供給ブロック17に代えて周波数誤差カウン
タ25と周波数誤差除去制御部26を設けることによっ
て生じる差異を除き、第1実施形態(図2)のGPS無
線部12、GPS復号部13、システム処理部16、C
PU22Aとそれぞれ実質的に同じ動作をする。よっ
て、対応する回路要素には同じ符号を付してその詳細な
説明を省略する。
【0082】周波数誤差カウンタ25は、GPS無線部
12の周波数と携帯電話用無線部15の周波数を比較
し、両者の相対差をカウントしてその結果を周波数誤差
除去制御部26に送る。
【0083】周波数誤差除去制御部26は、周波数誤差
カウンタ25で得たGPS無線部12と携帯電話用無線
部15の周波数の相対差(周波数誤差)を受けとって、
その周波数誤差に応じてGPS復号部24での復号処理
に必要なパラメータ(例えば、ドプラー周波数や疑似距
離など)を変更・調整する。そして、そのパラメータの
変更・調整により前記周波数誤差を除去するようにGP
S復号部13Aを制御する。その結果、GPS復号部1
3Aは、前記周波数誤差を含まない信号を出力する。つ
まり、GPS復号部13Aで復号された信号は、正確な
周波数に基づくものになる。
【0084】このように、第2実施形態の携帯電話端末
1Aの構成は、第1実施形態の携帯電話端末1のそれと
実質的に同じである。また、この端末1Aの動作も、図
3と図4に示した端末1のそれと同じである。
【0085】よって、第2実施形態の携帯電話端末1A
においても、第1実施形態の端末1と同様の効果が得ら
れる。
【0086】(第3実施形態)図6は、本発明の第3実
施形態のGPS機能搭載の携帯電話端末の動作を示すシ
ーケンス図である。
【0087】図6に示す携帯電話端末の構成は、第1実
施形態の携帯電話端末1のそれと同じである。したがっ
て、ここでは構成に関する説明は省略する。
【0088】第3実施形態では、測位方式として「サー
バ・アシスト測位方式」を使用しているが、「単独測位
方式」または「サーバ・ドリブン測位方式」を使用する
ことも可能である。
【0089】図6において、携帯電話端末1のCPU2
2は、システム処理部16内にある呼制御レイヤに対し
てAFC要求を行う(ステップD1)。すると、呼制御
レイヤは、無線回線制御レイヤに対して位置登録要求を
行う(ステップD8)。無線回線制御レイヤは、携帯電
話用無線部15を動作させ、携帯電話網2の基地局内の
無線回線制御レイヤに対して発信を行う(ステップD
9)。基地局内の無線回線制御レイヤは、基地局内の呼
制御レイヤに対して位置登録処理を行う(ステップD1
1)と共に、端末1内の無線回線制御レイヤに対して発
信を行う(ステップD10)。これにより、端末1内の
無線回線制御レイヤは、携帯電話網2の周波数に同期し
たクロック信号を生成し、端末1内の呼制御レイヤに対
して位置登録完了通知を行う(ステップD12)。端末
1内の呼制御レイヤは、AFC完了通知をCPU22に
送信する(ステップD4)。CPU22がAFC完了通
知を受信すると、GPS測位の準備が完了する。
【0090】そこで、CPU22は、システム処理部1
6に対してGPS測位要求を行う(ステップD5)。す
ると、GPSアンテナ11、GPS無線部12、GPS
復号部13が、GPS衛星8a、8b、8cからの信号
を受信して復調、復号を行う(ステップD6)。復号処
理の終了後、システム処理部16は、CPU22に対し
て測位完了の通知を行う(ステップD7)。
【0091】第3実施形態の携帯電話端末1において
は、第1実施形態の端末1と同じ回路構成(図2)を有
すると共に、それと同じ動作(図4)をするので、第1
実施形態の端末1と同様の効果が得られることは明らか
である。
【0092】(第4実施形態)図7は、本発明の第4実
施形態のGPS機能搭載の携帯電話端末の動作を示すシ
ーケンス図、図8はそのフローチャートである。
【0093】第4実施形態の携帯電話端末の回路構成
は、第1実施形態の携帯電話端末1の回路構成(図2)
と同じである。したがって、ここでは回路構成に関する
説明は省略する。
【0094】第4実施形態においては、測位方式として
「サーバ・アシスト測位方式」を使用するが、「単独測
位方式」または「サーバ・ドリブン測位方式」を使用す
ることも可能である。
【0095】図7において、まず、携帯電話端末のCP
U22は、同端末内のシステム処理部16内にある呼制
御レイヤに対して発呼要求を行う(ステップD13)。
すると、その呼制御レイヤは、同端末内の無線回線制御
レイヤに対して発呼処理を行う(ステップD14)。こ
れによって、その無線回線制御レイヤは、携帯電話用無
線部15を動作させ、携帯電話網2の基地局内の無線回
線制御レイヤに対して回線接続処理を行う(ステップD
15)。すると、その無線回線制御レイヤは、同基地局
内の呼制御レイヤに対して着呼通知を行うと共に(ステ
ップD17)、端末内の無線回線制御レイヤに対して回
線接続応答を行う(ステップD16)。こうして、携帯
電話網2の周波数に同期したクロック信号を生成し、端
末内の呼制御レイヤに対して発呼完了通知を行う(ステ
ップD18)。これを受けて、CPU22は、システム
処理部16内の呼制御レイヤから端末が通信する携帯電
話網2の基地局のセルID(Identification、識別)情
報を通知する。CPU22はその後、携帯電話網2とイ
ンターネット6を介してサーバ7との間でデータ通信を
行い、当該基地局のセルIDに対応する位置情報を取得
する(ステップD20)。
【0096】続いて、CPU22は、図8のフローチャ
ートに従って動作を行う。すなわち、サーバ7から取得
した当該基地局のセルIDに対応する位置情報に基づ
き、当該セルのタイプが狭域であることを示す「マイク
ロセル」であるか、地下や屋内などの」GPS電波を受
信できない場所であることを示す「受信不可セル」であ
るか、それら以外であるか、を判断する(ステップS1
1)。
【0097】ステップS11の判断結果が、「マイクロ
セル」であるか「受信不可セル」である場合には、セル
IDを使用して測位を行ってから(ステップS12)、
動作を終了する。従って、図7では、ステップD19の
実行が最後であり、その後のステップD5〜D7は実行
されない。
【0098】ステップS11の判断結果が、「マイクロ
セル」でも「受信不可セル」でもない場合には、携帯電
話端末はGPS衛星からの電波を受信可能であるから、
GPSを使用して測位を行う(ステップS13)。この
とき、CPU22は、図7に示すように、システム処理
部16に対してGPS測位要求を行う(ステップD
5)。これに応じて、GPS無線部12とGPS復調部
13がGPSアンテナ11を介して受信したGPS信号
を復調・復号する。こうして、GPSを用いた測位が行
われる(ステップD6)。測位が完了すると、システム
処理部16は、CPU22に対して測位完了の通知を行
う(ステップD7)。こうして測位動作を終了する。
【0099】本発明の第4実施形態の携帯電話端末1で
は、上述したように、測位を実行しようとする場合に、
携帯電話網2において端末1が通信している基地局のセ
ルのID情報の通知をCPU12で受け、その基地局の
位置情報を取得する。そして、その位置情報を用いてそ
のセルのタイプを判断し、GPSによる測位が可能であ
ればそれを実行するが、GPSによる測位が不可能であ
ればそれを実行せずに動作を終了する。したがって、第
1実施形態の端末1と同様の効果が得られる。
【0100】(第5実施形態)図10は、本発明の第5
実施形態の携帯電話端末1Bの回路構成を示し、図9
は、その携帯電話端末1Bを用いた測位方法の概略を示
す。図11と図12は、それぞれ、その携帯電話端末1
Bの動作を示すシーケンス図とフローチャートである。
【0101】図9では、携帯電話網2と、PSTN4
と、インターネット6とが使用される。携帯電話網2と
PSTN4とインターネット6は互いに接続されてお
り、相互に通信が可能となっている。GPS衛星8a、
8b、8cは、地球の周囲を回っている。
【0102】携帯電話網2には、第5実施形態のGPS
機能搭載の携帯電話端末1Bが、三つの基地局2a、2
b、2cを介して接続されている。つまり、端末1B
は、基地局2a、2b、2cと同時に送受信を行ってい
る。PSTN4には、通常の電話端末5が接続されてい
る。インターネット6には、サーバ7とGPSサーバ1
0とが接続されている。GPSサーバ10には、GPS
基準受信機9が接続されている。
【0103】携帯電話端末1Bは、通話用の無線通信部
1Bbに加えて、GPS通信用のGPS受信部1Baを
有している。したがって、必要に応じて、無線通信部1
Bbを用いて通話やデータ通信が行えるだけでなく、G
PS受信部1Baを用いてGPS衛星が発する情報を受
信することもできる。
【0104】GPS基準受信機9とGPSサーバ10
は、携帯電話システムを構成する固定基地局の一つに設
けられている。GPS基準受信機9は、GPS信号を常
に受信しており、その現在位置を認識している。
【0105】携帯電話端末1Bは、無線を介して携帯電
話網2に接続されると、携帯電話網2に接続された他の
携帯電話端末や、携帯電話網2に接続されたPSTN4
に接続された電話機5や、インターネット6に接続され
たサーバ7などと、音声通信やデータ通信を行うことが
できる。
【0106】GPS衛星8a、8b、8cは、地球の表
面に沿って上空を周回していて、所定情報を含む電波を
地球に向けて送信する。この電波を受信すると、例え
ば、正確な現在位置と現在時刻、さらにクロック信号が
得られる。その電波は、GPS受信機能搭載の携帯電話
端末1BとGPS基準受信機9で受信可能である。
【0107】図10に示す携帯電話端末1Bは、第1実
施形態の携帯電話端末1に対して無線信号到来時間解析
部32を追加したものであり、他の構成は携帯電話端末
1と実質的に同じである。携帯電話用無線部15B、シ
ステム処理部16B、CPU22Bはそれぞれ、無線信
号到来時間解析部32の追加によって生じる差異を除
き、第1実施形態(図2)の携帯電話用無線部15、シ
ステム処理部16、CPU22とそれぞれ実質的に同じ
動作をする。よって、対応する回路要素には同じ符号を
付してその詳細な説明を省略する。
【0108】無線信号到来時間解析部32は、携帯電話
用無線部15Bから得られる電話用の無線信号の到来時
間を解析する。その解析結果はシステム処理部16Bに
送られる。システム処理部16Bは、その解析結果を利
用して、CPU22BとGPS復号部13を制御する。
【0109】次に、図11と図12を参照しながら、携
帯電話端末1Bの動作について説明する。
【0110】図11において、ステップD13〜ステッ
プD20は、図7のそれと同じであるから、それらの説
明は省略する。
【0111】ステップD20では、端末1B内のCPU
22Bは、端末1Bが通信する携帯電話網2の基地局2
a、2b、2cのセルIDに対応する位置情報を取得す
る。その後、CPU22Bは、システム処理部16B内
にある呼制御レイヤに対して測位要求を行う(ステップ
D21)。これを受けて、その呼制御レイヤは、端末1
B内の無線回線制御レイヤに対して信号到来時間検出要
求を行う(ステップD22)。これによって、その無線
回線制御レイヤは、基地局2a、2b、2c内の無線制
御レイヤとの間で、下位レイヤ・データの伝送を行い
(ステップD23)、無線信号到来時間解析部32によ
り、無線信号の到来時間を検出する。そして、その検出
結果を、システム処理部16B内の呼制御レイヤに通知
する(ステップD24)。ここで、CPU22Bは、シ
ステム処理部16Bから検出結果を受信する(ステップ
D25)。
【0112】ここで、図12に示す動作が実行される。
つまり、ステップS21で無線信号到来時間の検出結果
を受信すると、その検出結果から端末1Bの受信状況を
判定する(ステップS22)。すなわち、複数の基地局
2aから得た無線信号の到来時間から、当該セルのタイ
プが狭域であることを示す「マイクロセル」であるか、
地下や屋内などの」GPS電波を受信できない場所であ
ることを示す「受信不可セル」であるか、「三つ以上の
セル(基地局)からの信号受信」であるか、「三つ未満
のセル(基地局)からの信号受信」であるか、を判断す
る。
【0113】ステップS22の判断結果が、「マイクロ
セル」であるか「受信不可セル」である場合には、セル
IDを使用して測位を行ってから(ステップS23)、
動作を終了する。従って、図11では、ステップD25
の実行が最後であり、その後のステップD26とステッ
プD5〜D7は実行されない。
【0114】ステップS22の判断結果が、「マイクロ
セル」でも「受信不可セル」でもなく「三つ以上のセル
(基地局)からの信号受信」である場合には、次に、高
い測位精度が必要であるか否かを判断する(ステップS
24)。そして、高い測位精度が必要でない場合には、
CPUは、携帯電話用の無線信号を用いて三点測位を行
い(ステップS25)、動作を終了する。こうして得ら
れた測位データは、サーバ7に転送される(ステップD
26)。他方、高い測位精度が必要である場合には、ス
テップS26に進み、GPSによる測位を行ってから動
作を終了する。
【0115】ステップS22の判断結果が、「マイクロ
セル」でも「受信不可セル」でもなく「三つ未満のセル
(基地局)からの信号受信」である場合には、三点測位
を行うことができないので、(ステップS25)、ステ
ップS26に進み、GPSによる測位を行ってから動作
を終了する。GPSによる測位を行う際には、CPU
は、システム処理部に対してGPS測位要求を行う(ス
テップD5)。GPS測位要求に応じて、GPS部は、
GPS衛星8a、8b、8cからの電波を受信してGP
S無線部12とGPS復号部13を用いてGPS測位を
行う(ステップD6)。その後、CPUに対して測位完
了を通知する(ステップD7)。
【0116】本発明の第5実施形態の携帯電話端末1B
では、上述したように、測位を実行しようとする場合
に、携帯電話網2において端末1Bが通信している複数
の基地局2aのセルから無線信号を受信し、それらの無
線到来時間を解析することによって受信状況を判断し、
それらのセルのタイプと信号受信セルの数を判断し、セ
ルIDによる測位が可能であればそれを実行し、携帯電
話用の無線信号による測位が可能であればそれを実行
し、それらが実行できないときにGPSによる測位を実
行する。したがって、第1実施形態の端末1と同様の効
果が得られる。
【0117】また、本発明の第5実施形態の携帯電話端
末1Bでは、電波(無線信号)の反射が多い環境下やG
PS信号が完全には受信できない状況では、GPSによ
る測位よりも精度の高い、セルIDによる測位または携
帯電話用無線信号を用いた三点測位を実行するので、測
位精度が向上するという効果も得られる。その結果、無
駄なGPS測位の実行が減少し、GPS受信機の動作に
要する電力の低減と、測位時間の短縮が可能となる。
【0118】さらに、GPSによる測位の頻度に応じ
て、端末1Bの無線通信の制御方法が変わるため、GP
Sを利用するアプリケーションに与える影響を最小限に
抑えることができる、という効果もある。
【0119】(変形例)上記の第1〜第5実施形態は、
本発明を具体化した例を示すものであり、本発明はこれ
らの実施形態に限定されるものではない。本発明の趣旨
を外れることなく種々の変形が可能であることは言うま
でもない。
【0120】例えば、上述した実施形態では、GPSに
よる測位を例にとって説明したが、衛星からの信号によ
って物体の測位を行うシステムであれば、GPS以外の
システムで測位を行う場合にも、本発明を適用可能であ
ることは言うまでもない。
【0121】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の携帯電話端
末によれば、単独測位方式やサーバ・アシスト方式によ
る測位時に精度のよいクロック信号を供給できる、適切
な時期にクロック信号の同期引き込みを実行できる、測
位失敗や精度不足の測位を防止できる、測位失敗や精度
不足の測位による無駄な電力消費を抑制(防止)できる
といった効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の携帯電話端末の使用方
法を示す概念図である。
【図2】本発明の第1実施形態の携帯電話端末の回路構
成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態の携帯電話端末の動作を
示すシーケンス図である。
【図4】本発明の第1実施形態の携帯電話端末の動作を
示すフローチャート図である。
【図5】本発明の第2実施形態の携帯電話端末の回路構
成を示す機能ブロック図である。
【図6】本発明の第3実施形態の携帯電話端末の動作を
示すシーケンス図である。
【図7】本発明の第4実施形態の携帯電話端末の動作を
示すシーケンス図である。
【図8】本発明の第4実施形態の携帯電話端末の動作を
示すフローチャート図である。
【図9】本発明の第5実施形態の携帯電話端末の使用方
法を示す概念図である。
【図10】本発明の第5実施形態の携帯電話端末の回路
構成を示す機能ブロック図である。
【図11】本発明の第5実施形態の携帯電話端末の動作
を示すシーケンス図である。
【図12】本発明の第5実施形態の携帯電話端末の動作
を示すフローチャート図である。
【図13】従来の携帯電話端末の使用方法を示す概念図
である。
【図14】従来の携帯電話端末の回路構成を示す機能ブ
ロック図である。
【図15】従来の携帯電話端末の動作を示すシーケンス
図である。
【符号の説明】
1、1A、1B GPS測位機能を搭載した携帯電話端
末 1a、1Aa、1Ba 携帯電話端末のGPS受信部 1b、1Ab、1BB 携帯電話端末の電話用無線通信
部 2 携帯電話網 2a 基地局 3 携帯電話端末 4 PSTN 5 電話端末 6 インターネット 7 サーバ 8a、8b、8c GPS衛星 9 GPS受信機 10 GPSサーバ 11 GPSアンテナ 12、12A GPS無線部 13、13A GPS復号部 14 送受信アンテナ 15 携帯電話用無線部 16,16A システム処理部 17 周波数供給ブロック 18 音声入出力部 19 音声処理部 20 表示部 21 表示処理部 22、22A CPU 25 周波数誤差カウンタ 26 周波数誤差除去制御部

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測位機能を搭載した携帯電話端末におい
    て、 電話用の信号を送受信するための電話用無線部と、 衛星からの測位用の信号を受信するための測位用無線部
    と、 測位動作の開始前に、前記電話用無線部から得た周波数
    に基づいて前記測位用無線部のクロック信号を同期させ
    るクロック同期手段とを備えたことを特徴とする携帯電
    話端末。
  2. 【請求項2】 前記電話用無線部と前記測位用無線部の
    動作を制御する制御手段をさらに備えており、その制御
    手段は、測位動作を実行する前に、当該携帯電話端末を
    無線回線に接続する制御を行い、前記クロック同期手段
    は、その無線回線との接続が完了した後に前記クロック
    信号の同期を行う請求項1に記載の携帯電話端末。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、前記電話用無線部の無
    線回線の接続状態が通話中であるか、待ち受け中である
    か、圏外状態であるかを判断し、その判断結果に応じて
    異なる方法で当該携帯電話端末の測位を行う請求項1ま
    たは2に記載の携帯電話端末。
  4. 【請求項4】 前記クロック同期手段が、前記電話用無
    線部で得た周波数を前記測位用無線部に供給する周波数
    供給手段を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の携
    帯電話端末。
  5. 【請求項5】 前記クロック同期手段が、前記電話用無
    線部で得た周波数と前記測位用無線部で得た周波数を比
    較して周波数誤差を算出する周波数誤差算出手段と、そ
    の周波数誤差を除去するように測位用復号部を制御する
    周波数誤差除去制御手段とを含む請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の携帯電話端末。
  6. 【請求項6】 前記制御手段が、測位動作を単独測位方
    式で実行する請求項1〜5のいずれか1項に記載の携帯
    電話端末。
  7. 【請求項7】 前記制御手段が、測位動作を実行する前
    に当該携帯電話端末を無線回線に接続し、携帯電話網を
    介してサーバから測位計算に必要な補助データを受信し
    てから、サーバ・アシスト方式で測位動作を実行する請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の携帯電話端末。
  8. 【請求項8】 前記制御手段が、携帯電話網を介してサ
    ーバに当該携帯電話端末の位置を登録し、その後、前記
    クロック同期手段は、登録したその位置に対応する周波
    数を用いて前記測位用無線部のクロック信号を同期させ
    る請求項7に記載の携帯電話端末。
  9. 【請求項9】 測位機能を搭載した携帯電話端末におい
    て、 電話用の信号を送受信するための電話用無線部と、 衛星からの測位用の信号を受信するための測位用無線部
    と、 前記電話用無線部と前記測位用無線部の動作を制御する
    制御手段とを備え、 前記制御手段は、測位動作の開始前に、携帯電話網を介
    して当該携帯電話端末が所属するセルを特定するセル情
    報を外部から取得し、そのセル情報に基づいて所望の測
    位が実行できる場合には、衛星からの前記測位用信号を
    使用せずに前記セル情報を用いて測位を実行するように
    当該携帯電話端末制御することを特徴とする携帯電話端
    末。
  10. 【請求項10】 前記制御手段が、前記セル情報に基づ
    いて所望の測位が実行できない場合には、衛星からの前
    記測位用信号を使用して測位を実行するように当該携帯
    電話端末を制御する請求項9に記載の携帯電話端末。
  11. 【請求項11】 前記制御手段が、前記セル情報に基づ
    いて所望の測位が実行できない場合には、衛星からの前
    記測位用信号を使用する測位を実行する前に、前記電話
    用無線部から得た周波数に基づいて前記測位用無線部の
    クロック信号を同期させるように当該携帯電話端末を制
    御する請求項9に記載の携帯電話端末。
  12. 【請求項12】 測位機能を搭載した携帯電話端末にお
    いて、 電話用の信号を送受信するための電話用無線部と、 衛星からの測位用の信号を受信するための測位用無線部
    と、 前記電話用無線部から得た複数の電話用信号の到来時間
    を解析する無線信号到来時間解析手段と、 前記電話用無線部と前記測位用無線部の動作を制御する
    制御手段とを備え、 前記無線信号到来時間解析手段は、複数の前記電話用信
    号の到来時間を解析してそれらの到来時間差を算出し、 前記制御手段は、算出された前記到来時間差に基づいて
    当該携帯電話端末の測位を実行することを特徴とする携
    帯電話端末。
  13. 【請求項13】 前記制御手段が、前記到来時間差に基
    づく測位が可能である場合は、衛星からの前記測位用信
    号を用いる測位を実行せず、前記到来時間差に基づく測
    位が失敗したときに衛星からの前記測位用信号を用いる
    測位を実行する請求項12に記載の携帯電話端末。
  14. 【請求項14】 前記制御手段が、前記到来時間差に基
    づく測位動作を単独測位方式で実行する請求項12また
    は13に記載の携帯電話端末。
  15. 【請求項15】 前記制御手段が、前記到来時間差に基
    づく測位動作を実行する前に当該携帯電話端末を無線回
    線に接続し、携帯電話網を介してサーバから測位計算に
    必要な補助データを受信してから、サーバ・アシスト方
    式で測位動作を実行する請求項12または13に記載の
    携帯電話端末。
  16. 【請求項16】 前記制御手段が、前記到来時間差に基
    づく測位動作を実行する前に当該携帯電話端末を無線回
    線に接続し、携帯電話網を介してサーバから測位計算に
    必要な補助データを受信してから、サーバ側で側位計算
    を実行するサーバ・ドリブン方式で測位動作を実行する
    請求項12または13に記載の携帯電話端末。
  17. 【請求項17】 前記制御手段が、前記到来時間差に基
    づく測位が可能である場合は、前記到来時間差に基づい
    てサーバ側で測位を実行する請求項12または13に記
    載の携帯電話端末。
  18. 【請求項18】 前記制御手段が、衛星からの前記測位
    用信号を用いる測位を実行する前に、前記電話用無線部
    から得た周波数に基づいて前記測位用無線部のクロック
    信号を同期させるように当該携帯電話端末を制御する請
    求項12〜17のいずれか1項に記載の携帯電話端末。
  19. 【請求項19】 前記制御手段が、前記到来時間差に基
    づく測位が終了した後に、衛星からの前記測位用信号を
    用いる測位を実行する請求項12〜18のいずれか1項
    に記載の携帯電話端末。
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