JP2003166966A - ヒータ付き空燃比センサおよびヒータ付き空燃比センサの制御装置 - Google Patents

ヒータ付き空燃比センサおよびヒータ付き空燃比センサの制御装置

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JP2003166966A
JP2003166966A JP2001368641A JP2001368641A JP2003166966A JP 2003166966 A JP2003166966 A JP 2003166966A JP 2001368641 A JP2001368641 A JP 2001368641A JP 2001368641 A JP2001368641 A JP 2001368641A JP 2003166966 A JP2003166966 A JP 2003166966A
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JP
Japan
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heater
air
fuel ratio
sensor
physical quantity
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Application number
JP2001368641A
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English (en)
Inventor
Yuji Ikeda
勇次 池田
Kozo Katogi
工三 加藤木
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用の抵抗素子の組み込みやヒータ電流測定
回路等を必要とすることなく、簡単かつ安価な構成で、
ヒータ抵抗値のばらつきによるセンサ活性化時間のばら
つきの補正を行えるようにする。 【解決手段】 抵抗素子68のようなセンサ特性表示素
子に設定される電気的物理量(抵抗値等)を空燃比検出
特性を示す成分とヒータの抵抗値を示す成分とを含んだ
ものに設定し、これよりセンサ信号ランクとヒータ抵抗
ランクの2つの補正値を得ることにより、ヒータ抵抗ラ
ンクに応じたヒータ出力信号を補正し、ヒータ抵抗値の
ばらつきによるヒータの発熱量ばらつきを抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒータ付き空燃比
センサおよびヒータ付き空燃比センサの制御装置に係
り、特に、内燃機関の空燃比を検出するヒータ付き空燃
比センサおよびヒータ付き空燃比センサの制御装置にに
関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排気管に空燃比センサを設
け、空燃比センサにより検出される空燃比が所定値(例
えば理論空燃比)となるよう、内燃機関に供給する燃料
量を調整する閉ループ式の空燃比制御(以下、空燃比フ
ィードバック制御)は、自動車等に用いられる内燃機関
の空燃比制御として広く採用されている。
【0003】空燃比センサは、ジルコニア等の固体電解
質等によるセンサ素子の温度(センサ素子温度)が所定
温度以上の状態で空燃比が計測可能な特性を有している
ので、精度よく空燃比を計測するには、センサ素子温度
を常に所定温度範囲内に保つ必要がある。
【0004】このことに対して、空燃比センサが配置さ
れる内燃機関の排気管内の温度は運転状態によって変化
する。一般的には、アイドル状態では温度が低く、スロ
ットル全開走行時には温度が高くなる。このため、空燃
比センサを加熱するセラミックヒータ等の電気的なヒー
タを設け、センサ素子温度が所定温度(以下、センサ活
性化温度と云う)になるよう、ヒータの通電を制御する
温度調整手段が併用されている。
【0005】ヒータは、製造上、抵抗値にばらつきが生
じることを避けることが難しい。このため、ヒータに同
一の電圧を印加しても、ヒータの抵抗値のばらつきによ
り、ヒータに流れる電流値が変化、ついては、ヒータに
供給される電圧×電流=電力が変化するので、結果とし
て、電力で決まるヒータの発熱量がばらつき、ヒータに
通電を開始してからセンサ素子温度がセンサ活性化温度
になって空燃比フィードバック制御を開始するまでの時
間(以下、センサ活性化時間と云う)がばらついてしま
う問題があった。
【0006】上記問題に対し、従来例1として、空燃比
センサに組み込まれるヒータの抵抗値を測定してヒータ
抵抗値のランク分けを行い、ランク分けされたランクに
応じて予め定義された抵抗値の抵抗素子を空燃比センサ
に組み込み、この抵抗素子の抵抗値に応じてヒータ抵抗
値の個体誤差を補正すること、従来例2として、ヒータ
に電圧を印加した直後の印加電圧と突入電流の測定値か
らヒータ抵抗値を求め、求められたヒータ抵抗値に応じ
てヒータ抵抗値の個体誤差を補正すること(特開200
0−2678号公報)等が、既に提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来例1では、ヒータ
抵抗値の個体誤差を補正するための専用の抵抗素子を空
燃比センサに組み込む必要があり、コスト高になる。こ
の抵抗素子とは別に、空燃比検出特性のばらつきを補正
するための抵抗素子(補正抵抗)を組み込まれた空燃比
センサでは、抵抗素子の配置スペースの増大、電気接続
コネクタ部の接続端子数の増加を招き、小型化設計の自
由度が低下する。従来例2では、ヒータに流れる電流値
を測定するための回路(電流検出回路)等を設ける必要
があり、回路が複雑化し、コストアップを伴なうことを
避けられない。
【0008】本発明は、上述の如き問題点を解消するた
めになされたもので、その目的とするところは、専用の
抵抗素子の組み込みやヒータ電流測定回路等を必要とす
ることなく、簡単かつ安価な構成で、センサの小型化設
計の自由度を低下することもなく、ヒータ抵抗値のばら
つきによるセンサ活性化時間のばらつきの補正を行うこ
とができるヒータ付き空燃比センサおよびヒータ付き空
燃比センサの制御装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明によるヒータ付き空燃比センサは、空燃比
検出を行うセンサ素子部の加熱を行うヒータを有し、外
部より検出可能な電気的物理量を設定された一つのセン
サ特性表示素子を有し、前記センサ特性表示素子に設定
された電気的物理量が空燃比検出特性を示す成分と前記
ヒータの抵抗値を示す成分とを含んでいるものである。
【0010】上述の如く構成されたヒータ付き空燃比セ
ンサによれば、センサに組み込まれた一つのセンサ特性
表示素子に設定された電気的物理量のうちの空燃比検出
特性を示す成分より空燃比検出特性を示す情報を獲得で
き、ヒータの抵抗値を示す成分よりヒータの抵抗値を示
す情報を獲得できる。センサに組み込まれるセンサ特性
表示素子は、空燃比検出特性を示す抵抗値と前記ヒータ
の抵抗値を示す抵抗値とを含んだ抵抗値による一つの抵
抗素子によって構成することができる。
【0011】本発明によるヒータ付き空燃比センサの前
記センサ特性表示素子は、予め複数個にランク付けされ
た空燃比検出特性のランクを示すための電気的物理量
と、予め複数個にランク付けされた前記ヒータの抵抗値
のランクを示すための電気的物理量とを含むものとする
ことができ、空燃比検出特性、ヒータの抵抗値の各々の
ランク情報を得ることができる。本発明によるヒータ付
き空燃比センサは、詳細構造として、前記センサ特性表
示素子の電気的物理量を取り出すための接続端子がヒー
タ付き空燃比センサの電気接続用コネクタ部分に設けら
れていてよい。
【0012】また、上述の目的を達成するために、本発
明によるヒータ付き空燃比センサの制御装置は、空燃比
検出を行うセンサ素子部の加熱を行うヒータを有するヒ
ータ付き空燃比センサの制御装置において、前記ヒータ
付き空燃比センサに設けられているセンサ特性表示素子
の電気的物理量を検出する電気的物理量検出手段と、前
記電気的物理量検出手段によって検出された電気的物理
量より空燃比検出特性を示す電気的物理量と前記ヒータ
の抵抗値を示す電気的物理量とを分離する電気的物理量
分離手段と、前記電気的物理量分離手段によって分離さ
れた空燃比検出特性を示す電気的物理量に基づいて空燃
比検出値を補正する空燃比検出値補正手段と、前記電気
的物理量分離手段によって分離された前記ヒータの抵抗
値を示す電気的物理量に基づいて前記ヒータに対する通
電量を補正するヒータ通電量補正手段とを有している。
【0013】上述の如く構成された本発明によるヒータ
付き空燃比センサの制御装置によれば、電気的物理量検
出手段によってヒータ付き空燃比センサに設けられてい
るセンサ特性表示素子の電気的物理量が検出され、この
電気的物理量が電気的物理量分離手段によって空燃比検
出特性を示す電気的物理量とヒータの抵抗値を示す電気
的物理量とに分離され、空燃比検出値補正手段が分離さ
れた空燃比検出特性を示す電気的物理量に基づいて空燃
比検出値(空燃比センサ信号)を補正し、ヒータ通電量
補正手段が分離されたヒータの抵抗値を示す電気的物理
量に基づいてヒータに対する通電量を補正する。
【0014】従って、空燃比センサ製造時に空燃比セン
サの空燃比検出のばらつきレベルとヒータ抵抗値のばら
つきレベルの組合せに応じた電気的物理量によるセンサ
特性表示素子を選定して空燃比センサに組込み、センサ
使用時には、ヒータへ通電を行う際にセンサ特性表示素
子から得られたヒータ抵抗値ばらつきレベルと空燃比検
出のばらつきレベルに応じて、それぞれ空燃比センサ信
号、ヒータ通電量を補正することが実施される。
【0015】本発明によるヒータ付き空燃比センサの制
御装置は、前記ヒータ付き空燃比センサに設けられてい
るセンサ特性表示素子が空燃比検出特性を示す抵抗値と
前記ヒータの抵抗値を示す抵抗値とを含んだ抵抗値によ
る一つの抵抗素子であり、前記電気的物理量検出手段は
前記センサ特性表示素子の抵抗値を検出し、前記電気的
物理量分離手段は前記電気的物理量検出手段によって検
出された抵抗値より空燃比検出特性を示す抵抗値と前記
ヒータの抵抗値を示す抵抗値とに分離するものとして構
成することができる。
【0016】また、本発明によるヒータ付き空燃比セン
サの制御装置では、センサ特性表示素子は、予め複数個
にランク付けされた空燃比検出特性のランクを示すため
の電気的物理量と、予め複数個にランク付けされた前記
ヒータの抵抗値のランクを示すための電気的物理量とを
含むものとすることができる。
【0017】この場合、前記電気的物理量分離手段は、
センサ特性表示素子の電気的物理量が複数個に区分した
領域のどの領域に属すかを判定する第1の判定手段と、
センサ特性表示素子の電気的物理量が前記第1の判定手
段により判定される個々の領域をさらに複数個に区分し
た領域のどの領域に属すかを判定する第2の判定手段と
を有し、前記第1の判定手段の判定結果と前記第2の判
定手段の判定結果から、空燃比検出特性のランクと前記
ヒータの抵抗値のランクを得るものとすることができ
る。
【0018】また、空燃比検出特性のランク数がN個、
前記ヒータの抵抗値のランク数がM個の場合、前記電気
的物理量分離手段は、センサ特性表示素子の電気的物理
量がN×Mに区分した領域のどの領域に属すかを判定す
る判定手段を有し、前記判定手段の判定結果の判定結果
から、空燃比検出特性のランクと前記ヒータの抵抗値の
ランクを得るものとすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施の
形態によるヒータ付き空燃比センサおよび制御装置が適
用されるエンジン制御システムの全体構成を示してい
る。内燃機関10は、多気筒機関として複数個の気筒1
1を有している。気筒11内にはピストン12が往復動
可能に設けられ、燃焼室13が形成されている。内燃機
関10には、各気筒毎に、点火コイル・パワースイッチ
14と接続された点火プラグ15が配置されると共に、
吸気ポート16を開閉する吸気弁17と、排気ポート1
8を開閉する排気弁19とが設けられている。
【0020】吸気ポート16には、吸気管20、エアク
リーナ21が順に接続されている。吸気管20には、吸
気ポート16へ向けて燃料を噴射するインジェクタ(燃
料噴射弁)22が設けられていると共に、吸気管20内
の圧力を計測する吸気管圧力センサ23、スロットルバ
ルブ24の開度を計測するスロットル開度センサ25、
アイドル時のエンジン回転数が目標回転数になるように
制御するアイドルスピードコントロールバルブ(IS
C)26が各々の適宜位置に配置されている。インジェ
クタ22は、各気筒毎に配置され、マルチポイントイン
ジェクション(MPI)システム化された燃料噴射方式
を採用している。
【0021】内燃機関10には、冷却水温を計測する冷
却水温センサ27、エンジン回転数を計測するクランク
角センサ28が各々の適宜位置に配置されている。排気
ポート18には、排気管29、触媒コンバータ30、マ
フラー31が順に接続されている。吸気管20の上流部
に設けられたエアクリーナ21から吸入された空気は、
スロットルバルブ24によって流量を調節された後、イ
ンジェクタ22から所定のタイミングで噴射されたガソ
リンと混合されて各燃焼室13内に供給される。
【0022】燃料タンク33からの燃料は、燃料ポンプ
34によって吸引・加圧された後、プレッシャレギュレ
ータ35を備えた燃料管36を通ってインジェクタ22
の燃料入口部に導かれ、余剰の燃料は燃料タンク33に
戻される態様で、インジェクタ22に供給される。
【0023】燃焼室13内に供給された混合気は点火プ
ラグ15によって点火され、混合気の燃焼による生じる
排気ガスは、排気管29を通って触媒コンバータ30に
導かれ、触媒コンバータ30によって浄化された後、マ
フラー31より大気中に排出される。
【0024】吸気管圧力センサ23から得られる吸気管
圧力を示す出力信号と、スロットル開度センサ25から
の出力信号と、冷却水温センサ27、クランク角センサ
28及び空燃比センサ32からの各出力信号は、コント
ロールユニット(制御装置)40に入力される。
【0025】コントロールユニット40は、コンピュー
タ式のものであり、車体あるいはエンジンルーム内に配
置され、前述した各種のセンサから出力される内燃機関
10の運転状態を示す電気的な信号に基づいて、所定の
演算処理を行ない、運転状態に応じた最適制御を行うべ
く、燃料を噴射供給するインジェクタ22の開閉、点火
プラグ15の駆動、アイドルスピードコントロールバル
ブ26の開閉の各々を行う信号を各部に出力し、併せて
燃料ポンプ34の制御を行う。そして、コントロ−ルユ
ニット40は、各気筒の吸気行程と燃料噴射タイミング
を合わせて各気筒毎にインジェクタ22から燃料を噴射
する制御を行う。
【0026】コントロールユニット40は、演算処理を
行うCPU41と、基準となる時間(クロック信号)を
生成するクロック発生器42と、多数の制御プログラム
を記憶するROM43及びRAM44と、タイマーカウ
ンタ45と、入出力インターフェイス回路(I/O)4
6と、出力回路47と、デジタル入力回路48と、A/
D(アナログ/デジタル)変換器49と、アナログ入力
回路50とを有している。
【0027】コントロールユニット40は、具体的に
は、吸気管内圧力及び設定された空燃比に基づいてイン
ジェクタ22から各気筒に供給すべき要求燃料量を算出
すると共に、該要求燃料量と、インジェクタ22の噴射
量特性である流量傾斜及び無効噴射パルス幅とに基づい
て要求噴射パルス幅(インジェクタ22の開弁時間)を
演算し、該要求燃料噴射パルス幅に基づいてインジェク
タ22が噴射パルスの時間分の開弁を行う指令信号(駆
動信号)を生成する。また、吸気管内圧力及びエンジン
回転数等に基づいてインジェクタ22の噴射時期を演算
し、吸気行程に同期させると共に、吸気行程中の燃料噴
射時期を最適なタイミングに設定し、該タイミングに基
づいてインジェクタ22、点火コイル・パワースイッチ
14に駆動信号を出力する。
【0028】コントロールユニット40は、コントロー
ルユニット40に接続されている各センサ、インジェク
タ22等の出力デバイスの故障有無を判定する診断プロ
グラムを実行し、これにより得られた診断結果に基づい
て警報ランプ51の状態(点灯/消灯)を制御すること
で、運転者に故障の有無を伝える機能を有する。空燃比
センサ32は、図2に示されているように、内燃機関1
0の排気管29に配置され、触媒コンバータ30の上流
側の排気ガスの空燃比に応じた空燃比信号を出力する。
【0029】空燃比センサ32の構成を図3を参照して
説明する。空燃比センサ32は、ジルコニア等の固体電
解質等によるセンサ素子61と、センサ素子61の外側
面と内側面とに貼り付けられた電極62、63と、セン
サ素子61を取り囲むようにに設けられたプロテクタ6
4と、センサ素子61とプロテクタ64とを機械的に接
続するセンサ本体部65と、センサ素子61の加熱を行
うセラミックヒータ等によるヒータ66と、電極62、
63およびヒータ66のリード線の電気接続用コネクタ
67とを有している。
【0030】空燃比センサ32は、プロテクタ64の孔
から流れ込む排気ガスの酸素濃度に応じた空燃比信号を
電極62、63より出力し、コントロールユニット40
に入力する。ヒータ66はコントロールユニット40か
らのヒータ駆動信号により空燃比センサが所定温度とな
るよう発熱量を制御される。
【0031】空燃比センサ32の電気接続用コネクタ6
7内にはセンサ特性表示素子をなす一つの抵抗素子(補
正抵抗)68が組み込まれている。抵抗素子68の電気
的物理量である抵抗値を外部に取り出すための接続端子
68a、68bは、センサ素子61の電極62、63用
の接続端子61a、61bやヒータ66の接続端子66
a、66bと共に、電気接続用コネクタ67に設けられ
ている。
【0032】抵抗素子68は、空燃比検出特性を示す抵
抗値とヒータ66の抵抗値を示す抵抗値とを含んだ抵抗
値による抵抗素子であり、例えば、予め複数個にランク
付けされた空燃比検出特性のランク(空燃比センサラン
ク)を示すための抵抗値と、予め複数個にランク付けさ
れたヒータ抵抗値のランク(ヒータ抵抗ランク)を示す
ための抵抗値とを含む抵抗値のものをセンサ出荷検査時
等に選定される。抵抗素子68の抵抗値は、補正信号と
して、接続端子61a、61bに接続される制御系の補
正信号補正手段71(図4参照)によって検出される。
【0033】つぎに、抵抗素子68の抵抗値を表す補正
信号を元に空燃比信号とヒータ駆動信号を補正する制御
系を図4を参照して説明する。空燃比センサ32に設け
られた抵抗素子68の抵抗値は電気的物理量検出手段を
なす補正信号検出手段71によって補正信号として読込
まれる。補正信号は、電気的物理量分離手段をなす補正
信号分離手段72に入力され、例えば、図5から図10
で説明する手順によって空燃比センサランクとヒータ抵
抗ランクの2つの情報に分離し、認識される。
【0034】補正信号分離手段72が出力する空燃比セ
ンサランクを示す信号はセンサ補正値演算手段73に入
力され、センサ補正値演算手段73は入力した空燃比セ
ンサランク情報に基づいて空燃比信号を補正するセンサ
補正値を求める。空燃比センサ32よりの空燃比信号は
空燃比信号検出手段75に入力される。空燃比信号補正
手段76は、センサ補正値演算手段73より与えられる
センサ補正値により補正を加えた補正後空燃比信号を生
成し、補正後空燃比信号を空燃比補正手段77に出力す
る。空燃比補正手段77は、補正後空燃比信号が所定の
空燃比となるようインジェクタ22(図1参照)から機
関へ供給する燃料量を調整する空燃比フィードバック制
御を行う。
【0035】補正信号分離手段72が出力するもう一つ
の信号であるヒータ抵抗ランクを示す信号はヒータ補正
値演算手段74に入力され、ヒータ補正値演算手段74
は、入力したヒータ抵抗ランク情報に基づいてヒータ制
御デューティ信号を補正するヒータ補正値を求める。
【0036】基本デューティ演算手段78では、例え
ば、バッテリ電圧からヒータ制御の基本デューティ値を
求め、デューティ補正手段79ではヒータ補正値演算手
段74からのヒータ補正値によって補正を行った出力デ
ューティ信号が求めらる。出力デューティ信号はデュー
ティ出力手段80に入力され、デューティ出力手段80
は、出力デューティ信号に応じてスイッチングトランジ
スタ等で構成されたヒータ駆動手段81を駆動し、ヒー
タ駆動信号によってヒータ66の通電を制御する。ヒー
タ駆動は、所定周期毎にヒータの通電と非通電時間を繰
返すデューティ制御方式で行われる。このように、補正
信号を元に空燃比信号とヒータ駆動信号が補正される。
【0037】つぎに、補正信号検出手段71と補正信号
分離手段72で行われる信号検出・分離処理を行う回路
例を図5を参照して説明する。補正信号検出手段71は
アナログ入力回路50(図1参照)とA/D変換器49
(図1参照)で構成され、空燃比センサ32に設けられ
た抵抗素子(補正抵抗)68の一端(接続端子68a)
が基準抵抗素子90を介して電源に接続され、もう一端
(接続端子68b)はグランド接続されている。抵抗素
子(補正抵抗)68と基準抵抗素子90の間の電圧レベ
ルをA/D変換器49により測定することで抵抗素子6
8の抵抗値(補正抵抗値)に対応した電圧値(以下、補
正信号レベルと云う)を測定する。補正信号レベルは、
補正信号分離手段72に入力され、空燃比センサランク
とヒータ抵抗ランクの2つの情報に分離・認識される。
【0038】図6に補正抵抗値と補正信号レベルの関
係、及び空燃比センサランクとヒータ抵抗ランクを判定
するしきい値の一例を示している。具体的な判定手順
(補正信号処理ルーチン)を図7に示されるフロチャー
トを参照して説明する。補正信号処理ルーチンは、空燃
比センサ32が交換された後、少なくとも1回実行され
れるものであり、例えば、コントロールユニット40の
電源オン後に1回実行される。まず、補正信号検出手段
71によって補正信号レベルVLを測定する(ステップ
S101)。
【0039】つぎに、補正信号の電気的な故障の有無を
判定する。図6に示されているように、予め定められた
範囲の補正抵抗値(R0〜R9)の抵抗素子68が正常
に取付けられている場合には、補正信号レベルはvMn
〜v4Hの範囲内となる。従って補正信号レベルVLと
しきい値vMnとを比較し(ステップS102)、VL
<vMnであれば(ステップS102肯定)、グランド
へのショート故障と考えられるので、故障フラグをセッ
トし(ステップS104)、処理を終了する。
【0040】VL≧vMnであれば(ステップS102
否定)、補正信号レベルVLとしきい値v4Hとを比較
し(ステップS103)、VL≧v4Hであれば(ステ
ップS103否定)、断線あるいは電源系へのショート
が考えられるので、故障フラグをセットし(ステップS
104)、処理を終了する。
【0041】VL<v4Hであれば(ステップS103
肯定)、補正信号レベルVLとしきい値v3Hとを比較
し(ステップS105)、VL≧v3Hであれば(ステ
ップS105否定)、v3H≦VL<v4Hなので、空
燃比センサレベルSR=4とする(ステップS10
6)。
【0042】さらに、補正信号レベルVLとしきい値v
4Lを比較し(ステップS107)、VL<v4Lであ
れば(ステップS107肯定)、v3H≦VL<v4L
なので、ヒータ抵抗値レベルHR=L(低抵抗品)とし
(ステップS108)、これに対し、VL≧v4Lであ
れば(ステップS107否定)、v4L≦VL<v4H
なので、ヒータ抵抗値レベルHR=H(高抵抗品)とし
(ステップS109)、この後に故障フラグをクリアし
(S110)、処理を終了する。
【0043】以下、同様に、v2H≦VL<v3Hであ
れば(ステップS105肯定かつステップS111否
定)、SR=3とし(ステップS112)、VL≧v3
Lvであれば(ステップS113否定)、HR=H(ス
テップS109)、VL<v3Lであれば(ステップS
113肯定)、HR=L(ステップS108)とする。
また、v1H≦VL<v2Hであれば(ステップS11
1肯定かつステップS114否定)、SR=2とし(ス
テップS115)、VL≧v2Lvであれば(ステップ
S116否定)、HR=H(ステップS109)、VL
<v2Lであれば(ステップS116肯定)、HR=L
(ステップS108)とする。
【0044】また、v0H≦VL<v1Hであれば(ス
テップS114肯定かつステップS117否定)、SR
=1(ステップS118)とし、VL≧v1Lvであれ
ば(ステップS119否定)、HR=H(ステップS1
09)、VL<v1Lであれば(ステップS119肯
定)、HR=L(ステップS108)とする。また、V
L<v0Hであれば(ステップS117肯定)、SR=
0(ステップS120)とし、VL≧v0Lvであれば
(ステップS121否定)、HR=H(ステップS10
9)、VL<v0Lであれば(ステップS121肯
定)、HR=L(ステップS108)とする。
【0045】図7では、空燃比センサランクを0〜4の
5段階、ヒータ抵抗ランクをH、L2段階とした例を説
明したが、各々の段階数は説明した例の段階数に限定す
るものではなく、より多く、あるいは少ない段階数を設
けて同様に処理を行うことも可能である。補正信号分離
手段72の別の例を図8を参照し説明する。図8に示さ
れている例は、補正信号レベルを高低の2つのグループ
に別け、低域側をヒータ抵抗ランクL(低抵抗品)、高
域側をH(高抵抗品)とし、さらに低域、高域を各々を
5つに分離し、それぞれ空燃比センサランク0〜4に割
付けたものである。
【0046】この場合も、図6及び図7で説明した手順
と同様の手順で、補正信号レベルVLとしきい値(v0
L〜v4H,vMn)を比較することで、空燃比センサ
ランクとヒータ抵抗ランクの2つの情報を得ることがで
きる。上述した2つの例は、抵抗素子68の抵抗値(補
正信号レベル)が複数個に区分した領域のどの領域に属
すかを判定し、さらに、判定された個々の領域をさらに
複数個に区分した領域のどの領域に属すかを判定し、そ
の2つの判定結果から、空燃比センサランクとヒータ抵
抗ランクの2つの情報を得るものである。
【0047】また、別の例として、空燃比センサランク
のランク数がN個、ヒータ抵抗ランクランク数がM個の
場合、補正信号分離手段72は、抵抗素子68の抵抗値
(補正信号レベル)がN×Mに区分した領域のどの領域
に属すかを判定し、その判定結果の判定結果から、空燃
比センサランクとヒータ抵抗ランクの2つの情報を得る
こともできる。
【0048】例えば、空燃比センサランクのランク数M
=5、ヒータ抵抗ランクランク数N=2個、N×M=1
0で、図9に示されているように、補正信号レベルVL
としきい値(v0〜v9,vMn)からランク指標0〜
9を判定し、ランク指標を使って図10に示されている
ような変換テーブルから空燃比センサランクSRとヒー
タ抵抗ランクHRを判定する。
【0049】図11に示すような空燃比センサランクS
Rとヒータ抵抗ランクHRの組合せに応じてセンサ製造
時に抵抗素子68を組込むことで、図6、図7で説明し
た例に比べ判定の処理が容易になる。つぎに、ヒータ出
力デューティ演算の具体的な手順の一例を、図12に示
されているフローチャートを参照して説明する。
【0050】ヒータ出力デューティ演算ルーチンは、所
定時間毎、例えば500ms毎に繰返し実行される。ま
ず、バッテリ電圧VBを測定し(ステップS201)、
基本デューティ演算手段78で、例えば、図13に示さ
れているように、バッテリ電圧VBから基本デューティ
Dbs(%)を求める(ステップS202)。つぎに、
デューティ補正値演算手段79で、例えば、図14に示
されるようにヒータ抵抗ランクHRからヒータ補正値K
HRを求める(ステップS203)。
【0051】図14に示されている例では、ヒータ抵抗
ランクHR=Lのヒータ補正値KHRを1.0としてい
るので、図13に示されているバッテリ電圧VBと基本
デューティDbsの関係は、ヒータ抵抗ランクHR=L
(低抵抗値品)を使用した場合に最適な発熱量となるよ
う設定されている。従って、ヒータ抵抗ランクHR=H
(高抵抗品)の場合には、ヒータ出力デューティDbs
を延長するよう補正することで、ヒータ抵抗値の差(低
抵抗/高抵抗)によらず発熱量が同等となるような補正
値を設定する。
【0052】つぎに、デューティ補正手段79によっ
て、以下のように出力デューティDoutを求める(ス
テップS204)。 DOut=Dbs×KHR つぎに、ヒータ駆動信号出力ルーチンの具体的な手順の
一例を図15に示されているフローチャートを参照して
説明する。ヒータ駆動信号出力ルーチンは、所定時間
毎、例えば10ms毎に実行される。
【0053】まず、周期タイマTmをカウントアップし
(ステップS301)、その後に、周期タイマTmと周
期時間TPrd(図16参照)とを比較する(ステップ
S302)。Tm<TPrdであれば(ステップS30
2肯定)、ステップS305に進み、これに対し、Tm
≧TPrdであれば(ステップS302否定)、周期タ
イマTm=0とし(ステップS303)、ヒータ通電時
間Tonを以下のように求める(ステップS304)。
【0054】Ton(ms)=TPrd(ms)×Do
ut(%)/100 つぎに、周期タイマTmとヒータ通電時間Tonを比較
し(ステップS305)、Tm<Tonであれば(ステ
ップS305肯定)、ヒータ駆動手段81のヒータ出力
を通電状態とし(ステップS306)、処理を終了す
る。これに対し、Tm≧Tonであれば(ステップS3
05否定)、ヒータ出力を非通電状態とし(ステップS
307)、処理を終了する。以上のような処理により、
コントロールユニット40から出力されるヒータ駆動信
号の信号波形は図16に示されているにようになる。
【0055】つぎに、空燃比信号検出手段75および空
燃比信号補正手段76で行われる空燃比演算ルーチンの
具体的な手順の一例を図17に示されているフローチャ
ートを参照して説明する。まず、空燃比信号検出手段7
5によって空燃比信号VLFを測定し(ステップS40
1)、センサ補正値演算手段73によって図18に示さ
れているように空燃比センサランクSRからセンサ補正
値KLFを求める(ステップS402)。
【0056】つぎに、空燃比信号補正手段76によっ
て、以下のように補正後センサ信号VLFSを算出する
(ステップS403)。 VLFS=VLF×KLF 補正後センサ信号VLFSは、図19に示されているよ
うな特性をもって空燃比指標RABFに変換される(ス
テップS404)。空燃比指標RABFは、空燃比調整
手段77に入力され、吸気ポート16に配置されたイン
ジェクタ22から噴射・供給される燃料量の演算に用い
られる。
【0057】図20は、ヒータへの通電を開始した後、
空燃比センサ32の温度が所定温度に達するまでの様子
を示したタイミングチャートである。このタイミングチ
ャートにおける空燃比センサ温度曲線は、図21に示す
条件で測定を行ったものであり、(a)はヒータが低抵
抗品(HR=L)、(b)はヒータが高抵抗品(HR=
H)で、ヒータ出力デューティが(a)と同一のもの
(ヒータ出力デューティの補正なし)、(c)はヒータ
が高抵抗品(HR=H)で、ヒータ出力デューティをヒ
ータ抵抗ランクにより補正を行ったものを示す。
【0058】ヒータへの通電を開始した時点(A点)か
らセンサ活性化温度に達するまでの所要時間を比較する
と、基準となる(a)がTa時間に対し、(b)はヒー
タが高抵抗品であり、(a)と同一のヒータ出力デュー
ティでは、ヒータの発熱量が(a)に比べ低いのでTb
時間がかってしまい、(a)に比べセンサ活性化温度に
達する時間が大幅に遅れてしまう。これは、空燃比調整
手段77で行われる空燃比フィードバック制御の開始が
遅れることになり、例えば、排気ガスの有害成分がもっ
とも少なくなる空燃比に達するまでの所要時間が(a)
に比べ(b)は長くなるので、排気ガスの有害成分の排
出量が(a)に比べ増加するという問題を生じる。
【0059】一方、(c)は(b)と同じヒータが高抵
抗品であるが、ヒータ抵抗ランクによる補正値(KH
R)によりヒータ出力デューティが(a)、(b)に比
べ増加方向に補正されるので、ヒータの発熱量が(b)
に比べ多くなることから、Tb時間よりも短い時間Tc
でセンサ活性化温度に達する。ここで、(c)のヒータ
補正値KHRの値を適切に設定することで、(a)と
(c)のセンサ活性化温度に達する時間(センサ活性化
時間)を同等にすることができることから、ヒータの抵
抗値にばらつきがあっても、センサ活性化時間をほぼ同
一の所用時間内に収めることが可能である。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
によるヒータ付き空燃比センサおよびヒータ付き空燃比
センサの制御装置によれば、抵抗素子のようなセンサ特
性表示素子に設定される電気的物理量(抵抗値等)が空
燃比検出特性を示す成分とヒータの抵抗値を示す成分と
を含んだものに設定されるから、1つのセンサ特性表示
素子が空燃比検出特性を示す表示素子とヒータの抵抗値
を示す表示素子とを兼ね、専用の抵抗素子の組み込みや
ヒータ電流測定回路等を必要とすることなく、簡単かつ
安価な構成で、センサの小型化設計の自由度を低下する
こともなく、ヒータ抵抗値のばらつきによるセンサ活性
化時間のばらつきの補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヒータ付き空燃比センサおよび制
御装置が適用されるエンジン制御システムの全体構成を
示す図である。
【図2】ヒータ付き空燃比センサの配置位置を示す断面
図である。
【図3】ヒータ付き空燃比センサの構造を示す断面図で
ある。
【図4】ヒータ付き空燃比センサに付随する各信号によ
り空燃比信号及びヒータ出力デューティの補正を行う制
御系を示すブロック図である。
【図5】ヒータ付き空燃比センサに付随する信号処理系
のブロック図である。
【図6】ヒータ付き空燃比センサに付随する補正抵抗値
とヒータ付き空燃比センサランク、ヒータ抵抗ランクの
関係の一例を示すグラフである。
【図7】補正信号処理ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図8】ヒータ付き空燃比センサに付随する補正抵抗値
とヒータ付き空燃比センサランク、ヒータ抵抗ランクの
関係の他の例を示すグラフである。
【図9】ヒータ付き空燃比センサに付随する補正抵抗値
とランク指標との関係例を示すグラフである。
【図10】ランク指標とヒータ付き空燃比センサラン
ク、ヒータ抵抗ランクの関係を示す表である。
【図11】ヒータ付き空燃比センサに付随する抵抗素子
の選定方法を示す表である。
【図12】ヒータ出力デューティ演算ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図13】バッテリ電圧と基本デューティの関係を示す
グラフである。
【図14】ヒータ抵抗ランクとヒータ補正値の関係を示
す表である。
【図15】ヒータ駆動信号出力ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図16】周期タイマとヒータ駆動信号を示すタイミン
グチャートである。
【図17】空燃比演算ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図18】ヒータ付き空燃比センサランクとセンサ補正
値の関係を示す表である。
【図19】補正後センサ信号と空燃比指標の関係を示す
グラフである。
【図20】ヒータの通電開始からヒータ付き空燃比セン
サ素子温度を示すタイミングチャートである。
【図21】ヒータ付き空燃比センサの仕様例を示す表で
ある。
【符号の説明】
10 内燃機関 13 燃焼室 22 インジェクタ 32 ヒータ付き空燃比センサ 40 コントロールユニット 66 ヒータ 68 抵抗素子(センサ特性表示素子) 71 補正信号検出手段 72 補正信号分離手段 73 センサ補正値演算手段 74 ヒータ補正値演算手段 75 空燃比信号検出手段 76 空燃比信号補正手段 77 空燃比調整手段 78 基本デューティ演算手段 79 デューティ補正手段 80 デューティ出力手段 81 ヒータ駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤木 工三 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 Fターム(参考) 2G004 BB01 BJ02 BL08 2G060 AA03 AB05 AE19 AF07 BB09 BC02 HC01 HC07 HC13 KA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空燃比検出を行うセンサ素子部の加熱を
    行うヒータを有するヒータ付き空燃比センサであって、 外部より検出可能な電気的物理量を設定された一つのセ
    ンサ特性表示素子を有し、前記センサ特性表示素子に設
    定された電気的物理量が空燃比検出特性を示す成分と前
    記ヒータの抵抗値を示す成分とを含んでいることを特徴
    とするヒータ付き空燃比センサ。
  2. 【請求項2】 前記センサ特性表示素子は、空燃比検出
    特性を示す抵抗値と前記ヒータの抵抗値を示す抵抗値と
    を含んだ抵抗値による一つの抵抗素子であることを特徴
    とする請求項1に記載のヒータ付き空燃比センサ。
  3. 【請求項3】 前記センサ特性表示素子は、予め複数個
    にランク付けされた空燃比検出特性のランクを示すため
    の電気的物理量と、予め複数個にランク付けされた前記
    ヒータの抵抗値のランクを示すための電気的物理量とを
    含むものであることを特徴とする請求項1または2に記
    載のヒータ付き空燃比センサ。
  4. 【請求項4】 前記センサ特性表示素子の電気的物理量
    を取り出すための接続端子が、電気接続用コネクタ部分
    に設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れ
    か1項記載のヒータ付き空燃比センサ。
  5. 【請求項5】 空燃比検出を行うセンサ素子部の加熱を
    行うヒータを有するヒータ付き空燃比センサの制御装置
    であって、 前記ヒータ付き空燃比センサに設けられているセンサ特
    性表示素子の電気的物理量を検出する電気的物理量検出
    手段と、 前記電気的物理量検出手段によって検出された電気的物
    理量より空燃比検出特性を示す電気的物理量と前記ヒー
    タの抵抗値を示す電気的物理量とを分離する電気的物理
    量分離手段と、 前記電気的物理量分離手段によって分離された空燃比検
    出特性を示す電気的物理量に基づいて空燃比検出値を補
    正する空燃比検出値補正手段と、 前記電気的物理量分離手段によって分離された前記ヒー
    タの抵抗値を示す電気的物理量に基づいて前記ヒータに
    対する通電量を補正するヒータ通電量補正手段と、 を有していることを特徴とするヒータ付き空燃比センサ
    の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記ヒータ付き空燃比センサに設けられ
    ているセンサ特性表示素子が空燃比検出特性を示す抵抗
    値と前記ヒータの抵抗値を示す抵抗値とを含んだ抵抗値
    による一つの抵抗素子であり、前記電気的物理量検出手
    段は前記センサ特性表示素子の抵抗値を検出し、前記電
    気的物理量分離手段は前記電気的物理量検出手段によっ
    て検出された抵抗値より空燃比検出特性を示す抵抗値と
    前記ヒータの抵抗値を示す抵抗値とに分離するものであ
    ることを特徴とする請求項5に記載のヒータ付き空燃比
    センサの制御装置。
  7. 【請求項7】 前記センサ特性表示素子は、予め複数個
    にランク付けされた空燃比検出特性のランクを示すため
    の電気的物理量と、予め複数個にランク付けされた前記
    ヒータの抵抗値のランクを示すための電気的物理量とを
    含むものであることを特徴とする請求項5または6に記
    載のヒータ付き空燃比センサの制御装置。
  8. 【請求項8】 前記電気的物理量分離手段は、センサ特
    性表示素子の電気的物理量が複数個に区分した領域のど
    の領域に属すかを判定する第1の判定手段と、センサ特
    性表示素子の電気的物理量が前記第1の判定手段により
    判定される個々の領域をさらに複数個に区分した領域の
    どの領域に属すかを判定する第2の判定手段とを有し、
    前記第1の判定手段の判定結果と前記第2の判定手段の
    判定結果から、空燃比検出特性のランクと前記ヒータの
    抵抗値のランクを得ることを特徴とする請求項7に記載
    のヒータ付き空燃比センサの制御装置。
  9. 【請求項9】 空燃比検出特性のランク数がN個、前記
    ヒータの抵抗値のランク数がM個の場合、前記電気的物
    理量分離手段は、センサ特性表示素子の電気的物理量が
    N×Mに区分した領域のどの領域に属すかを判定する判
    定手段を有し、前記判定手段の判定結果の判定結果か
    ら、空燃比検出特性のランクと前記ヒータの抵抗値のラ
    ンクを得ることを特徴とする請求項7に記載のヒータ付
    き空燃比センサの制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011503566A (ja) * 2007-11-14 2011-01-27 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング センサ・エレメントの機能可能性の検査装置
JP7493860B2 (ja) 2021-02-08 2024-06-03 ジェンジャン ヘルムホルツ サーマル アンド トランスミッション システム カンパニー,リミテッド 電動車両、その制御システム及び電気加熱装置

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