JP2003166299A - 防食パネル - Google Patents

防食パネル

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JP2003166299A JP2001365441A JP2001365441A JP2003166299A JP 2003166299 A JP2003166299 A JP 2003166299A JP 2001365441 A JP2001365441 A JP 2001365441A JP 2001365441 A JP2001365441 A JP 2001365441A JP 2003166299 A JP2003166299 A JP 2003166299A
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Tsutomu Sugie
勉 杉江
Seiji Suzuki
精二 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で作業性に優れ、コンクリートとの接着
力に優れ、しかも長期安定性に優れた防食パネルを提供
することを目的とする。 【解決手段】 繊維補強されたポリオレフィン系樹脂か
らなる芯材と、この芯材の両面に一体化された耐食性樹
脂フィルムと、この防食性樹脂フィルムの表面に一体化
されてコンクリート構造物の表面に施工されたモルタル
に対するアンカー効果を持つ素材とを有する。このよう
な構成のパネルによってコンクリート表面が覆われるこ
とで、耐食性を有した構造物が構築される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート構造
物を保護する防食パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物の中でも、下水道施
設や家畜糞尿処理施設等のように、厳しい環境条件下で
使用されるものには、防食処理が施される。防食工法と
しては、主に塗装工法が行われているが、この塗装工法
について従来の実績では、塗装皮膜のピンホール等の問
題があり、5年程度というような短い期間で腐食が発生
し、再び補修工事を行わねばならない状況が見られる。
【0003】そこで、塗装工法に代わり、ビニルエステ
ル樹脂系などのレジンコンクリート板や、ガラス繊維補
強不飽和ポリエステルなどのFRP板等を利用した成型
板形式の防食被覆工法(シートライニング)が注目され
始めている。しかし、これらはいずれも板の重量が重く
作業性に問題がある。一方、長期に耐酸・耐アルカリ性
を有するポリオレフィン系樹脂製で約1mm程度の厚み
のシートを防食に使用するものが提案されている。ポリ
エチレンやポリプロピレン等で代表されるポリオレフィ
ンシートは、コンクリートとの付着をとるために、シー
トに多数の突起部を設けている。しかし、これらのシー
トの熱膨張率がコンクリートのそれより10倍ほど大き
く、使用環境の温度変化による剥離や亀裂等により、コ
ンクリート構造物の長期にわたる安定性の問題をかかえ
ている。また、ポリオレフィンシートの目地部は、熱融
着による処理が施されているが、検査が十分でない場合
には、欠陥が生じやすい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、前記
問題点を解決し、軽量で作業性に優れ、コンクリートと
の接着力に優れ、しかも長期にわたる安定性に優れた防
食パネルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の防食パネルは、以下の構成を有する。 (1)繊維補強されたポリオレフィン系樹脂からなる芯
材と、この芯材の両面に一体化された耐食性樹脂フィル
ムと、この耐食性樹脂フィルムの表面に一体化されてコ
ンクリート構造物の表面に施工されたモルタルに対する
アンカー効果を持つ素材とを有することを特徴とする防
食パネル。
【0006】(2)芯材が、組成―質量比がガラス短繊
維/ポリオレフィン系樹脂=30〜70/70〜30で
あり、目付が1〜6Kg/m2であり、密度が0.4〜
1.2g/cm3である材料にて形成されていることを
特徴とする防食パネル。
【0007】(3)コンクリート構造物の表面に施工さ
れたモルタルに対するアンカー効果を持つ素材が、耐ア
ルカリ性を有する織物、編物、メッシュ状物または三次
元織物のうちのいずれかであることを特徴とする防食パ
ネル。
【0008】上記のように構成された防食パネルは、軽
量で、アンカー効果を有する素材によりコンクリート面
との接着性に優れており、しかも長期にわたる安定性に
優れている。従って、この防食パネルを用いてコンクリ
ートの表面を覆った防食パネル被覆コンクリート構造物
は、厳しい環境下でも長期間保護される。
【0009】また、防食パネルの厚みが1〜9mmであ
り、建研式接着力試験機を用いて測定されたコンクリー
トとの接着力が0.2N/mm2以上であることがより
好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の防食パネルは、繊維補強されたポリオレ
フィン系樹脂からなる芯材と、この芯材の両面に一体化
された耐食性樹脂フィルムと、この耐食性樹脂フィルム
の表面に一体化されてコンクリート構造物の表面に施工
されたモルタルに対するアンカー効果を持つ素材とを有
するものであり、アンカー効果を持つ素材によりコンク
リート面の被覆に供するためのものである。
【0011】まず、繊維補強されたポリオレフィン系樹
脂からなる芯材について説明する。補強のための繊維と
しては、ガラス短繊維、炭素短繊維などの高い曲げ弾性
率を有する短繊維素材が使用できる。ガラス短繊維であ
れば、繊維径6〜20ミクロン、繊維長6〜30mmの
ものが、芯材の曲げ強度/弾性率の確保ならびに密度確
保のために有効である。
【0012】マトリックス樹脂としては、ポリオレフィ
ン系樹脂が使用され、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンあるいはその共重合体などが挙げられる。これら
短繊維/樹脂からなる芯材原料の製造方法は、特許第2
971161号などに記載されている。この文献におい
ては、比重、形状の異なる材料を均一に混合するため
に、いわゆる湿式抄紙法が採用されている。例えば、繊
維径6〜20ミクロン、繊維長6〜30mmのガラス短
繊維と、粒子径20〜200メッシュの樹脂とを水中に
均一分散した液をつくり、これをメッシュベルトに連続
して抄いてシート状物を形成させた後、脱水、乾燥、巻
き取りを行う。これにより短繊維と樹脂が均質な状態を
維持したままの原料シート(ウエブ)が得られる。この
方法の利点は、用いたガラス短繊維が開繊状態で繊維長
を維持できる点にある。そして、得られた原料シートに
熱プレス法を適用することにより、パネルの芯材を製造
することができる。なお、ガラス短繊維の損傷を伴わず
に芯材の密度調整可能であれば、湿式抄紙法以外の方法
を使用することもできる。
【0013】補強のための繊維としてガラス短繊維を用
いる場合は、ガラス短繊維とポリオレフィン系樹脂との
配合割合が、質量比で、ガラス短繊維/ポリオレフィン
系樹脂=30〜70/70〜30の範囲であることが好
ましい。
【0014】芯材の目付は、1000g/m2〜600
0g/m2の範囲であるのが好ましい。芯材の密度は
0.4g/cm3〜1.2g/cm3の範囲であるのが好
ましい。この芯材の密度の調整は、湿式抄紙法により得
た原料シートの場合は、この原料シートを使用したポリ
オレフィン系樹脂の軟化温度以上の温度で半溶融あるい
は溶融状態に予熱、加熱プレスを行った後に、使用した
補強用繊維の曲げ弾性回復力(自己復元力)を利用して
冷却ゾーンでクリアランスを調整したうえで、冷却固化
させることにより、行うことができる。このようにする
と、同時に、所望のパネル厚みとすることができる。熱
プレス工程は、加熱―冷却を連続して行える連続プレス
法、半連続プレス法、バッチプレス法のいずれでもよ
い。しかし、生産性の観点からは、半連続・連続法が好
ましい。
【0015】次に、防食層を構成する材料としての耐食
性樹脂フィルムについて説明する。コンクリート製の下
水処理場における水槽の内面や天井面は、コンクリート
にとって有害な酸性溶液、雰囲気に曝される。そこで耐
食性樹脂フィルムとしては、耐薬品性、特に耐酸性に優
れた、ポリエチレン、ポリプロピレン、その共重合フィ
ルム・シートを好適に使用することができる。その厚み
は、0.1〜1.5mmが好適である。
【0016】フッ素系樹脂からなるフィルム・シート
も、耐食性樹脂フィルムとして使用することができる。
例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フ
ッ化エチレンプロピレンコポリマー(FEP)、テトラ
フルオロエチレンーパーフルオロアルキルビニルエーテ
ルコポリマー(PFA)、ポリクロロトリフルオロエチ
レン(PCTFE)、エチレン・テトラフルオロエチレ
ンコポリマー(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン(P
VDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)等が挙げられ
る。これらフッ素系樹脂からなるフィルム・シートは、
単独あるいはポリエチレンやポリプロピレンなどと予め
積層ラミネートしたフィルム・シートとして、用いるこ
とができる。そして、このフィルム・シートを、上述の
芯材の熱プレス時または別工程において芯材と一体化さ
せることで、防食層を形成することができる。
【0017】パネル状の芯材の表側には、腐食環境下で
の耐腐食性を付与するために、上記の耐食性樹脂フィル
ムが設けられる。また、パネル状の芯材の裏側すなわち
コンクリート側の面にも、浸透水やコンクリートに起因
するアルカリ水溶液の影響があるため、このアルカリ水
溶液の芯材への浸透を防止するために、防食層として、
同様に耐食性樹脂フィルムを設ける。これにより、コン
クリートに起因するアルカリ性溶液への耐性を持つ防食
層が形成される。このような耐アルカリ性のある材料と
しては、ポリエチレン、ポリプロピレン、その共重合フ
ィルム・シートなどを好適に使用することができる。そ
の厚みは、0.1mm〜1.5mmが好適である。
【0018】本発明の防食パネルでモルタルで施工され
たコンクリート構造物の表面を被覆する際には、パネル
の片側面、すなわちコンクリート側にあたる面の耐食性
樹脂フィルム面に、モルタルに対するアンカー効果を持
つ素材を設ける。
【0019】このアンカー効果を持つ素材としては、耐
アルカリ性を有する繊維材料を好適に用いることができ
る。その目付は、50〜500g/m2の範囲にあるの
が適当である。この繊維材料としては、織物、編み物、
メッシュ状物、三次元織物材料等を用いることができ
る。繊維材料の素材としては、ビニロン、ナイロン6、
ナイロン66、芳香族ナイロン、ポリオレフィン系繊維
素材等を挙げることができる。
【0020】以上において説明した防食パネルの製造方
法においては、原料シート(ウエブ)、防食層を構成す
る耐食性樹脂フィルム、芯材の他の面(裏面)を構成す
る耐食性樹脂フィルムを積層して加熱プレスすることに
より、芯材の形成及びフィルムとの一体化を同時に行う
方法が最も経済的で好ましい。しかし、芯材の形成やフ
ィルムとの一体化を工程別に実施することもできる。な
お、芯材の裏面側を構成する耐食性樹脂フィルムには、
モルタルとのアンカー効果を有する素材が設けられる。
【0021】このようにして得られたパネルの厚みは、
その厚みが1〜9mmの範囲であることが好ましい。パ
ネルの厚みが1mmよりも薄いと、繊維補強された芯材
のもつ熱寸法安定効果すなわち熱膨張率の抑制効果が十
分でなく、パネルの熱膨張率が高くなる。一方、パネル
の厚みが9mmを超えると、パネルの重量が大きくな
り、パネルをコンクリート構造物の表面に施工されたモ
ルタルに接合する際の施工性が悪くなる。
【0022】次に、上述の防食パネルを用いたコンクリ
ート面の被覆工事について説明する。工事の対象として
は、新設の場合と既存設備の補修がある。以下、既存設
備の補修を例に挙げてその作業手順を説明するが、本発
明はこの方法にのみ限定されるものではない。 (1)腐食・劣化部の除去:コンクリート劣化部を高圧
水洗浄やハツリにより除去する。 (2)コンクリートの補修:劣化部の清掃を行なった後
に、無収縮モルタルやポリマーセメントモルタル等を用
いて、吹き付けや左官等で欠陥面の補修を行なう。 (3)防食パネルの設置:モルタルが固化する前に、事
前に計画した割付図に基づいて防食パネルを所定の位置
に貼り付け、アンカー作用により固定する。 (4)目地部処理:パネル間の隙間(目地部)には、防
食性能を有したシーリング材を充填させる。
【0023】このように腐食のおそれがある、あるいは
腐食されたコンクリート躯体の表面に、上述の防食パネ
ルおよびその施工法を適用することにより、防食性に優
れたコンクリート構造物を提供できる。この防食パネル
で被覆されたコンクリート構造物において、防食パネル
とコンクリート間の接着力としては、建研式接着力試験
機を用いて測定された接着力が0.2N/mm2以上の
性能を有することが好ましい。腐食環境下の施設/箇所
としては、硫化水素の発生のおそれのある下水道施設の
貯水槽、塩素やオゾンが溶け込んだ水に曝されるプー
ル、下水または鉱山等の廃液を含む河川または水路、海
浜地区、あるいは温泉地域などのように腐食性ガス、酸
性雨や硫黄分の多い環境での使用、産業用の洗浄水や廃
液などの貯水槽、家畜処理場などが挙げられる。
【0024】また、上記の防食パネルは、コンクリート
構造物の表面に施工されたモルタルに対するアンカー効
果を持つ素材により、コンクリート面との接着性が良好
なものが得られる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はこの実施例のみに限定されるものでは
ない。
【0026】まず、防食パネルについて説明する。防食
パネルを構成する各材料は下記のように構成した。な
お、パネルサイズは幅0.5m、長さ1m、厚み6mm
とした。
【0027】芯材の材料としては、直径13μm、長さ
13mmのガラス短繊維と、50〜100メッシュ粒度
のポリプロピレン粉末とを用い、ガラス短繊維とポリプ
ロピレン粉末との配合割合を質量比で50/50とし
て、湿式抄紙法により得た目付が2800g/m2の原
料シート(ウエブ)を使用した。
【0028】次に、耐食性樹脂フィルムとしては、厚さ
1mmのポリプロピレンフィルム(シート)を芯材の両
面に使用した。また、コンクリート構造物の表面に施工
されたモルタルに対するアンカー効果を持つ素材として
は、目付200g/m2のビニロン平織クロスを用い
た。なお、この平織クロスの片面には、耐食性樹脂フィ
ルムと接着させるために、50g/m2量のポリオレフ
ィン系ホットメルト樹脂を予め溶融ラミネーションし
た。
【0029】上記の原料シート(ウエブ)の両側に耐食
性樹脂フィルムが積層されるようにし、ダブルベルトプ
レス機を用いて連続プレス法により一体成形を行った。
その条件としては、予熱の後、加熱ゾーンで200℃の
条件で連続熱プレスし、引き続き、冷却ゾーンでベルト
間のクリアランス調整を行い、冷却固化させて板厚が6
mmで密度0.7g/cm3のパネルを得た。
【0030】このパネルの片面(上面)に、上記の平織
クロスをホットメルト樹脂がラミネートされた面をパネ
ル側にして積層し、一対の加熱ローラーで接合してパネ
ルを作成した。
【0031】得られたパネルを、幅0.5m、長さ1m
に切断した。端面(小口)の処理として、上述のポリプ
ロピレンフィルム(シート)を6mm幅にカットしたも
のを、ポリオレフィン系ホットメルト樹脂を用いて温度
200℃で貼り付け、防食パネルを補修用の施工に準備
した。
【0032】また、上記の防食パネルを用いて既設施設
の補修を行った。まず、腐食したコンクリート部を15
0MPaの超高圧水で除去し、ポリマーセメントモルタ
ルを吹き付けて欠損部の補修を行なった。このモルタル
で仕上げたコンクリート面に、アンカー効果を有する素
材がモルタル面と当接するように防食パネルを貼り付け
固定した。その後、目地部にシリコーン樹脂でシーリン
グを行い、防食パネル被覆コンクリート構造物を完成さ
せた。
【0033】得られた防食パネル被覆コンクリート構造
物は、耐腐食性や熱寸法安定性に優れており、腐食環境
下に曝されても、長期間に渡って安定性に優れたものと
なった。
【0034】別途、接着試験を行うために、上記と同様
のモルタル仕上げ面に30cm角の防食パネルを接着固
定して、1週間後にモルタル仕上げ面と防食パネル間の
接着力を建研式接着力試験機を用いて測定したところ、
その接着力は6N/mm2であった。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によると、パネルの
芯材を繊維補強されたポリオレフィン系樹脂にて形成し
たため、このパネルを軽量で腰のある構成することがで
き、したがってコンクリート躯体に接合する作業が容易
で安全性に優れている。また、この防食パネルは、耐食
性樹脂フィルムの表面に、コンクリート構造物の表面に
施工されたモルタルに対するアンカー効果を持つ素材を
一体に形成することで、前記特性に加えてモルタルとの
優れた接着力が得られ、この防食性パネルにて表面を覆
われた防食パネル被覆コンクリートは、使用環境の温度
変化による剥離や亀裂などがなく、厳しい環境条件の下
でも長期にわたる安定性を有するものとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 昌史 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 池谷 純一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 杉江 勉 大阪府大阪市中央区南船場1丁目18番17号 ユニチカグラスファイバー株式会社内 (72)発明者 鈴木 精二 大阪府大阪市中央区南船場1丁目18番17号 ユニチカグラスファイバー株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DH25 EA01 FA26 FA30 GA23 GA24 GA29 GA42 HD11 HD12 KA01 LA04 MA01 MA04 2E110 AA26 AA42 AB03 AB04 AB05 AB22 AB46 BA05 BA12 BA21 CB02 DC25 GA33W GB32Z GB43Z GB47W

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維補強されたポリオレフィン系樹脂か
    らなる芯材と、この芯材の両面に一体化された耐食性樹
    脂フィルムと、この耐食性樹脂フィルムの表面に一体化
    されてコンクリート構造物の表面に施工されたモルタル
    に対するアンカー効果を持つ素材とを有することを特徴
    とする防食パネル。
  2. 【請求項2】 芯材が、組成―質量比がガラス短繊維/
    ポリオレフィン系樹脂=30〜70/70〜30であ
    り、目付が1000〜6000g/m2であり、密度が
    0.4〜1.2g/cm3である材料にて形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の防食パネル。
  3. 【請求項3】 コンクリート構造物の表面に施工された
    モルタルに対するアンカー効果を持つ素材が、耐アルカ
    リ性を有する織物、編物、メッシュ状物または三次元織
    物のうちのいずれかであることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の防食パネル。
  4. 【請求項4】 コンクリートの表面が請求項1〜3まで
    のいずれか1項に記載の防食パネルにて覆われているこ
    とを特徴とする防食パネル被覆コンクリート構造物。
  5. 【請求項5】 防食パネルの厚みが1〜9mmであり、
    建研式接着力試験機を用いて測定された防食パネルとコ
    ンクリート間の接着力が0.2N/mm2以上であるこ
    とを特徴とする請求項4記載の防食パネル被覆コンクリ
    ート構造物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008207516A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Nitto Boseki Co Ltd 多層シート材、コンクリート用防食板及びその製造方法

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