JP2003165310A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2003165310A
JP2003165310A JP2001367362A JP2001367362A JP2003165310A JP 2003165310 A JP2003165310 A JP 2003165310A JP 2001367362 A JP2001367362 A JP 2001367362A JP 2001367362 A JP2001367362 A JP 2001367362A JP 2003165310 A JP2003165310 A JP 2003165310A
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groove
circumferential
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pneumatic tire
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Shinya Kanamaru
真也 金丸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溝内の気柱共鳴音を遮断するために周方向溝
内に設けた突出物に、タイヤの荷重付加転動下で剥がれ
やグルーブクラックが発生するのを防止する空気入りタ
イヤを提供する。 【解決手段】 トレッド部踏面10に、周方向に延びた
複数の周方向溝11とこれら周方向溝11によって区分
された陸部12とを備え、少なくとも1本以上の周方向
溝11に、タイヤの荷重付加転動下で溝11を周方向に
部分的に遮って、溝11内に発生する気柱管共鳴音を遮
断する突出物20を設ける。突出物20の周方向の断面
形状を、踏面10側から溝底11c側に向けて裾を広げ
るように形成することにより、突出物20の溝底部分2
1の強度を増大して剥がれやグルーブクラックの発生を
防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用の空気入り
タイヤ、特に、トラックやバスおよびトレーラ等の重荷
重車両に用いられ、タイヤのトレッド部踏面の周方向溝
内に発生する気柱管共鳴音を遮断することにより走行時
の騒音を低減するようにした空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤの走行時のタイヤ騒音を
低減する手段としては、特開平11−105511号公
報に提案したように、トレッド部踏面の周方向溝内に発
生する気柱管共鳴音を遮断するようにしたものがある。
【0003】即ち、気柱管共鳴現象は、タイヤの転動中
にトレッド部の溝壁(または陸部壁)に高周波振動が発
生し、それが接地面における周方向溝内を管として空気
が振動されることにより発生し、その音響的共鳴作用に
よって騒音が悪化される。
【0004】そのため、かかる気柱管共鳴現象による騒
音悪化を抑制するために、従来ではトレッド部の溝壁や
溝底から空気の流れを遮る方向に突出物を周方向に所定
間隔をもって突設するようになっており、図6にその突
出物1の一例を示す。
【0005】前記突出物1は、周方向溝2の両壁2a,
2bから陸部3を成すゴムの一部を一定厚みをもって対
向方向に突設したもので、対向する1対の突出物1の間
には隙間δを設けて両開きタイプとして形成されてい
る。
【0006】また、図7は前記特開平11−10551
1号公報で提案した突出物1を示し、前記図6では1対
の突出物1を一直線状に対向させたのに対して、この図
7では1対の突出物1を周方向に位相差を設けて配置
し、それら両突出物1間にずれSが設けられるようにな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示した突出物1では、荷重付加転動時に突出物1が接地
面に位置した時に周方向溝2が閉じることによって、図
8に示すように対向する突出物1には、先端部同士が衝
突して折れ曲がる方向の負荷力が作用し、ひいては溝底
部分1aから剥がれてしまう恐れがある。
【0008】また、図7に示した突出物1では、同様に
荷重付加転動時に周方向溝2が閉じると、図9(a)に
示すように対向する突出物1同士がすれ違うことにより
溝底にせん断歪等の負荷力が発生し、これによって図9
(b)に示すように、突出物1の底を起点としたグルー
ブクラックCが形成されてしまうことが考えられる。
【0009】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、溝内の気柱共鳴音を遮断するために周方向溝内に設
けた突出物に、タイヤの荷重付加転動下で剥がれやグル
ーブクラックが発生するのを防止するようにした空気入
りタイヤを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、トレ
ッド部踏面に、周方向に延びた複数の周方向溝とこれら
周方向溝によって区分された陸部とを備え、少なくとも
1本以上の前記周方向溝に、タイヤの荷重付加転動下で
溝を周方向に部分的に遮って、溝内に発生する気柱管共
鳴音を遮断する突出物を設けた空気入りタイヤにおい
て、前記突出物の周方向の断面形状を、踏面側から溝底
側に向けて裾を広げるように形成したことを特徴として
いる。
【0011】この場合、突出物の周方向の断面形状が踏
面側から溝底側に向けて裾を広げるように形成されるこ
とにより、突出物の溝底部分が厚くなって強度を増大す
ることができる。このため、荷重付加転動時に突出物が
接地面に位置した際に、この突出物の溝底部分に負荷力
が作用した場合にも、その溝底部分に剥がれやグルーブ
クラックが発生するのが防止される。
【0012】請求項2の発明は、請求項1に記載の空気
入りタイヤにおいて、前記突出物が、タイヤ走行時に形
成される接地面内の各周方向溝に、走行時に実質上1箇
所含まれる周方向間隔をもって設けられているととも
に、前記突出物は各周方向溝間で周方向位相差をもって
設けられていることを特徴としている。
【0013】この場合、突出物が走行時に接地面内で実
質上1箇所、つまり、接地面内で実質上複数含まれない
ようにすることで、溝内で圧縮された空気がはじけ出さ
れるときのポンピング音の発生が回避される。また、突
出物を位相差をもって設けた場合、周方向溝相互間の騒
音のピークを分散させて騒音の周波数帯をずらせること
ができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1,2に記載の
空気入りタイヤにおいて、前記突出物の高さが周方向溝
深さの70%以上100%未満であることを特徴として
いる。
【0015】この場合、気柱管共鳴はタイヤ転動時の周
方向溝壁または陸部壁の高周波振動が周方向溝内の空気
に伝播されて発生するものであり、突出物の高さを溝深
さの100%未満とすることにより、前記周方向溝壁ま
たは陸部壁の振動が突出物に伝播されるのを防止し、ひ
いては、周方向溝内の空気を振動させてしまうのが抑制
されるとともに、周方向溝の水の流通を確保して耐ウエ
ットスキッド性が損なわれるのが防止される。また、突
出物の高さを70%以上とすることにより、気柱管共鳴
の騒音防止効果が有効になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1〜図4は本発明の第1〜第4実施形態
の空気入りタイヤを示し、それぞれ同一構成部分に同一
符号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0018】(第1実施形態)図1は第1実施形態の空
気入りタイヤを示し、同図はタイヤを突出物の形成部分
から径方向に切断した要部横断面図(a)と、周方向溝
を周方向に沿って切断した要部縦断面図(b)と、突出
物の平面図(c)とで示す説明図である。
【0019】この第1実施形態の空気入りタイヤは、図
1に示すようにトレッド部踏面10に、周方向に延びた
周方向溝11とこれら周方向溝11によって区分された
陸部12とを備える。本実施形態では、前記周方向溝1
1はタイヤ幅方向に4本設けられるものとする。
【0020】前記周方向溝11には、タイヤの荷重付加
転動下で溝11を周方向に部分的に遮って、溝11内に
発生する気柱管共鳴音を遮断する突出物としてのグルー
ブフェンス20が設けられる。
【0021】前記グルーブフェンス20は、図1(a)
に示すように前記周方向溝11の溝幅方向を全体的に遮
るように、対向する溝壁11a,11bおよび溝底11
cから一体成形される。
【0022】ここで、本実施形態では図1(b)に示す
ように、グルーブフェンス20の周方向Xの断面形状
を、踏面10側から溝底11c側に向けて裾を広げるよ
うに溝底部分21の周方向長さL0を踏面側部分22の
周方向長さL1より長くして、全体として略台形状断面
となるように形成してある。このとき、溝深さH0に対
してグルーブフェンス20の高さはHとなっている。
【0023】また、図1(b)中2点鎖線で示すよう
に、上記ブルーブフェンス20の溝底部分21の外側が
溝底11cに円弧部分Rをもって滑らかに連なる場合
は、この溝底部分21の周方向長さL0′を、円弧部分
Rの下側と溝底11cとの接触点P,P′間の距離とし
て求めることができる。尚、このことは以下の各実施形
態においても図示は省略したが同様である。
【0024】(第2実施形態)図2は第2実施形態の空
気入りタイヤを示し、前記第1実施形態と同一構成部分
に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
尚、図2は図1と同様にタイヤを突出物の形成部分から
径方向に切断した要部横断面図(a)と、周方向溝を周
方向に沿って切断した要部縦断面図(b)と、突出物の
平面図(c)とで示す説明図である。
【0025】この第2実施形態の空気入りタイヤは、基
本的に前記第1実施形態と同様の構成をとって周方向溝
11(溝深さH0)および陸部12が形成されるが、こ
の実施形態のグルーブフェンス20aは、図2(a)に
示すように溝壁11a,11bとの間に隙間δを形成し
て、このグルーブフェンス20aは溝底11cのみに一
体に連結されている。
【0026】勿論、この実施形態のグルーブフェンス2
0aにあっても、図2(b)に示すように周方向Xの断
面形状は、踏面10側から溝底11c側に向けて裾を広
げるように溝底部分21の周方向長さL0を踏面側部分
22の周方向長さL1より長くして、全体として略台形
状断面(高さH)となるように形成される。
【0027】(第3実施形態)図3は第3実施形態の空
気入りタイヤを示し、前記第1実施形態と同一構成部分
に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
尚、図3は図1と同様にタイヤを突出物の形成部分から
径方向に切断した要部横断面図(a)と、周方向溝を周
方向に沿って切断した要部縦断面図(b)と、突出物の
平面図(c)とで示す説明図である。
【0028】この第3実施形態の空気入りタイヤは、基
本的に前記第1実施形態と同様の構成をとり、グルーブ
フェンス20bは、図3(a)に示すように周方向溝1
1(溝深さH0)のタイヤ幅方向外側の溝壁11aとの
間に隙間δを形成して、このグルーブフェンス20aは
他方の溝壁11bと溝底11cに一体に連結されてい
る。
【0029】勿論、この実施形態のグルーブフェンス2
0bにあっても、図3(b)に示すように周方向Xの断
面形状は、踏面10側から溝底11c側に向けて裾を広
げるように溝底部分21の周方向長さL0を踏面側部分
22の周方向長さL1より長くして、全体として略台形
状断面(高さH)となるように形成される。
【0030】(第4実施形態)図4は第4実施形態の空
気入りタイヤを示し、前記第1実施形態と同一構成部分
に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
尚、図4は図1と同様にタイヤを突出物の形成部分から
径方向に切断した要部横断面図(a)と、周方向溝を周
方向に沿って切断した要部縦断面図(b)と、突出物の
平面図(c)とで示す説明図である。
【0031】この第4実施形態の空気入りタイヤは、基
本的に前記第1実施形態と同様の構成をとり、グルーブ
フェンス20cは、図4(a)に示すように前記第3実
施形態とは逆に、周方向溝11(溝深さH0)の他方の
溝壁11bとの間に隙間δを形成して、このグルーブフ
ェンス20aはタイヤ幅方向内側の溝壁11aと溝底1
1cに一体に連結されている。これは、ショルダー部に
おける内圧成長に伴う歪と横力によるクラック性を防止
するためである。
【0032】勿論、この実施形態のグルーブフェンス2
0cにあっても、図4(b)に示すように周方向Xの断
面形状は、踏面10側から溝底11c側に向けて裾を広
げるように溝底部分21の周方向長さL0を踏面側部分
22の周方向長さL1より長くして、全体として略台形
状断面(高さH)となるように形成される。
【0033】(各実施形態の共通構成)このように形成
された第1〜第4実施形態のグルーブフェンス20,2
0a,20b,20cは、その断面形状を裾が広がる略
台形状(高さH)としたが、この場合、次式によって限
定される高さHとすることが望ましい。
【0034】{√3(L0−L1)}/2≧H この場合において、L1は2mm≦L1≦6mmに設定
することが望ましい。
【0035】また、前記グルーブフェンス20,20
a,20b,20cは、各周方向溝11の周方向に適宜
間隔をもって配置されるが、特に、そのフェンス間隔
は、タイヤ走行時に形成される接地面内の各周方向溝1
1に常時実質上1箇所のみ含まれるように設けられてい
る。
【0036】更に、前記グルーブフェンス20,20
a,20b,20cを4本設けた周方向溝11のうち2
本以上に形成した場合、勿論、全ての周方向溝11に設
けることが望ましいが、このように複数本の周方向溝1
1のグルーブフェンス20,20a,20b,20c
は、各周方向溝11間で周方向位相差をもって設けられ
る。
【0037】更にまた、前記グルーブフェンス20,2
0a,20b,20cは、その高さHが周方向溝深さH
0の70%以上100%未満として設定される。例え
ば、第4実施形態におけるグルーブフェンス20cの各
部寸法は、図5に示すようにL1=4.0mm、L0=
24.0mm、H=13.0、H0=15.0mmとな
っている。この場合、溝壁11a,11bのそれぞれの
傾斜角は10゜であり、隙間δは2mmとして形成され
る。
【0038】(各実施形態の作用)以上の構成により前
記第1〜第4の各実施形態に示す空気入りタイヤにあっ
ては、グルーブフェンス20,20a,20b,20c
の周方向の断面形状を、踏面10側から溝底11c側に
向けて裾を広げるように形成したことにより、グルーブ
フェンス20,20a,20b,20cの溝底部分21
を周方向に厚くして、その溝底部分21の強度を増大す
ることができる。
【0039】このため、荷重付加転動時にグルーブフェ
ンス20,20a,20b,20cが接地面に位置した
際に、このグルーブフェンス20,20a,20b,2
0cの溝底部分21に負荷力が作用した場合にも、その
溝底部分21に剥がれやグルーブクラックが発生するの
を防止することができ、走行時の騒音低減効果が低下さ
れるのを防止することができる。
【0040】また、前記グルーブフェンス20,20
a,20b,20cは、走行時において接地面内で実質
上1箇所、つまり、接地面内で実質上複数含まれないよ
うにすることで、溝内で圧縮された空気がはじけ出され
るときのポンピング音の発生を回避することができる。
【0041】更に、複数の周方向溝11にそれぞれ形成
したグルーブフェンス20,20a,20b,20c
を、各周方向溝11で位相差をもって設けてあるので、
周方向溝11相互間の騒音のピークを分散させて騒音の
周波数帯をずらせることができるため、騒音低減効果を
更に高めることができる。
【0042】ところで、気柱管共鳴はタイヤ転動時の周
方向溝11の溝壁11a,11b(または陸部壁)の高
周波振動が周方向溝内の空気に伝播されて発生するもの
であり、グルーブフェンス20,20a,20b,20
cの高さHを溝深さH0の100%未満とすることによ
り、前記周方向溝壁(または陸部壁)の振動がグルーブ
フェンス20,20a,20b,20cに伝播されるの
を防止し、ひいては、周方向溝11内の空気を振動させ
てしまうのを抑制することができる。
【0043】つまり、グルーブフェンス20,20a,
20b,20cの高さHを溝深さH0の100%とする
と、溝壁11a,11b(または陸部壁)の振動をグル
ーブフェンス20,20a,20b,20cまで伝播し
てしまい、ひいては周方向溝11内の空気まで振動させ
てしまうため、十分な騒音抑制効果を得ることができな
くなってしまう。
【0044】また、グルーブフェンス20,20a,2
0b,20cの高さHを100%未満とすることによ
り、周方向溝11の水の流通を確保して耐ウエットスキ
ッド性が損なわれるのを防止することができる。
【0045】更に、グルーブフェンス20,20a,2
0b,20cの高さHは、低過ぎると気柱管共鳴の騒音
防止効果を十分に得られないのであるが、前記各実施形
態では溝深さH0の70%以上としたことにより、その
気柱管共鳴の騒音防止効果を有効にすることができる。
【0046】(試験結果)次に、前記第1〜第4実施形
態のグルーブフェンス20,20a,20b,20cを
設けた空気入りタイヤの騒音試験を行い、その結果をグ
ルーブフェンス無しの場合および従来のグルーブフェン
スを用いた場合と比較して次表に示す。
【0047】この場合、各実施形態に用いられる空気入
りタイヤは、315/80R22.5のS982(スム
ースパターン)にグルービング(4本溝)を施し、内
圧:825KPa、荷重:3750Kg、リム:9.0
0″×22.5、試験速度:70Km/hでタイヤパタ
ーンノイズを測定するものとする
【表1】 また、本発明の各実施形態では、グルーブフェンス2
0,20a,20b,20cの溝底部分21に剥がれや
グルーブクラックの発生が防止されることにより、前記
表に示す騒音低減防止効果が持続することが確認され
た。
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、溝内
に発生する気柱管共鳴音を遮断するために周方向溝に設
けた突出物の周方向の断面形状を、踏面側から溝底側に
向けて裾を広げるように形成したので、突出物の溝底部
分が厚くなってその溝底部分の強度を増大することがで
きるため、荷重付加転動時に突出物が接地面に位置した
際に、この突出物の溝底部分に負荷力が作用した場合
に、その溝底部分に剥がれやグルーブクラックが発生す
るのを防止し、突出物による騒音低減防止効果を持続す
ることができる。
【0049】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1の発明の効果に加えて、前記突出物を、タイヤ走行時
に形成される接地面内の各周方向溝に、走行時に実質上
1箇所含まれる周方向間隔をもって設けたので、溝内で
圧縮された空気がはじけ出されるときのポンピング音の
発生を回避して、騒音防止効果を高めることができる。
また、前記突出物を各周方向溝間で周方向位相差をもっ
て設けたので、周方向溝相互間の騒音のピークを分散さ
せて騒音の周波数帯をずらせることができ、この点から
も騒音防止効果をより高めることができる。
【0050】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1,2の発明の効果に加えて、前記突出物の高さを周方
向溝深さの100%未満としたので、周方向溝壁または
陸部壁の振動が突出物に伝播されるのを防止して、周方
向溝内の空気を振動させてしまうのを抑制できるため、
騒音防止効果を更に高めることができるとともに、周方
向溝の水の流通を確保して耐ウエットスキッド性が損な
われるのを防止することができる。また、突出物の高さ
を70%以上としたので、気柱管共鳴の騒音防止効果を
有効にして、騒音防止効果をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における空気入りタイヤ
を、突出物の形成部分から径方向に切断した要部横断面
図(a)と、周方向溝を周方向に沿って切断した要部縦
断面図(b)と、突出物の平面図(c)とで示す説明
図。
【図2】本発明の第2実施形態における空気入りタイヤ
を、突出物の形成部分から径方向に切断した要部横断面
図(a)と、周方向溝を周方向に沿って切断した要部縦
断面図(b)と、突出物の平面図(c)とで示す説明
図。
【図3】本発明の第3実施形態における空気入りタイヤ
を、突出物の形成部分から径方向に切断した要部横断面
図(a)と、周方向溝を周方向に沿って切断した要部縦
断面図(b)と、突出物の平面図(c)とで示す説明
図。
【図4】本発明の第4実施形態における空気入りタイヤ
を、突出物の形成部分から径方向に切断した要部横断面
図(a)と、周方向溝を周方向に沿って切断した要部縦
断面図(b)と、突出物の平面図(c)とで示す説明
図。
【図5】本発明の第4実施形態における空気入りタイヤ
の寸法を、突出物の形成部分から径方向に切断した要部
横断面図(a)と、周方向溝を周方向に沿って切断した
要部縦断面図(b)とで示す説明図。
【図6】従来の空気入りタイヤの一例を、突出物の平面
図(a)と、周方向溝を周方向に沿って切断した要部縦
断面図(b)とで示す説明図。
【図7】従来の空気入りタイヤの他例を、突出物の平面
図(a)と、周方向溝を周方向に沿って切断した要部縦
断面図(b)とで示す説明図。
【図8】従来の空気入りタイヤの突出物の剥がれ状態を
示す平面図。
【図9】従来の空気入りタイヤの突出物のグルーブクラ
ックが形成される状態を(a),(b)によって順を追
って示す説明図。
【符号の説明】
10 トレッド部踏面 11 周方向溝 11a,11b 溝壁 11c 溝底 12 陸部 20,20a,20b,20c グルーブフェンス(突
出物) 21 溝底部分 22 踏面側部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド部踏面に、周方向に延びた複数
    の周方向溝とこれら周方向溝によって区分された陸部と
    を備え、少なくとも1本以上の前記周方向溝に、タイヤ
    の荷重付加転動下で溝を周方向に部分的に遮って、溝内
    に発生する気柱管共鳴音を遮断する突出物を設けた空気
    入りタイヤにおいて、 前記突出物の周方向の断面形状を、踏面側から溝底側に
    向けて裾を広げるように形成したことを特徴とする空気
    入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記突出物が、タイヤ走行時に形成され
    る接地面内の各周方向溝に、走行時に実質上1箇所含ま
    れる周方向間隔をもって設けられているとともに、前記
    突出物は各周方向溝間で周方向位相差をもって設けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイ
    ヤ。
  3. 【請求項3】 前記突出物の高さが周方向溝深さの70
    %以上100%未満であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の空気入りタイヤ。
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