JP2003164766A - 光触媒モジュールとその製造方法及びこれを用いた反応装置 - Google Patents

光触媒モジュールとその製造方法及びこれを用いた反応装置

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JP2003164766A
JP2003164766A JP2001363743A JP2001363743A JP2003164766A JP 2003164766 A JP2003164766 A JP 2003164766A JP 2001363743 A JP2001363743 A JP 2001363743A JP 2001363743 A JP2001363743 A JP 2001363743A JP 2003164766 A JP2003164766 A JP 2003164766A
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Inventor
Koji Yamagata
光二 山形
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RAIZAA KOGYO KK
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RAIZAA KOGYO KK
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  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】金属乃至繊維からなる複数本の糸1を縒っ
て撚線2とし、撚線2をチアニゾル液に浸して高温で焼
成した光触媒モジュール。 【効果】紫外線照射中に二酸化チタン担持層が欠落する
ことなく、光触媒効果を永く持続させることができ、し
かも撚糸が紫外線ランプの周囲にある程度の空隙を以っ
てランダムに配置されるため、紫外線の均一な照射と十
分な紫外線照射効果を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、被処理液体乃至
気体の処理効率を高めるようにした光触媒モジュールと
その製造方法及びこれを用いた反応装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】本願発明者は先に紫外線を使用した被処
理水又は気体の処理方法としては、金属乃至繊維からな
る糸の束、或はこれら糸で構成される不織布に、二酸化
チタン等の懸濁液をコーティングし、室温から600℃乃
至700℃の最終温度にまで加熱昇温して焼成して得られ
たフィルターに紫外線を照射すると共に、被処理液体或
は気体をフィルターに接触させるようにした紫外線殺菌
方法を提案した(特願平11-321932号)。
【0003】また、二酸化チタン等の懸濁液に金属乃至
繊維からなる糸の束、或はこれら糸で構成される不織布
を浸漬した後、高温に焼成したものを紫外線殺菌のフィ
ルターとして使用する方法も公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら金属乃至繊維か
らなる糸の束、或はこれら糸で構成される不織布の表面
に二酸化チタン等の懸濁液をコーティングしたり、或は
金属乃至繊維からなる糸の束、或はこれら糸で構成され
る不織布を二酸化チタン等の懸濁液に浸漬した場合に
は、図5に示すように金属乃至繊維の糸1の表面に二酸
化チタン担持層3が形成される。
【0005】しかし、この二酸化チタン担持層3は糸1
の表面に付着しているに過ぎないため、紫外線照射中に
欠落し易く、また二酸化チタン担持層3が糸1の表面よ
り欠落すると、光触媒効果が著しく失われてしまう。
【0006】また、上記従来の方法においては、紫外線
ランプの周囲に所定間隔を置いて複数のフィルターを配
置するため、紫外線ランプより近くに配置されたフィル
ターには充分な紫外線が照射されるが、紫外線ランプよ
り遠のくに従って基材には紫外線が照射されなくなり、
したがって均一な紫外線照射効果を得ることができない
という欠点がある。
【0007】また、紫外線ランプの周囲に所定間隔を置
いて複数のフィルターを配置すると、被処理液体乃至気
体がフィルター間を通過してフィルターとの接触が少な
いという欠点があり、更にしたがって均一な紫外線照射
効果を得ることができないという欠点がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記実情に
鑑み、鋭意研究の結果、金属乃至繊維からなる複数本の
糸を縒って撚線とし、該撚線をチアニゾル液に浸して高
温で焼成した光触媒モジュールを提案するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】即ち、複数本の糸1で構成される
撚糸2には糸1間に隙間があるが、この発明のように撚
糸2をチアニゾル液に浸漬すると、チアニゾル液は糸1
間の隙間を浸透し、その後の高温焼成により凝結する。
【0010】この結果、図1に示すように二酸化チタン
担持層3は撚糸2の表面だけでなく、糸1の隙間を強固
に連結して形成される。
【0011】したがって、この発明では紫外線照射中に
二酸化チタン担持層3が欠落することなく、光触媒効果
を永く持続させることができる。
【0012】なお、この発明においてチアニゾル液に浸
漬した撚糸は例えば室温から600℃から700℃の最終温度
にまで加熱昇温して繰り返し昇温される。
【0013】また、この発明では反応容器内に紫外線ラ
ンプを設置し、該紫外線ランプの周囲に光触媒モジュー
ルを装填すれば、撚糸が紫外線ランプの周囲にある程度
の空隙を以ってランダムに配置される。
【0014】このため、ランプより照射される紫外線は
光触媒モジュールの撚糸間を通過して二酸化チタン担持
層に照射されるので、紫外線ランプに近くても、遠くて
も均一な紫外線照射効果を得ることができる。
【0015】また、反応容器内に送入された被処理液体
乃至気体はランダムに配置された光触媒モジュールの撚
糸間を通過し、二酸化チタン担持層と接触するが、上述
のフィルターに比べて光触媒モジュールの接触面積が多
く、被処理液体乃至気体との接触時間が数十倍多くな
り、したがって十分な紫外線照射効果を得ることができ
る。
【0016】即ち、この発明において光触媒モジュール
は反応容器内に撚糸がある程度の空隙を以ってランダム
に配置されるように、その複数本を装填して使用する。
【0017】なお、金属乃至繊維からなる複数本の糸を
縒って撚線とし、該撚線を容器内に装填し、チアニゾル
液に浸してから反応容器ごと高温で焼成すれば、容器内
には上述のように撚糸がある程度の空隙を以ってランダ
ムに配置されるように、光触媒モジュールが装填されて
製造されるので、この容器をそのまま反応容器として使
用できる。
【0018】また、反応容器内に上述のように装填され
た光触媒モジュール内を被処理液体乃至気体を通過させ
ると、次第に被処理液体乃至気体の圧力により光触媒モ
ジュールが偏在して十分な紫外線照射効果を挙げられな
いことになる。
【0019】反応容器内に装填された光触媒モジュール
の一端又は両端部に押圧板を設けることにより、反応時
の容器内における光触媒モジュールの偏在を防ぐことが
できる。
【0020】この場合、押圧手段としてはステンレス、
チタン太線製のスプリングを使用することにより反応容
器内におけるスプリングの腐食を防ぐことができる。
【0021】また、反応容器内に1又は2以上の仕切板を
設け、該仕切板の間に光触媒モジュールを装填すること
によっても、反応時の容器内における光触媒モジュール
の偏在を防ぐことができる。
【0022】なお、この発明で光触媒モジュール製造に
使用される金属乃至繊維からなる糸としては、例えばス
テンレス、チタン、炭素繊維、フッ素繊維等を使用する
ことができる。
【0023】また、光触媒モジュールを構成する撚糸の
長さは、反応容器内に撚糸がある程度の空隙を以ってラ
ンダムに配置される程度のものが好ましい。
【0024】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例に基づいて詳
細に説明すると、図2において4は上半部4aと下半部4b
で構成される反応容器で、反応容器4内には上半部5aと
下半部5bで構成される仕切板5がその長手方向に沿って
所定間隔で配置され、更に仕切板5,…の中央の穴6に
は紫外線ランプ7を挿着し、また仕切板5の間には光触
媒モジュール8を装填する。
【0025】仕切板7の間に装填された光触媒モジュー
ル8は撚糸2が紫外線ランプの周囲にある程度の空隙を
以ってランダムに配置される。
【0026】仕切板7は、中心より放射状に楕円状の通
水孔9を有し、通水孔9の一側には通水方向に沿って羽
根片10が設けられる。
【0027】以上の構成において、被処理水は入口11よ
り反応容器4内に送入されるが、反応容器4内では仕切板
5の通水孔9の一側に設けられた羽根片10,…に従って
螺旋状に回転しながら反応容器4内を通過して出口12よ
り外部に排出される。
【0028】被処理水はこの間に紫外線ランプ5に沿っ
て撚糸2が作る空隙を二酸化チタン担持層3と接触しな
がら通過し、また紫外線ランプ5より照射される紫外線
は撚糸2が作る空隙を通過して二酸化チタン担持層3に
照射される。
【0029】したがって、この発明では被処理水と二酸
化チタン担持層3と接触時間と二酸化チタン担持層3へ
の紫外線の照射時間が長く、このため被処理水の殺菌処
理効率を高めることができる。
【0030】また、この発明に係る光触媒モジュール7
には上述のように二酸化チタン担持層3が強固に固定さ
れているため、長時間の処理にも剥離することがない。
【0031】図3、図4は多段式の大型反応装置による被
処理水の処理例を示すものであり、この実施例では複数
の反応容器4を並設して二つ割れにした反応装置を使用
するものであり、先ず容器4を開いて内部に紫外線ラン
プ5を設置し、光触媒モジュール8を装填してから容器
4を閉じる。
【0032】そして、並設される反応容器4には夫々被
処理水を通して更に紫外線ランプ5より紫外線照射して
殺菌処理を行うものである。
【0033】
【発明の効果】以上要するに、この発明によれば紫外線
照射中に二酸化チタン担持層が欠落することなく、光触
媒効果を永く持続させることができ、しかも撚糸が紫外
線ランプの周囲にある程度の空隙を以ってランダムに配
置されるため、紫外線の均一な照射と十分な紫外線照射
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る光触媒モジュールの全体図
【図2】この発明に係る光触媒モジュールを使用した被
処理水の処理例を示す縦断側面図
【図3】同上のA−A線断面図
【図4】この発明に係る光触媒モジュールを使用した多
段式の大型反応装置の断面図
【図5】従来法による光触媒モジュールの横断面図
【符号の説明】
1は糸 2は撚糸 3は二酸化チタン担持層 4は反応容器 4aは上半部 4bは下半部 5は仕切板 5aは上半部 5bは下半部 6は穴 7は紫外線ランプ 8は光触媒モジュール 9は通水孔 10は羽根片 11は入口 12は出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/72 101 B01D 53/36 ZABJ Fターム(参考) 4D037 AA01 AB03 BA18 BB04 4D048 BA07X BA13X BA41X BB06 CA01 CA07 CC32 EA01 4D050 AA01 AB06 BB01 BC06 BC09 4G069 AA03 AA08 BA04A BA04B BA17 BA48A CA02 CA05 DA06 EA03 ED03 FA03 FB15 FB30 FB77 FC07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属乃至繊維からなる複数本の糸を縒って
    撚線とし、該撚線をチアニゾル液に浸して高温で焼成し
    て得られた光触媒モジュール。
  2. 【請求項2】撚糸がある程度の空隙を以ってランダムに
    配置されるように、その複数本を装填して使用する請求
    項1記載の光触媒モジュール。
  3. 【請求項3】金属乃至繊維からなる複数本の糸を縒って
    撚線とし、該撚線を反応容器内に装填し、チアニゾル液
    に浸してから反応容器ごと高温で焼成する光触媒モジュ
    ールの製造方法。
  4. 【請求項4】反応容器内に紫外線ランプを設置し、該紫
    外線ランプの周囲に光触媒モジュールを装填した反応装
    置。
  5. 【請求項5】装填された光触媒モジュールの一端又は両
    端部に押圧板を設けて反応時の容器内における光触媒モ
    ジュールの偏在を防ぐようにした請求項4記載の反応装
    置。
  6. 【請求項6】反応容器内に1又は2以上の仕切板を設け、
    該仕切板の間に光触媒モジュールを装填するようにした
    請求項4記載の反応装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006112493A1 (ja) * 2005-04-15 2006-10-26 Lizer Industry Co., Ltd 光触媒モジュールとこれを用いた被処理気体乃至液体の浄化処理装置
JP2007515260A (ja) * 2003-09-26 2007-06-14 ナムローゼ・フェンノートシャップ・ベーカート・ソシエテ・アノニム 触媒コンバーターおよびその製造方法
JP2016195979A (ja) * 2015-04-06 2016-11-24 日本精線株式会社 触媒用担体及びこれを用いた触媒部材

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