JP2003164243A - 中通し浮き及びこれを用いた仕掛け - Google Patents
中通し浮き及びこれを用いた仕掛けInfo
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Abstract
き、仕掛け投入時の絡みを防止でき、更に、確実に魚信
を捕らえることのできる中通し浮きを提供する。 【解決手段】 釣糸挿通用の糸通し孔16が貫通するよう
に形成されている浮き本体10aを備え、前記釣糸12の所
定位置に装着された浮き止め14を糸通し孔16の入口部分
21と出口部分19とで係止させることにより、前記釣糸12
に取り付けられた釣針を所定の水深に位置決めする中通
し浮き10であって、前記糸通し孔16の出口部分19側に設
けられ、糸通し孔16から出口部分19側に引きだされる方
向に移動した前記浮き止め14が係止される浮き止め係止
部18、及び前記糸通し孔16の入口部分21側に設けられ、
前記浮き止め14の糸通し孔16内への通過が容易で、か
つ、糸通し孔16外への通過が困難なかえし部20を備える
ことを特徴とする。
Description
釣り用浮きの一種である中通し浮き、及びこれを用いた
仕掛けに関する。
にいる魚を釣る場合には、一般に、釣糸に完全には固定
されない中通し浮きを用いた仕掛けが使われる。図8に
示す従来の中通し浮き(3)は、浮き本体(3a)の中心部に
図中上下方向へ延び、浮き本体(3a)の中心部を貫通する
直径の大きな糸通し孔(3b)が形成されただけのものであ
った。このため、この中通し浮き(3)を用いた仕掛け
は、釣糸(12)の所定位置に浮き止め(14)を装着し、この
釣糸(12)を糸通し孔(3b)より直径の大きいシモリ玉(1)
に及び中通し浮き(3)に順次挿通し、釣糸(12)の先端部
に図示しない錘や釣針を取り付けて作られていた。
通し浮き(3)はその浮力により水面に留まるが、錘や釣
針は、その重みで水中へ沈降する。従って、釣糸(12)が
水中へ引き込まれ、予定していた水深(棚)で釣糸(12)の
所定位置に装着されている浮き止め(14)がシモリ玉(1)
に係止され、更に、シモリ玉(1)が糸通し孔(3b)の上端
に係止される。これにより、釣糸(12)のそれ以上の引き
込みが阻止されて、錘や釣針が所定の水深に位置決めさ
れる。
(3)とは別にシモリ玉(1)が用いられていたため、仕掛け
の投入時には、これらの飛行抵抗(即ち、飛行時の空気
抵抗)の違いにより仕掛けが絡まるという問題があっ
た。また、(b)仕掛けの投入後には、中通し浮き(3)
の外にあるシモリ玉(1)が風や水流の影響を受けるた
め、中通し浮き(3)の安定性や方向性が悪くなるという
問題もあった。更に、(c)波や潮の動きに反して中通
し浮きをある一定の場所に留めようとした場合には、中
通し浮き(3)と浮き止め(14)とが乖離する所謂「アソ
ビ」や「フケ」が生じ易く、魚信が中通し浮き(3)に伝
わりにくいという問題もあった。
得る技術が提案されており、その一例が、実開昭63−
10878号公報や特開平8−33443号公報に開示
されている。即ち、前者には、図9に示すように、糸通
し孔(5)の内面にリング(7)を固定し、浮き止め(14)をリ
ング(7)に係止させることによりシモリ玉を不要とした
中通し浮き(4)が開示されており、後者には、図10に
示すように、シモリ玉(1)が収納され、その底部(9a)に
細い係止用小孔(9b)が穿設されている挿入孔(9)を有す
る中通し浮き(6)が開示されている。
によっても、波や潮の動きに抗して中通し浮きをある一
定の場所に留めようとした時に中通し浮き(3)と浮き止
め(14)とが乖離して魚信が中通し浮き(3)に伝わりにく
く、上述の問題点(c)を解決することはできなかっ
た。また、これら改良された従来技術では、細いリング
(7)や、フラットに形成された底部(9a)の細い係止用小
孔(9b)に釣糸(12)を通すのが困難であるという別の問題
も生じた。
は、「アソビ」や「フケ」の生じるのを防止でき、しか
も、投入時に仕掛けが絡まるのを防止でき、更なる課題
は、釣糸を容易に通すことのできる中通し浮き及びこれ
を用いた仕掛けを提供することである。
「釣糸挿通用の糸通し孔(16)が貫通するように形成され
ている浮き本体(10a)を備え、前記釣糸(12)の所定位置
に装着された浮き止め(14)を糸通し孔(16)の入口部分(2
1)と出口部分(19)とで係止させることにより、前記釣糸
(12)に取り付けられた釣針を所定の水深に位置決めする
中通し浮き(10)であって、前記糸通し孔(16)の出口部分
(19)に設けられ、糸通し孔(16)の出口側への引き出し方
向に移動した前記浮き止め(14)が係止される浮き止め係
止部(18)、及び前記糸通し孔(16)の入口部分(21)に設け
られ、前記浮き止め(14)の糸通し孔(16)内への順方向の
通過が容易で、かつ、糸通し孔(16)外への逆方向の通過
が困難なかえし部(20)を備える」ことを特徴とする中通
し浮き(10)である。
し浮き(10)は水面を漂い、釣糸(12)は先端に取り付けら
れた錘によって水中へ引き込まれる。この時点では浮き
止め(14)は、かえし部(20)と浮き止め係止部(18)との間
に位置している。釣り針と錘とが所定の水深に達すると
同時に水中へ引き込まれている釣糸(12)の所定位置に装
着された浮き止め(14)が、浮き止め係止部(18)に係止さ
れる。これにより、仕掛けが所定の水深に位置決めされ
る。
とは逆の方向へ釣糸(12)を引っ張ると、浮き止め(14)は
糸通し孔(16)の入口側に引き出されてかえし部(20)に係
止され、この時、浮き止め(14)が糸通し孔(16)から容易
には抜け出ないため、中通し浮き(10)と共に引き戻され
る。そして釣りの間中、浮き止め(14)は、かえし部(20)
と浮き止め係止部(18)との僅かな間に位置しているの
で、魚信があった場合には、魚に引っ張られた釣糸(12)
の浮き止め(14)が直ちに浮き止め係止部(18)に係合して
中通し浮き(30)を海中に引き込み魚信を鋭敏に伝える。
0)の浮き止め係止部(18)に関し「前記浮き止め係止部(1
8)の孔内面(16a)が糸通し孔(16)の出口方向に向けて凹
成され、前記浮き止め係止部(18)の凹成された孔内面(1
6a)から浮き本体(10a)の外面にかけて前記釣糸(12)を通
すが浮き止め(14)が係止される係止用小孔(18a)が形成
されている」ことを特徴とするもので、係止用小孔(18
a)が穿設されている浮き止め係止部(18)の孔内面(16a)
が凹面に形成されていることにより、糸通し孔(16)に挿
入された釣糸(12)の先端は凹面状態の孔内面(16a)に沿
って係止用小孔(18a)に自動的に導かれ、簡単に小さな
係止用小孔(18a)に釣糸(12)を挿通することができる。
浮き(10)のかえし部(20)の第1実施例に関し、「前記弾
性を有するかえし部(20)の外面(20d)が糸通し孔(16)の
出口方向に向けて凹成され、前記かえし部(20)に浮き止
め(14)の通過可能なかえし用小孔(20a)が形成されてい
る」ことを特徴とするもので、かえし部(20)に至った浮
き止め(14)は凹面状の外面(20d)に沿ってかえし用小孔
(20a)に導かれてそのまま円滑に糸通し孔(16)に引き込
まれることになる。
し浮き(10)のかえし部(20)の第2実施例に関し「前記か
えし部(20)が弾性を有するフラットな板で形成され、前
記かえし部(20)に浮き止め(14)の通過可能なかえし用小
孔(20a)が形成されている」ことを特徴とするもので、
この場合は前述のようにかえし部(20)に至った浮き止め
(14)は凹面状の外面(20d)に沿ってかえし用小孔(20a)に
導かれてそのまま円滑に糸通し孔(16)に引き込まれると
いうものではないが、かえし部(20)に至った浮き止め(1
4)はかえし部(20)を撓ませてかえし用小孔(20a)内に円
滑に引き込まれていくことになる。
の中通し浮き(10)の前記かえし部(20)の更なる限定で、
かえし用小孔(20a)の内周縁からスリット(20b)が形成さ
れていることを特徴とするものである。このようにする
ことにより、かえし部(20)に至った浮き止め(14)のかえ
し用小孔(20a)内へのより円滑な引き込まれが可能とな
る。
浮き(10)を利用した仕掛けに関し、前記中通し浮き(10)
と、釣糸(12)に装着されて前記中通し浮き(10)内に係止
される浮き止め(14)とを備えたことを特徴とする。
て詳述する。本発明の一実施例(図1参照)の中通し浮き
(10)は、釣糸(12)の所定位置に装着された浮き止め(14)
を中通し浮き(10)の浮き止め係止部(18)に係止させるこ
とにより、釣糸(12)の先端部に取り付けられた錘(図示
せず)や釣針(図示せず)を所定の水深(棚)に位置決め
するものである。
り付けられたリール(図示せず)から繰り出されるもの
であり、浮き止め(14)は、釣糸(12)の所定位置に他の釣
糸を巻き付けること等により形成されるものである。そ
して、釣糸(12)には釣条件に応じたサイズの錘及び釣針
等が中通し浮き(10)及び浮き止め(14)と共に取り付けら
れ、これにより仕掛けが構成される。
定位置にテグスを結わえ付け、その取付部(14a)から引
き出された部分を切断してその切断部分を短いV字状の
一対又はそれ以上の弾力性があるひげ状の弾性部(14b)
としたもので、その先端方向は入口側を向いている。勿
論、浮き止め(14)は前記形状に限られるものではない
が、かえし部(20)から糸通し孔(16)に挿入しやすく、逆
に糸通し孔(16)から出にくい形状、たとえば取付部(14
a)から先端へ向けて外径が拡大する漏斗状の弾性部(14
b)が取付部(14a)に設けられてもよい。その他、浮き止
め(14)としては、ゴム等からなる筒状のものや、その他
の任意のものを用いてもよい。
位置から移動しないように強く固定してもよいし、ある
程度の抵抗(中通し浮き(10)から受ける力によって移動
しない程度の抵抗力)をもって移動できるようにしても
よい。
と、浮き本体(10a)に取り付けられたかえし部(20)とに
より構成される。浮き本体(10a)は、浮力が必要なた
め、比重が1未満の木材、発泡樹脂等で形成され、浮き
本体(10a)の中心部には、図中上下方向へ延び、浮き本
体(10a)を貫通した糸通し孔(16)が形成され、糸通し孔
(16)の出口部分(19)には、浮き止め係止部(18)が形成さ
れている。
1)から出口部分(19)に至る太径孔部(17)と出口部分(19)
に設けられた係止用小孔(18a)とで構成され、太径孔部
(17)と係止用小孔(18a)との境界部分は太径孔部(17)か
ら係止用小孔(18a)に至るテーパ孔或いは凹面状に凹成
されており、この凹成された孔内面(16a)が第1実施例
の浮き止め係止部(18)となる。
あるから、浮き止め係止部(18)より入口側における糸通
し孔(16)の太径孔部(17)の内径は、浮き止め(14)を収容
し得るように浮き止め(14)の最大外径よりも十分に大き
く設定される。係止用小孔(18a)の内径は、釣糸(12)の
通過を容認し、且つ浮き止め(14)の通過を阻止し得るよ
うに、釣糸(12)の外径よりも大きく、且つ浮き止め(14)
の取付部(14a)の最大外径よりも小さく設定される。
6)内部への通過が容易で、且つ上方への通過が困難なも
のであり、具体的には、以下の構成を有する。即ち、か
えし部(20)は、内外両面が糸通し孔(16)の外部から内部
に向けて凹面状に凹成された薄肉部材で、弾性を持たせ
るため例えばプラスチック等の可撓性材料又はゴム等の
弾性材料により形成される。そしてかえし部(20)の凹面
中心には、釣糸(12)を通すかえし用小孔(20a)が形成さ
れている。前記かえし部(20)は、1枚の円板状の弾性材
料で形成されているか、或いは弾性に乏しい場合(勿
論、弾性に富む場合も言えることであるが)にはかえし
用小孔(20a)の内周縁から放射状に延びる4つ(勿論、4
つに限られず、それ以上でもよいし、それ以下でもよ
い。)のスリット(20b)を形成して弾性を付与している。
かえし用小孔(20a)の内径及び各スリット(20b)の幅は、
浮き止め(14)の最大外径(弾性部(14b)が存在する場合に
は、その弾性部(14b))よりもやや小さく設定される。
は、まず、釣糸(12)の所定位置に浮き止め(14)を装着
し、この釣糸(12)を中通し浮き(10)に挿通し、釣糸(12)
の先端部に錘や釣針等を取り付ける。
を装着した後、錘や釣針等を取り付ける前の釣糸(12)の
先端をかえし部(20)の中心部分に持っていくと釣糸(12)
の先端がかえし部(20)の凹面によりかえし用小孔(20a)
へ案内され、そこから糸通し孔(16)内に挿入される。
(18)の凹面状の孔内面(16a)により釣糸(12)が係止用小
孔(18a)へ自動的に案内されるので、この挿通作業を極
めて容易に行う事が出来る。そして、前述のように釣針
と錘その他を取り付ける。
っ張って浮き止め(14)をかえし部(20)側に移動させる。
浮き止め(14)がかえし部(20)側に移動するとかえし部(2
0)の外面(又はその凹面)に沿ってかえし用小孔(20a)へ
案内され、かえし部(20)を通過して糸通し孔(16)内に引
き込まれる。
ので、(そして、その外面が糸通し孔(16)の孔内へ向け
て凹成されているので、更なる場合には、スリット(20
b)が形成されているので、)浮き止め(14)がかえし部(2
0)を孔内に向けて通過する際には、浮き止め(14)からか
えし部(20)に対して押圧力が付与され、この押圧力によ
りかえし用小孔(20a)の内径又はスリット(20b)の幅が容
易に拡げられ(逆に、浮き止め(14)がかえし部(20)から
押圧力を受け、この押圧力により浮き止め(14)[弾性部
(14b)が存在する場合はこれ]が縮径し)、浮き止め(14)
はかえし部(20)を孔内に向けて容易に通過する。
けを釣ポイントへ投入すると、中通し浮き(10)はその浮
力により水面に留まるが、錘や釣針等は水中へ沈降し、
それに伴って釣糸(12)が水中へ引き込まれる。この時点
では浮き止め(14)は、かえし部(20)と浮き止め係止部(1
8)との間に位置している。仕掛けが所定の水深(棚)に達
すると、水中へ沈降している釣糸(12)に装着された浮き
止め(14)が、糸通し孔(16)内の浮き止め係止部(18)に接
触してここで係止される。これにより水面に漂う中通し
浮き(10)から所定の水深(棚)に対する錘や釣針の位置決
めがなされる。
と、釣竿を操作して釣糸(12)を引っ張り仕掛けを元の場
所に戻す事がある。釣糸(12)を単に引っ張った場合に
は、浮き止め(14)がかえし部(20)の孔側内面に接触して
中通し浮き(10)は釣糸(12)と共に元の場所に戻るのであ
るが、V字状のひげ状の弾性部(14b)を有する浮き止め
(14)の場合は、はかえし部(20)に係合・接触して糸通し
孔(16)から簡単には抜け出ない。
がかえし部(20)を通過して孔外へ抜け出ようとする際に
は、浮き止め(14)のV字状の弾性部(14b)がかえし部(2
0)の孔側内面に当接してV字が開き、かえし用小孔(20
a)の内径より大きくなり(或いは、スリット(20b)の溝幅
より大きくなり)釣糸(12)を引っ張った程度の力では、
浮き止め(14)がかえし部(20)を通過しない。その結果、
釣糸(12)と共に中通し浮き(10)を元の釣りポイントに引
き戻す事が出来る。
込まれるが、糸通し孔(16)のかえし部(20)と浮き止め係
止部(18)との間に存在する浮き止め(14)は、糸通し孔(1
6)の出口部分(19)の浮き止め係止部(18)に係止され、中
通し浮き(10)は釣糸(12)と共に水中に引き込まれ、魚信
のあったことを知らせる。この時、浮き止め(14)はかえ
し部(20)と浮き止め係止部(18)との間の僅かな間に位置
しているため、魚信とほぼ同時に浮き止め係止部(18)に
係止され、鋭敏に魚信を伝える。以上から分かるように
浮き止め(14)は、釣りの間中、糸通し孔(16)内に収納さ
れて容易には抜け出ないので、浮き止め(14)と中通し浮
き(10)との間に「アソビ」や「フケ」が生じるのを防止
できる。
リールを回して釣糸(12)を巻き取ることになる。釣糸(1
2)を巻き取ると、中通し浮き(10)は、かえし部(20)にお
いて浮き止め(14)に係止された状態のまま引き上げら
れ、釣竿先端のガイドに到達する。この状態から、更に
リールを回して釣糸(12)を巻き取ると、かえし部(20)が
浮き止め(14)により押圧されて弾性変形され、かえし用
小孔(20a)又はスリット(20b)が押し広げられて、そこか
ら浮き止め(14)が引き出される。これにより、浮き止め
(14)とかえし部(20)との係止状態が解除され、浮き止め
(14)から仕掛けまでの釣糸(12)が巻き取られる。
述の第1実施例(10A)のような卵型に代えて、図3の第
2実施例(10B)として示す弾丸型や、図示しない球型
や、その他の任意の形状であってもよい。また、浮き本
体(10a)を中空に形成してもよい。浮き本体(10a)を中空
に形成する場合には、中空部において浮力を確保できる
ので、比重が1を超える材料(プラスチック等)を用い
ることができる。
止め係止部(18)の上面、即ち太径部(17)から係止用小孔
(18a)に至る孔内面(16a)を凹椀状に形成しているが、例
えば図4の第3実施例(10C)に示すように、係止用小孔
(18a)の上方における糸通し孔(16a)の内面全体を係止用
小孔(18a)に向けてテーパー状に収束させ、浮き止め(1
4)の取付部(14a)より細い係止用小孔(18a)部分を浮き止
め係止部(18)としてもよい。
に、糸通し孔(16b)の内径を全長に亘って略均一にし、
別途形成された椀状の浮き止め係止部材(24)を糸通し孔
(16)の出口部分(19)内の段部(23)に取り付けるようにし
てもよい。更に、浮き止め係止部(18)がかえし部(20)よ
りも出口側に位置する限り、浮き止め係止部(18)及びか
えし部(20)の位置を適宜変更してもよい。
(20b)の数は、3つ以下であってもよいし、5つ以上で
あってもよい。また、かえし部(20)は、図6に示す第5
実施例(10E)のように、プラスチック等からなる複数の
舌状部材(26)を漏斗状に集合させることにより構成され
ていてもよい。
フラットな弾性を有する円板材で構成されている場合
[第6実施例(10F)]である。それ以外の部分は前記実施
例と同じであるので、前記実施例の説明を援用して本実
施例の説明に代える。
板材によって、糸通し孔(16)の入口部分(21)に設けられ
たものであり、このかえし部(20)の中央部には、浮き止
め(14)の取付部(14a)の外径よりも大きく、かつ、弾性
部(14b)の最大幅よりも小さな内径を有するかえし用小
孔(20a)が設けられる。スリットは形成されていない。
(勿論、かえし部(20)の肉厚が十分厚く強度がある場
合、前述同様、スリットを形成してもよい。)
し部(20)を糸通し孔(16)の孔内に向けて通過しようとす
ると、略V字状に拡がった弾性部(14b)がかえし用小孔
(20a)に対して順方向に挿入されるため(換言すれば、取
付部(14a)側から挿入されるため)、かえし用小孔(20a)
の内面(32b)に押圧されて容易に縮小される。従って、
浮き止め(14)はかえし部(20)を容易に通過し得る。浮き
止め(34)がかえし部(20)を通過すると弾性部(14b)は復
元力により元の略V字状に復元する。
場合等に、浮き止め(14)がかえし部(20)から孔外へ向け
て通過しようとすると、略V字状に拡がった弾性部(14
b)の上端部が、前述同様、かえし部(20)の孔内面に係止
して拡大する。従って、浮き止め(14)は、かえし部(20)
を容易に通過することはなく容易に抜け出る心配はな
い。
し浮き(10)が釣竿先端のガイドに係止された状態で、釣
糸(12)が強い力で引っ張られるので、かえし部(20)に係
止された弾性部(14b)は、その力を受けて弾性変形さ
れ、かえし孔(12a)から浮き止め(14)が引き出される。
径を部分的に縮小し得るものであればよく、その形状は
上記第1〜6実施例に限定されるものではない。従っ
て、たとえば糸通し孔(36)の内面に突出する突起等によ
りかえし部(20)が構成されてもよい。
に設けられた浮き止め係止部と、糸通し孔の入口部分に
設けられたかえし部とによって、釣りの間、浮き止めを
糸通し孔内に位置決めすることができるので、どのよう
に釣り竿を操作しても中通し浮きと浮き止めとの間に
「アソビ」や「フケ」が生じるのを防止でき、確実に魚
信を捕らえることができる。加えてシモリ玉を必要とせ
ず、前述のように浮き止めを糸通し孔に収納しているの
で、仕掛け投入時の絡みも防止できる。
部の外面を釣糸の挿入方向に凹成させてあるので、これ
らを釣糸のガイドとして機能させることができるので、
釣糸をスムーズに通すことができる。
る。
である。
視図である。
ある。
示す拡大断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 釣糸挿通用の糸通し孔が貫通するように
形成されている浮き本体を備え、前記釣糸の所定位置に
装着された浮き止めを糸通し孔の入口部分と出口部分と
で係止させることにより、前記釣糸に取り付けられた釣
針を所定の水深に位置決めする中通し浮きであって、 前記糸通し孔の出口部分に設けられ、糸通し孔の出口側
への引き出し方向に移動した前記浮き止めが係止される
浮き止め係止部、及び前記糸通し孔の入口部分に設けら
れ、前記浮き止めの糸通し孔内への順方向の通過が容易
で、かつ、糸通し孔外への逆方向の通過が困難なかえし
部を備えることを特徴とする中通し浮き。 - 【請求項2】 前記浮き止め係止部の孔内面が糸通し孔
の出口方向に向けて凹成され、前記浮き止め係止部の凹
成された孔内面から浮き本体の外面にかけて前記釣糸を
通すが浮き止めが係止される係止用小孔が形成されてい
ることを特徴とする請求項1に記載の中通し浮き。 - 【請求項3】 前記弾性を有するかえし部の外面が糸通
し孔の出口方向に向けて凹成され、前記かえし部に浮き
止めの通過可能なかえし用小孔が形成されていることを
特徴とする請求項1又は2に記載の中通し浮き。 - 【請求項4】 前記かえし部が弾性を有するフラットな
板で形成され、前記かえし部に浮き止めの通過可能なか
えし用小孔が形成されていることを特徴とする請求項1
又は2に記載の中通し浮き。 - 【請求項5】 前記かえし部には、かえし用小孔の内周
縁からスリットが形成されていることを特徴とする請求
項1〜4のいずれかに記載の中通し浮き。 - 【請求項6】 請求項1〜5に記載の中通し浮きと、釣
糸に装着されて前記中通し浮き内に係止される浮き止め
とを備えたことを特徴とする仕掛け。
Priority Applications (1)
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