JP2003164174A - 圧電アクチュエータ - Google Patents

圧電アクチュエータ

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JP2003164174A
JP2003164174A JP2001360754A JP2001360754A JP2003164174A JP 2003164174 A JP2003164174 A JP 2003164174A JP 2001360754 A JP2001360754 A JP 2001360754A JP 2001360754 A JP2001360754 A JP 2001360754A JP 2003164174 A JP2003164174 A JP 2003164174A
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electrode
piezoelectric
piezoelectric actuator
electrodes
displacement
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JP2001360754A
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English (en)
Inventor
Takahiro Yamakawa
孝宏 山川
Masayuki Watanabe
雅幸 渡邉
Junko Seki
順子 関
Ryoichi Fukunaga
了一 福永
Tatsuji Tsukamoto
竜児 塚本
Sadayuki Ueha
貞行 上羽
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Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな伸縮変位および屈曲変位を発生させる
ことができ、かつ、制御性に優れた圧電アクチュエータ
を提供する。 【解決手段】 圧電アクチュエータ10は、略平行に配
置された板状の圧電体11a・11bと、圧電体11a
・11b間に挟まれた電極12と、圧電体11aの表面
に独立して設けられた電極13a・13bと、電極13
aと対向するように圧電体11bの表面に設けられた電
極14aと、電極13bと対向するように圧電体11b
の表面に設けられた電極14bとを具備する。電極13
aと電極14aによって挟まれた部分が伸縮変位部15
aであり、電極13bと電極14bによって挟まれた部
分が屈曲変位部15bである。伸縮変位部15aの伸縮
変位と屈曲変位部15bの屈曲変位を利用して駆動端に
楕円運動を生じさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリニアモータ等に用
いられる圧電アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】梅嶋らが日本音響学会2001年秋期研
究発表会講演論文II・p1097−1098に発表した
新規なリニアモータには、図7の断面図に示すような、
矩形の金属板91の両面にそれぞれ圧電素子92a・9
2bが貼付された圧電アクチュエータ90が用いられて
いる。この圧電アクチュエータ90においては、金属板
91の長手方向(X方向とする)の一端は固定端とされ
て図示しない固定部材に固定され、多端は駆動端とされ
て図示しないスライダ等の移動体に所定の圧力で押し当
てられる。
【0003】圧電素子92aは、四角板状の圧電体93
aの表面に電極94a・94a´が独立して設けられ、
圧電体93aの裏面に電極95aが設けられた構造を有
している。同様に、圧電素子92bは、圧電体93bの
表面に電極94b・94b´が独立して設けられ、圧電
体93bの裏面に電極95bが設けられた構造を有して
いる。圧電素子92aは電極95aが金属板91と導通
するように接着剤を用いて金属板91に貼付され、圧電
素子92bは、電極95bが金属板91と導通して、電
極94bが電極94aと対向し、かつ、電極94b´が
電極94a´と対向するように接着剤を用いて金属板9
1に貼付されている。
【0004】なお、圧電体93a・93bはそれぞれ厚
み方向(Z方向とする)に分極されており、分極の向き
は、例えば、圧電体93a・93bのいずれにおいても
金属板91へ向かう方向とするか、またはその逆とす
る。
【0005】このような構造を有する圧電アクチュエー
タ90の駆動は、金属板91(つまり電極95a・95
b)をアース電極として、電極94a・94a´・94
bにV=Asin(ωt)(A:ゼロ−ピーク電圧)
の電圧信号Vを入力し、電極94b´にV=−As
in(ωt)の電圧信号Vを入力することによって行
われる。
【0006】このとき圧電体93aにおいて電極94a
と電極95aに挟まれた部分と、圧電体93bにおいて
電極94bと電極95bに挟まれた部分は同じ位相で伸
縮するために、金属板91において電極94aと電極9
4bとが対向している部分は電圧位相の変化にしたがっ
て図7中のX方向に伸縮する。一方、圧電アクチュエー
タ90において電極94a´と電極94b´とが対向し
ている部分はバイパラレル型のバイモルフ素子とみなす
ことができるために、金属板91において電極94a´
と電極94b´とが対向している部分は電圧位相の変化
にしたがってZ方向に屈曲する。
【0007】このような圧電素子92a・92bに生ず
る変位によって、結果的に金属板91の駆動端には、図
7に示すように、Z−X面内において楕円軌跡を描くよ
うな運動が生じる。このために金属板91の駆動端に可
動体を所定の圧力で当接させておくことで、この可動体
を動かすことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧電ア
クチュエータ90においては、金属板91は圧電素子9
2a・92bにおいてX方向の伸縮変位が生ずる部分の
変位を阻害する問題がある。同様に金属板91は圧電素
子92a・92bにおいてZ方向の屈曲変位が生ずる部
分の変位をも阻害する問題がある。このために、圧電ア
クチュエータ90では、駆動端に当接させる可動体の移
動速度を上げることが困難となっている。
【0009】また金属板91において駆動端側に露出し
ている部分は金属板91自体が薄いために曲がりやす
く、しかも屈曲運動に起因して発生する慣性等によって
圧電素子92a・92bの動きからずれた挙動を示す場
合があるために、重量物を保持することが困難であり、
しかも制振性、制御性がよいものとは言えない。例え
ば、圧電アクチュエータ90の駆動信号の送信を停止し
ても、金属板91の駆動端が振動して可動体を振動させ
る問題があった。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、大きな伸縮変位および屈曲変位を発生させ
ることができ、しかも制御性に優れた圧電アクチュエー
タを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明によれ
ば、略平行に配置された板状の第1圧電体および第2圧
電体と、前記第1圧電体と前記第2圧電体の間に挟まれ
た第1電極と、前記第1圧電体の表面に独立して設けら
れた第2電極および第3電極と、前記第2電極と対向す
るように前記第2圧電体の表面に設けられた第4電極
と、前記第3電極と対向するように前記第2圧電体の表
面に設けられた第5電極と、を具備し、前記第2電極と
前記第4電極によって挟まれた部分は、前記第1電極を
共通電極として前記第2電極と前記第4電極に同位相の
電圧を印加することにより伸縮変位を生ずる部位であ
り、前記第3電極と前記第5電極によって挟まれた部分
は、前記第1電極を共通電極として前記第3電極と前記
第5電極に逆位相の電圧を印加することにより屈曲変位
を生ずる部位であることを特徴とする圧電アクチュエー
タ、が提供される。
【0012】このような圧電アクチュエータにおいては
圧電体の一端が駆動端となる。好ましくは、伸縮変位を
生ずる部位の先端部を固定端とし、また屈曲変位を生ず
る部位の先端部を駆動端として用いる。この場合には屈
曲変位を生ずる部位の先端部に耐摩耗性チップを設け
て、この耐摩耗チップに可動体等を当接させることが好
ましい。また屈曲変位を生ずる部位の先端と耐摩耗性チ
ップとの間に圧電アクチュエータの長さを延長する高剛
性材料からなる延長部材を設けることで、変位量を拡大
することも可能である。
【0013】また本発明によれば、圧電体と電極とが交
互に積層されてなる第1積層部および第2積層部が前記
圧電体と前記電極の積層方向と直交する方向に連続して
設けられた圧電アクチュエータであって、前記第1積層
部は、前記電極が一層おきに電気的に接続された一対の
駆動電極を有し、前記駆動電極に所定の電圧を印加する
ことによって伸縮変位を生ずる部位であり、前記第2積
層部は、前記電極が一層おきに電気的に接続された第1
電極と、前記積層方向の片側所定領域において前記第1
電極と導通していない電極が電気的に接続された第2電
極と、前記第1電極および前記第2電極のいずれとも導
通していない電極が電気的に接続されてなる第3電極と
を有し、前記第1電極と前記第2電極との間に印加する
電圧と、前記第1電極と前記第3電極との間に印加する
電圧とを逆位相とすることにより屈曲変位を生ずる部位
であることを特徴とする圧電アクチュエータ、が提供さ
れる。
【0014】本発明の圧電アクチュエータは、圧電体の
変位を直接に利用しているために大きな変位を得ること
ができる。また圧電体の駆動端は外力によって曲がり難
く、しかも駆動時の慣性力による屈曲が抑制される。こ
のために本発明のアクチュエータを例えばモータ用部材
として用いた場合には、可動体の高速搬送または重量物
搬送が可能であり、かつ、高精度な制御を行うことがで
きるモータを実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の圧電アクチュエー
タの実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の圧電アクチュエータの一実施形態を示す
断面図である。圧電アクチュエータ10は、略平行に配
置された矩形板状の2枚の圧電体11a・11bと、圧
電体11a・11b間に挟まれた電極12と、圧電体1
1aの表面に独立して設けられた電極13a・13b
と、電極13aと対向するように圧電体11bの表面に
設けられた電極14aと、電極13bと対向するように
圧電体11bの表面に設けられた電極14bとを有して
いる。
【0016】ここで圧電体11a・11bの長手方向を
X方向とし、厚み方向をZ方向とする。また圧電体11
a・11bの電極13a・14a側のX方向端を固定端
とし、電極13b・14b側のX方向端を駆動端とす
る。図1では、圧電アクチュエータ10の固定端がセラ
ミックスや金属、エンジニアリングプラスチック等から
なる固定部材17に固定され、駆動端が所定の力で可動
体18に当接された状態が示されている。この可動体1
8はガイドレール19と噛み合っており、Z方向に移動
することができるようになっている。
【0017】電極13aと電極14aによって挟まれた
部分は、電極12を共通電極として電極13aと電極1
4aに同位相の電圧を印加することにより伸縮変位を生
ずる部位(以下「伸縮変位部15a」という)である。
一方、電極13bと電極14bによって挟まれた部分
は、電極12を共通電極として電極13bと電極14b
に逆位相の電圧を印加することにより屈曲変位を生ずる
部位(以下「屈曲変位部15b」という)である。
【0018】伸縮変位部15aおよび屈曲変位部15b
においてそれぞれ伸縮変位と屈曲変位を生じさせるため
には、圧電体11aにおいて電極12と電極13a・1
3bによって挟まれた部分、および圧電体11bにおい
て電極12と電極14a・14bによって挟まれた部分
は、それぞれ分極処理が施されている必要がある。圧電
体11aについては、例えばこの分極処理は、電極12
をアース電極とし、電極13a・13bを高電位とし
て、これらの電極間に所定の温度環境下で所定の電圧を
印加することで行われる。圧電体11bについても同様
にして分極処理を行うことができる。
【0019】圧電体11a・11bとしては、非共振で
伸縮変位部15aおよび屈曲変位部15bを駆動する場
合には、圧電定数d31、電気機械結合係数k31の大
きい材料を用いることが好ましい。一方、共振現象を利
用して伸縮変位部15aおよび屈曲変位部15bを駆動
する場合には、機械的品質係数Qmの大きい材料を用い
ることが好ましい。具体的には、ジルコン酸チタン酸鉛
系の圧電セラミックスが好適に用いられる。
【0020】圧電アクチュエータ10は好ましくは接着
法または一体焼成法により作製されるために、電極12
・13a・13b・14a・14bは圧電アクチュエー
タ10の製法によってそれぞれ異なる材料が用いられ
る。接着法では圧電体11a・11bに電極13a・1
3b・14a・14bを形成するために、焼成温度の低
い銀ペースト(銀電極材)が好適に用いられる。一方、
一体焼成法では圧電体11a・11bと電極13a・1
3b・14a・14bの焼成を同時に行うために、圧電
体11a・11bの焼成温度に耐える高融点金属、例え
ば、銀/パラジウムペースト(銀/パラジウム電極材)
や白金ペースト(白金電極材)等の貴金属ペーストが好
適に用いられる。
【0021】接着法では、最初にセラミックス粉末を押
出成形法やスリップキャスト法等の厚膜成形法またはプ
レス成形法等の公知のセラミックス成形技術を用いて所
定形状に成形した後にこれを焼成し、必要に応じて切断
や研削等の加工を施して、矩形板状の圧電体11a・1
1bを得る。次に得られた圧電体11aの各面に銀ペー
スト等をスクリーン印刷法等によって印刷し、所定の温
度で焼成することで、圧電体11aに電極12・13a
・13bを形成する。同様にして圧電体11bに電極1
2・14a・14bを形成する。次いで圧電体11a・
11bに前述したように分極処理を施した後に、樹脂接
着剤を用いて圧電体11a・11bにそれぞれ形成され
た電極12どうしが貼り合わされるように接着する。こ
うして圧電アクチュエータ10が完成する。
【0022】一方、一体焼成法では、最初にセラミック
ス粉末を押出成形法やスリップキャスト法等の厚膜成形
法を用いてシート状に加工し、得られたグリーンシート
を所定の形状に打ち抜き加工等する。1枚のグリーンシ
ートの表面に焼成後に電極12・13a・13bとなる
電極を、銀/パラジウムペースト等をスクリーン印刷法
等によって印刷して形成する。同様に、別の1枚のグリ
ーンシートの表面に焼成後に電極14a・14bとなる
電極を印刷する。電極12となる面が2枚のグリーンシ
ートに挟まれるようにしてこれら2枚のグリーンシート
を圧着して一体化し、これを焼成し、さらに得られた焼
成体に前述したように分極処理を施すことで圧電アクチ
ュエータ10が作製される。
【0023】なお、圧電体11a・11bの間に電極1
2が形成された一体焼成体の表面に銀ペースト等で電極
13a・13b・14a・14bを形成してもよい。ま
た一体焼成法を用いる場合には、例えば、圧電体11a
・11bは、薄く成形されたグリーンシートを複数枚積
層して一体化することにより、所望する厚みを得ること
ができる。一体焼成法により作製した圧電アクチュエー
タ10は接着層を有しないために、接着法により作製し
た圧電アクチュエータ10よりも高い剛性を有する。
【0024】圧電アクチュエータ10の駆動は、圧電ア
クチュエータ90と同様に、例えば、電極12をアース
電極として、電極13a・14a・13bにV=As
in(ωt)(A:ゼロ−ピーク電圧)の電圧信号V
を入力し、電極14bにV=−Asin(ωt)の電
圧信号Vを入力することによって行うことができる。
【0025】ただし、電圧信号はこのような電圧信号に
限定されるものではなく、電極13aと電極12との間
に印加する電圧信号と、電極14aと電極12との間に
印加する電圧信号とが同位相であり、電極13bと電極
12との間に印加する電圧信号と、電極14bと電極1
2との間に印加する電圧信号とが逆位相(180度位相
がずれている)であればよい。このとき各電圧信号の周
波数は同じとすることが好ましいが、電極13a・14
aと電極12との間に印加する電圧信号のゼロ−ピーク
電圧の大きさと、電極13b・14bと電極12との間
に印加する電圧信号のゼロ−ピーク電圧の大きさとは、
異なっていてもよい。
【0026】具体的には、電極13a・14aと電極1
2との間には、V=Asin(ωt)(A:ゼロ
−ピーク電圧)の電圧信号Vを入力し、電極13bと
電極12との間にV=Acos(ωt)(A:ゼ
ロ−ピーク電圧、A≠A)の電圧信号Vを入力
し、電極14bと電極12との間にV=−Acos
(ωt)の電圧信号Vを入力することによって、圧電
アクチュエータ10を駆動することができる。なお、入
力信号は正弦波信号に限定されるものではなく、三角波
信号等の連続して電圧の正負が入れ替わる電圧信号であ
ってもよい。
【0027】このような電圧信号により、伸縮変位部1
5aでは、圧電体11aにおいて電極13aと電極12
に挟まれた部分と、圧電体11bにおいて電極14aと
電極12に挟まれた部分は同じ位相で伸縮する。つま
り、伸縮変位部15aは電圧位相の変化にしたがってX
方向に伸縮する。伸縮変位部15aは従来の圧電アクチ
ュエータ90(図7参照)のように金属板91を有して
いないために、その変位が抑制され難い。
【0028】また屈曲変位部15bはバイパラレル型の
バイモルフ素子とみなすことができるために、電圧位相
の変化にしたがってZ方向に屈曲する。屈曲変位部15
bもまた従来の圧電アクチュエータ90のように金属板
91を有していないために、その変位が抑制されない。
【0029】これにより従来の圧電アクチュエータ90
の駆動電圧と同じ駆動電圧で圧電アクチュエータ10を
駆動させた場合には、圧電体11a・11bの変位が金
属板91によって抑制されることがないために、圧電体
11a・11b自体の圧電特性に起因する変位を得るこ
とができる。これにより圧電アクチュエータ10の駆動
端は圧電アクチュエータ90と比較して、より大きな径
の楕円軌道を描く。
【0030】したがって、圧電アクチュエータ10で
は、駆動端に当接させた可動体18の高速搬送が可能と
なり、また可動体18が重量物であってもその搬送が可
能となる。また従来の圧電アクチュエータ90と同程度
の駆動能力でよい場合には、その駆動電圧を下げること
ができるため、駆動電源の負担を軽減することができ
る。なお図1には、可動体18を下向きに移動させる場
合の駆動軌跡を示したが、このような駆動軌跡は、伸縮
変位部15aが伸びるときに屈曲変位部15bが上から
下に屈曲するように電圧信号を印加することで実現する
ことができる。一方、可動体18を上向きに移動させる
場合には、伸縮変位部15aが伸びるときに屈曲変位部
15bを下から上に屈曲するように電圧信号を印加すれ
ばよい。
【0031】さらに圧電アクチュエータ10において
は、圧電体11a・11bの端面が駆動端となっている
ために、駆動端近傍が外力によって曲がり難く、しかも
変位時の慣性力等によって電圧信号に起因する変位から
ずれた変位が生じ難い。このように圧電アクチュエータ
10では制振性が高められているために、可動体18の
移動速度や位置決めを高精度に制御することが可能であ
る。なお、固定部材17をガイドレール19と平行に設
けられた別のガイドレールに噛み合わせてZ方向に移動
可能とし、圧電アクチュエータ10の駆動端を固定され
たガイドレール19に所定の力で押し当てれば、圧電ア
クチュエータ10と固定部材17を同時にZ方向へ移動
させる自走式モータとすることができる。
【0032】表1は、一体焼成法により作製した圧電ア
クチュエータ10(「圧電アクチュエータ10A」とい
う)と、接着法により作製した圧電アクチュエータ10
(「圧電アクチュエータ10B」という)と、図7に示
した従来の圧電アクチュエータ90の制御性(制振性)
を調べるために、図1に示したように、これらの圧電ア
クチュエータ10A・10B・90の駆動端をZ方向に
移動可能な可動体18の側面に10Nの力で押し付けて
保持し、この可動体18の上面に所定重量のウエイト
(重石)をおいたときの可動体18の移動量を示してい
る。この可動体18の移動量が大きいほど制振性が悪
く、例えば、可動体18の搬送速度の制御や発進/停止
の制御の性能が悪いことを示している。
【0033】
【表1】
【0034】表1に示されるように、圧電アクチュエー
タ10Aで最も可動体18の移動量が少ないことから、
圧電アクチュエータ10Aが最も制振性に優れていると
言える。また従来の圧電アクチュエータ90と比較する
と、圧電アクチュエータ10Bも良好な特性を有するこ
とがわかる。
【0035】さて、上述した圧電アクチュエータ10で
は、圧電体11a・11bの端面(駆動端)に摩擦が生
ずるが、圧電セラミックスよりも耐摩耗性に優れる部材
を圧電アクチュエータ10の駆動端の駆動端に設けるこ
とで、圧電アクチュエータ10の耐久性を向上させるこ
とができる。図2は圧電アクチュエータ10の駆動端に
耐摩耗性チップ21を取り付けた実施形態(「圧電アク
チュエータ10´」とする)を示した断面図である。耐
摩耗性チップ21の材料としては、例えば、アルミナ、
窒化珪素、炭化珪素、サイアロン、炭化チタン、窒化チ
タン等の耐摩耗性セラミックスを挙げることができる。
【0036】なお、耐摩耗性チップ21の材質は、可動
体18の材質を考慮して適宜定めることができる。また
耐摩耗性チップ21は圧電アクチュエータ10´の共振
周波数を下げないようにするために、小型で軽量である
ことが好ましい。耐摩耗性チップ21はエポキシ系接着
剤等により圧電体11a・11bに固定することができ
る。
【0037】図3は圧電アクチュエータ10の別の実施
形態を示す断面図であって、圧電体11a・11bの駆
動端に延長部材22を取り付け、さらにこの延長部材2
2に図2に示した耐摩耗性チップ21を取り付けた実施
形態(「圧電アクチュエータ10″」とする)を示して
いる。延長部材22を設けることにより、駆動端のZ方
向の変位量を拡大することができるため、例えば、可動
体18の高速搬送が可能となる。一方で、延長部材22
は圧電アクチュエータ10″の駆動端側の重量を増大さ
せるものであるために、圧電アクチュエータ10″では
高周波駆動が行い難くなる。したがって、この問題を回
避するために、延長部材22としては軽量で高剛性の材
料を用いることが好ましい。なお、この延長部材22に
耐摩耗性チップ21としての機能を持たせることも可能
である。
【0038】次に、本発明の圧電アクチュエータの別の
実施形態について説明する。図4は圧電アクチュエータ
30の概略構造を示す斜視図であり、図5は圧電アクチ
ュエータ30を構成する圧電体32a・32bの平面図
であって、圧電体32a・32bに設けられている電極
33a・33b・34のパターンを示している。
【0039】圧電アクチュエータ30は、電極33a・
33bが形成された圧電体32aと、電極34が形成さ
れた圧電体32bとが交互に積層された構造を有する。
電極33aは圧電アクチュエータ30の側面においてリ
ード電極35bによって導通し、電極34は圧電アクチ
ュエータ30の側面においてリード電極35aによって
導通している。なお、電極33aの一部に切り欠き部3
6aを設けることによって、リード電極35aと電極3
3aとが導通しないようになっており、電極34の一部
に切り欠き部36bを設けることによって、リード電極
35bと電極34とが導通しないようになっている。
【0040】圧電体32a・32bにおいて、電極34
と電極33aとで挟まれた部分は、電極34から電極3
3aへ向かう向きに分極が施されている。このために、
例えば、リード電極35a(電極34)をアース電極と
してリード電極35a・35b間(電極33a・34
間)に所定の交流電圧を印加すると、電極33a・34
および圧電体32a・32bが積層された部分にはX方
向の伸縮変位が生じる(以下この部分を「伸縮変位部3
1a」という)。
【0041】一方、電極33bはZ方向の片側所定領域
内の複数層(図4においては上側半分の3層)が圧電ア
クチュエータ30の側面においてリード電極35cによ
って導通し、残りの複数層(下側半分の3層)が圧電ア
クチュエータ30の側面においてリード電極35dによ
って導通している。なお、電極34に切り欠き部36c
を設けることによって、電極34と電極33bとが導通
することが防止されている。また、電極34は伸縮変位
部31aにおいてリード電極35aによって互いに導通
しているために、屈曲変位部31bにおいては電極34
の導通は行われていない。
【0042】圧電体32a・32bにおいて、電極34
と電極33bとで挟まれた部分は、電極34から電極3
3bへ向かう向きに分極が施されている。このために、
例えば、リード電極35aをアース電極としてリード電
極35a・35c間にV=Asin(ωt)の電圧
信号Vを入力し、同時にリード電極35aをアース電
極としてリード電極35a・35d間にV=−A
in(ωt)の電圧信号Vを入力すると、電極33b
・34および圧電体32a・32bが積層された部分に
はZ方向の屈曲変位が生じる(以下個の部分を「屈曲変
位部31b」という)。
【0043】このように圧電アクチュエータ30は前述
した圧電アクチュエータ10と同様に伸縮変位部31a
と屈曲変位部31bとがX方向に連接した構造を有する
ために、その駆動端(図4では屈曲変位部31b側のX
方向端)に楕円運動を生じさせることができる。圧電ア
クチュエータ30は圧電アクチュエータ10の圧電体1
1a・11bを積層構造としたものに他ならない。圧電
アクチュエータ30は、圧電アクチュエータ10と比較
すると、高い機械的強度を有し、また低電圧での駆動が
可能となる利点を有する。勿論、圧電アクチュエータ3
0の駆動端には、耐摩耗性チップ21や延長部材22を
設けることができる。
【0044】圧電アクチュエータ30は、接着法と一体
焼成法のいずれの方法でも作製することができるが、特
に、一体焼成法を用いることで生産性よく作製すること
が可能である。一体焼成法では、図5に示した電極33
a・33bまたは電極34のパターンが印刷されたグリ
ーンシートを積層して一体化し、焼成した後に、リード
電極35a〜35dを形成して分極処理を行えばよい。
【0045】圧電アクチュエータ30においては、電極
33a・33b・34を所定の状態で導通させるための
リード電極35a〜35dを圧電アクチュエータ30の
側面に設けた形態を示したが、この場合にはリード電極
35a〜35dにリード線をハンダ付け等により取り付
けた場合にY方向端面に重量差が生じる。これにより圧
電アクチュエータ30を駆動した際にねじれ変位が発生
し、このねじれ変位が圧電アクチュエータ30の駆動特
性を低下させるおそれがある。この問題を回避するため
に、図6に示す圧電アクチュエータ40のように、リー
ド電極を圧電アクチュエータの表面のY方向中央に形成
することが好ましい。
【0046】図6は圧電アクチュエータのさらに別の実
施形態である圧電アクチュエータ40を示す斜視図
(a)と、斜視図(a)中のAA断面図(b)である。
圧電アクチュエータ40は、圧電アクチュエータ30と
同様に、X方向の固定端側略半分がX方向に伸縮変位を
生ずる伸縮変位部41aであり、X方向の駆動端側略半
分がZ方向に屈曲変位を生ずる屈曲変位部41bとなっ
ている。
【0047】図6に示されるように、伸縮変位部41a
は圧電体42a・42bと電極43a・44が積層され
た構造を有している。伸縮変位部41aのX方向端(固
定端)側面には、電極44のみ導通させるリード電極4
7dがY方向中央に設けられており、このリード電極4
7dにはハンダ45dによりリード線48dが取り付け
られている。
【0048】また、伸縮変位部41aの内部には、Y方
向中央においてZ方向を貫通するスルーホール46cが
設けられており、このスルーホール46cの内周面には
金属被膜が形成されて、この金属被膜がリード電極47
cとなっている。圧電アクチュエータ40の上面におい
てこのリード電極47cが露出した部分には、リード線
48cがハンダ45c等により取り付けられている。な
お、リード電極47cが電極44と導通しないように、
電極44には電極が形成されていない部分が所定位置に
設けられている。
【0049】屈曲変位部41bは圧電体42a・42b
と電極43b・44が積層された構造を有している。屈
曲変位部41bのY方向中央には、圧電体42a・42
bの上部4層をZ方向に貫通するスルーホール46b
と、圧電体42a・42bの下部4層をZ方向に貫通す
るスルーホール46aが設けられている。スルーホール
46bの内周面に形成された金属被膜はリード電極47
bとなっており、スルーホール46aの内周面に形成さ
れた金属被膜はリード電極47aとなっている。
【0050】圧電アクチュエータ40の上面においてリ
ード電極47bが露出した部分には、リード線48bが
ハンダ45bにより取り付けられており、圧電アクチュ
エータ40の下面においてリード電極47aが露出した
部分には、リード線48aがハンダ45aにより取り付
けられている。なお、リード電極47a・47bが電極
44と導通しないように、電極44には電極が形成され
ていない部分が所定位置に設けられている。また、圧電
アクチュエータ40を構成する圧電体42a・42bの
中央部の2層にはスルーホール46a・46bは形成さ
れておらず、リード電極47a・47bどうしが導通し
ないようになっている。
【0051】このような構造を有する圧電アクチュエー
タ40は、圧電アクチュエータ30と同様に、接着法ま
たは一体焼成法のいずれの方法でも作製することができ
る。特に、一体焼成法を用いることで生産性よく作製す
ることが可能であり、この場合には、例えば、グリーン
シートとして、スルーホール46a〜46cとなる孔部
が所定位置にパンチング等によって形成され、この孔部
の内周面と表面近傍に電極ペーストが塗布され、かつ、
表面に所定の電極パターンが印刷されたものを用いれば
よい。リード電極47a〜47cは、スルーホール46
a〜46cを形成した後にその内部に金属ペーストを塗
布し、または金属を充填することによっても形成するこ
とができる。
【0052】圧電アクチュエータ40においては、例え
ば、リード電極47d(電極44)がアース電極となる
ように、リード線48c・48dにV=Asin
(ωt)の電圧信号Vを入力して伸縮変位部41aに
X方向の伸縮変位を生じさせ、かつ、リード線48b・
48dにV=Asin(ωt)の電圧信号Vを入
力し、同時にリード線48a・48dにV=−A
in(ωt)の電圧信号Vを入力して屈曲変位部41
bにZ方向の屈曲変位を生じさせることができる。
【0053】圧電アクチュエータ40においては、リー
ド電極47a〜47cがY方向中央に設けられているた
めに、Y方向におけるバランスが良好となり、駆動時に
ねじれ変位が発生することが防止される。これにより、
圧電アクチュエータ30と比較して、より高精度な駆動
が可能となる。なお、図1に示した圧電アクチュエータ
10においては、電極13a・13b・14a・14b
のそれぞれのY方向中央にリード線を取り付けること
で、圧電アクチュエータ10にねじれ変位が生ずること
を回避できる。
【0054】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記実施形態に限定されるものではな
い。例えば、圧電アクチュエータ10の駆動形態とし
て、電極13a・14a・13bに同位相の電圧を印加
し、電極14bに逆位相の電圧を印加した場合について
説明したが、電極13a・14a・14bに同位相の電
圧信号を印加し、電極13bに逆位相の電圧信号を印加
してもよい。
【0055】また電極13a・13b・14bに同位相
の電圧を印加して電極14aに逆位相の電圧を印加する
か、または、電極13b・14a・14bに同位相の電
圧を印加して電極13aに逆位相の電圧を印加してもよ
い。換言すれば、圧電アクチュエータ10において、伸
縮変位部側を駆動端とし、屈曲変位部側を固定端として
もよい。この場合には、固定端側で屈曲変位が生じるの
で駆動端の移動速度を速くすることができるが、屈曲変
位によって移動させる部分の重量が増えてテコ比も大き
くなるために、発生力は小さくなる。
【0056】さらに圧電アクチュエータ10は、図1に
示したように単体で用いなければならないものではな
く、複数の圧電アクチュエータ10をZ方向に所定間隔
で配置することでリニアモータを構成することもでき
る。また例えば、中心に枢軸を有し、この枢軸に支持さ
れて枢軸回りに回転自在に設けられたターンテーブルに
おいて、この枢軸にモータ等の回転駆動機構を取り付け
ることなく、ターンテーブルの外周に圧電アクチュエー
タ10の駆動端を当接させてこれを駆動すれば、このタ
ーンテーブルを任意の方向に回転させることができる。
【0057】
【発明の効果】上述の通り、本発明の圧電アクチュエー
タによれば、圧電体の伸縮変位と屈曲変位を直接に利用
しているために大きな変位を得ることができる。このた
めに本発明の圧電アクチュエータを例えば可動体を搬送
するモータ用部材として用いた場合には、可動体の高速
搬送または重量物搬送が可能となる。また本発明の圧電
アクチュエータにおいては、圧電体の駆動端は外力によ
って曲がり難く、しかも駆動時の慣性力による屈曲が抑
制されるために制振性に優れている。これにより可動体
の搬送を高精度に制御することができる。さらに圧電体
を積層構造とすることで駆動電圧を低減することも容易
である。さらにまた本発明の圧電アクチュエータは一体
焼成法を用いて作製することが容易であるために、生産
性に優れるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電アクチュエータの一実施形態を示
す断面図。
【図2】本発明の圧電アクチュエータの別の実施形態を
示す断面図。
【図3】本発明の圧電アクチュエータのさらに別の実施
形態を示す断面図。
【図4】本発明の圧電アクチュエータのさらに別の実施
形態を示す斜視図。
【図5】図4記載の圧電アクチュエータを構成する圧電
体と電極の形態の一例を示す平面図。
【図6】本発明の圧電アクチュエータのさらに別の実施
形態を示す斜視図および断面図。
【図7】従来の圧電アクチュエータの概略構造を示す断
面図。
【符号の説明】
10;圧電アクチュエータ、11a・11b;圧電体、
12;電極、13a・13b;電極、14a・14b;
電極、15a;伸縮変位部、15b;屈曲変位部、1
7;固定部材、18;可動体、19;ガイドレール、2
1;耐摩耗性チップ、22;延長部材、30;圧電アク
チュエータ、31a;伸縮変位部、31b;屈曲変位
部、32a・32b;圧電体、33a・33b・34;
電極、35a〜35d;リード電極、36a〜36c;
切り欠き部、40;圧電アクチュエータ、41a;伸縮
変位部、41b;屈曲変位部、42a・42b;圧電
体、43a・43b・44;電極、45a〜45d;ハ
ンダ、46a〜46c;スルーホール、47a〜47
d;リード電極、48a〜48d;リード線、90;圧
電アクチュエータ、91;金属板、92a・92b;圧
電素子、93a・93b;圧電体、94a・94a´・
94b・94b´・95a・95b;電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 順子 千葉県佐倉市大作二丁目4番2号 太平洋 セメント株式会社内 (72)発明者 福永 了一 千葉県佐倉市大作二丁目4番2号 太平洋 セメント株式会社内 (72)発明者 塚本 竜児 千葉県佐倉市大作二丁目4番2号 太平洋 セメント株式会社内 (72)発明者 上羽 貞行 東京都町田市金森1793−635 Fターム(参考) 5H680 AA01 AA07 BB01 BB20 BC10 CC02 DD15 DD23 DD37 DD39 DD62

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略平行に配置された板状の第1圧電体お
    よび第2圧電体と、 前記第1圧電体と前記第2圧電体の間に挟まれた第1電
    極と、 前記第1圧電体の表面に独立して設けられた第2電極お
    よび第3電極と、 前記第2電極と対向するように前記第2圧電体の表面に
    設けられた第4電極と、 前記第3電極と対向するように前記第2圧電体の表面に
    設けられた第5電極と、 を具備し、 前記第2電極と前記第4電極によって挟まれた部分は、
    前記第1電極を共通電極として前記第2電極と前記第4
    電極に同位相の電圧を印加することにより伸縮変位を生
    ずる部位であり、 前記第3電極と前記第5電極によって挟まれた部分は、
    前記第1電極を共通電極として前記第3電極と前記第5
    電極に逆位相の電圧を印加することにより屈曲変位を生
    ずる部位であることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記屈曲変位を生ずる部位の先端部に耐
    摩耗性チップが設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載の圧電アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記屈曲変位を生ずる部位の先端と前記
    耐摩耗性チップとの間に、前記第1圧電体および前記第
    2圧電体の長さを延長する高剛性材料からなる延長部材
    が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の圧
    電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 圧電体と電極とが交互に積層されてなる
    第1積層部および第2積層部が前記圧電体と前記電極の
    積層方向と直交する方向に連続して設けられた圧電アク
    チュエータであって、 前記第1積層部は、前記電極が一層おきに電気的に接続
    された一対の駆動電極を有し、前記駆動電極に所定の電
    圧を印加することによって伸縮変位を生ずる部位であ
    り、 前記第2積層部は、前記電極が一層おきに電気的に接続
    された第1電極と、前記積層方向の片側所定領域におい
    て前記第1電極と導通していない電極が電気的に接続さ
    れた第2電極と、前記第1電極および前記第2電極のい
    ずれとも導通していない電極が電気的に接続されてなる
    第3電極とを有し、前記第1電極と前記第2電極との間
    に印加する電圧と、前記第1電極と前記第3電極との間
    に印加する電圧とを逆位相とすることにより屈曲変位を
    生ずる部位であることを特徴とする圧電アクチュエー
    タ。
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