JP2003163454A - ビルドアップ多層プリント配線板 - Google Patents

ビルドアップ多層プリント配線板

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JP2003163454A
JP2003163454A JP2002275869A JP2002275869A JP2003163454A JP 2003163454 A JP2003163454 A JP 2003163454A JP 2002275869 A JP2002275869 A JP 2002275869A JP 2002275869 A JP2002275869 A JP 2002275869A JP 2003163454 A JP2003163454 A JP 2003163454A
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Japan
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layer
wiring board
plating
printed wiring
substrate
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JP2002275869A
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English (en)
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Motoo Asai
元雄 浅井
Yoji Mori
要二 森
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートサイクル条件や高温、高圧、多湿条件
で導体層と層間樹脂絶縁層との剥離および層間樹脂絶縁
層のクラックを防止する。 【解決手段】 多層プリント配線板の基板上に、その側
面に粗化層5が形成された格子状の導体層を形成するこ
とにより、導体層と層間樹脂絶縁層の境界で両者の熱膨
張率差に起因して発生するクラックを抑制する。また、
導体層は粗化層を介して層間樹脂絶縁層と密着するた
め、ヒートサイクル条件や高温、高圧、高湿度条件でも
導体層と層間樹脂絶縁層との剥離が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビルドアップ多層
プリント配線板に関し、特には層間樹脂絶縁層との剥離
がなく、また層間樹脂絶縁層のクラックを抑制できるビ
ルドアップ多層プリント配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多層配線基板の高密度化という要
請から、いわゆるビルドアップ多層配線基板が注目され
ている。このビルドアップ多層配線基板は、例えば特許
文献1に開示されているような方法により製造される。
即ち、コア基板上に、感光性の無電解めっき用接着剤か
らなる絶縁材を塗布し、これを乾燥したのち露光現像す
ることにより、バイアホール用開口を有する層間絶縁材
層を形成する。次いで、この層間絶縁材層の表面を酸化
剤等による処理にて粗化したのち、その粗化面にめっき
レジストを設け、その後、レジスト非形成部分に無電解
めっきを施してバイアホールを含む導体回路パターンを
形成する。そして、このような工程を複数回繰り返すこ
とにより、多層化したビルドアップ配線基板が得られる
のである。
【0003】
【特許文献1】特公平4−55555号公報
【特許文献2】特開平9−8465号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなビルドアップ多層プリント配線板では、コア基材表
面や内層に電源層あるいはグランド層として広い面積を
もつ導体層を形成しておき、この導体層と表面の半田パ
ッドを配線パターンおよびバイアホールにて接続するこ
とが一般的な設計方法であった。
【0005】ところが、内層に広い面積をもつ導体層を
形成すると、加熱乾燥時に層間樹脂絶縁層中の残留溶剤
が揮発して導体層を押上げて剥離を生じたりする。そこ
で、出願人らは先に特許文献2として電源層あるいはグ
ランド層を格子状の導体層とすることによりこのような
剥離を防止することを提案した。
【0006】しかしながら、電源層あるいはグランド層
を格子状の導体層としても、導体層の面積が信号層に比
べて大きく、層間樹脂絶縁層との密着性が低いため、ヒ
ートサイクル条件や高温、高圧、多湿条件で導体層と層
間樹脂絶縁層との間で剥離が生じたり、導体層と層間樹
脂絶縁層の熱膨張率の相違により層間樹脂絶縁層にクラ
ックが発生したりするという問題が発生した。
【0007】本願発明の目的は、このようなヒートサイ
クル条件や高温、高圧、多湿条件で導体層と層間樹脂絶
縁層との剥離および層間樹脂絶縁層のクラックを防止す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、「基板上に
格子状の導体層が形成され、該導体層上には層間絶縁層
を介して導体回路が形成されてなるビルドアップ多層プ
リント配線板において、前記格子状の導体層は、電界め
っき膜及び無電解めっき膜からなり、より外層側に電解
めっき層、より内層側に無電界めっき膜が形成されてお
り、その側面及び表面に粗化層が形成されてなることを
特徴とするビルドアップ多層プリント配線板」である。
【0009】本発明では、格子状の導体層の側面に粗化
層を形成しており、導体層と層間樹脂絶縁層の境界で両
者の熱膨張率差に起因して発生するクラックを抑制する
ことができる。
【0010】また、この導体層上の表面に粗化層を形成
すると、導体層は粗化層を介して層間樹脂絶縁層と密着
する。このため、ヒートサイクル条件や高温、高圧、高
湿度条件でも導体層と層間樹脂絶縁層との剥離が生じな
い。
【0011】また、格子状の導体層は、電源層あるいは
グランド層として作用するため、バイアホールが接続す
るが、本願発明では、格子状の導体層表面の粗化層が形
成されているため、バイアホールとの密着性に優れる。
【0012】また、格子状の導体層としたのは、面状の
導体層とすると導体層が形成される樹脂絶縁層中の残留
溶剤が加熱乾燥中に揮発して導体層を押し上げたり、あ
るいはめっき被膜のもつ応力により面状導体層が膨れる
からである。格子状の場合、導体層が形成されていない
部分が存在しており、この導体層非形成部分から樹脂絶
縁層中の残留溶剤を除去でき、まためっき被膜の応力を
分散させることができるため、導体層に膨れがない。
【0013】本願発明では、格子状の導体層は無電解め
っき膜および電解めっき膜からなることが望ましい。前
記電解めっき膜は、より外層側に、無電解めっき膜は、
より内層側に形成されている(図16)。
【0014】導体層表面の粗化層が層間樹脂絶縁層に食
い込み、強固に密着するともに、ヒートサイクル時や吸
湿、乾燥により層間樹脂絶縁層が膨張、収縮しても柔ら
かい電解めっき膜が追従するため、ヒートサイクルや吸
湿、乾燥により層間樹脂絶縁層と導体層に剥離が発生せ
ず、また層間樹脂絶縁層にクラックが生じないのであ
る。
【0015】また、比較的硬い無電解めっき膜が絶縁層
側に形成されており、絶縁層との強固に密着する。この
密着は、特に樹脂絶縁層に後述するような粗化面が形成
されている場合には、顕著である。粗化面に硬いめっき
膜がくい込むことにより、ひきはがしの力が加わった場
合でも破壊が金属側で生じにくいからである。
【0016】前記無電解めっき膜の厚さは、1〜5μm
がよい。厚すぎると層間樹脂絶縁層との追従性が低下
し、逆に薄すぎるとピール強度の低下を招き、また電解
めっきを施す場合、抵抗値が大きくなり、めっき膜の厚
さにバラツキが発生してしまうからである。
【0017】また、前記電解めっき膜の厚さは、10〜
20μmがよい。厚すぎるとピール強度の低下を招き、
薄すぎると層間樹脂絶縁層との追従性が低下するからで
ある。
【0018】本願発明における格子状の導体層は円形状
の導体非形成部分を有することが望ましい。円形状であ
るため角部がなく、ヒートサイクル時に角部を起点とし
て発生するクラックを抑制できるからである。
【0019】円形状の導体非形成部分を有する格子状の
導体層12としては、図18の(A)〜(C)に示すも
のがよい。図18の(A)では、楕円の導体非形成部分
150を有する。また図18の(B)では、各頂点にア
ールが形成された方形の導体非形成部分151を有す
る。また、図18の(C)では、真円の導体非形成部分
152を有する。
【0020】本願発明において格子状の導体層表面に形
成される粗化層は、エッチング処理、研磨処理、酸化処
理、酸化還元処理により形成された銅の粗化面又もしく
はめっき被膜により形成された粗化面であることが望ま
しい。
【0021】特に粗化層は、銅−ニッケル−リンからな
る合金層であることが望ましい。前述したように格子状
の導体層にはバイアホールが接続するため、粗化層は導
電性であることが必要だからである。
【0022】前記合金層の組成は、銅、ニッケル、リン
の割合で、それぞれ90〜96wt%、1〜5wt%、 0.5〜2
wt%であることが望ましい。これらの組成割合のとき
に、針状の構造を有するからである。
【0023】前記酸化処理は、亜塩素酸ナトリウム、水
酸化ナトリウム、リン酸ナトリウムからなる酸化剤の溶
液が望ましい。また、酸化還元処理は、上記酸化処理の
後、水酸化ナトリウムと水素化ホウ素ナトリウムの溶液
に浸漬して行う。
【0024】前記粗化層は、1〜5μmがよい。厚すぎ
ると粗化層自体が損傷、剥離しやすく、薄すぎると密着
性が低下するからである。本発明では、上記層間樹脂絶
縁層として無電解めっき用接着剤を用いることが望まし
い。この無電解めっき用接着剤は、硬化処理された酸あ
るいは酸化剤に可溶性の耐熱性樹脂粒子が、酸あるいは
酸化剤に難溶性の未硬化の耐熱性樹脂中に分散されてな
るものが最適である。酸、酸化剤で処理することによ
り、耐熱性樹脂粒子が溶解除去されて、表面に蛸つぼ状
のアンカーからなる粗化面を形成できる。
【0025】上記無電解めっき用接着剤において、特に
硬化処理された前記耐熱性樹脂粒子としては、(イ)平
均粒径が10μm以下の耐熱性樹脂粉末、(ロ)平均粒径
が2μm以下の耐熱性樹脂粉末を凝集させた凝集粒子、
(ハ)平均粒径が10μm以下の耐熱性粉末樹脂粉末と平
均粒径が2μm以下の耐熱性樹脂粉末との混合物、
(ニ)平均粒径が2〜10μmの耐熱性樹脂粉末の表面に
平均粒径が2μm以下の耐熱性樹脂粉末または無機粉末
のいずれか少なくとも1種を付着させてなる疑似粒子、
から選ばれるいずれか少なくとも1種を用いることが望
ましい。これらは、より複雑なアンカーを形成できるか
らである。
【0026】次に、本発明にかかるプリント配線板を製
造する一方法について説明する。 (1)まず、コア基板の表面に内層銅パターンを形成し
た配線基板を作製する。
【0027】このコア基板への銅パターンの形成は、銅
張積層板1をエッチングして行うか、あるいは、ガラス
エポキシ基板やポリイミド基板、セラミック基板、金属
基板などの基板に無電解めっき用接着剤層を形成し、こ
の接着剤層表面を粗化して粗化面とし、ここに無電解め
っきするか、もしくは全面無電解めっき、めっきレジス
ト形成、電解めっき後、めっきレジスト除去、エッチン
グ処理し、電解めっき膜と無電解めっき膜からなる導体
回路を形成する方法がある。
【0028】さらに、上記配線基板の下層導体回路表面
に銅−ニッケル−リンからなる粗化層5を形成する。粗
化層5は、無電解めっきにより形成される。めっき液組
成としては、銅イオン濃度、ニッケルイオン濃度、次亜
リン酸イオン濃度は、それぞれ2.2×10−2〜4.
1×10−2mol/l、2.2×10−3〜4.1×
10−3mol/l、0.20〜0.25mol/lで
あることが望ましい。
【0029】この範囲で析出する被膜の結晶構造は針状
構造になるため、アンカー効果に優れるからである。無
電解めっき浴には上記化合物に加えて錯化剤や添加剤を
加えてもよい。
【0030】粗化層5の形成方法としては、この他に前
述した酸化−還元処理、銅表面を粒界に沿ってエッチン
グして粗化面を形成する方法などがある。なお、コア基
板には、スルーホールが形成され、このスルーホールを
介して表面と裏面の配線層を電気的に接続することがで
きる。
【0031】また、スルーホールおよびコア基板の導体
回路間には樹脂が充填されて、平滑性を確保してもよい
(図1〜図4)。 (2)次に、前記(1)で作製した配線基板の上に、層
間樹脂絶縁層6を形成する。特に本発明では、層間樹脂
絶縁材として前述した無電解めっき用接着剤を用いるこ
とが望ましい(図5)。
【0032】(3)形成した無電解めっき用接着剤層を
乾燥した後、必要に応じてバイアホール形成用開口を設
ける。感光性樹脂の場合は、露光,現像してから熱硬化
することにより、また、熱硬化性樹脂の場合は、熱硬化
したのちレーザー加工することにより、前記接着剤層に
バイアホール形成用の開口部を設ける(図6)。
【0033】(4)次に、硬化した前記接着剤層の表面
に存在するエポキシ樹脂粒子を酸あるいは酸化剤によっ
て溶解除去し、接着剤層表面を粗化処理する(図7)。
ここで、上記酸としては、リン酸、塩酸、硫酸、あるい
は蟻酸や酢酸などの有機酸があるが、特に有機酸を用い
ることが望ましい。粗化処理した場合に、バイアホール
から露出する金属導体層を腐食させにくいからである。
【0034】一方、上記酸化剤としては、クロム酸、過
マンガン酸塩(過マンガン酸カリウムなど)を用いるこ
とが望ましい。 (5)次に、接着剤層表面を粗化した配線基板に触媒核
を付与する。
【0035】触媒核の付与には、貴金属イオンや貴金属
コロイドなどを用いることが望ましく、一般的には、塩
化パラジウムやパラジウムコロイドを使用する。なお、
触媒核を固定するために加熱処理を行うことが望まし
い。このような触媒核としてはパラジウムがよい。
【0036】(6)次に、無電解めっき用接着剤表面に
無電解めっきを施し、粗化面全面に無電解めっき膜3を
形成する(図8)。無電解めっき膜の厚みは1〜5μ
m、より望ましくは2〜3μmである。
【0037】つぎに、無電解めっき膜3上にめっきレジ
スト7を形成する(図9)。めっきレジスト組成物とし
ては、特にクレゾールノボラックやフェノールノボラッ
ク型エポキシ樹脂のアクリレートとイミダゾール硬化剤
からなる組成物を用いることが望ましいが、他に市販品
を使用することもできる。
【0038】(7)次に、めっきレジスト非形成部に電
解めっき膜4を形成し、導体回路、ならびにバイアホー
ルを設ける(図10)。ここで、上記無電解めっきとし
ては、銅めっきを用いることが望ましい。
【0039】(8)さらに、めっきレジストを除去した
後、硫酸と過酸化水素の混合液や過硫酸ナトリウム、過
硫酸アンモニウムなどのエッチング液で無電解めっき膜
を溶解除去して、独立した導体回路とする。この時、内
層に形成される格子状の導体層11(グランド層や電源
層)を設ける(図11)。
【0040】(9)次に格子状の導体層11、バイアホ
ール、導体パターンの表面に粗化層5を形成する(図1
2)。粗化層5の形成方法としては、エッチング処理、
研磨処理、酸化還元処理、めっき処理がある。酸化還元
処理は、NaOH(10g/l)、NaClO2 (4
0g/l)、Na3 PO4 (6g/l)を酸化浴
(黒化浴)、NaOH(10g/l)、NaBH4
(5g/l)を還元浴とする。
【0041】また、銅−ニッケル−リン合金層による粗
化層5を形成する場合は無電解めっきにより析出させ
る。この合金の無電解めっき液としては、硫酸銅1〜4
0g/l、硫酸ニッケル0.1〜6.0g/l、クエン
酸10〜20g/l、次亜リン酸塩10〜100g/
l、ホウ酸10〜40g/l、界面活性剤0.01〜1
0g/lからなる液組成のめっき浴を用いることが望ま
しい。
【0042】(10)次に、この基板上に層間樹脂絶縁
層6として、無電解めっき用接着剤層を形成する(図1
3)。 (11)さらに、(3)〜(8)の工程を繰り返してさ
らに上層の導体回路を設け、半田パッドとして機能する
格子状の導体層とバイアホールを形成する(図14、1
5)。なお、このとき、一方の面には半田バンプを形成
するランド14(ランド140のようにバイアホールに
て構成してもよい)を設けることができる。
【0043】(12)ついで必要に応じてバイアホー
ル、格子状の導体層、ランド等の表面に粗化層を設ける
(図16)。粗化層の形成方法としては、(9)で説明
したものと同様である。
【0044】(13)次に、前記(12)の処理を終え
たプリント配線板の両面に、ソルダーレジスト組成物を
塗布する。プリント配線板の両面にソルダーレジスト層
を塗布する際に、前記プリント配線板を垂直に立てた状
態でロールコータの一対の塗布用ロールのロール間に挟
み、下側から上側へ搬送させて基板の両面にソルダーレ
ジスト組成物を同時に塗布することが望ましい。この理
由は、現在のプリント配線板の基本仕様は両面であり、
カーテンコート法(樹脂を滝のように上から下へ流し、
この樹脂の”カーテン”に基板をくぐらせて塗布する方
法)では、片面しか塗布できないからである。ソルダー
レジスト組成物は、粘度を25℃で1〜10Pa・sとするこ
とにより基板を垂直に立てて塗布しても流れず、また転
写も良好である。
【0045】(14)次に、ソルダーレジスト組成物の
塗膜を60〜80℃で5〜60分間乾燥し、この塗膜に、開口
部を描画したフォトマスクフィルムを載置して露光、現
像処理することにより、格子状の導体層のうちパッド部
分を露出させた開口部を形成する。また、反対側面には
ランドを露出させる。このようにして開口部を形成した
塗膜を、さらに80℃〜150 ℃で1〜10時間の熱処理によ
り硬化させる。これにより、開口部を有するソルダーレ
ジスト層は導体回路の表面に設けた粗化層と密着する。
【0046】(15)次に、前記開口部から露出した前
記半田パッド、ランド部上に「ニッケル−金」の金属層
を形成する。 (16)次に、前記開口部から露出した前記半田パッド
部上にはんだ体を供給する。(図17)。はんだ体の供
給方法としては、はんだ転写法や印刷法を用いることが
できる。ここで、はんだ転写法は、プリプレグにはんだ
箔を貼合し、このはんだ箔を開口部分に相当する箇所の
みを残してエッチングすることによりはんだパターンを
形成してはんだキャリアフィルムとし、このはんだキャ
リアフィルムを、基板のソルダーレジスト開口部分にフ
ラックスを塗布した後、はんだパターンがパッドに接触
するように積層し、これを加熱して転写する方法であ
る。一方、印刷法は、パッドに相当する箇所に貫通孔を
設けたメタルマスクを基板に載置し、はんだペーストを
印刷して加熱処理する方法である。
【0047】以下、実施例に基づいて説明する。
【0048】
【発明の実施の形態】(実施例1) (1)厚さ0.6mmのガラスエポキシ樹脂またはBT
(ビスマレイミドトリアジン)樹脂からなる基板1の両
面に18μmの銅箔がラミネートされてなる銅張積層板を
出発材料とした。この銅張積層板の銅箔を常法に従いパ
ターン状にエッチング、穴明け、無電解めっきを施すこ
とにより、基板の両面に内層導体回路2とスルーホール
を形成した。
【0049】さらに、下層導体回路間、スルーホール内
にビスフェノールF型エポキシ樹脂を充填した。 (2)前記(1)で内層銅パターンを形成した基板を水
洗いし、乾燥した後、その基板を酸性脱脂してソフトエ
ッチングし、次いで、塩化パラジウムと有機酸からなる
触媒溶液で処理して、Pd触媒を付与し、この触媒を活
性化した後、硫酸銅8g/l、硫酸ニッケル 0.6g/
l、クエン酸15g/l、次亜リン酸ナトリウム29g/
l、ホウ酸31g/l、界面活性剤 0.1g/l、pH=9
からなる無電解めっき浴にてめっきを施し、銅導体回路
の全表面にCu−Ni−P合金の厚さ 2.5μmの粗化層5
(凹凸層)を形成した。
【0050】(3)DMDG(ジエチレングリコールジ
メチルエーテル)に溶解したクレゾールノボラック型エ
ポキシ樹脂(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル
化物を70重量部、ポリエーテルスルフォン(PES)30
重量部、イミダゾール硬化剤(四国化成製、商品名:2E
4MZ-CN)4重量部、感光性モノマーであるカプロラクト
ン変成トリス(アクロキシエチル)イソシアヌレート
(東亜合成製、商品名:アロニックスM325 )10重量
部、光開始剤としてのベンゾフェノン(関東化学製)5
重量部、光増感剤としてのミヒラーケトン(関東化学
製)0.5 重量部、さらにこの混合物に対してエポキシ樹
脂粒子の平均粒径 5.5μmのものを35重量部、平均粒径
0.5μmのものを5重量部を混合した後、NMP(ノル
マルメチルピロリドン)を添加しながら混合し、ホモデ
ィスパー攪拌機で粘度12Pa・sに調整し、続いて3本ロ
ールで混練して感光性接着剤溶液(層間樹脂絶縁材)を
得る。
【0051】(4)前記(3)で得た感光性接着剤溶液
を、前記(2)の処理を終えた基板の両面に、ロールコ
ータを用いて塗布し、水平状態で20分間放置してから、
60℃で30分間の乾燥を行い、厚さ60μmの接着剤層6を
形成した。
【0052】(5)前記(4)で接着剤層6を形成した
基板の両面に、バイアホールが描画されたフォトマスク
フィルムを載置し、紫外線を照射して露光した。 (6)露光した基板をDMTG(トリエチレングリジメ
チルエーテル)溶液でスプレー現像することにより、接
着剤層に 100μmφのバイアホールとなる開口を形成し
た。さらに、当該基板を超高圧水銀灯にて3000mJ/cm2
で露光し、 100℃で1時間、その後 150℃で5時間に
て加熱処理することにより、フォトマスクフィルムに相
当する寸法精度に優れ、開口(バイアホール形成用開
口)を有する厚さ50μmの接着剤層を形成した。なお、
バイアホールとなる開口には、粗化層を部分的に露出さ
せる。
【0053】(7)前記(5)(6)でバイアホール形
成用開口を形成した基板を、クロム酸に2分間浸漬し、
接着剤層表面に存在するエポキシ樹脂粒子を溶解除去し
て、当該接着剤層の表面を粗化し、その後、中和溶液
(シプレイ社製)に浸漬してから水洗した。
【0054】(8)前記(7)で粗面化処理(粗化深さ
5μm)を行った基板に対し、パラジウム触媒(アトテ
ック製)を付与することにより、接着剤層およびバイア
ホール用開口の表面に触媒核を付与した。
【0055】(9)以下の組成の無電解銅めっき浴中に
基板を浸漬して、粗面全体に厚さ3μmの無電解銅めっ
き膜3を形成した。 無電解めっき液 EDTA 150 g/l 硫酸銅 20 g/l HCHO 30ml/l NaOH 40 g/l α、α’−ビピリジル 80mg/l PEG 0.1g/l 無電解めっき条件 70℃の液温度で30分 (10)市販の感光性ドライフィルムを無電解銅めっき
膜に張り付け、マスクを載置して、100mJ/cm2
で露光、0.8%炭酸ナトリウムで現像処理し、厚さ
15μmのめっきレジスト7を設けた。
【0056】(11)ついで、以下の条件で電解銅めっ
きを施し、厚さ15μmの電解銅めっき膜4を形成し
た。 電解めっき液 硫酸銅 180 g/l 硫酸銅 80 g/l 添加剤(アドテックジャパン製 商品名カパラシドG
L)1ml/l 電解めっき条件 電流密度 1A/dm2 時間 30分 温度 室温 (12)めっきレジスト7を5%KOHで剥離除去した
後、硫酸と過酸化水素混合液でエッチングを行い、無電
解めっき膜3を溶解除去して無電解銅めっき膜3と電解
銅めっき膜4からなる厚さ18μmの内層導体回路(バ
イアホールおよび内層の格子状のグランド層11を含
む)を形成した。
【0057】(13)導体回路を形成した基板を、硫酸
銅8g/l、硫酸ニッケル 0.6g/l、クエン酸15g/
l、次亜リン酸ナトリウム29g/l、ホウ酸31g/l、
界面活性剤 0.1g/lからなるpH=9の無電解めっき
液に浸漬し、該導体回路の表面に厚さ3μmの銅−ニッ
ケル−リンからなる粗化層5を形成した。
【0058】粗化層5をEPMA(蛍光X線分析装置)
で分析したところ、Cu98mol%、Ni1.5mo
l%、P0.5mol%の組成比を示した。そしてさら
に、その基板を水洗いし、0.1mol/lホウふっ化スズ−
1.0mol/lチオ尿素液からなる無電解スズ置換めっき浴
に50℃で1時間浸漬し、前記粗化層の表面に厚さ 0.3μ
mのスズ置換めっき層を形成した。
【0059】(14)(4)〜(13)の工程を繰り返
すことにより、さらに上層に格子状の電源層12および
バイアホール10およびランド14を形成し、その表面
に粗化層5を設けた。但し、粗化層表面はスズ置換めっ
き層を形成しなかった。
【0060】(15)一方、DMDGに溶解させた60重
量%のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬
製)のエポキシ基50%をアクリル化した感光性付与のオ
リゴマー(分子量4000)を 46.67g、メチルエチルケト
ンに溶解させた80重量%のビスフェノールA型エポキシ
樹脂(油化シェル製、エピコート1001)15.0g、イミダ
ゾール硬化剤(四国化成製、商品名:2E4MZ-CN)1.6
g、感光性モノマーである多価アクリルモノマー(日本
化薬製、商品名:R604 )3g、同じく多価アクリルモ
ノマー(共栄社化学製、商品名:DPE6A ) 1.5g、分散
系消泡剤(サンノプコ社製、商品名:S−65)0.71gを
混合し、さらにこの混合物に対して光開始剤としてのベ
ンゾフェノン(関東化学製)を2g、光増感剤としての
ミヒラーケトン(関東化学製)を0.2 g加えて、粘度を
25℃で 2.0Pa・sに調整したソルダーレジスト組成物を
得た。
【0061】なお、粘度測定は、B型粘度計(東京計
器、 DVL-B型)で 60rpmの場合はローターNo.4、6rpm
の場合はローターNo.3によった。 (16)基板にソルダーレジスト組成物を20μmの厚さ
で塗布した。
【0062】(17)次いで、70℃で20分間、70℃で30
分間の乾燥処理を行った後、1000mJ/cm2 の紫外線で
露光し、DMTG現像処理した。さらに、80℃で1時間、 1
00℃で1時間、 120℃で1時間、 150℃で3時間の条件
で加熱処理し、格子状の導体層の上面、バイアホールお
よびランド部分を開口した(開口径 200μm)ソルダー
レジスト層8(厚み20μm)を形成した。
【0063】(18)次に、ソルダーレジスト層を形成
した基板を、塩化ニッケル30g/l、次亜リン酸ナトリ
ウム10g/l、クエン酸ナトリウム10g/lからなるp
H=5の無電解ニッケルめっき液に20分間浸漬して、開
口部に厚さ5μmのニッケルめっき層を形成した。さら
に、その基板を、シアン化金カリウム2g/l、塩化ア
ンモニウム75g/l、クエン酸ナトリウム50g/l、次
亜リン酸ナトリウム10g/lからなる無電解金めっき液
に93℃の条件で23秒間浸漬して、ニッケルめっき層13上
に厚さ0.03μmの金めっき層を形成した。
【0064】(19)そして、ソルダーレジスト層の開
口部に、はんだペーストを印刷して200℃でリフローす
ることによりはんだバンプ(半田体)9を形成し、はん
だバンプを有するプリント配線板を製造した。
【0065】(実施例2)基本的に実施例1と同様であ
るが、導体回路の粗化をエッチングにより行った。エッ
チング液は、メック社製の「デュラボンド」なる商品名
のものを使用した。
【0066】(実施例3) (1)厚さ0.6mmのガラスエポキシ樹脂またはBT
(ビスマレイミドトリアジン)樹脂からなる基板の両面
に18μmの銅箔がラミネートされてなる銅張積層板を出
発材料とした。この銅張積層板の銅箔を常法に従いパタ
ーン状にエッチングすることにより、基板の両面に内層
銅パターンを形成した。
【0067】(2)前記(1)で内層銅パターンを形成
した基板を水洗いし、乾燥した後、その基板を酸性脱脂
してソフトエッチングし、次いで、塩化パラジウムと有
機酸からなる触媒溶液で処理して、Pd触媒を付与し、
この触媒を活性化した後、硫酸銅8g/l、硫酸ニッケ
ル 0.6g/l、クエン酸15g/l、次亜リン酸ナトリウ
ム29g/l、ホウ酸31g/l、界面活性剤 0.1g/l、
pH=9からなる無電解めっき浴にてめっきを施し、銅
導体回路の全表面にCu−Ni−P合金の厚さ 2.5μmの粗
化層(凹凸層)を形成した。そしてさらに、その基板を
水洗いし、0.1mol/lホウふっ化スズ−1.0mol/lチオ
尿素液からなる無電解スズ置換めっき浴に50℃で1時間
浸漬し、前記Cu−Ni−P合金粗化層の表面に厚さ 0.3μ
mのスズ置換めっき層を形成した。
【0068】(3)DMDG(ジエチレングリコールジ
メチルエーテル)に溶解したクレゾールノボラック型エ
ポキシ樹脂(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル
化物を70重量部、ポリエーテルスルフォン(PES)30
重量部、イミダゾール硬化剤(四国化成製、商品名:2E
4MZ-CN)4重量部、感光性モノマーであるカプロラクト
ン変成トリス(アクロキシエチル)イソシアヌレート
(東亜合成製、商品名:アロニックスM325 )10重量
部、光開始剤としてのベンゾフェノン(関東化学製)5
重量部、光増感剤としてのミヒラーケトン(関東化学
製)0.5 重量部、さらにこの混合物に対してエポキシ樹
脂粒子の平均粒径 5.5μmのものを35重量部、平均粒径
0.5μmのものを5重量部を混合した後、NMP(ノル
マルメチルピロリドン)を添加しながら混合し、ホモデ
ィスパー攪拌機で粘度12Pa・sに調整し、続いて3本ロ
ールで混練して感光性接着剤溶液(層間樹脂絶縁材)を
得た。
【0069】(4)前記感光性接着剤溶液を、前記基板
の両面に、ロールコータを用いて塗布し、水平状態で20
分間放置してから、60℃で30分間の乾燥を行い、厚さ60
μmの接着剤層を形成した。
【0070】(5)接着剤層を形成した基板の両面に、
バイアホールが描画されたフォトマスクフィルムを載置
し、紫外線を照射して露光した。 (6)露光した基板をDMTG(トリエチレングリジメ
チルエーテル)溶液でスプレー現像することにより、接
着剤層に 100μmφのバイアホールとなる開口を形成し
た。さらに、当該基板を超高圧水銀灯にて3000mJ/cm2
で露光し、 100℃で1時間、その後 150℃で5時間に
て加熱処理することにより、フォトマスクフィルムに相
当する寸法精度に優れた開口(バイアホール形成用開
口)を有する厚さ50μmの接着剤層を形成した。なお、
バイアホールとなる開口には、スズめっき層を部分的に
露出させる。
【0071】(7)バイアホール形成用開口を形成した
基板を、クロム酸に2分間浸漬し、接着剤層表面に存在
するエポキシ樹脂粒子を溶解除去して、当該接着剤層の
表面を粗化し、その後、中和溶液(シプレイ社製)に浸
漬してから水洗いした。
【0072】(8)粗面化処理(粗化深さ20μm)を行
った基板に対し、パラジウム触媒(アトテック製)を付
与することにより、接着剤層およびバイアホール用開口
の表面に触媒核を付与した。
【0073】(9)DMDGに溶解させた60重量%のク
レゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬製)のエ
ポキシ基50%をアクリル化した感光性付与のオリゴマー
(分子量4000)を 46.67g、メチルエチルケトンに溶解
させた80重量%のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油
化シェル製、エピコート1001)15.0g、イミダゾール硬
化剤(四国化成製、商品名:2E4MZ-CN)1.6 g、感光性
モノマーである多価アクリルモノマー(日本化薬製、商
品名:R604 )3g、同じく多価アクリルモノマー(共
栄社化学製、商品名:DPE6A )1.5 gを混合し、混合液
Aを調製した。
【0074】一方で、光開始剤としてのベンゾフェノン
(関東化学製)2g、光増感剤としてのミヒラーケトン
(関東化学製)0.2 gを40℃に加温した3gのDMDG
に溶解させて混合液Bを調製した。
【0075】上記混合液Aと上記混合液Bを混合攪拌し
て液状レジスト組成物を得た。 (10)上記(8)で触媒核付与の処理を終えた基板の
両面に、上記液状レジスト組成物をロールコーターを用
いて塗布し、60℃で30分の乾燥を行い、厚さ30μmのレ
ジスト層を形成した。
【0076】(11)前記レジスト層にパターンが描画
されたマスクを積層し、紫外線を照射して露光した。 (12)前記(11)で露光した後、レジスト層をDM
TGで溶解現像し、基板上に導体回路パターン部の抜け
ためっきレジストを形成し、さらに、これを超高圧水銀
灯にて6000mJ/cm2 で露光した。そしてさらに、この
めっきレジストを、 100℃で1時間、その後、 150℃で
3時間にて加熱処理することにより、前記接着剤層の上
に形成した永久レジストとする。
【0077】(13)永久レジストを形成した基板に、
予め、めっき前処理(具体的には硫酸処理等および触媒
核の活性化)を施し、その後、硫酸銅 8.6mM、トリエ
タノールアミン0.15M、ホルムアルデヒド0.02M、ビピ
ルジル少量からなる無電解銅めっき浴による銅めっきを
行い、レジスト非形成部に厚さ15μm程度の無電解銅め
っきを析出させて、銅パターン、バイアホール、格子状
のグランド層を形成することにより、アディティブ法に
よる導体層を形成した。
【0078】(14)さらに(2)〜(13)までの工
程を繰り返して、バイアホール、格子状の電源層、ラン
ドからなる導体層を設けた。ついで、硫酸銅8g/l、
硫酸ニッケル 0.6g/l、クエン酸15g/l、次亜リン
酸ナトリウム29g/l、ホウ酸31g/l、界面活性剤
0.1g/l、pH=9からなる無電解めっき浴にてめっ
きを施し、バイアホール、ランド、格子状の電源層の全
表面にCu−Ni−P合金の厚さ 2.5μmの粗化層(凹凸
層)を形成した。
【0079】(15)一方、DMDGに溶解させた60重
量%のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬
製)のエポキシ基50%をアクリル化した感光性付与のオ
リゴマー(分子量4000)を 46.67g、メチルエチルケト
ンに溶解させた80重量%のビスフェノールA型エポキシ
樹脂(油化シェル製、エピコート1001)15.0g、イミダ
ゾール硬化剤(四国化成製、商品名:2E4MZ-CN)1.6
g、感光性モノマーである多価アクリルモノマー(日本
化薬製、商品名:R604 )3g、同じく多価アクリルモ
ノマー(共栄社化学製、商品名:DPE6A ) 1.5g、分散
系消泡剤(サンノプコ社製、商品名:S−65)0.71gを
混合し、さらにこの混合物に対して光開始剤としてのベ
ンゾフェノン(関東化学製)を2g、光増感剤としての
ミヒラーケトン(関東化学製)を0.2 g加えて、粘度を
25℃で 2.0Pa・sに調整したソルダーレジスト組成物を
得た。
【0080】なお、粘度測定は、B型粘度計(東京計
器、 DVL-B型)で 60rpmの場合はローターNo.4、6rpm
の場合はローターNo.3によった。 (16)基板を、垂直に立てた状態でロールコーターの
一対の塗布用ロール間に挟み、ソルダーレジスト組成物
を20μmの厚さで塗布した。
【0081】(17)次いで、70℃で20分間、70℃で30
分間の乾燥処理を行った後、1000mJ/cm2 の紫外線で
露光し、DMTG現像処理した。さらに、80℃で1時間、 1
00℃で1時間、 120℃で1時間、 150℃で3時間の条件
で加熱処理し、バイアホール、ランド、格子状の電源層
の上面の一部が開口した(開口径 200μm)ソルダーレ
ジスト層(厚み20μm)を形成した。
【0082】(18)次に、ソルダーレジスト層を形成
した基板を、塩化ニッケル30g/l、次亜リン酸ナトリ
ウム10g/l、クエン酸ナトリウム10g/lからなるp
H=5の無電解ニッケルめっき液に20分間浸漬して、開
口部に厚さ5μmのニッケルめっき層を形成した。さら
に、その基板を、シアン化金カリウム2g/l、塩化ア
ンモニウム75g/l、クエン酸ナトリウム50g/l、次
亜リン酸ナトリウム10g/lからなる無電解金めっき液
に93℃の条件で23秒間浸漬して、ニッケルめっき層上に
厚さ0.03μmの金めっき層を形成した。
【0083】(19)そして、ソルダーレジスト層の開
口部に、はんだペーストを印刷して200℃でリフローす
ることによりはんだバンプを形成し、はんだバンプを有
するプリント配線板を製造した。
【0084】(実施例4)実施例1と同様であるが、コ
ア基板に図18の(C)に示す格子パターンをグランド
層として設け、(12)においては、格子状のグランド
層を設けず、信号層を形成した。グランド層には図18
(C)に示すようにバイアホール接続部16が形成され
る。
【0085】(比較例)実施例1と同様であるが、格子
状の導体層11の表面を粗化しなかった。実施例、比較
例で製造されたプリント配線板につき、ICチップを実
装し、−55℃で15分、常温10分、125℃で15
分でヒートサイクル試験を1000回、および2000
回実施した。
【0086】さらに、湿度100%、温度121℃、2
気圧の条件(PCT 試験:pressure cooker test)で20
0時間放置した。実施例、比較例について層間樹脂絶縁
層の剥離、クラックの発生の有無を顕微鏡で確認した。
結果を表1に示す。
【0087】無電解めっき膜と電解めっき膜からなる導
体層の方が無電解めっき膜のみからなる導体層よりもク
ラックは発生しにくい。
【0088】
【表1】
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明のプリント配
線板によれば、電源層およびグランド層として作用する
格子状の導体層の表面に粗化層が形成されており、層間
樹脂絶縁層との剥離がなく、導体層を無電解めっき膜と
電解めっき膜の2層構造とすることによりクラックを抑
制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明にかかるビルドアップ多層プリント配線
板の製造工程図である。
【図2】 発明にかかるビルドアップ多層プリント配線
板の製造工程図である。
【図3】 発明にかかるビルドアップ多層プリント配線
板の製造工程図である。
【図4】 発明にかかるビルドアップ多層プリント配線
板の製造工程図である。
【図5】 発明にかかるビルドアップ多層プリント配線
板の製造工程図である。
【図6】 発明にかかるビルドアップ多層プリント配線
板の製造工程図である。
【図7】 発明にかかるビルドアップ多層プリント配線
板の製造工程図である。
【図8】 発明にかかるビルドアップ多層プリント配線
板の製造工程図である。
【図9】 発明にかかるビルドアップ多層プリント配線
板の製造工程図である。
【図10】 発明にかかるビルドアップ多層プリント配
線板の製造工程図である。
【図11】 発明にかかるビルドアップ多層プリント配
線板の製造工程図である。
【図12】 発明にかかるビルドアップ多層プリント配
線板の製造工程図である。
【図13】 発明にかかるビルドアップ多層プリント配
線板の製造工程図である。
【図14】 発明にかかるビルドアップ多層プリント配
線板の製造工程図である。
【図15】 発明にかかるビルドアップ多層プリント配
線板の製造工程図である。
【図16】 発明にかかるビルドアップ多層プリント配
線板の製造工程図である。
【図17】 発明にかかるビルドアップ多層プリント配
線板の製造工程図である。
【図18】 (A)〜(C)は、円形状の導体非形成部
分を有する格子状導体層を表す模式図。
【符号の説明】
1 基板 2 内層導体回路 3 無電解銅めっき膜 4 電解銅めっき膜 5 粗化層 6 層間樹脂絶縁層(無電解めっき用接着剤層) 7 めっきレジスト 8 ソルダーレジスト 9、90 半田体(半田バンプ) 10 半田パッド 11 内層のグランド層 12 電源層 14 ランド 140 ランド(バイアホール) 150 楕円状の導体非形成部分 151 頂点にアールが設けられた導体非形成部分 152 真円状の導体非形成部分 16 バイアホール接続部
フロントページの続き Fターム(参考) 5E343 AA17 AA18 BB24 CC36 CC44 DD33 DD43 DD63 EE52 FF17 GG02 GG20 5E346 AA15 AA32 AA43 CC04 CC09 CC10 CC32 DD03 DD25 DD33 DD47 EE34 EE39 FF07 FF15 FF22 GG07 GG15 GG17 GG27 HH11 HH25 HH26 HH33 HH40

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に格子状の導体層が形成され、該
    導体層上には層間絶縁層を介して導体回路が形成されて
    なるビルドアップ多層プリント配線板において、 前記格子状の導体層は、電界めっき膜及び無電解めっき
    膜からなり、より外層側に電解めっき層、より内層側に
    無電界めっき膜が形成されており、その側面及び表面に
    粗化層が形成されてなることを特徴とするビルドアップ
    多層プリント配線板。
  2. 【請求項2】 前記格子状の導体層にはバイホールが接
    続されていることを特徴とする請求項1に記載のビルド
    アップ多層プリント配線板。
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JP2014096581A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 回路基板およびその製造方法

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