JP2003163287A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JP2003163287A
JP2003163287A JP2002339205A JP2002339205A JP2003163287A JP 2003163287 A JP2003163287 A JP 2003163287A JP 2002339205 A JP2002339205 A JP 2002339205A JP 2002339205 A JP2002339205 A JP 2002339205A JP 2003163287 A JP2003163287 A JP 2003163287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
hole
film
diffusion layer
conductive film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002339205A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4190871B2 (ja
Inventor
Taiji Ema
泰示 江間
Toru Anezaki
徹 姉崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2002339205A priority Critical patent/JP4190871B2/ja
Publication of JP2003163287A publication Critical patent/JP2003163287A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4190871B2 publication Critical patent/JP4190871B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体記憶装置に係り、特に、高集積化され
たDRAMを、少ない工程数で、且つ微細なセル面積で
実現できる半導体記憶装置及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 半導体基板10に形成されたメモリセル
トランジスタと、メモリセルトランジスタのゲート電極
20の上面及び側面を覆う絶縁膜42と、ソース拡散層
24上に開口したスルーホール40と、ドレイン拡散層
26上に開口したスルーホール38とが形成された層間
絶縁膜36と、スルーホール40内壁及び底部に形成さ
れ、ソース拡散24層に接続されたキャパシタ蓄積電極
46と、キャパシタ蓄積電極46を覆うキャパシタ誘電
体膜48と、キャパシタ誘電体膜48を覆うキャパシタ
対向電極54とを有するキャパシタと、スルーホール3
8の内壁及び底部に形成され、ドレイン拡散層と接続さ
れたコンタクト用導電膜44とにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
係り、特に、高集積化されたDRAM(DynamicRandom
Access Memory)を、少ない工程数で、且つ微細なセル
面積で実現できる半導体記憶装置の構造及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】DRAMは、1トランジスタ、1キャパ
シタで構成できる半導体記憶装置であり、従来から、よ
り高密度、高集積化された半導体記憶装置を製造するた
めの構造や製造方法が種々検討されている。図59に、
特開昭61−176148号公報に記載された半導体記
憶装置の断面図を示す。
【0003】半導体基板10には、ソース拡散層24と
ドレイン拡散層26が独立に形成されている。ソース拡
散層24とドレイン拡散層26間の半導体基板10上に
は、ゲート酸化膜16を介してゲート電極20が形成さ
れている。このようにして、ゲート電極20、ソース拡
散層24、ドレイン拡散層26からなるメモリセルトラ
ンジスタが構成されている。
【0004】メモリセルトランジスタが形成された半導
体基板10上には、ドレイン拡散層26上に開口された
スルーホール38と、ソース拡散層24上に開口された
スルーホール40とが形成された層間絶縁膜36が形成
されている。スルーホール40の内壁には、多結晶シリ
コンからなる筒状のキャパシタ蓄積電極46が形成され
ており、スルーホール40の底部においてソース拡散層
24と接続されている。
【0005】キャパシタ蓄積電極46の内壁及び上面
と、スルーホール40内部に露出するソース拡散層24
の上面にはキャパシタ誘電体膜48が形成されている。
キャパシタ蓄積電極46とキャパシタ誘電体膜48が形
成されたスルーホール40内と、層間絶縁膜36上とに
はキャパシタ対向電極54が形成されている。このよう
にして、キャパシタ蓄積電極46、キャパシタ誘電体膜
48、キャパシタ対向電極54からなるキャパシタが構
成されている。
【0006】一方、スルーホール38内には多結晶シリ
コンが埋め込まれており、キャパシタ対向電極54上に
形成された層間絶縁膜53を介して形成されたビット線
62に接続されている。さらに、ビット線上部には層間
絶縁膜(図示せず)を介してメタル配線層(図示せず)
が形成され、1トランジスタ、1キャパシタからなるD
RAMが構成される。
【0007】図60に、他の半導体記憶装置の断面図を
示す。半導体基板10には、ソース拡散層24とドレイ
ン拡散層26が独立に形成されている。ソース拡散層2
4とドレイン拡散層26間の半導体基板10上には、ゲ
ート酸化膜16を介してゲート電極20が形成されてい
る。このようにして、ゲート電極20、ソース拡散層2
4、ドレイン拡散層26からなるメモリセルトランジス
タが構成されている。
【0008】メモリセルトランジスタが形成された半導
体基板10上には、ドレイン拡散層26上に開口された
スルーホール98と、ソース拡散層上に開口されたスル
ーホール100とが形成された層間絶縁膜102が形成
されている。なお、ゲート電極には、ゲート電極を囲う
ように絶縁膜42が形成されており、スルーホール9
8、100内の半導体基板10の露出部は、その絶縁膜
42により画定されている。
【0009】層間絶縁膜102上には更に層間絶縁膜3
6が形成されており、層間絶縁膜36に設けられたスル
ーホール40の内壁及び底部には多結晶シリコンからな
るキャパシタ蓄積電極46が形成されている。なお、キ
ャパシタ蓄積電極46は、スルーホール100に埋め込
まれた多結晶シリコン膜104を介してソース拡散層と
接続されている。
【0010】キャパシタ蓄積電極46の内面及び上面に
はキャパシタ誘電体膜48が形成されている。キャパシ
タ蓄積電極46とキャパシタ誘電体膜48とが形成され
たスルーホール40内と、層間絶縁膜36上とにはキャ
パシタ対向電極54が形成されている。このようにし
て、キャパシタ蓄積電極46、キャパシタ誘電体膜4
8、キャパシタ対向電極54からなるキャパシタが構成
されている。
【0011】一方、スルーホール98には多結晶シリコ
ン膜106が埋め込まれており、キャパシタ対向電極5
4上に形成された層間絶縁膜53を介して形成されたビ
ット線62に接続されている。さらに、ビット線上部に
は層間絶縁膜(図示せず)を介してメタル配線層(図示
せず)が形成され、1トランジスタ、1キャパシタから
なるDRAMが構成される。
【0012】通常、DRAMセルを構成するためには、
LOCOS分離、ゲート電極(ワード線)、ビット線コ
ンタクトホール、ビット線、キャパシタ蓄積電極用スル
ーホール、キャパシタ蓄積電極、キャパシタ対向電極、
メタル配線用スルーホール、メタル配線を形成するため
の9回のリソグラフィー工程が少なくとも必要である。
【0013】また、リソグラフィー工程では、ゲート電
極とビット線コンタクトホールの合わせ余裕、ゲート電
極とスルーホールの合わせ余裕、スルーホールとビット
線の合わせ余裕が必要なため、その分メモリセル面積は
大きくなる。これらの点を改善すべく、特開昭61−1
76148号公報記載の半導体記憶装置では、上記の構
造を採用することにより、キャパシタ蓄積電極をスルー
ホールに対して自己整合で形成することにより、リソグ
ラフィー工程を1工程削減している。
【0014】また、図60に示す半導体記憶装置では、
キャパシタ蓄積電極を自己整合で形成しているのに加
え、スルーホール98、100がゲート電極に対して自
己整合で形成しているので、ゲート電極とビット線コン
タクト用スルーホールの合わせ余裕、ゲート電極とキャ
パシタ蓄積電極用スルーホールの合わせ余裕が必要ない
分メモリセル面積を小さくすることができる。
【0015】このようにして、少ないリソグラフィー工
程数で、合わせ余裕が少なく高集積化が可能な半導体記
憶装置を製造することが試みられている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】特開昭61−1761
48号公報記載の半導体記憶装置では、多結晶シリコン
膜を堆積してキャパシタ蓄積電極46を形成すると同時
に、スルーホール38内に多結晶シリコンを埋め込むこ
とにより、上記構造を形成している。このようにスルー
ホール38を完全に埋め込んでいるのは次に理由によ
る。
【0017】即ち、前記公報に開示されているように、
ビット線62がアルミ(Al)により形成されているこ
と、そのビット線62が最上層の配線層であること、さ
らに、周辺回路のソース/ドレイン又はゲート電極にA
lがコンタクトするためにはビット線コンタクト部より
遥かに厚い絶縁膜をエッチングする必要があるが、ビッ
ト線コンタクト部の層間絶縁膜36にエッチングされた
形跡がみられないことから、周辺回路のスルーホールに
おいてもスルーホール38と同じく多結晶シリコンによ
り完全に埋め込まれていると考えられる。
【0018】このように周辺回路のスルーホールが完全
に埋め込まれているのは、周辺回路におけるコンタクト
抵抗は回路の動作速度等の性能を大きく左右し、スルー
ホールを完全に埋め込んで可能な限りコンタクト抵抗を
下げることが望ましいためである。従って、周辺回路の
スルーホールと同時に埋め込まれるビット線コンタクト
ホールも完全に埋め込む必要があるからである。
【0019】しかしながら、特開昭61−176148
号公報記載の半導体記憶装置では、周辺回路のスルーホ
ールに埋め込む多結晶シリコン膜は、スルーホール径の
半径以上に厚く形成する必要があるが、この多結晶シリ
コン膜により同時にキャパシタ蓄積電極46も形成する
ので、多結晶シリコン膜厚が厚すぎると、スルーホール
40の内壁面積が減少し、セル容量が低下するという問
題があった。
【0020】また、スルーホール38、40を形成する
際には、ゲート電極20に対する合わせ余裕を考慮しな
ければいけないため、その分セル面積が増加したり、キ
ャパシタ容量形成部分が小さくなるといった問題があっ
た。また、図60に示す半導体記憶装置では、上述した
ように自己整合コンタクトを形成しているのでスルーホ
ール98、100を形成する際のゲート電極20に対す
る合わせ余裕を考慮する必要はない。また、スルーホー
ル40とビット線コンタクトホール58とを別々に形成
し、ビット線コンタクトホール58は多結晶シリコン膜
で埋め込まないので、特開昭61−176148号公報
記載の半導体記憶装置のようにキャパシタ容量が低下す
ることはない。
【0021】しかし、図60の半導体記憶装置では、ソ
ース拡散層24とキャパシタ蓄積電極46、ドレイン拡
散層26とビット線62とを接続する為に、スルーホー
ル98、100内に多結晶シリコンを埋め込んでいるの
で、埋め込み部分のスルーホール98、100を開口す
るためのリソグラフィー工程が別途必要となる。従っ
て、特開昭61−176148号公報記載の半導体記憶
装置と比較するとリソグラフィー工程が1工程増加する
といった問題があった。
【0022】本発明の目的は、リソグラフィー工程にお
ける合わせ余裕を小さくすることによりメモリセル面積
を小さくできるとともに、リソグラフィー工程数を削減
することができる半導体記憶装置及びその製造方法を提
供することにある。本発明の他の目的は、キャパシタ蓄
積電極用のコンタクトホールのエッチングを簡便に行
い、且つ製造工程数を減少できる半導体記憶装置及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的は、半導体基板
上に形成されたソース拡散層とドレイン拡散層と、前記
ソース拡散層と前記ドレイン拡散層との間の前記半導体
基板上に、ゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極
とを有するメモリセルトランジスタと、前記ゲート電極
の上面及び側面を覆う絶縁膜と、前記メモリセルトラン
ジスタ上を覆い、前記ソース拡散層上に開口した第1の
スルーホールと、前記ドレイン拡散層上に開口した第2
のスルーホールとが形成された第1の層間絶縁膜と、前
記第1のスルーホールの内壁及び底部に形成され、前記
ソース拡散層に接続されたキャパシタ蓄積電極と、前記
キャパシタ蓄積電極を覆うように形成されたキャパシタ
誘電体膜と、前記キャパシタ誘電体膜を覆うように形成
されたキャパシタ対向電極とを有するキャパシタと、前
記第2のスルーホール内壁及び底部に形成され、前記ド
レイン拡散層と接続された第1のコンタクト用導電膜と
を有するメモリセルと、前記メモリセル上に形成され、
ビット線コンタクトホールが形成された第2の層間絶縁
膜と、前記第2の層間絶縁膜上に形成され、前記ビット
線コンタクトホールを介して前記メモリセルの前記第1
のコンタクト用導電膜に接続されたビット線とを有する
ことを特徴とする半導体記憶装置によって達成される。
このように半導体記憶装置を構成することにより、ソー
ス拡散層上に開口した第1のスルーホールと、ドレイン
拡散層上に開口した第2のスルーホールとを形成する際
にゲート電極との合わせ余裕を確保する必要がないの
で、メモリセル面積の小さい半導体記憶装置を構成する
ことができる。また、第1のコンタクト用導電膜は、第
2のスルーホール内に完全に埋め込む必要はないので、
同時に形成するキャパシタ蓄積電極の膜厚を必要以上に
厚くする必要はなく、キャパシタ容量の低下を防止する
ことができる。
【0024】また、半導体基板上に形成されたソース拡
散層とドレイン拡散層と、前記ソース拡散層と前記ドレ
イン拡散層との間の前記半導体基板上に、ゲート絶縁膜
を介して形成されたゲート電極とを有するメモリセルト
ランジスタと、前記ゲート電極の上面及び側面を覆う絶
縁膜と、前記メモリセルトランジスタ上を覆い、前記ソ
ース拡散層上に開口された第1のスルーホールと、前記
ドレイン拡散層上に開口された第2のスルーホールとが
形成された第1の層間絶縁膜と、前記第1のスルーホー
ルの底部に埋め込まれ、前記ソース拡散層に接続された
第1の埋め込み導電体と、前記第2のスルーホールの底
部に埋め込まれ、前記ドレイン拡散層に接続された第2
の埋め込み導電体と、前記第1のスルーホールの内壁
と、前記第1の埋め込み導電体の上面とに形成され、前
記第1の埋め込み導電体を介して前記ソース拡散層に接
続されたキャパシタ蓄積電極と、前記キャパシタ蓄積電
極を覆うように形成されたキャパシタ誘電体膜と、前記
キャパシタ誘電体膜を覆うように形成されたキャパシタ
対向電極とを有するキャパシタと、前記第2のスルーホ
ールの内壁と、前記第2の埋め込み導電体の上面とに形
成され、前記第2の埋め込み導電体を介して前記ドレイ
ン拡散層と接続された第1のコンタクト用導電膜とを有
するメモリセルと、前記メモリセル上に形成され、ビッ
ト線コンタクトホールが形成された第2の層間絶縁膜
と、前記第2の層間絶縁膜上に形成され、前記ビット線
コンタクトホールを介して前記メモリセルの前記第1の
コンタクト用導電膜に接続されたビット線とを有するこ
とを特徴とする半導体記憶装置によっても達成される。
このように半導体記憶装置を構成することにより、アス
ペクト比の大きいスルーホール等を形成する際に、予め
半導体基板基板と接する領域に抵抗の低い埋め込み導電
体を形成してオーミックコンタクトを形成するので、素
子の集積化が進み、スルーホールのアスペクト比が増大
した場合にも、スルーホール底部でのコンタクト特性を
確保することができる。
【0025】また、半導体基板上に形成されたソース拡
散層とドレイン拡散層と、前記ソース拡散層と前記ドレ
イン拡散層との間の前記半導体基板上に、ゲート絶縁膜
を介して形成されたゲート電極とを有するメモリセルト
ランジスタと、前記メモリセルトランジスタ上を覆い、
前記ソース拡散層上に開口した第1のスルーホールと、
前記ドレイン拡散層上に開口した第2のスルーホール
と、前記半導体基板より離間した領域の前記第1のスル
ーホールを囲うように形成され、前記第1のスルーホー
ルより開口径が広い開口と、が形成された第1の層間絶
縁膜と、前記開口の内壁及び底部、前記第1のスルーホ
ールの内壁及び底部に形成され、前記ソース拡散層に接
続されたキャパシタ蓄積電極と、前記キャパシタ蓄積電
極を覆うように形成されたキャパシタ誘電体膜と、前記
キャパシタ誘電体膜を覆うように形成されたキャパシタ
対向電極とを有するキャパシタと、前記第2のスルーホ
ール内壁及び底部に形成され、前記ドレイン拡散層と接
続された第1のコンタクト用導電膜とを有するメモリセ
ルと、前記メモリセル上に形成され、ビット線コンタク
トホールが形成された第2の層間絶縁膜と、前記第2の
層間絶縁膜上に形成され、前記ビット線コンタクトホー
ルを介して前記メモリセルの前記第1のコンタクト用導
電膜に接続されたビット線とを有することを特徴とする
半導体記憶装置によっても達成される。このように半導
体記憶装置を構成することにより、キャパシタ容量を減
少することなくスルーホールの開口径を極めて小さくす
ることができる。これにより、ゴミの付着等に起因する
ビット線とワード線との間の短絡を防止することができ
る。
【0026】また、上記の半導体記憶装置において、前
記キャパシタ蓄積電極は、前記第1のスルーホールの内
部に、前記第1のスルーホール内壁とは離間して形成さ
れた第1の柱状導電体を有し、前記コンタクト用導電膜
は、前記第2のスルーホールの内部に、前記第2のスル
ーホール内壁とは離間して形成された第2の柱状導電体
を有することが望ましい。こうすることにより、第1の
柱状導電体をもキャパシタ蓄積電極として機能するの
で、キャパシタ容量を大幅に増加することができる。ま
た、ドレイン拡散層とビット線との配線を、第1のコン
タクト用導電膜と、第2の柱状導電体とにより形成でき
るので、ドレイン拡散層−ビット線間の配線抵抗を減少
することができる。
【0027】また、上記の半導体記憶装置において、前
記絶縁膜と接する領域の前記第1の層間絶縁膜は、前記
絶縁膜とはエッチング特性が異なる材料により構成され
ていることが望ましい。このように半導体記憶装置を構
成することにより、スルーホールを開口する際に絶縁膜
をエッチングストッパーとして用いることができ、基板
開口部を自己整合で形成することができる。従って、ス
ルーホールを形成する際にゲート電極との合わせ余裕を
確保する必要がないので、メモリセル面積の小さい半導
体記憶装置を構成することができる。
【0028】また、上記の半導体記憶装置において、前
記絶縁膜はシリコン窒化膜であり、前記絶縁膜とエッチ
ング特性が異なる前記材料は、シリコン酸化膜又は不純
物を添加したシリコン酸化膜であることが望ましい。ま
た、上記の半導体記憶装置において、前記キャパシタ蓄
積電極は、前記第1のスルーホールより前記開口内に柱
状に突出する柱状導電体を更に有することが望ましい。
こうすることにより柱状導電体の分だけキャパシタ蓄積
電極の表面積が増加するので、キャパシタ容量を増加す
ることができる。
【0029】また、上記の半導体記憶装置において、前
記ビット線コンタクトホールの内壁に形成されたサイド
ウォール絶縁膜を更に有し、前記ビット線は、前記サイ
ドウォール絶縁膜により前記キャパシタ対向電極と絶縁
されていることが望ましい。このように半導体記憶装置
を構成することにより、キャパシタ対向電極を形成する
リソグラフィー工程と、ビット線コンタクトホールを形
成するリソグラフィー工程とを一度に行うことができ
る。
【0030】また、上記の半導体記憶装置において、前
記メモリセルが形成されたメモリセル領域の周辺の前記
半導体基板上に形成された周辺回路用トランジスタと、
前記第1の層間絶縁膜上に形成され、前記ビット線と同
一導電層からなる配線層とを更に有し、前記配線層は、
前記周辺回路用トランジスタのゲート電極、ソース拡散
層又はドレイン拡散層に直接接続されていることが望ま
しい。このように半導体記憶装置を構成することによ
り、周辺回路の動作速度を犠牲にすることなく上記の半
導体記憶装置を構成することができる。
【0031】また、上記の半導体記憶装置において、前
記メモリセルが形成されたメモリセル領域の周辺の前記
半導体基板上に形成された周辺回路用トランジスタと、
前記ビット線上に形成された第3の層間絶縁膜と、前記
第3の層間絶縁膜上に形成された配線層とを更に有し、
前記配線層は、前記周辺回路用トランジスタのゲート電
極、ソース拡散層又はドレイン拡散層に直接接続されて
いることが望ましい。このように半導体記憶装置を構成
することにより、製造工程数を増加せず、周辺回路の動
作速度を犠牲にすることなく上記の半導体記憶装置を構
成することができる。
【0032】また、上記の半導体記憶装置において、前
記配線層は、前記周辺回路用トランジスタのゲート電
極、ソース拡散層若しくはドレイン拡散層、前記キャパ
シタ対向電極、又は前記ビット線に直接接続されている
ことが望ましい。こうすることにより、製造工程数を増
加せず、且つ周辺回路の動作速度を犠牲にすることなく
上記の半導体記憶装置を構成することができる。
【0033】また、上記の半導体記憶装置において、前
記ビット線と前記配線層とを接続する領域の前記ビット
線直下に、前記キャパシタ対向電極と、前記第2の層間
絶縁膜との積層膜と同一の構造よりなるエッチング保護
パターンを更に有することが望ましい。こうすることに
より、周辺回路領域に形成する深いスルーホールと、ビ
ット線又はキャパシタ対向電極上に形成する浅いスルー
ホールとを、ビット線と半導体基板との短絡を発生せず
に同時に開口することができる。
【0034】また、上記の半導体記憶装置において、前
記メモリセルが形成されたメモリセル領域の周辺の前記
半導体基板上に形成された周辺回路用トランジスタと、
前記第2の層間絶縁膜上に形成され、前記ビット線と同
一導電層からなる配線層とを更に有し、前記キャパシタ
対向電極及び前記第2の層間絶縁膜は、前記周辺回路用
トランジスタの形成された領域に延在して形成されてお
り、前記配線層は、前記周辺回路用トランジスタのゲー
ト電極、ソース拡散層又はドレイン拡散層に直接接続さ
れていることが望ましい。このように半導体記憶装置を
構成することにより、製造工程数を増加することなく周
辺回路の配線層を形成することができる。
【0035】また、上記の半導体記憶装置において、前
記メモリセルが形成されたメモリセル領域の周辺の前記
半導体基板上に形成された周辺回路用トランジスタと、
前記周辺回路用トランジスタのゲート電極、ソース拡散
層、又はドレイン拡散層上の前記第1の層間絶縁膜に形
成された第3のスルーホールの内壁及び底部に形成され
た第2のコンタクト用導電膜とを更に有し、前記周辺回
路用トランジスタのゲート電極、ソース拡散層又はドレ
イン拡散層は、前記第2のコンタクト用導電膜を介して
前記第1の層間絶縁膜上に形成された配線層に接続され
ていることが望ましい。このように半導体記憶装置を構
成することにより、製造工程数を増加することなく上記
の半導体記憶装置を構成することができる。
【0036】また、上記の半導体記憶装置において、前
記第3のスルーホールの底部に形成された第3の埋め込
み導電体を更に有し、前記第2のコンタクト用導電膜
は、前記第3の埋め込み導電体を介して前記周辺回路用
トランジスタのゲート電極、ソース拡散層又はドレイン
拡散層に接続されていることが望ましい。このように半
導体記憶装置を構成することにより、アスペクト比の大
きいスルーホール等を形成する際に、予め半導体基板基
板と接する領域に抵抗の低い埋め込み導電体を形成して
オーミックコンタクトを形成するので、素子の集積化が
進み、スルーホールのアスペクト比が増大した場合に
も、スルーホール底部でのコンタクト特性を確保するこ
とができる。
【0037】また、上記の半導体記憶装置において、前
記第1の層間絶縁膜は、エッチング特性が異なる複数の
絶縁材料を積層した積層膜であることが望ましい。この
ように半導体記憶装置を構成すれば、アスペクト比の大
きいスルーホールを開口する際にも容易に行うことがで
きる。また、上記の半導体記憶装置において、前記積層
膜は、シリコン窒化膜をシリコン酸化膜により挟んで積
層されていることが望ましい。
【0038】また、上記の半導体記憶装置において、前
記積層膜は、シリコン酸化膜上にシリコン窒化膜が積層
された膜であることが望ましい。また、半導体基板上に
形成されたソース拡散層とドレイン拡散層と、前記ソー
ス拡散層と前記ドレイン拡散層との間の前記半導体基板
上に、ゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを
有するメモリセルトランジスタと、前記ゲート電極の上
面及び側面を覆う絶縁膜と、前記メモリセルトランジス
タ上を覆い、前記ソース拡散層上に開口した第1のスル
ーホールが形成された第1の層間絶縁膜と、前記第1の
スルーホールの内壁及び底部に形成され、前記ソース拡
散層に接続されたコンタクト部と、前記コンタクト部に
接続され、前記第1の層間絶縁膜上に突出して形成され
た突出部とを有するキャパシタ蓄積電極と、前記キャパ
シタ蓄積電極を覆うように形成されたキャパシタ誘電体
膜と、前記キャパシタ誘電体膜を覆うように形成された
キャパシタ対向電極と、を有するキャパシタとを有する
メモリセルを有することを特徴とする半導体記憶装置に
よっても達成される。こうすることにより、突出部の表
裏を用いてキャパシタを構成できるので、キャパシタ容
量を増加することができる。
【0039】また、上記の半導体記憶装置において、前
記メモリセル上に形成され、前記第1の層間絶縁膜を介
して前記ドレイン拡散層に達するビット線コンタクトホ
ールが形成された第2の層間絶縁膜と、前記第2の層間
絶縁膜上に形成され、前記ビット線コンタクトホールを
介して前記メモリセルの前記ドレイン拡散層に接続され
たビット線とを更に有することが望ましい。
【0040】また、上記の半導体記憶装置において、前
記第1の層間絶縁膜には、前記ドレイン拡散層上に開口
された第2のスルーホールが形成されており、前記第2
のスルーホール内壁及び底部に形成され、前記ドレイン
拡散層と接続されたコンタクト用導電膜と、前記メモリ
セル上に、第2の層間絶縁膜を介して形成され、前記コ
ンタクト用導電膜接続されたビット線とを更に有するこ
とが望ましい。
【0041】また、上記の半導体記憶装置において、前
記第1の層間絶縁膜は、シリコン窒化膜とシリコン酸化
膜とを有し、前記シリコン窒化膜は、前記ゲート電極上
に形成されており、前記シリコン酸化膜は、前記シリコ
ン窒化膜上に形成されており、前記第2の層間絶縁膜は
シリコン酸化膜により形成されていることが望ましい。
こうすることにより、突出部を容易に形成することがで
きる。また、キャパシタ容量のばらつきを小さくするこ
とができる。
【0042】また、上記の半導体記憶装置において、前
記第1のコンタクト用導電膜、前記第2のコンタクト用
導電膜又は前記キャパシタ蓄積電極は、N形シリコン及
びP形シリコンにコンタクトする導電材料であることが
望ましい。このように半導体記憶装置を構成することに
より、シリコン基板とのコンタクト特性を向上すること
ができる。
【0043】また、上記の半導体記憶装置において、前
記ビット線コンタクトホールは、ビット線の延在する方
向に長く伸びた形状であることが望ましい。このように
半導体記憶装置を構成することにより、最小加工寸法で
ビット線とワード線を配置できるので、メモリセル面積
を大幅に縮小することができる。また、上記の半導体記
憶装置において、前記ビット線は、前記ビット線間の間
隔の半分以下の膜厚であることが望ましい。このように
半導体記憶装置を構成することにより、ビット線間の容
量カップリングを抑えることができる。
【0044】また、並行に配された複数のビット線と複
数の前記ビット線に交差する方向に並行に配された複数
のワード線と、それぞれの前記ビット線の一方の端に設
けられたセンスアンプとそれぞれの前記ワード線の一方
の端に設けられたデコーダと前記ビット線と前記ワード
線のそれぞれの交差部に設けられた上記いずれかに記載
のメモリセルとを有し、複数の前記センスアンプは2組
に分けられ、前記メモリセルが形成されたメモリセル領
域の対向する側部にそれぞれの組が設けられており、複
数の前記デコーダは2組に分けられ、前記メモリセル領
域の他の対向する側部にそれぞれの組が設けられている
ことを特徴とする半導体記憶装置によっても達成され
る。このように半導体記憶装置を構成することにより、
最小加工寸法で配置したビット線とワード線に接続する
周辺回路を構成することができる。
【0045】また、半導体基板上に形成されたソース拡
散層とドレイン拡散層と、前記ソース拡散層と前記ドレ
イン拡散層との間の前記半導体基板上に、ゲート絶縁膜
を介して形成されたゲート電極とを有するメモリセルト
ランジスタと、前記メモリセルトランジスタ上を覆い、
前記ソース拡散層上に開口した第1のスルーホールと、
前記ドレイン拡散層上に開口した第2のスルーホールと
が形成された第1の層間絶縁膜と、前記第1のスルーホ
ール内に埋め込まれた埋め込み導電体と、前記第1の層
間絶縁膜上に形成され、前記埋め込み導電体を介して前
記ソース拡散層に接続されたキャパシタ蓄積電極と、前
記キャパシタ蓄積電極を覆うように形成されたキャパシ
タ誘電体膜と、前記キャパシタ誘電体膜を覆うように形
成されたキャパシタ対向電極とを有するキャパシタとを
有するメモリセルと、前記第1の層間絶縁膜上に形成さ
れ、前記第2のスルーホールを介して前記ドレイン拡散
層に接続されたビット線とを有し、前記埋め込み導電体
と前記ビット線は、同一の導電層により形成されている
ことを特徴とする半導体記憶装置によっても達成され
る。こうすることにより、製造工程において、キャパシ
タ蓄積電極のコンタクト用のスルーホールを開口するの
に要するエッチング時間を減少できるので、このエッチ
ングの際に、ビット線が露出することを防止することが
できる。
【0046】また、上記の半導体記憶装置において、前
記埋め込み導電体は、前記第1のスルーホールの側壁及
び底部に形成されていることが望ましい。また、上記の
半導体記憶装置において、前記第1のスルーホール及び
前記第2のスルーホールは、前記ゲート電極の外側に離
間して形成されていることが望ましい。
【0047】また、上記の半導体記憶装置において、前
記ビット線の上面及び側面は、前記ビット線上に形成す
る第2の層間絶縁膜に対してエッチングストッパとして
機能する絶縁膜により覆われていることが望ましい。こ
うすることにより、キャパシタ蓄積電極のコンタクト用
のスルーホールを開口する際にビット線に与えるダメー
ジを小さくすることができる。
【0048】また、上記の半導体記憶装置において、前
記第2の層間絶縁膜には、その内部に前記埋め込み導電
体が露出する第3のスルーホールが形成されており、前
記キャパシタ誘電体膜は、前記第3のスルーホールの側
壁及び底面に形成されていることが望ましい。こうする
ことにより、周辺回路領域とメモリセル領域との高低差
を小さくすることができるので、その上層に形成する配
線層のルールを縮小することができる。
【0049】また、半導体基板上に、第1の導電膜と第
1の絶縁膜を積層して堆積した後、前記第1の導電膜と
前記第1の絶縁膜をパターニングし、上面が前記第1の
絶縁膜で覆われた前記第1の導電膜からなるゲート電極
を形成するゲート電極形成工程と、前記ゲート電極をマ
スクとして前記半導体基板に不純物を導入し、ソース拡
散層及びドレイン拡散層を形成する拡散層形成工程と、
前記ゲート電極の側壁に第1のサイドウォール絶縁膜を
形成する第1のサイドウォール絶縁膜形成工程と、前記
ソース拡散層上に開口された第1のスルーホールと、前
記ドレイン拡散層上に開口された第2のスルーホールが
形成された第1の層間絶縁膜を形成する第1の層間絶縁
膜形成工程と、前記第1の層間絶縁膜が形成された前記
半導体基板上に第2の導電膜を堆積する第2の導電膜堆
積工程と、前記第1のスルーホールと前記第2のスルー
ホールの内部に前記第2の導電膜を残存させるように前
記第1の層間絶縁膜上の前記第2の導電膜を除去し、前
記第1のスルーホール内に形成された前記第2の導電膜
からなるキャパシタ蓄積電極と、前記第2のスルーホー
ル内に形成された第2の導電膜からなる第1のコンタク
ト用導電膜を形成する導電膜除去工程と、前記キャパシ
タ蓄積電極と、前記第1のコンタクト用導電膜とが形成
された前記半導体基板上に、キャパシタ誘電体膜となる
第2の絶縁膜と、キャパシタ対向電極となる第3の導電
膜とを堆積した後、前記第3の導電膜をパターニング
し、前記キャパシタ対向電極を形成するキャパシタ対向
電極形成工程とを有することを特徴とする半導体記憶装
置の製造方法によっても達成される。このようにして半
導体記憶装置を製造することにより、メモリセル面積の
小さい半導体記憶装置を、ビット線−ドレイン拡散層間
の電気抵抗が増加せず、且つキャパシタ容量を減少する
ことなく形成することができる。
【0050】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記キャパシタ対向電極形成工程では、前記第
3の導電膜上に堆積した第3の絶縁膜と前記第3の導電
膜をパターニングし、前記キャパシタ対向電極と、前記
第2のスルーホール上に開口されたビット線コンタクト
ホールを形成し、前記キャパシタ対向電極形成工程の
後、第4の絶縁膜を堆積し、前記第4の絶縁膜を異方性
エッチングすることにより前記ビット線コンタクトホー
ルの内壁に第2のサイドウォール絶縁膜を形成すると同
時に、前記ビット線コンタクトホール底部の前記第2の
絶縁膜を除去する第2のサイドウォール絶縁膜形成工程
と、前記第3の絶縁膜上に形成され、前記ビット線コン
タクトホール内に露出した前記第1のコンタクト用導電
膜と接続されたビット線を形成するビット線形成工程と
を更に有することが望ましい。このように半導体記憶装
置を製造すれば、キャパシタ対向電極を形成するリソグ
ラフィー工程と、ビット線コンタクトホールを形成する
リソグラフィー工程とを一度に行うことができる。
【0051】また、半導体基板上に、第1の導電膜と第
1の絶縁膜を積層して堆積した後、前記第1の導電膜と
前記第1の絶縁膜をパターニングし、メモリセルトラン
ジスタを形成する第1の領域に、上面が前記第1の絶縁
膜で覆われた前記第1の導電膜からなる第1のゲート電
極を、周辺回路用トランジスタを形成する第2の領域
に、上面が前記第1の絶縁膜で覆われた前記第1の導電
膜からなる第2のゲート電極を形成するゲート電極形成
工程と、前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板
に不純物を導入し、前記第1の領域に前記メモリセルト
ランジスタのソース拡散層及びドレイン拡散層を形成
し、前記第2の領域に前記周辺回路用トランジスタのソ
ース拡散層及びドレイン拡散層を形成する拡散層形成工
程と、前記ゲート電極の側壁に第1のサイドウォール絶
縁膜を形成する第1のサイドウォール絶縁膜形成工程
と、前記メモリセルトランジスタの前記ソース拡散層上
に開口された第1のスルーホールと、前記メモリセルト
ランジスタの前記ドレイン拡散層上に開口された第2の
スルーホールとが形成された第1の層間絶縁膜を形成す
る第1の層間絶縁膜形成工程と、前記第1の層間絶縁膜
が形成された前記半導体基板上に第2の導電膜を堆積す
る第2の導電膜堆積工程と、前記第1のスルーホール
と、前記第2のスルーホールとの内部に前記第2の導電
膜を残存させるように前記第1の層間絶縁膜上の前記第
2の導電膜を除去し、前記第1のスルーホール内に形成
された前記第2の導電膜からなるキャパシタ蓄積電極
と、前記第2のスルーホール内に形成された第2の導電
膜からなる第1のコンタクト用導電膜を形成する導電膜
除去工程と、前記キャパシタ蓄積電極と、前記第1のコ
ンタクト用導電膜上に、キャパシタ誘電体膜となる第2
の絶縁膜と、キャパシタ対向電極となる第3の導電膜
と、第3の絶縁膜とを堆積した後、前記第3の絶縁膜と
前記第3の導電膜をパターニングし、前記キャパシタ対
向電極と、前記第2のスルーホール上に開口されたビッ
ト線コンタクトホールとを形成するビット線コンタクト
ホール形成工程と、前記ビット線コンタクトホールが形
成された前記第3の絶縁膜上に第4の絶縁膜を堆積した
後、前記第4の絶縁膜を異方性エッチングすることによ
り前記ビット線コンタクトホールの内壁に第2のサイド
ウォール絶縁膜を形成すると同時に、前記ビット線コン
タクトホール底部の前記第2の絶縁膜を除去する第2の
サイドウォール絶縁膜形成工程と、前記キャパシタ対向
電極上の前記第3の絶縁膜に開口された第3のスルーホ
ールと、前記周辺回路用トランジスタの前記ソース拡散
層、前記ドレイン拡散層、又は前記第2のゲート電極上
の前記第1の層間絶縁膜に開口された第4のスルーホー
ルとを形成する第2のスルーホール形成工程と、前記ビ
ット線コンタクトホール内に露出した前記第1のコンタ
クト用導電膜と接続されたビット線と、前記第3のスル
ーホールを介して前記キャパシタ対向電極と接続された
第1の配線層と、前記第4のスルーホールを介して前記
周辺回路用トランジスタと接続された第2の配線層とを
形成する配線層形成工程とを有することを特徴とする半
導体記憶装置の製造方法によっても達成される。このよ
うに半導体記憶装置を製造すれば、周辺回路の動作速度
を犠牲にすることなく上記の半導体記憶装置を構成する
ことができる。
【0052】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記第2のサイドウォール絶縁膜形成工程の後
に、前記ビット線コンタクトホール内に露出した前記コ
ンタクト用導電膜と接続されたビット線を形成するビッ
ト線形成工程と、前記ビット線が形成された前記半導体
基板上に第2の層間絶縁膜を形成する第2の層間絶縁膜
形成工程と、を更に有し、前記第2のスルーホール形成
工程では、前記第2の層間絶縁膜と前記第3の絶縁膜
に、前記キャパシタ対向電極に達する第3のスルーホー
ルを形成するとともに、前記第2の層間絶縁膜と前記第
1の層間絶縁膜に、前記周辺回路用トランジスタの前記
ソース拡散層、前記ドレイン拡散層、又は前記第2のゲ
ート電極に達する第4のスルーホールを形成し、前記配
線層形成工程では、前記第3のスルーホールを介して前
記キャパシタ対向電極と接続された第1の配線層と、前
記第4のスルーホールを介して前記周辺回路用トランジ
スタと接続された第2の配線層を形成することが望まし
い。このように半導体記憶装置を製造すれば、製造工程
数を増加せず、周辺回路の動作速度を犠牲にすることな
く上記の半導体記憶装置を構成することができる。
【0053】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記第2のスルーホール形成工程において、前
記ビット線と前記配線層とを接続する第5のスルーホー
ルを形成する場合には、前記ビット線コンタクトホール
形成工程において、前記ビット線と前記配線層とを接続
するコンタクトホールを形成する領域の前記第1の層間
絶縁膜上に、前記第3の導電膜と前記第3の絶縁膜との
積層膜よりなるエッチング保護パターンを形成すること
が望ましい。このように半導体記憶装置を製造すれば、
周辺回路領域に形成する深いスルーホールを開口する際
にも、ビット線直下の第1の層間絶縁膜がエッチングさ
れるのを防止できるので、ビット線と、半導体基板との
短絡を防止することができる。また、半導体基板上に、
第1の導電膜と第1の絶縁膜を積層して堆積した後、前
記第1の導電膜と前記第1の絶縁膜をパターニングし、
メモリセルトランジスタを形成する第1の領域に、上面
が前記第1の絶縁膜で覆われた前記第1の導電膜からな
る第1のゲート電極を、周辺回路用トランジスタを形成
する第2の領域に、上面が前記第1の絶縁膜で覆われた
前記第1の導電膜からなる第2のゲート電極を形成する
ゲート電極形成工程と、前記ゲート電極をマスクとして
前記半導体基板に不純物を導入し、前記第1の領域に前
記メモリセルトランジスタのソース拡散層及びドレイン
拡散層を形成し、前記第2の領域に前記周辺回路用トラ
ンジスタのソース拡散層及びドレイン拡散層を形成する
拡散層形成工程と、前記ゲート電極の側壁に第1のサイ
ドウォール絶縁膜を形成する第1のサイドウォール絶縁
膜形成工程と、前記メモリセルトランジスタの前記ソー
ス拡散層上に開口された第1のスルーホールと、前記メ
モリセルトランジスタの前記ドレイン拡散層上に開口さ
れた第2のスルーホールとが形成された第1の層間絶縁
膜を形成する第1の層間絶縁膜形成工程と、前記第1の
層間絶縁膜が形成された前記半導体基板上に第2の導電
膜を堆積する第2の導電膜堆積工程と、前記第1のスル
ーホールと、前記第2のスルーホールとの内部に前記第
2の導電膜を残存させるように前記第1の層間絶縁膜上
の前記第2の導電膜を除去し、前記第1のスルーホール
内に形成された前記第2の導電膜からなるキャパシタ蓄
積電極と、前記第2のスルーホール内に形成された第2
の導電膜からなる第1のコンタクト用導電膜を形成する
導電膜除去工程と、前記キャパシタ蓄積電極と、前記第
1のコンタクト用導電膜上に、キャパシタ誘電体膜とな
る第2の絶縁膜と、キャパシタ対向電極となる第3の導
電膜と、第3の絶縁膜とを堆積した後、前記第3の絶縁
膜と前記第3の導電膜をパターニングし、前記キャパシ
タ対向電極と、前記第2のスルーホール上に開口された
ビット線コンタクトホールとを形成し、前記周辺回路用
トランジスタの前記ソース拡散層、前記ドレイン拡散
層、又は前記第2のゲート電極上に開口する第3のスル
ーホールを前記第2の絶縁膜上まで開口するビット線コ
ンタクトホール形成工程と、前記ビット線コンタクトホ
ールを覆うフォトレジストを選択的に形成した後、前記
第3のスルーホール内の前記第2の絶縁膜と、前記第1
の層間絶縁膜とをエッチングし、前記周辺回路用トラン
ジスタの前記ソース拡散層、前記ドレイン拡散層、又は
前記第2のゲート電極上まで達する前記第3のスルーホ
ールを形成する第2のスルーホール形成工程とを有する
ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法によっても
達成される。このように半導体記憶装置を製造すれば、
周辺回路部にスルーホールを開口する際に、微細な位置
合わせをする必要がないので、リソグラフィー工程を簡
略化することができる。
【0054】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記ビット線コンタクトホール形成工程では、
前記キャパシタ蓄積電極と、前記第2の導電膜上に、キ
ャパシタ誘電体膜となる前記第2の絶縁膜と、キャパシ
タ対向電極となる前記第3の導電膜と、前記第3の絶縁
膜と、エッチングストッパーとして機能するマスク膜を
連続して堆積した後、前記マスク膜、前記第3の絶縁膜
と前記第3の導電膜をパターニングし、前記キャパシタ
対向電極と、前記第2のスルーホール上に開口されたビ
ット線コンタクトホールとを形成し、前記周辺回路用ト
ランジスタの前記ソース拡散層、前記ドレイン拡散層、
又は前記第2のゲート電極上に開口する前記第3のスル
ーホールを前記第2の絶縁膜上まで開口し、前記第2の
スルーホール形成工程では、前記ビット線コンタクトホ
ールを覆うフォトレジストを選択的に形成した後、前記
マスク膜と前記フォトレジストをエッチングマスクとし
て前記第3のスルーホール内の前記第2の絶縁膜と、前
記第1の層間絶縁膜とをエッチングし、前記周辺回路用
トランジスタの前記ソース拡散層、前記ドレイン拡散
層、又は前記第2のゲート電極上まで達する前記第3の
スルーホールを形成することが望ましい。このように半
導体記憶装置を製造すれば、リソグラフィー工程を簡略
化することができる。
【0055】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記マスク膜は、シリコン膜であることが望ま
しい。また、半導体基板上に、第1の導電膜と第1の絶
縁膜を積層して堆積した後、前記第1の導電膜と前記第
1の絶縁膜をパターニングし、メモリセルトランジスタ
を形成する第1の領域に、上面が前記第1の絶縁膜で覆
われた前記第1の導電膜からなる第1のゲート電極を、
周辺回路用トランジスタを形成する第2の領域に、上面
が前記第1の絶縁膜で覆われた前記第1の導電膜からな
る第2のゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板に不純物
を導入し、前記第1の領域に前記メモリセルトランジス
タのソース拡散層及びドレイン拡散層を形成し、前記第
2の領域に前記周辺回路用トランジスタのソース拡散層
及びドレイン拡散層を形成する拡散層形成工程と、前記
ゲート電極の側壁に第1のサイドウォール絶縁膜を形成
する第1のサイドウォール絶縁膜形成工程と、前記メモ
リセルトランジスタの前記ソース拡散層上に開口された
第1のスルーホールと、前記メモリセルトランジスタの
前記ドレイン拡散層上に開口された第2のスルーホール
と、前記周辺回路用トランジスタの前記ソース拡散層、
前記ドレイン拡散層又は前記第2のゲート電極上に開口
する第3のスルーホールとが形成された第1の層間絶縁
膜を形成する第1の層間絶縁膜形成工程と、前記第1の
層間絶縁膜が形成された前記半導体基板上に第2の導電
膜を堆積する第2の導電膜堆積工程と、前記第1のスル
ーホールと、前記第2のスルーホールと、前記第3のス
ルーホールの内部に前記第2の導電膜を残存させるよう
に前記第1の層間絶縁膜上の前記第2の導電膜を除去
し、前記第1のスルーホール内に形成された前記第2の
導電膜からなるキャパシタ蓄積電極と、前記第2のスル
ーホール内に形成された前記第2の導電膜からなる第1
のコンタクト用導電膜と、前記第3のスルーホール内に
形成された第2の導電膜からなる第2のコンタクト用導
電膜とを形成する導電膜除去工程と、前記キャパシタ蓄
積電極と、前記第1のコンタクト用導電膜と、前記第2
のコンタクト用導電膜とが形成された前記半導体基板上
に、キャパシタ誘電体膜となる第2の絶縁膜と、キャパ
シタ対向電極となる第3の導電膜と、第3の絶縁膜とを
堆積した後、前記第3の絶縁膜と前記第3の導電膜をパ
ターニングし、前記キャパシタ対向電極と、前記第2の
スルーホール上に開口されたビット線コンタクトホール
を形成するビット線コンタクトホール形成工程と、前記
ビット線コンタクトホールが形成された前記第3の絶縁
膜上に第4の絶縁膜を堆積した後、前記第4の絶縁膜を
異方性エッチングすることにより前記ビット線コンタク
トホールの内壁に第2のサイドウォール絶縁膜を形成す
ると同時に、前記ビット線コンタクトホール底部の前記
第2の絶縁膜を除去する第2のサイドウォール絶縁膜形
成工程と、前記ビット線コンタクトホール内に露出した
前記第1のコンタクト用導電膜と接続されたビット線
と、前記第3のスルーホール内に形成された前記第2の
コンタクト用導電膜に接続された配線層を形成する配線
層形成工程とを有することを特徴とする半導体記憶装置
の製造方法によっても達成される。このように半導体記
憶装置を製造すれば、製造工程数を増加することなく上
記の半導体記憶装置を構成することができる。
【0056】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記キャパシタ対向電極形成工程では、前記第
3の導電膜表面が平坦になるように、前記第3の導電膜
を前記第1のスルーホール又は前記第2のスルーホール
内に埋め込むことが望ましい。このように半導体記憶装
置を製造すれば、キャパシタ対向電極を形成するリソグ
ラフィー工程と、ビット線コンタクトホールを形成する
リソグラフィー工程とを一度に行うことができる。
【0057】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記第2の導電膜堆積工程の後に、第5の絶縁
膜を堆積して前記第5の絶縁膜を異方性エッチングする
ことにより、前記第2の導電膜が形成された前記第1の
スルーホール及び前記第2のスルーホールの内壁に第3
のサイドウォール絶縁膜を形成する第3のサイドウォー
ル絶縁膜形成工程と、前記第3のサイドウォール絶縁膜
が形成された前記第1のスルーホール及び前記第2のス
ルーホールを埋め込む第4の導電膜を堆積する第4の導
電膜堆積工程とを、前記導電膜除去工程の後に、前記第
3のサイドウォール絶縁膜を除去することにより前記第
1のスルーホール内に前記第4の導電膜よりなる第1の
柱状導電体を、前記第2のスルーホール内に前記第4の
導電膜よりなる第2の柱状導電体を形成する柱状導電体
形成工程とを更に有し、前記導電膜除去工程では、前記
第3のサイドウォール絶縁膜が表面に露出するまで、前
記第4の導電膜、前記第2の導電膜、前記第1の層間絶
縁膜を除去することが望ましい。このように半導体記憶
装置を製造すれば、第1のスルーホール内壁とは離間し
て形成された第1の柱状導電体を有するキャパシタ蓄積
電極と、第2のスルーホール内壁とは離間して形成され
た第2の柱状導電体を有する第1のコンタクト用導電膜
を形成することができるので、キャパシタ容量を大幅に
増加するとともに、ドレイン拡散層とビット線間の配線
抵抗を減少することができる。また、上記の半導体記憶
装置の製造方法では、第2の導電膜を除去する際にスル
ーホール内が埋め込まれているので、研磨剤等がスルー
ホール内に入り込むことが防止できる。これにより、研
磨剤等による歩留りの低下を防止することができる。
【0058】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記第1の層間絶縁膜形成工程では、前記第1
の層間絶縁膜を堆積後、前記スルーホール形成前に、前
記第1の層間絶縁膜の表面を研磨により平坦化すること
が望ましい。このように半導体記憶装置を製造すれば、
層間絶縁膜上のグローバル平坦性が改善されるので、ス
ルーホールを開口する際のフォーカス深度を浅くでき、
微細なパターニングを行うことが可能となる。
【0059】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記導電膜除去工程では、前記半導体基板表面
を研磨し、前記第1の層間絶縁膜上の前記第2の導電膜
を除去することが望ましい。このように半導体記憶装置
を製造すれば、スルーホールの形状の整合したキャパシ
タ蓄積電極、コンタクト用導電膜を容易に形成すること
ができる。
【0060】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記第1の層間絶縁膜形成工程では、エッチン
グ特性の異なる複数の絶縁材料を積層した積層膜により
前記第1の層間絶縁膜を形成し、前記絶縁材料を一層づ
つエッチングすることにより前記スルーホールを開口す
ることが望ましい。このように半導体記憶装置を製造す
れば、アスペクト比の大きいスルーホールを開口する際
にも容易に行うことができる。
【0061】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記第2の導電膜堆積工程の後に、前記第2の
導電膜上にフォトレジストを塗布し、前記第1のスルー
ホール、前記第2のスルーホール、又は前記第3のスル
ーホール内に埋め込むフォトレジスト塗布工程を、前記
導電膜除去工程の後に、前記第1のスルーホール、前記
第2のスルーホール、又は前記第3のスルーホール内に
埋め込まれた前記フォトレジストを剥離するフォトレジ
スト剥離工程を更に有し、前記導電膜除去工程では、前
記第1のスルーホール、前記第2のスルーホール、又は
前記第3のスルーホール内部に前記第2の導電膜及び前
記フォトレジストを残存させるように、前記第1の層間
絶縁膜上の前記第2の導電膜及び前記フォトレジストを
除去することが望ましい。このように半導体記憶装置を
製造すれば、第2の導電膜を研磨により除去する際に研
磨剤等がスルーホール内に入り込むことがないので、こ
れに起因する歩留り低下を防止することができる。
【0062】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記第2の導電膜堆積工程の後に、前記第1の
層間絶縁膜とはエッチング特性の異なる第6の絶縁膜を
堆積し、前記第1のスルーホール、前記第2のスルーホ
ール、又は前記第3のスルーホール内に埋め込む絶縁膜
堆積工程を、前記導電膜除去工程の後に、前記第1のス
ルーホール、前記第2のスルーホール、又は前記第3の
スルーホール内に埋め込まれた前記第6の絶縁膜を除去
する第6の絶縁膜除去工程を更に有し、前記導電膜除去
工程では、前記第1のスルーホール、前記第2のスルー
ホール、又は前記第3のスルーホール内部に前記第2の
導電膜及び前記第6の絶縁膜を残存させるように、前記
第1の層間絶縁膜上の前記第2の導電膜及び前記第6の
絶縁膜を除去することが望ましい。このように半導体記
憶装置を製造すれば、第2の導電膜を研磨により除去す
る際に研磨剤等がスルーホール内に入り込むことがない
ので、これに起因する歩留り低下を防止することができ
る。
【0063】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記第1の層間絶縁膜は、その表面に、前記第
6の絶縁膜とエッチング特性が異なる絶縁膜を有する積
層膜であることが望ましい。こうすることにより、研磨
の後に、スルーホール内に埋め込まれた絶縁膜のみを選
択的に除去することができる。また、上記の半導体記憶
装置の製造方法において、前記第2の導電膜堆積工程の
後に、前記第1の層間絶縁膜とエッチング特性がほぼ等
しい第6の絶縁膜を堆積し、前記第1のスルーホール、
前記第2のスルーホール、又は前記第3のスルーホール
内に埋め込む絶縁膜堆積工程を、前記導電膜除去工程の
後に、前記第1のスルーホール、前記第2のスルーホー
ル、又は前記第3のスルーホール内に埋め込まれた前記
第6の絶縁膜及び前記第1の層間絶縁膜を除去する絶縁
膜除去工程を更に有し、前記導電膜除去工程では、前記
第1のスルーホール、前記第2のスルーホール、又は前
記第3のスルーホール内部に前記第2の導電膜及び前記
第6の絶縁膜を残存させるように、前記第1の層間絶縁
膜上の前記第2の導電膜及び前記第6の絶縁膜を除去す
ることが望ましい。このように半導体記憶装置を製造す
れば、第2の導電膜を研磨により除去する際に研磨剤等
がスルーホール内に入り込むことがないので、これに起
因する歩留り低下を防止することができる。
【0064】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記第1の層間絶縁膜は、前記第6の絶縁膜と
はエッチング特性の異なる絶縁膜上に、前記第6の絶縁
膜とエッチング特性がほぼ等しい絶縁膜が堆積された積
層膜であり、前記絶縁膜除去工程では、前記第6の絶縁
膜及び前記第6の絶縁膜とエッチング特性がほぼ等しい
絶縁膜を除去することが望ましい。こうすることによ
り、絶縁膜除去工程において、第6の絶縁膜及び第6の
絶縁膜とエッチング特性がほぼ等しい絶縁膜を選択的に
除去することができる。
【0065】また、半導体基板上に、第1の導電膜と第
1の絶縁膜を積層して堆積した後、前記第1の導電膜と
前記第1の絶縁膜をパターニングし、メモリセルトラン
ジスタを形成する第1の領域に、上面が前記第1の絶縁
膜で覆われた前記第1の導電膜からなる第1のゲート電
極を、周辺回路用トランジスタを形成する第2の領域
に、上面が前記第1の絶縁膜で覆われた前記第1の導電
膜からなる第2のゲート電極を形成するゲート電極形成
工程と、前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板
に不純物を導入し、前記第1の領域に前記メモリセルト
ランジスタのソース拡散層及びドレイン拡散層を形成
し、前記第2の領域に前記周辺回路用トランジスタのソ
ース拡散層及びドレイン拡散層を形成する拡散層形成工
程と、前記ゲート電極の側壁に第1のサイドウォール絶
縁膜を形成する第1のサイドウォール絶縁膜形成工程
と、前記第1のサイドウォールが形成された前記半導体
基板上に第1の層間絶縁膜を堆積した後、前記第1の層
間絶縁膜の表面を平坦化する第1の層間絶縁膜形成工程
と、平坦化した前記第1の層間絶縁膜上に、前記第1の
層間絶縁膜とはエッチング特性が異なる第2の絶縁膜を
形成する第2の絶縁膜形成工程と、前記第1の層間絶縁
膜と前記第2の絶縁膜をパターニングし、前記ソース拡
散層上に開口された第1のスルーホールと、前記ドレイ
ン拡散層上に開口された第2のスルーホールと、前記周
辺回路用トランジスタの前記ソース拡散層、前記ドレイ
ン拡散層、又は前記第2のゲート電極上に開口する第3
のスルーホールとを形成するスルーホール形成工程と、
前記スルーホールが開口された前記半導体基板上に第2
の導電膜を堆積する第2の導電膜堆積工程と、前記第2
の導電膜の表面を、前記第2の絶縁膜が表面に露出する
まで研磨し、前記第1のスルーホールに埋め込まれた第
1の埋め込み導電体と、前記第2のスルーホールに埋め
込まれた第2の埋め込み導電体と、前記第3のスルーホ
ールに埋め込まれた第3の埋め込み導電体とを形成する
埋め込み導電体形成工程と、前記第1の埋め込み導電体
上に開口された第4のスルーホールと、前記第2の埋め
込み導電体上に開口された第5のスルーホールと、前記
第3の埋め込み導電体上に開口する第6のスルーホール
とが形成された、第2の層間絶縁膜を形成する第2の層
間絶縁膜形成工程と、前記第2の層間絶縁膜が形成され
た前記半導体基板上に第3の導電膜を堆積する第3の導
電膜堆積工程と、前記第4のスルーホールと、前記第5
のスルーホールと、前記第6のスルーホールの内部に前
記第2の導電膜を残存させるように前記第2の層間絶縁
膜上の前記第3の導電膜を除去し、前記第4のスルーホ
ール内に形成された前記第3の導電膜からなるキャパシ
タ蓄積電極と、前記第5のスルーホール内に形成された
前記第3の導電膜からなる第1のコンタクト用導電膜
と、前記第6のスルーホール内に形成された前記第3の
導電膜からなる第2のコンタクト用導電膜とを形成する
導電膜除去工程とを有することを特徴とする半導体記憶
装置の製造方法によっても達成される。このように半導
体記憶装置を製造すれば、素子の集積化が進み、スルー
ホールのアスペクト比が増大した場合にも、スルーホー
ル底部でのコンタクト特性を確保することができる。
【0066】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記導電膜除去工程では、前記半導体基板表面
を研磨し、前記第2の層間絶縁膜表面の前記第3の導電
膜を除去することが望ましい。このように半導体記憶装
置を製造すれば、層間絶縁膜を平坦化すると同時に埋め
込み導電体を形成することができる。また、上記の半導
体記憶装置の製造方法において、前記第1の絶縁膜及び
前記第1のサイドウォールは、前記スルーホールを形成
する際にエッチングストッパーとして機能し、前記スル
ーホールは、前記第1の絶縁膜及び前記第1のサイドウ
ォール絶縁膜に自己整合で形成することが望ましい。こ
のように半導体記憶装置を製造すれば、スルーホールの
底部に、ソース拡散層及びドレイン拡散層を容易に露出
することができる。
【0067】また、半導体基板上に、第1の導電膜を堆
積してパターニングし、前記第1の導電膜からなるゲー
ト電極を形成するゲート電極形成工程と、前記ゲート電
極をマスクとして前記半導体基板に不純物を導入し、ソ
ース拡散層及びドレイン拡散層を形成する拡散層形成工
程と、前記ソース拡散層上に開口された第1のスルーホ
ールと、前記ドレイン拡散層上に開口された第2のスル
ーホールが形成された層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜
形成工程と、前記第1のスルーホールより開口径が広
く、前記半導体基板上に達しない開口を、前記第1のス
ルーホールを囲うように前記層間絶縁膜に形成する開口
形成工程と、前記層間絶縁膜が形成された前記半導体基
板上に第2の導電膜を堆積する第2の導電膜堆積工程
と、前記第2のスルーホール及び前記開口の内部に前記
第2の導電膜を残存させるように前記層間絶縁膜上の前
記第2の導電膜を除去し、前記開口内に形成された前記
第2の導電膜からなるキャパシタ蓄積電極と、前記第2
のスルーホール内に形成された前記第2の導電膜からな
る第1のコンタクト用導電膜を形成する導電膜除去工程
と、前記キャパシタ蓄積電極と、前記第1のコンタクト
用導電膜とが形成された前記半導体基板上に、キャパシ
タ誘電体膜となる絶縁膜と、キャパシタ対向電極となる
第3の導電膜とを堆積した後、前記第3の導電膜をパタ
ーニングし、前記キャパシタ対向電極を形成するキャパ
シタ対向電極形成工程とを有することを特徴とする半導
体記憶装置の製造方法によっても達成される。このよう
に半導体記憶装置を製造すれば、ゲート電極とスルーホ
ールとの間隔を開けることができるので、製造工程で発
生するゴミ等の影響によりビット線とワード線が短絡す
ることを防止することができる。また、開口径の小さい
スルーホールの他に、キャパシタ誘電体膜を形成する開
口を設けるので、キャパシタ容量を低下することはな
い。
【0068】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記層間絶縁膜形成工程の後に、第4の導電膜
を堆積して前記第1のスルーホール及び前記第2のスル
ーホールを埋め込む第4の導電膜堆積工程を更に有し、
前記開口形成工程では、前記第1のスルーホール内に埋
め込まれた前記第4の導電膜よりなる柱状導電体が、前
記開口内に突出した状態で残留するように前記開口を形
成することが望ましい。このように半導体記憶装置を製
造すれば、開口を形成する際に第1のスルーホール内に
露出する半導体基板にダメージを与えることを防止する
ことができる。また、柱状導電体を覆ってキャパシタ蓄
積電極が形成されるので、キャパシタ容量を増加するこ
とができる。
【0069】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記層間絶縁膜形成工程において、前記第1の
スルーホール及び前記第2のスルーホールは同時に形成
することが望ましい。また、上記の半導体記憶装置の製
造方法において、前記層間絶縁膜形成工程では、前記層
間絶縁膜は、エッチング特性の異なる2層以上の絶縁膜
よりなる積層膜により形成し、前記開口形成工程では、
前記開口は、前記エッチング特性の異なる絶縁膜間の界
面まで開口することが望ましい。こうすることにより、
開口の深さを再現性よく制御できるので、キャパシタ容
量のばらつきを小さくすることができる。
【0070】また、半導体基板上に、第1の導電膜を堆
積してパターニングし、前記第1の導電膜からなるゲー
ト電極を形成するゲート電極形成工程と、前記ゲート電
極をマスクとして前記半導体基板に不純物を導入し、ソ
ース拡散層及びドレイン拡散層を形成する拡散層形成工
程と、前記ソース拡散層上に開口された第1のスルーホ
ールと、前記ドレイン拡散層上に開口された第2のスル
ーホールが形成された層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜
形成工程と、前記層間絶縁膜が形成された前記半導体基
板上に第2の導電膜を堆積する第2の導電膜堆積工程
と、前記第2の導電膜をパターニングし、前記第1のス
ルーホールを介して前記ドレイン拡散層に接続されたビ
ット線と、前記第2のスルーホールに埋め込まれた埋め
込み導電体とを形成する第2の導電膜パターニング工程
と、前記層間絶縁膜上に、前記埋め込み導電体を介して
前記ソース拡散層に接続されたキャパシタ蓄積電極と、
前記キャパシタ蓄積電極を覆うキャパシタ誘電体膜と、
前記キャパシタ誘電体膜を覆うキャパシタ対向電極とを
有するキャパシタを形成するキャパシタ形成工程とを有
することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法によっ
ても達成される。このように半導体記憶装置を製造すれ
ば、キャパシタ蓄積電極を、ビット線コンタクト用の第
1のスルーホールと同時に形成された第2のスルーホー
ル内にビット線形成と同時に埋め込まれた埋め込み導電
体を介してソース拡散層に接続することができる。従っ
て、新たな工程を追加することなく、キャパシタ蓄積電
極コンタクト用のスルーホールを形成するためのエッチ
ング時間を減少することができるので、このエッチング
の際にビット線上の絶縁膜がエッチングされてビット線
が露出することを防止できる。
【0071】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記第2の導電膜堆積工程の後に、前記第2の
導電膜上に第1の絶縁膜を堆積する第1の絶縁膜堆積工
程を、前記第2の導電膜パターニング工程の後に、前記
ビット線側壁にサイドウォール絶縁膜を形成するサイド
ウォール絶縁膜形成工程を、更に有し、前記第2の導電
膜パターニング工程では、前記第1の絶縁膜と前記第2
の導電膜を同一パターンに加工することが望ましい。こ
のように半導体記憶装置を製造すれば、これと同時に埋
め込み導電体が表面に露出するので、従来のようにキャ
パシタ蓄積電極コンタクト用のスルーホールをマスク工
程を用いて形成する必要がない。即ち、マスク工程を1
工程削減することができる。
【0072】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記第2の導電膜パターニング工程の後に、前
記埋め込み導電体上に開口が形成された第2の絶縁膜を
形成する第2の絶縁膜形成工程を更に有し、前記キャパ
シタ形成工程では、前記キャパシタ蓄積電極を、前記開
口の側壁及び底部に選択的に形成することが望ましい。
こうすることによりメモリセル領域と周辺回路領域との
高低差が小さくなるので、上層に形成する配線層の配線
ルールを厳しく設計することができる。
【0073】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記層間絶縁膜形成工程は、前記半導体基板上
に、層間絶縁膜を堆積する層間絶縁膜形成工程と、前記
層間絶縁膜上に、前記第1のスルーホール及び前記第2
のスルーホールを形成すべき領域に開口が形成され、前
記層間絶縁膜とはエッチング特性が異なるエッチングス
トッパ膜を形成するエッチングストッパ膜形成工程と、
前記エッチングストッパ膜の側壁部に、前記層間絶縁膜
とはエッチング特性の異なるサイドウォールを形成する
サイドウォール形成工程と、前記エッチングストッパ膜
と前記サイドウォールをマスクとして、前記第2層間絶
縁膜をエッチングし、前記第1のスルーホールと、前記
第2のスルーホールが形成された前記層間絶縁膜を形成
するスルーホール開口工程とを有することが望ましい。
このように半導体記憶装置を製造すれば、露光装置の解
像限界以下の開口径を有するスルーホールを開口するこ
とができる。
【0074】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記層間絶縁膜形成工程では、前記半導体基板
上に前記層間絶縁膜を堆積した後、電子線描画法を用い
てパターニングされたフォトレジストをマスクとして前
記層間絶縁膜をエッチングし、前記第1のスルーホール
及び前記第2のスルーホールを開口することが望まし
い。このように半導体記憶装置を製造すれば、通常の露
光装置の解像限界以下の開口径を有する第1のスルーホ
ール及び第2のスルーホールを開口することができる。
【0075】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態による半導体記憶装置及びその製造方法を、図1
乃至図7を用いて説明する。図1は本実施形態による半
導体記憶装置の構造を示す平面図であり、図2は図1の
半導体記憶装置のA−A´部の断面を示す概略図、図3
乃至図6は本実施形態による半導体記憶装置の製造方法
を説明する工程断面図、図7は本実施形態の変形例によ
る半導体記憶装置の概略断面図である。
【0076】始めに、本実施形態による半導体記憶装置
の構造を図1及び図2を用いて説明する。シリコン基板
10には、素子分離膜12により画定された素子領域1
4、15が形成されている。素子領域14には、ソース
拡散層24とドレイン拡散層26が独立に形成されてい
る。ソース拡散層24とドレイン拡散層26間の半導体
基板10上には、ゲート酸化膜16を介してゲート電極
20が形成されている。こうして、ゲート電極20、ソ
ース拡散層24、ドレイン拡散層26からなるメモリセ
ルトランジスタが構成されている。
【0077】なお、ゲート電極20は、素子領域14と
直行する方向に配されており、他の複数のメモリセルに
おけるメモリセルトランジスタのゲート電極としても機
能するワード線を構成している。メモリセルトランジス
タが形成された半導体基板10上には、ドレイン拡散層
26上に開口されたスルーホール38と、ソース拡散層
24上に開口されたスルーホール40とが形成された層
間絶縁膜36が形成されている。なお、ゲート電極20
には、ゲート電極20を囲うように自己整合で形成され
た絶縁膜42が形成されており、スルーホール38、4
0は、その絶縁膜42に自己整合で形成されている。
【0078】スルーホール40の内壁及びソース拡散層
24上には、多結晶シリコンからなるキャパシタ蓄積電
極46が形成されており、スルーホール40の底部にお
いてソース拡散層24と接続されている。キャパシタ蓄
積電極46の内面及び上面にはキャパシタ誘電体膜48
が形成されている。キャパシタ蓄積電極46及びキャパ
シタ誘電体膜48が形成されたスルーホール40内と、
層間絶縁膜36上とにはキャパシタ対向電極54が形成
されている。こうして、キャパシタ蓄積電極46、キャ
パシタ誘電体48、キャパシタ対向電極54からなるキ
ャパシタが構成されている。
【0079】スルーホール38内壁には、多結晶シリコ
ンからなるコンタクト用導電膜44が形成されており、
キャパシタ対向電極54上に形成された層間絶縁膜53
を介してワード線と直交する方向に配されたビット線6
2と接続されている。さらに、ビット線62上部には層
間絶縁膜64を介して配線層70が形成されており、1
トランジスタ、1キャパシタからなるDRAMが構成さ
れている。
【0080】一方、メモリセル領域と隣接する周辺回路
領域の素子領域15には、ソース拡散層(図示せず)と
ドレイン拡散層34が独立に形成されている。ソース拡
散層とドレイン拡散層34間の半導体基板10上には、
ゲート酸化膜16を介してゲート電極22が形成されて
いる。こうして、ゲート電極22、ソース拡散層、ドレ
イン拡散層34からなる周辺回路用トランジスタが構成
されている。
【0081】ドレイン拡散層34上の層間絶縁膜36に
はスルーホール60が形成されており、スルーホール6
0内に埋め込まれた配線層68を介して、層間絶縁膜6
4上に形成された配線層70と接続されている。次に、
本実施形態による半導体記憶装置の製造方法を説明す
る。まず、P型シリコン基板10の主表面上に、例えば
通常のLOCOS法により膜厚約300nmの素子分離
膜12を形成し、素子領域14、15を画定する。次い
で、熱酸化法により、素子領域14、15に膜厚約10
nmのゲート酸化膜16を形成する(図3(a))。
【0082】続いて、化学気相成長(CVD:Chemical
Vapor Deposition)法により、膜厚約150nmの燐
(P)を高濃度に含んだ多結晶シリコン膜と、膜厚約2
00nmのシリコン窒化膜を連続して成膜した後、通常
のリソグラフィー技術とエッチング技術を用いてシリコ
ン窒化膜と多結晶シリコン膜を同時にパターニングす
る。こうして、上面がシリコン窒化膜18で覆われたゲ
ート電極20、22を形成する。
【0083】その後、シリコン窒化膜18とゲート電極
20、22をマスクとして、例えばPイオンを加速エネ
ルギー40keV、注入量2×1013cm-2の条件でイ
オン注入し、メモリセルトランジスタのソース拡散層2
4、ドレイン拡散層26、周辺回路用トランジスタの低
濃度拡散層28を形成する。なお、低濃度拡散層28
は、LDD(Lightly Doped Drain)構造のn-層となる
(図3(b))。
【0084】次いで、CVD法により膜厚約100nm
のシリコン窒化膜を成膜した後、CHF3/H2ガスを用
いた異方性エッチングを行い、パターニングされたシリ
コン窒化膜18とゲート電極20、22の側壁にシリコ
ン窒化膜からなるサイドウォール窒化膜30を自己整合
で形成する。これにより、ゲート電極20、22の側壁
及び上面は、シリコン窒化膜18、サイドウォール窒化
膜30により覆われる。なお、以下では、説明の便宜
上、ゲート電極20、22を覆うシリコン窒化膜18及
びサイドウォール窒化膜30を、一括して絶縁膜42と
呼ぶ。
【0085】続いて、通常のリソグラフィー技術を用
い、周辺回路のN型トランジスタ領域に、例えば砒素
(As)イオンを加速エネルギー40keV、注入量4
×1015cm-2の条件で選択的にイオン注入し、周辺回
路のN形トランジスタのソース拡散層、ドレイン拡散層
34を形成する。これにより、LDD構造からなる周辺
回路用トランジスタを形成する(図3(c))。
【0086】その後、CVD法によりシリコン酸化膜を
約2μm堆積し、化学的機械的研磨(CMP:Chemical
Mechanical Polishing)法によりその表面を研磨して
平坦化する。ここで、CMP法により研磨する量は、ゲ
ート電極20、22と素子分離膜12による段差を除去
できれば十分であり、本実施形態では500nmとし
た。
【0087】なお、シリコン酸化膜の代わりにシリコン
酸化膜とBPSG膜の積層膜を堆積し、BPSG膜をリ
フローすることにより表面を平坦化しても良いが、グロ
ーバルな平坦性を考慮するとCMP法による平坦化が望
ましい。次いで、通常のリソグラフィー工程によりフォ
トレジストのパターニングを行った後、C26等のエッ
チングガスを用いてシリコン酸化膜をエッチングする。
その後、フォトレジストを除去し、メモリセルトランジ
スタのドレイン拡散層26上に開口されたスルーホール
38と、メモリセルトランジスタのソース拡散層24上
に開口されたスルーホール40が形成された層間絶縁膜
36を形成する(図3(d))。
【0088】なお、このエッチングの際には、シリコン
酸化膜とシリコン窒化膜とのエッチング選択性を十分確
保できるようにし、層間絶縁膜36のエッチングを、絶
縁膜42でストップできるようにする。このようにして
形成したスルーホール38、40の底面部には、それぞ
れ、ドレイン拡散層26、ソース拡散層24が露出する
が、これらドレイン拡散層26と、ソース拡散層24と
が露出する領域は絶縁膜42に対して自己整合で形成さ
れるので、スルーホール38、40をパターニングする
際にはゲート電極20に対する合わせ余裕を考慮する必
要がない。従って、合わせ余裕分だけメモリセル面積を
小さくすることができる。
【0089】また、スルーホール40の深さは、セル容
量を決定する重要なパラメータであるが、本実施形態で
は、スルーホール40の深さは約1.5μmであるの
で、例えばスルーホール40の開口部の大きさを0.3
×0.6μmとすれば、スルーホール40の底面積と側
壁面積の和は[0.3×0.6+1.5×(0.3+
0.6)×2]μm2、即ち、約2.88μm2確保する
ことができる。従って、キャパシタ誘電体の膜厚を、酸
化膜換算で4.5nm形成すれば、約22fFの容量を
もつ十分なキャパシタを形成することができる。
【0090】続いて、Pを高濃度に含んだ多結晶シリコ
ン膜をCVD法により膜厚約50nm成膜した後、層間
絶縁膜36上の多結晶シリコン膜をCMP法により完全
に除去する。これにより、スルーホール38内にコンタ
クト用導電膜44を、スルーホール40内にはキャパシ
タ蓄積電極46を、ともに自己整合で形成する(図4
(a))。
【0091】なお、層間絶縁膜36の堆積直後にはCM
P法による平坦化を行わず、コンタクト用導電膜44、
キャパシタ蓄積電極46を自己整合で形成すると同時に
一括して平坦化してもよい。このようにすれば、CMP
法による研磨工程を一工程削減することが可能である。
また、キャパシタ蓄積電極46及びコンタクト用導電膜
44を、表面凹凸を有する多結晶シリコン膜により形成
してもよい(例えば、H.Watanabe, Ext. Abstract of 2
2nd SSDM, p869 (1990))。この様にすれば、キャパシ
タ蓄積電極46の表面積は、通常の方法により形成した
場合の約2倍程度に増加するので、スルーホール40の
深さを約半分の0.8μm程度にまで浅くしても、同様
のキャパシタ容量を確保することができる。
【0092】その後、CVD法により、膜厚約5nmの
シリコン窒化膜を成膜した後、800℃ウェット雰囲気
中でシリコン窒化膜の表面を酸化し、酸化膜換算で膜厚
約4.5nmのキャパシタ誘電体膜48を形成する。次
いで、CVD法により、膜厚約150nmのPを高濃度
に含んだ多結晶シリコン膜50と、膜厚約200nmの
BPSG膜52を連続して成膜した後、リフローまたは
CMP法により、BPSG膜52の表面を平坦化する。
この際スルーホール38内は多結晶シリコン膜50によ
り完全に埋め込まれる(図4(b))。
【0093】続いて、通常のリソグラフィー工程及びエ
ッチング工程により、BPSG膜52と多結晶シリコン
膜50を同時にパターニングし、キャパシタ対向電極5
4を形成する。その後、CVD法により膜厚約100n
mのシリコン酸化膜を堆積した後、全面を異方性エッチ
ングしてキャパシタ対向電極46の側壁にサイドウォー
ル酸化膜56を形成すると同時に、スルーホール38上
のキャパシタ誘電体膜48を除去する。
【0094】これにより、キャパシタ対向電極54はサ
イドウォール酸化膜56と、BPSG膜とからなる層間
絶縁膜53により覆われるので、スルーホール38上に
形成した開口部はビット線コンタクトホール58として
用いることができる。即ち、サイドウォール酸化膜56
を形成すると同時に、ビット線コンタクトホール58を
自己整合で形成することができる(図5(a))次い
で、通常のリソグラフィー工程及びエッチング工程によ
り、キャパシタ対向電極54のコンタクトホール59
と、周辺回路用トランジスタ等のスルーホール60とを
開口する(図5(b))。
【0095】続いて、コリメータを用いたスパッタ法に
より膜厚約50nmのチタン(Ti)膜、CVD法によ
り膜厚約50nmのTiN膜、膜厚約200nmのタン
グステン(W)膜を連続して成膜する。その後、通常の
リソグラフィー工程及びエッチング工程により、W膜/
TiN膜/Ti膜からなる積層膜をパターニングし、ビ
ット線62と配線層68を形成する。
【0096】次いで、CVD法により膜厚約1μmのシ
リコン酸化膜からなる層間絶縁膜64を堆積し、必要に
応じてCMP法等により表面の平坦化を行った後、ビア
ホール66を開口する。続いて、CVD法によりW膜を
堆積した後にパターニングし、配線層70を形成する。
なお、配線層70には、スパッタ法により堆積したアル
ミ(Al)膜を用いてもよい。
【0097】このようにして、1トランジスタ、1キャ
パシタからなるDRAMを形成することができる(図
6)。このように、本実施形態によれば、精密なパター
ン形成を必要とするリソグラフィー工程は、素子分離領
域画定、ゲート電極、キャパシタ蓄積電極用スルーホー
ル及びビット線コンタクト用スルーホール開口、対向電
極、周辺回路のスルーホール開口、ビット線、ビアホー
ル、配線層の計8工程である。従って、図60に示す従
来例と比較すると、リソグラフィー工程を1工程削減す
ることができる。
【0098】一方、図59に示す従来例と比較した場合
には、リソグラフィー工程数は同じであるが、本実施形
態ではキャパシタ蓄積電極用スルーホール及びビット線
コンタクト用スルーホールをゲート電極に対して自己整
合で形成したので、合わせ余裕を小さくすることができ
る。また、ビット線コンタクト用スルーホール及びキャ
パシタ蓄積電極用スルーホールは、ゲート電極の周囲に
自己整合で形成された絶縁膜に自己整合で形成されてい
るため、ビット線コンタクト用スルーホール及びキャパ
シタ蓄積電極用スルーホールを形成する際の合わせ余裕
は必要なく、その分メモリセル面積を小さくすることが
できる。
【0099】また、キャパシタ蓄積電極とビット線のコ
ンタクト用導電膜は同時に形成するが、周辺回路のスル
ーホール内に埋め込む配線層と、コンタクト用導電膜は
別々に形成するので、周辺回路のスルーホールを完全に
埋め込むために、キャパシタ蓄積電極の容量を犠牲にす
ることはない。なお、上記実施形態における周辺回路部
では、スルーホール60内に埋め込まれた配線層68を
介して、ビアホール66に埋め込まれた配線層70を形
成するので、周辺回路のスルーホール60を形成するた
めのリソグラフィー工程が別途必要であったが、図7に
示す構造とすることにより、このリソグラフィー工程を
削減することができる。
【0100】この場合、キャパシタ対向電極54用のコ
ンタクトホール59と、周辺回路用のスルーホール60
を、層間絶縁膜64を形成した後に開口し、配線層70
がキャパシタ対向電極54と、周辺回路用トランジスタ
のソース/ドレイン拡散層34とに直接コンタクトする
ように構成すればよい。 [第2実施形態]次に、本発明の第2実施形態による半
導体記憶装置及びその製造方法を、図8乃至図14を用
いて説明する。なお、図3乃至図6に示す第1実施形態
の半導体記憶装置の製造方法と同一の構成要素には同一
の符号を付して説明を省略又は簡略にする。
【0101】図8は本実施形態による半導体記憶装置の
構造を示す平面図、図9は図8の半導体記憶装置のA−
A´部の断面を示す概略図、図10乃至図13は本実施
形態による半導体記憶装置の製造方法を説明する工程断
面図、図14は本実施形態の変形例による半導体記憶装
置の製造方法を説明する工程断面図である。図7に示す
第1実施形態の変形例による半導体記憶装置では、周辺
回路のスルーホール60を配線層70により埋め込むこ
とにより工程簡略化を行った。しかし、この場合、スル
ーホール60の深さが3μm程度にまで達することがあ
るため、スルーホールを完全に埋め込むことが困難な場
合がある。
【0102】本実施形態では、この点を考慮した上で製
造工程を簡略化できる半導体記憶装置の構造及びその製
造方法を提供する。始めに、本実施形態による半導体記
憶装置の構造を説明する。シリコン基板10には、素子
分離膜12により画定された素子領域14、15が形成
されている。素子領域14には、ソース拡散層24とド
レイン拡散層26が独立に形成されている。ソース拡散
層24とドレイン拡散層26間の半導体基板10上に
は、ゲート酸化膜16を介してゲート電極20が形成さ
れている。こうして、ゲート電極20、ソース拡散層2
4、ドレイン拡散層26からなるメモリセルトランジス
タが構成されている。
【0103】メモリセルトランジスタが形成された半導
体基板10上には、ドレイン拡散層26上に開口された
スルーホール38と、ソース拡散層24上に開口された
スルーホール40とが形成された層間絶縁膜36が形成
されている。なお、ゲート電極20には、ゲート電極2
0を囲うように自己整合で形成された絶縁膜42が形成
されており、スルーホール38、スルーホール40は、
その絶縁膜42に自己整合で形成されている。
【0104】スルーホール40の内壁及びソース拡散層
24上には、多結晶シリコンからなるキャパシタ蓄積電
極46が形成されており、スルーホール40の底部にお
いてソース拡散層24と接続されている。キャパシタ蓄
積電極46の内面及び上面にはキャパシタ誘電体膜48
が形成されている。キャパシタ蓄積電極46及びキャパ
シタ誘電体膜48が形成されたスルーホール40内と、
層間絶縁膜36上とにはキャパシタ対向電極54が形成
されている。こうして、キャパシタ蓄積電極46、キャ
パシタ誘電体48、キャパシタ対向電極54からなるキ
ャパシタが構成されている。
【0105】スルーホール38内壁には、多結晶シリコ
ンからなるコンタクト用導電膜44が形成されており、
キャパシタ対向電極54上に形成された層間絶縁膜53
を介してワード線と直行する方向に配されたビット線6
2と接続されている。さらに、ビット線62上部には層
間絶縁膜64を介して配線層70が形成されており、1
トランジスタ、1キャパシタからなるDRAMが構成さ
れている。
【0106】一方、メモリセル領域と隣接する周辺回路
領域の素子領域15には、ソース拡散層(図示せず)、
ドレイン拡散層34が独立に形成されている。ソース拡
散層、ドレイン拡散層34間の半導体基板10上には、
ゲート酸化膜16を介してゲート電極22が形成されて
いる。こうして、ゲート電極22、ソース拡散層32、
ドレイン拡散層34からなる周辺回路用トランジスタが
構成されている。
【0107】ドレイン拡散層34上の層間絶縁膜36に
はスルーホール60が形成されており、スルーホール6
0内に埋め込まれた配線層68を介して、層間絶縁膜6
4上に形成された配線層70と接続されている。なお、
本実施形態による半導体記憶装置が第1実施形態による
半導体記憶装置と異なる点は、キャパシタ対向電極54
を構成する多結晶シリコン膜50と、その上層の層間絶
縁膜53とが周辺回路領域にまで延在していることにあ
る。
【0108】キャパシタ対向電極54及び層間絶縁膜5
3をこのように構成する利点は、主として製造工程の簡
略化できることにある。以下に、本実施形態による半導
体記憶装置の製造方法を示すとともに詳細に説明する。
まず、P型シリコン基板10の主表面上に、例えば通常
のLOCOS法により膜厚約300nmの素子分離膜1
2を形成し、素子領域14、15を画定する。次いで、
熱酸化法により、素子領域14、15に膜厚約10nm
のゲート酸化膜16を形成する(図10(a))。
【0109】続いて、CVD法により、Pを高濃度に含
んだ多結晶シリコン膜を膜厚約150nm、シリコン窒
化膜を膜厚約200nm、連続して成膜した後、通常の
リソグラフィー技術とエッチング技術を用いてシリコン
窒化膜と多結晶シリコン膜を同時にパターニングする。
こうして、上面がシリコン窒化膜18で覆われたゲート
電極20、22を形成する。
【0110】その後、シリコン窒化膜18とゲート電極
20、22をマスクとして、例えばPイオンを加速エネ
ルギー40keV、注入量2×1013cm-2の条件でイ
オン注入し、メモリセルトランジスタのソース拡散層2
4、ドレイン拡散層26、周辺回路用トランジスタの低
濃度拡散層28を形成する(図10(b))。次いで、
CVD法により膜厚約100nmのシリコン窒化膜を成
膜した後、CHF3/H2ガスを用いた異方性エッチング
を行い、パターニングされたシリコン窒化膜18とゲー
ト電極20、22の側壁にシリコン窒化膜からなるサイ
ドウォール窒化膜30を自己整合で形成する。これによ
り、ゲート電極20、22の側壁及び上面は、シリコン
窒化膜18、サイドウォール窒化膜30により覆われ
る。 続いて、通常のリソグラフィー技術を用い、周辺
回路のN型トランジスタ領域に、例えばAsイオンを加
速エネルギー40keV、注入量4×1015cm-2の条
件で選択的にイオン注入し、周辺回路のN形トランジス
タのソース拡散層、ドレイン拡散層34を形成する。こ
れにより、LDD構造からなる周辺回路用トランジスタ
を形成する(図10(c))。
【0111】その後、CVD法によりシリコン酸化膜を
約2μm堆積し、CMP法によりその表面を研磨して平
坦化する。ここで、CMP法により研磨する量は、ゲー
ト電極20、22と素子分離膜12による段差を除去で
きれば十分であり、本実施形態では500nmとした。
次いで、通常のリソグラフィー工程によりフォトレジス
トのパターニングを行った後、C26等のエッチングガ
スを用いてシリコン酸化膜をエッチングする。その後、
フォトレジストを除去し、メモリセルトランジスタのド
レイン拡散層26上に開口されたスルーホール38と、
メモリセルトランジスタのソース拡散層24上に開口さ
れたスルーホール40が形成された層間絶縁膜36を形
成する(図10(d))。
【0112】続いて、Pを高濃度に含んだ多結晶シリコ
ン膜をCVD法により膜厚約50nm成膜した後、層間
絶縁膜36上の多結晶シリコン膜をCMP法により完全
に除去する。これにより、スルーホール38内にコンタ
クト用導電膜44を、スルーホール40内にはキャパシ
タ蓄積電極46を、ともに自己整合で形成する(図11
(a))。
【0113】その後、CVD法により、膜厚約5nmの
シリコン窒化膜を成膜した後、800℃ウェット雰囲気
中でシリコン窒化膜の表面を酸化し、酸化膜換算で膜厚
約4.5nmのキャパシタ誘電体膜48を形成する。次
いで、CVD法により、膜厚約150nmのPを高濃度
に含んだ多結晶シリコン膜50と、膜厚約200nmの
BPSG膜52を連続して成膜した後、リフローまたは
CMP法により、BPSG膜52の表面を平坦化する。
この際スルーホール38内は多結晶シリコン膜50によ
り完全に埋め込まれる(図11(b))。
【0114】続いて、通常のリソグラフィー工程によ
り、ポジ型のフォトレジストを用いてフォトレジスト7
2のパターニングを行った後、BPSG膜52と多結晶
シリコン膜50を連続してエッチングし、キャパシタ対
向電極54を形成する。この際、周辺回路領域の多結晶
シリコン膜50とBPSG膜52は、周辺回路用のスル
ーホール60の形成領域のみキャパシタ誘電体膜48上
まで開口し、他の領域は除去しない(図12(a))。
【0115】その後、フォトレジスト72を除去せず
に、ネガ型のフォトレジストを用いたレジストパターニ
ングを行い、メモリセル領域を覆うフォトレジスト74
を形成する。フォトレジスト74のパターニングでは、
メモリセル領域が覆われればよいので、微細な合わせ精
度は必要とせず、リソグラフィー工程を著しく簡略化す
ることができる。
【0116】なお、ネガ型のフォトレジストを用いてフ
ォトレジスト74を形成したのは、フォトレジスト74
を現像する際に、下地のフォトレジスト72が同時の剥
がれる等の不都合を防止するためである。従って、フォ
トレジスト72をパターニングした直後にUVキュア等
を行ってフォトレジスト72を硬化したうえで、ポジ型
のレジストを用いてパターニングを行ってもよい。
【0117】続いて、フォトレジスト72、74をマス
クとしてエッチングを行い、周辺回路用のスルーホール
60を完全に開口する(図12(b))。フォトレジス
ト72、74を除去した後、CVD法により膜厚約10
0nmのシリコン酸化膜を堆積し、全面を異方性エッチ
ングする。これにより、キャパシタ対向電極46の側壁
にサイドウォール酸化膜56を形成し、スルーホール6
0の内壁にはサイドウォール酸化膜76を形成する。同
時に、スルーホール38上のキャパシタ誘電体膜48を
除去する。
【0118】これにより、キャパシタ対向電極54はサ
イドウォール酸化膜56とBPSG膜からなる層間絶縁
膜53により覆われるので、スルーホール38上に形成
した開口部はビット線コンタクトホール58として用い
ることができる。即ち、サイドウォール酸化膜56を形
成すると同時に、ビット線コンタクトホール58を自己
整合で形成することができる(図13(a)) 続いて、コリメータを用いたスパッタ法により膜厚約5
0nmのTi膜、CVD法により膜厚約50nmのTi
N膜、膜厚約200nmのW膜を連続して成膜する。そ
の後、通常のリソグラフィー工程及びエッチング工程に
より、W膜/TiN膜/Ti膜からなる積層膜をパター
ニングし、ビット線62及び配線層68を形成する。
【0119】次いで、CVD法により膜厚約1μmのシ
リコン酸化膜からなる層間絶縁膜64を堆積し、必要に
応じてCMP法等により表面の平坦化を行った後、ビア
ホール66を開口する。続いて、CVD法によりW膜を
堆積した後にパターニングし、配線層70を形成する。
【0120】このようにして、1トランジスタ、1キャ
パシタからなるDRAMを形成することができる(図1
3(b))。このように、本実施形態によれば、半導体
記憶装置を製造する際に、精密なパターン形成を必要と
するリソグラフィー工程は、素子分離領域画定、ゲート
電極、キャパシタ蓄積電極用スルーホール及びビット線
コンタクト用スルーホール開口、対向電極、ビット線、
ビアホール、配線層の計7工程である。また、本実施形
態により簡略化できるリソグラフィー工程は周辺回路の
スルーホール開口工程である。従って、図60に示す従
来例と比較すると、リソグラフィー工程を1工程削減、
1工程簡略化することができる。
【0121】一方、図59に示す従来例と比較した場合
には、第1実施形態と同様に、キャパシタ蓄積電極用ス
ルーホール及びビット線コンタクト用スルーホールのゲ
ート電極に対する合わせ余裕を小さくすることができ
る。なお、上記実施形態では、周辺回路領域のスルーホ
ールを開口する際に、フォトレジスト72を形成してキ
ャパシタ誘電体膜48まで開口した後、フォトレジスト
72を除去せずにフォトレジスト74を形成し、スルー
ホール60を完全に開口することにより行ったが、以下
に示す製造方法によりスルーホール60を開口しても良
い。
【0122】まず、図11(b)に示すようにBPSG
膜を堆積した後、CVD法により膜厚約100nmの多
結晶シリコン膜78を堆積する。次いで、通常のリソグ
ラフィー工程によりフォトレジスト72のパターニング
を行った後、多結晶シリコン膜78、BPSG膜52、
多結晶シリコン膜50を連続してエッチングし、キャパ
シタ対向電極54を形成する。この際、周辺回路領域の
多結晶シリコン膜50とBPSG膜52は除去せずに、
周辺回路用のスルーホール60の形成領域のみ、キャパ
シタ誘電体膜48まで開口する(図14(a))。
【0123】フォトレジスト72を除去した後、再度通
常のリソグラフィー工程によりフォトレジスト74のパ
ターニングを行い、メモリセル領域をフォトレジスト7
4で覆う。続いて、フォトレジスト74をマスクとして
キャパシタ誘電体膜48と層間絶縁膜36をエッチング
し、スルーホール60を完全に開口する。このとき、層
間絶縁膜53上には多結晶シリコン膜78を形成してい
るので、スルーホール60をエッチングする際には層間
絶縁膜53がエッチングされることはない。従って、フ
ォトレジスト74のパターニングには微細な合わせ精度
は必要なく、ソグラフィー工程を簡略化することができ
る(図14(b))。
【0124】なお、スルーホールを開口した後にも多結
晶シリコン膜78が残存するが、上層に形成するビット
線62と同時にパターニングすれば何等不都合はない。 [第3実施形態]本発明の第3実施形態による半導体記
憶装置及びその製造方法を、図15乃至図18を用いて
説明する。なお、図1乃至図14に示す第1及び第2実
施形態による半導体記憶装置及びその製造方法と同一の
構成要素には同一の符号を付して説明を省略又は簡略に
する。
【0125】図15は本実施形態による半導体記憶装置
の概略断面図、図16乃至図18は本実施形態による半
導体記憶装置の製造方法を説明する工程断面図である。
本実施形態では、ビット線コンタクト部と周辺回路領域
のコンタクト部に同一の構造を用いることにより、第1
実施形態及び第2実施形態による半導体記憶装置の製造
方法を更に簡略化できる半導体記憶装置及びその製造方
法を提供する。
【0126】始めに、本実施形態による半導体記憶装置
の構造を説明する。シリコン基板10には、素子分離膜
12により画定された素子領域14、15が形成されて
いる。素子領域14には、ソース拡散層24とドレイン
拡散層26が独立に形成されている。ソース拡散層24
とドレイン拡散層26間の半導体基板10上には、ゲー
ト酸化膜16を介してゲート電極20が形成されてい
る。こうして、ゲート電極20、ソース拡散層24、ド
レイン拡散層26からなるメモリセルトランジスタが構
成されている。
【0127】なお、ゲート電極20は、他の複数のメモ
リセルにおけるメモリセルトランジスタのゲート電極と
しても機能するワード線を構成している。メモリセルト
ランジスタが形成された半導体基板10上には、ドレイ
ン拡散層26上に開口されたスルーホール38と、ソー
ス拡散層24上に開口されたスルーホール40とが形成
された層間絶縁膜36が形成されている。なお、ゲート
電極20には、ゲート電極20を囲うように自己整合で
形成された絶縁膜42が形成されており、スルーホール
38及びスルーホール40は、その絶縁膜42に自己整
合で形成されている。
【0128】スルーホール40の内壁及びソース拡散層
24上には、TiN膜からなるキャパシタ蓄積電極46
が形成されており、スルーホール40の底部においてソ
ース拡散層24と接続されている。キャパシタ蓄積電極
46の内面及び上面にはキャパシタ誘電体膜48が形成
されている。キャパシタ蓄積電極46とキャパシタ誘電
体膜48が形成されたスルーホール40内と、層間絶縁
膜36上とにはキャパシタ対向電極54が形成されてい
る。こうして、キャパシタ蓄積電極46、キャパシタ誘
電体48、キャパシタ対向電極54からなるキャパシタ
が構成されている。
【0129】スルーホール38内壁には、TiN膜から
なるコンタクト用導電膜44が形成されており、キャパ
シタ対向電極54上に形成された層間絶縁膜53を介し
てワード線と直行する方向に配されたビット線62と接
続されている。さらに、ビット線62上部には層間絶縁
膜64を介して配線層70が形成されており、1トラン
ジスタ、1キャパシタからなるDRAMが構成されてい
る。
【0130】一方、メモリセル領域と隣接する周辺回路
領域の素子領域15には、ソース拡散層(図示せず)と
ドレイン拡散層34が独立に形成されている。ソース拡
散層32とドレイン拡散層34間の半導体基板10上に
は、ゲート酸化膜16を介してゲート電極22が形成さ
れている。こうして、ゲート電極22、ソース拡散層3
2、ドレイン拡散層34からなる周辺回路用トランジス
タが構成されている。
【0131】ドレイン拡散層34上及びゲート電極22
上の層間絶縁膜36にはスルーホール60が形成されて
いる。また、スルーホール60の内壁及び底面には、T
iN膜からなる導電膜80が形成されており、この導電
膜80を介してドレイン拡散層34と、ゲート電極22
とが配線層68に接続されている。次に、本実施形態に
よる半導体記憶装置の製造方法を説明する。
【0132】まず、P型シリコン基板10の主表面上
に、例えば通常のLOCOS法により膜厚約300nm
の素子分離膜12を形成し、素子領域14、15を画定
する。次いで、熱酸化法により、素子領域14、15に
膜厚約10nmのゲート酸化膜16を形成する。続い
て、CVD法により、Pを高濃度に含んだ多結晶シリコ
ン膜を膜厚約150nm、シリコン窒化膜を膜厚約20
0nm、連続して成膜した後、通常のリソグラフィー技
術とエッチング技術を用いて周辺回路領域の一部のシリ
コン窒化膜を除去する。なお、この領域が、後にゲート
電極22から配線を引き出す際のゲートコンタクト部8
2となる。
【0133】次いで、通常のリソグラフィー技術とエッ
チング技術を用いてシリコン窒化膜と多結晶シリコン膜
を同時にパターニングし、メモリセルトランジスタのゲ
ート電極20及び周辺回路のゲート電極22を形成す
る。なお、このようにして形成したゲート電極20、2
2の上面は、周辺回路部のゲートコンタクト部82を除
いてシリコン窒化膜18で覆われている。
【0134】その後、シリコン窒化膜18とゲート電極
20、22をマスクとして、例えばPイオンを加速エネ
ルギー40keV、注入量2×1013cm-2の条件でイ
オン注入し、メモリセルトランジスタのソース拡散層2
4、ドレイン拡散層26、周辺回路用トランジスタの低
濃度拡散層28を形成する。なお、低濃度拡散層28
は、LDD構造のn-層となる(図16(a))。
【0135】次いで、CVD法により膜厚約100nm
のシリコン窒化膜を成膜した後、CHF3/H2ガスを用
いた異方性エッチングを行い、パターニングされたシリ
コン窒化膜18とゲート電極20、22の側壁にシリコ
ン窒化膜からなるサイドウォール窒化膜30を自己整合
で形成する。これにより、ゲート電極20、22の側壁
及び上面は、シリコン窒化膜18、サイドウォール窒化
膜30により覆われる。なお、以下では、説明の便宜
上、ゲート電極20、22を覆うシリコン窒化膜18及
びサイドウォール窒化膜30を、一括して絶縁膜42と
呼ぶ。
【0136】続いて、通常のリソグラフィー技術を用
い、周辺回路のN型トランジスタ領域に、例えばAsイ
オンを加速エネルギー40keV、注入量4×1015
-2の条件で選択的にイオン注入し、周辺回路のN形ト
ランジスタのソース拡散層32、ドレイン拡散層34を
形成する。これにより、LDD構造からなる周辺回路用
トランジスタを形成する(図16(b))。
【0137】その後、CVD法によりシリコン酸化膜を
約2.5μm堆積し、CMP法によりその表面を約0.
5μm研磨して平坦化する。なお、2.5μmのシリコ
ン酸化膜の代わりに、例えば、シリコン酸化膜50nm
とBPSG膜2μmの積層膜を堆積し、850℃窒素雰
囲気中で15分程度、BPSG膜をリフローすることに
より表面を平坦化しても良い。
【0138】次いで、通常のリソグラフィー工程により
フォトレジストのパターニングを行った後、C26等の
エッチングガスを用いてシリコン酸化膜をエッチングす
る。その後、フォトレジストを除去し、メモリセルトラ
ンジスタのドレイン拡散層26上に開口されたスルーホ
ール38、メモリセルトランジスタのソース拡散層24
上に開口されたスルーホール40、周辺回路領域のスル
ーホール60が形成された層間絶縁膜36を形成する
(図16(c))。
【0139】このようにして形成したスルーホール38
及びスルーホール40の底面部には、それぞれ、ドレイ
ン拡散層26、ソース拡散層24が露出するが、これら
ドレイン拡散層26及びソース拡散層24が露出する領
域は絶縁膜42に対して自己整合で形成されるので、ス
ルーホール38、40をパターニングする際にはゲート
電極20に対する合わせ余裕を考慮する必要がない。従
って、合わせ余裕分だけメモリセル面積を小さくするこ
とができる。
【0140】一方、スルーホール60の底面部には周辺
回路用トランジスタのゲート電極22と、ドレイン拡散
層34とが露出する。なお、スルーホール60を開口す
るゲートコンタクト部82においては、ゲート電極22
上の絶縁膜42を予め除去しているので、スルーホール
38、スルーホール40と同時にスルーホール60を開
口することにより、スルーホール60内にゲート電極2
2を露出することができる。
【0141】続いて、膜厚約10nmのTi膜と膜厚約
20nmのTiN膜をCVD法により連続して成膜した
後、層間絶縁膜36上のTiN膜及びTi膜をCMP法
により完全に除去する。これにより、スルーホール38
内にコンタクト用導電膜44を、スルーホール40内に
キャパシタ蓄積電極46を、周辺回路部のスルーホール
60内には導電膜80を、ともに自己整合で形成する
(図17(a))。
【0142】なお、導電膜80を形成する際に、垂直方
向のスパッタ成分が多いコリメーテッドスパッタ法によ
り、主にスルーホール底部にTi膜を堆積した後、CV
D法によりTiN膜を成長しても良い。また、コンタク
ト用導電膜44、キャパシタ蓄積電極46、導電膜80
を形成する際に、CMP法の代わりにリソグラフィー技
術を用い、スルーホール38、スルーホール40、スル
ーホール60内にフォトレジストを残存させた後、この
フォトレジストをマスクとしてTi膜及びTiN膜をエ
ッチング除去しても良い。
【0143】周辺回路部のスルーホール60内に埋め込
まれた導電膜80の電気抵抗は、周辺回路の動作速度を
左右するため非常に重要である。しかし、このようにし
て形成した導電膜80のシート抵抗は約30Ω/□、ス
ルーホール60の深さが約2μm、スルーホール60の
周縁長が約0.8μmであるので、導電膜80の電気抵
抗は約75Ωと、十分に低い値となっている。
【0144】次いで、CVD法により膜厚約5nmのシ
リコン窒化膜を650℃程度の低温で成膜した後、70
0℃4気圧のウェット雰囲気中で10分間熱処理し、シ
リコン窒化膜の表面を酸化し、キャパシタ誘電体膜48
を形成する。この熱処理により、スルーホール38、ス
ルーホール40、スルーホール60底部のTi膜は下地
のソース/ドレイン拡散層24、26、32、34又は
ゲート電極22とシリサイド化反応し、これら接続部の
コンタクト抵抗は低減される。
【0145】なお、キャパシタ誘電体膜48を形成する
熱処理には、上述のように低温での高圧酸化を用いた。
これは、高温熱処理によりTiN膜とシリコン窒化膜が
反応した場合には、キャパシタ誘電体膜48の耐圧劣化
が生じる虞があるので、熱処理温度を低温化できる高圧
酸化が望ましいからである。次いで、CVD法により、
Pを高濃度に含んだ多結晶シリコン膜50を膜厚約15
0nm、シリコン酸化膜52を膜厚約200nm、連続
して成膜する。こうして、スルーホール38、スルーホ
ール40、スルーホール60内を埋め込む。
【0146】続いて、通常のリソグラフィー工程及びエ
ッチング工程により、シリコン酸化膜52と多結晶シリ
コン膜50を同時にパターニングし、キャパシタ対向電
極54を形成する(図17(b))。なお、スルーホー
ル38、60内には、シリコン酸化膜52と多結晶シリ
コン膜50が埋め込まれた状態で残存するが、これらの
膜は平坦化に寄与するのみであり、これによる弊害はな
い。
【0147】また、キャパシタ対向電極54の材料とし
ては、CVD法により堆積したTiN膜を用いてもよい
が、本実施形態では、塩素系の反応ガスを用いるTiN
膜成長の際に誘電体膜が損傷を受ける虞があるため多結
晶シリコン膜50とした。その後、CVD法により膜厚
約100nmのシリコン酸化膜を堆積し、全面を異方性
エッチングしてキャパシタ対向電極54の側壁にサイド
ウォール酸化膜56を形成すると同時に、スルーホール
38上のキャパシタ誘電体膜48を除去する。これによ
り、キャパシタ対向電極54はサイドウォール酸化膜5
6及び層間絶縁膜53により覆われるので、スルーホー
ル38上に形成した開口部はビット線コンタクトホール
58として用いることができる。即ち、サイドウォール
酸化膜56を形成すると同時に、ビット線コンタクトホ
ール58を自己整合で形成することができる(図18
(a)) 続いて、コリメータを用いたスパッタ法により膜厚約5
0nmのチタンTi膜、CVD法により膜厚約50nm
のTiN膜、膜厚約200nmのW膜を連続して成膜す
る。その後、通常のリソグラフィー工程及びエッチング
工程により、W膜/TiN膜/Ti膜からなる積層膜を
パターニングし、ビット線62及び配線層68を形成す
る。
【0148】次いで、CVD法により膜厚約1μmのシ
リコン酸化膜からなる層間絶縁膜64を堆積し、必要に
応じてCMP法等により表面の平坦化を行った後、ビア
ホール66を開口する。続いて、CVD法によりW膜を
堆積した後にパターニングし、配線層70を形成する。
【0149】このようにして、1トランジスタ、1キャ
パシタからなるDRAMを形成することができる(図1
8(b))。このように、本実施形態によれば、ビット
線とメモリセルトランジスタとを接続するスルーホール
を埋め込む導電膜に低抵抗の材料を用いることにより、
周辺回路のスルーホールとメモリセル領域のスルーホー
ルの構造を同一にすることができるので、リソグラフィ
ー工程を1工程削減することができる。
【0150】従って、精密なパターン形成を必要とする
リソグラフィー工程は、素子分離領域画定、ゲート電
極、スルーホールの開口、対向電極、ビット線、ビアホ
ール、配線層の計7工程である。従って、図60に示す
従来例と比較すると、リソグラフィー工程を2工程削減
することができる。一方、図59に示す従来例と比較し
た場合には、リソグラフィー工程数を一工程削減できる
上、本実施形態ではキャパシタ蓄積電極用スルーホール
及びビット線コンタクト用スルーホールをゲート電極に
対して自己整合で形成したので、合わせ余裕を小さくす
ることができる。また、キャパシタ蓄積電極の厚さを薄
くできるので、キャパシタ容量の低下を防ぐことができ
る。
【0151】なお、上記実施形態では、キャパシタ蓄積
電極としてTiN膜を、キャパシタ誘電体膜としてSi
N膜を、キャパシタ対向電極として多結晶シリコン膜を
用いて半導体記憶装置を構成したが、例えばK.Koyama
(Technical Digest IEDM 1992, p.823 (1992))、H.Sh
inriki(IEEE Trans., Electron Devices, Vol.38 No.
3, p.455 (1991))が開示しているように、Ta25
や(BaxSr1-x)TiO 3膜等の高・強誘電体膜をキ
ャパシタ誘電体膜として用い、それら誘電体膜に用いる
ことができる電極材料であるWやPtによりキャパシタ
蓄積電極及びキャパシタ対向電極を用いてキャパシタを
構成してもよい。
【0152】この様にして高・強誘電体膜によりキャパ
シタを構成すれば、キャパシタ電極の表面積を減少して
もキャパシタ容量を十分確保できるので、上記の誘電体
材料のうちで最も誘電率の高いものを用いた場合には、
スルーホールの深さを約0.2μm程度まで浅くするこ
とができ、極めて効果的である。また、上記実施形態で
はキャパシタ蓄積電極及びキャパシタ対向電極としてT
i膜とTiN膜との積層膜を用いたが、コンタクト抵抗
を十分に低くできる導電膜であれば他の材料であっても
よい。 [第4実施形態]本発明の第4実施形態による半導体記
憶装置及びその製造方法を、図19乃至図21を用いて
説明する。なお、図15乃至図18に示す第3実施形態
の半導体記憶装置及びその製造方法と同一の構成要素に
は同一の符号を付して説明を省略又は簡略にする。
【0153】図19は本実施形態による半導体記憶装置
の概略断面図、図20及び図21は本実施形態による半
導体記憶装置の製造方法を説明する工程断面図である。
上記第1乃至第3実施形態では、スルーホール38、ス
ルーホール40等を開口する際に、膜厚が2μm程度の
層間絶縁膜36を一度のエッチング工程により行ってい
た。実際の製造プロセスでは、成膜時の膜厚ばらつきな
どを考慮して、層間絶縁膜の膜厚に見合ったオーバーエ
ッチングを行うのが通常である。従って、膜厚2μmほ
どの層間絶縁膜36をエッチングするにはかなりのオー
バーエッチングが必要となる。
【0154】一方、スルーホール38、スルーホール4
0等を開口する際には、絶縁膜42をエッチングストッ
パーとして用いることにより自己整合コンタクトを形成
する。しかし、絶縁膜42のように段差部に形成された
シリコン窒化膜は、平坦部に形成されたシリコン窒化膜
と比較してシリコン酸化膜に対するエッチング選択性が
低くなる。特に、ゲート電極20、22のエッジ部等で
は絶縁膜42のエッチングが進行し易くなる。
【0155】従って、厚い層間絶縁膜にスルーホール3
8、スルーホール40等を開口する場合には、過度のオ
ーバーエッチングにより絶縁膜42がエッチングされて
ゲート電極20、22が露出し、例えばスルーホール3
8内に埋め込むコンタクト用導電膜とゲート電極20が
短絡する虞がある。このように、スルーホール38やス
ルーホール40の形成は、本願発明の中でも最も困難な
製造工程の一つである。
【0156】本実施形態では、上記問題点を考慮し、ス
ルーホール38、スルーホール40の形成を容易にでき
る半導体記憶装置及びその製造方法を説明する。本実施
形態による半導体記憶装置は、ビット線62とシリコン
基板10間との間に形成された層間絶縁膜が、三層構造
の絶縁膜であるところに特徴がある。即ち、ゲート電極
20、ソース拡散層24、ドレイン拡散層26からなる
メモリセルトランジスタが形成された半導体基板10上
には、シリコン酸化膜84、シリコン窒化膜86、シリ
コン酸化膜88が順次積層された層間絶縁膜36が形成
されている。
【0157】層間絶縁膜36には、ドレイン拡散層26
上に開口されたスルーホール38と、ソース拡散層24
上に開口されたスルーホール40とが形成されている。
スルーホール40の内壁及びソース拡散層24上には、
TiN膜からなるキャパシタ蓄積電極46が形成されて
おり、スルーホール40の底部においてソース拡散層2
4と接続されている。キャパシタ蓄積電極46の内面及
び上面にはキャパシタ誘電体膜48が形成されている。
キャパシタ蓄積電極46及びキャパシタ誘電体膜48が
形成されたスルーホール40内と、層間絶縁膜36上と
にはキャパシタ対向電極54が形成されている。こうし
て、キャパシタ蓄積電極46、キャパシタ誘電体48、
キャパシタ対向電極54からなるキャパシタが構成され
ている。
【0158】スルーホール38内壁には、TiN膜から
なるコンタクト用導電膜44が形成されており、キャパ
シタ対向電極54上に形成された層間絶縁膜53を介し
てワード線と直行する方向に配されたビット線62と接
続されている。さらに、ビット線62上部には層間絶縁
膜64を介して配線層70が形成されており、1トラン
ジスタ、1キャパシタからなるDRAMが構成されてい
る。
【0159】次に、本実施形態による半導体記憶装置の
製造方法を説明する。まず、P型シリコン基板10の主
表面上に、例えば通常のLOCOS法により膜厚約30
0nmの素子分離膜12を形成し、素子領域14を画定
する。次いで、熱酸化法により、素子領域14に膜厚約
10nmのゲート酸化膜16を形成する。
【0160】続いて、CVD法により、膜厚約150n
mのPを高濃度に含んだ多結晶シリコン膜と、膜厚約2
00nmのシリコン窒化膜を連続して成膜した後、通常
のリソグラフィー技術とエッチング技術を用いて周辺回
路領域の一部のシリコン窒化膜を除去する。なお、この
領域が、後にゲート電極22から配線を引き出す際のゲ
ートコンタクト部82となる。
【0161】次いで、通常のリソグラフィー技術とエッ
チング技術を用いてシリコン窒化膜と多結晶シリコン膜
を同時にパターニングし、メモリセルトランジスタのゲ
ート電極20と周辺回路のゲート電極22を形成する。
その後、シリコン窒化膜18とゲート電極20、22を
マスクとして、例えばPイオンを加速エネルギー40k
eV、注入量2×1013cm-2の条件でイオン注入し、
メモリセルトランジスタのソース拡散層24、ドレイン
拡散層26、周辺回路用トランジスタの低濃度拡散層2
8を形成する(図20(a))。
【0162】次いで、CVD法により膜厚約100nm
のシリコン窒化膜を成膜した後、CHF3/H2ガスを用
いた異方性エッチングを行い、パターニングされたシリ
コン窒化膜18とゲート電極20、22の側壁にシリコ
ン窒化膜からなるサイドウォール窒化膜30を自己整合
で形成する。続いて、通常のリソグラフィー技術を用
い、周辺回路のN型トランジスタ領域に、例えばAsイ
オンを加速エネルギー40keV、注入量4×1015
-2の条件で選択的にイオン注入し、周辺回路のN形ト
ランジスタのソース拡散層32、ドレイン拡散層34を
形成する(図20(b))。
【0163】その後、CVD法によりシリコン酸化膜8
4を約1μm堆積し、CMP法によりその表面を約0.
7μm研磨して平坦化する。次いで、CVD法によりシ
リコン窒化膜86を20nm、シリコン酸化膜88を
1.8μm、連続して成長する。次いで、通常のリソグ
ラフィー工程によりフォトレジスト90のパターニング
を行った後、C26等のエッチングガスを用いてシリコ
ン酸化膜88をエッチングする。ここで、シリコン窒化
膜86は、平坦化したシリコン酸化膜84上に堆積する
ことによりシリコン酸化膜に対する選択比を100程度
確保できたので、シリコン酸化膜88をエッチングする
際のエッチングストッパーとして十分に用いることがで
きる(図20(c))。
【0164】続いて、同一のフォトレジスト90をマス
クとして用い、CHF3/CF4/Arをエッチングガス
としてシリコン窒化膜86をエッチングし、次いで、C
26をエッチングガスとしてシリコン酸化膜84をエッ
チングする。その後、フォトレジストを除去し、メモリ
セルトランジスタのドレイン拡散層26上に開口された
スルーホール38、メモリセルトランジスタのソース拡
散層24上に開口されたスルーホール40、周辺回路領
域のスルーホール60が形成された層間絶縁膜36を形
成する(図21(a))。
【0165】この後、例えば第3実施形態の図17
(a)以降に示す製造工程により、キャパシタ、ビット
線、配線層等を形成し、図21(b)に示す1トランジ
スタ、1キャパシタからなるDRAMを構成する。この
ように、本実施形態によれば、非常に深い開口部のエッ
チングを2段階に分割したため、1回ごとのエッチング
は比較的容易に行うことができる。特に、ソース拡散層
24、32、ドレイン拡散層26、34を拡散するシリ
コン酸化膜84のエッチング工程でエッチングするシリ
コン酸化膜84の膜厚を格段に薄くできるので、ゲート
電極20、22側面の絶縁膜42、リソグラフィー工程
でのの合わせズレ等によって開口部内に素子分離膜12
が露出した場合の素子分離膜12の膜減りを抑制するこ
とができる。 [第5実施形態]本発明の第5実施形態による半導体記
憶装置及びその製造方法を、図22乃至図24を用いて
説明する。なお、図15乃至図18に示す第3実施形態
の半導体記憶装置及びその製造方法と同一の構成要素に
は同一の符号を付して説明を省略又は簡略にする。
【0166】図22は本実施形態による半導体記憶装置
の概略断面図、図23及び24は本実施形態による半導
体記憶装置の製造方法を説明する工程断面図である。上
記第3実施形態では、層間絶縁膜36に、スルーホール
38、スルーホール40、スルーホール60を開口後、
CVD法又はコリメーテッドスパッタ法によりTi膜、
TiN膜を堆積し、キャパシタ蓄積電極54等を形成し
た。
【0167】ここで、堆積したTi膜は、後の熱処理に
より下地のシリコン基板10と反応してチタンシリサイ
ド膜を形成することから、オーミックコンタクトを可能
にするために必要不可欠であり、確実にスルーホール3
8、スルーホール40、スルーホール60の底部に堆積
しなければならない。しかしながら、素子の集積化が進
み、これらスルーホールが微細かつ深くなった場合に
は、このようにTi膜を埋め込むことは困難である。
【0168】本実施形態では、上記問題点を解決できる
半導体記憶装置及びその製造方法を説明する。本実施形
態による半導体記憶装置は、スルーホール38、スルー
ホール40、スルーホール60スルーホールの底部に、
埋め込み導電体92が形成されているところに特徴があ
る。
【0169】即ち、ゲート電極20、ソース拡散層2
4、ドレイン拡散層26からなるメモリセルトランジス
タが形成された半導体基板10上には、シリコン酸化膜
84、シリコン窒化膜86、シリコン酸化膜88が順次
積層された層間絶縁膜36が形成されている。層間絶縁
膜36には、ドレイン拡散層26上に開口されたスルー
ホール38と、ソース拡散層24上に開口されたスルー
ホール40とが形成されている。
【0170】スルーホール38、スルーホール40の底
部には、Ti及びTiNからなる埋め込み導電体92が
形成されている。スルーホール40の内壁及び埋め込み
導電体92上には、TiN膜からなるキャパシタ蓄積電
極46が形成されており、埋め込み導電体92を介して
ソース拡散層24と接続されている。キャパシタ蓄積電
極46の内面及び上面にはキャパシタ誘電体膜48が形
成されている。キャパシタ蓄積電極46及びキャパシタ
誘電体膜48が形成されたスルーホール40内と、層間
絶縁膜36上とにはキャパシタ対向電極54が形成され
ている。こうして、キャパシタ蓄積電極46、キャパシ
タ誘電体48、キャパシタ対向電極54からなるキャパ
シタが構成されている。
【0171】スルーホール38内壁及び埋め込み導電体
92上には、TiN膜からなるコンタクト用導電膜44
が形成されており、埋め込み導電体92を介して、ドレ
イン拡散層26とビット線62が接続されている。さら
に、ビット線62上部には層間絶縁膜64を介して配線
層70が形成されており、1トランジスタ、1キャパシ
タからなるDRAMが構成されている。
【0172】次に、本実施形態による半導体記憶装置の
製造方法を説明する。まず、P型シリコン基板10の主
表面上に、例えば通常のLOCOS法により膜厚約30
0nmの素子分離膜12を形成し、素子領域14を画定
する。次いで、熱酸化法により、素子領域14に膜厚約
10nmのゲート酸化膜16を形成する。
【0173】続いて、CVD法により、膜厚約150n
mのPを高濃度に含んだ多結晶シリコン膜と、膜厚約2
00nmのシリコン窒化膜を連続して成膜した後、通常
のリソグラフィー技術とエッチング技術を用いて周辺回
路領域の一部のシリコン窒化膜を除去する。なお、この
領域が、後にゲート電極22から配線を引き出す際のゲ
ートコンタクト部82となる。
【0174】次いで、通常のリソグラフィー技術とエッ
チング技術を用いてシリコン窒化膜と多結晶シリコン膜
を同時にパターニングし、メモリセルトランジスタのゲ
ート電極20及び周辺回路のゲート電極22を形成す
る。その後、シリコン窒化膜18とゲート電極20、2
2をマスクとして、例えばPイオンを加速エネルギー4
0keV、注入量2×1013cm-2の条件でイオン注入
し、メモリセルトランジスタのソース拡散層24、ドレ
イン拡散層26、周辺回路用トランジスタの低濃度拡散
層28を形成する(図23(a))。
【0175】次いで、CVD法により膜厚約100nm
のシリコン窒化膜を成膜した後、CHF3/H2ガスを用
いた異方性エッチングを行い、パターニングされたシリ
コン窒化膜18とゲート電極20、22の側壁にシリコ
ン窒化膜からなるサイドウォール窒化膜30を自己整合
で形成する。続いて、通常のリソグラフィー技術を用
い、周辺回路のN型トランジスタ領域に、例えばAsイ
オンを加速エネルギー40keV、注入量4×1015
-2の条件で選択的にイオン注入し、周辺回路のN形ト
ランジスタのソース拡散層32、ドレイン拡散層34を
形成する(図23(b))。
【0176】その後、CVD法によりシリコン酸化膜8
4を約1μm堆積し、CMP法によりその表面を約0.
7μm研磨して平坦化する。次いで、CVD法によりシ
リコン窒化膜86を膜厚約100nm成長する。次い
で、通常のリソグラフィー工程によりフォトレジスト
(図示せず)のパターニングを行った後、CHF3/C
4/Arをエッチングガスとしてシリコン窒化膜86
をエッチングし、次いで、C26をエッチングガスとし
てシリコン酸化膜84をエッチングする。これによりソ
ース拡散層24、32、ドレイン拡散層26、34を露
出する。
【0177】続いて、コリメーテッドスパッタ法により
Ti膜を10nm、CVD法によりTiN膜を200n
m、連続して成膜し、ソース拡散層24、32、ドレイ
ン拡散層26、34上に埋め込む。その後、CMP法に
よりシリコン窒化膜86上のTi膜及びTiN膜を除去
し、埋め込み導電体92を形成する(図23(c))。
【0178】次いで、CVD法により膜厚約2μmのシ
リコン酸化膜88を成長し、通常のリソグラフィー工程
によりフォトレジストのパターニングを行った後、C2
6等のエッチングガスを用いてシリコン酸化膜88を
エッチングする。このとき、エッチングガスにC26
スを用いれば、埋め込み導電体92又はシリコン窒化膜
86でエッチングを自動的に停止することができる。
【0179】続いて、フォトレジストを除去し、メモリ
セルトランジスタのドレイン拡散層26上の埋め込み導
電体92上に開口されたスルーホール38、メモリセル
トランジスタのソース拡散層24上の埋め込み導電体9
2上に開口されたスルーホール40、底部に埋め込み導
電体92が形成された周辺回路領域のスルーホール60
が形成された層間絶縁膜36を形成する(図24
(a))。
【0180】この後、第3実施形態の図17(a)以降
に示す製造工程と同様にして、キャパシタ、ビット線、
配線層等を形成し、図24(b)に示す1トランジス
タ、1キャパシタからなるDRAMを構成する。このよ
うに、本実施形態によれば、アスペクト比の大きいスル
ーホール等を形成する際に、予めシリコン基板と接する
領域に埋め込み導電体を形成してオーミックコンタクト
を形成したので、素子の集積化が進み、これらスルーホ
ールが微細かつ深くなった場合にも、スルーホール底部
でのコンタクト特性を確保することができる。
【0181】なお、上記実施形態では、リソグラフィー
工程を1工程追加して埋め込み導電体92を形成した
が、例えばJ.R.Pfiesterが開示しているサリサイドプロ
セス(SALICIDE:Self-ALIgned siliCIDE; Technical
Digest IEDM 1990, p.241 (1990))を用いれば、リソグ
ラフィー工程を追加することなくコンタクト用の導電体
をスルーホール底部に形成することができる。
【0182】即ち、ゲート電極20、22を覆う絶縁膜
42を形成後、半導体基板10全面に、スパッタ法によ
り、例えばTi膜を堆積する。その後熱処理を行うと、
半導体基板10のシリコンと、堆積したTi膜とが直接
接触した領域、例えばソース拡散層24、ドレイン拡散
層26、34上においてのみ、シリサイド化反応が生ず
る。
【0183】次いで、未反応のTi膜を、例えば王水に
より除去すれば、ソース拡散層24、ドレイン拡散層2
6、34上に自己整合的にチタンシリサイド膜を形成す
ることができる。この様にしてソース/ドレイン拡散層
上にチタンシリサイド膜を形成した後、第1乃至第4実
施形態のいずれかに記載した半導体記憶装置の製造方法
と同様にして半導体基板装置を製造すれば、アスペクト
比の大きいスルーホール等を形成する際にも、スルーホ
ール底部でのコンタクト特性を確保することができる。
【0184】なお、サリサイドプロセスに適用できる他
の金属膜としては、例えば、Ta(タンタル)、W(タ
ングステン)、Mo(モリブデン)等を用いることがで
きる。 [第6実施形態]本発明の第6実施形態による半導体記
憶装置及びその製造方法を、図25乃至図28を用いて
説明する。図1乃至図6に示す第1実施形態の半導体記
憶装置及びその製造方法と同一の構成要素には同一の符
号を付して説明を省略又は簡略にする。
【0185】図25は本実施形態による半導体記憶装置
の構造を示す概略断面図、図26乃至図28は本実施形
態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図で
ある。第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法で
は、図4(a)に示すように、コンタクト用導電膜44
及びキャパシタ蓄積電極46を形成する際には、Pを高
濃度に含んだ多結晶シリコン膜を成膜した後、層間絶縁
膜36上の多結晶シリコン膜をCMP法により除去する
ことにより行った。
【0186】しかしながら、単に研磨したのでは、研磨
時に発生する紛状物がスルーホール38、40内に入り
込んでしまい、歩留りを低下させる虞がある。また、第
1実施形態による半導体記憶装置では、コンタクト用導
電膜44とキャパシタ蓄積電極46を同一膜により形成
するので、コンタクト用導電膜44をを厚くすればキャ
パシタ蓄積電極46のスルーホール40内面の表面積が
減少してしまう。このため、コンタクト用導電膜44の
抵抗値を下げるためにはキャパシタ容量が犠牲となって
しまう。
【0187】256MDRAM程度までであれば、スル
ーホール40の深さを2μm以下に設定することができ
るので、コンタクト用導電膜44の抵抗は問題とならな
いが、更に集積度が向上してスルーホール40を深く、
コンタクト用導電膜44の厚さを薄くすると、それに伴
うコンタクト用導電膜44の抵抗増大が深刻な問題とな
る。
【0188】本実施形態では、コンタクト用導電膜4
4、キャパシタ蓄積電極46を形成する際の研磨工程に
おいて、スルーホール38、40内に紛状物が残留する
ことを防止でき、且つ、キャパシタ容量を犠牲にするこ
となくコンタクト用導電膜44を低抵抗化できる半導体
記憶装置及びその製造方法を提供する。本実施形態によ
る半導体記憶装置は、スルーホール38、40内に、柱
状導電体112、114がそれぞれ形成されていること
に特徴がある。
【0189】即ち、スルーホール38内には、底部にお
いてコンタクト用導電膜44と接続され、その側壁部に
キャパシタ誘電体膜48が形成された柱状導電体112
が形成されており、スルーホール40内には、底部にお
いてキャパシタ蓄積電極46と接続され、その側壁部に
キャパシタ誘電体膜48が形成された柱状導電体114
が形成されている。
【0190】このように柱状導電体を設けることによ
り、スルーホール38では、ドレイン拡散層26とビッ
ト線62とを接続する電気経路が、コンタクト用導電膜
44と、柱状導電体112とにより構成されるので、ビ
ット線コンタクト部における電気抵抗を大幅に減少する
ことができる。また、スルーホール40内に柱状導電体
114を設けることにより、その側壁部にもキャパシタ
誘電体膜48が形成されるので、キャパシタの面積が増
加され、キャパシタ容量を大幅に増加することができ
る。
【0191】次に、本実施形態による半導体記憶装置の
製造方法を説明する。まず、図3(a)乃至図3(d)
に記載の第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法
と同様にして、ドレイン拡散層26上にスルーホール3
8が形成され、ソース拡散層24上にスルーホール40
が形成された層間絶縁膜36を形成する(図26
(a))。スルーホール38のサイズは、例えば0.3
×0.3μm、スルーホール40のサイズは、例えば
0.3×0.6μmとする。
【0192】次いで、Pを高濃度に含んだ多結晶シリコ
ン膜106をCVD法により膜厚約30nm成膜する。
続いて、例えばTEOS(tetraethoxysilane:オルト
ケイ酸エチル)を主原料ガスとして用いたCVD法によ
りシリコン酸化膜を膜厚約80nm成長した後、全面を
RIE法により垂直方向にエッチングして、サイドウォ
ール108を形成する(図26(b))。
【0193】この結果、スルーホール38内には、[3
00−2×(30+80)]×[300−2×(30+
80)]nm、即ち、80×80nmの隙間が残り、ス
ルーホール40内には、[300−2×(30+8
0)]×[600−2×(30+80)]nm、即ち、
80×380nmの隙間が残っている。この後、膜厚約
200nmの多結晶シリコン膜110をCVD法により
堆積する(図27(a))。堆積する多結晶シリコン膜
110の膜厚は、スルーホール38、40内の隙間が完
全に埋め込まれ、全体がほぼ平坦になるように設定する
ことが望ましい。
【0194】次いで、CMP法により表面全体を研磨す
る。この際、サイドウォール108の上面が完全に露出
するように、多少のオーバー研磨を行う。これにより、
スルーホール38内には、多結晶シリコン膜106より
なるコンタクト用導電膜44と、多結晶シリコン膜11
0よりなる柱状導電体112と、サイドウォール108
とが完全に埋め込まれ、スルーホール40内には、多結
晶シリコン膜106よりなるキャパシタ蓄積電極46
と、多結晶シリコン膜110よりなる柱状導電体114
と、サイドウォール108とが完全に埋め込まれた状態
で、表面が平坦化される(図27(b))。
【0195】続いて、例えばHF:NH4F=1:5の
溶液に基板を浸漬することにより、サイドウォール10
8を選択的に除去する。これにより、スルーホール3
8、40内には、空隙116が形成される(図28
(a))。この後、例えば、図4(b)乃至図6(b)
に示す第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法と
同様の手順により、キャパシタ誘電体膜48、キャパシ
タ対向電極54、ビット線62、配線70等を形成する
(図28(b))。
【0196】このように、本実施形態によれば、スルー
ホール40内に柱状導電体114を形成することによ
り、キャパシタ蓄積電極46の他に、柱状導電体114
もキャパシタ蓄積電極として機能するので、柱状導電体
114の表面積の分だけキャパシタ表面積を増加するこ
とができる。従って、図1に示す半導体記憶装置と同一
の容量値を得る場合にも、スルーホール40の深さを浅
くすることができる。
【0197】また、ビット線コンタクト部の引き出し電
極は、コンタクト用導電膜44と柱状導電体112とに
より形成されるので、引き出し電極の低抵抗化を図るこ
とができる。また、上述のようにキャパシタ容量を増加
できることから、スルーホール38を浅くすることも可
能となり、引き出し電極の更なる低抵抗化を図ることが
できる。
【0198】なお、本実施形態による半導体記憶装置で
は、図7に示す第1実施形態の変形例による半導体記憶
装置と同様の構造により、周辺回路用コンタクトホール
60を形成しているが、他の構造であってもよい。例え
ば、図2に示す第1実施形態による半導体記憶装置のよ
うに、配線層68上にビアホール66を開口し、配線層
70を形成してもよい。 [第7実施形態]本発明の第7実施形態による半導体記
憶装置及びその製造方法を、図29乃至図31を用いて
説明する。図1乃至図7に示す第1実施形態の半導体記
憶装置及びその製造方法と同一の構成要素には同一の符
号を付して説明を省略又は簡略にする。
【0199】図29は本実施形態による半導体記憶装置
の構造を示す概略断面図、図30及び図31は本実施形
態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図で
ある。図7に示す第1実施形態の変形例による半導体記
憶装置では、周辺回路のスルーホール60を層間絶縁膜
64の形成後に開口し、配線層70がキャパシタ対向電
極54と、周辺回路用トランジスタのソース/ドレイン
拡散層34とに直接コンタクトするように構成すること
により、リソグラフィー工程の削減を図っている。
【0200】しかしながら、配線層70は、周辺回路用
トランジスタのソース/ドレイン拡散層34、キャパシ
タ対向電極54、ビット線62等に同時に接続する必要
があるため、スルーホール60やコンタクトホール59
等の深さは非常に深いものから浅いものまで様々となっ
ている。こうした深さの顕著に異なるするホールエッチ
ングにおいては、ビット線62及び対向電極54表面が
露出してから、周辺回路用トランジスタのソース/ドレ
イン拡散層34が露出するまでに長時間を要し、この間
ビット線62及び対向電極表面はエッチングガスに曝さ
れ続ける。特に、ビット線62をタングステン等の柱状
結晶金属薄膜で形成した場合、結晶間の隙間を通して下
地絶縁膜がエッチングされる等のダメージが入り、結果
としてビット線62とシリコン基板10とがショートし
てしまう虞がある。
【0201】本実施形態では、様々な深さのスルーホー
ルを同時に形成できる半導体記憶装置及びその製造方法
について提供する。本実施形態による半導体記憶装置
は、キャパシタ対向電極54上に、層間絶縁膜64、3
6とはエッチング特性の異なる膜よりなる層間絶縁膜5
3が形成されており、ビット線62と上層の配線層70
とを接続するコンタクトホール120を形成する領域の
ビット線62下部には、導電膜124と、層間絶縁膜6
4、36とはエッチング特性の異なる絶縁膜126との
積層膜118よりなるエッチングストッパが配置されて
いることに特徴がある。
【0202】即ち、層間絶縁膜64上に形成された配線
層70は、スルーホール122を介して周辺回路用トラ
ンジスタのゲート電極22に接続され、スルーホール6
0を介して周辺回路用トランジスタのソース/ドレイン
拡散層34に接続され、コンタクトホール59を介して
キャパシタ対向電極54に接続され、コンタクトホール
120を介してビット線62に接続されている。キャパ
シタ対向電極54上には、シリコン窒化膜よりなる層間
絶縁膜53が形成されている。ビット線62上に開口す
るコンタクトホール120の下部には、導電膜124
と、シリコン窒化膜よりなる絶縁膜126により構成さ
れた積層膜118が配置されている。
【0203】次に、本実施形態による半導体記憶装置の
製造方法について図30及び図31を用いて説明する。
まず、図3(a)乃至図5(a)に示す第1実施形態に
よる半導体記憶装置の製造方法と同様の手順により、キ
ャパシタ対向電極54を形成する。このとき、ビット線
と上層の配線層とのコンタクトを形成すべき領域には、
キャパシタ対向電極54と同一膜により形成された導電
膜124と、層間絶縁膜53と同一膜により形成された
絶縁膜126とよりなる積層膜118を予め配置してお
く(図30(a))。なお、層間絶縁膜53は、層間絶
縁膜36及び上層に堆積する層間絶縁膜64とエッチン
グ特性の異なる材料、例えばシリコン窒化膜により形成
する。
【0204】次いで、全面に層間絶縁膜64を堆積して
表面の平坦化を行った後、通常のリソグラフィー技術に
より、スルーホール及びコンタクトホールのパターンが
形成されたフォトレジスト72を形成する。続いて、フ
ォトレジスト72をマスクとして層間絶縁膜64及び層
間絶縁膜36をエッチングする。層間絶縁膜64、36
のエッチングの際には、層間絶縁膜53に対して十分選
択比がとれる条件にて行う。
【0205】このとき、キャパシタ対向電極54上に形
成するコンタクトホール59と、ビット線62上に形成
するコンタクトホール120は、周辺回路用トランジス
タのソース/ドレイン拡散層36上に開口するスルーホ
ール60及び周辺回路用トランジスタのゲート電極22
上に開口するスルーホール122と比較して浅いので、
スルーホール60、122が完全に開口する前にビット
線62上の層間絶縁膜64が完全に除去され、ビット線
62表面がエッチングガスに曝される。キャパシタ対向
電極54上には層間絶縁膜53が露出するが、層間絶縁
膜53は、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜64とは
エッチング特性の異なるシリコン窒化膜により形成され
ているため、ほとんどエッチングされない(図30
(b))。
【0206】更にエッチングを継続することにより、周
辺回路用トランジスタのソース/ドレイン拡散層36が
露出する(図31(a))。このとき、ビット線62が
柱状結晶よりなる材料、例えばタングステン膜により形
成されていると、結晶境界ではエッチングが下層膜にま
で達することがある。図31(a)では、これを強調し
て、ビット線62自体が消失してしまうように表現した
が、ビット線62下部には、シリコン窒化膜よりなる絶
縁膜126が形成されているため、層間絶縁膜36がダ
メージを受けることはない。
【0207】次いで、例えばCF4/CHF3/Heガス
を用いたエッチングにより、シリコン窒化膜を除去す
る。これにより、キャパシタ対向電極54上の層間絶縁
膜53、周辺回路用トランジスタのゲート電極22上の
絶縁膜42が除去され、スルーホール60、122、コ
ンタクトホール59、120が完全に開口される(図3
1(b))。このときビット線62下の絶縁膜126も
除去されるが、エッチングは、その下層の導電膜124
により停止する。
【0208】なお、ここで用いるエッチングガスは、シ
リコンのエッチング速度は遅く、また、残存するシリコ
ン窒化膜も厚くないため、エッチング時間を短く設定で
きる。従って、既に露出している周辺回路用トランジス
タのソース/ドレイン拡散層36部のエッチングは無視
できるほどである。このようにして全てのスルーホール
及びコンタクトホールを、不都合なく形成することがで
きる。
【0209】このように、本実施形態によれば、ビット
線62と上層の配線層とのコンタクトを形成する領域
に、予め積層膜118を形成しておくことにより、周辺
回路の深いスルーホール60、120を形成する際に
も、ビット線62下の層間絶縁膜36がエッチングされ
ることがなく、ビット線62と半導体基板10等とのシ
ョートを防止することができる。 [第8実施形態]本発明の第8実施形態による半導体記
憶装置及びその製造方法を、図32乃至図38を用いて
説明する。図1乃至図7に示す第1実施形態の半導体記
憶装置及びその製造方法と同一の構成要素には同一の符
号を付して説明を省略又は簡略にする。
【0210】図32は第1実施形態による半導体記憶装
置の製造方法における課題を説明する図、図33は本実
施形態による半導体記憶装置の構造を示す平面図、図3
4は本実施形態による半導体記憶装置の構造を示す概略
断面図、図35乃至図38は本実施形態による半導体記
憶装置の製造方法を示す工程断面図である。図3乃至図
6に示す第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法
では、コンタクト用導電膜44及びキャパシタ蓄積電極
46が、メモリセルトランジスタのゲート電極20に自
己整合で形成されている。この方法によれば、ゲート電
極20とスルーホール38との間の位置合わせ余裕を考
慮する必要がなく、従って、メモリセル面積を小さくで
きるという利点がある。
【0211】しかしながら、メモリセルが微細化する
と、スルーホール38の深さが急激に増大し、スルーホ
ールのエッチングも急激に難しくなる。以下に、第1実
施形態による半導体記憶装置における問題点を説明す
る。図3(a)〜(b)に示す半導体記憶装置の製造方
法の過程において、ゲート電極20となる多結晶シリコ
ン膜128上にシリコン窒化膜18を堆積する際に、多
結晶シリコン膜128上にゴミ130が付着していたと
すると、その上に成長したシリコン窒化膜18は、ゴミ
130が付着した領域において膨らんだ状態となる(図
32(a))。
【0212】ゲート電極20のパターンに加工されたフ
ォトレジスト72をマスクとしてシリコン窒化膜18を
エッチングすると、ゴミ130周辺の膜が膨れているた
め、その一部が残渣132として残留する(図32
(b))。この状態で下地の多結晶シリコン膜128を
エッチングすると、残渣132がマスクとして作用し、
多結晶シリコン膜128の一部が残渣134として残留
してしまう(図32(c))。
【0213】この後、図3(b)乃至図3(d)に示す
半導体記憶装置の製造方法と同様にしてスルーホール3
8、40を形成すると、残渣134がスルーホール38
内に露出してしまい、最終的にコンタクト用導電膜44
と短絡することになる(図32(d))。このように、
第1実施形態による半導体記憶装置の構造はゴミに非常
に敏感であり、これによって歩留りの低下をもたらす虞
がある。単に歩留りが低下するのみであれば冗長等の方
法によって救済が可能であるが、ビット線62とワード
線20との短絡は深刻な問題となる。即ち、待機時にお
いて、ビット線62の電位は電源電圧の半分に設定さ
れ、ワード線20の電位は零に設定されているので、ビ
ット線62からワード線20に定常的に電流が流れるこ
とになる。これにより、待機時の消費電流が増大してし
まい、通常の冗長では救済ができなくなってしまう。
【0214】本実施形態では、上述のような第1実施形
態の課題を解決できる半導体記憶装置及び製造方法を提
供する。本実施形態による半導体記憶装置は、図33の
平面図及び図34の断面図に示すように、ビット線62
とドレイン拡散層26とを接続する微細なスルーホール
38と、キャパシタ蓄積電極46のコンタクト用の微細
なスルーホール40とが形成されており、キャパシタ蓄
積電極36は、スルーホール40上に開口された大きな
開口142内に形成されていることに特徴がある。
【0215】このように構成することにより、スルーホ
ール38内に埋め込まれたコンタクト用導電膜44は、
ゲート電極20と十分離間して形成することができるの
で、ゲート電極20とビット線62との短絡を大幅に減
少することができる。また、スルーホール40内に埋め
込まれた多結晶シリコン膜140は開口142内に柱状
の突起物として存在するので、キャパシタ容量を増加す
ることができる。
【0216】次に、本実施形態による半導体記憶装置の
製造方法を説明する。まず、シリコン基板10の主表面
上に、例えば通常のLOCOS法により膜厚約300n
mの素子分離膜12を形成し、素子領域14を画定す
る。次いで、熱酸化法により、素子領域14に膜厚約1
0nmのゲート酸化膜16を形成する。続いて、Pを高
濃度に含んだ膜厚約150nmの多結晶シリコン膜をC
VD法により成膜した後、通常のリソグラフィー技術と
エッチング技術を用いて多結晶シリコン膜をパターニン
グし、ゲート電極20を形成する。
【0217】なお、本実施形態では多結晶シリコン膜単
層のみをパターニングしてゲート電極20を形成した
が、第1実施形態に示したように、多結晶シリコン膜と
シリコン窒化膜を連続して成膜し、この積層膜を同時に
パターニングしてもよい。この場合、後にスルーホール
38、40を形成する際に、誤ってゲート電極20がス
ルーホール38、40内に露出することを防止すること
ができる。
【0218】この後、ゲート電極20をマスクとして、
例えばPイオンを加速エネルギー20keV、注入量2
×1013cm-2の条件でイオン注入し、メモリセルトラ
ンジスタのソース拡散層24、ドレイン拡散層26を形
成する。なお、本実施形態では図示しないが、このよう
に形成した拡散層は、周辺回路用N型トランジスタにお
けるLDD構造のn-層となる(図35(a))。
【0219】次いで、CVD法により膜厚約100nm
のシリコン窒化膜を成膜した後に異方性エッチングを行
い、ゲート電極20の側壁にサイドウォール窒化膜30
を自己整合で形成する(図35(b))。なお、形成す
るサイドウォールはシリコン酸化膜であってもよい。続
いて、周辺回路のN型トランジスタ領域(図示せず)
に、例えばAsイオンを加速エネルギー40keV、注
入量4×1015cm-2の条件で選択的にイオン注入し、
周辺回路のN形トランジスタのソース/ドレイン拡散層
を形成する。これにより、LDD構造の周辺回路用トラ
ンジスタを形成する。
【0220】その後、CVD法によりBPSG膜を約2
μm堆積し、層間絶縁膜36を形成する。次いで、層間
絶縁膜36上に、膜厚約100nmの多結晶シリコン膜
をCVD法により堆積した後、。通常のリソグラフィー
技術とエッチング技術を用いて多結晶シリコン膜をパタ
ーニングし、多結晶シリコンパターン136を形成す
る。
【0221】続いて、膜厚約150nmの多結晶シリコ
ン膜を堆積した後にRIE法によりエッチングし、パタ
ーニングされた多結晶シリコンパターン136の側壁に
多結晶シリコンサイドウォール138を形成する(図3
5(c))。この後、このように形成した多結晶シリコ
ンパターン136と、多結晶シリコンサイドウォール1
38をマスクとして層間絶縁膜36をエッチングし、ソ
ース拡散層24上に開口されたスルーホール40と、ド
レイン拡散層26上に開口されたスルーホール38を形
成する(図36(a))。
【0222】このように形成したスルーホール38、4
0は多結晶シリコンパターン136と多結晶シリコンサ
イドウォール138とをマスクとして開口するので、露
光装置の最小解像寸法以下のサイズ、例えば0.1μm
の微細な開口を形成することができる。なお、スルーホ
ール38、40を形成する上記の方法では、相当の工程
数が必要であるが、このようなスルーホール38、40
を使用する箇所を、例えばメモリセルのみに限定すれ
ば、電子線描画法を用いたリソグラフィー技術によって
形成することも可能となる。一般に、電子線描画による
リソグラフィーではスループットが長くなるが、使用す
る箇所を限定することにより、上記の方法による工程数
の差と相殺され、スループットを短縮できる可能性があ
る。
【0223】次いで、膜厚約100nmの多結晶シリコ
ン膜140をCVD法により堆積し、スルーホール3
8、40を埋め込む(図36(b))。なお、この工程
は必ずしも必要ではないが、キャパシタ容量を増加する
うえで、また、エッチングの際のダメージから下地基板
を保護するうえで有効である。これに関しては後述す
る。
【0224】続いて、通常のリソグラフィー技術及びエ
ッチング技術により多結晶シリコン膜140、多結晶シ
リコンパターン136、多結晶シリコンサイドウォール
138、層間絶縁膜36をパターニングし、キャパシタ
を形成する領域に開口142を形成する(図37
(a))。このとき、スルーホール40に埋め込まれて
いた多結晶シリコン膜140は柱状の突起として残留す
るので、スルーホール40下のシリコン基板10表面は
エッチングダメージを直接受けることはない。
【0225】なお、層間絶縁膜36のエッチングでは、
膜の途中でエッチングを停止する必要がある。エッチン
グの精度を十分に得られない場合等には、層間絶縁膜3
6を、例えばシリコン窒化膜とBPSG膜よりなる積層
膜として、開口142のエッチングをシリコン窒化膜で
ストップするようにしてもよい。こうすることにより工
程数が増加するが、開口142の深さ制御が容易にな
り、キャパシタ容量のばらつきが減少し、特性を安定化
することができる。
【0226】この後、膜厚約20nmの多結晶シリコン
膜をCVD法により堆積し、表面に層間絶縁膜36が露
出するまでCMP法により研磨する。こうすることによ
り、開口142部にはキャパシタ蓄積電極46が形成さ
れ、スルーホール38部にはコンタクト用導電膜44が
形成される(図37(b))。なお、開口142内に
は、柱状の突起として残留した多結晶シリコン膜140
が存在するため、キャパシタ蓄積電極46の表面積は増
加する。これにより、キャパシタ容量を増加することが
できる。
【0227】このようにしてコンタクト用導電膜44、
キャパシタ蓄積電極46を形成した後、例えば図3
(b)乃至図6に示す第1実施形態による半導体記憶装
置の製造方法と同様にして、キャパシタ誘電体膜48、
キャパシタ対向電極54、ビット線62、配線70等を
形成する(図38)。このように、本実施形態によれ
ば、ソース拡散層24上に開口するスルーホール40、
ドレイン拡散層26上に開口するスルーホール38の開
口径を極めて小さくすることができるので、ゲート電極
20のエッチング残渣が生じた場合にも、ビット線62
とゲート電極20との短絡を大きく減少することができ
る。
【0228】また、キャパシタ蓄積電極54の面積は、
別途形成される開口142によって決定されるので、蓄
積電極54面積を減少することなく上記の効果を得るこ
とができる。また、開口142を形成する前に多結晶シ
リコン膜140を堆積することにより、柱状の突起物を
開口142内に残留するので、キャパシタ容量を増加す
ることができる。これにより、一定の蓄積容量を達成す
るためのスルーホールの深さを減少することができる。
【0229】なお、上記実施形態では、スルーホール3
8、40に埋め込む導電膜として多結晶シリコン膜を用
いたが、例えば、第3実施形態に示したような種々の導
電体を用いてもよい。 [第9実施形態]本発明の第9実施形態による半導体記
憶装置の製造方法を、図39及び図40を用いて説明す
る。図1乃至図7に示す第1実施形態、又は図15乃至
図18に示す第3実施形態の半導体記憶装置及びその製
造方法と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を
省略又は簡略にする。
【0230】図39及び図40は本実施形態による半導
体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。第1実
施形態による半導体記憶装置の製造方法では、図4
(a)に示すように、コンタクト用導電膜44及びキャ
パシタ蓄積電極46を形成する際には、Pを高濃度に含
んだ多結晶シリコン膜を成膜した後、層間絶縁膜36上
の多結晶シリコン膜をCMP法により除去することによ
り行った。
【0231】また、第3実施形態による半導体記憶装置
の製造方法では、図17(a)に示すように、コンタク
ト用導電膜44、キャパシタ蓄積電極46、導電膜80
を形成する際には、Ti膜とTiN膜とを連続して成膜
した後、層間絶縁膜36上のTiN膜及びTi膜をCM
P法により除去することにより行った。しかしながら、
第6実施形態において示したように、このようにしてス
ルーホール38、40、60内にコンタクト用導電膜4
4、キャパシタ蓄積電極46、導電膜80を形成する
と、研磨時に発生する紛状物等がスルーホール38、4
0、60内に入り込んでしまい、歩留りを低下させる虞
がある。
【0232】また、スルーホール40内に紛状物等が入
り込むと、スルーホール40が埋め尽くされ、容量を確
保することができなくなるばかりか、耐圧まで劣化して
しまう。更に、CMP法の代わりにリソグラフィー技術
を用い、スルーホール38、スルーホール40、スルー
ホール60内にフォトレジストを残存させた後、このフ
ォトレジストをマスクとしてTi膜及びTiN膜をエッ
チング除去する方法を第3実施形態において示したが、
この方法では、エンドポイントでエッチングを制御する
ことができない。
【0233】また、時間による制御では、スルーホール
38、40、60内以外での場所に残渣が残ると、例え
ばビット線62とキャパシタ蓄積電極46が短絡するた
め、オーバーエッチングを必要とするが、オーバーエッ
チングを行うとスルーホール40側壁のキャパシタ蓄積
電極46までもがエッチングされるため、キャパシタ容
量が減少してしまう。
【0234】本実施形態では、スルーホール38、4
0、60内に紛状物等が入り込むことなく、CMP法に
よりコンタクト用導電膜44、キャパシタ蓄積電極4
6、導電膜80を形成できる半導体記憶装置の製造方法
を提供する。以下の説明では、第3実施形態による半導
体記憶装置の製造方法に適用する場合の実施形態を示す
が、他の実施形態による半導体記憶装置の製造方法に適
用することもできる。
【0235】まず、図16(a)乃至図16(c)に示
す第3実施形態による半導体記憶装置の製造方法と同様
にして、層間絶縁膜36にスルーホール38、40、6
0を形成する。次いで、膜厚約10nmのTi膜と膜厚
約30nmのTiN膜をCVD法により連続して成膜
し、導電膜144を形成する(図39(a))。
【0236】続いて、顔料入りのレジストを表面に塗布
し、膜厚約2μmのフォトレジスト72を形成する。こ
れにより、スルーホール38、40、60内はフォトレ
ジスト72によって完全に埋め込まれる(図39
(b))。なお、フォトレジスト72の代わりに感光性
ポリイミドを用いてもよい。この後、フォトレジスト7
2表面を全面露光し、スルーホール38、40、60内
のみにフォトレジスト72を残す(図40(a))。
【0237】次いで、層間絶縁膜36上の導電膜144
をCMP法により除去する。このときには、スルーホー
ル38、40、60内にはフォトレジスト72が埋め込
まれているため、研磨により発生する紛状物等はスルー
ホール38、40、60内には入り込まない。こうし
て、コンタクト用導電膜44、キャパシタ蓄積電極4
6、導電膜80を形成する。
【0238】なお、フォトレジスト72を全面露光せず
に、フォトレジスト72、TiN膜及びTi膜をCMP
法により除去してもよい。続いて、スルーホール38、
40、60内に残留するフォトレジスト72を過酸化水
素水により除去する(図40(b))。この後、図17
(a)乃至図18(b)に示す製造方法により半導体記
憶装置を形成する。
【0239】このように、本実施形態によれば、コンタ
クト用導電膜44、キャパシタ蓄積電極46、導電膜8
0を形成する際の研磨工程前において、スルーホール3
8、40、60内にフォトレジスト72を埋め込んだの
で、研磨の際に発生する紛状物や研磨剤がスルーホール
38、40、60内に入り込むことはなく、これに起因
する歩留り低下を防止することができる。
【0240】なお、上記実施形態では、第3実施形態に
よる半導体記憶装置と同様にして、ビット線コンタクト
部と周辺回路領域のコンタクト部とを同一の構造で形成
したが、第1実施形態又は第2実施形態による半導体記
憶装置のように周辺回路領域のコンタクトを形成しても
よい。また、上記実施形態による半導体記憶装置の構造
は、本発明による他の実施形態にも適用することができ
る。 [第10実施形態]本発明の第10実施形態による半導
体記憶装置及びその製造方法を、図41乃至図43を用
いて説明する。第9実施形態の半導体記憶装置及びその
製造方法と同一の構成要素には同一の符号を付して説明
を省略又は簡略にする。
【0241】図41は本実施形態による半導体記憶装置
の構造を示す概略断面図、図42及び図43は本実施形
態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図で
ある。本実施形態では、第9実施形態と同様に、スルー
ホール内に紛状物等が入り込むことなく、CMP法によ
りコンタクト用導電膜、キャパシタ蓄積電極等を形成で
きる半導体記憶装置の製造方法を提供する。
【0242】本実施形態による半導体記憶装置は、層間
絶縁膜36の最上部に、層間絶縁膜36とはエッチング
特性の異なる絶縁膜が形成されていることに特徴があ
る。次に、本実施形態による半導体記憶装置の製造方法
を説明する。まず、図16(a)及び図16(b)に示
す第3実施形態による半導体記憶装置の製造方法と同様
にして、半導体基板10上にメモリセルトランジスタ及
び周辺回路用トランジスタを形成する。
【0243】次いで、膜厚約2μmのシリコン酸化膜と
膜厚約50nmのシリコン窒化膜を、CVD法により連
続して成膜し、最上部にシリコン窒化膜146が形成さ
れた層間絶縁膜36を形成する。続いて、シリコン窒化
膜とシリコン酸化膜よりなる二層構造の層間絶縁膜36
にスルーホール38、40、60を開口する(図42
(a))。
【0244】この後、膜厚約10nmのTi膜、膜厚約
30nmのTiN膜よりなる導電膜144、膜厚約0.
15μmのシリコン酸化膜148をCVD法により堆積
する(図42(b))。スルーホール38、40、60
内は、シリコン酸化膜148により完全に埋め込まれ
る。次いで、CMP法により、シリコン酸化膜148を
導電膜144上まで除去し、続いて、導電膜144をシ
リコン窒化膜146上まで除去する(図43(a))。
こうして、コンタクト用導電膜44、キャパシタ蓄積電
極46、導電膜80を形成する。
【0245】このようにしてコンタクト用導電膜44、
キャパシタ蓄積電極46、導電膜80を形成すれば、導
電膜144研磨時に発生する紛状物や研磨剤がスルーホ
ール38、40、60内に入り込むことはない。続い
て、例えば弗酸系水溶液を用いたウェットエッチングに
よりシリコン酸化膜148を除去する(図43
(b))。
【0246】この後、図17(a)乃至図18(b)に
示す製造方法により半導体記憶装置を形成する。このよ
うに、本実施形態によれば、コンタクト用導電膜44、
キャパシタ蓄積電極46、導電膜80を形成する際の研
磨工程前において、スルーホール38、40、60内に
シリコン酸化膜148を埋め込んだので、研磨の際に発
生する紛状物や研磨剤がスルーホール38、40、60
内に入り込むことはなく、これに起因する歩留り低下を
防止することができる。 [第11実施形態]本発明の第11実施形態による半導
体記憶装置及びその製造方法を、図44乃至図47を用
いて説明する。
【0247】図44は本実施形態による半導体記憶装置
の構造を示す概略断面図、図45乃至図47は本実施形
態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図で
ある。本実施形態による半導体記憶装置及びその製造法
では、第4及び第10実施形態による半導体記憶装置の
製造方法を、両面シリンダキャパシタを有する半導体記
憶装置に応用している。
【0248】即ち、図44に示すように、キャパシタ蓄
積電極46は、シリコン酸化膜84、シリコン窒化膜8
6よりなる層間絶縁膜に形成されたスルーホール40の
内壁及び底部に形成されたコンタクト部46aと、その
上部に連続して形成された突出部46bとにより構成さ
れている。キャパシタ誘電体膜48は、キャパシタ蓄積
電極46の内部と、突出部46bの外壁を覆うように形
成されている。キャパシタ対向電極は、キャパシタ誘電
体膜48を覆うように形成されている。このようにし
て、両面シリンダキャパシタが形成されている。
【0249】スルーホール40が形成された層間絶縁膜
36は、エッチング特性の異なる膜よりなる積層膜によ
り形成されている。即ち、本実施形態による半導体記憶
装置では、シリコン酸化膜84、シリコン窒化膜86に
より層間絶縁膜36が形成されている。次に、本実施形
態による半導体記憶装置の製造方法を説明する。
【0250】まず、図20(a)乃至図21(a)に示
す第4実施形態による半導体記憶装置の製造方法と同様
の手順により、シリコン酸化膜84、シリコン窒化膜8
6、シリコン酸化膜88の三層構造よりなる層間絶縁膜
を形成し、スルーホール40を開口する。なお、第4実
施形態による半導体記憶装置の製造方法では、ドレイン
拡散層26上に開口するスルーホール38を同時に形成
するが、本実施形態では形成しない(図45(a))。
【0251】次いで、膜厚約50nmの、高濃度にPを
ドープした多結晶シリコン膜よりなる導電膜144と、
膜厚約0.15μmのシリコン酸化膜148をCVD法
により堆積する(図45(b))。これにより、スルー
ホール40内は、シリコン酸化膜148により完全に埋
め込まれる。続いて、CMP法により、シリコン酸化膜
148を導電膜144上まで除去し、続いて、導電膜1
44をシリコン酸化膜88上まで除去する(図46
(a))。こうして、キャパシタ蓄積電極46を形成す
る。
【0252】このようにしてキャパシタ蓄積電極46を
形成すれば、導電膜144研磨時に発生する紛状物や研
磨剤がスルーホール40内に入り込むことはない。この
後、例えば弗酸系水溶液を用いたウェットエッチングを
行う。これにより、シリコン酸化膜148と、シリコン
酸化膜88とがエッチングされ、キャパシタ蓄積電極4
6はシリンダ状の突起物として露出する(図46
(b))。
【0253】次いで、キャパシタ誘電体膜48、キャパ
シタ対向電極54を形成して両面シリンダ構造のキャパ
シタを形成し、層間絶縁膜64を堆積する。続いて、層
間絶縁膜64、シリコン窒化膜86、シリコン酸化膜8
4を貫通するスルーホール38を開口し、スルーホール
38を埋め込むようにビット線62を形成する(図4
7)。
【0254】このようにして半導体記憶装置を製造する
ことにより、両面シリンダ構造のキャパシタを有するD
RAMセルを形成することができる。このように、本実
施形態によれば、キャパシタ蓄積電極46を形成する際
の研磨工程前において、スルーホール40内にシリコン
酸化膜148を埋め込むことにより、研磨の際に発生す
る紛状物や研磨剤がスルーホール40内に入り込むこと
はないので、シリンダキャパシタを有する半導体記憶装
置においても、これに起因する歩留り低下を防止するこ
とができる。
【0255】なお、上記実施形態では、層間絶縁膜64
上に形成したビット線62を直接ドレイン拡散層26と
接続したが、第1実施形態による半導体記憶装置と同様
にして、キャパシタ蓄積電極46と同時に形成したコン
タクト用導電膜44を介して接続してもよい。 [第12実施形態]本発明の第12実施形態による半導
体記憶装置の構造を、図48及び図49を用いて説明す
る。なお、上記第1乃至第3実施形態の半導体記憶装置
と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略又
は簡略にする。
【0256】図48は本実施形態による半導体記憶装置
の構造を示す平面図及び部分断面図、図49は本実施形
態による半導体記憶装置の周辺回路構成例を示す図であ
る。上記第1乃至第3実施形態では、自己整合プロセス
を駆使することにより種々の合わせ余裕を不要とした。
従って、ワード線及びビット線を最小加工寸法のライン
アンドスペース(L/S)で配置することは可能であ
る。
【0257】しかし、最小加工寸法のL/Sでワード線
やビット線を加工するとすれば、コンタクトホールと配
線層とのオーバーラップ余裕等が確保できず、また、配
線を折り曲げることもできない。従って、このようなメ
モリセルを実現するためには、上記実施形態で示した他
に、周辺回路の配置等を考慮してパターンレイアウトを
行う必要がある。
【0258】本実施形態では、周辺回路のレイアウトを
考慮した上で、第1乃至第3実施形態による半導体記憶
装置を実現できる半導体記憶装置の構造を説明する。図
48(a)に示すように、本実施形態による半導体記憶
装置は、最小加工寸法でパターニングされたビット線6
2とワード線20が互いに直交するように配置されてい
る。このように配置した際に問題となるのは、ビット線
コンタクトホールとビット線とのオーバーラップ余裕等
である。
【0259】図48(a)のX−X´部の断面図である
図48(b)に示すように、ビット線62はコンタクト
用導電膜44にコンタクトする必要があるので、コンタ
クト用導電膜44はビット線コンタクトホール58内に
露出する必要がある。しかしながら、ビット線62をパ
ターニングする際の合わせズレによりビット線62のパ
ターン端がビット線コンタクトホール58内に形成され
てしまうと、ビット線62形成の際のエッチングにより
コンタクト用導電膜44等がエッチングされてしまい、
段差が増大するなどの不都合が生ずる。従って、図48
(a)のY−Y´部の断面図である図48(c)に示す
ように、ビット線コンタクトホール58の幅はビット線
62の幅よりも狭いことが要求される。一方、ビット線
62は、スルーホール38に埋め込まれた多結晶シリコ
ン膜50と接続されるので、スルーホール38内に埋め
込まれた多結晶シリコン膜50とキャパシタ対向電極5
4が接続されたままにならないように、キャパシタ対向
電極54をパターニングする際には、スルーホール38
から十分に離間して形成する必要がある。従って、ビッ
ト線コンタクトホール58は広いことが望ましい。
【0260】ビット線コンタクトホール58に対する、
こうした相反する要請を満たす為には、コンタクト用導
電膜44の厚さとサイドウォール酸化膜56の幅を最適
化する必要がある。例えば、ビット線62を0.3μm
のL/Sでパターニングし、スルーホールを0.3μm
で開口する場合には、ビット線コンタクトホール58に
対するビット線62の合わせズレを考慮してビット線6
2のオーバーラップを例えば0.07μmとし、多結晶
シリコン膜50とキャパシタ対向電極54との間隔を例
えば0.1μm確保する。
【0261】次いで、コンタクト用導電体膜44の膜厚
とサイドウォール酸化膜56の幅をを最適化して、上記
のパラメータを満足するようにする。例えば、コンタク
ト用導電膜44の膜厚を0.05μm、サイドウォール
酸化膜56の幅を0.12μmとすれば、ワード線20
方向のキャパシタ対向電極54の間隔が0.4μm、ビ
ット線コンタクトホール58の幅が0.16μmとな
る。
【0262】なお、ここに述べたビット線コンタクトホ
ール58については、ビット線62形成のエッチングの
際にコンタクト用導電膜44等がエッチングされてしま
うのを防ぐのが目的であり、エッチングの制御を精密に
行えば図48(c)に示すビット線コンタクトホール5
8の幅がビット線62の幅より広くてもかまわないこと
は勿論である。
【0263】このように、図48(b)、(c)に示す
ようなビット線62方向に伸びる長方形のビット線コン
タクトホール58を形成することにより、最小のセル面
積を実現することができる。なお、このときのセル面積
は、0.72μm2となる。次に、周辺回路の構成例を
示す。図49に示すように、デコーダ94及びセンスア
ンプ96をメモリセル領域の両側に形成する。デコーダ
94及びセンスアンプ96をこのように配置することに
より、合わせ余裕を一切排除してメモリセル面積を縮小
した場合にも、周辺回路を問題なく配置することができ
る。
【0264】なお、本実施形態では、最小加工寸法のL
/Sでワード線やビット線を配置したので、ビット線6
2を途中で折り曲げることができない。従って、ペアに
なっているビット線を途中でツイストすることによりビ
ット線間の干渉を抑えるツイストビット線構造を採用す
ることはできない。また、ビット線上にシールド板を設
けてビット線間の干渉を抑えるシールドビット線構造を
採用するためには、製造工程の増加を避けられない。
【0265】しかし、ビット線の膜厚をビット線間隔よ
りも十分に薄くすれば、ビット線間の容量カップリング
を抑えることができるので、ビット線間の干渉を抑制す
ることが可能である。例えば、ビット線の構造をW膜
(50nm)/TiN膜(50nm)/Ti膜(30n
m)として、トータル膜厚を0.13μmとすれば、ビ
ット線間隔の0.3μmの半分より小さくできるので、
ビット線間の干渉に対処することができる。
【0266】このように、本実施形態によれば、ビット
線コンタクトホールの構造を最適化することにより、最
小加工寸法でビット線を配置した場合にも、ビット線コ
ンタクトホールとビット線とのオーバーラップ余裕を確
保することができたので、メモリセル面積を大幅に縮小
した半導体記憶装置を構成することができる。また、デ
コーダ及びセンスアンプを、メモリセル領域の両側にそ
れぞれ設けたので、合わせ余裕を一切排除してメモリセ
ル面積を縮小した場合にも、周辺回路を問題なく配置す
ることができる。 [第13実施形態]本発明の第13実施形態による半導
体記憶装置及びその製造方法を図50乃至図56を用い
て説明する。
【0267】図50は本実施形態による半導体記憶装置
の構造を示す平面図、図51は図50の半導体記憶装置
のA−A´部の断面を示す概略図、図52乃至図55は
本実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程
断面図、図56は本実施形態の変形例による半導体記憶
装置の構造を示す概略断面図である。本実施形態では、
第8実施形態による半導体記憶装置及びその製造方法
に、ビット線及びキャパシタの他の形成方法を応用した
半導体記憶装置及びその製造方法を示す。
【0268】始めに本実施形態による半導体記憶装置の
構造を、図50の平面図及び図51の断面図を用いて説
明する。図51は、基本的には図50のA−A´部の断
面を表したものであるが、ビット線62及びスルーホー
ル38の一部を仮想的に移動して示してある。即ち、図
51では、図50のB−B´部の断面と、A−A´部の
断面図とを同時に示してある。
【0269】シリコン基板10には、素子分離膜12に
より画定された素子領域14が形成されている。素子領
域14には、ソース拡散層24とドレイン拡散層26が
独立に形成されている。ソース拡散層24とドレイン拡
散層26間の半導体基板10上には、ゲート酸化膜16
を介してゲート電極20が形成されている。こうして、
ゲート電極20、ソース拡散層24、ドレイン拡散層2
6からなるメモリセルトランジスタが構成されている。
【0270】ゲート電極20と交差する方向にはビット
線62が配されており、スルーホール38を介してドレ
イン拡散層26と接続されている。ソース拡散層24上
には、スルーホール40を介してキャパシタ蓄積電極4
6が接続されており、キャパシタ蓄積電極46上に形成
されたキャパシタ誘電体膜48、キャパシタ対向電極5
4とによりキャパシタが形成されている。キャパシタ上
部には層間絶縁膜64を介して配線層70が形成されて
おり、1トランジスタ、1キャパシタからなるDRAM
が構成されている。
【0271】ここで、ゲート電極20、すなわちワード
線の幅は0.2μmであり、0.3μm間隔で配置され
ている。スルーホール38、40は、開口径0.1μm
であり、ゲート電極20から0.1μm離間して形成さ
れている。ビット線62の幅は0.2μmであり、0.
3μm間隔で配置されている。スルーホール38とのオ
ーバーラップは約0.05μmであり、スルーホール4
0との距離は約0.1μmである。こうして、セル面積
0.5μm2を有するメモリセルが形成されている。
【0272】次に、本実施形態による半導体記憶装置の
製造方法を説明する。まず、シリコン基板10の主表面
上に、例えば通常のLOCOS法により膜厚約300n
mの素子分離膜12を形成し、素子領域14を画定す
る。次いで、熱酸化法により、素子領域14に膜厚約1
0nmのゲート酸化膜16を形成する。続いて、CVD
法により、膜厚約150nmの、Pを高濃度に含んだ多
結晶シリコン膜を成長した後、通常のリソグラフィー技
術とエッチング技術を用いて多結晶シリコン膜をパター
ンニングし、ゲート電極20を形成する。
【0273】この後、素子分離膜12及びゲート電極2
0をマスクとして、例えばPイオンを加速エネルギー2
0keV、注入量2×1013cm-2の条件でイオン注入
し、メモリセルトランジスタのソース拡散層24、ドレ
イン拡散層26を形成する(図52(a))。次いで、
CVD法により膜厚約50nmのシリコン酸化膜と、膜
厚約200nmのBPSG膜を順次成長した後、リフロ
ーによりその表面を平坦化して層間絶縁膜150を形成
する。
【0274】続いて、膜厚約50nmの多結晶シリコン
膜158をCVD法により堆積し、通常のリソグラフィ
ー技術とエッチング技術を用いて幅約0.3μmにパタ
ーニングする(図52(b))。この後、膜厚約100
nmの多結晶シリコン膜をCVD法により堆積し、RI
E法により垂直方向にエッチングし、パターニングした
多結晶シリコン膜158の側壁に多結晶シリコンサイド
ウォール160を形成する。幅0.3μmの間隔に形成
された多結晶シリコンサイドウォール160により、そ
の間に露出する層間絶縁膜150の幅は約0.1μmと
なる(図52(c))。
【0275】次いで、多結晶シリコン膜158及び多結
晶シリコンサイドウォール160をマスクとして層間絶
縁膜150をエッチングし、ドレイン拡散層26上に開
口されたスルーホール38と、ソース拡散層24上に開
口されたスルーホール40とを形成する(図52
(d))。このように形成したスルーホール38、40
の開口径は、多結晶シリコンサイドウォール160の間
隔とほぼ等しくなるので、前述の通り約0.1μmとな
る。
【0276】なお、本実施形態では、多結晶シリコン膜
158及び多結晶シリコンサイドウォール160をマス
クとしてスルーホール38、40を開口することによ
り、露光装置の解像限界以下の加工を可能としている
が、第8実施形態による半導体記憶装置の製造方法にお
いて示したように、電子線描画法を用いてスルーホール
38、40を開口してもよい。いずれの方法を用いるこ
とによっても、通常のリソグラフィーによって形成でき
ない寸法のスルーホールを開口することができる。
【0277】続いて、膜厚約60nmの多結晶シリコン
膜と、膜厚約100nmのタングステンシリサイド膜
と、シリコン窒化膜とをCVD法により堆積し、通常の
リソグラフィー技術及びエッチング技術によりパターニ
ングする。これにより、上層がシリコン窒化膜156に
より覆われた、タングステンポリサイド構造のビット線
62を形成する。
【0278】ビット線62をパターニングする際には、
多結晶シリコン膜158、多結晶シリコンサイドウォー
ル160を同時にパターニングし、スルーホール40内
には多結晶シリコン膜よりなる埋め込み導電体162が
残留するようにする(図53(a))。なお、スルーホ
ール40は、多結晶シリコンのみで埋め込まなくてもよ
い。例えば、多結晶シリコン膜とタングステンシリサイ
ド膜とによって埋め込んでもよいし、図55に示すよう
に、多結晶シリコン膜とタングステンシリサイド膜とシ
リコン窒化膜とによって埋め込んでもよい。いずれの構
造であっても、コンタクトはスルーホール40の底部全
体でとることができるので問題はない。
【0279】また、ビット線62上に形成する絶縁膜
は、寄生容量を減らすためには誘電率の低いシリコン酸
化膜を用いることが望ましいが、ビット線62上の絶縁
膜をエッチングストッパ膜として用いるときには適用が
困難となる。従って、エッチングストッパ膜として用い
る際には、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層膜
をビット線62上に形成することも効果的である。
【0280】この後、膜厚約80nmのシリコン窒化膜
をCVD法により堆積し、RIE法により垂直方向にエ
ッチングする。これにより、ビット線62の側壁にサイ
ドウォール164が形成され、ビット線62はシリコン
窒化膜156及びサイドウォール164により完全に覆
われる(図53(b))。次いで、膜厚約500nmの
多結晶シリコン膜をCVD法により堆積し、通常のリソ
グラフィー技術及びエッチング技術によりパターニング
し、キャパシタ蓄積電極46を形成する(図54
(a))。このようにしてキャパシタ蓄積電極46を形
成することにより、マスク工程を用いることなく、キャ
パシタ蓄積電極46をソース拡散層24に接続すること
ができるので、従来の方法に比べてマスク工程を一工程
削減することができる。
【0281】続いて、膜厚約5nmのシリコン窒化膜を
CVD法により堆積した後にその表面を酸化し、キャパ
シタ誘電体膜48を形成する。この後、膜厚約100n
mの多結晶シリコン膜をCVD法により堆積し、通常の
リソグラフィー技術及びエッチング技術によりパターニ
ングし、キャパシタ対向電極54を形成する(図54
(b))。
【0282】次いで、膜厚約300nmのBPSG膜を
CVD法により堆積した後にリフローし、層間絶縁膜1
54を形成する。続いて、周辺回路領域(図示せず)に
スルーホールを形成した後、タングステン等の金属材料
を堆積してパターニングし、配線層70を形成する(図
55)。このようにして、1トランジスタ、1キャパシ
タよりなるDRAMを構成する。
【0283】なお、上記実施形態では、メモリセルキャ
パシタの高さが大きく、周辺回路領域とメモリセル領域
との間の高低差が大きくなっているため、メモリセル上
の配線層70はリラックスした線幅及び間隔としてい
る。このように、本実施形態によれば、キャパシタ蓄積
電極46は、スルーホール38と同時に形成されたスル
ーホール40内にビット線62形成と同時に埋め込まれ
た埋め込み導電体162を介してソース拡散層24に接
続されている。このため、スルーホール40の形成に新
たな工程を追加することなく、ビット線62上のシリコ
ン窒化膜156がエッチング雰囲気に曝される時間を減
少することができる。
【0284】また、ビット線62の上部及び側壁を絶縁
膜で覆う際に、埋め込み導電体162が露出するように
するので、従来の製造方法のように、キャパシタ蓄積電
極46のコンタクト用スルーホールをマスク工程を用い
て形成する必要がなくなる。従って、マスク工程を1工
程削減することができる。 [第14実施形態]本発明の第14実施形態による半導
体記憶装置及びその製造方法を図56乃至図58を用い
て説明する。
【0285】図56は本実施形態による半導体記憶装置
の構造を示す概略断面図、図57及び図58は本実施形
態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図で
ある。第13実施形態による半導体記憶装置では、メモ
リセルキャパシタの高さが大きく、周辺回路領域とメモ
リセル領域との間の高低差が大きくなっているため、メ
モリセル上の配線層70はリラックスした配線ルールで
設計しなければならない。本実施形態では、これを解決
する半導体記憶装置及びその製造方法を提供する。
【0286】本実施形態による半導体記憶装置は、周辺
回路領域に層間絶縁膜が形成されており、メモリセル領
域と周辺回路領域との高低差が小さくなっていることに
特徴がある。即ち、周辺回路領域では、層間絶縁膜15
0、152、154よりなる三層構造により層間絶縁膜
が構成されており、メモリセル領域では、層間絶縁膜1
50、154により層間絶縁膜が構成されている。この
ため、周辺回路領域では、層間絶縁膜152の分だけ層
間絶縁膜が厚くなっており、メモリセル領域と周辺回路
領域との高低差が小さくなっている。
【0287】次に、本実施形態による半導体記憶装置の
製造方法を説明する。まず、図52(a)乃至図53
(b)に示す第13実施形態による半導体記憶装置の製
造方法と同様の手順により、ビット線62、埋め込み導
電体162まで形成する(図57(a))。次いで、膜
厚約300nmのBPSG膜をCVD法により堆積し、
リフロー又は研磨により表面の平坦な層間絶縁膜152
を形成する。
【0288】続いて、通常のリソグラフィー技術と、シ
リコン窒化膜でストップするエッチング方法を用いて層
間絶縁膜152に開口166を形成し、ビット線62を
シリコン窒化膜156、サイドウォール164で覆った
状態で埋め込み導電体162を露出する(図57
(b))。この後、膜厚約20nmの多結晶シリコン膜
をCVD法により成長して表面を研磨し、開口166内
にキャパシタ蓄積電極46を形成する。キャパシタ蓄積
電極46は、スルーホール40上部で埋め込み導電体1
62と接続される(図58(a))。
【0289】なお、研磨の際には、開口166内に紛状
物や研磨剤が入り込まないように、第9乃至第11実施
形態による半導体記憶装置の製造方法を適用してもよ
い。次いで、例えば弗酸系水溶液を用いたウェットエッ
チングにより、層間絶縁膜152を50nmエッチング
する。このように層間絶縁膜152の上部をすると、キ
ャパシタ蓄積電極46の露出する面積が増加するのでキ
ャパシタ容量は増加するが、メモリセル領域と周辺回路
領域との高低差は増加する。従って、高低差を特に問題
とするときには、エッチングを行わないことが望まし
い。
【0290】続いて、キャパシタ誘電体膜48、キャパ
シタ対向電極54、層間絶縁膜154、配線層70を形
成し、1トランジスタ、1キャパシタよりなるDRAM
を構成する(図58(b))。なお、本実施形態による
半導体記憶装置の製造方法では、メモリセル領域と周辺
回路領域とにおける層間絶縁膜154の表面段差を少な
くすることができるので、配線層70は、第13実施形
態による半導体記憶装置よりも厳しいルールで配置する
ことができる。
【0291】このように、本実施形態によれば、周辺回
路領域とメモリセル領域との高低差を小さくすることが
できるので、製造工程数を増加することなく配線層70
の設計ルールを微細にすることができる。
【0292】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、半導体基
板上に形成されたソース拡散層とドレイン拡散層と、ソ
ース拡散層とドレイン拡散層との間の半導体基板上に、
ゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有する
メモリセルトランジスタと、ゲート電極の上面及び側面
を覆う絶縁膜と、メモリセルトランジスタ上を覆い、ソ
ース拡散層上に開口した第1のスルーホールと、ドレイ
ン拡散層上に開口した第2のスルーホールとが形成され
た第1の層間絶縁膜と、第1のスルーホールの内壁及び
底部に形成され、ソース拡散層に接続されたキャパシタ
蓄積電極と、キャパシタ蓄積電極を覆うように形成され
たキャパシタ誘電体膜と、キャパシタ誘電体膜を覆うよ
うに形成されたキャパシタ対向電極とを有するキャパシ
タと、第2のスルーホール内壁及び底部に形成され、ド
レイン拡散層と接続された第1のコンタクト用導電膜と
を有するメモリセルと、メモリセル上に形成され、ビッ
ト線コンタクトホールが形成された第2の層間絶縁膜
と、第2の層間絶縁膜上に形成され、ビット線コンタク
トホールを介してメモリセルの第1のコンタクト用導電
膜に接続されたビット線とにより半導体記憶装置を構成
するので、ソース拡散層上に開口した第1のスルーホー
ルと、ドレイン拡散層上に開口した第2のスルーホール
とを形成する際にゲート電極との合わせ余裕を確保する
必要がなく、メモリセル面積を小さくすることができ
る。また、第1のコンタクト用導電膜は、第2のスルー
ホール内に完全に埋め込む必要はないので、同時に形成
するキャパシタ蓄積電極の膜厚を必要以上に厚くする必
要はなく、キャパシタ容量の低下を防止することができ
る。
【0293】また、半導体基板上に形成されたソース拡
散層とドレイン拡散層と、ソース拡散層とドレイン拡散
層との間の半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介して形成
されたゲート電極とを有するメモリセルトランジスタ
と、ゲート電極の上面及び側面を覆う絶縁膜と、メモリ
セルトランジスタ上を覆い、ソース拡散層上に開口され
た第1のスルーホールと、ドレイン拡散層上に開口され
た第2のスルーホールとが形成された第1の層間絶縁膜
と、第1のスルーホールの底部に埋め込まれ、ソース拡
散層に接続された第1の埋め込み導電体と、第2のスル
ーホールの底部に埋め込まれ、ドレイン拡散層に接続さ
れた第2の埋め込み導電体と、第1のスルーホールの内
壁と、第1の埋め込み導電体の上面とに形成され、第1
の埋め込み導電体を介してソース拡散層に接続されたキ
ャパシタ蓄積電極と、キャパシタ蓄積電極を覆うように
形成されたキャパシタ誘電体膜と、キャパシタ誘電体膜
を覆うように形成されたキャパシタ対向電極とを有する
キャパシタと、第2のスルーホールの内壁と、第2の埋
め込み導電体の上面とに形成され、第2の埋め込み導電
体を介してドレイン拡散層と接続された第1のコンタク
ト用導電膜とを有するメモリセルと、メモリセル上に形
成され、ビット線コンタクトホールが形成された第2の
層間絶縁膜と、第2の層間絶縁膜上に形成され、ビット
線コンタクトホールを介してメモリセルの第1のコンタ
クト用導電膜に接続されたビット線とにより半導体記憶
装置を構成するので、キャパシタ蓄積電極又はコンタク
ト用導電膜と半導体基板とが接する領域には、抵抗の低
い埋め込み導電体によるオーミックコンタクトが形成さ
れる。これにより、素子の集積化が進み、スルーホール
のアスペクト比が増大した場合にも、スルーホール底部
でのコンタクト特性を確保することができる。
【0294】また、半導体基板上に形成されたソース拡
散層とドレイン拡散層と、ソース拡散層とドレイン拡散
層との間の半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介して形成
されたゲート電極とを有するメモリセルトランジスタ
と、メモリセルトランジスタ上を覆い、ソース拡散層上
に開口した第1のスルーホールと、ドレイン拡散層上に
開口した第2のスルーホールと、半導体基板より離間し
た領域の第1のスルーホールを囲うように形成され、第
1のスルーホールより開口径が広い開口と、が形成され
た第1の層間絶縁膜と、開口の内壁及び底部、第1のス
ルーホールの内壁及び底部に形成され、ソース拡散層に
接続されたキャパシタ蓄積電極と、キャパシタ蓄積電極
を覆うように形成されたキャパシタ誘電体膜と、キャパ
シタ誘電体膜を覆うように形成されたキャパシタ対向電
極とを有するキャパシタと、第2のスルーホール内壁及
び底部に形成され、ドレイン拡散層と接続された第1の
コンタクト用導電膜とを有するメモリセルと、メモリセ
ル上に形成され、ビット線コンタクトホールが形成され
た第2の層間絶縁膜と、第2の層間絶縁膜上に形成さ
れ、ビット線コンタクトホールを介してメモリセルの第
1のコンタクト用導電膜に接続されたビット線とにより
半導体記憶装置を構成するので、キャパシタ容量を減少
することなくスルーホールの開口径を極めて小さくする
ことができる。これにより、ゴミの付着等に起因するビ
ット線とワード線との間の短絡を防止することができ
る。
【0295】また、上記の半導体記憶装置において、第
1のスルーホールの内部に、第1のスルーホール内壁と
は離間して形成された第1の柱状導電体をキャパシタ電
極に設け、第2のスルーホールの内部に、第2のスルー
ホール内壁とは離間して形成された第2の柱状導電体を
第1のコンタクト用導電膜に設ければ、第1の柱状導電
体をもキャパシタ蓄積電極として機能するので、キャパ
シタ容量を大幅に増加することができる。また、ドレイ
ン拡散層とビット線との配線を、第1のコンタクト用導
電膜と、第2の柱状導電体とにより形成できるので、ド
レイン拡散層−ビット線間の配線抵抗を減少することが
できる。
【0296】また、上記の半導体記憶装置において、ゲ
ート電極を覆う絶縁膜と接する領域の第1の層間絶縁膜
を、ゲート電極を覆う絶縁膜とはエッチング特性が異な
る材料により構成すれば、スルーホールを開口する際に
絶縁膜をエッチングストッパーとして用いることがで
き、基板開口部を自己整合で形成することができる。従
って、スルーホールを形成する際にゲート電極との合わ
せ余裕を確保する必要がないので、メモリセル面積を小
さくすることができる。
【0297】また、上記の半導体記憶装置において、ゲ
ート電極を覆う絶縁膜にはシリコン窒化膜を、ゲート電
極を覆う絶縁膜とはエッチング特性が異なる材料にはシ
リコン酸化膜又は不純物を添加したシリコン酸化膜を適
用することができる。また、上記の半導体記憶装置にお
いて、キャパシタ蓄積電極に、第1のスルーホールより
開口内に柱状に突出する柱状導電体を更に設ければ、柱
状導電体の分だけキャパシタ蓄積電極の表面積が増加す
るので、キャパシタ容量を増加することができる。
【0298】また、ビット線コンタクトホールの内壁に
サイドウォール絶縁膜を設けることによりビット線とキ
ャパシタ対向電極とを絶縁すれば、キャパシタ対向電極
を形成するリソグラフィー工程と、ビット線コンタクト
ホールを形成するリソグラフィー工程とを一度に行うこ
とができる。また、メモリセルが形成されたメモリセル
領域の周辺の半導体基板上に形成された周辺回路用トラ
ンジスタと、第1の層間絶縁膜上に形成され、ビット線
と同一導電層からなる配線層とを設け、配線層を、周辺
回路用トランジスタのゲート電極、ソース拡散層又はド
レイン拡散層に直接接続すれば、周辺回路の動作速度を
犠牲にすることなく上記の半導体記憶装置を構成するこ
とができる。
【0299】また、メモリセルが形成されたメモリセル
領域の周辺の半導体基板上に形成された周辺回路用トラ
ンジスタと、ビット線上に形成された第3の層間絶縁膜
と、第3の層間絶縁膜上に形成された配線層とを設け、
配線層を、周辺回路用トランジスタのゲート電極、ソー
ス拡散層又はドレイン拡散層に直接接続すれば、製造工
程数を増加せず、且つ周辺回路の動作速度を犠牲にする
ことなく上記の半導体記憶装置を構成することができ
る。
【0300】また、上記の半導体記憶装置において、配
線層を、周辺回路用トランジスタのゲート電極、ソース
拡散層若しくはドレイン拡散層、前記キャパシタ対向電
極、又は前記ビット線に直接接続すれば、製造工程数を
増加せず、且つ周辺回路の動作速度を犠牲にすることな
く上記の半導体記憶装置を構成することができる。ま
た、ビット線と配線層とを接続する領域のビット線直下
に、キャパシタ対向電極と、第2の層間絶縁膜との積層
膜と同一の構造よりなるエッチング保護パターンを設け
れば、周辺回路領域に形成する深いスルーホールと、ビ
ット線又はキャパシタ対向電極上に形成する浅いスルー
ホールとを、ビット線と半導体基板との短絡を発生せず
に同時に開口することができる。
【0301】また、メモリセルが形成されたメモリセル
領域の周辺の半導体基板上に形成された周辺回路用トラ
ンジスタと、第2の層間絶縁膜上に形成され、ビット線
と同一導電層からなる配線層とを設け、キャパシタ対向
電極及び第2の層間絶縁膜を周辺回路用トランジスタの
形成された領域に延在して形成し、配線層を、周辺回路
用トランジスタのゲート電極、ソース拡散層又はドレイ
ン拡散層に直接接続すれば、製造工程数を増加すること
なく周辺回路の配線層を形成することができる。
【0302】また、メモリセルが形成されたメモリセル
領域の周辺の半導体基板上に形成された周辺回路用トラ
ンジスタと、周辺回路用トランジスタのゲート電極、ソ
ース拡散層、又はドレイン拡散層上の第1の層間絶縁膜
に形成された第3のスルーホールの内壁及び底部に形成
された第2のコンタクト用導電膜とを設け、周辺回路用
トランジスタのゲート電極、ソース拡散層又はドレイン
拡散層を、第2のコンタクト用導電膜を介して第1の層
間絶縁膜上に形成された配線層に接続すれば、製造工程
数を増加することなく上記の半導体記憶装置を構成する
ことができる。
【0303】また、第3のスルーホールの底部に形成さ
れた第3の埋め込み導電体を設け、第2のコンタクト用
導電膜を、第3の埋め込み導電体を介して周辺回路用ト
ランジスタのゲート電極、ソース拡散層又はドレイン拡
散層に接続すれば、第2のコンタクト用導電膜と半導体
基板とが接する領域には、抵抗の低い第3の埋め込み導
電体によるオーミックコンタクトが形成される。これに
より、素子の集積化が進み、スルーホールのアスペクト
比が増大した場合にも、スルーホール底部でのコンタク
ト特性を確保することができる。
【0304】また、エッチング特性の異なる複数の絶縁
材料を積層した積層体により層間絶縁膜を構成すれば、
アスペクト比の大きいスルーホールを開口する際にも制
御性よく容易に行うことができる。また、上記の積層膜
には、シリコン窒化膜をシリコン酸化膜により挟んで積
層した積層体を適用することができる。
【0305】また、上記の積層膜には、シリコン酸化膜
上にシリコン窒化膜が積層された積層体を適用すること
ができる。また、半導体基板上に形成されたソース拡散
層とドレイン拡散層と、ソース拡散層とドレイン拡散層
との間の半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介して形成さ
れたゲート電極とを有するメモリセルトランジスタと、
ゲート電極の上面及び側面を覆う絶縁膜と、メモリセル
トランジスタ上を覆い、ソース拡散層上に開口した第1
のスルーホールが形成された第1の層間絶縁膜と、第1
のスルーホールの内壁及び底部に形成され、ソース拡散
層に接続されたコンタクト部と、コンタクト部に接続さ
れ、第1の層間絶縁膜上に突出して形成された突出部と
を有するキャパシタ蓄積電極と、キャパシタ蓄積電極を
覆うように形成されたキャパシタ誘電体膜と、キャパシ
タ誘電体膜を覆うように形成されたキャパシタ対向電極
と、を有するキャパシタと、を有するメモリセルにより
半導体記憶装置を構成すれば、突出部の表裏を用いてキ
ャパシタを構成できるので、キャパシタ容量を増加する
ことができる。
【0306】また、上記の半導体記憶装置には、メモリ
セル上に形成され、第1の層間絶縁膜を介してドレイン
拡散層に達するビット線コンタクトホールが形成された
第2の層間絶縁膜と、第2の層間絶縁膜上に形成され、
ビット線コンタクトホールを介してメモリセルのドレイ
ン拡散層に接続されたビット線とを設けることができ
る。
【0307】また、上記の半導体記憶装置には、第1の
層間絶縁膜には、ドレイン拡散層上に開口された第2の
スルーホールが形成されており、第2のスルーホール内
壁及び底部に形成され、ドレイン拡散層と接続されたコ
ンタクト用導電膜と、メモリセル上に、第2の層間絶縁
膜を介して形成され、コンタクト用導電膜と接続された
ビット線とを設けることができる。
【0308】また、上記の半導体記憶装置において、第
1の層間絶縁膜を、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜と
により構成し、シリコン窒化膜をゲート電極上に形成
し、シリコン酸化膜をシリコン窒化膜上に形成すれば、
突出部を容易に形成することができる。これにより、キ
ャパシタ容量のばらつきを小さくすることができる。ま
た、第1のコンタクト用導電膜、第2のコンタクト用導
電膜又はキャパシタ蓄積電極として、N形シリコン及び
P形シリコンにコンタクトする導電材料を用いれば、シ
リコン基板とのコンタクト特性を向上することができ
る。
【0309】また、上記の半導体記憶装置において、ビ
ット線コンタクトホールを、ビット線の延在する方向に
長く伸びた形状にすれば、最小加工寸法でビット線とワ
ード線を配置できるので、メモリセル面積を大幅に縮小
することができる。また、ビット線を、ビット線間の間
隔の半分以下の膜厚にすれば、ビット線間の容量カップ
リングを抑えることができる。
【0310】また、並行に配された複数のビット線と複
数のビット線に交差する方向に並行に配された複数のワ
ード線と、それぞれのビット線の一方の端に設けられた
センスアンプとそれぞれのワード線の一方の端に設けら
れたデコーダと、ビット線とワード線のそれぞれの交差
部に設けられた上記いずれかに記載のメモリセルとによ
り半導体記憶装置を構成し、複数のセンスアンプを2組
に分けてメモリセルが形成されたメモリセル領域の対向
する側部にそれぞれの組を設け、複数のデコーダを2組
に分け、メモリセル領域の他の対向する側部にそれぞれ
の組を設ければ、最小加工寸法で配置したビット線とワ
ード線に接続する周辺回路を構成することができる。
【0311】また、半導体基板上に形成されたソース拡
散層とドレイン拡散層と、ソース拡散層とドレイン拡散
層との間の半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介して形成
されたゲート電極とを有するメモリセルトランジスタ
と、メモリセルトランジスタ上を覆い、ソース拡散層上
に開口した第1のスルーホールと、ドレイン拡散層上に
開口した第2のスルーホールとが形成された第1の層間
絶縁膜と、第1のスルーホール内に埋め込まれた埋め込
み導電体と、第1の層間絶縁膜上に形成され、埋め込み
導電体を介してソース拡散層に接続されたキャパシタ蓄
積電極と、キャパシタ蓄積電極を覆うように形成された
キャパシタ誘電体膜と、キャパシタ誘電体膜を覆うよう
に形成されたキャパシタ対向電極とを有するキャパシタ
と、を有するメモリセルと、第1の層間絶縁膜上に形成
され、第2のスルーホールを介してドレイン拡散層に接
続されたビット線とを設け、埋め込み導電体とビット線
を、同一の導電層により形成すれば、製造工程におい
て、キャパシタ蓄積電極のコンタクト用のスルーホール
を開口するのに要するエッチング時間を減少できるの
で、このエッチングの際に、ビット線が露出することを
防止することができる。
【0312】また、上記の半導体記憶装置において、埋
め込み導電体は、第1のスルーホールの側壁及び底部に
のみ形成してもよい。また、上記の半導体記憶装置で
は、第1のスルーホール及び第2のスルーホールは、ゲ
ート電極の外側に離間して形成することができる。ま
た、ビット線の上面及び側面を、ビット線上に形成する
第2の層間絶縁膜に対してエッチングストッパとして機
能する絶縁膜により覆えば、キャパシタ蓄積電極のコン
タクト用のスルーホールを開口する際にビット線に与え
るダメージを小さくすることができる。
【0313】また、第2の層間絶縁膜に、その内部に埋
め込み導電体が露出する第3のスルーホールを形成し、
キャパシタ誘電体膜を、第3のスルーホールの側壁及び
底面に形成すれば、周辺回路領域とメモリセル領域との
高低差を小さくすることができるので、その上層に形成
する配線層のルールを縮小することができる。また、半
導体基板上に、第1の導電膜と第1の絶縁膜を積層して
堆積した後、第1の導電膜と第1の絶縁膜をパターニン
グし、上面が第1の絶縁膜で覆われた第1の導電膜から
なるゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、ゲー
ト電極をマスクとして半導体基板に不純物を導入し、ソ
ース拡散層及びドレイン拡散層を形成する拡散層形成工
程と、ゲート電極の側壁に第1のサイドウォール絶縁膜
を形成する第1のサイドウォール絶縁膜形成工程と、ソ
ース拡散層上に開口された第1のスルーホールと、ドレ
イン拡散層上に開口された第2のスルーホールが形成さ
れた第1の層間絶縁膜を形成する第1の層間絶縁膜形成
工程と、第1の層間絶縁膜が形成された半導体基板上に
第2の導電膜を堆積する第2の導電膜堆積工程と、第1
のスルーホールと第2のスルーホールの内部に第2の導
電膜を残存させるように第1の層間絶縁膜上の第2の導
電膜を除去し、第1のスルーホール内に形成された第2
の導電膜からなるキャパシタ蓄積電極と、第2のスルー
ホール内に形成された第2の導電膜からなる第1のコン
タクト用導電膜を形成する導電膜除去工程と、キャパシ
タ蓄積電極と、第1のコンタクト用導電膜とが形成され
た半導体基板上に、キャパシタ誘電体膜となる第2の絶
縁膜と、キャパシタ対向電極となる第3の導電膜とを堆
積した後、第3の導電膜をパターニングし、キャパシタ
対向電極を形成するキャパシタ対向電極形成工程とによ
り半導体記憶装置を製造方法するので、メモリセル面積
の小さい半導体記憶装置を、ビット線−ドレイン拡散層
間の電気抵抗を増加し、又はキャパシタ容量を低下する
ことなく形成することができる。
【0314】また、キャパシタ対向電極形成工程におい
て、第3の導電膜上に堆積した第3の絶縁膜と第3の導
電膜をパターニングし、キャパシタ対向電極と、第2の
スルーホール上に開口されたビット線コンタクトホール
を形成し、キャパシタ対向電極形成工程の後、第4の絶
縁膜を堆積し、第4の絶縁膜を異方性エッチングするこ
とによりビット線コンタクトホールの内壁に第2のサイ
ドウォール絶縁膜を形成すると同時に、ビット線コンタ
クトホール底部の第2の絶縁膜を除去する第2のサイド
ウォール絶縁膜形成工程と、第3の絶縁膜上に形成さ
れ、ビット線コンタクトホール内に露出した第1のコン
タクト用導電膜と接続されたビット線を形成するビット
線形成工程とを行えば、キャパシタ対向電極を形成する
リソグラフィー工程と、ビット線コンタクトホールを形
成するリソグラフィー工程とを一度に行うことができ
る。これにより、製造工程数を削減することができる。
【0315】また、半導体基板上に、第1の導電膜と第
1の絶縁膜を積層して堆積した後、第1の導電膜と第1
の絶縁膜をパターニングし、メモリセルトランジスタを
形成する第1の領域に、上面が第1の絶縁膜で覆われた
第1の導電膜からなる第1のゲート電極を、周辺回路用
トランジスタを形成する第2の領域に、上面が第1の絶
縁膜で覆われた第1の導電膜からなる第2のゲート電極
を形成するゲート電極形成工程と、ゲート電極をマスク
として半導体基板に不純物を導入し、第1の領域にメモ
リセルトランジスタのソース拡散層及びドレイン拡散層
を形成し、第2の領域に周辺回路用トランジスタのソー
ス拡散層及びドレイン拡散層を形成する拡散層形成工程
と、ゲート電極の側壁に第1のサイドウォール絶縁膜を
形成する第1のサイドウォール絶縁膜形成工程と、メモ
リセルトランジスタのソース拡散層上に開口された第1
のスルーホールと、メモリセルトランジスタのドレイン
拡散層上に開口された第2のスルーホールとが形成され
た第1の層間絶縁膜を形成する第1の層間絶縁膜形成工
程と、第1の層間絶縁膜が形成された半導体基板上に第
2の導電膜を堆積する第2の導電膜堆積工程と、第1の
スルーホールと、第2のスルーホールとの内部に第2の
導電膜を残存させるように第1の層間絶縁膜上の第2の
導電膜を除去し、第1のスルーホール内に形成された第
2の導電膜からなるキャパシタ蓄積電極と、第2のスル
ーホール内に形成された第2の導電膜からなる第1のコ
ンタクト用導電膜を形成する導電膜除去工程と、キャパ
シタ蓄積電極と、第1のコンタクト用導電膜上に、キャ
パシタ誘電体膜となる第2の絶縁膜と、キャパシタ対向
電極となる第3の導電膜と、第3の絶縁膜とを堆積した
後、第3の絶縁膜と第3の導電膜をパターニングし、キ
ャパシタ対向電極と、第2のスルーホール上に開口され
たビット線コンタクトホールとを形成するビット線コン
タクトホール形成工程と、ビット線コンタクトホールが
形成された第3の絶縁膜上に第4の絶縁膜を堆積した
後、第4の絶縁膜を異方性エッチングすることによりビ
ット線コンタクトホールの内壁に第2のサイドウォール
絶縁膜を形成すると同時に、ビット線コンタクトホール
底部の第2の絶縁膜を除去する第2のサイドウォール絶
縁膜形成工程と、キャパシタ対向電極上の第3の絶縁膜
に開口された第3のスルーホールと、周辺回路用トラン
ジスタのソース拡散層、ドレイン拡散層、又は第2のゲ
ート電極上の第1の層間絶縁膜に開口された第4のスル
ーホールとを形成する第2のスルーホール形成工程と、
ビット線コンタクトホール内に露出した第1のコンタク
ト用導電膜と接続されたビット線と、第3のスルーホー
ルを介してキャパシタ対向電極と接続された第1の配線
層と、第4のスルーホールを介して周辺回路用トランジ
スタと接続された第2の配線層とを形成する配線層形成
工程とにより半導体記憶装置を製造方法するので、周辺
回路の動作速度を犠牲にすることなく上記の半導体記憶
装置を構成することができる。
【0316】また、第2のサイドウォール絶縁膜形成工
程の後に、ビット線コンタクトホール内に露出したコン
タクト用導電膜と接続されたビット線を形成するビット
線形成工程と、ビット線が形成された半導体基板上に第
2の層間絶縁膜を形成する第2の層間絶縁膜形成工程と
を行い、第2のスルーホール形成工程では、第2の層間
絶縁膜と第3の絶縁膜に、キャパシタ対向電極に達する
第3のスルーホールを形成するとともに、第2の層間絶
縁膜と第1の層間絶縁膜に、周辺回路用トランジスタの
ソース拡散層、ドレイン拡散層、又は第2のゲート電極
に達する第4のスルーホールを形成し、配線層形成工程
では、第3のスルーホールを介してキャパシタ対向電極
と接続された第1の配線層と、第4のスルーホールを介
して周辺回路用トランジスタと接続された第2の配線層
を形成すれば、製造工程数を増加せず、周辺回路の動作
速度を犠牲にすることなく上記の半導体記憶装置を構成
することができる。
【0317】また、第2のスルーホール形成工程におい
てビット線と配線層とを接続する第5のスルーホールを
形成する場合には、ビット線コンタクトホール形成工程
において、ビット線と配線層とを接続するコンタクトホ
ールを形成する領域の第1の層間絶縁膜上に、第3の導
電膜と第3の絶縁膜との積層膜よりなるエッチング保護
パターンを形成すれば、周辺回路領域に形成する深いス
ルーホールを開口する際にも、ビット線直下の第1の層
間絶縁膜がエッチングされるのを防止できるので、ビッ
ト線と、半導体基板との短絡を防止することができる。
【0318】また、半導体基板上に、第1の導電膜と第
1の絶縁膜を積層して堆積した後、第1の導電膜と第1
の絶縁膜をパターニングし、メモリセルトランジスタを
形成する第1の領域に、上面が第1の絶縁膜で覆われた
第1の導電膜からなる第1のゲート電極を、周辺回路用
トランジスタを形成する第2の領域に、上面が第1の絶
縁膜で覆われた第1の導電膜からなる第2のゲート電極
を形成するゲート電極形成工程と、ゲート電極をマスク
として半導体基板に不純物を導入し、第1の領域にメモ
リセルトランジスタのソース拡散層及びドレイン拡散層
を形成し、第2の領域に周辺回路用トランジスタのソー
ス拡散層及びドレイン拡散層を形成する拡散層形成工程
と、ゲート電極の側壁に第1のサイドウォール絶縁膜を
形成する第1のサイドウォール絶縁膜形成工程と、メモ
リセルトランジスタのソース拡散層上に開口された第1
のスルーホールと、メモリセルトランジスタのドレイン
拡散層上に開口された第2のスルーホールとが形成され
た第1の層間絶縁膜を形成する第1の層間絶縁膜形成工
程と、第1の層間絶縁膜が形成された半導体基板上に第
2の導電膜を堆積する第2の導電膜堆積工程と、第1の
スルーホールと、第2のスルーホールとの内部に第2の
導電膜を残存させるように第1の層間絶縁膜上の第2の
導電膜を除去し、第1のスルーホール内に形成された第
2の導電膜からなるキャパシタ蓄積電極と、第2のスル
ーホール内に形成された第2の導電膜からなる第1のコ
ンタクト用導電膜を形成する導電膜除去工程と、キャパ
シタ蓄積電極と、第1のコンタクト用導電膜上に、キャ
パシタ誘電体膜となる第2の絶縁膜と、キャパシタ対向
電極となる第3の導電膜と、第3の絶縁膜とを堆積した
後、第3の絶縁膜と第3の導電膜をパターニングし、キ
ャパシタ対向電極と、第2のスルーホール上に開口され
たビット線コンタクトホールとを形成し、周辺回路用ト
ランジスタのソース拡散層、ドレイン拡散層、又は第2
のゲート電極上に開口する第3のスルーホールを第2の
絶縁膜上まで開口するビット線コンタクトホール形成工
程と、ビット線コンタクトホールを覆うフォトレジスト
を選択的に形成した後、第3のスルーホール内の第2の
絶縁膜と、第1の層間絶縁膜とをエッチングし、周辺回
路用トランジスタのソース拡散層、ドレイン拡散層、又
は第2のゲート電極上まで達する第3のスルーホールを
形成する第2のスルーホール形成工程とにより半導体記
憶装置を製造するので、周辺回路部にスルーホールを開
口する際には微細な位置合わせをする必要がなく、リソ
グラフィー工程を簡略化することができる。
【0319】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、ビット線コンタクトホール形成工程では、キャ
パシタ蓄積電極と、第2の導電膜上に、キャパシタ誘電
体膜となる第2の絶縁膜と、キャパシタ対向電極となる
第3の導電膜と、第3の絶縁膜と、エッチングストッパ
ーとして機能するマスク膜を連続して堆積した後、マス
ク膜、第3の絶縁膜と第3の導電膜をパターニングし、
キャパシタ対向電極と、第2のスルーホール上に開口さ
れたビット線コンタクトホールとを形成し、周辺回路用
トランジスタのソース拡散層、ドレイン拡散層、又は第
2のゲート電極上に開口する第3のスルーホールを第2
の絶縁膜上まで開口し、第2のスルーホール形成工程で
は、ビット線コンタクトホールを覆うフォトレジストを
選択的に形成した後、マスク膜とフォトレジストをエッ
チングマスクとして第3のスルーホール内の第2の絶縁
膜と、第1の層間絶縁膜とをエッチングし、周辺回路用
トランジスタのソース拡散層、ドレイン拡散層、又は第
2のゲート電極上まで達する第3のスルーホールを形成
することによってもリソグラフィー工程を簡略化するこ
とができる。
【0320】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、マスク膜にはシリコン膜を適用することができ
る。また、半導体基板上に、第1の導電膜と第1の絶縁
膜を積層して堆積した後、第1の導電膜と第1の絶縁膜
をパターニングし、メモリセルトランジスタを形成する
第1の領域に、上面が第1の絶縁膜で覆われた第1の導
電膜からなる第1のゲート電極を、周辺回路用トランジ
スタを形成する第2の領域に、上面が第1の絶縁膜で覆
われた第1の導電膜からなる第2のゲート電極を形成す
るゲート電極形成工程と、ゲート電極をマスクとして半
導体基板に不純物を導入し、第1の領域にメモリセルト
ランジスタのソース拡散層及びドレイン拡散層を形成
し、第2の領域に周辺回路用トランジスタのソース拡散
層及びドレイン拡散層を形成する拡散層形成工程と、ゲ
ート電極の側壁に第1のサイドウォール絶縁膜を形成す
る第1のサイドウォール絶縁膜形成工程と、メモリセル
トランジスタのソース拡散層上に開口された第1のスル
ーホールと、メモリセルトランジスタのドレイン拡散層
上に開口された第2のスルーホールと、周辺回路用トラ
ンジスタのソース拡散層、ドレイン拡散層又は第2のゲ
ート電極上に開口する第3のスルーホールとが形成され
た第1の層間絶縁膜を形成する第1の層間絶縁膜形成工
程と、第1の層間絶縁膜が形成された半導体基板上に第
2の導電膜を堆積する第2の導電膜堆積工程と、第1の
スルーホールと、第2のスルーホールと、第3のスルー
ホールの内部に第2の導電膜を残存させるように第1の
層間絶縁膜上の第2の導電膜を除去し、第1のスルーホ
ール内に形成された第2の導電膜からなるキャパシタ蓄
積電極と、第2のスルーホール内に形成された第2の導
電膜からなる第1のコンタクト用導電膜と、第3のスル
ーホール内に形成された第2の導電膜からなる第2のコ
ンタクト用導電膜とを形成する導電膜除去工程と、キャ
パシタ蓄積電極と、第1のコンタクト用導電膜と、第2
のコンタクト用導電膜とが形成された半導体基板上に、
キャパシタ誘電体膜となる第2の絶縁膜と、キャパシタ
対向電極となる第3の導電膜と、第3の絶縁膜とを堆積
した後、第3の絶縁膜と第3の導電膜をパターニング
し、キャパシタ対向電極と、第2のスルーホール上に開
口されたビット線コンタクトホールを形成するビット線
コンタクトホール形成工程と、ビット線コンタクトホー
ルが形成された第3の絶縁膜上に第4の絶縁膜を堆積し
た後、第4の絶縁膜を異方性エッチングすることにより
ビット線コンタクトホールの内壁に第2のサイドウォー
ル絶縁膜を形成すると同時に、ビット線コンタクトホー
ル底部の第2の絶縁膜を除去する第2のサイドウォール
絶縁膜形成工程と、ビット線コンタクトホール内に露出
した第1のコンタクト用導電膜と接続されたビット線
と、第3のスルーホール内に形成された第2のコンタク
ト用導電膜に接続された配線層を形成する配線層形成工
程とにより半導体記憶装置を製造し、周辺回路用トラン
ジスタに直接接続する導電膜を、キャパシタ蓄積電極、
又はビット線コンタクト部のコンタクト用導電膜と同様
の構造にするので、製造工程数を増加することなく周辺
回路のコンタクトを形成することができる。
【0321】また、キャパシタ対向電極となる導電膜を
堆積する際に、導電膜表面が平坦になるようにスルーホ
ール内に埋め込めば、ビット線コンタクト部において予
期せぬ段差が発生することを防止でき、コンタクト特性
への信頼性を向上することができる。また、上記の半導
体記憶装置の製造方法において、第2の導電膜堆積工程
の後に、第5の絶縁膜を堆積して第5の絶縁膜を異方性
エッチングすることにより、第2の導電膜が形成された
第1のスルーホール及び第2のスルーホールの内壁に第
3のサイドウォール絶縁膜を形成する第3のサイドウォ
ール絶縁膜形成工程と、第3のサイドウォール絶縁膜が
形成された第1のスルーホール及び第2のスルーホール
を埋め込む第4の導電膜を堆積する第4の導電膜堆積工
程とを、導電膜除去工程の後に、第3のサイドウォール
絶縁膜を除去することにより第1のスルーホール内に第
4の導電膜よりなる第1の柱状導電体を、第2のスルー
ホール内に第4の導電膜よりなる第2の柱状導電体を形
成する柱状導電体形成工程とを行い、導電膜除去工程に
おいて、第3のサイドウォール絶縁膜が表面に露出する
まで、第4の導電膜、第2の導電膜、第1の層間絶縁膜
を除去すれば、第1のスルーホール内壁とは離間して形
成された第1の柱状導電体を有するキャパシタ蓄積電極
と、第2のスルーホール内壁とは離間して形成された第
2の柱状導電体を有する第1のコンタクト用導電膜を形
成することができるので、キャパシタ容量を大幅に増加
するとともに、ドレイン拡散層とビット線間の配線抵抗
を減少することができる。また、上記の半導体記憶装置
の製造方法では、第2の導電膜を除去する際にスルーホ
ール内が埋め込まれているので、研磨剤等がスルーホー
ル内に入り込むことが防止できる。これにより、研磨剤
等による歩留りの低下を防止することができる。
【0322】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、第1の層間絶縁膜を堆積後、スルーホール形成
前に第1の層間絶縁膜の表面を研磨により平坦化すれ
ば、層間絶縁膜上のグローバル平坦性が改善されるの
で、スルーホールを開口する際のフォーカス深度を浅く
でき、微細なパターニングを行うことが可能となる。ま
た、上記の半導体記憶装置の製造方法において、半導体
基板の表面を研磨することにより第1の層間絶縁膜上の
第2の導電膜を除去すれば、スルーホールの形状の整合
したキャパシタ蓄積電極、コンタクト用導電膜を容易に
形成することができる。
【0323】また、エッチング特性の異なる複数の絶縁
材料を積層した積層膜により第1の層間絶縁膜を形成
し、絶縁材料を一層づつエッチングすることによりスル
ーホールを開口すれば、アスペクト比の大きいスルーホ
ールを開口する際にも容易に行うことができる。また、
上記の半導体記憶装置の製造方法において、第2の導電
膜堆積工程の後に、第2の導電膜上にフォトレジストを
塗布し、第1のスルーホール、第2のスルーホール、又
は第3のスルーホール内に埋め込むフォトレジスト塗布
工程を、導電膜除去工程の後に、第1のスルーホール、
第2のスルーホール、又は第3のスルーホール内に埋め
込まれたフォトレジストを剥離するフォトレジスト剥離
工程を行い、導電膜除去工程では、第1のスルーホー
ル、第2のスルーホール、又は第3のスルーホール内部
に第2の導電膜及びフォトレジストを残存させるよう
に、第1の層間絶縁膜上の第2の導電膜及びフォトレジ
ストを除去すれば、第2の導電膜を研磨により除去する
際に研磨剤等がスルーホール内に入り込むことがないの
で、これに起因する歩留り低下を防止することができ
る。
【0324】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、第2の導電膜堆積工程の後に、第1の層間絶縁
膜とはエッチング特性の異なる第6の絶縁膜を堆積し、
第1のスルーホール、第2のスルーホール、又は第3の
スルーホール内に埋め込む絶縁膜堆積工程を、導電膜除
去工程の後に、第1のスルーホール、第2のスルーホー
ル、又は第3のスルーホール内に埋め込まれた第6の絶
縁膜を除去する第6の絶縁膜除去工程を行い、導電膜除
去工程では、第1のスルーホール、第2のスルーホー
ル、又は第3のスルーホール内部に第2の導電膜及び第
6の絶縁膜を残存させるように、第1の層間絶縁膜上の
第2の導電膜及び第6の絶縁膜を除去すれば、第2の導
電膜を研磨により除去する際に研磨剤等がスルーホール
内に入り込むことがないので、これに起因する歩留り低
下を防止することができる。
【0325】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、第1の層間絶縁膜の表面に、第6の絶縁膜とエ
ッチング特性が異なる絶縁膜を設ければ、研磨の後に、
スルーホール内に埋め込まれた絶縁膜のみを選択的に除
去することができる。また、上記の半導体記憶装置の製
造方法において、第2の導電膜堆積工程の後に、第1の
層間絶縁膜とエッチング特性がほぼ等しい第6の絶縁膜
を堆積し、第1のスルーホール、第2のスルーホール、
又は第3のスルーホール内に埋め込む絶縁膜堆積工程
を、導電膜除去工程の後に、第1のスルーホール、第2
のスルーホール、又は第3のスルーホール内に埋め込ま
れた第6の絶縁膜及び第1の層間絶縁膜を除去する絶縁
膜除去工程を行い、導電膜除去工程では、第1のスルー
ホール、第2のスルーホール、又は第3のスルーホール
内部に第2の導電膜及び第6の絶縁膜を残存させるよう
に、第1の層間絶縁膜上の第2の導電膜及び第6の絶縁
膜を除去すれば、第2の導電膜を研磨により除去する際
に研磨剤等がスルーホール内に入り込むことがないの
で、これに起因する歩留り低下を防止することができ
る。
【0326】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、第1の層間絶縁膜には、第6の絶縁膜とはエッ
チング特性の異なる絶縁膜上に、第6の絶縁膜とエッチ
ング特性がほぼ等しい絶縁膜が堆積された積層膜を適用
すれば、絶縁膜除去工程において、第6の絶縁膜及び第
6の絶縁膜とエッチング特性がほぼ等しい絶縁膜を選択
的に除去することができる。また、半導体基板上に、第
1の導電膜と第1の絶縁膜を積層して堆積した後、第1
の導電膜と第1の絶縁膜をパターニングし、メモリセル
トランジスタを形成する第1の領域に、上面が第1の絶
縁膜で覆われた第1の導電膜からなる第1のゲート電極
を、周辺回路用トランジスタを形成する第2の領域に、
上面が第1の絶縁膜で覆われた第1の導電膜からなる第
2のゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、ゲー
ト電極をマスクとして半導体基板に不純物を導入し、第
1の領域にメモリセルトランジスタのソース拡散層及び
ドレイン拡散層を形成し、第2の領域に周辺回路用トラ
ンジスタのソース拡散層及びドレイン拡散層を形成する
拡散層形成工程と、ゲート電極の側壁に第1のサイドウ
ォール絶縁膜を形成する第1のサイドウォール絶縁膜形
成工程と、第1のサイドウォールが形成された半導体基
板上に第1の層間絶縁膜を堆積した後、第1の層間絶縁
膜の表面を平坦化する第1の層間絶縁膜形成工程と、平
坦化した第1の層間絶縁膜上に、第1の層間絶縁膜とは
エッチング特性が異なる第2の絶縁膜を形成する第2の
絶縁膜形成工程と、第1の層間絶縁膜と第2の絶縁膜を
パターニングし、ソース拡散層上に開口された第1のス
ルーホールと、ドレイン拡散層上に開口された第2のス
ルーホールと、周辺回路用トランジスタのソース拡散
層、ドレイン拡散層、又は第2のゲート電極上に開口す
る第3のスルーホールとを形成するスルーホール形成工
程と、スルーホールが開口された半導体基板上に第2の
導電膜を堆積する第2の導電膜堆積工程と、第2の導電
膜の表面を、第2の絶縁膜が表面に露出するまで研磨
し、第1のスルーホールに埋め込まれた第1の埋め込み
導電体と、第2のスルーホールに埋め込まれた第2の埋
め込み導電体と、第3のスルーホールに埋め込まれた第
3の埋め込み導電体とを形成する埋め込み導電体形成工
程と、第1の埋め込み導電体上に開口された第4のスル
ーホールと、第2の埋め込み導電体上に開口された第5
のスルーホールと、第3の埋め込み導電体上に開口する
第6のスルーホールとが形成された、第2の層間絶縁膜
を形成する第2の層間絶縁膜形成工程と、第2の層間絶
縁膜が形成された半導体基板上に第3の導電膜を堆積す
る第3の導電膜堆積工程と、第4のスルーホールと、第
5のスルーホールと、第6のスルーホールの内部に第2
の導電膜を残存させるように第2の層間絶縁膜上の第3
の導電膜を除去し、第4のスルーホール内に形成された
第3の導電膜からなるキャパシタ蓄積電極と、第5のス
ルーホール内に形成された第3の導電膜からなる第1の
コンタクト用導電膜と、第6のスルーホール内に形成さ
れた第3の導電膜からなる第2のコンタクト用導電膜と
を形成する導電膜除去工程とによりスルーホールの底部
に埋め込み導電体を設けるので、素子の集積化が進み、
スルーホールのアスペクト比が増大した場合にも、スル
ーホール底部でのコンタクト特性を確保することができ
る。
【0327】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、埋め込み導電体を形成する際に、半導体基板表
面を研磨し、第2の層間絶縁膜表面の第3の導電膜を除
去すれば、層間絶縁膜を平坦化すると同時に埋め込み導
電体を形成することができる。また、ゲート電極を覆う
第1の絶縁膜及び第1のサイドウォールは、半導体基板
上に開口するスルーホールを形成する際の、エッチング
ストッパーとして用いれば、スルーホールの底部に、ソ
ース拡散層及びドレイン拡散層を自己整合で容易に露出
することができる。
【0328】また、半導体基板上に、第1の導電膜を堆
積してパターニングし、第1の導電膜からなるゲート電
極を形成するゲート電極形成工程と、ゲート電極をマス
クとして半導体基板に不純物を導入し、ソース拡散層及
びドレイン拡散層を形成する拡散層形成工程と、ソース
拡散層上に開口された第1のスルーホールと、ドレイン
拡散層上に開口された第2のスルーホールが形成された
層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、第1のス
ルーホールより開口径が広く、半導体基板上に達しない
開口を、第1のスルーホールを囲うように層間絶縁膜に
形成する開口形成工程と、層間絶縁膜が形成された半導
体基板上に第2の導電膜を堆積する第2の導電膜堆積工
程と、第2のスルーホール及び開口の内部に第2の導電
膜を残存させるように層間絶縁膜上の第2の導電膜を除
去し、開口内に形成された第2の導電膜からなるキャパ
シタ蓄積電極と、第2のスルーホール内に形成された第
2の導電膜からなる第1のコンタクト用導電膜を形成す
る導電膜除去工程と、キャパシタ蓄積電極と、第1のコ
ンタクト用導電膜とが形成された半導体基板上に、キャ
パシタ誘電体膜となる絶縁膜と、キャパシタ対向電極と
なる第3の導電膜とを堆積した後、第3の導電膜をパタ
ーニングし、キャパシタ対向電極を形成するキャパシタ
対向電極形成工程とにより半導体記憶装置を製造すれ
ば、ゲート電極とスルーホールとの間隔を開けることが
できるので、製造工程で発生するゴミ等の影響によりビ
ット線とワード線が短絡することを防止することができ
る。また、開口径の小さいスルーホールの他に、キャパ
シタ誘電体膜を形成する開口を設けるので、キャパシタ
容量を低下することはない。
【0329】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、層間絶縁膜形成工程の後に、第4の導電膜を堆
積して第1のスルーホール及び第2のスルーホールを埋
め込む第4の導電膜堆積工程を行い、開口形成工程で
は、第1のスルーホール内に埋め込まれた第4の導電膜
よりなる柱状導電体が、開口内に突出した状態で残留す
るように開口を形成すれば、開口を形成する際に第1の
スルーホール内に露出する半導体基板にダメージを与え
ることを防止することができる。また、柱状導電体を覆
ってキャパシタ蓄積電極が形成されるので、キャパシタ
容量を増加することができる。
【0330】また、上記の半導体記憶装置の製造方法で
は、層間絶縁膜形成工程において、第1のスルーホール
及び第2のスルーホールを同時に形成することできる。
また、上記の半導体記憶装置の製造方法において、層間
絶縁膜形成工程では、層間絶縁膜を、エッチング特性の
異なる2層以上の絶縁膜よりなる積層膜により形成し、
開口形成工程では、開口を、エッチング特性の異なる絶
縁膜間の界面まで開口すれば、開口の深さを再現性よく
制御できるので、キャパシタ容量のばらつきを小さくす
ることができる。
【0331】また、半導体基板上に、第1の導電膜を堆
積してパターニングし、第1の導電膜からなるゲート電
極を形成するゲート電極形成工程と、ゲート電極をマス
クとして半導体基板に不純物を導入し、ソース拡散層及
びドレイン拡散層を形成する拡散層形成工程と、ソース
拡散層上に開口された第1のスルーホールと、ドレイン
拡散層上に開口された第2のスルーホールが形成された
層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、層間絶縁
膜が形成された半導体基板上に第2の導電膜を堆積する
第2の導電膜堆積工程と、第2の導電膜をパターニング
し、第1のスルーホールを介してドレイン拡散層に接続
されたビット線と、第2のスルーホールに埋め込まれた
埋め込み導電体とを形成する第2の導電膜パターニング
工程と、層間絶縁膜上に、埋め込み導電体を介してソー
ス拡散層に接続されたキャパシタ蓄積電極と、キャパシ
タ蓄積電極を覆うキャパシタ誘電体膜と、キャパシタ誘
電体膜を覆うキャパシタ対向電極とを有するキャパシタ
を形成するキャパシタ形成工程とにより半導体記憶装置
を製造すれば、キャパシタ蓄積電極を、ビット線コンタ
クト用の第1のスルーホールと同時に形成された第2の
スルーホール内にビット線形成と同時に埋め込まれた埋
め込み導電体を介してソース拡散層に接続することがで
きる。従って、新たな工程を追加することなく、キャパ
シタ蓄積電極コンタクト用のスルーホールを形成するた
めのエッチング時間を減少することができるので、この
エッチングの際にビット線上の絶縁膜がエッチングされ
てビット線が露出することを防止できる。
【0332】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、第2の導電膜堆積工程の後に、第2の導電膜上
に第1の絶縁膜を堆積する第1の絶縁膜堆積工程を、第
2の導電膜パターニング工程の後に、ビット線側壁にサ
イドウォール絶縁膜を形成するサイドウォール絶縁膜形
成工程を行い、第2の導電膜パターニング工程において
第1の絶縁膜と第2の導電膜とを同一パターンに加工す
ることにより、ビット線の上部及び側壁を絶縁膜で覆え
ば、これと同時に埋め込み導電体が表面に露出するの
で、従来のようにキャパシタ蓄積電極コンタクト用のス
ルーホールをマスク工程を用いて形成する必要がない。
即ち、マスク工程を1工程削減することができる。
【0333】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、第2の導電膜パターニング工程の後に、埋め込
み導電体上に開口が形成された第2の絶縁膜を形成する
第2の絶縁膜形成工程を行い、キャパシタ形成工程にお
いて、キャパシタ蓄積電極を、開口の側壁及び底部に選
択的に形成すれば、メモリセル領域と周辺回路領域との
高低差が小さくなるので、上層に形成する配線層の配線
ルールを厳しく設計することができる。
【0334】また、半導体基板上に、層間絶縁膜を堆積
する層間絶縁膜形成工程と、層間絶縁膜上に、第1のス
ルーホール及び第2のスルーホールを形成すべき領域に
開口が形成され、層間絶縁膜とはエッチング特性が異な
るエッチングストッパ膜を形成するエッチングストッパ
膜形成工程と、エッチングストッパ膜の側壁部に、層間
絶縁膜とはエッチング特性の異なるサイドウォールを形
成するサイドウォール形成工程と、エッチングストッパ
膜とサイドウォールをマスクとして、第2層間絶縁膜を
エッチングし、第1のスルーホールと、第2のスルーホ
ールが形成された層間絶縁膜を形成するスルーホール開
口工程とにより層間絶縁膜形成工程を構成し、第1のス
ルーホール及び第2のスルーホールを有する層間絶縁膜
を形成すれば、露光装置の解像限界以下の開口径を有す
るスルーホールを開口することができる。
【0335】また、層間絶縁膜形成工程において、半導
体基板上に層間絶縁膜を堆積した後、電子線描画法を用
いてパターニングされたフォトレジストをマスクとして
層間絶縁膜をエッチングすれば、通常の露光装置の解像
限界以下の開口径を有する第1のスルーホール及び第2
のスルーホールを開口することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の
構造を示す平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の
構造を示す概略断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の
製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図4】本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の
製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図5】本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の
製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図6】本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の
製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図7】本発明の第1実施形態の変形例による半導体記
憶装置の構造を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態による半導体記憶装置の
構造を示す平面図である。
【図9】本発明の第2実施形態による半導体記憶装置の
構造を示す概略断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図11】本発明の第2実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図12】本発明の第2実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図13】本発明の第2実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図14】本発明の第2実施形態の変形例による半導体
記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図15】本発明の第3実施形態による半導体記憶装置
の構造を示す概略断面図である。
【図16】本発明の第3実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図17】本発明の第3実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図18】本発明の第3実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図19】本発明の第4実施形態による半導体記憶装置
の構造を示す概略断面図である。
【図20】本発明の第4実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図21】本発明の第4実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図22】本発明の第5実施形態による半導体記憶装置
の構造を示す概略断面図である。
【図23】本発明の第5実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図24】本発明の第5実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図25】本発明の第6実施形態による半導体記憶装置
の構造を示す概略断面図である。
【図26】本発明の第6実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図27】本発明の第6実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図28】本発明の第6実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図29】本発明の第7実施形態による半導体記憶装置
の構造を示す概略断面図である。
【図30】本発明の第7実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図31】本発明の第7実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図32】第1実施形態による半導体記憶装置の製造方
法における課題を説明する図である。
【図33】本発明の第8実施形態による半導体記憶装置
の構造を示す平面図である。
【図34】本発明の第8実施形態による半導体記憶装置
の構造を示す概略断面図である。
【図35】本発明の第8実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図36】本発明の第8実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図37】本発明の第8実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図38】本発明の第8実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図39】本発明の第9実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図40】本発明の第9実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図41】本発明の第10実施形態による半導体記憶装
置の構造を示す概略断面図である。
【図42】本発明の第10実施形態による半導体記憶装
置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図43】本発明の第10実施形態による半導体記憶装
置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図44】本発明の第11実施形態による半導体記憶装
置の構造を示す概略断面図である。
【図45】本発明の第11実施形態による半導体記憶装
置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図46】本発明の第11実施形態による半導体記憶装
置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図47】本発明の第11実施形態による半導体記憶装
置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図48】本発明の第12実施形態による半導体記憶装
置の構造を示す平面図及び部分断面図である。
【図49】本発明の第12実施形態による半導体記憶装
置における周辺回路構成例を示す図である。
【図50】本発明の第13実施形態による半導体記憶装
置の構造を示す平面図である。
【図51】本発明の第13実施形態による半導体記憶装
置の構造を示す概略断面図である。
【図52】本発明の第13実施形態による半導体記憶装
置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図53】本発明の第13実施形態による半導体記憶装
置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図54】本発明の第13実施形態による半導体記憶装
置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図55】本発明の第13実施形態の変形例による半導
体記憶装置の構造を示す概略断面図である。
【図56】本発明の第14実施形態による半導体記憶装
置の構造を示す概略断面図である。
【図57】本発明の第14実施形態による半導体記憶装
置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図58】本発明の第14実施形態による半導体記憶装
置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図59】従来の半導体記憶装置の構造を示す概略断面
図(その1)である。
【図60】従来の半導体記憶装置の構造を示す概略断面
図(その2)である。
【符号の説明】
10…半導体基板 12…素子分離膜 14…素子領域 15…素子領域 16…ゲート酸化膜 18…シリコン窒化膜 20…ゲート電極(ワード線) 22…ゲート電極 24…ソース拡散層 26…ドレイン拡散層 28…低濃度拡散層 30…サイドウォール窒化膜 32…ソース拡散層 34…ドレイン拡散層 36…層間絶縁膜 38…スルーホール 40…スルーホール 42…絶縁膜 44…コンタクト用導電膜 46…キャパシタ蓄積電極 48…キャパシタ誘電体膜 50…多結晶シリコン膜 52…BPSG膜 53…層間絶縁膜 54…キャパシタ対向電極 56…サイドウォール酸化膜 58…ビット線コンタクトホール 59…コンタクトホール 60…スルーホール 62…ビット線 64…層間絶縁膜 66…ビアホール 68…配線層 70…配線層 72…フォトレジスト 74…フォトレジスト 76…サイドウォール酸化膜 78…多結晶シリコン膜 80…導電膜 82…ゲートコンタクト部 84…シリコン酸化膜 86…シリコン窒化膜 88…BPSG膜 90…フォトレジスト 92…埋め込み導電体 94…デコーダ 96…センスアンプ 98…スルーホール 100…スルーホール 102…層間絶縁膜 104…多結晶シリコン膜 106…多結晶シリコン膜 108…サイドウォール 110…多結晶シリコン膜 112…柱状導電体 114…柱状導電体 116…空隙 118…積層膜 120…コンタクトホール 122…スルーホール 124…導電膜 126…絶縁膜 128…多結晶シリコン膜 130…ゴミ 132…残渣 134…残渣 136…多結晶シリコンパターン 138…多結晶シリコンサイドウォール 140…多結晶シリコン膜 142…開口 144…導電膜 146…シリコン窒化膜 148…シリコン酸化膜 150…層間絶縁膜 152…層間絶縁膜 154…層間絶縁膜 156…シリコン窒化膜 158…多結晶シリコン膜 160…多結晶シリコンサイドウォール 162…埋め込み導電体 164…サイドウォール 166…開口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年11月22日(2002.11.
22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 半導体装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F083 AD21 AD24 AD42 AD56 AD61 GA09 GA28 JA04 JA06 JA14 JA19 JA35 JA39 JA40 JA53 LA21 MA03 MA06 MA18 MA20 NA02 PR01 PR05 PR06 PR07 PR10 PR29 PR40 PR43 PR44 PR45 PR53 PR54 PR55 ZA06

Claims (62)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成されたソース拡散層
    とドレイン拡散層と、前記ソース拡散層と前記ドレイン
    拡散層との間の前記半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介
    して形成されたゲート電極とを有するメモリセルトラン
    ジスタと、 前記ゲート電極の上面及び側面を覆う絶縁膜と、 前記メモリセルトランジスタ上を覆い、前記ソース拡散
    層上に開口した第1のスルーホールと、前記ドレイン拡
    散層上に開口した第2のスルーホールとが形成された第
    1の層間絶縁膜と、 前記第1のスルーホールの内壁及び底部に形成され、前
    記ソース拡散層に接続されたキャパシタ蓄積電極と、前
    記キャパシタ蓄積電極を覆うように形成されたキャパシ
    タ誘電体膜と、前記キャパシタ誘電体膜を覆うように形
    成されたキャパシタ対向電極とを有するキャパシタと、 前記第2のスルーホール内壁及び底部に形成され、前記
    ドレイン拡散層と接続された第1のコンタクト用導電膜
    とを有するメモリセルと、 前記メモリセル上に形成され、ビット線コンタクトホー
    ルが形成された第2の層間絶縁膜と、 前記第2の層間絶縁膜上に形成され、前記ビット線コン
    タクトホールを介して前記メモリセルの前記第1のコン
    タクト用導電膜に接続されたビット線とを有することを
    特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に形成されたソース拡散層
    とドレイン拡散層と、前記ソース拡散層と前記ドレイン
    拡散層との間の前記半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介
    して形成されたゲート電極とを有するメモリセルトラン
    ジスタと、 前記ゲート電極の上面及び側面を覆う絶縁膜と、 前記メモリセルトランジスタ上を覆い、前記ソース拡散
    層上に開口された第1のスルーホールと、前記ドレイン
    拡散層上に開口された第2のスルーホールとが形成され
    た第1の層間絶縁膜と、 前記第1のスルーホールの底部に埋め込まれ、前記ソー
    ス拡散層に接続された第1の埋め込み導電体と、 前記第2のスルーホールの底部に埋め込まれ、前記ドレ
    イン拡散層に接続された第2の埋め込み導電体と、 前記第1のスルーホールの内壁と、前記第1の埋め込み
    導電体の上面とに形成され、前記第1の埋め込み導電体
    を介して前記ソース拡散層に接続されたキャパシタ蓄積
    電極と、前記キャパシタ蓄積電極を覆うように形成され
    たキャパシタ誘電体膜と、前記キャパシタ誘電体膜を覆
    うように形成されたキャパシタ対向電極とを有するキャ
    パシタと、 前記第2のスルーホールの内壁と、前記第2の埋め込み
    導電体の上面とに形成され、前記第2の埋め込み導電体
    を介して前記ドレイン拡散層と接続された第1のコンタ
    クト用導電膜とを有するメモリセルと、 前記メモリセル上に形成され、ビット線コンタクトホー
    ルが形成された第2の層間絶縁膜と、 前記第2の層間絶縁膜上に形成され、前記ビット線コン
    タクトホールを介して前記メモリセルの前記第1のコン
    タクト用導電膜に接続されたビット線とを有することを
    特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に形成されたソース拡散層
    とドレイン拡散層と、前記ソース拡散層と前記ドレイン
    拡散層との間の前記半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介
    して形成されたゲート電極とを有するメモリセルトラン
    ジスタと、 前記メモリセルトランジスタ上を覆い、前記ソース拡散
    層上に開口した第1のスルーホールと、前記ドレイン拡
    散層上に開口した第2のスルーホールと、前記半導体基
    板より離間した領域の前記第1のスルーホールを囲うよ
    うに形成され、前記第1のスルーホールより開口径が広
    い開口と、が形成された第1の層間絶縁膜と、 前記開口の内壁及び底部、前記第1のスルーホールの内
    壁及び底部に形成され、前記ソース拡散層に接続された
    キャパシタ蓄積電極と、前記キャパシタ蓄積電極を覆う
    ように形成されたキャパシタ誘電体膜と、前記キャパシ
    タ誘電体膜を覆うように形成されたキャパシタ対向電極
    とを有するキャパシタと、 前記第2のスルーホール内壁及び底部に形成され、前記
    ドレイン拡散層と接続された第1のコンタクト用導電膜
    とを有するメモリセルと、 前記メモリセル上に形成され、ビット線コンタクトホー
    ルが形成された第2の層間絶縁膜と、 前記第2の層間絶縁膜上に形成され、前記ビット線コン
    タクトホールを介して前記メモリセルの前記第1のコン
    タクト用導電膜に接続されたビット線とを有することを
    特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の半導体記憶装置に
    おいて、 前記キャパシタ蓄積電極は、前記第1のスルーホールの
    内部に、前記第1のスルーホール内壁とは離間して形成
    された第1の柱状導電体を有し、 前記コンタクト用導電膜は、前記第2のスルーホールの
    内部に、前記第2のスルーホール内壁とは離間して形成
    された第2の柱状導電体を有することを特徴とする半導
    体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は4記載の半導体記憶装
    置において、 前記絶縁膜と接する領域の前記第1の層間絶縁膜は、前
    記絶縁膜とはエッチング特性が異なる材料により構成さ
    れていることを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記絶縁膜はシリコン窒化膜であり、 前記絶縁膜とエッチング特性が異なる前記材料は、シリ
    コン酸化膜又は不純物を添加したシリコン酸化膜である
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記キャパシタ蓄積電極は、前記第1のスルーホールよ
    り前記開口内に柱状に突出する柱状導電体を更に有する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の半導
    体記憶装置において、 前記ビット線コンタクトホールの内壁に形成されたサイ
    ドウォール絶縁膜を更に有し、 前記ビット線は、前記サイドウォール絶縁膜により前記
    キャパシタ対向電極と絶縁されていることを特徴とする
    半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載の半導
    体記憶装置において、 前記メモリセルが形成されたメモリセル領域の周辺の前
    記半導体基板上に形成された周辺回路用トランジスタ
    と、 前記第1の層間絶縁膜上に形成され、前記ビット線と同
    一導電層からなる配線層とを更に有し、 前記配線層は、前記周辺回路用トランジスタのゲート電
    極、ソース拡散層又はドレイン拡散層に直接接続されて
    いることを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至8のいずれかに記載の半
    導体記憶装置において、 前記メモリセルが形成されたメモリセル領域の周辺の前
    記半導体基板上に形成された周辺回路用トランジスタ
    と、 前記ビット線上に形成された第3の層間絶縁膜と、 前記第3の層間絶縁膜上に形成された配線層とを更に有
    し、 前記配線層は、前記周辺回路用トランジスタのゲート電
    極、ソース拡散層又はドレイン拡散層に直接接続されて
    いることを特徴とする半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体記憶装置にお
    いて、 前記配線層は、前記周辺回路用トランジスタのゲート電
    極、ソース拡散層若しくはドレイン拡散層、前記キャパ
    シタ対向電極、又は前記ビット線に直接接続されている
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の半導体記憶装置にお
    いて、 前記ビット線と前記配線層とを接続する領域の前記ビッ
    ト線直下に、前記キャパシタ対向電極と、前記第2の層
    間絶縁膜との積層膜と同一の構造よりなるエッチング保
    護パターンを更に有することを特徴とする半導体記憶装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至8のいずれかに記載の半
    導体記憶装置において、 前記メモリセルが形成されたメモリセル領域の周辺の前
    記半導体基板上に形成された周辺回路用トランジスタ
    と、 前記第2の層間絶縁膜上に形成され、前記ビット線と同
    一導電層からなる配線層とを更に有し、 前記キャパシタ対向電極及び前記第2の層間絶縁膜は、
    前記周辺回路用トランジスタの形成された領域に延在し
    て形成されており、 前記配線層は、前記周辺回路用トランジスタのゲート電
    極、ソース拡散層又はドレイン拡散層に直接接続されて
    いることを特徴とする半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至8のいずれかに記載の半
    導体記憶装置において、 前記メモリセルが形成されたメモリセル領域の周辺の前
    記半導体基板上に形成された周辺回路用トランジスタ
    と、 前記周辺回路用トランジスタのゲート電極、ソース拡散
    層、又はドレイン拡散層上の前記第1の層間絶縁膜に形
    成された第3のスルーホールの内壁及び底部に形成され
    た第2のコンタクト用導電膜とを更に有し、 前記周辺回路用トランジスタのゲート電極、ソース拡散
    層又はドレイン拡散層は、前記第2のコンタクト用導電
    膜を介して前記第1の層間絶縁膜上に形成された配線層
    に接続されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の半導体記憶装置にお
    いて、 前記第3のスルーホールの底部に形成された第3の埋め
    込み導電体を更に有し、 前記第2のコンタクト用導電膜は、前記第3の埋め込み
    導電体を介して前記周辺回路用トランジスタのゲート電
    極、ソース拡散層又はドレイン拡散層に接続されている
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15のいずれかに記載の
    半導体記憶装置において、 前記第1の層間絶縁膜は、エッチング特性が異なる複数
    の絶縁材料を積層した積層膜であることを特徴とする半
    導体記憶装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の半導体記憶装置にお
    いて、 前記積層膜は、シリコン窒化膜をシリコン酸化膜により
    挟んで積層されていることを特徴とする半導体記憶装
    置。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の半導体記憶装置にお
    いて、 前記積層膜は、シリコン酸化膜上にシリコン窒化膜が積
    層された膜であることを特徴とする半導体記憶装置。
  19. 【請求項19】 半導体基板上に形成されたソース拡散
    層とドレイン拡散層と、前記ソース拡散層と前記ドレイ
    ン拡散層との間の前記半導体基板上に、ゲート絶縁膜を
    介して形成されたゲート電極とを有するメモリセルトラ
    ンジスタと、 前記ゲート電極の上面及び側面を覆う絶縁膜と、 前記メモリセルトランジスタ上を覆い、前記ソース拡散
    層上に開口した第1のスルーホールが形成された第1の
    層間絶縁膜と、 前記第1のスルーホールの内壁及び底部に形成され、前
    記ソース拡散層に接続されたコンタクト部と、前記コン
    タクト部に接続され、前記第1の層間絶縁膜上に突出し
    て形成された突出部とを有するキャパシタ蓄積電極と、
    前記キャパシタ蓄積電極を覆うように形成されたキャパ
    シタ誘電体膜と、前記キャパシタ誘電体膜を覆うように
    形成されたキャパシタ対向電極と、を有するキャパシタ
    とを有するメモリセルを有することを特徴とする半導体
    記憶装置。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の半導体記憶装置にお
    いて、 前記メモリセル上に形成され、前記第1の層間絶縁膜を
    介して前記ドレイン拡散層に達するビット線コンタクト
    ホールが形成された第2の層間絶縁膜と、 前記第2の層間絶縁膜上に形成され、前記ビット線コン
    タクトホールを介して前記メモリセルの前記ドレイン拡
    散層に接続されたビット線とを更に有することを特徴と
    する半導体記憶装置。
  21. 【請求項21】 請求項19又は20記載の半導体記憶
    装置において、 前記第1の層間絶縁膜には、前記ドレイン拡散層上に開
    口された第2のスルーホールが形成されており、 前記第2のスルーホール内壁及び底部に形成され、前記
    ドレイン拡散層と接続されたコンタクト用導電膜と、 前記メモリセル上に、第2の層間絶縁膜を介して形成さ
    れ、前記コンタクト用導電膜接続されたビット線とを更
    に有することを特徴とする半導体記憶装置。
  22. 【請求項22】 請求項19乃至21のいずれかに記載
    の半導体記憶装置において、 前記第1の層間絶縁膜は、シリコン窒化膜とシリコン酸
    化膜とを有し、 前記シリコン窒化膜は、前記ゲート電極上に形成されて
    おり、 前記シリコン酸化膜は、前記シリコン窒化膜上に形成さ
    れており、 前記第2の層間絶縁膜はシリコン酸化膜により形成され
    ていることを特徴とする半導体記憶装置。
  23. 【請求項23】 請求項1乃至22のいずれかに記載の
    半導体記憶装置において、 前記第1のコンタクト用導電膜、前記第2のコンタクト
    用導電膜又は前記キャパシタ蓄積電極は、N形シリコン
    及びP形シリコンにコンタクトする導電材料であること
    を特徴とする半導体記憶装置。
  24. 【請求項24】 請求項1乃至23のいずれかに記載の
    半導体記憶装置において、 前記ビット線コンタクトホールは、ビット線の延在する
    方向に長く伸びた形状であることを特徴とする半導体記
    憶装置。
  25. 【請求項25】 請求項1乃至24のいずれかに記載の
    半導体記憶装置において、 前記ビット線は、前記ビット線間の間隔の半分以下の膜
    厚であることを特徴とする半導体記憶装置。
  26. 【請求項26】 並行に配された複数のビット線と複数
    の前記ビット線に交差する方向に並行に配された複数の
    ワード線と、 それぞれの前記ビット線の一方の端に設けられたセンス
    アンプとそれぞれの前記ワード線の一方の端に設けられ
    たデコーダと前記ビット線と前記ワード線のそれぞれの
    交差部に設けられた請求項1乃至25のいずれかに記載
    のメモリセルとを有し、 複数の前記センスアンプは2組に分けられ、前記メモリ
    セルが形成されたメモリセル領域の対向する側部にそれ
    ぞれの組が設けられており、 複数の前記デコーダは2組に分けられ、前記メモリセル
    領域の他の対向する側部にそれぞれの組が設けられてい
    ることを特徴とする半導体記憶装置。
  27. 【請求項27】 半導体基板上に形成されたソース拡散
    層とドレイン拡散層と、前記ソース拡散層と前記ドレイ
    ン拡散層との間の前記半導体基板上に、ゲート絶縁膜を
    介して形成されたゲート電極とを有するメモリセルトラ
    ンジスタと、 前記メモリセルトランジスタ上を覆い、前記ソース拡散
    層上に開口した第1のスルーホールと、前記ドレイン拡
    散層上に開口した第2のスルーホールとが形成された第
    1の層間絶縁膜と、 前記第1のスルーホール内に埋め込まれた埋め込み導電
    体と、 前記第1の層間絶縁膜上に形成され、前記埋め込み導電
    体を介して前記ソース拡散層に接続されたキャパシタ蓄
    積電極と、前記キャパシタ蓄積電極を覆うように形成さ
    れたキャパシタ誘電体膜と、前記キャパシタ誘電体膜を
    覆うように形成されたキャパシタ対向電極とを有するキ
    ャパシタとを有するメモリセルと、 前記第1の層間絶縁膜上に形成され、前記第2のスルー
    ホールを介して前記ドレイン拡散層に接続されたビット
    線とを有し、 前記埋め込み導電体と前記ビット線は、同一の導電層に
    より形成されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  28. 【請求項28】 請求項27記載の半導体記憶装置にお
    いて、 前記埋め込み導電体は、前記第1のスルーホールの側壁
    及び底部に形成されていることを特徴とする半導体記憶
    装置。
  29. 【請求項29】 請求項27又は28記載の半導体記憶
    装置において、 前記第1のスルーホール及び前記第2のスルーホール
    は、前記ゲート電極の外側に離間して形成されているこ
    とを特徴とする半導体記憶装置。
  30. 【請求項30】 請求項27乃至29のいずれかに記載
    の半導体記憶装置において、 前記ビット線の上面及び側面は、前記ビット線上に形成
    する第2の層間絶縁膜に対してエッチングストッパとし
    て機能する絶縁膜により覆われていることを特徴とする
    半導体記憶装置。
  31. 【請求項31】 請求項30記載の半導体記憶装置にお
    いて、 前記第2の層間絶縁膜には、その内部に前記埋め込み導
    電体が露出する第3のスルーホールが形成されており、 前記キャパシタ誘電体膜は、前記第3のスルーホールの
    側壁及び底面に形成されていることを特徴とする半導体
    記憶装置。
  32. 【請求項32】 半導体基板上に、第1の導電膜と第1
    の絶縁膜を積層して堆積した後、前記第1の導電膜と前
    記第1の絶縁膜をパターニングし、上面が前記第1の絶
    縁膜で覆われた前記第1の導電膜からなるゲート電極を
    形成するゲート電極形成工程と、 前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板に不純物
    を導入し、ソース拡散層及びドレイン拡散層を形成する
    拡散層形成工程と、 前記ゲート電極の側壁に第1のサイドウォール絶縁膜を
    形成する第1のサイドウォール絶縁膜形成工程と、 前記ソース拡散層上に開口された第1のスルーホール
    と、前記ドレイン拡散層上に開口された第2のスルーホ
    ールが形成された第1の層間絶縁膜を形成する第1の層
    間絶縁膜形成工程と、 前記第1の層間絶縁膜が形成された前記半導体基板上に
    第2の導電膜を堆積する第2の導電膜堆積工程と、 前記第1のスルーホールと前記第2のスルーホールの内
    部に前記第2の導電膜を残存させるように前記第1の層
    間絶縁膜上の前記第2の導電膜を除去し、前記第1のス
    ルーホール内に形成された前記第2の導電膜からなるキ
    ャパシタ蓄積電極と、前記第2のスルーホール内に形成
    された第2の導電膜からなる第1のコンタクト用導電膜
    を形成する導電膜除去工程と、 前記キャパシタ蓄積電極と、前記第1のコンタクト用導
    電膜とが形成された前記半導体基板上に、キャパシタ誘
    電体膜となる第2の絶縁膜と、キャパシタ対向電極とな
    る第3の導電膜とを堆積した後、前記第3の導電膜をパ
    ターニングし、前記キャパシタ対向電極を形成するキャ
    パシタ対向電極形成工程とを有することを特徴とする半
    導体記憶装置の製造方法。
  33. 【請求項33】 請求項32記載の半導体記憶装置の製
    造方法において、 前記キャパシタ対向電極形成工程では、前記第3の導電
    膜上に堆積した第3の絶縁膜と前記第3の導電膜をパタ
    ーニングし、前記キャパシタ対向電極と、前記第2のス
    ルーホール上に開口されたビット線コンタクトホールを
    形成し、 前記キャパシタ対向電極形成工程の後、第4の絶縁膜を
    堆積し、前記第4の絶縁膜を異方性エッチングすること
    により前記ビット線コンタクトホールの内壁に第2のサ
    イドウォール絶縁膜を形成すると同時に、前記ビット線
    コンタクトホール底部の前記第2の絶縁膜を除去する第
    2のサイドウォール絶縁膜形成工程と、 前記第3の絶縁膜上に形成され、前記ビット線コンタク
    トホール内に露出した前記第1のコンタクト用導電膜と
    接続されたビット線を形成するビット線形成工程とを更
    に有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  34. 【請求項34】 半導体基板上に、第1の導電膜と第1
    の絶縁膜を積層して堆積した後、前記第1の導電膜と前
    記第1の絶縁膜をパターニングし、メモリセルトランジ
    スタを形成する第1の領域に、上面が前記第1の絶縁膜
    で覆われた前記第1の導電膜からなる第1のゲート電極
    を、周辺回路用トランジスタを形成する第2の領域に、
    上面が前記第1の絶縁膜で覆われた前記第1の導電膜か
    らなる第2のゲート電極を形成するゲート電極形成工程
    と、 前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板に不純物
    を導入し、前記第1の領域に前記メモリセルトランジス
    タのソース拡散層及びドレイン拡散層を形成し、前記第
    2の領域に前記周辺回路用トランジスタのソース拡散層
    及びドレイン拡散層を形成する拡散層形成工程と、 前記ゲート電極の側壁に第1のサイドウォール絶縁膜を
    形成する第1のサイドウォール絶縁膜形成工程と、 前記メモリセルトランジスタの前記ソース拡散層上に開
    口された第1のスルーホールと、前記メモリセルトラン
    ジスタの前記ドレイン拡散層上に開口された第2のスル
    ーホールとが形成された第1の層間絶縁膜を形成する第
    1の層間絶縁膜形成工程と、 前記第1の層間絶縁膜が形成された前記半導体基板上に
    第2の導電膜を堆積する第2の導電膜堆積工程と、 前記第1のスルーホールと、前記第2のスルーホールと
    の内部に前記第2の導電膜を残存させるように前記第1
    の層間絶縁膜上の前記第2の導電膜を除去し、前記第1
    のスルーホール内に形成された前記第2の導電膜からな
    るキャパシタ蓄積電極と、前記第2のスルーホール内に
    形成された第2の導電膜からなる第1のコンタクト用導
    電膜を形成する導電膜除去工程と、 前記キャパシタ蓄積電極と、前記第1のコンタクト用導
    電膜上に、キャパシタ誘電体膜となる第2の絶縁膜と、
    キャパシタ対向電極となる第3の導電膜と、第3の絶縁
    膜とを堆積した後、前記第3の絶縁膜と前記第3の導電
    膜をパターニングし、前記キャパシタ対向電極と、前記
    第2のスルーホール上に開口されたビット線コンタクト
    ホールとを形成するビット線コンタクトホール形成工程
    と、 前記ビット線コンタクトホールが形成された前記第3の
    絶縁膜上に第4の絶縁膜を堆積した後、前記第4の絶縁
    膜を異方性エッチングすることにより前記ビット線コン
    タクトホールの内壁に第2のサイドウォール絶縁膜を形
    成すると同時に、前記ビット線コンタクトホール底部の
    前記第2の絶縁膜を除去する第2のサイドウォール絶縁
    膜形成工程と、 前記キャパシタ対向電極上の前記第3の絶縁膜に開口さ
    れた第3のスルーホールと、前記周辺回路用トランジス
    タの前記ソース拡散層、前記ドレイン拡散層、又は前記
    第2のゲート電極上の前記第1の層間絶縁膜に開口され
    た第4のスルーホールとを形成する第2のスルーホール
    形成工程と、 前記ビット線コンタクトホール内に露出した前記第1の
    コンタクト用導電膜と接続されたビット線と、前記第3
    のスルーホールを介して前記キャパシタ対向電極と接続
    された第1の配線層と、前記第4のスルーホールを介し
    て前記周辺回路用トランジスタと接続された第2の配線
    層とを形成する配線層形成工程とを有することを特徴と
    する半導体記憶装置の製造方法。
  35. 【請求項35】 請求項34記載の半導体記憶装置の製
    造方法において、 前記第2のサイドウォール絶縁膜形成工程の後に、 前記ビット線コンタクトホール内に露出した前記コンタ
    クト用導電膜と接続されたビット線を形成するビット線
    形成工程と、 前記ビット線が形成された前記半導体基板上に第2の層
    間絶縁膜を形成する第2の層間絶縁膜形成工程と、を更
    に有し、 前記第2のスルーホール形成工程では、前記第2の層間
    絶縁膜と前記第3の絶縁膜に、前記キャパシタ対向電極
    に達する第3のスルーホールを形成するとともに、前記
    第2の層間絶縁膜と前記第1の層間絶縁膜に、前記周辺
    回路用トランジスタの前記ソース拡散層、前記ドレイン
    拡散層、又は前記第2のゲート電極に達する第4のスル
    ーホールを形成し、 前記配線層形成工程では、前記第3のスルーホールを介
    して前記キャパシタ対向電極と接続された第1の配線層
    と、前記第4のスルーホールを介して前記周辺回路用ト
    ランジスタと接続された第2の配線層を形成することを
    特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  36. 【請求項36】 請求項35記載の半導体記憶装置の製
    造方法において、 前記第2のスルーホール形成工程において、前記ビット
    線と前記配線層とを接続する第5のスルーホールを形成
    する場合には、 前記ビット線コンタクトホール形成工程において、前記
    ビット線と前記配線層とを接続するコンタクトホールを
    形成する領域の前記第1の層間絶縁膜上に、前記第3の
    導電膜と前記第3の絶縁膜との積層膜よりなるエッチン
    グ保護パターンを形成することを特徴とする半導体記憶
    装置の製造方法。
  37. 【請求項37】 半導体基板上に、第1の導電膜と第1
    の絶縁膜を積層して堆積した後、前記第1の導電膜と前
    記第1の絶縁膜をパターニングし、メモリセルトランジ
    スタを形成する第1の領域に、上面が前記第1の絶縁膜
    で覆われた前記第1の導電膜からなる第1のゲート電極
    を、周辺回路用トランジスタを形成する第2の領域に、
    上面が前記第1の絶縁膜で覆われた前記第1の導電膜か
    らなる第2のゲート電極を形成するゲート電極形成工程
    と、 前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板に不純物
    を導入し、前記第1の領域に前記メモリセルトランジス
    タのソース拡散層及びドレイン拡散層を形成し、前記第
    2の領域に前記周辺回路用トランジスタのソース拡散層
    及びドレイン拡散層を形成する拡散層形成工程と、 前記ゲート電極の側壁に第1のサイドウォール絶縁膜を
    形成する第1のサイドウォール絶縁膜形成工程と、 前記メモリセルトランジスタの前記ソース拡散層上に開
    口された第1のスルーホールと、前記メモリセルトラン
    ジスタの前記ドレイン拡散層上に開口された第2のスル
    ーホールとが形成された第1の層間絶縁膜を形成する第
    1の層間絶縁膜形成工程と、 前記第1の層間絶縁膜が形成された前記半導体基板上に
    第2の導電膜を堆積する第2の導電膜堆積工程と、 前記第1のスルーホールと、前記第2のスルーホールと
    の内部に前記第2の導電膜を残存させるように前記第1
    の層間絶縁膜上の前記第2の導電膜を除去し、前記第1
    のスルーホール内に形成された前記第2の導電膜からな
    るキャパシタ蓄積電極と、前記第2のスルーホール内に
    形成された第2の導電膜からなる第1のコンタクト用導
    電膜を形成する導電膜除去工程と、 前記キャパシタ蓄積電極と、前記第1のコンタクト用導
    電膜上に、キャパシタ誘電体膜となる第2の絶縁膜と、
    キャパシタ対向電極となる第3の導電膜と、第3の絶縁
    膜とを堆積した後、前記第3の絶縁膜と前記第3の導電
    膜をパターニングし、前記キャパシタ対向電極と、前記
    第2のスルーホール上に開口されたビット線コンタクト
    ホールとを形成し、前記周辺回路用トランジスタの前記
    ソース拡散層、前記ドレイン拡散層、又は前記第2のゲ
    ート電極上に開口する第3のスルーホールを前記第2の
    絶縁膜上まで開口するビット線コンタクトホール形成工
    程と、 前記ビット線コンタクトホールを覆うフォトレジストを
    選択的に形成した後、前記第3のスルーホール内の前記
    第2の絶縁膜と、前記第1の層間絶縁膜とをエッチング
    し、前記周辺回路用トランジスタの前記ソース拡散層、
    前記ドレイン拡散層、又は前記第2のゲート電極上まで
    達する前記第3のスルーホールを形成する第2のスルー
    ホール形成工程とを有することを特徴とする半導体記憶
    装置の製造方法。
  38. 【請求項38】 請求項37記載の半導体記憶装置の製
    造方法において、 前記ビット線コンタクトホール形成工程では、前記キャ
    パシタ蓄積電極と、前記第2の導電膜上に、キャパシタ
    誘電体膜となる前記第2の絶縁膜と、キャパシタ対向電
    極となる前記第3の導電膜と、前記第3の絶縁膜と、エ
    ッチングストッパーとして機能するマスク膜を連続して
    堆積した後、前記マスク膜、前記第3の絶縁膜と前記第
    3の導電膜をパターニングし、前記キャパシタ対向電極
    と、前記第2のスルーホール上に開口されたビット線コ
    ンタクトホールとを形成し、前記周辺回路用トランジス
    タの前記ソース拡散層、前記ドレイン拡散層、又は前記
    第2のゲート電極上に開口する前記第3のスルーホール
    を前記第2の絶縁膜上まで開口し、 前記第2のスルーホール形成工程では、前記ビット線コ
    ンタクトホールを覆うフォトレジストを選択的に形成し
    た後、前記マスク膜と前記フォトレジストをエッチング
    マスクとして前記第3のスルーホール内の前記第2の絶
    縁膜と、前記第1の層間絶縁膜とをエッチングし、前記
    周辺回路用トランジスタの前記ソース拡散層、前記ドレ
    イン拡散層、又は前記第2のゲート電極上まで達する前
    記第3のスルーホールを形成することを特徴とする半導
    体記憶装置の製造方法。
  39. 【請求項39】 請求項38記載の半導体記憶装置の製
    造方法において、 前記マスク膜は、シリコン膜であることを特徴とする半
    導体記憶装置の製造方法。
  40. 【請求項40】 半導体基板上に、第1の導電膜と第1
    の絶縁膜を積層して堆積した後、前記第1の導電膜と前
    記第1の絶縁膜をパターニングし、メモリセルトランジ
    スタを形成する第1の領域に、上面が前記第1の絶縁膜
    で覆われた前記第1の導電膜からなる第1のゲート電極
    を、周辺回路用トランジスタを形成する第2の領域に、
    上面が前記第1の絶縁膜で覆われた前記第1の導電膜か
    らなる第2のゲート電極を形成するゲート電極形成工程
    と、 前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板に不純物
    を導入し、前記第1の領域に前記メモリセルトランジス
    タのソース拡散層及びドレイン拡散層を形成し、前記第
    2の領域に前記周辺回路用トランジスタのソース拡散層
    及びドレイン拡散層を形成する拡散層形成工程と、 前記ゲート電極の側壁に第1のサイドウォール絶縁膜を
    形成する第1のサイドウォール絶縁膜形成工程と、 前記メモリセルトランジスタの前記ソース拡散層上に開
    口された第1のスルーホールと、前記メモリセルトラン
    ジスタの前記ドレイン拡散層上に開口された第2のスル
    ーホールと、前記周辺回路用トランジスタの前記ソース
    拡散層、前記ドレイン拡散層又は前記第2のゲート電極
    上に開口する第3のスルーホールとが形成された第1の
    層間絶縁膜を形成する第1の層間絶縁膜形成工程と、 前記第1の層間絶縁膜が形成された前記半導体基板上に
    第2の導電膜を堆積する第2の導電膜堆積工程と、 前記第1のスルーホールと、前記第2のスルーホール
    と、前記第3のスルーホールの内部に前記第2の導電膜
    を残存させるように前記第1の層間絶縁膜上の前記第2
    の導電膜を除去し、前記第1のスルーホール内に形成さ
    れた前記第2の導電膜からなるキャパシタ蓄積電極と、
    前記第2のスルーホール内に形成された前記第2の導電
    膜からなる第1のコンタクト用導電膜と、前記第3のス
    ルーホール内に形成された第2の導電膜からなる第2の
    コンタクト用導電膜とを形成する導電膜除去工程と、 前記キャパシタ蓄積電極と、前記第1のコンタクト用導
    電膜と、前記第2のコンタクト用導電膜とが形成された
    前記半導体基板上に、キャパシタ誘電体膜となる第2の
    絶縁膜と、キャパシタ対向電極となる第3の導電膜と、
    第3の絶縁膜とを堆積した後、前記第3の絶縁膜と前記
    第3の導電膜をパターニングし、前記キャパシタ対向電
    極と、前記第2のスルーホール上に開口されたビット線
    コンタクトホールを形成するビット線コンタクトホール
    形成工程と、 前記ビット線コンタクトホールが形成された前記第3の
    絶縁膜上に第4の絶縁膜を堆積した後、前記第4の絶縁
    膜を異方性エッチングすることにより前記ビット線コン
    タクトホールの内壁に第2のサイドウォール絶縁膜を形
    成すると同時に、前記ビット線コンタクトホール底部の
    前記第2の絶縁膜を除去する第2のサイドウォール絶縁
    膜形成工程と、 前記ビット線コンタクトホール内に露出した前記第1の
    コンタクト用導電膜と接続されたビット線と、前記第3
    のスルーホール内に形成された前記第2のコンタクト用
    導電膜に接続された配線層を形成する配線層形成工程と
    を有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  41. 【請求項41】 請求項32乃至40のいずれかに記載
    の半導体記憶装置の製造方法において、 前記キャパシタ対向電極形成工程では、前記第3の導電
    膜表面が平坦になるように、前記第3の導電膜を前記第
    1のスルーホール又は前記第2のスルーホール内に埋め
    込むことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  42. 【請求項42】 請求項32乃至41のいずれかに記載
    の半導体記憶装置の製造方法において、 前記第2の導電膜堆積工程の後に、 第5の絶縁膜を堆積して前記第5の絶縁膜を異方性エッ
    チングすることにより、前記第2の導電膜が形成された
    前記第1のスルーホール及び前記第2のスルーホールの
    内壁に第3のサイドウォール絶縁膜を形成する第3のサ
    イドウォール絶縁膜形成工程と、 前記第3のサイドウォール絶縁膜が形成された前記第1
    のスルーホール及び前記第2のスルーホールを埋め込む
    第4の導電膜を堆積する第4の導電膜堆積工程とを、 前記導電膜除去工程の後に、前記第3のサイドウォール
    絶縁膜を除去することにより前記第1のスルーホール内
    に前記第4の導電膜よりなる第1の柱状導電体を、前記
    第2のスルーホール内に前記第4の導電膜よりなる第2
    の柱状導電体を形成する柱状導電体形成工程とを更に有
    し、 前記導電膜除去工程では、前記第3のサイドウォール絶
    縁膜が表面に露出するまで、前記第4の導電膜、前記第
    2の導電膜、前記第1の層間絶縁膜を除去することを特
    徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  43. 【請求項43】 請求項32乃至42のいずれかに記載
    の半導体記憶装置の製造方法において、 前記第1の層間絶縁膜形成工程では、前記第1の層間絶
    縁膜を堆積後、前記スルーホール形成前に、前記第1の
    層間絶縁膜の表面を研磨により平坦化することを特徴と
    する半導体記憶装置の製造方法。
  44. 【請求項44】 請求項32乃至43のいずれかに記載
    の半導体記憶装置の製造方法において、 前記導電膜除去工程では、前記半導体基板表面を研磨
    し、前記第1の層間絶縁膜上の前記第2の導電膜を除去
    することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  45. 【請求項45】 請求項32乃至44のいずれかに記載
    の半導体記憶装置の製造方法において、 前記第1の層間絶縁膜形成工程では、エッチング特性の
    異なる複数の絶縁材料を積層した積層膜により前記第1
    の層間絶縁膜を形成し、前記絶縁材料を一層づつエッチ
    ングすることにより前記スルーホールを開口することを
    特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  46. 【請求項46】 請求項32乃至41のいずれかに記載
    の半導体記憶装置の製造方法において、 前記第2の導電膜堆積工程の後に、前記第2の導電膜上
    にフォトレジストを塗布し、前記第1のスルーホール、
    前記第2のスルーホール、又は前記第3のスルーホール
    内に埋め込むフォトレジスト塗布工程を、 前記導電膜除去工程の後に、前記第1のスルーホール、
    前記第2のスルーホール、又は前記第3のスルーホール
    内に埋め込まれた前記フォトレジストを剥離するフォト
    レジスト剥離工程を更に有し、 前記導電膜除去工程では、前記第1のスルーホール、前
    記第2のスルーホール、又は前記第3のスルーホール内
    部に前記第2の導電膜及び前記フォトレジストを残存さ
    せるように、前記第1の層間絶縁膜上の前記第2の導電
    膜及び前記フォトレジストを除去することを特徴とする
    半導体記憶装置の製造方法。
  47. 【請求項47】 請求項32乃至41のいずれかに記載
    の半導体記憶装置の製造方法において、 前記第2の導電膜堆積工程の後に、前記第1の層間絶縁
    膜とはエッチング特性の異なる第6の絶縁膜を堆積し、
    前記第1のスルーホール、前記第2のスルーホール、又
    は前記第3のスルーホール内に埋め込む絶縁膜堆積工程
    を、 前記導電膜除去工程の後に、前記第1のスルーホール、
    前記第2のスルーホール、又は前記第3のスルーホール
    内に埋め込まれた前記第6の絶縁膜を除去する第6の絶
    縁膜除去工程を更に有し、 前記導電膜除去工程では、前記第1のスルーホール、前
    記第2のスルーホール、又は前記第3のスルーホール内
    部に前記第2の導電膜及び前記第6の絶縁膜を残存させ
    るように、前記第1の層間絶縁膜上の前記第2の導電膜
    及び前記第6の絶縁膜を除去することを特徴とする半導
    体記憶装置の製造方法。
  48. 【請求項48】 請求項47記載の半導体記憶装置の製
    造方法において、 前記第1の層間絶縁膜は、その表面に、前記第6の絶縁
    膜とエッチング特性が異なる絶縁膜を有する積層膜であ
    ることを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  49. 【請求項49】 請求項32乃至41のいずれかに記載
    の半導体記憶装置の製造方法において、 前記第2の導電膜堆積工程の後に、前記第1の層間絶縁
    膜とエッチング特性がほぼ等しい第6の絶縁膜を堆積
    し、前記第1のスルーホール、前記第2のスルーホー
    ル、又は前記第3のスルーホール内に埋め込む絶縁膜堆
    積工程を、 前記導電膜除去工程の後に、前記第1のスルーホール、
    前記第2のスルーホール、又は前記第3のスルーホール
    内に埋め込まれた前記第6の絶縁膜及び前記第1の層間
    絶縁膜を除去する絶縁膜除去工程を更に有し、 前記導電膜除去工程では、前記第1のスルーホール、前
    記第2のスルーホール、又は前記第3のスルーホール内
    部に前記第2の導電膜及び前記第6の絶縁膜を残存させ
    るように、前記第1の層間絶縁膜上の前記第2の導電膜
    及び前記第6の絶縁膜を除去することを特徴とする半導
    体記憶装置の製造方法。
  50. 【請求項50】 請求項49記載の半導体記憶装置の製
    造方法において、 前記第1の層間絶縁膜は、前記第6の絶縁膜とはエッチ
    ング特性の異なる絶縁膜上に、前記第6の絶縁膜とエッ
    チング特性がほぼ等しい絶縁膜が堆積された積層膜であ
    り、 前記絶縁膜除去工程では、前記第6の絶縁膜及び前記第
    6の絶縁膜とエッチング特性がほぼ等しい絶縁膜を除去
    することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  51. 【請求項51】 半導体基板上に、第1の導電膜と第1
    の絶縁膜を積層して堆積した後、前記第1の導電膜と前
    記第1の絶縁膜をパターニングし、メモリセルトランジ
    スタを形成する第1の領域に、上面が前記第1の絶縁膜
    で覆われた前記第1の導電膜からなる第1のゲート電極
    を、周辺回路用トランジスタを形成する第2の領域に、
    上面が前記第1の絶縁膜で覆われた前記第1の導電膜か
    らなる第2のゲート電極を形成するゲート電極形成工程
    と、 前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板に不純物
    を導入し、前記第1の領域に前記メモリセルトランジス
    タのソース拡散層及びドレイン拡散層を形成し、前記第
    2の領域に前記周辺回路用トランジスタのソース拡散層
    及びドレイン拡散層を形成する拡散層形成工程と、 前記ゲート電極の側壁に第1のサイドウォール絶縁膜を
    形成する第1のサイドウォール絶縁膜形成工程と、 前記第1のサイドウォールが形成された前記半導体基板
    上に第1の層間絶縁膜を堆積した後、前記第1の層間絶
    縁膜の表面を平坦化する第1の層間絶縁膜形成工程と、 平坦化した前記第1の層間絶縁膜上に、前記第1の層間
    絶縁膜とはエッチング特性が異なる第2の絶縁膜を形成
    する第2の絶縁膜形成工程と、 前記第1の層間絶縁膜と前記第2の絶縁膜をパターニン
    グし、前記ソース拡散層上に開口された第1のスルーホ
    ールと、前記ドレイン拡散層上に開口された第2のスル
    ーホールと、前記周辺回路用トランジスタの前記ソース
    拡散層、前記ドレイン拡散層、又は前記第2のゲート電
    極上に開口する第3のスルーホールとを形成するスルー
    ホール形成工程と、 前記スルーホールが開口された前記半導体基板上に第2
    の導電膜を堆積する第2の導電膜堆積工程と、 前記第2の導電膜の表面を、前記第2の絶縁膜が表面に
    露出するまで研磨し、前記第1のスルーホールに埋め込
    まれた第1の埋め込み導電体と、前記第2のスルーホー
    ルに埋め込まれた第2の埋め込み導電体と、前記第3の
    スルーホールに埋め込まれた第3の埋め込み導電体とを
    形成する埋め込み導電体形成工程と、 前記第1の埋め込み導電体上に開口された第4のスルー
    ホールと、前記第2の埋め込み導電体上に開口された第
    5のスルーホールと、前記第3の埋め込み導電体上に開
    口する第6のスルーホールとが形成された、第2の層間
    絶縁膜を形成する第2の層間絶縁膜形成工程と、 前記第2の層間絶縁膜が形成された前記半導体基板上に
    第3の導電膜を堆積する第3の導電膜堆積工程と、 前記第4のスルーホールと、前記第5のスルーホール
    と、前記第6のスルーホールの内部に前記第2の導電膜
    を残存させるように前記第2の層間絶縁膜上の前記第3
    の導電膜を除去し、前記第4のスルーホール内に形成さ
    れた前記第3の導電膜からなるキャパシタ蓄積電極と、
    前記第5のスルーホール内に形成された前記第3の導電
    膜からなる第1のコンタクト用導電膜と、前記第6のス
    ルーホール内に形成された前記第3の導電膜からなる第
    2のコンタクト用導電膜とを形成する導電膜除去工程と
    を有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  52. 【請求項52】 請求項51記載の半導体記憶装置の製
    造方法において、 前記導電膜除去工程では、前記半導体基板表面を研磨
    し、前記第2の層間絶縁膜表面の前記第3の導電膜を除
    去することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  53. 【請求項53】 請求項32乃至52のいずれかに記載
    の半導体記憶装置の製造方法において、 前記第1の絶縁膜及び前記第1のサイドウォールは、前
    記スルーホールを形成する際にエッチングストッパーと
    して機能し、 前記スルーホールは、前記第1の絶縁膜及び前記第1の
    サイドウォール絶縁膜に自己整合で形成することを特徴
    とする半導体記憶装置の製造方法。
  54. 【請求項54】 半導体基板上に、第1の導電膜を堆積
    してパターニングし、前記第1の導電膜からなるゲート
    電極を形成するゲート電極形成工程と、 前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板に不純物
    を導入し、ソース拡散層及びドレイン拡散層を形成する
    拡散層形成工程と、 前記ソース拡散層上に開口された第1のスルーホール
    と、前記ドレイン拡散層上に開口された第2のスルーホ
    ールが形成された層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成
    工程と、 前記第1のスルーホールより開口径が広く、前記半導体
    基板上に達しない開口を、前記第1のスルーホールを囲
    うように前記層間絶縁膜に形成する開口形成工程と、 前記層間絶縁膜が形成された前記半導体基板上に第2の
    導電膜を堆積する第2の導電膜堆積工程と、 前記第2のスルーホール及び前記開口の内部に前記第2
    の導電膜を残存させるように前記層間絶縁膜上の前記第
    2の導電膜を除去し、前記開口内に形成された前記第2
    の導電膜からなるキャパシタ蓄積電極と、前記第2のス
    ルーホール内に形成された前記第2の導電膜からなる第
    1のコンタクト用導電膜を形成する導電膜除去工程と、 前記キャパシタ蓄積電極と、前記第1のコンタクト用導
    電膜とが形成された前記半導体基板上に、キャパシタ誘
    電体膜となる絶縁膜と、キャパシタ対向電極となる第3
    の導電膜とを堆積した後、前記第3の導電膜をパターニ
    ングし、前記キャパシタ対向電極を形成するキャパシタ
    対向電極形成工程とを有することを特徴とする半導体記
    憶装置の製造方法。
  55. 【請求項55】 請求項54記載の半導体記憶装置の製
    造方法において、 前記層間絶縁膜形成工程の後に、第4の導電膜を堆積し
    て前記第1のスルーホール及び前記第2のスルーホール
    を埋め込む第4の導電膜堆積工程を更に有し、 前記開口形成工程では、前記第1のスルーホール内に埋
    め込まれた前記第4の導電膜よりなる柱状導電体が、前
    記開口内に突出した状態で残留するように前記開口を形
    成することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  56. 【請求項56】 請求項54又は55記載の半導体記憶
    装置の製造方法において、 前記層間絶縁膜形成工程において、前記第1のスルーホ
    ール及び前記第2のスルーホールは同時に形成すること
    を特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  57. 【請求項57】 請求項54乃至56のいずれかに記載
    の半導体記憶装置の製造方法において、 前記層間絶縁膜形成工程では、前記層間絶縁膜は、エッ
    チング特性の異なる2層以上の絶縁膜よりなる積層膜に
    より形成し、 前記開口形成工程では、前記開口は、前記エッチング特
    性の異なる絶縁膜間の界面まで開口することを特徴とす
    る半導体記憶装置の製造方法。
  58. 【請求項58】 半導体基板上に、第1の導電膜を堆積
    してパターニングし、前記第1の導電膜からなるゲート
    電極を形成するゲート電極形成工程と、 前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板に不純物
    を導入し、ソース拡散層及びドレイン拡散層を形成する
    拡散層形成工程と、 前記ソース拡散層上に開口された第1のスルーホール
    と、前記ドレイン拡散層上に開口された第2のスルーホ
    ールが形成された層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成
    工程と、 前記層間絶縁膜が形成された前記半導体基板上に第2の
    導電膜を堆積する第2の導電膜堆積工程と、 前記第2の導電膜をパターニングし、前記第1のスルー
    ホールを介して前記ドレイン拡散層に接続されたビット
    線と、前記第2のスルーホールに埋め込まれた埋め込み
    導電体とを形成する第2の導電膜パターニング工程と、 前記層間絶縁膜上に、前記埋め込み導電体を介して前記
    ソース拡散層に接続されたキャパシタ蓄積電極と、前記
    キャパシタ蓄積電極を覆うキャパシタ誘電体膜と、前記
    キャパシタ誘電体膜を覆うキャパシタ対向電極とを有す
    るキャパシタを形成するキャパシタ形成工程とを有する
    ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  59. 【請求項59】 請求項58記載の半導体記憶装置の製
    造方法において、 前記第2の導電膜堆積工程の後に、前記第2の導電膜上
    に第1の絶縁膜を堆積する第1の絶縁膜堆積工程を、 前記第2の導電膜パターニング工程の後に、前記ビット
    線側壁にサイドウォール絶縁膜を形成するサイドウォー
    ル絶縁膜形成工程を、更に有し、 前記第2の導電膜パターニング工程では、前記第1の絶
    縁膜と前記第2の導電膜を同一パターンに加工すること
    を特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  60. 【請求項60】 請求項58記載の半導体記憶装置の製
    造方法において、 前記第2の導電膜パターニング工程の後に、前記埋め込
    み導電体上に開口が形成された第2の絶縁膜を形成する
    第2の絶縁膜形成工程を更に有し、 前記キャパシタ形成工程では、前記キャパシタ蓄積電極
    を、前記開口の側壁及び底部に選択的に形成することを
    特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  61. 【請求項61】 請求項54乃至60のいずれかに記載
    の半導体記憶装置の製造方法において、 前記層間絶縁膜形成工程は、 前記半導体基板上に、層間絶縁膜を堆積する層間絶縁膜
    形成工程と、 前記層間絶縁膜上に、前記第1のスルーホール及び前記
    第2のスルーホールを形成すべき領域に開口が形成さ
    れ、前記層間絶縁膜とはエッチング特性が異なるエッチ
    ングストッパ膜を形成するエッチングストッパ膜形成工
    程と、 前記エッチングストッパ膜の側壁部に、前記層間絶縁膜
    とはエッチング特性の異なるサイドウォールを形成する
    サイドウォール形成工程と、 前記エッチングストッパ膜と前記サイドウォールをマス
    クとして、前記第2層間絶縁膜をエッチングし、前記第
    1のスルーホールと、前記第2のスルーホールが形成さ
    れた前記層間絶縁膜を形成するスルーホール開口工程と
    を有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  62. 【請求項62】 請求項54乃至60のいずれかに記載
    の半導体記憶装置の製造方法において、 前記層間絶縁膜形成工程では、前記半導体基板上に前記
    層間絶縁膜を堆積した後、電子線描画法を用いてパター
    ニングされたフォトレジストをマスクとして前記層間絶
    縁膜をエッチングし、前記第1のスルーホール及び前記
    第2のスルーホールを開口することを特徴とする半導体
    記憶装置の製造方法。
JP2002339205A 1995-01-31 2002-11-22 半導体装置 Expired - Lifetime JP4190871B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002339205A JP4190871B2 (ja) 1995-01-31 2002-11-22 半導体装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-13748 1995-01-31
JP1374895 1995-01-31
JP2002339205A JP4190871B2 (ja) 1995-01-31 2002-11-22 半導体装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31073795A Division JP3623834B2 (ja) 1995-01-31 1995-11-29 半導体記憶装置及びその製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008130883A Division JP2008263211A (ja) 1995-01-31 2008-05-19 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003163287A true JP2003163287A (ja) 2003-06-06
JP4190871B2 JP4190871B2 (ja) 2008-12-03

Family

ID=26349590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002339205A Expired - Lifetime JP4190871B2 (ja) 1995-01-31 2002-11-22 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4190871B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002237525A (ja) * 1995-01-31 2002-08-23 Fujitsu Ltd 半導体記憶装置及びその製造方法
JP2006237584A (ja) * 2005-01-31 2006-09-07 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 記憶装置、及びその作製方法
US8889490B2 (en) 2005-01-31 2014-11-18 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Memory device and manufacturing method thereof
US8957467B2 (en) 2007-07-27 2015-02-17 Ps4 Luxco S.A.R.L. Method of fabricating a semiconductor device

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002237525A (ja) * 1995-01-31 2002-08-23 Fujitsu Ltd 半導体記憶装置及びその製造方法
JP2006237584A (ja) * 2005-01-31 2006-09-07 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 記憶装置、及びその作製方法
US8889490B2 (en) 2005-01-31 2014-11-18 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Memory device and manufacturing method thereof
US8957467B2 (en) 2007-07-27 2015-02-17 Ps4 Luxco S.A.R.L. Method of fabricating a semiconductor device

Also Published As

Publication number Publication date
JP4190871B2 (ja) 2008-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3623834B2 (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
US6992347B2 (en) Semiconductor storage device
US20010044181A1 (en) Semiconductor device and method for fabricating the same
JP3232043B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US7884014B2 (en) Method of forming contact structure with contact spacer and method of fabricating semiconductor device using the same
KR100299594B1 (ko) 디램 장치의 제조 방법
EP1280198A2 (en) Semiconductor memory and method for fabricating the same
US20020024093A1 (en) Semiconductor device with self-aligned contact structure employing dual spacers and method of manufacturing the same
JP2005079576A (ja) 半導体装置及びこれの製造方法
US6333233B1 (en) Semiconductor device with self-aligned contact and its manufacture
JP3114931B2 (ja) 導電体プラグを備えた半導体装置およびその製造方法
JP4190871B2 (ja) 半導体装置
JP4190760B2 (ja) 半導体装置
JP3781136B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP5688605B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US8633073B2 (en) Method of forming semiconductor device
JP5242047B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3614191B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR19980081869A (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP2001156267A (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR20010053876A (ko) 반도체소자의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080519

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080909

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080917

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130926

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term