JP2003163118A - 巻線型インダクタ - Google Patents

巻線型インダクタ

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JP2003163118A
JP2003163118A JP2001361621A JP2001361621A JP2003163118A JP 2003163118 A JP2003163118 A JP 2003163118A JP 2001361621 A JP2001361621 A JP 2001361621A JP 2001361621 A JP2001361621 A JP 2001361621A JP 2003163118 A JP2003163118 A JP 2003163118A
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JP
Japan
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core
holder
pot
winding
gap
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Application number
JP2001361621A
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Inventor
Fumio Kai
文雄 甲斐
Takahiro Abe
貴弘 阿部
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SAGAMI EREKU KK
Original Assignee
SAGAMI EREKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポットコアを大きくしなくても従来の巻線型イ
ンダクタの歪みをより小さくできるようにする。 【解決手段】Tコア1の先端に円板状のホルダ2を取り
付けて巻線3を巻き、その巻き始めと巻き終わりをピン
4、4に接続してポットコア5に収容し、ポットコア5
の天板の内側にホルダ2とその下のTコア1を一体に固
着する。ホルダ2は、その中心に円形の凹陥部21を設
け、これにTコア1の先端部を挿嵌してTコア1とホル
ダ2を一体に接合する。ホルダ2は、Tコア1の下つば
8より大径にし、ポットコア5の内径と略同径にする。
そのため、Tコア1の先端とポットコア5の間にギャッ
プaが生じ、Tコア1の下つば8とポットコア5の間に
ギャップbが生じる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般回路や高周波
回路などにおいてチョークコイルやトランスなどとして
使用する巻線型インダクタに関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】オーディオアンプの高
音質化、高効率化、多チャネル化、小型化を促進するた
めにデジタルアンプへの取り組みが本格化しつつある。
このデジタルアンプは、一般的に5.1チャネル差動式の
場合12個のチョークコイルを必要とし、アンプを小型
化するためにはチョークコイルの占有スペースもおのず
から制限される。また、デジタルアンプの音質はフィル
タでほぼ決まり、特にチョークコイルが歪むと音質が低
下して聞き苦しい音になる。そのため、将来のデジタル
アンプの市場拡大に備え、チョークコイルなど従来の巻
線型インダクタをより小型化し、かつ歪みの少ないもの
にする必要がある。 【0003】巻線型インダクタを小型化して大きなイン
ダクタンスを得るためには、巻数と透磁率をともに大き
くする必要がある。そのため、従来の巻線型インダクタ
は、図4と図5に示すように、ドラムコア6に巻線3を
巻いてポットコア5に収容していた。ドラムコア6に巻
線3を巻くのは、巻線を多層に巻くためで、ポットコア
5に収容するのは、磁束の一部をポットコア5に通して
実効透磁率を高めると共に、他への誘導あるいは輻射を
防ぐためである。 【0004】ところが、このように巻数と実効透磁率を
大きくして巻線3に電流を流すと、ドラムコア6やポッ
トコア5内の磁束が増えて磁気飽和を生じ、電流歪特性
が低下する。また、巻線3に電流が流れると、ドラムコ
ア6やポットコア5の透磁率が変化して多数の高調波を
発生する原因となる。 【0005】一般に磁性体の透磁率は空気の透磁率に比
べてはるかに大きいから、わずかなギャップを設けても
全磁気回路の抵抗はギャップの抵抗で決まり、たとえ磁
性体の透磁率が変化しても全体におよぼす影響は極めて
少なくなる。そのため、従来の巻線型インダクタは、ド
ラムコア6の上つば7にキャップ状のホルダ2を被せ、
これをスペーサにしてポットコア5の天板の内側に固着
し、ポットコア5とドラムコア6の間に縦のギャップa
と横のギャップbをそれぞれ設けていた。あるいは、図
6と図7に示すように、2本のテープ9、9を十字にク
ロスしてドラムコア6の上面と側面に貼り付け、このテ
ープ9、9をスペーサにして縦のギャップaと横のギャ
ップbをそれぞれ設けていた。 【0006】デジタルアンプ用に巻線型インダクタの歪
みをより小さくするには、ギャップaとギャップbをさ
らに大きくする必要がある。ところが、ギャップaとギ
ャップbをさらに大きくすると、ポットコア5も大きく
なり、小型化が困難になる。また、ポットコア5を大き
くすると、部品コストがアップする。 【0007】そこで本発明は、ポットコアを大きくしな
くても従来の巻線型インダクタの歪みをより小さくでき
るようにすることを目的になされたものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は以下のように構成した。 【0009】すなわち、Tコアの先端に絶縁体の上つば
兼用ホルダを取り付けてドラムコア形状になし、このド
ラムコア形状のTコアに巻線を施してコイルを形成する
と共に、このコイルをポットコアに収容してなる巻線型
インダクタである。 【0010】 【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。 【0011】図1に、本発明を実施した巻線型インダク
タの分解斜視図を示す。巻線型インダクタは、Tコア1
の先端に円板状のホルダ2を取り付けて巻線3を巻き、
その巻き始めと巻き終わりをピン4、4に接続してポッ
トコア5に収容する。Tコア1は、ちょうどドラムコア
6の上つば7を取り除いて代わりにホルダ2を取り付け
た形になる。そして、図2に示すように、ポットコア5
の天板の内側にホルダ2とその下のTコア1を一体に固
着する。 【0012】Tコア1は、巻線3を1層しか巻くことが
できないが、このようにホルダ2を取り付けてドラムコ
ア6形状にすると、巻線3を多層に巻くことができるの
で、大きなインダクタンスを得ることもできる。 【0013】ホルダ2は、その中心に円形の凹陥部21
を設け、これにTコア1の先端部を挿嵌してTコア1と
ホルダ2を一体に接合する。また、ホルダ2とTコア1
の接合面は接着剤で固定する。 【0014】ホルダ2は、Tコア1の下つば8より大径
にし、ポットコア5の内径と略同径にする。そのため、
Tコア1の先端とポットコア5の間にギャップaが生
じ、Tコア1の下つば8とポットコア5の間にギャップ
bが生じる。 【0015】あるいは、図3に示すように、Tコア1の
下つば8とポットコア5を略同径にしてポットコア5の
開口端面と下つば8を接合し、ホルダ2をそれより小径
にしてTコア1の先端とポットコア5の間にギャップa
を設けてもよい。 【0016】Tコア1は、ホルダ2の中心に位置する凹
陥部21に挿嵌するので、Tコア1の下つば8とポット
コア5の間のギャップbは、左右等しくなる。そのた
め、Tコア1とポットコア5の間に均一なギャップbが
生じる。 【0017】Tコア1およびポットコア5は、フェライ
トなどの透磁率の大きな磁性材料で形成し、ホルダ2
は、フェノール樹脂などの電気的絶縁材料で形成する。 【0018】なお、本実施例ではピンタイプの巻線型イ
ンダクタについて説明しているが、面付タイプについて
も同様であることはいうまでもない。 【0019】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の巻線型イ
ンダクタは、Tコアの先端に絶縁体の上つば兼用ホルダ
を取り付けてドラムコア形状になし、このドラムコア形
状のTコアに巻線を施してポットコアに収容している。
従って、本発明によれば、上つば兼用ホルダを取り付け
てドラムコアと同じように巻線を多層に巻けるようにし
ているので、通常は1層しか巻けないTコアに比べて巻
数を大きくできる。また、絶縁体の上つば兼用ホルダを
取り付け、通常のドラムコアに比べてコア幅が狭いの
で、ポットコアを大きくしなくてもTコアとの間のギャ
ップが同様で効果が大きい。そのため、従来の巻線型イ
ンダクタをより小型化して、かつ歪みの少ないものにす
ることができる。また、通常のドラムコアは、フェライ
トなどの粉末をブロック状にしてそれをダイアモンド砥
石で切削加工して作製するが、Tコアの場合はプレス加
工で作製できるので、部品コストを低減できる。また、
コア部分をポットコアに挿入する際、従来のようにホル
ダを被せたり、テープを貼り付ける手間がなくなるの
で、製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を実施した巻線型インダクタの分解斜視
図である。 【図2】図1の縦断面図である。 【図3】本発明を実施したその他の巻線型インダクタの
縦断面図である。 【図4】従来の巻線型インダクタの分解斜視図である。 【図5】図4の縦断面図である。 【図6】従来のその他の巻線型インダクタの分解斜視図
である。 【図7】図6の縦断面図である。 【符号の説明】 1 Tコア 2 ホルダ 3 巻線 4 ピン 5 ポットコア 6 ドラムコア 7 上つば 8 下つば 9 テープ a、b ギャップ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 Tコアの先端に絶縁体の上つば兼用ホル
    ダを取り付けてドラムコア形状になし、 このドラムコア形状のTコアに巻線を施してコイルを形
    成すると共に、 このコイルをポットコアに収容してなる巻線型インダク
    タ。
JP2001361621A 2001-11-27 2001-11-27 巻線型インダクタ Pending JP2003163118A (ja)

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