JP2003162871A - 共用駆動機構及びこの共用駆動機構を用いたディスク再生装置 - Google Patents

共用駆動機構及びこの共用駆動機構を用いたディスク再生装置

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JP2003162871A
JP2003162871A JP2001361563A JP2001361563A JP2003162871A JP 2003162871 A JP2003162871 A JP 2003162871A JP 2001361563 A JP2001361563 A JP 2001361563A JP 2001361563 A JP2001361563 A JP 2001361563A JP 2003162871 A JP2003162871 A JP 2003162871A
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optical pickup
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Yoshihiro Noguchi
義弘 野口
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Kenwood KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ピックアップのスレッド動作を高速かつ高
精度に行え、高耐久性化をも実現する共用駆動機構と、
これを用いたディスク再生装置を提供すること。 【解決手段】 ディスク11のローディングと、光ピッ
クアップ60のスレッド動作を行う共用駆動機構であ
り、駆動力を発生する駆動源80と、駆動源80によっ
て直接的に駆動されて光ピックアップ60のスレッド動
作が行われる第1の駆動力伝達経路81と、第1の駆動
力伝達経路81から駆動力の伝達が為され、ディスク1
1のローディングを行う第2の駆動力伝達経路90、2
80等と、第1の駆動力伝達経路81における駆動力の
伝達状態及び非伝達状態が切り替わる第1の駆動力伝達
切替え機構82,83と、第2の駆動力伝達経路90等
における駆動力の伝達状態及び非伝達状態が切り替わ
り、第1の駆動力伝達経路90等とは駆動力の伝達状態
及び非伝達状態が逆の関係となる第2の駆動力伝達切替
え機構90等と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共用駆動機構及び
この共用駆動機構を用いたディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク再生装置においては、通常、光
ピックアップの駆動、ターンテーブルの回転駆動、及び
ディスクローディングといった主要な3系統の駆動を行
う必要がある。このため、光ピックアップを駆動するた
めのスレッドモータと、ターンテーブル上に存するCD
やDVD等といったディスクを回転駆動させるためのス
ピンドルモータと、ディスクのローディングを行うため
のローディングモータとを一般に具備している。
【0003】近年では、モータ個数を減らしてコスト削
減、省スペース化を実現するために、1つのモータでピ
ックアップ動作とディスクのローディング動作の2つの
動作をさせる構成が存在する。かかる構成には、1つの
モータからピックアップ動作用、及びディスクローディ
ング用へと駆動力伝達を切り替える動力伝達切替機構が
必要となる。
【0004】例えば、本出願人がなした特開平10−3
722号公報(特願平8−177488号)には、モー
タから出力された駆動力を、遊星ギヤを具備する動力伝
達切替機構で切り替えるディスクプレーヤの発明が示さ
れている。また、特願2000−298903号公報
(特願平11−103540号)にも、揺動アーム上に
ギヤが支持された振り子ギヤの揺動によってギヤの噛み
合いを切り替えることで、駆動伝達の切り替えを行うデ
ィスクプレーヤの発明が示されている。
【0005】すなわち、1つのモータから出力された駆
動力は、まず動力切替え機構に伝達され、ここからスレ
ッド用、或いはローディング用へと駆動力伝達が切り替
えられる構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
光ピックアップの駆動(共用駆動機構)に関して、高速
性、位置決め精度向上、位置検出の正確性、及び高耐久
性が重要となっている。このうち、例えば位置検出に関
しては、現状ではモータの回転軸等にフォトインタラプ
タを設け、このフォトインタラプタの回転量に伴うパル
ス検知によって光ピックアップの送り量を検出すること
としている。
【0007】しかしながら、複数のギヤによって送りを
減速するものであるので、実際の送り量とパルス量との
間に誤差が生じることがあり、位置決め精度と位置検出
の正確性といった面で問題が生じる場合がある。また、
複数のギヤを介して光ピックアップを送る場合、該複数
のギヤの間に生じるガタや抵抗等の発生により、高速化
も難しいものとなっている。
【0008】さらに、この動力伝達切替機構において、
しだいに各ギヤ間にガタが発生する場合等があり、一層
の高耐久性化が望まれている。
【0009】本発明は、上記の事情に基づきなされたも
ので、その目的とするところは、光ピックアップのスレ
ッド動作を高速かつ高精度に行えると共に、高耐久性化
をも実現する共用駆動機構及びこの共用駆動機構を用い
たディスク再生装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、ディスクのローディングと、光ピックア
ップのスレッド動作を行う共用駆動機構において、駆動
力を発生する駆動源と、駆動源によって直接的に駆動さ
れることで光ピックアップのスレッド動作が行われる第
1の駆動力伝達経路と、第1の駆動力伝達経路から駆動
力の伝達が為されるものであり、ディスクのローディン
グを行うための第2の駆動力伝達経路と、第1の駆動力
伝達経路における駆動力の伝達状態及び非伝達状態が切
り替わる第1の駆動力伝達切替え機構と、第2の駆動力
伝達経路における駆動力の伝達状態及び非伝達状態が切
り替わるものであり、第1の駆動力伝達経路とは駆動力
の伝達状態及び非伝達状態が逆の関係となる第2の駆動
力伝達切替え機構と、を具備するものである。
【0011】また、他の発明は、上述の共用駆動機構の
発明に加えて更に、第1の駆動力伝達経路は、駆動源に
直接的に取り付けられたスレッド軸のウオームギヤ部、
及びこのウオームギヤ部に噛み合うと共に、光ピックア
ップと一体的に設けられている係合爪により構成される
ものである。
【0012】さらに、他の発明は、上述の共用駆動機構
の発明に加えて更に、第1の駆動力伝達切替え機構は、
スレッド軸の前記ウオームギヤ部と、スレッド軸の端部
側に設けられ、ウオームギヤ部よりも小径に形成されて
係合爪が噛み合わなくなる小径部と、小径部に係合爪が
位置する場合に、光ピックアップのスレッド動作をロッ
クするロック機構と、とから構成されるものである。
【0013】また、他の発明は、上述の共用駆動機構の
発明に加えて更に、係合爪が小径部に存するときに、光
ピックアップ及び係合爪を補助的に駆動させる光ピック
アップと一体的な補助駆動手段を有していて、さらに、
第2の駆動力伝達切替え機構は、1つの入力経路と一方
の出力経路及び他方の出力経路が接続される遊星ギヤ機
構を用いていると共に、遊星ギヤ機構の1つの入力経路
はスレッド軸のウオームギヤ部であり、一方の出力経路
は第2の駆動力伝達経路を構成するものであり、他方の
出力経路はこの補助駆動手段を構成するものである。
【0014】さらに、他の発明は、上述の共用駆動機構
の発明に加えて更に、ウオームギヤ部に対する係合爪の
噛み合いでの光ピックアップの送り量と、補助駆動手段
による光ピックアップの送り量とは、同期するように設
けられているものである。
【0015】また、他の発明は、上述の共用駆動機構の
各発明に加えて更に、第2の駆動力伝達経路は、ディス
クのローディングを行うローラ部材をディスクから離間
させるように回動させるローラ部材回動機構に駆動力を
分配するものである。
【0016】さらに、他の発明は、上述の共用駆動機構
の発明に加えて更に、ローラ部材回動機構には、さらに
第2の駆動力伝達経路からの駆動力の伝達に対して、該
駆動力の伝達状態と非伝達状態との切替えを行う第3の
駆動力伝達切替え機構が設けられているものである。
【0017】また、他の発明は、第2の駆動力伝達切替
え機構には、遊星ギヤ機構に係脱することで該第2の駆
動力伝達経路への駆動力の伝達及び非伝達を切替える係
脱機構が設けられているものである。
【0018】さらに、他の発明は、上述の共用駆動機構
の各発明を備えるディスク再生装置の発明であり、この
共用駆動機構がケース体に収納されるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
わるディスク再生装置10について、図1から図10に
基づいて説明する。なお、以下の説明において、特に断
りが無い限り、上方(上側)とはアウターケース20の
底面20cから離間する側を指し、下方(下側)とは、
アウターケース20の底面20c側を指すものとする。
【0020】図1及び図2は、本発明のディスク再生装
置10の構成を示す平面図である。このディスク再生装
置10は、例えばCDやDVD(Digital Versatile Di
sk)といった円盤状のディスク11を再生するためのも
のである。しかしながら、このディスク再生装置10に
おいては、例えばカートリッジに挿入されるタイプのD
VDやMDといったディスク11にも本発明は適用可能
である。
【0021】図1及び図2に示すように、ディスク再生
装置10は、アウターケース20を有している。アウタ
ーケース20は、この内部に設けられる各種部品の全体
及び挿入されるディスク11を支持し、かつ覆うための
ケース体である。また、アウターケース20には、シャ
ーシ体としてのフローティングシャーシ21が設けられ
ている。フローティングシャーシ21は、該アウターケ
ース20に対してディスク11の挿入時に、所定量だけ
沈み込むように、アウターケース20に対して弾性支持
されている。
【0022】このフローティングシャーシ21の奥側
(図1及び図2の上部側)には、クランプアーム22が
回動支点23を介して回動自在に支持されている。かか
る回動支点23にクランプアーム22を係止させるた
め、クランプアーム22には、回動軸22a,22bが
互いに離れる向き(図1及び図2においては、夫々アウ
ターケース20の側面20a,20bに向かう向き)に
向かって突出して設けられている。
【0023】クランプアーム22には、板バネ25が取
り付けられている。板バネ25は、図1及び図2に示す
ように、一端側がクランプアーム22に取り付けられて
いる、平面形状が略台形型の板状部材である。また、板
バネ25の他端側には、突出ピン26が存している。こ
の突出ピン26は、後述するカム溝242を摺動するも
のである。そして、この突出ピン26の摺動により、ク
ランプアーム22は回動支点23を中心として、図1及
び図2の紙面と垂直方向(法線方向)に回動することを
可能としている。
【0024】図1から図3に示すように、クランプアー
ム22には、ディスク11をターンテーブル28に対し
て圧接させるためのクランパー27が設けられている。
このクランパー27でのディスク11の圧接により、デ
ィスク11がターンテーブル28上に圧接された状態と
なる。そして、この圧接状態でターンテーブル28がス
ピンドルモータ29によって回転駆動されると、ディス
ク11及びこのディスク11を圧接しているクランパー
27が回転駆動され、該ディスク11の再生が行える状
態となる。
【0025】なお、クランパー27は、ディスク11挿
入時のスペース効率を考慮し、図1及び図2の平面図に
おいて、アウターケース20の略中央部に配置される。
同様に、ターンテーブル28、及びこのターンテーブル
28が回転軸に取り付けられたスピンドルモータ29
も、アウターケース20の略中央部であってクランパー
27と同一回転中心となる位置に配置される。
【0026】また、図1及び図2に示すように、クラン
プアーム22には、回動軸31を中心として揺動可能に
トリガアーム30が取り付けられている。このトリガア
ーム30は、クランプアーム22のうち、アウターケー
ス20の底面20cに向かう側に取り付けられている。
また、図7に示すように、トリガアーム30は、高さ位
置の異なる上片部32と下片部33とを有していて、こ
れらの間に折曲部34が存する構成である。
【0027】このうち、上片部32には回動軸31を挟
んで側面20b側に向かって第1の延出部35が延出し
ている。また、回動軸31を挟んで側面20a側に向か
い、第2の延出部36も延出している。通常は第1の延
出部35の方が、第2の延出部36よりもアウターケー
ス20の奥側に存するように、ディスク11の進行方向
に対してやや斜めに傾斜して設けられている。
【0028】ここで、第1の延出部35には、アウター
ケース20の底面20cに向かって第1の突起37が突
出形成されている。第1の突起37は、ディスク11が
挿入された場合に、該ディスク11の縁部が衝突してト
リガアーム30を回動させるためのものである。また、
第2の延出部36にも、アウターケース20の底面20
cに向かって第2の突起38が突出形成されている。第
2の突起38は、後述する第2のスライダ230のアウ
ターケース20の奥側に存する上端部に衝突する部分で
ある。
【0029】また、下片部33は、ディスク11よりも
底面20c側に位置するものである。それにより、ディ
スク11がアウターケース20の奥側まで挿入された場
合でも、下片部33とディスク11とが干渉しない構成
となっている。また、下片部33は第2の突起38より
も側面20aから離間する側に向かって延出していて、
この延出端部に第3の突起39が、底面20cに向かっ
て突出形成されている。第3の突起39は、第2のスラ
イダ230のうち、後述する突出部240等、第2のス
ライダ230の側面20b側に衝突する部分である。
【0030】トリガアーム30の第2の延出部36側に
は、トリガアームバネ40の一端側が掛け止めされる。
また、トリガアームバネ40の他端側は、フローティン
グシャーシ21に掛け止めされる。それにより、トリガ
アーム30には、図1、図2及び図7において反時計回
りの付勢力が付与される構成である。
【0031】図1及び図2に示すように、フローティン
グシャーシ21には、棒状部材の主軸50及び副軸51
が支持部材52を介して取付固定されている。かかる一
対の主軸50及び副軸51は、アウターケース20の略
対角線Aに沿って光ピックアップ60を摺動させるよ
う、この略対角線Aを挟んで並行となるように配置され
ている。それによって、ディスク11のチャッキング位
置において、光ピックアップ60を該ディスク11の径
方向に沿って摺動させることが可能となる。
【0032】なお、支持部材52のうち、主軸50のデ
ィスク挿入口12側には後述する光ピックアップ支持体
61の衝突部61aが衝突する突き当て壁53となって
いる。この突き当て壁53に衝突部61aが衝突するこ
とで、光ピックアップ支持体61のディスク差込口12
側の移動が規制される。
【0033】主軸50及び副軸51には、図1、図2お
よび図8に示すような、光ピックアップ60を支持する
光ピックアップ支持体61がスライド自在に設けられて
いる。この光ピックアップ支持体61は、例えば平板状
の本体部62に光ピックアップ60が取り付けられてい
て、その取り付け位置は略対角線Aに沿う位置である。
また、本体部62から主軸50に向かい、一対のスライ
ド支持部63が延出している。このスライド支持部63
には、主軸50がスライド自在に嵌め込まれる。また、
本体部62から副軸51に向かって、上述と同様なスラ
イド支持部63が延出している。
【0034】なお、各スライド支持部63のうち、ディ
スク差込口12側に最も近い位置のスライド支持部63
は、突き当て壁53に対して衝突する衝突部61aとな
っている。
【0035】そして、これらのスライド支持部63によ
って、光ピックアップ支持体61は三点支持された状態
で、略対角線Aに沿うアウターケース20の斜め方向へ
のスライドを可能としている。なお、スライドが良好に
行えるものであれば、三点支持以外の複数点支持として
も良い。
【0036】また、光ピックアップ支持体61のうち、
ターンテーブル28の側面と対向する側は、該ターンテ
ーブル28の縁部に倣って弧状に切り欠かれていて、光
ピックアップ60がディスク11の内周側に位置するこ
とを可能としている。なお、衝突部61aが突き当て壁
53に衝突した場合に、光ピックアップ支持体61の弧
状部分がターンテーブル28と干渉しないように、衝突
部61aが設けられている。かかる衝突においては、光
ピックアップ60がディスク11の照射位置の最も内径
側を照射するように、該光ピックアップ60が設けられ
ている。
【0037】図8(a),(b)に示すように、本体部
62の主軸50側には、ウオーム側突出部材64がこの
本体部62からディスク差込口12側に向かって突出す
るように取り付けられている。ウオーム側突出部材64
は、後述する補助ラック70とは異なり、本体部62の
上面側に取付固定されている。
【0038】このウオーム側突出部材64には、略対角
線Aから遠ざかる向きに向かってウオーム係合部65が
突出形成されている。このウオーム係合部65の下面側
(ディスク11の挿入時に該ディスク11に向かう側)
には、後述するスレッド軸81に係合する係合爪66が
突出形成されている。係合爪66は、例えば下方側への
突出側端部が所定の頂角を有し、かつ直線上の頂線とな
るように、板状部材が折り曲げられたものである。この
係合爪66は、第1の駆動力伝達経路としてのスレッド
軸81のネジ溝に嵌め込まれるものであり、かかる嵌め
込みを良好にするために、ネジ溝と同じ向きを向くよう
にウオーム係合部65に取り付けられている。
【0039】また、ウオーム側突出部材64のうち、主
軸50の長手方向と略同一方向であってディスク差込口
12側に向かい、アームロック部67が突出形成されて
いる。このアームロック部67には、アームロック孔6
8が幅方向を貫くように形成されている。そして、この
アームロック孔68に後述するロックアーム200の弧
状ロックアーム206が嵌まり込むことにより、光ピッ
クアップ支持体61の摺動がロックされる。
【0040】なお、かかるアームロック部67のアーム
ロック孔68と、ロックアーム200の弧状ロックアー
ム206とにより、ロック機構が構成されている。
【0041】図8(a),(b)に示すように、本体部
62のうち、ウオーム側突出部材64が取り付けられる
部分近傍の下面には、補助ラック70が取り付けられて
いる。補助ラック70は、ウオーム側突出部材64より
も下方側で、後述するピニオンギヤ150と噛み合うも
のである。そして、補助ラック70とピニオンギヤ15
0とによって、補助駆動機構が構成されている。
【0042】なお、補助ラック70には、本体部62に
取り付けられる取付部71が設けられており、該補助ラ
ック70を本体部62の下方側に位置させて、取付部7
1に例えばリベットやネジを差し込むことによって、該
本体部62に対して補助ラック70が取付固定される。
【0043】図1及び図2に示すように、フローティン
グシャーシ21には、駆動源としてのスレッドモータ8
0が取り付けられている。スレッドモータ80は、主軸
50の側面20b側に近接する位置であって、主軸50
よりもディスク差込口12に取り付けられている。この
スレッドモータ80には、スレッド軸81の一端側が直
結されている。図4及び図8に示すように、スレッド軸
81には、ネジ溝が刻まれたウオームギヤ部82が一端
側から他端側に向かって延伸している。なお、このスレ
ッド軸81の他端側も、回転自在にフローティングシャ
ーシ21に軸支されている。
【0044】また、スレッド軸81の他端側には、ウオ
ームギヤ部82よりも径が小さい小径部83が設けられ
ている。この小径部83は、光ピックアップ支持体61
の衝突部61aが突き当て壁53に当接している場合
に、係合爪66が小径部83に位置してウオームギヤ部
82とは噛み合わない長さ及び配置を為している。すな
わち、衝突部61aが突き当て壁53に衝突した場合
に、小径部83に係合爪66が位置して空転すること
で、係合爪66のウオームギヤ部82に対する噛み合い
が解けるように設けられている。
【0045】なお、かかるウオームギヤ部82、小径部
83が第1の駆動力伝達切替え機構を構成するものであ
る。また、後述するロックアーム200の弧状ロックア
ーム206、及び回転ストッパ210の一端側ギヤ21
2も、第1の駆動力伝達切替え機構を構成するものであ
る。
【0046】フローティングシャーシ21には、スレッ
ド軸81を挟んで光ピックアップ60が存している部位
とは反対側の部位に、図4に示すような遊星ギヤ機構9
0が回転自在に取り付けられている。この遊星ギヤ機構
90は、サンギヤ部材100、第1のカップギヤ部材1
10、複数の(図4においては、2つ)遊星ギヤ部材1
20、第2のカップギヤ部材130、全体の回転支持軸
140、及び遊星ギヤ部材120の回転軸141から構
成されるものである。
【0047】なお、遊星ギヤ機構90は第2の駆動力伝
達切替え機構を構成するものである。また、回転ストッ
パ210の一端側ギヤ212も、第2の駆動力伝達切替
え機構を構成している。
【0048】このうち、サンギヤ部材100は、遊星ギ
ヤ機構90のうち、アウターケース20の底面20cか
ら最も離間する最上部に位置するものである。サンギヤ
部材100のうち、上部にはヘリカルギヤ101が設け
られていて、このヘリカルギヤ101がスレッド軸81
のウオームギヤ部82と噛み合う構成である。また、サ
ンギヤ部材100の下部には、ヘリカルギヤ101より
も小径なサンギヤ102が設けられている。このサンギ
ヤ102は、後述する小遊星ギヤ121と噛み合うもの
である。
【0049】なお、サンギヤ部材100の径方向中心側
には、回転支持軸140の上軸140aが挿通される軸
孔103が形成されている。
【0050】第1のカップギヤ部材110は、サンギヤ
部材100よりも下方に位置するものの、サンギヤ部材
100以外の他の遊星ギヤ機構90を構成する部材より
は、上方に位置するものである。第1のカップギヤ部材
110は、図4に示すように、上方側が薄板円盤部11
1となっている。そして、この薄板円盤部111には、
径方向中央部にサンギヤ102が挿通するもののヘリカ
ルギヤ101が挿通しない程度の径の挿通孔112が形
成されている。
【0051】また、薄板円盤部111の外周縁部から下
方に向かって、外周側面113が延出している。外周側
面113は、薄板円盤部111の外周縁部の全周に亘
り、下方に向かう同一寸法となるように形成されてい
る。外周側面113の外壁側には、アウターギヤ114
が形成されている。このアウターギヤ114は、後述す
る第1の駆動ギヤ部材160の底部ギヤ162と噛合す
る。なお、この外周側面113の内壁側には、特にギヤ
は形成されておらず、後述する遊星ギヤ部材120の小
遊星ギヤ121の外周部とは所定の隙間を有する構成で
ある。
【0052】第1のカップギヤ部材110には、回転軸
141を介して遊星ギヤ部材120が回転自在に取り付
けられている。遊星ギヤ部材120は、図4に示すよう
に、上方側が小径の小遊星ギヤ121となっていて、下
方側がこれより大径の大遊星ギヤ122となっている。
このうち、小遊星ギヤ121は、第1のカップギヤ部材
110の径方向中心側でサンギヤ102と噛み合ってい
る。また、大遊星ギヤ122は、後述する第2のカップ
ギヤ部材130のインナーギヤ133と噛み合ってい
る。
【0053】また、第1のカップギヤ部材110及び遊
星ギヤ部材120よりも下方に位置するように、第2の
カップギヤ部材130が設けられている。第2のカップ
ギヤ部材130は、図4に示すように、円盤状の底部1
31、及びこの底部131の外周縁部に存する外周側面
132を有している。外周側面132は、その内壁側が
インナーギヤ133となっていて、上述の大遊星ギヤ1
22と噛み合うように設けられている。
【0054】また、底部131のうち、径方向中心部に
はフローティングシャーシ21から突出形成されている
回転支持軸140を挿通させる軸孔134が設けられて
いる。この軸孔134の周囲には、内周壁135が上方
に向かって突出形成されている。そして、この内周壁1
35が回転支持軸140に当接することで、第2のカッ
プギヤ部材130の回転がぐらつかず安定的なものとな
る。
【0055】底部131の下方には、アウターギヤ11
4よりも小径のグランダーギヤ136が底部131と一
体的に設けられている。グランダーギヤ136は、後述
する従動ギヤとなるピニオンギヤ150と噛み合って、
補助ラック70に対して駆動力を伝達するものである。
【0056】なお、グランダーギヤ136によって回転
されるピニオンギヤ150も、フローティングシャーシ
21に対して、回転軸151を介して回転自在に取り付
けられている。このピニオンギヤ150は、スレッド軸
81と干渉しないようにフローティングシャーシ21に
取り付けられる。すなわち、ピニオンギヤ150は、該
スレッド軸81と高さ位置が異なるよう、底面20c側
に回転自在に取り付けられる。そして、このピニオンギ
ヤ150が、補助ラック70と噛み合うように設けられ
ている。
【0057】ここで、ヘリカルギヤ101の歯数をZh
、サンギヤ102の歯数をZs 、小遊星ギヤ121の
歯数をZp1、大遊星ギヤ122の歯数をZp2、インナー
ギヤ133の歯数をZi 、グランダーギヤ136の歯数
をZg1、ピニオンギヤ150の歯数をZg2とすると、以
下の2式の関係が成り立っている。 (Zs /Zp1)*(Zp2/Zi )=1 (1) Zh =Zg1=Zg2 (2)
【0058】上述の各ギヤをかかる歯数に設定すれば、
小径部83に存している係合爪66が、ウオームギヤ部
82のネジ溝と噛み合おうとして移動した場合でも、良
好に噛み合うことが可能となる。なお、詳細について
は、後述する。
【0059】図4に示すように、アウターギヤ114に
は、フローティングシャーシ21に対して回転軸161
を介して回転自在に取り付けられている第1の駆動ギヤ
部材160の底部ギヤ162が噛合している。底部ギヤ
162を有する第1の駆動ギヤ部材160は、他に同軸
となるように中間部に中ギヤ163、上方にハスバギヤ
164を有している。このうち、中ギヤ163は、第2
の駆動ギヤ部材170の大径ギヤ172と噛み合ってい
る。なお、この第2の駆動ギヤ部材170もフローティ
ングシャーシ21に対して回転軸171を介して回転自
在に取り付けられている。
【0060】第2の駆動ギヤ部材170のうち、大径ギ
ヤ172よりも上方の同軸線上には、小径ギヤ173が
存している。この小径ギヤ173は、同じくフローティ
ングシャーシ21に対して回転軸181を介して回転自
在に取り付けられている第3の駆動ギヤ部材180の大
径ギヤ182と噛合している。同様に、第3の駆動ギヤ
部材180の大径ギヤ182の上方には、該大径ギヤ1
82と同軸に小径ギヤ183が設けられている。そし
て、この小径ギヤ183が、第1のスライダ190のラ
ック部194と噛み合う構成である。なお、回転軸18
1は、後述する第1のスライダ190の第1のスリット
191に挿通するように、小径ギヤ183よりも上方に
向かって突出している。
【0061】ここで、上述の第1の駆動ギヤ部材160
から第3の駆動ギヤ部材180における、底部ギヤ16
2、大径ギヤ172,182及び小径ギヤ173,18
3の上下方向の位置関係については、第1のスライダ1
90に駆動力を良好に伝達可能であれば、随時変更可能
である。
【0062】図1、図2、図5及び図6に示す、第1の
スライダ190は、例えばフローティングシャーシ21
の上面側にスライド自在に取り付けられるものである。
この第1のスライダ190は、例えば樹脂から形成され
た長尺状部材である。第1のスライダ190の側面20
b側(一端側)には、上述の第3の駆動ギヤ部材180
の回転軸181が挿通する第1のスリット191が形成
されている。第1のスリット191は、その長手が第1
のスライダ190の長手と略同一方向となるように形成
されている。また、第1のスリット191は、後述する
ラック部194よりもアウターケース20の奥側に位置
している。
【0063】また、第1のスライダ190の側面20a
側(他端側)であって、ディスク差込口12寄りの部位
には、第2のスリット192が形成されている。第2の
スリット192は、第1のスリット191の長手と同一
方向、かつ同一長さとなるように形成されている。そし
て、第1のスリット191には回転軸181が入り込
み、第2のスリット192には例えばフローティングシ
ャーシ21に取り付けられているリベット193が入り
込むことで、第1のスライダ190のスライド方向が規
制される。
【0064】なお、第1のスライダ190は、一端側に
おいては、小径ギヤ183の上面に接触面積が少なくな
るよう載置される構成である。また、他端側において
は、リベット193の下方側の受け部(不図示)に載置
される構成である。かかる載置を良好とするため、受け
部は、第2のスリット192の幅よりも径が大きくなる
ように形成されている。
【0065】第1のスライダ190の一端側かつディス
ク差込口12側には、ラック部194が設けられてい
る。ラック部194は、第1のスライダ190のうち、
第1のスリット191や第2のスリット192が形成さ
れている平板部分よりも下方側に向かって突出する部分
である。このラック部194は、第1のスリット191
と並行をなすように形成されている。しかも、ラック部
194の他端側(側面20a側)から一端側に向かうよ
う、ギヤ部195が形成されていて、このギヤ部195
で小径ギヤ183と噛み合うように設けられている。
【0066】また、ラック部194の側面20b側に
は、歯無し部196が設けられている。歯無し部196
は、第1のスリット191の側面20b側の端部に回転
軸181が存する場合に、小径ギヤ183がギヤ部19
5と噛み合いから外れて空転するように設けられてい
る。
【0067】すなわち、ラック部195と第1のスリッ
ト191とを比べると、他端側に向かっては、ギヤ部1
95の方が第1のスリット191よりも長く、一端側に
向かっては、第1のスリット195の方がギヤ部195
よりも長く設けられている。それにより、第1のスリッ
ト191の一端側では、歯無し部196に小径ギヤ18
3が位置して空転するように設けられる。
【0068】第1のスライダ190の長手方向の中途部
には、アーム揺動スリット197が形成されている。ア
ーム揺動スリット197には、後述するロックアーム2
00の係止ピン201が挿通される。このアーム揺動ス
リット197は、側面20a側の他端部がディスク差込
口12側となるように形成されている。
【0069】この他端部から一端部に向かうにつれて、
アーム揺動スリット197のアウターケース20の奥側
の縁片197aは、当初第1のスライダ190の長手方
向と平行な向きから該アウターケース20の奥側に向か
うように湾曲している。そして、縁片197aが第1の
スリット191よりも所定だけアウターケース20の奥
側に向かうと、今度はその位置から該縁片197aが第
1のスライダ190の長手と平行となるように側面20
bに向かって延伸している。
【0070】また、アーム揺動スリット197のディス
ク差込口12側の縁片197bは、上述の縁片197a
と同様な軌跡を為している。しかしながら、他端部から
一端部に向かうと、縁片197aから徐々に離間してア
ーム揺動スリット197が幅広となるように形成されて
いる。そして、所定だけアウターケース20の奥側に向
かい縁片197bが進行して、縁片197aと縁片19
7bの間の寸法がアーム揺動スリット197の当初の他
端部における寸法と同程度になったとき、今度は一端部
に向かい縁片197aと並行をなすように進行する。こ
のようにして、アーム揺動スリット197が形取られて
いる。
【0071】なお、第1のスライダ190のうち、アー
ム揺動スリット197が存する部分は、第1のスライダ
190は該アウターケース20の奥側に向かって該アー
ム揺動スリット197に対応した分だけ奥まるように突
出している。それによって、該アーム揺動スリット19
7の形成のためのスペースが確保される。
【0072】第1のスライダ190の他端側であって、
アウターケース20の奥側の側片は、カム用ラック部1
98となっている。カム用ラック部198は、後述する
扇状カム部材220を回動させるためのものである。ま
た、カム用ラック部198は、この両端部が上述した第
2のスリット192よりも、一端側及び他端側に向かっ
て長くなるように設けられている。それにより、後述す
る扇状カム部材220を十分回動させることが可能な寸
法を確保している。
【0073】なお、フローティングシャーシ21には、
側面20bに近接して位置決めピン199が設けられて
いる。位置決めピン199は、第1のスライダ190が
側面20b側に寄った場合に、第1のスライダ190の
側片に当接して、該第1のスライダ190の位置決めを
為すように配置されている。この当接状態においては、
回転軸181は第1のスリット191の他方側に存する
ように、位置決めピン199が配置されている。
【0074】また、上述のアーム揺動スリット197に
は、ロックアーム200の係止ピン201が挿通されて
いる。そして、このアーム揺動スリット197に沿って
係止ピン201が摺動されることにより、該ロックアー
ム200が回動する構成である。ロックアーム200
は、図9に示すように、フローティングシャーシ21上
に取り付けられている回動軸202を介して回動自在に
取り付けられている。なお、この回動軸202は、図1
及び図2に示すように、第1のスライダ190とターン
テーブル28との間の位置に存している。
【0075】このロックアーム200には、アーム揺動
スリット197に向かい、このアーム揺動スリット19
7を係止ピン201が十分摺動することが可能となるよ
うに、ピン用アーム203が延伸している。そして、こ
のピン用アーム203の先端部分に、係止ピン201が
取り付けられている。なお、係止ピン201は、ピン用
アーム203から上方に向かうように突出形成されてお
り、この突出側端部がアーム揺動スリット197に差し
込まれている。
【0076】ロックアーム200には、その側面20a
側に反転バネ204の一端側204aが掛け止めされ
る。この反転バネ204はロックアーム200に対して
図9において反時計回りの付勢力を付与するものであ
る。それにより、常に後述する回転ストッパ210を時
計方向に回転させる付勢力がロックアーム200に与え
られる状態となる。なお、反転バネ204の他端側20
4bは、フローティングシャーシ21に掛け止めされる
が、この掛け止め箇所は、後述する扇状カム部材220
の下方側となっている。
【0077】ロックアーム200には、ピン用アーム2
03よりも回動軸202に近接して、アームギヤ部20
5が設けられている。アームギヤ部205は、図9に示
すように、アウターギヤ114に面して揺動するように
配置されている。このアームギヤ部205には、フロー
ティングシャーシ21に対して回動自在に取り付けられ
ている、係脱機構としても作用する回転ストッパ210
の他端側ギヤ211が噛み合う。
【0078】ここで、回転ストッパ210は、図9に示
すように、回動自在に支持された円盤状部材210aの
外周のうち、アウターギヤ114側(側面20b側)に
一端側ギヤ212が、アウターギヤ114に対して噛み
合いが係脱するように形成されている。また、円盤状部
材210aの外周のうち、他端側である側面20a側
に、他端側ギヤ211が、アームギヤ部205に対して
常に噛み合うように形成されている。このうち、回転ス
トッパ210の一端側ギヤ212がアウターギヤ114
に噛み合う場合には、第1のカップギヤ部材110の回
転が停止され、以後第1の駆動ギヤ部材160の回転駆
動が停止される構成となっている。
【0079】ここで、図9(b)に示すように、一端側
ギヤ212は係止ピン201がアーム揺動スリット19
7の平行部に係止しているときには、上述のアウターギ
ヤ114との噛み合いが解けるように配置されている。
逆に、図9(a)に示すように、係止ピン201がアー
ム揺動スリット197の他端側に存するときは、反転バ
ネ204のバネ力によりロックアーム200が回動さ
れ、この回動が回転ストッパ210に伝達されて一端側
ギヤ212とアウターギヤ114と噛み合うように配置
されている。
【0080】ロックアーム200のうち、側面20b側
(一端側)には弧状ロックアーム206が設けられてい
る。弧状ロックアーム206は、図9に示すように、ア
ームギヤ部205よりも下方に位置するように設けられ
ている。これと共に、弧状ロックアーム206は、アー
ムギヤ部205のギヤ外周と外径は略同一であるもの
の、該アームギヤ部205よりも時計方向回りに突出す
るように形成されている。そして、一端側ギヤ212が
噛み合っていないときに、時計方向に突出した突出端部
206aが、上述のアームロック孔68に嵌まり込むこ
とが可能となるように配置されている。
【0081】カム用ラック部198には、扇状カム部材
220の弧状ギヤ部221が噛み合うように構成されて
いる。扇状カム部材220は、図5及び図6に示すよう
に、扇形状の頂角付近に存する回動軸222を中心とし
て回動自在に取り付けられている。なお、回動軸222
は、フローティングシャーシ21に取り付けられてい
る。この扇状カム部材220の上方には、該扇状カム部
材220の外周部分よりも内周側の部位に弧状ギヤ部2
21が形成されている。弧状ギヤ部221は、カム用ラ
ック部198と噛み合う部分であり、第1のスライダ1
90がスライドすると、カム用ラック部198との噛合
に伴って回動する。
【0082】また、扇状カム部材220の下面側には、
後述する第2のスライダ230の突出ピン236が嵌め
込まれるカム溝223が形成されている。カム溝223
は、図1及び図5において、側面20a側の他端側では
該扇状カム部材220の外周付近に形成されている。そ
して、他端側においては、所定の長さ分は該扇状カム部
材220の外周と一定の距離を為すように設けられた手
前側保持部223aが形成されていて、この部分に突出
ピン236が存するときは、第2のスライダ230を最
もディスク差込口12側に位置させるようにしている。
【0083】また、手前側保持部223aからカム溝2
23の一端側に向かうと、このカム溝223は扇状カム
部材220の外周側から遠ざかって頂部の回動軸222
に向かって進行する。そして、一端側の回動軸222付
近においても、外周と一定の距離を為す奥側保持部22
3bが形成されていて、第2のスライダ230を最もア
ウターケース20の奥側に位置させるようにしている。
【0084】扇状カム部材220に連動するように、第
2のスライダ230が設けられている。第2のスライダ
230は、図1、図2、図5及び図6に示すように、扇
状カム部材220の下方に位置しており、さらにアウタ
ーケース20のディスク11の挿入方向と同一方向に長
手を有するように配置されている。この第2のスライダ
230は、長片部231の両端であるディスク差込口1
2側とアウターケース20の奥側が折れ曲がって幅広部
232a,232bとなっており、全体形状としては略
卍形状に形成されている。
【0085】このうち、ディスク差込口12側の幅広部
232aには、側面20b側の部位にディスク11の挿
入方向に沿うようにガイドスリット233が形成されて
いる。ガイドスリット233には、扇状カム部材220
の回動軸222が挿通していて、第2のスライダ230
のスライドをガイドするように設けられている。
【0086】また、幅広部232bの付け根の部分に
も、ガイドスリット233と平行かつ同一寸法となるよ
うにガイドスリット234が形成されている。このガイ
ドスリット234にもフローティングシャーシ21から
突出形成されているガイドピン235が差し込まれる。
そして、これら回動軸222及びガイドピン235にガ
イドされて、第2のスライダ230はガイドスリット2
33,234の寸法分だけスライドすることを可能とし
ている。
【0087】図1及び図5において、第2のスライダ2
30のうち、ガイドスリット233のディスク挿入口1
2側の端部近傍には、カム溝223に挿入される突出ピ
ン236が突出形成されている。この突出ピン236が
カム溝223に嵌まり込むことにより、第2のスライダ
230のスライドが第1のスライダ190のスライドに
伴って連動する状態となる。
【0088】なお、第2のスライダ230の長片部23
1の中途位置には、反転バネ237の一端側237aが
取り付けられるバネ受け部238が設けられている。反
転バネ237は、第2のスライダ230に対して、アウ
ターケース20の奥側に向かう付勢力を付与するもので
ある。また、反転バネ237の他端側237bは、フロ
ーティングシャーシ21に取り付けられている。
【0089】また、幅広部232aのうち、側面20a
側の部位には、上方に向かうように係止ピン239が突
出形成されている。係止ピン239は、第2のスライダ
230がアウターケース20の奥側に位置している場合
において、扇状カム部材220の側片と衝突する部分で
ある。この衝突によって、第2のスライダ230がアウ
ターケース20の奥側からディスク差込口12側に向か
って進行した場合に、係止ピン239が扇状カム部材2
20の側片を押し込んで、該扇状カム部材220を回動
させるように構成されている。このため、係止ピン23
9は、第2のスライダ230の長手方向においては、ガ
イドスリット233の中途部分と略同程度の位置に形成
されている。
【0090】第2のスライダ230の幅広部232bの
アウターケース20の奥側であって、側面20bに向か
う側には、該側面20bに向かうように突出形成された
突出部240が形成されている。突出部240は、第3
の突起39が第2のスライダ230のスライドに伴っ
て、乗り越える部分である。ディスク11を排出した場
合には、第3の突起39は突出部240よりもディスク
差込口12側に位置する。それにより、次にディスク1
1が挿入される際の、第2の突起38の位置決めを行っ
ている。
【0091】また、第2のスライダ230の幅広部23
2bの側面20a側には、クランプアーム駆動カム24
1が設けられている。クランプアーム駆動カム241
は、図3(a)、(b)に示すように、上方に向かって
突出形成されており、このクランプアーム駆動カム24
1の長手方向が第2のスライダ230の長手方向と一致
するように設けられている。このクランプアーム駆動カ
ム241には、上述した突出ピン26が差し込まれるカ
ム溝242が形成されている。なお、突出ピン26の差
し込みを可能とするために、カム溝242は側面20b
側から所定の深さとなるように形成されている。
【0092】このカム溝242は、ディスク差込口12
側の端部242aが上方に位置するように形成されてい
る。そして、このディスク差込口12側の端部242a
では、クランプアーム22を上方に位置させた非チャッ
キング状態を所定だけ維持するために、アウターケース
20の底面20cと略平行を為すように形成されてい
る。また、このディスク差込口12側からアウターケー
ス20の奥側に向かうに従い、カム溝242は底面20
c側に向かうような曲線を描いて形成されている。そし
て、カム溝242のアウターケース20の奥側の底面2
0cに最も近接する端部242bでは、チャッキング状
態を維持するために、再び底面20cと略平行を為すよ
うに形成されている。
【0093】上述の係止ピン239に近接して、該係止
ピン239よりもアウターケース20の奥側の部位に
は、回動溝243が形成されている。回動溝243は、
図1、図2、図5及び図6に示すように、ガイドスリッ
ト233,234よりは幅広でありかつ側面20aから
側面20bに向かう方向に長手を有するように形成され
ている。また、側面20b側の端部においては、アウタ
ーケース20の奥側に向かうように形成されていて、回
動溝243の全体形状としては略L字型を為している。
【0094】この回動溝243によって、第1の駆動ア
ーム250が回動される。第1の駆動アーム250は、
図1及び図2に示すように、第2のスライダ230より
も側面20a側に存する支持軸251を支点として、第
2のスライダ230よりも下方において回動自在に軸支
されている。この第1の駆動アーム250は、側面20
a側がカサ歯ギヤ部252となっている。
【0095】このカサ歯ギヤ部252から側面20b側
に向かい、突出片253が延伸している。そして、この
突出片253には、上方に向かうように、上述の回動溝
243に差し込まれる駆動ピン254が突出形成されて
いる。それによって、第2のスライダ230がスライド
した場合に、第1の駆動アーム250が回動される構成
となっている。
【0096】カサ歯ギヤ部252には、第2の駆動アー
ム260のカサ歯ギヤ部261が噛み合っている。第2
の駆動アーム260は、上述の第1の駆動アーム250
とは異なって、図3に示すように、アウターケース20
の底面20c側から上方に向かうように立設されてい
る。そして、立設して設けられた第2の駆動アーム26
0の底面20c側に、カサ歯ギヤ部261が形成されて
いる。なお、カサ歯ギヤ部261は、側面20b側に向
かうように形成されていて、上述のカサ歯ギヤ部252
と噛み合って回動される状態となっている。
【0097】この第2の駆動アーム260には、ディス
ク差込口12側に向かうように舌片部262が設けられ
ている。舌片部262には、その外周側に弧状スリット
263が形成されていて、この弧状スリット263に後
述するローラシャフト280が差し込まれている。
【0098】なお、第2の駆動アーム260は、不図示
のシャーシ部に対して支持軸264を中心として揺動可
能に設けられている。そして、この揺動により、弧状ス
リット263に差し込まれているローラシャフト280
が、上下方向に回動する構成となっている。
【0099】また、第2の駆動アーム260の回動に連
動するように、ローラアーム270が設けられている。
ローラアーム270は、図3に示すように、この略中途
部が支持軸271によって回動自在に軸支される構成で
ある。また、このローラアーム270の第2の駆動アー
ム260側には、ディスク11のローディングを行うロ
ーラ281が取り付けられるローラシャフト280の他
端側が回動自在に取り付けられている。
【0100】なお、これらローラシャフト280及びロ
ーラ281によって、ローラ部材が構成されている。ま
た、第1の駆動ギヤ部材160から第1のスライダ19
0、第2のスライダ230、ローラアーム270等まで
の、ローラシャフト280を回動させるための駆動伝達
の各構成要素により、ローラ部材回動機構が構成されて
いる。
【0101】ここで、このローラシャフト280の一端
側は、図1及び図2に示すように、側面20bの近傍に
おいて上述のローラアーム270と対称形状のローラア
ーム290に取り付けられている。それにより、ディス
ク差込口12側の開口部近傍に、該開口部の幅方向の全
体に亘ってローラシャフト280が差し掛かる構成とな
る。また、ローラアーム270,290間には、該ロー
ラアーム270及びローラアーム290と一体的な薄板
部272が存していて、この薄板部272が底面20c
と向かい合う構成である。すなわち、薄板部272の存
在によって、ローラアーム270とローラアーム290
とが一体的に回動されるように設けられている。
【0102】また、薄板部272のディスク挿入口12
側は、ディスク11が既に挿入されている場合に、再度
のディスク11の挿入を防止するための蓋部273が薄
板部272から立設されている。
【0103】ここで、第2の駆動アーム260の支持軸
264には、図3に示すように、バネ282が取り付け
られている。バネ282は、その一端側282aがフロ
ーティングシャーシ21側に取り付けられていて、他端
側282bがローラシャフト280の底面20c側(下
方側)に掛け渡されている。そして、このバネ282
は、ローラシャフト280に対して上方に向かう付勢力
を付与している。
【0104】図1、図2及び図10に示すように、ロー
ラシャフト280の一端側(側面20b側)には、ロー
ラアーム290を介してローラギヤ291が取り付けら
れている。このローラギヤ291は、上述のローラアー
ム290の回動に伴って回動するものであり、この回動
により後述する第2の従動ギヤ310に対して接離する
構成となっている。そして、これらローラアーム29
0、ローラギヤ291によって、第3の駆動力伝達切替
え機構が構成されている。
【0105】ここで、第1の駆動ギヤ部材160のハス
バギヤ164には、ハスバギヤ301が噛み合ってい
る。すなわち、これらハスバギヤ164とハスバギヤ3
01の噛合によって、ネジ歯車を構成している。また、
ハスバギヤ301と同軸線上に、第1の従動ギヤ302
が設けられている。なお、ハスバギヤ301と第1の従
動ギヤ302とによって、第1の従動ギヤ部材300が
構成されている。
【0106】第1の従動ギヤ302は、第2の従動ギヤ
310と噛み合っている。第2の従動ギヤ310は、第
1の従動ギヤ302の上方に位置するように設けられて
いる。そして、この第2の従動ギヤ310に対して、回
動可能なローラギヤ291が接離する構成である。
【0107】また、ディスク差込口12の上方側には、
該ディスク11のローディングを上方側からガイドする
ディスクガイド320が取り付けられている。ディスク
ガイド320は、ローラ281との間でディスク11を
挟み込み、該ディスク11の搬送を行うものである。
【0108】以上のような構成を有するディスク再生装
置10の作用について、以下に説明する。
【0109】まず、ディスク11が既にディスク再生装
置10内に挿入されている場合において、該ディスク1
1を排出する場合の動作について、以下に説明する。こ
の場合、例えばユーザがディスク再生装置10の前面に
存するイジェクトボタンを押すと、ディスク11の演奏
状態においては、まずスピンドルモータ29が停止され
る。これと共に、スレッドモータ80の駆動が開始さ
れ、スレッド軸81が回転駆動される。
【0110】このスレッド軸81は、係合爪66をディ
スク差込口12側に進行させるように回転する。このた
め、スレッド軸81の回転に伴って、光ピックアップ支
持体61がディスク11の内径側に向かって移動する。
最終的には、衝突部61aが突き当て壁53に衝突する
位置まで、光ピックアップ支持体61は進行する。
【0111】ここで、光ピックアップ支持体61がスレ
ッド軸81によってスレッド動作を行っているとき、ロ
ックアーム200は図1及び図9(a)に示すように、
係止ピン201がアーム揺動スリット197の他端部に
位置している。すなわち、回転ストッパ210の一端側
ギヤ212がアウターギヤ114と噛み合う状態となっ
ている。この噛み合い状態においては、反転バネ204
の付勢力により、ロックアーム200に反時計回りの付
勢力が作用し続けるため、回転ストッパ210の一端側
ギヤ212がアウターギヤ114に噛み合った状態を維
持し続けている。
【0112】また、かかる光ピックアップ支持体61の
スレッド動作においては、上述の式(1)及び式(2)
より、仮にヘリカルギヤ101が1回転したとすると、
このヘリカルギヤ101と一体を為すサンギヤ102
は、歯数でZs だけ進行する。このとき、サンギヤ10
2と噛み合っている小遊星ギヤ121は、Zs /Zp1の
歯数比分だけ回転される。
【0113】小遊星ギヤ121がZs /Zp1だけ回転さ
れると、この小遊星ギヤ121と一体的に設けられてい
る大遊星ギヤ122も、同じ回転数となる。続いて、大
遊星ギヤ122と噛み合っているインナーギヤ133
は、噛み合っている両者の歯数比を上述の回転数に乗じ
た分だけ回転する。すなわち、インナーギヤ133は、
(Zs /Zp1)*(Zp2/Zi )だけ回転される。
【0114】ところが、(Zs /Zp1)*(Zp2/Zi
)は、上述の式(1)より1となる。このため、結局
はヘリカルギヤ101が1回転した場合には、インナー
ギヤ133も1回転することとなる。つまり、ヘリカル
ギヤ101が1回転した場合には、インナーギヤ133
と一体的に設けられているグランダーギヤ136も1回
転となる。また、式(2)より、グランダーギヤ136
と同一の送りピッチとなっているピニオンギヤ150、
及び補助ラック70も、同一の送りピッチで送られる。
【0115】結局、ヘリカルギヤ101の送りピッチと
補助ラック70の送りピッチが全く同一となる。このた
め、ヘリカルギヤ101と噛み合っている、スレッド軸
81のウオームギヤ部82に嵌め込まれている係合爪6
6と補助ラック70の送りとが完全に同期することとな
る。そのため、補助ラック70とピニオンギヤ150と
が良好に噛み合い、かつ係合爪66がウオームギヤ部8
2のネジ溝に良好に嵌まり込むように、設定調整がなさ
れている場合には、後述するように、係合爪66がウオ
ームギヤ部82から外れて小径部83に存していても、
スレッド軸81の逆転時に係合爪66がウオームギヤ部
82に良好に嵌まり込む構成となる。
【0116】なお、係合爪66と補助ラック70の送り
とが完全に同期する構成であれば、上述の式(1)及び
式(2)を満たさなくても構わない。例えば式(1)の
値が2となるようにし、ヘリカルギヤ101の送りピッ
チがピニオンギヤ150の送りピッチの2倍となるよう
に設定した場合にも、係合爪66と補助ラック70の送
りとが完全に同期する構成となる。すなわち、 (Zs /Zp1)*(Zp2/Zi )=n のとき、 n*Zh =Zg2 を満たすように設定すれば良い。
【0117】次に、衝突部61aと突き当て壁53とが
衝突すると、補助ラック70の進行が停止されるため、
この補助ラック70に噛み合うピニオンギヤ150、及
びグランダーギヤ136の回転が停止される。すなわ
ち、第2のカップギヤ部材130の回転が停止される。
すると、今度は第1のカップギヤ部材110がヘリカル
ギヤ101の回転と同一の向き(図4中、矢印Aの向
き)に、該ヘリカルギヤ101の回転数に対して、(Z
p1/Zp2)が乗じられた回転数で回転駆動されようとす
る。
【0118】ここで、この状態においては、アウターギ
ヤ114に対して回転ストッパ210の一端側ギヤ21
2が、付勢力が与えられた状態で噛み合っている。この
ため、第1のカップギヤ部材110が回転駆動される際
には、反転バネ204の付勢力に抗し、ロックアーム2
00を時計回りに回転させながら、該第1のカップギヤ
部材110が図4に示す矢印Aの向きに回転駆動され
る。それによって、回転ストッパ210はアウターギヤ
114の回転に伴って、該アウターギヤ114に対する
一端側ギヤ212の噛み合いが徐々に外れようとする。
【0119】第1のカップギヤ部材110が回転駆動さ
れると、この第1のカップギヤ部材110のアウターギ
ヤ114と噛み合っている底部ギヤ162が回転駆動さ
れ、以後、この底部ギヤ162が存する第1の駆動ギヤ
部材160から、第2の駆動ギヤ部材170、及び第3
の駆動ギヤ部材180まで、順次回転駆動力が伝達され
る。なお、第1の駆動ギヤ部材160から第3の駆動ギ
ヤ部材180の夫々の回転の向きは、図4において夫々
矢印B、矢印C及び矢印Dに示す通りである。
【0120】次に、第3の駆動ギヤ部材180の小径ギ
ヤ183とラック部194とが噛み合っていることによ
り、第1のスライダ190がスライド駆動されることと
なる。ここで、上述したように、第1のスライダ190
のスライド初期においては、該第1のスライダ190
は、側面20b側の位置決めピン199と当接状態にあ
る。この状態から、小径ギヤ183の矢印D方向への回
転駆動によって、第1のスライダ190が側面20a側
(他端側)に向かってスライドされる。
【0121】なお、このスライドに際しては、当初第1
のスリット191の他端側に存していた回転軸181
が、該第1のスリット191の一端側に向かうように第
1のスライダ190が進行する。
【0122】第1のスライダ190のスライドが開始さ
れると、カム用ラック部198も側面20a側に向かう
ように進行する。それにより、カム用ラック部198と
弧状ギヤ部221で噛み合っている扇状カム部材220
が、回動される。なお、扇状カム部材220は、回動さ
れる直前の初期状態においては、図5に示すように、弧
状ギヤ部221の他端側がカム用ラック部198と噛み
合うように配置されている。そして、第1のスライダ1
90が進行すると、扇状カム部材220が回動軸222
を中心に回動し、噛合部分が他端側から一端側に向かっ
て進行する。
【0123】扇状カム部材220が回動すると、当初図
5に示す位置にあるカム溝223に差し込まれている突
出ピン236が該カム溝223に沿って摺動する。この
摺動に際しては、突出ピン236はカム溝223の他端
側から一端側に向かうにつれて、回動軸222に近づ
く。すなわち、突出ピン236が、カム溝223の軌跡
に従って、回動軸222側に移動する。このため、突出
ピン236が取り付けられている第2のスライダ230
も、アウターケース20の奥側に向かって移動すること
となる。
【0124】なお、カム溝223により第2のスライダ
230がスライドされるようにしなくても、扇状カム部
材220の側片が係止ピン239に衝突することによ
り、該第2のスライダ230がアウターケース20の奥
側に向かって進行するようにしても良い。また、これら
カム溝223と係止ピン239の組み合わせで、第2の
スライダ230のスライドが為されるようにしても良
い。
【0125】第2のスライダ230がアウターケース2
0の奥側に向かってスライドすると、このスライドに伴
って、回動溝243に差し込まれて当初図5に示す位置
にある駆動ピン254も、アウターケース20の奥側に
向かって移動しようとする。この駆動ピン254の移動
と共に、駆動ピン254が回動溝243内を側面20a
側に向かうように移動する。それによって、第1の駆動
アーム250が支持軸251を中心として、時計方向に
回動される。
【0126】ここで、第2のスライダ230のアウター
ケース20の奥側に向かう進行に際しては、突出ピン2
6がカム溝242に倣って摺動する。それにより、当初
は図3(a)に示すように、アウターケース20の奥側
の端部242bに位置していた突出ピン26は、カム溝
242をディスク差込口12側の端部242aに向かっ
て進行する。
【0127】この場合、端部242bに突出ピン26が
位置するときは、底面20cに近接しているクランパー
27が、ディスク11を押圧しているチャッキング状態
となっているが、端部242aに突出ピン26が位置す
るときは、クランパー27はディスク11から上方に向
かって離間し、非チャッキング状態となる。このよう
に、第2のスライダ230が奥側に向かってスライドす
れば、カム溝242に突出ピン26が差し込まれている
ことにより、自動的に非チャッキング状態となる。
【0128】また、第1の駆動アーム250が回動され
ると、この第1の駆動アーム250のカサ歯ギヤ部25
2に対して、カサ歯ギヤ部261で噛み合っている第2
の駆動アーム260が、支持軸264を支点として回動
する。この回動は、図3において、時計方向に向かうよ
うに為される。すると、この第2の駆動アーム260の
弧状スリット263に差し込まれ、かつバネ282によ
って下方(底面20c側)から上方に向かう付勢力が与
えられているローラシャフト280が回動する。
【0129】そして、スレッドモータ80がしばらく駆
動し、図2及び図6に示すように、カム溝223の一端
側に突出ピン236が位置するまで第1のスライダ19
0がスライドすると、図3(b)に示すように、ローラ
シャフト280に取り付けられているローラ281がデ
ィスク11を圧接する状態となる。
【0130】このとき、側面20b側においては、ロー
ラアーム270と一体的なローラアーム290に、ロー
ラギヤ291が回転自在に支持されている。このため、
ローラアーム290の回動により、ローラギヤ291が
第2の従動ギヤ310に向かって進行し、ローラギヤ2
91と第2の従動ギヤ310とが噛み合う状態となる。
なお、このとき、図10(a)から図10(b)に示す
ように変化する。
【0131】ここで、第2の従動ギヤ310には、ハス
バギヤ164、ハスバギヤ301、及び第1の従動ギヤ
302を介して回転駆動力が伝達されている。この回転
駆動の向きは、図4に示すようにハスバギヤ164が矢
印Eの向き、ハスバギヤ301及び第1の従動ギヤ30
2が矢印Fの向き、及び第2の従動ギヤ310が矢印G
の向きに向かうように為される。それによって、ローラ
ギヤ291には、矢印Hに向かう向き、すなわちローラ
281がディスク11をディスク差込口12から排出す
る方向に回転駆動される。
【0132】なお、図2、図6及び図9(b)に示すよ
うに、第1のスライダ190が、他方側(側面20a
側)に向かって十分スライドした場合には、ロックアー
ム200の係止ピン201がアーム揺動スリット197
の一端側の平行部に入り込む。そして、この平行部での
係止ピン201の回動規制により、回転ストッパ210
の一端側ギヤ212がアウターギヤ114から完全に離
れ、噛み合いが解かれた状態を維持可能となる。
【0133】また、第1のスライダ190が他方側に向
かって十分スライドした場合には、小径ギヤ183とギ
ヤ部195との噛み合いが解かれて、図2及び図6に示
すように、小径ギヤ183が歯無し部196に存する状
態となる。この歯無し部196においては、小径ギヤ1
83は空転し続ける。かかる空転状態においては、既に
ディスク11に対するローラ281の押圧は十分に行っ
た状態となっている。しかしながら、ローラギヤ291
の回転はディスク11の排出には未だ必要なため、小径
ギヤ183もこれに伴って回転駆動され続ける。この場
合、歯無し部196にて小径ギヤ183が空転している
ので、ディスク11の排出の妨げになることはない。
【0134】また、図5から図6に示す変化のように、
第2のスライダ230がアウターケース20の奥側まで
十分に押し込まれた場合には、第3の突起39が突出部
240を乗り越えて長片部231の側面20b側に係止
する。さらに第2のスライダ230が押し込まれると、
第2のスライダ230の上端部は第2の突起38を押し
込む。しかしながら、第3の突起39が長片部231の
側面20b側に係止しているため、トリガアーム30の
回動が制限される。それにより、第2のスライダ230
の押し込み終点が位置決めされる。
【0135】そして、次にディスク11が挿入されるま
で、ディスク再生装置10の各構成は、この位置関係が
維持される。また、不図示の検知手段により、ディスク
11の排出が十分に行われたことを検知したときは、ス
レッドモータ80の駆動が停止され、ローディング動作
が終了する。
【0136】続いて、ディスク11が挿入される場合に
ついては、上述の場合と逆の動作を行う。具体的に述べ
ると、まずディスク11が挿入される場合には、不図示
の検知手段によってディスク11の挿入が検知される。
すると、この検知によって、スレッドモータ80が上述
のディスク11の排出の場合とは逆の方向に回転駆動さ
れる。
【0137】そして、ローラ281がディスク11をデ
ィスク再生装置10の内部に送り込むように、このロー
ラ281に対して駆動力が伝達される。それにより、デ
ィスク11はローラ281の回転によってディスク再生
装置10の内部に搬送される。
【0138】ディスク11がアウターケース20の奥側
の所定位置に到達すると、図2に示すように、このディ
スク11の縁部がトリガアーム30の第1の突起37に
衝突する。さらにディスク11が送られると、このディ
スク11の進行によってトリガアーム30が回動軸31
を支点として回動する。すると、第2の突起38が第2
のスライダ230の上端に衝突し、この第2のスライダ
230を少し押し込む。それによって、第2のスライダ
230はディスク差込口12側に向かって、この押し込
み分に対応して移動する。
【0139】第2のスライダ230が移動すると、今度
は係止ピン239が扇状カム部材220を少しだけ回動
させる。この回動も、上述の第2の突起38の押し込み
分に対応した分だけとなっている。そして、扇状カム部
材220が第1のスライダ190を、他端側から一端側
へ向かうように少しだけスライドさせる。すると、この
スライドによって、空転している小径ギヤ183とギヤ
部195とが噛み合う。
【0140】ここで、小径ギヤ183は、上述のディス
ク11の排出の場合とは逆回転の、第1のスライダ19
0を他端側から一端側へ進行させるように回転してい
る。このため、かかる小径ギヤ183とギヤ部195と
の噛み合いの後に、本格的な第1のスライダ190のス
ライドが開始される。
【0141】そして、第1のスライダ190がギヤ駆動
される状態となると、今度は第1のスライダ190のギ
ヤ駆動によるスライドにより、扇状カム部材220がデ
ィスク11の排出の際とは逆方向の、図6から図5に示
す変化のように回動される。それにより、第2のスライ
ダ230も、アウターケース20の奥側からディスク差
込口12側に向かってスライドする。すると、第1の駆
動アーム250及び第2の駆動アーム260が図3
(b)から(a)、及び図2から図1に示す変化のよう
に回動され、この回動によってローラアーム270がデ
ィスク11から離間する下方側に回動される。そして、
ローラアーム270に取り付けられているローラ281
がディスク11から離れ、非接触となる。
【0142】また、第2のスライダ230がディスク差
込口12側に向かってスライドされると、図3(b)に
示すように、当初カム溝242の端部242a側に存し
ていた突出ピン26は、このカム溝242内を端部24
2bに向かって摺動する。それにより、突出ピン26は
底面20cに向かって近づくこととなり、クランパー2
7は非チャッキング状態からチャッキング状態へと移行
する。このようにして、ディスク11のチャッキングが
なされる。このチャッキング状態は、図3(a)に示す
通りである。
【0143】ここで、ディスク11のチャッキングに際
しては、上述のようにローラアーム270が回動され
て、ディスク11に対して非接触状態となっている。そ
のため、チャッキングの際に回転しているローラ281
がディスク11に接触することが防止される。
【0144】なお、ローラアーム270の回動と共に、
ローラアーム290も図10(b)から図10(a)に
示す変化のように回動する。それにより、ローラギヤ2
91が第2の従動ギヤ310との噛合状態から外れ、ロ
ーラ281が回転しない状態となる。
【0145】ここで、第1のスライダ190の一端側へ
向かうスライドに伴って、係止ピン201がアーム揺動
スリット197の図9(b)に示す一端側から、図9
(a)に示す他端側へ移ってゆく。そして、アーム揺動
スリット197の平行部を係止ピン201が通過した時
点で、反転バネ204の付勢力によってロックアーム2
00が反時計回りに回動される。それにより、弧状ロッ
クアーム206がアームロック孔67に嵌め込まれてい
る状態から抜脱され、以後光ピックアップ支持体61の
スレッド動作が可能となる。
【0146】また、ロックアーム200が反転バネ20
4によって回動されると、この回動に伴って回転ストッ
パ210の一端側ギヤ212がアウターギヤ114と噛
み合う。この噛み合いが為されると、以後ヘリカルギヤ
101から第1のカップギヤ部材110を介しての、第
1のスライダ190側への駆動力の付与が停止される。
【0147】すると、今度はヘリカルギヤ101に与え
られた駆動力は、第2のカップギヤ部材130を回転駆
動させるために作用する。そして、第2のカップギヤ部
材130に作用する回転駆動力は、グランダーギヤ13
6及びピニオンギヤ150を介して補助ラック70に伝
達される。そして、小径部82に存する係合爪66は、
ウオーム部83に向かい進行する。この場合、上述の記
載より、ヘリカルギヤ101の送りピッチと補助ラック
70の送りピッチが全く同一である。このため、係合爪
66が小径部83に存する状態から、ウオームギヤ部8
2へ向かった場合でも、係合爪66がウオームギヤ部8
2のネジ溝に良好に噛み合うことが可能となる。
【0148】そして、所定の時間が経過すれば、係合爪
66がウオームギヤ部82のネジ溝に嵌まり込み、光ピ
ックアップ支持体61がディスク11の外周側に向かっ
て進行し、やがて規定の位置に到達すると該光ピックア
ップ支持体61の進行が停止される。
【0149】以上のような構成を有するディスク再生装
置10によれば、スレッドモータ80にスレッド軸81
が直接取り付けられた構成のため、光ピックアップ60
の駆動に際して、高速性、及び位置決めの精度向上を図
ることが可能となる。すなわち、従来のように、複数の
ギヤを介して光ピックアップ60を駆動する場合には、
ギヤのガタ付き等が発生している。しかしながら、本発
明のディスク再生装置10によれば、ギヤのガタ付き等
が発生せずダイレクトに光ピックアップ60を駆動させ
ることができ、駆動伝達までの時間の短縮及び位置決め
の精度向上を図ることができる。
【0150】また、従来のようにスレッド駆動のために
複数のギヤを用いずに済むので、これらのギヤの噛合に
よって生じるノイズ等の発生を防止することが可能とな
る。さらに、用いるギヤが少ないことから、ギヤのガタ
付きをさほど気にせずに済み、該ギヤのガタ付き防止に
よって高耐久性及び高信頼性を実現可能となる。
【0151】さらに、スレッド軸81にウオームギヤ部
82と小径部83が設けられている。このため、係合爪
66がウオームギヤ部82に噛み合ったり、小径部83
に位置して噛み合わない状態となったりすることで、係
合爪66に対する駆動の伝達を切り替えることが可能と
なる。それにより、光ピックアップ60のスレッド動作
の良好な切り替えを実現することができる。
【0152】特に、小径部83に係合爪66が位置する
場合でも係合爪66が移動可能となるように、補助ラッ
ク70が設けられているため、この補助ラック70を介
して一度小径部83に位置した係合爪66を、再びウオ
ームギヤ部82に戻すことが可能となる。
【0153】また、係合爪66が小径部83に存してい
る場合であって、ローディング又はローディングのため
のローラアーム270の回動を行っている場合には、弧
状ロックアーム206がアームロック孔68に嵌まり込
む。それにより、係合爪66が小径部83内で移動する
のが防止され、ローディング状態又はローディングのた
めのローラアーム270の回動状態を良好に維持可能と
なる。
【0154】また、補助ラック70の送りピッチは、ヘ
リカルギヤ101にウオームギヤ部82から与えられる
送りピッチと同期するように設けられている。そのた
め、係合爪66がウオームギヤ部82と、及び補助ラッ
ク70がピニオンギヤ150と良好に噛み合っている状
態において、該係合爪66が小径部83に位置した場合
でも、小径部83からウオームギヤ部82に戻る際には
係合爪66がウオームギヤ部82に良好に嵌まり込ませ
ることが可能となる。
【0155】また、遊星ギヤ機構90を用いているの
で、ヘリカルギヤ101から入力された駆動力を、第1
の駆動ギヤ部材160側又はピニオンギヤ150側のい
ずれかに、駆動力の伝達を切り替えて出力させることが
できる。特に、第1のカップギヤ部材110のアウター
ギヤ114に、回転ストッパ210の一端側ギヤ212
が噛み合ったり、外れたりする構成のため、かかる一端
側ギヤ212の噛み合い及び非噛み合いによって、第1
のカップギヤ部材110側又はピニオンギヤ150側の
いずれかへの駆動伝達の切り替えが可能となる。
【0156】しかも、光ピックアップ60のスレッド動
作時又は補助ラック70の駆動時には、一端側ギヤ21
2がアウターギヤ114に噛み合い、ローディング又は
ローディングのためのローラアーム270の回動時には
一端側ギヤ212のアウターギヤ114に対する噛み合
いが外れる状態となるので、良好に駆動伝達の切り替え
を実現可能となる。
【0157】また、第1のカップギヤ部材110から出
力される駆動力は、第1の駆動ギヤ部材160等を介し
てクランパー27側、ローラアーム270側及び第2の
従動ギヤ310側にも出力される。それにより、ローラ
281を回動させたり、該ローラ281に駆動力を伝達
可能となり、良好なローディング及びチャッキングが実
現できる構成となる。
【0158】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となってい
る。例えば、ローラ281を回動させるための機構はこ
れに限られたものではなく、薄板状のスライダを立設さ
せ、それによって行うようにしても良い。また、第1の
駆動ギヤ部材160から第3の駆動ギヤ部材180まで
のギヤ点数を減らすようにしても良い。
【0159】また、上述のようなフローティングシャー
シ21を具備せずに、本発明の共用駆動機構を直接アウ
ターケース20に取り付ける構成としても良い。
【0160】
【発明の効果】本発明によれば、駆動源に直接的に第1
の駆動力伝達経路を取り付けているので、光ピックアッ
プのスレッド動作を高速かつ高精度に行えるものとな
る。これと共に、共用駆動機構の高耐久性も実現可能と
なる。また、第1の駆動力伝達経路の後に、第2の駆動
力伝達経路及び第2の駆動力伝達切替え機構を設けるこ
とで、駆動伝達の切り替えも良好に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るディスク再生装置
の構成を示す平面図であり、第1のスライダ及び第2の
スライダがスライドする前の、ディスクチャッキング状
態の場合の様子を示すものである。
【図2】図1のディスク再生装置において、スレッド駆
動が停止して第1のスライダ及び第2のスライダがスラ
イドし、ローラシャフトが回動される場合の様子を示す
平面図である。
【図3】図1のディスク再生装置の構成を示す側面断面
図であり、(a)はディスクをチャッキングしている図
1に対応する図であり、(b)はディスクのチャッキン
グが解除された図2に対応する図である。
【図4】図1のディスク再生装置の遊星ギヤ機構を中心
とした駆動伝達の様子を示す分解斜視図である。
【図5】図1のディスク再生装置において、スレッドモ
ータから駆動が伝達されて第1のスライダ、扇状カム部
材、及び第2のスライダが回動する前の様子を示す平面
図である。
【図6】図1のディスク再生装置において、スレッドモ
ータから駆動が伝達されて第1のスライダ、扇状カム部
材、及び第2のスライダが回動された後の様子を示す平
面図である。
【図7】図1のディスク再生装置において、トリガアー
ムを示す図であり、(a)はトリガアームの形状を示
し、(b)はトリガアームの回動の様子とこの回動に伴
う第2のスライダのスライドの様子を示す図である。
【図8】図1のディスク再生装置において、光ピックア
ップ支持体及びこの光ピックアップに取り付けられるウ
オーム側突出部材、補助ラックを示す平面図であり、
(a)は夫々の部材が分離された状態であり、(b)は
これら全ての部材が一体的に取り付けられると共に、ス
レッド軸に対する移動の状態を示す。
【図9】図1のディスク再生装置において、ロックアー
ム及び回転ストッパの構成を示すと共に、アウターギヤ
に対して一端側ギヤが噛み合う状態を示す平面図であ
る。
【図10】図1のディスク再生装置において、ローラギ
ヤが設けられたローラアーム付近の様子を示す側断面図
であり、(a)はローラアームが回動してローラギヤが
第2の従動ギヤと噛み合う前の状態を示し、(b)はロ
ーラアームが回動してローラギヤが第2の従動ギヤと噛
み合った状態を示す。
【符号の説明】
10…ディスク再生装置 11…ディスク 20…アウターケース(シャーシ体) 21…フローティングシャーシ 30…トリガアーム 60…光ピックアップ 66…係合爪 67…アームロック部(ロック機構の一部、第2の駆動
力伝達切替え機構の一部) 68…アームロック孔(ロック機構の一部、第2の駆動
力伝達切替え機構の一部) 70…補助ラック(補助駆動手段の一部) 80…スレッドモータ(駆動源) 81…スレッド軸(第1の駆動力伝達経路) 82…ウオームギヤ部(第1の駆動力伝達切替え機構の
一部) 83…小径部(第1の駆動力伝達切替え機構の一部) 90…遊星ギヤ機構(第2の駆動力伝達経路の一部、第
2の駆動力伝達切替え機構の一部) 150…ピニオンギヤ(補助駆動手段の一部) 190…第1のスライダ(ローラ部材回動機構の一部) 200…ロックアーム 206…弧状ロックアーム(第1の駆動力伝達切替え機
構の一部) 210…回転ストッパ(第1、第2の駆動力伝達切替え
機構の一部) 220…扇状カム部材(ローラ部材回動機構の一部) 230…第2のスライダ(ローラ部材回動機構の一部) 250…第1の駆動アーム(ローラ部材回動機構の一
部) 260…第2の駆動アーム(ローラ部材回動機構の一
部) 270…ローラアーム(ローラ部材回動機構の一部) 280…ローラシャフト(第2の駆動力伝達経路の一
部) 281…ローラ(第2の駆動力伝達経路の一部) 290…ローラアーム(第3の駆動力伝達切替え機構の
一部) 291…ローラギヤ(第2の駆動力伝達経路の一部、及
び第3の駆動力伝達切替え機構の一部) 310…第2の従動ギヤ(第2の駆動力伝達経路の一
部、及び第3の駆動力伝達切替え機構の一部)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクのローディングと、光ピックア
    ップのスレッド動作を行う共用駆動機構において、 駆動力を発生する駆動源と、 上記駆動源によって直接的に駆動されることで上記光ピ
    ックアップのスレッド動作が行われる第1の駆動力伝達
    経路と、 上記第1の駆動力伝達経路から駆動力の伝達が為される
    ものであり、上記ディスクのローディングを行うための
    第2の駆動力伝達経路と、 上記第1の駆動力伝達経路における駆動力の伝達状態及
    び非伝達状態が切り替わる第1の駆動力伝達切替え機構
    と、 上記第2の駆動力伝達経路における駆動力の伝達状態及
    び非伝達状態が切り替わるものであり、上記第1の駆動
    力伝達経路とは駆動力の伝達状態及び非伝達状態が逆の
    関係となる第2の駆動力伝達切替え機構と、 を具備することを特徴とする共用駆動機構。
  2. 【請求項2】 前記第1の駆動力伝達経路は、前記駆動
    源に直接的に取り付けられたスレッド軸のウオームギヤ
    部、及びこのウオームギヤ部に噛み合うと共に、前記光
    ピックアップと一体的に設けられている係合爪により構
    成されることを特徴とする請求項1記載の共用駆動機
    構。
  3. 【請求項3】 前記第1の駆動力伝達切替え機構は、 前記スレッド軸の前記ウオームギヤ部と、 前記スレッド軸の端部側に設けられ、前記ウオームギヤ
    部よりも小径に形成されて前記係合爪が噛み合わなくな
    る小径部と、 上記小径部に前記係合爪が位置する場合に、前記光ピッ
    クアップのスレッド動作をロックするロック機構と、 とから構成されることを特徴とする請求項2記載の共用
    駆動機構。
  4. 【請求項4】 前記係合爪が前記小径部に存するとき
    に、前記光ピックアップ及び前記係合爪を補助的に駆動
    させる前記光ピックアップと一体的な補助駆動手段を有
    していて、さらに、 前記第2の駆動力伝達切替え機構は、1つの入力経路と
    一方の出力経路及び他方の出力経路が接続される遊星ギ
    ヤ機構を用いていると共に、 上記遊星ギヤ機構の1つの入力経路は前記スレッド軸の
    前記ウオームギヤ部であり、 上記一方の出力経路は前記第2の駆動力伝達経路を構成
    するものであり、 上記他方の出力経路はこの補助駆動手段を構成するもの
    であることを特徴とする請求項3記載の共用駆動機構。
  5. 【請求項5】 前記ウオームギヤ部に対する前記係合爪
    の噛み合いでの前記光ピックアップの送り量と、前記補
    助駆動手段による前記光ピックアップの送り量とは、同
    期するように設けられていることを特徴とする請求項4
    記載の共用駆動機構。
  6. 【請求項6】 前記第2の駆動力伝達経路は、前記ディ
    スクのローディングを行うローラ部材をディスクから離
    間させるように回動させるローラ部材回動機構に駆動力
    を分配することを特徴とする請求項1から5のいずれか
    1項に記載の共用駆動機構。
  7. 【請求項7】 前記ローラ部材回動機構には、さらに前
    記第2の駆動力伝達経路からの駆動力の伝達に対して、
    該駆動力の伝達状態と非伝達状態との切替えを行う第3
    の駆動力伝達切替え機構が設けられていることを特徴と
    する請求項6記載の共用駆動機構。
  8. 【請求項8】 前記第2の駆動力伝達切替え機構には、
    前記遊星ギヤ機構に係脱することで該第2の駆動力伝達
    経路への駆動力の伝達及び非伝達を切替える係脱機構が
    設けられていることを特徴とする請求項4から7のいず
    れか1項に記載の共用駆動機構。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか1項に記載の
    共用駆動機構を備えると共に、この共用駆動機構がケー
    ス体に収納されていることを特徴とするディスク再生装
    置。
JP2001361563A 2001-11-27 2001-11-27 共用駆動機構及びこの共用駆動機構を用いたディスク再生装置 Withdrawn JP2003162871A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7937720B2 (en) * 2004-05-19 2011-05-03 Panasonic Corporation Disk carrying device and optical disk recording/reproducing device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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