JP2003162822A - フォーカス制御装置 - Google Patents

フォーカス制御装置

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JP2003162822A
JP2003162822A JP2002302722A JP2002302722A JP2003162822A JP 2003162822 A JP2003162822 A JP 2003162822A JP 2002302722 A JP2002302722 A JP 2002302722A JP 2002302722 A JP2002302722 A JP 2002302722A JP 2003162822 A JP2003162822 A JP 2003162822A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1層から第3層へのフォーカスジャンピン
グを短時間で安定して行えるフォーカス制御装置を提供
する。 【解決手段】 加速部に切り替えた後、加速時間比較手
段の比較結果と信号検出部の出力とに基づいて第1層か
らの加速中止開始タイミングを検出し、加速中止部に切
り替え、信号検出部の出力に基づいて第2層への減速開
始タイミングを検出し、信号検出部の出力とRF信号振
幅検出部の出力とに基づいて第2層のフォーカシングタ
イミングを検出し、信号検出部の出力に基づいて第2層
からの加速中止開始タイミングを検出し、信号検出部の
出力に基づいて第3層への減速開始タイミングを検出
し、その時に減速部に切り替え、信号検出部の出力とR
F信号振幅検出部の出力とに基づいて、信号発生手段の
減速部から信号発生手段に切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクの片面に
複数の記録層を設けた多層の光ディスクに対してデータ
の記録再生を行なう光ピックアップ部のフォーカス制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ディスクの記録層にデータを
記録する場合、或いはこれよりデータを再生する場合に
は、光ピックアップ部の対物レンズ等をアクチュエータ
により移動させて焦点を記録層上にフォーカシングする
必要がある。また、光ディスクには、ディスクの片面に
1つの記録層を有するものの他に、例えばDVDディス
クのように片面に複数の記録層を有するものも最近開発
されてきている。
【0003】フォーカス制御機構に関しては、例えば特
開平4−364229号公報、特開平5−54396号
公報、特開平8−171731号公報、特開平8−18
5633号公報、特開平8−235594号公報等に種
々提案されている。図13は一般的なフォーカス制御機
構の概略構成図を示している。図中、1は多層光ディス
クであり、これには3層の記録層L1、L2、L3が設
けられ、ディスクの片側面から光ピックアップ部2によ
り書き込み及び読み取りが可能なようになっている。記
録再生時には、所望する記録層に対して光ピックアップ
部2の対物レンズ等をフォーカスアクチュエータによっ
て移動させて、フォーカシングを行なうことによって記
録再生を行なう。
【0004】光ピックアップ部2は、図示しない例えば
周知の4分割センサが設けられており、得られた信号を
信号生成装置3に供給する。この信号生成装置3は、4
分割センサ出力に所定の処理を施してフォーカスエラー
信号bを形成するフォーカスエラー信号検出部4、セン
サ出力からRF信号を検出するRF信号検出部5及びこ
のRF信号の振幅を求めてRF振幅信号C’を形成する
RF信号振幅検出部6を有している。
【0005】一方、ユーザの指令は、コントローラ7に
入力され、その内容はフォーカスコントロール信号dと
なってフォーカス制御装置8に入力される。このフォー
カス制御装置8では、上記信号生成装置3より入力され
るフォーカスエラー信号b、RF振幅信号C’を参照し
つつフォーカスコントロール信号dに基づいてフォーカ
スドライブ信号eを光ピックアップ部2に出力し、所望
の記録層へのフォーカシングを行なうことになる。
【0006】まず、光ディスク片面に記録層を1つ設け
た1層の光ディスクのフォーカス制御に関して説明す
る。まず、モータ9を駆動してディスクを回転させる。
そして、フォーカス制御装置8に内蔵されるフォーカス
サーチ信号発生手段より三角波形状のフォーカスサーチ
信号を発生させ、これをフォーカスドライブ信号eとし
て光ピックアップ部2のフォーカスアクチュエータに与
えて対物レンズ等を図中矢印方向へ上下動させる。これ
により、光ピックアップ部2から出射したレーザ光の焦
点の位置は、ディスクから離れた位置から記録層に近づ
き、更に、記録層を通過した後に記録層から反対側に遠
ざかる。
【0007】ここで焦点の位置に応じたフォーカスエラ
ー信号bとRF信号の変化は以下のようになる。フォー
カスエラー信号bに関しては、焦点位置が記録層の位置
から遠く離れた位置ではゼロになり、焦点位置が記録層
の付近では、フォーカスエラー信号としてS字を描く周
知のS字信号が発生する。また、焦点位置が記録層の位
置に合致した時には、フォーカスエラー信号bはゼロに
なる。また、RF信号の振幅(RF振幅信号)C’は、
焦点位置が記録層の位置から遠く離れた位置では小さ
く、焦点位置が記録層に近い程大きくなる。
【0008】従って、焦点位置を記録層の位置に合わせ
るための条件(フォーカシング引き込み条件)は、フォ
ーカスエラー信号がゼロで、RF信号の振幅が所定のレ
ベルよりもより大きい位置を検出した時に、フォーカス
制御をフォーカスサーチからフォーカシングループへ切
り換えることにより、記録層にフォーカシングすること
ができる。
【0009】次に、多層光ディスク1のようにディスク
の片面に記録層を複数設けた光ディスクのフォーカス制
御に関して説明する。この場合には、フォーカシングす
る態様は2つある。1つ目は、フォーカスオフの状態か
ら焦点位置を所望の記録層の位置へ移動させる態様と、
2つ目は、ある記録層へのフォーカシング状態から他の
所望する記録層へ焦点位置を移動させる態様である。
【0010】まず、フォーカスオフの状態から、ある所
望の記録層へフォーカシングする場合を説明する。複数
の記録層を設けた場合にも、記録層が一層の場合と同様
に、それぞれの記録層の焦点位置付近でフォーカスエラ
ー信号のS字信号とRF信号の振幅の極大値が発生す
る。従って、所望する記録層へフォーカシングするに
は、ディスクから遠い位置から近い位置或いはその逆方
向にフォーカスサーチを行ない、フォーカスエラー信号
の中で発生するS字信号の数、またはRF信号の振幅の
極大値の数をカウントして、所望する記録層に対応する
フォーカスエラー信号の部分を検出する。そして、その
所望する記録層におけるフォーカス引き込み条件を満た
した時に、1層の光ディスクの時と同じように、フォー
カス制御をフォーカスサーチからフォーカシングループ
へ切り換えることにより、所望する記録層へフォーカシ
ングすることができる。
【0011】次に、ある記録層へのフォーカシング状態
から所望する記録層へ焦点位置を移動させる場合を説明
する。ある記録層へのフォーカシングの状態から焦点位
置を所望の記録層の位置へ移動させるには、トラッキン
グ系の1トラックジャンプ制御で用いられている、いわ
ゆるバンバン制御を行なえばよい。このバンバン制御
は、トラックジャンプ命令がくると、トラッキング制御
をトラッキングループからトラックジャンプへ切り換え
るものである。すなわち、このトラックジャンプでは、
トラックジャンプに切換え加速を開始し、ラッキングエ
ラー信号があるレベルに達した時、ピックアップ系の加
速を中止し、また、トラッキングエラー信号があるレベ
ルに達した時に、減速を開始する。そして、焦点位置が
オントラックに達した時、トラッキング制御をトラッキ
ングジャンプからトラッキングループへ切り換えるよう
になっている。このバンバン制御によるフォーカス切り
換えは、一度フォーカスをオフして再度フォーカシング
する方法と比べて所要時間が短く、フォーカスを高速に
切り換えるアプリケーションにおいて優位性がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ここで、ジャンプ元の
トラッキングエラー進行の振幅の大きさとジャンプ先の
トラッキングエラー信号の振幅の大きさは略同じ大きさ
である。従って、ピックアップ系の加速を中止するレベ
ルと、減速を開始するレベルを調整することにより、加
速量と減速量を同じにすることができ、オントラック点
でのアクチュエータの速度をゼロにすることができる。
これにより、トラックジャンプの後のトラッキングの引
き込みを安定して行なうことができる。
【0013】このような1トラックジャンプと同様な方
法で、フォーカス系にバンバン制御を適用した場合、基
本的な動作は上述したと同様に行なうことができる。し
かしながら、フォーカス系がトラッキング系と異なると
ころは、ジャンプ元のフォーカスエラー信号の振幅の大
きさと、ジャンプ先のフォーカスエラー信号の振幅の大
きさが違っているのみならず、ジャンプ元のRF信号の
振幅の大きさとジャンプ先のRF信号の振幅の大きさも
異なっている点である。このように振幅の大きさに差が
生ずる原因は、各記録層のレーザ光に対する反射率が違
うからである。
【0014】このため、各記録層毎に加速を終了するレ
ベルと減速を開始するレベルが僅かに異なり、このため
ジャンプ元の加速期間とジャンプ先の減速期間に差が生
じて所望する記録層に対して、短時間で、且つ迅速に安
定してフォーカス合わせを行なうことができないという
問題があった。本発明は、以上のような問題点に着目
し、これを有効に解決すべく創案されたものであり、そ
の目的は、多層光ディスクの第1の記録層にフォーカシ
ングしている状態から第2の記録層を通して第3の記録
層へフォーカスジャンピング切替えを行う時には、短時
間で、且つ安定してフォーカス合わせを行なうことがで
きるフォーカス制御装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、下記する構成のフォーカス制御装置を
提供する。 (1) 片側から読み出し可能な多層の記録層をもつ多層
光ディスクにレーザ光を照射し反射するレーザ光を光電
変換する光ピックアップ部と、前記光ピックアップ部で
光電変換した信号からフォーカスエラー信号を検出する
フォーカスエラー信号検出部と、前記光電変換した信号
からRF信号を検出するRF信号検出部と、前記RF信
号の振幅を検出してRF振幅信号を出力するRF信号振
幅検出部とを有する信号生成装置に接続しており、か
つ、フォーカスアクチュエータドライブ手段と、フォー
カスサーチ信号発生手段と、フォーカスループ信号発生
手段と、フォーカスジャンプ信号発生手段と、フォーカ
ス制御手段と、第1及び第2の振幅測定手段と、第1及
び第2の利得補正値計算手段と、第1及び第2の格納手
段と、第1及び第2の利得調整手段とを有するフォーカ
ス制御装置であって、前記フォーカスアクチュエータド
ライブ手段は、前記光ピックアップ部のフォーカスアク
チュエータを駆動する駆動信号を発生し、前記フォーカ
スサーチ信号発生手段は、前記フォーカスアクチュエー
タを前記多層光ディスクに対して遠ざけるようにあるい
は近づけるようにするフォーカスサーチを行なうための
フォーカスサーチ信号を発生し、前記第1の振幅測定手
段は、前記フォーカスサーチ中に前記多層光ディスクの
各前記記録層に応じて出力される前記フォーカスエラー
信号検出部の出力信号の振幅を測定し、前記第1の利得
補正値計算手段は、前記第1の振幅測定手段で測定した
振幅値に基づいて第1の利得補正値を求め、前記第1の
格納手段は、前記第1の利得補正値を格納し、前記第1
の利得調整手段は、前記第1の利得補正値で前記フォー
カスエラー信号検出部の出力信号の利得を補正し、前記
第2の振幅測定手段は、前記フォーカスサーチ中に前記
多層光ディスクの各前記記録層に応じて出力される前記
RF信号振幅検出部の出力信号の振幅を測定し、前記第
2の利得補正値計算手段は、前記第2の振幅測定手段で
測定した振幅値に基づいて第2の利得補正値を求め、前
記第2の格納手段は、前記第2の利得補正値を格納し、
前記第2の利得調整手段は、前記第2の利得補正値で前
記RF信号振幅検出部の出力信号の利得を補正し、前記
フォーカスループ信号発生手段は、前記第1の利得調整
手段の出力信号に基づいて前記多層光ディスクの所望の
記録層に対するフォーカシング制御を行い、前記フォー
カスジャンプ信号発生手段は、前記フォーカスアクチュ
エータを加速駆動するための加速信号を発生する加速部
と、前記加速信号の発生の後に加速中止信号を発生する
加速中止部と、前記加速中止信号の発生の後に減速信号
を発生する減速部と、前記加速部に切り替え後前記加速
部を強制的に選択する加速強制時間を設定する加速強制
時間設定手段と、前記加速部に切り替え後の加速経過時
間を測定する加速経過時間測定手段と、前記加速強制時
間と前記加速経過時間とを比較する加速時間比較手段と
を備えており、かつ前記記録層を切り替えるフォーカス
ジャンプを行なうためのフォーカスジャンプ信号を発生
し、前記フォーカス制御手段は、前記第1の利得調整手
段の出力信号と前記第2の利得調整手段の出力信号とに
基づいて、前記フォーカスサーチ信号発生手段と前記フ
ォーカスループ信号発生手段と前記フォーカスジャンプ
信号発生手段との各出力を切り替えるものであり、前記
多層光ディスクの第1の記録層にフォーカシングしてい
る状態から第2の記録層を通して第3の記録層へフォー
カスジャンピング切替えを行う時には、前記フォーカス
制御手段により、まず前記フォーカスジャンプ信号発生
手段の前記加速部に切り替えた後、前記加速時間比較手
段の比較結果と前記第1の利得調整手段の出力信号とに
基づいて前記第1の記録層からの加速中止開始タイミン
グを検出し、前記フォーカスジャンプ信号発生手段の前
記加速中止部に切り替え、前記第1の利得調整手段の出
力信号に基づいて前記第2の記録層への減速開始タイミ
ングを検出し、前記第1の利得調整手段の出力信号と前
記第2の利得調整手段の出力信号とに基づいて前記第2
の記録層のフォーカシングタイミングを検出し、前記第
1の利得調整手段の出力信号に基づいて前記第2の記録
層からの加速中止開始タイミングを検出し、前記第1の
利得調整手段の出力信号に基づいて前記第3の記録層へ
の減速開始タイミングを検出し、その時前記フォーカス
ジャンプ信号発生手段の前記減速部に切り替え、前記第
1の利得調整手段の出力信号と前記第2の利得調整手段
の出力信号とに基づいて、前記フォーカスジャンプ信号
発生手段の前記減速部から前記フォーカスループ信号発
生手段に切り替えることを特徴とするフォーカス制御装
置。 (2) 前記多層光ディスクの前記第1の記録層にフォー
カシングしている状態から前記第2の記録層を通して第
3の記録層へフォーカスジャンピング切替えを行う時に
は、前記フォーカス制御手段により、まず前記フォーカ
スジャンプ信号発生手段の前記加速部に切り替えた後、
前記加速時間比較手段の比較結果と前記第1の利得調整
手段の出力信号とに基づいて前記第1の記録層からの加
速中止開始タイミングを検出し、前記第1の利得調整手
段の出力信号に基づいて前記第3の記録層への減速開始
タイミングを検出する前に、前記第1の利得調整手段と
前記第2の利得調整手段とのそれぞれに前記第3の記録
層に対応する利得補正値を設定することを特徴とする請
求項1に記載のフォーカス制御装置。 (3) 前記多層光ディスクの前記第1の記録層にフォー
カシングしている状態から複数の記録層を通して前記第
3の記録層へフォーカスジャンピング切替えを行う時に
は、前記第2の記録層に対応する前記減速開始タイミン
グ、前記フォーカシングタイミング、前記加速中止タイ
ミングと同様に前記第1の記録層と前記第3の記録層と
の間の前記複数の記録層に対応する前記減速開始タイミ
ング、前記フォーカシングタイミング、前記加速中止タ
イミングをそれぞれ検出し、フォーカスジャンピングす
ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフォ
ーカス制御装置。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るフォーカス
制御装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図
1は本発明に係るフォーカス制御装置を示すブロック構
成図、図2は図1中のフォーカスジャンプ信号発生手段
を示すブロック構成図、図3は従来のフォーカス制御装
置の各部における信号波形を示す波形図、図4は本発明
装置の各部における信号波形を示す波形図、図5は従来
装置におけるジャンプ駆動波形を示す波形図、図6は本
発明装置におけるジャンプ駆動波形を示す波形図であ
る。
【0017】本発明のフォーカス制御装置は、図13に
示すフォーカス制御装置8の部分に用いられるものであ
る。図1に示すように、このフォーカス制御装置8は、
第1の利得調整手段10、レベル1との比較手段11、
第1の振幅測定手段12、レベル2との比較手段13、
第1の利得補正値計算手段14、第1の格納手段15、
第2の利得調整手段16、第2の振幅測定手段17、レ
ベル3との比較手段18、第2の利得補正値計算手段1
9、第2の格納手段20、記録層指定手段21、フォー
カス制御手段22、フォーカスサーチ信号発生手段2
3、フォーカスループ信号発生手段24、フォーカスジ
ャンプ信号発生手段25及びフォーカスアクチュエータ
ドライブ手段26とにより主に構成される。
【0018】また、フォーカスジャンプ信号発生手段2
5は、図2に示すように、加速部27、加速中止部28
及び減速部29とにより構成される。本発明において、
従来装置に対して新たに付加した構成部分は、第1及び
第2の利得調整手段10、16、第1及び第2の振幅測
定手段12、17、第1及び第2の利得補正値計算手段
14、19及び第1及び第2の格納手段15、20であ
り、図中、各構成部分は2重のラインで囲まれている。
尚、図1及び図2の格納手段15、20を1つのメモリ
で機能させてもよい。
【0019】第1の利得調整手段10は、信号生成装置
3(図13参照)からのフォーカスエラー信号bを入力
してこれに選択設定された所定の利得補正値を加えて補
償するものである。ここでの利得補正値は、第1の格納
手段15に記憶された複数の利得補正値から選択された
ものが設定される。図3(B)においては補償前のフォ
ーカスエラー信号bが示され、図4(B)においては補
償後のフォーカスエラー信号b’が示され、図4(B)
の破線は補償前のフォーカスエラー信号bを示してい
る。
【0020】レベル1との比較手段11は、図4(B)
に示すように補償後のフォーカスエラー信号b’と所定
の値に設定したレベル1とを比較するものであり、その
結果をレベル1比較結果信号C2として出力する。レベ
ル2との比較手段13は、図4(B)に示すように補償
後のフォーカスエラー信号b’と所定の値に設定したレ
ベル2とを比較するものであり、その結果をレベル2比
較結果信号C4として出力する。このレベル1とレベル
2との比較によって、補償後のフォーカスエラー信号
b’がゼロ近傍になっていることが判る。
【0021】第1の振幅測定手段12は、補償前のフォ
ーカスエラー信号b或いは補償後のフォーカスエラー信
号b’の振幅を測定するものであり、その結果を第1の
利得補正値計算手段14へ入力している。この第1の利
得補正値計算手段14は、測定された振幅値に基づいて
各記録層L1、L2、L3に対応するそれぞれの第1の
利得補正値を求める。この第1の利得補正値としては、
図4(B)に示すように各記録層L1、L2、L3にお
ける補償後のフォーカスエラー信号b’の振幅が、全て
同一になるような値を求める。図示例では、一番振幅の
大きな一層目の記録層L1の振幅と同じになるように設
定しているが、これよりも、更に大きな振幅となるよう
に利得補正値を設定してもよい。ちなみに、図4(B)
においては、一層目の記録層L1の第1の利得補正値は
ゼロとなる。ここで得られた第1の各利得補正値は第1
の格納手段15に記憶する。
【0022】第2の利得調整手段16は、信号生成装置
3(図13参照)からのRF振幅信号C’を入力してこ
れに選択設定された所定の利得を加えて補償するもので
ある。ここでの利得補正値は、第2の格納手段20に記
憶された複数の第2の利得補正値から選択されたものが
設定される。図4(D)に、RF信号(信号生成装置
中)が示され、図4(E)に補償後のRF振幅信号C”
が示され、図4(E)においては補償後のRF振幅信号
C”が実線で、補償前のRF振幅信号C’が破線で示さ
れる。レベル3との比較手段18は、図4(E)の補償
後のRF振幅信号C”と所定の値に設定したレベル3と
を比較するものであり、その結果を、レベル3比較結果
信号C5として出力する(図4(F))。尚、ここでは
RF振幅信号を補償するものであるが、RF信号を補償
しても良く、結果的にRF振幅信号が補償されたのと同
じ振幅が得られれば良い。
【0023】第2の振幅測定手段17は、補償前のRF
振幅信号C’、或いは補償後のRF振幅信号C”の振幅
を測定するものであり、その結果を第2の利得補正値計
算手段19へ入力している。この第2の利得補正値計算
手段19は、測定された振幅値に基づいて各記録層L
1、L2、L3に対応するそれぞれの第2の利得補正値
を求める。この第2の利得補正値としては、図4(F)
に示すように各記録層L1、L2、L3における補償後
のRF振幅信号C”の振幅が、全て同一になるような値
を求める。この点は、先のフォーカスエラー信号の場合
と同じである。図示例では、一番振幅の大きな一層目の
記録層L1の振幅と同じになるように設定しているが、
これよりも更に大きな振幅となるように利得補正値を設
定してもよい。ここで得られた第2の各利得補正値は第
2の格納手段20に記憶する。
【0024】記録層指定手段21は、コントローラ7か
ら入力されるフォーカスコントロール信号dに応じて、
どの記録層に対するフォーカシングを行なうべきかを指
示するものであり、この出力信号をフォーカス制御手段
22へ入力している。フォーカス制御手段22は、上記
レベル1比較結果信号C2とレベル2比較結果信号C4
の反転信号との論理積をとることによりフォーカスエラ
ー信号OK信号C3(図4(C))を求め、更に、この
フォーカスエラー信号OK信号C3とレベル3比較信号
C5との論理積をとってフォーカス引き込みタイミング
信号(図4(G))を求めている。これにより、フォー
カス引き込みの可能なタイミング時期を監視している。
【0025】そして、このフォーカス制御手段22は、
必要な時にはこのタイミング信号を参照して、フォーカ
スサーチ信号発生手段23と、フォーカスループ信号発
生手段24とフォーカスジャンプ信号発生手段25を適
宜切り換えて動作させる。フォーカスサーチ信号発生手
段23は、例えば動作初期にディスク厚さ方向の全域に
亘ってサーチを行うために図4(A)に示すように三角
波の斜辺をなすフォーカスサーチ信号C6を出力する。
フォーカスループ信号発生手段24は、通常のフォーカ
シング時に動作するフォーカスループ信号を出力し、ま
た、フォーカスジャンプ信号発生手段25は記録層間を
ジャンプする時にフォーカスジャンプ信号C7(図6
(B))を出力する。
【0026】フォーカスアクチュエータドライブ手段2
6は、上記各信号発生手段23、24、25からの信号
をフォーカスドライブ信号eとして出力する。また、図
2に示す上記フォーカスジャンプ信号発生手段25にお
いて、加速部27は、加速開始指令を出力して、この間
はアクチュエータの加速駆動が行なわれ、加速中止部2
8は、加速中止指令を出力して加速中止駆動の間は定速
度移動が行なわれる。また、減速部29は、減速指令を
出力して減速駆動の間では減速移動が行なわれる。
【0027】次に、以上のように構成された本発明装置
の動作を従来装置の動作と比較しつつ説明する。ここで
は、ディスクの表面から1番目の記録層L1へフォーカ
シングをして、その後、1番目の記録層L1から2番目
の記録層L2へフォーカシングを切り換える場合を例に
とって説明する。このような動作を行なうには、大きく
分けて次のような8つの工程を行なう。 工程1:フォーカスエラー信号及びRF信号の振幅の測
定、それぞれの利得補正値の計算 工程2:記録層L1へフォーカシング 工程3:フォーカスジャンプ全体 工程4:フォーカスジャンプ加速開始 工程5:フォーカスジャンプ加速中止 工程6:フォーカスエラー信号及びRF信号の利得調整 工程7:フォーカスジャンプ減速開始 工程8:記録層L2へフォーカシング
【0028】上記8つの処理工程を順を追って説明す
る。まず、工程1のフォーカスエラー信号及びRF信号
の振幅の測定、それぞれの利得補正値の計算について説
明する。まず、多層光ディスク1をターンテーブルに載
せ(図13参照)、このディスク1を回転させる。そし
て、光ピックアップ部2よりレーザ光に照射し、フォー
カスサーチを行なう。この時、図1においてフォーカス
サーチ信号発生手段23が動作しており、図3(A)及
び図4(A)に示すようなフォーカスサーチ信号C6を
出力し、アクチュエータを例えばディスクに遠い位置か
ら近い位置まで、その厚み方向全体に焦点位置を移動さ
せる。
【0029】この時のフォーカスエラー信号b、RF信
号、RF振幅信号C’は図3及び図4(B)、図4
(G)に示すように発生する。フォーカスエラー信号b
に関しては、各記録層L1、L2、L3においてS字信
号を生じ、RF信号及びRF振幅信号C’は各記録層L
1、L2、L3において振幅が大きくなっている。ここ
で注意されたい点は、この時点では、第1及び第2の利
得調整手段10、16は、利得については調整されてお
らず、各信号をそのまま通過させている。従って、各層
に対応するフォーカスエラー信号bの振幅は、各層の反
射率等の相異に起因して層毎に振幅の大きさが違ってい
る。従来装置においては、この相違を何ら補償すること
なく後処理を行なっていることから、前述したような問
題が生じたが、本発明においては、フォーカシングした
時の残留焦点誤差を設計値内に収め、且つ安定なフォー
カシングを行なうためにフォーカシング系の利得を後述
するように一定にする。
【0030】そこで、まず、フォーカスエラー信号bの
振幅を第1の振幅測定手段12にて測定し、この測定結
果に基づいて第1の利得補正値計算手段14は各層にお
けるフォーカスエラー信号bの振幅が一定、或いは同じ
になるような第1の利得補正値を各層に対応して計算し
て求める。ここで得られた各層毎の第1の利得補正値
は、第1の格納手段15へ記憶させる。図4(B)から
明らかなように、記録層がL1からL3へ深くなるにつ
れてフォーカスエラー信号bの振幅が小さくなるので、
当然こととして、利得補正値は記録層がL1からL3へ
行くに従って逆に大きくなる。また、RF信号に着目す
ると、RF信号及びRF振幅信号C’の振幅も、上述し
たフォーカス信号と同様に、記録層によって振幅の大き
さが違っている。そして、ディスクに書き込まれている
ピット有/無の信号を正確に読み出すために、本発明で
はRF系の利得を後述するように一定に、すなわち同じ
にしている。
【0031】すなわち、まず、RF振幅信号C’の振幅
を第2の振幅測定手段16にて測定し、この測定結果に
基づいて第2の利得補正値計算手段19は各層における
RF振幅信号C’の振幅が一定、或いは同じになるよう
な第2の利得補正値を各層に対応して計算して求める。
ここで得られた各層毎の第2の利得補正値は、第2の格
納手段20へ記憶させる。この場合にも、当然のことと
して利得補正値は記録層がL1からL3へ行くに従って
大きくなる。各記録層に合わせた利得調整を行なった後
の補償後のフォーカスエラー信号b’と補償後のRF振
幅信号C”は図4(B),(E)に示す実線のようにな
り、各層における振幅の大きさは同じとなる。
【0032】次に、工程2の記録層L1へのフォーカシ
ングについて説明する。まず、フォーカス系の利得を一
定にするために、記録層L1に対応するフォーカスエラ
ー用の第1の利得補正値を第1の格納手段15から求
め、これを第1の利得調整手段10へ設定する。これと
同時に、RF系の利得を一定にするために、記録層L1
に対応するRF利得補正値を第2の格納手段20から求
め、これを第2の利得調整手段16へ設定する。
【0033】次に、フォーカスサーチ信号発生手段23
を動作させてフォーカスサーチを行ない、フォーカスサ
ーチ信号を発生させる。この場合、ディスク1から遠い
位置よりフォーカスサーチを行なうと、フォーカス引き
込みタイミングは、ディスクの表面から1番近い記録層
L1、2番目に近い層L2…の順番に発生する。従っ
て、ディスクから遠い位置より近づく時にフォーカス引
き込みを許可すると、最初に検出するフォーカス引き込
みタイミングでフォーカス制御をフォーカスサーチから
フォーカスループへ切り換えてフォーカシングすると、
記録層L1へフォーカシングすることができる。この切
り換えは、フォーカス制御手段22からの指令により、
フォーカスサーチ信号発生手段23の動作からフォーカ
スループ信号発生手段24の動作へ切り換えることによ
り行なう。
【0034】また、フォーカス制御手段22は、フォー
カス引き込みタイミングをフォーカスエラー信号とRF
振幅信号から生成する。その方法は、例えば次の通りで
ある。まず、比較手段11におけるレベル1は図3
(B)及び図4(B)に示すようにフォーカスエラー信
号bのゼロクロスレベルより小さな値に予め設定されて
おり、また、比較手段13におけるレベル2はフォーカ
スエラー信号のゼロクロスレベルよりも大きな値に予め
設定されている。また、比較手段18におけるレベル3
は、図3(G)及び図4(E)に示すようにRF振幅信
号のピークレベルよりも小さな値に予め設定されてい
る。
【0035】フォーカス引き込みタイミング(図3
(I)及び図4(G))は、フォーカスエラー信号bに
おけるS字信号の中心部近傍の位置であり、このタイミ
ングは、フォーカスエラー信号bをレベル1と比較した
結果(レベル1比較結果信号C2)と、フォーカスエラ
ー信号bをレベル2と比較した結果(レベル2比較結果
信号C4)と、補償後のRF振幅信号C’’をレベル3
と比較した結果(レベル3比較結果(図4(F))と
が、それぞれフォーカスエラー信号b>レベル1、フォ
ーカスエラー信号b<レベル2、及び補償後のRF振幅
信号C”>レベル3の各条件を満たした時に発生する。
このフォーカス引き込みタイミングは、論理素子を組
み、レベル1比較結果信号C2とレベル2比較結果信号
C4の反転信号との論理積を取ってフォーカスエラー信
号OK信号C3を求め、この信号C3とレベル3比較結
果信号C5の論理積を取ることによって求めることがで
きる。
【0036】従って、フォーカス引き込みタイミングの
記録層L1に対応するパルスが立った時に、フォーカス
制御をフォーカスサーチからフォーカスループへ切り換
えることによって記録層L1へフォーカシングすること
ができる。次に、工程3のフォーカスジャンプ全体につ
いて説明する。フォーカスジャンプは、記録層L1から
記録層L2の方向へアクチュエータ(対物レンズ)を移
動させる加速駆動と、加速を中止させて定速で移動させ
る加速中止駆動と、定速で移動しているアクチュエータ
の速度を記録層L2のポイントでゼロにする減速駆動か
らなっている。ここで本発明では、加速駆動の量と減速
駆動の量(値×時間)は同じ量になされている。すなわ
ち、加速駆動と減速駆動のそれぞれの駆動値を同じに
し、それぞれの駆動時間は同じにする。これにより、記
録層L2へ引き込むタイミングでのディスクとアクチュ
エータの相対速度は略ゼロになる。
【0037】図5は従来装置のフォーカスエラー信号b
とフォーカスジャンプ信号C7との関係を示す波形図、
図6は本発明装置の補償後のフォーカスエラー信号b’
(補償前の信号も含む)とフォーカスジャンプ信号C7
との関係を示す波形図である。図示例のように、加速駆
動と減速駆動は、フォーカスエラー信号b、補償後のフ
ォーカスエラー信号b’が発生している部分で行なわ
れ、この場合には加速駆動は記録層L1の補償後のフォ
ーカスエラー信号b’のゼロクロス点Z1からレベル1
に達したポイントまでの領域X1、減速駆動は記録層L
2の補償後のフォーカスエラー信号b’(図6中にて破
線で示す)がレベル2に達したポイントから引き込みタ
イミングまでの領域X3、加速中止駆動は、両領域の
間、すなわち補償後のフォーカスエラー信号b’が発生
しない領域X2で行なわれる。
【0038】これらの加速駆動時間、加速中止駆動時
間、減速駆動時間は、それぞれ一定の時間に固定せず、
前述したようなゼロクロス点やポイントを基準として定
める。これにより、記録層間の厚さのむらにより移動距
離が変わっても、これに対応させて移動距離を変化させ
ることができる。また、本発明のように補償後のフォー
カスエラー信号b’を用いることにより、加速駆動時間
と減速駆動時間を同じ時間、例えばAにすることができ
る。これにより、目的とする記録層、ここではL2に焦
点が達した時に、アクチュエータの速度は略ゼロとな
り、フォーカスジャンプを安定的に行なうことが可能と
なる。
【0039】ここで注意されたいのは、図5に示す従来
装置の波形図では、記録層がL1〜L3へと表面より深
くなるに従ってフォーカスエラー信号bの振幅が小さく
なっているので、その結果、この信号bのレベル1及び
レベル2とのクロスポイントが変動する。このため、各
記録層における加速駆動の量や減速駆動の量が、例えば
A、B、C、D(A>B>C>D)のように異なってし
まい、迅速な、且つ安定的なフォーカシングを行なうこ
とが困難となる。これに対して、本発明では図6を参照
して先に説明したように補償後のフォーカスエラー信号
b’を用いているので、各記録層における加速駆動の量
や減速駆動の量は例えばAとして同一値に設定すること
ができ、迅速、且つ安定的なフォーカシングを行なうこ
とができる。尚、記録層L3の方向より記録層L1の方
向にジャンプする場合には、加速駆動領域と減速駆動領
域は互いに逆転する。
【0040】また、加速駆動、加速中止駆動、減速駆
動、フォーカシング駆動を切り換えるタイミングは補償
後のフォーカスエラー信号b’とRF振幅信号C’から
生成し、例えば、これらの検出レベルは、フォーカス引
き込みの比較レベルと同じに設定する。次に、工程4の
フォーカスジャンプ加速開始について説明する。フォー
カス制御手段22がフォーカスジャンプ命令によりフォ
ーカスジャンプ信号発生手段25を動作させると、ま
ず、加速部27(図2参照)が動作してフォーカスジャ
ンプの加速駆動を開始する(図6の領域X1)。加速駆
動を開始後、補償後のフォーカスエラー信号b’が下向
きピークを通過してレベル1を越えた時、動作を加速部
27から加速中止部28に移し、加速駆動から加速中止
駆動(領域X2)へ切り換える。この時の加速駆動の量
は、Aとなる。この場合、加速中止駆動の切り換えタイ
ミングは、補償後のフォーカスエラー信号b’を監視し
て、下向きピークを越えたことの確認をしてレベル1と
の比較を行なう。
【0041】或いは、この加速中止駆動の切り換えタイ
ミングは、補償後フォーカスエラー信号b’が下向きピ
ークを越えるであろう時間だけ、レベル1との比較を行
なわないで、その時間経過後にレベル1と比較するよう
にしてもよい。次に、工程5のフォーカスジャンプ加速
中止について説明する。ここでは動作を加速部27(図
2参照)から加速中止部28へ移行させる。これにより
アクチュエータの加速駆動が中止され、アクチュエータ
は一定の速度で移動する(領域X2)。
【0042】次に、工程6のフォーカスエラー信号及び
RF振幅信号の利得調整について説明する。ここで、先
にも説明したように、記録層L1のフォーカスエラー信
号の振幅と記録層L2のフォーカスエラー信号の振幅の
大きさは異なっており(図5及び図6参照)、記録層L
2のフォーカスエラー信号の振幅を何ら調整せずに減速
開始のタイミングの検出を行なうと減速駆動の量はBと
なって、量Aよりも短くなってしまう(図5参照)。従
って、加速駆動量Aは、減速駆動量Bよりも僅かに大き
いので、記録層L2のフォーカス引き込みタイミングを
検出した時のアクチュエータの速度はゼロにはなってお
らず、そのために、フォーカスの引き込みを安定して行
なうことができない。
【0043】これに対して、本発明では、減速開始のタ
イミングを検出する前に記録層L2におけるフォーカス
エラー信号bを補償して、補償後のフォーカスエラー信
号b’(図6参照)を用い、また、同様に記録層L2の
RF振幅信号C’も補償して、補償後のRF振幅信号
C”(図4(E))を用いている。この補償は、前述の
ように例えば加速駆動の中止直後に第1及び第2の利得
調整手段10、16へ対応する補正値を設定することに
より行なう。
【0044】次に、工程7のフォーカスジャンプ減速開
始について説明する。補償後のフォーカスエラー信号
b’がレベル2を越えたタイミングで、動作を加速中止
部28から減速部29へ移すことによって、加速中止駆
動X2から減速駆動X3へ切り換える。これにより、ア
クチュエータの速度が遅くなり、次第にゼロに近づいて
行く。次に、工程8の記録層L2へのフォーカシングに
ついて説明する。先に工程2において説明した1番目の
記録層L1へのフォーカシング引き込みタイミングと同
じフォーカシング引き込みタイミングで、減速駆動から
フォーカシングへ切り換える。ここでは、前述のように
信号の利得調整をしたので、加速駆動量と減速駆動量は
先に同じ量のAとなる。従って、2番目の記録層L2の
位置でアクチュエータの速度はゼロになるので、フォー
カスの引き込みを迅速に、且つ安定して行なうことがで
きる。
【0045】尚、ここでは、1番目の記録層L1から2
番目の記録層L2へフォーカシングを移行させる場合を
例にとって説明したが、これを逆に行なう場合、すなわ
ち層L2から層L1へフォーカシングを移行させる場合
には、加速駆動量と減速駆動量を逆に設定し、加速中止
レベルと減速開始レベルを逆に設定することにより、達
成することができる。また、フォーカスジャンプを2層
或いは3層行なう時には、前記工程3から工程8までを
2回或いは3回行なえばよい。
【0046】ここで以上の工程動作を、図7及び図8に
示すフローチャートを参照してまとめて説明する。図7
は記録層L1へのフォーカシングを開始する時のフロー
チャートである。まず、フォーカスサーチモードが設定
されると(S1)、光ピックアップ部のアクチュエータ
がディスク厚み方向全体に移動し、この時の記録層L
1、L2、L3の各層のフォーカスエラー信号bの振幅
を測定し(S2)、更に、同時にRF振幅信号C’の振
幅も測定する(S3)。そして、フォーカスエラー信号
bの振幅測定結果より各層のフォーカスエラー用の利得
補正値(第1の利得補正値)を計算し(S4)、また、
RF振幅信号C’の振幅測定結果より各層のRF用の利
得補正値(第2の利得補正値)を計算し(S5)、各利
得補正値を記憶する(S6)。
【0047】次に、記録層L1のフォーカスエラー用利
得補正値を設定し(S7)、同時に記録層L1のRF用
利得補正値を設定する(S8)。そして、フォーカスサ
ーチを行なって(S9)、引き込みタイミングを検出す
る(S10)。引き込みタイミングを検出したならば、
フォーカシングモードへ移行し(S11)、フォーカシ
ングを完了する。図8は記録層を1層ジャンプする時の
フローチャートである。まず、移動先の記録層を指定し
(S21)、アクチュエータの加速駆動に入る(S2
2)。ここでフォーカスエラー信号のピークを越えるた
めのマスク時間が経過したか否かを判断し(S23)、
このマスク時間が経過したならば、加速中止を検出した
か否かを判断する(S24)。
【0048】そして、加速中止を検出したならば、目的
とする記録層に対応する利得補正値を設定し(S2
5)、加速を中止して加速中止駆動に入る(S26)。
また、S24にて予め定められた加速制限時間が過ぎて
も加速中止を検出できない時にも、S25へ移行する
(S27)。アクチュエータの加速を中止したならば、
次に、減速開始か否かを判断し(S28)、減速開始を
検出したならば減速駆動へ移行する(S29)。また、
予め設定した加速中止制限時間が過ぎても、減速開始を
検出できない時にも減速駆動へ移行する(S30)。
【0049】次に、減速駆動へ移行したならば、所定の
タイミングでフォーカスループに移行して目的の記録層
を検出し(S31)、ジャンプを完了する。また、ここ
で、予め定められた減速制限時間が経過してもフォーカ
スループに移行できない時には(S32)、エラーとし
てジャンプを完了する。次に、他の実施例として、ジャ
ンプする記録層の数が複数の時、途中の層でアクチュエ
ータの減速・加速を行なわないようにした実施例につい
て説明する。ここでは、1番目の記録層L1から2番目
の記録層L2を飛び越して3番目の記録層L3へフォー
カシングを切り換える場合を例にとって説明する。ここ
では、加速中止後、利得調整を終了するまでは、先の実
施例と同様なので説明を省略する。
【0050】ここでは、以下の4つの工程9〜工程12
が加えられる。 工程9:フォーカスジャンプ加速中止駆動2 工程10:フォーカスジャンプ加速中止駆動3 工程11:フォーカスジャンプ減速開始 工程12:記録層L3へのフォーカシング
【0051】まず、工程9のフォーカスジャンプ加速中
止駆動2について説明する。記録層L1から第1番目の
加速中止駆動(図6(B)中の領域X2)を行なってい
る間に目的とする3番目の記録層L3に対応する利得補
正値が設定されており、そして、記録層L2の減速開始
を検出したならば、この検出を無視し、加速中止駆動を
継続する。そして、記録層L2の加速中止を監視する。
従って、図6(B)中の領域X3、X4においては、ア
クチュエータ速度を落とすことなく一定の速度で通過す
る。
【0052】次に、工程10のフォーカスジャンプ加速
中止駆動3について説明する。ここでは、記録層L2の
加速中止を検出したならば、これを無視して加速中止駆
動を継続する。そして、記録層L3の減速開始を監視す
る。従って、図6(B)中の領域X5においても、アク
チュエータは速度を落とすことなく一定の速度で通過す
る。次に、工程11のフォーカスジャンプ減速開始につ
いて説明する。ここでは、記録層L3の減速開始を検出
したならば、フォーカスジャンプ駆動を加速中止駆動か
ら減速開始駆動に移行する。そして、記録層L3のフォ
ーカス引き込みタイミングを監視する。従って、図6
(B)中の領域X6ではアクチュエータは減速してくる
ことになる。
【0053】次に、工程12の記録層L3へのフォーカ
シングについて説明する。ここでは、記録層L3のフォ
ーカス引き込みタイミングを検出したならば、フォーカ
スジャンプ駆動からフォーカスループへ切り換える。こ
の場合、前述したようにフォーカスエラー信号bとRF
振幅信号C’のそれぞれの利得調整を行なっているの
で、図6(B)中の領域X1における加速駆動量と領域
X6における減速駆動量は共に駆動量Aとなって等しく
なる。従って、記録層L3のポイントにおいて、アクチ
ュエータの速度がゼロになるので、フォーカスの引き込
みを迅速に、且つ安定的に行なうことができる。
【0054】以上の動作を図9乃至図11に示すフロー
チャートを参照してまとめて説明する。まず、目的とす
る移動先の記録層(ここではL3)を指定し(S5
1)、ジャンプ途中にて無視する減速開始数及び加速終
了数を計算し、これをメモリに格納する(S52)。こ
れにより、無視すべき層数が設定されたことになる。次
に、加速駆動を行なってアクチュエータを加速し(S5
3)、加速中止検出用のマスク時間が経過したならば
(S54)、加速中止を検出したか否かの監視を行なう
(S55)。そして、加速中止を検出したならば、目的
の記録層、ここではL3に対応する利得調整を行ない
(S56)、これと同時に加速中止駆動(S57)へ移
行する(図10参照)。また、S55にて、予め定めら
れた加速制限時間だけ経過しても加速中止を検出できな
かった時には、S58へ移行する。
【0055】次に、減速開始を検出し(S59)、これ
を検出したならば、先に求めた減速開始無視数と加速中
止無視数がゼロか否かを判断する(S60)。また、S
59において予め定められた所定の時間だけ減速開始を
検出できなかった時にもS60へ移行する(S61)。
ここで、両無視数が共にゼロでない場合には、対応する
無視数、ここでは減速開始無視数を1つだけ減算する
(S62)。そして、加速中止駆動を継続する(S6
3)。次に、途中の記録層、ここではL2を検出したか
否かを判断し(S64)、記録層を検出したならば、図
11に示すように加速中止駆動を継続する(S65)。
また、S64において途中の記録層を検出しなくても予
め定めた減速制限時間が経過したならば、S65へ移行
する(S66)。
【0056】次に、予め定めた加速中止検出用のマスク
時間が経過したならば(S67)、次に、加速中止を検
出したか否かを判断する(S68)。ここで加速中止を
検出したならば、加速中止無視数を1つ減算した後(S
70)、図10に示すS57へ移行する。また、S68
において加速中止を検出しなくても予め定めた加速制限
時間が経過したならば、S70を経た後、S56へ移行
する(S69)。
【0057】一方、図10のS60において、減速開始
無視数と加速中止無視数が共にゼロならば、すでに無視
すべき記録層を飛び越えたことを意味するので、S59
にて減速開始を検出していることから、今まで継続して
いた加速中止駆動から減速駆動へ移行する(S71)。
そして、目的とする記録層、ここではL3を検出したな
らばジャンプ処理を終了する(S72)。また、S72
に向けて、目的の記録層を検出できなくても予め定めた
減速制限時間が経過したら、エラーとしてジャンプ処理
を終了する。以上により、多層のフォーカスジャンプを
行なうことが可能となる。
【0058】次に、更に他の実施例としてディスクの面
ぶれを加味した場合について説明する。ディスクの面ぶ
れが多い場合には、初速度の影響でゼロにならない場合
が生ずる。この時、フォーカスループにすると、フォー
カシングがしばらくの間、安定しないことが生ずる。特
に、ディスクの面ぶれがひどい場合には、フォーカシン
グができない場合さえ生ずる。この点を改善するため
に、本発明では、既知のフォーカスサーボの面ぶれ補正
を応用する。この場合には、加速開始時に面ぶれ補正を
加える方法(比較的ジャンプ時間が短い時)、フォーカ
スジャンプ期間に面ぶれ補正を加える方法(比較的ジャ
ンプ時間が長い時)、また、加速期間だけ、加速中止期
間だけ、減速期間だけ、或いはそれらを組み合わせた期
間だけ補正を与える方法がある。ここで補正する面ぶれ
量は、ディスクとピックアップ部の間の相対量である。
【0059】図12はフォーカスジャンプ中に面ぶれ補
正を加えた例を示す波形図であり、図12(A)は補償
後のフォーカスエラー信号b’の波形を示し、図12
(B)は1つ記録層を飛ばした時のフォーカスジャンプ
波形を示し、図12(C)はディスクの面ぶれ波形を示
し、図12(D)は面ぶれ補正を加えた補償後のフォー
カスジャンプ信号の波形を示す。このように、図12
(C)に示す面ぶれ波形に応じて図12(B)に示すフ
ォーカスジャンプ信号を補償して図12(D)に示すよ
うに得られた補償後のフォーカスジャンプ信号によりア
クチュエータを制御すれば、面ぶれにも影響されること
なくフォーカシングを迅速且つ安定的に行なうことがで
きる。
【0060】尚、上記各実施例におけるアクチュエータ
の速度に関しては、このアクチュエータとディスクとの
間における相対速度を意味するものである。また、本実
施例では、片面に3つの記録層を有するディスクを例に
とって説明したが、これに限定されず、2層或いは4層
以上のディスクにも適用し得る。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフォーカ
ス制御装置によれば、次のように優れた作用効果を発揮
することができる。各記録層に応じてフォーカスエラー
信号とRF振幅信号の利得調整を行なって層毎に同じ波
形(利得)とするようにしたので、多層光ディスクの第
1の記録層にフォーカシングしている状態から第2の記
録層を通して第3の記録層へフォーカスジャンピング切
替えを行う時には、光ディスクの相対的な面ぶれ量を補
正に加えることにより、面ぶれの影響を受けることな
く、迅速で、しかも安定的なフォーカシングを行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフォーカス制御装置を示すブロッ
ク構成図である。
【図2】図1中のフォーカスジャンプ信号発生手段を示
すブロック構成図である。
【図3】従来のフォーカス制御装置の各部における信号
波形を示す波形図である。
【図4】本発明装置の各部における信号波形を示す波形
図である。
【図5】従来装置におけるジャンプ駆動波形を示す波形
図である。
【図6】本発明装置におけるジャンプ駆動波形を示す波
形図である。
【図7】本発明の装置によるフォーカシング工程を示す
フローチャートである。
【図8】本発明の装置によるフォーカシング工程を示す
フローチャートである。
【図9】途中の記録層を無視する時のフォーカシング工
程を示すフローチャートである。
【図10】途中の記録層を無視する時のフォーカシング
工程を示すフローチャートである。
【図11】途中の記録層を無視する時のフォーカシング
工程を示すフローチャートである。
【図12】面ぶれ量を補正に加えた時の信号の波形を示
す図である。
【図13】一般的なフォーカスの制御機構を示す概略構
成図である。
【符号の説明】
1…多層光ディスク、2…光ピックアップ部、3…信号
生成装置、7…コントローラ、8…フォーカス制御装
置、10…第1の利得調整手段、11…レベル1との比
較手段、12…第1の振幅測定手段、13…レベル2と
の比較手段、14……第1の利得補正値計算手段、15
…第1の格納手段、16…第2の利得調整手段、17…
第2の振幅測定手段、18…レベル3との比較手段、1
9…第2の利得補正値計算手段、20…第2の格納手
段、b…フォーカスエラー信号、b’…補償後のフォー
カスエラー信号、C’…RF振幅信号、C6…フォーカ
スサーチ信号。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片側から読み出し可能な多層の記録層を
    もつ多層光ディスクにレーザ光を照射し反射するレーザ
    光を光電変換する光ピックアップ部と、前記光ピックア
    ップ部で光電変換した信号からフォーカスエラー信号を
    検出するフォーカスエラー信号検出部と、前記光電変換
    した信号からRF信号を検出するRF信号検出部と、前
    記RF信号の振幅を検出してRF振幅信号を出力するR
    F信号振幅検出部とを有する信号生成装置に接続してお
    り、かつ、フォーカスアクチュエータドライブ手段と、
    フォーカスサーチ信号発生手段と、フォーカスループ信
    号発生手段と、フォーカスジャンプ信号発生手段と、フ
    ォーカス制御手段と、第1及び第2の振幅測定手段と、
    第1及び第2の利得補正値計算手段と、第1及び第2の
    格納手段と、第1及び第2の利得調整手段とを有するフ
    ォーカス制御装置であって、 前記フォーカスアクチュエータドライブ手段は、前記光
    ピックアップ部のフォーカスアクチュエータを駆動する
    駆動信号を発生し、 前記フォーカスサーチ信号発生手段は、前記フォーカス
    アクチュエータを前記多層光ディスクに対して遠ざける
    ようにあるいは近づけるようにするフォーカスサーチを
    行なうためのフォーカスサーチ信号を発生し、 前記第1の振幅測定手段は、前記フォーカスサーチ中に
    前記多層光ディスクの各前記記録層に応じて出力される
    前記フォーカスエラー信号検出部の出力信号の振幅を測
    定し、 前記第1の利得補正値計算手段は、前記第1の振幅測定
    手段で測定した振幅値に基づいて第1の利得補正値を求
    め、 前記第1の格納手段は、前記第1の利得補正値を格納
    し、 前記第1の利得調整手段は、前記第1の利得補正値で前
    記フォーカスエラー信号検出部の出力信号の利得を補正
    し、 前記第2の振幅測定手段は、前記フォーカスサーチ中に
    前記多層光ディスクの各前記記録層に応じて出力される
    前記RF信号振幅検出部の出力信号の振幅を測定し、 前記第2の利得補正値計算手段は、前記第2の振幅測定
    手段で測定した振幅値に基づいて第2の利得補正値を求
    め、 前記第2の格納手段は、前記第2の利得補正値を格納
    し、 前記第2の利得調整手段は、前記第2の利得補正値で前
    記RF信号振幅検出部の出力信号の利得を補正し、 前記フォーカスループ信号発生手段は、前記第1の利得
    調整手段の出力信号に基づいて前記多層光ディスクの所
    望の記録層に対するフォーカシング制御を行い、 前記フォーカスジャンプ信号発生手段は、前記フォーカ
    スアクチュエータを加速駆動するための加速信号を発生
    する加速部と、前記加速信号の発生の後に加速中止信号
    を発生する加速中止部と、前記加速中止信号の発生の後
    に減速信号を発生する減速部と、前記加速部に切り替え
    後前記加速部を強制的に選択する加速強制時間を設定す
    る加速強制時間設定手段と、前記加速部に切り替え後の
    加速経過時間を測定する加速経過時間測定手段と、前記
    加速強制時間と前記加速経過時間とを比較する加速時間
    比較手段とを備えており、かつ前記記録層を切り替える
    フォーカスジャンプを行なうためのフォーカスジャンプ
    信号を発生し、 前記フォーカス制御手段は、前記第1の利得調整手段の
    出力信号と前記第2の利得調整手段の出力信号とに基づ
    いて、前記フォーカスサーチ信号発生手段と前記フォー
    カスループ信号発生手段と前記フォーカスジャンプ信号
    発生手段との各出力を切り替えるものであり、 前記多層光ディスクの第1の記録層にフォーカシングし
    ている状態から第2の記録層を通して第3の記録層へフ
    ォーカスジャンピング切替えを行う時には、前記フォー
    カス制御手段により、まず前記フォーカスジャンプ信号
    発生手段の前記加速部に切り替えた後、前記加速時間比
    較手段の比較結果と前記第1の利得調整手段の出力信号
    とに基づいて前記第1の記録層からの加速中止開始タイ
    ミングを検出し、前記フォーカスジャンプ信号発生手段
    の前記加速中止部に切り替え、前記第1の利得調整手段
    の出力信号に基づいて前記第2の記録層への減速開始タ
    イミングを検出し、前記第1の利得調整手段の出力信号
    と前記第2の利得調整手段の出力信号とに基づいて前記
    第2の記録層のフォーカシングタイミングを検出し、前
    記第1の利得調整手段の出力信号に基づいて前記第2の
    記録層からの加速中止開始タイミングを検出し、前記第
    1の利得調整手段の出力信号に基づいて前記第3の記録
    層への減速開始タイミングを検出し、その時前記フォー
    カスジャンプ信号発生手段の前記減速部に切り替え、前
    記第1の利得調整手段の出力信号と前記第2の利得調整
    手段の出力信号とに基づいて、前記フォーカスジャンプ
    信号発生手段の前記減速部から前記フォーカスループ信
    号発生手段に切り替えることを特徴とするフォーカス制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記多層光ディスクの前記第1の記録層
    にフォーカシングしている状態から前記第2の記録層を
    通して第3の記録層へフォーカスジャンピング切替えを
    行う時には、前記フォーカス制御手段により、まず前記
    フォーカスジャンプ信号発生手段の前記加速部に切り替
    えた後、前記加速時間比較手段の比較結果と前記第1の
    利得調整手段の出力信号とに基づいて前記第1の記録層
    からの加速中止開始タイミングを検出し、前記第1の利
    得調整手段の出力信号に基づいて前記第3の記録層への
    減速開始タイミングを検出する前に、前記第1の利得調
    整手段と前記第2の利得調整手段とのそれぞれに前記第
    3の記録層に対応する利得補正値を設定することを特徴
    とする請求項1に記載のフォーカス制御装置。
  3. 【請求項3】 前記多層光ディスクの前記第1の記録層
    にフォーカシングしている状態から複数の記録層を通し
    て前記第3の記録層へフォーカスジャンピング切替えを
    行う時には、前記第2の記録層に対応する前記減速開始
    タイミング、前記フォーカシングタイミング、前記加速
    中止タイミングと同様に前記第1の記録層と前記第3の
    記録層との間の前記複数の記録層に対応する前記減速開
    始タイミング、前記フォーカシングタイミング、前記加
    速中止タイミングをそれぞれ検出し、フォーカスジャン
    ピングすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載のフォーカス制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008140442A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Toshiba Corp 光ディスク装置及びフォーカス制御方法

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