JP2003162230A - 蓄光製品および蓄光材を利用したディスプレイ方法 - Google Patents

蓄光製品および蓄光材を利用したディスプレイ方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】昼間などの明るい環境下でも文字や画像を可視
できる蓄光材を備えた蓄光製品を得ること。 【解決手段】蓄光層10上に間隙部16bを残存させて
着色された画素16a群による表示部16が設けられて
なるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、蓄光製品に関す
る。とりわけ、蓄光材と着色材との組合せによる蓄光製
品において、昼夜などの明暗の環境下を問わず、違和感
なく文字や画像を認識できる蓄光製品に関する。さら
に、蓄光製品を利用したディスプレイ方法に関する。
【0002】さらに、蓄光材を利用した液晶ディスプレ
イに関する。
【0003】
【従来の技術】この種の先行技術は、主として夜あるい
暗所(以下断りのない限り単に「暗所」という)を対象
として文字や画像を視認できるようにした蓄光製品が一
般的であった。最近の蓄光材(ルミネセンス)は、品質
の改良に伴い、残光輝度の向上化、残光時間の長期化、
励起する光の波長範囲の広域化、耐光性や化学的安定性
などに優れたものが開発されている。しかし、現状の蓄
光材は、その組成から知られるようにいわゆるその体色
は物性上、一般的に淡い黄緑色に制約され、蓄光材の体
色により好みの色彩を表現することができなかった。
【0004】体色が淡い黄緑色に制約されるものの、蓄
光材は暗所で発光する機能を有するから、暗所での使用
に関する限り、蓄光材自体の体色が淡い黄緑色であるこ
とによる違和感を人に与えることは少ない。しかし、と
りわけ、昼などの明るい処(以下断りのない限り単に
「明所」という)で蓄光製品が使用される場合、前記し
た体色が制約される結果、視覚上の観点から文字などの
表示部の認識性に欠ける欠点や装飾性、美観などに問題
が少なくなく、明所での使用目的に対応できないため、
人の違和感を禁じ得なかった。因みに、人に注意を促す
場合、交通信号機の注意標識が色彩心理学的見地からも
赤色の色彩により、「注意」の文字が表されるが、蓄光
材では「赤色」の色彩に明瞭に到底表現できなかった。
その上、蓄光材の体色(淡い黄緑色)は、太陽光線下で
は自然光に近似しているため視認性に不十分であるとい
う決定的な問題があった。
【0005】したがって、蓄光製品は太陽光線などの光
エネルギーを利用できるなどの有利性に富んでいるもの
の、それ自体の体色に制約がある結果、明所での使用に
際して大きな制約があり、この制約が蓄光製品の普及を
阻害しているといえる。そこで、前記した問題点を解決
しようとする試みが一部になされている。たとえば、発
明者が知っている従来例として特開平11−19856
4号公報記載の発明がある。
【0006】同公報の記載によれば、この発明は星空を
再現した出版物に関するもので、蓄光塗料を調合する際
に様々な色素を混合することにより、印刷部分の放つ光
の色を調節したり、様々に輝く星の色を表現する試みが
されている。
【0007】他方、蓄光材を利用した液晶ディスプレイ
についていえば、たとえば特開平11−211204号
公報などの発明がある。同公報には、透過形液晶表示部
の裏面に蓄光材シートが設けられたものと、両者の間に
ハーフミラーが設けられてなるものであり、昼間時は液
晶表示部から入った光の一部を反射光として使用するこ
とにより、昼間時の液晶表示部の視認性を図り、暗い場
所では昼間の光を蓄光した蓄光材シートから放出され発
光により、ハーフミラーを透過した光を液晶表示部のバ
ックライト代わりに利用することにより、液晶表示部を
見やすくする、旨の記載がされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前者の発明は、星空を
表現するのに、蓄光塗料を調合する際に様々な色素を混
合することにより、印刷部分の放つ光の色を調節した
り、様々に輝く星の色を表現するようにしたものである
から、暗所では色素部分の視認することができないまま
蓄光塗料部分が斑に輝き、明所では蓄光塗料部分が淡い
黄緑色として、色素部分はその色素として両者が混在し
た斑に視認される。
【0009】したがって、前者の発明は、暗所での機能
が得られるとしても、明所では蓄光塗料部分の淡い黄緑
色と、色素部分のその色素とが単に混在して表れるに過
ぎないから、到底、星空として人が違和感なく認識でき
る出版物とはいえなかった。
【0010】後者の発明は、昼間時に液晶表示部の外部
から入った光の一部を反射光として使用することによ
り、昼間時の液晶表示部の視認性を図り、夜間時では蓄
光材シートに蓄光された光エネルギーを液晶表示に投射
させることが意図されている。しかし、液晶表示部が透
過形である旨記載がされているものの、その具体的構成
の開示がない。現在、市販されているものには2000
×2000という高画素数のものがあるが、後者の液晶
表示部の画素数が仮に200×200程度の少ないもの
としても、人の視覚により感知できるに足りるほど蓄光
材シートが蓄光したり、発光するか明らかとはいえな
い。透過形液晶表示部から入射される光により蓄光材シ
ートが蓄光し、他方、紫外線の吸収により発光するとし
ても、液晶表示部が透過形である目的は液晶表示部の外
部から入った光を蓄光材シートに導入し、蓄光材シート
を蓄光させたり、紫外線により発光させることにあるわ
けではないから、人の視覚により感知できる程度の蓄光
機能を期待できるとはいえない。
【0011】また、仮に蓄光と発光が可能であるとして
も、人の視覚により感知できる残光輝度、残光時間、励
起時間、耐光性などについて明らかに不利を回避できな
い。その上、後者は、前記したように、透過形液晶表示
部の裏面に蓄光材シートが設けられた液晶表示付リモコ
ンと、蓄光シートと液晶表示部の間にハーフミラーが設
けられた液晶表示付リモコンであるから、電極により表
示部が駆動されていないにもかかわらず、たとえば一般
的に知られるセグメント「8」の指標が表示された状態
が継続することになる。何故なら、後者の明細書に記載
がないものの、一般的に知られるように計算器などの液
晶ディスプレイについていえば、透過形液晶表示部の正
面と背面には偏光フィルタが設けられ、背面側の偏光フ
ィルタの背面にはさらに反射板が設けられることによ
り、液晶ディスプレイの非使用時には電極を駆動させな
いようにし、反射板が奏する光を背面側の偏光フィルタ
を透過させ、液晶表示部の指標(たとえば「8」の文
字)を表れないようにする必要があるが(表示は普通白
っぽく表れる)、後者はこの点の課題が解決されていな
いからである。
【0012】前記した従来技術の問題点に鑑み、本願発
明の目的は、昼夜などの明暗を問わず文字、図形、記号
などの表示部を違和感なく人が視認できる蓄光製品を提
供することにある。暗所中における表示部の人の視覚に
よる視認を違和感なく行うことのできるようにしつつ、
とりわけ、明所中においても表示部を人の視覚による視
認を違和感なく行うことのできる蓄光製品を提供するこ
とにある。
【0013】さらに、他の目的は、昼夜などの明暗を問
わず文字、図形、記号などの全部あるいはこれらの文字
などの一部から構成される指標を明暗を問わず違和感な
く人が認識できる蓄光製品を応用して、これらの蓄光製
品をモザイクのように組み合わせることにより、蓄光製
品による斬新なディスプレイ方法を提供することにあ
る。
【0014】計算器などの液晶ディスプレイにおいて、
電極により駆動する液晶セルによる表示部がオンの場
合、キーを押すことにより液晶セルの一定の部分に電流
が流れることにより、その部分は偏光が捻られないの
で、透過する光線は液晶セルの背面に設けられた偏光フ
ィルタで遮られる。
【0015】その結果、偏光フィルタの背面に設けられ
た反射板から反射光が反射されないので、表示部が一般
的に黒く表れ、黒く表れた表示部が人の視覚により視認
されることは知られるとおりである。
【0016】ところで、表示部が黒く表れるから、表示
部を目視する環境が明るい場合は、問題ないものの、暗
所中でも、表示部は黒く表れるので表示部が暗所に埋没
し、到底、表示部の視覚による視認は不能であった。
【0017】そこで、本願発明の他の目的は、暗所中に
おいても人の視覚により違和感なく表示部を視認できる
液晶ディスプレイを提供することにある。
【0018】さらに、前記の液晶ディスプレイの目的を
図るとともに、かつ、液晶ディスプレイの電極を駆動さ
せない場合に、蓄光体による第2の偏光フィルタを採用
しても、反射板が奏する光を背面側の偏光フィルタを透
過させ、表示部の指標(たとえば「8」の文字)が表れ
ないように制御することも発明の目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記の目
的を達成するため、請求項1記載の蓄光製品の発明は、
蓄光材を備えた蓄光層上に文字などが表された表示部が
設けられてなる蓄光製品であって、前記の表示部は無数
の画素と、前記の蓄光材が可視光線の入射により蓄光で
きるとともに、前記の蓄光材が紫外線の入射により発光
できる無数の間隙部とからなり、前記の無数の画素が組
み合わせられるともに着色されることにより、文字、図
形、記号などが着色された指標が表され、少なくとも前
記の表示部の無数の間隙部の背面に前記の蓄光層が設け
られてなることを特徴とするものである。
【0020】請求項1記載の蓄光製品の発明は、上記の
構成であるから、表示部には無数の間隙部が形成され、
間隙部の背面に蓄光層が設けられているから、昼間など
の明所では、太陽光線などの可視光線を無数の間隙部を
通じて蓄光層の蓄光材に入射できるので蓄光材に光エネ
ルギーを蓄光できる。他方、夜間などの暗所では、無数
の間隙部を通じて外部から紫外線を吸収できるので蓄光
材を発光させ、無数の間隙部を通じて発光線を外部へ放
出できる。
【0021】表示部の無数の間隙部の背面に蓄光層が存
在するから、無数の間隙部には蓄光層の固有の体色が露
呈することになるものの、一方、表示部の無数の画素に
より構成される指標は、着色材によって着色されてい
る。したがって、表示部の色調は、無数の間隙部から露
呈される蓄光層の体色と無数の画素により構成される指
標の好みの色彩とが混在することになる。
【0022】しかし、明所では、無数の間隙部から露呈
される蓄光層の体色が淡い黄緑色であることから、明所
に埋没して目立つことが少ないことや視認性に欠けるか
ら、前記した指標の色彩をとりわけ、蓄光層の体色と反
対色を採用した場合では指標がいわゆるドットマトリッ
クス状態で表れるものの、一層、人の視覚では従来経験
しななった目立つ着色された指標を観察できる。
【0023】さらにいえば、後述するように、一定の制
約があるものの、無数の画素の数や面積を増加させるこ
とにより、相対的に無数の間隙部を減少させることがで
きるから、一層、違和感の少ない蓄光製品が得られる。
【0024】また、蓄光製品から人が距離的に離れるに
したがい、無数の間隙部の存在は人の視力により認識で
きないから、実質上、無数の間隙部の体色を無視するこ
とができることになるので、違和感の少ない蓄光製品が
得られる。従来の蓄光製品では、昼間などの明所では表
示部の視認性に欠けたが、この発明では、違和感の少な
いる視認性に優れた蓄光製品を得ることができる。
【0025】この発明では、無数の間隙部を通じて可視
光線を入射させることにより蓄光層の蓄光材を蓄光させ
ることと紫外線の入射により蓄光材を発光させることを
意図しているから、無数の間隙部の面積やその数が増加
するほど蓄光機能(明所中)と発光機能(暗所中)の向
上化を図ることができるものの、一方、無数の間隙部の
面積や数が増加するに従って、無数の画素の面積や数は
相対的に減少する結果、表示部に占める面積やその数が
減少することになり、指標の視認性が不十分になること
が予測される。
【0026】しかし、この発明では、蓄光機能、発光機
能、指標の機能、人の視力を総合し、これらの整合性を
図りつつ、無数の画素と無数の間隙部の大きさを調整す
ることは可能であるから、表示部が無数の画素により構
成されることによる問題はない。
【0027】他方、夜間などの暗所では、無数の間隙部
を通じて外部から紫外線を吸収できるので蓄光材を発光
させ、無数の間隙部を通じて発光線を外部へ放出でき
る。かくして、無数の画素に着色された指標はドットマ
トリックス状態ではあるものの、無数の間隙部から放出
される発光線をバックにしてあたかも浮かび上がったご
とくに違和感なく視認できる。
【0028】請求項2記載の蓄光材を利用したディスプ
レイ方法の発明は、蓄光材を備えた蓄光層上に文字など
が表された表示部が設けられてなるディスプレイ用蓄光
製品であって、前記の表示部が無数の画素と、前記の蓄
光材が可視光線の入射により蓄光できるとともに、前記
の蓄光材が紫外線の入射により発光できる無数の間隙部
とからなり、前記の無数の画素が組み合わせられるとと
もに着色されることにより、文字、図形、記号、前記し
た文字などの全部又は一部が着色された一次指標が表さ
れ、少なくとも前記の表示部の無数の間隙部の背面に前
記の蓄光層が設けられてなるディスプレイ用蓄光製品を
設け、前記した少なくとも2以上のディスプレイ用蓄光
製品を組み合わせることにより、一定の目的を表す二次
指標を表現するようにしたしたことを特徴とするもので
ある。
【0029】請求項2記載の蓄光材を利用したディスプ
レイ方法の発明は、上記の構成であるから、ディスプレ
イ用蓄光製品が請求項1記載の作用効果を奏することの
ほか、ディスプレイ用蓄光製品を組み合わせることによ
り、たとえば、建築物の壁面などに従来経験しなかった
斬新なディスプレイを提供することができる。つまり、
暗所では二次指標を発光したモザイク調に可視でき、明
所では、従来の色彩を備えた指標と比較して遜色のない
モザイク調として違和感なく可視できる。
【0030】請求項3記載の蓄光材を利用した液晶ディ
スプレイの発明は、第1の偏光フィルタと蓄光体による
第2の偏光フィルタとの間に電極により駆動する表示部
を備えた液晶セルが設けられ、蓄光体による第2の偏光
フィルタの背面に反射部材が備えられてなる液晶ディス
プレイであって、文字、図形、記号などが表される前記
の表示部が可視光線の入射により液晶セルの背面に設け
られた前記の蓄光体による第2の偏光フィルタを蓄光さ
せることができるとともに、紫外線の入射により前記の
蓄光体による第2の偏光フィルタを発光させることがで
き、かつ、前記の反射部材の反射光を通過できるように
無数の間隙部を残存させて構成されてなることを特徴と
するものである。
【0031】請求項3記載の蓄光材を利用した液晶ディ
スプレイの発明は、上記の構成であり、表示部は無数の
間隙部を残存させて構成されているから、無数の間隙部
を通じて蓄光体による第2の偏光フィルタに昼間の太陽
光線などの可視光線を入射できるので第2の偏光フィル
タに光エネルギーを蓄光できる。
【0032】他方、計算器などの液晶ディスプレイにつ
いていえば、電極により駆動する液晶による表示部をオ
ンにし、キーを押すことにより液晶の一定の部分に電流
が流れることにより、一定の個所は偏光を捻られないの
で通過する光は第2の偏光フィルタにより遮られる。し
たがって、反射部材には反射する光が存在しないから、
明所では表示部が黒く表れるから、目視できる。しか
し、暗所中でも、表示部が黒く表れることにより、その
表示部が暗所に埋没し、到底、表示部の視認性は従来不
能であったが、この発明では、夜間などの暗所中で表示
部の無数の間隙部を通じて入射される紫外線の作用を受
けて表示部の背面に設けられた蓄光体による第2の偏光
フィルタに蓄光された光エネルギーは発光し、その発光
線は可視光線として表示部の無数の間隙部を通じて外部
へ放出される。
【0033】かくして、この発明では、表示部が暗闘中
でもいわゆるバックライトがなくても違和感なく輝いた
表示部として視認できる。
【0034】また、蓄光体による第2の偏光フィルタは
その背面に設けられた反射部材による反射光を透過でき
るよう無数の間隙部が形成されたものであるから、液晶
ディスプレイの電極がオフの場合、電流が流れないので
液晶セルの表示部が偏光をひねって第2の偏光フィルタ
ーを通過し、その光は反射部材が反射して光は無数の間
隙部を形成した第2の偏光フィルタを透過し、液晶セル
を通過して再度捻られる。そして、その光は第1の偏光
フィルターを透過することにより表示部は従来品と異な
ることなく数字などの指標を表すことなく、白く表れる
から、従来品と比較して違和感を生じない。
【0035】請求項4記載の液晶ディスプレイの発明
は、第1の偏光フィルタと第2の偏光フィルタとの間に
電極により駆動する表示部を備えた液晶セルが設けら
れ、第2の偏光フィルタの背面に反射部材が備えられ、
液晶セルと第2の偏光フィルタとの間に蓄光材を備えた
蓄光層が設けられてなる液晶ディスプレイであって、文
字、図形、記号などが表される前記の表示部が可視光線
の入射により表示部を備えた液晶セルの背面に設けられ
た前記の蓄光層の蓄光材を蓄光できるとともに、紫外線
の入射により前記の蓄光層の蓄光材を発光させることが
でき、かつ、前記の反射部材の反射光を通過できるよう
に無数の間隙部を残存させて構成され、前記の蓄光層は
前記の液晶セル側から入射される可視光線、紫外線およ
び反射部材の反射光を通過できるように無数の間隙部が
形成されたものであることを特徴とするものである。
【0036】請求項4記載の液晶ディスプレイの発明
は、上記の構成であるから、請求項3記載の発明が奏す
る作用効果のほか、市販の第2の偏光フィルタを利用で
きる有利性がある。
【0037】請求項5記載の蓄光材を利用した液晶ディ
スプレイの発明は、請求項4記載の発明において、前記
の蓄光層は前記の液晶セルの少なくとも前記の表示部に
対応させて設けられてなることを特徴とするものであ
る。
【0038】請求項5記載の液晶ディスプレイの発明
は、上記の構成であるから、請求項4記載の発明が奏す
る作用効果のほか、蓄光層は前記の液晶セルの表示部に
対応させて設けられてなるから、蓄光層の有効使用を図
ることができる。
【0039】請求項6記載の液晶ディスプレイの発明
は、第1の偏光フィルタと第2の偏光フィルタとの間に
電極により駆動する表示部を備えた液晶セルが設けら
れ、第2の偏光フィルタの背面に反射部材が備えられて
なる液晶ディスプレイにおいて、文字、図形、記号など
が表される前記の前記の表示部が可視光線の入射により
表示部の背面に設けられた蓄光材を蓄光できるととも
に、紫外線の入射により蓄光材を発光させることがで
き、かつ、前記の反射部材の反射光を通過できるように
無数の間隙部を残存させて構成され、液晶セル側から入
射される可視光線、紫外線および第2の偏光フィルタの
背面に設けられた反射部材による反射光を透過できるよ
うに前記の液晶セル内に蓄光材が混入されてなることを
特徴とするものである。
【0040】請求項6記載の蓄光材を利用した液晶ディ
スプレイの発明は、上記の構成であるから、請求項3記
載の発明と共通の作用効果を奏することのほか、蓄光材
が液晶セル内に混入されているから、請求項3記載の発
明と比較して液晶ディスプレイの組立に際し、蓄光層の
組付作業を省略できる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態に係
る蓄光製品、蓄光材を利用したディスプレイ方法および
液晶ディスプレイを図面を参照して説明する。図1はこ
の発明の実施の形態その1の拡大正面斜視図、図2は図
1の一部拡大正面図、図3は実施の形態その1の要部の
拡大断面図、図4は実施の形態その2の7片のディスプ
レイ用蓄光製品の正面図、図5はディスプレイ用蓄光製
品の拡大断面図、図6はその方法を示す斜視図、図7は
実施の形態その3の要部の分解斜視図、図8は他の実施
の形態の要部の分解斜視図である。
【0042】本願発明による蓄光製品は、時計などの計
測器、電子機器、防災機器、自動車、看板・広告などの
産業界はもとより、装飾品やに日用品など一般民生品に
も適用でき、特に制約を受けない。 発明の実施の形態1 本願発明の具体例として発明者は、建築物における「非
常口」の位置を昼夜を問うことなく視認できるようにす
るため、もっとも簡単のものとして非常口用のシールに
よる蓄光製品10の実施を試みた。この具体例では、既
存の建築物の階段などの近傍に貼付して使用に供するこ
とが意図されている。
【0043】図1〜3を参照して説明すると、蓄光材1
2を備えた蓄光層14上に文字などが表された表示部1
6が設けられてなる蓄光製品10である。蓄光層14の
背面には白色のプラスチックスシート18が設けられて
いるが、このことは知られるように蓄光層14から放出
される発光が蓄光層14の背面へ漏洩することを抑制
し、発光が表示部16側へ反射するように図られてい
る。
【0044】前記した表示部16は図3を参照すること
により明らかなように、無数の画素16aと可視光線の
入射により蓄光層14の蓄光材12を蓄光させることが
できるとともに紫外線の入射により蓄光層14の蓄光材
12を発光させることができる無数の間隙部16bとか
ら構成されている。
【0045】ここで、無数の間隙部16bが可視光線の
入射により蓄光層14の蓄光材12を蓄光させることが
できるとともに紫外線の入射により蓄光層14の蓄光材
12を発光させることができるようにする目的は、明所
では無数の間隙部16bの背面の蓄光層14へ光を導入
することにより蓄光材12を蓄光させることにある。二
次的には、無数の間隙部16bを通じて蓄光層14から
放出される反射光(体色光)を人の視覚により認識でき
るようにすることにある。他方、暗所では、紫外線の作
用を受けて蓄光層12から放出される発光を外部へ放出
させることにより人の視覚により認識できるようにする
ことにある。
【0046】従って、本願発明では、無数の間隙部16
bを通じて外部へ放出される反射光および発光を人の視
覚により明暗にかかわらず認識できるようにすることを
テーマとしているから、反射光および発光を人の視覚に
より明暗にかかわらず認識できる限り、その無数の間隙
部16bは可視光線および紫外線が透過することのでき
る程度の大きさにすることが考えられる。
【0047】一方、現在、市販されている蓄光材は近年
著しくその機能が向上しているものの(たとえば、根本
特殊化学(株)製、商品名「ルミノーバ」を参照)、そ
の大きさないし間隙は、電磁波でいえば可視光線が40
0〜800nm、紫外線が1〜400nmという程度の
間隙部では、太陽や蛍光灯などの光を蓄光層14へ吸収
できる蓄光や紫外線の吸収を十分期待できない。何故な
ら前記の単位による電磁波自体について、理論的に人が
その電磁波を認識できるとしても、無数の間隙部16b
の大きさが前記した程度の単位によるもである場合、光
エネルギーの蓄光量や紫外線の吸収量が少なく、少なく
とも人の視覚にとっては残光輝度や残光時間などを感知
できない。
【0048】他方、前記した無数の画素16aの目的
は、文字、図形、記号などの表示部16を構成する部分
であるから、この実施の形態では、表示部16はいわゆ
るドットマトリックスの状態で表れることになる。そこ
で、ドットつまり画素16aの占める面積を広くするこ
と、つまり、画素14aの数を多く、あるいは大きくす
ることが考えられる。しかし、画素14aの占める面積
を大きくすれば、太陽や蛍光灯などの光を蓄光層12へ
吸収できる導入量や紫外線の吸収量が少なくなることは
明らかである。
【0049】太陽や蛍光灯などの光を蓄光層14へ吸収
できる導入量や紫外線の導入量を増加させるため、間隙
部16bの数の増加や間隙部16bを大きくすれば、画
素16bの占める面積が少なくなり、その結果、人の視
覚による表示部16の可視に違和感を覚えることにな
る。
【0050】さらに、人の視力は、日本人の場合でせい
ぜい知られるように高くても2.0程度であるが、視力
や瞳孔の開閉を考慮したとき、看者の視力と表示部16
との遠近距離によっても間隙部16bや画素16aの大
きさ、その数の多寡によっても表示部16の視認性は大
きく変化する。
【0051】この発明では、無数の間隙部16bを通じ
て可視光線を入射させることにより蓄光層14の蓄光材
12を蓄光させることと紫外線の入射により蓄光材12
が発光できるように意図しているから、無数の間隙部1
6bの占める面積が大きいほど蓄光機能(明所中)と発
光機能(暗所中)の向上化を図ることができるものの、
一方、無数の間隙部16bが大きくなるに従って、無数
の画素16aの占める面積の大きさは相対的に小さくな
る結果、画素16aの占める面積が減少することにな
り、表示部16の視認性が不十分になることが予測され
る。
【0052】そこで、この発明では、蓄光機能、発光機
能および表示部の機能の整合性を図りつつ、人の視覚能
力を考慮し、併せて蓄光製品の使用目的に応じて無数の
画素16aと無数の間隙部16bの占める面積などを調
整するようにして課題を解決した。使用目的により画素
16aと無数の間隙部16bの関係を次のようにして解
決を図った。
【0053】蓄光層14上に表示部16を構成する無数
の画素16aと無数の間隙部16bを設けるために、一
つの例としてシルクスクリーン印刷法を採用した。具体
的には、着色材を用いて「非常口」の文字を蓄光層14
上にドットマトリックス状に印刷した。因みに、1イン
チ平方につき、無数の画素16aと無数の間隙部16b
との数を85:8575:7565:655
5:5540:40として製品を試作し、肉眼により
製品を昼夜毎に視認したが、蓄光機能、発光機能に満足
な結果を得たこと、そして、人の視認性に違和感はなか
った。勿論、無数の画素16aと無数の間隙部16bと
の数は、オフセット印刷など他の方法により、その数を
向上させることは可能であるが、製品の蓄光機能、発光
機能、製品の用途や人の視力などに配慮して、無数の画
素16aと無数の間隙部16bとの数、大きさなどが決
定される。
【0054】そこで、前記した無数の画素16aが組み
合わせられることにより、この実施の形態では、「非常
口」の文字による表示部16がドットマトリックスの状
態に表されている。そして、前記の表示部16は白色、
黒色はもちろん好みの色彩を着色材により表すことがで
きる。これらの表示部16の形成は、前記したように、
スクリーン印刷法によって行うことができるが、もちろ
んその手段を問わない。
【0055】そして、表示部16の背面には蓄光層14
が設けられている。この場合、蓄光層14の役割は、本
来、前記したように無数の間隙部16bを通じて可視光
線を入射させることにより、蓄光層14の蓄光材12に
蓄光させることと紫外線の入射により蓄光材12を発光
させることにあるから、本来、無数の間隙部16bの背
面にのみ蓄光層14を設ければよい。したがって、表示
部16の背面に設ける蓄光層14は、好ましくは表示部
16の無数の間隙部16bに対応させて設けることがよ
い。
【0056】この実施の形態の非常口用のシールによる
蓄光製品10の場合、図示を省略したが、白色のシート
18の背面にいわゆる離形紙を接着しておき、使用時に
離形紙を白色のシート18から剥がし、白色のシート1
8上に残留する接着剤を活用して蓄光製品10を建築物
の非常階段などの近傍に貼付することにより、手軽に蓄
光製品10による「非常口」の表示を行うことができ
る。
【0057】上記の実施の形態は、「非常口」を示す蓄
光製品10の例とし、離形紙を母材として挙げたが、こ
の発明は蓄光層14の母材に制約を受けないから、プラ
スチックス、金属、非金属、木材などの天然素材や合成
繊維などの合成素材、陶磁製品、ガラスなどその種類は
問わないし、製品の種類についても特に制約を受けな
い。
【0058】発明の実施の形態2 この実施の形態は、蓄光材を利用したディスプレイ方法
の発明に関するものである。具体的にいえば、アルファ
ベット文字により、「W」「E」「L」「C」「O」
「M」「E」の7枚のタイルによるディスプレイ用蓄光
製品20を分離独立して設け、家屋32の玄関口などの
近傍に7枚のディスプレイ用蓄光製品20を組み合わせ
て英語「WELCOME」を表すことにより、来客の
「歓迎」を昼夜を問わず英語により表現しようとするデ
ィスプレイ方法である。
【0059】ディスプレイ用蓄光製品20の構成は、前
記した実施の形態1に説明した蓄光製品10と本質的に
相違しないから、共通する点については実施の形態1の
説明を援用する。タイルなどを母材22として蓄光材2
4を備えた蓄光層26が母材22上に焼結されている
(図5を参照)。
【0060】そして、蓄光層26上に文字などが表され
た一次指標28が設けられることによりディスプレイ用
蓄光製品20を設ける。前記の一次指標28は無数の画
素28aと可視光線の入射により前記の蓄光材24が蓄
光できるとともに紫外線の入射により前記の蓄光材24
が発光できるように無数の間隙部28bとから構成され
ている。そして、前記の無数の画素28aが組み合わせ
られることにより、文字、図形、記号、前記した文字な
どの全部又は一部が表されてなる一次指標28が形成さ
れている(図4、図5を参照)。
【0061】さらに、前記の一次指標28が着色材によ
り着色されている。前記した少なくとも2以上のディス
プレイ用蓄光製品20を組み合わせることにより、一定
の目的を表した二次指標30を表現するようにしたした
ものである(図6を参照)。
【0062】この実施の形態において、一次指標28と
は、一次指標28単独では一般的にディスプレイないし
は標識としての機能を奏しないことを予定したものであ
る。因みに、前記した英語の標識「WELCOME」の
場合では、7枚のディスプレイ用蓄光製品20に表され
た1文字のそれぞれが一次指標28である。また、図示
の場合、一次指標28はそれ自体アルファベット1文字
の全部を表しているが、文字に限らず、たとえば、花の
図形などのおいて花全体を一次指標28として表すこと
なく、花の花弁を茎などと独立して表す場合も予定して
いるが、この場合が文字、図形などの一部の意味であ
り、一次指標28は図形などの一部から構成されること
も含んでいる。勿論、文字、図形などの一部からなる一
次指標28を適宜にモザイク調に組み合わせることによ
り、目的とする二次指標30を備えたディスプレイを得
ることができる。二次指標30は、外部へ意思を表すも
のである。
【0063】実施の形態3 この実施の形態は、蓄光体を利用した液晶ディスプレイ
の発明に関するものである。この実施の形態の基本的構
成は、第1の偏光フィルタ40と蓄光体による第2の偏
光フィルタ42との間に電極により駆動する表示部44
を備えた液晶セル46が設けられ、蓄光体による第2の
偏光フィルタ42の背面に反射部材48が備えられてい
る。さらに、文字、図形、記号などが表される前記の表
示部44が可視光線の入射により液晶セル46の背面に
設けられた前記の蓄光体による第2の偏光フィルタ42
を蓄光させることができるとともに、紫外線の入射によ
り前記の蓄光体による第2の偏光フィルタ42を発光さ
せることができるように無数の間隙部50を残存させて
構成されてなるものである(図7を参照)。
【0064】この実施の形態は、電卓などの計器類とし
て知られたいわゆるセグメントを備えた液晶ディスプレ
イを例に挙げたが、何らこの形態の液晶ディスプレイに
制約されない。
【0065】さて、電卓として知られたいわゆるセグメ
ントを備えた液晶ディスプレイの具体的構成は知られる
とおりであるから、多くを説明しないが、基本的構成は
公知のものと比較して変化しない。
【0066】前記したように、第2の偏光フィルタ42
が蓄光体であることのほか、この実施の形態の発明の大
きな特徴であるが、電極により駆動する表示部44が無
数の間隙部50を残存させていわゆるドット状態により
構成されている。
【0067】ところで、公知の電卓として知られたいわ
ゆるセグメントを備えたマトリックスタイプの液晶ディ
スプレイについていえば、電極により駆動する表示部が
画素により構成されているものの、表示部を専ら鮮明に
する意図からその画素の密度は極めて高いものであるが
(少ないものでも画素数200×200)、この発明が
意図するように、表示部44は可視光線の入射により液
晶セル46の背面に設けられた前記の蓄光体による第2
の偏光フィルタ42が蓄光できるとともに紫外線の入射
により前記の蓄光体による第2の偏光フィルタ42が発
光できるように無数の間隙部50を残存させて構成され
たものである。さらにいえば、反射部材48の反射光を
通過させることができるものである。
【0068】換言すれば、公知の電卓などの液晶ディス
プレイにおける表示部の画素の構成は、仮に可視光線や
紫外線の入射が可能としても、到底、人の肉眼により視
覚を目的とする蓄光材の蓄光機能や蓄光材の発光機能を
期待できるとはいえない。よって、この発明の前記した
表示部44の構成は従来の画素数と比較して少ないもの
といえる。
【0069】表示部44を備えた液晶セル46の背面に
は前記した蓄光体による第2の偏光フィルタ42が設け
られているが、第2の偏光フィルタ42にはその背面に
設けられた反射部材48による反射光を透過できるよう
無数の間隙部が形成されたものである(第1の偏光フィ
ルタの間隙とは交方向に設けられている)。
【0070】かくして、この実施の形態の蓄光体を利用
した液晶ディスプレイの発明は、液晶セル46の表示部
44に無数の間隙部50が残存されて構成され、液晶セ
ル46の背面には蓄光体による第2の偏光フィルタ42
が設けられているから、昼間の太陽光線などの可視光線
を表示部44に設けられた無数の間隙部50を通じて第
2の偏光フィルタ42に入射できるので第2の偏光フィ
ルタ42に光エネルギーを蓄光できる。
【0071】他方、電極により駆動する液晶による表示
部44をオンにし、キーを押すことにより液晶セル46
の一定の部分に電流が流れることにより、一定の部分は
偏光を捻らないのでその光は通過するが、第2の第2の
偏光フィルタ42により反射部材48側へ通過しないよ
うに遮られる(図7を参照)。したがって、反射部材4
8には反射光がないから、明所では表示部44が黒く表
れるので、目視できるから問題がない。しかし、暗所中
でも、表示部44が黒く表れるから、その表示部44が
暗所に埋没し、到底、表示部44の視認は従来不能であ
った。しかし、この発明では、夜間などの暗所中で表示
部44の無数の間隙部50を通じて入射される紫外線の
作用を受けて蓄光体による第2の偏光フィルタ42に蓄
光された光エネルギーは発光し、その発光線は可視光線
として表示部44の無数の間隙部50を通じて外部へ放
出される。
【0072】かくして、無数の間隙部50を残存させた
表示部44は暗闘中に違和感なく人の視覚により輝いて
認識できる。また、蓄光体による第2の偏光フィルタ4
2はその背面に設けられた反射部材48による反射光を
透過できるよう無数の間隙部が形成されたものであるか
ら、液晶ディスプレイがオフの場合、電流が流れないの
で、第1の偏光フィルタ40から入射した光は液晶セル
46により捻られことにより、第2の偏光フィルタ42
を通過し、そのままその光は反射部材48により反射し
て第2の偏光フィルタ42を透過し、再度液晶セル46
により捻られる。そして捻られた反射光は第1の偏光フ
ィルタ40を透過することにより、液晶セル46の表示
部44は従来品と同様に数字などを表すことなく、白く
表れるから違和感を生じない。
【0073】さらに、いえば、第2の偏光フィルタ42
の蓄光体は、液晶セル46に設けられた表示部44と対
応して設けられていることが好ましい。第2の偏光フィ
ルタ42に蓄光体を設ける目的は、蓄光体から放出され
る発光を液晶セル46に設けられた表示部44へ投射さ
せることにより、暗所においても表示部44を輝かせ、
視認性を図ることにあるから、非表示部に対する発光の
投射は必要がないからである。もっとも、蓄光体を表示
部44と対応する部分にのみ設ける工程が、生産工程上
煩雑とすれば、蓄光体の無駄な使用につながるおそれが
あるものの、必ずしも、蓄光体が前記の表示部44と対
応して設けられることにのみ制限されない。
【0074】前記の例では、第2の偏光フィルタ42が
蓄光体によるものであることを説明したが、第2の偏光
フィルタの材質を従来のものとし、第2の偏光フィルタ
と反射部材48との間に無数の間隙部を設けた蓄光層を
設けることも予定されている(図8を参照)。つまり、
第1の偏光フィルタ40と第2の偏光フィルタ60との
間に電極により駆動する表示部44を備えた液晶セル4
6が設けられ、第2の偏光フィルタ60の背面に反射部
材48が備えられ、液晶セル46と第2の偏光フィルタ
60との間に蓄光層62が設けられてなるものである。
なお、蓄光層62aは図8を参照して明らかなように、
液晶セル46の表示部44に対応する部分にのみ設ける
ことも予定されている。
【0075】そして、文字、図形、記号などが表される
前記の表示部44が可視光線の入射により表示部44を
備えた液晶セル46の背面に設けられた蓄光層62によ
り蓄光できるとともに紫外線の入射により前記の蓄光層
62が発光できるように無数の間隙部50を残存させて
構成され、前記の蓄光層62はその背面に設けられた反
射部材48による反射光を透過できるよう無数の間隙部
が形成されたものである(図8を参照)。
【0076】かくして、先に説明した実施の形態と異な
り、蓄光層62を別に設けるものの、その機能は先に説
明した実施の形態の液晶ディスプレイと比較して遜色が
ない。
【0077】液晶セル46と蓄光層62とを独立して設
け、蓄光層62を液晶セル46に設けられた表示部44
の背面に位置させる例を挙げたが、液晶セル46内に蓄
光材を分散させて混入させることも予定されている。こ
の場合、蓄光材は液晶セル46に設けられた好ましくは
表示部44の背面に分散されている。つまり、蓄光材の
有効使用量を図るため、液晶セル46内の全域に必ずし
も分散させる必要はない。
【0078】液晶セル46と蓄光層62が独立して設け
られている場合、液晶セル46内に蓄光材が分散されて
いる場合でも、電流が流れない場合、可視光線は第1の
偏光フィルタ40を通過し、液晶セル46により捻られ
た光は第2の偏光フィルタ42を通過し、その光は蓄光
層62の無数の間隙部を通過し、さらに、第2の偏光フ
ィルタ42を通過し、反射部材48により反射し、その
反射光は第2の偏光フィルタ42により捻られることな
く、蓄光層62を通過し、液晶セル46により捻られて
第1の偏光フィルタ40を通過するから、液晶セル46
の表示部44には数字などの指標が表れることなく、従
来品と同様に白っぽく表れるから、違和感を生じない。
電流を流した場合は、先の説明から明らかなように、違
和感なく表示部は黒く表れることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態その1の要部の拡大断面
図である。
【図2】図1の一部拡大正面図である。
【図3】実施の形態その1の要部の拡大断面図である。
【図4】実施の形態その2の7片のディスプレイ用蓄光
製品の正面図である。
【図5】ディスプレイ用蓄光製品の拡大断面図
【図6】実施の形態その2の実施方法を示す斜視図であ
る。
【図7】実施の形態その3の要部の分解斜視図
【図8】他の実施の形態の要部の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 蓄光製品 12 蓄光材 14 蓄光層 16 表示部 16a 画素 16b 間隙部 18 白色のプラスチックスシート 20 ディスプレイ蓄光製品 22 母材 24 蓄光材 26 蓄光層 28 一次表示部 30 二次表示部 40 第1の偏光フィルタ 42 第2の偏光フィルタ 44 表示部 46 液晶セル 48 反射部材 50 間隙部 60 第2の偏光フィルタ 62 蓄光層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA02 BB03 BB61 BB62 BB64 BC22 2H091 FA08X FA08Z FA15Z FA43Z FA50Z LA11 LA16 LA30 5C094 AA01 BA43 ED11 ED14 HA02 HA03 HA05 5G435 AA01 BB12 BB15 EE26 FF02 FF03 FF11 HH06 LL09 LL10 LL17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄光材を備えた蓄光層上に文字などが表
    された表示部が設けられてなる蓄光製品であって、 前記の表示部が無数の画素と、前記の蓄光材が可視光線
    の入射により蓄光できるとともに、前記の蓄光材が紫外
    線の入射により発光できる無数の間隙部とからなり、 前記の無数の画素が組み合わせられるともに着色される
    ことにより、文字、図形、記号などが着色された指標が
    表され、 少なくとも前記の表示部の無数の間隙部の背面に前記の
    蓄光層が設けられてなることを特徴とする蓄光製品。
  2. 【請求項2】 蓄光材を備えた蓄光層上に文字などが表
    された表示部が設けられてなるディスプレイ用蓄光製品
    であって、 前記の表示部が無数の画素と、前記の蓄光材が可視光線
    の入射により蓄光できるとともに、前記の蓄光材が紫外
    線の入射により発光できる無数の間隙部とからなり、 前記の無数の画素が組み合わせられるとともに着色され
    ることにより、文字、図形、記号、前記した文字などの
    全部又は一部が着色された一次指標が表され、 少なくとも前記の表示部の無数の間隙部の背面に前記の
    蓄光層が設けられてなるディスプレイ用蓄光製品を設
    け、 前記した少なくとも2以上のディスプレイ用蓄光製品を
    組み合わせることにより、一定の目的を表す二次指標を
    表現するようにしたしたことを特徴とする蓄光材を利用
    したディスプレイ方法。
  3. 【請求項3】 第1の偏光フィルタと蓄光体による第2
    の偏光フィルタとの間に電極により駆動する表示部を備
    えた液晶セルが設けられ、蓄光体による第2の偏光フィ
    ルタの背面に反射部材が備えられてなる液晶ディスプレ
    イであって、 文字、図形、記号などが表される前記の表示部が可視光
    線の入射により液晶セルの背面に設けられた前記の蓄光
    体による第2の偏光フィルタを蓄光させることができる
    とともに、紫外線の入射により前記の蓄光体による第2
    の偏光フィルタを発光させることができ、かつ、前記の
    反射部材の反射光を通過できるように無数の間隙部を残
    存させて構成されてなることを特徴とする液晶ディスプ
    レイ。
  4. 【請求項4】 第1の偏光フィルタと第2の偏光フィル
    タとの間に電極により駆動する表示部を備えた液晶セル
    が設けられ、第2の偏光フィルタの背面に反射部材が備
    えられ、液晶セルと第2の偏光フィルタとの間に蓄光材
    を備えた蓄光層が設けられてなる液晶ディスプレイであ
    って、 文字、図形、記号などが表される前記の表示部が可視光
    線の入射により表示部を備えた液晶セルの背面に設けら
    れた前記の蓄光層の蓄光材を蓄光できるとともに、紫外
    線の入射により前記の蓄光層の蓄光材を発光させること
    ができ、かつ、前記の反射部材の反射光を通過できるよ
    うに無数の間隙部を残存させて構成され、 前記の蓄光層は前記の液晶セル側から入射される可視光
    線、紫外線および反射部材の反射光を通過できるように
    無数の間隙部が形成されたものであることを特徴とする
    蓄光材を利用した液晶ディスプレイ。
  5. 【請求項5】 前記の蓄光層は前記の液晶セルの少なく
    とも前記の表示部に対応させて設けられてなることを特
    徴とする請求項4記載の蓄光材を利用した液晶ディスプ
    レイ。
  6. 【請求項6】 第1の偏光フィルタと第2の偏光フィル
    タとの間に電極により駆動する表示部を備えた液晶セル
    が設けられ、第2の偏光フィルタの背面に反射部材が備
    えられてなる液晶ディスプレイにおいて、 文字、図形、記号などが表される前記の前記の表示部が
    可視光線の入射により表示部の背面に設けられた蓄光材
    を蓄光できるとともに、紫外線の入射により蓄光材を発
    光させることができ、かつ、前記の反射部材の反射光を
    通過できるように無数の間隙部を残存させて構成され、 液晶セル側から入射される可視光線、紫外線および第2
    の偏光フィルタの背面に設けられた反射部材による反射
    光を透過できるように前記の液晶セル内に蓄光材が混入
    されてなることを特徴とする蓄光材を利用した液晶ディ
    スプレイ。
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