JP2003162028A - 厚み出し加工されたウェブ - Google Patents

厚み出し加工されたウェブ

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JP2003162028A
JP2003162028A JP2001362586A JP2001362586A JP2003162028A JP 2003162028 A JP2003162028 A JP 2003162028A JP 2001362586 A JP2001362586 A JP 2001362586A JP 2001362586 A JP2001362586 A JP 2001362586A JP 2003162028 A JP2003162028 A JP 2003162028A
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JP
Japan
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web
knurled
thickening
convex portions
tooth
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001362586A
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English (en)
Inventor
Daisuke Fujikura
大介 藤倉
Masayuki Kawarada
正幸 川原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JP2003162028A publication Critical patent/JP2003162028A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚み出し加工を施したウェブを高速で搬
送しても、ウェブがスリップすることなくウェブにダメ
ージが発生しないようにする。 【解決手段】 ウェブ10は、上面11及び下面12に
それぞれ厚み出し加工としての上側凸部13及び下側凸
部14が形成されている。上側凸部13のピッチp1
と、下側凸部14のピッチp2とが異なり、上側凸部1
3と下側凸部14とが互いに重なり合わないようになっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フイルム等に
適用することができる厚み出し加工されたウェブに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】溶液製膜法等で製造された帯状のフィル
ム(以下、「ウェブ」という)は、一旦巻取りロールに
巻き取られた後、各種の加工工程に送られている。ウェ
ブを巻取りロールに巻き取る際、巻きズレやスリップに
よるウェブの傷つきを防止するために、また、その後の
加工工程における取扱い性を良好にするために、ウェブ
の縁部を厚くする厚み出し加工が行われている。
【0003】この厚み出し加工は、走行するウェブの縁
部をローレット歯と平坦なローレット受で挟んで圧接
し、ウェブの縁部を凹凸状に変形させることにより行な
うものである。例えば、特開昭52−96678号公報
においては、小さな突出部を有するエンボスローラをシ
ート(ウェブ)の融点以上に加熱して、このエンボスロ
ーラをウェブの縁部に短時間接触させることにより、ウ
ェブの縁部にローレット目を付けて厚く変形させる厚み
出し加工装置が提案されている。また、特公昭58−5
4007号公報においては、ローレットウイールをウェ
ブの縁部の表面層を軟化させる温度まで加熱して厚み出
しする厚み出し加工装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
厚み出し加工においては、ウェブを搬送する際、ウェブ
が搬送ローラとスリップしてウェブにダメージが発生す
る場合があり、高速で搬送する時は特に問題であった。
【0005】本発明は、以上の問題点を解決し、ウェブ
を高速で搬送しても、ウェブがスリップすることなくウ
ェブにダメージが発生しないようにした厚み出し加工さ
れたウェブを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意検討し、ウェブがスリップする原因
を見出した。すなわち、ウェブを搬送する際、ウェブと
搬送ローラとの間に同伴風が介在し、搬送ローラとの摩
擦力が低下してスリップが発生するものであった。
【0007】これは、ウェブ片面のみの厚み出し加工の
際には、反厚み出し面に接触したローラがスリップしや
すいことによる。また、ウェブ両面に厚み出し加工する
際には、第一の面に厚み出しされた凸部が第二の面を厚
み出しする際に、第2ローレット歯及びローレット受に
よりつぶされてしまい、厚み出し効果が減少してしまう
ところに問題があった。
【0008】そして、ウェブの両面に厚み出し加工を施
す際、両面に形成する凸部を重なり合わないようにする
ことにより、つぶされる凸部が減少し、厚み出し効果を
十分持った加工が良好に行えることを見出した。
【0009】ところで、両面に形成する凸部を重なり合
わないようにするには、ギアもしくは、回転数を検出し
それをフィードバック制御させる等の方法を用いて、同
ピッチのローレット歯の動作(周速)を同期させること
できる。しかし、実際には、完全に同期させることは難
しく、また、装置も大きくなりコストが高くなる問題が
ある。
【0010】そこで、本発明者は、鋭意検討した結果、
凸部を完全に重なり合わせなくとも、重なり合いが70
%未満であると、同期させるための複雑な構造を用いる
ことなく、スリップを有効に防止できることを見出し、
本発明を完成させたものである。
【0011】本発明による厚み出し加工されたウェブ
は、ウェブ縁部の両面に厚み出し加工として凸部が形成
されたウェブであって、該両面に形成された凸部の重な
り合いが70%未満であることを特徴として構成されて
いる。
【0012】また、本発明による厚み出し加工されたウ
ェブは、ウェブの一方の面に第1ローレット歯及び平坦
な第1ローレット受により凸部を形成するとともに、ウ
ェブの他方の面に第1ローレット歯と歯ピッチの異なる
第2ローレット歯及び平坦な第2ローレット受により凸
部を形成し、ウェブ両面に形成された凸部の重なり合い
が70%未満となるようにしたことを特徴として構成さ
れている。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の厚み出し加工されたウェ
ブは、両面に厚み出し加工としての凸部が形成されてい
る。この両面に形成された凸部は完全には重なり合って
いない状態となっており、凸部の重なり合いの程度が7
0%未満であることを要し、好ましくは50%以下であ
る。凸部の重なり合いの程度が70%を超えると、凸部
を正確に形成することができず、均一な厚み出し加工を
行えない場合がある。
【0014】前記凸部の重なり合いの程度が70%未満
であるとは、進行方向1mのウェブの一方の面に形成さ
れた凸部の面積の総和をA、進行方向1mのウェブのも
う一方の面に形成された凸部の面積の総和をB、これら
の凸部の重なり合っている面積をCとしたとき、 0.7>C/A かつ 0.7>C/B となることを意味するものである。
【0015】この凸部の重なり合いの状態を図3に示
す。図3において、点が付されている四角形がウェブの
上面に形成された凸部を表わし、点が付されていない四
角形がウェブの下面に形成された凸部を表わす。
【0016】なお、凸部は、厚み出し加工により形成さ
れた部分で、ウェブの厚さより厚くなっている部分であ
る。
【0017】以上のような凸部が完全には重なり合って
いないウェブを形成する厚み出し加工方法としては、対
向する一対のローレット歯でウェブを圧接する方法を採
用することもできるが、凸部を正確に形成して均一な厚
み出し加工を行えるので、ウェブの片面づつ個別に加工
する方法が好ましい。
【0018】すなわち、ウェブの一方の面に第1ローレ
ット歯及び平坦な第1ローレット受により凸部を形成す
るとともに、ウェブの他方の面に第1ローレット歯と歯
ピッチの異なる第2ローレット歯及び平坦な第2ローレ
ット受により凸部を形成し、ウェブ両面に形成された凸
部が重なり合わないようにしたウェブの厚み出し加工方
法を用いることが好ましい。第1ローレット歯と第2ロ
ーレット歯との歯ピッチは異なっているが、この歯ピッ
チの差は0.01〜0.5mmの範囲が好ましい。
【0019】本発明の厚み出し加工されたウェブとして
は、セルロースエステルフィルム、ポリエチレンテレフ
タレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム
等の各種フィルムを用いることができる。また、用途と
しては、写真フイルム、偏光板保護フィルム、位相差フ
ィルム等の各種用途に用いることができる。
【0020】本発明による厚み出し加工されたウェブの
一実施形態を図面を参照して説明する。
【0021】図1を厚み出し加工されたウェブの部分側
面図である。この図において、ウェブ10は、上面11
及び下面12にそれぞれ厚み出し加工としての上側凸部
13及び下側凸部14が形成されている。そして、ウェ
ブ長手方向の凸部ピッチを変えるケースでは、上側凸部
13のピッチp1と下側凸部14のピッチp2とが異な
り、上側凸部13と下側凸部14とが互いに重なり合わ
ないようになっている。
【0022】次に、ウェブを厚み出し加工する厚み出し
加工装置の一実施形態を図面を参照して説明する。
【0023】図2は厚み出し加工装置の一部拡大した概
略図である。この図において、20は第1厚み出し部、
30は第2厚み出し部で、ウェブ40は第1厚み出し部
20で下面に厚み出し加工が施された後、第2厚み出し
部30で上面に厚み出し加工が施されるようになってい
る。
【0024】前記第1厚み出し部20は、ウェブ40の
下方に配置された第1ローレット歯21と、ウェブ40
の上方に配置された平坦な第1ローレット受22とが設
けられ、第2厚み出し部30は、ウェブ40の上方に配
置された第1ローレット歯31と、ウェブ40の下方に
配置された平坦な第1ローレット受32とが設けられて
いる。そして、第1ローレット歯21の歯ピッチp3
と、第2ローレット歯31の歯ピッチp4とは異なる長
さとなるように設定されている。
【0025】以上のような厚み出し加工装置でウェブの
厚み出し加工を行うには、ウェブ40を第1厚み出し部
20及び第2厚み出し部30を介して搬送(図中左方
向)するのであるが、ウェブ40は、まず加熱された第
1ローレット21と第1ローレット受22で圧接され
て、その下面に下側凸部41が形成され、次いで同様に
その上面に上側凸部42が形成される。そして、これら
の下側凸部41と上側凸部42とはピッチが異なってい
る。
【0026】
【実施例】[実施例1]図2に示す厚み出し加工装置を
用い、ウェブとしては、厚さ80μmのセルローストリ
アセテートフィルムを用いた。ウェブの搬送速度を70
m/minとし、第1ローレット歯21及び第2ローレ
ット歯31の温度を190℃、荷重を50kgとし、そ
して、第1ローレット歯21の歯ピッチp3を1.6m
m、第2ローレット歯31の歯ピッチ4を1.7mmと
した。
【0027】厚み出し加工されたウェブは、(ウェブの
厚み+両面の凸部の高さ)が15μmの厚み出し加工が
行われた。
【0028】また、この厚み出し加工されたウェブを、
搬送速度100m/min、テンション50N/mの条
件で、直径φ100mmの表面平滑な金属ローラにラッ
プ角90°で搬送したが、スリップすることなく良好に
搬送することができた。
【0029】[比較例1]第1ローレット歯21の歯ピ
ッチp3と第2ローレット歯31の歯ピッチp4とを同
一にした他は、実施例1と同様に行った。
【0030】厚み出し加工されたウェブは、70%以上
重なり合う部分が発生し、均一な厚み出し加工を行うこ
とができなかった。
【0031】また、実施例1と同一の条件で搬送した
が、スリップが発生した。
【0032】
【発明の効果】本発明による厚み出し加工されたウェブ
は、高速で搬送してもスリップすることなくウェブにダ
メージが発生するのを防止することができる。また、本
発明によるウェブの厚み出し加工方法は、ウェブの両面
に所定形状・寸法の凸部を均一に形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による厚み出し加工されたウェブの一
実施形態の側面図。
【図2】 本発明によるウェブの厚み出し加工方法を実
施する加工装置の概略図。
【図3】 本発明による厚み出し加工されたウェブの凸
部の重なり合いの状態を示す部分拡大図。
【符号の説明】
10…ウェブ 13…上側凸部 14…下側凸部 20…第1厚み出し部 21…第1ローレット歯 22…第1ローレット受 30…第2厚み出し部 31…第2ローレット歯 32…第2ローレット受 40…ウェブ 41…下側凸部 42…上側凸部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェブ縁部の両面に厚み出し加工として
    凸部が形成されたウェブであって、該両面に形成された
    凸部の重なり合いが70%未満であることを特徴とする
    厚み出し加工されたウェブ。
  2. 【請求項2】 ウェブの一方の面に第1ローレット歯及
    び平坦な第1ローレット受により凸部を形成するととも
    に、ウェブの他方の面に第1ローレット歯と歯ピッチの
    異なる第2ローレット歯及び平坦な第2ローレット受に
    より凸部を形成し、ウェブ両面に形成された凸部の重な
    り合いが70%未満となるようにしたことを特徴とする
    厚み出し加工されたウェブ。
JP2001362586A 2001-11-28 2001-11-28 厚み出し加工されたウェブ Pending JP2003162028A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017007236A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 富士フイルム株式会社 ウエブ製造方法、および、ウエブ

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