JP2003161614A - 測定並びに加工装置 - Google Patents

測定並びに加工装置

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JP2003161614A JP2001359378A JP2001359378A JP2003161614A JP 2003161614 A JP2003161614 A JP 2003161614A JP 2001359378 A JP2001359378 A JP 2001359378A JP 2001359378 A JP2001359378 A JP 2001359378A JP 2003161614 A JP2003161614 A JP 2003161614A
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  • Drilling And Boring (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工物に対して長さの短いガイドレールを
用いて、被加工物全体を測定、加工可能とする。 【解決手段】 被加工物を加工しながらベース53が移
動しガイドレール15の端部に達したときに、マグネッ
トユニット1に備えられた電磁石2の磁力によりベース
53を定盤51に固定し、操作者が加工装置が移動する
方向にガイドレール15を移動させたあと、ベース53
の固定を解除し、加工を再開することによって、被加工
物に対して長さの短いガイドレール15を用い、あたか
も長いガイドレールを用いているかのように被加工物全
体を測定や加工をすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定盤上に固定する
等した被加工物に対して測定や加工を行う測定並びに加
工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、定盤上に載置した被加工物や定盤
に隣接する床面に置かれた被加工物等に対して三次元の
アプローチを行い、加工や寸法取り計測を行う測定並び
に加工装置(以下、加工装置と呼ぶ)がある。加工装置
は被加工物を加工する加工部と、加工部を載置する定盤
に設置されるガイドレールとで構成され、加工部は被加
工物の周囲でガイドレールに沿って移動する。加工部は
定盤面に設けたガイドレールの方向をX軸とし、そのガ
イドレールに沿って移動可能なベースと、ベース上に起
立させたコラムに沿って定盤面と垂直なZ軸の方向に移
動可能なヘッドと、ヘッドに支持されて、X軸およびZ
軸の両方に垂直なY軸の方向に移動可能なアームとを有
する。アームの先端には、用途に応じて加工具や被加工
物の形状等を測定するセンサなどが装着される。
【0003】図5を用いて従来の加工装置を説明する。
図は加工装置の斜視図である。ここでは定盤51上に固
定した図示しない被加工物に対して、アーム56の先端
に取り付けた加工具59を四方からアプローチさせて三
次元の加工を実行する。ガイドレール52に沿ってベー
ス53を移動させることによりX軸方向、コラム54に
沿ってヘッド55を移動させることによりZ軸方向、ヘ
ッド55からアーム56を送り出すことによってY軸方
向の加工が可能である。
【0004】被加工物を固定する定盤51の表面には直
行する2方向の基準溝51A、51Bが設けられてい
る。定盤51の裏面側には図示しないリブ構造が形成さ
れ、被加工物等の重量を支持しても、たわみ量を制御し
た高い剛性が確保される。X軸方向の基準溝51Bと平
行に、ガイドレール52が両端に取り付けられたガイド
ブロック52A、図示しないガイドブロック52Bによ
って定盤51に固定してある。またガイドレール52は
基準溝51A、51Bに沿って任意の位置に取り付け可
能である。操作者がベース53に備えられたベース送り
ノブ57Aを回転させると、ベース53は基準溝51B
に沿ってX軸方向に移動する。また、ベース53に固定
した図示しない読取りヘッドでガイドレール52に備え
られたスケールを読み取ることによって、X軸方向の移
動量を測定することができる。
【0005】ベース53は裏面に図示しないローラ車輪
を設けており、わずかな力でも定盤51上を基準溝51
Bの方向に移動できる。なおガイドレール52をY軸方
向の基準溝51Aに付け替え、ベース53を90度回転
させてローラ車輪の進行方向を基準溝51Aの方向に一
致させれば、ベース53をY軸方向に移動できる。この
ような操作を繰り返すことにより、ベース53は定盤5
1の中央付近に載置された被加工物を囲む4方向を周回
することができる。
【0006】ベース53上に直立するコラム54が、ヘ
ッド55をZ軸(垂直)方向に移動可能に支持する。ヘ
ッド55はコラム54内に吊り下げた重りに一端を結び
つけたワイヤ58Aによって、滑車58を経由してヘッ
ド55の自重を相殺する形式で吊り下げられる。これに
より操作者がヘッド送りノブ57Cを回転させると、ヘ
ッド55はコラム54に沿ってZ軸方向へ軽い力で移動
する。また、コラム54に備えられた図示しないスケー
ルを、ヘッド55に取り付けた図示しない読取りヘッド
で読み取ることによって、Z軸方向の移動量を測定する
ことができる。
【0007】ヘッド55に水平移動可能に支持されたア
ーム56の先端に、加工具59が取り付けられている。
操作者がアーム送りノブ57Bを回転させると、アーム
56はY軸方向に移動する。また、アーム56に備えら
れた図示しないスケールを、ヘッド55に取り付けた図
示しない読取りヘッドで読み取ることによって、Y軸方
向の移動量を測定することができる。
【0008】テンションロッド60の一端がベース53
に、他端がコラム54の上端に取り付けられている。テ
ンションロッド60は長さの調節ができ、コラム54の
倒れ具合を調節することができる。また加工具59は、
加工装置を三次元の測定機として使用するために測定用
センサなどに適宜取り替えられ、様々な操作を行うこと
ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の加
工装置では、被加工物が大きな物の場合、X軸の基準と
なるガイドレール52は長いものであれば一回のセッテ
ィングで広い範囲を加工できるので便利であるが、その
反面、基準となるガイドレール52は精度維持のために
剛性を持たなければならないので、ガイドレール52が
長い分だけ重量が増す。これにより加工部を定盤から他
の定盤へ移動させたり、加工方向を変更するなどの操作
が困難となっていた。本発明は、長さが短く扱いやすい
ガイドレールを用いて広い範囲の加工等をすることがで
きる測定並びに加工装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ベースを備え、測定用センサまたは加工具を装着可能の
加工部を、定盤面に設置したガイドレールに沿って移動
可能とした加工装置において、ベースを、定盤面上の現
在位置に固定可能とする固定装置を有するものとした。
【0011】請求項2記載の発明は、固定装置が、ベー
スに固定されたケースと、該ケース内に垂直方向にスラ
イド可能に支持された電磁石と、該電磁石を定盤面から
離間させる方向に付勢する付勢手段とを有し、電磁石が
電源供給により付勢手段に抗して定盤面に吸着すること
により、ベースを定盤面上の現在位置に固定するものと
した。
【0012】請求項3記載の発明は、ベースが移動した
現在位置をカウントする検出手段と、ベースが定盤面に
固定されたときのベースの現在位置を記憶する記憶手段
とを有し、ベースの固定が解除されベースが移動する際
に、検出手段は記憶手段により記憶していた現在位置か
ら、連続するカウント値として現在位置を検出すること
を可能とするものとした。
【0013】請求項4記載の発明は、加工部が、ベース
上に起立させたコラムと、定盤面に設けたガイドレール
の方向を第1軸として、該コラムに沿って定盤面と垂直
な第2軸の方向に移動可能なヘッドと、ヘッドに支持さ
れて、第1軸、第2軸の両方に垂直な第3軸の方向に移
動可能なアームとを有し、該アームの先端に測定用セン
サまたは加工具とを備えて、三次元の測定または加工を
することができるものとした。
【0014】
【発明の実施の形態】次に発明の実施の形態を実施例に
より説明する。図1は本実施例の斜視図である。加工装
置は被加工物を加工する加工部と、加工部を載置する定
盤51に設置されるガイドレール15とで構成され、加
工部は被加工物の周囲でガイドレール15に沿って移動
する。ガイドレール15が両端に取り付けられたガイド
ブロック52A、52Bによって定盤51に固定され
る。加工部は、ガイドレール15に沿ってベース53を
移動させることによりX軸方向(第1軸)、コラム54
に沿ってヘッド55を移動させることによりZ軸方向
(第2軸)、ヘッド55からアーム56を送り出すこと
によってY軸方向(第3軸)の加工が可能である。
【0015】ベース53の側面にマグネットユニット1
が、マグネットユニット1内に備えられた電磁石から磁
力を発生させて、ベース53をその場所に確実に固定す
ることができるように取り付けられている。ガイドレー
ル15は所定の短い長さのものを適宜選択する。なお実
施の形態において、上記従来技術で説明した構成部分と
同じ部分については、同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0016】図2および図3はマグネットユニット1を
示す図である。図2はマグネットユニット1を正面から
見たときの図である。図3の(a)はマグネットユニッ
ト1を上方から見たときの図であり、図3の(b)は、
図3の(a)におけるA−A部の断面図である。ケース
4はベース53の側面に取り付けられ、ケース4の内部
には電磁石2が嵌め込まれたマグネットホルダ3が、上
下方向に摺動可能に備えられている。マグネットホルダ
3は円形の天井壁12と天井壁12から下方に延びる円
筒部14と、天井壁12の外周に円筒部14の外周より
も大きな円形のフランジ7を有している。マグネットホ
ルダ3の内部には、円筒部14の内周の径に整合する径
の電磁石2が嵌め込まれ、電磁石2の上端面を天井壁1
2の下面に当接させている。
【0017】電磁石2の側面上部に、コネクタ17によ
って電源ケーブル5が接続されている。円筒部14には
下方から切込みが設けられている。これにより、コネク
タ17があってもマグネットホルダ3に電磁石2を下方
から嵌め込むことができる。ケース4の内部は上部が大
径穴4B、下部が大径穴4Bと同軸の小径穴4Aとなっ
ている。ケース4の小径穴4Aの側壁と円筒部14の外
周壁が上下方向に摺動可能になっている。またケース4
の大径穴4Bには上方から切込みが設けられている。こ
れにより、電源ケーブル5があってもマグネットホルダ
3をケース4に上方から挿入することができる。
【0018】電磁石2の上端はマグネットホルダ3に、
中央位置でボルト22によって固定されている。その
際、天井壁12にねじ込みで取り付けられたピン23の
先端が、電磁石2の上端面に設けられた基準穴13に嵌
め込まれることにより、ボルト22を中心とする周方向
の位置が決められる。これにより電源ケーブル5が所定
の方向を向くようになる。さらに周方向に配置した4本
のボルト21によって、より確実にマグネットホルダ3
と電磁石2が固定される。ケース4の側面下部にピン2
4がねじ込みで取り付けられており、ピン24の先端は
小径穴4Aの内周面よりも少し飛び出ている。円筒部1
4の下方にはガイド溝11が設けられており、ピン24
の先端がガイド溝11に収まるようになっている。これ
によりピン24の先端がガイド溝11に沿って相対的に
スライドするので、マグネットホルダ3の回動が規制さ
れる。これにより電源ケーブル5が所定の方向を向くよ
うになる。
【0019】下方に延びるロッド18を持つスプリング
ガイド10が、フランジ7の周方向3箇所に配置され、
ねじ込みで取り付けられている。小径穴4Aと大径穴4
Bの段差部に、スプリングガイド10と対応して凹部1
6が設けられている。圧縮ばね9の一端は凹部16の底
壁に当接され、他端はロッド18にガイドされてスプリ
ングガイド10の段差部に当接している。ケース4の上
端には、カバー6が4本のボルト20によって取り付け
られている。カバー6はボルト21、22、ピン23、
スプリングガイド10と干渉しないように穴が開けられ
ている。圧縮ばね9の反発力によりスプリングガイド1
0の段差部が押され、マグネットホルダ3はカバー6に
押し付けられている。上記圧縮ばね9とスプリングガイ
ド10とで発明の付勢手段を構成している。
【0020】マグネットユニット1は、電源ケーブル5
からの電源供給がなく電磁石2の磁力がオフのときに、
電磁石2の下端面が定盤51と接しない高さでベース5
3の側面に固定される。電源ケーブル5からの電源供給
があったとき、電磁石2は定盤51と引き付けあい、マ
グネットホルダ3が圧縮ばね9を押し縮め定盤51の面
の垂直方向下方にスライドする。これにより電磁石2の
下端面が定盤51に磁力により吸着し、ベース53は定
盤51上の現在位置に固定される。電源ケーブル5から
の電源供給がなく電磁石2からの磁力がオフの時は、圧
縮ばね9によって電磁石2が持ち上がり、電磁石2の下
端面と定盤51は接することがない。
【0021】加工装置は図示しない制御装置を持ち、制
御装置はベース53が移動しガイドレール15のスケー
ルをオーバしたことを操作者に知らせるためのブザー
と、そのブザーを停止させるためのブザーリセットボタ
ンを備え、またガイドレール15を移動させる際に加工
装置を制御するための制御ボタンを備えている。ベース
53、ヘッド55、アーム56は図示しないモータが備
えられ、各モータに制御装置からの制御信号が入力され
ることにより、X軸、Z軸、Y軸方向に移動し、アーム
56の先端に取り付けられた加工具59によって被加工
物を三次元で加工することができる。
【0022】ベース53には、図示しない記憶部が備え
られ、記憶部はベース53が定盤51と固定されたとき
のX軸方向の現在位置を移動量として記憶する。
【0023】図4のフローチャートに従って、加工装置
を用いて被加工物を加工する際の制御装置における制御
の流れを説明する。ステップ100で、加工部のベース
53がガイドレール15に沿ってX軸方向に移動し、ヘ
ッド55、アーム56がZ軸、Y軸方向に移動しながら
被加工物を加工する。ステップ101で、ベース53に
備えられた読み取りヘッドからの信号により、X軸方向
の現在位置を移動量のカウント値として検出する。ステ
ップ102で、ガイドレール15の端部にベース53が
達し、スケールオーバしたかどうかを判断する。スケー
ルオーバしたときはステップ103へ進み、スケールオ
ーバしていないときは、ステップ100へ戻る。ステッ
プ103では、加工部の移動を停止させる。
【0024】ステップ104で、制御装置は加工部が停
止したことを知らせるためにブザー断続音を出力する。
操作者はブザーのリセット操作を行う。ステップ105
で、ブザーがリセットされたかどうかを判断する。ブザ
ーのリセットを検出したときはステップ106へ進む。
操作者は、ガイドレール15を移動させるために加工部
を制御する制御ボタンのオン操作を行う。ステップ10
6で、制御ボタンがオンされたかどうかを判断する。制
御ボタンのオンを検出したときはステップ107へ進
む。ステップ107では、マグネットユニット1へ電源
ケーブル5から電源供給を行う。これにより電磁石2が
磁力を発生し定盤面に吸着して加工部は現在位置に固定
される。ステップ108で、X軸方向の移動量のカウン
ト値を記憶部に記憶させ、その値を固定する。
【0025】ステップ109で、ベース53とモータと
を接続するクラッチがオフされる。ここで、操作者は加
工方向にガイドレール15を移動させ、定盤51にガイ
ドブロック52A、52Bによって固定する。ガイドレ
ール15の移動の際に読み取りヘッドは作動しており、
レールがどこまで移動したかも管理しているために、シ
ステムの電源を遮断しても再度立ち上げた際に機械原点
に入れることにより連続的にもとの原点の位置が管理さ
れる。操作者はガイドレール15の固定完了後に制御ボ
タンのオフ操作を行う。ステップ110で、操作者が制
御ボタンをオフしたかどうかを判断する。制御ボタンオ
フを検出したときにステップ111へ進む。ステップ1
11で、ベース53とモータとを接続するクラッチがオ
ンされる。
【0026】続いてステップ112で、記憶部で記憶し
ていたX軸方向の移動量のカウント値の固定を解除す
る。ステップ113で、電源ケーブル5から電源供給が
オフされ、ベース53と定盤51の固定が解除される。
操作者は加工部のスタートボタンのオン操作をする。ス
テップ114で、加工部のスタートボタンがオンかどう
かを判断する。スタートボタンがオンならばステップ1
00に戻り、加工が現在位置から再開される。以上のよ
うに、ベース53が移動しスケールオーバしたときにX
軸方向の移動量のカウント値を固定し、ガイドレール1
5が次の移動範囲へ設置され直されたあとカウント値の
固定を解除して加工を再開することによって、X軸方向
の移動量を測定するための基準となるガイドレール15
が移動したとしても、X軸方向の移動量のカウント値が
リセットされることなく、ガイドレール15の移動の前
後で連続した値でX軸方向の移動量をカウントすること
ができる。これによりガイドレール15の長さよりも長
い被加工物の加工を行うことができる。
【0027】ステップ101は本発明における検出手段
を構成し、ステップ108は本発明における記憶手段を
構成する。
【0028】本実施例は以上のように構成され、被加工
物を加工することによってベース53が移動しガイドレ
ール15の末端に達したときに、マグネットユニット1
に備えられた電磁石2により、ベース53が定盤51に
固定される。ベース53を定盤51に固定したまま、操
作者は加工方向にガイドレール15を次の移動範囲へ設
置し直した後、電磁石2への電力供給を止め加工を再開
する。この操作を繰り返すことにより、被加工物に対し
て長さの短いガイドレール15を用い、あたかも長いガ
イドレールを用いているかの様に被加工物全体を加工す
ることができる。
【0029】また、ベース53が定盤51に固定された
ときにX軸方向の移動量のカウント値を記憶部において
記憶することによって、X軸方向の移動量の基準となる
ガイドレール15が移動したとしても、ガイドレール1
5の移動後に記憶部に記憶していたX軸方向の移動量の
カウント値からベース53の移動量のカウントを再開す
ることができる。これによりあたかも長いガイドレール
を用いているかのように、ガイドレール15の移動の前
後でX軸方向の移動量のカウント値が途切れることなく
連続した値を得ることができる。
【0030】なお、本発明は図1に示す基準溝51A、
51Bに限らず溝幅の違う基準溝が外周のみ、または必
要箇所のみに配置された定盤にも適用が可能で図1およ
び図2、図3に示される構成には限定されない。またガ
イドレール15、アーム56、コラム54にスケールを
備えるとしたが、他の方法によりX軸、Y軸、Z軸方向
の移動量を測定するようにしてもよい。アーム56の先
端に測定用のセンサを取り付け、加工装置を三次元の測
定に用いることもできる。したがって本発明における加
工および加工具は、測定および測定用センサを含むもの
とする。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ガイドレ
ールが被加工物より短く、加工中にベースがガイドレー
ルの端部に達したとしても、ベースを定盤面上の現在位
置に固定して、ガイドレールをベースの進行方向に移動
させたあと固定を解除することによって、再びベースが
ガイドレールに沿って移動することができるようにな
る。このようにして固定装置を備えることにより短いガ
イドレールを用いて被加工物を加工することができる。
長さの短いガイドレールを用いることにより機動性が向
上し、加工装置を定盤から移動または、測定方向の変更
の操作を容易に行うことができる。
【0032】請求項2記載の発明によれば、ベースを固
定装置に備えられた電磁石の磁力によって定盤面上の現
在位置に固定するようにしたので、電磁石への電力供給
をオンオフすることによって、容易にベースを定盤面上
に固定したり、固定の解除をしたりすることができる。
【0033】請求項3記載の発明によれば、ベースが定
盤と固定されたときに、現在位置を記憶部により記憶す
るようにしたので、現在位置の基準となるガイドレール
を加工方向に移動させたとしても、再び加工を開始する
際に今までの現在位置のカウント値がリセットされるこ
となく、記憶していた現在位置から連続するカウント値
として現在位置を検出することができる。
【0034】請求項4記載の発明によれば、アームの先
端に測定用センサや加工具を取り付け、アームを第1
軸、第2軸、第3軸の方向に移動させることによって、
三次元の測定や加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】マグネットユニットの拡大図である。
【図3】マグネットユニットの拡大図である。
【図4】制御装置における制御の流れを示すフローチャ
ートである。
【図5】従来の加工装置である。
【符号の説明】
1 マグネットユニット(固定装置) 2 電磁石 3 マグネットホルダ 4 ケース 4A 小径穴 4B 大径穴 5 電源ケーブル 6 カバー 7 フランジ 9 圧縮ばね 10 スプリングガイド 11 ガイド溝 12 天井壁 13 基準穴 14 円筒部 15、52 ガイドレール 16 凹部 17 コネクタ 18 ロッド 20、21、22、 ボルト 23、24 ピン 51 定盤 51A、51B 基準溝 52A、52B ガイドブロック 53 ベース 54 コラム 55 ヘッド 56 アーム 57A ベース送りノブ 57B アーム送りノブ 57C ヘッド送りノブ 58 滑車 58A ワイヤ 59 加工具 60 テンションロッド
フロントページの続き Fターム(参考) 2F062 AA02 AA03 AA04 AA07 CC22 CC26 EE04 EE62 HH32 MM02 MM10 2F069 AA04 DD20 GG01 GG12 GG62 JJ08 LL03 MM13 MM26 3C029 AA01 AA21 BB01 BB02 3C036 BB11 CC10 EE11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースを備え、測定用センサまたは加工
    具を装着可能の加工部を、定盤面に設置したガイドレー
    ルに沿って移動可能とした加工装置において、前記ベー
    スを前記定盤面上の現在位置に固定可能とする固定装置
    を有することを特徴とする測定並びに加工装置。
  2. 【請求項2】 前記固定装置は、前記ベースに固定され
    たケースと、該ケース内に垂直方向にスライド可能に支
    持された電磁石と、該電磁石を前記定盤面から離間させ
    る方向に付勢する付勢手段とを有し、前記電磁石が電源
    供給により前記付勢手段に抗して前記定盤面に吸着する
    ことにより、前記ベースを前記定盤面上の現在位置に固
    定することを特徴とする請求項1記載の測定並びに加工
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ベースが移動した現在位置をカウン
    トする検出手段と、前記ベースが前記定盤面に固定され
    たときの前記ベースの現在位置を記憶する記憶手段とを
    有し、前記ベースの固定が解除され前記ベースが移動す
    る際に、前記検出手段は前記記憶手段により記憶してい
    た現在位置から、連続するカウント値として現在位置を
    検出することを可能としたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の測定並びに加工装置。
  4. 【請求項4】 前記加工部は、前記ベース上に起立させ
    たコラムと、前記定盤面に設けた前記ガイドレールの方
    向を第1軸として、該コラムに沿って前記定盤面と垂直
    な第2軸の方向に移動可能なヘッドと、前記ヘッドに支
    持されて、第1軸、第2軸の両方に垂直な第3軸の方向
    に移動可能なアームとを有し、該アームの先端に前記測
    定用センサまたは加工具とを備えて、三次元の測定また
    は加工をすることができることを特徴とする請求項1、
    2または3記載の測定並びに加工装置
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101480011B1 (ko) * 2013-11-18 2015-01-07 대우조선해양 주식회사 론지 이면부 도장 지그
CN112496859A (zh) * 2020-12-07 2021-03-16 中国工程物理研究院机械制造工艺研究所 一种液体静压导轨综合性能的动态测量装置及方法
KR102573816B1 (ko) * 2022-04-08 2023-08-31 김상훈 마킹부위의 정밀 홀 가공 장치

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KR102573816B1 (ko) * 2022-04-08 2023-08-31 김상훈 마킹부위의 정밀 홀 가공 장치

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