JP2003161555A - 砕氷貯留装置 - Google Patents

砕氷貯留装置

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JP2003161555A
JP2003161555A JP2001362770A JP2001362770A JP2003161555A JP 2003161555 A JP2003161555 A JP 2003161555A JP 2001362770 A JP2001362770 A JP 2001362770A JP 2001362770 A JP2001362770 A JP 2001362770A JP 2003161555 A JP2003161555 A JP 2003161555A
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Japan
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stirring
crushed ice
stirring plate
storage tank
ice
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JP2001362770A
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Tomoaki Akiyama
知昭 秋山
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Iceman Co Ltd
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Iceman Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 砕氷を貯留するとともに底部に設けた搬出装
置によって貯留した砕氷の搬出を行なう貯留槽と、同貯
留槽内に貯留した砕氷を攪拌する攪拌装置とからなる砕
氷貯留装置であって、低コストでの製造が可能であっ
て、貯留槽内での砕氷の氷結を効果的に抑止することが
できる砕氷貯留装置を提供する。 【解決手段】 攪拌装置は、貯留槽内に横架した攪拌用
回転軸に突設した第1攪拌板用連結アームの先端に設け
た第1攪拌板と、攪拌用回転軸に突設した第2攪拌板用
連結アームの先端に設けた第2攪拌板とにより構成し、
第2攪拌板用連結アームの突設方向は、第1攪拌板用連
結アームの突設方向とは反対方向とし、かつ、第1攪拌
板及び第2攪拌板は攪拌用回転軸とそれぞれ略平行とす
る。第1攪拌板と第2攪拌板は、攪拌用回転軸の伸延方
向に互いにずらして配設する。貯留槽には、砕氷を搬出
装置に送出する湾曲状傾斜面を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製氷装置において
製造し、所用の大きさに粉砕して得た砕氷を一次貯留し
ておき、必要に応じて貯留した砕氷を適量ずつ搬出する
砕氷貯留装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、漁港においては、採取した魚介類
を冷蔵保存するために大量の氷を必要としており、大型
の製氷装置を設置して氷を製造するとともに、製造した
氷を砕氷器で所用の大きさに粉砕して使用している。
【0003】このとき、製氷装置が大型であるために、
氷を常に適量ずつ製造することは困難であるので、製造
し、粉砕した砕氷を、一旦所用の収容容器に収容して保
管し、必要に応じて収容容器から砕氷を移し替えて使用
している。
【0004】ただし、砕氷を収容した収容容器は、収容
した砕氷が溶けることを防止するために、−10℃程
度、あるいはそれ以下の温度とした保冷庫内に保管され
るため、砕氷同士が結合する氷結が生起され、再び大き
な塊となることがある。
【0005】そこで、砕氷の使用量が多い漁港では、図
5及び図6に示すように、砕氷を攪拌するための攪拌軸
110を横架した砕氷貯留装置100を設置し、同砕氷貯留装
置100に砕氷を貯留して攪拌軸110を回転することにより
砕氷の攪拌を行ない、氷結の生起を防止するとともに必
要量ずつの取り出しを可能としている。
【0006】すなわち、砕氷貯留装置100は、底部に排
出用コンベア120を配設した貯留槽130と、同貯留槽130
内に回転自在に架設した攪拌軸110とにより構成してい
る。貯留槽130は前面壁130aと、後面壁130bと、左側面
壁130cと、右側面壁130dとで周面壁130'を構成し、底部
に排出用コンベア120を配設し、周面壁130'の底部を閉
塞している。
【0007】特に、前面壁130aと後面壁130bには、下方
部分を貯留槽130の内側に屈曲させることにより傾斜面1
30a',130b'を形成し、図6に示すように、傾斜面130a',
130b'部分をホッパーとして底部の排出用コンベア120に
貯留槽130内の砕氷を送給しやすくしている。
【0008】排出用コンベア120によって閉塞される周
面壁130'の下部開口は、前面壁130a及び後面壁130bの伸
延方向と平行に細長とした矩形状としており、下部開口
の伸延方向に沿って略円筒状のコンベアケーシング120a
を伸延させて設け、下部開口を閉塞している。
【0009】コンベアケーシング120a内にはスクリュー
コンベア120bを架設しており、貯留槽130からコンベア
ケーシング120a内に送給された砕氷を同スクリューコン
ベア120bによって搬送している。
【0010】すなわち、スクリューコンベア120bは、コ
ンベアケーシング120aの後端を閉塞する右側面壁130dの
下側部分と、コンベアケーシング120aの前端を閉塞する
閉塞板120a'とに設けた軸受け間に軸架し、搬出駆動モ
ータ140によってスクリューコンベア120bを回転させる
ことによりコンベアケーシング120a内に送給された砕氷
を搬送している。150は、右側面壁130dから突出させた
スクリューコンベア120bの回転軸に装着した従動スプロ
ケット、160は搬出駆動モータ140の出力軸に装着した駆
動スプロケット、170は駆動スプロケット160と従動スプ
ロケット150とに係回させた連結チェンである。
【0011】コンベアケーシング120aは左側面壁130cよ
りも貯留槽130外側にまで伸延させて伸延部180を形成
し、同伸延部180の下側を開口して砕氷搬出口190として
いる。
【0012】左側面壁130cと右側面壁130dにはそれぞれ
軸受けを対向させて設け、同軸受け間に攪拌軸110を架
設している。攪拌軸110は必要に応じて複数本配設し、
さらに、各攪拌軸110には周面に攪拌ピン210を複数突設
し、攪拌軸110の回転にともなって貯留槽130内に収容さ
れた砕氷を満遍なく攪拌可能としている。
【0013】特に、攪拌軸110には右側面壁130d側に突
出させた突出軸を設け、同突出軸に従動スプロケット22
0を装着し、互いに連結チェン(図示せず)で連動連結
し、図示していない攪拌軸駆動モータで少なくともいず
れか1本の攪拌軸110を回転させることにより、全ての
攪拌軸110を回転させている。図5、図6において、230
は基台である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような攪拌軸を具備する砕氷貯留装置には、次のような
問題点があった。
【0015】攪拌軸は、1本だけでは効果がないために
複数本配設する必要があり、複数本の攪拌軸を配設した
場合には、各攪拌軸を回転させるための構造が複雑とな
り、部品点数が多く、製造コストが高騰するという問題
があった。また、部品点数の増加にともなってメンテナ
ンス作業も繁雑となり、維持管理作業に要するコストも
高騰するという問題があった。
【0016】さらに、攪拌軸の配設本数が増えれば増え
るほど、各攪拌軸を全て回転させるために必要となる動
力も大きくなり、砕氷貯留装置が大型化して製造コスト
が増大するという問題があった。
【0017】そのうえ、攪拌軸の配設本数を増やした場
合、砕氷貯留装置における貯留槽の容積のうち、攪拌軸
が占める容積が大きくなり、所要量の砕氷を収容するた
めの容積を確保するために貯留槽をさらに大型化する必
要があるので、貯留槽自体が大型化することにより、砕
氷貯留装置の製造コストが高騰するという問題があっ
た。
【0018】また、攪拌軸表面や貯留槽の内表面に砕氷
が氷着することがあり、氷着して大きく成長した氷塊は
攪拌軸に設けた攪拌ピンによって掻き削られて粉砕され
るが、その粉砕の際に氷が所定の大きさよりも小さく粉
砕され、砕氷の大きさに大きなバラツキが生起されると
いう問題があった。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明では、砕氷を貯留するとともに底部に設
けた搬出装置によって貯留した砕氷の搬出を行なう貯留
槽と、同貯留槽内に貯留した砕氷を攪拌する攪拌装置と
からなる砕氷貯留装置において、攪拌装置は、貯留槽内
に横架した攪拌用回転軸に突設した第1攪拌板用連結ア
ームの先端に設けた第1攪拌板と、攪拌用回転軸に突設
した第2攪拌板用連結アームの先端に設けた第2攪拌板
とにより構成し、第2攪拌板用連結アームの突設方向
は、第1攪拌板用連結アームの突設方向とは反対方向と
し、かつ、第1攪拌板及び第2攪拌板は攪拌用回転軸と
それぞれ略平行とした。
【0020】また、第1攪拌板と第2攪拌板は、第1攪
拌板の回転軌跡と第2攪拌板の回転軌跡とが重ならない
ように、攪拌用回転軸の伸延方向に互いにずらして配設
したことにも特徴を有するものである。
【0021】さらには、貯留槽には、砕氷を搬出装置に
送出する傾斜面を設けるとともに、同傾斜面を、攪拌用
回転軸を中心とする仮想円筒周面の一部とした湾曲状傾
斜面としたことにも特徴を有するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の砕氷貯留装置は、底部に
搬出装置を設けた貯留槽内に攪拌装置を配設し、同貯留
槽内に収容した砕氷を攪拌装置で攪拌することにより砕
氷同士の氷結、及び、砕氷と貯留槽及び攪拌装置との氷
結を防止しながら搬出装置による砕氷の搬出を行なうも
のであり、特に、攪拌装置を以下のように構成してい
る。
【0023】すなわち、貯留槽内には、所用の駆動装置
によって回転駆動する攪拌用回転軸を横架し、同攪拌用
回転軸に第1攪拌板用連結アームを突設し、同第1攪拌
板用連結アームの先端に第1攪拌板設けるとともに、同
攪拌用回転軸に第2攪拌板用連結アームを突設し、同第
2攪拌板用連結アームの先端に第2攪拌板設けて攪拌装
置としている。
【0024】特に、第1攪拌板用連結アームと第2攪拌
板用連結アームは、攪拌用回転軸にそれぞれ反対方向に
向けて突出させて配設し、かつ、第1攪拌板及び第2攪
拌板は攪拌用回転軸とそれぞれ略平行として第1攪拌板
用連結アーム及び第2攪拌板用連結アームに配設してい
る。
【0025】従って、第1攪拌板と第2攪拌板とは、攪
拌用回転軸の周囲に180°ずれて位置し、攪拌用回転
軸の回転にともなって第1攪拌板と第2攪拌板とで交互
に砕氷を攪拌することとなるので、攪拌を行なう第1攪
拌板と第2攪拌板、及び、第1攪拌板用連結アームと第
2攪拌板用連結アームに砕氷が氷着することを防止で
き、攪拌効率の低下を抑止できる。
【0026】また、第1攪拌板と第2攪拌板は、第1攪
拌板の回転軌跡と第2攪拌板の回転軌跡とが重ならない
ように、攪拌用回転軸の伸延方向に互いにずらして配設
している。
【0027】従って、第1攪拌板が砕氷の攪拌を行なう
領域(以下、「第1攪拌領域」と呼ぶ)と、第2攪拌板
が砕氷の攪拌を行なう領域(以下、「第2攪拌領域」と
呼ぶ)とが異なるため、第1攪拌板による砕氷の攪拌中
に、攪拌にともなって砕氷が第1攪拌領域から第2攪拌
領域方向に移動し、逆に、第2攪拌板による砕氷の攪拌
中に、攪拌にともなって砕氷が第2攪拌領域から第1攪
拌領域方向に移動し、攪拌にともなう砕氷の移動量を大
きくできるので砕氷を効率よく攪拌できる。
【0028】さらに、貯留槽には、砕氷を搬出装置に送
出する傾斜面を設けるとともに、同傾斜面を、攪拌用回
転軸を中心とする仮想円筒周面の一部とした湾曲状傾斜
面としている。
【0029】従って、第1攪拌板及び第2攪拌板が湾曲
状傾斜面に沿って回転するので、湾曲状傾斜面に氷着し
た砕氷を掻き落とし、砕氷の湾曲状傾斜面への氷着を防
止できる。
【0030】特に、湾曲状傾斜面が円弧状に湾曲してい
るため、同湾曲状傾斜面に氷着した砕氷に第1攪拌板ま
たは第2攪拌板によって大きな剪断応力を作用させるこ
とができ、容易に湾曲状傾斜面から氷着した砕氷を掻き
落とすことができる。
【0031】従って、攪拌用回転軸を回転させるために
大きな動力を必要とすることがなく、また、1本の攪拌
用回転軸を回転させるだけでよいので、砕氷貯留装置の
構成を簡潔とすることができ、製造コストを大きく低減
させることができるとともに、メンテナンスを容易とす
ることができる。
【0032】また、貯留槽の容積に占める攪拌装置の容
積を極めて小さいので、貯留槽をコンパクトとすること
ができ、砕氷貯留装置を小型化できるので、さらに製造
コストを低減させることができる。
【0033】
【実施例】以下において、図面に基づいて実施例を詳説
する。図1は本発明の砕氷貯留装置Aの平面図、図2は
同一部切欠正面図、図3は同右側面図、図4は図2のX
−X断面図である。
【0034】砕氷貯留装置Aは、底部に搬出用コンベア
1を装着した貯留槽2と、同貯留槽2内に攪拌用回転軸
30を回転自在に横架して、同攪拌用回転軸30に第1攪拌
板10と第2攪拌板20とを取着して回転させることにより
砕氷を攪拌する攪拌装置3とより構成している。図1〜
4において、4は基台である貯留槽2は、前面壁2aと、
後面壁2bと、左側面壁2cと、右側面壁2dとより筒状の周
面壁2'を構成し、周面壁2'の下側に搬出用コンベア1を
装着して貯留槽2の底部を閉塞している。なお、周面壁
2'の上端は開口状態とし、砕氷送給口としている。周面
壁2'の上端には天井壁を配設してもよい。
【0035】前面壁2a及び後面壁2bは、図4に示すよう
に、上側を平面状の平面部2a-1,2b-1とする一方で、下
側を貯留槽2の内側に向けて断面視略円弧状に湾曲させ
た湾曲状傾斜面2a-2,2b-2としており、貯留槽2の下方
に向かって前面壁2aと後面壁2bとの間隔を狭めてホッパ
ー状とし、貯留槽2の底部に配設した搬出用コンベア1
に砕氷を確実に送給可能としている。
【0036】前面壁2aと後面壁2bとの下端と、左側面壁
2cと右側面壁2dとで囲まれた部分を周面壁2'の底部開口
2"としている。同底部開口2"は、前面壁2a及び後面壁2b
の伸延方向と平行に伸延した細長矩形状となっており、
搬出用コンベア1と連通連結している。
【0037】搬出用コンベア1は、スクリューコンベア
5と、同スクリューコンベア5を内装した筒状のコンベ
アケーシング6と、スクリューコンベア6を回転駆動さ
せる搬出駆動用モータ7とより構成している。
【0038】コンベアケーシング6は、底部開口2"の伸
延方向と略平行に伸延させた円筒管で構成しており、特
に、前面壁2a及び後面壁2bの幅寸法よりも長尺とし、コ
ンベアケーシングの一端を周面壁2'の外方に突出させて
いる。本実施例の場合、図1及び図2に示すように、左
側面壁2cよりもさらに周面壁2'の外方にまでコンベアケ
ーシング6を突出させて突出部6aを形成している。
【0039】そして、周面壁2'の下方に位置するコンベ
アケーシング6においては、上半分を切除して断面が2
分の1円弧となった半円筒面6bを形成し、上半分の切除
によって形成された半円筒面6bの端面を、連結平板8,8
を介して前面壁2a及び後面壁2bの下端にそれぞれ接続
し、コンベアケーシング6の周面壁2'への接続を行なっ
ている。
【0040】なお、コンベアケーシング6の右側面壁2d
側の端部は、右側面壁2dで閉塞しており、一方、他端で
ある突出部6a側の端部は閉塞板9で閉塞している。
【0041】突出部6aには、下側周面に開口を設けて砕
氷搬出口6cを形成しており、後述するようにコンベアケ
ーシング6内に内装したスクリューコンベア5を回転さ
せることにより、同砕氷搬出口6cから砕氷を搬出可能と
している。
【0042】スクリューコンベア5は、右側面壁2dに設
けた軸受けと、閉塞板9に設けた軸受けを介してコンベ
アケーシング6内に回転自在に架設しており、さらに、
右側面壁2 dからスクリューコンベア5の回転軸5aを突
出させ、同回転軸5aに従動スプロケット5bを装着し、同
従動スプロケット5bに搬出駆動用モータ7と連動連結す
る連結チェンCを係回し、同搬出駆動用モータ7によっ
てスクリューコンベア5を回転駆動させている。7aは搬
出駆動用モータ7の出力軸であり、7bは同出力軸7aに装
着した駆動スプロケットである。
【0043】従って、砕氷を搬出する際には、搬出駆動
用モータ7を駆動させることによりスクリューコンベア
5を回転させ、砕氷の搬出を行なうことができ、搬出駆
動用モータ7のON・OFF制御によって砕氷の搬出制
御を行なっている。
【0044】以下において、本発明の要旨となる砕氷貯
留装置Aの攪拌装置3について詳説する。
【0045】攪拌用回転軸30は、左側面壁2cと右側面壁
2dとに設けた軸受けを介して左右側面壁2c,2d間に回転
自在に架設しており、さらに、攪拌用回転軸30は右側面
壁2dの外方に延出し、連動連結部31を介して攪拌用駆動
モータ32と連動連結している。33は攪拌用駆動モータ32
を載置するために設けた駆動モータ支持台である。
【0046】従って、攪拌用回転軸30は攪拌用駆動モー
タ32によって回転駆動される。本実施例では、1〜10rp
mの間で回転数を調整可能としており、通常、2〜5rpm
で使用している。攪拌用回転軸30の回転数は、貯留槽2
に収容した砕氷の大きさによって最適な回転数が異な
り、砕氷の大きさが小さい場合には回転数を大きくし、
砕氷の大きさが大きい場合には回転数を小さくしてい
る。
【0047】攪拌用回転軸30には、左側面壁2c近傍に左
側フランジf1を装着し、右側面壁2d近傍に右側フランジ
f3を装着し、左側フランジf1と右側フランジf3との略中
間となる位置に中間フランジf2を装着し、それぞれ攪拌
用回転軸30とともに回転させている。
【0048】そして、左側フランジf1には平板状の左第
1攪拌板用連結アーム11を取着し、右側フランジf3には
平板状の右第2攪拌板用連結アーム21を取着し、中間フ
ランジf2には平板状の右第1攪拌板用連結アーム12と平
板状の左第2攪拌板用連結アーム22とを取着し、左右第
1攪拌板用連結アーム11,12及び左右第2攪拌板用連結
アーム21,22を攪拌用回転軸30から突出させている。
【0049】このとき、左第1攪拌板用連結アーム11と
右第1攪拌板用連結アーム12とは、互いに平行として同
一方向に突設している。また、右第2攪拌板用連結アー
ム21と左第2攪拌板用連結アーム22とも互いに平行とし
て同一方向に突設している。ただし、左右第1攪拌板用
連結アーム11,12と左右第2攪拌板用連結アーム22,21と
は、それぞれ反対方向に突設している。
【0050】そして、左第1攪拌板用連結アーム11と右
第1攪拌板用連結アーム12の突出先端部間に架設状態に
平板状の第1攪拌板10を取着し、右第2攪拌板用連結ア
ーム21と左第2攪拌板用連結アーム22の突出先端部間に
架設状態に平板状の第2攪拌板20を取着している。
【0051】本実施例では、第1攪拌板10の両端には取
着片13,13を突設し、同取着片13,13を左第1攪拌板用連
結アーム11及び右第1攪拌板用連結アーム12にそれぞれ
重合させ、ボルトとナットとからなる取着金具14を用い
て取着している。同様に、第2攪拌板20の両端にも取着
片23,23を突設し、同取着片23,23を左第2攪拌板用連結
アーム21及び右第2攪拌板用連結アーム22にそれぞれ重
合させて、ボルトとナットとからなる取着金具24を用い
て取着している。
【0052】左右第1攪拌板用連結アーム11,12と左右
第2攪拌板用連結アーム22,21とをそれぞれ反対方向に
突設していることにより、第1攪拌板10と第2攪拌板20
とはそれぞれ攪拌用回転軸30の周囲に180°ずれて位
置し、攪拌用回転軸30の回転にともなって第1攪拌板10
と第2攪拌板20とで交互に砕氷を攪拌する。従って、攪
拌を行なう第1攪拌板10と第2攪拌板20、及び、左右第
1攪拌板用連結アーム11,12と左右第2攪拌板用連結ア
ーム22,21に砕氷が氷着することを防止でき、攪拌効率
の低下を抑止できる。
【0053】また、貯留槽2の左側面壁2c寄りに第1攪
拌板10を設け、貯留槽2の右側面壁2d寄りに第2攪拌板
20を設けるように左右第1攪拌板用連結アーム11,12と
左右第2攪拌板用連結アーム22,21と3を配設し、同左
右第1攪拌板用連結アーム11,12及び左右第2攪拌板用
連結アーム22,21にそれぞれ第1攪拌板10及び第2攪拌
板20を架設しているので、第1攪拌板10の回転軌跡と第
2攪拌板20の回転軌跡とが重なることがない。
【0054】従って、第1攪拌板10による砕氷の攪拌中
に、攪拌にともなって砕氷を左側面壁2c寄りの第1攪拌
領域から、右側面壁2d寄りの第2攪拌領域方向に移動さ
せることができ、砕氷に攪拌用回転軸30の伸延方向の移
動を生起することができる。逆に、第2攪拌板20による
砕氷の攪拌中に、攪拌にともなって砕氷を右側面壁2d寄
りの第2攪拌領域から、左側面壁2c寄りの第1攪拌領域
方向に移動させることができ、同様に砕氷に攪拌用回転
軸30の伸延方向の移動を生起することができる。
【0055】これにより、砕氷を大きく攪拌することが
でき、砕氷同士の氷結を防止できるだけでなく、攪拌を
行なう第1攪拌板10と第2攪拌板20、及び、左右第1攪
拌板用連結アーム11,12と左右第2攪拌板用連結アーム2
2,21に砕氷が氷着することを防止できる。そのうえ、攪
拌用回転軸30に砕氷が氷着することも防止でき、攪拌用
回転軸30の周囲に竹輪状に氷の層が形成されることを防
止できる。
【0056】また、第1攪拌板10と第2攪拌板20とによ
って、貯留槽2の略半分ずつの領域を交互に攪拌するこ
とになるので、例えば第1攪拌板10を右側面壁2d近傍に
まで伸延させた攪拌板で貯留槽2の全領域を一度に攪拌
する場合と比較して、攪拌にともなって攪拌板に作用す
る砕氷の抵抗力を小さくすることができ、必要とされる
攪拌用駆動モータ32の動力を小さくすることができる。
【0057】上記したように、貯留槽2の前面壁2a及び
後面壁2bの下側にはそれぞれ湾曲状傾斜面2a-2,2b-2を
設けており、同湾曲状傾斜面2a-2,2b-2は、攪拌用回転
軸30を中心とする仮想円筒周面の一部としているので、
攪拌用回転軸30の回転にともなって回転する第1攪拌板
10と第2攪拌板20の回転軌跡と相似する。
【0058】そして、湾曲状傾斜面2a-2,2b-2と第1攪
拌板10及び第2攪拌板20との間に所用のクリアランスを
設けるように、左右第1攪拌板用連結アーム11,12と左
右第2攪拌板用連結アーム22,21の長さを設定してい
る。クリアランスはできるだけ小さい方が望ましい。
【0059】従って、湾曲状傾斜面2a-2,2b-2に氷着し
た砕氷を第1攪拌板10と第2攪拌板20で掻き落とすこと
ができ、砕氷の湾曲状傾斜面への氷着を防止できる。
【0060】すなわち、湾曲状傾斜面2a-2,2b-2が円弧
状に湾曲しているとともに、第1攪拌板10及び第2攪拌
板20が平板状であって、第1攪拌板10及び第2攪拌板20
の法線方向を湾曲状傾斜面2a-2,2b-2と略直交状態とし
ているので、第1攪拌板10及び第2攪拌板20の側端縁で
湾曲状傾斜面2a-2,2b-2に氷着した砕氷に大きな剪断応
力を作用させることができる。
【0061】つまり、湾曲状傾斜面2a-2,2b-2に氷着し
た砕氷に、第1攪拌板10及び第2攪拌板20の回転にとも
なう押圧力を、湾曲状傾斜面2a-2,2b-2と略直交方向に
作用させることができるので、砕氷に対して効率よく剪
断応力を作用させることができ、容易に湾曲状傾斜面か
ら氷着した砕氷を掻き落とすことができる。また、攪拌
用回転軸30を回転駆動させている攪拌用駆動モータ32の
動力を小さくすることができる。
【0062】なお、本実施例では、第1攪拌板10及び第
2攪拌板20を平板状としているが、小径の棒体であって
もよい。また、さらに攪拌効率を向上させるために、第
1攪拌板10及び第2攪拌板20を回転方向に対して後退翼
状に傾斜させて配設したり、平板状ではなく所定形状の
反りを設けたりして、攪拌効率を向上させるようにして
もよい。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、砕氷を貯
留するとともに底部に設けた搬出装置によって貯留した
砕氷の搬出を行なう貯留槽と、同貯留槽内に貯留した砕
氷を攪拌する攪拌装置とからなる砕氷貯留装置におい
て、攪拌装置を、貯留槽内に横架した攪拌用回転軸に突
設した第1攪拌板用連結アームの先端に設けた第1攪拌
板と、攪拌用回転軸に突設した第2攪拌板用連結アーム
の先端に設けた第2攪拌板とにより構成し、第2攪拌板
用連結アームの突設方向は、第1攪拌板用連結アームの
突設方向とは反対方向とし、かつ、第1攪拌板及び第2
攪拌板は攪拌用回転軸とそれぞれ略平行としたことによ
り、貯留槽内の砕氷を第1攪拌板と第2攪拌板とで交互
に攪拌することができる。
【0064】従って、攪拌にともなって貯留槽内の砕氷
に大きな移動を生起することができ、砕氷同士の氷結を
抑止することができる。また、砕氷の第1攪拌板及び第
2攪拌板への氷着、及び、砕氷の第1攪拌板用連結アー
ム及び第2攪拌板用連結アームへの氷着を防止すること
ができる。
【0065】また、貯留槽内に貯留された砕氷内に埋入
される攪拌装置の容積を小さくすることができるので、
貯留槽をコンパクトとすることができ、砕氷貯留装置を
小型化できるので、製造コストを低減させることができ
る。
【0066】さらに、攪拌装置には1本の攪拌回転軸を
設けているだけであるので、同攪拌回転軸を回転させる
機構を簡潔とすることができ、製造コストを低減させる
ことができるとともに、メンテナンスを容易とすること
ができるので、維持管理に要するコストも低減させるこ
とができる。
【0067】請求項2記載の発明によれば、第1攪拌板
と第2攪拌板は、攪拌用回転軸の伸延方向に互いにずら
して配設したことにより、第1攪拌板が砕氷の攪拌を行
なう第1攪拌領域と、第2攪拌板が砕氷の攪拌を行なう
第2攪拌領域とが異なるため、第1攪拌板による砕氷の
攪拌中に、攪拌にともなって砕氷が第1攪拌領域から第
2攪拌領域方向に移動させることができ、逆に、第2攪
拌板による砕氷の攪拌中に、攪拌にともなって砕氷が第
2攪拌領域から第1攪拌領域方向に移動させることがで
きるので、攪拌にともなう砕氷の移動量を大きくできる
ので砕氷を効率よく攪拌できる。
【0068】従って、攪拌用回転軸に砕氷が竹輪状に氷
着することを防止することができる。また、貯留槽に貯
留された砕氷には第1攪拌板と第2攪拌板のいずれか一
方のみが埋入されるだけであるので、攪拌用回転軸を回
転させるために必要となる駆動力を小さくすることがで
き、省電力化をはかることができる。
【0069】請求項3記載の発明によれば、貯留槽に
は、砕氷を搬出装置に送出する傾斜面を設けるととも
に、同傾斜面を、攪拌用回転軸を中心とする仮想円筒周
面の一部とした湾曲状傾斜面としたことによって、同湾
曲状傾斜面に氷着した砕氷を第1攪拌板及び第2攪拌板
により容易に掻き落とすことができ、また、その際に砕
氷が小さく粉砕されるおそれがなく、大きさのバラツキ
の少ない砕氷を搬出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る砕氷貯留装置の平面図である。
【図2】同一部切欠正面図である。
【図3】同右側面図である。
【図4】図2のX−X断面図である。
【図5】従来の砕氷貯留装置の平面図である。
【図6】従来の砕氷貯留装置の右側面図である。
【符号の説明】
A 砕氷貯留装置 C 連結チェン 1 搬出用コンベア 2 貯留槽 2a 前面壁 2b 後面壁 2c 左側面壁 2d 右側面壁 2' 周面壁 2" 底部開口 2a-1,2b-1 平面部 2a-2,2b-2 湾曲状傾斜面 3 攪拌装置 4 基台 5 スクリューコンベア 5a 回転軸 5b 従動スプロケット 6 コンベアケーシング 6a 突出部 6b 半円筒面 6c 砕氷搬出口 7 搬出駆動用モータ 7a 出力軸 7b 駆動スプロケット 8 連結平板 9 閉塞板 10 第1攪拌板 11 左第1攪拌板用連結アーム 12 右第1攪拌板用連結アーム 13,14 取着片 20 第2攪拌板 21 右第2攪拌板用連結アーム 22 左第2攪拌板用連結アーム 23,24 取着片 30 攪拌用回転軸 31 連動連結部 32 攪拌用駆動モータ 33 駆動モータ支持台 f1 左側フランジ f2 中間フランジ f3 右側フランジ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砕氷を貯留するとともに底部に設けた搬
    出装置によって貯留した砕氷の搬出を行なう貯留槽(2)
    と、同貯留槽(2)内に貯留した砕氷を攪拌する攪拌装置
    (3)とからなる砕氷貯留装置において、 攪拌装置(3)は、貯留槽(2)内に横架した攪拌用回転軸(3
    0)に突設した第1攪拌板用連結アームの先端に設けた第
    1攪拌板(10)と、攪拌用回転軸に突設した第2攪拌板用
    連結アームの先端に設けた第2攪拌板(20)とにより構成
    し、 第2攪拌板用連結アームの突設方向は、第1攪拌板用連
    結アームの突設方向とは反対方向とし、かつ、第1攪拌
    板(10)及び第2攪拌板(20)は攪拌用回転軸(30)とそれぞ
    れ略平行としたことを特徴とする砕氷貯留装置。
  2. 【請求項2】 第1攪拌板(10)と第2攪拌板(20)は、攪
    拌用回転軸(30)の伸延方向に互いにずらして配設したこ
    とを特徴とする請求項1記載の砕氷貯留装置。
  3. 【請求項3】 貯留槽(2)には、砕氷を搬出装置に送出
    する傾斜面を設けるとともに、同傾斜面を、攪拌用回転
    軸(30)を中心とする仮想円筒周面の一部とした湾曲状傾
    斜面(2a-2,2b-2)としたことを特徴とする請求項2記載
    の砕氷貯留装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007033009A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Hoshizaki Electric Co Ltd 集積固結した塊状物の崩壊装置
WO2014086401A1 (de) * 2012-12-05 2014-06-12 Stetter Gmbh Eislager für eine eismaschine
KR20220146972A (ko) * 2021-04-26 2022-11-02 청호나이스 주식회사 제빙기

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