JP2003160878A - 金属表面処理方法 - Google Patents

金属表面処理方法

Info

Publication number
JP2003160878A
JP2003160878A JP2002266078A JP2002266078A JP2003160878A JP 2003160878 A JP2003160878 A JP 2003160878A JP 2002266078 A JP2002266078 A JP 2002266078A JP 2002266078 A JP2002266078 A JP 2002266078A JP 2003160878 A JP2003160878 A JP 2003160878A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
liquid
zinc phosphate
weight
treatment liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2002266078A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Oyama
正記 大山
Tadayoshi Inoue
忠良 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Dacro Shamrock Co Ltd
Original Assignee
Nippon Dacro Shamrock Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Dacro Shamrock Co Ltd filed Critical Nippon Dacro Shamrock Co Ltd
Priority to JP2002266078A priority Critical patent/JP2003160878A/ja
Publication of JP2003160878A publication Critical patent/JP2003160878A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属材表面付着の油分を除去すると同時に金
属材表面に防錆被膜を形成し、使用済みリンス液を有効
利用することのできる無廃水処理システムを実現するこ
と 【解決手段】 12〜50重量%の水溶性有機溶剤と88〜50
重量%の水を含む水溶液(ただし、水溶性有機溶剤が12
重量%である水溶液及び水溶性有機溶剤と水との等量水
溶液を除く。)100重量部と、リン酸イオン0.01〜4.25
重量部と、硝酸イオン0.02〜45重量部と、亜鉛イオン0.
01〜6.5重量部とを含有してなるリン酸亜鉛系処理液に
金属材を浸漬する防錆被膜形成工程、前記防錆被膜形成
工程後にエア−ブロ−により前記金属材の表面に付着し
た処理液を除滴する除滴工程、その金属材をリンス液に
浸漬するリンス工程、及び前記リンス工程における使用
済みリンス液からリンス液と処理液とを回収する回収工
程からなることを特徴とする金属表面処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は金属表面処理方法
に関し、更に詳しくは、金属材表面に付着した油分を除
去すると同時に金属材表面に水不溶性のリン酸亜鉛被膜
を形成し、金属材の表面をリンスする時に使用したとこ
ろの、処理液成分の混入したリンス液(排液)からリン
ス液及びリン酸亜鉛被膜形成用処理液を回収し、これら
を再利用することによって無廃水処理システムを実現す
ることのできる金属表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、金
属表面に防錆性を付与する技術として、特開昭52−1
07244号公報に記載された発明が提案されていた。
該公報に記載された発明は、亜鉛イオン及びリン酸イオ
ンを含む酸性リン酸亜鉛水溶液に、硝酸イオンと塩素酸
イオンとを、硝酸イオンと塩素酸イオンとの比及びリン
酸イオンと塩素酸イオンと硝酸イオンとの比が特定の範
囲内にあるように、配合して成るリン酸亜鉛被膜化成処
理剤である。しかしながら、このような水を媒体とする
処理剤を用いて、金属表面にリン酸亜鉛被膜を形成する
には、脱脂工程、水洗工程、純水水洗工程、表面調製工
程、化成処理工程、水洗工程、純水水洗工程、乾燥工程
の順で処理する必要があり、工程自体が複雑である。し
かも、処理工程中に多量の水を必要とするため、脱水処
理に設備とコストとがかかるという欠点がある。
【0003】この発明は、前記課題を解決することを目
的とする。この発明の目的は、金属材の表面にリン酸亜
鉛系処理液を接触させてからこの金属材をリンスする際
にリンス液の汚れを極力少なくすることのできる金属表
面処理方法を提供することにある。更に、この発明の目
的は、リンス液の汚れを少なくすると共に、使用済みの
リンス液からリン酸亜鉛系処理液の成分を回収してこれ
をリン酸亜鉛系処理液に再利用し、かつ使用済みリンス
液からリンス液をも回収して廃液量を極力低減すること
のできる金属表面処理方法を提供することにある。この
発明の更に他の目的は切削油、及びプレス油(油圧作動
油)等の潤滑油並びに防錆油等の油分を金属材表面から
除去する脱脂洗浄とリン酸亜鉛被膜の形成とを同一の槽
で、浸漬操作あるいはスプレ−操作等により行い、リン
ス済み液を廃液精製装置に通すことにより精製水と成分
液とに分離し、精製水をリンス液として再利用し、成分
液を防錆被膜形成用の処理液に再使用するようにして、
設備の省スペ−ス化、システムの無廃水化を計り、以て
環境対応型リン酸亜鉛処理システムを提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
のこの発明の手段は、12〜50重量%の水溶性有機溶
剤と88〜50重量%の水を含む水溶液(ただし、水溶
性有機溶剤が12重量%である水溶液及び水溶性有機溶
剤と水との等量水溶液を除く。)100重量部と、リン
酸イオン0.01〜4.25重量部と、硝酸イオン0.
02〜45重量部と、亜鉛イオン0.01〜6.5重量
部とを含有してなるリン酸亜鉛系処理液で、鉄及び亜鉛
系金属表面を有する金属材を、処理する防錆被膜形成工
程、前記防錆被膜形成工程後にエア−ブロ−により前記
金属材の表面に付着した処理液を除滴する除滴工程、及
びその金属材をリンス液に浸漬するリンス工程からなる
ことを特徴とする金属表面処理方法である。
【0005】前記課題を解決するためのこの発明の他の
手段は、前記防錆被膜形成工程、前記防錆被膜形成工程
後にエア−ブロ−により前記金属材の表面に付着した処
理液を除滴する除滴工程、及びその金属材をリンス液に
浸漬するリンス工程に加えて、前記リンス工程における
使用済みリンス液からリンス液とリン酸亜鉛系処理液と
を回収する回収工程を有することを特徴とする金属表面
処理方法である。
【0006】この金属表面処理方法の他の好適な態様に
おいては、防錆被膜形成工程におけるリン酸亜鉛系処理
液が、前記回収工程で回収され、濃度調整されたリン酸
亜鉛系処理液を含んでなり、前記リンス工程におけるリ
ンス液が、前記回収工程で回収されたリンス液を含んで
なり、この発明の好適な他の態様においては、前記水溶
性有機溶剤が、グリコール類、そのグリコール類のモノ
又はジアルキルエーテル類、及び該グリコール類と低級
アルコールとの混合溶媒より成る群から選択される少な
くとも一種であり、この発明の好適な他の態様において
は、前記リン酸亜鉛系処理液が、更に一価のアルカリ金
属イオンを多くとも6重量部まで含有してなる。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明におけるリン酸亜鉛系処
理液は、準水系金属表面処理剤である。金属表面にリン
酸亜鉛被膜を形成するための従来の水系処理剤において
は、金属表面に適正なリン酸亜鉛被膜を形成するために
は脱脂工程、水洗工程、純水水洗工程、表面調整工程、
化成処理工程等の複雑な多数の工程を必要とし、更に多
量の廃液が発生するのであるが、この発明における準水
系金属表面処理システムにおいては、このような多数の
工程を必要とせずに、一槽一工程で脱脂とリン酸亜鉛被
膜形成とを行うことができると同時に、金属材表面に付
着した余分な処理液をエア−ブロ−によりブロ−オフし
て次のリンス工程への処理液の持ち込みを少なくする。
更にリンス工程ではリンス済み液つまり使用済みリンス
液を水とリン酸亜鉛系処理液に使用可能な成分液とに分
離し、前記水はリンス液として再使用し、前記成分液は
濃度調整をした後に、金属表面の防錆処理をするための
リン酸亜鉛系処理液として再利用されるので、防錆処理
システムのクロ−ズド化が達成され、無廃水処理システ
ムが実現される。
【0008】この発明におけるリン酸亜鉛系処理液とし
ては、12〜50重量%の水溶性有機溶剤と、50〜8
8重量%の水とを含有する水溶液(ただし、水溶性有機
溶剤と水との合計を100重量%とする。また、水溶性
有機溶剤が12重量%である水溶液及び水溶性有機溶剤
と水との等量水溶液を除く。)、好ましくは12〜45
重量%の水溶性有機溶剤と、88〜55重量%の水とを
含有する混合溶液を用いて調製される。
【0009】前記水溶性有機溶剤としては、(−CH2
−CH2−O−)n(ただし、nは1〜4を示す。)の式
で示されるエチレングリコール系の低級アルキルエーテ
ル又は低級アルキルエステル、プロピレングリコール又
はジプロピレングリコール等の低級アルキルエーテル又
は低級アルキルエステル、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、テトラエチレングリコール等の低
級アルキレングリコール、低級アルコール、並びにエス
テル等を挙げることができる。
【0010】前記エチレングリコール系の低級アルキル
エーテル又は低級アルキルエステルとしては、例えばエ
チレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコ
ールモノ-n-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノ-n-ブチルエ
ーテル、テトラエチレングリコールモノ-n-ブチルエー
テル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテル、及
び酢酸ジエチレングリコールモノエチルエーテル等を挙
げることができる。
【0011】プロピレングリコール又はジプロピレング
リコールの低級アルキルエーテル又は低級アルキルエス
テルとしては、例えばプロピレングリコールブチルエー
テル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、及
びポリプロピレングリコールモノエチルエーテル等を挙
げることができる。
【0012】前記低級アルコールとしては、例えば炭素
数1〜8のアルコールを挙げることができ、例えばエチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、第三ブチルア
ルコール、メトキシジメチルペンタノール、及びジアセ
トンアルコール等を挙げることができる。
【0013】前記エステル類としては、例えば乳酸エチ
ル、酢酸メトキシブチル及び乳酸ブチル等を挙げること
ができる。
【0014】この発明において好適な水溶性有機溶剤
は、グリコール類、そのグリコール類のモノ又はジアル
キルエーテル類、及び該グリコール類と低級アルコール
との混合溶媒より成る群から選択される少なくとも一種
である。なお、前記各種のグリコール類におけるアルキ
ル基としては、炭素数1〜5のアルキル基が好ましい。
前記低級アルコールとしては、炭素数1〜8のアルコー
ルが好ましく、特に炭素数1〜5のアルコールが好まし
く、更には炭素数1〜4のアルコールが好ましい。
【0015】この発明におけるリン酸亜鉛系処理液にお
いて、水溶性有機溶剤の含有量が12重量%未満であ
り、水が88重量%を超えると、脱脂が不完全になる可
能性があり、その後の塗装工程でハジキ及び塗装密着不
良等の問題が発生し、また部分的にリン酸亜鉛は析出す
るが、ブルー系のリン酸鉄被膜に覆われて、目的とする
塗装密着性の優れた均一なリン酸亜鉛被膜が得られな
い。水溶性有機溶剤が50%以上、水が50重量%未満
であると、被膜成分となるリン酸及び亜鉛イオン源と成
る無機化合物とを均一に溶解させるために可溶化剤とし
て無機酸を必要とし、したがって、水溶性有機溶剤を多
量に含有する金属表面処理剤のpHが低下し、必要以上
に被金属処理物の表面をエッチングすることになり、そ
の結果、スラッジが多く発生する。スラッジの増加は、
金属表面処理剤が接触する処理装置を頻繁にメンテナン
スすることが必要になるばかりか、被金属処理物に金属
表面処理剤が残留して不良品発生の原因になる。
【0016】この発明におけるリン酸亜鉛系処理液は、
リン酸イオンを含有する。このリン酸イオン源として、
オルトリン酸、ピロリン酸、ポリリン酸、トリメタリン
酸、テトラメタリン酸を挙げることができ、好ましくは
オルトリン酸、ポリリン酸であり、より好ましくは、経
済的見地からオルトリン酸である。
【0017】リン酸亜鉛系処理液におけるリン酸イオン
の含有量は、水と前記水溶性有機溶剤との合計100重
量部に対して、0.01〜4.25重量部、好ましくは
0.04〜2.5重量部である。
【0018】リン酸イオンの含有量が0.01重量部未
満であるとリン酸亜鉛被膜の形成が悪く成り、目的とす
る塗装密着性に優れた均一なリン酸亜鉛被膜を得ること
ができず、4.25重量部を超えると被金属処理物が溶
解してしまい、リン酸亜鉛系処理液を安定に維持する管
理ができなくなる。
【0019】リン酸亜鉛系処理液中の硝酸イオンの含有
量は、水と前記水溶性有機溶剤との合計100重量部に
対して、0.02〜45重量部、好ましくは1.2〜2
5重量部である。硝酸イオンの含有量が0.02重量部
よりも少ないとリン酸亜鉛系処理液中に亜鉛の溶解する
量が減少してリン酸亜鉛被膜の形成が悪くなり、45重
量%を超えると被金属処理物の表面(金属表面)におけ
るエッチング力が強く成りすぎてスラッジの析出量が増
加する。その結果、装置のメンテナンス頻度が増加して
経費が大きくなる。
【0020】硝酸イオン源としては、硝酸、硝酸塩等を
挙げることができる。
【0021】リン酸亜鉛系処理液中の亜鉛イオンの含有
量は、水と前記水溶性有機溶剤との合計100重量部に
対して、0.01〜6.5重量部、好ましくは0.1〜
3.5重量部である。亜鉛イオンの含有量が0.01重
量部未満であると、被金属処理物を含まない鉄、アルミ
ニウム等の金属に対して均一なリン酸亜鉛被膜を得るこ
とができず、6.5重量部よりも多いと水及び水溶性有
機溶剤からなる水溶液への溶解性が悪くなる。
【0022】この亜鉛イオン源としては、リン酸亜鉛、
水酸化亜鉛、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜
鉛、硫酸亜鉛等を挙げることができる。
【0023】この発明におけるリン酸亜鉛系処理液は、
金属イオンとして前記亜鉛イオンの他に、ニッケルイオ
ン、マンガンイオン、カルシウムイオン及び一価のアル
カリ金属イオンを含んでいても良い。
【0024】ニッケルイオンの含有量は、水と前記水溶
性有機溶剤との合計100重量部に対して3重量部ま
で、好ましくは2重量部まで許容することができる。ニ
ッケルイオンをリン酸亜鉛系処理液に積極的に含める場
合、その含有量は、水と前記水溶性有機溶剤との合計1
00重量部に対して0.01〜1重量部である。ニッケ
ルイオンがリン酸亜鉛系処理液に含まれていると、未塗
装における耐食性が向上すると言う技術的効果が奏され
る。
【0025】マンガンイオンの含有量は、水と前記水溶
性有機溶剤との合計100重量部に対して3重量部ま
で、好ましくは1重量部まで許容することができる。マ
ンガンイオンをリン酸亜鉛系処理液に積極的に含める場
合、その含有量は、水と前記水溶性有機溶剤との合計1
00重量部に対して0.01〜1重量部である。マンガ
ンイオンがリン酸亜鉛系処理液に含まれていると、金属
亜鉛を含む金属材を処理したときの湿潤塗装密着性が向
上すると言う技術的効果が奏される。
【0026】カルシウムイオンの含有量は、水と前記水
溶性有機溶剤との合計100重量部に対して3重量部ま
で、好ましくは1重量部まで許容することができる。カ
ルシウムイオンをリン酸亜鉛系処理液に積極的に含める
場合、その含有量は、水と前記水溶性有機溶剤との合計
100重量部に対して0.01〜1重量部である。カル
シウムイオンがリン酸亜鉛系処理液に含まれていると、
塩水噴霧塗装耐食性が向上すると言う技術的効果が奏さ
れる。
【0027】一価のアルカリ金属イオン例えばリチウム
イオン、ナトリウムイオン及びカリウムイオンの含有量
は、水と前記水溶性有機溶剤との合計100重量部に対
して6重量部まで、好ましくは4.5重量部まで許容す
ることができる。一価のアルカリ金属イオンをリン酸亜
鉛系処理液に積極的に含める場合、その含有量は、水と
前記水溶性有機溶剤との合計100重量部に対して0.
1〜4.5重量部である。一価のアルカリ金属イオンが
リン酸亜鉛系処理液に含まれていると、系中に存在する
過剰の水と相俟って、金属材の表面に形成されるリン酸
亜鉛被膜における結晶が緻密になり塗装密着性が更に向
上すると言う技術的効果乃至発明の目的が達成される。
【0028】この発明におけるリン酸亜鉛系処理液は、
水、水溶性有機溶剤、硝酸イオン源、リン酸イオン源及
び亜鉛イオン源を、例えば常温において、公知の攪拌機
で均一に混合攪拌することにより調製されることができ
る。
【0029】この発明の方法が適用される金属材は、鉄
及び亜鉛系金属表面を有する限り特に制限がない。
【0030】この発明における防錆被膜形成工程におい
ては、金属材の表面にリン酸亜鉛系処理液を接触させ
る。接触の方法としては、例えば30〜90℃、好まし
くは40〜60℃に加熱されたこのリン酸亜鉛系処理液
中に、金属材を、5秒〜30分間、好ましくは15秒〜
10分間浸漬する浸漬処理を挙げることができ、このほ
かに噴霧処理、塗布処理及び流延処理等を挙げることが
できる。好適なのは浸漬処理である。浸漬処理をする場
合、この発明におけるリン酸亜鉛系処理液を採用するこ
とにより、従来の脱脂工程とリン酸亜鉛被膜形成工程と
を一槽一工程に簡略化することができる。なお、ここ
で、このリン酸亜鉛系処理液を好適に適用することので
きる金属材としては、その表面にリン酸亜鉛被膜を形成
する必要のある金属製品を挙げることができる。
【0031】この発明におけるリン酸亜鉛系処理液を使
用する場合には、金属材を予め脱脂処理、脱脂処理後の
水洗処理、水洗処理後の純水水洗処理、この純水水洗処
理後における表面調整処理をしておく必要がなく、金属
材を直ちにこのリン酸亜鉛系処理液中に浸漬するだけ
で、金属材の表面における脱脂及びリン酸亜鉛被膜の形
成が行われる。また、この発明おけるリン酸亜鉛系処理
液においては、リン酸亜鉛系処理液を加熱してリン酸亜
鉛系処理液の液面から所定高さまでの空間領域に溶媒蒸
気を充満させ、この溶媒蒸気中に金属材を所定時間滞留
させることによって金属材料の表面の脱脂を行い、その
後に溶媒蒸気中にある金属材をリン酸亜鉛系処理液中に
浸漬させると言った煩雑な操作をする必要もない。前述
したように、直ちに金属材をこのリン酸亜鉛系処理液中
に浸漬するだけで、脱脂とリン酸亜鉛被膜の形成とが行
われる。この点においても、この発明におけるリン酸亜
鉛系処理液は、注目される。
【0032】なお、金属材を浸漬させる際のリン酸亜鉛
系処理液の加熱温度が30℃未満であると、金属材の表
面に付着する油分の除去が困難に成ることがあり、また
その後の塗装工程におけるハジキ、塗装密着不良等の問
題が発生する可能性があり、リン酸亜鉛被膜の形成も不
十分に成ることがあり、結局のところ、目的とする塗装
密着性と耐食性とに優れたリン酸亜鉛被膜を形成するの
が困難に成ることがある。またリン酸亜鉛系処理液の加
熱温度が90℃を超えると、90℃を超える温度に加熱
する程の効果がなく、またエネルギーコストと薬品の消
耗率の高まりと言う観点から不経済であり、その意味で
工業的ではない。
【0033】リン酸亜鉛系処理液に金属材を浸漬する時
間が5秒よりも短いと、金属材の表面に付着する油分の
除去が困難になることがあり、30分を超えると、金属
材の脱脂及びリン酸亜鉛被膜の形成は可能であるが、時
間をかけることに比例する効果が見いだせない。
【0034】この発明においては、前記防錆被膜形成工
程を経た金属材は、除滴工程に供される。
【0035】除滴工程は、前記防錆被膜形成工程後にお
ける、リン酸亜鉛系処理液で濡れた金属材の表面をエア
ーブローすることにより前記金属材の表面に付着した処
理液を除滴する工程である。
【0036】エアーブローをするために使用されるエア
ーブローノズルとしては、例えばスプレーイングシステ
ムズジャパン社製のウィンドジェット・ブローオフ・ノ
ズル:フラットタイプを挙げることができる。エアーブ
ローノズルから噴出されるエアーの圧力としては0.1
〜1MPaでよい。0.1MPaより低いとブローオフ効果が
低くなり十分に余滴を除去することができない。また1
Mpaを超えるとその圧力が高すぎて、経済効果と除滴効
果とがバランスしなくなり、且つ金属材の揺れが大きく
なり、複数の金属材にエアーブローするときには金属材
同士がぶつかってしまうデメリットがある。より好まし
くは0.2〜0.5MPaでエアーブローするのがよい。
【0037】このエアーブロー操作は、この発明におけ
るリン酸亜鉛系処理液において特有である。
【0038】特開昭52−107244号に開示された
防錆被膜形成用の組成液に浸漬した金属材の表面にエア
ーブローを行うと金属材の表面が瞬時に乾燥してしま
い、次のリンス工程で十分な洗浄を行うことができず、
前記組成液等の薬剤が金属材の表面に残り、防錆被膜処
理をした金属材の表面における塗装密着性、塗装耐食性
が劣るようになる。しかるに、この発明におけるリン酸
亜鉛系処理液で処理し、前記エアーブローを行っても水
溶性溶剤が存在するために金属材の表面がいつまでも湿
潤し、金属材の表面が乾燥することにより直接に空気中
の酸素と金属の表面とが接触して錆が発生するのを防止
すると共に次のリンス工程におけるリンス液と容易に馴
染み、溶解して薬剤が金属材の表面から速やかに除去さ
れ、塗装密着性、塗装耐食性が維持される。
【0039】この発明におけるエアーブローによる除滴
工程は、前記防錆被膜形成工程におけるリン酸亜鉛系処
理液の液滴を単に金属材の表面からエアーで完全に除去
するのではなく、水溶性溶剤で金属材の表面を湿潤状態
に維持することができるように金属材の表面をエアーブ
ローする工程であり、このようなエアーブローにより後
のリンス工程でのリンス効果を向上させる効果が奏され
る。したがって、この発明におけるエアーブローは、単
に金属材の表面にエアーを吹き付けることではなく、ま
た、強風を吹き付けて金属表面を乾燥状態にすることで
もないのである。前記のような効果を顕著に奏させるに
は、次のリンス工程へのリン酸亜鉛系処理液の持ち込み
量をエアーブローしないときの持ち込み量の1/2〜1
/50となるように、金属材の表面をエアーブローする
のが好ましい。
【0040】除滴工程においてエアーブローにより金属
材の表面から除去されたリン酸亜鉛系処理液が、次の回
収工程にて回収される。
【0041】除滴工程を経た金属材は、リンス工程に供
される。
【0042】リンス工程では、前記除滴工程を経た金属
材がリンス液で洗浄される。このリンス液としては、精
製水が使用される。もっとも、初めて使用されるリンス
液が精製水であっても、そのリンス液で金属材を洗浄す
ることを繰り返すと、金属材の表面に残留するリン酸亜
鉛系処理液の成分がリンス液中に含まれていく。
【0043】リン酸亜鉛系処理液に含まれていた成分を
含有する使用済みリンス液は、回収工程に供される。
【0044】回収工程では、使用済みリンス液をリンス
液とリン酸亜鉛系処理液を構成する成分を含有する成分
含有液とに分離する。この分離には、例えば、廃水濃縮
処理装置ENVOTECH MARKII(オ−ム電機(株))、小型
蒸発濃縮装置ECT-EV(日化設備エンジニアリング
(株))、小型廃液処理装置NKW,NKVR型(木村化工機
(株))等が使用される。該装置の型式0025を用い
て使用済みリンス液(「リンス済み排液」と称されるこ
ともある。)を処理することにより得られる回収リンス
液をリンス工程で再利用した結果、この回収リンス液で
洗浄された金属材は、新鮮なリンス液で洗浄した金属材
における塗装密着性、及び塗装耐食性と同様の性能を発
揮し、回収リンス液はリンス工程で使用されるリンス液
として十分な品質を有する。
【0045】一方、使用済みリンス液から分離された成
分含有液は、防錆被膜形成工程で使用されるリン酸亜鉛
系処理液におけるのと同様の成分及び濃度に調整され
る。濃度調整して得られた液は回収リン酸亜鉛系処理液
として防錆被膜形成工程で再利用されることができる。
再利用したとしても、新鮮なリン酸亜鉛系処理液で防錆
被膜形成処理を行った金属材におけるのと同様の塗装密
着性、及び塗装耐食性を有する防錆被膜形成金属材を得
ることができる。
【0046】この発明における回収工程を採用すること
により、金属材表面をリンスするのに使用された処理液
成分の混入したリンス液を精製液と成分液とに分離し、
再利用できるので無廃水処理が可能となる。つまり、前
述した防錆被膜形成工程、除滴工程、リンス工程及び回
収工程を有する金属表面処理方法は、無廃水処理型金属
表面処理方法であり、環境汚染がないというメリットを
有する。
【0047】
【実施例】(実施例1〜3)表1に示される配合量(単
位は重量部)のイオン交換水と表1に示される配合量で
表1に示される種類の水溶性有機溶剤とをガラスビーカ
ー内で混合した。表1及び表2に示される種類の無機酸
と無機酸塩とを表1及び表2に示される量で前記ガラス
ビーカー内の混合物に添加し、10分間混合することに
よりリン酸亜鉛系処理液を得た。
【0048】テストパネルとしてのSPCC−SD鋼板
試験片(0.8×70×150mm)を、表2に示され
る液温度に保持された前記リン酸亜鉛系処理液に、表2
に示される浸漬時間だけ浸漬した。テストパネルを前記
リン酸亜鉛系処理液に浸漬しているときに、前記リン酸
亜鉛系処理液をときどき攪拌した。
【0049】浸漬時間が経過するとテストパネルを前記
リン酸亜鉛系処理液から直ちに取りだし、ブロ−オフノ
ズル:フラットタイプを用いて圧力を0.1〜1.0MPa
と変えてテストパネル表面に付着している処理液をエア
ーブロ−した。エアーブロー後にテストパネル表面を目
視で観察すると、テストパネル表面に薄く前記リン酸亜
鉛系処理液で湿潤していることが観察された。次いで、
廃液精製装置ENVOTECHMARKII(オ−ム電機(株))で精
製したリンス液で洗浄し、その後にドライヤーでテスト
パネルの表面を乾燥した。このとき、廃液精製装置で分
離した成分液は濃度調整後、処理液槽(ビ−カ−)に戻
しながらリン酸亜鉛処理を行った。このとき、精製水と
成分液の分離精度はほぼ100%であった。即ちリンス
槽へ持ち込んできただけの処理液成分量を廃液精製装置
で分離した。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】なお、表1及び表2中、( )で括られて
いない数字は左の項目欄に示す成分の配合量(重量部)
を示し、( )で括られた数字は左の項目欄に示すイオ
ンの含有量(重量部)を示す。表1中、DEGMBEは
ジエチレングリコールモノブチルエーテルを示し、IP
Aはイソプロピルアルコールを示す。
【0053】上述のようにしてリン酸亜鉛被膜の形成さ
れたテストパネルの表面に、以下の商品名の塗料を、以
下に示す膜厚となるように、以下に示す方法で塗装し
た。
【0054】ベルコートNo.1100 日本油脂株式会社製のアクリル樹脂塗料 乾燥条件:150℃×20分放置 塗装膜厚:30〜40μm 塗装法:予め専用シンナーで塗料を希釈し、FORD CUP#4
で19〜20秒に調整し、スプレーガンで塗装した。
【0055】以上の塗装を施したテストパネルについ
て、以下の性能評価を行った。
【0056】(一次密着性)塗装済みのテストパネルに
おける塗装面を、NTカッターで、1mm間隔で100
個の升目を刻み、セロハンテープ(ニチバン製、幅18
mm)を使用して塗膜の密着性を試験した。100個の升
目のうちセロテープ剥離後で塗装板に塗膜が残存した升
目の数で評価した。
【0057】(湿潤密着性)塗装済みのテストパネル
を、50℃に加熱され且つ相対湿度が95%以上である
耐湿ボックス内に、一定時間投入した。一定時間の経過
後に前記耐湿ボックスから取り出した塗装済みのテスト
パネルの塗装面に、NTカッターで1mm間隔に100
個の升目を刻み、セロハンテープ(ニチバン製、幅18
mm)を使用して塗膜の密着性を試験した。100個の
升目のうちセロテープ剥離後で塗装板に塗膜が残存した
升目の数で評価した。
【0058】(塩水噴霧試験)JIS規格塩水噴霧(J
ISZ−2371)ボックスの中に、塗装面に予めNT
カッターでクロスカットを刻んだテストパネルを一定時
間投入した。一定時間の経過後に取り出したテストパネ
ルの塗装面につき、セロハンテープ(ニチバン製、幅1
8mm)を使用して塗膜の密着性を試験した。そしてセ
ロテープ剥離後でクロスカットから剥離した塗膜の最大
幅を測定し評価した。
【0059】以上の一次密着性、湿潤密着性、塩水噴霧
試験の結果を表2に示した。
【0060】(比較例1〜3)表3に示す組成のリン酸
亜鉛被膜化成処理剤を調製した。比較例1は特開昭52
−107244号公報に記載された実施例1に相当し、
比較例2及び3は同公報に記載された実施例2に相当す
る。
【0061】実施例1におけるのと同じテストパネルの
表面に、特開昭52−107244に記載の方法により
リン酸亜鉛被膜化成処理を行った。
【0062】比較例1,2と3とについて乾燥後の表面
pHをテストパネル表面に脱イオン水1滴をたらし、p
H試験紙によりpHを測定した。その結果を表3に示
す。
【0063】
【表3】 註:エアーブローしないときの持ち込み量に対する割合
(%)
【0064】比較例1及び2について化成処理を行った
後に、エアーブロー工程以降を実施例1と同じ方法によ
りリン酸亜鉛被膜化成処理を行った。
【0065】比較例1と2とについて実施例1と同じよ
うに処理液のブロー後のリンス槽への持ち込みを測定し
ようとしたところ、テストパネルの表面が乾燥してしま
い、白い粉が付着していたので、リンス槽への持ち込み
液量を測定することができなかった。
【0066】そのために、比較例1と2とについて処理
終了後の乾燥表面に脱イオン水を垂らしてpH試験紙に
よりpHを測定したところ、3〜4の酸性を呈し、リン
スが不完全になり、化成液成分が残ったことが示され
た。また、比較例1と2とについて塗膜性能を確認した
ところ、一次密着性、湿潤密着性、塩水噴霧耐食性のい
ずれも劣っていた。
【0067】これらの結果を表3に纏めて示した。
【0068】(比較例4,5)次に実施例1と比較例1
とに示された組成のリン酸亜鉛系処理液についてエアー
ブロー圧力が0MPaの場合につき、実施例1と同様に
持ち込み量、pH及び塗膜性能を確認した。
【0069】エアーブロー圧力が0MPaである比較例
4と比較例5ともテストパネルの表面が乾燥しなかった
が、リンス槽への持ち込み量が多くなり、リンスが不十
分になることが判った。
【0070】これらの結果を表4に示した。
【0071】
【表4】
【0072】
【発明の効果】この発明によると、防錆被膜形成工程後
にエア−ブロ−により前記金属材の表面に付着した処理
液を除滴するので、この発明の目的は、金属材の表面に
リン酸亜鉛系処理液を接触させてからこの金属材をリン
スする際にリンス液の汚れを極力少なくすることのでき
る金属表面処理方法を提供することができる。
【0073】更に、この発明によると、リンス液の汚れ
を少なくすると共に、使用済みのリンス液からリン酸亜
鉛系処理液の成分を回収してこれをリン酸亜鉛系処理液
に再利用し、かつ使用済みリンス液からリンス液をも回
収して廃液量を極力低減することのできる金属表面処理
方法を提供することができる。
【0074】この発明によると、切削油、及びプレス油
(油圧作動油)等の潤滑油並びに防錆油等の油分を金属
材表面から除去する脱脂洗浄とリン酸亜鉛被膜の形成と
を同一の槽で、浸漬操作あるいはスプレ−操作等により
行うことができる準水系金属表面処理剤を使用する際
に、リンス済み液を廃液精製装置に通すことにより精製
水と成分液とに分離し、精製水をリンス液として再利用
し、成分液を防錆被膜形成用の処理液に再使用するよう
にして、設備の省スペ−ス化、システムの無廃水化を計
り、以て環境対応型リン酸亜鉛処理システムを提供する
ことができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】12〜50重量%の水溶性有機溶剤と88
    〜50重量%の水を含む水溶液(ただし、水溶性有機溶
    剤が12重量%である水溶液及び水溶性有機溶剤と水と
    の等量水溶液を除く。)100重量部と、リン酸イオン
    0.01〜4.25重量部と、硝酸イオン0.02〜4
    5重量部と、亜鉛イオン0.01〜6.5重量部とを含
    有してなるリン酸亜鉛系処理液で、鉄及び亜鉛系金属表
    面を有する金属材を、処理する防錆被膜形成工程、前記
    防錆被膜形成工程後にエア−ブロ−により前記金属材の
    表面に付着した処理液を除滴する除滴工程、及びその金
    属材をリンス液に浸漬するリンス工程からなることを特
    徴とする金属表面処理方法。
  2. 【請求項2】前記リンス工程における使用済みリンス液
    からリンス液とリン酸亜鉛系処理液とを回収する回収工
    程を更に有することを特徴とする前記請求項1に記載の
    金属表面処理方法。
  3. 【請求項3】前記防錆被膜形成工程におけるリン酸亜鉛
    系処理液が、前記回収工程で回収され、濃度調整された
    リン酸亜鉛系処理液を含んでなり、前記リンス工程にお
    けるリンス液が、前記回収工程で回収されたリンス液を
    含んでなる前記請求項2に記載の金属表面処理方法。
  4. 【請求項4】前記水溶性有機溶剤が、グリコール類、そ
    のグリコール類のモノ又はジアルキルエーテル類、及び
    該グリコール類と低級アルコールとの混合溶媒より成る
    群から選択される少なくとも一種である前記請求項1〜
    3の何れか一項に記載の金属表面処理方法。
  5. 【請求項5】前記リン酸亜鉛系処理液が、更に一価のア
    ルカリ金属イオンを多くとも6重量部まで含有してなる
    前記請求項1〜4のいずれか一項に記載の金属表面処理
    方法。
JP2002266078A 2001-09-11 2002-09-11 金属表面処理方法 Abandoned JP2003160878A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002266078A JP2003160878A (ja) 2001-09-11 2002-09-11 金属表面処理方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001275044 2001-09-11
JP2001-275044 2001-09-11
JP2002266078A JP2003160878A (ja) 2001-09-11 2002-09-11 金属表面処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003160878A true JP2003160878A (ja) 2003-06-06

Family

ID=26621996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002266078A Abandoned JP2003160878A (ja) 2001-09-11 2002-09-11 金属表面処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003160878A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006193809A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Kobe Steel Ltd 表面改質層を有するZn系めっき鋼板の連続製造方法
KR20190132719A (ko) 2018-05-21 2019-11-29 (주) 뉴원이앤씨 이중 표면처리제 조성물 및 그를 이용한 이중 표면처리 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006193809A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Kobe Steel Ltd 表面改質層を有するZn系めっき鋼板の連続製造方法
JP4523846B2 (ja) * 2005-01-17 2010-08-11 株式会社神戸製鋼所 表面改質層を有するZn系めっき鋼板の連続製造方法
KR20190132719A (ko) 2018-05-21 2019-11-29 (주) 뉴원이앤씨 이중 표면처리제 조성물 및 그를 이용한 이중 표면처리 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101285193A (zh) 一种用于处理镁合金表面的酸性溶液及处理方法
US8574370B2 (en) Use of alkane sulphonic acid for rust removal
KR100345284B1 (ko) 마그네슘 또는 마그네슘 합금의 표면처리물, 표면처리방법 및 도장방법
JP2001342575A (ja) 水性金属表面処理剤
JP2011026661A (ja) 金属表面処理液および金属材料の表面処理方法
US9593247B2 (en) Composition and method for removal of organic paint coatings from substrates
US20090032069A1 (en) Non-aqueous coating removal composition
US6231688B1 (en) Composition and process for zinc phosphate conversion coating
JP2003160878A (ja) 金属表面処理方法
CN115058717A (zh) 一种用于金属涂装前处理的无磷中性除灰脱脂剂
MXPA06002398A (es) Composicion y procedimiento para mejorar la adhesion de una composicion de revestimiento organica secante a substratos.
US5888315A (en) Composition and process for forming an underpaint coating on metals
JPH10292138A (ja) 塗膜剥離用組成物
RU2680040C2 (ru) Способ нанесения покрытий на металлические поверхности для предотвращения образования микрораковин на цинкосодержащих металлических поверхностях
US3563900A (en) Paint stripping composition and method
US20170016119A1 (en) Two-stage pre-treatment of aluminum comprising pickling and passivation
JP2021147660A (ja) スケールおよび/またはカーボン除去方法、および金属材の製造方法
CN1248642A (zh) 金属材料的碱脱脂处理液及其使用方法
JP7183290B2 (ja) 表面処理剤
KR100324089B1 (ko) 인산염계화성피막금속표면처리방법
RU2105085C1 (ru) Состав для удаления продуктов атмосферной коррозии с поверхности нержавеющих сталей
JP2009136785A (ja) 亜鉛金属表面の耐食性皮膜形成方法
RU2027794C1 (ru) Состав для удаления продуктов коррозии и обезжиривания металлов
JP4301771B2 (ja) 金属表面処理液
WO2021132154A1 (ja) アルミニウム系金属材料用酸性洗浄剤およびアルミニウム系金属材料の洗浄方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061204

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20061215

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A762 Written abandonment of application

Effective date: 20070213

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762