JP2003159976A - 引出装置 - Google Patents

引出装置

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JP2003159976A
JP2003159976A JP2001358044A JP2001358044A JP2003159976A JP 2003159976 A JP2003159976 A JP 2003159976A JP 2001358044 A JP2001358044 A JP 2001358044A JP 2001358044 A JP2001358044 A JP 2001358044A JP 2003159976 A JP2003159976 A JP 2003159976A
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Japan
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arm
adjusting
container
main
tray
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JP2001358044A
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English (en)
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Hideaki Takahashi
英明 高橋
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Nifco Inc
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Priority to GB0226775A priority patent/GB2384166B/en
Priority to GB0425377A priority patent/GB2405319B/en
Priority to CNB021516006A priority patent/CN100366464C/zh
Priority to US10/301,699 priority patent/US7051985B2/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定位置へ移動するまでの間に動力伝達装置
に所定値以上のトルクが負荷された場合、自動的に移動
途中の状態が回避される引出装置を得る。 【解決手段】 感知手段としてオープンスイッチ108
を設け、メインアーム20が所定量回動すると、オープ
ンスイッチ108が押圧されるようにし、メインアーム
20が所定量回動したか否かが判断できるようにしてい
る。これにより、所定時間内にメインアーム20が所定
量回動しなかった場合は、容器ホルダー10を収納する
ようにしている。このため、移動途中の容器ホルダー1
0が車室内に放置されることはなく、移動途中であるに
も拘らず、この状態のまま容器ホルダー10が使用され
るということはないので安全である

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内外へ出没可
能に設けられた容器ホルダー、灰皿などの引出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】車室内外に出没可能に設けられた引出装
置としては、一般的に容器ホルダー、灰皿などがある。
これらは、手動により、引出し、或いは収納するタイプ
のものもあるが、スイッチを押圧することで自動的に車
室内外へ出没するタイプのものある。
【0003】例えば、スイッチを押圧することで、自動
的に車室内外へ出没する容器ホルダーの場合、スイッチ
を押圧すると、容器ホルダーを移動させる駆動モータが
駆動し、駆動モータに連結された動力伝達装置を介し
て、容器ホルダーに駆動力が伝達され、容器ホルダーが
移動する。
【0004】このような容器ホルダーでは、容器ホルダ
ーの移動軌跡上に障害物があった場合など、容器ホルダ
ーが所定位置へ移動するまでの間に動力伝達装置に所定
値以上のトルクが負荷された場合、動力伝達装置内で駆
動力を伝達しないようにして駆動モータに必要以上のト
ルクが負荷されることを防止している。これにより、容
器ホルダーは停止し、容器ホルダーを所定位置へ移動さ
せるには、再度スイッチを押圧しなければならない。
【0005】換言すれば、所定位置へ移動するまでの間
に容器ホルダーが停止すると、スイッチを押圧しなけれ
ば、容器ホルダーは移動途中の状態のまま、車室内で放
置されることとなる。この状態で、容器ホルダーに容器
を載置させた場合、設計上得られる容器ホルダーの効果
を十分に得ることができない恐れもあり、安全性が懸念
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、所定位置へ移動するまでの間に動力伝達装置に所
定値以上のトルクが負荷された場合、自動的に移動途中
の状態が回避される引出装置を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、引出部材が車室内外へ出没可能に設けられており、
駆動手段によって車室内外へ出没する。この引出部材が
所定量引き出されたか否かが感知手段によって感知さ
れ、この感知手段によって引出部材が所定量引き出され
ていないことが感知されると、制御手段が駆動手段を制
御して引出部材を収納させる。
【0008】例えば、感知手段として所定位置にスイッ
チなどを配設し、引出部材が所定量引き出されると、ス
イッチがONされるようにしておき、スイッチがONさ
れない場合、制御手段によって引出部材を収納させる。
これにより、移動途中の引出部材が車室内に放置される
ことはない。このため、移動途中であるにも拘らず、こ
の状態のまま引出部材が使用されるということはないの
で安全である。
【0009】請求項2に記載の発明では、引出部材が所
定位置へ移動するまでの間に、駆動手段に所定値以上の
トルクが負荷されると、制御手段が駆動手段を駆動させ
て引出部材を収納させる。
【0010】これにより、例えば、引出部材の移動軌跡
上に障害物があった場合など、引出部材が所定位置へ移
動するまでの間に、駆動手段に所定値以上のトルクが負
荷された場合、制御手段によって引出部材を収納させる
ことで、移動途中の引出部材が車室内に放置されること
はなく、また、駆動手段に必要以上のトルクが負荷され
ることもない。
【0011】請求項3に記載の発明では、感知手段によ
って、所定時間内に引出部材が所定量引き出されたか否
かが感知される。このように、所定位置において、予め
設定された時間内に引出部材が引き出されたか否かを感
知することで、引出部材の動作が正常であるか否かが判
断される。
【0012】請求項4に記載の発明では、感知手段によ
って、駆動手段に負荷されるトルクの変動を電流の変化
で感知する。このように、電流の変化を感知すること
で、駆動手段に所定値以上のトルクが負荷されたか否か
が判断される。
【0013】
【発明の実施の形態】図1及び図2には、本発明の実施
の形態に係る引出装置が適用された容器ホルダー10が
示されている。この容器ホルダー10は車両の運転席と
助手席との間に配置されたコンソールボックス12の収
納部14(図8参照)内に収納可能に配設されている。
【0014】容器ホルダー10は、容器16を載置する
トレー18と、トレー18に載置された容器16を保持
するメインアーム20と、メインアーム20に揺動可能
に支持されたサブアーム22と、サブアーム22を揺動
させると共に、メインアーム20と共に容器16を保持
するアジャストアーム24と、に大別されている。
【0015】図2及び図6に示すように、メインアーム
20は断面が略円弧状を成しており、円弧を描きながら
車室内外を出没する。このメインアーム20の後端部に
は、断面が略L字状のメインベースプレート26が連結
されている。
【0016】このメインベースプレート26には、図3
に示すように、メインモータ28が配設されており、メ
インベースプレート26に設けられたウォーム30に直
結して、メインモータ28からの回転力がウォーム30
に伝達されるようになっている。
【0017】ウォーム30に伝達された回転力は、図示
しないウォームギアを介して回転軸方向が変換され、メ
インベースプレート26に設けられたギア32、34に
伝達される(なお、ここで、同軸上に配置されたギアに
ついて、大径のギアによって隠蔽された小径のギアにつ
いては図示を省略する)。そして、ギア34に伝達され
た回転力は、トルクリミッタ36を介してギア38に回
転力が伝達される。
【0018】ここで、ギア32、34等によって構成さ
れたギア列40において、所定値以上のトルクが負荷さ
れると、トルクリミッタ36がスリップしてギア38に
回転力を伝達しないようにしている。これにより、メイ
ンモータ28に必要以上のトルクが負荷されないように
している。
【0019】一方、トルクリミッタ36を介して回転力
が伝達されたギア38は、かさ歯車42によって、再度
回転軸方向を変換しかさ歯車42と一体に形成された遊
星ギア50に回転力を伝達する。
【0020】ところで、図3及び図4に示すように、収
納部14(図8参照)内に配置されたベースボックス5
2の両側板52Aには、固定軸80が固定されており、
ベースボックス52から張り出す支持板54によって固
定軸80の中央部が支持されている。
【0021】支持板54には固定ギア56が固定されて
いる。固定ギア56には遊星ギア50が噛み合ってお
り、メインモータ28の回転により、遊星ギア50に回
転力が伝達されると、遊星ギア50が固定ギア56の周
りを旋回する。これにより、遊星ギア50を介して固定
軸80を中心にメインベースプレート26が回動する。
【0022】このため、メインモータ28を正転或いは
逆転駆動させると、固定ギア56周りを旋回する遊星ギ
ア50を介して、メインベースプレート26がメインア
ーム20を車室内側へ出現或いは没入(収納)する方向
へ回動させる。
【0023】一方、図2及び図7に示すように、アジャ
ストアーム24は断面が略円弧状を成しており、車幅方
向の左右に配置され、円弧を描きながら車室内外をそれ
ぞれ出没する。このアジャストアーム24の後端部に
は、断面が略L字状のアジャストベースプレート58が
それぞれ連結されている。
【0024】図3及び図4に示すように、各アジャスト
ベースプレート58にはアジャストモータ60が配設さ
れており、それぞれ独立してアジャストモータ60の回
転力が伝達される。
【0025】また、アジャストモータ60にはアジャス
トベースプレート58に設けられたウォーム62が直結
しており、アジャストモータ60からの回転力が伝達さ
れるようになっている。
【0026】ウォーム62に伝達された回転力は、図示
しないウォームギアを介して、アジャストベースプレー
ト58に設けられたギア64、66に伝達され(なお、
ここで、同軸上に配置されたギアについて、大径のギア
によって隠蔽された小径のギアについては図示を省略す
る)、トルクリミッタ68を介してギア70に回転力が
伝達される。
【0027】このギア列72において、所定値以上のト
ルクが負荷されると、トルクリミッタ68がスリップし
てギア70に回転力を伝達しないようにしている。これ
により、アジャストモータ60に必要以上のトルクが負
荷されないようにしている。
【0028】ここで、アジャストモータ60にはアジャ
ストモータ60に通電される電流量を検出する電流検出
器(図示省略)がそれぞれ接続されており、アジャスト
モータ60に通電される電流量を検出することで、アジ
ャストモータ60に負荷されるトルクの変動を検出する
ようにしている。このため、アジャストモータ60に必
要以上のトルクが負荷されると、アジャストモータ60
に通電される電流量は上昇する。
【0029】このように、アジャストモータ60に通電
される電流量を検出することで、その電流の変化により
アジャストアーム24の先端部に設けられたアジャスト
プレート112(後述する)に容器16が当接したこと
が判るようにしている。
【0030】一方、トルクリミッタ68を介して回転力
が伝達されたギア70は、かさ歯車74と一体に形成さ
れた遊星ギア78に回転力を伝達する。この遊星ギア7
8はベースボックス52に固定された固定軸80に対し
て回転可能に挿通されたアジャストギア82と噛み合っ
ており、アジャストギア82が回転不能の状態(後述す
る)において、遊星ギア78がアジャストギア82周り
を旋回して、固定軸80を中心にベースボックス52内
でアジャストベースプレート58を回動させる。
【0031】ところで、メインベースプレート26の基
部の両側には、固定軸80に対して回転可能に挿通され
たローラ84がそれぞれ固定されており、メインベース
プレート26の回動と共に固定軸80を中心に回転す
る。このローラ84にはそれぞれアジャストギア82が
一体に形成されており、メインベースプレート26と一
体に回転する。
【0032】このため、メインモータ28が駆動し、ギ
ア列40を経て遊星ギア50が回転して固定ギア56周
りを旋回し、メインベースプレート26が回動すると、
アジャストギア82が回転し、アジャストギア82と噛
み合う遊星ギア78が旋回する。これにより、固定軸8
0を中心にベースボックス52内で左右のアジャストベ
ースプレート58がそれぞれ回動する。
【0033】また、メインモータ28が駆動停止して、
メインベースプレート26が回動停止すると、メインベ
ースプレート26に固定されたローラ84及びアジャス
トギア82は回転不能となる。この状態で、アジャスト
モータ60が駆動すると、ギア列72を経て遊星ギア7
8が回転し、これにより、遊星ギア78がアジャストギ
ア82周りを旋回して、アジャストベースプレート58
が回動する。
【0034】すなわち、メインモータ28を駆動させる
と、メインベースプレート26及び左右のアジャストベ
ースプレート58が回動し、メインモータ28を駆動停
止させた状態でアジャストモータ60を駆動させると、
アジャストベースプレート58が回動する。
【0035】ところで、図2、図5及び図6に示すよう
に、メインアーム20には車幅方向の左右にホルダー8
6が設けられている。このホルダー86は平面視にて円
弧状に形成されており、メインアーム20の幅方向の両
サイドが開口となっている。また、メインアーム20の
後端部の両サイドには、サブアーム22が支持されてお
り、メインアーム20の幅方向に沿って開口をそれぞれ
揺動可能としている。
【0036】一方、コンソールボックス12には通過口
88が形成されており、この通過口88を通過して、メ
インアーム20及びサブアーム22が車室内側に出現す
ることとなる。このとき、サブアーム22は閉止された
状態で通過口88を通過し、通過口88を通過後、開放
されるようになっている(後述する)。
【0037】ここで、メインアーム20の先端部には、
化粧板90が装着されており、この化粧板90によって
通過口88が閉塞可能となっている。化粧板90にはメ
インスイッチ92が配設されており、このメインスイッ
チ92を押圧すると、メインモータ28(図3参照)が
駆動するようになっている。
【0038】また、図3及び図6に示すように、メイン
モータ28によって回動するメインベースプレート26
には、アシストプレート94が取り付け可能となってい
る。このアシストプレート94は平板状の台座94Aか
ら一対の翼部94Bが対面して張り出しており、この翼
部94Bの先端部がメインベースプレート26の幅方向
の左右に固定される。
【0039】これにより、アシストプレート94はメイ
ンベースプレート26と一体となって回動する。また、
台座94Aにはメインベースプレート26の左右に配置
されたアジャストベースプレート58の裏面がそれぞれ
当接可能となっている(図8参照)。
【0040】このため、前述したように、メインモータ
28を駆動させると、メインベースプレート26及び左
右のアジャストベースプレート58が回動可能となる
が、アジャストベースプレート58はアシストプレート
94によってサポートされる。
【0041】一方、図6及び図8に示すように、ベース
ボックス52には、アシストプレート94の移動軌跡上
にクローズスイッチ96が配設されており、容器ホルダ
ー10が収納部14内に収納された状態で、アシストプ
レート94が当接可能となっている。
【0042】また、アシストプレート94の台座94A
の左右には、略長方形状の平板である一対のサブアシス
トプレート98が固定されており、アシストプレート9
4を介してメインベースプレート26と一体に回動する
ようになっている。このサブアシストプレート98には
シャフト100が固定されており、トレー18が回動可
能に軸支されている。
【0043】ここで、トレー18はホルダー86毎に左
右に独立して設けられており(図2及び図5参照)、ト
レー18の基部には、図示しないトレー用トーションバ
ネがそれぞれ装着され、トレー18をメインアーム20
側へ付勢している。
【0044】また、トレー18の基部からは、それぞれ
当接片102が張り出しており、トレー18が所定角度
回動すると、図10及び図11に示すように、ベースボ
ックス52に形成された突出片104に当接して、メイ
ンベースプレート26の回動によって、トレー18がト
レー用トーションバネの付勢力の抗する方向へ突出片1
04を基準としてシャフト100を中心に回転すること
となる。
【0045】これにより、トレー18がメインアーム2
0の下方に配置され、容器16を載置可能となる。但
し、この状態ではトレー18はコンソールボックス12
の上面12Aと平行には配置されておらず、トレー用ト
ーションバネの付勢力によってコンソールボックス12
の上面12Aとトレー18の先端部に突設された当接部
106の間には隙間が生じており、図13に示すよう
に、容器16を載置させた状態で、トレー18の当接部
106がコンソールボックス12の上面12Aに当接す
る(水平状態)。
【0046】一方、図9〜図11に示すように、メイン
ベースプレート26の上面には、感知手段としてのオー
プンスイッチ108が配設されており、メインベースプ
レート26が所定角度回動した状態でベースボックス5
2の天井面52Bに当接してオープンスイッチ108が
押圧されるようにしている。このオープンスイッチ10
8を設けることで、メインアーム20が車室内の所定位
置まで移動したか否かが判るようにしている。
【0047】図11に示すように、このオープンスイッ
チ108がONされると、メインモータ28が駆動停止
して、メインベースプレート26を介して、メインアー
ム20、サブアーム22、トレー18、アジャストベー
スプレート58及びアジャストアーム24が回動停止す
る(この状態を以下、「スタンバイ1状態」という)と
共に、2つのアジャストモータ60が駆動して、アシス
トプレート94との当接状態が解除される。
【0048】ところで、図16に示すように、サブアー
ム22の基部にはトーションバネ110の一端部が装着
されており、トーションバネ110の他端部がメインア
ーム20に装着され、サブアーム22は閉止される方向
へ向かって付勢されている。
【0049】ここで、図7に示すように、アジャストベ
ースプレート58に連結されたアジャストアーム24の
先端部には、車室内の所定位置に出現した状態で下方が
開口となる断面が略コ字状のアジャストプレート112
がアジャストアーム24の上方向に対して回動可能に取
り付けられている。
【0050】一方、図16に示すように、サブアーム2
2の基部には、係合部114が形成されており、アジャ
ストアーム24の回動によって、アジャストプレート1
12に形成された壁部116に案内され、アジャストア
ーム24の先端部に形成されたカム壁118に係合可能
となっている。これにより、図17に示すように、サブ
アーム22が閉止された状態から開放された状態へ揺動
する。
【0051】ところで、アジャストベースプレート58
に取り付けられた調整プレート120の移動軌跡上に
は、ベースボックス52の内壁に固定されたアジャスト
アームスイッチ122が配置されている。
【0052】サブアーム22が全開となった状態では、
図2及び図12に示すように、調整プレート120が、
アジャストアームスイッチ122に当接するようになっ
ており、このアジャストアームスイッチ122がONさ
れると、アジャストモータ60(図3参照)が停止し、
トレー18に容器16が載置可能な状態となる(この状
態を以下、「スタンバイ2状態」という)。
【0053】ここで、トレー18はホルダー86に対応
して互いに独立して設けられているため、スタンバイ2
状態において、トレー18に容器16を載置すると、図
13に示すように、容器16の自重により容器16が載
置された側のトレー18のみが沈み、トレー18の当接
部106がコンソールボックス12の上面12Aに当接
してトレー18が水平状態となる。
【0054】このように、容器16の自重により、トレ
ー18を移動させてトレースイッチ124を操作するこ
とで、トレー18に容器16が載置されたか否かが判断
されるため、容器16の載置の有無を確実に感知するこ
とができる。
【0055】一方、メインベースプレート26には各ト
レー18に対応してトレースイッチ124がそれぞれ配
設されており、トレー18が水平に配置された状態で、
該トレー18側に設けられた当接片102がトレースイ
ッチ124を押圧するようにしている。
【0056】このトレースイッチ124がONされる
と、アジャストモータ60(図3参照)がさらに正転駆
動する。これにより、図18に示すように、アジャスト
アーム24が回動してサブアーム22の係合部114が
カム壁118に案内され、サブアーム22が閉止方向へ
揺動し、図2及び図14に示すように、ホルダー86、
アジャストプレート112及びサブアーム22によって
容器16が保持される(この状態を以下、「保持状態」
という)。
【0057】このように、トレー18及びアジャストア
ーム24をホルダー86毎に対応して車幅方向の左右に
独立して設けることで、例えば、図2に示すように、左
側のトレー18に容器16を載置した場合、左側のアジ
ャストアーム24が回動して、左側のサブアーム22が
揺動して閉止される。
【0058】一方、右側のアジャストアーム24は回動
しないため、右側のサブアーム22は揺動することなく
開放された状態(実線)のままである。従って、右側の
トレー18には、容器16をスムーズに載置させること
ができる。
【0059】また、左右のトレー18に容器16が載置
された状態で、右側のトレー18から容器16を取り出
すと、右側のアジャストアーム24が回動し、サブアー
ム22が揺動して開放される。
【0060】一方、左側のトレー18は容器16が載置
されているため、サブアーム22は閉止された状態であ
る。このため、取り出した容器16を再度右側のトレー
18に載置させるとき、サブアーム22が開放されてい
るので、載置し易い。
【0061】さらに、各トレー18にそれぞれ載置され
た容器16の大きさが異なっていたとしても、容器16
の大きさに合わせてトレー18毎にホルダー86とアジ
ャストプレート112とで容器16を確実に保持するこ
とができる。
【0062】また、アジャストアーム24によってサブ
アーム22を揺動させると共に、アジャストプレート1
12がサブアーム22と協働して容器16を保持するこ
とで、ばね等の付勢力により容器16を保持する場合と
異なり、容器16の大きさに拘らず略同一の保持力で容
器16を保持することができる(後述する)。
【0063】ここで、サブアーム22が閉止された状態
で、図19に示すように、サブアーム22の係合部11
4がカム壁118に沿ってトーションバネ110の付勢
力に抗する方向へ揺動できるようにしており、サブアー
ム22を所定量開放させることができる。
【0064】これにより、例えばコーラなどの様に外周
にくびれが形成された容器(図示省略)であったとして
も、サブアーム22をトーションバネ110の付勢力に
抗する方向へ揺動することで、簡単に容器を取り出すこ
とができる。
【0065】また、アジャストプレート112の先端部
は、アジャストアーム24に対して上方へ回動可能とな
っている。これにより、コーラの容器等の場合、サブア
ーム22の揺動だけでなく、アジャストプレート112
の回動によっても、容器を取出し易くすることができ
る。
【0066】一方、図14に示すように、アジャストア
ーム24の先端部に取り付けられたアジャストプレート
112は、容器16の周壁に当接可能となっている。こ
のため、アジャストベースプレート58を介してアジャ
ストアーム24及びアジャストプレート112が回動す
るときに、容器16をホルダー86に当接させる。
【0067】ところで、保持状態では、メインスイッチ
92を押圧しても、メインモータ28が駆動しないよう
に制御されており、トレー18に容器16が載置されて
いるにも拘らず、誤ってメインスイッチ92を押圧した
場合に、メインアーム20を回動させて容器16が横転
するということがないようにしている。
【0068】一方、容器ホルダー10を収納するとき
は、容器ホルダー10から容器16を取り出し、トレー
18を元の状態に戻す。図15に示すように、トレース
イッチ124からトレー18の当接片102が離れ、ト
レースイッチ124がOFFとなる。
【0069】これにより、図2及び図12に示すよう
に、アジャストモータ60(図3参照)が逆転駆動し
て、サブアーム22は開放方向へ揺動すると共に、調整
プレート120がアジャストアームスイッチ122から
離れ、アジャストアームスイッチ122がOFFにな
り、スタンバイ2状態と同様、トレー18に容器16が
載置可能となる(この状態を以下、「再スタンバイ2状
態」という)。
【0070】この再スタンバイ2状態において、メイン
スイッチ92を押圧すると、まず、アジャストモータ6
0(図3参照)が逆転駆動して、図2及び図11に示す
ように、容器16を取り出したことで開放されたサブア
ーム22を閉止させる。
【0071】ここで、アジャストベースプレート58が
回動することで、アジャストベースプレート58がアシ
ストプレート94の台座94Aへ接近する。アジャスト
ベースプレート58の裏面には、アーム位置決めスイッ
チ126が設けられており、アジャストベースプレート
58が台座94Aに当接した状態で、この台座94Aに
よってアーム位置決めスイッチ126が押圧されるよう
にしている。このアーム位置決めスイッチ126がON
されると、アジャストモータ60が停止する(この状態
を以下、「収納スタンバイ状態」という)。
【0072】次に、メインモータ28(図3参照)が逆
転駆動して、図9に示すように、メインベースプレート
26及び左右のアジャストベースプレート58が収納部
14内へ収納される方向へ回動する。
【0073】図8に示すように、容器ホルダー10が収
納部14内に収納されると、メインアーム20の先端部
に装着された化粧板90によって通過口88が閉塞され
ると共に、アシストプレート94がクローズスイッチ9
6に当接して、クローズスイッチ96がONされる。こ
れにより、メインモータ28が駆動停止する。
【0074】次に、図3を参照して図20〜図23で示
すフローチャートに従って本形態に係る引出装置が適用
された容器ホルダーの動作説明を行う。
【0075】図8に示すように、まず、車室内側に配置
された化粧板90に設けられたメインスイッチ92を押
圧すると、図示しない制御装置により、ステップ200
において、メインスイッチ92がONされたことが認識
される。
【0076】これにより、ステップ202において、メ
インモータ28が正転駆動する。このため、図4に示す
遊星ギア50が固定ギア56周りを旋回して、メインベ
ースプレート26が回動すると共に、メインベースプレ
ート26を介してアジャストギア82によって遊星ギア
78が旋回してアジャストベースプレート58が回動
し、図10に示すように、メインアーム20、トレー1
8及びアジャストアーム24が回動して車室内側に出現
する。
【0077】ここで、メインベースプレート26の上面
には、オープンスイッチ108が配設されており、メイ
ンベースプレート26が所定量回動すると、オープンス
イッチ108がベースボックス52の天井面52Bに当
接して押圧されるようになっている。
【0078】このため、ステップ204において、所定
時間が経過すると、ステップ206において、オープン
スイッチ108がONされたか否かが判断され、メイン
アーム20の移動軌跡上に障害物などがあった場合な
ど、所定時間内にオープンスイッチ108がONされな
かった場合、ステップ208において、メインモータ2
8が停止し、メインベースプレート26を介して容器ホ
ルダー10が回動停止する。そして、ステップ210に
おいてメインモータ28が逆転駆動し、容器ホルダー1
0が収納される(図8参照)。
【0079】このとき、アシストプレート94によって
ベースボックス52に配設されたクローズスイッチ96
が押圧され、ステップ212において、クローズスイッ
チ96がONされたことが認識されると、ステップ21
4において、メインモータ28が駆動停止し、動作が終
了する。
【0080】ところで、メインモータ28の動作が正常
に行われた場合、メインベースプレート26を介してメ
インアーム20、トレー18、アジャストベースプレー
ト58及びアジャストアーム24が回動する過程におい
て、トレー18の基部側に形成された当接片102がベ
ースボックス52の突出片104に当接する。
【0081】これにより、図11に示すように、サブア
シストプレート98の回動と共にトレー18がシャフト
100を中心に回転し、車室内に配置された状態でトレ
ー18がメインアーム20の下方に配置され、容器16
が載置可能となる。
【0082】このとき、オープンスイッチ108が、ベ
ースボックス52の天井面52Bに当接して押圧され、
ステップ206において、ONになったことが認識され
ると、ステップ216において、メインモータ28が駆
動停止する。
【0083】これにより、メインベースプレート26を
介してメインアーム20、トレー18、アジャストベー
スプレート58及びアジャストアーム24が回動停止す
る。この状態で、容器ホルダー10は車室内の所定位置
に配置される。また、このとき、サブアーム22は閉止
した状態である(スタンバイ1状態)。
【0084】次に、ステップ226において、アジャス
トモータ60が正転駆動する。これにより、図12、図
16及び図17に示すように、アジャストベースプレー
ト58が回動し、アジャストアーム24に形成されたカ
ム壁118によってサブアーム22を開放方向へ揺動さ
せる。
【0085】そして、ステップ228において、図示し
ない電流検出器による電流変化によってギア列72に所
定値以上のトルクが負荷されたか否かが判断され、アジ
ャストアーム24を介してギア列72に所定値以上のト
ルクが負荷された場合、ステップ230において、ステ
ップ226〜ステップ228までの過程でギア列72に
所定値以上のトルクが負荷された回数が1回目(本実施
例では1回目であるが、回数は自由に設定できる。)で
あるか否かが判断される。
【0086】ステップ226〜ステップ228までの過
程でギア列72に所定値以上のトルクが負荷された回数
が1回目である場合、ステップ232において、アジャ
ストモータ60が空転し、アジャストベースプレート5
8及びアジャストアーム24を介してサブアーム22が
揺動停止する。
【0087】そして、ステップ234において、所定時
間が経過したと判断されると、ステップ236におい
て、アジャストモータ60が逆転駆動して、サブアーム
22を閉止方向へ揺動させる。
【0088】次に、ステップ238において、所定時間
が経過したと判断されると、ステップ240においてア
ジャストモータ60が停止し、サブアーム22が揺動停
止して、スタンバイ1状態に戻る(図11参照)。これ
により、再度、ステップ226からの動作が行われる。
【0089】一方、ステップ226〜ステップ228ま
での過程でギア列72に所定値以上のトルクが負荷され
た回数が2回目である場合、ステップ242において、
アジャストモータ60が駆動停止する。
【0090】これにより、アジャストベースプレート5
8及びアジャストアーム24を介してサブアーム22が
揺動停止し、ステップ246において、アジャストモー
タ60が逆転駆動して、サブアーム22が閉止方向へ揺
動する。
【0091】そして、ステップ248において、所定時
間が経過したと判断されると、ステップ250におい
て、アジャストモータ60が駆動停止し、サブアーム2
2が揺動停止して、一旦スタンバイ1状態に戻る(図1
1参照)。
【0092】次に、ステップ252において、メインモ
ータ28が逆転駆動し、メインベースプレート26を介
してメインアーム20、トレー18、アジャストベース
プレート58及びアジャストアーム24が収納方向へ回
動する。
【0093】これにより、図8に示すように、容器ホル
ダー10が収納され、アシストプレート94によってク
ローズスイッチ96が押圧され、ステップ254におい
て、クローズスイッチ96がONされたことが認識され
ると、ステップ256において、メインモータ28が駆
動停止し、動作が終了する。
【0094】このように、サブアーム22の開閉動作が
正常に行われない場合自動的に容器ホルダー10を収納
させることで、サブアーム22が故障の場合も考えられ
るため、サブアーム22が故障した状態の容器ホルダー
10が車室内に放置されることを防止している。
【0095】ところで、アジャストモータ60が正転駆
動しているときに、ギア列72に所定値以上のトルクが
負荷されることなく、正常に動作が行われた場合、図1
2及び図17に示すように、アジャストベースプレート
58及びアジャストアーム24を介してサブアーム22
が全開となり、アジャストベースプレート58に取り付
けられた調整プレート120が、ベースボックス52の
内壁に固定されたアジャストアームスイッチ122に当
接する。
【0096】そして、ステップ258において、このア
ジャストアームスイッチ122がONされたことが認識
されると、ステップ260において、アジャストモータ
60が駆動停止し、サブアーム22が全開した状態で揺
動停止する(この状態を以下、「スタンバイ2状態」と
いう)。
【0097】次に、図13に示すように、トレー18に
容器16を載置すると、容器16の自重によりトレー1
8が沈み、沈んだトレー18側に配置された当接片10
2によって、メインベースプレート26に配設されたト
レースイッチ124が押圧される。
【0098】そして、ステップ262によって、トレー
スイッチ124がONされたことが認識されると、ステ
ップ264において、アジャストモータ60がさらに正
転駆動する(図14参照)。
【0099】これにより、図4に示す遊星ギア78がメ
インベースプレート26を介して回転停止しているアジ
ャストギア82周りを旋回し、遊星ギア78が固定され
たアジャストベースプレート58を介してアジャストア
ーム24が回動し、サブアーム22が閉止方向へ揺動す
る(図18参照)。
【0100】そして、ステップ266において、ステッ
プ262〜ステップ266までの過程で、アジャストア
ーム24の先端部に取り付けられたアジャストプレート
112がトレー18に載置された容器16に当接した場
合、ギア列72に所定値以上のトルクが負荷され、ステ
ップ268において、アジャストモータ60が空転し、
アジャストベースプレート58及びアジャストアーム2
4を介してサブアーム22が揺動停止する。
【0101】次に、ステップ270において、所定時間
が経過したと判断されると、ステップ272において、
アジャストモータ60が駆動停止し、ステップ278に
おいて、アジャストモータ60が僅かに逆転駆動する。
【0102】これにより、サブアーム22が僅かに開放
方向へ揺動すると共に、アジャストアーム24が僅かに
収納方向へ戻る。ステップ280において、所定時間が
経過したと判断されると、ステップ282においてアジ
ャストモータ60が駆動停止し、サブアーム22が揺動
停止すると共に、アジャストアーム24が回動停止する
(保持状態)。
【0103】ここで、ステップ278において、アジャ
ストモータ60を僅かに逆転駆動させ、アジャストアー
ム24を僅かに収納方向へ戻すことで、ホルダー86と
アジャストプレート112とで保持された容器16を取
り出す際に取り出し易くしている。
【0104】また、保持状態では、トレー18に容器1
6が保持されているにも拘らず、メインスイッチ92を
誤って押圧した場合、メインモータ28が駆動しないよ
うに制御されており、このため、メインアーム20が回
動することはなく、載置された容器16は転倒しない。
【0105】一方、アジャストモータ60が正転駆動し
ているときに、ギア列72に所定値以上のトルクが負荷
されることなく、正常に動作が行われた場合、ステップ
274において、所定時間が経過したと判断されると、
ステップ276において、アジャストモータ60が駆動
停止し、サブアーム22が揺動停止すると共にアジャス
トアーム24が回動停止する。そして、ステップ278
〜ステップ282を経て容器ホルダー10が保持状態と
なる。
【0106】ここで、ステップ274における所定時間
は、この容器ホルダー10で保持する容器16のうち一
番細い外径寸法を有する容器(図示省略)を想定し、こ
の容器16に当接するまでの時間を設定している。
【0107】そして、この容器よりも太い容器(図示省
略)の場合、アジャストプレート112が容器に当接す
ると、ステップ266において、アジャストプレート1
12を介して所定値以上のトルクがギア列72に負荷さ
れることとなる。これにより、容器16をホルダー86
及びアジャストプレート112によって挟持する力を略
同一としている。
【0108】次に、図15に示すように、トレー18に
載置された容器16を取り出すと、ステップ284にお
いて、トレースイッチ124がOFFになったことが認
識され、ステップ286において、アジャストモータ6
0が逆転駆動する。これにより、図12及び図17に示
すように、アジャストベースプレート58及びアジャス
トアーム24を介してサブアーム22が開放方向へ揺動
する。
【0109】そして、ステップ288において、ステッ
プ286からステップ288までの過程で所定値以上の
トルクがギア列72に負荷されたか否かが判断され、所
定値以上のトルクがギア列72に負荷されることなく、
正常に動作が行われた場合、アジャストベースプレート
58に取り付けられた調整プレート120がベースボッ
クス52に固定されたアジャストアームスイッチ122
から離れ、アジャストアームスイッチ122がOFFに
なる。
【0110】次に、ステップ290において、アジャス
トアームスイッチ122がOFFになったことが認識さ
れると、ステップ292において、アジャストモータ6
0が駆動停止し、サブアーム22が揺動停止する(再ス
タンバイ2状態)。
【0111】この再スタンバイ2状態において(図13
及び図14参照)、トレー18に再度容器16を載置す
ると、当接片102によってトレースイッチ124が押
圧され、ステップ294によってトレースイッチ124
がONされたことが認識されると、ステップ264から
の動作へ移行する。
【0112】一方、再スタンバイ2状態において、トレ
ー18に容器16が載置されない場合は、トレースイッ
チ124はOFFとなるため、ステップ294におい
て、トレースイッチ124がONではないと認識され
る。
【0113】この状態で、メインスイッチ92を押圧
し、ステップ296によってメインスイッチ92がON
されたことが認識されると、ステップ298において、
アジャストモータ60が逆転駆動する。これにより、図
11に示すように、アジャストアーム24の回動と共に
サブアーム22が閉止方向へ揺動する。
【0114】ここで、再スタンバイ2状態において、仮
にメインアーム20を収納させる方向へ押圧した場合、
メインアーム20を介してメインベースプレート26が
収納方向へ若干揺動可能となっており、これにより、メ
インベースプレート26の上面に配設されたオープンス
イッチ108がベースボックス52の天井面52Bから
離れ、オープンスイッチ108がOFFになる場合もあ
る。
【0115】このため、ステップ296において、メイ
ンスイッチ92がONされたことが認識される以外に
も、オープンスイッチ108がOFFになったことが認
識されると、ステップ298において、アジャストモー
タ60が逆転駆動して、アジャストアーム24の回動と
共にサブアーム22が閉止方向へ揺動する。
【0116】そして、ステップ300において、所定値
以上のトルクがギア列72に負荷されたか否かが判断さ
れ、所定値以上のトルクがギア列72に負荷されること
なく、正常に動作が行われた場合、図10に示すよう
に、アジャストベースプレート58に設けられたアーム
位置決めスイッチ126がアシストプレート94の台座
94Aによって押圧される。
【0117】これにより、ステップ302によってアー
ム位置決めスイッチ126がONされたことが認識され
ると、ステップ304において、アジャストモータ60
が停止する(収納スタンバイ状態)。
【0118】そして、ステップ306において、メイン
モータ28が逆転駆動し、図9に示すように、メインベ
ースプレート26を介してメインアーム20、トレー1
8、アジャストベースプレート58及びアジャストアー
ム24が収納方向へ回動する。
【0119】このとき、ステップ308において、所定
値以上のトルクがギア列40に負荷されたか否かが判断
され、所定値以上のトルクがギア列40に負荷されるこ
となく、正常に動作が行われた場合、図8に示すよう
に、容器ホルダー10が収納され、アシストプレート9
4によってクローズスイッチ96が押圧される。
【0120】次に、ステップ310において、クローズ
スイッチ96がONされたことが認識されると、ステッ
プ312において、メインモータ28が駆動停止し、動
作が終了する。
【0121】一方、ステップ288において、図15に
示すように、トレー18に載置された容器16を取り出
した後、所定値以上のトルクがギア列72に負荷された
場合、ステップ314において、アジャストモータ60
が空転し、サブアーム22が開放方向への揺動を停止す
る。
【0122】そして、ステップ315において、所定時
間が経過したと判断されると、ステップ317におい
て、アジャストモータ60が駆動停止し、ステップ29
8からの動作に移行され、アジャストモータを再度逆転
駆動させてサブアーム22を閉止方向へ揺動させる。
【0123】ところで、収納スタンバイ状態となる前
に、ステップ300において、所定値以上のトルクがギ
ア列72に負荷された場合、ステップ318において、
アジャストモータ60が空転し、サブアーム22が閉止
方向への揺動を停止する。
【0124】そして、ステップ320において、所定時
間が経過したと判断されると、ステップ322におい
て、アジャストモータ60が駆動停止する。この状態で
収納スタンバイ状態となり、ステップ306からの動作
に移行され、容器ホルダー10が収納部14内に収納さ
れる(図8参照)。
【0125】さらに、図8に示す収納状態となる前に、
ステップ308において、所定値以上のトルクがギア列
40に負荷された場合、ステップ326において、メイ
ンモータ28が空転する。これにより、メインベースプ
レート26を介してメインアーム20等が回動停止す
る。
【0126】そして、ステップ328において、所定時
間が経過したと判断されると、ステップ330におい
て、メインモータ28が停止し、図10に示す収納スタ
ンバイ状態となり、ステップ306からの動作に移行さ
れ、容器ホルダー10が収納部14内に収納される(図
8参照)。
【0127】本形態に係る引出装置に適用された容器ホ
ルダー10において、感知装置としてオープンスイッチ
108を設け、メインアーム20が所定量回動すると、
オープンスイッチ108が押圧されるようにし、メイン
アーム20が所定量回動したか否かが判断できるように
して、所定時間内にメインアーム20が所定量回動しな
かった場合は、容器ホルダー10を収納するようにする
ことで、移動途中の容器ホルダー10が車室内に放置さ
れないようにしている。これにより、移動途中であるに
も拘らず、この状態のまま容器ホルダー10が使用され
るということはないので安全である。
【0128】また、サブアーム22についても同様に、
スタンバイ1状態において、アジャストモータ60に所
定位置以上のトルクが負荷された場合に自動的に容器ホ
ルダー10を収納することで、サブアーム22が故障し
ているにも拘らず容器ホルダー10が車室内に放置され
るということはない。
【0129】また、ギア列40、72において、トルク
リミッタ36、68をそれぞれ設け、メインモータ28
及びアジャストモータ60に所定値以上のトルクが負荷
されないようにすることで、容器ホルダー10を無理に
押し出せないようにして安全を確保している。また、こ
のように、ギア列40、72に必要以上のトルクを負荷
しないことで、容器ホルダー10の故障を防止し、寿命
を長くすることができる。
【0130】さらに、ここでは、各動作に要する時間を
予め設定し、所定時間内に各動作の終了を示すスイッチ
がONされないことで、容器ホルダー10に何らかの問
題が生じたと判断して容器ホルダー10を収納するよう
にしたが、容器ホルダー10に何らかの問題が生じた場
合に容器ホルダー10が動作の途中であるにも拘らず停
止した状態で放置されるということを回避できれば良い
ため、これに限るものではない。
【0131】例えば、メインモータ28にも電流検出器
を接続して、メインモータ28に通電される電流量を検
出し、メインモータ28に負荷されるトルク変動を感知
するようにする。これにより、予め所定時間を設定しな
くても良くなる。
【0132】また、容器ホルダー10で保持する容器1
6のうち一番細い外径寸法を有する容器(図示省略)を
想定し、スタンバイ2状態において、トレー18に容器
16を載置した状態で、アジャストモータ60が正転駆
動した場合、ステップ274において、この容器に当接
するまでの時間を設定して所定時間が経過したか否かを
判断するようにしたが、そもそも電流の変化によりアジ
ャストプレート112に容器16が当接したことが判る
ようにしているので、ステップ274における判断は必
ずしも必要ではない。
【0133】さらに、ここでは、車幅方向の左右に設け
られたホルダー86毎に容器16を載置するトレー18
を独立して設け、また、サブアーム22を揺動させホル
ダー86と共に容器16を保持するアジャストプレート
112及びアジャストアーム24をホルダー86毎に独
立して動作させるようにしたが、各ホルダー86毎に独
立した状態で容器16を保持することができれば良いた
め、本実施例に限るものではない。
【0134】このため、メインアーム20、アジャスト
プレート112及びアジャストアーム24の移動も回動
移動に限るものではない。また、本形態ではアジャスト
アーム24の移動と共に揺動するサブアーム22を用い
たが、アジャストプレート112の形状によってはサブ
アーム22がない場合も考えられる。
【0135】また、本形態では容器ホルダーについて説
明したが、本発明はこれに限るものではなく、車室内に
出没可能な引出装置であれば良いため、灰皿であっても
良い。
【0136】
【発明の効果】本発明は、上記構成としたので、請求項
1に記載の発明では、移動途中の引出部材が車室内に放
置されることはない。このため、移動途中であるにも拘
らず、この状態のまま引出部材が使用されるということ
はないので安全である。請求項2に記載の発明では、移
動途中の引出部材が車室内に放置されることはなく、ま
た、駆動手段に必要以上のトルクが負荷されることもな
い。請求項3に記載の発明では、引出部材の動作が正常
であるか否かが判断される。請求項4に記載の発明で
は、電流の変化を感知することで、駆動手段に所定値以
上のトルクが負荷されたか否かが判断される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用され
た容器ホルダーの車室内での配置を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用され
た容器ホルダーが車室内に出現した状態を示す斜視図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用され
た容器ホルダーの駆動系を示す裏面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用され
た容器ホルダーの駆動系の一部を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用され
た容器ホルダーが車室内に出現した状態を示す平面図で
ある。
【図6】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用され
た容器ホルダーを構成するメインベースプレート及びメ
インベースプレートを介して回動するメインアーム、サ
ブアーム、トレー、アシストプレート及びサブアシスト
プレートを示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用され
た容器ホルダーを構成するアジャストベースプレート及
びアジャストベースプレートを介して回動するアジャス
トアーム及びアジャストプレートを示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用され
た容器ホルダーの動作を示す概略断面図であり、容器ホ
ルダーが収納された状態を示している。
【図9】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用され
た容器ホルダーの動作を示す概略断面図であり、容器ホ
ルダーが車室内へ出現或いは収納される途中の状態を示
している。
【図10】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用さ
れた容器ホルダーの動作を示す概略断面図であり、容器
ホルダーが車室内へ出現或いは収納される途中の状態を
示している。
【図11】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用さ
れた容器ホルダーの動作を示す概略断面図であり、スタ
ンバイ1状態を示している
【図12】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用さ
れた容器ホルダーの動作を示す概略断面図であり、スタ
ンバイ2状態を示している
【図13】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用さ
れた容器ホルダーの動作を示す概略断面図であり、トレ
ーに容器が載置された状態を示している
【図14】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用さ
れた容器ホルダーの動作を示す概略断面図であり、保持
状態を示している
【図15】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用さ
れた容器ホルダーの動作を示す概略断面図であり、トレ
ーに載置された容器を取り出している状態を示している
【図16】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用さ
れた容器ホルダーのサブアームの動作を示す裏面図であ
り、サブアームが閉止された状態を示している。
【図17】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用さ
れた容器ホルダーのサブアームの動作を示す裏面図であ
り、サブアームが開放された状態を示している。
【図18】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用さ
れた容器ホルダーのサブアームの動作を示す裏面図であ
り、サブアームが閉止された状態を示している。
【図19】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用さ
れた容器ホルダーのサブアームの動作を示す裏面図であ
り、トーションバネの付勢力に抗してサブアームが開放
された状態を示している。
【図20】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用さ
れた容器ホルダーの動作を示すフローチャートである。
【図21】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用さ
れた容器ホルダーの動作を示すフローチャートである。
【図22】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用さ
れた容器ホルダーの動作を示すフローチャートである。
【図23】本発明の実施の形態に係る引出装置が適用さ
れた容器ホルダーの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 容器ホルダー(引出装置) 20 メインアーム(引出部材) 28 メインモータ(駆動手段) 50 遊星ギア(駆動手段) 56 固定ギア(駆動手段) 108 オープンスイッチ(感知手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内外へ出没可能に設けられた引出部
    材と、 前記引出部材を車室内外へ出没させる駆動手段と、 前記引出部材が所定量引き出されたか否かを感知する感
    知手段と、 前記感知手段が、前記引出部材が所定量引き出されてい
    ないことを感知したとき、前記駆動手段を制御して前記
    引出部材を収納させる制御手段と、 を有することを特徴とする引出装置。
  2. 【請求項2】 前記引出部材が所定位置へ移動するまで
    の間に、前記駆動手段に所定値以上のトルクが負荷され
    ると、前記制御手段が前記駆動手段を駆動させて引出部
    材を収納させることを特徴とする請求項1に記載の引出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記感知手段が、所定時間内に前記引出
    部材が所定量引き出されたか否かを感知することを特徴
    とする請求項1に記載の引出装置。
  4. 【請求項4】 前記感知手段が、前記駆動手段に負荷さ
    れるトルクの変動を電流の変化で感知することを特徴と
    する請求項1又は2に記載の引出装置。
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