JP2003159571A - 紫外線照射装置 - Google Patents

紫外線照射装置

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JP2003159571A
JP2003159571A JP2001360399A JP2001360399A JP2003159571A JP 2003159571 A JP2003159571 A JP 2003159571A JP 2001360399 A JP2001360399 A JP 2001360399A JP 2001360399 A JP2001360399 A JP 2001360399A JP 2003159571 A JP2003159571 A JP 2003159571A
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lamps
ultraviolet
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Shinji Suzuki
信二 鈴木
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光照射部と処理基板との間の酸素濃度を均一
にし、大型基板の表面を均一に処理することができる紫
外線照射装置を提供すること。 【解決手段】 複数本の棒状ランプ11aを基板Wの表
面に対向して、所定のピッチを持って互いに平行に配置
し、ランプ11aからの紫外光を上記基板Wに照射す
る。隣り合う棒状ランプ11aの間には、ランプ11a
の管軸に沿った開口からなるガス導入口13および/ま
たは排気口14が設けられる。光照射部11を、駆動機
構24により、基板Wと平行にかつランプ11の管軸に
直交する方向に相対的に移動させ、エアーまたは酸素を
供給しながら基板全体に紫外線を照射することにより、
活性酸素が発生し基板W上の有機物が分解される。な
お、ランプ長手方向の供給ガスの圧力分布を変化させた
り、光照射部11の移動速度を変化させることにより、
一層、均一な処理を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示パネルな
どのディスプレイ基板、半導体ウエハ、半導体製造用マ
スク基板等の基板に対し、酸素を供給しながら紫外線の
照射を行なうことにより、基板表面の有機物を分解して
除去する、または表面を親水化する等を行なう紫外線照
射装置に関し、特に、大型基板を処理する装置におい
て、基板表面全体を均一に処理できるようにした紫外線
照射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】波長200nm以下の紫外線を放射する
光源、例えばエキシマランプを備えた紫外線照射装置が
知られている。この装置は、例えば液晶表示パネル用の
ガラス基板に対して、基板の表面に上記紫外線を照射
し、活性酸素を発生することにより、基板表面の有機物
を分解して除去する、表面を親水化して後工程における
水洗効果を高める等に用いられる。図6(a)に、上記
目的で用いられる従来の紫外線照射装置の一例を示す。
同図は、紫外線ランプの管軸に対して直角方向の断面図
を示している。同図に示すように、紫外線照射装置は、
光照射部11と試料室12とに分けられ、光照射部11
には、波長200nm以下の紫外線を放射するエキシマ
ランプ等のランプ11aが、所定のピッチを持って互い
に平行に複数配列されている。ランプ11aの形状は、
図面手前奥方向に伸びる棒状である。ランプ11aの背
後には、ランプ11aからの光を、基板方向に反射する
ミラー11bが設けられている。ランプ11a及びミラ
ー11bからの光は、石英窓11cを介して基板Wに照
射される。石英窓11cは、波長200nm以下の紫外
線を透過する材質が選ばれる。
【0003】一方、試料室12には、処理する基板Wを
保持する基板保持台12aが設けられる。基板Wは、不
図示の基板出し入れ口から、基板保持台12aに搬入搬
出される。試料室12の側面には、エアーまたは酸素ガ
スを導入するガス導入口13が設けられ、別の側面に
は、排気口14が設けられる。ガス導入口13から導入
されたエアーまたは酸素ガスは、波長200nm以下の
紫外線の照射により、活性酸素が発生し、基板上の有機
物を分解する。有機物が分解された二酸化炭素、水及び
活性酸素生成時の副産物であるオゾンは、排気口14か
ら排気される。光照射部11(具体的には光照射部に設
けた石英板) から処理する基板までの距離は、オゾン等
によって光照射部からの短波長の紫外線が吸収されない
ように、通常0.5〜1mm程度の狭い間隔で処理す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、紫外
線照射装置は、ディスプレイ基板表面の有機物の分解等
に用いられている。近年、ディスプレイ用基板の大きさ
は1×1.2m等、大型化している。このような大型基
板を従来の装置で処理する場合、以下のような問題があ
る。従来装置は、試料室12の側面からエアーまたは酸
素ガスが導入され、別の側面から排気される。しかし、
紫外線照射中の石英板と基板との間隔は、上記したよう
に、0.5〜1mmと狭いので、コンダクタンスが小さ
く、試料室12に導入されるガスが、基板全体に均一に
行き渡りにくい。したがって、図6(b)に示すよう
に、酸素濃度(即ち有機物を分解する活性酸素の濃度、
以下では活性酸素という)は、導入口付近が最も高く、
排気口に向かうにしたがって徐々に低下する。また、基
板中央部で、有機物の分解より発生した、二酸化炭素、
水蒸気、オゾン等の排ガスは、酸素と同様に、小さなコ
ンダクタンスにより、試料室12周辺部の排気口に引き
込まれにくく、基板上に滞留する。このような酸素濃度
の不均一や排ガスの滞留により、基板表面における有機
物の分解除去、あるいは親水化などの処理の進行が不均
一になる。例えば、所定時間紫外線照射しても、基板の
排気口に近い側、基板の中央部付近に処理が不十分な個
所が残ることがある。本発明は上記従来技術の問題点を
解決するためになされたものであって、本発明の目的
は、大きな基板であっても表面を均一に処理することが
でき、光照射部と処理基板との間の酸素濃度を均一に
し、処理により発生する排ガスの滞留を防ぎ、速やかに
排気できるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を本発明におい
ては、次のようにして解決する。 (1)基板の表面に対向して、所定のピッチを持って互
いに平行に配置された複数本の、棒状紫外線ランプを有
する紫外線照射手段を備え、該紫外線照射手段からの紫
外光を上記基板に照射する紫外線照射装置において、隣
り合う上記棒状紫外線ランプの間に、該ランプの管軸に
沿った開口からなるガス導入口および/または排気口を
設け、上記基板と紫外線照射手段とを平行状態を保っ
て、上記ランプの管軸に直交する方向に相対的に移動さ
せる。 (2)基板の表面に対向して、所定のピッチを持って互
いに平行に配置された複数本の、棒状紫外線ランプを有
する紫外線照射手段を備え、該紫外線照射手段からの紫
外光を上記基板に照射する紫外線照射装置において、隣
り合う上記棒状紫外線ランプの間に、該ランプの管軸に
沿った開口からなるガス導入口と排気口を設け、上記ガ
ス導入口と排気口を、管軸と直角で基板に平行な方向に
交互に並べる。 (3)上記(2)において、基板と紫外線照射手段を相
対的に移動させる移動手段を設ける。 上記(1)(2)のように構成することにより、前記従
来例のように酸素濃度の不均一や排ガスの滞留により、
基板表面における有機物の分解除去、あるいは親水化な
どの処理の進行が不均一になることがなく、大型の基板
であっても、均一な処理を行うことが可能となる。特
に、ガス導入口から供給するガスの圧力分布を変化させ
たり、ガス導入口や排気口の開口部の大きさや密度を部
分的に変えることにより、ランプ長手方向およびランプ
の配列方向の活性酸素濃度を調節することができ、より
一層、均一な処理を行うことができる。また、上記
(1)において、紫外線照射手段の移動速度を制御して
も、紫外線照射手段の移動方向の基板両端部と基板中央
部分における処理を均一化することができる。さらに、
上記(2)において、紫外線照射手段と基板とを相対的
に移動 (走査、往復移動)させることにより、より均一
な処理を行なうことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施例の紫
外線照射装置の全体構成を示す図であり、本実施例は、
ランプを2本用い、ランプを基板上で、ランプと基板の
平行状態を保って、該ランプの管軸に直交する方向に走
査することにより、エアーまたは酸素を供給しながら基
板全体に紫外線を照射する実施例を示している。図1に
おいて、光照射部11には、エキシマランプ等の2本の
棒状のランプ11aが平行に配置され(同図はランプの
管軸に垂直な平面で切った断面図を示している)、上記
ランプ11aは、電源、点灯回路等から構成されるラン
プ制御機構21により点灯制御される。ランプ11aの
背後には、ランプ11aからの光を、基板W方向に反射
するミラー11bが設けられ、光照射部11内は光照射
部パージ用の窒素ガスでパージされる。光照射部11の
ランプ11a及びミラー11bからの光は、石英窓11
cを介して基板Wに照射される。石英窓11cは、前記
したように波長200nm以下の紫外線を透過する材質
が選ばれる。なお、同図では、説明のため、石英板11
cと基板Wとの間隔を広く描いているが、実際の間隔
は、従来と同じく0.5〜1mm程度である。2本のラ
ンプ11aの間には、ランプ11aの管軸に沿った開口
からなり、エアーまたは酸素ガスを導入するガス導入口
13が設けられ、流量調整弁、流量計等から構成される
ガス流量制御機構22からガス導入口13を介して酸素
ガス(またはエアー、以下では酸素ガスを供給する場合
について説明する)が基板W上に供給される。なお、開
口、すなわちガス導入口13の形状は、例えば図2
(a)に示すようにピンホールとしてもよいし、また、
図2(b)に示すようにスリットとしてもよい。
【0007】上記ガス導入口13から導入された酸素ガ
ス、および、有機物が分解されることにより生ずる二酸
化炭素、水及び活性酸素生成時の副産物であるオゾン
は、基板Wの周辺に設けられた排気口14から、ブロ
ア、ダンパ等から構成される排気流量制御機構23によ
り外部に排気される。上記光照射部11を、モータ、ボ
ールねじ、ガイド等から構成される駆動機構24により
基板W上を同図の矢印方向、すなわち、ランプ11aと
基板Wの平行状態を保って、ランプ11aの管軸に直交
する方向に走査し、酸素を供給しながら基板W全面に紫
外線を照射する。上記のように、酸素ガス(またはエア
ー)を供給しながら、光照射部11を基板Wの全面に渡
って走査することにより、前記したように、紫外線の照
射により活性酸素が発生し、基板W上の有機物が分解さ
れる。上記ランプ制御機構21、ガス流量制御機構2
2、排気流量制御機構23、駆動機構24はコンピュー
タ等から構成される制御部25により制御される。
【0008】図3は上記光照射部11を基板の上方から
見た図であり、同図のA,Bのグラフに示すように、基
板Wの単位面積当たりに供給される酸素ガスの量(基板
上に供給される酸素ガスの質量流量)は一定であること
が望ましい。しかし、酸素ガスをランプ11aの長手方
向に渡って一定の圧力で供給すると、光照射部11のラ
ンプ11aの長手方向の両側部分L1,L2はコンダク
タンス(流れに対する抵抗の逆数)が大きいので、流速
が大きくなり、基板の単位当たりの面積に供給される酸
素ガスの量が多くなる。同様に、光照射部11が基板の
両端部E1,E2近傍にある場合にも、コンダクタンス
が大きくなるので、一定圧力で酸素を供給すると流速が
大きくなり、基板の単位当たりの面積に供給される酸素
ガスの量が多くなる。
【0009】そこで、前記ガス流量制御機構22によ
り、ガス導入口13から供給するガス圧力を図3のCに
示すような圧力分布になるように制御する。すなわち、
図3のCのグラフに示すようにランプ長手方向の中央部
分の圧力を大きくし、ランプ11aの両端部の圧力を低
下させる。これによりランプ11aの長手方向における
酸素ガスの質量流量を、図3のAに示すように一定とす
ることができる。なお、ガス導入口13および排気口1
4におけるスリットの幅、またはピンホールの直径や設
ける密度を、部分的に変えて調整するようにしてもよ
い。また、光照射部11が基板の両端部E1,E2近傍
にあるとき、ガス圧力を低下させる。これにより、図3
のBに示すように基板Wの両端部分E1,E2における
酸素ガスの質量流量が一定になるように制御することが
できる。あるいは、駆動機構24により、光照射部11
の移動速度を変化させ、光照射部11の移動速度を同図
Dのグラフに示すように基板Wの両端部分E1,E2付
近で早くする。これにより、基板の両端部E1,E2近
傍を基板中央部と同等に処理することができる。なお、
上記コンダクタンスが大きくならないように、基板Wの
両側、あるいは周囲にブロックを配置すれば、上記ラン
プ長手方向の両側における圧力の低下量や、基板両端部
分における光照射部の速度の上昇を小さくすることも可
能である。
【0010】本実施例においては、上記のように、酸素
ガスを供給しながら光照射部11を基板上で走査してい
るので、前記従来例で説明したように、酸素濃度の不均
一や排ガスの滞留により、基板表面における有機物の分
解除去、あるいは親水化などの処理の進行が不均一にな
るといった問題を回避することができる。特に、上記し
たように、ランプ管軸方向の両端部の供給ガスの圧力を
小さくするとともに、光照射部11の移動速度を制御し
て、基板両端部分における移動速度を早くしているの
で、基板Wの中央部分と外周部分における単位面積当た
りのガス供給量を略一定とすることができ、基板全面に
渡って均一な処理が可能となる。なお、上記実施例で
は、図4(a)に示すように、ランプ11aの間にガス
導入口を設け、酸素ガスをランプ11aの間から供給す
る場合について説明したが、図4(b)に示すように、
ランプ11aの間に排気口14を設けて該排気口に排気
流量制御機構を接続し、エアーを取り入れる構成として
もよい。この場合も、基板の単位当たりの面積に供給さ
れるエアーの量が一定になるように排気圧を制御する。
また、図4(c)に示すように、光照射部11に3本の
ランプ11aを設け、各ランプの間からエアーまたは酸
素ガスを供給するように構成してもよい。また、図4
(d)に示すように、各ランプの間に、ガス導入口13
と排気口14を設けても良い。
【0011】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。図5(a)は本発明の第2の実施例の紫外線照射装
置の構成を示す図であり、本実施例は、光照射部に複数
本のランプを設け、光照射部を走査させることなく、基
板全面の紫外線を照射するように構成した実施例を示し
ている。同図において、光照射部11には、波長200
nm以下の紫外線を放射するエキシマランプ等の複数の
ランプ11aが、所定のピッチを持って互いに平行に複
数配列されている。ランプ11aの形状は、図面手前奥
方向に伸びる棒状である。ランプ11aの背後には、ラ
ンプ11aからの光を、基板方向に反射するミラー11
bが設けられている。石英板11cは、分割され個々の
ランプ11aに対して設けられており、ランプ11a及
びミラー11bからの光は、石英窓11cを介して基板
Wに照射される。なお、前記したように石英窓11c
は、波長200nm以下の紫外線を透過する材質が選ば
れる。
【0012】また、ランプ11aとランプ11aとの間
にはランプ11aの管軸に沿った開口からなるガス導入
口13が設けられ、その隣のランプ11aとランプ11
aの間にはランプ11aの管軸に沿った開口からなる排
気口14が設けられる。なお、石英板11cと基板Wと
の実際の間隔は、前記したように従来と同じく0.5〜
1mm程度である。上記開口、すなわちガス導入口1
3、排気口14形状は、前記図2に示したようにランプ
の管軸方向に伸びた細長いスリット、または、ピンホー
ルの集合体である。また、図示していないが、光照射部
11内は前記図1に示したように、窒素ガスでパージさ
れる。ここで、図5においては光照射部11の両側面
(最も外側のランプ11aの側面)に、ガス導入口13
または排気口14を交互に並ぶように配置しても良い。
一方、上記光照射部11の下側には試料室12が設けら
れ、試料室12には、処理する基板Wが配置され、基板
Wは基板保持台12a上に保持される。基板Wは、不図
示の基板出し入れ口から、基板保持台12aに搬入搬出
される。
【0013】ガス導入口13から導入された酸素ガス
(またはエアー)は、石英窓11cと基板Wとの間を流
れ、紫外線の照射により活性酸素が作られ、基板Wを処
理し、処理後のガスは、ガス導入口13のランプ越し隣
にある排気口14から排気される。図5(b)に示すよ
うに、図5(a)の紫外線照射装置においては活性酸素
濃度が、ガス導入口13付近は高く、排気口14付近は
低くなるが、ガス導入口13から排気口14までの距離
が、従来装置に比べて短い。このため、従来装置に比
べ、活性酸素濃度の濃度差は小さくなる。また、各ラン
プ間に交互にガス導入口と排気口とを設けるので、活性
酸素は、図面左右方向(ランプ11aの配列方向)に関
しては、基板表面全体に、ほぼ均一な濃度で供給され
る。また、処理により発生する排ガスも、近傍の排気口
に引き込まれるので、基板全体を均一に処理することが
できる。ランプ管軸方向(図面手前奥) およびランプ配
列方向(図面左右方向)の活性酸素濃度の調節は、ガス
導入口13から供給するガスの圧力分布を前記第1の実
施例で説明したように変化させたり、ガス導入口13お
よび排気口14におけるスリットの幅、またはピンホー
ルの直径や設ける密度を、部分的に変えて調整すればよ
い。
【0014】さらに、図5(a)の左右方向(ランプ1
1aの配列方向)の活性酸素濃度を均一化する場合に
は、基板と光照射部11を相対的に移動させればよい。
これにより、図5(c)に示すように、図5(a)の左
右方向の活性酸素濃度の均一化を図り、均一な処理の効
果を高めることができる。以上のように本実施例におい
ては、互いに平行に配列された複数本の紫外線ランプ
の、ランプとランプの間にガス導入口13を設けて基板
上に酸素ガスまたはエアーを供給し、また、その隣のラ
ンプとランプの間に排気口14を設け、有機物が分解さ
れることにより生じた二酸化炭素、オゾン等を排気する
ようにしたので、大型の基板であっても、均一な処理を
行うことが可能となる。また、ガス導入口13から供給
するガスの圧力分布を変化させたり、ガス導入口13や
排気口14におけるスリットの幅、またはピンホールの
直径や設ける密度を部分的に変えることにより、ランプ
長手方向の活性酸素濃度を調節することができ、これに
より一層、均一な処理を行うことができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、以下の効果を得ることができる。 (1)酸素ガスを供給しながら光照射部を基板上で移動
することにより、酸素濃度の不均一や排ガスの滞留によ
り、基板表面における有機物の分解除去、あるいは親水
化などの処理の進行が不均一になるといった問題を回避
することができ、大型の基板であっても均一な処理が可
能となる。特に、ランプ管軸方向の供給ガスの圧力分布
を変化させたり、ガス導入口や排気口におけるスリット
の幅、またはピンホールの直径や設ける密度を部分的に
変えることにより、ランプ管軸方向の活性酸素濃度を調
節することができ、これにより一層、均一な処理を行う
ことができる。また、光照射部の移動速度を制御して、
基板両端部分における移動速度を早くすることにより、
基板の中央部分と外周部分における単位面積当たりのガ
ス供給量を略一定とすることができ、基板全面に渡って
均一な処理が可能となる。 (2)複数本の紫外線ランプを基板の表面に対向して、
所定のピッチを持って互いに平行に配置し、隣合う上記
紫外線ランプの間に、ガス導入口と排気口を交互に設け
ることにより、光照射部と処理基板との間の酸素濃度が
ほぼ均一となり、排ガスも速やかに排気することができ
るので、基板全体を均一に処理することができる。特
に、光照射部と上記基板を相対的に移動させることによ
り、活性酸素濃度の均一化を図り、均一な処理の効果を
一層高めることができる。 (3)特に、上記(1)(2)において、ランプ管軸方
向およびランプ配列方向の供給ガスの圧力分布を変化さ
せたり、ガス導入口や排気口におけるスリットの幅、ま
たはピンホールの直径や設ける密度を部分的に変えるこ
とにより、ランプ管軸方向および配列方向の活性酸素濃
度を調節することができ、これにより一層、均一な処理
を行うことができる。なお、上記(1)において、光照
射部の移動速度を制御して、基板両端部分における移動
速度を早くすることにより、基板の中央部分と両端部分
における処理量を同等とすることができ基板全面に渡っ
て均一な処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の紫外線照射装置の全体
構成を示す図である。
【図2】ガス導入口の形状例を説明する図である。
【図3】図1に示す光照射部を基板の上方から見た図で
ある。
【図4】第1の実施例の変形例を説明する図である。
【図5】本発明の第2の実施例の紫外線照射装置の構成
および活性酸素濃度分布を示す図である。
【図6】従来の紫外線照射装置を示す図である。
【符号の説明】
11 光照射部 11a ランプ 11b ミラー 11c 石英窓 12 試料室 12a 基板保持台 13 ガス導入口 14 排気口 21 ランプ制御機構 22 ガス流量制御機構 23 排気流量制御機構 24 駆動機構 25 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21K 5/10 G21K 5/10 M H01L 21/304 645 H01L 21/304 645D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に対向して、所定のピッチを
    持って互いに平行に配置された複数本の、棒状紫外線ラ
    ンプを有する紫外線照射手段を備え、該紫外線照射手段
    からの紫外光を上記基板に照射する紫外線照射装置にお
    いて、 隣り合う上記棒状紫外線ランプの間に、該ランプの管軸
    に沿った開口からなるガス導入口および/または排気口
    を設け、 上記基板と紫外線照射手段とを平行状態を保って、上記
    ランプの管軸に直交する方向に相対的に移動させる、移
    動手段を備えたことを特徴とする紫外線照射装置。
  2. 【請求項2】 基板の表面に対向して、所定のピッチを
    持って互いに平行に配置された複数本の棒状紫外線ラン
    プを有する紫外線照射手段を備え、該紫外線照射手段か
    らの紫外光を上記基板に照射する紫外線照射装置におい
    て、 隣り合う上記棒状紫外線ランプの間に、該ランプの管軸
    に沿った開口からなるガス導入口と排気口を設け、 上記ガス導入口と排気口は、管軸と直角で基板に平行な
    方向に、交互に並べられていることを特徴とする紫外線
    照射装置。
  3. 【請求項3】 上記基板と紫外線照射手段を相対的に移
    動させる移動手段を備えたことを特徴とする請求項2の
    紫外線照射装置。
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